JP2016539363A - 累進眼科用レンズの少なくとも1つの光学的設計パラメータを判断する方法 - Google Patents

累進眼科用レンズの少なくとも1つの光学的設計パラメータを判断する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、装着者の視覚的行動に依存して、装着者により選択されたフレームに取り付けられるように意図された累進眼科用レンズの少なくとも1つの光学的設計パラメータを判断する方法に関する。本方法は、a)装着者が第1の作業距離で視覚的タスクを行う状況に置かれる工程と、b)この視覚的タスク中に、第1の作業距離における装着者の少なくとも2つの凝視方向が装着者の頭の基準系において判断される工程と、c)前記フレーム又は前記フレームに取り付けられることを意図された眼科用レンズに関係する表面の相対位置が装着者の頭のこの基準系において判断される工程と、d)工程b)において判断された第1の作業距離における各凝視方向について、第1の作業距離におけるこの凝視方向と表面との交点を判断して、この表面上のこれらの交点のマップを確立する工程と、e)このマップから、求める光学的設計パラメータが導出される工程とを含む。

Description

本発明は累進眼科用レンズの光学的概念パラメータを判断する方法に関する。
眼科用累進レンズは、装着者が眼鏡を取り換えることなく様々な視覚距離に適応化された度数補償の恩恵を受けることができるようにする。眼科累進レンズはまた、例えば乱視などの他の視覚障害を矯正し得る。
累進眼科用レンズはレンズの表面全体にわたって可変度数を有する。
例えば、第1の平均度数値を有する遠方視力用の第1の視力ゾーン、第2の平均度数値を有する近方視力用の第2の視力ゾーン、及びこれらの2つのゾーン間の中間視力用の第3の視力ゾーンが設けられる。各視力ゾーンは累進焦点通路(progression corridor)と呼ばれその曲率は徐々に変化する。
第1の平均度数値と第2の平均度数値の差はレンズの加入度(power addition)に等しい。
取り付け用十字(fitting cross)は装着者の眼の前にレンズを位置決めするための基準点であり、その位置はレンズの製造者により予め定義される。
遠方視力用の第1のゾーンは遠方視力用の基準点を中心とし、その位置は製造者により所与のレンズに対し予め決められている。
近方視力用の第2のゾーンは近方視力用の基準点を中心とし、その位置は製造者により所与のレンズに対し予め決められている。
遠方視力用の第1のゾーンと近方視力用の第2のゾーンとは累進長(progression length)と呼ばれる距離だけ隔てられる。
累進長は、眼鏡の製造者により定義される取り付け用十字と近方視力基準点の位置との間の垂直距離として定義され得る。
レンズの垂直及び水平方向は、選択されたフレーム内の装着者による使用条件下のレンズの位置に依存して定義される。
レンズの累進長は眼科用レンズの取り付け高さに依存して調整されなければならない。
眼科用レンズの取り付け高さは、選択されたフレームのリムの平均面上への所定の主凝視方向を有する装着者の瞳孔の投影の、フレームのリムの下縁に対する高さに対応し、前記フレームに取り付けられると眼科用レンズの平均面に対応する。
この所定の主凝視方向は遠方視力条件下の装着者の凝視方向に対応する。
レンズの累進長は、選択されたフレーム内に縁取りされ配置されるとレンズの近方視力用の第2のゾーンがレンズに含まれるように調整される。
さらに、近方視力用の第2のゾーンは装着者の視覚的習慣に依存して配置され得る。
慣習的に、累進長の選択は、装着者の姿勢又は装着者の過去の機器に関して眼鏡技師により与えられるフィードバックなど主観的判定基準に基づき眼鏡技師によりなされる。
レンズの累進距離を判断する方法はまた、特許文献1から知られている。この方法では、装着者の単一遠方視力点と装着者の単一近方視力点とが眼科用レンズ上で判断され、対応する累進長がそれから導出される。装着者に好適な眼科用レンズはこのようにして選択され得る。
しかし、この方法を適用することにより、眼科用レンズが縁取りされて装着者により選択されたフレームに取り付けられると装着者により使用される近方視力用の第2のゾーンの快適な使用に十分な部分が眼科用レンズ内に含まれるかは確かでない。具体的には、一般的に、累進長の正確な判断は第1及び第2の視力ゾーンの位置の正確な判断に関わる。例えばフレームの幾何学形状及びこのフレームの装着者の頭への取り付けに起因する装着者の顔上のフレームの正確な位置決めは、所与の装着者の第1及び第2の視力ゾーンの位置に直接影響を及ぼす。これらのパラメータは従来技術では考慮されていない。
米国特許第8297752号明細書
従来技術の前述の欠点に対処するために、本発明は、装着者により選択されたフレームに取り付けられる累進眼科用レンズの少なくとも1つの光学的概念パラメータを判断する方法を提案する。本方法は、装着者とフレームとの両方に最も適合された眼科用レンズの光学的概念パラメータ(光学的設計)を定義するために装着者の特定の視覚的行動と装着者により選択されたフレームの寸法との両方を考慮できるようにする。
より具体的には、本発明によると、
a)装着者を第1の作業距離で視覚的タスクを行う状況に置く工程と、
b)装着者の頭に関連付けられた基準系におけるこの第1の作業距離における装着者の少なくとも2つの凝視方向をこの視覚的タスク中に判断する工程と、
c)フレーム又はフレームを備えるように意図された眼科用レンズに関連付けられた表面又は線の、装着者の頭の基準系における相対位置を判断する工程と、
d)工程b)において判断された第1の作業距離における各凝視方向について、第1の作業距離におけるこの凝視方向と前記表面又は前記線との交点を判断して、これらの交点のマップを確立する工程と、
e)このマップから、前記求める光学的概念パラメータを導出する工程と
を含む方法が提案される。
以下は、本発明による方法の他の非限定的且つ有利な特徴である。
− 工程a)において、装着者は読む又は書き込みタスク、或いは相互作用型タスク又は観察タスクを行い、
− 工程c)において、前記表面は、眼科用レンズの平均面、フレームのリムの平均面、フレームのリム群の平均面、眼科用レンズの後面又は前面、又はフレーム又は頭の座標系に取り付けられた任意の面のうちの1つであり、
− 工程a)において、装着者は、ターゲットであって、その位置が画像捕捉装置に関連付けられた基準系において既知であるターゲットを眼で追随し、且つ工程b)において、この画像捕捉装置を使用して、第1の作業距離における様々な凝視方向に対応するターゲットの様々な位置の装着者の頭の画像が捕捉され、
− 工程b)において、捕捉画像毎に、装着者の少なくとも一方の眼の回転中心の位置が、装着者の頭に関連付けられた基準系において判断され、且つこの位置から、第1の作業距離における各凝視方向が、この回転中心とその対応位置のターゲットとを結ぶ直線であるとして導出され、
