JP2016529016A - キャップセンサおよび照射線センサを含む薬物送達デバイス - Google Patents

キャップセンサおよび照射線センサを含む薬物送達デバイス Download PDF

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Abstract

本発明は、流体を排出するための装置であって、流体を含むカートリッジ(90、100)を保持するように構成されたカートリッジリテーナ(50、52)を含み、かつキャップ(18)を取外し可能に取り付けるためのキャップ連結部をさらに含むハウジングを有し、キャップ(18)が連結部に取り付けられているかどうかを判定するように構成されたセンサ(502)を有し、かつカートリッジリテーナ内のカートリッジに対する照射線負荷のための尺度である量を測定するように構成された制御ユニットを有し、ここで、制御ユニットは、量が所定の閾値を超えると制御工程を実行させるようにさらに構成される、装置に関する。本発明は、このような装置、および装置の連結部に取外し可能に取り付けられるように構成されたキャップ(18)を含むシステムと、カートリッジリテーナ内のカートリッジに対する照射線負荷のための尺度である量を測定する工程、および量が所定の閾値を超えると制御工程を実行する工程を含むこのような装置またはこのようなシステムを制御するための方法とにさらに関する。

Description

本特許出願は、特に、流体を含むカートリッジを保持するように構成されたカートリッジリテーナを含み、かつキャップを取外し可能に取り付けるためのキャップ連結部をさらに含むハウジングを有する、流体を排出するための装置に関する。装置は、特に医用デバイスとすることができる。
医用デバイスは、注射器、たとえば、1つまたはそれ以上の多用量カートリッジから、医薬品を注射により投与する種類の注射器である手持ち式注射器、特にペン型注射器とすることができる。特に本発明は、ユーザが用量を設定できるこのような注射器に関する。
薬作用物質は、2つ以上の複数の用量リザーバ、容器、またはパッケージに含むことができ、それぞれは、独立した(単一の薬物化合物)、または予混合された(同時に製剤された複数の薬物化合物)薬作用物質を含む。
いくつかの疾患状態では、1つまたはそれ以上の異なる薬剤を用いて治療する必要がある。いくつかの薬物化合物は、最適な治療用量を送達するために、互いに特有の関係で送達される必要がある。本特許出願は、これだけに限らないが、安定性、損なわれる治療性能、および毒性などの理由のため、単一の製剤では可能ではなく、併用療法が望ましい場合に特に利益がある。
たとえば、いくつかの場合、GLP−1またはGLP−1類似体などのグルカゴン様ペプチド−1(第2の薬物または二次薬剤とも呼ばれる)と共に、長時間作用型インスリン(第1のまたは一次薬剤とも呼ばれる)を用いて糖尿病患者を治療することは利益があり得る。
したがって、薬物送達デバイスの複雑な物理的操作を必要とせずに、ユーザが行うのに簡単な単一の注射または送達工程で、2つ以上の薬剤を送達するためのデバイスを提供する必要性がある。提案する薬物送達デバイスは、2つ以上の活性な薬作用物質のために別々の収納容器またはカートリッジリテーナを提供する。これらの活性な薬作用物質は、次いで、組み合わされ、かつ/または単一の送達手順中に患者に送達される。これらの活性作用物質は、組み合わせた用量で共に投与することができるが、代替的に、これらの活性作用物質は、1つずつ順次組み合わせることもできる。
薬物送達デバイスはまた、薬剤の量を変える機会を与えることができる。たとえば、1つの流体量は、注射デバイスの特性を変える(たとえば、ユーザ可変用量を設定する、またはデバイスの「固定された」用量を変える)ことにより変更することができる。第2の薬剤の量は、第2の活性作用物資の異なる容積および/または濃度をそれぞれの変形体が含む、様々な二次薬物を含むパッケージを製作することにより変えることができる。
薬物送達デバイスは、単一の投薬インターフェースを有することができる。このインターフェースは、少なくとも1つの薬作用物質を含む、薬剤の一次リザーバおよび二次リザーバと流体連通するように構成することができる。薬物投薬インターフェースは、2つ以上の薬剤をシステムから排出して、患者に送達できるようにする一種の出口とすることができる。
別々のリザーバからの化合物の組合せは、両頭ニードルアセンブリを介して、体内に送達することができる。これは、ユーザの観点からは、標準のニードルアセンブリを使用する現在利用可能な注射デバイスによく一致する方法で薬物送達を達成する組み合わされた薬物注射システムを提供する。1つの可能な送達手順は、以下の工程を含むことができる:
1.電気機械的な注射デバイスの遠位端に投薬インターフェースを取り付ける。投薬インターフェースは、第1および第2の近位の針を含む。第1および第2の針は、一次化合物を含む第1のリザーバ、および二次化合物を含む第2のリザーバをそれぞれ穿孔する。
2.両頭ニードルアセンブリなど、用量ディスペンサを、投薬インターフェースの遠位端に取り付ける。この方法では、ニードルアセンブリの近位端は、一次化合物と二次化合物の両方と流体連通している。
3.たとえば、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)により、注射デバイスからの一次化合物の望ましい用量をダイヤルアップ/設定する。
4.ユーザが一次化合物の用量を設定した後、マイクロプロセッサで制御された制御ユニットは、二次化合物の用量を決定または計算することができ、かつ前に記憶された治療用量プロファイルに基づき、この第2の用量を決定または計算できることが好ましい。薬剤のこの計算された組合せが、ユーザによって次に注射されることになる。治療用量プロファイルは、ユーザに選択可能なものであり得る。代替的には、ユーザは、二次化合物の望ましい用量をダイヤルまたは設定することができる。
5.場合により、第2の用量が設定された後、デバイスを、準備完了(armed)状態に置くことができる。任意選択の準備完了状態は、制御パネル上の「OK」または「準備(Arm)」ボタンを押す、かつ/または保持することにより達成することができる。準備完了状態は、組み合わされた用量を投薬するためにデバイスを使用できる所定の期間を提供することができる。
6.次いで、ユーザは、用量ディスペンサ(たとえば、両頭ニードルアセンブリ)の遠位端を、所望の注射部位へと挿入する、または適用することになる。一次化合物と二次化合物(および潜在的に第3の薬剤)の組み合わされた用量が、注射ユーザインターフェース(たとえば、注射ボタン)を起動することにより投与される。
両方の薬剤は、1つの注射針または用量ディスペンサを介して、かつ1回の注射工程で送達することができる。こうすることは、2つの別々の注射を投与することと比較して、ユーザ工程が低減されるという点で、ユーザに使いやすさの利益を提供する。
医用デバイスの取り扱い、およびユーザの安全性を向上させることへの一般的な要望がある。特に、変質した薬物は、医療効果が少ない、または効果がなく、薬剤の過少投与となり得るが、さらに患者に対して有害になる可能性もあるので、たとえば、変質した薬物を患者に投与しないように、薬剤送達デバイスに関するユーザの安全性を向上させることが望まれている。
以下では、「光」という用語は、可視光スペクトル(380nmから780nm)、ならびに紫外線(UV)光、および赤外線(IR)光などの近可視スペクトルを意味する。UV光は、10nmから380nmの範囲の波長を有する光であり、またIR光は、780nmから3000nmの範囲の波長を有する光である。
薬物の変質は、薬物の老化により生ずる可能性があるが、過度の光照射によっても生ずることがあるので、いくつかの薬物は、光、特にUV光に曝したとき不安定になる、または腐敗するおそれがある。薬物は、カートリッジ内に収納されることが多く、カートリッジは、ある程度のUV光保護を提供する。しかし、これらのカートリッジは、薬物の、および充填状態の視覚的な検査を可能にするために透明である(transparent)ことが多く、したがって、不十分な光保護を提供するだけである。不使用時には、カートリッジは、したがって、通常、暗い色のパッケージの中に、もしくは冷蔵庫の内部に、または他の暗い環境に収納される。
薬物を含むカートリッジが注射デバイスの中に挿入されたとき、デバイスのカートリッジホルダによりさらなる光保護が提供される。カートリッジホルダは、カートリッジを外部から視覚的に検査できるようにするために、透明であることが多く、注射デバイスはまた、デバイスが現在使用されていないときデバイスに取り付けられる光保護キャップを含む。
