JP2016529138A - 改善された美観を有する熱可塑性容器 - Google Patents

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Abstract

熱可塑性材料及び比較的低い表面張力を有する添加剤は、容器に平滑な外面を提供して美観を向上させるブロー成形加工条件を可能にする。

Description

本発明は、熱可塑性容器及びそれを作製するためのプロセスに関する。
熱可塑性材料で作製されたブロー成形容器は、化粧品、シャンプー、洗濯剤、及び食品等の多種多様な消費者製品をパッケージ化するために使用されている。そのような容器に関して、平滑な外面を有することは、概して、美観、例えば、改善された光沢度を向上させるため、ユーザーにとって魅力的である。容器のそのような平滑な外面は、主に、ブロー成形プロセス中の成形容器の形成において使用される金型の内側表面の圧痕の結果である。平滑な金型内側表面は、改善された美観を有する容器を製造するために望ましいが、この必要条件は、ブロー成形プロセス中の換気を損なうことを含む課題を提起する。
ブロー成形プロセスにおいて、換気は、容器の品質に極めて重要である。換気は、プラスチックが金型の空洞内で膨張するときに、プラスチックのパリソン(又はプリフォーム)と金型との間の空気が逃げることを可能にする。不十分な換気は、膨張するプラスチックと金型との間に空気の閉じ込めを引き起こし、プラスチックが完全に金型に接触することを妨げ得る。これは、形成された容器の醜い変形につながる。更に、不十分な換気は、金型空洞中の著しい温度の上昇につながり、それは、プラスチックの金型上への固着又はプラスチックの焼け跡(すなわち、過剰な熱による成形容器上の小さい暗褐色又は黒色の変色)等の問題を引き起こし得る。これらの問題は、ポリエチレン(PE)又はポリプロピレン(PP)のような熱可塑性材料において、そのような材料が一般的に、(ポリエチレンテレフタレート(PET)のような材料と比較して)より低い融点を有し、金型上に固着する可能性が高いため、特に解決が難しい。不十分な換気によって引き起こされる上記の問題を解決するために、先行技術は、粗い内側表面を有する金型を使用する。これらの粗金型(典型的には、サンドブラストプロセスによって作製される)上の微小孔は、プラスチックが膨らむにつれて、空気が微小孔を通して金型の通気口に移動することを可能にし、それにより、(膨張するプラスチックと金型との間の)空気圧を低下させ、金型空洞内の温度上昇を緩和する。しかしながら、粗金型は、形成された容器の望ましくない粗い表面につながる。
したがって、より低い融点を有する熱可塑性材料から作製された容器に改善された外面の平滑性(それによる美観の改善)を提供することが必要とされている。具体的には、本発明は、平滑な金型を使用して、より低い融点を有する熱可塑性材料から容器を製造することを可能にする。
同じ金型を利用して、それぞれが、異なる融点を有する異なる熱可塑性材料から様々な容器を製造することは、本発明の別の利点である(慣例では、異なる平滑度の異なる金型を必要とする)。
焼け跡の形成を回避しながら、比較的高い加工温度で作製された容器を提供することは、本発明の別の利点である。
低下した結晶性を有し、これにより、改善された表面平滑性を有する容器を提供することは、本発明の更に別の利点である。
容器の外面への流線の欠陥の形成を回避しながら容器を提供することは、本発明のなお更に別の利点である。
簡単に開けられる、すなわち、容器を開けるために比較的低いトルクを必要とする容器を提供することは、本発明のなお更に別の利点である。
1つの態様では、本発明は、容器を作製するブロー成形プロセスを対象とし、
a)先行容器形態をブロー成形金型内に固定する工程であって、先行容器形態が、パリソン又はプリフォームであり、
i)先行容器形態が層を備え、その層が、
1)その層の約86重量%〜約99.99重量%の、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される熱可塑性材料と、
2)その層の約0.01重量%〜約5重量%の、約0.1〜約50m*N/mの表面張力値を有する添加剤と、を含み、
ii)金型が、膨張可能な先行容器形態を受容するように構成された内側表面を備え、その金型の少なくとも一部が、A−1、A−2、A−3、B−1、B−2、及びB−3からなる群から選択されるSPI仕上げ基準を有する、固定する工程と、
b)先行容器形態を金型の内側表面に対して膨張させるように先行容器形態をブローし、それにより容器を形成する工程と、を含む。
別の態様では、本発明は、本プロセスによって得られる容器を対象とする。
更に別の態様では、本発明は、PE容器をブロー成形するための金型の使用を対象とし、その金型の少なくとも一部は、A−1、A−2、A−3、B−1、B−2、及びB−3からなる群から選択されるSPI仕上げ基準を有する。
本発明では、驚くべきことに、ある特定の添加剤を使用して、より低い融点を有する熱可塑性材料を修飾することができ、それにより、改善された外面を有する成形容器を得るブロー成形条件を可能にすることが分かっている。理論に束縛されるものではないが、その比較的低い表面張力によって、選択された添加剤は、熱可塑性材料の表面上に蓄積する傾向があり、それにより、熱可塑性材料の少なくとも一部を金型空洞から、並びに金型から隔離する、すなわち、熱可塑性材料の「アイソレータ」として機能する(この「アイソレータ」は、完全に一貫した部品でなくてもよい)と考えられる。添加剤によって提供されるこの隔離機能は、金型空洞の温度上昇と共に熱可塑性材料の過度の温度上昇を緩和する。またそれは、熱可塑性材料の少なくとも一部が金型上に固着することを防ぐ、すなわち、材料が金型上に固着する傾向を低下させる。つまり、本発明の熱可塑性材料及び添加剤は、固着問題又は焼け跡を生じることなく、より高い加工温度下で加工され得る。故に、より低い融点を有する熱可塑性材料について、本発明は、ブロー成形プロセスにおける平滑な金型の使用を可能にし、故に改善された表面平滑性を有する容器を製造する。
更に、熱可塑性材料の過度の温度上昇を緩和することによって、添加剤の添加は、たとえより高い加工温度下であっても焼け跡の形成を回避する。また、熱可塑性材料の表面に存在することによって、添加剤はある程度スリップ剤として機能し、それにより、形成された容器を簡単に開けることを可能にする、すなわち、容器は、容器からキャップをねじって外すのに比較的低いトルクしか必要としない。
定義
本明細書で使用する場合、「粗い」という用語は、サンドブラスト処理された金型の表面、又はサンドブラスト処理された金型からブロー成形された容器の表面を指す。「平滑」という用語は、サンドブラスト処理されていない金型の表面、又はサンドブラスト処理されていない金型からブロー成形された容器の表面を指す。本明細書で称される表面とは、金型の内側表面(すなわち、ブロー成形された容器を形成する金型の一部)又は容器の外面のいずれかである。容器及び金型の両方の表面平滑性は、後述される粗さ平均(Roughness Average)(Ra)によって測定することができる。
