次に、例示的な実施形態の詳細な説明が、さまざまな図を参照しながら説明される。本説明は、可能な実装形態の詳細な例を提供するが、詳細は例示的であり、適用の範囲を決して限定しないことを意図することに留意されたい。
図1Aは、1または複数の開示される実施形態が実施され得る例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャストなどのコンテンツを複数のワイヤレスユーザに提供する多元接続システムであってよい。通信システム100は、ワイヤレス帯域幅を含むシステムリソースの共有によって、複数のワイヤレスユーザがそのようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)などの1または複数のチャネルアクセス方法を用い得る。
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、および/または102d(全体的にすなわち総称して、WTRU102と呼ばれることがある)と、無線アクセスネットワーク(RAN)103/104/105と、コアネットワーク106/107/109と、公衆交換電話網(PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112とを含み得るが、開示される実施形態は任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図することが理解されるであろう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、ワイヤレス環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスであってよい。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、ワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成されてよく、ユーザ機器(UE)、移動局、固定された加入者ユニットまたはモバイル加入者ユニット、ページャ、セルラー式電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサ、家電などを含み得る。
通信システム100は、基地局114aと、基地局114bも含み得る。基地局114a、114bの各々は、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/またはネットワーク112などの1または複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするためにWTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つとワイヤレスでインターフェイス接続するように構成された任意のタイプのデバイスであってよい。例として、基地局114a、114bは、基地送受信局(BTS)、ノードB、eNodeB、ホームノードB、ホームeNodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ワイヤレスルータなどであってよい。基地局114a、114bは各々、単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含んでよいことが理解されるであろう。
基地局114aはRAN103/104/105の一部であってよく、RAN103/104/105は、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、リレーノードなどの他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含んでよい。基地局114aおよび/または基地局114bは、特定の地理的領域内のワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成されてよく、この特定の地理的領域はセル(図示せず)と呼ばれることがある。セルは、セルセクタにさらに分割され得る。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバ、すなわち、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含み得る。別の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を用いてよく、したがって、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用してよい。
基地局114a、114bは、エアインターフェイス115/116/117を経由してWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1または複数と通信し得、エアインターフェイス115/116/117は、任意の適切なワイヤレス通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)であってよい。エアインターフェイス115/116/117は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立し得る。
より具体的には、前述のように、通信システム100は多元接続システムであってよく、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAなどの1または複数のチャネルアクセス方式を用い得る。例えば、RAN103/104/105内の基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実施してよく、これは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を使用してエアインターフェイス115/116/117を確立し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/またはEvolved HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含み得る。
別の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、Evolved UMTS地上無線アクセス(E−UTRA)などの無線技術を実施してよく、無線技術は、Long Term Evolution(LTE)および/またはLTE−Advanced(LTE−A)を使用してエアインターフェイス115/116/117を確立し得る。
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわち、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、Interim Standard 2000(IS−2000)、Interim Standard 95(IS−95)、Interim Standard 856(IS−856)、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))、Enhanced Data rates for GSM Evolution(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実施し得る。
図1Aの基地局114bは、例えば、ワイヤレスルータ、ホームノードB、ホームeNodeB、またはアクセスポイントであってよく、事業所、家庭、乗り物、キャンパスなどの局所化されたエリア内のワイヤレス接続性を容易にするために任意の適切なRATを利用してよい。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実施して、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立し得る。別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実施して、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立し得る。さらに別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラーに基づいたRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立し得る。図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を持ち得る。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106/107/109を介してインターネット110にアクセスするよう要求されないことがある。
RAN103/104/105はコアネットワーク106/107/109と通信してよく、コアネットワーク106/107/109は、音声、データ、アプリケーション、および/またはvoice over internet protocol(VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1または複数に提供するように構成された任意のタイプのネットワークであってよい。例えば、コアネットワーク106/107/109は、呼制御、支払い請求サービス、モバイルロケーションベースサービス、プリペイドコーリング、インターネット接続性、ビデオ配給などを提供し、および/またはユーザ認証などのハイレベルセキュリティ機能を実行し得る。図1Aには示されていないが、RAN103/104/105および/またはコアネットワーク106/107/109は、RAN103/104/105と同じRATまたは異なるRATを用いる他のRANと直接または間接的に通信し得ることが理解されるであろう。例えば、E−UTRA無線技術を利用し得るRAN103/104/105に接続されることに加えて、コアネットワーク106/107/109は、GSM無線技術を用いる別のRAN(図示せず)とも通信し得る。
コアネットワーク106/107/109はまた、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするゲートウェイとして働くことがある。PSTN108は、加入電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含み得る。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおける伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)などの一般的な通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または動作される有線通信ネットワークまたはワイヤレス通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、1または複数のRANに接続された別のコアネットワークを含んでよく、このRANは、RAN103/104/105と同じRATまたは異なるRATを用いてよい。
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのうちのいくつかまたはすべては、マルチモード能力を含んでよく、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なるワイヤレスリンクを経由して異なるワイヤレスネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る。例えば、図1Aに示されるWTRU102cは、セルラーに基づいた無線技術を用い得る基地局114aと、IEEE802無線技術を用い得る基地局114bと通信するように構成され得る。
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。図1Bに示されるように、WTRU102は、プロセッサ118と、トランシーバ120と、送信/受信要素122と、スピーカ/マイクロホン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド128と、ノンリムーバブルメモリ130と、リムーバブルメモリ132と、電源134と、全地球測位システム(GPS)チップセット136と、他の周辺機器138とを含み得る。WTRU102は、一実施形態と一致したままでありながら、前述の要素の任意の副組み合わせを含み得ることが理解されるであろう。また、実施形態は、基地局114aおよび114b、ならびに/またはとりわけ、限定するものではないが、送受信局(BTS)、ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームノードB、evolvedホームノードB(eNodeB)、ホームevolvedノードB(HeNBまたはHeNodeB)、ホームevolvedノードBゲートウェイ、およびプロキシノードなどの、基地局114aおよび114bが表し得るノードが、図1Bに示され本明細書で説明される要素のいくつかまたはすべてを含み得ることを企図する。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)、ステートマシンなどであってよい。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102がワイヤレス環境内で動作することを可能にする他の任意の機能を実行し得る。プロセッサ118はトランシーバ120に結合されてよく、トランシーバ120は送信/受信要素122に結合されてよい。図1Bは、プロセッサ118およびトランシーバ120を別個の構成要素として示しているが、プロセッサ118およびトランシーバ120は、一緒に電子パッケージまたはチップに一体化され得ることが理解されるであろう。
送信/受信要素122は、エアインターフェイス115/116/117を経由して基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信する、またはこれから信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであってよい。別の実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR信号、UV信号、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/検出器であってよい。さらに別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信および受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、ワイヤレス信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成され得ることが理解されるであろう。
さらに、送信/受信要素122は、図1Bでは単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含んでよい。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を用いてよい。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェイス115/116/117を経由してワイヤレス信号を送信および受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信されることになる信号を変調し、送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成され得る。前述のように、WTRU102は、マルチモード能力を持ち得る。したがって、トランシーバ120は、例えば、WTRU102がUTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合されてよく、これからユーザ入力データを受信してよい。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力し得る。さらに、プロセッサ118は、ノンリムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスし、これらにデータを記憶し得る。ノンリムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク、または他の任意のタイプのメモリストレージデバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上などの、WTRU102上に物理的に設置されていないメモリからの情報にアクセスし、これにデータを記憶し得る。
プロセッサ118は、電源134から電力を受信してよく、WTRU102内の他の構成要素に電力を分散させるおよび/または制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に給電するための任意の適切なデバイスであってよい。例えば、電源134は、1または複数の乾電池バッテリ(例えば、ニッケル−カドミウム(NiCd)、ニッケル−亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−イオン)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
プロセッサ118はGPSチップセット136にも結合され得、GPSチップセット136は、WTRU102の現在のロケーションに関するロケーション情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェイス115/116/117を経由してロケーション情報を受信するおよび/または2つ以上の近くの基地局から信号が受信されるタイミングに基づいてそのロケーションを決定し得る。WTRU102は、一実施形態と一致したままでありながら、任意の適切なロケーション決定実装形態によってロケーション情報を獲得し得ることが理解されるであろう。
プロセッサ118は他の周辺機器138にさらに結合されてよく、周辺機器138は、追加の特徴、機能、および/または有線接続性もしくはワイヤレス接続性を提供する、1または複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含み得る。例えば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオのための)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤー、メディアプレーヤー、ビデオゲームプレーヤーモジュール、インターネットブラウザなどを含み得る。
図1Cは、一実施形態によるRAN103およびコアネットワーク106のシステム図である。前述のように、RAN103は、UTRA無線技術を用いて、エアインターフェイス115を経由してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN103は、コアネットワーク106とも通信し得る。図1Cに示されるように、RAN103はノードB140a、140b、140cを含んでよく、ノードB140a、140b、140cは各々、エアインターフェイス115を経由してWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数のトランシーバを含み得る。ノードB140a、140b、140cは各々、RAN103内の特定のセル(図示せず)に関連付けられ得る。RAN103は、RNC142a、142bも含み得る。RAN103は、一実施形態と一致したままでありながら、任意の数のノードBとRNCとを含んでよいことが理解されるであろう。
図1Cに示されるように、ノードB140a、140bはRNC142aと通信し得る。さらに、ノードB140cは、RNC142bと通信し得る。ノードB140a、140b、140cは、lubインターフェイスを介してそれぞれのRNC142a、142bと通信し得る。RNC142a、142bは、lurインターフェイスを介して互いと通信し得る。RNC142a、142bの各々は、それが接続されたそれぞれのノードB140a、140b、140cを制御するように構成され得る。さらに、RNC142a、142bの各々は、アウターループ電力制御、負荷制御、受付制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシティ、セキュリティ機能、データ暗号化などの他の機能を行うまたはサポートするように構成され得る。
図1Cに示されるコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(MGW)144、モバイルスイッチングセンタ(MSC)146、サービングGPRSサポートノード(SGSN)148、および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)150を含み得る。前述の要素の各々はコアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素のいずれか1つがコアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または動作されてよいことが理解されるであろう。
RAN103内のRNC142aは、luCSインターフェイスを介してコアネットワーク106内のMSC146に接続され得る。MSC146はMGW144に接続され得る。MSC146およびMGW144は、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
RAN103内のRNC142aは、luPSインターフェイスを介してコアネットワーク106内のSGSN148にも接続され得る。SGSN148はGGSN150に接続され得る。SGSN148およびGGSN150は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
前述のように、コアネットワーク106はネットワーク112にも接続されてよく、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または動作される、他の有線ネットワークまたはワイヤレスネットワークを含み得る。
図1Dは、一実施形態によるRAN104およびコアネットワーク107のシステム図である。前述のように、RAN104は、E−UTRA無線技術を用いて、エアインターフェイス116を経由してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104は、コアネットワーク107とも通信し得る。
RAN104はeNodeB160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、一実施形態と一致したままでありながら、任意の数のeNode−Bを含んでよいことが理解されるであろう。eNodeB160a、160b、160cは各々、エアインターフェイス116を経由してWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eNodeB160a、160b、160cは、MIMO技術を実施し得る。したがって、eNodeB160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aにワイヤレス信号を送信し、WTRU102aからワイヤレス信号を受信し得る。
