JP2016526973A - 脳冷却装置および方法 - Google Patents

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Abstract

たとえば、対象の脳を冷却するように構成されたものなどの、冷却装置および方法が提供される。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、参照により全体として本明細書に組み入れられる、2013年6月21日出願の米国特許仮出願第61/837,873号に対する優先権を主張する。
1. 発明の分野
本発明は、全体として、冷却装置および方法に関し、より具体的には、非限定的に、対象の脳を冷却するように構成された冷却装置および方法に関する。
2. 関連技術の説明
脳損傷は一般的であり、致命的であり、多くの場合、治療に費用を要する。対象の脳温の管理が、心停止の生存者のための標準治療として、American Heart Association(AHA)(アメリカ心臓協会)によって推奨されている。脳温管理はまた、出産関連の脳損傷を治療するためにも使用されてきた。脳温管理は、脳卒中および外傷性脳損傷後の発熱を好転および予防する方法として研究されてきた。脳温管理は、脳損傷後のその使用に加えて、心臓、血管、および神経の手術中の脳損傷を予防するために50年余り使用されてきた。脳温管理は、脳卒中、力学的脳外傷、および脊髄損傷を含む多様な中枢神経系状態に適切である。治療的臓器冷却、特に治療的脳冷却のための多様な装置が提案されている。そのような装置は概して、二つの大きなカテゴリー:全身的装置および選択的装置のうちの一方に入る。
全身的装置は今日広く使用されているが、身体深部を冷却することによって生じる全身毒性および所望の脳温の到達の遅延のような課題が、患者が受け得る恩恵を減じる。他方、選択的冷却は、たとえば、脳と身体深部との間の温度勾配の発生を可能にする。選択的冷却はまた、身体深部冷却と関連する合併症を減らすこと、患者の安全性を改善すること、および脳組織の深冷を可能にして神経保護を達成することができる。
概して、温度管理における高い選択度は、高くかつ概して望ましくない程度の侵襲性を要求するものであった。外科的に侵襲的な装置、たとえば血管内装置は、多くの場合、標的区域への血液供給を冷却し、戻る血液供給を加温することを重視して、身体深部の冷却を予防する。しかし、血管内システムおよび他の同様に侵襲的な装置は、たとえば、医師による介入を要し得るため、速やかな使用には適さない場合がある。カテーテルベースの装置のさらなる課題は、それらの装置が、大きな血管の外科的侵襲を要し、感染症、出血、血栓症、血管の破裂、血管壁の開裂、および血管系への組織片の導入または移動の危険を招くことである。冷却される臓器から戻る血流を再び加温するために血管内加温カテーテルが導入される場合、これらの危険はさらに増す。
他の選択的脳集中型非侵襲的冷却装置は、体からの熱伝達の速度を最大化するために相変化(蒸発)を受ける霧状流体を要する。この方法の例が、たとえば、Barbutらに対する米国特許第7,837,722号(特許文献1)に記載されている。この手法の欠点は、フルオロカーボン冷媒への患者の曝露(易流動性液体として使用される場合)、フルオロカーボン冷媒への傍観者の曝露、および冷媒が患者を離れたとたんに再び捕捉することが困難である混入組織片の形成を含む。また、この手法は、ヒト臨床治験における比較的遅い冷却速度と脳温の定常状態低下の浅い平均冷却深度とを生じさせると考えられる。
別の選択的冷却装置がLunderqvistらに対する米国特許第7,189,253号(特許文献2)に記載されている。Lunderqvist装置は、流体を充填したバルーンを鼻腔に導入し、冷たい流体を再循環させることによって鼻腔を冷却する。これらの装置は、鼓膜温度の計測に基づいて冷却流体の温度を調節することによって脳温に影響を及ぼす。この手法の欠点は、用いられる表面積の減少による熱伝達率の低下(たとえば、副鼻腔の表面積が除外され、副鼻腔中の空気が熱伝達に対するバリヤとして働く)およびバルーンそのものの熱伝達抵抗を含む。
他の従来の手法は、米国特許出願公開公報第2008/0086186号(特許文献3)および同第2009/0177258号(特許文献4)においてTakedaによって開示されているようなバルーンベースの装置を用いる。概して、このような収容された流体の使用は、たとえば、気道の組織との良好な面接触を提供せず、熱伝達を低下させる。
米国特許第7,837,722号 米国特許第7,189,253号 米国特許出願公開公報第2008/0086186号 米国特許出願公開公報第2009/0177258号
概要
本開示は、対象の脳を冷却するように構成された冷却装置および方法の態様を含む。
本冷却装置のいくつかの態様は、ポンプ;鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように第一の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第一の閉塞部材;および対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られるように構成されており、ポンプが流体を第一のチューブに通して鼻腔中に送り込むことができるように第一のチューブがポンプに結合されている、第一のチューブを備え、装置は、流体を対象の鼻腔に送り込んで対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置は、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(brain to body temperature gradient)(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置は、室温よりも冷たい(たとえば28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)流体で対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置は、対象の脳を少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置は、少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体で対象の脳を冷却するように構成されている。
本装置のいくつかの態様は、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように第二の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第二の閉塞部材を含む。いくつかの態様は、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られるように構成されており、ポンプが流体を第二のチューブに通して鼻腔中に送り込むことができるように第二のチューブがポンプに結合されている、第二のチューブを含む。いくつかの態様において、第一の閉塞部材は鼻中隔と下鼻甲介との間に配置される。いくつかの態様において、第一の閉塞部材および第二の閉塞部材は鼻中隔と下鼻甲介との間にそれぞれ配置される。いくつかの態様において、第二の閉塞部材は鼻中隔と中鼻甲介との間に配置される。いくつかの態様において、第一の閉塞部材は後鼻孔まで達する。いくつかの態様において、第二の閉塞部材は後鼻孔まで達する。いくつかの態様において、第一のチューブは、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られた後に、第一のチューブは、上鼻甲介に向けて送られる。いくつかの態様において、第二のチューブは、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られた後に、第二のチューブは、上鼻甲介に向けて送られる。いくつかの態様において、第一のチューブは複数の開口部を含み、これらの開口部を通って流体が第一のチューブから出ることができる。いくつかの態様において、第一のチューブは一つの開口部を含み、この開口部を通って流体が第一のチューブから出ることができる。いくつかの態様において、第二のチューブは複数の開口部を含み、これらの開口部を通って流体が第二のチューブから出ることができる。いくつかの態様において、第二のチューブは一つの開口部を含み、この開口部を通って流体が第二のチューブから出ることができる。
本冷却装置のいくつかの態様において、第一の閉塞部材は可膨張性カフを含み、第一の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように可膨張性カフが配置されている。いくつかの態様において、可膨張性カフは、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる。いくつかの態様において、第一の閉塞部材および第一のチューブが対象の鼻孔を通してそれぞれ挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように、第一の閉塞部材および第一のチューブは可膨張性カフにそれぞれ結合されている。いくつかの態様において、可膨張性カフは、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる。いくつかの態様において、第二の閉塞部材は可膨張性カフを含み、第二の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように可膨張性カフが配置されている。いくつかの態様において、可膨張性カフは、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる。いくつかの態様において、第二の閉塞部材および第二のチューブが対象の鼻孔を通してそれぞれ挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように、第二の閉塞部材および第二のチューブは可膨張性カフにそれぞれ結合されている。いくつかの態様において、可膨張性カフは、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる。いくつかの態様において、第一の閉塞部材、第一のチューブ、第二の閉塞部材、および第二のチューブが対象の鼻孔を通して挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように、第一の閉塞部材および第一のチューブは1つの可膨張性カフに結合されており、かつ第二の閉塞部材および第二のチューブは1つの可膨張性カフに結合されている。いくつかの態様において、可膨張性カフは、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる。