本明細書で使用する場合、「磨く」という用語は、擦ることによって表面を平滑にすることを意味し、「サンドブラストプロセス」という用語は、砂を含ませた空気を高速で表面に吹き付けることによって表面をエッチング処理することを意味する。本明細書における磨き及びサンドブラストプロセスの両方は、特に、金型表面に適用され、それ故に所望の金型仕上げを実現する処理に関する。「金型仕上げ」という用語は、本明細書で使用する場合、金型の内側表面の表面質感及び/又は平滑性を指す。SPI金型仕上げ基準は、金型仕上げにおける磨き基準を定義する業界において広く受け入れられている基準であり、本明細書で使用される。SPI金型仕上げ基準は、A−1、A−2、A−3、B−1、B−2、B−3、C−1、C−2、C−3、D−1、D−2、及びD−3を含む、金型仕上げに対する表面平滑性に関して異なる等級を定義し、文字Aから始まる基準は平滑な表面を指し、文字Bから始まる基準は平滑性のより低い表面を指し、文字Cから始まる基準は粗い表面を指し、文字Dから始まる基準は非常に粗い表面を指す。典型的には、仕上げ基準A又はBを有する金型は磨かれ、仕上げ基準C又はDを有する金型は、最初に磨かれ、次いでサンドブラスト処理される。番号1、2、及び3は、徐々に粗い表面を示す。
本明細書で使用する場合、「表面張力」という用語は、外力に抵抗することを可能にする液体の表面の縮小傾向を指す。本明細書において、表面張力は、m*N/mで測定され、m*Nは、1メートルの長さの薄膜を破壊するのに必要とされる力である。25℃で試験されたある特定の例示的材料の表面張力データが、以下に記載される。
本明細書で使用する場合、「層」という用語は、容器を形成する材料のマクロスケール層を意味する。典型的には、マクロスケール層は、約0.01mm〜約10mm、あるいは約0.1mm〜約5mm、あるいは約0.2mm〜約1mmの厚みを有する。
本明細書で使用する場合、「ブロー成形」という用語は、好ましくは組成物を収容するのに好適な中空空洞含有プラスチック容器が形成される製造プロセスを指す。一般的には、押し出しブロー成形(EBM)、射出ブロー成形(IBM)、及び射出延伸ブロー成形(ISBM)の3つの主なブロー成形がある。「先行容器形態」という用語は、本明細書で使用する場合、ブロー成形金型に固定され、金型の内側表面に対して膨張させるように空気がブローされて、最終容器を形成するプラスチックの中間製造物形態を指す。先行容器形態は、パリソン又はプリフォームのいずれかである。
本明細書で使用する場合、「加工温度」という用語は、ブロー成形プロセスのブロー工程中の金型空洞の温度を指す。ブロー工程中、材料の温度は、最終的に、金型空洞の温度、すなわち、加工温度に近付く。加工温度は、典型的には、材料の融点よりも高い。異なる熱可塑性材料は、典型的には、材料の融点、ブロー成形の種類等を含む要因に応じて、異なる加工温度を必要とする。加工温度は、典型的には約10〜30℃(そのような比較的低い金型温度は、金型中に冷却水を流すことによって維持される)である金型温度よりも著しく高い。
本明細書で使用する場合、「一層の重量で」という用語は、全容器の重量でではなく、存在する層の重量での割合を指す(当然のことながら、全容器が単一層で作製される場合を除く)。
本明細書で使用する場合、組成物が特定の成分を「実質的に含まない」ときとは、その組成物が、組成物に対して微量に満たない、あるいは0.1重量%未満、あるいは0.01重量%未満、あるいは0.001重量%の特定成分を含むことを意味する。
本明細書で使用する場合、「a」及び「an」を含む冠詞は、特許請求の範囲で使用されるとき、特許請求又は記載されるものの1つ以上を意味するものと理解される。
本明細書で使用するとき、用語「含む(comprise、comprises、comprising)」、「包含する(include、includes、including)」、「含有する(contain、contains、containing)」は、非限定的である、すなわち、最終結果に影響を及ぼすことのない他の工程及び他の成分を加えることができることを指す。上記用語には、「からなる」及び「から本質的になる」という用語が包含される。
ブロー成形金型
本明細書におけるブロー成形金型の少なくとも一部は、A−1、A−2、A−3、B−1、B−2、及びB−3からなる群から選択されるSPI仕上げ基準を有する。好ましくは、金型の一部は、A−1、A−2、及びA−3からなる群から選択されるSPI仕上げ基準を有する。当業者であれば、特定のSPI仕上げ基準に表される金型仕上げのRa値を理解する。例えば、A−2のSPI仕上げ基準は、約30nmのRa値を表し、B−2のSPI仕上げ基準は、約50nmのRa値を表し、C−2のSPI仕上げ基準は、約100nmのRa値を表し、D−2のSPI仕上げ基準は、約300nmのRa値を表す。1つの実施形態では、金型は、サンドブラスト処理されず、好ましくは、金型は、磨かれるが、サンドブラスト処理されない。
1つの実施形態では、全金型は、単一のSPI仕上げ基準を有し、すなわち、金型の内側表面の異なる部分が、同じ又は同様のRa値を有する。あるいは、金型の内側表面は、第1の部分及び第2の部分を有し、第1の部分は、SPI仕上げ基準の観点から、第2の部分よりも高い等級の平滑性を有する。例えば、金型の上半分は、A−3のSPI仕上げ基準を有し、金型の下半分は、B−1のSPI仕上げ基準を有する。別の例では、金型の内側表面は、上部分、中間部分、及び下部分の3つの部分を有し、上部分及び下部分は、A−3のSPI仕上げ基準を有し、中間部分は、A−1のSPI仕上げ基準を有する。好ましくは、より高い等級の平滑性を有する第1の部分に、写真、製品ロゴ、又は文字、好ましくは、製品ロゴを印刷し、故にユーザーの注意を引き付ける。
本明細書における金型は、これらに限定されないが、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、及び鋼を含む、当該技術分野で既知の任意の好適な材料で作製することができる。金型を作製するための材料には、アルミニウム又はその合金が好ましい。
ブロー成形プロセス
本発明のブロー成形プロセスは、a)先行容器形態をブロー成形金型内に固定する工程と、b)先行容器形態を金型の内側表面に対して膨張させるように先行容器形態をブローし、それによりブロー成形された容器を形成する工程と、を含む。
1つの実施形態では、本明細書におけるプロセスは、工程a)の前に先行容器形態を形成する工程を更に含む。この先行容器形態を形成する工程は、熱可塑性材料を添加剤と混合してブロー成形ブレンドを形成し、次いで、そのブロー成形ブレンドを射出して又は押し出して先行容器形態を形成することによって行われる。