eNodeB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)に関連付けられてよく、アップリンクおよび/またはダウンリンクなどにおける無線リソース管理判定、ハンドオーバ判定、ユーザのスケジューリングを処理するように構成され得る。図1Dに示されるように、eNodeB160a、160b、160cは、X2インターフェイスを経由して互いと通信し得る。
図1Dに示されるコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)162と、サービングゲートウェイ164と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ166とを含み得る。前述の要素の各々はコアネットワーク107の一部として示されているが、これらの要素のいずれか1つがコアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または動作されてよいことが理解されるであろう。
MME162は、S1インターフェイスを介してRAN104内のeNodeB160a、160b、160cの各々に接続されてよく、制御ノードとして働き得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担当し得る。MME162はまた、RAN104とGSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を用いる他のRAN(図示せず)とを切り換えるための制御プレーン機能を提供し得る。
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェイスを介してRAN104内のeNodeB160a、160b、160cの各々に接続され得る。サービングゲートウェイ164は一般に、WTRU102a、102b、102cへ/からユーザデータパケットをルーティングおよびフォワーディングし得る。サービングゲートウェイ164は、eNodeB間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカリングすること、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能なときページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなどの他の機能も実行し得る。
サービングゲートウェイ164はPDNゲートウェイ166にも接続されてよく、PDNゲートウェイ166は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、コアネットワーク107は、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108との間のインターフェイスとして働くIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでもよいし、またはこれと通信してもよい。さらに、コアネットワーク107は、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供してよく、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または動作される、他の有線ネットワークまたはワイヤレスネットワークを含み得る。
図1Eは、一実施形態によるRAN105およびコアネットワーク109のシステム図である。RAN105は、IEEE802.16無線技術を用いてエアインターフェイス117を経由してWTRU102a、102b、102cと通信するアクセスサービスネットワーク(ASN)であってよい。以下でさらに論じられるように、WTRU102a、102b、102cの異なる機能エンティティと、RAN105と、コアネットワーク109との間の通信リンクは、基準点として定義され得る。
図1Eに示されるように、RAN105は、基地局180a、180b、180cと、ASNゲートウェイ182とを含み得るが、RAN105は、一実施形態と一致したままでありながら、任意の数の基地局とASNゲートウェイとを含んでよいことが理解されるであろう。基地局180a、180b、180cは各々、RAN105内の特定のセル(図示せず)に関連付けられてよく、各々、エアインターフェイス117を経由してWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数のトランシーバを含み得る。一実施形態では、基地局180a、180b、180cは、MIMO技術を実施し得る。したがって、基地局180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aにワイヤレス信号を送信し、WTRU102aからワイヤレス信号を受信し得る。基地局180a、180b、180cは、ハンドオフトリガリング、トンネル確立、無線リソース管理、トラフィック分類、サービス品質(QoS)ポリシー強制(enforcement)などのモビリティ管理機能も提供し得る。ASNゲートウェイ182は、トラフィックアグリゲーション点として働いてよく、ページング、加入者プロファイルのキャッシング、コアネットワーク109へのルーティングなどを担当し得る。
WTRU102a、102b、102cとRAN105との間のエアインターフェイス117は、IEEE802.16規格を実施するR1基準点として定義され得る。さらに、WTRU102a、102b、102cの各々は、コアネットワーク109との論理インターフェイス(図示せず)を確立し得る。WTRU102a、102b、102cとコアネットワーク109との間の論理インターフェイスはR2基準点として定義されてよく、R2基準点は、認証、許可、IPホスト構成管理、および/またはモビリティ管理に使用され得る。
基地局180a、180b、180cの各々の間の通信リンクは、WTRUハンドオーバおよび基地局間のデータの転送を容易にするためのプロトコルを含むR8基準点として定義され得る。基地局180a、180b、180cとASNゲートウェイ182との間の通信リンクは、R6基準点として定義され得る。R6基準点は、WTRU102a、102b、102cの各々に関連付けられたモビリティイベントに基づくモビリティ管理を容易にするためのプロトコルを含み得る。
図1Eに示されるように、RAN105はコアネットワーク109に接続され得る。RAN105とコアネットワーク109との間の通信リンクは、例えば、データ転送およびモビリティ管理能力を容易にするためのプロトコルを含むR3基準点として定義され得る。コアネットワーク109は、モバイルIPホームエージェント(MIP−HA)184と、認証、許可、アカウンティング(AAA)サーバ186と、ゲートウェイ188とを含み得る。前述の要素の各々はコアネットワーク109の一部として示されているが、これらの要素のいずれか1つがコアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または動作されてよいことが理解されるであろう。
MIP−HAは、IPアドレス管理を担当してよく、WTRU102a、102b、102cが、異なるASNおよび/または異なるコアネットワーク間でローミングすることを可能にし得る。MIP−HA184は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。AAAサーバ186は、ユーザ認証と、ユーザサービスをサポートすることとを担当し得る。ゲートウェイ188は、他のネットワークとのインターワーキングを容易にし得る。例えば、ゲートウェイ188は、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換網へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。さらに、ゲートウェイ188は、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供してよく、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または動作される、他の有線ネットワークまたはワイヤレスネットワークを含み得る。
図1Eには示されていないが、RAN105は他のASNに接続されてよく、コアネットワーク109は他のコアネットワークに接続されてよいことが理解されるであろう。RAN105と他のASNとの間の通信リンクはR4基準点として定義されてよく、R4基準点は、RAN105と他のASNとの間でWTRU102a、102b、102cのモビリティを協調させるためのプロトコルを含み得る。コアネットワーク109と他のコアネットワークとの間の通信リンクはR5基準として定義されてよく、R5基準は、ホームコアネットワークと訪問先コアネットワークとの間のインターワーキングを容易にするためのプロトコルを含み得る。
ルータに関して説明されているが、本明細書で説明される実施形態は、限定するものではないが、基地局、WTRU、ネットワークエンティティノード、Wi−Fiネットワーク内のアクセスポイント(AP)などの任意のノードへの適用例であってよい。Long Term Evolution(LTE)技術に関して説明されているが、本明細書で説明される実施形態は、他のワイヤレス通信技術(例えば、HSPA)に適用可能であり得る。IPフローおよびIPパケットに関して説明されているが、本明細書で説明される実施形態は、データの1または複数のパケットを備える任意のデータフローに適用可能であり得る。非エンドポイントノードは、例えば、ルータ、基地局、Wi−Fiネットワーク内のアクセスポイント(AP)、またはネットワークエンティティノードであってよい。
リアルタイムビデオトラフィックは、ネットワーク輻輳の場合などにビデオのユーザ体感品質(QoE)を最適化するために利用され得る。リアルタイムビデオトラフィックは、セルラーアップリンク/ダウンリンクに対するビデオアウェアな(video-aware)リソース割り振りを介してビデオのQoEを最適化するために利用され得る。QoE最適化は、セルラーネットワークとインターネット上のルータとの間の協調のための機構を使用し得る。ノードは、セルラーネットワークとインターネット上のルータとの間の協調のためのQoE最適化機構を利用し得る。eNBにおけるアップリンク輻輳が推測され得る。例えば、ノードは、eNBにおけるアップリンク輻輳を推測し得る。WTRUなどのノードは、アップリンク輻輳を処理するためにeNBにシグナリングし得る。パケットは、重要と示されるビデオフレームを搬送し得る。ビデオフレームは、優先度インジケータ(例えば、フロー優先度インジケータ)の使用を介して重要と示され得る。ノードは、ビデオアウェアなリソース割り振りのためにPDCP、RLC、および/またはMAC副層に輻輳情報および/またはパケット重要度情報を送るように構成され得る。セルラーネットワークを経由したリアルタイムビデオアプリケーショントラフィックの配信は、リアルタイムビデオトラフィックの特性を活用することによって容易にされ得る。
ネットワーク(例えば、セルラーネットワーク)は、ネットワーク輻輳を識別し得る。ネットワーク輻輳が発生し、および/またはワイヤレスアップリンク、ワイヤレスダウンリンク、ルータなどに影響を与えることがある。ネットワーク(例えば、セルラーネットワーク)は、重要なビデオフレームを搬送するパケットを識別し得る。ネットワークは、リソース割り振りエンティティ(例えば、eNB、PDN、GW、など)に、ネットワーク輻輳および/またはパケットが重要なビデオフレームを搬送することを通知し得る。リソース割り振りエンティティに通知するネットワークは、リソース割り振りエンティティがビデオアウェアであることを可能にし得る。ビデオアウェアなリソース割り振りエンティティは、リアルタイムビデオアプリケーションのQoEを改善し得る。例えば、ネットワークまたはビデオアウェアなリソース割り振りエンティティは、パケットロス(例えば、ネットワーク層、MAC層などにおける)をリアルタイムビデオトラフィックフローのごく一部に集中し得る。
リアルタイムビデオアプリケーションとは、ビデオテレフォニーアプリケーション(例えば、ビデオ会議)、ビデオゲーム(例えば、クラウドなどを介した2人のゲーマー間の直接通信)などを指し得る。図2は、QoEリソース割り振りのための例示的なダウンリンク使用事例を示す図である。図2では、ビデオ送信機208、209、210は、信号をインターネット207に送り得る。インターネット207は、信号をP−GW206に送り得る。P−GW206は、信号をEvolvedパケットコア(EPC)205に送り得る。EPC205は、信号をeNB204に送り得る。General Packet Radio System(GPRS)Tunneling Protocol User Plane(GTP−U)は、eNB204、EPC205、および/またはP−GW206を備え得る。eNB204は、信号をビデオ受信機201、202、203に送り得る。
図3は、QoEリソース割り振りのための例示的なアップリンク使用事例を示す図である。図3では、ビデオ送信機301、302、303は、信号をeNB304に送り得る。eNB304は、信号をEPC305に送り得る。EPC305は、信号をP−GW306に送り得る。General Packet Radio System(GPRS)Tunneling Protocol User Plane(GTP−U)は、eNB304、EPC305、および/またはP−GW306を備え得る。P−GW306は、信号をインターネット307に送り得る。インターネット307は、信号をビデオ受信機308、309、310に送り得る。
図2などにおける、ダウンリンクでは、輻輳は、インターネット内で、Evolvedパケットコア(EPC)内で、および/またはワイヤレスダウンリンクにおいて、発生し得る。輻輳がインターネット内で発生する場合、ビデオ送信機および/またはインターネット内にあるルータは、例えば本明細書で説明されるようなQoEリソース割り振りを提供し得る。輻輳は、EPCコアネットワーク内で、RAN内で、および/またはワイヤレスリンクにおいて、発生し得る。
ネットワーク輻輳は、パケットロスを引き起こし得る。ネットワーク輻輳は、SGWおよび/またはP−GW内の輻輳を備え得る。RAN輻輳が、パケットロスを引き起こし得る。RAN輻輳は、eNBにおける輻輳であることがある。チャネル誤りが、パケットロスを引き起こし得る。チャネル誤りは、ワイヤレスチャネルの不信頼性によることがある。LTE/LTE−Aシステムは、適応変調コーディング方式(MCS)選択を用い得る。チャネル誤りは、例えば、チャネル状態情報に関係なく、目標値に維持され得る。RLC、LLC、および/またはPDCPにおける機構は、チャネル誤りが適度に低く保たれることを確実にするために使用され得る。パケットロスは、輻輳を誘発し得る。
図4は、ユーザプレーン内のプロトコルスタック内のGPRS Tunneling Protocol User plane(GTP−U)の例示的なロケーションを示す。EPCでは、ポリシー制御規則機能(PCRF)が規則をP−GW408に送り得、P−GW408は、例えば、IPパケットヘッダマーキングをGPRS Tunneling Protocol User plane(GTP−U)パケットヘッダマーキング410にマッピングし得る。GTP−Uパケットヘッダマーキング410は、優先度インジケータ(例えば、FPI)を拡張する形をとってよい。優先度インジケータは、IPフローごとにあってよい。例えば、同じIPフローに属するパケットは、優先度インジケータフィールドに同じ値を持ち得る。優先度インジケータ値は、同じIPフローまたは類似のIPフローに属するパケットの間で異なってよい。優先度インジケータ値は、例えば、ネットワーク内で起こったイベントおよび/またはビデオ送信機によって講じられた措置に基づいて、動的に割り当てられおよび/または更新され得る。GTP−Uパケットヘッダ内のマーキング410は、例えば、パケットがeNB404に到着したとき、eNB404によってアクセス可能であってよい。eNB404は、対応するフローの状態を更新し得る。eNB404は、パケットが瞬時デコーダリフレッシュ(IDR)フレームまたはワイヤレスリンクのためのプロトコルスタックに対するビデオ品質のより高い重要度によって特徴付けられたフレームおよび/もしくはパケットを搬送するかどうかを示す情報を送り得る。ビデオ品質のより高い重要度によって特徴付けられたフレームまたはパケットは、IDRフレームの一部分、より重要なPフレーム、より重要なPフレームの一部分、イントラ符号化されたビデオフレームなどであってよい。例えば、IPフローは、ビデオフロー、リアルタイムビデオフロー、ファイル転送プロトコル(FTP)データを搬送するパケットのシーケンスなどの、2つ以上のIPパケットを含むビットストリームであってよい。ビデオ品質重要度は、IPフローの他のフレームの予測のためのフレームの使用状況に関連し得る。
図5は、ビデオアプリケーションのための例示的なダウンリンクQoEアウェアなリソース割り振りを示す流れ図である。510では、デフォルトEPSベアラが確立され得る。510では、ビデオ送信機508および/またはビデオ受信機501は、例えば、SIP/SDPまたはH.323などのプロトコルを介して、ビデオセッションのためのパラメータを決定し得る。ポリシー制御規則機能(PCRF)503は、続くデータトラフィックフローについての情報を、Rxインターフェイスを介して受信し得る。例えば、情報は、IP5タプル、データトラフィックフローがビデオストリーミング、ビデオテレフォニー、ビデオゲームであるかどうかなどを含み得る。
520では、PCRF503は、ユーザのための加入情報を取得するために、加入プロファイルリポジトリ(SPR)504に要求を送り得る。
530では、SPR504は、ユーザの加入情報をPCRF503に送り得る。例えば、情報は、ユーザの加入レベルを含み得る。PCRF503は、情報を使用して、PCC規則を生成し得る。
540では、PCRF503は、PCC規則をP−GW505に送り得る。PCC規則は、IPパケットヘッダマーキング(例えば、インターネット507から受信された)をGTP−Uパケットヘッダマーキングにどのようにマッピングするかを決定するために使用され得る。GTP−Uパケットヘッダマーキングは、優先度インジケータ(例えば、FPI)の形をとってよい。IPパケットは、内部IPパケットと呼ばれることがある。例えば、IPパケットは、GTP−Uパケット(例えば、図7に示される)のペイロードとしてカプセル化され得る。内部IPパケットヘッダ内のマーキングは、トラフィックフローの状態に関する情報を含み得る。
550では、ビデオ送信機は、ビデオトラフィックを送り得る。インターネット507内の1または複数のルータは、ビデオ送信機508と協調し得る。複数のビット(例えば、3つのビットa、b、およびc)が、ルータ協調のために使用され得る。ルータは、リアルタイムビデオトラフィックフローのための状態変数を維持し得る。555では、ルータは、パケット到着時、パケットの廃棄時などに、フローの状態を更新し得る。555では、ルータは、ネットワーク輻輳および/またはリアルタイムビデオトラフィックフローの状態に基づいてキュー管理を実行し得る。IPパケットヘッダは、複数のビット(例えば、ビットa、ビットb、およびビットc)を含み得る。ルータは、ビット(例えば、ビットa)を使用して、パケットロスがフローに対して発生したことをダウンストリームルータに示し得る。例えば、パケットロスがフローに対して発生したことをダウンストリームルータに示すために使用されるビット(例えば、ビットa)は、消失パケットインジケータと呼ばれることがある。ルータは、ビット(例えば、ビットb)を使用して、誤り伝播が停止されたことをダウンストリームルータに示し得る。例えば、ルータは、ビット(例えば、ビットb)を使用して、例えばマルチパスルーティングにおいてIPフローが通る1または複数のルータ内のIPフローの状態をリセットし得る。ビデオトラフィックフローは、例えば、負荷分散がネットワーク内で利用されるとき、複数のルートを通過し得る。ルータは、ビット(例えば、ビットc)を使用して、パケットがイントラ符号化されたビデオフレームを搬送するかどうかを示し得る。
複数のビット(例えば、3つのビット)は、ルータ協調のために使用され得る。ビット(例えば、ビットa)は輻輳インジケータであってよい。ルータはビットaを制御し得る。ビットaは、IPフローがパケットロスを経験したかどうかに関連する情報を伝え得る。ビットaは、IPフローがパケットロスを経験したことを示すために、1に設定され得る。ビットaは、IPフローがパケットロスを経験していない(例えば、最近パケットロスを経験していない、または最新のリフレッシュフレーム以降パケットロスを経験していない)ことを示すために、0に設定され得る。ビットaは、IPフロー固有情報を搬送するために使用され得る。
ルータは、ビット(例えば、ビットb)を使用して、ビデオ符号化適応が実行されたかどうかを決定し得る。ビットbは、ビデオ符号化適応が実行されたことを示すために、1に設定され得る。ビットbは、ビデオ符号化適応が実行されていない(例えば、最近実行されていない、またはパケットロス後、実行されていない)ことを示すために、0に設定され得る。ビデオ符号化適応は、IDRフレームの生成、基準画像選択(RPS)などを備え得る。
ルータは、ビット(例えば、ビットc)を使用して、パケットが重要なフレームを搬送しているかどうかを決定し得る。重要なフレームは、IDRフレーム、誤り伝播に対する著しい影響を有するPフレームなどを備え得る。ビットcは、パケットが重要なフレームを搬送していることを示すために、1に設定され得る。ビットcは、パケットが重要なフレームを搬送していないことを示すために、0に設定され得る。ビットcは、IPパケット固有情報を搬送するために使用され得る。
ルータは、1または複数のIPフローのための状態変数を維持し得る。例えば、状態変数State_kは、IPフローkのために使用され得る。ルータは、IPフローのための1または複数のビット(例えば、ビットa、ビットb、およびビットc)を設定し得る。ビットは、例えば、別のルータにおいて、状態変数(例えば、State_k)を更新するために使用され得る。ルータは、パケットを正常にルーティングしないことがある。どのパケットを廃棄するかを決定するために、ノードは、ビデオトラフィックフロー(例えば、優先度の低いビデオトラフィックフロー)を選択するように構成され得る。ノードは、選択されたビデオトラフィックフロー内の優先度の低いパケットを選択して、廃棄し得る(例えば、イントラ符号化されたビデオフレームなどの重要なビデオフレームを搬送しないことがあるパケット)。例えば、重要なビデオフレームを搬送しないことがあるパケットは、ビットcが0に等しいパケットであってよい。例えば、ルータは、1または複数のビット(例えば、ビットa、ビットb、およびビットc)を備えるIPフローのパケットを受信したとき、以下を実行し得る。
ルータにおいて、次のとおりである。
ルータは、パケットロスを1または複数の劣化させられたトラフィックフローに集中させ得る。状態変数State_k=lossの場合、ルータは、IPフローkをキュー管理における低い優先度に設定し得る。例えば、ルータは、パケットロスをフローkに集中させ得る。例えば、ビデオ送信機において状態変数を設定することは、本明細書で提供される例示的なアルゴリズムにより実行され得る。
ビデオ送信機において、次のとおりである。
ビデオ受信機は、本明細書で提供される例示的なアルゴリズムにより以下を実行し得る。
