JP2016532760A - 高温耐性ポリエチレンおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
上記組成物が、IS0 1133に従って決定された0.12〜0.21g/10分のメルトフローレートMFR5(190℃、5kg)を有し、また
上記のポリエチレン組成物が、4.9Pa-1以上かつ9.0Pa-1以下の範囲内の多分散性指数PIを有する、上記ポリエチレン組成物から作製される場合、このような改善された特性のバランスを有するパイプを提供することができるという驚くべき知見に基づく。
IS0 1183-1:2004に従って決定された952.0kg/m3超かつ957.0kg/m3以下の密度を有するベース樹脂を含むポリエチレン組成物であって、
IS0 1133に従って決定された0.12〜0.21g/10分のメルトフローレートMFR5(190℃、5kg)を有し、かつ
4.9Pa-1以上かつ9.0Pa-1以下の範囲内の多分散性指数PIを有する、
上記ポリエチレン組成物を提供する。
a) エチレンを重合させるステップであって、
(i) Al 1.30〜1.65mol/kgシリカ、
Mg 1.25〜1.61mol/kgシリカ、
Ti 0.70〜0.90mol/kgシリカ
を含む触媒のモル組成を有し、かつ7〜15μmの平均粒径(D50)を有するシリカ支持チーグラー・ナッタ触媒の存在下に;
(ii) 第1ループリアクター中で、アルキルアルミニウム化合物および連鎖移動剤の存在下でエチレンを重合させて、220〜400g/10分のメルトフローレートMFR2(190℃、21.6kg)を有する第1中間材料を得る、上記ステップ;および
b) 上記第1中間材料を含む反応生成物を第2ループリアクターに移動させるステップであって、
(i) エチレンを第2ループリアクターに供給し、
(ii) 上記第1中間材料をさらに重合させて、
上記第1中間材料のメルトフローレートMFR2(190℃、2.16kg)の1.10〜1.35倍のメルトフローレートMFR2(190℃、2.16kg)を有する第2中間材料を得る、上記ステップ;ならびに
c) 上記第2中間材料を含む反応生成物をガス相リアクターに移動させるステップであって、
(i) エチレンとコモノマーをガス相リアクターに供給し、
(ii) 上記第2中間材料をさらに重合させて、
ISO 1183-1:2004に従って決定された952.0kg/m3超かつ957.0kg/m3以下の密度を有するベース樹脂を得る、上記ステップ、
上記ベース樹脂を安定剤およびカーボンブラックと共に押出してポリエチレン組成物とするステップであって、上記組成物は、ISO 1133に従って決定された0.12〜0.21g/10分のメルトフローレートMFR5(190℃、5kg)、および4.9Pa-1超かつ9.0Pa-1以下の範囲内の多分散性指数PIを有する、上記ステップ
を含む、上記ポリエチレン組成物を提供する。
(i) 式Mg(R)2(式中、各Rは、1〜10個のC原子、好ましくは2〜10個のC原子を有する同一のまたは異なるアルキル基である)で表されるジアルキルマグネシウム化合物、最も好ましくはブチルオクチルマグネシウムを、式R'OH(式中、R'は、2〜16個のC原子、好ましくは4〜10個のC原子を有するアルキル基である)で表されるアルコール、最も好ましくは2-エチル-ヘキサノールと、芳香族溶媒中で1:1.70〜1:1.95、好ましくは1:1.75〜1:1.90のモル比で反応させることによってマグネシウム錯体を調製し、
(ii) 7〜15μm、好ましくは8〜12μmの範囲内の平均粒径(D50)を有する焼成シリカと脂肪族炭化水素溶媒(好適にはペンタン)を、触媒調製リアクターに充填し、
(iii) 式AlRnX3-n(式中、Rは、C1-C10アルキル基、より好ましくはC2-C6アルキル基、また最も好ましくはC2-C4アルキル基であり;Xはハロゲン、好ましくは塩素であり、さらにnは1または2、好ましくは1である)で表される塩化アルキルアルミニウム化合物(上記アルミニウム化合物は、好ましくは二塩化エチルアルミニウムである)を添加し、10〜70℃、好ましくは20〜60℃、最も好ましくは40〜50℃の温度で混合し、