ブロー成形ブレンドの観点から、1つの実施形態では、本明細書におけるプロセスは、最初に、添加剤を担体と混合してマスターバッチを形成し、次いで、そのマスターバッチを熱可塑性材料と混合してブロー成形ブレンドを形成する工程を含む。マスターバッチは、典型的には、周囲温度で担体と添加剤とを混合し、担体と添加剤との混合物を押出機(例えば、二軸押出機)で押し出してペレットを形成し、次いで、そのペレットを水浴中で冷却してマスターバッチを形成することによって、形成される。担体と添加剤とを混合する工程は、好ましくは、添加剤と担体との間の化学結合を最小化するために周囲温度で実施される。次いで、マスターバッチは、熱可塑性材料と混合され、ブロー成形ブレンドを形成する。すなわち、添加剤は、マスターバッチを介して熱可塑性材料に添加される。マスターバッチは、ある特定の補助成分(例えば、着色剤)を含んでもよい。例えば、マスターバッチは、容器に着色するために使用される着色マスターバッチであってもよい。本明細書における担体は、熱可塑性材料とは異なる材料であってもよく、又は熱可塑性材料と同じ材料であってもよい。好ましくは、担体は、熱可塑性材料と同じ材料であり、それにより形成された容器における熱可塑性材料の種類の数を低減し、容易で効率的な再利用を可能にする。好ましくは、マスターバッチは、マスターバッチの約10重量%〜約30重量%、あるいは約10重量%〜約25重量%、あるいは約12重量%〜約20重量%の添加剤を含む。
あるいは、添加剤は、熱可塑性材料に直接、すなわち、マスターバッチを形成せずに添加される。添加剤と熱可塑性材料との組み合わせは、ブロー成形ブレンドを形成するために均一に混合されることが好ましい。
ブロー成形ブレンドから先行容器を形成する観点から、好ましくは、ブロー成形ブレンドは、射出して先行容器形態を形成し、その先行容器形態は、プリフォームである。射出されたプリフォームには、典型的には、ブロー成形プロセス(すなわち、IBM)又は延伸ブロー成形プロセス(すなわち、ISBM)が続く。あるいは、ブロー成形ブレンドは、押し出して先行容器形態を形成し、その先行容器形態は、パリソンである。押し出されたパリソンには、典型的には、ブロー成形プロセス(すなわち、EBM)が続く。PE及びPPの両方に対する主要な先行容器形態であるためパリソンの実施が好ましく、すなわち、EBMプロセスが好ましい。
パリソンの実施では、EBMプロセスは、パリソンがどのように形成されるかによって、連続的又は断続的のいずれかであってもよい。連続的EBMでは、パリソンは、押出ダイから連続的に押し出され、個々の部品は、切り離される(例えば、好適なナイフによって)。断続的EBMでは、プラスチックは、押出機を通りぬけるときに押出機で溶解され、次いで、溶解したプラスチックは、ロッドによって押されてパリソンを形成する、すなわち、パリソンは、個別に形成される。連続的EBMが、好ましい。連続的EBMでは、押出ダイは、溶解したプラスチックからパリソンを形成するためのダイ及びピンを含む。ピンは、ダイ内に位置し、ダイの軸方向に延在し、ダイとピンとの間にはダイギャップが存在する。ダイが存在する場合は、溶解したプラスチックは、ダイギャップを通り過ぎ、パリソンを形成する。ダイ、ピン、及びダイギャップは、押し出されたパリソンの最終形状及び大きさを一緒に決定する。好ましくは、ダイ及びピンは、同心円であり、それにより、均等な厚みの分布を有する所望のパリソンを形成する。当該技術分野において、ダイスウェルは、パリソン、並びにブローされた容器中に形成される破損を生じさせるため、困難な課題である。本明細書において「ダイスウェル」という用語は、押し出されたパリソンが、ダイを出た後、材料の元の形状及び体積に部分的に回復するか、又は戻るように「膨らむ」一般的な現象を指す。しかしながら、本発明では、驚くべきことに、添加剤の添加が、ダイスウェルを著しく緩和することが分かっている。理論に束縛されるものではないが、これは主に、添加剤の比較的低い表面張力の結果であると考えられる。別の課題は、ダイスクラッチ、すなわち、ダイ上への材料の固着である。ダイ上への材料の蓄積は、押し出されたパリソン及びブローされた容器を最終的に変形させるであろう。それに反して、本発明では、その比較的低い表面張力によって、添加剤は、ダイ上への材料の固着傾向を低減する、すなわち、ダイスクラッチの問題を軽減する。
本発明の熱可塑性材料及び添加剤は、任意の好適な加工温度下で加工され得る。パリソンの実施では、工程b)において、パリソンを膨張するようにパリソンをブローすることは、好ましくは、130〜200℃、より好ましくは150〜190℃の加工温度で行う。あるいは、前述のように、本明細書における熱可塑性材料及び添加剤は、添加剤によって提供される隔離機能によって、より高い加工温度下で加工され得る。この代替実施形態では、工程b)において、パリソンを膨張するようにパリソンをブローすることは、約200〜300℃、あるいは約230〜300℃、あるいは約250〜300℃の加工温度で行う。
ブロー圧(すなわち、ブロー工程中の膨張する先行容器形態内部の圧力)の観点から、工程b)では、好ましくは、先行容器形態を膨張させるように先行容器形態をブローすることは、約0.1〜2Mpa、あるいは約0.2〜約1.8Mpa、あるいは約0.4〜1.5Mpaのブロー圧で行う。EBMの実行では、ブロー圧は、好ましくは、約0.2〜約1.8Mpa、あるいは約0.4〜約1.5Mpaである。当該技術分野では、EBMにおけるブロー圧は、ISBM等の他の種類のブロー成形と比較して、比較的低い。それに反して、本発明によると、EBMプロセスは、加工温度の上昇と共に、より高いブロー圧を可能にする。このより高いブロー圧は、先行容器形態を金型の内側表面に向かってより強く押し、それにより、より平滑な外面の形成された容器を得る。
1つの実施形態では、本明細書におけるプロセスは、ブローされた容器を冷却する工程を更に含む。この実行では、より高い加工温度は、材料の結晶性の低下をもたらすより速い冷却速度を可能にする。そのような結晶性の低下は、更に、形成された容器の改善された表面平滑性をもたらす。ブロー成形プロセスでは、典型的には、材料が金型に触れるときに、材料温度が急落する。典型的には、材料温度は、加工温度の周囲であり、金型温度は、約10〜30℃である。したがって、材料は、金型により冷却され、最終的に、金型温度と同じであるか、又は金型温度よりも若干高い温度を達成する。冷却速度は、冷却中の材料の温度の減少を冷却時間で除することによって画定される。典型的には、ブロー成形システムの冷却時間は固定されており、それ故に、(より高い加工温度によって可能となる)より大きい温度の減少は、より速い冷却速度を意味し、それは、結晶性の低下の観点から望ましい。1つの実施形態では、ブローされた容器は、約10〜約30℃/秒、好ましくは約20〜約30℃/秒の冷却速度で冷却される。また、冷却速度は、形成される容器の大きさに関係する。すなわち、より大きい容器の冷却速度は、典型的には、より小さい容器の冷却速度よりも遅いことが理解される。
容器
