JP2016539015A - 密封された空洞内にマイクロ電子デバイスをパッケージングすると共に、専用の孔により空洞の雰囲気を制御するための方法 - Google Patents

密封された空洞内にマイクロ電子デバイスをパッケージングすると共に、専用の孔により空洞の雰囲気を制御するための方法 Download PDF

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Abstract

密封された空洞(110)内にマイクロ電子デバイス(100)をパッケージングし、専用の孔(130)により空洞の雰囲気を制御するための方法であって、犠牲材料とデバイスとが空洞内に配置されるように、支持部(102)とキャップ層(106)との間に前記空洞を作製する工程と、少なくとも1つの開放孔(108)を通じて犠牲材料を除去し、開放孔を密封する工程と、キャップ層におけるめくら孔の周囲、或いは、前記専用の孔の位置に相当する外表面の一部分の周囲に、湿潤性材料の部分(128)を作製する工程と、湿潤性材料の部分の上にヒューズ材料の部分(126)を作製する工程と、キャップ層をエッチングすることにより専用の孔を作製する工程と、制御された雰囲気で前記ヒューズ材料の部分(126)をリフローし、前記専用の孔を気密的に塞ぐヒューズ材料の突起(132)を形成する工程と、を含む。【選択図】図1J

Description

本発明は、少なくとも1つの密封された空洞内に少なくとも1つのマイクロ電子デバイスをパッケージングすると共に、少なくとも1つの専用の孔により空洞の雰囲気を制御するための方法に関する。特に、本発明に係る方法は、MEMSおよび/またはMOEMSおよび/またはNEMSおよび/またはNOEMSデバイスのような1またはいくつかのマイクロ電子デバイス、または音響形式またはセンサ形式の装置のような他のデバイスを、1またはいくつかの空洞に雰囲気を制御しつつパッケージングするために実行される。
パッケージングの詳細は、包装されるマイクロ電子デバイスの形式およびその適用に依存する。一般的に、パッケージングは、主としてダイソーイングまたは射出成形のような下流工程中において、装置の動きを許容すべきであり、装置を動く部品のダメージから保護すべきである。パッケージングの他の機能は、装置の性能を保証するために装置の寿命全体において空洞の内側の雰囲気(圧力および気体)を制御することである。
多様な超小型電子装置、特にMEMS装置は、装置の確実な動作および/または仕様範囲内での装置の動作を保証するために装置の周囲を特定の雰囲気で維持するよう密封されていなければならない。例えば、加速度メータおよびジャイロスコープは、それらの装置の内包される空洞内が低圧力(10と10−3mbarとの間)であることが必要である。
しかしながら、RF−MEMSスイッチは、十分なダンピング効果を提供するためにより高い圧力で動作する必要がある。例えば、RF−MEMSスイッチは一般的に、このような装置が開状態にある場合にリンギング効果を最小にするために十分なダンピング力を生成し、および/またはこのような装置が閉になる場合、閉じる際の衝撃力を最小にするためにスクイズ膜のダンピング力を生成するために、100mbar付近よりも高い圧力で動作する必要がある。装置の信頼性を保証するためにまず、このような装置が内包されるところの雰囲気の気体または複数の気体の特性が制御される。RF−MEMSスイッチの場合、空洞の雰囲気は、例えば、摩擦重合によるオーミック接触の劣化を回避したり、或いは、静電駆動における絶縁体の高速チャージングを回避したりするために、有機溶剤成分および湿気が除かれていなければならない。一般的に、不活性ガスは、これへの適用に最も適している。
このようなパッケージングを作製するために2つの異なる可能性が知られている。キャップ再配置と名付けられた1つの周知の可能性は、例えばシリコンベースのキャップウェハ内に微細加工により空洞を生成することと、上に装置が配置された支持ウェハ上にそれを再配置することと、最後にキャップウェハと支持ウェハとの間を結合する工程を実行すること、から構成される。この結合工程は、微少電子装置が内包される閉じられた空洞内を制御された(雰囲気のガスまたは複数のガスの圧力および特性の制御)雰囲気を得るために、制御された雰囲気で実行されてもよい。しかし、2つのウェハを結合するために要求される高い温度および大きいシリコン領域は、大きな欠点である(いくつかの微少電子装置はこのような高い温度に対応していない)。
薄膜パッケージング(また、TFP或いは薄膜キャッピングと名付けられている)は、キャップ再配置パッケージングと比較して、パッケージの高さ、面積、熱負荷およびコストを低減することができる技術である。TFP工程の間、キャップは装置が内包されている空洞を形成するためにキャップを貫通するように形成された開放孔を通じてエッチングされた犠牲層の上に1またはいくつかの簿膜層を成膜することにより作製される。
この技術を用いれば、犠牲層の除去のために実行される孔の封止が試行される。
ポリマ層は開放孔を閉じるためにキャップ上に成膜される。しかしながら、ポリマ層を成膜する工程、例えばスピンオン工程または簿膜ラミネート工程の間、空洞の雰囲気は個別に制御することができないので、閉じられた空洞内の得られた圧力は大気圧に相当し、酸素、水および有機ガスのような汚染物が閉じられた空洞内に存在する。
代わりに、PSG(リン添加シリケートガラス)層は、キャップを貫通するように形成された開放孔を閉じるのに用いられてもよい。しかしながら、高温(即ち、900℃)でのキュアは、PSG層をリフローするために必要であり、このような温度は、いくつかのMEMSの熱負荷に対応していない。
室温下で空洞内のガスの特性が制御された状態で閉じられ、100mbar付近を越える圧力を有する封止された空洞は、これらの封止工程では作製することはできない。その上、開放孔を閉じることが、PVD(物理気相成長)、CVD(化学気相成長)またはPECVD(プラズマ誘起化学気相成長)形式の蒸着を含む場合、PECVD工程のためにシランまたはTEOSのような空洞内に捕捉された気体がこのようなパッケージングの性能および/または信頼性を低下させる。その上、これらの蒸着工程が実行されうる圧力は、例えば10−3mbarから100mbarの間に制限される。
特許文献1は、開放孔を閉じた後の空洞内の雰囲気を制御するために、開放孔を閉じた後にキャップを貫通する開口を形成するためにレーザを用いることを開示している。空洞の雰囲気を制御するためのこのような専用の孔を用いることは、開放孔の封止工程に関連している制約を解くことを可能とする。しかしながら、レーザによる開口形成は、空洞内に塵を生じさせ、空洞内に内包されているMEMS装置を傷つけうる。その上、レーザが孔の周囲の材料を熱してその材料が孔に流れ込んで孔を封止する場合、これにより孔の周囲のキャップの硬さが低下し、信頼性性能が低下する。結局、孔を形成するためにレーザを用いることは、単一の工程(孔を各空洞について1つずつ形成しなければならない)であり、このためパッケージング工程に大きなコストインパクトを与える。
独国特許出願公開第102011103516号明細書
本発明の1つの目的は、少なくとも1つの密封された空洞に少なくとも1つのマイクロ電子デバイスをパッケージングする新しい方法を提供することであり、この方法によれば、前述した先行技術に係るキャップ再配置(cap report)およびTFP工程の欠点がなく、また、雰囲気を制御するための専用の孔を形成するためにレーザを用いることにより引き起こされる欠点もなく、空洞を形成する間に、犠牲材料を除去するために用いられる少なくとも1つの開放孔と閉じるように実行される工程とは独立して、空洞の雰囲気を制御することが可能となる。