(iv) ステップi)で調製したマグネシウム錯体を、20〜50℃、好ましくは30〜50℃、最も好適には40〜50℃において、Mg 2.40〜2.70mol/kgシリカの比で、好ましくはMg 2.45〜2.65mol/kgシリカの比で添加し、
(v) さらなる脂肪族炭化水素溶媒(好ましくはペンタン)をリアクターに添加して、40℃を上回る温度で保持し、
(vi) 上記混合物を、3〜5時間、45〜55℃の温度で撹拌し、
(vii) TiCl4を、1.40〜1.65mol/kgシリカの量で、少なくとも1時間、45〜55℃でリアクターに添加し、
(viii) 上記触媒混合物を、50〜60℃で少なくとも5時間混合し、さらに
(ix) 上記触媒混合物を、真空により、および/または窒素フローで乾燥させる。
本発明によるポリエチレン組成物は、少なくとも50mol%のエチレンモノマー単位と付加的コモノマー単位に由来するポリマーを表す。
[ポリエチレン組成物]
ポリエチレン組成物は、以下の特性によってさらに特徴付けられる:
本発明によるポリエチレン組成物は、IS0 1133に従って決定された、0.12〜0.21g/10分、好ましくは0.13〜0.20g/10分、より好ましくは0.14〜0.19g/10分、また最も好ましくは0.15〜0.19g/10分のメルトフローレートMFR5(190℃、5kg)を有する。
本組成物は、好ましくは、ISO 1133に従って決定された3.0〜13.0g/10分のメルトフローレートMFR21.6(190℃、21.6kg)を有する。より好ましくは、MFR21.6は、4.0〜12g/10分、さらにより好ましくは5.5〜11g/10分、また最も好ましくは6.0〜9.0g/10分である。
本発明による組成物は、好ましくは30.0〜55.0、より好ましくは33.0〜50.0、さらにより好ましくは35.0〜47.0、また最も好ましくは37.0〜46.0の、MFR21.6とMFR5の比であるフローレート比FRR21/5を有する。これらのFRR21/5範囲を、好ましくは本発明によるベース樹脂にも適用する。
本発明によるポリエチレン組成物は、IS0 1183-1:2004に従って決定された、好ましくは963.0kg/m3超かつ971.0kg/m3以下、より好ましくは963.5kg/m3超かつ970.0kg/m3以下、さらにより好ましくは964.0kg/m3超かつ969.0kg/m3以下、また最も好ましくは964.5kg/m3超かつ968.0kg/m3以下の密度を有する。
本組成物は、4.9Pa-1超かつ9.0Pa-1以下の範囲内、好ましくは5.5Pa-1以上かつ8.5Pa-1以下の範囲内、また最も好ましくは6.0Pa-1以上かつ6.5Pa-1以下の範囲内の多分散性指数PIを有する。
本組成物は、好ましくは250〜1500の剪断減粘指数SHI5/300、より好ましくは400〜1300の剪断減粘指数SHI5/300、さらにより好ましくは700〜1200の剪断減粘指数SHI5/300、また最も好ましくは800〜1100の剪断減粘指数SHI5/300を有する。剪断減粘指数SHI5/300は、低分子量材料と高分子量材料の相対量を(リアクターの分割を介して)変化させることによって、また、例えば連鎖移動剤供給の変動によりそれぞれの低分子量材料と高分子量材料の分子量を変化させることによって、所与の触媒系について修正することができる。さらに、様々な触媒系は、特定の固有剪断減粘指数をもたらす。
本発明による組成物は、好ましくは3500Pa〜4900Pa、より好ましくは3700Pa〜4700Pa、さらにより好ましくは4000Pa〜4450Pa、また最も好ましくは4200Pa〜4350Paの貯蔵弾性率G'(5kPa)を有する。
本発明による組成物は、好ましくは1000Pa〜2000Pa、より好ましくは1200Pa〜1900Pa、さらにより好ましくは1300Pa〜1800Pa、また最も好ましくは1550Pa〜1750Paの貯蔵弾性率G'(2kPa)を有する。