− 工程b)において、装着者が眼科用レンズを取り付けられたフレームを装着している間に捕捉された画像毎に、装着者の少なくとも一方の眼の回転中心の位置が、装着者の頭に関連付けられた基準系において判断され、且つこの位置から、前記眼科用レンズのプリズム偏差を考慮して第1の作業距離における凝視方向が、眼の回転中心とターゲットとを結ぶ光学路であるとして導出され、
− 工程b)において、装着者の頭に関連付けられた基準系における装着者の眼の回転中心の位置が前記捕捉画像に関して測定され、
− 工程b)において、装着者の眼の回転中心の位置が、装着者の頭に関連付けられた基準系においてほぼ導出され、
− 工程b)において、眼の回転中心の基準位置が、予備工程において装着者の頭に関連付けられた基準系において測定され、及びこの基準位置が記録され、
− 凝視方向毎に、頭の姿勢と凝視方向とを関連付けるデータ対が判断され、且つメモリ内に置かれ、
− 工程b)において、装着者の各画像は、ターゲットが画像捕捉装置の光軸上で発見されると捕捉され、
− 工程d)において、第1の作業距離における凝視方向と前記表面との交点は、眼科用レンズの像内の装着者の眼の瞳孔の像の位置を捕捉画像内で直接測定することにより判断され、
− 工程a)において、装着者は選択された眼鏡フレームを備え、且つ工程c)において、前記表面又は前記線の相対位置は、前記視覚的タスク中の装着者の頭の少なくとも1つの捕捉画像から判断され、
− 工程c)において、前記表面又は前記線の相対位置がデータベースから判断され、
− 工程e)において、以下の量:近方視力凝視の降下角度の平均値、眼科用レンズの使用ゾーンの寸法及び/又は位置(すべての判断された交点の位置を含む)、この使用ゾーン内のこれらの交点の位置の分布のうちの少なくとも1つが判断され、
− 工程e)において、以下の光学的概念パラメータ:累進長及び/又はインセット(inset)及び/又は読み取り距離及び/又は近方視力ゾーンの位置のうちの少なくとも1つが判断され、
− 第1の作業距離における前記凝視方向は、17センチメートル幅×24センチメートル長の測定表面上に分散されるとともに、40センチメートルに等しい作業距離で行われる視覚的タスク中、少なくとも5度の角度、好ましくは15度の角度だけ離間され、
− 工程b)において、第1の作業距離における少なくとも4つの異なる凝視方向であって、そのうちの少なくとも2つが非零角度だけ水平方向に離間される、少なくとも4つの異なる凝視方向が判断され、
− 下記の工程:
a’)装着者を第2の作業距離で視覚的タスクを行う状況に置く工程と、
b’)この第2の作業距離における装着者の少なくとも1つの凝視方向をこの視覚的タスク中に判断する工程と
がさらに行われ、工程e)において、第2の作業距離における装着者のこの凝視方向が、前記求める光学的概念パラメータを判断するために考慮され、
− 工程a)において、装着者は近方視力視覚的読み取りタスク(near−vision visual reading task)を行い、且つ工程e)において、工程d)で判断されたマップから、レンズの近方視力用のゾーン、及び/又は読み取りタスク中の装着者の少なくとも一方の眼の移動の振幅、及び/又は読み取りタスク中の装着者の頭の移動の振幅、及び/又は読み取りタスク中の所定方向の装着者の眼の移動の振幅と、眼の移動の最大振幅との比に等しい眼−頭係数が導出される。
本発明はまた、上述のような方法を実施する測定装置に関する。本測定装置は、
− 画像捕捉手段と、
− 移動ターゲットであって、その位置が画像捕捉装置に関連付けられた基準系において既知である移動ターゲットを表示する手段であって、ターゲットが表示手段上に所定のトリガ位置を有する場合に画像捕捉をトリガするようにプログラムされた手段と
を含む。
例示的一実施形態の詳細な説明
非限定的例として与えられる添付図面を参照する以下の説明は、本発明の本質と、本発明がどのようして実現され得るかとの理解を容易にする。
装着者の眼の様々な凝視方向を判断するための一実施形態の概略図である。 様々な凝視方向とフレームのリムの平均面との交点の分布の概略図である。 使用近方視力ゾーンが遠方視力基準点に対する第1の位置に配置された第1の例示的眼科用レンズの概略正面図である。 使用近方視力ゾーンが遠方視力基準点に対する第2の位置に配置された第2の例示的眼科用レンズの概略正面図である。
図1〜図4のフレームの平均面内の投影で示す様々な眼科用レンズの同一又は対応要素は同じ符号により参照されることに注意されたい。
図2〜図4に示すレンズ30は、累進球面加入度(progressive spherical power addition)を有する眼科用レンズすなわち累進眼科用レンズであり、その上側部分にその球面度数が装着者の視力矯正ニーズに依存して装着者の遠方視力に好適な第1の遠方視力ゾーン11を、その下側部分にその球面度数が装着者の近方視力に好適な第2の近方視力ゾーン12を含む。
図2〜図4は、選択されたフレーム10の対応リムの平均面PM内のこのレンズ30の投影を示す。
以下では、遠方視力用の第1のゾーン11は「遠方視力ゾーン11」と呼ばれ、近方視力用の第2のゾーン12は「近方視力ゾーン12」と呼ばれる。
遠方視力ゾーン11と近方視力ゾーン12との間に、知られているように中間距離視力に好適な第3の視力ゾーン13が存在する。
遠方視力ゾーン11は遠方視力基準点IVLを囲み、近方視力ゾーン12は近方視力基準点IVPを囲む。
レンズ30は、遠方視力基準点IVLでは、装着者の遠方視力に好適な第1の所定の球面度数を有し、近方視力基準点IVPでは、装着者の近方視に好適な第2の所定の球面度数を有する。
レンズの度数は、「主累進経線(principal progression meridian line)」と呼ばれる曲線に沿って前記遠方視力基準点IVLと前記近方視力基準点IVPとの間で、好ましくは連続的に変化する。主累進経線はこれらの2点を通る。この主累進経線は、これらの3つのFV、IV、NVゾーンを全垂直方向に通る。
本明細書に関連して、以下の定義が採用されるものとする。
標準規格ISO13666:2012によると、製造者が「眼鏡を眼の前に位置決めするための基準点」と考えるレンズの前面上に配置された点は取り付け点と呼ばれる。
レンズ上の取り付け点の位置は予め決められ且つ知られている。
このとき、取り付け高さは、取り付け点をレンズの周囲の下限を通る水平方向接線から隔てる垂直距離に対応する。
本明細書の残りでは、眼鏡の使用ゾーンZUは、特定の視覚的タスク中に又は所定の作業距離での使用中に装着者の凝視が通る眼鏡上の一組の点の統計的分布を表す空間ゾーンであると定義される。使用ゾーンZUは、眼科用レンズ上の、又は眼科用レンズ又は対応フレームのリムに関連付けられた別の投影面上の点I1、I2の統計的分布により空間的に、又は凝視方向A1、A2の統計的分布によりベクトル的に、のいずれかで均等に定義され得る。代替的に且つより単純には、使用ゾーンZUはまた、装着者の矢状面内の凝視の降下角度A1、A2の統計的分布により表形式で定義され得る。
