JP2016530080A - 工業用ローラー上のコーティング用硬化剤 - Google Patents

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Abstract

ポリウレタンコーティングを工業用ローラー上に形成するための方法は、プレポリマー成分及び硬化成分を含む、コーティング形成反応混合物の生成物であるコーティングを、工業用ローラーに適用することを含む。このプレポリマー成分は、イソシアネート成分及びポリカーボネートポリオールを含むプレポリマー形成反応混合物の生成物である、ポリカーボネートプレポリマーを含み、プレポリマー成分は、コーティング形成反応混合物の総重量に基づいて、30重量%〜80重量%の量で、コーティング形成反応混合物内に存在する。該硬化成分は塩素化芳香族ジアミン硬化剤を含み、この硬化成分は、コーティング形成反応混合物の総重量に基づいて、5重量%〜20重量%の量で、コーティング形成反応混合物内に存在する。さらに、このコーティングが硬化されて、ポリウレタンコーティング層を工業用ローラー上に形成する。【選択図】なし

Description

実施形態は、工業用ローラーポリウレタンコーティングを形成するための方法に関し、本方法は、プレポリマー成分及び硬化成分を含む、コーティング層形成反応混合物を形成することによって、コーティング層を工業用ローラー上に形成することを含む。
ポリウレタンエラストマーは、工業用ローラーの構成において、例えば、長期の使用にわたる耐荷重能力及び耐摩耗性において利点を呈するコーティングを形成するために使用される。ポリウレタンエラストマーは、ポリオール、例えば、ポリ(テトラメチレン)エーテルグリコール(PTMEG)と、イソシアネート、例えば、特許公開第WO1998/056841号で考察されているものとを組み合わせることによって、作製可能である。PTMEGを含むコーティングは、動荷重に関わる用途において有利な動的挙動を呈することができるが、そのコーティングはまた、高温では、酸素、水、及び化学的な安定性に乏しく、そのために、コーティングの寿命が短くなるという問題も有し得る。さらに、製紙工場等における工業用用途では、工業用ローラー上のPTMEGを含むコーティングは、多湿環境及び高い動作温度に暴露され(例えば、温度は潜在的に110℃にまで達する可能性がある)、これによって、コーティングが劣化及び/または脱型し、コーティングの寿命が短縮してしまう。したがって、高温での不安定性、及び工業条件(例えば、製紙工場に見られる高湿度及び高温の条件等)でのポリウレタンエラストマーの劣化及び/または脱型が生じる可能性を低減できるコーティングが求められている。
さらに、工業用ローラーのためのポリウレタンコーティングは、製紙用シュープレスベルト内に埋め込まれたポリウレタン層、例えば、米国特許第7,955,475号で教示されているものと区別することができる。特に、工業用ローラーのためのポリウレタンコーティングが短いゲル化時間(例えば、10分未満)を有して、工業用ローラー上に適切に適用されるようになることが望ましい。したがって、工業条件に耐え得て、かつ短いゲル化時間を有し得るコーティングが求められている。
実施形態は、ポリウレタンコーティングを工業用ローラー上に形成するための方法であって、プレポリマー成分及び硬化成分を含むコーティング形成反応混合物の生成物であるコーティングを適用することと、前記コーティングを硬化させてポリウレタンコーティング層を前記工業用ローラー上に形成することと、を含む方法を提供することによって、実現可能である。プレポリマー成分は、イソシアネート成分及びポリカーボネートポリオールを含むプレポリマー形成反応混合物の生成物であるポリカーボネートプレポリマーを含み、プレポリマー成分は、コーティング形成反応混合物の総重量に基づいて、30重量%〜80重量%の量で、コーティング形成反応混合物内に存在する。硬化成分は塩素化芳香族ジアミン硬化剤を含み、硬化成分は、コーティング形成反応混合物の総重量に基づいて、5重量%〜20重量%の量で、コーティング形成反応混合物内に存在する。