本発明の容器は、本明細書に記載されるブロー成形プロセスに従って得られる。容器は、本明細書に記載される熱可塑性材料及び添加剤を含む層を備える。本明細書において「容器」という用語は、組成物を収容するのに好適な梱包材料を指す。容器に収容される組成物は、洗剤(例えば、洗濯物の手入れ、食器の手入れ、皮膚及び頭髪の手入れ)、飲料物、粉末、紙(例えば、ティッシュ、拭き取り紙)、美容組成物(例えば、化粧品、ローション)、医薬品、口腔の手入れ(例えば、歯磨き粉、口内洗浄液)等を含むが、これらに限定されない様々な組成物のうちのいずれかであり得る。組成物は、液体、半液体、固体、半固体、ゲル、エマルション、エアロゾル、発泡体、気体、又はこれらの組み合わせであり得る。容器は、その中に収容される組成物を保管する、輸送する、又は分配するために使用され得る。容器内に収容可能な非限定的な容量は、10ml〜5000ml、あるいは100ml〜4000ml、あるいは500ml〜1500ml、あるいは1000ml〜1500mlである。容器は、密閉部又はディスペンサー又はポンプを含み得る。「容器」という用語は、容器のこれらの要素を広範囲に含むように本明細書で使用される。容器の非限定的な例には、ボトル、管、広口瓶、カップ、キャップ、クラムシェル、バッグ、小袋等が挙げられる。
平滑な金型の使用によって、本発明の容器は、改善された平滑性を持つ外面を有する。1つの実施形態では、容器の外面は、本発明において以後記載されるような平滑性に対する試験方法に従って、約10nm〜約500nm、あるいは約20nm〜約400nm、あるいは約30nm〜約300nm、あるいは約50nm〜約250nmのRa値を有する。明確な対照では、粗金型の使用によって、当該技術分野におけるより低い融点を有する熱可塑性材料(例えば、PE又はPP)から作製される容器は、典型的には、約500nm〜約2000nmのRa値を有する。
本明細書における容器は、1つの単一層又は複数の層を備えることができる。1つの実施形態では、容器は、外層及び内層を含む、熱可塑性材料の複数の層を備える。内層は、外層よりも容器内に収容される組成物により近く近位にある。内層は、収容される組成物と接触してもよい。外層は、内層と比較して、容器内に収容される組成物の近位よりも更に遠くにある。外層は、容器の最も外側の表面を形成し得る。あるいは、1つ以上の中間層は、内層と外層との間に位置し得る。外層及び内層が異なる熱可塑性材料を含む場合、好ましくは、接着剤層は、外層と内層との間に位置付けられる。
単一層の実行では、本明細書に記載される熱可塑性材料及び添加剤は、容器のこの単一層に含有される。
複数の層の実行では、本発明の容器は、複数の層を備え、この複数の層の少なくとも一層は、本明細書に記載される熱可塑性材料及び添加剤を含む。1つの実施形態では、本明細書に記載される熱可塑性材料及び添加剤を含む一層は、複数の層の最外層(すなわち、容器の外面)である。したがって、例えば、商品棚上の容器を見たときに、ユーザーは、光沢のある外観を見ることができる。例えば、容器は、BOPP(二軸延伸ポリプロピレン)/接着剤/PEの3層容器であり、PEは最外層であり、添加剤は、最も外側のPE層に存在する。代替の例では、本明細書に記載される熱可塑性材料及び添加剤を含む一層は、複数の層の内層であり、最外層は、透明若しくは少なくとも実質的に透明又は半透明であり、そのため、透明又は半透明の最外層を通して容器の内側の光沢のある層を見ることによって、ユーザーは、光沢のある外観を見ることができる。あるいは、複数の層の各層は、本明細書に記載される熱可塑性材料及び添加剤を含む。複数の層容器は、好ましくは、ブロー成形の種類に応じて複数の層パリソン又はプリフォームから作製される。
熱可塑性材料
本発明の容器は、層を備え、層は、容器の一層の約86重量%〜約99.99重量%、あるいは約90重量%〜約99.8重量%、あるいは約95重量%〜約99.6重量%の熱可塑性材料を含む。熱可塑性材料は、PE、PP、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。好ましくは、熱可塑性材料は、PPである。あるいは、熱可塑性材料は、PEである。より好ましくは、PEは、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるが、より好ましくは、HDPEである。
1つの実施形態では、本明細書における熱可塑性材料は、2つ以上の種類の熱可塑性材料の混合物を含む。好ましくは、熱可塑性材料は、PE又はPPと、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、スチレンブタジエンコポリマー(SBS)、ポリアミド(PA)、アクリロニトリル−スチレンコポリマー(AS)、スチレン−ブタジエンブロックコポリマー(SBC)、ポリ乳酸(PLA)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるポリマーとの混合物を含む。2つ以上の種類の前述の熱可塑性材料が使用されるとき、2つ以上の種類の熱可塑性材料の全混合物の少なくとも約86重量%、あるいは約91重量%、あるいは約95重量%、あるいは約98重量%を構成する1つの主要な熱可塑性材料が使用されることが好ましい。好ましくは、主要な熱可塑性材料は、PE又はPPであり、より好ましくは、PPである。
再生熱可塑性材料を本発明で用いてもよい。1つの実施形態では、熱可塑性材料は、一般廃棄物再生ポリエチレン(PCRPE)、産業廃棄物再生ポリエチレン(PIR−PE)、粉砕再生ポリエチレン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるポリマーを含む。複数の層の実行では、好ましくは、再生熱可塑性材料は、最外層内又は最内層内のいずれにもない。例えば、3層の実行では、再生熱可塑性材料は、3つの層の中間層内にある。本発明の容器は、同様に再生され得る。
再生可能資源由来のモノマーと、再生不能資源(例えば、石油)由来のモノマーとの組み合わせを用いて、本明細書の熱可塑性材料を形成してもよい。例えば、熱可塑性材料は、全体的にバイオ由来のモノマーから作製されたポリマーを含み得るか、又はバイオ由来のモノマーから部分的に作製された及び石油由来のモノマーから部分的に作製されたポリマーを含み得る。
添加剤
本発明の容器は、約0.01%〜約5%の添加剤を含む層を備える。前述のように、材料の過度の温度上昇を緩和し、並びに材料の金型上への固着傾向を低減させることに加えて、添加剤の添加は、材料の流動性を上昇させる。不十分な流動性は、典型的には、特に、より低い加工温度下で、流線欠陥の形成につながる。それに反して、本発明では、添加剤並びにより高い加工温度によってもたらされる材料の流動性の増加は、形成された容器の外面に対する流線欠陥の形成を緩和する。
好ましくは、本明細書における容器の層において、添加剤は、層の約0.03重量%〜約4重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約3重量%、更により好ましくは約0.1重量%〜約2重量%の添加剤で存在する。層内に存在する添加剤の量は、比較的少なく、それ故に容易で効率的な再生を可能にする。先行技術における容器の再生可能性を改善するために、容器中の非熱可塑性材料(例えば、真珠光沢剤、着色剤)の量を低減することが望ましい。しかしながら、慣例上、比較的高い量の非熱可塑性材料が、容器に改善された美観を与えるために必要とされる。それに反して、本発明では、本出願人は、驚くべきことに、比較的高い量の非熱可塑性材料を必要とすることなく、再生可能で平滑な容器が得られることを発見した。