眼科用レンズの累進長LPは、眼鏡の製造者により定義される取り付け用十字CMと近方視力基準点IVPの位置との間の垂直距離として定義される(図2)。
取り付け用十字CMは、その位置がレンズの製造者により予め定義されるレンズを装着者の眼の前に位置決めするための基準点である。
他の定義が累進長に対し採用され得、取り付け用十字に対するのではなくプリズム基準点に対して又は遠方視力基準点IVLに対して表現され得る。これらの点のそれぞれの位置もまた製造者により与えられるため、この定義は前述のものと均等である。
採用される累進長の定義に関わらず、本発明による方法は同じである。
眼科用レンズの平均面は、レンズの前面及び後面からすべての点において等距離である表面として定義される。
水平方向は、例えば鉛直線に従う垂直方向に対して垂直であると考えられる。
凝視方向は、装着者により凝視で固定された点と眼の回転中心とを含む面に属する直線である。
特に一方の眼に関し、凝視方向は、装着者により凝視で固定された点と眼の回転中心とを結ぶ直線として定義される。
無限遠に向かって真直ぐ延びる視準点を有する遠方視力では、凝視方向は水平方向である。この凝視方向は主凝視方向DPRに対応する(図1)。
累進眼科用レンズは、特に以下の2つの主光学的量により定義される:
− 遠方視力基準点IVLと近方視力基準点IVPとの間の度数の変化に等しい加入度、及び
− 遠方視力の前記基準点IVLの度数に等しい「公称度数」。
レンズのインセットEは、遠方視力基準点IVLと近方視力基準点IVPとの間の水平方向オフセットとして定義される。インセットEは「内部オフセット」とも呼ばれる。
装着者に最大限可能な視覚快適性を提供するために、前記装着者が遠く離れたところを見ているときに遠方視力ゾーン11を通して見て、近方視力視覚的タスクを行っているときに近方視力ゾーン12を通して見るように、装着者が装着する2つの眼用レンズの遠方視力及び近方視力ゾーンを精密に配置することが必要である。
したがって、これらの2つの遠方視力ゾーンと近方視力ゾーンとの相対位置及び寸法は、例えば瞳孔間距離などの装着者の幾何学的−人相学的パラメータ及び視覚的行動に依存する。これらはまた、装着者により選択されるフレームの幾何学的特徴(特にフレームのリムの高さ、フレームの基部、又は装着者により装着されるフレームの装用時前傾角)に依存する。
本発明による方法により、各累進眼科用レンズの少なくとも1つの光学的概念パラメータを装着者の視覚的行動に基づいて判断することが可能である。
この方法は特に、装着者の視覚的行動が近方視力視覚的タスク中に自然体で評価されることと、装着者の幾何学的−形態学的パラメータと選択されたフレームの幾何学形状とが考慮されることとを可能にする。
自然体により意味するものは、いかなる制約も無い状態で装着者が習慣的に採る姿勢である。
この光学的概念パラメータは特に、遠方視力ゾーン11と近方視力ゾーン12との相対位置に関係し得る。
例えば、眼科用レンズの累進長LP、LP1、LP2又はインセットEの問題である(図2〜図4)。
より正確には、本発明によると、下記の工程が行われる。
a)装着者を第1の作業距離で視覚的タスクを行う状況に置く工程と、
b)装着者の頭に関連付けられた基準系(x1,y1)におけるこの第1の作業距離における装着者の少なくとも2つの凝視方向D1、D2をこの視覚的タスク中に判断する工程と、
c)装着者の頭に関連付けられたこの基準系(x1,y1)における前記フレーム10に関連付けられた又は前記フレーム10に取り付けられる眼用レンズ30に関連付けられた表面PM又は線の相対位置を判断する工程と、
d)工程b)において判断された各凝視方向D1、D2について、第1の作業距離におけるこの凝視方向と前記表面又は前記線との交点を判断して、この表面上のこれらの交点I1、I2、I3、I4のマップを確立する工程と、
e)このマップから、前記求める光学的概念パラメータを導出する工程。
工程a)
装着者は、第1の近方視力作業距離に少なくとも1つの視覚部品を有するタスクを行う状況に置かれる。
作業距離は、装着者の眼と、装着者により凝視で固定された点との間の距離として定義される。
本明細書でより具体的に説明する例では、第1の作業距離は20〜60センチメートルの範囲であり、例えば40センチメートルに等しい。このとき、この第1の作業距離は近方視力作業に対応する。
変形形態として、中間視力作業に対応する60センチメートル〜1.5メートルの範囲、又は遠方視力作業に対応する1.5メートル〜無限遠の範囲に含まれる第1の作業距離に対して、本発明による方法を実施することを想定し得る。
より正確には、ここでは、工程a)において、オペレータは、装着者に以下のタスクから選択されるタスクを好ましく実行するように要求する。
− 読み取りタスク、
− 書き込みタスク、
− 相互作用型タスク、及び
− 観察タスク。
このタスクを実行するために、装着者は、両手の間に保持し、頭に対して所望の方法で配置し得る媒体20(図1)を提示される。
この媒体20は、好ましくは、デジタル表示部を含む平坦な媒体であり、例えば好ましくはタッチタブレットである。
この媒体20は通常、装着者が割り当てられたタスク中に凝視により追随しなければならないターゲットC1、C2を含む。
例えば、読み取りタスクでは、ターゲットは媒体上に表示されるテキストの各単語からなる。
これは、例えば、黒色で又は別の色で画面上に表示されるテキスト又はハイライト又はアンダーラインされ、画面上に表示されるテキストの問題であり得る。読み取るべき単語はテキストに沿って動く。
装着者は各時点で、テキストの異なる色、ハイライト又はアンダーラインにより示された単語を読む。
書き込みタスクでは、それは書き込まれる単語の問題であり得る。
書き込みタスクは、例えば媒体20を形成するタッチタブレット上のスタイラスを使用することにより行われる。このとき、書くにつれ装着者が見る位置をスタイラスの端とタッチタブレットのアクティブ画面との接触点であるとして直接識別することが可能である。
「相互作用型タスク」により意味するものは相互作用型ゲームなどのタスクであり、ターゲットC1、C2は装着者が眼で追随しなければならない像からなる。相互作用は、装着者がターゲットの様々な特徴(位置、配向、コントラストなど)に依存して行動(例えば、媒体をクリック)しなければならないことに関係する。
例えば、ターゲットC1、C2が矢印の像により形成されることと、装着者が矢印の方向に依存して右また左の媒体20をクリックすることとを想定し得る。
ターゲットC1、C2はまた、媒体の表示部分の上を直線で移動する可能性があり、装着者はターゲットC1、C2がこの表示部分の端に接触する前にそれをクリックしなければならない。
ターゲットC1、C2はまた、そのコントラストが徐々に増加する点滅発光像で構成され得る。装着者は、ターゲットが現れるのを見ると直ちに媒体をクリックする。
