JP2016529492A - 多成分磁場センサー - Google Patents

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Abstract

本発明は、磁場の2つ又は3つの成分を測定するための磁場センサー装置(10)に関する。このため、装置(10)は、2つのハーフブリッジ(16)を有する少なくとも1つのホイートストンブリッジ(14)を備え、各ハーフブリッジ(16)は、少なくとも2つのブリッジ抵抗器(30)を有し、2つのブリッジ抵抗器(30)の少なくとも1つは、X/Y磁場センサー面(20)に位置する磁場成分(34)に関する磁場感応性抵抗器(18)である。2つの磁場感応性ブリッジ抵抗器(18)間に、強磁性体の磁束集中素子(22)が対称に配置され、磁束集中素子(22)は、X/Y磁場センサー面(20)に対して垂直に配向されたZ磁場成分(24)に対して非対称な磁場成分と、X/Y磁場センサー面(20)に位置する磁場成分とを生成する。付加的な観点は、このような磁場センサー装置(10)により外部磁場の2次元又は3次元の配向を決定するための方法を提案する。【選択図】図12

Description

本発明は、磁場の2つ又は3つの成分を測定するための磁場センサーに関する。磁場感応性測定素子は、磁気抵抗性の抵抗素子又はホール素子の形態であってもよい。この構造は、例えば、電子コンパスの実現のための低い強度の磁場の測定に適している。
上記のような構造は既知である。例えば、独国特許出願公開第102009008265号明細書に、磁気的に軟らかい磁束ガイドの適切な構成により外部磁場の複数の成分を測定することが可能な構造が記載されている。この場合、センサー面に位置する成分の各々を測定するために、センサー素子と磁束ガイドとからなるユニットが必要とされる。垂直成分を測定するために、追加のセンサー素子が必要とされ、この場合、センサーの場所にセンサー面に位置する水平な磁場成分も形成され、この磁場成分をセンサー素子によって認識できるように、被測定磁場の垂直成分は適切な磁束ガイドによって誘導すなわち偏向される。
独国特許出願公開第102008041859号明細書に、磁場センサー面に対して垂直に配向されたZ磁場成分を測定するための構造が記載されている。この構造では、複数のセンサー素子が磁場センサー素子ユニットを形成するように相互接続され、特に環状の磁束ガイド素子の周囲に配置されている。磁束ガイド素子を用いて生じた水平で対称な補償磁場成分を、Z磁場成分の磁束ガイド素子の外周における磁場不均一性に基づいて、磁束ガイド素子に隣接して配置されたセンサー素子によって決定することにより、垂直なZ磁場成分を間接的に測定することが提案されている。更なるセンサー素子は、X/Y磁場センサー面における磁場成分を決定することができ、この場合、3次元磁場測定のために、少なくとも3つの異なる磁場センサー素子ユニットが設けられている。複数のセンサー素子の使用により、測定精度及び干渉耐性を向上することができる。上記方法の欠点は、典型的なコンパス用途において必要とされるような、複数の磁場成分を認識するために必要とされる所要空間である。
従来技術によると、磁場センサー装置のデザインのために、「サインポール構造」、すなわち、アルミニウム、銅、金、又は銀などの極伝導性の材料からなる薄い伝導性の構造をAMR測定ストリップ上に配置することが知られている。サインポール構造は、AMR抵抗ストリップの長手方向延長部に対して45°に配向されている。この場合、抵抗ストリップを流れる電流は、図2に示すように、ストリップの長手方向延長部に対して45°方向に強制される。これにより、電流ベクトルの配向に対する抵抗の依存性を示す図1の曲線は、図2に示すように、線形化された領域に変換され得るように磁場ベクトルに対して45°シフトされる。サインポール構造の配向の関数として、抵抗と被測定磁場の大きさとの間で線形化のための正又は負の側面が生じる。
サインポール構造に基づく磁場センサー装置は、例えば、独国特許出願公開第3442278A1号から知られている。これによると、様々に配向されたサインポール構造を有する4つのこのような磁場センサー装置がホイートストン測定ブリッジにおいて相互接続され、この場合、巨視的な磁気コイルにより生成される外部磁場は、外部磁場Hに対する線形化された抵抗依存性を生じさせるために、抵抗ストリップの内部磁化Mを予磁化する。
このようなデザインの向上については、例えば、独国特許第4319146C2号に記載されている。この文献は、サインポール構造を有する一連のAMR抵抗装置をフリップ電流の貫流する伝導体に沿って配置することを提案しており、フリップ電流伝導体は、予磁化MをAMR測定ストリップの長手方向に引き起こす。内部磁化のフリッピング、すなわち逆転により、抵抗挙動を再配向又は較正することができる。この構造は、外部磁場の1成分を正確に測定することができる。センサー面に位置する第2成分を測定するためには、90°旋回された更なる抵抗装置を備えることで十分である。更なる成分を測定するために、対応する追加の所要空間を有する更なる構造を設ける必要がある。磁場の3次元推移を決定するために、3つの磁場センサー素子ユニットが、互いに対してそれぞれ90°シフトされたホイートストン測定ブリッジの形態で一般的に設けられている。したがって、各センサー素子測定ブリッジは、1成分を測定することができ、この場合、測定ブリッジは、X、Y、及びZの方向に配向されている必要がある。特に、Z方向、すなわち、チップ基板又はPCB基板に対して垂直な構造は、大きな構造空間を必要とし、3Dセンサーの製造のための製造技術的な複雑さが増す。
前記従来技術に基づき、簡単に製造でき、センサー素子面における磁場成分とそれに対して垂直な成分との双方を決定することができる2D又は3Dのセンサーを提案するという課題が生じる。本発明の更なる課題は、磁場の複数の成分の小型の干渉耐性のある測定を可能にすることである。
この課題は、主請求項1に記載の構造により達成される。有利な発展形態は、従属請求項に記載されている。
本発明は、磁場の2つ又は3つの成分を決定するための磁場センサー装置を提案し、この磁場センサー装置は、2つのハーフブリッジを有する少なくとも1つのホイートストンブリッジを備え、各ハーフブリッジが少なくとも2つのブリッジ抵抗器を有する。2つのブリッジ抵抗器の少なくとも1つは、感応性方向がX/Y面に位置する磁場感応性抵抗器である。2つの磁場感応性ブリッジ抵抗器間に強磁性体の磁束集中素子が対称に配置され、この磁束集中素子は、X/Y磁場センサー面に対して垂直に配向されたZ磁場成分に関して、X/Y磁場センサー面に位置する非対称な磁場成分を生成する。
言い換えると、ホイートストン測定ブリッジの少なくとも2つのハーフブリッジが提案され、ハーフブリッジのブリッジ抵抗器は、磁気的に軟らかい磁束ガイドユニットに対向して配置された磁気抵抗性素子を備える。この場合、磁気抵抗性素子の磁化の方向、及び、それによるセンサー素子の感応性方向は、ほぼ平行又は非平行に設定可能である。対向するハーフブリッジは、「ホイートストン測定ブリッジ」を形成するように相互接続可能である。
本発明の解決策の説明を簡単化するため、以下では、前記面に位置する成分をX成分、センサー構造に対して垂直に位置する成分をZ成分と称する。センサー素子の感応性方向は、Z方向と見なされる。
磁場のX/Yセンサー面に位置する磁場成分は、X方向に位置する成分により、感磁ブリッジ抵抗器における第1抵抗挙動を2つのハーフブリッジにおいて引き起こす。第1抵抗挙動は、ブリッジの中心タップ間の差圧ΔU=U1−U2、又は、基準電位U0に関する中央タップの電圧変化U1、U2に作用する。Z磁場成分は、磁束集中素子により2つの非対称磁場成分を引き起こし、非対称磁場成分は、X/Yセンサー面に位置し、感磁ブリッジ抵抗器における第2抵抗挙動を引き起こす。したがって、X磁場成分上の中央タップ電圧U1、U2の抵抗挙動が知られている場合は、適切な評価電子機器によりX磁場成分及びZ磁場成分の双方の大きさを決定することができる。磁化の方向は、2つのハーフブリッジの信号成分が完全なブリッジにおいて加法的であるように設定されるので、この構造は、X成分に対して感応性がある。磁束ガイドユニットが設けられているため、ハーフブリッジに存在する任意のZ成分は、符号が真逆の成分を提供し、したがって、これらの成分は、完全なブリッジにおける信号成分の加算に基づき、信号全体には寄与しない。
したがって、本発明の構造により、互いに垂直な2つの磁場成分を、少なくとも1つのハーフブリッジにおける感応性方向が切替可能であることによって認識できるようになる。