実施形態は、ウレタン系プレポリマー成分と硬化成分との間で反応が生じるのを可能にすることを含む、ポリウレタンコーティングを形成する方法に関する。ウレタン系プレポリマー成分は、イソシアネート成分とポリカーボネートジオール成分との間の反応、例えば、特許出願第PCT/US13/025156号で考察されているものから形成される、少なくとも1つのウレタン系プレポリマーを含む。硬化成分は、少なくとも塩素化芳香族ジアミン系硬化剤を含み、その化合物の構造は、芳香族化合物、2つのアミノ部分、及び塩素を含む(例えば、アミノ部分及び塩素がベンゼン環上に置換される)。
実施形態によると、ポリウレタンコーティングは、例えば、製造ラインの吸引加圧ロール、スチールプレスローラー、及び引張ローラー等の工業用ローラー上で使用される。工業用ローラーは、ウレタン系プレポリマー成分及び硬化成分を含むコーティング層形成反応混合物の生成物でコーティングされており、その反応混合物は、反応混合物の総重量に基づいて、30重量%〜80重量%のプレポリマー成分と、5重量%〜20重量%の硬化成分とを含む。当業者によって理解されるように、反応混合物の総重量に対する100重量%に基づいて、反応混合物の重量パーセンテージが計算される。ウレタン系プレポリマーは、少なくとも1つの末端イソシアネート基を含むことができ、硬化成分は、活性水素基を有する少なくとも1つの硬化剤を含むことができる。
ウレタン系プレポリマーは、イソシアネート成分及びポリオール成分を含むプレポリマー形成反応混合物の生成物である。イソシアネート成分は、1つ以上の異なるイソシアネート(例えば、少なくとも2つの異なる芳香族イソシアネート)を含む。ウレタンプレポリマーは、5%〜30%(例えば、5%〜20%、10%〜15%、及び9%〜11%等)のイソシアネート基含有量(すなわち、NCO含有量)を有することができる。例示的な実施形態によると、ポリオール成分は、ポリカーボネートジオールを含み、例えば、1つのポリカーボネートジオール、1つ以上のポリカーボネートジオールまたは1つのポリカーボネートジオール、及び1つ以上の他のポリオールを含む。イソシアネート成分とポリオール成分とを反応させるとき、イソシアネートインデックスは、80〜1000(例えば、100〜600、及び200〜500等)であってよい。イソシアネートインデックスは、存在するイソシアネート基(すなわち、NCO部分)の等量であり、存在するイソシアネート反応性水素含有基(すなわち、OH部分)の総等量によって除算されて、100で乗算される。つまり、イソシアネートインデックスは、配合物中に存在するイソシアネート反応性水素原子上のイソシアネート基の比率であり、パーセンテージでもたらされる。したがって、イソシアネートインデックスは、配合物中で使用される量のイソシアネート反応性水素と反応するために理論上必要とされるイソシアネートの量に対する、実際に配合物中で使用されるイソシアネートのパーセンテージを表す。
イソシアネート成分は、プレポリマー形成反応混合物の総重量の、20重量%〜60重量%(例えば、25重量%〜50重量%、30重量%〜45重量%、及び35重量%〜40重量%等)を占める。ポリオール成分は、プレポリマー形成反応混合物の総重量の30重量%〜80重量%(例えば、45重量%〜75重量%、50重量%〜70重量%、55重量%〜65重量%、及び60重量%〜65重量%等)を占める。また、プレポリマー形成反応混合物は、イソシアネート成分とポリオール成分との間の反応を引き起こす、さらには、及び/または、その反応を加速させるために配合される触媒を含む添加剤成分を含むこともできる。例えば、その触媒は、当該業界で既知である少なくとも1つの触媒、例えば、特許出願第PCT/US13/025156号で考察されているものを含むことができる。また、添加剤成分も、ブロモ酢酸エステル、トリクロル酢酸、シアノ酢酸エステル、硫酸ジメチル、塩化ベンゾイル、及び塩化アセチルの群から選択される他の添加剤を含むことができる。添加剤成分は、プレポリマー形成反応混合物の総重量の5重量%未満(例えば、0.01重量%〜0.05重量%、及び0.15重量%〜0.1重量%等)を占める。当業者によって理解されるように、プレポリマー形成反応混合物の総重量に対する100重量%に基づいて、重量パーセンテージが計算される。