本装置のいくつかの態様は、ポンプが流体を蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、蝶形骨洞チューブを含む。本装置のいくつかの態様は、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように第三の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第三の閉塞部材;および鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように第四の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第四の閉塞部材を含み;第三の閉塞部材および第四の閉塞部材は鼻中隔と中鼻甲介との間にそれぞれ配置される。いくつかの態様において、第一の閉塞部材、第二の閉塞部材、第三の閉塞部材、および第四の閉塞部材のうちの少なくとも一つの一部分は実質的に半円柱形である。いくつかの態様において、第一の閉塞部材、第二の閉塞部材、第三の閉塞部材、および第四の閉塞部材のうちの少なくとも一つの、実質的に半円柱形である一部分は、それぞれの鼻甲介と接触している部分である。いくつかの態様において、第一の閉塞部材および第二の閉塞部材のうちの少なくとも一方の一部分は実質的に半円柱形である。いくつかの態様において、第一の閉塞部材および第二の閉塞部材のうちの少なくとも一方の、実質的に半円柱形である部分は、それぞれの鼻甲介と接触している部分である。いくつかの態様において、ポンプは少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、第一のチューブが第一のポンプに結合されており、かつ第二のチューブが第二のポンプに結合されている。いくつかの態様において、第一のチューブおよび第二のチューブはそれぞれ圧力センサを含む。いくつかの態様において、第三の閉塞部材は後鼻孔まで達する。いくつかの態様において、第四の閉塞部材は後鼻孔まで達する。いくつかの態様において、第三の閉塞部材は可膨張性カフを含むことができ、第三の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように配置されている。いくつかの態様において、第四の閉塞部材は可膨張性カフを含むことができ、第四の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように配置されている。いくつかの態様において、閉塞部材は円形態を含むことができる。いくつかの態様において、閉塞部材は楕円形態を含むことができる。いくつかの態様において、閉塞部材は涙滴形態を含むことができる。いくつかの態様において、閉塞部材は錐台形態を含むことができる。
本冷却装置のいくつかの態様は、ポンプ;およびポンプが流体を第一の蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、第一の蝶形骨洞チューブを含み;装置は、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置は、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置は、対象の脳を室温よりも冷たい(たとえば、28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)流体で冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置は、対象の脳を少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置は、対象の脳を少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体で冷却するように構成されている。
本装置のいくつかの態様は、対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるように構成された第二の蝶形骨洞チューブを含み、装置は、第二の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すように構成されている。いくつかの態様において、第一の蝶形骨洞チューブはマルチルーメンカテーテルを含み、ポンプは、流体を第一の蝶形骨洞チューブの第一のルーメンに通して蝶形骨洞中に送り込むように構成されており、装置は、第一の蝶形骨洞チューブの第二のルーメンを通して蝶形骨洞から流体を取り出すように構成されている。
本装置のいくつかの態様は、ポンプが流体を第三の蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、第三の蝶形骨洞チューブを含む。本装置のいくつかの態様は、対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるように構成された第四の蝶形骨洞チューブを含み、装置は、第四の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すように構成されている。いくつかの態様において、第三の蝶形骨洞チューブはマルチルーメンカテーテルを含み、ポンプは、流体を第三の蝶形骨洞チューブの第一のルーメンに通して蝶形骨洞中に送り込むように構成されており、装置は、第三の蝶形骨洞チューブの第二のルーメンを通して蝶形骨洞から流体を取り出すように構成されている。
いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは実質的に展性の材料を含む。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは、実質的に硬質の材料を含む第一の部分、および実質的に展性の材料を含む第二の部分を含む。本装置のいくつかの態様は、蝶形骨洞チューブに結合されており、かつ蝶形骨洞に蝶形骨洞チューブが入ることができる範囲を制限するように構成されている、ストッパを含むことができる。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは減摩コーティングを含む。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは、第一の部分、および、複数の開口部を含む第二の部分を含み、複数の開口部を通って流体が蝶形骨洞チューブから出ることができる。本装置のいくつかの態様は、蝶形骨洞チューブに結合されており、かつ蝶形骨洞中の圧力が閾値圧力を満たすかまたは超えるかどうかを検出するように構成されている、圧力センサを含む。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは、第一の部分、および、蝶形骨洞チューブが対象の蝶形骨洞中に挿入された後に蝶形骨洞チューブが対象の蝶形骨洞から出るのを蝶形骨洞チューブの第二の部分が防止するように構成されている、第二の部分を含む。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは、第一の部分、および、蝶形骨洞チューブが対象の蝶形骨洞中に挿入された後に蝶形骨洞チューブが対象の蝶形骨洞から出るのを防止するために蝶形骨洞チューブの第二の部分が延びるように構成されている、第二の部分を含む。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは、第一の部分、および、蝶形骨洞チューブが対象の蝶形骨洞中に挿入された後に蝶形骨洞チューブが対象の蝶形骨洞から出るのを防止するために第一の蝶形骨洞チューブの第二の部分が巻き付くように構成されている、第二の部分を含む。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは、対象の蝶形骨洞中に挿入された後に、対象の蝶形骨洞から出るのを防止されるように、患者の鼻に結合されている。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは可膨張性カフを含み、蝶形骨洞チューブが対象の蝶形骨洞中に挿入された後に可膨張性カフが膨張して、蝶形骨孔を画定する組織と係合することができるように、可膨張性カフは配置されている。
いくつかの態様において、ポンプは少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、第一の蝶形骨洞チューブおよび第二の蝶形骨洞チューブが第一のポンプに結合されており、第三の蝶形骨洞チューブおよび第四の蝶形骨洞チューブが第二のポンプに結合されている。いくつかの態様において、第一の蝶形骨洞チューブ、第二の蝶形骨洞チューブ、第三の蝶形骨洞チューブおよび第四の蝶形骨洞チューブはそれぞれ圧力センサを含む。いくつかの態様において、ポンプは少なくとも第一のポンプ、第二のポンプ、第三のポンプおよび第四のポンプを含み、第一の蝶形骨洞チューブが第一のポンプに結合されており、第二の蝶形骨洞チューブが第二のポンプに結合されており、第三の蝶形骨洞チューブが第三のポンプに結合されており、第四の蝶形骨洞チューブが第四のポンプに結合されている。いくつかの態様において、第一の蝶形骨洞チューブ、第二の蝶形骨洞チューブ、第三の蝶形骨洞チューブおよび第四の蝶形骨洞チューブはそれぞれ圧力センサを含む。