しかし、このような注射デバイスを用いて注射を行うために、ユーザは、保護キャップを取り外す必要があり、したがって、薬物が光に曝されるおそれがある。ユーザが注射を行っている短い長さの時間にわたって薬物が光に曝されるだけである場合、これは、通常問題を生ずることはない。しかし、時には、デバイスを使用した後、ユーザがキャップを戻すことを忘れることがあり、薬物は光から保護されないままになり、時間経過と共に変質するおそれがある。
前述のことを考慮すると、本発明は特に、流体の、特に薬物の良好な光保護を提供する装置を、特に薬剤送達デバイスを提供する技術的問題を対象とする。
この目的は、流体を排出するための装置であって、流体を含むカートリッジを保持するように構成されたカートリッジリテーナを含み、かつキャップを取外し可能に取り付けるためのキャップ連結部をさらに含むハウジングを有し、キャップが連結部に取り付けられているかどうかを判定するように構成されたセンサを有し、かつカートリッジリテーナ内のカートリッジに対する照射線負荷のための尺度である量を測定するように構成された制御ユニットを有し、ここで、制御ユニットは、その量が所定の閾値を超えると制御工程を実行させるようにさらに構成される、装置を用いて少なくとも部分的に解決される。
装置は、送達デバイスとすることができるが、特に、たとえば、インスリン注射ペンなどの注入デバイス、または注射デバイスなど、薬作用物質(たとえば、薬剤の用量)を排出するように構成された医用デバイスなどの薬物送達デバイスとすることができる。注射デバイスは、医療従事者により、または患者自身で使用することができる。例として、1型および2型糖尿病は、たとえば、毎日1回または数回、インスリン用量を注射することにより患者自身で治療することができる。
特に装置は、2つの別々のリテーナに存在する別々のカートリッジから、少なくとも2つの薬作用物質を送達する(たとえば、排出する)ように構成された医用デバイスとすることができる。
代替的に、装置は、たとえば、2成分接着剤の第1の成分(たとえば、接合剤)、および2成分接着剤の第2の成分(たとえば、硬化剤)をそれぞれ含む別々のカートリッジから、2成分接着剤を送達する(たとえば、排出する)ように構成することができる。
ハウジングは、キャップを取外し可能に取り付けるためのキャップ連結部を含む。たとえば、キャップは、ハウジングの小さな端部分を覆うことができるが、それはまた、ハウジングの実質的な部分を覆うこともできる。特にキャップは、カバーとして設計することができる。連結部は、それに応じて、対応するキャップを受け入れるように設計される。キャップ連結部に取り付けられたとき、キャップは、薬物を含む薬物容器を覆う。したがって、薬物は、UV光を含む光から完全に遮断される。
制御ユニットは、量が所定の閾値を超えると、制御工程を実行させるように構成される。制御工程は、装置が一定のアクションを実行するように制御される工程を意味するものと理解される。たとえば、制御工程は、装置を特定の状態に設定するアクション、またはユーザインターフェースなどの装置の特定の構成要素を作動させて、メッセージを表示する、警告音を生成するなどのアクションを含むことができる。
制御ユニットは、カートリッジリテーナ内のカートリッジに対する照射線負荷のための尺度である量を測定するように構成される。カートリッジリテーナ内のカートリッジに対する照射線負荷のための尺度であることは、原理的に、カートリッジリテーナ内のカートリッジに対する照射線負荷が、この量の関数として求められる、または推定できることを意味するものと理解される。たとえば、その量は、リテーナ内のカートリッジが実際に曝された照射線量の関数とすることができる。このために、量は、装置内に設けられた照射線センサからの照射線信号の関数とすることができる。代替的に、量はまた、特にキャップがキャップ連結部に適正に取り付けられていないために、カートリッジが照射線に曝されていた可能性のある時間の長さの関数とすることができる。このような量から、カートリッジリテーナ内のカートリッジに対する照射線負荷は、原理的に、典型的な平均照射線を想定することにより推定することができる。
制御ユニットは、必ずしも、カートリッジリテーナ内のカートリッジに対する照射線負荷を量の関数として実際に求める、または推定する必要はないことに留意されたい。しかし、この値の関数として求められた、または推定された照射線負荷が、特定の照射線負荷閾値を超える場合、量の値を、たとえば、所定の閾値として選択することができる。
上記で述べた装置は、カートリッジ内の流体が、過大な量の、または長すぎる時間の間、光照射、特にUV光照射などの照射線に曝されており、したがって、活性な薬成分など、流体中の物質が変質し得る大幅なリスクが存在するかどうかを制御することができる。
上記で述べた目的は、上記で述べた装置と、装置の連結部に対して取外し可能に取り付けられるように構成されたキャップとを含むシステムにより、さらに少なくとも部分的に解決される。
上記で述べた目的は、以下の工程を含む、このような装置またはこのようなシステムをそれぞれ制御するための方法により、少なくとも部分的にさらに解決される:すなわち、カートリッジリテーナ内のカートリッジに対する照射線負荷のための尺度である量を測定する工程と、その量が所定の閾値を超えると制御工程を実行する工程とである。
装置の、システムの、かつ方法のいくつかの実施形態を以下で述べるものとする。これらの実施形態は、特に装置を参照して述べられているが、それらは、装置に限定されるものではなく、このような装置を含むシステムに、かつこのような装置またはシステムをそれに従って制御するための方法にも適用される。
装置の実施形態によれば、制御ユニットは、照射時間長さを測定するように構成され、照射時間長さは、1組の条件が満たされる連続する期間の長さであり、1組の条件は、キャップが連結部に取り付けられていないという条件を少なくとも含み、また制御ユニットは、その照射時間長さが所定閾値の時間長さを超えると、制御工程を実行させるように構成される。この実施形態によれば、照射時間長さは、カートリッジリテーナ内のカートリッジに対する照射線負荷のための尺度である量である。照射時間長さは、カートリッジリテーナ内のカートリッジが、照射線、特に光、特にUV光に曝された可能性の高い時間長さを示す。照射時間長さは、したがって、制御ユニットが制御工程を実行するために装置を制御するのに信頼性があり、かつ容易に求めることができる量である。
制御ユニットは、1組の条件が満たされる連続した期間の長さである照射時間長さを測定するように構成される。1組の条件は、キャップが連結部に取り付けられていないという条件を少なくとも含む。これは、1組の条件の唯一の条件とすることができる。代替的には、たとえば、カートリッジがカートリッジリテーナ内に存在するという条件など、さらなる条件を1組の条件に含むことができる。
方法の対応する実施形態によれば、方法は以下の工程を含む:すなわち、照射時間長さを測定する工程であって、照射時間長さは、1組の条件がその間に満たされる連続する期間の長さであり、1組の条件は、キャップが連結部に取り付けられていないという条件を少なくとも含む、工程と、照射時間長さが所定閾値の時間長さを超えると、制御工程を実行する工程とである。
装置のさらなる実施形態によれば、装置は、好ましくはカートリッジホルダの内側に位置する照射線センサを含み、照射線センサは、照射線の、好ましくは光の、特にUV光の強度を測定するように構成され、ここで、制御ユニットは、照射線センサを使用して照射線量を測定するように構成され、また制御ユニットは、照射線量が所定閾値の照射線量を超えると、制御工程を実行させるように構成される。この実施形態によれば、照射線量は、カートリッジリテーナ内のカートリッジに対する照射線負荷のための尺度となる量である。照射線量は、時間経過と共に、特にある期間にわたり、照射線センサにより測定された照射線を積分することにより、制御ユニットで求めることができ、したがって、照射線量は、時間経過と共に蓄積された照射線露出量を表す。照射線量が所定閾値の照射線量を超えたとき、制御工程が実行される。センサは、カートリッジホルダの内側または外側に位置することができる。それはまた、カートリッジのカートリッジラベルに、またはその上に組み込むこともでき、したがって、カートリッジがカートリッジリテーナの中に挿入されると、装置はセンサを含む。照射線センサにより測定されるので、照射線量は、制御ユニットが制御工程を実行するように装置を制御するための非常に正確な量となる。
制御ユニットはまた、カートリッジリテーナ内のカートリッジに対する照射線負荷のための尺度である複数の量を測定し、かつ複数の量の1つが、各所定の閾値を超えると、制御工程を実行させるように構成することができる。たとえば、冗長性を改善するために、照射時間長さおよび照射線量を、同時に制御ユニットにより測定することができる。