ビデオ受信機において、次のとおりである。
それが、RTPシーケンス番号のギャップを検出した場合
RTCPパケットロス報告をビデオ送信機に送り返す
終了
ルータは、トラフィックフローがネットワーク内の複数のパスを通る場合、ビットa、ビットb、および/またはビットcを利用し得る。ビットcは、IDRフレームを搬送するIPパケットに関連付けられ得る。ルータは、例えばマルチパスルーティングにおいて、ビットcを使用して、パスの枝上の1または複数のルータの状態をリセットし得る。ルータは、他の枝上のルータをリセットするために、ビットcを使用しないことがある。ルータは、シグナリングビット(例えば、ビットb)を搬送する非IDRフレームを、例えば、ビットcを受信しない枝上のルータに送る。ルータは、ルータがIPパケットを廃棄するとき、ビットcを使用し得る。1を伝えるビットcを有するIPパケットは、より高い優先度が与えられ得る。ルータは、状態変数を更新し得る。ルータは、1または複数のビット(例えば、ビットa)により状態変数をどのように更新するかを決定し得る。例えば、ルータは、本明細書で説明される1または複数のアルゴリズムに基づいて状態変数をどのように更新するかを決定し得る。
パケットが、リアルタイムビデオトラフィックフロー内で失われることがある。リアルタイムビデオトラフィックフローは、IPPP構造または階層型Pビデオコーディング構造の時間層0などの連続した時間的予測ビデオコーディング構造を持ってよい。パケットがリアルタイムビデオトラフィックフロー内で失われるとき、(例えば、連続した時間的予測ビデオコーディング構造内の)追加パケットロスによる性能劣化は、第1のパケットロスによるものよりも低いことがある。複数のリアルタイムビデオトラフィックフローの全体的QoEは、例えば、パケットがリアルタイムビデオトラフィックフロー内で失われるとき、最適化され得る。ネットワークエンティティ(例えば、ルータ、eNBなど)は、例えばネットワーク輻輳の場合、パケットロスをリアルタイムビデオアプリケーショントラフィックフローのごく一部に集中し得る。ネットワークエンティティは、パケットを失わなかった可能性のあるリアルタイムビデオアプリケーションのQoEを維持し得る。ネットワークエンティティは、例えば、パケットロスをリアルタイムビデオアプリケーションのごく一部に集中させることによって、すでにパケットを消失したリアルタイムビデオアプリケーションのQoEを最小限に劣化させ得る。例えば、ネットワークエンティティは、追加ビット(例えば、ビットa、ビットb、および/またはビットc)を使用し得る。追加ビットは、例えば、リアルタイムビデオトラフィックフローのパス上に複数のルータがあるとき、および/またはビデオ送信機とビデオ受信機との間に複数のパスが存在する場合、ロス集中タイプのリソース割り振りを可能にし得る。
ルータは、ルータのキュー内の1または複数のフローに関連付けられた、より多くの特性のうちの1つを決定するように構成され得る。特性は、トラフィックのタイプ、関連付けられたアプリケーション、QoSのタイプ、および/またはピーク、移動平均、瞬間(instant)、バッファ占有量の総量などのレートなどを含み得る。ルータは、送信機および/または受信機に関連する、より多くの特性のうちの1つを決定するように構成され得る。例えば、ルータは、ルータのキュー内の1もしくは複数のフローに関連付けられた、より多くの特性の、または1もしくは複数のパケットがそのキューのうちの1つから最初に廃棄され得るとルータが決定するとき、送信機および/または受信機に関連する特性のうちの1つを決定するように構成され得る。ルータは、ルータのキュー内の1または複数のフローに関連付けられたより多くの特性の、またはネットワーク輻輳の場合の送信機および/もしくは受信機に関連する特性のうちの1つを決定するように構成され得る。ネットワーク輻輳は、キューレベル、キュー占有率が一定の閾値に到達したことなどの結果であり得る。
ルータは、それから1または複数のパケットを廃棄する1または複数のフローを選択し得る。1または複数のパケットを廃棄するルータは、例えばECNマーキングを使用して、輻輳のために1または複数のパケットをマーキングするルータを備え得る。例えば、ルータは、パケットロスを経験していないリアルタイムビデオトラフィックフローを選択し得る。ルータは、フローを選択して、ランダムに、および/または1または複数の規則に従うことにより、パケットを廃棄し得る。この規則は、一定の公平性基準を強制するように設計され得る。例えば、ルータは、過度に高いデータ転送速度でビデオトラフィックフローのパケットを廃棄し得る。規則は、ユーザ加入情報に基づいてよい。例えば、ルータが、下位加入サービスのユーザのフローからパケットを廃棄した後、ルータは、高度な(premium)加入サービスを有するユーザのフローからパケットを廃棄し得る。ハイブリッド手法が利用されてよい。例えば、より高いデータ転送速度閾値が、高度な加入サービスのユーザに対して設定され得る。高度な加入サービスのユーザのデータ転送速度がその閾値を超える場合、ルータが、下位加入サービスを有するユーザからのパケットを廃棄する前に、ルータは、高度な加入サービスのユーザからのパケットを廃棄し得る。輻輳の状態が存続する場合、ルータは、後続のパケット廃棄を、選択されたフローに集中させ得る。
560では、P−GW505がインターネット507からIPパケットを受信するとき、P−GW505は、IPパケットヘッダ内のマーキング(例えば、平文であってよい)を検査し得る。560では、P−GW505は、マーキングをGTP−Uパケットヘッダにマッピングし得る。TDFは、P−GW505と一緒に置かれ得る。GTP−Uパケット内のマーキングはビット(例えば、ビットc)に対応してよく、例えば、GTP−UパケットがIDRビデオフレームのすべてまたは一部を搬送するかどうかを示し得る。このIPパケットは、例えば、図6を参照しながら本明細書で説明されるように、内部IPパケットと呼ばれることがある。565では、P−GW505は、例えば、潜在的キュー管理のためのディープパケットインスペクションなしで、EPC内のルータがビット(例えば、図6を参照しながら説明されるビットa、ビットb、および/またはビットc)に直接アクセスするように、内部IPパケットヘッダマーキングを外部IPパケットヘッダのマーキングに変換し得る。スタンドアロンTDFは、フロー検出を実行し得る。図7、スタンドアロンTDFを有するダウンリンクQoEビデオリソース割り振りの例を示す流れ図。
P−GWは、内部IPパケットヘッダマーキングをGTP−Uパケットヘッダ内のFPI値にマッピングし得る。P−GWは、GTP−Uパケットヘッダ内のFPI値を、外部TPパケットヘッダマーキングにマッピングし得る。IPパケットヘッダマーキングは、IPフロー固有情報および/またはパケット固有情報を搬送し得る。FPIは、IPフロー固有情報および/またはパケット固有情報を備え得る。例えば、IPフロー固有情報は、消失パケットインジケータ(例えば、本明細書で説明されるビットa)を備え得る。例えば、パケット固有情報は、本明細書で説明されるビットcを備え得る。例えば、FPIは、本明細書で説明されるビットbを備え得る。
570では、EPCネットワーク内のルータは、GTP−Uパケットを搬送する外部IPパケットをルーティングし得る。GTP−Uパケットは、内部IPパケットを含み得る。575において、ルータは、外部IPパケットを検査し得る。外部IPパケットヘッダ内のマーキングは、インテリジェントネットワークリソース割り振りのために使用され得る。例えば、内部IPパケットヘッダ内のビットc=1(例えば、図6を参照しながら説明される)に対応するマーキングを有する外部IPパケットは、ネットワーク輻輳の場合、より高い優先度を与えられ得る。サービス加入レベルは、どのフローからパケットを廃棄するかを選択する際に使用され得る。例えば、サービス加入レベルは、トラフィックフローに関連付けられたQCI値に基づいてよい。575において、ルータは状態変数を更新し得る。575において、ルータはキュー管理を実行し得る。
580において、eNB502は、EPCネットワークから外部IPパケットを受信し得る。580において、eNBは、外部IPパケットマーキングを記録し、トラフィックフローの状態を更新し、および/またはネットワーク層でキュー管理を実行し得る。582において、eNB502は、GTP−Uパケットを抽出し、および/またはGTP−Uパケットマーキングを回復させ得る。GTP−Uパケットマーキングは、このGTP−UパケットにどのようにサービスするかをeNB502に示し得る。例えば、GTP−Uパケット内のFPIフィールドが、このGTP−UパケットがIDRトラフィックを搬送することを示す場合、eNB502は、リソース割り振りにおいて、このGTP−Uパケットに、より高い優先度を与え得る。584において、eNB502は、GTP−Uパケットマーキングを、eNBのRAN部分におけるPDCP、RLC、および/またはMAC層に送り得る。eNB502がGTP−Uパケットマーキングを送ることは、PDCP、RLC、および/またはMAC層におけるパケット優先度付けを可能にし得る。MAC層における優先度付けは、MACパケットスケジューリングの一部であってよい。例えば、eNB502は、テーブルルックアップを使用してパケットセグメント化およびアグリゲーションを追跡することによって、IDRフレームを搬送するパケットの識別を実行し得る。例えば、eNB502はパケットを廃棄し得る最後のノードであることがあるので、eNB502が発信パケットをマーキングしないことがある。WTRU501は、WTRU501がひとたびパケットを受信すると、パケットを廃棄すると予想されないことがある。
590において、eNB502はビデオトラフィックを送信し得る。WTRU501は、RTCPパケットロスフィードバックを送り得る。
MACパケットスケジューラは、例えば、優先度インジケーションなどの特徴を(例えば、FPIを介して)サポートするように調整され得る。パケットスケジューリングは、論理チャネルごとにあってよい。EPSベアラと論理チャネルとの間の1対1マッピングが利用され得る。優先度インジケーション情報が送られてもよいし、および/または副論理チャネルがMAC層で作製されてもよい。例えば、論理チャネルは、複数の副論理チャネルに分割され得る。異なる副論理チャネルは、異なるように優先度が付けられることになるトラフィックを搬送し得る。副論理チャネルに対する全リソース割り振りは、全体として、同じままであってよい。
図6は、GTP−Uトンネリングのための例示的なパケットフォーマットを示す図である。IPパケットは、内部IPパケット601と呼ばれることがある。IPパケットは、GTP−Uパケットのペイロードとしてカプセル化され得る。内部IPパケットヘッダ602内のマーキングは、トラフィックフローの状態に関する情報を含み得る。P−GWは、例えば、EPC内のルータがビット(例えば、ビットa、ビットb、および/またはビットc)に直接アクセスし得るように、内部IPパケットヘッダ602マーキングを外部IPパケットヘッダ605のマーキングに変換し得る。
図7は、スタンドアロンTDFを有するダウンリンクQoEビデオリソース割り振りの一例を示す流れ図である。スタンドアロンTDFを有するダウンリンクQoEビデオリソース割り振りは、TDFがPCEFで一緒に置かれる場合などのビデオアプリケーションのための例示的なダウンリンクQoEアウェアなリソース割り振りである図5に類似してよい。710では、デフォルトEPSベアラが確立され得る。710では、ビデオ送信機709および/またはビデオ受信機701は、例えば、SIP/SDPまたはH.323などのプロトコルを介して、ビデオセッションのためのパラメータを決定し得る。ポリシー制御規則機能(PCRF)703は、続くデータトラフィックフローについての情報を、Rxインターフェイスを介して受信し得る。例えば、情報は、IP5タプル、データトラフィックフローがビデオストリーミング、ビデオテレフォニー、ビデオゲームであるかどうかなどを含み得る。
720では、PCRF703は、ユーザのための加入情報を取得するために、加入プロファイルリポジトリ(SPR)704に問い合わせ得る。
730では、SPR704は、ユーザの加入情報を用いてPCRF703に応答し得る。例えば、情報は、ユーザの加入レベルを含み得る。
740では、PCRF703は、アプリケーション検出規則を送り得る。比較すると、図5の540において、PCRF503はPCC規則を送り得る。PCC規則は、アプリケーション検出規則よりも汎用的であってよい。750では、ビデオ送信機709は、ビデオトラフィックをTDF707に送り得る。752において、ルータは、IPパケットヘッダを検査し得る。752では、状態変数が、TDF707および/またはP−GW705において更新され得る。752では、キュー管理は、TDF707および/またはP−GW705において実行され得る。754では、TDF707は、トラフィック検出結果を報告し得る。740および754は、Sdインターフェイス上で実行され得る。
760では、P−GW705がインターネット708からIPパケットを受信するとき、P−GW705は、IPパケットヘッダ内のマーキング(例えば、平文であってよい)を検査し得る。760では、P−GWは、マーキングをGTP−Uパケットヘッダにマッピングし得る。GTP−Uパケット内のマーキングはビット(例えば、ビットc)に対応してよく、このビットは、例えば、GTP−UパケットがIDRビデオフレームのすべてまたは一部を搬送するかどうかを示し得る。このIPパケットは、例えば、図6を参照しながら本明細書で説明されるように、内部IPパケットと呼ばれることがある。762では、P−GW705は、例えば、潜在的キュー管理のためのディープパケットインスペクションなしで、EPC内のルータがビット(例えば、図6を参照しながら説明されるビットa、ビットb、および/またはビットc)に直接アクセスするように、内部IPパケットヘッダマーキングを外部IPパケットヘッダのマーキングに変換し得る。
770では、EPCネットワーク内のルータは、GTP−Uパケットを搬送する外部IPパケットをルーティングし得る。GTP−Uパケットは、内部IPパケットを含み得る。772において、ルータは、外部IPパケットを検査し得る。外部IPパケットヘッダ内のマーキングは、インテリジェントネットワークリソース割り振りのために使用され得る。例えば、内部IPパケットヘッダ内のビットc=1(例えば、図6を参照しながら説明される)に対応するマーキングを有する外部IPパケットは、ネットワーク輻輳の場合、より高い優先度を与えられ得る。サービス加入レベルは、どのフローからパケットを廃棄するかを選択する際に使用され得る。例えば、これは、トラフィックフローに関連付けられたQCI値に基づいてよい。772において、ルータは状態変数を更新し得る。772において、ルータはキュー管理を実行し得る。
780において、eNB702は、EPCネットワークから外部IPパケットを受信し得る。780において、eNBは、外部IPパケットマーキングを記録し、トラフィックフローの状態を更新し、および/またはネットワーク層でキュー管理を実行し得る。782において、eNB702は、GTP−Uパケットを抽出し、および/またはGTP−Uパケットマーキングを回復させ得る。GTP−Uパケットマーキングは、このGTP−UパケットにどのようにサービスするかをeNB702に示し得る。例えば、GTP−Uパケット内のFPIフィールドが、このGTP−UパケットがIDRトラフィックを搬送することを示す場合、eNB702は、リソース割り振りにおいて、このGTP−Uパケットに、より高い優先度を与え得る。784において、eNB702は、GTP−Uパケットマーキングを、eNBのRAN部分におけるPDCP、RLC、および/またはMAC層に送り得る。eNB702がGTP−Uパケットマーキングを送ることは、PDCP、RLC、および/またはMAC層におけるパケット優先度付けを可能にし得る。MAC層における優先度付けは、MACパケットスケジューリングの一部であってよい。例えば、eNB702は、テーブルルックアップを使用してパケットセグメント化およびアグリゲーションを追跡することによって、IDRフレームを搬送するパケットの識別を実行し得る。例えば、eNB702はパケットを廃棄し得る最後のノードであることがあるので、eNB702が発信パケットをマーキングしないことがある。WTRU701は、WTRU701がひとたびパケットを受信すると、パケットを廃棄すると予想されないことがある。
790において、eNB702はビデオトラフィックを送信し得る。WTRU702は、RTCPパケットロスフィードバックを送り得る。
図8は、ビデオアプリケーションのためのアップリンクQoEアウェアなリソース割り振りのための例を示す図である。輻輳は、ワイヤレスリンク内で、EPC内で、および/またはインターネット内、例えば、アップリンク内で、発生し得る。アップリンクビデオアウェアなリソース割り振りは、ダウンリンクビデオアウェアなリソース割り振りに類似してよい。
810では、デフォルトEPSベアラが確立され得る。810では、ビデオ送信機801および/またはビデオ受信機807は、例えば、SIP/SDPまたはH.323などのプロトコルを介して、ビデオセッションのためのパラメータを決定し得る。ポリシー制御規則機能(PCRF)803は、続くデータトラフィックフローについての情報を、Rxインターフェイスを介して受信し得る。例えば、情報は、IP5タプル、データトラフィックフローがビデオストリーミング、ビデオテレフォニー、ビデオゲームであるかどうかなどを含み得る。
820では、PCRF803は、ユーザのための加入情報を取得するために、加入プロファイルリポジトリ(SPR)804に問い合わせ得る。
830では、SPR804は、ユーザの加入情報を用いてPCRF803に応答し得る。例えば、情報は、ユーザの加入レベルを含み得る。PCRF803は、情報を使用して、PCC規則を生成し得る。
840では、PCRF803は、PCC規則をP−GW805に提供し得る。PCC規則は、IPパケットヘッダマーキング(例えば、インターネット807から受信された)を、例えばFPIの形をとり得るGTP−Uパケットヘッダマーキングにどのようにマッピングするかを決定するために使用され得る。IPパケットは、内部IPパケットと呼ばれることがある。例えば、IPパケットは、GTP−Uパケット(例えば、図7に示される)のペイロードとしてカプセル化され得る。内部IPパケットヘッダ内のマーキングは、トラフィックフローの状態に関する情報を含み得る。
850では、P−GW805は、PCC規則をeNB802に送り得る。860では、WTRUビデオ送信機801は、ビデオトラフィックをeNBに送信し得る。870では、WTRU801は輻輳を処理し得る。
880では、eNB802がWTRU801からIPパケットを受信するとき、eNB802は、IPパケットヘッダ内のマーキング(例えば、平文であってよい)を検査し得る。880では、eNBは、マーキングをGTP−Uパケットヘッダにマッピングし得る。GTP−Uパケット内のマーキングはビット(例えば、ビットc)に対応してよく、このビットは、例えば、GTP−UパケットがIDRビデオフレームのすべてまたは一部を搬送するかどうかを示し得る。このIPパケットは、例えば、図6を参照しながら本明細書で説明されるように、内部IPパケットと呼ばれることがある。882では、eNB802は、例えば、潜在的キュー管理のためのディープパケットインスペクションなしで、EPC内のルータがビット(例えば、図6を参照しながら説明されるビットa、ビットb、および/またはビットc)に直接アクセスするように、内部IPパケットヘッダマーキングを外部IPパケットヘッダのマーキングに変換し得る。884において、eNB802は状態変数を更新し得る。884において、eNB802はキュー管理を実行し得る。886では、eNB802はアップリンク輻輳を検出し得る。886において、eNBは、アップリンクMACスケジューラを調整し得る。
890では、eNB802は、GTP−Uパケットを搬送する外部IPパケットをルーティングし得る。GTP−Uパケットは、内部IPパケットを含み得る。eNB802は、パケットをマーキングし得る。892において、ルータ(例えば、PGW)は、外部IPパケットを検査し得る。外部IPパケットヘッダ内のマーキングは、インテリジェントネットワークリソース割り振りのために使用され得る。例えば、内部IPパケットヘッダ内のビットc=1(例えば、図6を参照しながら説明される)に対応するマーキングを有する外部IPパケットは、ネットワーク輻輳の場合、より高い優先度を与えられ得る。サービス加入レベルは、どのフローからパケットを廃棄するかを選択する際に使用され得る。例えば、これは、トラフィックフローに関連付けられたQCI値に基づいてよい。892において、ルータは状態変数を更新し得る。1または複数のルータがeNBとP−GWとの間に存在してよい。eNBからP−GWへのパスに沿ったすべてのルータは、状態変数を更新し得る。eNB802は状態変数を更新し得る。892において、ルータはキュー管理を実行し得る。
894において、P−GW805は、ビデオトラフィックをビデオ受信機807にルーティングし得る。例えば、P−GW805は、ビデオトラフィックを、1または複数のルータを通してビデオ受信機807にルーティングしてよい。例えば、P−GW805は、ビデオトラフィックをビデオ受信機807に直接ルーティングしてもよい。896において、ルータ(例えば、P−GW、またはP−GWとビデオ受信機との間のルータ)は、内部IPパケットヘッダを検査し得る。896において、ルータはフロー統計を更新し得る。898において、ルータはキュー管理を実行し得る。
GTP−Uパケットヘッダマーキングは、アップリンクビデオアウェアなリソース割り振りにおいてeNB802によって実行され得る。FPIは、ダウンリンクビデオアウェアなリソース割り振りおよび/またはアップリンクビデオアウェアなリソース割り振りのために使用され得る。例えば、アップリンクビデオアウェアなリソース割り振りでは、P−GW805は、PCC規則をeNB802に送り得る。あるいは、eNB802は、PCC規則を用いて事前構成されてよい。PCC規則は、短時間では変更されないことがある。例えば、オペレータがアップリンクビデオアウェアなリソース割り振りのためのFPIポリシーを用いてeNB802を構成(例えば、動的に構成)し得る場合、基準点が、コアネットワークとRANとの間で(例えば、PCRFからeNB、PCEFからeNB、MMEからeNBなど)定義され得る。
WTRU801は、例えば、ワイヤレスリンクで、輻輳870を処理し得る。輻輳は、例えば、MACキュー内のオーバフローに気づくことによって、検出され得る。輻輳を検出すると、WTRU801は、IDRフレームをビデオビットストリームに挿入し得る。輻輳を検出すると、WTRU801は、輻輳を回避するために、廃棄されるビデオパケットをより低い解像度(例えば、より低いビットレート)で符号化し得る。WTRU801は、本明細書で説明されるダウンリンク内のRTCPパケットロスフィードバックに基づく手法などと同様に、IDRフレームをビデオビットストリームに挿入するように構成され得る。アップリンク内のフィードバック遅延は、ダウンリンクの場合における約1RTTの遅延と比較して無視でき得る。
eNB802は、アップリンク輻輳を観測しないことがある。eNB802は、例えば、PDCPシーケンス番号を分析することによって、アップリンク輻輳を推測し得る。eNB802は、変化するチャネル条件に適応するように、例えば、MAC、RLC、および/またはPDCP層において目標パケットロス率を達成するように、MCSを選択(例えば、動的に選択)し得る。