有利な一形態では、磁場感応性ブリッジ抵抗器は、AMR抵抗器、GMR抵抗器、又はTMR抵抗器であってもよい。これらの抵抗器は、オーム抵抗の変化を伴う磁場成分の変化に反応する磁場感応性優先方向を有している。AMR抵抗器の抵抗特性曲線挙動は、抵抗特性曲線をX成分及びZ成分の評価のために切替可能に変更することができるように、内部予磁化に影響することにより影響を受けることがある。
有利な一形態では、1つのハーフブリッジの少なくともブリッジ抵抗器の回路構造は、個別に切り替え可能であってもよい。これにより、X磁場成分の場合の効果とZ磁場成分の場合の効果とを区別できるように、変更された抵抗挙動がX成分に関して生じる。
有利な一形態では、磁場感応性ブリッジ抵抗器の少なくとも1つ、好ましくは全てが切替可能な抵抗特性曲線を有していてもよい。少なくとも1つの磁気抵抗性ブリッジ素子における磁化の内部方向を切り替えることにより、及び、これら2つ以上のハーフブリッジによる適切な信号評価により、水平な磁場成分、つまり、センサー面に位置する成分と、センサー面に対して垂直に位置する成分との双方を測定することが可能になる。
磁化の方向、したがって、1つのハーフブリッジにおける感応性方向が、X方向における磁場成分の存在の下で各寄与が完全なブリッジにおける差分計算によって正確に打ち消されるように設定されている場合、この構造は、この状態においてX方向における成分に対する感応性を有していない。しかしながら、被測定磁場にZ成分が存在する場合、Z成分はハーフブリッジにおいて逆の符号の寄与を行う。したがって、完全なブリッジにおける差分計算によって、被測定磁場のZ成分のための測定信号が生じる。
有利な一形態は、少なくとも1つの予磁化切替ユニット、特に、フリップ伝導体を備えていてもよく、予磁化切替ユニットは、少なくとも1つの磁場感応性ブリッジ抵抗器の抵抗特性曲線の定義のための内部磁化のフリッピング、すなわち、磁性反転をすることができる。例えば、螺旋状又は蛇行状に磁場感応性ブリッジ抵抗器の下又は上にガイドされていてもよいフリップ伝導体、特に、各磁場感応性ブリッジ抵抗器に個々に割り当てられたフリップ伝導体を用いて、フリップ磁場が生成され得る。フリップ磁場により、ブリッジ抵抗器の内部予磁化状態が変更され、それにより、図2に示す抵抗特性曲線挙動を、短期的なフリップ電流パルスを指定することにより磁場感応性ブリッジ抵抗器の各々について個別に変更することができる。
基本的に、4つのブリッジ抵抗器のうちの2つが感磁性の構成であれば十分である。これらは、抵抗測定ブリッジの2つのハーフブリッジの下側の2つのブリッジ抵抗器、上側の2つのブリッジ抵抗器、又は対角線上に配置されたブリッジ抵抗器であってもよい。有利な一形態では、ホイートストン測定ブリッジの全ての抵抗器が磁場感応性抵抗器であってもよい。このようにすると、磁場センサー装置の感応性が向上する。
有利な一形態では、2つのホイートストン測定ブリッジが備えられていてもよく、X/Y磁場センサー面に位置する、2つの測定ブリッジの測定感応性磁場成分の配向は、直角に、すなわち、互いに対して垂直に選択される。2つの測定ブリッジは、1つの測定ブリッジがX方向における磁場成分に対して感応性があり、他の測定ブリッジがY方向における磁場成分について感応性があるように、X/Y面において互いに90°オフセットされている。Z成分は、2つの測定ブリッジが磁束集中素子を中心として対称に配置されているならば、2つの測定ブリッジに対して影響を有していてもよい。したがって、Z成分は、2つのホイートストン測定ブリッジを用いて決定される。Z成分の2つの値は、Z成分の決定の際に比較的高い精度を達成するために平均化され得ることが有利である。あるいは、2つの測定ブリッジの1つについてのみZ磁場成分を測定可能であるように、個々の測定ブリッジのハーフブリッジが磁束集中素子に関して対称に配置されていることが考えられる。
磁束集中素子の磁束に影響する作用は、非常に高い磁気透過性μであり、これにより、Z磁場成分は、Z磁束密度の不均一性が有利には直方体又は立方体の磁束集中素子の端部領域において生じるように、磁束集中素子へ文字通り引き込まれ、すなわち集束される。その結果、図3に示すように、Z磁場成分の磁束ガイド集中により、X/Y磁場成分に位置する磁場成分が、板状であることが有利な磁束集中素子の周縁部に沿って発生し、磁束集中素子の端部に対して垂直に向かうか、又は端部から垂直に離れる。有利な一形態では、強磁性体の磁束集中素子は、鉄、コバルト、ニッケル、AlNiCo、SmCo、Nd2Fe14B、Ni80Fe20(パーマロイ)などの強磁性体の合金、NiFeCo合金、又はこれらの組み合わせからなっていてもよい。強磁性体の磁束集中素子は、非常の大きなZ磁場成分磁束密度が磁束集中素子の縁領域において不均一になり得るように、上昇した磁気感受性と、それに伴う上昇した誘電率μとを有する。
有利な一形態では、強磁性体の磁束集中素子は、X/Y磁場センサー面において対称の形態、特に、ミラー対称又は回転対称の形態、特に、長方形、特に、正方形の形態を有していてもよく、磁束集中素子の側端はX/Y方向に配向されている。対称の形態により、Z磁場成分による非対称なX/Y磁場成分の形成は、Z磁場成分による抵抗測定ブリッジのハーフブリッジにおける抵抗が対称に変化するように促進される。磁束集中素子は、直方体又は立方体の形態で形成されていることが好ましい。磁束集中素子の好ましい寸法は、100μm〜1000μmの範囲である。
有利な一形態では、磁束集中素子の上表面又は下表面はX/Y磁場センサー面に位置していてもよい。X/Y磁場センサー面は、チップ基板表面又はボード基板表面に対して平行に配向された面を規定し、この面に磁場感応性抵抗器が配置され、この面において、この面に位置する磁場成分の感応性が最大になる。図3において分かるように、Z磁場成分の推移は、磁束集中作用により磁束集中素子の下表面及び上表面において最大のX及びY磁場成分が生じるように、磁束集中素子の上表面及び下表面の領域において最大に偏向されている。磁束集中素子の上表面又は下表面の面にX/Y磁場センサー面を配置することにより、Z磁場成分の変化に関する最高の磁場感応性を達成することができる。
二次的観点では、上記磁場センサー装置により磁場の2つ又は3つの成分を決定するための方法が提案され、2つのハーフブリッジにおいてX/Yセンサー面に位置する磁場センサー成分は、大きさの第1変化におけるハーフブリッジの中央タップにおける電圧変化U1、U2を引き起こし、X/Yセンサー面に対して垂直なZ方向において、大きさの第2変化における異なる電圧変化を引き起こす。したがって、センサー面に位置する磁場成分は、2つのハーフブリッジの感磁抵抗器に対して同一の影響を有している。抵抗器の抵抗特性曲線プロファイルとハーフブリッジに対するその割り当てとに応じて、ハーフブリッジ中央タップ電圧U1、U2は、差圧ΔUが上昇又は最小化されるように変化する。Z磁場成分は、感磁抵抗器に対して逆方向に作用する非対称の磁場成分をセンサー面に引き起こす。このことは、中央タップ電圧U1、U2の相反する挙動を引き起こす。したがって、測定ブリッジの抵抗挙動に対するZ磁場成分の影響は、センサー面に位置する外部磁場成分の影響に対抗している。評価電子機器は、この対抗する抵抗変化を認識し、特定の抵抗挙動が分かっているならば、Z成分の大きさとX又はY成分の大きさとの双方を推定することができる。したがって、個々の測定ブリッジにより、互いに垂直な2つの磁場成分を認識することができる。この場合、一方の成分はセンサー面に在り、他方の磁場成分は前記一方の成分に対して垂直である。
方法の有利な一形態によれば、2つのハーフブリッジの互いに関連付けられた磁場感応性抵抗器の抵抗特性曲線の少なくとも1つの切り替え、特に、ペアでの切り替え、又は、ブリッジ抵抗器の回路構造の切り替えを少なくとも1つのハーフブリッジにおいて行ってもよいか、又は、供給電圧の切り替えを少なくとも1つのハーフブリッジにおいて行ってもよく、この場合、第1状態M1、M3において、X/Yに位置する磁場成分は、互いに対応する磁場感応性ブリッジ抵抗器の逆向きの抵抗特性曲線プロファイルにより測定可能であり、第2状態M2、M4において、Z方向に位置する磁場成分は、互いに対応する磁場感応性ブリッジ抵抗器の同じ向きの抵抗特性曲線プロファイルにより測定可能である。状態M1は、抵抗測定ブリッジの2つのハーフブリッジの2つの互いに割り当てられた磁場感応性抵抗器の逆向きの抵抗特性曲線として定義されてもよい。したがって、例えば、X磁場成分が生じる場合、第1ハーフブリッジの第1磁場感応性抵抗器において抵抗が上昇し、第2ハーブブリッジの第2磁場感応性抵抗器の抵抗は低下するということが引き起こされる。両抵抗器がハーフブリッジの下部抵抗器として配置されている場合、差圧ΔU=U1−U2が上昇する。Z磁場成分は、非対称のX磁場成分を引き起こし、その結果、差圧ΔUがゼロに向かって低下する。状態M3は、同様に定義されてもよく、この場合、第1及び第2抵抗器は、第1状態M1に対して、抵抗特性曲線の逆の挙動を示す。状態M1において、+X方向に配向された成分は、正の差圧ΔU>0となり、状態M3において負の差圧ΔU<0となる。Z成分は、差圧ΔU≒0を最小化する状態M2及び/又はM4は、第1ハーフブリッジの下部抵抗器及び第2ハーフブリッジの下部抵抗器の抵抗特性曲線の同じ向きの挙動を意味する。したがって、X磁場成分は差圧ΔU≒0の最小化を引き起こし、Z磁場成分は、正の差圧ΔU>0(状態M2)又は負の差圧ΔU<0を引き起こす。