本装置のいくつかの態様は、ポンプ;鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように第一の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第一の閉塞部材;対象の鼻孔を通して挿入されて腔の頭側領域に向けて送られるように構成されており、ポンプが流体を第一のチューブに通して鼻腔中に送り込むことができるように第一のチューブがポンプに結合されている、第一のチューブ;および対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるように構成されており、ポンプが流体を第一の蝶形骨洞チューブに通して鼻腔中に送り込むことができるようにポンプに結合されている、第一の蝶形骨洞チューブを含み;装置は、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置は、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置は、対象の脳を室温よりも冷たい(たとえば、28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)流体で冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置は、対象の脳を少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置は、対象の脳を少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体で冷却するように構成されている。
本装置のいくつかの態様は、ポンプ、および、ポンプが第一の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すことができるように、ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、第一の蝶形骨洞チューブを含み;装置は、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置はさらに、ポンプが第三の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すことができるようにポンプに結合されておりかつ対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、第二の蝶形骨洞チューブを備える。いくつかの態様において、ポンプは少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、第一の蝶形骨洞チューブが第一のポンプに結合されており、第二の蝶形骨洞チューブが第二のポンプに結合されている。いくつかの態様において、第一の蝶形骨洞チューブおよび第二の蝶形骨洞チューブはそれぞれ圧力センサを含む。
本装置のいくつかの態様は、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように第二の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第二の閉塞部材を含む。いくつかの態様は、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られるように構成されており、ポンプが流体を第二のチューブに通して鼻腔中に送り込むことができるように第二のチューブがポンプに結合されている、第二のチューブを含む。いくつかの態様において、第一の閉塞部材は鼻中隔と下鼻甲介との間に配置される。いくつかの態様において、第一の閉塞部材および第二の閉塞部材は鼻中隔と下鼻甲介との間にそれぞれ配置される。いくつかの態様において、第二の閉塞部材は鼻中隔と中鼻甲介との間に配置される。いくつかの態様において、第一の閉塞部材は後鼻孔まで達する。いくつかの態様において、第二の閉塞部材は後鼻孔まで達する。いくつかの態様において、第一のチューブは、対象の鼻孔を通して挿入され、鼻腔の頭側領域に向けて送られた後に、第一のチューブは、上鼻甲介に向けて送られる。いくつかの態様において、第二のチューブは、対象の鼻孔を通して挿入され、鼻腔の頭側領域に向けて送られた後に、第二のチューブは、上鼻甲介に向けて送られる。いくつかの態様において、第一のチューブは複数の開口部を含み、これらの開口部を通って流体が第一のチューブから出ることができる。いくつかの態様において、第一のチューブは一つの開口部を含み、この開口部を通って流体が第一のチューブから出ることができる。いくつかの態様において、第二のチューブは複数の開口部を含み、これらの開口部を通って流体が第二のチューブから出ることができる。いくつかの態様において、第二のチューブは一つの開口部を含み、この開口部を通って流体が第二のチューブから出ることができる。
本冷却装置のいくつかの態様において、第一の閉塞部材は可膨張性カフを含み、第一の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように可膨張性カフが配置されている。いくつかの態様において、可膨張性カフは、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる。いくつかの態様において、第一の閉塞部材および第一のチューブが対象の鼻孔を通してそれぞれ挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように、第一の閉塞部材および第一のチューブは可膨張性カフにそれぞれ結合されている。いくつかの態様において、可膨張性カフは、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる。いくつかの態様において、第二の閉塞部材は可膨張性カフを含み、第二の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように可膨張性カフが配置されている。いくつかの態様において、可膨張性カフは、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる。いくつかの態様において、第二の閉塞部材および第二のチューブが対象の鼻孔を通してそれぞれ挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように、第二の閉塞部材および第二のチューブは可膨張性カフにそれぞれ結合されている。いくつかの態様において、可膨張性カフは、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる。いくつかの態様において、第一の閉塞部材、第一のチューブ、第二の閉塞部材、および第二のチューブが対象の鼻孔を通して挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように、第一の閉塞部材および第一のチューブは1つの可膨張性カフに結合されており、かつ第二の閉塞部材および第二のチューブは1つの可膨張性カフに結合されている。いくつかの態様において、可膨張性カフは、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる。
本装置のいくつかの態様は、ポンプが流体を蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、蝶形骨洞チューブを含む。本装置のいくつかの態様は、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように第三の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第三の閉塞部材;および鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように第四の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるように構成されている、第四の閉塞部材を含み;第三の閉塞部材および第四の閉塞部材は鼻中隔と中鼻甲介との間にそれぞれ配置される。いくつかの態様において、第一の閉塞部材、第二の閉塞部材、第三の閉塞部材、および第四の閉塞部材のうちの少なくとも一つの一部分は実質的に半円柱形である。いくつかの態様において、第一の閉塞部材、第二の閉塞部材、第三の閉塞部材、および第四の閉塞部材のうちの少なくとも一つの、実質的に半円柱形である一部分は、それぞれの鼻甲介と接触している部分である。いくつかの態様において、第一の閉塞部材および第二の閉塞部材のうちの少なくとも一方の一部分は実質的に半円柱形である。いくつかの態様において、第一の閉塞部材および第二の閉塞部材のうちの少なくとも一方の、実質的に半円柱形である一部分は、それぞれの鼻甲介と接触している部分である。いくつかの態様において、第三の閉塞部材は後鼻孔まで達する。いくつかの態様において、第四の閉塞部材は後鼻孔まで達する。いくつかの態様において、第三の閉塞部材は可膨張性カフを含むことができ、第三の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように可膨張性カフが配置されている。いくつかの態様において、第四の閉塞部材は可膨張性カフを含むことができ、第四の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように可膨張性カフが配置されている。いくつかの態様において、閉塞部材は円形態を含むことができる。いくつかの態様において、閉塞部材は楕円形態を含むことができる。いくつかの態様において、閉塞部材は涙滴形態を含むことができる。いくつかの態様において、閉塞部材は錐台形態を含むことができる。
