JP2016535118A - ラジカル硬化型接着剤組成物及びこれを含む偏光板 - Google Patents

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Abstract

本発明は、高湿環境でも接着力が優秀に維持されるラジカル硬化型接着剤組成物に関し、より具体的には、化学式1で表される化合物;ビニルエーテル系化合物;少なくとも一つ以上の不飽和二重結合を含むカルボン酸化合物;及びラジカル開始剤を含むラジカル硬化型接着剤組成物及びこれを用いた偏光板に関する。

Description

本発明は、ラジカル硬化型接着剤組成物及びこれを含む偏光板に関し、より具体的には、高湿環境でも優れた接着力及び耐熱性を有するラジカル硬化型接着剤組成物及びこれを含む偏光板に関する。
近年、液晶表示装置は消費電力が低く、低電圧で動作し、 軽量で薄型である特徴を活かして各種の表示装置に使用されている。液晶表示装置は、液晶セル、偏光板、位相差フィルム、集光シート、拡散フィルム、導光板、光反射シートなど多くの材料から構成されている。そのため、構成フィルムの枚数を減らすか、フィルムまたはシートの厚さを薄くすることで、生産性や軽量化、明度の向上などを目標とした改良が活発になされている。
偏光板は、通常、二色性染料またはヨウ素で染色されたポリビニルアルコール(Polyvinyl alcohol、以下「PVA」という)系樹脂からなる偏光子の一面または両面に接着剤を用いて保護フィルムを積層した構造として使用されてきた。従来は、偏光板保護フィルムとしてトリアセチルセルロース(TAC, triacetyl cellulose)系フィルムが主に使用されて来たが、このようなTACフィルムの場合、高温、高湿環境で変形しやすいという問題点があった。よって、最近は、TACフィルムを代替できる多様な材質の保護フィルムが開発されてきており、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET, polyethylene terephthalate)、シクロオレフィンポリマー(COP, cycloolefin polymer)、アクリル系フィルムなどを単独または混合して使用する方案が提案された。
一方、上記偏光子と保護フィルムとを貼り付けることに使用される接着剤としては、主にポリビニルアルコール系樹脂の水溶液からなる水系接着剤が用いられている。
しかしながら、上記水系接着剤の場合、保護フィルムとしてTACではないアクリル系フィルムやCOPフィルムなどを使用する場合には接着力が弱いため、フィルムの素材によってその使用が制限されるという問題点がある。また、上記水系接着剤の場合、素材による接着力不良の問題以外にも、PVA素子の両面に適用される保護フィルムの素材が異なる場合、水系接着剤の乾燥工程による偏光板のカール(curl)発生の問題、及び初期光学物性の低下などの問題が発生する。さらに、上記水系接着剤を使用する場合、乾燥工程が必ず必要であり、このような乾燥工程で透湿率、熱膨脹などの差が発生して不良率が高くなる問題点がある。上記のような問題点を解決するための代案として、水系接着剤の代りに非水系接着剤を使用する方案が提案された。
一方、現在まで提案された偏光板用の非水系接着剤は、硬化方式によってラジカル硬化型接着剤とカチオン硬化型接着剤とに分けられる。カチオン硬化型接着剤の場合、多様な素材のフィルムに対して優れた接着力を有する長所があるが、遅い硬化速度及び低い硬化度によって、製造工程上、多くの短所を有する。このようなカチオン硬化型接着剤の問題点を解決するために、アクリルアミド系化合物を主成分とするラジカル硬化型接着剤が提案された。しかしながら、アクリルアミド系化合物を主成分とするラジカル硬化型接着剤の場合、カチオン硬化型接着剤に比べて硬化速度は速いが、高湿雰囲気では硬化速度が遅くなり、接着力が低下する問題点がある。一方、偏光板の製造工程は、ポリビニルアルコールフィルムの膨潤、染着、延伸などが水溶液上で行われる湿式工程を含んでいるため水分含有量が高く、よって、上記アクリルアミド系接着剤を偏光板に適用するためには、接着剤塗布の前に偏光子を熱風乾燥するかプラズマなどの表面処理を施すなどの追加工程を行わなければならないのが実情である。
したがって、別途の処理なしに偏光板に適用され得るように、高湿環境でも硬化速度及び接着力が低下しないラジカル硬化型接着剤の開発が要求されている。
日本国特開2000−230016号公報 日本国特開2001−151814号公報 日本国特開2002−120326号公報
本発明は、上記のような問題点を解決するためのものであって、高湿環境でも硬化速度及び接着力が低下しないラジカル硬化型接着剤及びこれを含む偏光板を提供するためのものである。
本発明の一実現例によれば、下記化学式1で表される化合物;ビニルエーテル系化合物;少なくとも一つ以上の不飽和二重結合を含むカルボン酸化合物;及びラジカル開始剤を含むラジカル硬化型接着剤組成物が提供される。
Figure 2016535118
上記化学式1において、
は、エステル基またはエーテル基であり、Rは、少なくとも一つ以上のヒドロキシ置換基を有するC1〜10アルキル基または少なくとも一つ以上のヒドロキシ置換基を有するC4〜10シクロアルキル基であり、Rは、水素またはC1〜10アルキル基である。
このとき、上記ラジカル硬化型接着剤組成物は、接着剤組成物100重量部に対して、上記化学式1で表される化合物40ないし90重量部;ビニルエーテル系化合物1ないし50重量部;少なくとも一つ以上の不飽和二重結合を含むカルボン酸化合物1ないし50重量部;及びラジカル開始剤0.5ないし10重量部を含むことができる。
一方、上記化学式1で表される化合物は、下記化学式2ないし化学式9で表される化合物からなる群より選択された1種以上であってもよい。
Figure 2016535118
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また、上記ビニルエーテル系化合物は、エチレングリコールモノビニルエーテル、1,4−ブタノールビニルエーテル、ジ(エチレングリコール)ジビニルエーテル、トリ(エチレングリコール)ジビニルエーテル、tert−ブチルビニルエーテル、 1−(ビニルオキシ)−2,2−ビス((ビニルオキシ)メチル)ブタン、1,3−ビス(ビニルオキシ)−2,2−ビス((ビニルオキシ)メチル)プロパン及びシクロヘキシルビニルエーテルからなる群より選択された1種以上であってもよく、上記少なくとも一つ以上の不飽和二重結合を含むカルボン酸化合物は、マレイン酸、フマル酸、アンゲリカ酸及びチグリン酸からなる群より選択された1種以上であってもよい。