好ましい方法によると、状態の切り替えは、順序M1、M2、M1及びM2、又は、M1、M2、M3及びM4で行われてもよい。例えば、所定の状態順序での順次切り替えにより、X及びZ磁場成分の大きさを個別に考えることができる。この場合、状態M1、M3において、差圧は、X成分の大きさ及び符号についての情報を提供することができ、状態M2、M4において、Z成分の大きさ及び符号についての情報を提供することができる。
測定ブリッジの電圧オフセットは、評価ユニットにより除去され得ることが有利である。評価ユニットは、所定の状態M1〜M4を、例えばフリップ電流パルスの出力、又は、ブリッジ抵抗器間の回路技術的な接続、若しくはハーフブリッジ電圧の極性の切り替えによって設定することができ、続いて、差圧ΔU又はハーフブリッジ電圧U1、U2を記録する。複数の状態の切り替えの頻度は、用途に応じて、数ヘルツの領域からkHz領域までである。抵抗器の製造技術的な不均一性により引き起こされ、磁場の無い状態で決定可能な2つのハーフブリッジ電圧の間のオフセットは、磁場測定の精度を高くするために、評価ユニットにより考慮され、除去されてもよい。
磁場センサー装置の定義のためのさらに考えられるパラメータは、チップ及び磁束ガイド素子の寸法、チップ又はハーフブリッジ抵抗器の磁束ガイド素子に対する間隔、又は、オフセットも決定し且つ除去するための磁化の順次切り替えの詳細である。磁束ガイド素子は、個別のユニットとして構成されていてもよく、厚膜法、電解メッキ、または印刷などのプロセスにより、チップ基板又はボード基板に設けられてもよい。
更なる利点は、本図面の説明から生じる。図面において本発明の実施形態を示す。図面、明細書、及び請求項は、複数の特徴を組み合わせて有している。当業者は、これらの特徴を、目的に応じて個別に考慮し、意味のある更なる組み合わせに組み合わせもする。
図1は、サインポール構造を有する従来技術の抵抗ストリップを示す図である。 図2は、サインポール構造を有する従来技術の抵抗ストリップを示す図である。 図3は、磁束集中素子を備える第1実施形態のチップ構造のZ−X面の断面図である。 図4は、ただ1つの磁気抵抗性の抵抗器をそれぞれ備える2つのハーフブリッジを備える2D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。 図5は、ただ1つの磁気抵抗性の抵抗器をそれぞれ備える2つのハーフブリッジを備える2D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。 図6は、ただ1つの磁気抵抗性の抵抗器をそれぞれ備える2つのハーフブリッジを備える2D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。 図7は、ただ1つの磁気抵抗性の抵抗器をそれぞれ備える2つのハーフブリッジを備える2D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。これらの図4〜図7に磁化の4つの異なる内部方向が指定され、X及びY方向における外部磁場を有するハーフブリッジ電圧の感応性がそれぞれ示されている。 図8は、2つの磁気抵抗性の抵抗器をそれぞれ備える2つのハーフブリッジを備える2D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。 図9は、2つの磁気抵抗性の抵抗器をそれぞれ備える2つのハーフブリッジを備える2D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。 図10は、2つの磁気抵抗性の抵抗器をそれぞれ備える2つのハーフブリッジを備える2D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。 図11は、2つの磁気抵抗性の抵抗器をそれぞれ備える2つのハーフブリッジを備える2D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。これらの図8〜図11に磁化の4つの異なる内部方向が指定され、X及びY方向における外部磁場を有するハーフブリッジ電圧の感応性がそれぞれ示されている。 図12は、全ての3つの外部磁場を測定するための3D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。 図13は、本発明の磁場センサー装置の様々な感応性方向を回路技術的に切り替えるための実施形態を示す図である。
図面において同じ要素は同じ符号で示されている。
図1は、抵抗特性曲線を、磁場センサー装置100のAMR抵抗ストリップ102を通る測定電流束Iの方向に対する磁場M(H)の関数として示す。抵抗特性曲線R(M)は、式R=R+R(R_−R)cos(Θ)により決定される。ただし、Θは、電流フロー方向Iと総磁場M(H)との間の角度を表す。総磁場M(H)は、内部予磁化Mの磁場と測定しようとする外部磁場Hとからなる。小さい磁場H<0では、外部磁場Hが変化しても抵抗Rにはわずかな変化しか生じないことが分かる。したがって、このような構成は不利である。なぜなら、この領域において抵抗特性曲線は小さい傾斜しか有していないため、小さい磁場についての感応性が比較的低いからである。
図2は、従来技術のAMR抵抗装置100を示す。このAMR抵抗装置100には、AMR抵抗ストリップ102が設けられ、AMR抵抗ストリップ102には、サインポール構造104が、すなわち、金又は銅の金属化コーティングなどの高伝導性の金属化ストリップが45°傾斜して配置されている。概略図に示すように、サインポール構造104は、AMR抵抗ストリップ102を通る電流束Iを、平行な内部磁化M又は垂直な外部磁場Heに対して電流束が45°の線形化角度αを成すように、抵抗ストリップ102の長手方向の延長部に対して実質的に45°方向に形成する。したがって、図1に示す抵抗曲線が、具体的には、曲線プロファイルの急傾斜面の領域へシフトされ、この領域では、外部磁場Hの僅かな変化がAMR磁場センサー装置の抵抗器の総抵抗Rの直線的な変化を引き起こすように、抵抗は磁場に線形従属している。磁場センサー装置の感応性を、サインポール構造による線形化により顕著に上昇させることができる。
図3の図は、独国特許出願公開第102008041859A1号明細書の図に基づくものであり、本発明の磁場センサー装置10の第1実施形態を示している。図3に概略的に示す磁場センサー装置10は、磁気的に軟らかい磁束集中素子22からなり、磁束集中素子22は、基板32の表面上、本実施形態では、磁場感応性ブリッジ抵抗器18としての、例えば、AMRセンサーの担持部としての半導体チップの表面上に設けられている。図3から、例えば、Z方向に配向された認識しようとする磁場Hz24の磁束線は、該磁束線が磁場感応性ブリッジ抵抗器18により測定可能になるように、磁束集中素子22の周縁部においてその元来は垂直なZ方向から水平なX方向へ偏向されるということが分かる。非対称Hx成分34が生じ、この成分は、素子22の周縁部に隣接して配置された抵抗器18において逆方向に作用する。垂直から水平への偏向のために磁束集中素子22の材料において磁場線24がカバーする距離は水平から垂直への偏向のためにカバーする距離よりも短いため、僅かな偏向効果、すなわち、Hz磁場強度に比べて著しく低いHx成分が生じ、このHx成分を、ブリッジ抵抗器30の感応性を上昇させることで決定することができる測定効果を上げるために、磁束集中素子22は、本実施形態では図示しない方法で半導体チップの基板層32に埋め込まれていてもよい。X/Y磁場センサー面、すなわち、Hx成分がブリッジ抵抗器18において最大の抵抗変化を引き起こすチップ基板32に対して平行な面は、直方体の磁束集中素子22の表面の高さに位置している。Hz成分が磁束集中素子22へ入射する際、図3に示すように、Hx成分は、Hz成分の磁場強度プロファイルにおいてその最大値であり、したがって、ブリッジ抵抗器18により高感度で認識され得る。
