JP2016536688A - 溶媒グループ指数を用いた溶液工程用溶媒選択方法およびこれを用いたシステム - Google Patents

溶媒グループ指数を用いた溶液工程用溶媒選択方法およびこれを用いたシステム Download PDF

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Abstract

本発明は、溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法およびこれを用いたシステムに関するものであって、より詳細には、溶液に製造して工程に使用する場合には性能の差が明確であるが、従来の方法であるハンセン溶解度因子(Hansen Solubility Parameter:以下、HSP)を用いた特性評価では区別が難しい2つ以上の溶媒を明確に区別できる新たな方法を用いる溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法およびこれを用いたシステムに関するものである。

Description

本発明は、溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法およびこれを用いたシステムに関するものであって、より詳細には、溶液に製造して工程に使用する場合には性能差が明確であるが、従来の方法であるハンセン溶解度因子(Hansen Solubility Parameter:以下、HSP)を用いた特性評価では区別が難しい2つ以上の溶媒を明確に区別できる新たな方法を用いる溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法およびこれを用いたシステムに関するものである。
溶液工程を用いた物質の製造方法は、蒸着などのような他の方法に比べて、比較的過程が単純で、物性調節が容易である上に、製造費用も非常に低くて最も多く使用される方法であり、この場合、溶液工程の性能を左右する最も重要な要素の一つは、工程に用いる溶液を製造するために使用される溶媒である。例えば、溶液工程のコーティング工程では、溶媒にコーティングしようとする物質(大部分が高分子形態のレジン)を溶かしたコーティング溶液を使用するが、溶媒の特性に応じてコーティング性能が大きく左右される。溶液工程の性能を向上させられる溶液を製造するための最適な溶媒を選択するためには、使用しようとする溶媒の特性を正確に評価することが必須の過程といえる。
物質間の溶解性(solubility)や混合性(miscibility)を判断するためには、物質の固有物性を利用して互いに類似性の比較を行わなければならない。溶解性や混合性に影響を与える固有物性は種々あるが、なかでも物質内の結合(interaction)の程度を定量的な値で示す溶解度因子(Solubility Parameters)が最も多く使用される。すなわち、各物質は固有の溶解度因子値を有し、溶解度因子値が類似する物質同士は互いによく溶解したり混合される。
多様な理論や概念に基づいて溶解度因子が提案されて使用されているが、なかでも1967年にDr.C.Hansenが提案したハンセン溶解度因子(Hansen Solubility Parameter:以下、HSP)が最も正確に溶解度特性を示すことができると知られている。HSPでは、物質内の結合の程度を、次のような3つの因子に細分化して考慮する。
(1)無極性分散結合によって発生する溶解度因子(δD)
(2)永久双極子による極性結合によって発生する溶解度因子(δP)
(3)水素結合によって発生する溶解度因子(δH)
このように、HSPは、他の溶解度因子よりも詳細に物質内の結合情報を提供するため、より正確で体系的に物質の溶解性や混合性を評価することができて広く使用される。
HSP=(δD,δP,δH),(J/cm1/2 (1)
δTot=(δD+δP+δH1/2,(J/cm1/2 (2)
HSPは3つの要素からなる空間で大きさと方向性を有するベクトル(Vector)であり、δTotはHSPベクトルの大きさ(magnitude)を示す。HSPを示す基本単位は(J/cm1/2である。このようなHSP値は、HSPを提案したDr.Hansenグループで開発したHSPiP(Hansen Solubility Parameters in Practice)というプログラムを用いて計算する。
先に言及したように、2つの物質のHSP値が類似していれば互いによく溶解するが、HSPはベクトルであるので、互いに類似していると判断するためには、各物質の3つのHSPの成分とHSPの大きさがすべて類似していなければならない。すべての物質は、固有のHSPを有し、2つの物質のHSPが互いに類似していればよく溶解する。このように、HSPは、他の溶解度因子と同様に、「A like likes a like」という概念に基づいて提案されて使用されている。
一方、溶媒の特性を最も正確に評価すると知られている方法である前記ハンセン溶解度因子で特性を評価した場合に、ほぼ類似の特性を示す2種以上の溶媒に同一の物質を溶解させて溶液を製造して工程に適用させた場合、工程性能が大きく異なる場合が発生することがある。例えば、溶媒AとBは、ほぼ同一のハンセン溶解度因子を有するが、同一の物質Cを溶解させて溶液に作って工程に適用すると、Aを用いた場合が、Bの場合より、性能により優れていることがある。
溶液工程の性能を向上させるためには、先の例のように、工程性能を向上させる溶媒のAと、そうでない溶媒Bの特性差を評価して、Aのような特性を有する最適な溶媒を使用する過程が必要である。しかし、従来の方法を用いた場合には、AとBの特性がほぼ類似しているため、溶媒AとBの特性を明確に区分するのに困難がある。このような必要性によって、本発明者は、ハンセン溶解度因子の差を利用して溶液工程用溶液製造のための溶媒を選択する方法に適用する上で限界があり、2つ以上の溶媒の特性を明確に区別できる新たな方法である溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法を開発した。