一方、本発明のラジカル硬化型接着剤組成物は、必要によって、酸価100ないし1000mgKOH/gである化合物をさらに含むことができ、このとき、上記酸価100ないし1000mgKOH/gである化合物の含量は、ラジカル硬化型接着剤組成物100重量部に対して10ないし50重量部程度であることが好ましい。
また、本発明のラジカル硬化型接着剤組成物は、必要によって、光酸発生剤をさらに含むことができ、上記光酸発生剤の含量は、ラジカル硬化型接着剤組成物100重量部に対して0.5ないし10重量部程度であることが好ましい。
上記本発明のラジカル硬化型接着剤組成物のガラス転移温度は、60℃以上であることが好ましい。
本発明の他の実現例によれば、偏光子;上記偏光子の少なくとも一面に形成される接着剤層;及び上記接着剤層上に形成される保護フィルムを含む偏光板であって、上記接着剤層が上述した本発明のラジカル硬化型接着剤組成物を用いて形成される偏光板が提供される。
本発明のラジカル硬化型接着剤組成物は、高湿環境でも接着力が低下せず、水分含有量の高い偏光子と保護フィルムとの間に有用に適用されることができる。また、本発明のラジカル硬化型接着剤組成物が適用された偏光板の場合、高湿高温環境でも優れた耐久性を有する。
以下、本発明の好ましい実施の形態を説明する。ところが、本発明の実施の形態は種々の他の形態に変形されることができ、本発明の範囲が以下で説明する実施の形態に限定されるものではない。また、本発明の実施の形態は、当該技術分野における平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。
本発明者らは、高湿環境でも接着力が安定して維持され得るラジカル硬化型接着剤組成物を開発すべく研究を重ねた結果、ヒドロキシ基を含む化合物にビニルエーテル系化合物とカルボン酸化合物とを混合して使用する場合、高湿環境でも接着力が低下しないことを見出して、本発明を完成するに至った。
より具体的には、本発明のラジカル硬化型接着剤組成物は、下記化学式1で表される化合物、ビニルエーテル系化合物、少なくとも一つ以上の不飽和二重結合を含むカルボン酸化合物及びラジカル開始剤を含む。
Figure 2016535118
上記化学式1において、Rは、エステル基またはエーテル基であり、Rは、少なくとも一つ以上のヒドロキシ置換基を有するC1〜10アルキル基または C4〜10シクロアルキル基、Rは、水素またはC1〜10アルキル基である。このとき、上記Rにおいて、上記アルキル基は、直鎖または分枝鎖アルキルであってもよく、上記ヒドロキシ基は、アルキル基またはシクロアルキル基内の任意の位置に置換されることができる。すなわち、上記ヒドロキシ基は、アルキル基の末端に位置してもよく、アルキル基の中間に位置してもよい。
より好ましくは、本発明の上記ラジカル硬化型接着剤組成物は、接着剤組成物100重量部に対して、上記化学式1で表される化合物40ないし90重量部;ビニルエーテル系化合物1ないし50重量部;少なくとも一つ以上の不飽和二重結合を含むカルボン酸化合物1ないし50重量部;及びラジカル開始剤0.5ないし10重量部を含むことができる。
一方、上記化学式1で表される化合物は、接着剤の接着力を実現するための成分であって、化学式1で表される多様な化合物が使用されることができる。例えば、本発明において、上記化学式1で表される化合物は、これに制限されるものではないが、下記化学式2ないし化学式9で表される化合物から選択される1種以上の化合物であってもよい。
Figure 2016535118
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このとき、上記化学式1で表される化合物の含量は、全体接着剤組成物100重量部に対して、40ないし90重量部程度、好ましくは50ないし80重量部程度、より好ましくは60ないし80重量部程度であってもよい。化学式1で表される化合物の含量が40重量部未満の場合には、接着力の確保が難しく、80重量部を超過する場合には、接着剤組成物のガラス転移温度が下がって耐熱性が低下するおそれかあるためである。
次に、上記ビニルエーテル系化合物は、接着剤の硬化時に後述するカルボン酸化合物との共重合反応を通じて複合体を形成することで、接着剤に耐湿性を付与するための成分であって、これに限定されるものではないが、例えば、エチレングリコールモノビニルエーテル(ethylene glycol monovinyl ether)、1,4−ブタノールビニルエーテル(1,4-buthanol vinyl ether)、ジ(エチレングリコール)ジビニルエーテル(di(ethylene glycol) divinyl ether)、トリ(エチレングリコール)ジビニルエーテル(tri(ethylene glycol) divinyl ether)、tert−ブチルビニルエーテル(tert-butyl vinyl ether)、1−(ビニルオキシ)−2,2−ビス((ビニルオキシ)メチル)ブタン(1-(vinyloxy)-2,2-bis((vinyloxy)methyl)butane)、1,3−ビス(ビニルオキシ)−2,2−ビス((ビニルオキシ)メチル)プロパン(1,3-bis(vinyloxy)-2,2-bis((vinyloxy)methyl)propane)及びシクロヘキシルビニルエーテル(cyclohexyl vinylether)からなる群より選択された1種以上であってもよい。
一方、上記ビニルエーテル系化合物の含量は、全体接着剤組成物100重量部に対して、1ないし50重量部程度、好ましくは1ないし40重量部程度、より好ましくは1ないし30重量部程度であってもよい。ビニルエーテル系化合物の含量が上記数値範囲を満足する場合、高湿環境で優れた接着力を維持する効果を得ることができる。
次に、上記少なくとも一つ以上の不飽和二重結合を含むカルボン酸化合物は、接着剤の硬化時に上記ビニルエーテル化合物との共重合反応を通じて複合体を形成することで、接着剤に耐湿性を付与するための成分であって、これに限定されるものではないが、例えば、マレイン酸、フマル酸、アンゲリカ酸及びチグリン酸からなる群より選択された1種以上であってもよい。
上記カルボン酸化合物の含量は、全体接着剤組成物100重量部に対して、1ないし50重量部程度、好ましくは1ないし40重量部程度、より好ましくは1ないし30重量部程度であってもよい。カルボン酸化合物の含量が上記数値範囲を満足する場合、高湿環境で優れた接着力を維持する効果を得ることができる。