本装置のいくつかの態様は、対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるように構成された第二の蝶形骨洞チューブを含み、装置は、第二の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すように構成されている。いくつかの態様において、第一の蝶形骨洞チューブはマルチルーメンカテーテルを含み、ポンプは、流体を第一の蝶形骨洞チューブの第一のルーメンに通して蝶形骨洞中に送り込むように構成されており、装置は、第一の蝶形骨洞チューブの第二のルーメンを通して蝶形骨洞から流体を取り出すように構成されている。
本装置のいくつかの態様は、ポンプが流体を第三の蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、第三の蝶形骨洞チューブを含む。本装置のいくつかの態様は、対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるように構成された第四の蝶形骨洞チューブを含み、装置は、第四の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すように構成されている。いくつかの態様において、第三の蝶形骨洞チューブはマルチルーメンカテーテルを含み、ポンプは、流体を第三の蝶形骨洞チューブの第一のルーメンに通して蝶形骨洞中に送り込むように構成されており、装置は、第三の蝶形骨洞チューブの第二のルーメンを通して蝶形骨洞から流体を取り出すように構成されている。
いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは実質的に展性の材料を含む。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは、実質的に硬質の材料を含む第一の部分、および実質的に展性の材料を含む第二の部分を含む。本装置のいくつかの態様は、蝶形骨洞チューブに結合されており、かつ蝶形骨洞に蝶形骨洞チューブが入ることができる範囲を制限するように構成されている、ストッパを含むことができる。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは減摩コーティングを含む。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは、第一の部分、および、複数の開口部を含む第二の部分を含み、複数の開口部を通って流体が蝶形骨洞チューブから出ることができる。本装置のいくつかの態様は、蝶形骨洞チューブに結合されており、かつ蝶形骨洞中の圧力が閾値圧力を満たすかまたは超えるかどうかを検出するように構成されている、圧力センサを含む。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは、第一の部分、および、蝶形骨洞チューブが対象の蝶形骨洞中に挿入された後に蝶形骨洞チューブが対象の蝶形骨洞から出るのを蝶形骨洞チューブの第二の部分が防止するように構成されている、第二の部分を含む。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは、第一の部分、および、蝶形骨洞チューブが対象の蝶形骨洞中に挿入された後に蝶形骨洞チューブが対象の蝶形骨洞から出るのを防止するために蝶形骨洞チューブの第二の部分が延びるように構成されている、第二の部分を含む。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは、第一の部分、および、蝶形骨洞チューブが対象の蝶形骨洞中に挿入された後に蝶形骨洞チューブが対象の蝶形骨洞から出るのを防止するために第一蝶形骨洞チューブの第二の部分が巻き付くように構成されている、第二の部分を含む。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは、対象の蝶形骨洞中に挿入された後に、対象の蝶形骨洞から出るのを防止されるように、患者の鼻に結合されている。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブは可膨張性カフを含み、蝶形骨洞チューブが対象の蝶形骨洞中に挿入された後に可膨張性カフが膨張して、蝶形骨孔を画定する組織と係合することができるように、可膨張性カフは配置されている。いくつかの態様において、ポンプは少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、第一のチューブが第一のポンプに結合されており、第二のチューブが第二のポンプに結合されている。いくつかの態様において、第一のチューブおよび第二のチューブはそれぞれ圧力センサを含む。いくつかの態様において、ポンプは少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、第一の蝶形骨洞チューブおよび第二の蝶形骨洞チューブが第一のポンプに結合されており、第三の蝶形骨洞チューブおよび第四の蝶形骨洞チューブが第二のポンプに結合されている。いくつかの態様において、第一の蝶形骨洞チューブ、第二の蝶形骨洞チューブ、第三の蝶形骨洞チューブ、および第四の蝶形骨洞チューブはそれぞれ圧力センサを含む。いくつかの態様において、ポンプは少なくとも第一のポンプ、第二のポンプ、第三のポンプ、および第四のポンプを含み、第一の蝶形骨洞チューブが第一のポンプに結合されており、第二の蝶形骨洞チューブが第二のポンプに結合されており、第三の蝶形骨洞チューブが第三のポンプに結合されており、第四の蝶形骨洞チューブが第四のポンプに結合されている。いくつかの態様において、第一の蝶形骨洞チューブ、第二の蝶形骨洞チューブ、第三の蝶形骨洞チューブ、および第四の蝶形骨洞チューブはそれぞれ圧力センサを含む。
本装置のいくつかの態様は、ポンプ;ならびにポンプが流体を第一の経鼻インサートに通して送り込むことができるようにポンプに結合されている、第一の経鼻インサートであって、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られるよう構成された第一の部分、および鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第二の部分を含む、第一の経鼻インサートを備え、装置は、流体を対象の鼻腔中に送り込んで対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置は、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置は、対象の脳を室温よりも冷たい(たとえば、28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)流体で冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置は、対象の脳を少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置は、対象の脳を少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体で冷却するように構成されている。
本装置のいくつかの態様は、ポンプが流体を第二の経鼻インサートに通して送り込むことができるようにポンプに結合されている、第二の経鼻インサートであって、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られるよう構成された第一の部分;および鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第二の部分を含む、第二の経鼻インサートを備え、装置は、流体を対象の鼻腔中に送り込んで対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、第一の経鼻インサートの第二の部分は、対象の鼻中隔と下鼻甲介との間に配置されるように構成されている。いくつかの態様において、第一の経鼻インサートの第二の部分および第二の経鼻インサートの第二の部分はそれぞれ、対象の鼻中隔と下鼻甲介との間に配置されるように構成されている。いくつかの態様において、第一の経鼻インサートの第二の部分は、対象の鼻中隔と中鼻甲介との間に配置されるように構成されている。いくつかの態様において、第一の経鼻インサートの第二の部分および第二の経鼻インサートの第二の部分はそれぞれ、対象の鼻中隔と中鼻甲介との間に配置されるように構成されている。いくつかの態様において、経鼻インサートは円形態を含むことができる。いくつかの態様において、経鼻インサートは楕円形態を含むことができる。いくつかの態様において、経鼻インサートは涙滴形態を含むことができる。いくつかの態様において、経鼻インサートは錐台形態を含むことができる。いくつかの態様において、経鼻インサートの第二の部分は複数の開口部を含むことができ、かつ経鼻インサートの第二の部分は、流体が経鼻インサートの第二の部分を通って移動する場合に流体が複数の開口部を通って経鼻インサートの第二の部分から出て鼻腔の頭側領域に向かうことができるように、配置されることができる。いくつかの態様において、ポンプは少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、かつ第一の経鼻インサートが第一のポンプに結合されており、かつ第二の経鼻インサートが第二のポンプに結合されている。いくつかの態様において、第一の経鼻インサートおよび第二の経鼻インサートはそれぞれ圧力センサを含む。