プレポリマー形成反応混合物のイソシアネート成分中の1つ以上のイソシアネートはそれぞれ、1.8〜4.2(例えば、1.9〜3.5、及び2.0〜3.3等)の官能性を有し得る。1つ以上のイソシアネートは、芳香族イソシアネート、脂環式イソシアネート、及び脂肪族イソシアネートの群から選択可能である。例示的なイソシアネートは、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)と、トルエンジイソシアネート(TDI)と、m−フェニレンジイソシアネートと、p−フェニレンジイソシアネート(PPDI)と、イソホロンジイソシアネート(IPDI)と、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)と、それらの様々な異性体及び/または誘導体と、を含む。その2,4’−、2,2’−、及び4,4’−異性体のうちの少なくとも1つを使用することで、MDIはホモポリマー、コポリマー、混合物、または変性ポリマーの形態となり得る。例示的なMDI生成物は、The Dow Chemical Companyから入手可能であり、ISONATE、PAPI、及びVORANATEという商標名のものである。その2,4及び2,6−異性体のうちの少なくとも1つを使用することで、TDIはホモポリマー、コポリマー、混合物、または変性ポリマーの形態となり得る。例示的なTDI生成物はThe Dow Chemical Companyから入手可能であり、VORANATEという商標名のものである。
例示的な実施形態によると、プレポリマー形成反応混合物中のイソシアネート成分は、少なくとも2つの異なる芳香族ジイソシアネート、例えば、MDIまたはTDIの2つの異なる異性体の混合物、もしくはMDIとTDIとの混合物を含む芳香族ジイソシアネート混合物を含み得る。例示的な実施形態によると、その芳香族ジイソシアネート混合物は、少なくとも60重量%の4,4’−メチレンジフェニルイソシアネートと、TDIの異性体、及びイソシアネート成分の総重量に基づいて、(例えば、60重量%と40重量%、70重量%と30重量%、80重量%と20重量%、90重量%と10重量%、95重量%と5重量%、及び98重量%と2重量%等の混合比で)4,4’−メチレンジフェニルイソシアネートとは異なるMDIの1つの異性体の群から選択される少なくとも1つの残部と、を含み得る。例えば、芳香族ジイソシアネート混合物は、イソシアネート成分の総重量に基づいて、少なくとも60重量%の4,4’−メチレンジフェニルイソシアネートと、残部の2,4’−メチレンジフェニルイソシアネートと、を含み得る。
ウレタン系プレポリマーを形成するためのポリオール成分は、少なくとも1つのポリカーボネートポリオールを含み、かつ、少なくとも1つの他のポリオール(例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、エステルカーボネートポリオール、及びエーテルカーボネートポリオールの群から選択される少なくとも1つ)を任意に含むことができる。例示的な実施形態によると、プレポリマーを形成するための反応混合物は、プレポリマー形成反応混合物の総重量に基づいて、30重量%〜80重量%(例えば、40重量%〜70重量%、30重量%〜60重量%、及び50重量%〜80重量%等)のポリカーボネートジオール成分を含む。ポリオール成分中のポリオールは、2〜8(例えば、2〜4)の官能性を有する。
ポリカーボネートポリオールは、ジオール成分(例えば、少なくとも1つのアルカンジオールを含むもの)と、カルボニル部分含有成分(例えば、炭酸エステル及びホスゲンの群から選択される少なくとも1つを含むもの)との間の反応の生成物であってよい。例示的なジオールは、1,3−プロパンジオールと、1,4−ブタンジオールと、1,5−ペンタンジオールと、1,6−ヘキサンジオールと、1,7−ヘプタンジオールと、1,2−ドデカンジオールと、シクロヘキサンジメタノ−ルと、3−メチル−1,5−ペンタンジオールと、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオールと、ビス(2−ヒドロキシエチル)エーテルと、ビス(6−ヒドロキシヘキシル)エーテルと、700g/モル未満の数平均分子量を有する短鎖C2、C3、またはC4ポリエーテルジオールと、それらの組み合わせと、それらの異性体と、を含む。例示的な炭酸エステルは、炭酸ジメチルと、炭酸トリメチレンと、炭酸エチレンと、炭酸ジフェニルと、炭酸プロピレンと、ポリ(プロピレンカーボネート)と、ポリ(ビスフェノールAカーボネート)と、を含む。ジオール成分及びカルボニル部分含有成分を含む反応混合物が重合反応を受けることによって、ポリカーボネートポリオールを得ることができる。例えば、得られたポリカーボネートポリオールは、ヒドロキシル末端ポリカーボネートジオールであり得る。