本発明は、上記の従来技術の問題を解決するためのものであって、
2つ以上の集団で構成された溶媒群に対する特性を評価し、ハンセン溶解度因子の差を利用して溶媒群を再指定した後、新たに指定された群に対する溶媒の特性差を利用して溶媒を区分することで、溶液工程用溶液製造のための溶媒選択の新たな方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、
溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法であって、
1)A集団に属するN個の溶媒Aと、B集団に属するN個の溶媒Bに対するハンセン溶解度因子の差であるDEV−HSP(A,B)を、下記の式1を用いてそれぞれ計算するステップと、
2)前記1)ステップでN×Nの個数だけ計算されたハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が0〜εの範囲(εは0より大きい実数)に属する場合を求めるステップと、
3)前記2)ステップの範囲に属する個数が0の場合、溶媒に対する特性を評価する過程を終了し、それ以外の場合、ハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が前記範囲に属する場合のAとBを、それぞれ再びA’集団とB’集団に指定するステップと、
4)前記3)ステップで指定されたA’集団とB’集団に属する溶媒Mに対して、REP−HSP(M)を、下記の式2を用いてそれぞれ計算するステップと、
5)A’集団とB’集団に属する溶媒Mに対するGroup−Score(M)を、下記の式3を用いてそれぞれ計算するステップと、
6)前記5)ステップで計算されたGroup−Score(M)値からなる群より、それぞれの集団の最大値と最小値を求めるステップと、
7)下記の式4を用いてA’集団とB’集団の特性差を評価するために、δ(A’,B’)>Eまたはδ(B’,A’)>Eの場合、Group−Score(M)値を用いてA’とB’集団を区分するステップとを含むことを特徴とする、溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法を提供する。
Figure 2016536688
前記式1において、AとBはそれぞれAとB集団に属する溶媒を示し、溶媒Aに対するハンセン溶解度因子はHSP=(D(A),P(A),H(A))であり、前記D(A)は無極性分散結合によって発生する溶解度因子、P(A)は永久双極子による極性結合によって発生する溶解度因子、H(A)は水素結合によって発生する溶解度因子であり、a、a、aは0より大きい実数で、bは0より大きい実数で、cは0より大きい実数である。
Figure 2016536688
前記式2において、任意の溶媒Mに対するハンセン溶解度因子はHSP=(D(M),P(M),H(M))であり、前記D(M)は無極性分散結合によって発生する溶解度因子、P(M)は永久双極子による極性結合によって発生する溶解度因子、H(M)は水素結合によって発生する溶解度因子であり、x、x、xは0より大きい実数で、yは0より大きい実数で、zは0より大きい実数である。
Figure 2016536688
前記式3において、Funct1(x)=γ×{logβ(x)}αであり、αは0.5より大きい実数で、βは0より大きい実数で、γは0より大きい実数であり、Funct2(x)=dまたはd−xであり、dは0.01より大きい実数であり、PC(M)は溶媒Mに対して実験方法を通じて測定したり、または計算方法を用いて求めたオクタノール−水分配係数(Octanol−Water Partition Coefficient)、または計算方法で求めた位相極性表面積(topological polar surface area)値である。
Figure 2016536688
前記式4において、MAX(A’)とMIN(A’)はA’集団に属する溶媒に対して計算されたGroup−Scoreのうちの最大値と最小値を示し、MAX(B’)とMIN(B’)はB’集団に属する溶媒に対して計算されたGroup−Scoreのうちの最大値と最小値を示す。
また、本発明は、
A集団に属するN個の溶媒Aと、B集団に属するN個の溶媒Bに対するハンセン溶解度因子の差であるDEV−HSP(A,B)を、下記の式1を用いてそれぞれ計算したデータが入力される第1データ入力モジュールと、
前記第1データ入力モジュールでN×Nの個数だけ計算されたハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が0〜εの範囲(εは0より大きい実数)に属する場合を求めたデータが入力される第2データ入力モジュールと、
前記第2データ入力モジュールの範囲に属する個数が0の場合、溶媒に対する特性を評価する過程を終了し、それ以外の場合、ハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が前記範囲に属する場合のAとBを、それぞれ再びA’集団とB’集団に指定したデータが入力される第3データ入力モジュールと、
前記第3データ入力モジュールで指定されたA’集団とB’集団に属する溶媒Mに対して、REP−HSP(M)を、下記の式2を用いてそれぞれ計算したデータが入力される第4データ入力モジュールと、
A’集団とB’集団に属する溶媒Mに対するGroup−Score(M)を、下記の式3を用いてそれぞれ計算したデータが入力される第5データ入力モジュールと、
前記第5データ入力モジュールで計算されたGroup−Score(M)値からなる群より、それぞれの集団の最大値と最小値を求めたデータが入力される第6データ入力モジュールと、
下記の式4を用いてA’集団とB’集団の特性差を評価するために、δ(A’,B’)>Eまたはδ(B’,A’)>Eの場合、Group−Score(M)値を用いてA’とB’集団を区分したデータが入力される評価モジュールとを含むことを特徴とする、溶液工程用溶液製造のための溶媒選択システムを提供する。