従来のラジカル硬化型接着剤組成物の場合、接着剤に含有されたヒドロキシ基とポリビニルアルコール系フィルムの表面に存在するヒドロキシ基とが水素結合を形成して接着力を有するようになる。しかしながら、高湿の環境ではポリビニルアルコール系フィルム表面のヒドロキシ基が接着剤ではない水分と水素結合を形成するようになり、その結果、接着力の低下が発生する。しかしながら、本発明に係るラジカル硬化型接着剤組成物の場合、接着剤の硬化時に上記ビニルエーテル系化合物とカルボン酸化合物との共重合反応を通じて複合体を形成し、高湿環境で上記複合体に含有されたカルボン酸が水分と先に結合するため、ポリビニルアルコール系フィルムの表面のヒドロキシ基と接着剤との間の水素結合が維持されて接着力の低下を抑制することができる。
次に、本発明に係るラジカル硬化型接着剤組成物に含まれる上記ラジカル開始剤は、ラジカル重合性を促進して硬化速度を向上するためのものである。このとき、上記ラジカル開始剤としては、当該技術分野で一般に使用されるラジカル開始剤が制限なく使用されることができ、例えば、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(1-Hydroxy-cyclohexyl-phenyl-ketone)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−プロパノン(2-Hydroxy-2-methyl-1-phenyl-1-propanone)、2−ヒドロキシ−1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−メチル−1−プロパノン(2-Hydroxy-1-[4-(2-hydroxyethoxy) phenyl]-2-methyl-1-propanone)、ベンゾイルぎ酸メチル(Methylbenzoylformate)、オキシ−フェニル−酢酸−2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]−エチルエステル(oxy-phenyl-acetic acid -2-[2 oxo-2phenyl-acetoxy-ethoxy]-ethyl ester)、オキシ−フェニル−酢酸−2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]−エチルエステル(oxy-phenyl-acetic acid-2-[2-hydroxy-ethoxy]-ethyl ester)、α−ジメトキシ−α−フェニルアセトフェノン(alpha-dimethoxy-alpha-phenylacetophenone)、2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン(2-Benzyl-2-(dimethylamino)-1-[4-(4-morpholinyl) phenyl]-1-butanone)、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−(4−モルホリニル)−1−プロパノン(2-Methyl-1-[4-(methylthio)phenyl] -2-(4-morpholinyl)-1-propanone)、ジフェニル(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド(Diphenyl (2,4,6-trimethylbenzoyl)-phosphine oxide)、フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド(phenylbis(2,4,6-trimethylbenzoyl)-phosphine oxide)からなる群より選択された1種以上であってもよい。特に、本発明において、フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド(phenylbis(2,4,6-trimethylbenzoyl)-phosphineoxide)であることが好ましい。
一方、上記ラジカル開始剤の含量は、例えば、ラジカル硬化型接着剤組成物100重量部に対して、0.5ないし10重量部、1ないし5重量部または2ないし3重量部程度であることが好ましい。ラジカル開始剤の含量が上記数値範囲を満足する場合、接着剤の硬化が円滑になされることができるからである。
一方、本発明のラジカル硬化型接着剤組成物は、必要によって、酸価100ないし1000mgKOH/gである化合物をさらに含むことができる。上記化合物の酸価は、例えば、100ないし300mgKOH/g程度または300ないし900mgKOH/g程度であってもよい。上記のような高い酸価の化合物をさらに含む場合、接着剤の接着力を低下させることなく接着剤のガラス転移温度を向上することができ、優れた耐熱性を実現することができるという長所がある。一方、ここで、酸価とは、試料1gを完全に中和するのに必要なKOHのmg数を意味する。
一方、上記酸価100ないし1000mgKOH/gである化合物としては、本発明の接着剤組成物と相溶性があり、上記酸価の範囲を満足する任意の化合物が制限なく使用されることができる。例えば、上記酸価100ないし1000mgKOH/gである化合物は、下記化学式10ないし化学式21で表される化合物からなる群より選択された1種以上であってもよい。
Figure 2016535118
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Figure 2016535118
(ここで、上記R’は、
Figure 2016535118
であり、nは1ないし5の整数である。)
Figure 2016535118
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Figure 2016535118
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Figure 2016535118
Figure 2016535118
一方、上記酸価100ないし1000mgKOH/gである化合物の含量は、例えば、ラジカル硬化型接着剤組成物100重量部に対して、10ないし50重量部または10ないし30重量部程度であってもよい。上記酸価100ないし1000mgKOH/gである化合物の含量が上記範囲を満足する場合、偏光子との接着力及び耐熱性がいずれも優秀になる。