このように本発明は、少なくとも1つの密封された空洞内に少なくとも1つのマイクロ電子デバイスをパッケージングすると共に、少なくとも1つの専用の孔により空洞の雰囲気を制御するための方法を提供する。この方法は、少なくとも、
犠牲材料と前記マイクロ電子デバイスとが前記空洞内に配置されるように、支持部と少なくとも1つのキャップ層との間に前記空洞を作製する工程と、
前記キャップ層を貫通するように作製された少なくとも1つの開放孔を通じて前記犠牲材料を除去すると共に、前記開放孔を密封する工程と、
前記キャップ層上に湿潤性材料の部分を作製する工程であって、前記湿潤性材料の部分を作製する前に前記キャップ層の外表面を貫通するように作製される、前記専用の孔になる予定のめくら孔の周囲、または、前記専用の孔が作製される予定の位置に相当する、前記キャップ層の外表面の一部の周囲に、前記湿潤性材料の部分を作製する工程と、
少なくとも前記湿潤性材料の部分の上にヒューズ材料の部分を作製する工程と、
前記めくら孔の底壁または前記キャップ層の外表面の前記一部のいずれかを通じて、少なくとも前記キャップ層をエッチングすることにより、前記空洞に通じる前記専用の孔を作製する工程と、
制御された雰囲気で前記ヒューズ材料の部分をリフローして、前記空洞内の雰囲気が前記制御された雰囲気に相当するように、前記専用の孔を気密的に塞ぐヒューズ材料の隆起を形成する工程と、を含む。
これにより、本発明は、犠牲材料を除去するのに用いられる少なくとも1つの開放孔とは区別される孔が、前記開放孔(1又は複数)を閉じた後において前記空洞の雰囲気を制御することを可能とする新しいパッケージング方法を提供する。即ち、前記空洞内で得られる最終的な雰囲気は、気体(1又は複数)の圧力および/または特性に関して、前記開放孔(1又は複数)を閉じるために実行される工程により制限されることなく、前記専用の孔は、前記開放孔を閉じた後、気密的に塞がれる。その上、前記専用の孔を閉じるためにリフローされたヒューズ材料の一部を用いることにより、例えば、これに限定されないが、10−6から100mbarの間の圧力である制御された雰囲気で、前記専用の孔を閉じることが可能となる。また、前記ヒューズ材料の部分をリフローすることにより、このリフローの後に前記空洞内の汚染物の存在が回避される。また、前記専用の孔を閉じるためにヒューズ材料をリフローすることにより、ポリマ層またはPSG層の使用、または、CVD、PECVDまたはPVD工程の実行により引き起こされる欠点が回避される。
その上、本発明の方法は、前記専用の孔を形成するためのレーザの使用を避けており、従って、前記空洞内の塵の発生が回避される。
また、その上、孔を封止するためにレーザを用いる場合に比べて、本発明に係る方法は、前記キャップの材料が前記専用の孔を閉じるために実行される工程、即ち、ヒューズ材料をリフローすることにより傷つかないので、前記専用の孔の周囲の前記キャップの硬度の低下が避けられる。
このパッケージングの方法は、パッケージング工程のリリースされたマイクロ電子デバイス/構造およびコストに衝撃を与えることなく、圧力および気体を制御しながらいくつかの空洞にいくつかのマイクロ電子デバイスを密封するためにウェハレベルで実行されることが好ましい。
また、可融性材料またははんだと呼ばれるヒューズ材料は、可融性金属または可融性合金、即ち、マイクロ電子デバイスの製造工程に対応した比較的低い温度で容易に溶融しうる、即ち、容易に融解しうる金属または金属合金に相当する。前記ヒューズ材料の融点の値は、前記ヒューズ材料の特性に依存する。前記ヒューズ材料は、例えば約300℃から400℃の間の融点を有していてもよい。前記ヒューズ材料は、共晶合金であってもよく、フラックスを使用しない工程でリフローされてもよい。
前記湿潤性材料は、フリップチップ技術におけるUBM(Under Bump Metallurgy)と名付けられた積層体の上層の材料と同様に、2つの点で定義されてもよい。
第1に、前記湿潤性材料は、前記ヒューズ材料の一部がその外側に成膜されたとしても、リフローの後において前記ヒューズ材料が配置されるであろう場所にある材料である。
第2に、前記湿潤性材料は、リフロー温度で前記ヒューズ材料の中で部分的に溶解してもよく、これにより、金属間化合物を形成し、それによって封止および付着するものであってもよい。
一般的に、前記湿潤性材料は、例えば金、銅、白金または異なる材料の積層体、例えばTiNiAuまたはTiCuのような金属であってもよい。
ここにおいて、前記湿潤性材料の部分は、リフローされたヒューズ材料が固定された表面に相当する。
前記制御された雰囲気は、特定の圧力と特定の気体の構成とを有する雰囲気に相当する。前記圧力および気体の構成は、マイクロ電子デバイスの内包またはパッケージングに要求される仕様に従って選択されてもよい。
前記空洞の前記雰囲気を制御するために1またはいくつかの前記開放孔を使用する代わりに、開放孔(1又は複数)を封止した後、前記専用の孔を形成することは、マイクロ電子デバイスにいかなる衝撃を与えることなく得られた構造の更なる処理において更なる柔軟性を許容し、後工程(開放孔(1又は複数)を閉じてからであり前記ヒューズ材料の部分を形成した後)において、空洞の最終的な密封の前に空洞の雰囲気を制御するために、このような孔を完全に開放することを許容する。
このように、微細加工(フォトリソグラフィ、ウェットエッチングおよびドライエッチング、剥離等)および後工程は、前記開放孔(1又は複数)を密封する工程と前記専用の孔を形成する工程との間、即ち、一度前記マイクロ電子デバイスが開放された後すぐに実行されてもよく、所望の雰囲気で実行される前記ヒューズ材料をリフローする工程の直前に前記空洞が開放されてもよいので、前記空洞内に汚染物が存在するリスクなく実行される。
前記めくら孔または前記キャップ層の前記外表面の部分は、前記マイクロ電子デバイスが前記空洞の周囲領域に配置されており、前記マイクロ電子デバイスは、前記空洞の前記周囲領域に面していなくてもよい。このような構成は、この方法を実施している間、前記マイクロ電子デバイスの保護を強化する。
前記湿潤性材料の部分を作製する工程は、
前記キャップ層の外表面上に湿潤性材料層を成膜する工程と、
前記湿潤性材料層の残部が前記湿潤性材料の部分に相当するように、前記湿潤性材料層の一部をエッチングする工程と、を含んでいてもよい。
この場合、前記湿潤性材料層の前記一部をエッチングする工程は、前記ヒューズ材料の部分を作製した後に実行されてもよい。従って、前記ヒューズ材料の部分をこのエッチング工程のマスクとして用いうる。
接着層は、後に当該接着層上に成膜される前記湿潤性材料層の成膜前に、前記キャップ層の外表面上に最初に成膜されてもよい。
前記ヒューズ材料の部分は、電気化学的成膜の間において前記接着層が前記ヒューズ材料の成長のための種層を形成するように、電気化学的成膜により作製されるのが好ましい。代わりに、前記接着層に相当しない種層は前記ヒューズ材料の部分の前記電気化学的成膜の間、前記ヒューズ材料の成長に使用されてもよい。
更に、また、この場合、前記湿潤性材料層の成膜前に前記めくら孔が形成される場合、前記湿潤性材料層は前記めくら孔の側壁および底壁に対して成膜されてもよく、また、前記湿潤性材料層の前記エッチングされた部分は、前記めくら孔の前記側壁および前記底壁を覆う前記湿潤性材料を構成してもよい。