ポリカーボネートポリオールは、2〜50個の炭素原子(例えば、2〜20個の炭素原子、3〜6個の炭素原子、及び5〜6個の炭素原子等)を有する1つ以上のアルカンジオールからの反復ユニットを、分岐または非分岐鎖として含むことができるが、これは、酸素(O)等の追加のヘテロ原子によっても中断され得る。1つ以上のアルカンジオール成分からの反復ユニットを有する例示的なポリカーボネートポリオールは、UBE Industriesから入手可能であるETERNACOLLとう商標名のもの、及びBayer MaterialScience,LLCから入手可能なDESMOPHENという商標名のものである。例えば、ポリカーボネートポリオールは、1,6−ヘキサンジオール系ポリカーボネートジオール、1,5−ペンタンジオール系ポリカーボネートジオール、1−4−ブタンジオール系ポリカーボネートジオール、及び1,3−プロパンジオール系ポリカーボネートジオールの群から選択されるものである。例示的な実施形態によると、ポリカーボネートポリオールは、1,6−ヘキサンジオールと炭酸エステルとの反応生成物、例えば、1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル等である。
ポリカーボネートポリオールは、750〜5000g/モル(例えば、1000〜5000g/モル、1500〜3000g/モル、及び1800〜2200g/モル等)の平均分子量を有し得る。ポリカーボネートポリオールは、22〜220mgKOH/g(例えば、35〜150mgKOH/g、45〜75mgKOH/g、及び50〜60mgKOH/g等)の名目ヒドロキシル価を有し得る。ポリカーボネートポリオールは、平行板流量計によって75℃で測定された300〜15,000cpの平均粘度を有し得る。例えば、そのポリカーボネートポリオールは、適度に粘着性があり、75℃で測定された1500cp〜5000cp(例えば、2000cp〜3000cp等)の粘度を有し得る。
ポリカーボネートポリオールの重合反応は、触媒成分の存在によって促進することができる。重合反応を実施して、触媒成分の存在下でポリカーボネートジオールを形成するための方法は、例えば、エステル交換反応を含む。エステル交換反応においては、反応物は、エステル交換触媒の存在下かつ反応条件下で接触する。均一触媒及び不均一触媒の群から選択される少なくとも1つを含む触媒成分を使用することができる。ポリカーボネートポリオールの重合反応において使用される触媒は、水酸化物、酸化物、金属アルコラート、炭酸塩、元素の周期表の主族I、II、III、及びIV、副族III及びIV、及び希土類基からの元素のうちの1つの金属の有機金属化合物(例えば、Ti、Zr、Pb、Sn、及びSbの化合物が本明細書中に記載のプロセスには特に好適である)の群から選択される少なくとも1つを含むことができる。反応が完了した後、触媒は生じた生成物中に残存可能である、または、分離、中和、もしくはマスク可能である。
エステル交換反応の温度は120℃〜240℃であり得る。エステル交換反応は大気圧で実施可能であるが、より低いまたは高い圧力でエステル交換反応を形成することも可能である。真空を活性化サイクルの最後に適用して、いかなる揮発性物質をも除去することができる。反応時間は、温度等の変数、圧力、ならびに使用される触媒の種類及び量によって決定する。
コーティング層を形成するためのプレポリマー成分は、任意に、ポリカーボネートプレポリマーとは異なる少なくとも1つの他のプレポリマーを含んでもよい。例示的な実施形態によると、そのプレポリマー成分は、プレポリマー成分の総重量に基づいて、50重量%〜99重量%(例えば、60重量%〜90重量%、及び75重量%〜85重量%等)のポリカーボネートプレポリマーと、ポリエーテルグリコール由来のプレポリマー(例えば、PTMEG由来のプレポリマー)等の少なくとも1つの他のプレポリマーの残部と、を含む。ポリオール成分中の他のプレポリマーの総重量は、プレポリマー成分の総重量に基づいて、1重量%〜50重量%(例えば、5重量%〜35重量%、10重量%〜30重量%、及び15重量%〜25重量%等)であってよい。例えば、そのプレポリマー成分は、ポリカーボネートプレポリマー対ポリエーテルグリコール由来のプレポリマーが80:20〜70:30である混合物であってよい。当業者によって理解されるように、プレポリマー成分の上述の重量パーセンテージは、プレポリマー成分の総重量に対する100重量%に基づいて計算される。