また、本発明のラジカル硬化型接着剤組成物は、必要によって、光酸発生剤をさらに含むことができる。光酸発生剤は、活性エネルギー線によって酸(H+)を発生させる化合物であって、光酸発生剤をさらに含む場合、光酸発生剤によって接着剤の酸価を調節することができ、これを通じて接着力をより向上することができるという長所がある。
本発明において使用可能な光酸発生剤は、例えば、スルホニウム塩(Sulfonium salt)またはヨードニウム塩(Iodonium salt)が含まれたものが好ましい。スルホニウム塩(Sulfonium salt)またはヨードニウム塩(Iodonium salt)が含まれた光酸発生剤の具体的な例としては、例えば、ジフェニル(4−フェニルチオ)フェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート(Diphenyl(4-phenylthio)phenylsulfonium hexafluoroantimonate)、ジフェニル(4−フェニルチオ)フェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート(Diphenyl(4-phenylthio)phenylsulfonium hexafluorophosphate)、(フェニル)[4−(2−メチルプロピル)フェニル]−ヨードニウムヘキサフルオロホスフェート((phenyl)[4-(2-methylpropyl) phenyl]-Iodonium hexafluorophosphate)、(チオジ−4,1−フェニレン)ビス(ジフェニルスルホニウム)ジヘキサフルオロアンチモネート((Thiodi-4,1-phenylene)bis(diphenylsulfonium) dihexafluoroantimonate)及び(チオジ−4,1−フェニレン)ビス(ジフェニルスルホニウム)ジヘキサフルオロホスフェート((Thiodi-4,1-phenylene)bis(diphenylsulfonium) dihexafluorophosphate)からなる群より選択された1種以上が挙げられるが、これに限定されるものではない。
一方、上記光酸発生剤の含量は、例えば、ラジカル硬化型接着剤組成物100重量部に対して、10重量部以下、好ましくは0.5ないし10重量部、1ないし6重量部または3ないし5重量部であってもよい。本発明に係るラジカル硬化型接着剤組成物に光酸発生剤が上記数値範囲の含量で含まれる場合、含まれないか上記数値範囲を満足しない場合に比べて、接着力がより向上するという長所がある。
一方、本発明に係る上記ラジカル硬化型接着剤組成物の酸価は、例えば、60ないし300mgKOH/g、80ないし200mgKOH/g、または100ないし150mgKOH/g 程度であることが好ましい。本発明に係る接着剤組成物の酸価が上記数値範囲を満足する場合、偏光子との接着力を維持させながら接着剤のTgを向上して耐熱性の良い偏光板を作製できるという長所がある。
また、本発明に係るラジカル硬化型接着剤組成物は、硬化後のガラス転移温度が60℃ないし500℃程度であることが好ましく、例えば、60℃ないし300℃、80℃ないし300℃または90ないし200℃であってもよい。上記のような数値範囲のガラス転移温度を有する本発明に係るラジカル硬化型接着剤組成物を用いて製造された偏光板は、耐熱性及び耐水性に優れるという長所がある。
次に、本発明に係るラジカル硬化型接着剤組成物は、粘度が10ないし300cPまたは20ないし100cP程度であることが好ましい。接着剤組成物の粘度が上記数値範囲を満足する場合、接着剤層の厚さを薄く形成することができ、低粘度を有するため、作業性に優れるという長所がある。
また、上記ラジカル硬化型接着剤組成物を用いて形成された接着剤層の厚さは、0.1μmないし20μmまたは0.5μmないし5μmであってもよい。接着剤層の厚さが上記数値範囲を満足する場合、耐熱性に優れる偏光板を作製できるという長所がある。
上記のような本発明のラジカル硬化型接着剤組成物は、多様な素材のフィルムに対して優れた接着力を有するのみならず、高湿環境でも接着力が長時間維持されるため、偏光板に有用に適用されることができる。また、本発明に係るラジカル硬化型接着剤組成物は、速やかな硬化速度及び高い硬化度を有するため、偏光板の製造時に生産性を向上することができるという長所がある。
次に、本発明に係る偏光板について説明する。
本発明の偏光板は、偏光子、上記偏光子の少なくとも一面に形成されるラジカル硬化型接着剤層及び上記接着剤層上に形成される保護フィルムを含み、上記接着剤層は、本発明に係るラジカル硬化型接着剤組成物を用いて形成されたことをその特徴とする。
このとき、上記偏光子は特に制限されず、当該技術分野によく知られている偏光子、例えば、ヨウ素または二色性染料を含むポリビニルアルコール(PVA)からなるフィルムを使用することができる。上記偏光子は、PVAフィルムにヨウ素または二色性染料を染着させて製造されることができるが、これの製造方法は特に限定されない。本明細書において、偏光子は保護フィルムを含まない状態を意味し、偏光板は偏光子と保護フィルムとを含む状態を意味する。
次に、上記ラジカル硬化型接着剤層は、上述した本発明に係るラジカル硬化型接着剤組成物を用いて形成されたものであって、当該技術分野によく知られている方法によって形成されることができる。例えば、保護フィルムの一面に接着剤組成物を塗布して接着剤層を形成してから、偏光子と上記保護フィルムとを貼り合わせた後、活性エネルギー線の照射を通じて硬化させる方法で行われることができる。
一方、上記保護フィルムは、偏光子を支持及び保護するためのものであって、当該技術分野に一般に知られている多様な材質の保護フィルム、例えば、セルロース系フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET, polyethylene terephthalate)フィルム、シクロオレフィンポリマー(COP, cycloolefin polymer)フィルム、アクリル系フィルムなどが制限なく使用されることができる。この中でも、光学特性、耐久性、経済性などを考慮すると、アクリル系フィルムを使用するのが特に好ましい。
一方、アクリル系フィルムは、(メタ)アクリレート系成分を含有するフィルムを意味するものであって、例えば、(メタ)アクリレート系樹脂を主成分として含有する成形材料を押出成形によって成形して得ることができる。
より具体的には、上記アクリル系フィルムは、アルキル(メタ)アクリレート系単位及びスチレン系単位を含む共重合体、及び主鎖にカーボネート部を有する芳香族系樹脂を含むフィルムであるか、アルキル(メタ)アクリレート系単位、スチレン系単位、少なくとも一つのカルボニル基で置換された3ないし6員の複素環単位及びシアン化ビニル単位を含むフィルムであってもよい。