観察タスクにより意味するものは、装着者が眼でターゲット(例えば像)C1、C2をそれと相互作用することなく追随するタスクである。
一般的に、対象のタスクに関わらず、装着者の鋭敏さに依存して媒体20上のターゲットC1、C2の表示寸法を調整するために、タスク自体の実施に先立って調整工程を行うことを想定し得る。
したがって、このタスクを行う瞬間に自由に使える機器に関わらず、装着者はタスク実行中にターゲットを明確に見ることができることを保証し得る。
好ましくは、工程a)では、装着者により選択されたフレーム10はレンズが取り付けられることなく頭上に置かれる(図1)。
装着者の凝視がフレームの端により制約されないように、好ましくは、選択されたものより大きな寸法を有する選択されたもの以外のフレームを装着者の頭上に置くことも想定し得る。
同様に、度数を有しない提示レンズ又は矯正レンズ(例えば、装着者が現在使用するものと同様のレンズ)を有する選択されたフレームを装着者の頭上に置くことを想定し得る。
フレーム10は好ましくは定位システム40を備える。定位システム40は、空中の装着者の頭の位置が定位システムを備えた装着者の頭の捕捉画像から判断され得るようにする。この定位システム40は、仏国特許第2914173号明細書の第7頁第5行〜第10頁第8行に詳細に説明されている。したがって、ここではこれについてさらに詳細に説明しない。
この定位システム40は、装着者の頭の捕捉画像(この画像内にこの定位システムが出現する)から、空中の装着者の頭の位置及び配向がこの画像捕捉装置に関連付けられた基準系において判断され得るようにする所定の幾何学的特徴を有する。したがって、この定位システム40は、装着者の頭に関連付けられた基準系の位置及び配向が、画像捕捉装置に関連付けられた基準系において判断され得るようにする。
装着者の頭上に置かれたフレーム自体が定位システムの役割を果たすことも想定し得る。
装着者の頭上にフレームもレンズも置かないことも想定し得る。この場合、装着者の頭が定位システムを直接備え得る。
工程b)
装着者が割り当てられた視覚的タスクを実行している間に第1の作業距離における装着者の凝視方向が判断され得るようにするために、媒体20は少なくとも1つの画像捕捉装置21を含む。
視覚的タスク中の装着者の映像を取得するためにはビデオカメラが好ましい。
視覚的タスク中に装着者が眼で追随するターゲットC1、C2の位置は媒体20に対しあらゆる時点で知られている。したがって、前記位置は画像捕捉装置21に関連付けられた基準系において知られている。
したがって、この構成により、装着者の凝視が画像捕捉の瞬間に固定されるターゲットC1、C2の位置は画像捕捉装置に関連付けられた基準系において、したがって装着者の頭に関連付けられた基準系において知られている。
工程b)では、第1の作業距離における様々な凝視方向D1、D2に対応するターゲットC1、C2の様々な位置の装着者の頭の画像がこの画像捕捉装置21を使用して捕捉される。
画像捕捉装置と媒体20の表示部分の表示手段は、好ましく、ターゲットC1が所定位置にあるときに画像の捕捉がトリガされるように、且つ画像捕捉時点で画像捕捉装置に関連付けられた基準系におけるターゲットC1の位置が記憶され、この時点で捕捉された画像に関連付けられるように同期される。
上述のように、画像取得は映像の記録を介し行われ得る。
相互作用型タスクの場合、画像捕捉装置21は装着者が媒体20をクリックしたときのみ、装着者の頭の画像を記録するように構成されることも想定し得る。
装着者の頭の捕捉画像は、媒体に一体化され得るか、又は遠隔であり得る情報処理装置へ送信される。
捕捉画像は、実時間で、又はすべての画像が捕捉された後で処理され得る。
これらの捕捉画像から、情報処理ユニットは、装着者の頭に関連付けられた基準系における装着者の少なくとも一方の眼の回転中心CROの位置を判断する。
この判断の原理自体は公知であり、例えばその英語版が米国特許出願公開第20100128220号明細書である仏国特許第2914173号明細書に記載されている。
一例として、装着者が眼を画像捕捉装置に対して異なる位置を有するターゲットC1、C2上に固定させている間に、捕捉された2つの画像内の装着者の眼の注目すべき点(例えば装着者の眼の瞳孔)の像を識別することが可能である。このとき、画像捕捉装置に対する眼の瞳孔の位置は、これらの2つの画像内の定位システム40の画像の幾何学的特徴に依存して判断される。これらの幾何学的特徴は、画像の倍率と画像捕捉装置21に対する装着者の頭の回転角とへのアクセスを提供する。
2回の画像取得中に凝視により固定されたターゲットC1、C2の位置は画像捕捉装置に対して知られているため、この位置から、眼の回転中心CROの位置は捕捉画像毎のターゲットと眼の瞳孔とを通る直線の交点であるとして導出される。
凝視方向毎に装着者の頭の対応する姿勢(すなわち画像捕捉装置に関連付けられた基準系におけるその位置及びその配向)を判断することも可能である。頭の姿勢と凝視方向とを関連付けるデータ対がメモリ内のファイルに内に置かれる。
本発明による方法の第1の実施形態によると、情報処理装置は上記データ対から、各画像捕捉中の装着者の頭に関連付けられた基準系における装着者の第1の作業距離における凝視方向D1、D2をこの回転中心CROと画像捕捉中のその対応位置のターゲットC1、C2とを結ぶ直線であるとして導出する。
変形形態として、装着者の頭の基準系における装着者の眼の回転中心CROの位置は予め決められ得る。これを行うために、画像処理工程と画像捕捉工程とは、本発明による方法の実施に先立って任意選択的に1つの場所で又は異なる測定装置により行われ得る。
この場合、装着者の眼の回転中心CROの位置はメモリ内に手動で置かれてもよく、又は情報処理装置へ直接送信されてもよい。
第2の実施形態によると、工程b)では、眼の回転中心CROの位置は、例えば眼科用レンズの後面に対するこの回転中心の所定の平均位置に依存して判断される。この目的を達成するために、回転中心は例えば、眼科用レンズの後面から27ミリメートルに等しい平均距離に配置されると考えられ得る。
変形形態として、装着者の頭に関連付けられた基準系における眼の回転中心の基準位置を予備工程においてそれ自体知られている方法を使用することにより測定して、この基準位置を記録し且つ情報処理装置へ送信することも可能である。
第3の実施形態によると、工程b)において、装着者の各画像は、ターゲットC1、C2が画像捕捉装置の光軸上で発見されると捕捉される。ここでは、画像捕捉装置が媒体20の表示部分の背後に置かれる別の構成が想定される。このとき、装着者の視覚的タスクは、好ましくは、装着者が眼でターゲットC1、C2を追随する観察タスクである。このターゲットの移動はこのターゲットがその背後に位置する画像捕捉装置の前を数回通るようにパラメータ化され、画像捕捉はこれらの通過に対応する時点でトリガされる。