また、ポリウレタンコーティングを形成するための反応混合物も、ウレタン系プレポリマー成分に加えて硬化成分を含む。その硬化成分は、少なくとも1つの塩素化芳香族ジアミン硬化剤を含む。その塩素化芳香族ジアミンは、硬化剤成分の総重量の20重量%〜100重量%(例えば、30重量%〜90重量%、50重量%〜95重量%、80重量%〜99重量%、及び90重量%〜100重量%等)を占める。その塩素化芳香族ジアミン硬化剤は、例えば、4−クロロ−3,5−ジアミノ安息香酸イソブチル、4−クロロ−1,2−ジアミノ安息香酸イソブチル、4−クロロ−1,3−ジアミノ安息香酸イソブチル、4−クロロ−1,4−ジアミノ安息香酸イソブチル、ジ、トリ、もしくはテトラ塩化1,3−、または1,4−ベンゼンジアミンの群から選択される少なくとも1つであってよい。例えば、その塩素化芳香族ジアミン剤は、4−クロロ−3,5−ジアミノ安息香酸イソブチルである。
硬化剤成分は、任意に、少なくとも1つの塩素化芳香族ジアミンに加えて、少なくとも1つの他の硬化剤を含んでもよい。その少なくとも1つの他の硬化剤は、二官能性または三官能性有機ポリアミン化合物であってよい。例えば、(例えば、2つの異なる芳香族ジアミン硬化剤のうち)合計100重量%の硬化成分に基づいて、少なくとも50重量%の塩素化芳香族ジアミン硬化剤と、少なくとも20重量%の1つ以上の他の硬化剤と、を含む硬化剤成分。
コーティング層形成反応混合物は、ポリカーボネートポリオール及びポリエーテルグリコール(PTMEG等)の群から選択される少なくとも1つのポリオール添加剤を含んでもよい。例えば、そのポリオール添加剤は、ポリカーボネートプレポリマー及びポリエーテルグリコール由来のプレポリマーを形成することに関して、上述のポリオールに類似してもよい。例えば、コーティング層形成反応混合物は、ポリカーボネートプレポリマーの形成に使用するものと同じポリカーボネートポリオールを含んでもよい。コーティング層形成反応混合物は、その反応混合物の総重量に基づいて、5重量%〜60重量%(例えば、10重量%〜55重量%、20重量%〜60重量%、40重量%〜50重量%、及び45重量%〜55重量%等)のポリオール添加剤を含んでもよい。
ウレタンプレポリマー成分と、硬化成分と、任意に、ポリオール添加剤とを、鎖延長剤、架橋剤、充填剤、及び顔料の群から選択される少なくとも1つ等の他の成分の存在下で、反応させることができる。
ウレタンプレポリマー成分と、硬化成分と、ポリオール添加剤等の任意の他の選択成分とを互いに反応させて、ポリウレタンコーティング層を形成することができる。ASTM D 2240によると、そのポリウレタンコーティング層は、配合することによって、少なくとも90のショアA硬度を有することができる。また、そのコーティング層は、65%未満の(例えば、62%未満の)ヒステリシス損失値と、18%未満の(例えば、15%未満、及び14%未満等の)の永久歪値との組み合わせを有することもできる。
ポリウレタンコーティング層は、例えば、成型プロセス(鋳型成型プロセス、回転成型プロセス、または遠心成型プロセス等)、水中コーティングプロセス、噴霧コーティングプロセス、押出プロセス、積層プロセス、またはライニングプロセスによって、工業用ローラー上で形成可能である。そのポリウレタンコーティング層はエポキシ層上に直接形成されてよく、そのエポキシ層は、コーティング層がエポキシ層上に形成される前に、部分的に硬化し得る(例えば、50%未満が硬化する)。その後、エポキシ層及びコーティング層の両方を工業用ローラー上で硬化させるために、硬化技術を実施することができる。ポリウレタンコーティング層は、工業用ローラー上に(例えば、2.5mm〜4mmの厚さを有する)覆いを形成する。そのポリウレタンコーティング層が工業用ローラーの外殻上のパターンに対応するホールを有することによって、例えば、コーティング層は、コーティング層の全領域に基づいて、10〜20%の開放領域を有することが可能となる。ポリウレタンコーティング層が工業用ローラーに適用された後に、ホールが形成される。