Figure 2016536688
前記式1において、AとBはそれぞれAとB集団に属する溶媒を示し、溶媒Aに対するハンセン溶解度因子はHSP=(D(A),P(A),H(A))であり、前記D(A)は無極性分散結合によって発生する溶解度因子、P(A)は永久双極子による極性結合によって発生する溶解度因子、H(A)は水素結合によって発生する溶解度因子であり、a、a、aは0より大きい実数で、bは0より大きい実数で、cは0より大きい実数である。
Figure 2016536688
前記式2において、任意の溶媒Mに対するハンセン溶解度因子はHSP=(D(M),P(M),H(M))であり、前記D(M)は無極性分散結合によって発生する溶解度因子、P(M)は永久双極子による極性結合によって発生する溶解度因子、H(M)は水素結合によって発生する溶解度因子であり、x、x、xは0より大きい実数で、yは0より大きい実数で、zは0より大きい実数である。
Figure 2016536688
前記式3において、Funct1(x)=γ×{logβ(x)}αであり、αは0.5より大きい実数で、βは0より大きい実数で、γは0より大きい実数であり、Funct2(x)=dまたはd−xであり、dは0.01より大きい実数であり、PC(M)は溶媒Mに対して実験方法を通じて測定したり、または計算方法を用いて求めたオクタノール−水分配係数(Octanol−Water Partition Coefficient)、または計算方法で求めた位相極性表面積(topological polar surface area)値である。
Figure 2016536688
前記式4において、MAX(A’)とMIN(A’)はA’集団に属する溶媒に対して計算されたGroup−Scoreのうちの最大値と最小値を示し、MAX(B’)とMIN(B’)はB’集団に属する溶媒に対して計算されたGroup−Scoreのうちの最大値と最小値を示す。
本発明にかかる溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法は、溶液に製造して工程に適用した場合に性能差が明確に区別されるが、従来の方法であるハンセン溶解度因子の差を利用した特性評価では区分が難しい2つ以上の溶媒を明確に区分できる新たな方法に関するものであって、本発明は、それぞれの工程の状況に合わせて与えられた2つ以上の溶媒の特性差を明確に区分できるように設計されていて、これを用いて溶液工程用溶液製造のための最適な溶媒を選択することができる利点があり、今後、混合物をより体系的に利用および評価する上でその効用性が大きいと期待することができる。
本発明の一実施形態にかかる、3つの溶媒でそれぞれ構成されたA集団とB集団に対して、溶媒に対する特性評価の順次的なステップを示す概要図である。 本発明の一実施形態にかかる、Group−Scoreを用いてA’とB’集団を区分できる場合を垂直線上に概略的に示した。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明にかかる溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法は、
1)A集団に属するN個の溶媒Aと、B集団に属するN個の溶媒Bに対するハンセン溶解度因子の差であるDEV−HSP(A,B)を、下記の式1を用いてそれぞれ計算するステップと、
2)前記1)ステップでN×Nの個数だけ計算されたハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が0〜εの範囲(εは0より大きい実数)に属する場合を求めるステップと、
3)前記2)ステップの範囲に属する個数が0の場合、溶媒に対する特性を評価する過程を終了し、それ以外の場合、ハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が前記範囲に属する場合のAとBを、それぞれ再びA’集団とB’集団に指定するステップと、
4)前記3)ステップで指定されたA’集団とB’集団に属する溶媒Mに対して、REP−HSP(M)を、下記の式2を用いてそれぞれ計算するステップと、
5)A’集団とB’集団に属する溶媒Mに対するGroup−Score(M)を、下記の式3を用いてそれぞれ計算するステップと、
6)前記5)ステップで計算されたGroup−Score(M)値からなる群より、それぞれの集団の最大値と最小値を求めるステップと、
7)下記の式4を用いてA’集団とB’集団の特性差を評価するために、δ(A’,B’)>Eまたはδ(B’,A’)>Eの場合、Group−Score(M)値を用いてA’とB’集団を区分するステップとを含む。
本発明の一実施形態では、N個の溶媒(A集団:A,A,…,AN1)と、N個の溶媒(B集団:B,B,…,BN2)を、同一量の溶質であるP1を溶かして溶液を製造した後、同一の工程に適用した結果、A集団の溶媒を用いた場合は好ましい工程性能を示し、B集団の溶媒を用いた場合には好ましくない工程性能を示すことを仮定した。したがって、工程性能を極大化させるために、A集団とB集団に属する溶媒の特性を評価してA集団とB集団を明確に区分することで、最適な溶媒を選択して溶液を製造する方法を行おうとした。
本発明は、前記1)〜3)ステップにおいて、N個の溶媒からなるA集団と、N個の溶媒からなるB集団に含まれる溶媒に対する特性を評価し、ハンセン溶解度因子の差を利用して溶媒をA’集団およびB’集団に指定するステップを含む。
1)ステップは、A集団に属するN個の溶媒Aと、B集団に属するN個の溶媒Bに対するハンセン溶解度因子の差であるDEV−HSP(A,B)を、下記の式1を用いてそれぞれ計算するステップを含む。
Figure 2016536688