それらが表面張力の必要条件を満たす限り、多種多様な添加剤が本明細書における使用に好適である。添加剤は、25℃の温度で約0.1〜約50m*N/m、あるいは約0.1〜約40m*N/m、あるいは約0.1〜約30m*N/m、あるいは約0.1〜約27m*N/m、あるいは約1〜約25m*N/m、あるいは約3〜約22m*N/m、あるいは約5〜約20m*N/mの表面張力値を有する。種々の添加剤の表面張力データが、書籍及び/又はオンラインデータベースから容易に利用可能である。表面張力のパラメーターに加えて、ある特定の添加剤が、周囲温度下での状態(すなわち、液体又は固体又は気体)、匂い特徴、商業利用可能性、費用等を含む特徴によって、好ましく選択される。
好ましくは、添加剤は、アルコール、油、フルオロポリマー、シロキサン流体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。
1つの実施形態では、添加剤は、アルコールである。アルコールは、好ましくは、ジオール、トリオール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。より好ましくは、アルコールは、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、ブタンジオール、ポリ(プロピレングリコール)、これらの誘導体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。1つの好ましい実施形態では、添加剤は、ポリ(プロピレングリコール)である。
代替実施形態では、添加剤は、植物油、動物油、石油由来の油、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される油である。例えば、添加剤は、獣脂、ラード、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される動物油であってもよい。好ましくは、添加剤は、植物油である。植物油は、好ましくは、ゴマ油、大豆油、落花生油、オリーブ油、ヒマシ油、綿実油、パーム油、キャノーラ油、サフラワー油、ヒマワリ油、コーン油、トール油、米糠油、これらの誘導体、及びこれらの組み合わせから選択される。
別の実施形態では、添加剤は、シロキサン流体である。シロキサン流体は、好ましくは、25℃の温度で約20mm2/s〜約1,000,000mm2/s(約20cst〜約1,000,000cst)、あるいは約50mm2/s〜約50,000mm2/s(約50cst〜約50,000cst)、あるいは約350mm2/s〜約30,000mm2/s(約350cst〜約30,000cst)、あるいは約700mm2/s〜約20,000mm2/s(約700cst〜約20,000cst)、あるいは約1000mm2/s〜約10,000mm2/s(約1000cst〜約10,000cst)の粘度を有する。本明細書において、ASTM D−445を使用して、20mm2/s〜1000mm2/s(20cst〜1000cst)の粘度を有する材料の粘度を測定し、及びASTM D−1084 Method B(カップ/紡錘用)及びASTM D−4287(円錐/平面用)を使用して、1000mm2/s(1000cst)を超える粘度を有する材料の粘度を測定する。
なお更に別の実施形態では、添加剤は、フルオロポリマーである。本明細書において、「フルオロポリマー」という用語は、複数の炭素−フッ素結合を有するフルオロカーボン系ポリマーを指す。フルオロポリマーは、溶媒及び酸に対する高い抵抗によって特徴付けられ、慣例上、ブロー成形プロセスにおける加工助剤として機能する。フルオロポリマーの非限定的な例には、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリトリフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、パーフルオロアルコキシポリマー、フッ素化エチレンプロピレン、ポリエチレンテトラフルオロエチレン、ポリエチレンクロロトリフルオロエチレン、パーフルオロ化エラストマー、クロロトリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレンフッ化ビニリデン、パーフルオロポリエーテル、及びパーフルオロスルホン酸が挙げられる。フルオロポリマーの1つの好ましい例は、Du PontからTeflon(登録商標)の名称で入手可能なPTFEである。
本明細書における添加剤は、好ましくは、周囲温度下で液体形態である。そのような液体添加剤は、典型的には固体である真珠光沢剤に対して、一方では、ブロー成形プロセスの前に熱可塑性材料とのより均質なブレンドを可能にし、他方では、容器の外側表面上に位置するとき、容器の表面平滑性を著しく改善する。
本明細書における添加剤は、匂いがあってもよく、又は無臭であってもよい。1つの実施形態では、添加剤は、容器内に収容される組成物の香料と合う匂いを有し、それにより、棚に陳列されるときにユーザーを魅了するか、又は使用されるときに組成物の香料性能を向上させる。あるいは、添加剤は、無臭であり、それによって、容器内に収容される組成物の香料性能に悪影響を与えない。
本明細書における添加剤は、好ましくは、比較的高い引火点を有するか、あるいは、100℃超、あるいは約100℃〜約500℃、あるいは約150℃〜約400℃の引火点を有する。より安全な製造プロセスを可能にするため、比較的高い引火点を有する添加剤、特に、加工温度条件よりも高い引火点を有する添加剤が所望される。
非常に好ましい実施形態では、本発明の容器は、層を備え、層は、層の約95重量%〜約99.8重量%のPEと、層の約0.02重量%〜約3重量%の、25℃の温度で約20mm2/s〜約1,000,000mm2/s(約20cst〜約1,000,000cst)の粘度を有するシロキサン流体とを含み、容器は、A−1、A−2、A−3、B−1、B−2、及びB−3からなる群から選択されるSPI仕上げ基準を有する金型内でブロー成形され、好ましくは押し出しブロー成形される。最も好ましくは、熱可塑性材料は、HDPEである。
別の非常に好ましい実施形態では、本発明の容器は、層を備え、層は、層の約95重量%〜約99.8重量%のPPと、層の約0.02重量%〜約3重量%の添加剤と、を含み、添加剤が、25℃の温度で約20mm2/s〜約1,000,000mm2/s(約20cst〜約1,000,000cst)の粘度を有するシロキサン流体、グリセロール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、容器は、A−1、A−2、A−3、B−1、B−2、及びB−3からなる群から選択されるSPI仕上げ基準を有する金型内でブロー成形され、好ましくは押し出しブロー成形される。最も好ましくは、添加剤は、25℃の温度で約20mm2/s〜約1,000,000mm2/s(約20cst〜約1,000,000cst)の粘度を有するシロキサン流体である。