図4から図11は、本発明の磁場センサー装置10の2つの更なる実施形態を示す。これらの実施形態では、サインポール構造を有するAMR磁場抵抗器18が使用され、AMR磁場抵抗器18の抵抗特性曲線を、図2に示すように、内部予磁化の変更により切り替えることができる。図4の上部の部分図においてのみ符号が示されており、これらの符号は、更なる図5から図11の全てにおいて明瞭性のために省略されているがこれらの図面において準用される。
図4から図7は、ホイートストン測定ブリッジ14の2つのハーフブリッジ16a、16bを備える2D磁場センサー装置10を示す。2つのハーフブリッジ16a、16b間に、パーマロイなどの高透磁率の材料からなる直方体の磁束集中素子22が配置されている。各ハーフブリッジ16a、16bは、2つのブリッジ抵抗器30a−30c及び30b−30dのペアをそれぞれ備える。2つのハーフブリッジ16a、16bの互いに関連付けられた下部ブリッジ抵抗器30a、30bは、磁場感応性ブリッジ抵抗器18a、18bとして構成されている。更なる関連付けられたブリッジ抵抗器30c、30dは、磁場に影響されないオーム抵抗器である。2つの磁場感応性抵抗器18a、18bの各々は抵抗特性曲線36a、36bをそれぞれ有し、抵抗特性曲線は黒い矢印によって示され、図2において示された抵抗特性曲線36a、36bに相当している。
図4は、第1状態M1を示す。この状態では、Hx成分34に関して、抵抗器18aは図2の左に示す抵抗特性曲線36aを有し、抵抗器18bは図2の右に示す抵抗特性曲線36bを有する。図4の上部の部分図において分かるように、Hx成分34の上昇の際に、差圧ΔUが大きくなるように、第1ハーフブリッジ16aの電圧U1が上昇し、一方、第2ハーフブリッジ16bの電圧U2は低下する。図4の下部の部分図は、Z磁場成分24Hzに関する推移を示す。Hz成分24は、第1ハーフブリッジ16aに関してHx成分を−X方向に引き起こし、第2ハーフブリッジ16bに関して非対称のHx成分を+X方向に引き起こす。その結果、上記の状態M1において、差圧ΔUがゼロへ向かうように、2つのハーフブリッジ電圧U1、U2が低下する。
図5は、両抵抗器18a、18bが図2の右の抵抗特性曲線36bに従っている第2状態M2に関し、Hx及びHz成分に対する磁場センサー装置の挙動を示す。この場合、Hx成分34は、ゼロへ向かう差圧ΔUを引き起こし、Hz成分24は、正に上昇する差圧ΔUを引き起こす。
図6は、状態M3を示す。この状態は、図4の状態M1に相当するが、2つの抵抗器18a、18bが非対称の抵抗特性曲線36b及び36аをそれぞれ有している。同様のことが、図5の状態M2に関する状態M4を有する図7にも該当する。
図8から図11は、全てのブリッジ抵抗器30が磁場感応性抵抗器18である2D磁場センサー装置10の更なる実施形態を示す。図8は、図4に相当し、図示された4つのブリッジ抵抗器18aから18dの第1状態M1を示す。図9から図11は、図5から図7に相当する更なる状態M2からM4を示す。状態M1及びM3は互いに対応し、この場合、抵抗器18aから18dの特性曲線プロファイル36a、36bは、ペアで非対称である。同様のことが、ハーフブリッジ16a、16bにおけるそれぞれ関連付けられた下部抵抗器18a−18b及び上部抵抗器18c−18dの対称の抵抗特性曲線36a、36bを有する状態M2及びM4に該当する。上部の部分図は、Hx成分34に関する電圧挙動U1、U2を示し、下部の部分図は、Hz成分24に関する電圧挙動U1、U2を示す。
状態M1、M3を、Hx成分34の方向及び強度を決定するために使用でき、状態M2、M4をHz成分24の方向及び強度を決定するために使用できる。
図12は、2つのホイートストン測定ブリッジ14a、14bを用いて3次元磁場プロファイルを決定するための磁場センサー装置10の更なる実施形態を示す。3Dセンサー装置10の場合、磁束集中素子22は、実質的に方形の形態を有し、複数の状態の定義により、Hx成分だけではなく、Hy成分及びHz成分も、2つの差圧ΔUa及びΔUbを用いて決定可能である。Hz成分の大きさは、測定ブリッジ14a及び測定ブリッジ14の双方によって認識され得る。2つの決定されたHz値を平均化することにより精度を高めることができる。
最終的に、図13a及び図13bは、磁場センサー装置10の更なる実施形態の電気的な等価回路図を示す。したがって、図13аは、左の部分図において、状態M2として図9の構成に相当するブリッジ回路を示す。この構造は、Z軸における成分を測定するために感度が高い。ブリッジ抵抗器18aから18bの全ての端子接点が互いに独立して接触可能である場合、図13aの右の部分図は、供給電圧Vss、接地電位GMD、又は中央タップ電圧U1、U2との個々のブリッジ抵抗器18aから18dの接触と、結果として生じる差圧ΔU=U1−U2を示す。
図13bは、図13aと比べてX方向に感応性方向を有する、図13aに基づく構成を示す。素子18d及び18bの磁化の方向の切り替えの他に(左の部分図)、感応性方向の切り替えは、右のハーフブリッジ16bの供給電圧が切り替えられることにより(中央の部分図)、又は、図13aに比べて右のハーフブリッジ16bにおける抵抗器18b及び18dの回路構造が交換されることにより達成される。
本発明は、垂直な磁場成分を強磁性体の磁束集中素子によりセンサー面における非対称な磁場成分へ偏向することを、感応性方向の切り替え及び/又はフリッピングのための利点と組み合わせ、この場合、適切な評価電子機器により、測定オフセットを排除することができる。
本発明は、磁場の2つ又は3つの成分を測定するための磁場センサーに関する。磁場感応性測定素子は、磁気抵抗性の抵抗素子又はホール素子の形態であってもよい。この構造は、例えば、電子コンパスの実現のための低い強度の磁場の測定に適している。
上記のような構造は既知である。例えば、独国特許出願公開第102009008265号明細書に、磁気的に軟らかい磁束ガイドの適切な構成により外部磁場の複数の成分を測定することが可能な構造が記載されている。この場合、センサー面に位置する成分の各々を測定するために、センサー素子と磁束ガイドとからなるユニットが必要とされる。垂直成分を測定するために、追加のセンサー素子が必要とされ、この場合、センサーの場所にセンサー面に位置する水平な磁場成分も形成され、この磁場成分をセンサー素子によって認識できるように、被測定磁場の垂直成分は適切な磁束ガイドによって誘導すなわち偏向される。
独国特許出願公開第102008041859号明細書に、磁場センサー面に対して垂直に配向されたZ磁場成分を測定するための構造が記載されている。この構造では、複数のセンサー素子が磁場センサー素子ユニットを形成するように相互接続され、特に環状の磁束ガイド素子の周囲に配置されている。磁束ガイド素子を用いて生じた水平で対称な補償磁場成分を、Z磁場成分の磁束ガイド素子の外周における磁場不均一性に基づいて、磁束ガイド素子に隣接して配置されたセンサー素子によって決定することにより、垂直なZ磁場成分を間接的に測定することが提案されている。更なるセンサー素子は、X/Y磁場センサー面における磁場成分を決定することができ、この場合、3次元磁場測定のために、少なくとも3つの異なる磁場センサー素子ユニットが設けられている。複数のセンサー素子の使用により、測定精度及び干渉耐性を向上することができる。上記方法の欠点は、典型的なコンパス用途において必要とされるような、複数の磁場成分を認識するために必要とされる所要空間である。
従来技術によると、磁場センサー装置のデザインのために、「サインポール構造」、すなわち、アルミニウム、銅、金、又は銀などの極伝導性の材料からなる薄い伝導性の構造をAMR測定ストリップ上に配置することが知られている。サインポール構造は、AMR抵抗ストリップの長手方向延長部に対して45°に配向されている。この場合、抵抗ストリップを流れる電流は、図2に示すように、ストリップの長手方向延長部に対して45°方向に強制される。これにより、電流ベクトルの配向に対する抵抗の依存性を示す図1の曲線は、図2に示すように、線形化された領域に変換され得るように磁場ベクトルに対して45°シフトされる。サインポール構造の配向の関数として、抵抗と被測定磁場の大きさとの間で線形化のための正又は負の側面が生じる。
サインポール構造に基づく磁場センサー装置は、例えば、独国特許出願公開第3442278A1号から知られている。これによると、様々に配向されたサインポール構造を有する4つのこのような磁場センサー装置がホイートストン測定ブリッジにおいて相互接続され、この場合、巨視的な磁気コイルにより生成される外部磁場は、外部磁場Hに対する線形化された抵抗依存性を生じさせるために、抵抗ストリップの内部磁化Mを予磁化する。