eNB802は、PDCP PDUシーケンス番号の使用を介してアップリンク輻輳の発生を推測し得る。eNB802は、PDCP PDUシーケンス番号を検査することによって、アップリンク輻輳を決定し得る。例えば、eNB802は、欠落しているPDCP PDUの数が全PDCP PDUのあるパーセンテージである場合、および/または欠落しているPDCP PDUの数が閾値を越えた場合、アップリンク輻輳を決定し得る。例えば、閾値は、目標MCSに対応するパーセンテージよりもわずかに大きくてよい。eNB802は、例えば、輻輳を経験したユーザにアップリンクリソースのより小さな共有を与えることによって、将来のアップリンクスケジューリングのために、アップリンク輻輳に関する情報を使用し得る。
WTRU801において、12ビット長PDCPシーケンス番号(例えば、Next_PDCP_TX_SN)がPDCP SDUに割り当てられ得る。この12ビット長PDCPシーケンス番号(例えば、Next_PDCP_TX_SN)は、例えば上位層から来ることがある、次のPDCP SDUに対して1増加され得る。discardTimerは、受信されたPDCP SDUに関連付けられ得る。WTRU801は、discardTimerを受信されたPDCP SDUと関連付けるように構成され得る。discardTimerが満了した場合、関連付けられたPDCP SDUおよび/またはPDCP PDUは廃棄されてよい。例えば、PDCP PDUが下位層に提示された場合、WTRU801は、廃棄信号を下位層に送ってよい。discardTimerは、不良なチャネル品質(例えば、ランダムチャネルの特定の不良な実現)および/または輻輳により満了し得る。
例えば、アップリンクのためのMCSが目標パケットロス率Tを満たすように構成される場合、eNB802は、アップリンク輻輳が発生したと決定し得る。例えば、観測されたパケットロス率が目標値よりも高い場合、eNB802は、アップリンク輻輳が発生したと決定し得る。eNB802は、PDCPシーケンス番号(例えば、WTRU801によって設定され得る)を検査し得る。eNB802は、シーケンス番号のギャップを記録し得る。eNB802は、欠落しているPDCP PDUの数を、全PDCP PDUのパーセンテージとして計算し得る。全PDCP PDUのパーセンテージとしての欠落しているPDCP PDUの数は、pと呼ばれることがある。例えば、p≧min(T÷d、1)の場合、eNB802は、アップリンク輻輳が発生したと決定し得、上式で、例えば、d≧0は、2つのオペランドの最小値を得る演算のための差(margin)および/または最小基準(min standard)であってよい。eNB802は、複数のWTRU801に対してPDCPシーケンス番号を分析し得る。eNB802は、アップリンク輻輳結果を組み合わせて(例えば、多数決を使用することによって)、アップリンク輻輳に関する信頼性のより高い推測を形成し得る。eNB802は、最適化されたアップリンクスケジューリングなどのために、アップリンク輻輳の検出をeNB802のMAC層に送り得る。
WTRU801は、例えば、PDCPが、所与のベアラに関連付けられたIPパケットにPDCP SNを割り振り得るように、ネットワークからの制御シグナリングによって構成され得る。WTRU801構成は、PDCPインスタンスに適用され得る。PDCPインスタンスは、トラフィックを搬送し得るベアラに関連付けられてよい。トラフィックを搬送し得るベアラは、WTRU801による廃棄されるパケットのeNB802内での検出から利益を得てよい。例えば、廃棄イベント(例えば、廃棄されるパケット)は、輻輳イベントから生じることがある。WTRU801は、PDCPシーケンス番号付けにおいてギャップを作製する。廃棄イベントが発生するとき、WTRU801は、PDCPシーケンス番号付けにおいてギャップを作製する。PDCPシーケンシング番号付けは、そうでなければ送信のためのリソースがひとたび利用可能になる(例えば、付与される、構成されるなど)とPDCP SDUにコンバートされ得るPDCP PDUにPDCP SNを割り振るであろう廃棄されるパケットを含み得る。
eNB802は、WTRU801とeNB802との間のシグナリングを利用することによって、ネットワーク輻輳を決定し得る。例えば、アップリンクに宛てられたビデオパケット(例えば、リアルタイムビデオパケット)がWTRU801でローカルに失われるときなど、WTRU801は、層間相互作用によってアプリケーション層におけるパケットロスを取り扱うことがある。WTRU801は、eNB802に、ビデオトラフィック(例えば、リアルタイムビデオトラフィック)を搬送する論理チャネルを通知し得る。WTRU801は、eNB802が、リアルタイムビデオ性能の性能を最適化するアップリンクリソースを割り振ることを可能にするために、eNB802に、ビデオトラフィック(例えば、リアルタイムビデオトラフィック)を搬送する論理チャネルを通知し得る。WTRU801は、そのビデオトラフィックフローのうちの1つがアップリンク輻輳による初期パケットロスのために損害を受けた可能性があるかどうかをeNB802に通知する。WTRU801は、そのビデオトラフィックフローのうちの1つが近い将来に、例えば一定の時間量内に、パケットロスのために損害を受け得るかどうかをeNB802に通知し得る。WTRU801は、データ無線ベアラ(DRB)に固有であり得る通知を送り得る。この通知は、WTRUのバッファ内に輻輳のインジケーションを備え得る。WTRUのバッファ内の輻輳は、経験された遅延などの逗留の時間に基づくことがある。通知は、キューのヘッドパケットに対して廃棄が発生し得る前の残り時間のインジケーションを備え得る。キューパケットのヘッドは、当該DRBのためのWTRUのバッファ内で最も古いパケットであってよい。通知は、一定の閾値(例えば、構成可能な閾値)に到達したというインジケーションを備え得る。通知は、可能な廃棄のインジケーションを備え得る。通知は、廃棄イベントのインジケーションを備え得る。通知は、キューのヘッド遅延の報告のインジケーションを備え得る。通知は、キューのヘッドパケット(例えば、関連付けられたSDU廃棄タイマーの値)に対して廃棄が発生するであろう前の残り時間の報告のインジケーションを備え得る。当該DRBのためのPBRが、例えば時間の期間内に満たされないとき、通知がトリガされ得る。当該DRBのためのPBRが、例えば時間の期間内に満たされないとき、WTRU801は、通知をトリガさせるように構成され得る。WTRU801は、ロスイベント以降の送信において、例えばロスイベントに続く第1の送信において、通知を含み得る。通知は、MAC通知、例えば、MAC CEに含まれる情報を備え得る。例えば、MAC CEは、MACバッファステータス報告の拡張であってよい。通知は、禁止機構に供され得る。この禁止機構は、タイマーに基づいてもよいし、および/またはデータ無線ベアラ(DRB)に固有であってもよい。例えば、WTRU801は、例えば、当該DRBのための、WTRUの構成態様として通知を使用し得る。WTRU801は、例えば当該DRBのための、WTRUの構成態様として、禁止機構を使用し得る。
eNB802は、サービングWTRUから情報を収集し得る。eNB802は、WTRUにアップリンクグラントを割り振る際にWTRUにどのように優先度を付けるかを決め得る。ビデオトラフィックフロー(例えば、リアルタイムビデオトラフィックフロー)に初期パケットロスが発生したことを報告し得るWTRUは、他のWTRUよりも低い優先度が与えられるように構成され得る。例えば、初期パケットロスを有するそのビデオトラフィックフローへの追加パケットロスは、無視できる性能劣化を引き起こし得るので、WTRUは、より低い優先度が与えられるように構成され得る。eNB802は、グラントをWTRU801に送り得る。このグラントは、論理チャネルがグラントをどの程度使用し得るかについての情報を含み得る。優先度付けは、リアルタイムビデオトラフィックに影響を与えることがあり、WTRUによって搬送される他のトラフィックに影響を与えないことがある。WTRU801は、優先度付けがリアルタイムビデオトラフィックに影響を与え得ることを確実にするように構成され得る。WTRU801は、優先度付けが、WTRU801によって搬送される他のトラフィックに影響を与え得ないことを確実にするように構成され得る。eNB802は、優先度付けがリアルタイムビデオトラフィックに影響を与え得ることを確実にするように構成され得る。eNB802は、優先度付けが、eNB802によって搬送される他のトラフィックに影響を与え得ないことを確実にするように構成され得る。WTRU801は、WTRU801がグラントを受信したときなどに、ビデオトラフィック(例えば、リアルタイムビデオトラフィック)を搬送する論理チャネル内のトランスポートブロックの間でグラントを割り振り得る。トランスポートブロックは、IDRフレームなどのより重要なパケットを搬送してよい。
WTRU801は、それが例えば時間期間にわたって、パケットを廃棄し、および/または論理チャネルを論理チャネル優先度付け(LCP)から排除することをWTRU801に示す制御シグナリングを受信し得る。制御シグナリングは、MAC CEを含み得る。WTRU801は、例えば、制御シグナリングによって提供され得る情報を利用することによって、どのパケットを廃棄するかを決定し得る。例えば、情報は、DRB識別情報を含み得る。情報は、類似の分類を使用する、例えばFPIビットを使用する、パケットのタイプを含み得る。例えば、WTRU801は、WTRU801が制御情報(例えば、DRB識別情報を含む)を受信したときなどに、当該DRBのためのWTRUのバッファ内のキューのヘッドパケット(例えば、最も古いパケット)を廃棄し得る。例えば、WTRU801は、WTRUのバッファ内の、および/または適用可能なDRBのための、最も古いパケットを廃棄し得る。WTRUは、WTRUが制御情報を受信したとき、特定のタイプの符号化されたデータに対応し得るパケットを廃棄し得る。制御情報は、タイプインジケーションを含み得る。例えば、WTRU801は、それが制御情報を受信したとき、特定のタイプの符号化されたデータに対応する、当該DRBのための、WTRUのバッファ内の最も古いパケットを廃棄し得る。制御情報は、タイプインジケーションおよび/またはDRB識別情報を含み得る。
WTRU801は、IPパケットヘッダをマーキングして、パケットがIDRフレームを搬送するかどうか、またはパケットがIDRフレームを搬送しないかどうかを示し得る。WTRU801は、WTRUのMAC層においてマーキングを使用して、IDRフレームトラフィックに優先度を付け得る。eNB802は、WTRU801が割り振られるアップリンクリソースの総量を制御し得る。例えば、eNB802が、WTRUが割り振られるアップリンクリソースの総量を制御するので、WTRU801は、アップリンクスケジューリングでより多くのリソースを得ようとして、パケットをIDRフレームであると過大にマーキングしないことがある。
IDRフレームは、IPフロー内のパケットのペイロードとして含まれ得る。IDRフレームを搬送するまたはIDRフレームの後に来るパケットは、IPフローに関連付けられた優先度インジケータ値(例えば、FPI値)をデフォルト値にリセットさせ得るインジケータを搬送し得る。デフォルト値は、ネットワーク輻輳が決定される前のIPフローの元の優先度インジケータ値であってよい。ノードは、IDRフレームのインジケータを使用して、優先度インジケータ値をデフォルト値にリセットするように構成され得る。例えば、ノードは、IDRフレームの後に配置されるIPパケットの優先度インジケータ値を(例えば、デフォルト値または元の優先度インジケータ値に)リセットするためにIDRフレームによってトリガされ得る。ビデオ送信機は、IPパケットヘッダ内の一定のフィールドを設定することによって、IDRフレーム(例えば、または他の重要なビデオフレーム)をネットワークに示し得る。ノードは、IPヘッダ内の一定のフィールドを設定するように構成され得る。ネットワークは、設定をプロトコルスタックの他の層、例えばパケットが優先度インジケータ値を搬送し得るGTP−U層、のパケットに変換し得る。
ノードは、例えば、ネットワーク輻輳が決定される(例えば、推測される)場合、IPフローの1または複数のIPパケットの優先度インジケータ値を調整し得る。ノードは、IDRフレームの前に配置され得るIPパケットのための優先度インジケータ値を調整し得る。IDRフレームの後に配置され得る1または複数のIPパケットは、異なる優先度インジケータ値を持ってよい。例えば、IDRフレームの前に配置され得るIPパケットの優先度インジケータ値は、IDRフレームの後に配置されるIPパケットよりも低い優先度を示し得る。
IDRフレームと優先度インジケータ値との間の相関は、他のビデオコーデックに拡張され得る。例えば、MPEG−2、MPEG−4などにおけるイントラフレーム(intra-frame)は、IDRフレームに類似したやり方で使用され得る。
例えば、WTRUがBSRメッセージを介してバッファステータスを報告するとき、WTRUは、アップリンクバッファ内にパケットのための優先度インジケータ情報を含み得る。優先度インジケータ情報は、優先度インジケータ値のためのパケットのうちどれくらい多くが存在するかを含み得る。WTRUは、例えば、WTRUのバッファが閾値のまたはそれを下回るデータを含む場合、閾値を下回る優先度に関連付けられたデータのためのBSR報告をトリガしないことがある。例えば、WTRUは、1または複数のパケットを廃棄し得る。WTRUは、後続の送信にBSRを含み得る。例えば、WTRUは、SRを実行せずに正常なBSRをトリガしてよく、および/またはWTRUはパディングBSRを含んでよい。例えば、バッファ内で待機しているパケットが低優先度パケットであるときなど、輻輳が発生した場合、eNBは、リソースをWTRUに割り振らないことがある。
ビデオ送信機は、ビデオ重要度情報を提供し得る。ビデオ重要度情報は、例えば、ビデオ重要度情報がルータによってアクセス可能であるように、IPパケットヘッダに含まれ得る。DSCPフィールドおよび/またはIPパケット拡張フィールドが使用されてよい(例えば、IPv4の場合)。
トラフィッククラスフィールドの1または複数のビット(例えば、最初の6つのビット)は、DSCPインジケータとして働き得る(例えば、IPv6の場合)。拡張ヘッダは、ビデオ重要度情報を搬送し得る(例えば、IPv6の場合)。
パケットマッピングは、テーブルルックアップによって実行され得る。例えば、WTRUは、IPパケットをトランスポートブロックにマッピングするテーブルを構築し得る。
ノードは、リアルタイムビデオアプリケーションおよび/またはビデオ会議などのビデオテレフォニーにユーザ体感品質(QoE)を利用するように構成され得る。ユーザ体感品質(QoE)は、リアルタイムビデオアプリケーションおよび/またはビデオ会議などのビデオテレフォニーのために設計および/または最適化され得る。パケットロスは、リアルタイムビデオトラフィックフローの一部(例えば、ネットワーク輻輳の場合、トラフィックフローのごく一部)に集中され得る。例えば、パケットロスは、ネットワーク輻輳の場合、リアルタイムビデオトラフィックフローのトラフィックフローのごく一部に集中され得る。例えば連続した時間的予測ビデオコーディング構造を有する、リアルタイムビデオトラフィックフロー内でパケットが失われるとき、(例えば、連続した時間的予測ビデオコーディング構造内の)追加パケットロスによる性能劣化は、第1のパケットロスによるものよりも著しく小さくなり得る。連続した時間的予測ビデオコーディング構造は、IΡΡΡ構造、または階層型P内の時間層0などの階層型Pビデオコーディング構造などであってよい。パケットが、連続した時間的予測ビデオコーディング構造を有するリアルタイムビデオトラフィックフロー内で失われるとき、例えば、追加パケットロスの性能劣化が第1のパケットロスによるものよりも著しく少ないことによる、複数のリアルタイムビデオトラフィックフローの全体的QoEは最適化され得る。
複数のリアルタイムビデオトラフィックフローの全体的QoEを最適化することは、バッファ膨張(buffer-bloat)に対処し得る。バッファ膨張は、安価なメモリの入手しやすさによるバッファの急増およびバッファサイズの暴騰ならびに/または増加しつつあるビデオテレフォニートラフィックなどのインターネットトラフィックの増加によって特徴付けられ得る。バッファ膨張では、バッファオーバフローにより誘発されるパケットロスはまれであり、バッファ占有量は、インターネットトラフィックの爆発的増加により永続的に大きいほど、バッファ空間は非常に大きくてよい。永続的にいっぱいのバッファの発生は、ワイヤレスネットワークを経由して送信されるデータパケットによって経験される増加されたキューイング遅延につながることがある。
アクティブキュー管理(AQM)は、バッファ膨張に対処するために使用され得る。例えば、AQMアルゴリズムは、キュー内での伝送制御プロトコル(TCP)データパケット滞在時間を算出するために利用され得る。ノードは、キューにおけるコンピュータ伝送制御プロトコルデータパケット滞在時間に基づいてデータパケットを保持するのかそれとも廃棄するかを決めるように構成され得る。AQMアルゴリズムは、ビデオテレフォニーアプリケーション(例えば、Skype、FaceTime、Google+ Hangoutなどのビデオ会議アプリケーションなど)によって生成されるユーザデータグラムプロトコル(UDP)データパケットフローに不適切に対処することがある。AQMアルゴリズムは、例えば、AQMアルゴリズムを用いているにもかかわらず発生したパケットロスを検出したときのフレームのフリーズにより、十分なユーザ体感品質(QoE)をビデオ会議アプリケーションのユーザに不適切に提供することがある。
リアルタイムビデオトラフィックフローのパス上に複数のルータが存在し得るとき、ロス集中タイプのキュー管理が誘発され得る。リアルタイムビデオトラフィックフローの発信元と送信先との間に複数のパスが存在し得るときにも、ロス集中タイプのキュー管理が誘発され得る。例えば、IPパケットヘッダ内で、第1のビットは、フローがパケットロスを経験したことをダウンストリームルータに示すために使用され得る。第2のビットは、例えば、ビデオ誤り伝播がIフレームの挿入または基準画像選択(RPS)によって停止されたことをダウンストリームルータに示すために使用され得る。第2のビットは、例えば、ルータがパケットロスに関するフィードバックを受信したのでビデオエンコーダが誤り伝播を停止する措置を講じたことをダウンストリームルータに示すために使用され得る。第3のビットは、QoEに影響を与え得るイントラ符号化されたビデオフレームまたはPフレームをパケットが搬送するかどうかを示すために使用され得る。IPヘッダ以外のパケットヘッダ、拡張されたパケットヘッダ、ラベル、および情報要素(IE)が、ロス集中を実現するために利用され得る。
ロス集中は、ルータがIPオプションフィールドの使用をサポートしない可能性があり、他のシグナリングがロス集中を可能にし得る場合などに、部分的に実行され得る。個々のルータは、ルータで実行された保護(preservation)および/または測定に基づいてロス集中を実施するように構成され得る。そのような技法は、(例えば、IPヘッダまたは他のパケットヘッダ内に)他のルータおよび/またはビデオ符号化デバイスから受信されたロス輻輳シグナリングのない場合ですら、個々のルータがロス集中を自律的に実行することを可能にし得る。
ノードは、ロス集中制御された遅延(LC−Codel)を利用して、ビデオ会議アプリケーションの最大数のユーザに許容できるユーザ体感品質(QoE)を提供し得る。例えば、ノードは、ロス集中制御された遅延(LC−Codel)を利用して、ロスをユーザのビデオストリームのサブセットに集中させることによって、ビデオ会議アプリケーションの最大数のユーザに許容できるユーザ体感品質(QoE)を提供し得る。LC−Codelは、TCPとリアルタイムビデオフローの混合物を処理する機能を提供し得る。例えば、LC−Codelを利用するノードは、ビデオフローと異なるようにTCPフローを扱い得る。LC−Codelを利用するノードは、TCPフローの場合など、パケットを廃棄するかどうかを決定する際に、デキューイングされたパケットの滞在時間を考慮し得る。LC−Codelを利用するノードは、ビデオフローの場合など、ロス集中を強制し得る。LC−Codelを利用するノードは、例えば、ビデオパケットが属するフローの優先度を考慮することによって、ロス集中を強制し得る。LC−Codelを利用するノードは、例えば、パケットを廃棄する際にビデオフローにより作成されるキューイング遅延を考慮することによって、ロス集中を強制し得る。LC−Codelを利用するノードは、エンキューイングの前に廃棄され得るそのビデオパケットを提供し得る。LC−Codelを利用するノードは、デキューイングの後に廃棄され得るそのビデオパケットを提供し得る。
パケットロスは、パケットロスを引き起こしたルータ以外のルータで検出され得る。このパケットロス検出は、本明細書では、開ループ解決策と呼ばれることがある。
本明細書で説明される1または複数の実施形態は、パケット交換デバイスに適用可能であってよく、限定するものではないが、パケット交換デバイスは、限定するものではないが、無線送受信ユニット(WTRU)、基地局(例えば、eNB、リモートラジオヘッド、中継局、フェムトeNB、ピコeNBなど)、S−GW、および/またはP−GWなどの汎用ルータおよび特殊ルータ、ならびにビデオコーデックを含む。
ルータは、リアルタイムビデオトラフィックフローを搬送するように構成され得る。ルータは、協働する、および/またはリアルタイムビデオトラフィックフローの全体的なユーザ体感品質(QoE)を最適化するように構成され得る。
図9は、例示的なビデオ会議システム900を示す。ビデオ会議システム900は、リアルタイムビデオトラフィックを通信し得る。リアルタイムビデオトラフィックは、IPPP構造または階層型Pビデオコーディング構造(例えば、時間層0)などの連続した時間的予測ビデオコーディング構造を採用し得る。
説明の明快さおよび容易さのために、図9には、単一のビデオテレビ会議セッションが示されている。ビデオ会議システム900は、同時に発生し得る複数のビデオテレビ会議セッションをサポートし得る。
図9に示されるビデオテレビ会議セッションは、複数のパス902、904、906を利用し得る。各パスは、1または複数のルータ908、910、912、914を備え得る。1または複数のルータ908、910、912、914は、インターネットなどのネットワーク916を介して互いに接続され得る。WTRU918およびコンピュータ920などのクライアントデバイスも、ネットワーク916に接続され得る。
図10は、特定のルータ1002の観点からビデオ会議システム1000がどのように見え得るかの一例を示す。ビデオ会議システム1000は、図10に示されていない追加ルータを備えてよい。ルータ1002は、そのような追加ルータに接続されてよい。ルータ1002は、WTRU1004、1006、1008、1010、1012、およびコンピュータ1014、1016、1018、1020、1022などのクライアントデバイスに接続され得る。ルータ1002は、インターネットなどのネットワーク1024を介してクライアントデバイスに接続され得る。
パケットを消失することが、回復されるビデオの品質に及ぼす影響は、パケット、何が前のパケットに起こったのか、および/または何が将来のパケットに起こり得るかに依存することがある。トラフィックフローのQoEを最適化するなどのために、状態変数が、複数のリアルタイムトラフィックフローのトラフィックフローに対して維持され得る。例えば、状態変数は、各トラフィックフローに対して維持され得る。ビデオエンコーダは、例えば、パケットロス適応において、ビデオフレーム(例えば、特殊化されたビデオフレーム)を送り得る。ビデオエンコーダは、ビデオフレームおよび/または特殊化されたビデオフレームを送るとき、フレームの優先度を付けられた扱いのためにルータに示すように構成され得る。