本発明による組成物は、好ましくは300kPa・秒〜450kPa・秒、より好ましくは330kPa・秒〜430kPa・秒、さらにより好ましくは350kPa・秒〜420kPa・秒、また最も好ましくは380kPa・秒〜410kPa・秒の、0.05ラジアン/秒における複素粘度イータ*を有する。
本発明による組成物は、好ましくは900kPa・秒〜1300kPa・秒、より好ましくは960kPa・秒〜1200kPa・秒、また最も好ましくは1000kPa・秒〜1150kPa・秒の、300ラジアン/秒における複素粘度イータ*を有する。
ポリオレフィンと共に典型的に使用される添加剤は、例えば、顔料、カーボンブラック、安定剤(例えば抗酸化剤)、抗酸剤および/または抗UV剤、帯電防止剤ならびに利用剤(例えば加工助剤)である。
さらに、ポリエチレン組成物は、好ましくは2.5%未満、より好ましくは1.5%未満、最も好ましくは1.1%未満のWSRを有する。WSRの下限値は、ISO 18 553/2002-03-01に従って測定した場合、好ましくは0.001%である。
ベース樹脂は、以下のパラメータによってさらに特徴付けられる。
ベース樹脂は、好ましくはエチレンと3〜12個の炭素原子を有する少なくとも1種のアルファオレフィンコモノマー単位とのコポリマーである。より好ましくは、少なくとも1種のアルファオレフィンコモノマー単位は、4〜8個の炭素原子を有する。コモノマーは、好ましくは1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテンまたはそれらの混合物を含む群から選択される。より好ましくは、1-ブテンまたは1-ヘキセン、また最も好ましくは1-ヘキセンは、コモノマーとして使用される。
本発明によるベース樹脂は、IS0 1183-1:2004に従って決定された、952.0kg/m3超かつ957.0kg/m3以下、好ましくは952.5kg/m3超かつ956.0kg/m3以下、より好ましくは953kg/m3超かつ956.0kg/m3以下、また最も好ましくは953.5kg/m3超かつ955.5kg/m3以下の密度を有する。
画分(A)および(B)はエチレンホモポリマーであり、また画分(C)はエチレンと3〜12個の炭素原子を有する少なくとも1種のアルファオレフィンコモノマー単位とのコポリマーであり、
これにより画分(A)は、220〜400g/10分のメルトフローレートMFR2(190℃、21.6kg)を有し、
画分(A)および(B)の組み合わせのメルトフローレートMFR2(190℃、2.16kg)は、1.10〜1.35倍であり、
画分(A)および(B)の組み合わせは、50〜55重量%の量で存在する。
画分(A)および(B)はエチレンホモポリマーであり、また画分(C)はエチレンと3〜12個の炭素原子を有する少なくとも1種のアルファオレフィンコモノマー単位とのコポリマーであり、
これにより画分(A)は、220〜400g/10分のメルトフローレートMFR2(190℃、21.6kg)を有し、
画分(A)および(B)の組み合わせのメルトフローレートMFR2(190℃、2.16kg)は、1.10〜1.35倍であり、
画分(A)および(B)の組み合わせは、50〜55重量%の量で存在する。
画分(A)のメルトフローレートMFR2(190℃、21.6kg)は、好ましくは220〜400g/10分、より好ましくは240〜380g/10分、また最も好ましくは260〜350g/10分である。
画分(A)および(B)の組み合わせのメルトフローレートMFR2(190℃、21.6kg)は、好ましくは画分(A)のメルトフローレートMFR2(190℃、2.16kg)の1.10〜1.35倍であり、またより好ましくは1.20〜1.30倍である。
画分(C)は、好ましくは、エチレンと、3〜12個の炭素原子を有する少なくとも1種のアルファオレフィンコモノマー単位とのコポリマーである。コモノマーは、好ましくは1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテンまたはそれらの混合物を含む群から選択される。コモノマーとして、より好ましくは1-ブテンまたは1-ヘキセン、また最も好ましくは1-ヘキセンが使用される。