また、前記めくら孔が前記ヒューズ材料の部分を形成する前に形成される場合、前記ヒューズ材料の部分は、前記めくら孔の中に形成されてもよく、また、前記専用の孔を形成する工程は、前記めくら孔の中に配置された前記ヒューズ材料の部分をエッチングすることを含んでもよい。
前記ヒューズ材料の部分を作製する工程は、
前記キャップ層の前記外表面上および前記湿潤性材料の部分の上にフォトレジスト層を成膜する工程と、
前記フォトレジスト層の一部をエッチングして、前記フォトレジスト層を貫通すると共に、少なくとも前記湿潤性材料の部分の上に位置する、開口部を形成する工程と、を含んでもよく、
ここで、前記ヒューズ材料の部分が、その後に、成膜(リフトオフ)により前記開口部の中に形成されてもよく、前記フォトレジスト層が、前記ヒューズ材料の部分を作製した後に除去されてもよい。
更に、前記方法は、前記湿潤性材料の部分が、前記専用の孔が形成される予定の位置に相当する、前記キャップ層の外表面の前記一部の周囲に形成されるときに、前記湿潤性材料の部分を作製する工程と前記ヒューズ材料の部分を形成する工程との間で実行される、前記キャップ層の外表面の前記一部を貫通する前記めくら孔を作製する工程を含んでもよい。
或いは、前記キャップ層の外表面を貫通するめくら孔が形成されていないときに、前記専用の孔が、少なくとも前記キャップ層、前記湿潤性材料の部分および前記ヒューズ材料の部分をエッチングすることにより作製されてもよい。また、接着層が前記キャップ層と前記湿潤性材料層との間に配置される場合、この接着層は前記専用の孔を形成する間にエッチングされてもよい。
前記開放孔(1又は複数)を密封する工程は、前記キャップ層上および前記開放孔(1又は複数)上に封止層を成膜することを含んでもよく、前記湿潤性材料の部分は、前記封止層上に作製されてもよく、前記専用の孔は、前記封止層を貫通するように作製されてもよい。
また、前記空洞を形成する工程と前記犠牲層を除去する工程とは、これらの工程が前記支持部と前記キャップ層との間にあり少なくとも1つの密封された第2の開放孔を含む第2の空洞を少なくとも作製するように実行されてもよい。
前記第1の空洞は、前記ヒューズ材料の部分のリフローの後において、前記第2の空洞内の雰囲気が前記制御された雰囲気に相当するように、少なくとも1つの気体置換チャネルを通じて前記第2の空洞に連通していてもよい。これにより、少なくとも1つの専用の孔および例えば数個の空洞のうちの1つだけの空洞のキャップを貫通するように形成された1つだけの専用の孔により数個の空洞の雰囲気を制御することが可能となる。このような気体置換チャネルは容積および内部のアウトガスがどのようなものであっても異なる空洞において正確に同じ圧力であることを保証しうる。
前記第2の空洞は、前記ヒューズ材料の部分のリフローの後において前記第2の空洞内の雰囲気が前記第2の開放孔の密封が実行される際の雰囲気に相当するように、前記第1の空洞に連通していなくてもよい。
また、第1の湿潤性材料の部分と呼ばれる前記湿潤性材料の部分を形成する工程は、第2の専用の孔を形成することが予定され且つ第2の湿潤性材料の部分を形成する前に前記キャップ層の前記外表面を貫通するように形成された第2のめくら孔の周囲、または、前記第2の専用の孔が形成されることが予定された位置に相当する前記キャップ層の前記外表面の第2の部分の周囲の、前記第2の空洞の上方の、前記キャップ層上に、第2の湿潤性材料の部分を形成してもよく、前記方法は、更に、
少なくとも第2の湿潤性材料の部分の上に第2のヒューズ材料の部分を作製する工程と、
前記第2のめくら孔の底壁と前記キャップ層の前記外表面の前記第2の部分とのいずれかを通じて少なくとも前記キャップ層をエッチングすることにより、前記第2の空洞に繋がる前記第2の専用の孔を作製する工程と、
第2の制御された雰囲気で前記第2のヒューズ材料の部分をリフローする工程と、前記第2の空洞内の雰囲気が前記第2の制御された雰囲気に相当するようにしつつ、前記第2の専用の孔を気密的に塞ぐ第2のヒューズ材料の突起を形成する工程と、を含んでもよい。
このような構成において、前記第2のヒューズ材料は、前記第1の空洞に繋がる前記専用の孔を閉じるために用いられる他のヒューズ材料の溶融温度とは異なる溶融温度を有してもよい。これにより、異なる制御された雰囲気を有する2つの空洞を連続的に閉じることができるので、異なる制御された雰囲気で異なるマイクロ電子デバイスをパッケージングすることが可能となる。また、異なる制御された雰囲気を有する2つの空洞を連続的に閉じるために、2つの空洞を閉じるのに同一のヒューズ材料を用いることができるので、異なる制御された雰囲気で異なるマイクロ電子デバイスをパッケージングすることができる。
前記ヒューズ材料の部分は、前記湿潤性材料の部分の上のみならず、この湿潤性材料の部分の周囲に形成されてもよい。このような構成において、前記湿潤性材料の部分は、環状に形成されていてもよく、また、前記ヒューズ材料の部分は、環状に形成されてもよいが、前記湿潤性材料の部分の径よりも大きい径を有していてもよい。
前記キャップ層の前記外表面に平行な平面内の前記専用の孔の寸法は約10μm未満であってもよい。このような寸法は、前記キャップ全体が形態的に低トポロジーであるために得ることができる。
前記ヒューズ材料の部分の成膜は、前記ヒューズ材料の電気めっきまたはスパッタリングにより実行されてもよい。
前記マイクロ電子デバイスは、MEMS若しくはMOEMSまたはNEMS若しくはNOEMS装置であってもよい。
本発明は、添付図面を参照しつつ、単なる例示のためであり限定する目的でなく提示された実施の形態の例を参照すれば、より理解し易いであろう。
少なくとも1つの密封された空洞内の少なくとも1つのマイクロ電子デバイスをパッケージングし、本発明の対象である、少なくとも1つの専用の孔により前記空洞の雰囲気を制御する、第1実施形態に係る方法の工程を示す図である。 少なくとも1つの密封された空洞内の少なくとも1つのマイクロ電子デバイスをパッケージングし、本発明の対象である、少なくとも1つの専用の孔により前記空洞の雰囲気を制御する、第1実施形態に係る方法の工程を示す図である。 少なくとも1つの密封された空洞内の少なくとも1つのマイクロ電子デバイスをパッケージングし、本発明の対象である、少なくとも1つの専用の孔により前記空洞の雰囲気を制御する、第1実施形態に係る方法の工程を示す図である。 少なくとも1つの密封された空洞内の少なくとも1つのマイクロ電子デバイスをパッケージングし、本発明の対象である、少なくとも1つの専用の孔により前記空洞の雰囲気を制御する、第1実施形態に係る方法の工程を示す図である。 少なくとも1つの密封された空洞内の少なくとも1つのマイクロ電子デバイスをパッケージングし、本発明の対象である、少なくとも1つの専用の孔により前記空洞の雰囲気を制御する、第1実施形態に係る方法の工程を示す図である。 少なくとも1つの密封された空洞内の少なくとも1つのマイクロ電子デバイスをパッケージングし、本発明の対象である、少なくとも1つの専用の孔により前記空洞の雰囲気を制御する、第1実施形態に係る方法の工程を示す図である。 少なくとも1つの密封された空洞内の少なくとも1つのマイクロ電子デバイスをパッケージングし、本発明の対象である、少なくとも1つの専用の孔により前記空洞の雰囲気を制御する、第1実施形態に係る方法の工程を示す図である。 少なくとも1つの密封された空洞内の少なくとも1つのマイクロ電子デバイスをパッケージングし、本発明の対象である、少なくとも1つの専用の孔により前記空洞の雰囲気を制御する、第1実施形態に係る方法の工程を示す図である。 