ルータは、各ビデオトラフィックフローに対して1または複数の状態変数を維持するように構成され得る。特定のビデオトラフィックフローのための状態変数は、そのビデオトラフィックフローに対して発生した可能性のあるネットワークイベントを示し得る。ネットワークイベントは、パケットロス、過度の遅延などを含み得る。ルータは、他のルータとの間で情報を交換するように構成され得る。ルータは、他のルータとの間で情報を交換して、関与させられたルータ間で状態情報を一致するように保つように構成され得る。ビデオ送信機は、適切な措置を講じることによってネットワークイベントに反応し得る。例えば、ビデオ送信機は、パケットロスの場合などに、イントラ符号化されたフレームを生成し得る。ビデオ送信機は、基準画像選択(RPS)を実行し得る。ビデオエンコーダは、ネットワークイベントに応答して適切な措置を講じたというイベントを伝えるキーパケットを示し得る。
例えば、リアルタイムビデオ品質に対するパケットロスの影響が活用され得るときなど、パケットがリアルタイムビデオトラフィックフロー内で失われるとき、追加パケットロスによる性能劣化が、第1のパケットロスによる性能劣化よりも著しく低いことがある。例えば、追加パケットロスによる性能劣化が、第1のパケットロスによる性能劣化よりも著しく低くなり得るとき、複数のリアルタイムビデオトラフィックフローの全体的QoEは最適化され得る。例えば、ビデオトラフィックフローがパケットロスにより損害を受けるとき、ルータは、将来のパケットロスをフローに制限しようとして、ロス集中に基づくキュー管理方式を用いるように構成され得る。ルータは、将来のパケットロスをそのフローに制限し得る。ルータは、他のフローのQoEを劣化させることを回避し、他のフローに対する高いQoEをもたらし得る。
ルータは、ネットワーク輻輳の場合などに、パケットロスを経験していないリアルタイムビデオトラフィックフローを選択して、パケットを廃棄し得る。ルータは、ビデオトラフィックフローをランダムに選択して、パケットを廃棄し得る。ルータは、1または複数の規則またはポリシーによりパケットを廃棄するためにビデオトラフィックフローを選択し得る。この規則またはポリシーは、一定の公平性基準を強制するように設計され得る。例えば、ルータは、過度に高いデータ転送速度でリアルタイムビデオトラフィックフローのパケットを廃棄し得る。
ルータは、劣化させられていないビデオストリームの前にパケットを廃棄するために、劣化させられたビデオストリームを選択するように構成され得る。劣化させられたパケットストリームは、廃棄されるパケットを備えるリアルタイムビデオトラフィックフローを指すことがある。例えば、劣化させられたパケットストリームは、リフレッシュパケットに先行する廃棄されるパケットを備えるリアルタイムトラフィックフローであってよく、この廃棄されるパケットはPフレームを備え、リフレッシュパケットはIフレームを備える。ルータは、劣化されていないビデオストリームの前にパケットを廃棄するために劣化させられたビデオストリームを選択するなど、パケットを廃棄するためにすでにパケットロスを経験したビデオトラフィックフローを選択することに重点を置くように構成され得る。優先度付けを使用するルータは、初期パケットロス後の追加パケットロスによる潜在的により低いQoE劣化を活用するように構成され得る。
図11Aは、ロス集中に基づくパケット廃棄方式の例を示す図である。図11Bは、パケットがランダムに廃棄される例を示す図である。図11Aと図11Bの両方において、誤り伝播を経験し得るフレーム(例えば、フレーム範囲)は、参照番号1102によって示される。瞬時デコーダリフレッシュ(IDR)フレーム1104は、誤り伝播を停止するために使用され得る。廃棄されるパケットの数は、ロス集中に基づくパケット廃棄方式およびランダムパケット廃棄方式と同じである。ロス集中に基づくパケット廃棄方式では、ユーザ間での誤り伝播の時間の全体(total fraction)が著しく減少され得る。
ロス集中に基づくキューパケット廃棄は、システムに対するトラフィック負荷の減少を引き起こし得る。例えば、ルータは、IDRフレームを使用して誤り伝播を停止し得、より少ないIDRフレームが生成され得る。
ルータは、ロス集中に基づくキュー管理などにおいて、リアルタイムビデオトラフィックフローを識別し得る。例えば、ルータは、IP5タプルの使用を介して、リアルタイムビデオトラフィックフローを識別し得る。IP5タプルは、IP発信元アドレス、IP宛先アドレス、IP発信元ポート番号、IP送信先番号、および/またはプロトコルタイプを備え得る。
いくつかのビット(例えば、ビットa、ビットb、およびビットcなどの3つのビット)が、IPパケットヘッダ内で定義され得る。例えば、ビットは、IPパケットヘッダの拡張フィールド内で定義され得る。ビットは、IPパケットヘッダ内のECNフィールドまたはDSCPフィールドにマッピングされ得る。ビットの数は、他のタイプのパケットヘッダ、パケットヘッダの拡張フィールド、ラベル、または情報要素(IE)内で定義され得る。ビットの数は、利用可能なビット空間に応じて変化してよい。
第1のビットaは、輻輳インジケータとして定義され得る。ルータは第1のビットaを制御し得る。第1のビットaは、トラフィックフローがパケットロスを経験したかどうかを備える情報を伝え得る。したがって、ビットaは、消失パケットインジケータの例となり得る。例えば、ビットaは、トラフィックフローがパケットロスを経験したことを示し得る1の値を伝え得る。ビットaは、トラフィックフローがパケットロスを経験していないことを示し得る0の値を伝え得る。ビットaは、ビットbの最後の設定以降にフローがパケットロスを経験したかどうかに関する情報を伝え得る。ビットaは、フローが最初に確立された以降にフローがパケットロスを経験したかどうかに関する情報を伝え得る。
ビットbは、ビデオ符号化適応が実行されたかどうかを備える情報を伝え得る。ビデオ符号化適応は、IDRフレームまたはフレームのスライスの生成、基準画像選択(RPS)などを備え得る。例えば、ビットbは、ビデオ符号化適応が実行されたことを示し得る1の値を伝え得る。ビットbは、ビデオ符号化適応が実行されていないことを示し得る0の値を伝え得る。ビットbは、誤り伝播軽減が実行されたかどうかに関する情報を伝え得る。誤り伝播軽減は、フレームのイントラ符号化されたスライスの生成および/または周期的イントラリフレッシュ(intra-refresh)における一連のイントラ符号化されたマクロブロックの生成を備え得る。
ビットcは、パケットが重要なフレームまたはフレームの重要な部分を搬送するかどうかに関する情報を伝え得る。重要なフレームまたはフレームの重要な部分は、IDRフレーム、誤り伝播に対する著しい影響を有するPフレーム、ユーザ体感品質(QoE)に著しく影響を与える可能性を有するPフレーム、フレームのイントラ符号化されたスライス、および/または周期的イントラリフレッシュにおける一連のイントラ符号化されたマクロブロックを備え得る。例えば、ビットcは、パケットが重要なフレームまたはフレームの重要な部分を搬送することを示し得る1の値を伝え得る。ビットcは、パケットが重要なフレームまたはフレームの重要な部分を搬送しないことを示し得る0の値を伝え得る。
ルータ(例えば、各ルータ)は、各フローkのための状態変数State_kを維持するように構成され得る。ルータは、ビットを設定および/または読み取るように構成され得る。ルータは、そのルータによって維持されるローカル状態変数State_kなどの、状態変数State_kを更新するように構成され得る。ルータは、インターネット上のルータ、セルラーネットワーク内の基地局、WiFiアクセスポイント、ならびに/またはLTE/EPCネットワーク内のS−GWおよび/もしくはP−GWなどを備え得る。ルータは、いくつかの措置のうちの1または複数を実行し得る。ルータは、パケットに関連付けられた消失パケットインジケータに基づいてパケット(例えば、パケットn)を廃棄するかどうかを決めるように構成され得る。例えば、ルータは、ビットaが、フローkに属する着信パケットnに対する値0(例えば、おそらくトラフィックフローがパケットロスを経験していないことを示す)を伝える場合、パケットnを廃棄するかどうかを決めるように構成され得る。ルータが、パケットnを廃棄すると決めた場合、ルータは、状態変数State_kをLOSSの値に設定するように構成され得る。
ルータは、ビデオ符号化適応がトラフィックフロー上で実行されたかどうかを決定するように構成され得る。例えば、ビットbが、ビデオ符号化適応が実行されたことを示す場合、ルータは、状態変数State_kをNO_LOSSの値に設定するように構成され得、ルータは、パケットnをルーティングし得る。状態変数State_kがLOSSの値を持つ場合、ルータは、トラフィックフローがパケットロスを経験したことを示すなどのために、ビットaの値を1に設定するように構成され得、ルータは、パケットnをルーティングするように構成され得る。タイマーは、設定された値以上の間、状態変数State_kが確実にLOSSに設定されないようにするように設定され得る。ルータは、タイマーを設定するように構成され得る。着信パケットnに対するビットaの値が1の場合、ルータは、状態変数State_kをLOSSの値に設定するように構成され得、ルータは、パケットnをルーティングし得る。
例えば、次のとおりである。
ルータは、失われる可能性のあるビットb=1を搬送するアップストリームパケットを処理するように構成され得る。ルータは、いくつかの措置のうちの1または複数を実行し得る。ルータは、タイマーが満了すると状態変数State_kをNO_LOSSの値に設定するように構成され得る。例えば、次のとおりである。
パケットロスフィードバックが用いられる場合、T_loss_fb_kの値は、パケットロスフィードバック遅延よりもわずかに大きくてよい。パケットロスフィードバック遅延は、RTTの遅延、例えばフローkのためのRTT+ビデオ受信機における処理遅延+ビデオ送信機における処理遅延などであってよい。ビデオ受信機における処理遅延は、RTCPパケットロス報告を生成し、その報告を送信するためであってよい。ビデオ送信機における処理遅延は、IDRフレームを生成し、ビットb=1を搬送するパケットを送るためであってよい。RTT_kを推定するために、ルータは、特定のパケットにタイムスタンプを付加してよい。ルータは、RTT_kを推測し得る。例えば、ルータは、SIP INVITEメッセージにタイムスタンプを付加し、タイムスタンプtk1を生じ得る。例えば、第1のデータパケットがルータを通過するとき、ルータは別のタイムスタンプtk2を生成し得る。時間差tk2−tk1は、RTT_k+処理遅延の推定値として使用され得る。T_loss_fb_kは、2*(tk2−tk1)に等しく設定され得る。
通信ネットワーク内のルータは、RTCPパケットが反対方向に向かうのと並行して、ディープパケットインスペクションを行い得る。通信ネットワーク内のルータは、RTCPパケットが反対方向に向かうのと並行して、ディープパケットインスペクションを行い得る。通信ネットワーク内のルータのグループは、RTCPパケットが反対方向に向かうのと並行して、ディープパケットインスペクションを行い得る。ルータは、例えば、フローkのためのRTCPパケットが検出される場合、ディープパケットインスペクションを使用して、ビデオ符号化適応をトリガするように構成され得る。ルータが、ビデオ符号化適応のためのトリガを検出した場合、ルータは、タイマーを用いるように構成され得る。例えば、次のとおりである。
ルータは、T_loss_adapt_kのための値が、フローkのためのRTCPパケットを検出するイベントとビデオ適応の結果としてフローkに関連する第1のビデオフレームがダウンストリームルータに到着するイベントとの時間差に等しいように構成され得る。この時間差は、最小遅延と1つのRTT_kとの間の任意の場所であってよい。時間差は、メディアパスビデオフローk上でのルータの相対的ロケーションに依存し得る。ルータは、RTT_kの値をT_loss_adapt_kに使用し得る。ルータは、一定の遅延をT_loss_adapt_kに使用し得る(例えば、300msよりも大きいまたは小さい値)。
ルータは、例えば、ビデオ符号化適応または誤り伝播軽減が発生した(例えば、着信パケットにおいてビットb=1)場合、タイマーT_loss_fb_kをキャンセルするように構成され得る。ルータは、例えば、フィードバック遅延の前に重要なフレームまたはフレームの重要な部分を搬送するパケットが到着した(例えば、着信パケットにおいてビットc=1)場合、タイマーT_loss_fb_kをキャンセルするように構成され得る。
ルータは、ディープパケットインスペクションを使用して、アップストリームルータが、特定のビデオフローまたは複数のビデオフローに対してパケットロスが発生したかどうか知ることが可能であるように構成され得る。
ルータは、キュー管理においてフローkを低い優先度にし得る。ルータは、例えば、状態変数State_kがLOSSの値を持つ場合、キュー管理においてフローkを低い優先度にし得る。例えば、ルータは、パケットロスをフローkに集中させ得る。
ルータは、どのビデオトラフィックフローがパケットを廃棄させた可能性があるかを決める際にさまざまな設計基準を使用するように構成され得る。例えば、ルータは、例えば、ビデオトラフィックフローに公平性を与えるために、パケットロスを集中させた可能性のあるフローに対する最大持続時間Tmaxを設定し得る。Tmaxの値は、T_loss_fb_kよりも大きくてよい。ルータは、パケットロスを被ったフローkのための状態変数Tloss_kを維持することによって最大持続時間を設定し得る。Tloss_kがTmaxよりも大きいかそれに等しい場合、ルータは、パケットロスをフローkに集中させることを停止してよく、ルータは、集中させられたパケットロスを受信するための異なるフローjを選択してよい。ルータは、ラウンドロビンで、フローkと異なり得るフローjを選択し得る。
ビデオ送信機の一例は、インターネットに接続されたWTRUであってよい。ビデオ送信機は、発信パケットに対するビットaを0の値に設定するなどの、いくつかの措置を実行し得る。ビデオ送信機が、前のパケットロスのインジケーションを受信した場合、ビデオ送信機はビデオ符号化適応をトリガし得る。ビデオ符号化適応は、例えば、IDRフレームを生成すること、基準画像選択更新、および/または符号化されたビデオのビットレートを減少させることを含み得る。ビデオ送信機は、タイマーを起動させるように構成され得る。ビデオ送信機は、タイマーが満了する前にビデオ送信機が送信し得る次のパケットに対してビットbを1の値に設定し得る。ビデオ送信機は、IDRフレームを搬送し得るパケットに対してビットcを1の値に設定し得る。タイマーが満了すると、ビデオ送信機は、後続のパケットに対してビットbを0の値に設定し得る。ビデオ送信機は、パケットロスのインジケーションを受信するように構成され得る。ビデオ送信機は、反対方向に対するパケットロス率を観測し得る。反対方向は、パケットロス報告の同じ方向であってよい。反対方向に対して観測される低いパケットロス率が低いことは、ネットワーク容量がビデオ送信レートよりも高いことを示し得る。ビデオ送信機が、延長された時間期間にわたってパケットロスのインジケーションを受信しておらず、反対方向に対して観測されるパケットロス率が低い場合、ビデオ送信機はビデオ符号化適応を実行し得る。例えば、ビデオ送信機は、符号化されたビデオのビットレートを増加し得る。
ビデオ送信機は、ビデオ符号化適応を行い得る。例えば、ビデオ送信機は、以下を実行し得る。
ビデオ送信機は、誤り伝播軽減を実行するように構成され得る。誤り伝播軽減は、フレームのイントラ符号化されたスライスの生成または一連のイントラ符号化されたマクロブロックm周期的イントラリフレッシュの生成を備え得る。例えば、ビデオ送信機は、以下を実行し得る。
Tgoodは、ビデオ送信機から受信機までのパスの容量が十分である時間期間であってよい。反対方向のパケットロス率が低い場合、ビデオ送信機は、反対方向のロス報告を送り得る。ロス報告は、パケットがビデオ送信機に向かう途中で廃棄される可能性が低いことを示し得る。
例えば、RTPシーケンス番号のギャップが検出された場合、ビデオ受信機は、RTCPパケットロス報告をビデオ送信機に送り得る。RTCPパケットロス報告は、例えば、ピクチャロスインジケーション(PLI)パケットまたはスライスロスインジケーション(SLI)パケットであってよい。例えば、次のとおりである。
RTPシーケンス番号のギャップが検出された場合
RTCPパケットロス報告をビデオ送信機に送り返す
終了
例えば、RTCPトラフィックの量が通信ネットワーク内のトラフィックの総量の所定の割合を超えない場合、ビデオ受信機は、RTCPパケットをビデオ送信機に送り返し得る。
図12は、ビデオテレビ会議などのリアルタイムビデオアプリケーションのためのロス集中に基づくキュー管理を実施する、ビデオ送信機、ルータ、およびビデオ受信機などの、ノードのための例示的な呼フローを示す図である。ノードは、第1のリアルタイムビデオトラフィックフローを受信するように構成されたプロセッサを備え得る。状態変数は、ノードにおいて第1のリアルタイムビデオトラフィックフローに関連付けられ得る。第1のリアルタイムビデオトラフィックフローは、複数のパケットを備え得る。各パケットは、消失パケットインジケータ(例えば、ビットa)を備え得る。例えば、1210において、ビデオ送信機1202はフローkのパケットnをルータ1204に送り得、aビット、bビット、およびcビットは0の値を持ち得る。
ノードは、第1のリアルタイムビデオトラフィックフロー内の第1のパケットを廃棄するように構成され得る。ノードは、廃棄されるパケットを示すように、ノードにおいて第1のリアルタイムビデオトラフィックフローに関連付けられた状態変数を更新するように構成され得る。例えば、1212において、ルータ1204はパケットnを廃棄し得る。ノードは、廃棄されたパケットに基づいて、第1のリアルタイムビデオトラフィックフロー内の第2のパケットのための消失パケットインジケータを更新するように構成され得る。例えば、ルータ1204は、1214においてフローkに対する状態を更新し得、したがって、State_kはLOSSの値を持ち得る。1216において、ビデオ送信機1202は、フローkのパケットn+1をルータ1204に送り得る。aビット、bビット、およびcビットは、0の値を持ち得る。ビデオ送信機1202は、パケットnが廃棄されたことに気づかないことがある。1218において、ルータ1204は、1212でパケットnが廃棄されたことを示すために、aビットの値を1に変更し得る。
ノードは、第2のリアルタイムビデオトラフィックフローを受信するように構成され得る。状態変数は、ノードにおいて第2のリアルタイムビデオトラフィックフローに関連付けられ得る。第2のリアルタイムビデオトラフィックフローは複数のパケットを備え得、各パケットは、消失パケットインジケータを備え得る。ノードは、第1のリアルタイムビデオトラフィックフローの状態変数を第2のリアルタイムビデオトラフィックフローの状態変数と比較するように構成されたプロセッサを備え得る。第2のリアルタイムビデオトラフィックフローの状態変数は、廃棄されるパケットを示さないことがある。ノードは、第1のリアルタイムビデオトラフィックフローの状態変数が廃棄されるパケットを示すことに基づいて、第1のリアルタイムトラフィックフローのパケットを廃棄すると決定する(例えば、第2のリアルタイムトラフィックフローのパケットを廃棄することとは反対に)ように構成され得る。
ノードは、第1のリアルタイムビデオトラフィックフローの第3のパケットがリフレッシュフレームを備えると決定するように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、第1のリアルタイムビデオトラフィックフローの第3のパケットがリフレッシュフレームを備えると決定したことに基づいてノードにおいて第1のリアルタイムビデオトラフィックフローに関連付けられた状態変数を更新するように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、第1のリアルタイムビデオトラフィックフローの第3のパケットがリフレッシュフレームを備えると決定したことに基づいて第1のリアルタイムビデオトラフィックフローの第3のパケットのための消失パケットインジケータを更新するように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、第3のパケットのパケットヘッダ内のビットは、第3のパケットがリフレッシュフレームを備えることを示すと決定し、第1のリアルタイムビデオトラフィックフローの第3のパケットがリフレッシュフレームを備えると決定するように構成されたプロセッサを備える、第1のリアルタイムビデオトラフィックフローの第3のパケットがリフレッシュフレームを備えると決定するように構成されたプロセッサを備え得る。リフレッシュフレームは、部分的リフレッシュフレームを備え得る。第3のパケットは、Iフレームを備え得る。
ノードは、第1のリアルタイムビデオトラフィックフローの第2のパケットを第2のノードに送るように構成されたプロセッサを備え得る。例えば、1220において、パケットn+1がルータ1204からルータ1206に送られるとき、bビットおよびcビットは0の値を持ち得、aビットは1の値を持ち得る。ルータ1206は、1222においてフローkに対する状態を更新し得、したがって、State_kはLOSSの値を持ち得る。
ノードは、状態変数を使用して、パケットロスを、劣化させられたパケットストリームに集中させるように構成され得る。FPIは、消失パケットインジケータを備え得る。
第1のリアルタイムビデオトラフィックスローの第1のパケットは、Pフレームを備え得る。第1のリアルタイムビデオトラフィックスローの第2のパケットは、Pフレームを備え得る。
ノードは、廃棄されるパケットと、第2のパケットがリフレッシュフレームを備えないという決定とに基づいて、リアルタイムビデオトラフィックフロー内の第2のパケットのための消失パケットインジケータを更新するように構成されたプロセッサを備え得る。消失パケットインジケータは、パケットのパケットヘッダ内にビットを備え得る。例えば、消失パケットインジケータは、第2のノードに、第2のノードにおいて第1のリアルタイムビデオトラフィックフローに関連付けられた状態変数を更新するように命令する。例えば、1224において、ルータ1206は、フローkのパケットn+1をビデオ受信機1208に送り得る。bビットおよびcビットは0の値を持ち得、aビットは1の値を持ち得る。ビデオ受信機1208は、1226において、RTP制御プロトコル(RTCP)ロスフィードバックをルータ1206に送り得る。RTCPロスフィードバックは、1228においてルータ1204に、さらに1230においてビデオ送信機1202に送られ得る。ビデオ受信機1208は、例えば、1226においてRTCPロスフィードバックを組み立てるとき、着信パケットn+1の輻輳インジケータビット(例えば、a=1)を考慮し得る。輻輳インジケータビットは、ビデオ受信機1208が、以前のパケットはネットワーク内で遅延させられたのではなく廃棄されたと推論することを可能にし得る。ビデオ受信機1208が、以前のパケットはネットワーク内で遅延させられたのではなく廃棄されたと推論するとき、ビデオ受信機1208は、ビデオ受信機1208が、a=1を有する着信パケットを受信したことに応答して、1226においてRTCPロスフィードバックを生成し得る。ビデオ受信機1208が、以前のパケットはネットワーク内で遅延させられたのではなく廃棄されたと推論するとき、ビデオ受信機1208は、1226においてRTCPロスフィードバックを生成し得、ビデオ受信機1208は、以前のパケットに関連付けられたタイムアウトを待機せず、以前のパケットが消失したと決定し得る。