装置の実施形態によれば、装置は、カートリッジがデバイスの内部にあるかどうかを判定するように構成されたセンサを含む。制御ユニットは、カートリッジがデバイスの中に挿入されると、カートリッジリテーナ内のカートリッジに対する照射線負荷のための尺度である量を、特に照射時間長さまたは照射線量をリセットする(たとえば、0に設定する)ようにさらに構成することができ、したがって、新しいカートリッジのそれぞれに対して、照射時間長さまたは照射線量の測定が再度開始される。
装置の他の実施形態によれば、装置は、たとえば、カートリッジラベルの一部など、カートリッジリテーナ内のカートリッジの色が変化する部分の色を測定するための色センサを含むことができる。制御ユニットは、色センサが所定の色、または色の変化を検出すると、制御工程を実行させるようにさらに構成することができる。この実施形態によれば、色センサにより測定される色または色変化は、カートリッジリテーナ内のカートリッジに対する照射線負荷のための尺度となる量である。たとえば、装置で使用されるカートリッジは、ラベルを含むことができ、その一部が、光への露出量に応じてその色を変化させる。その場合、ラベルの色変化は、時間経過と共に蓄積されたラベルの(したがって、カートリッジ内の薬剤の)光露出量を表す。
装置の実施形態によれば、ハウジングは、キャップがキャップ連結部に取り付けられたとき、カートリッジリテーナ内のカートリッジが照射線から保護されるように構成される。これは、キャップが装置に取り付けられた場合、カートリッジの、およびその中の流体の照射線保護が確実に行われることを保証する。たとえば、ハウジングは、リテーナ内のカートリッジに対して部分的な照射線保護、特に光照射線保護を提供することができるが、カートリッジの一部は、キャップによってのみ、すなわち、キャップがキャップ連結部に取り付けられたときのみ保護される。
さらなる実施形態によれば、装置は、メッセージをユーザに出力するためのユーザインターフェースをさらに含む。ユーザインターフェースは、たとえば、以下の1つまたはそれ以上のものを含むことができる:すなわち、LCD/TFTディスプレイなどのグラフィカルユーザインターフェース、1群の発光ダイオード、音を発するためのスピーカ、振動警告、照明可能な(たとえば、点滅する)ボタン、または同様のものなどである。このようなユーザインターフェースは、たとえば、キャップを戻すことをユーザに気付かせるために、ユーザにメッセージを出力できるようにする。特定の実施形態では、制御工程は、ユーザインターフェースにより警告メッセージを出力することを含む。これは、照射時間長さが閾値時間長さを超えた場合、すなわち、キャップが時間内にキャップ連結部に取り付けられない場合に、カートリッジ内の流体が変質している、または変質することになる危険がある場合、ユーザに警告メッセージを送ることを可能にする。たとえば、制御ユニットは、キャップを戻す必要のあることを示すために、警告音、振動警告、点滅表示、または点滅する用量ボタンなどの警告を出力させることができる。特に制御ユニットは、キャップが装置へと戻された場合に限って、警告が停止するように構成することができる。制御ユニットはまた、ユーザが装置の言語を設定する前に制御工程が実行される場合、好ましくは、いずれかのテキストではなく、記号などのグラフィカルな情報をディスプレイに出力するように構成することもできる。
さらに装置は、カートリッジがカートリッジリテーナの内部にあるかどうかを判定するように構成されたセンサを含むことができ、また制御ユニットは、カートリッジがカートリッジリテーナの内部にある場合に限って、警告を送るように、さらに構成することができる。
装置のさらなる実施形態によれば、制御工程は、流体の排出が、カートリッジリテーナ内のカートリッジを交換した後に限って可能になる状態に装置を設定することを含む。このために、装置、特にカートリッジリテーナまたはハウジングは、たとえば、カートリッジがリテーナ内に存在するかどうかを検出するためのセンサを含むことができる。制御ユニットは、次いで、このセンサからの信号を評価することにより、カートリッジが交換されたかどうかを判定することができる。
制御ユニットは、流体の排出は、カートリッジの交換が実行されるまで、かつ/または検出されるまで許可されない状態へと、装置を設定することができる。装置を特定の状態へと設定することは、たとえば、制御ユニットの記憶装置における状態変数を所定の値に設定することを含むことができ、制御ユニットは、装置の可能なさらなる制御工程の少なくとも1つが、状態変数の関数であるように構成される。たとえば、状態変数における値「0」は通常の動作を示すことができ、「1」は待機状態を示すことができ、かつ「2」は流体の排出が許可されない状態を示すことができる。
代替的に、特定の状態へと装置を設定することは、たとえば、特定のサブルーチン、または特定のコマンドシーケンスなど、制御ユニットにより動作されるコンピュータプログラムのプログラムの流れにおける特定の位置へと飛び越すことを含むことができる。
流体の排出が許可されない状態へと装置を設定することにより、装置は、変質した可能性のある流体が装置から排出されることを阻止する。流体の排出は、流体カートリッジが交換された場合、すなわち、排出に利用可能な、新鮮で変質していない流体がある場合に、再度実行されるだけである。薬剤送達デバイスの場合、こうすることにより、薬物が光照射に過度に曝された危険がある場合に、変質した可能性のある薬物の投与が阻止される。
「流体の排出」という用語は、カートリッジから流体を排出するアクションを意味するものと理解され、そのアクションは、通常、制御ユニットにより制御される。薬剤送達デバイスの場合、「流体の排出」は、特に、たとえば、患者に対する薬剤カートリッジからの薬剤の送達を意味するものと理解される。
装置のさらなる実施形態によれば、制御ユニットは、照射時間長さが所定の第1の閾値時間長さを超えると、第1の制御工程を実行させるように構成され、また制御ユニットは、照射時間長さが所定の第2の閾値時間長さを超えると、第2の制御工程を実行させるように構成され、第2の閾値時間長さは、第1の閾値時間長さよりも長い。特に1の制御工程は、第2の制御工程とは異なることができる。この実施形態は、照射時間、およびそれによる変質の危険に応じて装置のより差別化した制御を可能にする。
さらなる実施形態によれば、装置は、メッセージをユーザに出力するためのユーザインターフェースを含み、第1の制御工程は、ユーザインターフェースにより警告メッセージを出力することを含み、かつ第2の制御工程は、流体の排出が、カートリッジリテーナ内のカートリッジを交換した後に限って可能になる状態へと装置を設定することを含む。この実施形態は、照射時間長さに応じて、2段階の拡大を提供する。第1の照射時間長さの後、ユーザは、たとえば、キャップがハウジングに戻されていない場合、薬物が変質する可能性を警告され、薬物が変質する可能性がより高い第2の照射時間長さの後、制御ユニットは、装置からのさらなる薬物の排出を阻止することができる。たとえば、第1の制御工程は、ディスプレイ上に記号またはテキストを出力すること、スピーカによる音を出力すること、および/または、たとえば、用量ボタンなどの照明可能なボタンを点滅させることにより光信号を出力することを含むことができる。
装置のさらなる実施形態によれば、1組の条件は、ユーザにより起動可能なボタンがどれも操作されていないという条件を含む。装置は、通常、装置を制御するためにユーザにより操作できる1つまたはそれ以上のボタンを含む。たとえば、薬物送達デバイスは、薬剤の排出を開始するためにユーザにより起動可能な排出ボタンを含むことができる。ユーザにより起動可能なボタンは、たとえば、押しボタンもしくは回転ボタンなどの物理的なボタン、またはタッチスクリーン端末で表示される仮想ボタンとすることができる。ボタンを操作することはユーザが現在デバイスを使用していることを示す。ユーザは、ユーザが現在使用している装置にキャップが取り付けられていないことに通常気が付くので、ユーザがまだ装置を使用している間に、照射時間長さを超えることにより生ずる制御工程が行われることは通常望ましくない。本明細書で述べる実施形態は、ユーザが長時間、ボタンを操作していない場合に限って、すなわち、ユーザが現在装置を使用しておらず、キャップを戻すことを忘れている可能性が高いときにだけ、制御工程が実行されることを保証する。これは、ユーザによる装置の使いやすさを向上させる。