本装置のいくつかの態様は、対象の口を通して気管中に挿入されるように構成されたマルチルーメンカテーテルであって、対象の気管を通して挿入された場合に第一のルーメンが対象の肺と流体的に連絡するように構成されている、第一のルーメン、および第二のルーメンを含む、マルチルーメンカテーテル;対象の口を通して気管中に挿入されるように構成されており、対象の気管を通して挿入されて膨張した場合に対象の肺に流体が入るのを実質的に防止するように構成されている、第一の可膨張性カフ;ならびに対象の口を通して気管中に挿入されるように第一の可膨張性カフよりも末端側に構成されており、対象の気管を通して挿入されて膨張した場合に対象の肺に流体が入るのを実質的に防止するように構成されている、第二の可膨張性カフを含み、第一の可膨張性カフおよび第二の可膨張性カフが、三つの領域:第一の可膨張性カフよりも基部に近い第一の領域;第二の可膨張性カフよりも末端側にある第二の領域;および第一の可膨張性カフと第二の可膨張性カフとの間の緩衝領域を画定し、かつ、緩衝領域中の圧力を増加または減少させることができるようにマルチルーメンカテーテルの第二のルーメンが緩衝領域と流体的に連絡している。いくつかの態様において、第一の可膨張性カフおよび第二の可膨張性カフのうちの少なくとも一方がマルチルーメンカテーテルに結合されている。いくつかの態様において、第一の可膨張性カフおよび第二の可膨張性カフのうちの少なくとも一方がマルチルーメンカテーテルと一体である。いくつかの態様において、装置は、起動された場合に、第一の可膨張性カフにおいて第一の領域中の圧力と等しいかまたはそれより高くなるように緩衝領域中の圧力を増加させるよう構成されている。いくつかの態様において、装置は、起動された場合に、緩衝領域中の圧力を少なくとも20cmH20まで増加させるように構成されている。いくつかの態様において、装置はさらに、第一の領域中の圧力、温度、およびインピーダンスのうちの少なくとも一つを検出するように構成された第一のセンサを備える。いくつかの態様において、装置は、緩衝領域中の圧力を検出するように構成された第二のセンサを備える。いくつかの態様において、装置は、第二の領域中の圧力、温度、およびインピーダンスのうちの少なくとも一つを検出するように構成された第三のセンサを備える。いくつかの態様において、マルチルーメンカテーテルはさらに、第一の領域中の圧力を増加または減少させることができるように第一の領域と流体的に連絡している、第三のルーメンを含む。いくつかの態様において、装置はさらに、第一の可膨張性カフおよび第二の可膨張性カフのうちの少なくとも一方の内部に配置されており、第一の可膨張性カフおよび第二の可膨張性カフのうちの少なくとも一方の中の圧力が増加しているのか減少しているのかを検出するようにカフセンサが構成されている、カフセンサを備える。いくつかの態様において、カフセンサは温度センサおよびインピーダンスセンサのうちの一方を備える。いくつかの態様において、装置はさらに、緩衝領域と流体的に連絡しているようにマルチルーメンカテーテルの第二のルーメン中に配置されたサンプラインを備え、装置は、起動された場合に、サンプラインを通して緩衝領域から流体を取り出すように構成されている。いくつかの態様において、サンプラインの第一端はベベルカットを含む。いくつかの態様において、サンプセンサがサンプラインの第一端に配置されており、装置は、サンプセンサが緩衝領域中の流体を検出した場合に起動する(たとえばポンプ動を実行する)ように構成されている。
本装置のいくつかの態様は、ポンプ;および流体が鼻の中に送られるようにかつ流体が鼻から出るのを実質的に防止されるように第一のチューブが対象の鼻孔に隣接して配置されるよう構成されおり、ポンプが流体を第一のチューブに通して鼻の中に送り込むことができるように第一のチューブがポンプに結合されている、第一のチューブを含み;装置は、流体を対象の鼻腔中に送り込んで対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、本装置は、ポンプが流体を第一の蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、第一の蝶形骨洞チューブを備える。いくつかの態様において、第一のチューブおよび第一の蝶形骨洞チューブは実質的に同軸である。いくつかの態様において、本装置は、ポンプが第一の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すことができるようにポンプに結合されておりかつ対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、第一の蝶形骨洞チューブを備える。いくつかの態様において、本装置は、ポンプが流体を第二の蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、第二の蝶形骨洞チューブを備える。いくつかの態様において、本装置は、ポンプが第二の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すことができるように、ポンプに結合されておりかつ対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、第二の蝶形骨洞チューブを備える。いくつかの態様において、装置は、流体が鼻の中に送られるようにかつ流体が鼻から出るのを実質的に防止されるように第二のチューブが対象の鼻孔に隣接して配置されるよう構成されており、ポンプが流体を第二のチューブに通して鼻の中に送り込むことができるように第二のチューブがポンプに結合されている、第二のチューブを備える。いくつかの態様において、ポンプは少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、第一のチューブが第一のポンプに結合されており、第二のチューブが第二のポンプに結合されている。いくつかの態様において、第一のチューブおよび第二のチューブはそれぞれ圧力センサを含む。いくつかの態様において、ポンプは少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、第一の蝶形骨洞チューブが第一のポンプに結合されており、第二の蝶形骨洞チューブが第二のポンプに結合されている。いくつかの態様において、第一の蝶形骨洞チューブおよび第二の蝶形骨洞チューブはそれぞれ圧力センサを含む。いくつかの態様において、ポンプは少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、第一の蝶形骨洞チューブが第一のポンプに結合されており、第二の蝶形骨洞チューブが第二のポンプに結合されている。いくつかの態様において、第一の蝶形骨洞チューブおよび第二の蝶形骨洞チューブはそれぞれ圧力センサを含む。
本装置のいくつかの態様は、ポンプ;流体が鼻の中に送られるように第一のチューブが対象の鼻孔中に挿入されるよう構成されておりかつ鼻弁の前で終端するよう構成されており、ポンプが流体を第一のチューブに通して鼻の中に送り込むことができるように第一のチューブがポンプに結合されている、第一のチューブ;および鼻から流体が出るのを実質的に防止するように構成されたストッパを含み;装置は、流体を対象の鼻腔中に送り込んで対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置は、流体が鼻の中に送られるように第二のチューブが対象の鼻孔中に挿入されるよう構成されておりかつ鼻弁の前で終端するよう構成されており、ポンプが流体を第二のチューブに通して鼻の中に送り込むことができるように第二のチューブがポンプに結合されている、第二のチューブを備える。いくつかの態様において、ポンプは少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、第一のチューブが第一のポンプに結合されており、第二のチューブが第二のポンプに結合されている。いくつかの態様において、第一のチューブおよび第二のチューブはそれぞれ圧力センサを含む。いくつかの態様において、本装置は、ポンプが流体を第一の蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、第一の蝶形骨洞チューブを備える。いくつかの態様において、本装置は、ポンプが第一の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すことができるように、ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、第一の蝶形骨洞チューブを備える。いくつかの態様において、装置は、ポンプが流体を第二の蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、第二の蝶形骨洞チューブを備える。いくつかの態様において、装置は、ポンプが第二の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すことができるように、ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、第二の蝶形骨洞チューブを備える。いくつかの態様において、ポンプは少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、第一の蝶形骨洞チューブが第一のポンプに結合されており、第二の蝶形骨洞チューブが第二のポンプに結合されている。いくつかの態様において、第一の蝶形骨洞チューブおよび第二の蝶形骨洞チューブはそれぞれ圧力センサを含む。いくつかの態様において、第一の蝶形骨洞チューブおよび第二の蝶形骨洞チューブはそれぞれ圧力センサを含む。
本装置のいくつかの態様は、鼻孔に流体が入ることができるようにポンプおよび対象の鼻のまわりに位置付けられるよう構成されており、ポンプが流体を鼻マスク中にかつ対象の鼻の中に押し込むことができるように鼻マスクがポンプに結合されている、鼻マスクを含み、装置は、流体を対象の鼻腔中に送り込んで対象の脳を冷却するように構成されている。