このようなデザインの向上については、例えば、独国特許第4319146C2号に記載されている。この文献は、サインポール構造を有する一連のAMR抵抗装置をフリップ電流の貫流する伝導体に沿って配置することを提案しており、フリップ電流伝導体は、予磁化MをAMR測定ストリップの長手方向に引き起こす。内部磁化のフリッピング、すなわち逆転により、抵抗挙動を再配向又は較正することができる。この構造は、外部磁場の1成分を正確に測定することができる。センサー面に位置する第2成分を測定するためには、90°旋回された更なる抵抗装置を備えることで十分である。更なる成分を測定するために、対応する追加の所要空間を有する更なる構造を設ける必要がある。磁場の3次元推移を決定するために、3つの磁場センサー素子ユニットが、互いに対してそれぞれ90°シフトされたホイートストン測定ブリッジの形態で一般的に設けられている。したがって、各センサー素子測定ブリッジは、1成分を測定することができ、この場合、測定ブリッジは、X、Y、及びZの方向に配向されている必要がある。特に、Z方向、すなわち、チップ基板又はPCB基板に対して垂直な構造は、大きな構造空間を必要とし、3Dセンサーの製造のための製造技術的な複雑さが増す。
米国特許出願公開第2013/141090A1号明細書に、2つのハーフブリッジを有する1つのホイートストンブリッジを備え、各ハーフブリッジのその都度一方のブリッジ抵抗器が磁束集中素子上に配置されて磁束集中素子を外部磁場から遮蔽する磁場センサー装置が記載されている。他方のブリッジ抵抗器は、2つの磁束集中素子間に配置されてブリッジ抵抗器を通る磁束を上昇させる。各ホイートストンブリッジは、個々の磁場成分を測定するために設けられている。
国際出願第2012/116933A1号に、個々のホイートストンブリッジにより磁場の3つの成分を互いに独立して検出するために、磁場感応性抵抗器を有する3つのホイートストンブリッジを備える3D磁場センサー装置が記載されている。各ホイートストンブリッジのブリッジ抵抗器は、半円形の磁束集中素子の端面に配置され、磁束集中素子は、個々の成分を測定できるように、成分方向に応じて磁束を強化又は減衰するように配向されている。
米国特許出願公開第2004/137275A1号明細書は、各ホイートストンブリッジによって1つの磁場成分を検出できるように、4つの磁気抵抗性のブリッジ抵抗器をそれぞれ有する2つのホイートストンブリッジを備える2D磁場センサー装置に関する。各ホイートストンブリッジのその都度2つのブリッジ抵抗器が基準抵抗器として磁束集中素子上に配置され、残りの2つのブリッジ抵抗器が磁束集中素子間に設けられて磁場感応性を上昇させる。各ホイートストンブリッジは、磁場の1成分を検出してもよい。
米国特許出願公開第2013/169271A1は、個々の磁場成分を検出するための同じ一般的種類の磁場センサー装置を開示している。この文献は、磁場成分を検出するための4つの磁気抵抗性ブリッジ抵抗器を有するブリッジ回路を提案している。このブリッジ回路において、2つのブリッジセンサーは、磁束集中素子上に配置されて磁束集中素子を磁場から遮蔽し、残りの2つの抵抗器は、磁束誘導を向上するために、磁束集中素子間に配置される。
前記従来技術に基づき、簡単に製造でき、センサー素子面における磁場成分とそれに対して垂直な成分との双方を決定することができる2D又は3Dのセンサーを提案するという課題が生じる。本発明の更なる課題は、磁場の複数の成分の小型の干渉耐性のある測定を可能にすることである。
この課題は、主請求項1に記載の構造により達成される。有利な発展形態は、従属請求項に記載されている。
本発明は、磁場の2つ又は3つの成分を決定するための磁場センサー装置を提案し、この磁場センサー装置は、2つのハーフブリッジを有する少なくとも1つのホイートストンブリッジを備え、各ハーフブリッジが少なくとも2つのブリッジ抵抗器を有する。2つのブリッジ抵抗器の少なくとも1つは、感応性方向がX/Y面に位置する磁場感応性抵抗器である。2つの磁場感応性ブリッジ抵抗器間に強磁性体の磁束集中素子が対称に配置され、この磁束集中素子は、X/Y磁場センサー面に対して垂直に配向されたZ成分に関して、X/Y磁場センサー面に位置する非対称な磁場成分を生成する。
言い換えると、ホイートストン測定ブリッジの少なくとも2つのハーフブリッジが提案され、ハーフブリッジのブリッジ抵抗器は、磁気的に軟らかい磁束ガイドユニットに対向して配置された磁気抵抗性素子を備える。この場合、磁気抵抗性素子の磁化の方向、及び、それによるセンサー素子の感応性方向は、ほぼ平行又は非平行に設定可能である。対向するハーフブリッジは、「ホイートストン測定ブリッジ」を形成するように相互接続可能である。
本発明の解決策の説明を簡単化するため、以下では、前記面に位置する成分をX成分、センサー構造に対して垂直に位置する成分をZ成分と称する。センサー素子の感応性方向は、Z方向と見なされる。
磁場のX/Yセンサー面に位置する磁場成分は、X方向に位置する成分により、感磁ブリッジ抵抗器における第1抵抗挙動を2つのハーフブリッジにおいて引き起こす。第1抵抗挙動は、ブリッジの中心タップ間の差圧ΔU=U1−U2、又は、基準電位U0に関する中央タップの電圧変化U1、U2に作用する。Z磁場成分は、磁束集中素子により2つの非対称磁場成分を引き起こし、非対称磁場成分は、X/Yセンサー面に位置し、感磁ブリッジ抵抗器における第2抵抗挙動を引き起こす。したがって、X磁場成分上の中央タップ電圧U1、U2の抵抗挙動が知られている場合は、適切な評価電子機器によりX磁場成分及びZ磁場成分の双方の大きさを決定することができる。磁化の方向は、2つのハーフブリッジの信号成分が完全なブリッジにおいて加法的であるように設定されるので、この構造は、X成分に対して感応性がある。磁束ガイドユニットが設けられているため、ハーフブリッジに存在する任意のZ成分は、符号が真逆の成分を提供し、したがって、これらの成分は、完全なブリッジにおける信号成分の加算に基づき、信号全体には寄与しない。
したがって、本発明の構造により、互いに垂直な2つの磁場成分を、少なくとも1つのハーフブリッジにおける感応性方向が切替可能であることによって認識できるようになる。
有利な一形態では、磁場感応性ブリッジ抵抗器は、AMR抵抗器、GMR抵抗器、又はTMR抵抗器であってもよい。これらの抵抗器は、オーム抵抗の変化を伴う磁場成分の変化に反応する磁場感応性優先方向を有している。AMR抵抗器の抵抗特性曲線挙動は、抵抗特性曲線をX成分及びZ成分の評価のために切替可能に変更することができるように、内部予磁化に影響することにより影響を受けることがある。
本発明では、1つのハーフブリッジの少なくともブリッジ抵抗器の回路構造は、個別に切り替え可能であ。これにより、X磁場成分の場合の効果とZ磁場成分の場合の効果とを区別できるように、変更された抵抗挙動がX成分に関して生じる。
代替的に、又は、付加的に、磁場感応性ブリッジ抵抗器の1つ、好ましくは全てが切替可能な抵抗特性曲線を有していてもよい。少なくとも1つの磁気抵抗性ブリッジ素子における磁化の内部方向を切り替えることにより、及び、これら2つ以上のハーフブリッジによる適切な信号評価により、水平な磁場成分、つまり、センサー面に位置する成分と、センサー面に対して垂直に位置する成分との双方を測定することが可能になる。
磁化の方向、したがって、1つのハーフブリッジにおける感応性方向が、X方向における磁場成分の存在の下で各寄与が完全なブリッジにおける差分計算によって正確に打ち消されるように設定されている場合、この構造は、この状態においてX方向における成分に対する感応性を有していない。しかしながら、被測定磁場にZ成分が存在する場合、Z成分はハーフブリッジにおいて逆の符号の寄与を行う。したがって、完全なブリッジにおける差分計算によって、被測定磁場のZ成分のための測定信号が生じる。
有利な一形態は、少なくとも1つの予磁化切替ユニット、特に、フリップ伝導体を備えていてもよく、予磁化切替ユニットは、少なくとも1つの磁場感応性ブリッジ抵抗器の抵抗特性曲線の定義のための内部磁化のフリッピング、すなわち、磁性反転をすることができる。例えば、螺旋状又は蛇行状に磁場感応性ブリッジ抵抗器の下又は上にガイドされていてもよいフリップ伝導体、特に、各磁場感応性ブリッジ抵抗器に個々に割り当てられたフリップ伝導体を用いて、フリップ磁場が生成され得る。フリップ磁場により、ブリッジ抵抗器の内部予磁化状態が変更され、それにより、図2に示す抵抗特性曲線挙動を、短期的なフリップ電流パルスを指定することにより磁場感応性ブリッジ抵抗器の各々について個別に変更することができる。
基本的に、4つのブリッジ抵抗器のうちの2つが感磁性の構成であれば十分である。これらは、抵抗測定ブリッジの2つのハーフブリッジの下側の2つのブリッジ抵抗器、上側の2つのブリッジ抵抗器、又は対角線上に配置されたブリッジ抵抗器であってもよい。有利な一形態では、ホイートストン測定ブリッジの全ての抵抗器が磁場感応性抵抗器であってもよい。このようにすると、磁場センサー装置の感応性が向上する。