または、上記アクリル系フィルムは、芳香族環を有する(メタ)アクリレート系樹脂を含むフィルムであってもよい。芳香族環を有する(メタ)アクリレート系樹脂としては、韓国公開特許10−2009−0115040に記載の(a)1種以上の(メタ)アクリレート系誘導体を含む(メタ)アクリレート系ユニット;(b) ヒドロキシ基含有部を有する鎖及び芳香族部を有する芳香族系ユニット;及び(c) 1種以上のスチレン系誘導体を含むスチレン系ユニットを含む樹脂組成物が挙げられる。上記(a)ないし(c)ユニットは、それぞれ別途の共重合体の形態で樹脂組成物に含まれることもでき、上記(a)ないし(c)ユニットのうち2以上のユニットが一つの共重合体の形態で樹脂組成物に含まれることもできる。
または、上記アクリル系フィルムは、ラクトン環構造を有するアクリル系樹脂を含むフィルムであってもよい。ラクトン環構造を有する(メタ)アクリレート系樹脂の具体的な例としては、例えば、日本国特開2000−230016号公報、日本国特開2001−151814号公報、日本国特開2002−120326号公報などに記載されたラクトン環構造を有する(メタ)アクリレート系樹脂が挙げられる。
上記アクリル系フィルムの製造方法は、特に限定されず、例えば、(メタ)アクリレート系樹脂とその他の重合体、添加剤などを任意の適切な混合方法によって十分混合して熱可塑性樹脂組成物を製造した後、これをフィルム成形して製造するか、または(メタ)アクリレート系樹脂と、その他の重合体、添加剤などを別途の溶液に製造してから、混合して均一な混合液を形成した後、これをフィルム成形することもできる。
上記熱可塑性樹脂組成物は、例えば、オムニミキサーなど任意の適切な混合機で上記フィルム原料をプレブレンドした後、得られた混合物を押出混練して製造する。この場合、押出混練に用いられる混合機は特に限定されず、例えば、単軸押出機、二軸押出機などの押出機や加圧ニーダーなど任意の適切な混合機を用いることができる。
上記フィルム成形の方法としては、例えば、溶液キャスト法(溶液流延法)、溶融押出法、カレンダー法、圧縮成形法など任意の適切なフィルム成形法が挙げられる。これらフィルム成形法のうち溶液キャスト法(溶液流延法)、溶融押出法が好ましい。
上記溶液キャスト法(溶液流延法)に用いられる溶媒は、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;シクロヘキサン、デカリンなどの脂肪族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブなどのアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類;ジメチルホルムアミド;ジメチルスルホキシドなどが挙げられる。これら溶媒は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記溶液キャスト法(溶液流延法)を行うための装置としては、例えばドラム式キャスティングマシン、バンド式キャスティングマシン、スピンコーターなどが挙げられる。上記溶融押出法としては、例えばTダイ法、インフレーション法などが挙げられる。成形温度は、好ましくは150〜350℃、より好ましくは200〜300℃である。
上記Tダイ法でフィルムを成形する場合には、公知の単軸押出器や二軸押出器の先端部にTダイを装着し、フィルム状に押出されたフィルムを巻取してロール状のフィルムを得ることができる。このとき、巻取ロールの温度を適宜調整して押出方向に延伸を加えることで一軸延伸することもできる。また、押出方向に垂直な方向にフィルムを延伸することで同時二軸延伸、逐次二軸延伸などを行うこともできる。
上記アクリル系フィルムは、未延伸フィルムまたは延伸フィルムのいずれであってもよい。延伸フィルムの場合には、一軸延伸フィルムまたは二軸延伸フィルムであってもよく、二軸延伸フィルムの場合には、同時二軸延伸フィルムまたは逐次二軸延伸フィルムのいずれであってもよい。二軸延伸した場合には機械的強度が向上してフィルム性能が向上する。アクリル系フィルムは他の熱可塑性樹脂を混合することで、延伸する場合にも位相差の増大を抑制することができ、光学的等方性を維持することができる。
延伸温度は、フィルム原料である熱可塑性樹脂組成物のガラス転移温度付近の範囲であることが好ましく、好ましくは(ガラス転移温度−30)℃〜(ガラス転移温度+100)℃、より好ましくは(ガラス転移温度−20)℃〜(ガラス転移温度+80)℃の範囲内である。延伸温度が(ガラス転移温度−30)℃未満であれば、十分な延伸倍率が得られないおそれがある。逆に、延伸温度が(ガラス転移温度+100)℃を超過すれば、樹脂組成物の流動(フロー)が起き、安定した延伸を行うことができないおそれがある。
面積比で定義した延伸倍率は、好ましくは1.1〜25倍、より好ましくは1.3〜10倍である。延伸倍率が1.1倍未満であれば、延伸に伴われる靭性の向上につながらないおそれがある。延伸倍率が25倍を超過すると、延伸倍率を高めただけの効果が認められないおそれがある。
延伸速度は、一方向に好ましくは10〜20,000%/min、より好ましくは100〜10,000%/minである。延伸速度が10%/min 未満の場合には、十分な延伸倍率を得るために多少長時間が必要となって製造コストが高くなるおそれがある。延伸速度が20,000%/minを超過すれば、延伸フィルムの破断などが生じるおそれがある。
アクリル系フィルムは、これの光学的等方性や機械的特性を安定化させるために、延伸処理後に熱処理(アニーリング)などを行うことができる。熱処理条件は特に制限されず、当業界に知られている任意の適切な条件を採用することができる。
一方、上記アクリル系フィルムには、必要な場合、接着力向上のための表面処理が施されることができ、例えば、上記光学フィルムの少なくとも一面にアルカリ処理、コロナ処理、及びプラズマ処理からなる群より選択される少なくとも一つの表面処理を施すことができる。