本冷却方法のいくつかの態様は、第一のガイドワイヤを対象の鼻孔に通して対象の蝶形骨洞中に挿入する工程;第一のチューブを第一のガイドワイヤに被せて蝶形骨洞中に挿入する工程;第一のガイドワイヤを取り出す工程;および流体を第一のチューブに通して蝶形骨洞中に循環させて対象の脳を冷却する工程を含む。いくつかの態様は、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、流体を第一のチューブに通して蝶形骨洞中に循環させる工程を含む。いくつかの態様において、流体は室温よりも冷たい(たとえば、28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)。いくつかの態様においては、流体を第一のチューブに通して少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)循環させる。いくつかの態様においては、少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体を第一のチューブに通して循環させる。
本方法のいくつかの態様は、第一のガイドワイヤを対象の鼻孔に通して対象の蝶形骨洞中に挿入する工程;第一のチューブを第一のガイドワイヤに被せて蝶形骨洞中に挿入する工程;第一のガイドワイヤを取り出す工程;流体を鼻腔に通して循環させる工程;および第一のチューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出して対象の脳を冷却する工程を含む。
いくつかの態様はさらに、対象の粘膜を冷却するために蝶形骨孔の区域を増大させる工程を含む。いくつかの態様において、蝶形骨孔の区域を増大させる工程は、蝶形骨孔を画定する組織と可膨張性カフが係合するように可膨張性カフを膨張させることを含む。いくつかの態様は、第二のチューブを対象の鼻孔に通して対象の蝶形骨洞中に挿入する工程;および第二のチューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出す工程を含む。いくつかの態様において、第一のチューブは、流体をマルチルーメンカテーテルの第一のルーメンに通して循環させることができるようなマルチルーメンカテーテルを含み、方法はさらに、マルチルーメンカテーテルの第二のルーメンを通して蝶形骨洞から流体を取り出す工程を含む。いくつかの態様においては、流体を第一のチューブに通して1〜500ml/分の速度で循環させる。
本方法のいくつかの態様はさらに、第三のチューブを対象の鼻孔に通して対象の蝶形骨洞中に挿入する工程;および流体を第三のチューブに通して蝶形骨洞中に循環させて対象の脳を冷却する工程を含む。いくつかの態様は、第四のチューブを対象の鼻孔に通して蝶形骨洞中に挿入する工程;および第四のチューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出す工程を含む。いくつかの態様において、第三のチューブは、流体をマルチルーメンカテーテルの第一のルーメンに通して循環させることができるようなマルチルーメンカテーテルを含み、方法はさらに、マルチルーメンカテーテルの第二のルーメンを通して蝶形骨洞から流体を取り出す工程を含む。
本方法のいくつかの態様はさらに、第一のチューブを第一のガイドワイヤに被せて挿入する工程の前に、可膨張性カフを第一のガイドワイヤに被せて挿入する工程;および蝶形骨孔と可膨張性カフが係合するように可膨張性カフを膨張させる工程を含む。いくつかの態様はさらに、可膨張性カフをしぼませる(または部分的にしぼませる)工程を含む。いくつかの態様はさらに、可膨張性カフを取り出す工程を含む。いくつかの態様において、可膨張性カフを膨張させる工程は、隣接する粘膜、結合組織、および骨が押し退けられるように、可膨張性カフを膨張させることを含む。
本方法のいくつかの態様はさらに、第一のガイドワイヤを取り出す工程の前に、第二のガイドワイヤを蝶形骨洞中に挿入する工程;可膨張性カフを第二のガイドワイヤに被せて挿入する工程;および蝶形骨孔と可膨張性カフが係合するように可膨張性カフを膨張させる工程を含む。いくつかの態様はさらに、可膨張性カフをしぼませる(または部分的にしぼませる)工程を含む。いくつかの態様はさらに、可膨張性カフを取り出す工程;および第二のガイドワイヤを取り出す工程を含む。いくつかの態様において、可膨張性カフを膨張させる工程は、隣接する粘膜、結合組織、および骨が押し退けられるように、可膨張性カフを膨張させることを含む。
いくつかの態様は、第一のチューブを対象の鼻孔を通して挿入する工程;第一のチューブを鼻腔の頭側領域に向けて送る工程;鼻腔の頭側領域中の冷却流体流に対する抵抗を減少させる工程、および鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程のうちの少なくとも一方;ならびに流体を第一のチューブに通して鼻腔中に循環させて対象の脳を冷却する工程を含む。いくつかの態様は、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、流体を第一のチューブに通して蝶形骨洞中に循環させる工程を含む。いくつかの態様において、流体は室温よりも冷たい(たとえば、28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)。いくつかの態様においては、流体を第一のチューブに通して少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)循環させる。いくつかの態様においては、少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体を第一のチューブに通して循環させる。
いくつかの態様において、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程は、第一の閉塞部材を対象の鼻孔に通して挿入すること;および第一の閉塞部材を鼻腔の尾側領域中に配置することを含む。いくつかの態様において、第一の閉塞部材は鼻中隔と下鼻甲介との間に配置される。いくつかの態様において、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程はさらに、第二の閉塞部材を対象の鼻孔に通して挿入すること;および第二の閉塞部材を鼻腔の尾側領域中に配置することを含む。いくつかの態様において、第二の閉塞部材は鼻中隔と下鼻甲介との間に配置される。いくつかの態様において、第二の閉塞部材は鼻中隔と中鼻甲介との間に配置される。いくつかの態様において、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程はさらに、第三の閉塞部材を対象の鼻孔に通して挿入すること;および第三の閉塞部材を鼻腔の尾側領域中に配置することを含む。いくつかの態様において、第三の閉塞部材は鼻中隔と中鼻甲介との間に配置される。いくつかの態様において、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程はさらに、第四の閉塞部材を対象の鼻孔に通して挿入すること;および第四の閉塞部材を鼻腔の尾側領域中に配置することを含む。いくつかの態様において、第四の閉塞部材は鼻中隔と中鼻甲介との間に配置される。いくつかの態様において、第一の閉塞部材および第三の閉塞部材のうちの少なくとも一方は可膨張性カフを含み、方法はさらに、可膨張性カフを膨張させる工程を含む。いくつかの態様において、第二の閉塞部材および第四の閉塞部材のうちの少なくとも一方は可膨張性カフを含み、方法はさらに、可膨張性カフを膨張させる工程を含む。
いくつかの態様において、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程は、鼻腔の尾側領域中の組織の体積を増加させるように構成されている物質を導入することを含む。いくつかの態様において、物質は、血管拡張剤、刺激物、アレルゲン、コリン作動物質、粒子状物質、ニトログリセリン、および/または勃起不全治療のうちの少なくとも一つを含む。いくつかの態様において、物質は全身的に導入される。いくつかの態様において、物質は鼻腔の尾側領域に導入される。
本方法のいくつかの態様は、蝶形骨洞チューブを対象の鼻孔に通して対象の蝶形骨洞中に配置する工程;および流体を蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に循環させて対象の脳を冷却する工程を含む。いくつかの態様は、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、流体を蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に循環させる工程を含む。いくつかの態様において、流体は室温よりも冷たい(たとえば、28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)。いくつかの態様においては、流体を蝶形骨洞チューブに通して少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)循環させる。いくつかの態様においては、少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体を蝶形骨洞チューブに通して循環させる。
いくつかの態様において、鼻腔の頭側領域中の冷却流体流に対する抵抗を減少させる工程は、鼻腔の頭側チャネルの一つまたは複数の中に閉塞部材を挿入すること;および一つまたは複数の頭側チャネルから閉塞部材を取り出すことを含む。いくつかの態様において、閉塞部材は自己拡張性である。いくつかの態様において、鼻腔の頭側領域中の冷却流体流に対する抵抗を減少させる工程は、鼻腔の頭側チャネルの一つまたは複数の中に可膨張性カフを挿入すること;および可膨張性カフを膨張させることを含む。いくつかの態様はさらに、可膨張性カフをしぼませる(または部分的にしぼませる)工程を含む。いくつかの態様はさらに、鼻腔中の一つまたは複数の頭側チャネルから可膨張性カフを取り出す工程を含む。いくつかの態様において、鼻腔の頭側領域中の冷却流体流に対する抵抗を減少させる工程は、鼻腔の頭側領域中の組織の体積を減少させるように構成されている物質を導入することを含む。いくつかの態様において、物質は全身的に導入される。いくつかの態様において、物質は鼻腔の頭側領域に導入される。いくつかの態様において、物質は第一のチューブに通し導入される。いくつかの態様において、物質は、抗コリン作動物質、抗ヒスタミン剤、マスト細胞阻害物質、および/または血管収縮剤(たとえばコカイン、オキシメタゾリン、フェニレフリン、キシロメタゾリン、およびナファゾリン)のうちの少なくとも一つを含む。