場合により、本発明によるベース樹脂は、画分Aの量に加えてプレポリマー画分を含む。プレポリマー画分は、好ましくは全ベース樹脂の7.5重量%以下の量で、より好ましくは5重量%以下の量で、また最も好ましくは3重量%以下の量でベース樹脂中に存在する。
a) エチレンを重合させるステップであって、以下:
(i) Al 1.30〜1.65mol/kgシリカ、
Mg 1.25〜1.61mol/kgシリカ、
Ti 0.70〜0.90mol/kgシリカ
を含む触媒のモル組成を有し、かつ7〜15μmの平均粒径(D50)を有するシリカ支持チーグラー・ナッタ触媒の存在下に;
(ii) 第1ループリアクター中で、アルキルアルミニウム化合物および連鎖移動剤の存在下でエチレンを重合させて、220〜400g/10分のメルトフローレートMFR2(190℃、21.6kg)を有する第1中間材料を得る、上記ステップ;および
b) 上記第1中間材料を含む反応生成物を第2ループリアクターに移動させるステップであって、
(i) エチレンを第2ループリアクターに供給し、
(ii) 上記第1中間材料をさらに重合させて、
上記第1中間材料のメルトフローレートMFR2(190℃、2.16kg)の1.10〜1.35倍のメルトフローレートMFR2(190℃、2.16kg)を有する第2中間材料を得る、上記ステップ;ならびに
c) 上記第2中間材料を含む反応生成物をガス相リアクターに移動させるステップであって、
(i) エチレンとコモノマーをガス相リアクターに供給し、
(ii) 上記第2中間材料をさらに重合させて、
ISO 1183-1:2004に従って決定された952.0kg/m3超かつ957.0kg/m3以下の密度を有するベース樹脂を得る、上記ステップ、
ベース樹脂を安定剤およびカーボンブラックと共に押出してポリエチレン組成物とするステップであって、上記組成物は、ISO 1133に従って決定された0.12〜0.21g/10分のメルトフローレートMFR5(190℃、5kg)および4.9Pa-1超かつ9.0Pa-1以下の範囲内の多分散性指数PIを有する、上記ステップ
を含む、上記ポリエチレン組成物に関する。
本発明によるポリエチレン組成物を含むパイプは、好ましくは、ISO 13479-2009に従って9.2バールの圧力および温度80℃で決定されたノッチパイプの圧力試験(NPT)において、少なくとも300時間、より好ましくは少なくとも350時間、さらにより好ましくは少なくとも390時間、また最も好ましくは少なくとも425時間の低速亀裂伝播耐性を有する。低速亀裂伝播耐性の上限値は、通常、1000時間以下、好ましくは700時間以下である。
本発明によるポリエチレン組成物を含むパイプは、好ましくは、ISO 1167-1:2006に従って13MPaのフープ応力および20℃の温度で決定された非ノッチパイプの圧力試験(PT)において、少なくとも200時間、より好ましくは少なくとも250時間、また最も好ましくは少なくとも260時間の耐内圧性を有する。耐内圧性の上限値は、通常、1000時間以下、好ましくは600時間以下である。
さらに、本発明のポリエチレン組成物を含むパイプは、好ましくは、-15.0℃を下回るS4温度、より好ましくは-18.0℃を下回るS4温度、さらにより好ましくは-20.0℃を下回るS4温度、また最も好ましくは-22.0℃以下のS4温度を有する。S4温度は、通常、-25.0℃以上である。
ポリエチレン圧力パイプを作製するための本発明のポリエチレン組成物は、エチレンを少なくとも第1リアクター、少なくとも第2リアクターおよび少なくとも第3リアクターで形成されるリアクターカスケード中でそれぞれ共重合させることによって製造され、好ましくは第1リアクターはループリアクターであり、好ましくは第2リアクターはループリアクターであり、またさらに好ましくは、第3リアクターはガス相リアクターである。重合工程は、図1にさらに概略される。