容器の改善された表面平滑性に加えて、驚くべきことに、添加される添加剤は、熱可塑性材料を用いてマイクロ積層構造を形成することによって、光沢のある容器をもたらすことが分かっている。本明細書において、「光沢のある」という用語は、真珠のような光沢効果又は金属光沢効果を指す。容器の光沢度(すなわち、光沢効果)の測定法は、以下、本明細書に記載される。本明細書において、「マイクロ積層構造」という用語は、容器の1つのマイクロ層内に添加剤のマイクロドメインが点在する、層状形状の熱可塑性材料のマイクロ層を指す。マイクロ積層構造、特に、熱可塑性材料の各マイクロ層間及び点在する添加剤のマイクロドメイン間の空間は、ナノスケールにおいて、好ましくは、約1〜5ナノメートルから約100〜500ナノメートルである。理論に束縛されるものではないが、マイクロ積層構造は、添加剤と熱可塑性材料との間の非混和性並びにブロー成形プロセスにおける材料の延伸によって形成されると考えられる。光干渉効果は、光がこのマイクロ積層構造内に入り、熱可塑性材料のマイクロ層並びに添加剤のマイクロドメインに衝突するとき、その構造内で反射及び屈折することによって、このマイクロ積層構造によって生じる。それは、光沢のある外観を提供する光干渉効果である。光沢度の観点から、本発明の容器は、本発明において以下に記載される光沢度の試験方法に従って、好ましくは、70〜130、あるいは75〜110の光沢値を有する。本明細書における容器は、好ましくは、より良い光沢効果をもたらし、より好ましくは、本発明において以下に記載される光沢度の試験方法に従って、粗金型を用いて同じ材料から作製される容器よりも少なくとも5上回る光沢値をもたらす。2つの試料の光沢度データを比較するとき、−5/+5の差をもって、ユーザーが気が付く差とする。
補助成分
本発明の容器は、補助成分を含み得る。好ましくは、補助成分は、容器の一層の約0.0001重量%〜約9重量%、あるいは約0.0001重量%〜約5重量%、あるいは約0.0001重量%〜約1重量%の補助成分の量で存在する。補助成分の非限定的な例としては、真珠光沢剤、充填剤、硬化剤、帯電防止剤、潤滑剤、UV安定剤、抗酸化剤、ブロック防止剤、触媒安定剤、着色剤、造核剤、及びこれらの組み合わせが挙げられる。あるいは、容器は、これらの補助成分のうちの1つ以上を含まないか、又は実質的に含まない。
前述のように、添加される添加剤又は補助成分が、熱可塑性材料と非混和性である。すなわち、添加剤又は補助成分が、改変されていない熱可塑性材料に対して、溶解度パラメーターの十分に異なる値を有することを条件として、光沢のある容器を得ることができる。本明細書において、「溶解度パラメーター(δ)」という用語は、材料間の相互作用の度合いの数値予測を提供し、材料間の溶解度パラメーターの差異は、材料の混和性を示す。1つの実施形態では、本明細書における容器は、補助成分を含み、補助成分及び熱可塑性材料は、少なくとも約0.5cal1/2cm-3/2、あるいは約0.5cal1/2cm-3/2〜約20cal1/2cm-3/2、あるいは約1cal1/2cm-3/2〜約18cal1/2cm-3/2、あるいは約3cal1/2cm−3/2〜約15cal1/2cm-3/2、あるいは約5cal1/2cm-3/2〜約12cal1/2cm-3/2の溶解度パラメーターの差異を有する。
金型の使用
1つの態様では、本発明は、PE容器のブロー成形のために金型の使用を対象とする、該金型の少なくとも一部は、A−1、A−2、A−3、B−1、B−2、及びB−3からなる群から選択されるSPI仕上げ基準を有する。好ましくは、金型の一部は、A−1、A−2、及びA−3からなる群から選択されるSPI仕上げ基準を有する。
慣例上、異なる熱可塑性材料から作製される容器は、換気要件、材料の融点、材料の収縮、ブロー成形の種類等を含む要因に応じて、金型仕上げの差を必要とする。特に、当該技術分野では、C又はDの仕上げ基準を有する粗金型が、PE容器を製造するために必ず必要とされる。それに反して、本発明では、PE容器は、A又はBの仕上げ基準を有する平滑な金型内で加工することができ、それにより、改善された表面平滑性を有するPE容器をもたらす。
更に、慣例上、当該技術分野において、同じ金型により、異なる熱可塑性材料から様々な容器を製造することはほぼ不可能である。PP及びPEは、C又はDの仕上げ基準を有する比較的粗い金型を必要とする(ある特定の状況において、PPは、A又はBの仕上げ基準を有する平滑な金型内で加工することができる)が、一方、PETは、A又はBの仕上げ基準を有する平滑な金型を使用する。しかしながら、本発明においては、金型の制限された用途に関連するこの問題が解決されている。平滑な金型の使用は、種々の容器を作製するために同じ金型を使用する可能性を意味し、例えば、PE、PP、及びPET容器を作製するために平滑な金型を使用する。これは、成形容器の製造効率を著しく上昇させるであろう。
表面張力
種々の添加剤の表面張力データは、書籍及び/又はオンラインデータベースから容易に利用可能である。ある特定の好ましい添加剤の、25℃の温度における表面張力値が、表1に列挙される。
Figure 2016529138
試験方法
平滑性
容器の表面平滑性は、粗さ平均(Ra)によって特徴付けることができる。Ra値は、Mahrから供給されるMarSuf M400によって測定される。粗さ測定には、接触モードに設定する。検出領域(すなわち、表面)内の10個の点の平均値としてデータを収集する。
nmで測定されるRa値は、特定の位置iにおける縦方向の絶対高さyiの相加平均値(Ra)で表すことができる。Ra値は、以下の式で表される。
Figure 2016529138
Ra値は、粗さに伴い増加する。
光沢度
SAMBAという能動偏光カメラシステムを用いて、本発明の容器の鏡面光沢度を測定する。このシステムはBossa Nova Technologiesから供給されており、VAS(Visual Appearance Studyソフトウェア、バージョン3.5)という名称の偏光イメージングソフトウェアを解析に用いる。容器の前面ラベルパネル部分を、入射光に対して試験する。露出時間55秒を用いる。
入射光は、容器によって反射し、散乱する。鏡面反射光は、入射光と同じ偏光を保ち、体積散乱光は非偏光となる。SAMBAは、反射光及び散乱光の両方によってもたらされる平行画像強度(P)、及び散乱光のみによってもたらされる画像の交差画像強度(C)の偏光状態を取得する。これによって、G=P−Cで得られる光沢度Gの算出が可能となる。
マイクロ積層構造