装置のさらなる実施形態によれば、1組の条件は、装置が待機状態にあるという条件を含む。たとえば、制御ユニットは、所定の時間長さの間、ユーザにより起動可能なボタンが何も操作されていない場合、装置を待機状態へと設定することができる。待機状態は、特に、たとえば、装置のディスプレイの電源がオフされるなど、デバイスのエネルギー節約状態とすることができる。待機状態は、通常、装置が、もはやユーザにより使用されていないことを示す。したがって、装置が待機状態にあることは、カートリッジ、またはカートリッジ内の流体が照射線を受けないようにするために、キャップをハウジングに取り付けるべきであるという良好なインジケータである。制御工程中に、ユーザにキャップを戻すことを気付かせるだけではなく、装置の電源を完全にオフし、それによりエネルギーを節約できるようにすることは、この実施形態の他の利点である。
装置のさらなる実施形態によれば、センサは、リードセンサまたはホールセンサである。リードセンサは、1対の接点を形成する1対の強磁性体リードを含む電気的なスイッチである。接点は、常時開いており、磁界が存在するとき閉じることができ、その逆も同様である。ホールセンサは、ホール効果を利用するセンサであり、通常、現在の磁界強度に応じた出力電圧を有する。たとえば、装置は、リードまたはホールセンサを含むことができ、またキャップは、対応する位置に磁石を含むことができる。キャップが連結部に取り付けられたとき、リードまたはホールセンサが、磁石の磁界の存在を検出し、したがって、キャップが取り付けられたことを示す。リードセンサおよびホールセンサは、信頼性があり、長寿命の、低メンテナンスもしくはメンテナンス不要のセンサであり、したがって装置に特に適している。さらに、キャップは、センサと協動するための磁石を備える必要があるだけである。
さらなる実施形態によれば、装置は、医用デバイス、特に薬剤排出デバイスである。薬物には、光に曝された場合に不安定になるものがある。さらに、光により変質した薬物を投与することは危険である可能性があるが、それは、その薬物が患者に対して有益性の低い、または有害でさえある作用を有するおそれがあるからである。したがって、上記で述べた装置は、特に医用デバイスに対して有利である。
さらなる実施形態によれば、装置は手持ち式のものである。手持ち式の装置は、医療的に訓練された要員ではなく、患者などの素人により操作される装置であることが多い。上記で述べた装置を用いて達成される安全性および有用性の増加は、したがって、手持ち式装置の場合特に有利である。
システムの実施形態によれば、キャップの材料、壁の厚さ、および/または色は、キャップの光透過率、特にUV光の透過率(すなわち、キャップを通過する入射光の割合)が1%未満、好ましくは、0.1%未満、特に0.01%未満であるように選択される。したがって、カートリッジは、キャップがキャップ連結部に取り付けられたとき、光照射から保護される。たとえば、キャップは暗い色を有する、またはUV吸収添加物を含む材料から作ることができる。キャップはまた、UV保護コーティングを有することもできる。
本発明の様々な態様のこれらの、ならびに他の利点は、当業者であれば、添付図面を適切に参照して、以下の詳細な説明を読むことにより明らかになろう。
デバイスの端部キャップが外された状態の送達デバイスの斜視図である。 カートリッジを示している送達デバイスの遠位端の斜視図である。 1つのカートリッジリテーナが開いた位置にある、図1または図2で示された送達デバイスの斜視図である。 図1で示す送達デバイスの遠位端に取外し可能に取り付けることのできる投薬インターフェースおよび用量ディスペンサを示す図である。 図1で示された送達デバイスの遠位端に取り付けられた図4で示す投薬インターフェースおよび用量ディスペンサを示す図である。 送達デバイスの遠位端に取り付けることのできるニードルアセンブリの一構成を示す図である。 図4で示された投薬インターフェースの斜視図である。 図4で示された投薬インターフェースの他の斜視図である。 図4で示された投薬インターフェースの横断面図である。 図4で示された投薬インターフェースの分解図である。 図1で示されたデバイスなど、薬物送達デバイス上に取り付けられた投薬インターフェースおよびニードルアセンブリの横断面図である。 キャップがデバイスに取り付けられたかどうかを検出するためのセンサを含む送達デバイスの斜視図である。 キャップがハウジングに取り付けられていないとき、装置を制御するための制御シーケンスを示す流れ図である。
図1で示された薬物送達デバイスは、近位端16から遠位端15まで延びる主本体14を含む。遠位端15に、取外し可能な端部キャップまたはカバー18が提供される。この端部キャップ18と、主本体14の遠位端15とは協動して、スナップ嵌めまたはフォームフィット連結を提供し、したがって、カバー18が、主本体14の遠位端15上へと摺動すると、キャップと主本体の外面20との間のこの摩擦嵌めにより、カバーが偶発的に主本体から落下するのが阻止される。
主本体14は、マイクロプロセッサ制御ユニット、電子機械的な駆動系、および少なくとも2つの薬剤リザーバを含む。端部キャップまたはカバー18が(図1で示すように)デバイス10から取り外されたとき、投薬インターフェース200が、主本体14の遠位端15に取り付けられ、また用量ディスペンサ(たとえば、ニードルアセンブリ)がインターフェースに取り付けられる。薬物送達デバイス10は、両頭ニードルアセンブリなどの単一のニードルアセンブリを介して、第2の薬剤(二次薬物化合物)の計算された用量、および第1の薬剤(一次薬物化合物)の可変用量を投与するために使用することができる。
駆動系は、第1および第2の薬剤の用量を排出するために、各カートリッジの栓のそれぞれに対して圧力を加えることができる。たとえば、ピストンロッドは、薬剤の単一用量に対する所定量だけカートリッジの栓を前方へ押すことができる。カートリッジが空になったとき、ピストンロッドを主本体14の内部に完全に後退させ、したがって、空のカートリッジを外すことができ、新しいカートリッジを挿入することができる。
制御パネル領域60は、主本体14の近位端の近傍に設けられる。好ましくは、この制御パネル領域60は、組み合わせた用量を設定し、かつ注射するために、ユーザにより操作できる複数のヒューマンインターフェース要素と共にデジタルディスプレイ80を含む。この構成では、制御パネル領域は、第1の用量設定ボタン62、第2の用量設定ボタン64、および記号「OK」で示された第3のボタン66を含む。さらに本体の最も近位端に沿って、注射ボタン74がまた設けられる(図1の斜視図では見えない)。薬物送達デバイスのユーザインターフェースは、「メニュー」ボタン、「戻り」ボタン、またはディスプレイの照明をオンに切り換えるための「照明」ボタンなど、さらなるボタンを含むことができる。
カートリッジホルダ40は、主本体14に取外し可能に取り付けることができ、かつ少なくとも2つのカートリッジリテーナ50および52を含むことができる。各リテーナは、ガラスのカートリッジなど、1つの薬剤リザーバを含むように構成される。各カートリッジは、異なる薬剤を含むことが好ましい。
さらに、図1で示す薬物送達デバイスは、カートリッジホルダ40の遠位端に投薬インターフェース200を含む。図4に関連して述べると、一構成では、この投薬インターフェース200は、カートリッジハウジング40の遠位端42に取外し可能に取り付けられる主外側本体212を含む。図1で分かるように、投薬インターフェース200の遠位端214は、ニードルハブ216を含むことが好ましい。このニードルハブ216は、従来のペン型注射ニードルアセンブリなどの用量ディスペンサを、薬物送達デバイス10に取外し可能に取り付けられるように構成することができる。
デバイスに電源を入れると、図1で示すデジタルディスプレイ80が明るくなり、特定のデバイス情報を、好ましくは、カートリッジホルダ40内に含まれる薬剤に関する情報をユーザに提供する。たとえば、ユーザには、一次薬剤(薬物A)と、二次薬剤(薬物B)の両方に関する特定の情報が提供される。
図3で示すように、第1および第2のカートリッジリテーナ50、52は、ヒンジ連結されたカートリッジリテーナとすることができる。これらのヒンジ連結されたリテーナは、ユーザがカートリッジにアクセスできるようにする。図3は、第1のヒンジ連結されたカートリッジリテーナ50が開いた位置にある図1で示されたカートリッジホルダ40の斜視図を示している。図3は、第1のリテーナ50を開けて、それにより第1のカートリッジ90にアクセスすることにより、ユーザがどのようにして、第1のカートリッジ90にアクセスできるかを示している。
図1を論じたときに上記で述べたように、投薬インターフェース200は、カートリッジホルダ40の遠位端に連結することができる。図4は、カートリッジホルダ40の遠位端に連結されていない投薬インターフェース200の平坦な図を示す。インターフェース200と共に使用できる用量ディスペンサまたはニードルアセンブリ400がさらに示されており、保護用外側キャップ420内に提供される。