これは、ターゲットが色又はハイライト又はアンダーラインにより示される(読み取りタスク)又はターゲットが単語の書き込み中にタブレット上のスタイラスの接触点により示される単語により(書き込みタスク)形成される上述のような書き込み又は読み取りタスクの問題であり得る。
したがって、装着者の眼により固定される照準点の位置は正確に知られる。
次に、凝視方向と眼科用レンズとの交点の位置を直接判断すること、又はフレームのリムの平均面が捕捉画像内の眼科用レンズの像に対する装着者の眼の瞳孔の像の位置であると直接判断することが可能である。例えば、フレームのリムの像に対する瞳孔の像の位置が判断される。これを行った後、工程b)において、凝視方向は装着者の眼の瞳孔と画像捕捉装置の瞳孔とを結ぶ直線である(ここではターゲットを通る直線である)として判断される。工程c)において、フレーム又は眼科用レンズに関連付けられた表面は画像捕捉面に一致するものと定義される。眼の回転中心は判断されない。
又は、画像捕捉装置はターゲットが常にその光軸上にあるように移動することを想定し得る。
このとき、定位システム40に対する又はフレーム10に対する装着者の眼の瞳孔の位置は装着者の頭の捕捉画像から判断され、第1の作業距離における装着者の凝視方向は、上記位置から、瞳孔とターゲットC1、C2とを結ぶ直線として導出される。眼の回転中心は判断されない。
上記実施形態のそれぞれの一変形形態によると、装着者がフレームと矯正眼科用レンズ(すなわち所定度数を有するレンズ)を備えている場合、工程b)において処理ユニットは、好ましくは、装着者の頭に関連付けられた基準系における装着者の眼の回転中心の位置を判断するとともに、この位置から、対応する矯正眼科用レンズのプリズム偏差を考慮して第1の作業距離における凝視方向が、眼の回転中心とターゲットとを結ぶ光学路であるとして導出するようにプログラムされる。
これは、一方では眼の回転中心の位置の判断中に、且つ他方では第1の作業距離における凝視方向の判断中にプリズム偏差を考慮する問題である。
この凝視方向は通常、このプリズム偏差を考慮して、眼の回転中心とターゲットとの間の光線により追跡された経路の計算により判断される。光線により追跡された経路のこの計算を行うために、装着者の頭に対する矯正眼科用レンズの位置が考慮される。
工程c)
工程b)において判断された第1の作業距離における装着者の凝視方向D1、D2の交点I1、I2、I3、I4の位置と、工程d)において前記フレーム又は前記フレームを備える眼科用レンズに関連付けられた表面PM又は線とを判断するために、装着者の頭に関連付けられた基準系におけるこの表面又はこの線の位置が判断される。
最初に、考察表面又は線は様々な方法で定義され得る。
好ましくは、考察表面又は線はフレームのリムのうちの少なくとも1つと関連付けられる。したがって、これは、フレームが装着者の頭上に置かれる場合のフレームのこのリムの位置を表す表面又は線の問題である。
表現「フレームのリムのうちの少なくとも1つに関連付けられた」は、ここでは、この表面又はこの線がフレームのリムのうちの少なくとも1つの2次元又は線形モデルを形成することを意味するものと理解される。
工程a)を参照して説明したように、本明細書に記載の例では、装着者は特に、この方法の実施のために、このフレームのリムの内部に取り付けられた眼科用レンズの無い選択したフレーム10を備えると考えられる。
この例では、工程c)において考慮される表面は、好ましくは、装着者の対象の眼の前に置かれたフレーム10のリムの平均面PMとなる。
しかし、変形形態として、これはフレームの2つのリムの平均面の問題であり得る。
これはまた、フレーム10上に置かれた定位システム40に関連付けられた面の問題であり得る。
さらに別の変形形態として、これは、フレーム10又はこの眼科用レンズの後面又は前面のリムに取り付けられることを意図された眼科用レンズの平均面の問題であり得る。
したがって、考察される表面は、フレーム又はレンズのリムの平均面の場合がそうであるように平坦であり得、又は対応する眼科用レンズの平均面の場合がそうであるように湾曲し得る。
フレーム又はこのフレームを備える眼科用レンズに関連付けられた線が考慮される場合、前記線は曲線であっても直線であってもよい。
これは特には、一方では装着者又は面の頭の矢状面に平行な面(すなわち、「フランクフルト面」と呼ばれる面)と他方では上に定義されたようにフレーム又は眼科用レンズに関連付けられた表面との交点の問題であり得る。
装着者の頭のフランクフルト面PFは、装着者の下限眼点ORとポリオンPO(聴覚管(耳のトラギオンに対応する)の頭骨中の最も高い点)とを通る面として定義される。
装着者が自然体である場合、このフランクフルト面PFはほぼ水平方向である。
これは、例えば、装着者が、装着者の頭が垂直であり遠くを真直ぐ(すなわち好ましくは水平線を)見ている着座又は立った姿勢である場合である。装着者は、起立位置(すなわち、最低限の労力をする位置)を採っているとも言われる。
装着者の頭の矢状面は、2つの眼の二等分線を通るフランクフルト面に垂直な面であると定義される。眼の二等分線は、2つの眼の回転中心により定義されたセグメントの真中を通る軸であり、フランクフルト面に平行である。
考察表面(ここでは、例えばフレームのリムの平均面PM)又は線の位置は、第1の作業距離における装着者の凝視方向を判断するためにこれらの画像を処理する前又は後に同時に、工程b)において捕捉された画像から判断されてもよく、又は工程d)に先立って予め決められていてもよい。
第1のケースを示す一例では、装着者の頭に関連付けられた基準系におけるフレーム10のリムの平均面PMの位置は、捕捉画像内のフレーム及び/又は眼科用レンズの像に依存して及び定位システム40の対応する画像に依存して判断される。この場合、情報処理装置はまた、上記位置から、同じ手段により、画像捕捉装置の基準系における考察表面の位置を導出する。
第2のケースを示す一例では、オペレータは、工程d)に先立って、好ましくは工程a)及びb)の前に、当業者に知られた任意の方法によりこの平均面PMの位置を判断する校正工程を行う。例えば、この位置はフレームを備えた装着者の頭の捕捉プロファイル画像から判断されることを想定し得る。
考察表面、フレームのリムの平均面、眼科用レンズの平均表面又は面、又は考察表面又は線の平均位置を含む所定データベースから得られる装着者の頭に関連付けられた基準系における考察線のこの位置も想定し得る。これは特に、工程a)においてフレーム又は眼科用レンズが装着者の頭上に置かれないケースに適用可能である。次に、工程c)では、装着者の頭の仮フィッティングが行われ、装着者の頭上のフレーム又は眼科用レンズはデータベースから得られた情報により仮想的に置換される。
フレーム又は眼科用レンズに関連付けられた前記線の位置を判断する問題である場合、フレームを備えた装着者のプロファイル画像に基づきこの工程を行うことが特に可能である。このプロファイル画像は、好ましくは、本明細書に記載の他の工程を実施する前に捕捉される。次に、考察線は、例えばフレームのリムの平均面と画像捕捉面(ここでは装着者の頭の矢状面に平行である)との交点に対応する。