添加剤マイクロドメインが点在する熱可塑性材料マイクロ層のマイクロ積層構造は、走査型電子顕微鏡(SEM)を介して容器の断面図を顕微鏡的に走査することによって観察することができる。HITACHI S−4800 SEMシステムを使用する。
本明細書に記載の実施例は、本発明を例示することを意味するが、本発明の範囲を制限又は他の方法で定義するために使用するものではない。実施例1〜11は、本発明に従う実施例であり、実施例12及び13は、比較例である。
実施例1〜7:一層の容器
表2に示される以下の容器は、重量パーセント(重量%)で列挙された比率で列挙された成分から作製される。
Figure 2016529138
a BasellからHostalen ACP5831Dの名称で市販されている
b SinopecからLDPE 868の名称で市販されている
c DowからLLDPE 2036Pの名称で市販されている
d Lee Chang Yung Chemical Industry CorpからPP ST611の名称で市販されている
e Dow CorningからXIAMETER PMX−200シロキサン流体として市販されているポリジメチルシロキサン(10mm2/s、1,000mm2/s、及び60,000mm2/s、1,000,000mm2/s(10cst、1,000cst、及び60,000cst、1,000,000cst))の4つの粘度である
f ポリテトラフルオロエチレン、Du PontからTeflon(登録商標)の名称で市販されている
実施例8〜9:複数の層の容器
表3に示される以下の複数の層の容器は、重量%で列挙された比率で列挙される成分から作製される。本明細書において重量パーセントは、全容器の重量でではなく、存在する層の重量での成分の割合を指す。最外層は、本発明による層である。
Figure 2016529138
a BasellからHostalen ACP5831Dの名称で市販されている
b SinopecからLDPE 868の名称で市販されている
c Dow CorningからXIAMETER PMX−200シロキサン流体として市販されているポリジメチルシロキサン(1,000mm2/s(1,000cst)の粘度である)
d Du PontからTeflon(登録商標)の名称で市販されているポリテトラフルオロエチレン
e Lee Chang Yung Chemical Industry CorpからPP ST611の名称で市販されている
実施例1の容器を作製するためのプロセス
実施例1の容器は、以下の工程によって製造される。
a)シロキサン流体を周囲温度下でHDPEの担体中に添加して混合物を形成し、次いで、シロキサン流体とHDPEとの混合物を二軸押出機内で、200℃の温度で押出し、ペレットを形成する。ペレットを約20℃で、水バッチ(water batch)中で0.5分間冷却し、マスターバッチを形成する。シロキサン流体は、マスターバッチの10重量%の量で存在する。二軸押出機は、43の押出機長さ/直径(L/D)及び35.6mmの直径を有する。
b)マスターバッチ及び追加のHDPEを別々に3〜4時間120〜125℃で乾燥させる。乾燥させたマスターバッチと乾燥させた追加のHDPEを約0.8%〜8%のレットダウン比率で、周囲温度下で混合し、ブロー成形ブレンドを形成する。
c)ブロー成形ブレンドを溶解し、180℃の下で、60〜70mm/sの押出速度でパリソン中に押し出す。
d)パリソンを、赤外線加熱機を用いて70〜90℃で2分間加熱し、軟化させる。軟化したパリソンをブロー成形金型内に固定する。ボトル金型は、A−3のSIP仕上げ基準を有する。0.6Mpaのブロー圧下及び250℃の加工温度で、Guangzhou RiJing Incのブロー機CP03−220型を使用して、パリソンをブローする。空気をパリソンに押し込み、金型の内側表面に対して膨張させる。金型温度は25℃であり、ブローされた容器は、25℃/秒の冷却速度で金型によって冷却される。冷却後、ブローされた容器を金型から取り出し、
ブロー成形ブレンド中、各成分は、表2において実施例1に規定される量で存在する。
実施例2〜7の容器を作製するためのプロセス
実施例2〜7の容器は、熱可塑性材料、添加剤、及び補助成分(存在する場合)の特定の種類、並びにそれらの量が、表2において実施例2〜7に規定されるように異なることを除いて、実施例1の容器の作製と同じ工程によって製造される。存在する場合、着色剤は、工程a)において添加剤と一緒に担体中に添加され、マスターバッチを形成する。
実施例8及び9の容器を作製するためのプロセス
実施例8及び9の容器は、1)熱可塑性材料及び添加剤の特定の種類並びにそれらの量が、表3において実施例8〜10に規定されるように異なること、並びに2)工程c)において得られる実施例8及び9のパリソンが、最外層、中間層、及び最内層を有する3層パリソンであることを除いて、実施例1の容器の作製と同じ工程によって製造される。各層は、表3において規定される層に対して列挙される成分からなる。
実施例10〜13:一層の容器
表4に示される以下の容器は、重量パーセント(重量%)で列挙された比率で列挙された成分から作製され、示されたSPI仕上げ基準を有する金型内で成形される。
Figure 2016529138
a Lee Chang Yung Chemical Industry CorpからPP ST611の名称で市販されている
b Dow CorningからXIAMETER PMX−200シロキサン流体として市販されているポリジメチルシロキサン(1,000mm2/s(1,000cst)の粘度である)
実施例10〜13の容器を作製するためのプロセス
実施例10及び11の容器は、熱可塑性材料、添加剤、及び補助成分(存在する場合)の特定の種類、並びにそれらの量が、表4において実施例10及び11に規定されるように異なること、工程d)において、ブロー圧が0.1Mpaであり、加工温度が180℃であり、成形機型がKai Mei Machinery Co.,LtdのB07であり、A−1のSIP仕上げ基準を有することを除いて、実施例1の容器の作製と同じ工程によって製造される。
比較例12及び13の容器は、金型が、C−2のSIP仕上げ基準を有することを除いて、それぞれ、実施例10及び11の容器の作製と同じ工程によって製造される。
光沢度の比較データ
実施例10及び11並びに比較例12及び13の容器の光沢度を評価する比較実験を行う。光沢度は、本明細書に上述され、光沢値として特徴付けられる光沢度のための方法に従って、測定される。以下の表5は、容器の光沢値を示す。
Figure 2016529138
表5に示されるように、本発明(実施例10及び11)による容器は、比較例(実施例12及び13)の容器よりも改善された光沢度を示す。
平滑性の比較データ
実施例11及び比較例13の容器の平滑性を評価する比較実験を行う。平滑性は、本明細書に上述され、粗さ平均(Ra)として特徴付けられる平滑性のための方法に従って、測定される。以下の表6は、容器のRa値を示す。
Figure 2016529138
表6に示されるように、本発明(実施例11)による容器は、比較例(実施例13)の容器よりも改善された平滑性を示す。