図5では、図4で示された投薬インターフェース200が、カートリッジホルダ40に連結されて示されている。投薬インターフェース200とカートリッジホルダ40の間の軸方向の取付け手段48は、スナップロック、スナップ嵌め、スナップリング、キー固定スロット(keyed slot)、およびこのような連結の組合せを含む、当業者に知られた任意の軸方向取付け手段とすることができる。投薬インターフェースとカートリッジホルダの間の連結または取付けはまた、特定のハブが、適合する薬物送達デバイスに限って取付け可能であることを保証するコネクタ、止め具、スプライン、リブ、溝、パイプ、クリップ、および同様の設計機能などのさらなる機能(図示せず)を含むことができる。このようなさらなる機能は、適合しない注射デバイスに、適切ではない二次カートリッジが挿入されるのを阻止することになる。
図5はまた、ニードルアセンブリ400と、インターフェース200のニードルハブ上にねじ止めできる、投薬インターフェース200の遠位端に連結される保護カバー420とを示している。図6は、図5の投薬インターフェース200上に取り付けられた両頭ニードルアセンブリ400の横断面図を示す。
図6で示されたニードルアセンブリ400は、両頭針406およびハブ401を含む。両頭針またはカニューレ406は、ニードルハブ401に固定して取り付けられる。このニードルハブ401は、その周囲に沿って、円周方向に垂下するスリーブ403を有する円形のディスク形状の要素を含む。このハブ部材401の内壁に沿って、ねじ山404が設けられている。このねじ山404は、好ましい一構成では、遠位のハブに沿って対応する外側のねじ山を備える投薬インターフェース200上に、ニードルハブ401をねじ込めるようにする。ハブ要素401の中心部分に突出部402が設けられている。この突出部402は、スリーブ部材の反対方向にハブから突き出ている。両頭針406は、突出部402およびニードルハブ401を通して中心に取り付けられる。この両頭針406は、両頭針の第1または遠位の穿孔端405が、注射部位(たとえば、ユーザの皮膚)を穿孔するための注射部分を形成する。
同様に、ニードルアセンブリ400の第2のまたは近位の穿孔端408は、スリーブ403により同心に囲まれるように、円形ディスクの反対側から突き出ている。ニードルアセンブリの一構成では、第2のまたは近位の穿孔端408は、スリーブ403よりも短くすることができ、したがって、このスリーブは、ある程度、裏側スリーブの尖った端部を保護する。図4および図5で示された針カバーキャップ420は、ハブ401の外面403の周囲にフォームフィットを提供する。
次に図4から図11を参照して、このインターフェース200の好ましい一構成を次に論ずるものとする。この好ましい一構成では、このインターフェース200は以下のものを含む:
a.主外側本体210、
b.第1の内側本体220、
c.第2の内側本体230、
d.第1の穿孔針240、
e.第2の穿孔針250、
f.弁シール260、および
g.セプタム270
である。
主外側本体210は、主本体近位端212および主本体遠位端214を含む。外側本体210の近位端212で、連結部材が、投薬インターフェース200をカートリッジホルダ40の遠位端に取り付けることができるように構成される。連結部材は、投薬インターフェース200がカートリッジホルダ40に取外し可能に連結できるように構成されることが好ましい。1つの好ましいインターフェース構成では、インターフェース200の近位端は、少なくとも1つの凹部を有する上方への延長壁218で構成される。たとえば、図8で分かるように、上方への延長壁218は、少なくとも第1の凹部217と第2の凹部219とを含む。
好ましくは、第1および第2の凹部217、219は、薬物送達デバイス10のカートリッジハウジング40の遠位端の近傍に位置する外方向に突き出た部材と協動するように、この主外側本体壁内に位置する。たとえば、カートリッジハウジングのこの外方向に突き出た部材48を、図4および図5で見ることができる。第2の同様な突き出た部材は、カートリッジハウジングの反対側に設けられている。したがって、インターフェース200が、カートリッジハウジング40の遠位端上を軸方向に摺動したとき、外方向に突き出た部材は、第1および第2の凹部217、219と協動して、締まり嵌め、フォームフィット、またはスナップロックを形成することになる。代替的に、また当業者が理解されるように、投薬インターフェースおよびカートリッジハウジング40を軸方向に連結できるようにする任意の他の同様な連結機構を同様に使用することもできる。
主外側本体210、およびカートリッジホルダ40の遠位端は、カートリッジハウジングの遠位端上へと軸方向に摺動できる、軸方向に係合するスナップロック、またはスナップ嵌め構成を形成するように働く。代替の一構成では、投薬インターフェース200は、偶発的な投薬インターフェースの相互利用(cross use)を阻止するために、符号化機能を備えることができる。すなわち、ハブの内側本体は、1つまたはそれ以上の投薬インターフェースの偶発的な相互利用を阻止するように幾何学的に構成することもできる。
投薬インターフェース200の主外側本体210の遠位端に、取付けハブが設けられる。このような取付けハブは、ニードルアセンブリに解放可能に連結されるように構成することができる。一例に過ぎないが、この連結手段216は、図6で示されたニードルアセンブリ400など、ニードルアセンブリのニードルハブの内壁表面に沿って設けられた内側のねじ山に係合する外側のねじ山を含むことができる。スナップロック、ねじ山により解放されるスナップロック、バヨネットロック、フォームフィット、または他の同様な連結構成など、代替の解放可能なコネクタをまた提供することができる。
投薬インターフェース200は、第1の内側本体220をさらに含む。この内側本体のいくつかの細部は、図8〜図11に示されている。好ましくは、この第1の内側本体220は、主外側本体210の延長壁218の内面215に連結される。より好ましくは、この第1の内側本体220は、外側本体210の内面に対してリブおよび溝のフォームフィット構成により連結される。たとえば、図9から分かるように、主外側本体210の延長壁218は、第1のリブ213aおよび第2のリブ213bを備える。この第1のリブ213aはまた、図10でも示されている。これらのリブ213aおよび213bは、外側本体210の壁218の内面215に沿って配置され、かつ第1の内側本体220の協動する溝224aおよび224bとフォームフィットまたはスナップロック係合を生成する。好ましい構成では、これらの協動する溝224aおよび224bは、第1の内側本体220の外面222に沿って設けられる。
さらに図8〜図10で分かるように、第1の内側本体220の近位端の近傍の近位面226は、近位の穿孔端部分244を含む少なくとも第1の近位に位置する穿孔針240で構成することができる。同様に、第1の内側本体220は、近位の穿孔端部分254を含む第2の近位に位置する穿孔針250で構成される。第1および第2の針240、250は共に、第1の内側本体220の近位面226上に剛性的に取り付けられる。
好ましくは、投薬インターフェース200は、弁構成をさらに含む。このような弁構成は、第1および第2のリザーバにそれぞれ含まれる第1および第2の薬剤の相互汚染を阻止するように構成することができる。好ましい弁構成はまた、第1および第2の薬剤の逆流および相互汚染を阻止するように構成することができる。
1つの好ましいシステムでは、投薬インターフェース200は、弁シール260の形の弁構成を含む。このような弁シール260は、保持チャンバ280を形成するように、第2の内側本体230により画成されたキャビティ231内に提供される。キャビティ231は、第2の内側本体230の上面に沿って存在することが好ましい。この弁シールは、第1の流体溝264と第2の流体溝266の両方を画成する上面を含む。たとえば、図9は、第1の内側本体220と第2の内側本体230との間に着座する弁シール260の位置を示している。注射工程の間、このシール弁260は、第1の経路にある一次薬剤が、第2の経路にある二次薬剤へと移動するのを阻止するのを助けるが、第2の経路にある二次薬剤が第1の経路にある一次薬剤へと移動するのも阻止する。好ましくは、このシール弁260は、第1の逆止め弁262および第2の逆止め弁268を含む。したがって、第1の逆止め弁262は、たとえば、シール弁260の溝などの第1の流体経路264に沿って移送される流体が、この経路264の中へと逆流するのを阻止する。同様に、第2の逆止め弁268は、第2の流体経路266に沿って移送される流体が、この経路266の中へと逆流するのを阻止する。