少なくとも1つの密封された空洞内の少なくとも1つのマイクロ電子デバイスをパッケージングし、本発明の対象である、少なくとも1つの専用の孔により前記空洞の雰囲気を制御する、第1実施形態に係る方法の工程を示す図である。 少なくとも1つの密封された空洞内の少なくとも1つのマイクロ電子デバイスをパッケージングし、本発明の対象である、少なくとも1つの専用の孔により前記空洞の雰囲気を制御する、第1実施形態に係る方法の工程を示す図である。 少なくとも1つの密封された空洞内の少なくとも1つのマイクロ電子デバイスをパッケージングし、本発明の対象である、少なくとも1つの専用の孔により前記空洞の雰囲気を制御する、第1実施形態に係る方法の工程を示す図である。 第1実施形態に係る、本発明の対象であるパッケージング方法を実行することにより得られるパッケージ構造を示す図である。 第1実施形態に係る、本発明の対象であるパッケージング方法を実行することにより得られるパッケージ構造を示す図である。 第1実施形態に係る、本発明の対象であるパッケージング方法を実行することにより得られるパッケージ構造を示す図である。 第1実施形態に係る、本発明の対象であるパッケージング方法を実行することにより得られるパッケージ構造を示す図である。 第1実施形態に係る、本発明の対象であるパッケージング方法を実行することにより得られるパッケージ構造を示す図である。 少なくとも1つの密封された空洞内の少なくとも1つのマイクロ電子デバイスをパッケージングし、本発明の対象である、少なくとも1つの専用の孔により前記空洞の雰囲気を制御する、第2実施形態に係る方法の工程を示す図である。 少なくとも1つの密封された空洞内の少なくとも1つのマイクロ電子デバイスをパッケージングし、本発明の対象である、少なくとも1つの専用の孔により前記空洞の雰囲気を制御する、第2実施形態に係る方法の工程を示す図である。
以下に記述された異なる形状の独立した部分、同様の部分または等しい部分は、形状間を明確にする目的で同じ参照番号を有する。
図中の異なる部分は、図をより見やすくするために均一な比率に従って示される必要はない。
異なる可能性(変形例および実施形態)は、互いに排他的なものではなく互いに結合されうるものとして理解されなければならない。
マイクロ電子デバイス100を密封された空洞110内にパッケージングし、専用の孔130により空洞100の雰囲気を制御する、第1実施形態に係る方法の工程を示す図1A乃至1Kを参照されたい。図1A乃至1Kは、この方法で得られたパッケージ構造を側方から見た断面図である。
図1Aに示すように、マイクロ電子デバイス100、ここではMEMS装置であり、まず支持部102上に形成される。ここで、支持部102は、半導体ベース、例えばシリコンベースの基板またはウェハである。そして、装置100は、TFP工程の実施により封入される。犠牲材料104は、支持部102上および装置100上に形成される。犠牲材料104は、犠牲材料104の体積が、装置100が内包される予定の空洞110の容積に相当するように形作られる。そして、キャップ層106(単層またはいくつかの層の積層体、例えば約10μmよりも厚さが薄い簿膜(1又は複数)に相当する)は、支持部102上、装置100上および犠牲材料104上に成膜される。犠牲材料104は、装置100およびキャップ層106の材料を傷つけることなく選択的にエッチングされるように選択される。
そして、少なくとも1つの開放孔108、ここでは数個の開放孔108は、キャップ層106を貫通するように、特に、装置100が内包される予定の空洞110の上壁になる予定のキャップ層の一部を貫通するようにエッチングされる。そして、犠牲材料104が開放孔108を通じてエッチングされて、空洞110が形成される。他の開口112は、空洞110内に内包されない装置100の部分への通路を形成するため、或いは、支持部102上に配置された電気接点への通路を形成するために、キャップ層106を貫通するようにエッチングされてもよい。図1Bにおいて、キャップ層106を貫通するように形成された2つの開口112が装置100との電気的な接続を形成する。また、キャップ層106は、このキャップ層106の一部だけが支持部102上に残り、キャップ層106のこの部分が空洞110の上壁および側壁を形成するようにエッチングされてもよい。
そして、図1Cに示された開放孔108は、キャップ層106の外表面115上に封止層114を成膜することにより密封される。封止層114は、例えばAl、SiOまたはSiNまたは数層の積層体、例えばSiO/Al層の積層体から構成されている単一の層であってもよい。封止層114の材料(1又は複数)は、封止の仕様に従って(例えば空洞110の最小許容リークレートに従って)選択されてもよい。例えば、金属層(1又は複数)が、開放孔108の密封性を改善してパッケージングされた装置の高い信頼性を保証するために使用されてもよい。封止層114の成膜は、制御された雰囲気、例えば真空圧力(典型的には10−3mbarから10−4mbarの間)から100mbarまでの間の圧力および/または特定の気体の雰囲気で実行されうる。しかしながら、この制御された雰囲気は、空洞110内の雰囲気の制御が専用の孔130を用いて後に実行されるので、装置がパッケージングされることが確実に予定されている場所の雰囲気とは異なっていてもよい。
必要であれば、封止層114はパターニングされていてもよい。図1Dに示す封止層114は、封止層114の残部116が開放孔108を気密的に閉じるようにエッチングされている。このようなエッチングは、封止層114が装置100の金属配線にカップリングするRFを低減するために1または数個の金属から構成される場合に、実行されるのが好ましい。代わりに、図1Eに示された開口112のみが、キャップ層106を貫通し封止層114を貫通する装置100への電気的なアクセス経路を形成するために、封止層114を貫通するように形成されてもよい。
このような構成は、空洞110のキャップ上に配置された封止層114の部分がエッチングされていないので、キャップ層106を機械的に補強することができる。
そして、図1Fに示すように、湿潤性材料層118は、封止層114上、または、封止層114が既にエッチングされている場合、封止層114の残部116上および残部116の間のキャップ層106の外表面115上に成膜される。また、ここで記述される第1実施形態において、湿潤性材料層118は、開口112内に成膜される。湿潤性材料は、Auおよび/またはCuから構成されていてもよい。加えて、湿潤性材料層118の成膜に先立って、最初に、例えばTiの層またはTi/Niの2層に相当する接着層が、封止層104上(および最終的にキャップ層106の外表面115上)に成膜され、そして、湿潤性材料層118がこの接着層上に成膜される。専用の孔130を閉じる間にヒューズ材料を濡らすために用いられることが予定されている湿潤性材料の部分128に相当する湿潤性材料層118の一部は、専用の孔130の位置に対応するキャップ層106の外表面115の一部140の上に配置されている。