有利な一形態では、2つのホイートストン測定ブリッジが備えられていてもよく、X/Y磁場センサー面に位置する、2つの測定ブリッジの測定感応性磁場成分の配向は、直角に、すなわち、互いに対して垂直に選択される。2つの測定ブリッジは、1つの測定ブリッジがX方向における磁場成分に対して感応性があり、他の測定ブリッジがY方向における磁場成分について感応性があるように、X/Y面において互いに90°オフセットされている。Z成分は、2つの測定ブリッジが磁束集中素子を中心として対称に配置されているならば、2つの測定ブリッジに対して影響を有していてもよい。したがって、Z成分は、2つのホイートストン測定ブリッジを用いて決定される。Z成分の2つの値は、Z成分の決定の際に比較的高い精度を達成するために平均化され得ることが有利である。あるいは、2つの測定ブリッジの1つについてのみZ磁場成分を測定可能であるように、個々の測定ブリッジのハーフブリッジが磁束集中素子に関して対称に配置されていることが考えられる。
磁束集中素子の磁束に影響する作用は、非常に高い磁気透過性μであり、これにより、Z磁場成分は、Z磁束密度の不均一性が有利には直方体又は立方体の磁束集中素子の端部領域において生じるように、磁束集中素子へ文字通り引き込まれ、すなわち集束される。その結果、図3に示すように、Z磁場成分の磁束ガイド集中により、X/Y磁場成分に位置する磁場成分が、板状であることが有利な磁束集中素子の周縁部に沿って発生し、磁束集中素子の端部に対して垂直に向かうか、又は端部から垂直に離れる。有利な一形態では、強磁性体の磁束集中素子は、鉄、コバルト、ニッケル、AlNiCo、SmCo、Nd2Fe14B、Ni80Fe20(パーマロイ)などの強磁性体の合金、NiFeCo合金、又はこれらの組み合わせからなっていてもよい。強磁性体の磁束集中素子は、非常の大きなZ磁場成分磁束密度が磁束集中素子の縁領域において不均一になり得るように、上昇した磁気感受性と、それに伴う上昇した誘電率μとを有する。
有利な一形態では、強磁性体の磁束集中素子は、X/Y磁場センサー面において対称の形態、特に、ミラー対称又は回転対称の形態、特に、長方形、特に、正方形の形態を有していてもよく、磁束集中素子の側端はX/Y方向に配向されている。対称の形態により、Z磁場成分による非対称なX/Y磁場成分の形成は、Z磁場成分による抵抗測定ブリッジのハーフブリッジにおける抵抗が対称に変化するように促進される。磁束集中素子は、直方体又は立方体の形態で形成されていることが好ましい。磁束集中素子の好ましい寸法は、100μm〜1000μmの範囲である。
有利な一形態では、磁束集中素子の上表面又は下表面はX/Y磁場センサー面に位置していてもよい。X/Y磁場センサー面は、チップ基板表面又はボード基板表面に対して平行に配向された面を規定し、この面に磁場感応性抵抗器が配置され、この面において、この面に位置する磁場成分の感応性が最大になる。図3において分かるように、Z磁場成分の推移は、磁束集中作用により磁束集中素子の下表面及び上表面において最大のX及びY磁場成分が生じるように、磁束集中素子の上表面及び下表面の領域において最大に偏向されている。磁束集中素子の上表面又は下表面の面にX/Y磁場センサー面を配置することにより、Z磁場成分の変化に関する最高の磁場感応性を達成することができる。
二次的観点では、上記磁場センサー装置により磁場の2つ又は3つの成分を決定するための方法が提案され、2つのハーフブリッジにおいてX/Yセンサー面に位置する磁場センサー成分は、大きさの第1変化におけるハーフブリッジの中央タップにおける電圧変化U1、U2を引き起こし、X/Yセンサー面に対して垂直なZ方向において、大きさの第2変化における異なる電圧変化を引き起こす。したがって、センサー面に位置する磁場成分は、2つのハーフブリッジの感磁抵抗器に対して同一の影響を有している。抵抗器の抵抗特性曲線プロファイルとハーフブリッジに対するその割り当てとに応じて、ハーフブリッジ中央タップ電圧U1、U2は、差圧ΔUが上昇又は最小化されるように変化する。Z磁場成分は、感磁抵抗器に対して逆方向に作用する非対称の磁場成分をセンサー面に引き起こす。このことは、中央タップ電圧U1、U2の相反する挙動を引き起こす。したがって、測定ブリッジの抵抗挙動に対するZ磁場成分の影響は、センサー面に位置する外部磁場成分の影響に対抗している。評価電子機器は、この対抗する抵抗変化を認識し、特定の抵抗挙動が分かっているならば、Z成分の大きさとX又はY成分の大きさとの双方を推定することができる。したがって、個々の測定ブリッジにより、互いに垂直な2つの磁場成分を認識することができる。この場合、一方の成分はセンサー面に在り、他方の磁場成分は前記一方の成分に対して垂直である。
本発明によれば、2つのハーフブリッジの互いに関連付けられた磁場感応性抵抗器の抵抗特性曲線の少なくとも1つの切り替え、特に、ペアでの切り替え、又は、ブリッジ抵抗器の回路構造の切り替えを少なくとも1つのハーフブリッジにおいて行うか、又は、供給電圧の切り替えを少なくとも1つのハーフブリッジにおいて行い、この場合、第1状態M1、M3において、X/Yに位置する磁場成分は、互いに対応する磁場感応性ブリッジ抵抗器の逆向きの抵抗特性曲線プロファイルにより測定可能であり、第2状態M2、M4において、Z方向に位置する磁場成分は、互いに対応する磁場感応性ブリッジ抵抗器の同じ向きの抵抗特性曲線プロファイルにより測定可能である。状態M1は、抵抗測定ブリッジの2つのハーフブリッジの2つの互いに割り当てられた磁場感応性抵抗器の逆向きの抵抗特性曲線として定義されてもよい。したがって、例えば、X磁場成分が生じる場合、第1ハーフブリッジの第1磁場感応性抵抗器において抵抗が上昇し、第2ハーブブリッジの第2磁場感応性抵抗器の抵抗は低下するということが引き起こされる。両抵抗器がハーフブリッジの下部抵抗器として配置されている場合、差圧ΔU=U1−U2が上昇する。Z磁場成分は、非対称のX磁場成分を引き起こし、その結果、差圧ΔUがゼロに向かって低下する。状態M3は、同様に定義されてもよく、この場合、第1及び第2抵抗器は、第1状態M1に対して、抵抗特性曲線の逆の挙動を示す。状態M1において、+X方向に配向された成分は、正の差圧ΔU>0となり、状態M3において負の差圧ΔU<0となる。Z成分は、差圧ΔU≒0を最小化する状態M2及び/又はM4は、第1ハーフブリッジの下部抵抗器及び第2ハーフブリッジの下部抵抗器の抵抗特性曲線の同じ向きの挙動を意味する。したがって、X磁場成分は差圧ΔU≒0の最小化を引き起こし、Z磁場成分は、正の差圧ΔU>0(状態M2)又は負の差圧ΔU<0を引き起こす。
好ましい方法によると、状態の切り替えは、順序M1、M2、M1及びM2、又は、M1、M2、M3及びM4で行われてもよい。例えば、所定の状態順序での順次切り替えにより、X及びZ磁場成分の大きさを個別に考えることができる。この場合、状態M1、M3において、差圧は、X成分の大きさ及び符号についての情報を提供することができ、状態M2、M4において、Z成分の大きさ及び符号についての情報を提供することができる。
測定ブリッジの電圧オフセットは、評価ユニットにより除去され得ることが有利である。評価ユニットは、所定の状態M1〜M4を、例えばフリップ電流パルスの出力、又は、ブリッジ抵抗器間の回路技術的な接続、若しくはハーフブリッジ電圧の極性の切り替えによって設定することができ、続いて、差圧ΔU又はハーフブリッジ電圧U1、U2を記録する。複数の状態の切り替えの頻度は、用途に応じて、数ヘルツの領域からkHz領域までである。抵抗器の製造技術的な不均一性により引き起こされ、磁場の無い状態で決定可能な2つのハーフブリッジ電圧の間のオフセットは、磁場測定の精度を高くするために、評価ユニットにより考慮され、除去されてもよい。
磁場センサー装置の定義のためのさらに考えられるパラメータは、チップ及び磁束ガイド素子の寸法、チップ又はハーフブリッジ抵抗器の磁束ガイド素子に対する間隔、又は、オフセットも決定し且つ除去するための磁化の順次切り替えの詳細である。磁束ガイド素子は、個別のユニットとして構成されていてもよく、厚膜法、電解メッキ、または印刷などのプロセスにより、チップ基板又はボード基板に設けられてもよい。
更なる利点は、本図面の説明から生じる。図面において本発明の実施形態を示す。図面、明細書、及び請求項は、複数の特徴を組み合わせて有している。当業者は、これらの特徴を、目的に応じて個別に考慮し、意味のある更なる組み合わせに組み合わせもする。