このとき、この線は、装着者の自然体において、垂直方向に対しフレームの装用時前傾角に等しい角度だけ傾斜される。
フレーム又は眼科用レンズに関連付けられたこの線を、上に定義された表面のうちの1つと装着者の頭のフランクフルト面との交点であるとして判断することも可能である。フランクフルト面の位置は予め決められているか、又は捕捉面及び/又は装着者のプロファイル画像から判断される。
最後に、考察表面又は考察線の配向は、校正工程後、装着者の頭の基準系において知られている(例えば、フレームを備えた装着者の頭の捕捉プロファイル画像から判断される)ことを想定し得る。
この表面又はこの線を装着者の視覚的タスク中に装着者の頭に対して正確に配置するためには、工程c)において、フレーム又は眼科用レンズに関連付けられた少なくとも1つの基準点の位置が、工程b)において捕捉された画像から装着者の頭の基準系において判断される。したがって、考察表面又は考察線の位置は捕捉画像毎に高精度に判断される。
変形形態として、考察表面又は考察線はオフセットされ得、すなわち、上に定義された表面のうちの1つ又は線のうちの1つに平行な面内又は方向に延び得る。
工程d)
工程d)では、情報処理装置は、この表面上のこれらの交点I1、I2、I3、I4のマップを確立するように、工程b)において判断された第1の作業距離における各凝視方向D1、D2について、この凝視方向と前記表面との交点を判断するようにプログラムされる。
考察表面(ここではフレームのリムの平均面)の位置は装着者の頭に対して知られており、装着者の頭の位置は定位システム40により画像捕捉装置の基準系において知られているため、情報処理装置は、上記位置から、画像捕捉装置21の基準系におけるこの平均面PMの位置を導出する。
次に、画像処理装置は、この平均面PMと第1の作業距離における凝視方向D1、D2との交点を計算により判断する。
この目的を達成するために、画像処理装置は、凝視方向D1、D2とこの平均面PMの正規直交座標系(X,Y)におけるフレーム10のリムの平均面PMとの交点I1、I2、I3、I4の座標(x,y)を判断する。
ここでは、この正規直交座標系(X,Y)では、Y軸はフレーム10のリムの平均面PM上への垂直方向の投影に対応する。X軸はこの平均面PM内のY軸に垂直な軸である。
フレーム10又は定位システム40の対称軸を有する「ボクシング系」と呼ばれる標準の座標系を使用することも可能である。
工程e)
工程e)において、情報処理装置は、以下の量のうちの少なくとも1つを判断する:
− 近方視力凝視の降下角度A1、A2の平均値、
− すべての交点I1、I2の判断位置を含む眼科用レンズの使用ゾーンZUの寸法及び位置、
− 使用ゾーンZUの重心の位置、
− この使用ゾーン内のこれらの交点I1、I2の位置の分布。
凝視の降下角度は、工程b)において判断された第1の作業距離における凝視方向の投影と所定の主凝視方向DPRとの角度として定義される。
この所定の主凝視方向DPRは遠方視力条件下の(すなわち遠方視力に対応する第2の作業距離における)装着者の凝視方向に対応する。
これを判断するために、オペレータは、第2の作業距離における視覚的タスクを行う状況に装着者を置く工程a’)を行う。
これを行うために、オペレータは例えば装着者に遠く離れたところを見る(すなわちこの装着者から少なくとも5メートルだけ離れた点を凝視する)ように要求する。
工程b’)では、この遠方視力視覚的タスク中に、装着者の少なくとも1つの凝視方向がこの第2の作業距離において判断される。
好ましくは、工程b)では、少なくとも4つの凝視方向が第1の作業距離において判断される。4つの交点I1、I2、I3、I4が上記方向から導出される(図2)。
好ましくは、第1の作業距離における少なくとも2つの凝視方向は水平方向(ここではフレーム10のリムの平均面PMの正規直交座標系のX軸に対応する)に非零角度だけ離間される。好ましくは、第1の作業距離における少なくとも2つの凝視方向は垂直方向(ここではフレーム10のリムの平均面PMの正規直交座標系のY軸に対応する)に非零角度だけ離間される。
さらに、第1の作業距離における前記凝視方向はすべて本明細書では装着者の近方視力に対応する。
再び好ましくは、使用ゾーンZUをできるだけ良く表す交点を得るために、第1の作業距離における前記凝視方向は、画像捕捉装置の基準系において少なくとも5度の角度だけ離間される。
好ましくは、第1の作業距離における前記凝視方向は、17センチメートル幅×24センチメートル長の測定表面上に分散されるとともに、40センチメートルに等しい作業距離で行われる視覚的タスクに関し、少なくとも15度の角度だけ離間される。
実際には、2〜500の点、好ましくは50〜250、好ましくは10を超える点からなる数の交点が判断されることが好ましい。
したがって、例えば、凝視の降下角度の平均値を、工程b)において判断された第1の作業距離において凝視方向毎に判断された凝視の降下角度の値の算術平均として判断することができる。
使用ゾーンZUはすべての判断された交点I1、I2、I3、I4を包含するように判断され得る。
これは、判断された交点のすべて又は一部を含む楕円又は矩形の問題であり得る。好ましくは、使用ゾーンZUの輪郭は判断された交点の少なくとも95%を囲む。
この使用ゾーンZU内の工程d)において判断された交点の分布F1、F2(図3及び図4)が例えば平均面PMの正規直交座標系(X,Y)のY軸に沿って判断され得る。これは例えば、このY軸に沿ったその座標により各交点を参照し、且つその対応座標が座標の所定間隔内に含まれる交点の数をカウントする問題である。
このとき、Y軸に沿った座標に応じて交点の数を与える曲線が交点の分布F1、F2を得るために追跡される。
交点の分散を判断することも可能である。
この目的を達成するために、交点I1、I2、I3、I4の重心の座標(xm,ym)が判断され、この重心に対する分散は、従来の変動、標準偏差、誤差などの型の式を使用することにより計算される。
さらに、工程e)では、情報処理装置は、以下の光学的概念パラメータ:近方視力ゾーンの累進長LP、インセットE、読み取り距離又は位置のうちの少なくとも1つを判断する。
この判断は例えば、上に定義された判断された量のうちの1つに依存して行われる。
累進長LPは例えば、近方視力凝視の降下角度A1、A2の平均値に依存して判断され得る。
累進長LPは例えば、垂直方向Y方向に沿った使用ゾーンZUの寸法及び/又はこの方向に沿った使用ゾーン内の交点の分布に依存して判断される。
特に、一般的には、判断された使用ゾーンが大きければ大きいほど導出累進長は小さくなる。
さらに、判断された累進長LPはまた、選択されたフレームのリムの形状を考慮する。
選択されたフレーム10のリムの全高は、手動で入力されてもよく、フレームのデジタル処理から判断されてもよく、又は所定データベースから抽出されてもよい。