上記のような本発明の偏光板は、液晶表示装置などのような光学装置に有用に適用されることができる。上記光学装置は、例えば、液晶パネル及びこの液晶パネルの両面にそれぞれ備えられた偏光板を含む液晶表示装置であってもよく、このとき、上記偏光板のうち少なくとも一つが本発明に係る偏光板であってもよい。このとき、上記液晶表示装置に含まれる液晶パネルの種類は、特に限定されない。例えば、その種類に制限されず、TN(twisted nematic)型、STN(super twisted nematic)型、F(ferroelectic)型またはPD(polymer dispersed)型のようなパッシブマトリクス方式のパネル;2端子型(two terminal)または3端子型(three terminal)のようなアクティブマトリクス方式のパネル;横電界型(IPS; In Plane Switching)パネル及び垂直配向型(VA; Vertical Alignment)パネルなどの公知のパネルがいずれも適用されることができる。また、液晶表示装置を構成するその他の構成、例えば、上部及び下部基板(ex. カラーフィルタ基板またはアレイ基板)などの種類も特に制限されず、この分野に公知されている構成が制限なく採用されることができる。
以下では、具体的な実施例を通じて本発明をより詳しく説明する。
製造例1:アクリル系保護フィルムの製造
ポリ(N−シクロヘキシルマレイミド−co−メチルメタクリレート)、スチレン−無水マレイン酸共重合体樹脂及びフェノキシ系樹脂を100:2.5:5の重量比で均一に混合した樹脂組成物を、原料ホッパー(hopper)から押出機までを窒素置換した24φの押出機に供給して、250℃で溶融して原料ペレット(pellet)を製造した。
フェノキシ系樹脂は、InChemRez(登録商標)社のPKFE(Mw=60,000,Mn=16,000,Tg=95℃)を使用し、スチレン−無水マレイン酸共重合体樹脂は、スチレン85重量%、無水マレイン酸15重量%であるDylaeck 332を使用し、ポリ(N−シクロヘキシルマレイミド−co−メチルメタクリレート)樹脂は、NMR分析の結果、N−シクロヘキシルマレイミドの含量が6.5重量%であるものを使用した。
得られた原料ペレットを真空乾燥して260℃で押出機で溶融、コートハンガー型のTダイ(T−die)に通過させ、クロムめっきキャスティングロール及び乾燥ロールなどを経て、厚さ150μmのフィルムを製造した。このフィルムをパイロット延伸装備を使用して、125℃でMD方向にロールの速度差を用いて170%の比率で延伸してアクリルフィルムを製造した。
上記のような過程を通じて製造されたアクリルフィルムをコロナ処理した後、上記アクリルフィルムの一面にCK−PUD−F(Chokwangウレタン分散液)を純水で希釈して製造された固形分含量10重量%のプライマー組成物にオキサゾリン架橋剤(日本触媒社、WS700)20重量部を添加したプライマー組成物を#7バー(bar)でコーティングした後、TD方向に130℃でテンターを用いて190%延伸して、最終的にプライマー層の厚さが400nmであるアクリル系保護フィルムを製造した。
製造例2:接着剤組成物A
エチレングリコールモノビニルエーテル4.3重量部、マレイン酸5.7重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート60重量部、4,4’−((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(メタクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン酸) (酸価157KOH/g)30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部を混合して、接着剤組成物Aを製造した。
製造例3:接着剤組成物B
エチレングリコールモノビニルエーテル4.3重量部、マレイン酸5.7重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート60重量部、4,4’−((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(メタクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン酸)(酸価157KOH/g)30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部及び光酸発生剤ジフェニル(4−フェニルチオ)フェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート(Diphenyl(4-phenylthio)phenylsulfonium hexafluorophosphate)5重量部を混合して、接着剤組成物Bを製造した。
製造例4:接着剤組成物C
エチレングリコールモノビニルエーテル4.3重量部、マレイン酸5.7重量部、 4−ヒドロキシブチルアクリレート60重量部、4,4’−((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(メタクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン酸)(酸価157KOH/g)30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部を混合して、接着剤組成物Cを製造した。
製造例5:接着剤組成物D
エチレングリコールモノビニルエーテル4.3重量部、マレイン酸5.7重量部、4−ヒドロキシブチルアクリレート60重量部、4,4’−((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(メタクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン酸)(酸価157KOH/g)30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部及び光酸発生剤ジフェニル(4−フェニルチオ)フェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート(Diphenyl(4-phenylthio)phenylsulfonium hexafluorophosphate)5重量部を混合して、接着剤組成物Dを製造した。
製造例6:接着剤組成物E
エチレングリコールモノビニルエーテル4.3重量部、マレイン酸5.7重量部、2−ヒドロキシプロピルアクリレート60重量部、4,4’−((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(メタクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン酸) (酸価157KOH/g)30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部を混合して、接着剤組成物Eを製造した.