1232において、ビデオ送信機1202は、1または複数のビデオ符号化適応を実行し得る。例えば、ビデオ送信機1202は、IDRを生成し得る。ビデオ送信機1202はRPSを更新し得る。ビデオ送信機1202はタイマーTを起動させ得る。
1234では、ビデオ送信機1202は、フローkのパケットn+mをルータ1204に送り得る。aビットは0の値にリセットされ得、bビットおよびcビットは、ビデオ符号化適応が実行され、パケットが例えばIDRフレームを含むことを示すために、1の値に設定され得る。
ルータ1204は、aビットの新しい値、例えば0に基づいて、1236においてフローkに対する状態を更新し得、したがって、State_kはNO_LOSSの値を持ち得る。1238において、ルータ1204は、フローkのパケットn+mをルータ1206に送り得る。1238においてパケットn+mがルータ1204からルータ1206に送られるとき、bビットおよびcビットは1の値を持ち得、aビットは0の値を持ち得る。
1240において、ビデオ送信機1202は、フローkのパケットn+m+1をルータ1204に送り得る。aビットは、0の値を持ち得る。bビットは、ビデオ符号化適応が実行されたことを示すために、1の値を持ち得る。ビデオ符号化適応は、IDR挿入またはRPS選択であってよい。cビットは、パケットn+m+1がIDRフレームまたはQoEに著しく影響を与え得るフレームを含まないことがあることを示すために、0の値を持ち得る。
1242において、ルータ1206は、aビットの値に基づいてフローkに対する状態を更新し得、したがって、State_kはNO_LOSSの値を持ち得る。1244において、ルータ1206は、フローkのパケットn+mをビデオ受信機1208に送り得る。aビットは、0の値を持ち得る。bビットは、ビデオ符号化適応が実行されたことを示すために、1の値を持ち得る。cビットは、パケットn+m+1がIDRフレームを含まないことがあることを示すために、0の値を持ち得る。
1246において、ビデオ送信機1202は、フローkのパケットn+m+Tをルータ1204に送り得る。パケットn+m+1と同様に、aビットおよびcビットは、0の値を持ち得る。ビデオ符号化適応がパケットn+m+Tに対して実行されていない可能性がある(例えば、ビデオ符号化適応が最近実行されていない可能性がある)ので、bビットも0の値を持ち得る。cビットは、重要なPフレームを示すために使用され得る。
ノードは、事前構成された条件のセットに基づいて状態変数を更新するように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、事前構成された条件のセットから条件を選択し、選択された条件を事前構成された閾値と比較し、選択された条件が事前構成された閾値を超えるかどうかを決定し、選択された条件が事前構成された閾値を超えると決定すると、状態変数を更新するように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、事前構成された規則のセットにより第1のリアルタイムビデオトラフィックフローの第1のパケットを廃棄すると決定するように構成されたプロセッサを備え得る。
ノードは、ルータ、WTRU、および/またはeNBであってよい。
図13は、例示的なIPPPビデオ符号化構造のための後続のビデオフレームのチャネルひずみに対する、ビデオフレームを消失することの例示的な影響を示すグラフである。後続のビデオフレームのチャネルひずみに対するビデオフレームを消失することの影響は、初期チャネルひずみと、減衰の率すなわち時定数に依存し得る。初期チャネルひずみは、消失フレーム自体に対するものである。後続のビデオフレームのチャネルひずみに対するビデオフレームを消失することの影響が一定の閾値を超える場合、ルータ(例えば、eNB、Wi−Fiネットワークのアクセスポイント、コアインターネット内のルータ)は、1の値を持つようにcビットを設定し得る。そうでない場合、ルータは、0の値を持つようにcビットを設定し得る。
図10に示される例示的なルータ構成がシミュレートされた。ルータは、例えば輻輳により、ある瞬間にnパケットを廃棄し得る。ルータは、パケットロスをPフレームのRTCP遅延内のユーザまたはフローに限定してもよいし、パケットロスをユーザまたはフローに分散させてもよい。
図14および図15は、図10のシミュレーションが実行された2つの例示的なビデオシーケンスに対するピーク信号対雑音比(PSNR)の例示的な累積分布関数(CDF)を示す。
図14および図15に示されるように、ルータは、ある瞬間にn=5のパケットを廃棄し、N=5のフローが存在した。曲線1402および1402は、P=30フレームのRTCP遅延内のユーザまたはフローにパケットロスを限定する例示的なシミュレートされた結果を示す。曲線1404および1404は、ユーザまたはフローにパケットロスを分散させた例示的なシミュレートされた結果を示す。
図14および図15に示されるように、パケットロスをPフレームのRTCP遅延内のユーザまたはフローに限定することは、パケットロスをユーザまたはフローに分散させることよりも優れた性能をもたらし得る。例えば、提案された方式に対する平均PSNR改善は、例えば図14に示されるように、ビデオシーケンスに対して5dBであり得るが、それは、例えば図15に示されるように、ビデオシーケンスに対して2.3dBであり得る。
本明細書で説明されるプロセスおよび手段は、任意の組み合わせで適用されてよく、他のワイヤレス技術に、および他のサービスに対して適用されてよい(例えば、近接サービスに制限されない)。
ノードは、第1のリアルタイムビデオトラフィックフローを受信するように構成されたプロセッサを備え得る。状態変数は、ノードにおいて第1のリアルタイムビデオトラフィックフローに関連付けられ得る。状態変数は、パケットロスを示し得る。ノードは、第2のリアルタイムビデオトラフィックフローを受信するように構成されたプロセッサを備え得、状態変数は、ノードにおいて第2のリアルタイムビデオトラフィックフローに関連付けられ、状態変数はパケットロスを示さない。ノードは、第1のリアルタイムビデオトラフィックフローのパケットまたは第2のリアルタイムビデオトラフィックフローのパケットを廃棄すると決定するように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、第1のリアルタイムビデオトラフィックフローの状態変数を第2のリアルタイムビデオトラフィックフローの状態変数と比較するように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、第1のリアルタイムビデオトラフィックフローの状態変数がパケットロスを示すことに基づいて第1のリアルタイムトラフィックフローのパケットを廃棄すると決定するように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、第1のリアルタイムビデオトラフィックフローの廃棄されたパケットをマーキングして、そのパケットが廃棄されたことを示すように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、WTRU、ルータ、eNB、ネットワークエンティティ、またはユーザ機器を備え得る。
WTRUは、例えば、物理デバイスの識別情報を参照するように構成され得る。WTRUは、ユーザの識別情報を参照するように構成され得る。ユーザの識別情報は、MSISDN、SIP URIなどの、加入に関連した識別情報を備え得る。WTRUは、アプリケーションに基づいた識別情報を参照するように構成され得る。アプリケーションに基づいた識別情報は、アプリケーションごとに使用され得るユーザ名を備え得る。
WTRUは、アクティブキュー管理(AQM)アルゴリズムにロス集中を追加するように構成され得る。WTRUは、AQMアルゴリズムの出力および/または判定を生じさせるように構成され得る。AQMアルゴリズムの出力および/または判定は、ロス集中の目的に対して評価され得る。WTRUは、ロス集中の目的に対してAQMの出力および/または判定を評価するように構成され得る。評価は、例えば、データパケットがいつバッファから廃棄され得るかに関する査定を含み得る。WTRUは、データパケットがいつバッファから廃棄され得るかを査定するように構成され得る。
図16は、アクティブキュー管理アルゴリズムにロス集中を追加することを示す例示的な流れ図である。図16では、キュー1610は、複数のより小さなキュー(例えば、キュー1…キューN)からなり得る。各キューは、例えば、一定のサービス品質(QoS)要件を有する特定のタイプのパケットをサービスし得る。例えば、キュー1610は、ワイヤレスネットワーク全体にわたって分散された1または複数のルータ内で実施され得る複数のキューを備える。アクティブキュー管理(AQM)アルゴリズム1620は、キューの出力に結合され得る。ノードは、AQMをキューの出力に結合するように構成され得る。ノードは、ロス集中を、AQMアルゴリズム1620、キュー1610の出力、および/または1630/1640/1650/1660/1670/1680/1690の出力に結合するように構成され得る。ロス集中は、パケットkが、優先度が下げられた(de-prioritized)ビデオフローに由来するかどうかを決定すること1630、キューメトリクスが所定の基準を超える(例えば、事前に設定された閾値を超える)かどうかを決定すること1640、状態変数を更新すること1650、発信パケットをマーキングすること1660、欠損値を増加/増分させること1670、欠損状況が所定の条件(例えば、あまりに長時間にわたるあまりにも大きい欠損)を満たすかどうかを決定すること1680、および/または将来の優先度が下げられるビデオフローからのパケットを廃棄すること1690のうちの1または複数の組み合わせを含み得る。
図16では、ノードは、キューメトリクスをAQMアルゴリズム1620に与えるように構成され得る。キューメトリクスは、キュー長、キューイング遅延などを備え得る。AQMアルゴリズム1620は、キューメトリクスを受信し得る。1620において、ノードは、AQMアルゴリズムを利用して、パケットkを廃棄すると決めるように構成され得る。パケットkが廃棄される場合、ノードは、1630において、パケットkが、優先度が下げられたビデオフローから生じたかどうかを決定するように構成され得る。ノードが、パケットkは、優先度が下げられたビデオフローから生じたと決定した場合、ノードは、パケットkを廃棄するように構成され得る。ノードが、パケットkは、優先度が下げられたビデオフローから生じなかったと決定した場合、ノードは、1640において、キューメトリクスがあまりにも不良であるかどうかを決定するように構成され得る。キューメトリクスが、事前設定された閾値に違反する場合、キューメトリクスは、あまりにも不良であることがある。1640において、ノードが、キューメトリクスがあまりにも不良であると決定した場合、ノードは、パケットkを廃棄するように構成され得る。1640において、ノードが、キューメトリクスがあまりにも不良であると決定した場合、ノードは、1650において、状態変数を更新し得る。ノードが、1640において、キューメトリクスがあまりにも不良であると決定し、ノードが、1650において、状態変数を更新した場合、ノードは、1660において、発信パケットをマーキングし得る。1640において、ノードが、キューメトリクスがあまり不良でないと決定した場合、ノードは、1670において、欠損を増加させるように構成され得る。
ノードが欠損を増加させる場合、ノードは、1680において、欠損状況は事前設定された条件を満たすかどうかを決定するように構成され得る。事前設定された条件は、あまりに長時間にわたるあまりにも大きい欠損を含み得る。ノードが、欠損状況は事前設定された条件を満たすと決定した1680場合、ノードは、パケットkを廃棄するように構成され得る。ノードが、欠損状況は事前設定された条件を満たすと決定した1680場合、ノードは、1650において、状態変数を更新し得る。ノードが、欠損状況は事前設定された条件を満たすと決定し1680、ノードが、1650において、状態変数を更新した場合、ノードは、1660において、発信パケットをマーキングし得る。ノードが、欠損状況は事前設定された条件を満たすと決定した1680場合、ノードは、規則のセットによりパケットを廃棄するように構成され得る。例えば、規則は、フローが優先度が下げられたかどうかに関係なく、キューに入るリアルタイムビデオパケットを廃棄するようにセットアップされ得る。ノードが、1680において、欠損状況が、事前設定された条件を満たさないと決定した場合、ノードは、1690において、将来の優先度が下げられるビデオフローからのパケットを廃棄するように構成され得る。欠損状況が所定の条件を満たさず、ノードが、優先度が下げられたリアルタイムビデオフローからの将来のパケットを廃棄することを決めた場合、欠損は、ゼロに近付けられ得る。
キュー1610は、1652において、新しいパケット到着をキューに与え得る。ノードは、1650において、キューへの新しいパケット到着のフロー変数を更新するように構成され得る。例えば、ノードは、ビット、すなわち新しく到着したパケット内で搬送されるビットa、ビットb、ビットcの値によってフロー変数を更新するように構成され得る。ノードは、1660において、キューへの新しいパケット到着の発信パケットをマーキングするように構成され得る。例えば、発信パケットは、フローは優先度が下げられたかどうかをダウンストリームルータに示すようにマーキングされ得る。aビットは、フローは優先度が下げられたことをダウンストリームルータに示すために、1に設定され得る。
ノードは、複数のリアルタイムビデオトラフィックフローを受信するように構成されたプロセッサを備え得る。状態変数は、ノードにおいて各リアルタイムビデオトラフィックフローに関連付けられ得る。各リアルタイムビデオトラフィックフローは、複数のパケットを備え得る。各パケットは、消失パケットインジケータを備え得る。ノードは、複数のリアルタイムビデオトラフィックフローのうちのリアルタイムビデオトラフィックフローの第1のパケットの消失パケットインジケータがパケットロスを示すと決定するように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、第1のパケットの消失パケットインジケータに基づいてノードにおいてリアルタイムビデオトラフィックフローに関連付けられた状態変数を、パケットロスを示すように更新するように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、リアルタイムビデオトラフィックフローに関連付けられた状態変数がパケットロスを示すことに基づいて後続のパケットロスをリアルタイムビデオトラフィックフローに向けるように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、第3のパケットがリフレッシュフレームを備えると決定するように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、第3のパケットがリフレッシュフレームを備えると決定したことに基づいて状態変数を更新するように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、第2のパケットの消失パケットインジケータがパケットロスを示さないと決定するように構成されたプロセッサを備え得る。
短期ロス集中および輻輳制御は、不公平性を処理するために利用され得る。短期ロス集中および輻輳制御を利用するように構成されたノードは、明示的輻輳通知(ECN)によりリアルタイムビデオパケットまたはフローをマーキングすることによって、エンドツーエンド輻輳において公平性を提供し得る。そのようなECN内の送信機は、符号化されたメディアストリームを搬送するRTPパケットの送信機であってよい。送信機は、メディア送信がどのように実行され得るかを変更することが可能であり得る。例えば、送信機は、メディアコーディングまたはパケット化を変えることによって、メディア送信がどのように実行され得るかを変更することが可能であり得る。送信機は、ECN制御ループの1つのエンドポイントであってよい。ECN受信機は、メディアストリームを消費する意図を有するRTPパケットの受信機と定義され得る。ECN受信機は、受信されたストリーム上でRTCPフィードバックを送り得る。受信機は、ECN制御ループの他のエンドポイントであってよい。パケットの送信機および受信機は、例えば、特定のルータ、ルータのグループ、1または複数の通信ネットワーク内に配設されたルータ、ノードなどであってよい。
ノードは、複数のRTPパケットを備えるリアルタイムビデオトラフィックフローを受信するように構成されたプロセッサを備え得る。状態変数は、ノードにおいてリアルタイムビデオトラフィックフローに関連付けられ得る。ノードは、リアルタイムビデオトラフィックフローの第1のRTPパケットのシーケンス番号を決定するように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、リアルタイムビデオトラフィックフローの第2のRTPパケットのシーケンス番号を決定するように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、第1のRTPパケットと第2のRTPパケットとの間でシーケンス番号のギャップを検出するように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、ギャップの検出に基づいてリアルタイムビデオトラフィックフローに関連付けられた状態変数を更新するように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、リアルタイムビデオトラフィックフローの送信機に報告を送るように構成されたプロセッサを備え得る。この報告は、リアルタイムビデオトラフィックフローの第1のRTPパケットと第2のRTPパケットとの間でのシーケンス番号のギャップを示し得る。
ノードは、パケットをマーキングするように構成され得る。ノードは、輻輳を緩和する目的で特定のデータフローの送信レートを減少または増加させることをパケットの送信機および受信機に通知するためにパケットをマーキングするように構成され得る。パケットの送信機および受信機は、特定のルータ、ルータのグループ、または通信ネットワーク内に設置されたルータ、ノードなどであってよい。ノードは、輻輳を緩和する目的で特定のデータフローの送信レートを一時的に減少または増加させるように送信機および/または受信機に命令を提供するためにパケットをマーキングするように構成され得る。ノードは、所定の時間範囲にわたって輻輳を緩和する目的で特定のデータフローの送信レートを減少または増加させるように送信機および/または受信機に命令を提供するためにパケットをマーキングするように構成され得る。
ルータが輻輳に遭遇すると、ルータは、1または複数のリアルタイムビデオフローからのパケットを廃棄し始めるように構成され得る。ルータは、他のリアルタイムビデオフローのECNビットをマーキングし得る。例えば、ルータは、パケットヘッダ内に明示的なインジケーション(例えば、IPパケットヘッダのDiffServフィールドの最下位2ビットを1 1の値に)を設定し得る。受信側ルータは、ECNビットがマーキングされたことを示す展開されたインジケーションを有するパケット(例えば、DiffServフィールドに1 1の値を有するIPパケット)を受信すると、ECNビットがマーキングされたことを示す明示的なインジケーションを有するパケットの送信機に応答し得る。例えば、受信側ルータは、ECNフィードバックパケットなどのリアルタイムトランスポートプロトコル(RTP)制御プロトコル(RTCP)パケットを送信機に送信することによって送信機に応答するように構成され得る。ルータは、ECNフィードバック報告を作成するように構成され得る。ルータは、RTCPパケットまたはRTP内の明示的なインジケーションに応答するなど、フィードバック遅延を減少させるようにフィードバックパケットを早期に送信するためにECNフィードバック報告を作成し得る。ルータは、RTCPフィードバック(AVPF)トランスポートECNフィードバックパケットのための拡張されたオーディオビデオプロファイルなどに、フィードバック遅延を減少させるようにフィードバックパケットを早期に送信するために、ECNフィードバック報告を作成し得る。RTCPフィードバック(AVPF)トランスポート層ECNフィードバックパケットは、フィードバック制御情報(FCI)がECNフィードバック報告を含むことを示す8などの値の、フォーマット(FMT)フィールド内のインジケーションであってよい。ルータは、送信機または受信機内でECNフィードバック報告を作成するコンピュータプログラム命令により、ECNフィードバック報告を作成し得る。コンピュータプログラム命令は、ルータの読み出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリ内に有形に記憶されたプログラム命令を含み得る。ルータは、1または複数のトリガリングイベント時にコンピュータプログラム命令によりECNフィードバック報告を作成し得る。1または複数のトリガは、廃棄されるリアルタイムビデオフローの設定された閾値数を超えること、または具体的に識別された発信元から生じる具体的に識別されたビデオフローの廃棄を備え得る。
図17は、通信ネットワーク内の送信機および受信機に送信され得る明示的輻輳通知(ECN)フィードバック報告の例示的なフォーマットの図である。図17に示されるように、ECNフィードバック報告フォーマットは、拡張された最高シーケンス番号(EHSN)フィールドと、ECN対応トランスポート(ECT) (0)カウンタフィールドと、ECT (1)カウンタフィールドと、ECN輻輳経験マーク(ECN−CE)カウンタフィールドと、非ECTカウンタフィールドと、消失パケットカウンタフィールドと、重複カウンタフィールドとを備え得る。ECTは、送信機と受信機の両方がECN対応ホストであるトランスポートフローであってよい。例えば、パケットは、送信時にECT (0)またはECT (1)とマーキングされたECN対応トランスポートによって送られ得る。非ECTパケットは、ECN対応トランスポートによって送られないことがあるパケットであってよい。非ECTパケットは、ECN−CEマーキングされないことがある。
EHSNフィールドは、例えば、ルータによって受信される32ビットの拡張された最高シーケンス番号であってよい(例えば、RFC35550によって定義される)。EHSNは、報告が関連する最高RTPシーケンス番号を示し得る。
ECT (0)カウンタフィールドは、例えば、同期元(SSRC)から受信されたECT (0)を有するRTPパケットの32ビット累積番号であってよい。SSRCは、RTPヘッダ内で搬送される32ビット数値的SSRC識別子によって識別され得るRTPパケットのストリームの発信元であってよい。SSRCは、ネットワークアドレスに依存しない場合がある。ECT (1)カウンタフィールドは、例えば、SSRCからのECT (1)を有するRTPパケットの32ビット累積番号であってよい。
ECN−CEカウンタフィールドは、例えば、ECN−CEマーキングされたRTPセッションに受信機が参加した以降の、SSRCから受信されたRTPパケットの累積番号であってよい。ECN−CEカウンタフィールドは、任意の重複パケット内にECN−CEマークを含んでよい。例えば、受信機は、少なくとも32ビットであるローカル表現を使用してカウンタフィールドを受信したRTPパケットの累積番号値を追跡し得る。このローカル表現は、最小桁を有する16ビットを含み得る。65,535を超えるECN−CEマーキングされたパケットが受信された場合、ECN−CEカウンタフィールドは折り返してよい。