例示的な実施形態によると、ポリウレタンコーティング層は、まず(少なくとも1つのイソシアネートを含む)イソシアネート成分と、少なくとも1つのポリカーボネートポリオールとを反応させることで、プレポリマー成分を調製することによって、形成可能である。次いで、そのプレポリマー成分と、塩素化芳香族ジアミン硬化剤を有する硬化成分とを混合させて、硬化性コーティング層組成物を形成する。この硬化性コーティング層組成物は、硬化性コーティング層組成物の総重量に基づいて、30重量%〜80重量%のプレポリマー成分を含み、5重量%〜20重量%の硬化成分を形成する。その後、その硬化性コーティング層組成物は、(例えば、成型プロセスを用いることによって)工業用ローラーの最表面の少なくとも一部に適用されて、適用された硬化性コーティング層組成物の硬化が行われて、ポリウレタンコーティング層が工業用ローラー上に形成される。
工業用ローラー上に形成されたポリウレタンコーティング層は、機械ベルト上のポリウレタンコーティング層と区別することができる。例えば、ポリウレタンコーティング層は、エポキシ層を用いて、工業用ローラーの最表面、例えば、工業用ローラーの金属最表面に付着させることができる。対照的に、機械ベルトの布基部上のコーティング層では、ポリウレタンが特定の深さまで布基部に含浸する必要があるため、布基部及びポリウレタン層は互いに一体形成される。
ポリウレタンコーティング層を有する工業用ローラーは、例えば、吸引加圧ロール、スチールプレスローラー、引張ローラー、ニットローラー、回転ローラー、ピンチローラー、ステアリングローラー、アイドラーローラー、コーティングローラー、及び酸洗用ローラーのうちの1つであってよい。例示的な実施形態によると、工業用ローラーは吸引加圧ロールであり、その外殻上には形成されたホールのパターンを有し、その外周の一部には真空を適用させている。そのサクションプロセスロールは、圧縮されている物体から水を採取することができるように適合されている。別の例示的な実施形態によると、工業用ローラーは引張ローラーであり、製造ラインにおけるベルトの引張を制御するために使用されており、高摩擦、高柔軟性、及び高圧力環境に暴露され得る。
以下の材料を使用した。
ADDOLINK(登録商標)1604 本質的に4−クロロ−3,5−ジアミノ安息香酸イソブチルからなる硬化剤(Rhein Chemieから入手可能である)。
ETHACURE(登録商標)300 ほぼ3,5−ジメチルチオ−2,6−トルエンジアミンと3,5−ジメチルチオ−2,4−トルエンジアミン(Albemarle Corporationから入手可能である)との混合物からなる硬化剤。
ETERNACOLL(登録商標)UH−200 約2,000g/モルの数平均分子量を有する1,6−ヘキサンジオール系ポリカーボネートジオール(UBE Industriesから入手可能である)。
TERATHANE(登録商標)1000 HO(CHCHCHCH−O−)Hの構造を有し、式中、nの平均値は14であり、約1,000g/モルの数平均分子量を有するポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMEG)(Invistaから入手可能である)。
TERATHANE(登録商標)2000 HO(CHCHCHCH−O−)Hの構造を有し、式中、nの平均値は27であり、約2,000g/モルの数平均分子量を有するポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMEG)(Invistaから入手可能である)。
塩化ベンゾイル 塩化ベンゾイルの99%の溶液(Sigma Aldrichから入手可能である)。
ISONATE(商標)M125 4,4’−/2,4’−MDIの約98/2重量パーセントのイソシアネート(The Dow Chemical Companyから入手可能である)。