ポリマーパイプは、一般的には押出によって、または程度は少ないが、射出成形によって製造される。ポリマーパイプの押出のための従来のプラントは、押出機、ダイヘッド、較正デバイス、冷却機器、引張デバイス、ならびにパイプを切断するおよび/または巻き取るためのデバイスを含む。
以下に本発明の多段工程が記載される。本発明による多段工程は、図1にさらに示される。
ゾーン1は90〜110℃;ゾーン2は190〜210℃;ゾーン3は240〜260℃;またゾーン4は170〜190℃。
[a) メルトフローレート]
メルトフローレート(MFR)は、IS0 1133に従って決定され、g/10分で示される。MFRはポリマーの流動性、また従って加工性の指標である。メルトフローレートが高いほど、ポリマーの粘度は低い。ポリエチレンのMFR5は190℃の温度かつ5kgの荷重において測定され、ポリエチレンのMFR2は190℃の温度かつ2.16kgの荷重において測定され、またポリエチレンのMFR21は190℃の温度かつ21.6kgの荷重において測定される。量FRR(フローレート比)は、異なる荷重におけるフローレートの比を表す。従って、FRR21/5は、MFR21/MFR5の値を表す。
ポリマーの密度は、EN IS0 1872-2(2007年2月)に従って調製された圧縮成形試験片上でIS0 1183-1:2004(メソッドA)に従って測定され、kg/m3で示される。
定量核磁気共鳴(NMR)分光法を用いて、ポリマーのコモノマー含有量を定量した。
H = I*B4
Htotal= H
S = (1/2)*(I2S+I3S)
E = (1/2)*Iδ+
Etotal = E+(5/2)*B+(3/2)*S
fH = (Htotal/(Etotal+Htotal)
H [mol%] = 100*fH
H [重量%] = 100*(fH*84.16)/((fH*84.16)+((1-fH)*28.05))
[2] Parkinson, M., Klimke, K., Spiess, H.W., Wilhelm, M., Macromol. Chem. Phys. 2007年;208:2128。
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[9] J. Randall, Macromol. Sci., Rev. Macromol. Chem. Phys. 1989年, C29, 201。
動的剪断測定によるポリマー溶融の特性評価は、ISO標準6721-1および6721-10に従う。測定は、25mmの平行プレート幾何学を備えたAnton Paar社のMCR501応力制御回転レオメータ上で実施した。測定は、窒素雰囲気を使用し、歪みを線形粘弾性レジメ内に設定した圧縮成形プレート上で行った。振動剪断試験は、190℃にて、0.01〜600ラジアン/秒の周波数範囲を適用し、ギャップを1.3mmに設定して行った。
γ(t) = γ0sin(ωt) (1)
σ(t) = σ0sin(ωt +δ) (2)
によって示すことが可能であり、σ0およびγ0は、それぞれ応力および歪み振幅であり;ωは角周波数であり;δは位相シフト(印加された歪みと応力応答との間の損失角)であり;tは時間である。
(G" = x kPa)のときEI(x) = G'[Pa] (10)
[1] “Rheological characterization of polyethylene fractions", Heino, E.L., Lehtinen, A., Tanner J., Seppala, J., Neste Oy, Porvoo, Finland, Theor. Appl. Rheol., Proc. Int. Congr. Rheol, 第11版 (1992年), 1, 360-362。
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[3] “Definition of terms relating to the non-ultimate mechanical properties of polymers”, Pure & Appl. Chem., 第70巻, No. 3, 701-754, 1998年。