非ECTカウンタフィールドは、例えば、受信機がRTPセッションに参加した以降の、非ECTのECNフィールド値を持った、SSRCから受信されたRTPパケットの累積番号であってよい。受信機は、ローカル表現を使用して受信したRTPパケットの累積番号の値を追跡し得る。ローカル表現は少なくとも32ビットであってよい。このローカル表現は、最小桁を有する16ビットを含み得る。65,535を超える非ECTパケットが受信された場合、非ECTカウンタフィールドは折り返してよい。
消失パケットカウンタフィールドは、受信機が受信すると予想したRTPパケットの累積番号−受信機がRTPセッションに参加した以降にこのSSRCからすでに受信したパケットの重複ではない、それが実際に受信したパケットの数であってよい。遅れて到着するパケットは、消失したとカウントされなくてよい。例えば、受信機は、少なくとも32ビットであり、最小桁を有する16ビットを含み得るローカル表現を使用して、この値を追跡し得、言い換えれば、消失パケットカウントフィールドは、65,535を超えるパケットが消失した場合、折り返してよい。
重複カウンタフィールドは、SSRCからすでに受信されたパケットの重複であり得る、受信されたRTPパケットの累積番号であってよい。重複カウンタフィールドは、受信機がRTPセッションに参加した以降にSSRCからすでに受信されたパケットの重複であり得る、受信されたRTPパケットの累積番号であってよい。例えば、受信機は、ローカル表現を使用して重複カウンタフィールドの値を追跡し得る。ローカル表現は少なくとも32ビットであってよい。このローカル表現は、最小桁を有する16ビットを含み得る。65,535を超える重複パケットが受信された場合、重複カウンタフィールドは折り返してよい。
ECNフィードバック報告内のEHSNフィールド、ECT (0)カウンタフィールド、ECT (1)カウンタフィールド、ECN−CEカウンタフィールド、非ECTカウンタフィールド、消失パケットカウンタフィールド、および重複カウンタフィールドは、ネットワークバイト順の符号なし整数であってよい。各ECNフィードバック報告は、単一のRTP発信元(例えば、SSRC)に対応し得る。ノードは、複合RTCPパケット内に複数のECNフィードバック報告パケットを含めることによって複数の発信元を報告するように構成され得る。
カウンタは、後続の受信されたSSRCごとに0に始動される。カウンタは、特定の参加者からの初期報告時に、ECN−CEマーク、またはパケットロスの検出を可能にするように0に始動される。
ノードは、どのようにしてロス集中がAQMアルゴリズムに追加され得るかの例であり得る、ロス集中に基づく制御された遅延(LC−Codel)を利用し得る。ルータは、例えば、ルータで遭遇される伝送制御プロトコル(TCP)とリアルタイムビデオフローの混合物が存在するとき、LC−Codelを利用するように構成され得る。ルータは、LC−Codelを使用して、リアルタイムビデオフローと異なるようにTCPフローを扱い得る。TCPフローの場合、ルータは、LC−Codelを使用して、パケットを廃棄するかどうかを決定する際にデキューイングされるパケットの滞在時間を考慮し得る。ビデオフローの場合、ルータは、LC−Codelを使用して、ビデオパケットに関連付けられたフローの優先度を考慮することなどによってロス集中を強制し得る。ビデオフローの場合、ルータは、LC−Codelを使用して、パケットを廃棄する際にビデオフローにより作成されるキューイング遅延を考慮することなどによってロス集中を強制し得る。
ルータは、リアルタイム(RT)ビデオパケットを廃棄し得る。ルータは、エンキューイングの前および/またはデキューイングの後に、RTビデオパケットを廃棄し得る。本明細書で説明される実施形態は、エンキューイングの前にビデオパケットが廃棄されるとき対処する例(例えば、例示的なアルゴリズム)を示し得る。本明細書で説明される実施形態(例えば、およびアルゴリズム)は、デキューイングの後でビデオパケットが廃棄されることになるとき対処するように拡張されてよい。
ルータは、LC−Codelを使用して、単一のルータにおいて発生するおよび/または複数のルータにおいて発生する輻輳に対処し得る。ルータは、LC−Codelを使用して、どのようにロスが特定のフローに限定されるかを処理して、ロス集中を強制し得る。ルータは、LC−Codelを使用して、どのようにパケットが廃棄されるかを処理して、キューイング遅延を制御し得る。
ルータは、例えば、ルータが輻輳を経験するとき、フローまたはフローのサブセットの優先度を下げ得る。ルータは、優先度が下げられたフローからのパケットを廃棄し得る。ルータは、イントラフレームリフレッシュ(例えば、または他のビデオリフレッシュフレーム)を含むパケットが受信されるまで、優先度が下げられたフローからのパケットを廃棄し得る。ルータが、イントラフレームを含むパケットを受信するとき、ルータは、フローの優先度を下げるのを停止するように構成され得る。ルータは、フローの優先度が下げられるかどうかを決定するように構成され得る。ルータは、受信されたインターネットプロトコル(IP)パケットがイントラリフレッシュフレームを含むかどうかを決定するように構成され得る。
ルータは、例えば、フローの優先度が下げられるかどうかを決定するために、ビデオフローのための状態変数を維持し得る。ルータは、ルータを通過するビデオフローのための状態変数を維持し得る。例えば、ルータ状態[j]∈{優先度が下げられる、優先度が下げられない}は、ビデオフローjのための状態を示し得る。送信機および/またはビデオエンコーダは、例えば、受信されたインターネットプロトコル(IP)パケットがイントラリフレッシュフレームを含むかどうかを決定するために、IPパケット内のビットを設定することによって状態変数情報を示し得る。ビットは、送信機およびルータによって相互に一致され得る。例えば、ビット(例えば、ビットb)は、IPオプションフィールドの一部であってよい。例えば、ルータは、誤り伝播を停止するためにイントラフレームリフレッシュを含むパケットによってトリガされ得るので、ルータは、イントラフレームリフレッシュを備えるパケットを廃棄しないように構成され得る。
ルータは、いかなる瞬間においても1または複数のビデオフローの優先度が下げられ得る。いかなる瞬間においても1つのフローのみの優先度が下げられる場合、ルータは、LC−Codelを利用するように構成され得る。例えば、ビデオフローが、優先度が下げられた状態であることがある。ルータがパケットを廃棄すると決める場合、および現在優先度が下げられたフローが存在しない場合、ルータは、優先度が下げられていない状態であるビデオフローからのパケットを廃棄するように構成され得る。ルータは、このパケットが属するフローの優先度を下げるように構成され得る。ルータが、より多くのパケットが廃棄されるべきであると決定する場合、ルータが、イントラフレームリフレッシュの一部であるパケットに遭遇するまで、ルータはフローからパケットを廃棄し得る。ルータは、ルータが、イントラフレームリフレッシュの一部であるパケットに遭遇すると、フローを優先度が下げられた状態に戻すように構成され得る。いかなる瞬間においてもフローのサブセットの優先度が下げられ得るとき、ルータは、同様にフローに優先度を付け、優先度を下げ得る。ルータは、標準的なIP5タプルを使用して、受信されたIPビデオパケットの、フローとの関連付けを決定し得る。標準的なIP5タプルは、発信元アドレスと、宛先アドレスと、発信元ポート番号と、送信先ポート番号と、プロトコル番号とを備え得る。
ルータは、LC−Codelを利用して、キューイング遅延を制御し得る。リアルタイムビデオなどのビデオとTCPフローの混合物が存在する場合、ルータは、LC−Codelを利用して、キューイングを制御し得る。例えば、ルータは、LC−Codelを利用して、デキューイングの後でTCPパケットを廃棄し得る。ルータは、LC−Codelを利用して、エンキューイングの前に1または複数のビデオパケットを廃棄し得る。ルータは、LC−Codelを利用して、廃棄されると決定されたビデオパケットの数に関する「欠損」を増分し得る。ルータは、エンキューイングの前に「欠損」値に等しい、優先度が下げられたビデオフローに属するいくつかの着信パケットを廃棄するように構成され得る。欠損を使用してエンキューイングの前にパケットを廃棄することは、デキューイングの後にビデオパケットを廃棄することに適用され得る。
図18は、LC−Codelのデキューイング動作の例示的な流れ図である。図18では、ルータは、1802において、LC−Codelのデキューイングを利用し、欠損カウンタセットを初期値0に初期化するように構成される。ルータは、1804において、デキューイングされることになる次のパケットを受信するように構成され得る。ルータは、1806において、LC−Codelを利用して、キュー内のパケット滞在時間(例えば、TCPデータパケット滞在時間)を算出するように構成され得る。この1806から算出された値に基づいて、ルータは、1808においてデータパケットを保持するのかそれとも廃棄するのかを決め得る。ルータがパケットを保持すると決定した場合、1810において、ルータはパケットを送信し得る。ビデオパケットに関しては、ルータは、パケットを廃棄するのではなく、パケットのための欠損カウントを増分するように構成され得る。欠損の量は、キューイング遅延を維持するように、パケットがバッファにエンキューイングされる前にビデオフローから廃棄され得るビデオパケットのバックログを示し得る。1812において、ルータが1808でパケットを廃棄すると決定した場合、ルータは、LC−Codelを利用して、ビデオパケットがビデオフローに関連付けられるかどうかを決定し得る。パケットがビデオフローに関連付けられない場合、ルータは、1816においてパケットを廃棄してよい。パケットがビデオフローに関連付けられる場合、ルータは、1814において、パケットは廃棄されなくてよいと決定し得る。ルータが、パケットを廃棄しないと決定する場合、ルータは、1818において、欠損を1増分し得る。ルータは、1820において、パケットを送信し得る。
ルータは、差別化されたサービスコードポイント(DSCP)フィールドを検査することによって、IPパケットがビデオフローに関連付けられるかどうかを決定するように構成され得る。ルータは、ディープパケットインスペクションによってIPパケットがビデオフローに関連付けられるかどうかを決定するように構成され得る。
図19は、LC−Codelのエンキューイング動作の例示的な流れ図である。図19に示されるように、ルータは、1902において、優先度減少タイマー(dpt=0)および優先度減少持続時間(dp_duration=x、ここで、xは、例えば、50ミリ秒よりも大きいもしくは小さい値および/または300ミリ秒よりも大きいもしくは小さい値であってよい)開始値を用いてLC−Codelエンキューイングを初期化する。優先度減少持続時間は、新しいビデオフローの優先度を下げる間の持続時間を示す。優先度減少タイマーは、優先度減少持続時間に基づいて新しいビデオフローの優先度が下げられ得る瞬間を追跡し得る。優先度減少持続時間は、例えば、十分な時間が経過した後で欠損がゼロにならない場合、指数関数的に減少させ得る。
1904では、ルータは、次のパケットを受信し得る。ルータは、エンキューイング動作を使用して新しいパケットを調査し得る。エンキューイング動作は、1906において、パケットがビデオフローに関連付けられるかどうかを決定し得る。パケットがビデオフローに関連付けられないと決定したことに応答して、エンキューイング動作は、1908において、パケットをエンキューイングし得る。パケットがビデオフローに関連付けられる場合、1910において、パケットの欠損値が、0などの所定の値と比較される。検出された欠損値が所定の値よりも大きくない場合、エンキューイング動作は、1912において、パケットをエンキューイングする。検出された欠損値が所定の欠損値よりも大きい場合、エンキューイング動作は、1914において、優先度減少タイマーが経過したかどうかを決定する。
優先度減少タイマーが経過した場合、1916において、優先度減少タイマーが現在時刻値に設定されて、優先度減少持続時間値に追加され、1918において、現在時刻が優先度減少タイマーよりも小さいまたはそれに等しいかどうかを決定するために比較がなされる。現在時刻が優先度減少タイマーよりも大きいかそれに等しい場合、1920において、パケットが廃棄される。1920においてパケットが廃棄される場合、欠損=欠損−1である。パケットが、優先度が下げられないフローに属すると決定された場合、フローの優先度が下げられ、1920において、優先度減少持続時間値が、以前に設定された優先度減少持続時間値が乗算される値(例えば、0.9*dp_duration)に設定される。優先度減少タイマー値は、優先度減少タイマー値と優先度減少持続時間値の両方を含む値(例えば、dpt=:dpt+dp_duration)である。1928において、エンキューイング動作は、欠損がゼロに等しいかどうかを決定するために確認し得る。欠損値がゼロであると決定したことに応答して、1930において、優先度減少タイマーおよび優先度減少持続時間値がリセットされる。
現在時刻が優先度減少タイマーよりも小さい場合、エンキューイング動作は、1922において、パケットが、優先度が下げられるフローに関連付けられるかどうかを決定する。パケットが、優先度が下げられるフローに関連付けられない場合、1924において、パケットはエンキューイングされる。パケットが、優先度が下げられるフローに関連付けられる場合、1926において、パケットは廃棄され、欠損は欠損−1に等しいように設定される。1928において、エンキューイング動作は、欠損がゼロに等しいかどうかを決定するために確認し得る。欠損値がゼロであると決定したことに応答して、1930において、優先度減少タイマーおよび優先度減少持続時間値がリセットされる。
ビデオパケットは、輻輳サイクル中に欠損をヌルアウトするように、優先度が下げられたフローから廃棄され得る。デキューイング動作中に欠損が作成される可能性がある。ルータは、例えば、事前設定された持続時間が経過し、欠損がまだヌルアウトされていないとき、ますます積極的にビデオフローの優先度を下げるようにエンキューイング動作を構成し得る。例えば、ルータは、1つのビデオフローの優先度を下げて開始し得る。事前設定された持続時間欠損が依然として非ゼロである場合、ルータは、第2の新しいビデオフローの優先度を下げ、優先度が下げられるビデオフローの総数を2に等しくし得る。欠損が、延長された時間期間にわたってゼロよりも大きいままである場合、ルータは、追加ビデオフローの優先度が下げられ得る(例えば、より積極的な優先度減少)。ルータは、より多くのビデオフローの優先度を下げることによって、より迅速に欠損をゼロにするように構成され得る。より多くのビデオフローの優先度を下げることは、ビデオ品質に悪影響を与え得る。ルータは、輻輳制御(例えば、より多くのビデオフローの優先度を下げる)とビデオ品質のトレードオフをするようにエンキューイング動作を構成し得る。
図20は、単一輻輳されたルータと二重輻輳されたルータの両方を含む、ビデオトラフィックおよびバックグラウンドTCPトラフィックを有するダンベルネットワークトポロジにおいて用いられるLC−Codelの例の図である。ダンベルネットワークトポロジのネットワークシミュレータにおいてシミュレーションが実行され、結果が図20に表示されている。図20は、LC−Codelの例示的な実施形態の性能を示す。
図20には、5つのビデオ送信機(ビデオ送信機i、i=1,2,…5)2002、2004、2006、2008、2010がある。ビデオ送信機2002、2004、2006、2008、2010は、2つのルータ(ルータ1およびルータ2)2026、2028を通ってそれらのそれぞれの受信機(ビデオ受信機i、i=1,2,…5)2012、2014、2016、2018、2020まで至るビデオテレフォニートラフィックを送信するように構成され得る。2つのバックグラウンドTCPフロー(クライアントi−サーバi、i=1,2,…5)2030から2020および2032から2024があり、1つが各ルータ2026、2028を越える。バックグラウンドTCPフローは、ファイル転送プロトコル(FTP)アップロードおよびダウンロードアプリケーションを実行し得る。図20に示されるトポロジ内で接続されたリンクは、148.81Mbpsの容量を有するポイントツーポイントプロトコル(PPP) SONET OC3であってよい。TCPリンク(クライアントi−ルータi2030から2022、およびルータi−サーバi、i=1,22032から2024)のためのリンク遅延は5msであり得、ルータ間リンク遅延(ルータ1−ルータ2)は5msであり得、(ビデオ送信機i−ルータ1、i=1,2,…5)および(ルータ2−ビデオ受信機j j=1,2,…5)およびリンクは10msの遅延を持ち得る。パラメータ「x」(例えば、「dp_duration」の初期化)は、100msに設定され得る。パケット廃棄確率および遅延パラメータなどの残りのパラメータは、所定の値に設定されてよい。
ビデオ送信機は、30fpsのレートでIPPPフォーマットとして符号化された10秒持続時間のビデオシーケンスを送信し得る。ルータ12026における単一のボトルネックシナリオでは、シミュレーション設定は、ルータ12026およびルータ22028のパケット処理レートはそれぞれ6×103パケット/秒および105パケット/秒であり、ルータ12026を越える(クライアント1−サーバ12030から2022)バックグラウンドFTPアプリケーションは、4秒の持続時間にわたって、平均33msで指数関数的に分布された要求間時間を用いて、平均5×105バイトの指数関数的に分布されたファイルサイズを有するファイルをアップロードおよびダウンロードし、ルータ22028を越える(クライアント2−サーバ22032から2024)FTPアプリケーションは、4秒の持続時間にわたって、平均3.4msで指数関数的に分布された要求間時間を用いて、平均2.5×103バイトの指数関数的に分布されたファイルサイズを有するファイルをダウンロードするように構成され得る。2回輻輳されたルータの場合、シミュレーション設定は、両方のルータのパケット処理レートは6×103パケット/秒であり、ルータ1およびルータ2を越えるバックグラウンドFTPアプリケーションは、4秒の持続時間にわたって、平均33msで指数関数的に分布された要求間時間を用いて、平均3.5×105バイトの指数関数的に分布されたファイルサイズでファイルをアップロードおよびダウンロードするように設定され得る。
ビデオフローの場合、ルータは、性能メトリックが現代のビデオテレフォニーシステムの挙動と一致するようにフリーズ時間のパーセンテージを選定し得るが、ルータは、TCPフローのためのスループットを選定し得る。ビデオ受信機におけるパケット配信の適時性は考慮に入れられてよい。ルータは、一定の再生遅延モデルを利用してよく、この再生遅延モデルは、時刻(tk+h)で表示のために受信機においてで利用可能なビデオフレーム_kを規定し得、ここで、tkは、フレーム_kの最後のパケットがビデオ送信機において送信された時刻を表し、hは再生遅延を表す。フレーム_kのパケットは、フレームフリーズを回避するために、時刻(tk+h)の前に受信機に到着し得る。フレーム_kに属するパケットが、(tk+h)の後、時刻
(ここで、dはビデオフレームレートの逆数である)の前に到着した場合、1つのフレームフリーズが発生し得る。パケットが、フレーム_kを表示するために有用でないことがあるとき、1つのフリーズフレームが発生し得る。例えば、将来のフレームのパケットが時間とおりに到着するならば、パケットは、将来のフレームを復号するために有用であり得、パケットは、失われると考慮されなくてよい。フレーム_kに属するパケットが、時刻
の後に到着する場合、パケットは失われると考慮されてよい。再生遅延hは、267msに設定され得る。
表1および表2はそれぞれ、単一輻輳されたルータの場合と二重輻輳されたルータの場合に、非常に輻輳したバックグラウンドTCPトラフィックの存在下でビデオ送信機が「競走馬」ビデオシーケンスを送信するときの、LC−Codelの例を含む差分キュー管理方式の性能の例を示す。ルータは、LC−Codelを利用して、フリーズ持続時間のより短いパーセンテージを提供する点で、ビデオフローに向上された教育品質(QoE)を提供し得、TCPフローに対して無視できるほどの影響を有する。
表1および表2に示されるように、遅延に結びつけられた違反により、後方廃棄方式においてパケットロスが発生し得る。パケットロスがルータで発生しないことがあり、これは、今日インターネットで観測される典型的な「バッファ膨張」シナリオであり得る。高いネットワーク負荷の下、後方廃棄は、結びつけられた時間内でかなりの割合のパケットを配信し損ねることがある。CodelおよびLC−Codelを利用するルータは、低いキューイング遅延を維持し、適時にパケットの配信を可能にするように、ルータにおけるパケットロスを経験し得る。Codelと比較したLC−Codelの利益は、LC−Codelはパケットロスを集中させることが可能であるが、Codelはフローにパケットをランダムに廃棄させ、より多くのフリーズ発生を招くことによるものである。後方廃棄のパケットロス率は、Codelよりもはるかに高いことがあるが、後方廃棄のフリーズ持続時間は、Codelと悪い方に匹敵しないことがある。後方廃棄はパケットをバースト的に廃棄し得、これは、フリーズ持続時間を減少させる。後方廃棄とLC−Codelの差は、後方廃棄は、高遅延レジーム(regime)でバースト的パケット廃棄をするが、LC−Codelは、主にビデオテレフォニーアプリケーションにとって興味のあるレジームである低遅延レジームでパケットロスを集中させることである。
図21は、連続フレームフリーズの長さに関する条件付き分布の例の図である。フレームのパケットが(tk+h)の後、
の前に到着するとき、連続フレームの単一フレームフリーズが発生することがある。連続フレームの単一フレームフリーズが、より長い持続時間のフレームフリーズにつながることがある。連続フレームの単一フレームフリーズが、より長い持続時間のフレームフリーズにつながるパケットロス影響に類似していることがある。図21は、単一フレームフリーズイベントの発生に関して条件付けされ得る後方廃棄のための表1の単一ルータ輻輳シナリオに関する連続フレームフリーズの長さに関する条件付き分布を示す。
表1および表2に示されるLC−Codel結果は、高い輻輳に焦点を当てることがある。LC−Codelは、他の輻輳レジームにおいてアクティブキュー管理を実行するように構成され得る。輻輳が減少するにつれて、輻輳の後方廃棄処理は、ワイヤレスネットワーク内でのトラフィックを改善し得る。輻輳の後方廃棄処理は、遅延に誘発されるパケットロスを減少させ、負荷を減少させ得る。表3および表4は、(ルータ1における)単一輻輳されたルータシナリオの場合のLC−Codelの性能の例を示し、表3の輻輳レベルは表4よりも高い。表3および表4のシミュレーション設定は、次のとおりである。ルータ1およびルータ2のパケット処理レートはそれぞれ、6×103パケット/秒および105パケット/秒であり、ルータ1を越える(クライアント1−サーバ1)バックグラウンドFTPアプリケーションは、4秒の持続時間にわたって、平均33msで指数関数的に分布された要求間時間を用いて、表3では平均3.5×103バイト(表4では2.75×105バイト)の指数関数的に分布されたファイルサイズを有するファイルをアップロードおよびダウンロードし、ルータ2を越える(クライアント2−サーバ2)FTPアプリケーションは、4秒の持続時間にわたって、平均3.4msで指数関数的に分布された要求間時間を用いて、平均2.5×103バイトの指数関数的に分布されたファイルサイズを有するファイルをダウンロードする。