第1および第2の溝264、266は共に、逆止め弁262および268の方向にそれぞれ収束し、次いで、流体出力経路または保持チャンバ280を提供する。この保持チャンバ280は、穿孔可能なセプタム270と共に、第2の内側本体の遠位端、および第1と第2の逆止め弁262、268の両方により画成される内側チャンバにより画成される。図示のように、この穿孔可能なセプタム270は、第2の内側本体230の遠位端部分と、主外側本体210のニードルハブにより画成される内面との間に配置される。
保持チャンバ280は、インターフェース200の出口ポートで終了する。この出口ポート290は、好ましくは、インターフェース200のニードルハブ内の中心に位置し、かつ穿孔可能なシール270を静止位置に保持するのを支援する。したがって、両頭ニードルアセンブリ(図6で示す両頭針など)がインターフェースのニードルハブに取り付けられたとき、出力される流体経路は、両方の薬剤を、取り付けられたニードルアセンブリと流体連通状態にすることができる。
ハブインターフェース200は、第2の内側本体230をさらに含む。図9から分かるように、この第2の内側本体230は、凹部を画成する上面を有し、弁シール260は、この凹部内に位置する。したがって、インターフェース200が、図9で示すように組み立てられたとき、第2の内側本体230は、外側本体210の遠位端と第1の内側本体220との間に位置することになる。第2の内側本体230および主外側本体は共に、セプタム270を定位置に保持する。内側本体230の遠位端はまた、弁シールの第1の溝264と第2の溝266の両方と流体連通するように構成できるキャビティまたは保持チャンバを形成することができる。
主外側本体210を、薬物送達デバイスの遠位端上で軸方向に摺動させることにより、投薬インターフェース200は、多用途デバイスに取り付けられる。この方法では、流体連通は、第1のカートリッジの一次薬剤および第2のカートリッジの二次薬剤をそれぞれ用いる第1の針240と第2の針250の間で生成することができる。
図11は、図1で示された薬物送達デバイス10のカートリッジホルダ40の遠位端42上に取り付けられた後の投薬インターフェース200を示している。両頭針400がまた、このインターフェースの遠位端に取り付けられている。カートリッジホルダ40は、第1の薬剤を含む第1のカートリッジ、および第2の薬剤を含む第2のカートリッジを有するものとして示されている。
インターフェース200が、カートリッジホルダ40の遠位端上に最初に取り付けられたとき、第1の穿孔針240の近位の穿孔端244が、第1のカートリッジ90のセプタムを穿孔し、それにより、第1のカートリッジ90の一次薬剤92と流体連通状態になる。第1の穿孔針240の遠位端はまた、弁シール260により画成される第1の流体経路溝264と流体連通することになる。
同様に、第2の穿孔針250の近位の穿孔端254は、第2のカートリッジ100のセプタムを穿孔し、それにより、第2のカートリッジ100の二次薬剤102と流体連通状態になる。この第2の穿孔針250の遠位端もまた、弁シール260により画成された第2の流体経路溝266と流体連通することになる。
図11は、薬物送達デバイス10の主本体14の遠位端15に連結されたこのような投薬インターフェース200の好ましい構成を示す。好ましくは、このような投薬インターフェース200は、薬物送達デバイス10のカートリッジホルダ40に取外し可能に連結される。
図11で示すように、投薬インターフェース200は、カートリッジハウジング40の遠位端に連結される。このカートリッジホルダ40は、一次薬剤92を含む第1のカートリッジ90、および二次薬剤102を含む第2のカートリッジ100を含むものとして示されている。カートリッジハウジング40に連結されると、投薬インターフェース200は、基本的に、第1および第2のカートリッジ90、100から共通の保持チャンバ280への流体連通経路を備えるための機構を提供する。この保持チャンバ280は、用量ディスペンサと流体連通状態にあるものとして示されている。ここでは、図示のように、この用量ディスペンサは、両頭ニードルアセンブリ400を含む。図示のように、両頭ニードルアセンブリの近位端は、チャンバ280と流体連通している。
好ましい一構成では、投薬インターフェースは、1つの方向に限って主本体に取り付けられるように、すなわち、一方向使用(round)にだけ嵌合されるように構成される。したがって、図11で示されるように、投薬インターフェース200がカートリッジホルダ40に取り付けられると、一次針240は、第1のカートリッジ90の一次薬剤92と流体連通するように使用されるだけであり、インターフェース200は、一次針240が、次に、第2のカートリッジ100の二次薬剤102と流体連通して使用できるように、ホルダ40に再度取り付けられないようにする。このような一方向使用の連結機構は、2つの薬剤92と102の間の潜在的な相互汚染を低減するのに役立つことができる。
図12は、図1で示された送達デバイスの代替的な実施形態の斜視図を示す。図12で示す送達デバイスは、デバイスが、主本体14の遠位端15に端部キャップ18が取り付けられているかどうかを検出するためのセンサ502をさらに含む点で、図1の送達デバイスとは異なる。ここで、主本体14はハウジングに対応し、遠位端15は、キャップ18を取外し可能に取り付けるためのキャップ連結部として働く。図12で示す送達デバイスは、カートリッジリテーナ50、52を開くためのドア開放ボタン504、506、および戻りボタン(図示せず)をさらに含む。
センサ502は、リードまたはホールセンサとすることができ、またキャップ18は、対応する磁石508を含むことができ、それは、キャップ18がデバイスに適正に取り付けられたとき、センサ502により検出される磁界を生成する。磁石508は、たとえば、図12で示すように、キャップ材料の中に埋め込むことができる。
カートリッジリテーナ50、52を有するカートリッジホルダ40は、カートリッジホルダ40内のカートリッジ90、100が、外側から識別できるように、少なくとも部分的に透明にすることができる。キャップ18がデバイスに取り付けられたとき、カートリッジは、光照射から完全に保護される。しかし、キャップ18がデバイスから取り外されたとき、光照射がカートリッジホルダおよびカートリッジリテーナ材料を貫通し、カートリッジ90、100に、かつその中に含まれている薬剤92、102に当たる可能性がある。
薬物の過度の光への露出を阻止するために、図12で示されたデバイスの制御ユニットは、キャップ18が長すぎる時間にわたりデバイスから外されている場合、制御工程を実行させるように構成される。このために、制御ユニットは、コマンドを有する記憶装置を含むことができ、制御ユニットによりコマンドが実行されると、たとえば、図13で示される制御シーケンスなどの制御シーケンスを実行させる。
図13は、カートリッジ90、100、およびそれに含まれる、かつそれを用いて薬剤92、102に対する過度の光照射の危険を低減し、薬剤の変質の危険を低減させるために、図12で示されたデバイスの制御ユニットにより実行される例示的な制御シーケンスの流れ図を示す。
第1の工程602で、制御ユニットは、1組の条件が満たされたかどうかを調べる。1組の条件は、たとえば、a)キャップ18が主本体14の遠位端15に取り付けられていないこと、およびb)特にボタン62、64、66、74、504、506、または戻りボタン(図示せず)などのユーザにより起動可能なボタンが、ユーザによりどれも操作されていないことの2つの条件を含むことができる。1組の条件のうち少なくとも1つの条件が満たされない限り(工程604)、制御ユニットのループは、工程602へ戻る。たとえば、工程602は、このループの間は連続して、またはたとえば、1秒など、周期的な間隔で実行することができる。
1組の条件のすべての条件が満たされると、制御ユニットは、照射時間長さを測定するために、工程606で時間測定を開始し、次いで、照射時間長さが、たとえば、90秒とすることのできる所定の第1の閾値時間長さT1を超えたかどうかを評価する。
照射時間長さがT1より少ない限りは、制御ユニットは、引き続いて1組の条件のすべての条件がなお満たされているかどうかを調べて(工程610)、これが当てはまらない場合、工程602に戻る(工程612)。
照射時間長さがT1を超えると、工程614で、制御ユニットは、たとえば、メッセージをデジタルディスプレイ80上で出力する(ここでは、表示する)ことにより、音により、用量ボタンを点滅させることにより、かつ/または同様のものにより、キャップをデバイスに取り付ける必要のあるという警告メッセージをユーザに向けて出力させ、次いで、照射時間長さが、たとえば、360秒とすることのできる所定の第2の閾値時間長さT2を超えたかどうか(工程616)、かつ1組の条件のすべての条件がなお満たされているかどうか(工程618、620)の評価を続ける。後者がもはや当てはまらない場合、制御ユニットは工程602に戻る。