前記式1において、AとBはそれぞれAとB集団に属する溶媒を示し、溶媒Aに対するハンセン溶解度因子はHSP=(D(A),P(A),H(A))であり、前記D(A)は無極性分散結合によって発生する溶解度因子、P(A)は永久双極子による極性結合によって発生する溶解度因子、H(A)は水素結合によって発生する溶解度因子であり、a、a、aは0より大きい実数で、bは0より大きい実数で、cは0より大きい実数である。前記において、aは0.5〜4.5の実数、aは0.5〜3の実数、aは0.5〜2.5の実数で、bは1.0〜2.5の実数で、cは0.1〜1.0の実数であることがより好ましい。
より具体的には、1)ステップの過程は、下記のように行う。
Figure 2016536688
2)ステップは、前記1)ステップでN×Nの個数だけ計算されたハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が0〜εの範囲(εは0より大きい実数)に属する場合を求めるステップであり、εは0.1〜4.0の値を有することが好ましい。
3)ステップは、前記2)ステップの範囲に属する個数が0の場合、溶媒に対する特性を評価する過程を終了し、それ以外の場合、ハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が前記範囲に属する場合のAとBを、それぞれ再びA’集団とB’集団に指定するステップである。
より具体的には、前記範囲に属する個数が0の場合には、従来の方法であるハンセン溶解度因子で溶媒の特性を明確に区分できるので、過程を終了する。
図1は、本発明の前記ステップによる、3つの溶媒でそれぞれ構成されたA集団とB集団に対して、溶媒に対する特性評価の順次的なステップを示した。
本発明は、前記4)〜7)ステップにおいて、前記3)ステップで指定されたA’集団およびB’集団に対する溶媒の特性差を利用して溶媒を区分するステップを含む。
4)ステップは、前記3)ステップで指定されたA’集団とB’集団に属する溶媒Mに対して、REP−HSP(M)を、下記の式2を用いてそれぞれ計算するステップを含む。
Figure 2016536688
前記式2において、任意の溶媒Mに対するハンセン溶解度因子はHSP=(D(M),P(M),H(M))であり、前記D(M)は無極性分散結合によって発生する溶解度因子、P(M)は永久双極子による極性結合によって発生する溶解度因子、H(M)は水素結合によって発生する溶解度因子であり、x、x、xは0より大きい実数で、yは0より大きい実数で、zは0より大きい実数である。前記式2において、xは0.5〜4.5の実数、xは0.2〜2の実数、xは0.2〜2.5の実数で、yは0.5〜2.5の実数で、zは0.1〜0.8の実数であることがより好ましい。
より具体的には、4)ステップの過程は、下記のように行う。
Figure 2016536688
5)ステップは、A’集団とB’集団に属する溶媒Mに対するGroup−Score(M)を、下記の式3を用いてそれぞれ計算するステップを含む。
Figure 2016536688
前記式3において、Funct1(x)=γ×{logβ(x)}αであり、αは0.5より大きい実数で、βは0より大きい実数で、γは0より大きい実数であり、Funct2(x)=dまたはd−xであり、dは0.01より大きい実数であり、PC(M)は溶媒Mに対して実験方法を通じて測定したり、または計算方法を用いて求めたオクタノール−水分配係数(Octanol−Water Partition Coefficient)、または計算方法で求めた位相極性表面積(topological polar surface area)値である。前記式3において、αは0.5〜2.5の実数で、βは10で、γは0〜10の実数であることがより好ましい。より具体的には、PC(M)は溶媒Mに対して実験方法を通じて測定したり、または計算方法を用いて求めたオクタノール−水分配係数(Octanol−Water Partition Coefficient)、または計算方法で求めた位相極性表面積(topological polar surface area)値であり、本発明では、Molecular Networks GmbH Computerchemie社製のADRIANA.Codeプログラムを用いて計算した。
6)ステップは、前記5)ステップで計算されたGroup−Score(M)値からなる群より、それぞれの集団の最大値と最小値を求めるステップであり、A’集団に属する溶媒に対して計算されたGroup−Scoreのうちの最大値であるMAX(A’)と最小値であるMIN(A’)を計算する。それに含まれている溶媒が1つの場合には、MAX(A’)=MIN(A’)である。また、B’集団に属する溶媒に対して計算されたGroup−Scoreのうちの最大値であるMAX(B’)と最小値であるMIN(B’)を計算するが、それに含まれている溶媒が1つの場合には、MAX(B’)=MIN(B’)である。
7)ステップは、下記の式4を用いてA’集団とB’集団の特性差を評価するために、δ(A’,B’)>Eまたはδ(B’,A’)>Eの場合、Group−Score(M)値を用いてA’とB’集団を区分するステップを含む。
Figure 2016536688
前記式4において、MAX(A’)とMIN(A’)はA’集団に属する溶媒に対して計算されたGroup−Scoreのうちの最大値と最小値を示し、MAX(B’)とMIN(B’)はB’集団に属する溶媒に対して計算されたGroup−Scoreのうちの最大値と最小値を示す。前記式4を用いてA’集団とB’集団の特性差を評価するために、δ(A’,B’)>Eまたはδ(B’,A’)>Eの条件を満足しなければならない。前記式4において、Eは0より大きい実数で特別な制限はないが、好ましくはE=εである。それ以外の場合、Group−ScoreによりA’とB’集団を区分することができない。
図2は、本発明の一実施形態にかかる、Group−Scoreを用いてA’とB’集団を区分できる場合を垂直線上に概略的に示した。
また、本発明は、前記で説明した溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法を用いた溶液工程用溶液製造のための溶媒選択システムを提供する。