製造例7:接着剤組成物F
エチレングリコールモノビニルエーテル4.3重量部、マレイン酸5.7重量部、2−ヒドロキシプロピルアクリレート60重量部、4,4’−((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(メタクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン酸)(酸価157KOH/g)30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部及び光酸発生剤ジフェニル(4−フェニルチオ)フェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート(Diphenyl(4-phenylthio)phenylsulfonium hexafluorophosphate)5重量部を混合して、組成物Fを製造した。
製造例8:接着剤組成物G
エチレングリコールモノビニルエーテル4.3重量部、フマル酸5.7重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート60重量部、4,4’−((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(メタクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン酸) (酸価157KOH/g)30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部を混合して、接着剤組成物Gを製造した。
製造例9:接着剤組成物H
エチレングリコールモノビニルエーテル4.3重量部、フマル酸5.7重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート60重量部、4,4’−((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(メタクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン酸)(酸価157KOH/g) 30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部及び光酸発生剤ジフェニル(4−フェニルチオ)フェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート(Diphenyl(4-phenylthio)phenylsulfonium hexafluorophosphate)5重量部を混合して、接着剤組成物Hを製造した。
製造例10:接着剤組成物I
エチレングリコールモノビニルエーテル4.7重量部、アンゲリカ酸5.3重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート60重量部、4,4’−((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(メタクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン酸)(酸価157KOH/g) 30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部を混合して、接着剤組成物Iを製造した。
製造例11:接着剤組成物J
エチレングリコールモノビニルエーテル4.7重量部、アンゲリカ酸5.3重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート60重量部、4,4’−((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(メタクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン酸)(酸価157KOH/g)30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部及び光酸発生剤ジフェニル(4−フェニルチオ)フェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート(Diphenyl(4-phenylthio)phenylsulfonium hexafluorophosphate)5重量部を混合して、接着剤組成物Jを製造した。
製造例12:接着剤組成物K
tert−ブチルビニルエーテル4.6重量部、マレイン酸5.4重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート60重量部、4,4’−((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(メタクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン酸)(酸価157KOH/g)30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部を混合して、接着剤組成物Kを製造した。
製造例13:接着剤組成物L
tert−ブチルビニルエーテル4.6重量部、マレイン酸5.4重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート60重量部、4,4’−((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(メタクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン酸)(酸価157KOH/g)30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部及び光酸発生剤ジフェニル(4−フェニルチオ)フェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート(Diphenyl(4-phenylthio)phenylsulfonium hexafluorophosphate)5重量部を混合して、接着剤組成物Lを製造した。
製造例14:接着剤組成物M
1,4−ブタノールビニルエーテル5重量部、マレイン酸5重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート60重量部、4,4’−((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(メタクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン酸)(酸価157KOH/g)30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部を混合して、接着剤組成物Mを製造した。
製造例15:接着剤組成物N
1,4−ブタノールビニルエーテル5重量部、マレイン酸5重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート60重量部、4,4’−((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(メタクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン酸)(酸価157KOH/g)30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部及び光酸発生剤ジフェニル(4−フェニルチオ)フェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート(Diphenyl(4-phenylthio)phenylsulfonium hexafluorophosphate)5重量部を混合して、接着剤組成物Nを製造した。
製造例16:接着剤組成物O
エチレングリコールモノビニルエーテル4.3重量部、マレイン酸5.7重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート60重量部、6,6’−(((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(アクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(カルボニル))ビス(シクロヘキ−3−センカルボン酸)(酸価142KOH/g)30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部を混合して、接着剤組成物Oを製造した。
製造例17:接着剤組成物P
エチレングリコールモノビニルエーテル4.3重量部、マレイン酸5.7重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート60重量部、6,6’−(((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(アクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(カルボニル))ビス(シクロヘキ−3−センカルボン酸)(酸価142KOH/g)30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部及び光酸発生剤ジフェニル(4−フェニルチオ)フェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート(Diphenyl(4-phenylthio)phenylsulfonium hexafluorophosphate)5重量部を混合して、接着剤組成物Pを製造した。
製造例18:接着剤組成物Q
エチレングリコールモノビニルエーテル4.3重量部、マレイン酸5.7重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート60重量部、4−((1−(5−(3−(2−((3−カルボキシプロパノイル)オキシ)−3−(メタクリロイルオキシ)プロポキシ)−4−(メチルベンジル)−2−メチルフェノキシ)−3−(メタクリロイルオキシ)プロパン−2−イル)オキシ)−4−オキソブタン酸(酸価157KOH/g)30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部を混合して、接着剤組成物Qを製造した。
製造例19:接着剤組成物R
エチレングリコールモノビニルエーテル4.3重量部、マレイン酸5.7重量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート60重量部、4−((1−(5−(3−(2−((3−カルボキシプロパノイル)オキシ)−3−(メタクリロイルオキシ)プロポキシ)−4−(メチルベンジル)−2−メチルフェノキシ)−3−(メタクリロイルオキシ)プロパン−2−イル)オキシ)−4−オキソブタン酸(酸価157KOH/g)30重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部及び光酸発生剤ジフェニル(4−フェニルチオ)フェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート(Diphenyl(4-phenylthio)phenylsulfonium hexafluorophosphate)5重量部を混合して、接着剤組成物Rを製造した。