したがって、使用ゾーンの垂直方向広がり(すなわちレンズの垂直Y方向に沿った使用ゾーンの寸法)は、近方視力ゾーンが眼科用レンズ内に含まれるように近方視力ゾーンを上げるように累進長LPを調整できるようにし得る。この累進長の補正は、容易にアクセス可能であり、且つ装着者の視覚的行動に好適な大きな近方視力ゾーンを提供するために垂直方向広がりがその寸法を増加するにつれ、その大きさが増加する。
別の例では、使用ゾーンの重心の位置及び使用ゾーンZUの垂直方向広がりは、近方視力ゾーン12の高さが判断され得るようにする。
この使用ゾーン内の交点の分布はまた、導出累進長が判断され得るようにすることができる。
一例として、本発明による方法は、例えば14ミリメートル及び18ミリメートルに等しい2つの累進長から選択することを可能にし得る。
例えば、使用ゾーンの重心のx及び/又はyの位置は、累進レンズの近方視力基準点IVPのx及び/又はyの位置を判断するために使用される。
遠方視力基準点は予め決められているため、対応するインセットEの値をそれから導出することが可能である。
別の例では、使用ゾーンの上限(近方視力ゾーン12の始まりに対応する)は、装着者の視覚的行動に一致する近方視力ゾーン12を提供するように設計の累進プロファイルを修正することにより、累進プロファイルを85%球面加入度へ調整するために使用される。
加えて、使用ゾーンの重心が100%の加入度に対応する(すなわち近方視力ゾーン12の一部を形成する)ように、累進長LPが調整されるようにする手立てがなされ得る。本明細書に記載の例示的実施形態では、判断された使用ゾーンは装着者の眼科用レンズの近方視力ゾーン内に配置される。
したがって、第1の作業距離における装着者の凝視方向(交点のグループを判断するために使用される)は、この使用ゾーンを上記方向から導出するために、近方視力凝視方向である。
変形形態として、装着者の遠方視力又は中間視力のための類似した測定を行うことも可能である。
これは例えば、遠方視力凝視方向との交点のグループを判断する問題である。このとき、遠方視力凝視方向は少なくとも5度の角度だけ離間される。
遠方視力凝視方向は近方視力凝視方向から少なくとも5度の角度だけ離間されることが理解される。
最後に、工程e)において判断された光学的概念パラメータは、読み取りタスク中の装着者の少なくとも一方の眼の移動の振幅、及び/又は読み取りタスク中の装着者の頭の移動の振幅、及び/又は読み取りタスク中の所定方向の装着者の眼の移動の振幅と、眼の移動の最大振幅との比に等しい眼−頭係数を含み得る。
この目的を達成するために、工程a)では、装着者は所定の読み取りタスクを行う状況に置かれる。
この読み取りタスクは、複数の行(例えば4又は5行)を含む少なくとも1つの段落を対象言語に依存して左から右へ又は右から左へ読むことに関わる。
装着者は読む際、特にページを変える際にますます自然な位置を採ることが観測される。
したがって、好ましくは、複数のページを含むテキストが使用され、より具体的には、最後の数ページを読むことに対応する測定が利用される。
工程b)、c)、d)は、装着者により選択されたフレームに向けられた眼科用レンズのうちの少なくとも1つのレンズの使用近方視力ゾーンを判断するように上述のように行われる。
工程e)では、前記使用ゾーンの寸法、特に水平方向に測定される使用ゾーンの幅及びレンズの垂直方向に測定される使用ゾーンの高さが判断される。
読み取りタスク中の装着者の眼の水平方向及び垂直方向の移動の角度振幅が上記寸法から導出される。
好ましくは、測定は、この装着者に装着されることを意図された左及び右眼科用レンズの使用ゾーンの寸法を判断するように装着者の眼毎に行われる。
眼科用レンズに対する各眼の回転中心の位置は知られているため、右眼及び左眼の移動の角度振幅は上記位置から導出され得る。具体的には、例えば眼科用レンズの後面から平均27ミリメートルに位置する眼の回転中心を考慮することが可能である。
媒体上に表示され装着者により読まれるテキストの寸法及び装着者の読み取り距離(すなわち装着者の眼とこのテキストとの間の距離)は知られているため、各眼の移動の最大角度振幅は、好ましくは、対象の水平方向又は垂直方向において装着者が見るテキストの角度範囲であるとして判断される。
眼の移動の最大角度振幅と眼の測定された実効移動角度振幅との差は実際、読み取り中の装着者の頭の移動の振幅に対応する。したがって、判断された使用ゾーンからこのパラメータを導出することも可能である。
各眼の移動の角度振幅を各眼の移動の最大角度振幅で除算することにより、眼−頭係数と呼ばれる係数(読み取りタスク中の装着者の行動の特徴を示す)が上記パラメータから導出される。
この係数は、読み取りタスク中に眼又は頭を移動する装着者の性向を定量化する。
特にレンズの近方視力ゾーンを判断する際にこの係数をレンズの光学的設計に関して考慮することが重要である。
したがって、1に近い眼−頭係数を有する装着者は、近方視力ゾーンが大きければ近方視においてより楽になる。
したがって、工程e)において累進長及び/又はこの係数に依存する近方視力ゾーンの位置及び寸法を判断するための手立てがなされ得る。
眼の移動の角度振幅の平均値を装着者の左眼及び右眼の角運動の平均値であるとして判断することも可能である。このとき、平均眼−頭係数を上記平均値から導出することが可能である。
変形形態として、画像捕捉装置により頭の移動に続き、読み取り中の頭の移動の角度振幅を直接判断することも可能である。
装着者の眼/頭の動きをこのように考慮することで、この装着者の最適視覚快適性を保証できるようにする。
ここでは、本発明による方法を実施するための1つの特定の例示的装置について説明した。より一般的には、このような測定装置は、
− 画像捕捉手段と、
− 移動ターゲットであって、その位置が画像捕捉装置に関連付けられた基準系において知られている移動ターゲットを表示する手段であって、各画像捕捉時に表示手段上のターゲットの対応する位置を記録するようにプログラムされた、又はターゲットが表示手段上に所定のトリガ位置を有し、この方法を実施できるようにし得る場合に画像捕捉をトリガするようにプログラムされた手段と
を含む。
この測定装置は特に、ターゲットの表示と画像の捕捉とを同期する手段を含む。

Claims (19)

  1. 装着者の視覚的行動に依存して、前記装着者により選択されたフレーム(10)を備えるように意図された累進眼科用レンズの少なくとも1つの光学的概念パラメータを判断する方法であって、
    a)前記装着者を第1の作業距離で視覚的タスクを行う状況に置く工程と、
    b)前記装着者の頭の基準系における前記第1の作業距離における前記装着者の少なくとも2つの凝視方向(D1、D2)を前記視覚的タスク中に判断する工程と、
    c)前記フレーム(10)又は前記フレーム(10)を備えるように意図された眼科用レンズに関連付けられた表面(PM)又は線の、前記装着者の頭の前記基準系における相対位置を判断する工程と、