分子量平均(Mz、MwおよびMn)、分子量分布(MWD)、ならびにその広さ(多分散性指数PDI = Mw/Mn(Mnは数平均分子量であり、Mwは重量平均分子量である)によって表される)は、以下の式を用いて、ISO 16014-4:2003およびASTM D 6474-99に従ってゲル透過クロマトグラフィー(GPC)により決定した。
低速亀裂伝播耐性は、ISO 13479-2009に従って、パイプが破損前に特定の温度において特定の圧力に耐える時間数に関して決定される。この圧力試験は、110mmの外径を有するノッチ付きSDR11パイプで実施される。9.2バールの圧力および80℃の温度を使用した。ノッチングは、0.010±0.002(mm/回転)/歯の切断速度を有する、ISO 6108に適合する刃先角60°のVカッターを有する下向き削りカッターを用いて行われる。使用されるカッターは24歯を有し、カッターの速度は680rpmである。残存リガメントは最小壁厚の0.82〜0.78倍である。ノッチの深さは、以下の等式を使用して計算される。hは、ノッチ深さ(mm)である。4つのノッチがパイプ外周に均等に配置される。ノッチの長さは、110±1mmである。
耐内圧性は、ISO 1167-1:2006に従って内側水環境および外側水環境で実施される、450mmの長さを有する非ノッチ32mm SDR11パイプの圧力試験において決定した。A型エンドキャップを使用した。破損までの時間は、時間単位で決定される。80℃の温度における5.9MPaのフープ応力、ならびに20℃の温度において試験される12.6MPaおよび13.0MPaのフープ応力を適用した。
パイプの急速亀裂伝播(RCP)耐性は、ISO 13477:1997(E)に記載されるS4-試験(小規模定常状態)と呼ばれる方法に従って決定される。
シャルピー衝撃強度を、ISO179/1eA:2000に従って、80*10*4mm3のVノッチサンプル上で0℃(シャルピー衝撃強度(0℃))および-20℃(シャルピー衝撃強度(-20℃))にて決定した。サンプルは、ISO 1872-2:2007の第3.3章に定義される条件を使用して、ISO 293:2004に従って圧縮成形により作製した4mm厚のプラークから切り出した。
剛性の尺度として、組成物の引張係数(E係数)を、ISO 527-2:1993に従って圧縮成形試験片上で23℃にて測定した。試験片(1B型)は、ISO 1872-2:2007の第3.3章に定義される条件を使用して、ISO 293:2004に従って圧縮成形により作製した4mm厚のプラークから切り出した。係数は、1mm/分の速度で測定した。
ポリエチレン組成物を、逆回転二軸押出機CIM90P(日本製鋼所製)中でベース樹脂をカーボンブラックマスターバッチおよびさらなる添加剤と共にペレットに押出すことによって配合した。カーボンブラックおよび任意選択のさらなる添加剤の量は、以下の実施例に示される。さらに、配合条件は表1に示される。
触媒の元素分析を、質量Mの固体サンプルを採取することによって実施した。サンプルを既知の体積Vまで、硝酸(HN03、65%、Vの5%)および新たに脱イオン化した(DI)水(Vの5%)に溶解することにより希釈した。溶液をフッ化水素酸(HF、40%、Vの3%)でさらに処理し、DI水で最終体積Vまで希釈し、2時間放置して安定化させた。
粒径は、Coulter社のCounter LS 200により、n-ヘプタンを媒体として室温で測定される。
[触媒の調製]
[錯体調製:]
87kgのトルエンをリアクターに添加した。次いで、ヘプタン中45.5kgのBomag A(ブチルオクチルマグネシウム)もリアクターに添加した。その後、161kgの99.8% 2-エチル-1-ヘキサノールを24〜40kg/時間の流速でリアクターに導入した。BOMAG-Aと2-エチル-1-ヘキサノールのモル比は1:1.83であった。