そして、めくら孔120は、湿潤性材料層118(およびこのような接着層が湿潤性材料層118の下側に配置されている場合、接着層を貫通するように)、封止層114(またはめくら孔120が、封止層114が既にエッチングされている領域に配置されている場合には、これは存在しない)およびキャップ層106の厚さ方向の一部(図1G)を貫通するようにエッチングされる。このめくら孔120は専用の孔130を形成するために用いられるので、このめくら孔120は、キャップ層106の外表面115の部分140を貫通するように形成される。例えば、キャップ層106の数ナノメータから500nmの厚さがめくら孔120の底壁を形成するために維持される。ここに記述されている第1実施形態において、めくら孔120は、空洞110の上壁の一部に相当するキャップ層106の一領域に形成される。例えば、めくら孔120は、キャップ層106の外表面115に平行な平面内において、円形、即ち円盤形状の部分を有する。
第1実施形態の変形例において、めくら孔120は、湿潤性材料層118を成膜する前に形成されてもよい。また、この場合、湿潤性材料はめくら孔120内、即ちめくら孔120の側壁および底壁に対して成膜されてもよい。
そして、図1Hに示すように、フォトレジスト層122は、湿潤性材料層118上およびめくら孔120の中にも成膜される。そして、フォトレジスト層122は、めくら孔120の周囲に位置し湿潤性材料の部分128の上にある開口部124を形成するためにエッチングされる。この実施形態において、キャップ層106の外表面115に平行な平面(平面(X、Y)に平行な平面)内の開口部124の形状は、環状である。そして、ヒューズ材料の一部126は、開口部124内に成膜される。ヒューズ材料の部分126の形状は、開口部124の形状に対応している。例えば、ヒューズ材料は、SnAgCuまたはAuSnまたはInである。この第1実施形態において、ヒューズ材料の部分126は電気メッキ成膜工程により形成され、湿潤性材料層118の下側に配置された接着層がこの電気メッキ成膜のための種層を形成する。
そして、フォトレジスト層122は、例えばウェットエッチングのようなウェット工程により除去される。代わりに、ヒューズ材料の部分126がリフトオフにより形成されてもよい。この場合、ヒューズ材料が開口部124のみならずフォトレジスト層122上にも成膜される。そして、フォトレジスト層122を除去することは、開口部124に位置するヒューズ材料の部分126を除くヒューズ材料を除去することを含む。他の変形例によれば、開口部124は、めくら孔120の周囲のみならずめくら孔120内のある部分にも配置され得る(既にめくら孔120の中に成膜されたフォトレジスト層の部分112もまたエッチングされる)。また、この場合、ヒューズ材料はめくら孔120内にも成膜される。
そして、湿潤性材料層118は、ヒューズ材料の部分126の下側に配置された湿潤性材料の部分128のみが封止層114上に残るようにエッチングされる。従って、キャップ層106の外表面115に平行な平面において、湿潤性材料の部分128の形状がヒューズ材料の部分126の形状に類似している。湿潤性材料層118は、ウェットエッチングを実行することによりエッチングされてもよい。ここに記述された例において、湿潤性材料の部分128は、封止層114上に配置されている。しかしながら、湿潤性材料の部分128は、例えば封止層114が図1Dに関連して前述したようにエッチングされている場合、或いは、封止層114が、めくら孔120が形成されることが予定されているキャップ層106の外表面115の部分140上に成膜されていない場合、キャップ層106の外表面115上に直接配置されうる。
そして、めくら孔120の底壁がエッチングされ、これによりキャップ層106の全厚さ分を貫通する専用の孔130が形成される(図1I)。このようにして孔130は、装置100がパッケージングされることが予定されている空洞110の最終的な雰囲気の制御に専ら用いられる孔を形成する。ヒューズ材料がめくら孔120の周囲およびめくら孔の中に成膜されている場合、めくら孔120内に位置するヒューズ材料の部分は、めくら孔120の底壁のエッチングの間にエッチングされる。また、同様に、湿潤性材料がめくら孔120内に成膜されている場合、めくら孔120内に位置する湿潤性材料の部分は、めくら孔120の底壁のエッチングの間にエッチングされる。
最後に、図1Jに示すように、ヒューズ材料の部分126のリフローは、制御された雰囲気で、熱処理により実行され、湿潤性材料の部分128のみに接触し、専用の孔130を気密的に塞ぐヒューズ材料の突起132が形成され、第1の空洞110の内側の雰囲気は、ヒューズ材料の部分126がリフローされる制御された雰囲気に相当している。ヒューズ材料のリフローするために実行される熱処理の温度は、ヒューズ材料の溶融温度(例えばインジウムヒューズ材料に対応する156℃またはSnAgCuのヒューズ材料に対応する260℃)に合わせられる。例えば、リフロー処理の時間は、ヒューズ材料の融点より約30℃から40℃高い温度で1または2分間の範囲であってもよい。
この熱処理が実行される制御された雰囲気は、マイクロ電子デバイス100が内包される予定の雰囲気に相当する。例えば、ヒューズ材料のリフローは、100mbarよりも高い圧力、または、真空に相当する圧力(例えば10−4と10−6mbarとの間)で実行されうる。その上、リフローは、不活性ガス(1又は複数)を含む雰囲気、例えば、窒素またはアルゴン雰囲気で実行されてもよい。リフロー処理は、標準的な高速熱処理(RTP)設備において実行されうる。
図1Kは、封止層114の残部116だけが開放孔108を密封するように封止層114がエッチングされるときに得られるパッケージング構造を示す。この構成において、専用の孔130は、キャップ層106および湿潤性材料の部分128だけを貫通するように作製される。湿潤性材料の部分128は、キャップ層106の外表面115上に直接配置される。
前述した第1実施形態の変形例として、前述したパッケージング工程が、いくつかの空洞内でいくつかのマイクロ電子デバイスを集合的に密封するために実行されうる。図2に示すように、キャップ層106は、2つのマイクロ電子デバイス100.1および110.2が内包される2つの異なる空洞110.1および110.2のキャップを形成する。第2の空洞110.2は、封止層114の成膜により得られた少なくとも1つの第2の開放孔108.2(ここで、数個の第2の開放孔108.2は、第2の空洞110.2を形成するために用いられた犠牲材料を除去するために用いられる孔に相当する)を塞いでいる間に密封される。ここに記述されている例において、封止層114の成膜が真空中で実行されているときに、第2の装置110.2が内包される第2の空洞110.2の雰囲気は真空に相当する。第2の開放孔108.2を塞いだ後に第2の空洞110.2の雰囲気を制御するために、キャップ層106を貫通する専用の孔は形成されない。
また、第1の空洞110.1は、封止層114の成膜により得られた開放孔108.1(第1の空洞110.1を形成するために用いられた犠牲材料を除去するために用いられる孔に対応する)を塞いでいる間に密封される。しかしながら、専用の孔130は、開放孔108.1を塞いだ後、第1の空洞110.1の内側の雰囲気を制御するために、キャップ層130を貫通するように形成される。専用の孔130は、図1Aから1Jに関して前述したように形成されてもよい。従って、一度孔130がキャップ層106の全厚さを貫通するように(また、この例では封止層114も貫通するように)作製されると、第2の空洞110.2内の雰囲気を変えることなく第1の空洞110.1の雰囲気を制御することが可能となる。孔130の周囲に作製されたヒューズ材料の部分のリフローは、例えば大気圧下で実行される。従って、一度ヒューズ材料の突起132が気密的に孔130を閉じると、異なる雰囲気の仕様を有する2つの空洞110.1および110.2が得られる。