第1に、プレポリマーの調製を行った。実施例1ならびに比較実施例1及び2で使用するプレポリマーは、以下の表1中の配合を用いて調製した。特に、実施例1及び比較実施例1は、表1に記載のポリカーボネート由来のプレポリマーを含み、比較実施例2は表2に記載のPTMEG由来のプレポリマーを含んだ。
Figure 2016530080
ポリカーボネートプレポリマー及びPTMEGプレポリマーを、表1中の成分を2時間80℃で反応させることによって形成した。ポリカーボネートプレポリマーのNCO含有量は10.34%であった(ASTM D5155に従って測定された)。
第2に、ポリウレタンコーティング層を形成するための組成物を形成した。表1のポリカーボネート及びPTMEGプレポリマーをオーブン内において70℃で予熱した。1時間後、ポリカーボネートプレポリマーを40秒間混合した(800rpmで10秒かつ2350rpmで30秒)。表2の硬化成分を、オーブンにおいて70℃で30分間予熱して、鋳型を80℃まで予熱した。次いで、表1のポリカーボネートプレポリマー及びPTMEGプレポリマーと、表2の各成分とを混合して、反応混合物を形成した。得られた混合物を20秒間混合し(800rpmで5秒かつ2350rpmで15秒)、次いで、各鋳型内に直ちに注いで、10000psi(68.95MPa)以下で、15分間80℃で圧縮成形した。15分後、プラークを型から取り出して、オーブン内で16〜17時間80℃で後硬化させた。
Figure 2016530080
第1に、実施例1ならびに比較実施例1及び2のプラークを、以下の特性について評価した。
Figure 2016530080
実施例1ならびに比較実施例1及び2のショア硬度Aを、ASTM2240に従って測定した。実施例1ならびに比較実施例1及び2の引張強度、伸び、及び弾性率は、プラークから型抜きされた微小引張棒試料で得た。その棒はドッグボーン形状であり、0.815インチ(20.7mm)の幅及び0.827インチ(21mm)の長さを有し、Alpha technologiesのMonsanto Tensometerを用いて特性を測定した。そのドッグボーンを空気圧で留めて、5インチ/分(12.7cm/分)の歪速度で引っ張った。
ヒステリシス及び永久歪試験を以下の手順を用いて実施した:ドッグボーンを5インチ/分(12.7cm/分)の速さで100%歪みまで伸張させ、次いで、その元の寸法に戻したところ、1つの応力歪みサイクルが表れた。その得られたデータを使用して応力歪み曲線を作成したところ、その曲線において、曲線間の領域、すなわち、曲線の伸張サイクル部分と曲線の戻りサイクル部分との間の領域は、消散したエネルギーを示した。曲線の戻りサイクル部分上のゼロ応力点は永久歪(PS)を表し、その永久歪は、戻りサイクル部分が動荷重に晒されたときに受けるであろう寸法の変化を示した。ヒステリシス損失を以下のように定義した:ヒステリシス損失=(AL−AU)*100/AL、式中、ALは荷重サイクル中の応力歪み曲線下の領域であり(すなわち、曲線の伸張するサイクル部分)、AUは非荷重サイクル中の曲線下の領域であった(すなわち、曲線の戻りサイクル部分)。
第2に、実施例1ならびに比較実施例1及び2を、14日の期間にわたって160℃で熱劣化させた後に、引張強度(パーセンテージとして測定した)における保持力について評価した。実施例1は、最初の7日間の引張強度の初期上昇と組み合わされた14日間の熱劣化を経て、引張強度の約98%の保持力を明示した。比較実施例1は、14日間の熱劣化を経て、約28%の保持力を明示した。比較実施例2は、最初の7日で80%を超える低下が発生した14日間の熱劣化を経て、引張強度の10%未満の保持力を明示した。
第3に、実施例1及び比較実施例1の配合物をゲル化時間に関して評価したが、このゲル化時間の範囲は、硬化剤をプレポリマーに添加した後の反応混合物内のゲル形成の開始と、ストリングの開始(例えば、エラストマー形成の開始)との間の時間として測定されたものであった。ゲル化時間範囲を、ASTM D7487に従って測定した。実施例1及び比較実施例1のそれぞれのポットライフ(すなわち、硬化成分を添加した後、反応性材料の粘着性が強くなりすぎて十分に適用できなくなる前の時間間隔)は、測定された混合時間及び測定されたゲル化時間に基づいて決定した。