330kgシリカ(焼成シリカ、Sylopol(登録商標)2100)とペンタン(0.12kg/kg担体)を、触媒調製リアクターに充填した。次いで、EADC(二塩化エチルアルミニウム)(2.66mol/kgシリカ)を、リアクターに40℃未満の温度で2時間添加し、1時間混合を続けた。混合中の温度は40℃〜50℃であった。その後、上記のとおりに調製したMg錯体(2.56mol Mg/kgシリカ)を50℃で2時間添加し、40〜50℃で1時間混合を続けた。0.84kgペンタン/kgシリカをリアクターに添加し、スラリーを40℃〜50℃の温度で4時間撹拌した。最後に、TiCl4(1.47mol/kgシリカ)を55℃で少なくとも1時間リアクターに添加した。スラリーを50〜60℃で5時間撹拌した。次いで、窒素でパージングすることにより触媒を乾燥させた。
500dm3の体積を有する第1ループリアクターを、95℃および62バールの圧力で操作した。リアクター中に、プロパン希釈剤、エチレン、および窒素中25体積%の水素を含有するガス混合物を、表1に示される供給速度で導入した。さらに、上記の説明に従って調製した重合触媒を、表1に示される速度でリアクターに導入した。共触媒として使用したTEAもループリアクターに供給した。コモノマーはリアクターに導入しなかった。リアクター中の条件は表1に示される。
予備重合段階が付加された点は異なっていたが、IE1について上記した反応シークエンスを繰り返した。触媒と共触媒TEAを予備重合室に供給した。条件および量は表1に示される。
500dm3の体積を有するループリアクター(表1では第1ループリアクターと表される)を、95℃および58バールの圧力で操作した。リアクターに、プロパン希釈剤、エチレン、および窒素中25体積%の水素を含有するガス混合物を表1に示される供給速度で導入した。さらに、上記の説明に従って調製された重合触媒を、表1に示される速度でリアクターに導入した。共触媒として使用したTEAも、ループリアクターに供給した。コモノマーはリアクターに導入されなかった。リアクター中の条件は表1に示される。
CE1について上記した反応シークエンスを繰り返したが、予備重合段階が付加された点は異なっていた。触媒と共触媒TEAを予備重合室に供給した。条件および量は表1に示される。
BASF社製の市販の触媒Lynx200を使用して、CE1について上記したとおりに重合を繰り返した。再びTEAを共触媒として使用した。条件および量は表1に示される。表1中のデータからわかるように、この触媒は、著しく異なる特性のバランスをもたらす。
Claims (15)
- ISO 1183-1:2004に従って決定された952.0kg/m3超かつ957.0kg/m3以下の密度を有するベース樹脂を含むポリエチレン組成物であって、
ISO 1133に従って決定された0.12〜0.21g/10分のメルトフローレートMFR5(190℃、5kg)を有し、かつ
4.9Pa-1超かつ9.0Pa-1以下の範囲内の多分散性指数PIを有する、
前記ポリエチレン組成物。 - 250超かつ1500以下の剪断減粘指数SHI5/300を有する、請求項1に記載のポリエチレン組成物。
- 0.45〜0.95重量%のヘキセン由来単位の含有量を有する、請求項1または2に記載のポリエチレン組成物。
- 1000Pa〜2000Paの貯蔵弾性率G'(2kPa)を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリエチレン組成物。
- ISO 1133に従って決定された5.0〜13.0g/10分のメルトフローレートMFR21.6(190℃、21.6kg)を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリエチレン組成物。
- 30〜55の、MFR21.6とMFR5の比であるフローレート比FRR21/5を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリエチレン組成物。
- 300kPa・秒〜450kPa・秒の、0.05ラジアン/秒における複素粘度イータ*0.05ラジアン/秒を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリエチレン組成物。