前記溶液工程用溶液製造のための溶媒選択システムは、
A集団に属するN個の溶媒Aと、B集団に属するN個の溶媒Bに対するハンセン溶解度因子の差であるDEV−HSP(A,B)を、下記の式1を用いてそれぞれ計算したデータが入力される第1データ入力モジュールと、
前記第1データ入力モジュールでN×Nの個数だけ計算されたハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が0〜εの範囲(εは0より大きい実数)に属する場合を求めたデータが入力される第2データ入力モジュールと、
前記第2データ入力モジュールの範囲に属する個数が0の場合、溶媒に対する特性を評価する過程を終了し、それ以外の場合、ハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が前記範囲に属する場合のAとBを、それぞれ再びA’集団とB’集団に指定したデータが入力される第3データ入力モジュールと、
前記第3データ入力モジュールで指定されたA’集団とB’集団に属する溶媒Mに対して、REP−HSP(M)を、下記の式2を用いてそれぞれ計算したデータが入力される第4データ入力モジュールと、
A’集団とB’集団に属する溶媒Mに対するGroup−Score(M)を、下記の式3を用いてそれぞれ計算したデータが入力される第5データ入力モジュールと、
前記第5データ入力モジュールで計算されたGroup−Score(M)値からなる群より、それぞれの集団の最大値と最小値を求めたデータが入力される第6データ入力モジュールと、
下記の式4を用いてA’集団とB’集団の特性差を評価するために、δ(A’,B’)>Eまたはδ(B’,A’)>Eの場合、Group−Score(M)値を用いてA’とB’集団を区分したデータが入力される評価モジュールとを含むことを特徴とする。
Figure 2016536688
前記式1において、AとBはそれぞれAとB集団に属する溶媒を示し、溶媒Aに対するハンセン溶解度因子はHSP=(D(A),P(A),H(A))であり、前記D(A)は無極性分散結合によって発生する溶解度因子、P(A)は永久双極子による極性結合によって発生する溶解度因子、H(A)は水素結合によって発生する溶解度因子であり、a、a、aは0より大きい実数で、bは0より大きい実数で、cは0より大きい実数である。
Figure 2016536688
前記式2において、任意の溶媒Mに対するハンセン溶解度因子はHSP=(D(M),P(M),H(M))であり、前記D(M)は無極性分散結合によって発生する溶解度因子、P(M)は永久双極子による極性結合によって発生する溶解度因子、H(M)は水素結合によって発生する溶解度因子であり、x、x、xは0より大きい実数で、yは0より大きい実数で、zは0より大きい実数である。
Figure 2016536688
前記式3において、Funct1(x)=γ×{logβ(x)}αであり、αは0.5より大きい実数で、βは0より大きい実数で、γは0より大きい実数であり、Funct2(x)=dまたはd−xであり、dは0.01より大きい実数であり、PC(M)は溶媒Mに対して実験方法を通じて測定したり、または計算方法を用いて求めたオクタノール−水分配係数(Octanol−Water Partition Coefficient)、または計算方法で求めた位相極性表面積(topological polar surface area)値である。
Figure 2016536688
前記式4において、MAX(A’)とMIN(A’)はA’集団に属する溶媒に対して計算されたGroup−Scoreのうちの最大値と最小値を示し、MAX(B’)とMIN(B’)はB’集団に属する溶媒に対して計算されたGroup−Scoreのうちの最大値と最小値を示す。
また、前記式1において、aは0.5〜4.5の実数、aは0.5〜3の実数、aは0.5〜2.5の実数で、bは1.0〜2.5の実数で、cは0.1〜1.0の実数であることがより好ましい。
また、前記εは0.1〜4.0の実数であることがより好ましい。
また、前記式2において、xは0.5〜4.5の実数、xは0.2〜2の実数、xは0.2〜2.5の実数で、yは0.5〜2.5の実数で、zは0.1〜0.8の実数であることがより好ましい。
また、前記式3において、αは0.5〜2.5の実数で、βは10で、γは0〜10の実数であることがより好ましい。
また、前記式4において、E=εであることがより好ましい。
また、本明細書で記載したモジュール(module)という用語は、特定の機能や動作を処理する一つの単位を意味し、これは、ハードウェアやソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの結合で実現することができる。
以下、本発明を実施例に基づいてより詳細に説明するが、下記に開示される本発明の実施例はあくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲に示され、なおかつ特許請求の範囲の記録と均等な意味および範囲内でのすべての変更を含む。
比較例
特定の溶液工程において、A集団であるエタノール,2−(2−プロポキシエトキシ)(Ethanol,2−(2−Propoxyethoxy))とビニルアミン(Vinyl Amine)を用いて作った溶液を使用した場合は優れた工程性能を示し、B集団であるブチルラクテート(Butyl lactate)を用いて作った溶液を使用した場合には優れない工程性能を示した。
A集団の溶媒とB集団の溶媒のハンセン溶解度因子値が、下記の表1に示しているように非常に類似しているため、ハンセン溶解度因子値では特性差を比較しにくい点がある。したがって、A集団とB集団の溶解度特性を正確に区分することができないため、A集団と類似の特性を有する最適な溶媒を選択することができない結果を示した。
Figure 2016536688
実施例
A集団={エタノール,2−(2−プロポキシエトキシ)、ビニルアミン}