第1実施形態の他の変形例によれば、開放孔108.1および108.2の封止後、2つの空洞110.1と110.2の雰囲気を個別に制御することが可能となる。このような制御は、2つの空洞110.1および110.2への経路を形成する2つの専用の孔130.1と103.2とを作製することにより実行されうる。最初に第1の雰囲気仕様(第1の空洞110.1内の圧力Aおよび/または気体A)でこれらの2つの孔のうちの一方130.1を塞ぎ、次に、第1の雰囲気仕様とは異なる第2の雰囲気仕様(第2の空洞110.2内の圧力B≠Aおよび/または気体B≠A)で2つの孔のうちの他方130.2を閉じるために、異なる溶融温度を有する2つの異なるヒューズ材料が孔130.1と130.2とを塞ぐために用いられる。最も低い溶融温度を有するヒューズ材料は、第1の空洞110.1を塞ぐために用いられる。従って、第1のヒューズ材料の溶融温度よりも高く、しかし第2のヒューズ材料の溶融温度よりも低い温度での熱処理で得られる第1のヒューズ材料の部分のリフローの間、第2のヒューズ材料の部分はリフローされない。この第1の熱処理は、第1のヒューズ材料の部分を第1の孔130.1を気密的に塞ぐ第1のヒューズ材料の突起132.1へ変形させる。そして、第2のヒューズ材料の部分をリフローして、第2の孔130.2を塞ぐ第2のヒューズ材料の突起132.2を形成するために、第2のヒューズ材料の溶融温度よりも高い温度での第2の熱処理が実行される。
また、第2の熱処理の温度において、第1のヒューズ材料は、リフローするが第1の孔130.1を開けず、第1の空洞110.1の気密さはこの第2の熱処理の間、維持される。このような構成は、図3に示されている。
代わりに、孔130.1および130.2を塞ぐために同一のヒューズ材料を用いることが可能である。実際、ヒューズ材料の部分のリフローの間、ヒューズ材料に接触している湿潤性材料の一部は、ヒューズ材料中で溶解し、ヒューズ材料の突起内に金属間化合物を形成する。このような金属間化合物は元のヒューズ材料(これらの金属間化合物がないもの)の溶融温度よりも高い溶融温度を有するので、2つの空洞110.1、110.2の初めの方、例えば第1の空洞110.1を、第1のヒューズ材料の部分のリフローにより気密的に閉じることが可能となり、従って、金属間化合物を含む第1のヒューズ材料の第1の突起132.1が生成される。そして、金属間化合物がこの第1のヒューズ材料の突起132.1内に含まれているので、第1のヒューズ材料の突起132.1をリフローすることなく、第2の空洞110.2が、(第1のヒューズ材料の部分のリフローの後にキャップ上に作製された)第2のヒューズ材料の部分をリフローする第2の熱処理で閉じられ、第2のヒューズ材料の突起132.2が生成されてもよい。
開放孔を封止した後に専ら雰囲気を制御するために用いられる孔は、空洞内に内包されるマイクロ電子デバイスが前記空洞の周囲の領域に対向しないように、空洞の周囲領域に配置されることが好ましい。マイクロ電子デバイス100から離れた位置に周囲領域134が作製されたこのような構成は、図4A(平面図)および図4(B)(側断面図)に示されている。この周囲領域134は、空洞100の壁を形成する層と同じ層、ここではキャップ層106と封止層114とにより形成される。
このような周囲領域134内に作製された孔130とマイクロ電子デバイス100との間の距離は、約50μm以上である。
前述の異なる例において、単一の専用の孔130は、最高の歩留まりと信頼性性能とを達成するために、空洞の雰囲気を制御するように作製されている。しかしながら、特に、孔の径については、短い時間(数秒)で目標とする圧力に達するように、或いは、大きい容積の空洞に対応するように、専ら空洞110の雰囲気を制御するために用いられる数個の孔130を作製することが可能である。
その上、低い真空仕様または高い信頼性を達成するために、空洞110内にゲッター材料が付加されてもよい。
また、いくつかの空洞は、ヒューズ材料で塞がれる1つの専用の孔のみがこれらの空洞の雰囲気を制御することができるように1または複数の気体交換チャネルに接続されていてもよい。図5に示すように、2つの空洞110.1と110.2の雰囲気は、支持部102とキャップ層106との間に形成された気体置換チャネル136を通じて互いに連通している。このような構成において、孔130は、空洞110.1と110.2の両方の雰囲気を制御することができる。気体置換チャネル136は、空洞110.1と110.2の容積および内部のアウトガスがどのようなものであってもこれらの両方において正確に同じ圧力および同じ気体組成を保証する。
前述の異なる変形例は互いに組み合わされてもよい。
以下、第2実施形態に係る、密封された空洞内にマイクロ電子デバイスをパッケージングし、専用の孔で空洞の雰囲気を制御する方法が記述される。
最初に、封止層114と封止層114上に配置された湿潤性材料層118とで開放孔108が封止される空洞110を形成するために、図1A乃至図1Fに関連して前述した処理が実行される。
そして、図6Aに示すように、ヒューズ材料の層138が、湿潤性材料層118上に、例えば電気メッキにより作製される。
そして、ヒューズ材料の層138が、ヒューズ材料の残部126が、空洞110の雰囲気を制御するために専用の孔130が作製される予定の位置上、即ち、キャップ層106の外表面115の部分140上(図6B)に配置されるように、例えばエッチング処理によりパターニングされる。
そして、湿潤性材料層118は、ヒューズ材料の部分126の下であり且つ専用の孔130が作製される予定の位置に相当するキャップ層106の外表面115の部分140上に配置される湿潤性材料の部分128のみが残るようにエッチングされる。そして、専用の孔130は、ヒューズ材料の部分126、湿潤性材料の部分128、封止層114を貫通しキャップ層106の全厚さを貫通するようにエッチングすることにより作製される。得られた構造は図1Iに示された構造に相当する。
そして、この方法は、第1実施形態で前述したように、即ち、所望の雰囲気で装置100が内包される封止された空洞を得るために、制御された雰囲気下でヒューズ材料の部分126のリフローを実行することにより達成される。
また、第1実施形態に関連して前述した変形例は、この第2実施形態に適用される。
前述のパッケージング工程は、ウェハレベルで、即ち、同一の支持部102上に作製されたいくつかのマイクロ電子デバイスを、同時に、いくつかの空洞内にパッケージングするために実行されてもよい。このようにして、コスト効率の良いパッケージング工程が得られる。
(付記1)
少なくとも1つの密封された空洞(110)内に少なくとも1つのマイクロ電子デバイス(100)をパッケージングすると共に、少なくとも1つの専用の孔(130)により前記空洞(110)の雰囲気を制御するための方法であって、少なくとも、
犠牲材料(104)と前記マイクロ電子デバイス(100)とが前記空洞(110)内に配置されるように、支持部(102)と少なくとも1つのキャップ層(106)との間に前記空洞(110)を作製する工程と、
前記キャップ層(106)を貫通するように作製された少なくとも1つの開放孔(108)を通じて前記犠牲材料(104)を除去すると共に、前記開放孔(108)を密封する工程と、
前記キャップ層(106)上に湿潤性材料の部分(128)を作製する工程であって、前記湿潤性材料の部分(128)を作製する前に前記キャップ層(106)の外表面(115)を貫通するように作製される、前記専用の孔(130)になる予定のめくら孔(120)の周囲、または、前記専用の孔(130)が作製される予定の位置に相当する、前記キャップ層(106)の外表面(115)の一部(140)の周囲に、前記湿潤性材料の部分(128)を作製する工程と、