    d)工程b)において判断された前記第1の作業距離における各凝視方向(D1、D2)について、前記第1の作業距離における前記凝視方向(D1、D2)と前記表面(PM)又は前記線との交点を判断して、前記表面(PM)又は前記線との前記交点(I1、I2、I3、I4)のマップを確立する工程と、
    e)前記マップから、前記求める光学的概念パラメータを導出する工程と
    を含む方法。
  2. 工程a)において、前記第1の作業距離は近方視力距離であり、及び前記装着者は読み取り又は書き込みタスク、或いは相互作用型タスク又は観察タスクを行う、請求項1に記載の方法。
  3. 工程c)において、前記表面は、前記眼科用レンズの平均面、前記フレームのリムの平均面(PM)、前記フレームの前記リム群の平均面、前記眼科用レンズの後面又は前面のうちの1つである、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 工程a)において、前記装着者は、ターゲット(C1、C2)であって、その位置が画像捕捉装置(21)に関連付けられた基準系において既知であるターゲット(C1、C2)を眼で追随し、且つ工程b)において、前記画像捕捉装置(21)を使用して、前記第1の作業距離における前記様々な凝視方向(D1、D2)に対応する前記ターゲットの様々な位置の前記装着者の頭の画像が捕捉される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 工程b)において、捕捉画像毎に、前記装着者の少なくとも一方の眼の回転中心(CRO)の位置が、前記装着者の頭に関連付けられた前記基準系において判断され、且つ前記位置から、前記第1の作業距離における各凝視方向(D1、D2)が、前記回転中心(CRO)とその対応位置の前記ターゲット(C1、C2)とを結ぶ直線であるとして導出される、請求項4に記載の方法。
  6. 工程b)において、前記装着者が前記眼科用レンズを取り付けられた前記フレームを装着している間に捕捉された画像毎に、前記装着者の少なくとも一方の眼の前記回転中心(CRO)の前記位置が、前記装着者の頭に関連付けられた前記基準系において判断され、且つ前記位置から、前記眼科用レンズのプリズム偏差を考慮して前記第1の作業距離における前記凝視方向が、前記眼の前記回転中心と前記ターゲットとを結ぶ光学路であるとして導出される、請求項4に記載の方法。
  7. 工程b)において、前記装着者の前記眼の前記回転中心の平均位置は、前記装着者の頭に関連付けられた前記基準系においてほぼ推定される、請求項5又は6に記載の方法。
  8. 工程b)において、前記眼の前記回転中心の基準位置は、予備工程において前記装着者の頭に関連付けられた前記基準系において測定され、及び前記基準位置が記録される、請求項5又は6に記載の方法。
  9. 工程b)において、前記装着者の各画像は、前記ターゲットが前記画像捕捉装置の光軸上で発見されると捕捉される、請求項4に記載の方法。
  10. 工程d)において、前記第1の作業距離における前記凝視方向と前記表面との前記交点は、前記眼科用レンズの像内の前記装着者の前記眼の瞳孔の像の位置を前記捕捉画像内で直接測定することにより判断される、請求項9に記載の方法。
  11. 工程a)において、前記装着者は前記選択された眼鏡フレームを備え、且つ工程c)において、前記表面又は前記線の前記位置は、前記装着者の頭の前記基準系において、前記視覚的タスク中の前記装着者の頭の少なくとも1つの捕捉画像から判断される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 工程c)において、前記表面又は前記線の前記位置は、前記装着者の頭の前記基準系において、データベースから判断される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  13. 工程e)において、以下の量:近方視力凝視の降下角度(A1、A2)の平均値、前記判断された交点(I1、I2、I3、I4)のうちの少なくともいくつかの位置を含む前記眼科用レンズ(30)の使用ゾーン(ZU)の寸法及び/又は位置、前記使用ゾーン(ZU)内の前記交点の位置の分布のうちの少なくとも1つが判断される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 工程e)において、以下の光学的概念パラメータ:累進長(LP、LP1、LP2)及び/又はインセット及び/又は読み取り距離及び/又は近方視力ゾーンの位置のうちの少なくとも1つが判断される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記第1の作業距離における少なくとも2つの前記凝視方向(D1、D2)は、水平面内の投影内で少なくとも5度の角度だけ離間される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 工程b)において、前記第1の作業距離における少なくとも4つの異なる凝視方向であって、そのうちの少なくとも2つが非零角度だけ水平方向に離間される、少なくとも4つの異なる凝視方向が判断される、請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. a’)前記装着者を第2の作業距離で視覚的タスクを行う状況に置く工程と、
    b’)前記第2の作業距離における前記装着者の少なくとも1つの凝視方向を前記視覚的タスク中に判断する工程と
    がさらに行われ、工程e)において、前記第2の作業距離における前記装着者の前記凝視方向が、前記求める光学的概念パラメータを判断するために考慮される、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 工程a)において、前記装着者は近方視力視覚的読み取りタスクを行い、且つ工程e)において、工程d)で判断された前記マップから、前記レンズの近方視力用のゾーン、及び/又は前記読み取りタスク中の前記装着者の少なくとも一方の眼の移動の振幅、及び/又は前記読み取りタスク中の前記装着者の頭の移動の振幅、及び/又は前記読み取りタスク中の所定方向の前記装着者の眼の前記移動の前記振幅と、前記眼の前記移動の最大振幅との比に等しい眼−頭係数が導出される、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法を実施する測定装置であって、
    − 画像捕捉手段(21)と、
    − 移動ターゲット(C1、C2)であって、その位置が前記画像捕捉装置(21)に関連付けられた基準系において既知である移動ターゲット(C1、C2)を表示する手段(20)であって、前記ターゲット(C1、C2)が前記表示手段(20)上に所定のトリガ位置を有する場合に画像捕捉をトリガするようにプログラムされた手段と
    を含む測定装置。
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