B集団={ブチルラクテート}
Figure 2016536688
前記DEV−HSPの計算に使用された値は、a=4.0、a=1.0、a=1.0、b=2.0、c=0.5であった。
ε=1.5の場合、ビニルアミンとブチルラクテートは、従来の方法であるハンセン溶解度因子の差で区分が可能であるが、エタノール,2−(2−プロポキシエトキシ)とブチルラクテートは、従来の方法であるハンセン溶解度因子の差で明確に区分しにくい。したがって、A’集団とB’集団は、下記のように再び指定された。
A’集団={エタノール,2−(2−プロポキシエトキシ)}
B’集団={ブチルラクテート}
A’集団とB’集団に対してGroup−Scoreを計算した結果を、下記の表3に示した。
Figure 2016536688
前記表3に示したGroup−Scoreを計算するために、
(1)REP−HSPを計算するために使用された値は、x=1.0、x=1.0、x=1.0、y=2.0、z=0.5である。
(2)Funct1を計算するために使用された値は、α=1.0、β=10、γ=3.0である。
(3)Funct2を計算するために使用された値は、PC=オクタノール−水分配係数(Octanol−Water Partition Coefficient)である。前記分配係数は、Molecular Networks GmbH Computerchemie社のADRIANA.Codeプログラムを用いて計算した。
(4)Funct2はd−x関数を利用し、d=10、x=PCである。
A’集団とB’集団に属する溶媒が1つであるので、最大値と最小値は、下記のように互いに同じ結果を示した。
A’集団:MAX(A’)=5.11 MIN(A’)=5.11
B’集団:MAX(B’)=0.36 MIN(B’)=0.36
Figure 2016536688
Group−ScoreによりA’集団とB’集団の特性を明確に区分することができたが、E=ε=1.5の場合、δ(A’,B’)=4.75>Eであるので、Group−Scoreを用いた場合、従来のHSPの場合を用いた場合より明確にA’集団とB’集団の溶媒を区分することができた。
上記の目的を達成するために、本発明は、
溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法であって、
1)A集団に属するN個の溶媒Aと、B集団に属するN個の溶媒Bに対するハンセン溶解度因子の差であるDEV−HSP(A,B)を、下記の式1を用いてそれぞれ計算するステップと、
2)前記1)ステップでN×Nの個数だけ計算されたハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が0〜εの範囲(εは0より大きい実数)に属する場合を求めるステップと、
3)前記2)ステップの範囲に属する個数が0の場合、溶媒に対する特性を評価する過程を終了し、それ以外の場合、ハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が前記範囲に属する場合のAとBを、それぞれ再びA’集団とB’集団に指定するステップと、
4)前記3)ステップで指定されたA’集団とB’集団に属する溶媒Mに対して、REP−HSP(M)を、下記の式2を用いてそれぞれ計算するステップと、
5)前記3)ステップで指定されたA’集団とB’集団に属する溶媒Mに対するGroup−Score(M)を、下記の式3を用いてそれぞれ計算するステップと、
6)前記5)ステップで計算されたGroup−Score(M)値からなる群より、それぞれの集団の最大値と最小値を求めるステップと、
7)下記の式4を用いてA’集団とB’集団の特性差を評価するために、δ(A’,B’)>Eまたはδ(B’,A’)>Eの場合、Group−Score(M)値を用いてA’とB’集団を区分するステップとを含むことを特徴とする、溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法を提供する。
また、本発明は、
A集団に属するN個の溶媒Aと、B集団に属するN個の溶媒Bに対するハンセン溶解度因子の差であるDEV−HSP(A,B)を、下記の式1を用いてそれぞれ計算したデータが入力される第1データ入力モジュールと、
前記第1データ入力モジュールでN×Nの個数だけ計算されたハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が0〜εの範囲(εは0より大きい実数)に属する場合を求めたデータが入力される第2データ入力モジュールと、
前記第2データ入力モジュールの範囲に属する個数が0の場合、溶媒に対する特性を評価する過程を終了し、それ以外の場合、ハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が前記範囲に属する場合のAとBを、それぞれ再びA’集団とB’集団に指定したデータが入力される第3データ入力モジュールと、
前記第3データ入力モジュールで指定されたA’集団とB’集団に属する溶媒Mに対して、REP−HSP(M)を、下記の式2を用いてそれぞれ計算したデータが入力される第4データ入力モジュールと、
前記第3データ入力モジュールで指定されたA’集団とB’集団に属する溶媒Mに対するGroup−Score(M)を、下記の式3を用いてそれぞれ計算したデータが入力される第5データ入力モジュールと、
前記第5データ入力モジュールで計算されたGroup−Score(M)値からなる群より、それぞれの集団の最大値と最小値を求めたデータが入力される第6データ入力モジュールと、
下記の式4を用いてA’集団とB’集団の特性差を評価するために、δ(A’,B’)>Eまたはδ(B’,A’)>Eの場合、Group−Score(M)値を用いてA’とB’集団を区分したデータが入力される評価モジュールとを含むことを特徴とする、溶液工程用溶液製造のための溶媒選択システムを提供する。
前記溶液工程用溶液製造のための溶媒選択システムは、