全ての百分率、比率、及び割合は、特に指示がない限り、全組成物の重量を基準として計算される。全ての温度は、特に断らない限り、摂氏温度(℃)である。特別の定めのない限り、測定は全て25℃で行われる。構成成分又は組成物の濃度は全て、その構成成分又は組成物の活性レベルに関するものであり、市販の供給源に存在し得る不純物、例えば、残留溶媒又は副生成物は除外される。
本明細書の全体を通じて与えられる全ての最大の数値限定は、それよりも小さい数値限定を、そのようなより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているものと同様にして包含するものと理解すべきである。本明細書全体を通して記載される全ての最小数値限定は、このようなより高い数値限定が本明細書に明示的に記載されているかのように、全てのより高い数値限定を含む。本明細書全体を通して記載される全ての数値範囲は、このようなより狭い数値範囲が本明細書に明示的に記載されているかのように、このようなより広い数値範囲内の全てのより狭い数値範囲を含む。
本明細書に開示した大きさ及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に指定がない限り、そのような大きさのそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」と開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
任意の相互参照又は関連特許若しくは関連出願を包含する本明細書に引用される全ての文献は、明確に除外ないしは別の方法で限定されない限り、参照によってその全てが本明細書に組み込まれる。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の任意の参照文献との任意の組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と競合する程度に、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに、他の様々な変更及び修正を行うことができることは当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。

Claims (15)

  1. 容器を作製するブロー成形プロセスであって、
    a)先行容器形態をブロー成形金型内に固定する工程であって、前記先行容器形態が、パリソン又はプリフォームであり、
    i)前記先行容器形態が層を備え、前記層が、
    1)前記層の約86重量%〜約99.99重量%の、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される熱可塑性材料と、
    2)前記層の約0.01重量%〜約5重量%の、約0.1〜約50m*N/mの表面張力値を有する添加剤と、を含み、
    ii)前記金型が、膨張可能な前記先行容器形態を受容するように構成された内側表面を備え、前記金型の少なくとも一部が、A−1、A−2、A−3、B−1、B−2、及びB−3からなる群から選択されるSPI仕上げ基準を有する、固定する工程と、
    b)前記先行容器形態を前記金型の前記内側表面に対して膨張させるように前記先行容器形態をブローし、それにより前記容器を形成する工程と、を含む、ブロー成形プロセス。
  2. 前記金型の前記一部が、A−1、A−2、及びA−3からなる群から選択されるSPI仕上げ基準を有する、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記金型が、サンドブラスト処理されていない、請求項1に記載のプロセス。
  4. 前記金型の前記内側表面が、第1の部分及び第2の部分を有し、前記第1の部分が、SPI仕上げ基準の観点から、前記第2の部分よりも高い等級の平滑性を有する、請求項1に記載のプロセス。
  5. 前記熱可塑性材料と前記添加剤とを混合して、ブロー成形ブレンドを形成し、次いで、前記ブロー成形ブレンドを押し出して前記先行容器形態を形成することによって、前記先行容器形態を形成する工程を更に含み、前記先行容器形態が、パリソンである、請求項1に記載のプロセス。
  6. 最初に、前記添加剤を担体と混合してマスターバッチを形成し、次いで、前記マスターバッチを前記熱可塑性材料と混合してブロー成形ブレンドを形成する工程を更に含み、
    前記マスターバッチが、前記マスターバッチの約10重量%〜約30重量%の前記添加剤を含み、前記担体が、前記熱可塑性材料と同じ材料である、請求項5に記載のプロセス。
  7. 前記先行容器形態が、複数の層を備え、前記層が、前記複数の層の最外層である、請求項1に記載のプロセス。
  8. 前記熱可塑性材料が、PPである、請求項1に記載のプロセス。
  9. 前記添加剤が、アルコール、油、フルオロポリマー、シロキサン流体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載のプロセス。
  10. 前記添加剤が、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、ブタンジオール、ポリ(プロピレングリコール)、これらの誘導体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるアルコールである、請求項1に記載のプロセス。
  11. 前記添加剤が、ゴマ油、大豆油、落花生油、オリーブ油、ヒマシ油、綿実油、パーム油、キャノーラ油、サフラワー油、ヒマワリ油、コーン油、トール油、米糠油、これらの誘導体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される植物油である、請求項1に記載のプロセス。
  12. 前記添加剤が、25℃の温度で、約20mm2/s〜約1,000,000mm2/s(約20cst〜約1,000,000cst)の粘度を有するフルオロポリマー又はシロキサン流体である、請求項1に記載のプロセス。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載のプロセスによって得られる、容器。
  14. 前記熱可塑性材料が、PPであり、前記添加剤が、25℃の温度で約20mm2/s〜約1,000,000mm2/s(約20cst〜約1,000,000cst)の粘度を有するシロキサン流体、グリセロール、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項13に記載の容器。
  15. PE容器をブロー成形するための金型の使用方法であって、前記金型の少なくとも一部が、A−1、A−2、A−3、B−1、B−2、及びB−3からなる群から選択されるSPI仕上げ基準を有する、使用方法。
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