照射時間長さがT2を超えると、制御ユニットは、工程622へと進み、カートリッジを、特に両方のカートリッジ90、100を交換するように強制する。たとえば、工程622は、カートリッジ90、100の交換後に限って流体を注射できるようにする状態へとデバイスを設定することを含むことができる。
上記で述べた制御シーケンスを用いると、使用した後に、キャップ18がデバイスに取り付けられていない場合に対して制御ユニットは2段階の拡大を行う:第1の時間長さT1の後、キャップが戻されない場合、ユーザは薬剤の変質が生じつつあることを警告され、また薬剤がすでに変質し始めている危険がかなりある第2の時間長さT2の後には、さらなる薬剤の排出は禁止される。
代替的に、または照射時間長さを測定することに加えて、制御ユニットはまた、カートリッジリテーナの一方に含まれるカートリッジが曝された照射線の実際量を求めるように構成することができる。このために、図12で示された送達デバイスは、光センサ、特にUVセンサなどの照射線センサ510を含むことができ、また制御ユニットは、ある期間にわたり、照射線センサ信号を積分することにより照射線量を求めて、照射線量が所定の照射線の閾値量を超えると、制御工程(たとえば、工程614または622など)を実行させるように構成することができる。
本明細書で使用する用語「薬物」または「薬剤」は、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで、一実施形態において、薬学的に活性な化合物は、最大1500Daまでの分子量を有し、および/または、ペプチド、タンパク質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、酵素、抗体もしくはそのフラグメント、ホルモンもしくはオリゴヌクレオチド、または上述の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、または糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症および/または関節リウマチの処置および/または予防に有用であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病または糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の処置および/または予防のための少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリンもしくはヒトインスリン類似体もしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)もしくはその類似体もしくは誘導体、またはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4もしくはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4の類似体もしくは誘導体を含む。
インスリン類似体は、たとえば、Gly(A21),Arg(B31),Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3),Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28),Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaで置き換えられており、B29位において、LysがProで置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、およびDes(B30)ヒトインスリンである。
インスリン誘導体は、たとえば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、およびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
エキセンジン−4は、たとえば、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2配列のペプチドであるエキセンジン−4(1−39)を意味する。
エキセンジン−4誘導体は、たとえば、以下のリストの化合物:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);または
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
(ここで、基−Lys6−NH2が、エキセンジン−4誘導体のC−末端に結合していてもよい);
または、以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desAsp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desMet(O)14,Asp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2;
または前述のいずれか1つのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容される塩もしくは溶媒和化合物
から選択される。
ホルモンは、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどの、Rote Liste、2008年版、50章に列挙されている脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたは調節性活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニストである。
多糖類としては、たとえば、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、もしくは超低分子量ヘパリン、またはそれらの誘導体、または上述の多糖類の硫酸化形態、たとえば、ポリ硫酸化形態、および/または、薬学的に許容されるそれらの塩がある。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。
抗体は、基本構造を共有する免疫グロブリンとしても知られている球状血漿タンパク質(約150kDa)である。これらは、アミノ酸残基に付加された糖鎖を有するので、糖タンパク質である。各抗体の基本的な機能単位は免疫グロブリン(Ig)単量体(1つのIg単位のみを含む)であり、分泌型抗体はまた、IgAなどの2つのIg単位を有する二量体、硬骨魚のIgMのような4つのIg単位を有する四量体、または哺乳動物のIgMのように5つのIg単位を有する五量体でもあり得る。
Ig単量体は、4つのポリペプチド鎖、すなわち、システイン残基間のジスルフィド結合によって結合された2つの同一の重鎖および2本の同一の軽鎖から構成される「Y」字型の分子である。それぞれの重鎖は約440アミノ酸長であり、それぞれの軽鎖は約220アミノ酸長である。重鎖および軽鎖はそれぞれ、これらの折り畳み構造を安定化させる鎖内ジスルフィド結合を含む。それぞれの鎖は、Igドメインと呼ばれる構造ドメインから構成される。これらのドメインは約70〜110個のアミノ酸を含み、そのサイズおよび機能に基づいて異なるカテゴリー(たとえば、可変すなわちV、および定常すなわちC)に分類される。これらは、2つのβシートが、保存されたシステインと他の荷電アミノ酸との間の相互作用によって一緒に保持される「サンドイッチ」形状を作り出す特徴的な免疫グロブリン折り畳み構造を有する。
α、δ、ε、γおよびμで表される5種類の哺乳類Ig重鎖が存在する。存在する重鎖の種類により抗体のアイソタイプが定義され、これらの鎖はそれぞれ、IgA、IgD、IgE、IgGおよびIgM抗体中に見出される。
異なる重鎖はサイズおよび組成が異なり、αおよびγは約450個のアミノ酸を含み、δは約500個のアミノ酸を含み、μおよびεは約550個のアミノ酸を有する。各重鎖は、2つの領域、すなわち定常領域(CH)と可変領域(VH)を有する。1つの種において、定常領域は、同じアイソタイプのすべての抗体で本質的に同一であるが、異なるアイソタイプの抗体では異なる。重鎖γ、α、およびδは、3つのタンデム型のIgドメインと、可撓性を加えるためのヒンジ領域とから構成される定常領域を有し、重鎖μおよびεは、4つの免疫グロブリン・ドメインから構成される定常領域を有する。重鎖の可変領域は、異なるB細胞によって産生された抗体では異なるが、単一B細胞またはB細胞クローンによって産生された抗体すべてについては同じである。各重鎖の可変領域は、約110アミノ酸長であり、単一のIgドメインから構成される。