図1は、サインポール構造を有する従来技術の抵抗ストリップを示す図である。 図2は、サインポール構造を有する従来技術の抵抗ストリップを示す図である。 図3は、磁束集中素子を備える第1実施形態のチップ構造のZ−X面の断面図である。 図4は、ただ1つの磁気抵抗性の抵抗器をそれぞれ備える2つのハーフブリッジを備える2D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。 図5は、ただ1つの磁気抵抗性の抵抗器をそれぞれ備える2つのハーフブリッジを備える2D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。 図6は、ただ1つの磁気抵抗性の抵抗器をそれぞれ備える2つのハーフブリッジを備える2D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。 図7は、ただ1つの磁気抵抗性の抵抗器をそれぞれ備える2つのハーフブリッジを備える2D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。これらの図4〜図7に磁化の4つの異なる内部方向が指定され、X及びY方向における外部磁場を有するハーフブリッジ電圧の感応性がそれぞれ示されている。 図8は、2つの磁気抵抗性の抵抗器をそれぞれ備える2つのハーフブリッジを備える2D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。 図9は、2つの磁気抵抗性の抵抗器をそれぞれ備える2つのハーフブリッジを備える2D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。 図10は、2つの磁気抵抗性の抵抗器をそれぞれ備える2つのハーフブリッジを備える2D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。 図11は、2つの磁気抵抗性の抵抗器をそれぞれ備える2つのハーフブリッジを備える2D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。これらの図8〜図11に磁化の4つの異なる内部方向が指定され、X及びY方向における外部磁場を有するハーフブリッジ電圧の感応性がそれぞれ示されている。 図12は、全ての3つの外部磁場を測定するための3D磁場センサーの更なる実施形態を示す図である。 図13は、本発明の磁場センサー装置の様々な感応性方向を回路技術的に切り替えるための実施形態を示す図である。
図面において同じ要素は同じ符号で示されている。
図1は、抵抗特性曲線を、磁場センサー装置100のAMR抵抗ストリップ102を通る測定電流束Iの方向に対する磁場M(H)の関数として示す。抵抗特性曲線R(M)は、式R=R+R(R_−R)cos(Θ)により決定される。ただし、Θは、電流フロー方向Iと総磁場M(H)との間の角度を表す。総磁場M(H)は、内部予磁化Mの磁場と測定しようとする外部磁場Hとからなる。小さい磁場H<0では、外部磁場Hが変化しても抵抗Rにはわずかな変化しか生じないことが分かる。したがって、このような構成は不利である。なぜなら、この領域において抵抗特性曲線は小さい傾斜しか有していないため、小さい磁場についての感応性が比較的低いからである。
図2は、従来技術のAMR抵抗装置100を示す。このAMR抵抗装置100には、AMR抵抗ストリップ102が設けられ、AMR抵抗ストリップ102には、サインポール構造104が、すなわち、金又は銅の金属化コーティングなどの高伝導性の金属化ストリップが45°傾斜して配置されている。概略図に示すように、サインポール構造104は、AMR抵抗ストリップ102を通る電流束Iを、平行な内部磁化M又は垂直な外部磁場Heに対して電流束が45°の線形化角度αを成すように、抵抗ストリップ102の長手方向の延長部に対して実質的に45°方向に形成する。したがって、図1に示す抵抗曲線が、具体的には、曲線プロファイルの急傾斜面の領域へシフトされ、この領域では、外部磁場Hの僅かな変化がAMR磁場センサー装置の抵抗器の総抵抗Rの直線的な変化を引き起こすように、抵抗は磁場に線形従属している。磁場センサー装置の感応性を、サインポール構造による線形化により顕著に上昇させることができる。
図3の図は、独国特許出願公開第102008041859A1号明細書の図に基づくものであり、本発明の磁場センサー装置10の第1実施形態を示している。図3に概略的に示す磁場センサー装置10は、磁気的に軟らかい磁束集中素子22からなり、磁束集中素子22は、基板32の表面上、本実施形態では、磁場感応性ブリッジ抵抗器18としての、例えば、AMRセンサーの担持部としての半導体チップの表面上に設けられている。図3から、例えば、Z方向に配向された認識しようとする磁場Hz24の磁束線は、該磁束線が磁場感応性ブリッジ抵抗器18により測定可能になるように、磁束集中素子22の周縁部においてその元来は垂直なZ方向から水平なX方向へ偏向されるということが分かる。非対称Hx成分34が生じ、この成分は、素子22の周縁部に隣接して配置された抵抗器18において逆方向に作用する。垂直から水平への偏向のために磁束集中素子22の材料において磁場線24がカバーする距離は水平から垂直への偏向のためにカバーする距離よりも短いため、僅かな偏向効果、すなわち、Hz磁場強度に比べて著しく低いHx成分が生じ、このHx成分を、ブリッジ抵抗器30の感応性を上昇させることで決定することができる測定効果を上げるために、磁束集中素子22は、本実施形態では図示しない方法で半導体チップの基板層32に埋め込まれていてもよい。X/Y磁場センサー面、すなわち、Hx成分がブリッジ抵抗器18において最大の抵抗変化を引き起こすチップ基板32に対して平行な面は、直方体の磁束集中素子22の表面の高さに位置している。Hz成分が磁束集中素子22へ入射する際、図3に示すように、Hx成分は、Hz成分の磁場強度プロファイルにおいてその最大値であり、したがって、ブリッジ抵抗器18により高感度で認識され得る。
図4から図11は、本発明の磁場センサー装置10の2つの更なる実施形態を示す。これらの実施形態では、サインポール構造を有するAMR磁場抵抗器18が使用され、AMR磁場抵抗器18の抵抗特性曲線を、図2に示すように、内部予磁化の変更により切り替えることができる。図4の上部の部分図においてのみ符号が示されており、これらの符号は、更なる図5から図11の全てにおいて明瞭性のために省略されているがこれらの図面において準用される。
図4から図7は、ホイートストン測定ブリッジ14の2つのハーフブリッジ16a、16bを備える2D磁場センサー装置10を示す。2つのハーフブリッジ16a、16b間に、パーマロイなどの高透磁率の材料からなる直方体の磁束集中素子22が配置されている。各ハーフブリッジ16a、16bは、2つのブリッジ抵抗器30a−30c及び30b−30dのペアをそれぞれ備える。2つのハーフブリッジ16a、16bの互いに関連付けられた下部ブリッジ抵抗器30a、30bは、磁場感応性ブリッジ抵抗器18a、18bとして構成されている。更なる関連付けられたブリッジ抵抗器30c、30dは、磁場に影響されないオーム抵抗器である。2つの磁場感応性抵抗器18a、18bの各々は抵抗特性曲線36a、36bをそれぞれ有し、抵抗特性曲線は黒い矢印によって示され、図2において示された抵抗特性曲線36a、36bに相当している。
図4は、第1状態M1を示す。この状態では、Hx成分34に関して、抵抗器18aは図2の左に示す抵抗特性曲線36aを有し、抵抗器18bは図2の右に示す抵抗特性曲線36bを有する。図4の上部の部分図において分かるように、Hx成分34の上昇の際に、差圧ΔUが大きくなるように、第1ハーフブリッジ16aの電圧U1が上昇し、一方、第2ハーフブリッジ16bの電圧U2は低下する。図4の下部の部分図は、Z磁場成分24Hzに関する推移を示す。Hz成分24は、第1ハーフブリッジ16aに関してHx成分を−X方向に引き起こし、第2ハーフブリッジ16bに関して非対称のHx成分を+X方向に引き起こす。その結果、上記の状態M1において、差圧ΔUがゼロへ向かうように、2つのハーフブリッジ電圧U1、U2が低下する。
図5は、両抵抗器18a、18bが図2の右の抵抗特性曲線36bに従っている第2状態M2に関し、Hx及びHz成分に対する磁場センサー装置の挙動を示す。この場合、Hx成分34は、ゼロへ向かう差圧ΔUを引き起こし、Hz成分24は、正に上昇する差圧ΔUを引き起こす。
図6は、状態M3を示す。この状態は、図4の状態M1に相当するが、2つの抵抗器18a、18bが非対称の抵抗特性曲線36b及び36аをそれぞれ有している。同様のことが、図5の状態M2に関する状態M4を有する図7にも該当する。