少なくとも前記湿潤性材料の部分(128)の上にヒューズ材料の部分(126)を作製する工程と、
前記めくら孔(120)の底壁または前記キャップ層(106)の外表面(115)の前記一部(140)のいずれかを通じて、少なくとも前記キャップ層(106)をエッチングすることにより、前記空洞(110)に通じる前記専用の孔(130)を作製する工程と、
制御された雰囲気で前記ヒューズ材料の部分(126)をリフローして、前記空洞(110)内の雰囲気が前記制御された雰囲気に相当するように、前記専用の孔(130)を気密的に塞ぐヒューズ材料の隆起(132)を形成する工程と、
を含む、方法。
(付記2)
前記めくら孔(120)または前記キャップ層(106)の外表面(115)の前記一部(140)は、前記空洞(110)の周囲領域(134)に配置されており、前記マイクロ電子デバイス(100)は、前記空洞(100)の前記周囲領域(134)に面していない、
付記1に記載の方法。
(付記3)
前記湿潤性材料の部分(128)を作製する工程は、
前記キャップ層(106)の外表面(115)上に湿潤性材料層(118)を成膜する工程と、
前記湿潤性材料層(118)の残部が前記湿潤性材料の部分(128)に相当するように、前記湿潤性材料層(118)の一部をエッチングする工程と、
を含む、付記1または2に記載の方法。
(付記4)
前記湿潤性材料層(118)の前記一部をエッチングする工程は、前記ヒューズ材料の部分(126)を作製した後に実行される、
付記3に記載の方法。
(付記5)
接着層は、後に当該接着層上に成膜される前記湿潤性材料層(118)の成膜前に、前記キャップ層(106)の外表面(115)上に最初に成膜される、
付記3または4に記載の方法。
(付記6)
前記ヒューズ材料の部分(126)は、電気化学的成膜の間において前記接着層が前記ヒューズ材料の成長のための種層を形成するように、電気化学的成膜により作製される、
付記5に記載の方法。
(付記7)
前記ヒューズ材料の部分(126)を作製する工程は、
前記キャップ層(106)の外表面(115)の上および前記湿潤性材料の部分(128)の上にフォトレジスト層(122)を成膜する工程と、
前記フォトレジスト層(122)の一部をエッチングして、前記フォトレジスト層(122)を貫通すると共に、少なくとも前記湿潤性材料の部分(128)の上に位置する、開口部(124)を形成する工程と、
を含み、
前記ヒューズ材料の部分(126)は、その後に、成膜により前記開口部(124)の中に形成され、
前記フォトレジスト層(122)は、前記ヒューズ材料の部分(126)を作製した後に除去される、
付記1から6のいずれかに記載の方法。
(付記8)
前記湿潤性材料の部分(128)が、前記専用の孔(130)が作製される予定の位置に相当する、前記キャップ層(106)の外表面(115)の前記一部(140)の周囲に作製されるときに、前記湿潤性材料の部分(128)を作製する工程と前記ヒューズ材料の部分(126)を作製する工程との間で実行される、前記キャップ層(106)の外表面(115)の前記一部(140)を貫通する前記めくら孔(120)を作製する工程を更に含む、
付記1から7のいずれかに記載の方法。
(付記9)
前記キャップ層(106)の外表面(115)を貫通するめくら孔が形成されていないときに、前記専用の孔(130)は、少なくとも前記キャップ層(106)、前記湿潤性材料の部分(128)および前記ヒューズ材料の部分(126)をエッチングすることにより作製される、
付記1から7のいずれかに記載の方法。
(付記10)
前記開放孔(108)を密封する工程は、前記キャップ層(106)上および前記開放孔(108)上に封止層(114)を成膜することを含み、
前記湿潤性材料の部分(128)は、前記封止層(114)上に作製され、
前記専用の孔(130)は、前記封止層(114)を貫通するように作製される、
付記1から9のいずれかに記載の方法。
(付記11)
第1の空洞と呼ばれる前記空洞(110、110.1)を作製する工程と、犠牲層(104)を除去する工程とは、これらの工程が、前記支持部(102)と前記キャップ層(106)との間にあり、少なくとも1つの密封された第2の開放孔(108.2)を備える、少なくとも1つの第2の空洞(110.2)を作製するように実行される、
付記1から10のいずれかに記載の方法。
(付記12)
前記ヒューズ材料の部分(126)のリフローの後に、前記第2の空洞(110.2)内の雰囲気が前記制御された雰囲気に相当するように、前記第1の空洞(110.1)は、少なくとも1つの気体交換チャネル(136)を通じて前記第2の空洞(110.2)に連通している、
付記11に記載の方法。
(付記13)
前記ヒューズ材料の部分(126)のリフローの後に、前記第2の空洞(110.2)内の雰囲気が前記第2の開放孔(108.2)の密封が実行される際の雰囲気に相当するように、前記第2の空洞(110.2)は、前記第1の空洞(110.1)に連通していない、
付記11に記載の方法。
(付記14)
第1の湿潤性材料の部分と呼ばれる前記湿潤性材料の部分(128、128.1)を作製する工程は、また、前記第2の空洞上にある、前記キャップ層(106)上に第2の湿潤性材料の部分(128.2)を作製することを含み、第2の専用の孔(130.2)になる予定であり、前記第2の湿潤性材料の部分(128.2)を作製する前に前記キャップ層(106)の外表面(115)を貫通するように作製される、第2のめくら孔の周囲、または、前記第2の専用の孔(130.2)が作製される予定の位置に相当する、前記キャップ層(106)の外表面(115)の第2の部分の周囲に、当該第2の湿潤性材料の部分(128.2)を作製し、
少なくとも前記第2の湿潤性材料の部分(128.2)の上に第2のヒューズ材料の部分を作製する工程と、
前記第2のめくら孔の底壁と前記キャップ層(106)の外表面(115)の第2の部分とのいずれかを通じて少なくとも前記キャップ層(106)をエッチングすることにより、前記第2の空洞(110.2)に通じる前記第2の専用の孔(130.2)を作製する工程と、
第2の制御された雰囲気で前記第2のヒューズ材料の部分をリフローして、前記第2の空洞(110.2)内の雰囲気が前記第2の制御された雰囲気に相当するよう、前記第2の専用の孔(130.2)を気密的に塞ぐ第2のヒューズ材料の隆起(132.2)を形成する工程と、
を更に含む、付記11に記載の方法。

Claims (14)

  1. 少なくとも1つの密封された空洞(110)内に少なくとも1つのマイクロ電子デバイス(100)をパッケージングすると共に、少なくとも1つの専用の孔(130)により前記空洞(110)の雰囲気を制御するための方法であって、少なくとも、
    犠牲材料(104)と前記マイクロ電子デバイス(100)とが前記空洞(110)内に配置されるように、支持部(102)と少なくとも1つのキャップ層(106)との間に前記空洞(110)を作製する工程と、
    前記キャップ層(106)を貫通するように作製された少なくとも1つの開放孔(108)を通じて前記犠牲材料(104)を除去すると共に、前記開放孔(108)を密封する工程と、