本冷却装置および方法のいずれかの任意の態様は、記載された要素および/または特徴のいずれかを含む/包含する/含有する/有することではなく、記載された要素および/または特徴のいずれかからなるかまたは本質的になることができる。したがって、請求項のいずれかにおいても、「からなる」または「から本質的にある」という用語は、所与の請求項の範囲を、上記非限定的連結動詞を使用した場合の範囲から変更するために、上記非限定的連結動詞のいずれかに代えて用いられることができる。
「結合されている」という用語は、接続されていると定義されるが、必ずしも直接的ではなく、必ずしも機械的ではない。二つの物品は、互いに結合することができる場合に、「結合可能」である。そうでないことを文脈が明示的に要求しない限り、結合可能である物品は分離可能であり、分離可能である物品は結合可能である。第一の構造が第二の構造に結合可能である一つの非限定的な方法は、第一の構造が第二の構造に結合されるように構成される(または結合可能であるように構成される)ことである。
「一つの(a)」および「一つの(an)」という用語は、そうでないことを本開示が明示的に要求しない限り、一つまたは複数と定義される。
「実質的に」という用語は、当業者によって理解されるような、指定されるものの、必ずしもすべてではないが大部分(かつ、指定されるものを含む。たとえば、実質的に90°は90°を含み、実質的に平行は平行を含む)と定義される。任意の開示される態様において、「実質的に」、「およそ」、および「約」という用語は、指定されるもの「の[あるパーセント値]以内」と言い換えられ得、パーセント値は0.1、1、5、および10%を含む。
「含む」(およびその任意の形、たとえば「含み」、「含んで」)、「有する」(およびその任意の形、たとえば「有し」、「有して」)、「包含する」(およびその任意の形、たとえば「包含し」、「包含して」)、「含有する」(およびその任意の形、たとえば「含有し」、「含有して」)という用語は、非限定的連結動詞である。その結果、一つまたは複数の要素または特徴を「含む」、「有する」、「包含する」、または「含有する」冷却装置または冷却装置の部品は、それらの一つまたは複数の要素または特徴を所有するが、それらの要素または特徴のみを所有することに限定されない。同様に、一つまたは複数の工程を「含む」、「有する」、「包含する」、または「含有する」冷却方法は、そのような一つまたは複数の工程を所有するが、そのような一つまたは複数の工程のみを所有することに限定されない。加えて、「第一の」および「第二の」のような用語は、構造または特徴を区別するためだけに使用され、様々な構造または特徴を特定の順序に限定するために使用されるものではない。
本開示または態様の性質によって明示的に禁じられない限り、一つの態様の特徴は、記載または例示されないとしても他の態様に適用され得る。
上記態様および他の態様に関連する詳細が以下に提示される。
添付の図面は例を示すものであり、限定ではない。簡潔および明確に示すために、所与の構造のすべての特徴が、その構造が見られるすべての図面中で常に標識されているわけではない。同一の参照番号が必ずしも同一の構造を示すわけではない。むしろ、類似した特徴または類似した機能を有する特徴を示すために、非同一の参照番号が示し得るように、同じ参照番号が使用されることもある。図面のいくつかは、当業者によって理解される図記号を使用して、記載される要素のいくつかを示す。
対象の鼻腔の側面図ならびに対象の鼻腔の尾側領域中に配置された閉塞部材および鼻腔の頭側領域に向けて送られたチューブを備える本冷却装置の第一の態様を示す。 対象の鼻腔の側面図ならびに対象の鼻腔の尾側領域中に配置された二つの閉塞部材および鼻腔の頭側領域に向けて送られたチューブを備える本冷却装置の第二の態様を示す。 対象の鼻腔の側面図および対象の蝶形骨洞中に挿入されたチューブを備える本冷却装置の第三の態様を示す。 対象の鼻腔の側面図ならびに対象の蝶形骨洞中に挿入されたチューブ、鼻腔の尾側領域中に配置された閉塞部材、および鼻腔の頭側領域に向けて送られたチューブを備える本冷却装置の第四の態様を示す。 図3の対象の蝶形骨洞中に挿入されたチューブの別の態様を示す。 対象の鼻腔の側面図ならびに鼻腔の頭側領域に向けて送られた第一の部分および鼻腔の尾側領域中に配置された第二の部分を含む経鼻インサートを備える本冷却装置の第五の態様を示す。 図6Aの冷却装置の別の態様を示す。 図7Aは、対象の鼻腔の正面図ならびに対象の鼻腔の尾側領域中に配置された二つの閉塞部材および鼻腔の頭側領域に向けて送られた二つのチューブを備える本冷却装置の第六の態様を示す。図7Bは、涙滴形態を有する本冷却装置の閉塞部材、チューブおよび/または経鼻インサートを示す。図7Cは、円形態を有する本冷却装置の閉塞部材、チューブおよび/または経鼻インサートを示す。図7Dは、錐台形態を有する本冷却装置の閉塞部材、チューブおよび/または経鼻インサートを示す。 対象の鼻腔の正面図ならびに対象の鼻腔の尾側領域中に配置された四つの閉塞部材および鼻腔の頭側領域に向けて送られた二つのチューブを備える本冷却装置の第七の態様を示す。 対象の鼻腔の正面図および対象の蝶形骨洞中に挿入された二つのチューブを備える本冷却装置の第八の態様を示す。 対象の肺に流体が入るのを実質的に防止するために対象の脳を冷却する際に使用することができる装置に関する一つの態様を示す。断面A-Aは、ルーメン、センサ、および/またはセンサ接続(たとえば電気接続)の断面表示を含むことができる、特定位置における装置の断面を示す。 対象の肺に流体が入るのを実質的に防止するために対象の脳を冷却する際に使用することができる装置の第二の態様を示す。断面A-Aは、ルーメン、センサ、および/またはセンサ接続(たとえば電気接続)の断面表示を含むことができる、特定位置における装置の断面を示す。 対象の肺に流体が入るのを実質的に防止するために対象の脳を冷却する際に使用することができる装置の第三の態様を示す。断面A-Aは、ルーメン、センサ、および/またはセンサ接続(たとえば電気接続)の断面表示を含むことができる、特定位置における装置の断面を示す。 対象の肺に流体が入るのを実質的に防止するために対象の脳を冷却する際に使用することができる装置の第四の態様を示す。断面A-Aは、ルーメン、センサ、および/またはセンサ接続(たとえば電気接続)の断面表示を含むことができる、特定位置における装置の断面を示す。 少なくとも部分的に対象の首の周囲に巻くことができる冷却カラーを示す。 対象の鼻腔の側面図ならびに対象の鼻孔に隣接するチューブおよび対象の蝶形骨洞中に挿入されたチューブを備える本冷却装置の第10の態様を示す。 対象の鼻腔の側面図および対象の鼻孔中に挿入されたチューブを備える本冷却装置の第11の態様を示す。 対象の鼻腔の側面図および対象の鼻のまわりの鼻マスクを備える本冷却装置の第12の態様を示す。
例示的態様の詳細な説明
冷却装置の態様は、2010年7月23日に出願された米国特許第8,308,787号(「787号特許」)ならびに2012年7月25日に出願された米国特許出願第13/558,108号(「108号出願」)および2012年11月12日に出願された米国特許出願第13/674,701号(「701号出願」)に開示されている。これらそれぞれが参照により全体として本明細書に組み入れられる。
ここで図1を参照すると、参照番号100aにより、本冷却装置に関する一つの態様が指定されている。図1に示す態様において、冷却装置100aはポンプ104aを備える。本開示に記載される、または図面において図記号で示されるポンプは、流体を、たとえばポンプに結合された一つまたは複数のチューブに通して送り込むように構成された任意のポンプであることができる。この用語は、一つのポンプを表すために使用することもできるか、複数のポンプを表すために使用することもできる。この用語はまた、流体を対象の体の中に導入する装置または対象の体から流体を取り出す装置(たとえば真空)を表すために使用することもできる。たとえば、本冷却装置の複数のチューブがポンプに結合されている場合に、複数のチューブそれぞれが、同じポンプにまたは異なるポンプに結合されることができる。たとえば、いくつかの態様においては、たとえば、各チューブを通って移動する流体の量をモニタ/調節する能力、各チューブ沿いの任意の地点における圧力をモニタ/調節する能力、および、チューブ中または鼻腔中の所望の流体分布に影響し得る、鼻腔内の流れに対する抵抗(たとえば鼻弁による)の差をモニタ/アドレスする能力を高めるため、複数のチューブそれぞれが別々のポンプに結合されることが好都合であり得る。さらに、ポンプは、手動で作動させることもできるし(たとえば、ポンプハンドルを回すことまたはポンプハンドルを往復運動させることにより、シリンジのプランジャを押すことにより、など)、非手動で作動させることもできる(たとえば、電動ポンプを作動させることにより)。加えて、ポンプは、流体をチューブに通して領域に移動させるように、またはチューブを通して領域から流体を取り出すように構成されることができる。本開示のポンプは、787号特許、108号出願、および701号出願に開示されている任意のポンプ(およびそのようなポンプの任意の部品)を含むことができる。さらに、本開示は、787号特許、108号出願、および701号出願に開示されているポンプに結合および/またはそれと一体化されるように構成された任意の部品、たとえばチューブ、熱交換器、制御装置などを含む。