A集団に属するN個の溶媒Aと、B集団に属するN個の溶媒Bに対するハンセン溶解度因子の差であるDEV−HSP(A,B)を、下記の式1を用いてそれぞれ計算したデータが入力される第1データ入力モジュールと、
前記第1データ入力モジュールでN×Nの個数だけ計算されたハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が0〜εの範囲(εは0より大きい実数)に属する場合を求めたデータが入力される第2データ入力モジュールと、
前記第2データ入力モジュールの範囲に属する個数が0の場合、溶媒に対する特性を評価する過程を終了し、それ以外の場合、ハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が前記範囲に属する場合のAとBを、それぞれ再びA’集団とB’集団に指定したデータが入力される第3データ入力モジュールと、
前記第3データ入力モジュールで指定されたA’集団とB’集団に属する溶媒Mに対して、REP−HSP(M)を、下記の式2を用いてそれぞれ計算したデータが入力される第4データ入力モジュールと、
前記第3データ入力モジュールで指定されたA’集団とB’集団に属する溶媒Mに対するGroup−Score(M)を、下記の式3を用いてそれぞれ計算したデータが入力される第5データ入力モジュールと、
前記第5データ入力モジュールで計算されたGroup−Score(M)値からなる群より、それぞれの集団の最大値と最小値を求めたデータが入力される第6データ入力モジュールと、
下記の式4を用いてA’集団とB’集団の特性差を評価するために、δ(A’,B’)>Eまたはδ(B’,A’)>Eの場合、Group−Score(M)値を用いてA’とB’集団を区分したデータが入力される評価モジュールとを含むことを特徴とする。

Claims (12)

  1. 溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法であって、
    1)A集団に属するN個の溶媒Aと、B集団に属するN個の溶媒Bに対するハンセン溶解度因子の差であるDEV−HSP(A,B)を、下記の式1を用いてそれぞれ計算するステップと、
    2)前記1)ステップでN×Nの個数だけ計算されたハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が0〜εの範囲(εは0より大きい実数)に属する場合を求めるステップと、
    3)前記2)ステップの範囲に属する個数が0の場合、溶媒に対する特性を評価する過程を終了し、それ以外の場合、ハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が前記範囲に属する場合のAとBを、それぞれ再びA’集団とB’集団に指定するステップと、
    4)前記3)ステップで指定されたA’集団とB’集団に属する溶媒Mに対して、REP−HSP(M)を、下記の式2を用いてそれぞれ計算するステップと、
    5)A’集団とB’集団に属する溶媒Mに対するGroup−Score(M)を、下記の式3を用いてそれぞれ計算するステップと、
    6)前記5)ステップで計算されたGroup−Score(M)値からなる群より、それぞれの集団の最大値と最小値を求めるステップと、
    7)下記の式4を用いてA’集団とB’集団の特性差を評価するために、δ(A’,B’)>Eまたはδ(B’,A’)>Eの場合、Group−Score(M)値を用いてA’とB’集団を区分するステップとを含むことを特徴とする、溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法。
    Figure 2016536688
    前記式1において、AとBはそれぞれAとB集団に属する溶媒を示し、溶媒Aに対するハンセン溶解度因子はHSP=(D(A),P(A),H(A))であり、前記D(A)は無極性分散結合によって発生する溶解度因子、P(A)は永久双極子による極性結合によって発生する溶解度因子、H(A)は水素結合によって発生する溶解度因子であり、a、a、aは0より大きい実数で、bは0より大きい実数で、cは0より大きい実数である。
    Figure 2016536688
    前記式2において、任意の溶媒Mに対するハンセン溶解度因子はHSP=(D(M),P(M),H(M))であり、前記D(M)は無極性分散結合によって発生する溶解度因子、P(M)は永久双極子による極性結合によって発生する溶解度因子、H(M)は水素結合によって発生する溶解度因子であり、x、x、xは0より大きい実数で、yは0より大きい実数で、zは0より大きい実数である。
    Figure 2016536688
    前記式3において、Funct1(x)=γ×{logβ(x)}αであり、αは0.5より大きい実数で、βは0より大きい実数で、γは0より大きい実数であり、Funct2(x)=dまたはd−xであり、dは0.01より大きい実数であり、PC(M)は溶媒Mに対して実験方法を通じて測定したり、または計算方法を用いて求めたオクタノール−水分配係数(Octanol−Water Partition Coefficient)、または計算方法で求めた位相極性表面積(topological polar surface area)値である。
    Figure 2016536688
    前記式4において、MAX(A’)とMIN(A’)はA’集団に属する溶媒に対して計算されたGroup−Scoreのうちの最大値と最小値を示し、MAX(B’)とMIN(B’)はB’集団に属する溶媒に対して計算されたGroup−Scoreのうちの最大値と最小値を示す。
  2. 前記式1において、aは0.5〜4.5の実数、aは0.5〜3の実数、aは0.5〜2.5の実数で、bは1.0〜2.5の実数で、cは0.1〜1.0の実数であることを特徴とする、請求項1に記載の溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法。