    前記キャップ層(106)上に湿潤性材料の部分(128)を作製する工程であって、前記湿潤性材料の部分(128)を作製する前に前記キャップ層(106)の外表面(115)を貫通するように作製される、前記専用の孔(130)になる予定のめくら孔(120)の周囲、または、前記専用の孔(130)が作製される予定の位置に相当する、前記キャップ層(106)の外表面(115)の一部(140)の周囲に、前記湿潤性材料の部分(128)を作製する工程と、
    少なくとも前記湿潤性材料の部分(128)の上にヒューズ材料の部分(126)を作製する工程と、
    前記めくら孔(120)の底壁または前記キャップ層(106)の外表面(115)の前記一部(140)のいずれかを通じて、少なくとも前記キャップ層(106)をエッチングすることにより、前記空洞(110)に通じる前記専用の孔(130)を作製する工程と、
    制御された雰囲気で前記ヒューズ材料の部分(126)をリフローして、前記空洞(110)内の雰囲気が前記制御された雰囲気に相当するように、前記専用の孔(130)を気密的に塞ぐヒューズ材料の隆起(132)を形成する工程と、
    を含む、方法。
  2. 前記めくら孔(120)または前記キャップ層(106)の外表面(115)の前記一部(140)は、前記空洞(110)の周囲領域(134)に配置されており、前記マイクロ電子デバイス(100)は、前記空洞(100)の前記周囲領域(134)に面していない、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記湿潤性材料の部分(128)を作製する工程は、
    前記キャップ層(106)の外表面(115)上に湿潤性材料層(118)を成膜する工程と、
    前記湿潤性材料層(118)の残部が前記湿潤性材料の部分(128)に相当するように、前記湿潤性材料層(118)の一部をエッチングする工程と、
    を含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記湿潤性材料層(118)の前記一部をエッチングする工程は、前記ヒューズ材料の部分(126)を作製した後に実行される、
    請求項3に記載の方法。
  5. 接着層は、後に当該接着層上に成膜される前記湿潤性材料層(118)の成膜前に、前記キャップ層(106)の外表面(115)上に最初に成膜される、
    請求項3または4に記載の方法。
  6. 前記ヒューズ材料の部分(126)は、電気化学的成膜の間において前記接着層が前記ヒューズ材料の成長のための種層を形成するように、電気化学的成膜により作製される、
    請求項5に記載の方法。
  7. 前記ヒューズ材料の部分(126)を作製する工程は、
    前記キャップ層(106)の外表面(115)の上および前記湿潤性材料の部分(128)の上にフォトレジスト層(122)を成膜する工程と、
    前記フォトレジスト層(122)の一部をエッチングして、前記フォトレジスト層(122)を貫通すると共に、少なくとも前記湿潤性材料の部分(128)の上に位置する、開口部(124)を形成する工程と、
    を含み、
    前記ヒューズ材料の部分(126)は、その後に、成膜により前記開口部(124)の中に形成され、
    前記フォトレジスト層(122)は、前記ヒューズ材料の部分(126)を作製した後に除去される、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記湿潤性材料の部分(128)が、前記専用の孔(130)が作製される予定の位置に相当する、前記キャップ層(106)の外表面(115)の前記一部(140)の周囲に作製されるときに、前記湿潤性材料の部分(128)を作製する工程と前記ヒューズ材料の部分(126)を作製する工程との間で実行される、前記キャップ層(106)の外表面(115)の前記一部(140)を貫通する前記めくら孔(120)を作製する工程を更に含む、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記キャップ層(106)の外表面(115)を貫通するめくら孔が形成されていないときに、前記専用の孔(130)は、少なくとも前記キャップ層(106)、前記湿潤性材料の部分(128)および前記ヒューズ材料の部分(126)をエッチングすることにより作製される、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記開放孔(108)を密封する工程は、前記キャップ層(106)上および前記開放孔(108)上に封止層(114)を成膜することを含み、
    前記湿潤性材料の部分(128)は、前記封止層(114)上に作製され、
    前記専用の孔(130)は、前記封止層(114)を貫通するように作製される、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 第1の空洞と呼ばれる前記空洞(110、110.1)を作製する工程と、犠牲層(104)を除去する工程とは、これらの工程が、前記支持部(102)と前記キャップ層(106)との間にあり、少なくとも1つの密封された第2の開放孔(108.2)を備える、少なくとも1つの第2の空洞(110.2)を作製するように実行される、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記ヒューズ材料の部分(126)のリフローの後に、前記第2の空洞(110.2)内の雰囲気が前記制御された雰囲気に相当するように、前記第1の空洞(110.1)は、少なくとも1つの気体交換チャネル(136)を通じて前記第2の空洞(110.2)に連通している、
    請求項11に記載の方法。
  13. 前記ヒューズ材料の部分(126)のリフローの後に、前記第2の空洞(110.2)内の雰囲気が前記第2の開放孔(108.2)の密封が実行される際の雰囲気に相当するように、前記第2の空洞(110.2)は、前記第1の空洞(110.1)に連通していない、
    請求項11に記載の方法。
  14. 第1の湿潤性材料の部分と呼ばれる前記湿潤性材料の部分(128、128.1)を作製する工程は、また、前記第2の空洞上にある、前記キャップ層(106)上に第2の湿潤性材料の部分(128.2)を作製することを含み、第2の専用の孔(130.2)になる予定であり、前記第2の湿潤性材料の部分(128.2)を作製する前に前記キャップ層(106)の外表面(115)を貫通するように作製される、第2のめくら孔の周囲、または、前記第2の専用の孔(130.2)が作製される予定の位置に相当する、前記キャップ層(106)の外表面(115)の第2の部分の周囲に、当該第2の湿潤性材料の部分(128.2)を作製し、
    少なくとも前記第2の湿潤性材料の部分(128.2)の上に第2のヒューズ材料の部分を作製する工程と、
    前記第2のめくら孔の底壁と前記キャップ層(106)の外表面(115)の第2の部分とのいずれかを通じて少なくとも前記キャップ層(106)をエッチングすることにより、前記第2の空洞(110.2)に通じる前記第2の専用の孔(130.2)を作製する工程と、
    第2の制御された雰囲気で前記第2のヒューズ材料の部分をリフローして、前記第2の空洞(110.2)内の雰囲気が前記第2の制御された雰囲気に相当するよう、前記第2の専用の孔(130.2)を気密的に塞ぐ第2のヒューズ材料の隆起(132.2)を形成する工程と、
    を更に含む、請求項11に記載の方法。
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