特に、実施例1を、(40秒の混合時間に基づいて)4〜5分のゲル化時間範囲を有し、4.4〜5.4分のポットライフを有するものとして測定した。比較実施例1を、(20秒の混合時間に基づいて)5〜10秒のゲル化時間範囲を有し、25〜30秒のポットライフを有するものとして測定した。

Claims (10)

  1. ポリウレタンコーティングを工業用ローラー上に形成するための方法であって、
    プレポリマー成分及び硬化成分を含む、コーティング形成反応混合物の生成物であるコーティングを工業用ローラーに適用することであって、
    前記プレポリマー成分が、イソシアネート成分及びポリカーボネートポリオールを含むプレポリマー形成反応混合物の生成物であるポリカーボネートプレポリマーを含み、前記プレポリマー成分が、前記コーティング形成反応混合物の総重量に基づいて、30重量%〜80重量%の量で、前記コーティング形成反応混合物内に存在し、
    前記硬化成分が塩素化芳香族ジアミン硬化剤を含み、前記硬化成分が、前記コーティング形成反応混合物の前記総重量に基づいて、5重量%〜20重量%の量で、前記コーティング形成反応混合物内に存在する、適用することと、
    前記コーティングを硬化させてポリウレタンコーティング層を前記工業用ローラー上に形成することと、を含む、前記方法。
  2. 前記塩素化芳香族ジアミン硬化剤の構造が、塩素原子と2つのアミノ部分とで置換された芳香族環を含む、請求項1に記載の前記方法。
  3. 前記塩素化芳香族ジアミン硬化剤が、4−クロロ−3,5−ジアミノ安息香酸イソブチルである、請求項1に記載の前記方法。
  4. 前記硬化成分が、前記塩素化芳香族ジアミン硬化剤に加えて、1つ以上の他の硬化剤を含み、前記硬化成分が、前記硬化成分の総重量に基づいて、少なくとも50重量%の前記塩素化芳香族ジアミン硬化剤と、少なくとも20重量%の前記1つ以上の他の硬化剤とを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の前記方法。
  5. 前記コーティング形成反応混合物がポリオール添加剤をさらに含み、前記ポリオール添加剤が、前記コーティング形成反応混合物の前記総重量に基づいて、5重量%〜60重量%の前記ポリオール添加剤の量で、前記コーティング形成反応混合物内に存在する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の前記方法。
  6. 前記プレポリマー形成反応混合物が、前記プレポリマー形成反応混合物の総重量に基づいて、20重量%〜60重量%の前記イソシアネート成分と、30重量%〜80重量%の前記ポリカーボネートポリオールとを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の前記方法。
  7. 前記プレポリマー成分がポリエーテルグリコール由来のプレポリマーをさらに含み、前記プレポリマー成分が、前記プレポリマー成分の総重量に基づいて、少なくとも1重量%の前記ポリエーテルグリコール由来のプレポリマーと、少なくとも50重量%の前記ポリカーボネートプレポリマーとを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の前記方法。
  8. 前記イソシアネート成分が、合計100重量%の前記イソシアネート成分に基づいて、少なくとも60重量%の4,4’−メチレンジフェニルイソシアネートと、残部の2,4’−メチレンジフェニルイソシアネートとを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の前記方法。
  9. 工業用ローラー上のポリウレタンコーティングであって、請求項1〜8のいずれか一項に記載の前記方法によって形成されるポリウレタンコーティング層を含み、前記ポリウレタンコーティング層が、65%未満のヒステリシス損失値及び18%未満の永久歪値を有する、ポリウレタンコーティング。
  10. 吸引加圧ロール上のポリウレタンコーティングであって、請求項1〜8のいずれか一項に記載の前記方法によって形成されるポリウレタンコーティング層を含み、前記ポリウレタンコーティング層が、前記吸引加圧ロールの表面を覆うエポキシ層の上にある、ポリウレタンコーティング。

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