  3. 前記εは0.1〜4.0の実数であることを特徴とする、請求項1に記載の溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法。
  4. 前記式2において、xは0.5〜4.5の実数、xは0.2〜2の実数、xは0.2〜2.5の実数で、yは0.5〜2.5の実数で、zは0.1〜0.8の実数であることを特徴とする、請求項1に記載の溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法。
  5. 前記式3において、αは0.5〜2.5の実数で、βは10で、γは0〜10の実数であることを特徴とする、請求項1に記載の溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法。
  6. 前記式4において、E=εであることを特徴とする、請求項1に記載の溶液工程用溶液製造のための溶媒選択方法。
  7. A集団に属するN個の溶媒Aと、B集団に属するN個の溶媒Bに対するハンセン溶解度因子の差であるDEV−HSP(A,B)を、下記の式1を用いてそれぞれ計算したデータが入力される第1データ入力モジュールと、
    前記第1データ入力モジュールでN×Nの個数だけ計算されたハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が0〜εの範囲(εは0より大きい実数)に属する場合を求めたデータが入力される第2データ入力モジュールと、
    前記第2データ入力モジュールの範囲に属する個数が0の場合、溶媒に対する特性を評価する過程を終了し、それ以外の場合、ハンセン溶解度因子の差(DEV−HSP(A,B))が前記範囲に属する場合のAとBを、それぞれ再びA’集団とB’集団に指定したデータが入力される第3データ入力モジュールと、
    前記第3データ入力モジュールで指定されたA’集団とB’集団に属する溶媒Mに対して、REP−HSP(M)を、下記の式2を用いてそれぞれ計算したデータが入力される第4データ入力モジュールと、
    A’集団とB’集団に属する溶媒Mに対するGroup−Score(M)を、下記の式3を用いてそれぞれ計算したデータが入力される第5データ入力モジュールと、
    前記第5データ入力モジュールで計算されたGroup−Score(M)値からなる群より、それぞれの集団の最大値と最小値を求めたデータが入力される第6データ入力モジュールと、
    下記の式4を用いてA’集団とB’集団の特性差を評価するために、δ(A’,B’)>Eまたはδ(B’,A’)>Eの場合、Group−Score(M)値を用いてA’とB’集団を区分したデータが入力される評価モジュールとを含むことを特徴とする、溶液工程用溶液製造のための溶媒選択システム。
    Figure 2016536688
    前記式1において、AとBはそれぞれAとB集団に属する溶媒を示し、溶媒Aに対するハンセン溶解度因子はHSP=(D(A),P(A),H(A))であり、前記D(A)は無極性分散結合によって発生する溶解度因子、P(A)は永久双極子による極性結合によって発生する溶解度因子、H(A)は水素結合によって発生する溶解度因子であり、a、a、aは0より大きい実数で、bは0より大きい実数で、cは0より大きい実数である。
    Figure 2016536688
    前記式2において、任意の溶媒Mに対するハンセン溶解度因子はHSP=(D(M),P(M),H(M))であり、前記D(M)は無極性分散結合によって発生する溶解度因子、P(M)は永久双極子による極性結合によって発生する溶解度因子、H(M)は水素結合によって発生する溶解度因子であり、x、x、xは0より大きい実数で、yは0より大きい実数で、zは0より大きい実数である。
    Figure 2016536688
    前記式3において、Funct1(x)=γ×{logβ(x)}αであり、αは0.5より大きい実数で、βは0より大きい実数で、γは0より大きい実数で、Funct2(x)=dまたはd−xであり、dは0.01より大きい実数であり、PC(M)は溶媒Mに対して実験方法を通じて測定したり、または計算方法を用いて求めたオクタノール−水分配係数(Octanol−Water Partition Coefficient)、または計算方法で求めた位相極性表面積(topological polar surface area)値である。
    Figure 2016536688
    前記式4において、MAX(A’)とMIN(A’)はA’集団に属する溶媒に対して計算されたGroup−Scoreのうちの最大値と最小値を示し、MAX(B’)とMIN(B’)はB’集団に属する溶媒に対して計算されたGroup−Scoreのうちの最大値と最小値を示す。
  8. 前記式1において、aは0.5〜4.5の実数、aは0.5〜3の実数、aは0.5〜2.5の実数で、bは1.0〜2.5の実数で、cは0.1〜1.0の実数であることを特徴とする、請求項7に記載の溶液工程用溶液製造のための溶媒選択システム。
  9. 前記εは0.1〜4.0の実数であることを特徴とする、請求項7に記載の溶液工程用溶液製造のための溶媒選択システム。
  10. 前記式2において、xは0.5〜4.5の実数、xは0.2〜2の実数、xは0.2〜2.5の実数で、yは0.5〜2.5の実数で、zは0.1〜0.8の実数であることを特徴とする、請求項7に記載の溶液工程用溶液製造のための溶媒選択システム。
  11. 前記式3において、αは0.5〜2.5の実数で、βは10で、γは0〜10の実数であることを特徴とする、請求項7に記載の溶液工程用溶液製造のための溶媒選択システム。
  12. 前記式4において、E=εであることを特徴とする、請求項7に記載の溶液工程用溶液製造のための溶媒選択システム。
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