システムパラメータは、表1から表4において考慮に入れられ得る。システムパラメータは、目標遅延および/またはリアルタイムでビデオフレームを表示する際に受信機が許容できる最大遅延を示すために使用され得る再生遅延を備え得る。目標遅延は、キューイング遅延が値を超えた場合にパケットをマーキングするために使用され得る。再生遅延は、リアルタイムでビデオフレームを表示する際に受信機が許容できる最大遅延を示すために使用され得る。目標遅延は、再生遅延よりも小さくてよい。例えば、キューイング遅延が目標遅延よりも小さいとき、パケットロスが発生しないことがある。
ルータは、後方廃棄を利用するとき、Codel/LC−Codelを利用するルータが経験するであろうパケットロスよりも大きな、遅延により誘発されたパケットロスを経験し得る。ルータは、後方廃棄を利用するとき、例えば、延長された期間にわたってキューイング遅延が再生遅延よりも大きいとき、より大きな、遅延により誘発されたパケットロスを経験し得る。LC−Codelの性能は、他のものよりも著しく優れている場合がある。
例えば、キューイング遅延が目標遅延よりも大きく、キューイング遅延が再生遅延よりも小さいとき、Codel/LC−Codelを利用するルータは、パケットロス(例えば、非ゼロフリーズ持続時間)を経験することがある。例えば、キューイング遅延が目標遅延よりも大きく、キューイング遅延が再生遅延よりも小さいとき、後方廃棄を利用するルータは、消失パケットを経験しないことがある。
ルータは、LC−Codelを利用して、ロス集中を実施し得る。例えば、ルータは、命令を使用して、フローの優先度が下げられたかどうかを示す状態変数を維持し得る。例えば、ルータは、パケットロスを検出すると優先度を下げるよう状態を変更するように構成され得る。ルータは、ビデオフレームリフレッシュパケットがフローのためにルーティングされたというインジケーションを受信すると、状態変数を、優先度が下げられていない状態に戻すように構成され得る。ビデオフレームリフレッシュパケットは、IPPP構造、または階層型P内の時間層0などの階層型Pビデオコーディング構造を備え得る。例えば、ルータは、次のようにLC−Codelを実施し得る。
ルータ状態[i]∈{TRUE,FALSE}は、ルータがフローiのために維持する状態を示し得る。ビットA=1は、パケットがIフレームの一部であることを示すためにビデオ送信機によって設定されるビットを示し得る。
ルータは、複数のルータと通信するとき、LC−Codelを利用し得る。例えば、LC−Codelを使用するルータは、以下のアルゴリズムを使用して、他のルータに、フローの優先度が下げられたことを知らせ得る。
ビットBは、パケットは優先度が下げられたフローに属することを示すようにルータによって設定されるビットを示し得、したがって、ダウンストリームルータは情報を認識させられ得、ルータ状態[i]∈{TRUE,FALSE}は、ルータがフローiのために維持する状態を示し得る。
ルータのLC−Codelの利用は、典型的なワイヤレスネットワーク内でのリアルタイムビデオトラフィックの処理を観測するために、OPNETなどのネットワークシミュレータにおいてシミュレートされ得る。シミュレータは、リアルタイムビデオ送信をシミュレートするために使用され得る。ビデオシーケンスは、IPPPP構造を有してよい。ビデオシーケンスが他のビデオフォーマットに対して実施されることを可能にする他の構成も可能である。
ビデオ送信機は、フレーム0から始まってシーケンスの終了までパケットを順次送信し得る。ビデオ受信機は、(例えば、消失パケットに関する)リアルタイムトランスポートプロトコル制御プロトコル(RTCP)フィードバックをビデオ送信機に送り得る。受信機からRTCPフィードバックを受信すると、ビデオ送信機は、その送信シーケンス内の次のフレームから瞬時デコーダリフレッシュ(IDR)を挿入し、その送信を継続し得る。
図22は、LC−Codelを利用するネットワークシミュレータにおけるリアルタイムビデオの例の図である。図22では、Fxは、フレームxから始まりシーケンスの終了まで符号化され得るビデオを示し得る。例えば、F0 2202は、Iフレームであるフレーム0から始まる完全なビデオシーケンスのために符号化されたビデオを示し得、残りのフレームはPフレームを備える。F 10 2206は、フレーム10から始まりシーケンスの終了まで符号化されたビデオシーケンスを示し得、フレーム10はIフレームであり、残りのフレームはPフレームを備える。Fx値は、事前に符号化されてもよいし、単一の操作において前もって算出されてもよい。フレームおよび/またはパケットのサイズは、さまざまな所定の時間間隔で分析されてよい。
図22では、ビデオシーケンスF0が送信され得る。ビデオシーケンスのフレーム9において、F0 RTCPが受信され得る。ビデオシーケンスF0は、フレーム9まで送信を終えないことがある。フレーム10以降、ビデオシーケンスF10 2206に対して切り換えがなされ得る。F10 2206内の第1のフレーム(例えば、フレーム#10)はIフレームであってよく、残りのフレームはPフレームであってよい。ビデオシーケンスF0からビデオシーケンスF10への切り換えは、ビデオ送信機がRTCPを受信したとき、Iフレームの挿入を引き起こし得る。複雑さ(例えば、事前に符号化されたビデオシーケンスの格納、所望の事前に符号化されたビデオシーケンスの調査)は、フレームの数に対して線形であり得る。パケットおよび可能なフレームシーケンス(図22のFn、n∈N)のサイズのメモリ内での格納は可能であり得る。RTCPフィードバックが受信されたとき、シーケンスは切り替えられ得る。
ルータは、制御された遅延アクティブキュー管理(Codel)アルゴリズムを用いて、ロス集中を実現し得る。ルータは、Codelアルゴリズムを利用して、1または複数のAQMアルゴリズムにおける「パラメータチューニング」を処理し得る。ルータは、Codelアルゴリズムを利用して、ビデオパケット廃棄を制御する可能性が、ロス集中を実現することを可能にし得る。後方廃棄(DT)アルゴリズムおよびランダム初期検出(RED)アルゴリズムなどのいくつかのAQMアルゴリズムは、ロス集中の実現に関してCodelほど良好でないことがある。ルータは、REDアルゴリズムのパラメータを構成するのに困難を経験することがある。ルータは、DTアルゴリズムを利用するとき、例えば、ルータに無制限サイズバッファが与えられるとき、キューイング遅延を制御するのに困難を経験することがある。ルータは、DTを利用するとき、輻輳が発生すると、フローの1または複数のサブセットからパケットを廃棄するのに苦労することがある。
図23は、後方廃棄(DT)アルゴリズムを使用してロス集中の特徴付けを近似するように構成された例示的なキューの図である。図23に示されるように、ルータバッファは、1または複数の閾値、例えばロス集中閾値(LT)および仮想後方廃棄閾値(VT)を持ち得る。VTは、所定の仮想閾値(例えば、実際のバッファサイズの95%または何らかの他の所定のパーセンテージ)を表してよい。LT(例えば、実際のバッファサイズの90%または何らかの他の所定のパーセンテージ)は、ロス集中をトリガする所定の閾値を示し得る。図23に示されるように、着信パケット2302は、バッファ内にエンキューイングされるように置かれ得る。Q2304はキュー長を表すことができ、このキュー長は、例えば、じきにエンキューイングされることになっている着信パケットを考慮に入れてよい。
DTを利用してロス集中を強制するルータは、例えば、Q>LTならば、それが、優先度が下げられたビデオフローに属する場合、ルータが着信パケットを廃棄し得ることを提供するように構成され得る。DTを利用してロス集中を強制するルータは、例えば、Q>LTならば、着信パケットが非ビデオフローまたは優先度が下げられていないビデオフローに属する場合、ルータが着信パケットを廃棄しなくてよいことを提供するように構成され得る。ルータは、キュー長が仮想閾値に到達する前に優先度が下げられたビデオフローからのパケットを廃棄し始めることによって、ロス集中がトリガされるように構成され得る。
DTを利用してロス集中を強制するルータは、例えば、Q>VTならば、それが非ビデオフローに属する場合または着信パケットが、優先度が下げられたビデオフローに属する場合、ルータが着信パケットを廃棄し得ることを提供するように構成され得る。DTを利用してロス集中を強制するルータは、例えば、Q>VTならば、着信パケットが、優先度が下げられていないビデオフローに属する場合、または着信パケットがRTCPパケットである場合、ルータが廃棄しなくてよいことを提供するように構成され得る。ルータは、優先度が下げられたビデオフローからのパケットを廃棄し、優先度が下げられていないビデオフローからのパケットを廃棄しないことによって、ロス集中が強制されるように構成され得る。ルータは、通常のやり方で非ビデオパケットを扱うように構成され得る。ルータは、ビデオ送信機がロス情報を得ることを確実にするために、RTCPパケットを廃棄しないように構成され得る。
DTを用いるルータは、Q>LTなどのとき、ルータが非ビデオパケットを廃棄し得るよりも早く、優先度が下げられたフローに属するビデオパケットを廃棄し得る。Q>VTのとき、ルータは、優先度が下げられていないビデオフローに対して奨励(incentivize)し得る。
図24は、DTのピーク信号対雑音比(PSNR)のCDFの例のグラフである。図24では、DTは、Q>VTならばパケットが廃棄され、ロス集中が強制される仮想DT(例えば、後方廃棄)であってよい。図24では、平均PSNR利得は0.8dBであってよい。
ルータ、ルータのグループ、またはインターネットなどのルータのネットワークは、ロス集中の部分的実装を利用してよい。例えば、リアルタイムビデオアプリケーションのパス上のルータ(例えば、すべてのルータ)にロス集中を新しい特徴として追加することが可能でない場合がある。例えば、いくつかのルータは、ビット(例えば、ビットa、b、c)を搬送するために使用されるIPオプションフィールドの使用をサポートしないことがあり、IPオプションフィールドを使用するパケットを廃棄することがある。ビットを使用するように構成されない1または複数のルータは、ワイヤレスネットワーク内のルータの間での協調をより困難なものにすることがある。
例えば、1または複数のルータは、協調なしで(例えば、a、b、cなどのビットを使用しない)ロス集中を個々に強制することがある。ルータ間での協調の欠如は、より少ない性能利得につながることがある。ビットを使用するように構成されない1または複数のルータは、図16に示されるように、1652において新しいパケットが到着したときに状態変数を更新することに類似してよい。例えば、アップストリーム情報は、新しいパケットがビットa、b、およびcなどのビットを搬送しないとき、図16のルータ間で通信に追加されないことがある。ルータは、1660において発信パケットをマーキングするために状態変数を用いないことがある。
ノードは、リアルタイムビデオトラフィックフローを受信するように構成されたプロセッサを備え得る。状態変数は、ノードにおいてリアルタイムビデオトラフィックフローに関連付けられ得る。状態変数は、ノードにおけるリアルタイムビデオトラフィックフローのためのロス状態を示し得る。ノードは、リアルタイムビデオトラフィックフローのラウンドトリップタイム(RTT)を決定するように構成されたプロセッサを備え得る。ノードは、RTTに基づいてロス状態がないことを示すようにリアルタイムビデオトラフィックフローに関連付けられた状態変数を変更するように構成されたプロセッサを備え得る。RTTは、所定の値であってよい。RTTは、リアルタイムビデオトラフィックフローの発信元と送信先との間の伝送制御プロトコル(TCP)接続に基づいて推定され得る。RTTは、キューイング遅延を使用してRTTの下限を作ることによって決定され得る。
ビデオ送信機および他のルータからの協調がない場合に、ルータは、フローのステータス(例えば、aビット、bビット、および/またはcビット)を示すルータ間で交換されるシグナリングの使用なしにロス集中を実施し得る。例えば、ルータは、IPまたは他のヘッダ内で明示的シグナリングを受信することなくトラフィックフローの観測に基づいてロスからロスなしにフローの状態(例えば、State_k)を遷移させるように構成され得る。例えば、ルータは、どのくらい長さのフローがロスの状態であるべきかを知らないことがある。ルータは、フローのラウンドトリップタイム(RTT)を推定するように構成され得る。ルータがリアルタイムビデオフローの発信元と送信先との間のTCP接続を識別することができる場合、ルータは、TCP RTTの受動的推測を利用して、リアルタイムトラフィックフローのRTTを推定し得る。ルータは、RTTを使用して、所与のフローが所与の状態(例えば、優先される、優先度が下げられるなど)のままであってよい時間の量を決定し得る。例えば、ルータがRTTを推測することができないとき、および/または現在の推測値が利用可能でない場合、ルータは、所定の一定値(例えば、100ms)を用いるように構成されてよく、この一定値は、インターネット上で見られる平均RTTに近くてよい。
ルータは、ローカルに観測されるキューイング遅延を使用して、RTTの下限を作り得る。ルータは、この下限を使用して、RTTの正確な値を用いれば可能であろう利得の一部をもたらし得る。ルータは、記憶媒体内に有形に記憶されたコンピュータ命令を利用および実行して、RTTの値を推測し得る。
ルータは、トラフィック特性を分析することによってリアルタイムビデオトラフィックを推測するように構成され得る。ルータは、トラフィック特性の分析から得られた情報を使用するように構成され得る。ルータは、暗号化されていない利用可能な情報を使用するように構成され得る。例えば、暗号化が、セキュアリアルタイムトランスポートプロトコル(SRTP)プロファイルなどのメディアペイロードに対して可能であり、ルータによって受信されたパケットの残りの部分に対しては可能でない場合、ルータは、メディアがリアルタイムビデオであるかどうかを容易に知り得る。ルータは、暗号化されたメディアがリアルタイムビデオであると決定し得る。例えば、SRTPの場合、リアルタイムトランスポートプロトコル(RTP)パケットヘッダは暗号化されないので、ルータは、暗号化されたメディアがリアルタイムビデオであると決定し得る。同じパケット内で搬送されるペイロードタイプ(FT)フィールドは、どの種類のメディアがRTPパケットによって搬送されるかを示し得る。ルータは、RTPパケットによって搬送されるメディアを決定するためにパケット内で搬送されるPTフィールドを読み取るように構成され得る。ルータは、例えば、それがリアルタイムビデオである可能性が高くなり得るので、メディアタイプがビデオを示す場合、ロス集中を適用するように構成され得る。
ルータは、例えば、トランスポート層セキュリティ(TLS)を使用するなど、暗号化がRTPパケット全体に対して行われる場合、暗号化されたRTPパケットを調べて、パケットがリアルタイムビデオトラフィックを搬送するかどうかを決定することができない場合がある。ルータは、使用されているプロトコルについての情報を有するトラフィックパターンを分析し得る。例えば、UDPパケットがオーディオおよび/またはリアルタイムビデオを搬送する場合、ルータは、IPパケットを識別するように構成され得、プロトコルフィールドはUDPとして示され、ペイロードが暗号化される。プロトコルフィールドは、使用されているトランスポートプロトコルのタイプを示し得る。UDPパケット間で、ルータは、約20ミリ秒間隔でパケットからなるフローを識別するように構成され得る。ルータは、フローはオーディオフローである可能性が最も高いと推測するように構成され得る。ルータは、残りのフローがリアルタイムフローである可能性が最も高いと推測するように構成され得る。ルータは、どのフローがオーディオフローであるか、およびどのフローがリアルタイムビデオフローであるかを識別し得る。ルータは、例えば、識別されたリアルタイムビデオフローに対してロス集中に基づくAQMを適用するように構成され得る。UDPパケットは、リアルタイムゲーム、リモートプロシージャコール、ドメイン名サービストラフィックなどの他のタイプのトラフィックを搬送し得る。ルータを構成または適合させることは、例えば、リアルタイムゲーム、リモートプロシージャコール、ドメイン名サービスの特性などに起因するアプリケーション固有トラフィック特性を反映する追加パラメータを考慮に入れることがある。
ビットの数は、さまざまなパケットヘッダ、さまざまなパケットヘッダ内の拡張フィールド、ラベル、または情報要素(IE)内で画定され得る。定義されるビットの数は、さまざまなパケットヘッダ内、さまざまなパケットヘッダ内の拡張フィールド、ラベル、またはIE内で利用可能なビット空間に依存し得る。ビット(例えば、ビットa、b、c)は、IPパケット以外のパケット内で搬送され得る。ビットa、b、cは、例えば、IPパケットのオプションフィールドを使用することによって、IPパケット内で搬送され得る。ルータは、オプションフィールドの使用をサポートしないことがある。ルータは、オプションフィールドを使用してIPパケットを廃棄し得る。ルータは、変更されたまたは拡張されたパケットIPヘッダ、別のタイプのパケットヘッダ、ラベル、またはIE内でビットを読み出すように構成され得る。
例えば、1または複数のルータは、RTPパケットヘッダ拡張部を使用してRTPパケットヘッダを読み出すように構成され得る。RTPパケットヘッダ拡張部を使用してRTPパケットヘッダを読み出すように構成されたルータは、IPパケットを廃棄しないことがある。ロス集中を可能にするために、リアルタイムビデオフローのパス上の1または複数の所定のルータが変更され得る。例えば、基地局またはノード(例えば、evolvedノードB、リモートラジオヘッド、フェムトeNB、ピコeNB、中継局、またはWiFiもしくはWiMaxワイヤレス通信ネットワーク内のアクセスポイントなど)は、RTPパケットヘッダを調べてRTPパケットヘッダ拡張部内で見つけられたビットを読み出す、得る、または変更するようにルータとして構成され得る。
ルータは、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)パケットヘッダ(またはラベル)内で搬送されるビット(例えば、ビットa、b、c)を読み出すように構成され得る。
図25は、ビット(例えば、ビットa、b、c)を搬送するように構成されたMPLSラベルの例の図である。図25に示されるように、ビット20 2502、21 2504、および22 2506は、経験的とマーキングされ、ビットa、b、cなどの3つのビットを搬送するために使用され得る。
ルータは、初期パケットロスを引き起こしたパケットロス以外のパケットロスを検出し得る。ルータは、ビット(例えば、ビットa)を使用して、パケットロスがリアルタイムビデオフローに対して発生し、例えば、次いで、ダウンストリームルータにおいて優先度が下げられ得ることをダウンストリームルータに知らせるように構成され得る。ダウンストリームルータは、ビットを有する明示的シグナリングを使用するように構成されないことがある。ダウンストリームルータは、アップストリームルータからの明示的シグナリング(例えば、ビットa)に頼らずにフローがパケットロスを経験したと推論し得る。例えば、ダウンストリームルータは、RTPパケットのシーケンス番号を検査し得る。ルータがギャップを検出する(例えば、「開ループ」)場合、ルータは、RTPパケットが属するフローがパケットロスを被ったと結論し得る。ルータは、そのフローの優先度がまだ下げられていない場合、パケットロスを経験したフローの優先度を下げ得る。
図26は、ダウンストリームルータによる開ループシナリオの検出の例の図である。図26に示されるように、ルータA2602は、ロス集中に対応していないことがある。ルータA2602はパケット3 2614を廃棄し、パケット3 2614はビデオパケットフロー(例えば、パケット1 2618、2 2616、4 2612、および5 2610をさらに備えるビデオパケットフロー)の一部である。ダウンストリームルータであるルータC2606は、シーケンス番号のギャップを検出し得る。ルータC2606は、パケットロスがそのビデオパケットフローに対して発生したと決定し得る。ルータC2606は、何らかの時間、例えばRTTの間、そのビデオパケットフローの優先度を下げることによってパケットロスに応答するように構成され得る。ルータC2606は、明示的シグナリング(例えば、ビットa、b、cを使用する)が可能であり得る。ルータC2606は明示的シグナリングが可能な場合、ルータC2606は、ビデオフローのシーケンス番号内でギャップを検出したことに応答して、ビデオフローの1または複数のパケット上の1または複数のシグナリングビットを設定し得る(例えば、「a=1」を設定し得る)。ロス集中に対応していないルータ(例えば、ルータA2602)は、ロス集中対応であるルータ(例えば、ルータC2606)と優雅にインターワーキングしてよく、ロス集中対応ルータは、ロス集中関連パラメータの明示的シグナリングが可能であってもなくてもよい。
ルータは、ロス集中および輻輳制御を利用して、エンドツーエンド輻輳における過度の不公平性を短期的に処理し得る。ルータは、ロス集中および輻輳制御を利用して、パケットロスをフローのサブセットに集中させ得る。ロス集中は、(例えば、ラウンドトリップ遅延時間(RTD)またはラウンドトリップタイム(RTT)に対する影響に関して)長期的に公平と特徴付けられ得るが、その影響は、短期的にエンドツーエンド輻輳における不公平性をもたらすことがある。例えば、ルータは、パケットロスを観測することによって送信機がネットワーク輻輳を推測し得るいくつかのリアルタイムビデオアプリケーション(例えば、WebRTC)において、エンドツーエンド輻輳制御を実施し得る。その結果、パケットが廃棄されるユーザは、彼らの送信レートを減少させ続けるが、パケットが廃棄されない他のユーザは、彼らの送信レートを減少させず、輻輳制御を実行する際に短期的に過度の不公平性をもたらすであろう。
上記で説明されたプロセスは、コンピュータおよび/またはプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体内に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、および/またはファームウェアにおいて実施されてよい。コンピュータ可読媒体の例は、限定するものではないが、電子信号(有線接続および/またはワイヤレス接続を経由して送信される)および/またはコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、限定するものではないが、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、限定するものではないが内部ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびに/またはCD−ROMディスクおよび/もしくはデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含む。ソフトウェアと関連するプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、および/または任意のホストコンピュータにおいて使用する無線周波数トランシーバを実行するために使用されてよい。