製造例20:接着剤組成物S
2−ヒドロキシエチルアクリレート60重量部、4,4’−((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(メタクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン酸)(酸価157KOH/g)40重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部を混合して、接着剤組成物Sを製造した。
製造例21:接着剤組成物T
2−ヒドロキシエチルアクリレート60重量部、4,4’−((((プロパン−2,2−ジイルビス(4,1−フェニレン))ビス(オキシ))ビス(1−(メタクリロイルオキシ)プロパン−3,2−ジイル))ビス(オキシ))ビス(4−オキソブタン酸)(酸価157KOH/g)40重量部を入れた後、樹脂100部にラジカル開始剤フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド3重量部及び光酸発生剤ジフェニル(4−フェニルチオ)フェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート(Diphenyl(4-phenylthio)phenylsulfonium hexafluorophosphate)5重量部を混合して、接着剤組成物Tを製造した。
実施例1
製造例1によって製造されたアクリルフィルム系保護フィルムのプライマー層にスポイトで製造例2によって製造された接着剤組成物Aを塗布して、PVA素子の両面に積層した後、最終接着層の厚さが1〜2μmになるように条件を設定した後、ラミネーターを通過させた。その後、上記アクリル系フィルムが積層された面にUV照射装置(fusion lamp,D bulb)を用いて、900mJ/cmの紫外線を照射して偏光板を製造した。偏光板は、温度20℃、湿度50%の恒温・恒湿の環境で製造した。
実施例2
接着剤組成物Aの代わりに製造例3によって製造された接着剤組成物Bを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
実施例3
接着剤組成物Aの代わりに製造例4によって製造された接着剤組成物Cを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
実施例4
接着剤組成物Aの代わりに製造例5によって製造された接着剤組成物Dを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
実施例5
接着剤組成物Aの代わりに製造例6によって製造された接着剤組成物Eを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
実施例6
接着剤組成物Aの代わりに製造例7によって製造された接着剤組成物Fを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
実施例7
接着剤組成物Aの代わりに製造例8によって製造された接着剤組成物Gを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
実施例8
接着剤組成物Aの代わりに製造例9によって製造された接着剤組成物Hを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
実施例9
接着剤組成物Aの代わりに製造例10によって製造された接着剤組成物Iを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
実施例10
接着剤組成物Aの代わりに製造例11によって製造された接着剤組成物Jを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
実施例11
接着剤組成物Aの代わりに製造例12によって製造された接着剤組成物Kを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
実施例12
接着剤組成物Aの代わりに製造例13によって製造された接着剤組成物Lを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
実施例13
接着剤組成物Aの代わりに製造例14によって製造された接着剤組成物Mを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
実施例14
接着剤組成物Aの代わりに製造例15によって製造された接着剤組成物Nを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
実施例15
接着剤組成物Aの代わりに製造例16によって製造された接着剤組成物Oを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
実施例16
接着剤組成物Aの代わりに製造例17によって製造された接着剤組成物Pを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
実施例17
接着剤組成物Aの代わりに製造例18によって製造された接着剤組成物Qを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
実施例18
接着剤組成物Aの代わりに製造例19によって製造された接着剤組成物Rを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
比較例1
接着剤組成物Aの代わりに製造例20によって製造された接着剤組成物Sを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
比較例2
接着剤組成物Aの代わりに製造例21によって製造された接着剤組成物Tを使用した点を除いては、実施例1と同一の方法で偏光板を製造した。
実験例:接着力の評価
上記実施例1〜18及び比較例1〜2によって製造された偏光板を、20℃、70%の相対湿度の条件下で4日間放置した後、剥離実験を行った。剥離実験は、幅20mm、長さ100mmの偏光板を用いて、速度300mm/min、90度で剥離時の剥離力を測定して、接着力を評価した。測定の結果は、下記表1に記載し、剥離力が3.0N/cm以上の場合を非常に優秀、 2.0N/cm以上3.0N/cm未満の場合を優秀、1.0N/cm以上2.0N/cm未満の場合を良好、0.5N/cm以上1.0N/cm未満の場合を悪い、0.5N/cm未満の場合を非常に悪いと表示した。
Figure 2016535118
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、請求の範囲に記載された本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の修正及び変形が可能であるということは、当技術分野における通常の知識を有する者には自明であろう。

Claims (11)

  1. 下記化学式1で表される化合物;
    ビニルエーテル系化合物;
    少なくとも一つ以上の不飽和二重結合を含むカルボン酸化合物;及び
    ラジカル開始剤を含むラジカル硬化型接着剤組成物。
    Figure 2016535118
    前記化学式1において、
    は、エステル基またはエーテル基であり、
    は、少なくとも一つ以上のヒドロキシ置換基を有するC1〜10アルキル基または少なくとも一つ以上のヒドロキシ置換基を有するC4〜10シクロアルキル基であり、
    は、水素またはC1〜10アルキル基である。
  2. 前記ラジカル硬化型接着剤組成物100重量部に対して、
    前記化学式1で表される化合物40ないし90重量部;
    ビニルエーテル系化合物1ないし50重量部;
    少なくとも一つ以上の不飽和二重結合を含むカルボン酸化合物1ないし50重量部;及び
    ラジカル開始剤0.5ないし10重量部を含む請求項1に記載のラジカル硬化型接着剤組成物。
  3. 前記化学式1で表される化合物は、下記化学式2ないし化学式9で表される化合物からなる群より選択された1種以上である請求項1に記載のラジカル硬化型接着剤組成物。
    Figure 2016535118
    Figure 2016535118
    Figure 2016535118
    Figure 2016535118
    Figure 2016535118
    Figure 2016535118
    Figure 2016535118
    Figure 2016535118
  4. 前記ビニルエーテル系化合物は、エチレングリコールモノビニルエーテル、1,4−ブタノールビニルエーテル、ジ(エチレングリコール)ジビニルエーテル、トリ(エチレングリコール)ジビニルエーテル、tert−ブチルビニルエーテル、1−(ビニルオキシ)−2,2−ビス((ビニルオキシ)メチル)ブタン、1,3−ビス(ビニルオキシ)−2,2−ビス((ビニルオキシ)メチル)プロパン及びシクロヘキシルビニルエーテルからなる群より選択された1種以上である請求項1に記載のラジカル硬化型接着剤組成物。
  5. 前記少なくとも一つ以上の不飽和二重結合を含むカルボン酸化合物は、マレイン酸、フマル酸, アンゲリカ酸及びチグリン酸からなる群より選択された1種以上である請求項1に記載のラジカル硬化型接着剤組成物。
  6. 前記ラジカル硬化型接着剤組成物は、酸価100ないし1000mgKOH/gである化合物をさらに含むものである請求項1に記載のラジカル硬化型接着剤組成物。
  7. 前記酸価100ないし1000mgKOH/gである化合物は、ラジカル硬化型接着剤組成物100重量部に対して10ないし50重量部の含量で含まれるものである請求項6に記載のラジカル硬化型接着剤組成物。
  8. 前記酸価100ないし1000mgKOH/gである化合物は、下記化学式 10ないし化学式21で表される化合物からなる群より選択された1種以上である請求項6に記載のラジカル硬化型接着剤組成物。
    Figure 2016535118
    Figure 2016535118
    Figure 2016535118
    (ここで、前記 R’は、
    Figure 2016535118
    であり、nは1ないし5の整数である。)
    Figure 2016535118
    Figure 2016535118
    Figure 2016535118
    Figure 2016535118
    Figure 2016535118
    Figure 2016535118
    Figure 2016535118
    Figure 2016535118
    Figure 2016535118
  9. 光酸発生剤をさらに含むものである請求項1に記載のラジカル硬化型接着剤組成物。
  10. 前記ラジカル硬化型接着剤組成物のガラス転移温度は、60℃ないし500℃である請求項1に記載のラジカル硬化型接着剤組成物。
  11. 偏光子;
    前記偏光子の少なくとも一面に形成される接着剤層;及び
    前記接着剤層上に形成される保護フィルムを含む偏光板であって、
    前記接着剤層は、請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載のラジカル硬化型接着剤組成物を用いて形成されたものである偏光板。
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