- 2.5%未満の、ISO 18553/2002-03-01に従った白点評価を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載のポリエチレン組成物。
- 前記ベース樹脂が、重量平均分子量Mwが異なる少なくとも3種のエチレンホモポリマーまたはコポリマー画分(A)、(B)および(C)を含み
画分(A)および(B)はいずれもエチレンホモポリマーであり、画分(C)はエチレンと3〜12個の炭素原子を有する少なくとも1種のアルファオレフィンコモノマー単位とのコポリマーであり、
これにより画分(A)は220〜400g/10分のメルトフローレートMFR2(190℃、2.16kg)を有し、
画分(A)および(B)の組み合わせのメルトフローレートMFR2(190℃、2.16kg)は、画分(A)のメルトフローレートMFR2(190℃、2.16kg)の1.10〜1.35倍であり、
画分(A)および(B)の組み合わせは、ベース樹脂に対して50〜55重量%の量で存在する、
請求項1〜8のいずれか1項に記載のポリエチレン組成物。 - 多段工程によって得られるポリエチレン組成物であって、前記多段工程が、以下のステップ:
a) エチレンを重合させるステップであって、
(i) Al 1.30〜1.65mol/kgシリカ、
Mg 1.25〜1.61mol/kgシリカ、
Ti 0.70〜0.90mol/kgシリカ
を含むモル組成を有し、かつ7〜15μmの平均粒径(D50)を有するシリカ支持チーグラー・ナッタ触媒の存在下で;
(ii) 第1ループリアクター中、アルキルアルミニウム化合物および連鎖移動剤の存在下でエチレンを重合させて、220〜400g/10分のメルトフローレートMFR2(190℃、21.6kg)を有する第1中間材料を得る、前記ステップ;および
b) 前記第1中間材料を含む反応生成物を第2ループリアクターに移動させるステップであって、
(iii) エチレンを第2ループリアクターに供給し、
(iv) 前記第1中間材料をさらに重合させて、
前記第1中間材料のメルトフローレートMFR2(190℃、2.16kg)の1.10〜1.35倍のメルトフローレートMFR2(190℃、2.16kg)を有する第2中間材料を得る、前記ステップ;ならびに
c) 前記第2中間材料を含む反応生成物をガス相リアクターに移動させるステップであって、
(iii) エチレンとコモノマーをガス相リアクターに供給し、
(iv) 前記第2中間材料をさらに重合させて、
ISO 1183-1:2004に従って決定された952.0kg/m3超かつ957.0kg/m3以下の密度を有するベース樹脂を得る、前記ステップ、
d) 前記ベース樹脂を安定剤およびカーボンブラックと共に押出してポリエチレン組成物とするステップであって、前記組成物は、ISO 1133に従って決定された0.12〜0.21g/10分のメルトフローレートMFR5(190℃、5kg)および4.9Pa-1超かつ9.0Pa-1以下の範囲内の多分散性指数PIを有する、前記ステップ
を含む、前記ポリエチレン組成物。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載のポリエチレン組成物を含む物品。
- パイプまたはパイプ継手である、請求項11に記載の物品。
- 13.0MPaのフープ応力かつ80℃でISO 1167-1:2006に従って決定された少なくとも100時間の耐圧性、ならびに/または5.9MPaのフープ応力かつ80℃でISO 1167-1:2006に従って決定された少なくとも1000時間の耐圧性を有する、請求項12に記載のパイプ。
- -15.0℃以下のS4臨界温度を有する、請求項12または13に記載のパイプ。
- 物品の製造のための、請求項1〜10のいずれか1項に記載のポリエチレン組成物の使用。
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