JP2016537427A5 - - Google Patents

Description

従って、ＣＯガスを用いる急性または慢性の肺疾患の治療は、潜在的な毒性を回避する一方で、治療の恩恵を患者が理解するために、ＣＯ治療計画を患者に与えなければならない。さらに、システムと方法は、既存の肺疾患、または心血管疾患を示す患者を含む、患者へのＣＯ治療計画を安全かつ有効に与えられるために必要とされる。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
（項目１）
肺疾患を有する患者を治療する方法で、
前記患者の標的血中ヘモグロビン一酸化炭素濃度を確認すること、
初期期間に第１の濃度で、一酸化炭素を前記患者へ投与すること、
前記患者の血中ヘモグロビン一酸化炭素濃度を測定すること、
測定された前記ヘモグロビン一酸化炭素濃度及び標的ヘモグロビン一酸化炭素濃度に基づいて、確定した期間内で、前記標的ヘモグロビン一酸化炭素濃度に到達するために必要な一酸化炭素の用量を算出すること、及び
前記患者の前記標的血中ヘモグロビン一酸化炭素濃度を達成するために、確定した期間において、算出された前記一酸化炭素の用量を患者へ投与すること、を含む、前記方法。
（項目２）
治療期間において、第２の濃度で一酸化炭素を前記患者に投与することをさらに含み、そこにおいて、前記患者の達成された前記標的血中ヘモグロビン一酸化炭素濃度が、治療期間中実質的に維持される、項目１に記載の方法。
（項目３）
前記肺疾患が、肺線維症、喘息、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患（ＣＯＰＤ）、肺動脈性高血圧症（ＰＡＨ）、嚢胞性線維症（ＣＦ）、急性呼吸窮迫症候群（ＡＲＤＳ）、気管支拡張症、人工呼吸器関連肺炎（ＶＡ）、及び肺移植から選択される、項目１に記載の方法。
（項目４）
前記肺疾患が肺線維症である、項目３に記載の方法。
（項目５）
前記肺線維症が特発性肺線維症（ＩＰＦ）である、項目４に記載の方法。
（項目６）
前記初期期間が約５分と約１時間の間である、項目１に記載の方法。
（項目７）
前記標的ヘモグロビン一酸化炭素濃度が、約７％と約１５％の間である、項目１に記載の方法。
（項目８）
前記標的ヘモグロビン一酸化炭素濃度が、約８％と約１２％の間である、項目１に記載の方法。
（項目９）
前記第１の濃度が、約１００ｐｐｍと約２０００ｐｐｍの間である、項目１に記載の方法。
（項目１０）
前記治療期間が、約３０分と約３時間の間である、項目１に記載の方法。
（項目１１）
前記第２の濃度が、約２０ｐｐｍと約５００ｐｐｍの間である、項目１に記載の方法。
（項目１２）
前記初期期間中の前記投与、または前記確定した期間中の前記投与、あるいはその両方が、人工呼吸器を用いて実行される、項目１に記載の方法。
（項目１３）
前記初期期間中の前記投与、または前記確定した期間中の前記投与、あるいはその両方が、体外潅流装置を用いて実行される、項目１に記載の方法。
（項目１４）
前記初期期間中の前記投与、または前記確定した期間中の前記投与、あるいはその両方が、補助呼吸なしで実行される、項目１に記載の方法。
（項目１５）
前記患者が、８０％未満の努力肺活量（ＦＶＣ）を有する、項目１に記載の方法。
（項目１６）
前記患者が、４０％未満の努力肺活量（ＦＶＣ）を有する、項目１に記載の方法。
（項目１７）
前記患者が、マトリックスメタロプロテアーゼ−１（ＭＭＰ１）、マトリックスメタロプロテアーゼ−７（ＭＭＰ７）、またはマトリックスメタロプロテアーゼ−８（ＭＭＰ８）のうち、少なくとも１つの血中濃度を上昇させる、項目１に記載の方法。
（項目１８）
前記患者の一酸化炭素肺拡散能力を算出することを含む、一酸化炭素の前記投与量を算出する、項目１に記載の方法。

Claims (18)

1. 肺疾患を有する患者を治療するためのシステムであって、
   初期期間に第１の濃度で、一酸化炭素を前記患者へ投与するための手段、
   前記患者の血中ヘモグロビン一酸化炭素濃度を測定するための手段、
   測定された前記ヘモグロビン一酸化炭素濃度及び標的ヘモグロビン一酸化炭素濃度に基づいて、確定した期間内で、前記標的ヘモグロビン一酸化炭素濃度に到達するために必要な一酸化炭素の用量を算出するための手段、及び
   前記患者の前記標的血中ヘモグロビン一酸化炭素濃度を達成するために、確定した期間において、算出された前記一酸化炭素の用量を患者へ投与するための手段、を含む、システム。
2. 治療期間において、第２の濃度で一酸化炭素を前記患者に投与するための手段をさらに含み、そこにおいて、前記患者の達成された前記標的血中ヘモグロビン一酸化炭素濃度が、治療期間中実質的に維持される、請求項１に記載のシステム。
3. 前記肺疾患が、肺線維症、喘息、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患（ＣＯＰＤ）、肺動脈性高血圧症（ＰＡＨ）、嚢胞性線維症（ＣＦ）、急性呼吸窮迫症候群（ＡＲＤＳ）、気管支拡張症、人工呼吸器関連肺炎（ＶＡ）、及び肺移植から選択される、請求項１に記載のシステム。
4. 前記肺疾患が肺線維症である、請求項３に記載のシステム。
5. 前記肺線維症が特発性肺線維症（ＩＰＦ）である、請求項４に記載のシステム。
6. 前記初期期間が約５分と約１時間の間である、請求項１に記載のシステム。
7. 前記標的ヘモグロビン一酸化炭素濃度が、約７％と約１５％の間である、請求項１に記載のシステム。
8. 前記標的ヘモグロビン一酸化炭素濃度が、約８％と約１２％の間である、請求項１に記載のシステム。
9. 前記第１の濃度が、約１００ｐｐｍと約２０００ｐｐｍの間である、請求項１に記載のシステム。
10. 前記治療期間が、約３０分と約３時間の間である、請求項１に記載のシステム。
11. 前記第２の濃度が、約２０ｐｐｍと約５００ｐｐｍの間である、請求項１に記載のシステム。
12. 前記初期期間中に投与するための手段、または前記確定した期間中に投与するための手段、あるいはその両方が、人工呼吸器である、請求項１に記載のシステム。
13. 前記初期期間中に投与するための手段、または前記確定した期間中に投与するための手段、あるいはその両方が、体外潅流装置である、請求項１に記載のシステム。
14. 前記初期期間中に投与するための手段、または前記確定した期間中に投与するための手段、あるいはその両方が、補助呼吸なしで前記投与が実行されるように構成される、請求項１に記載のシステム。
15. 前記患者が、８０％未満の努力肺活量（ＦＶＣ）を有する、請求項１に記載のシステム。
16. 前記患者が、４０％未満の努力肺活量（ＦＶＣ）を有する、請求項１に記載のシステム。
17. 前記患者が、マトリックスメタロプロテアーゼ−１（ＭＭＰ１）、マトリックスメタロプロテアーゼ−７（ＭＭＰ７）、またはマトリックスメタロプロテアーゼ−８（ＭＭＰ８）のうち、少なくとも１つの血中濃度を上昇させる、請求項１に記載のシステム。
18. 前記患者の一酸化炭素肺拡散能力を算出することを含む、一酸化炭素の前記投与量を算出する、請求項１に記載のシステム。