哺乳類では、λおよびκで表される2種類の免疫グロブリン軽鎖がある。軽鎖は2つの連続するドメイン、すなわち1つの定常ドメイン(CL)および1つの可変ドメイン(VL)を有する。軽鎖のおおよその長さは、211〜217個のアミノ酸である。各抗体は、常に同一である2本の軽鎖を有し、哺乳類の各抗体につき、軽鎖κまたはλの1つのタイプのみが存在する。
すべての抗体の一般的な構造は非常に類似しているが、所与の抗体の固有の特性は、上記で詳述したように、可変(V)領域によって決定される。より具体的には、各軽鎖(VL)について3つおよび重鎖(VH)に3つの可変ループが、抗原との結合、すなわちその抗原特異性に関与する。これらのループは、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる。VHドメインおよびVLドメインの両方からのCDRが抗原結合部位に寄与するので、最終的な抗原特異性を決定するのは重鎖と軽鎖の組合せであり、どちらか単独ではない。
「抗体フラグメント」は、上記で定義した少なくとも1つの抗原結合フラグメントを含み、そのフラグメントが由来する完全抗体と本質的に同じ機能および特異性を示す。パパインによる限定的なタンパク質消化は、Igプロトタイプを3つのフラグメントに切断する。1つの完全なL鎖および約半分のH鎖をそれぞれが含む2つの同一のアミノ末端フラグメントが、抗原結合フラグメント(Fab)である。サイズが同等であるが、鎖間ジスルフィド結合を有する両方の重鎖の半分の位置でカルボキシル末端を含む第3のフラグメントは、結晶可能なフラグメント(Fc)である。Fcは、炭水化物、相補結合部位、およびFcR結合部位を含む。限定的なペプシン消化により、Fab片とH−H鎖間ジスルフィド結合を含むヒンジ領域の両方を含む単一のF(ab’)2フラグメントが得られる。F(ab’)2は、抗原結合に対して二価である。F(ab’)2のジスルフィド結合は、Fab’を得るために切断することができる。さらに、重鎖および軽鎖の可変領域は、縮合して単鎖可変フラグメント(scFv)を形成することもできる。
薬学的に許容される塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩としては、たとえば、HClまたはHBr塩がある。塩基性塩は、たとえば、アルカリまたはアルカリ土類、たとえば、Na+、またはK+、またはCa2+から選択されるカチオン、または、アンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)(式中、R1〜R4は互いに独立に:水素、場合により置換されたC1〜C6アルキル基、場合により置換されたC2〜C6アルケニル基、場合により置換されたC6〜C10アリール基、または場合により置換されたC6〜C10ヘテロアリール基を意味する)を有する塩である。薬学的に許容される塩のさらなる例は、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」17版、Alfonso R.Gennaro(編)、Mark Publishing Company、Easton、Pa.、U.S.A.、1985およびEncyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
薬学的に許容される溶媒和物は、たとえば、水和物である。

Claims (15)

  1. 流体を排出するための装置であって、
    流体を含むカートリッジ(90、100)を保持するように構成されたカートリッジリテーナ(50、52)を含み、かつキャップ(18)を取外し可能に取り付けるためのキャップ連結部をさらに含むハウジングと、
    キャップ(18)が該連結部に取り付けられているかどうかを判定するように構成されたセンサ(502)と、
    カートリッジリテーナ内のカートリッジに対する照射線負荷のための尺度である量を測定するように構成された制御ユニットとを有し、
    ここで、該制御ユニットは、量が所定の閾値を超えると制御工程を実行させるようにさらに構成される、前記装置。
  2. 制御ユニットは、照射時間長さを測定するように構成され、照射時間長さは、1組の条件が満たされる連続する期間の長さであり、1組の条件は、キャップ(18)が連結部に取り付けられていないという条件を少なくとも含み、また
    制御ユニットは、照射時間長さが所定閾値の時間長さ(T1、T2)を超えると、制御工程を実行させるように構成される、請求項1に記載の装置。
  3. 装置は、照射線センサ(510)を含み、該照射線センサは、照射線の、好ましくは光の、特にUV光の強度を測定するように構成され、
    制御ユニットは、照射線センサを使用して照射線量を測定するように構成され、かつ
    制御ユニットは、照射線量が照射線の所定の閾値量を超えると、制御工程を実行させるように構成される、請求項1または2に記載の装置。
  4. ハウジングは、キャップ(18)がキャップ連結部に取り付けられたとき、カートリッジリテーナ(50、52)内のカートリッジ(90、100)が照射線から保護されるように構成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
  5. メッセージをユーザに出力するためのユーザインターフェースをさらに含み、ここで、制御工程は、ユーザインターフェースにより警告メッセージを出力することを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 制御工程は、流体の排出が、カートリッジリテーナ(50、52)内のカートリッジ(90、100)を交換した後に限って可能になる状態に装置を設定することを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 制御ユニットは、照射時間長さが所定の第1の閾値時間長さ(T1)を超えると、第1の制御工程を実行させるように構成され、また制御ユニットは、照射時間長さが所定の第2の閾値時間長さ(T2)を超えると、第2の制御工程を実行させるように構成され、第2の閾値時間長さは、第1の閾値時間長さよりも長く、また第1の制御工程は、第2の制御工程とは異なる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置。
  8. メッセージをユーザに出力するためのユーザインターフェースを含み、ここで、第1の制御工程は、ユーザインターフェースにより警告メッセージを出力することを含み、また第2の制御工程は、流体の排出が、カートリッジリテーナ(50、52)内のカートリッジ(90、100)を交換した後に限って可能になる状態へと装置を設定することを含む、請求項7に記載の装置。
  9. 1組の条件は、装置のユーザにより起動可能なボタン(62、64、66、74、504、506)がどれも操作されていないという条件をさらに含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置。
  10. 1組の条件は、装置が待機状態にあるという条件をさらに含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の装置。
  11. センサ(502)は、リードセンサまたはホールセンサである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置。
  12. 医用デバイス、特に薬剤注射デバイスである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の装置と、該装置の連結部に取外し可能に取り付けられるように構成されたキャップ(18)とを含むシステム。
  14. キャップ(18)の材料、壁の厚さ、および/または色は、キャップの光透過率が1%未満であるように選択される、請求項13に記載のシステム。
  15. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の装置、または請求項13もしくは14に記載のシステムを制御するための方法であって、
    カートリッジリテーナ内のカートリッジに対する照射線負荷のための尺度である量を測定する工程と、
    量が所定の閾値を超えると制御工程を実行する工程と
    を含む前記方法。
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