図8から図11は、全てのブリッジ抵抗器30が磁場感応性抵抗器18である2D磁場センサー装置10の更なる実施形態を示す。図8は、図4に相当し、図示された4つのブリッジ抵抗器18aから18dの第1状態M1を示す。図9から図11は、図5から図7に相当する更なる状態M2からM4を示す。状態M1及びM3は互いに対応し、この場合、抵抗器18aから18dの特性曲線プロファイル36a、36bは、ペアで非対称である。同様のことが、ハーフブリッジ16a、16bにおけるそれぞれ関連付けられた下部抵抗器18a−18b及び上部抵抗器18c−18dの対称の抵抗特性曲線36a、36bを有する状態M2及びM4に該当する。上部の部分図は、Hx成分34に関する電圧挙動U1、U2を示し、下部の部分図は、Hz成分24に関する電圧挙動U1、U2を示す。
状態M1、M3を、Hx成分34の方向及び強度を決定するために使用でき、状態M2、M4をHz成分24の方向及び強度を決定するために使用できる。
図12は、2つのホイートストン測定ブリッジ14a、14bを用いて3次元磁場プロファイルを決定するための磁場センサー装置10の更なる実施形態を示す。3Dセンサー装置10の場合、磁束集中素子22は、実質的に方形の形態を有し、複数の状態の定義により、Hx成分だけではなく、Hy成分及びHz成分も、2つの差圧ΔUa及びΔUbを用いて決定可能である。Hz成分の大きさは、測定ブリッジ14a及び測定ブリッジ14の双方によって認識され得る。2つの決定されたHz値を平均化することにより精度を高めることができる。
最終的に、図13a及び図13bは、磁場センサー装置10の更なる実施形態の電気的な等価回路図を示す。したがって、図13аは、左の部分図において、状態M2として図9の構成に相当するブリッジ回路を示す。この構造は、Z軸における成分を測定するために感度が高い。ブリッジ抵抗器18aから18bの全ての端子接点が互いに独立して接触可能である場合、図13aの右の部分図は、供給電圧Vss、接地電位GMD、又は中央タップ電圧U1、U2との個々のブリッジ抵抗器18aから18dの接触と、結果として生じる差圧ΔU=U1−U2を示す。
図13bは、図13aと比べてX方向に感応性方向を有する、図13aに基づく構成を示す。素子18d及び18bの磁化の方向の切り替えの他に(左の部分図)、感応性方向の切り替えは、右のハーフブリッジ16bの供給電圧が切り替えられることにより(中央の部分図)、又は、図13aに比べて右のハーフブリッジ16bにおける抵抗器18b及び18dの回路構造が交換されることにより達成される。
本発明は、垂直な磁場成分を強磁性体の磁束集中素子によりセンサー面における非対称な磁場成分へ偏向することを、感応性方向の切り替え及び/又はフリッピングのための利点と組み合わせ、この場合、適切な評価電子機器により、測定オフセットを排除することができる。

Claims (14)

  1. 磁場の2つ又は3つの成分を決定するための磁場センサー装置(10)であって、2つのハーフブリッジ(16)を有する少なくとも1つのホイートストンブリッジ(14)を備え、前記各ハーフブリッジ(16)が少なくとも2つのブリッジ抵抗器(30)を有し、前記2つのブリッジ抵抗器(30)の少なくとも1つがX/Y磁場センサー面(20)に位置する磁場成分(34)に関する磁場感応性抵抗器(18)である磁場センサー装置(10)において、
    前記2つの磁場感応性ブリッジ抵抗器(18)間に強磁性体の磁束集中素子(22)が対称に配置され、該磁束集中素子(22)は、前記X/Y磁場センサー面(20)に対して垂直に配向されたZ磁場成分(24)に関して、前記X/Y磁場センサー面(20)に位置する非対称な磁場成分を生成することを特徴とする磁場センサー装置(10)。
  2. 請求項1に記載の磁場センサー装置(10)において、
    前記磁場感応性ブリッジ抵抗器(18)は、AMR抵抗器、GMR抵抗器、又はTMR抵抗器であることを特徴とする磁場センサー装置(10)。
  3. 請求項1又は2に記載の磁場センサー装置(10)において、
    前記ブリッジ抵抗器(18,30)の前記回路構造、又は、少なくとも1つのハーフブリッジ(16)の供給電圧は、個別に切り替え可能であることを特徴とする磁場センサー装置(10)。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の磁場センサー装置(10)において、
    前記磁場感応性ブリッジ抵抗器(18)の少なくとも1つ、好ましくは全てが切替可能な抵抗特性曲線(36)を有することを特徴とする磁場センサー装置(10)。
  5. 請求項4に記載の磁場センサー装置(10)において、
    少なくとも1つの予磁化切替ユニット、特に、フリップ伝導体を備え、前記予磁化切替ユニットは、少なくとも1つの磁場感応性ブリッジ抵抗器(18)の前記抵抗特性曲線(36)の定義のために前記ブリッジ抵抗器の内部磁化のフリッピング、すなわち、磁性反転をすることができることを特徴とする磁場センサー装置(10)。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の磁場センサー装置(10)において、
    前記ホイートストン測定ブリッジ(14)の全ての抵抗器(30)は、磁場感応性抵抗器(18)であることを特徴とする磁場センサー装置(10)。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の磁場センサー装置(10)において、
    2つのホイートストン測定ブリッジ(14a、14b)を備え、前記X/Y磁場センサー面(20)に位置する、前記2つの測定ブリッジ(14a、14b)の測定感応性磁場成分(34)の配向は互いに対して垂直であることを特徴とする磁場センサー装置(10)。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の磁場センサー装置(10)において、
    前記強磁性体の磁束集中素子(22)は、鉄、コバルト、ニッケル、AlNiCo、SmCo、Nd2Fe14B、Ni80Fe20などの強磁性体の合金、NiFeCo合金、又はこれらの組み合わせからなることを特徴とする磁場センサー装置(10)。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の磁場センサー装置(10)において、
    前記強磁性体の磁束集中素子(22)は、前記X/Y磁場センサー面(20)において対称の形態、特に、ミラー対称、又は回転対称の形態、特に、長方形、特に、正方形の形態を有し、前記磁束集中素子(22)の側端は、好ましくは前記X/Y方向に配向されていることを特徴とする磁場センサー装置(10)。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の磁場センサー装置(10)において、
    前記磁束集中素子(22)の上表面又は下表面が前記X/Y磁場センサー面(20)に位置することを特徴とする磁場センサー装置(10)。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の磁場センサー装置(10)により磁場の2つ又は3つの成分を決定するための方法において、
    2つのハーフブリッジ(16)においてX/Yセンサー面に位置する磁場センサー成分(34)は、大きさの第1変化における前記ハーフブリッジ(16)の中央タップにおける電圧変化U1、U2を引き起こし、前記X/Yセンサー面に対して垂直なZ方向において、大きさの第2変化における異なる電圧変化を引き起こすことを特徴とする方法。
  12. 請求項11に記載の方法において、
    前記2つのハーフブリッジ(16)の互いに関連付けられた磁場感応性抵抗器(18)の抵抗特性曲線の少なくとも1つの切り替え、特に、ペアでの切り替え、又は、前記ブリッジ抵抗器(18,30)の回路構造の切り替えを少なくとも1つのハーフブリッジ(16)において行い、第1状態M1、M3において、X/Yに位置する磁場成分(34)は、互いに対応する磁場感応性ブリッジ抵抗器(18)の逆向きの抵抗プロファイルにより測定可能であり、第2状態M2、M4において、Z方向に位置する磁場成分(24)は、互いに対応する磁場感応性ブリッジ抵抗器(18)の同じ向きの抵抗プロファイルにより測定可能であることを特徴とする方法。
  13. 請求項12に記載の方法において、
    前記状態の切り替えは、順序M1、M2、M1及びM2、又は、M1、M2、M3及びM4で行われることを特徴とする方法。
  14. 請求項10、11、又は12に記載の方法において、
    前記測定ブリッジ(14)の電圧オフセットは、評価ユニットにより除去されることを特徴とする方法。
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