図1に示す態様はさらに、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように閉塞部材108aが対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるように構成されている、閉塞部材108aを含む。この開示に記載される、または図面に示される閉塞部材は、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させるために鼻腔の尾側領域中に配置されるように構成された任意の物体を含むことができる。たとえば、閉塞部材は、チューブ(たとえばカテーテル)、ステント(たとえば一時的または永久的)、可膨張性カフ(たとえばバルーン)、詰め物(たとえばガーゼ、スポンジ、タオルなど)および/またはそれらの組み合わせを含むことができる。本開示の任意の閉塞部材は、閉塞部材が配置される鼻腔の領域中で閉塞部材と周囲組織との間の距離を最小限にするように構成/サイズ決定される、または構成可能/サイズ決定可能であることができる(たとえば自己拡張、膨張などによって)。たとえば、閉塞部材は、鼻腔の所与の領域中の空間の大部分〜実質全部を占めることができる。図示する態様において、閉塞部材108aは可膨張性カフ112aを含み(または可膨張性カフ112aに結合されている)、閉塞部材108aが対象の鼻孔を通して挿入された後に可膨張性カフ112aが膨張して腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させる(たとえば、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することによって)ことができるように可膨張性カフ112aが配置されている。いくつかの態様において、可膨張性カフの長さは、対応する閉塞部材の長さに実質的に等しく;他の態様において、可膨張性カフの長さは、対応する閉塞部材の長さよりも小さいかまたは大きい。いくつかの態様において、閉塞部材は、以下さらに詳細に説明するように、たとえば、鼻腔内の組織および/または構造とは逆の形態を含むことにより、鼻腔内の組織および/または構造(たとえば鼻甲介)を収容するように構成されることができる。
図1に示すように、閉塞部材108aは、鼻腔の尾側領域中の流体流に抵抗するように配置される。たとえば、流体が鼻腔の頭側領域から鼻腔の尾側領域に向かって流れる場合に(たとえば重力、圧力勾配などにより)、閉塞部材108aは、流体が流体流の方向に関して閉塞部材108aを越えて流れるのを実質的に防止することができる。閉塞部材108aは、対象の両方の鼻孔を通して挿入され、鼻中隔とそれぞれの下鼻甲介との間に配置されることができる(図1に示すとおり)。いくつかの態様において、閉塞部材(たとえば閉塞部材108a)は、下鼻道および/または中鼻道の中に配置されることができる。本開示における他の態様と同様に、閉塞部材108aは、対象の両方の鼻孔を通して挿入され、鼻中隔とそれぞれの中鼻甲介との間に配置されることができる。いくつかの態様において、閉塞部材108aは、鼻中隔と中鼻甲介との間に配置されようと、鼻中隔と下鼻甲介との間に配置されようといずれにせよ、後鼻孔まで達することができる。
図1に示す態様はまた、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて(たとえば上鼻道、上鼻甲介などに向けて)送られるように構成されたチューブ116aを含む。チューブ116aは、対象の両方の鼻孔を通して挿入され、鼻腔の頭側領域に向けて送られることができる。図示する態様において、ポンプ104aが、起動された場合に、流体をチューブ116aに通して鼻腔中に送り込むことができるように、チューブ116aはポンプ104aに結合されている。本開示におけるチューブのいずれとも同様に、ポンプ104aが、起動された場合に、たとえばチューブ116aを通して鼻腔から流体を取り出すことができるように、チューブ116aはまた、ポンプ104aに結合されることができる。たとえば鼻腔から流体を取り出すように構成された態様は、熱交換を改善するのを支援することができる(たとえば、粘膜面上の冷却流体の最適な分散を防止する空気を除去することにより)。流体はまた、流体(たとえば空気)が環境中に逃げることを可能にする、流体流の一時的中断(たとえば、空気がチューブ中を上昇することを可能にし得る)を任意のシール(たとえば鼻孔周囲区域中)の一時的中断と組み合わせることによって取り出されることもできる。図1に示す態様において、チューブ116aは一つの開口部120aを含み、この開口部を通って流体がチューブ116aから出ることができる。しかし、他の態様において、チューブ116aは複数の開口部を含むことができ、これらの開口部を通って流体がチューブ116aから出る(他の図面に示すとおり)。787号特許、108号出願、および701号出願に詳細に説明されているように、本開示の冷却装置によって使用される流体は、任意の易流動性(たとえば非霧状)流体、たとえばペルフルオロカーボン類、水および/または油混合物を含むことができ、そのそれぞれがさらに添加物、たとえば単糖、有機化合物(たとえばプロピレングリコール)、抗菌剤、粘膜保護剤(たとえば酸化防止剤、フリーラジカル消去剤、など)および/または電解質(たとえばカリウム、カルシウム、ナトリウムなど)を含むことができる。さらに、本冷却装置によって使用される流体は、概して、温度がたとえば30℃〜−30℃の範囲であることができる冷却された流体である。図1に示す態様において、流体が鼻腔を実質的に満たす(たとえば、閉塞部材(たとえば閉塞部材108a)によって占有または閉塞される任意の部分を除き)ような十分な量の流体を対象の鼻腔の頭側領域に送ることができる。いくつかの態様において、流体は、対象の鼻および/または口から受動的に流れ出ることができ;他の態様において、以下さらに説明するように、流体は、対象の鼻および/または口から能動的に(たとえば吸引装置を用いて)除去される。
いくつかの態様(他の態様に関して詳細に説明する)において、閉塞部材108aおよびチューブ116aが対象の鼻孔を通してそれぞれ挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように、閉塞部材108aおよびチューブ116aは可膨張性カフにそれぞれ結合されている。たとえば、可膨張性カフは、閉塞部材108aとチューブ116aとの間に延びていることができ、たとえば、鼻腔中、閉塞部材108aおよび/またはチューブ116aの近くの鼻中隔、中鼻甲介、下鼻甲介、および他の組織または構造のうちの少なくとも一つに圧力を印加することができる。さらに、装置100a、閉塞部材108a、およびチューブ116aは、本開示の図面および態様に関して記載される特徴および部品のいずれかを含むことおよび/またはそれに結合されることができる。
図1に示す態様において、装置100aは、流体を対象の鼻腔中に送り込んで対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100aは、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100aは、対象の脳を室温よりも冷たい(たとえば28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)流体で冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100aは、対象の脳を少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100aは、対象の脳を少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体で冷却するように構成されている。
ここで図2を参照すると、参照番号100bにより、本冷却装置の別の態様が指定されている。図1と同じように、装置100bは、ポンプ104b、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように閉塞部材108bが対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、閉塞部材108b、および、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて(たとえば上鼻道、上鼻甲介などに向けて)送られるように構成された、チューブ116bを備える。図2に示す態様において、ポンプ104bが、起動された場合に、流体をチューブ116bに通して鼻腔中に送り込むことができるように、チューブ116bはポンプ104bに結合されている。図2に示す態様において、チューブ116bは複数の開口部120bを含み、これらの開口部を通って流体がチューブ116bから出ることができる。他の態様において、チューブ116bは一つの開口部を含むことができ(たとえばチューブ116aに関して図1に示したとおり)、この開口部を通って流体がチューブ116bから出ることができる。
図2に示す態様はさらに閉塞部材124bを含む。閉塞部材108bおよび124bはそれぞれ、鼻腔の尾側領域中の流体流に抵抗するように配置されている。たとえば、流体が鼻腔の頭側領域から鼻腔の尾側領域に向かって流れる場合に(たとえば重力、圧力勾配などにより)、閉塞部材108bおよび閉塞部材124bは、流体が流体流の方向に関して各閉塞部材を越えて流れるのを実質的に防止することができる。図示する態様において、閉塞部材108bは鼻中隔と下鼻甲介との間に配置されており、閉塞部材124bは鼻中隔と中鼻甲介との間に配置されている。しかし、他の態様において、閉塞部材108bおよび閉塞部材124bはいずれも鼻中隔と下鼻甲介との間または鼻中隔と中鼻甲介との間に配置されることができる(たとえば積み重ね形態で)。さらに他の態様において、閉塞部材108bは下鼻甲介と鼻中隔との間に配置されることができ、閉塞部材124bは下鼻道中に配置されることができる。また他の態様において、閉塞部材108bは中鼻甲介と鼻中隔との間に配置されることができ、閉塞部材124bは中鼻道中に配置されることができる。他の変形を同様に用いることができる(たとえば、閉塞部材108bが下鼻甲介と鼻中隔との間に配置され、閉塞部材124bが中鼻道中に配置される)。いくつかの態様において、閉塞部材108bおよび閉塞部材124bは、閉塞部材108bおよび閉塞部材124bが鼻中隔と中鼻甲介との間に配置されようと、または鼻中隔と下鼻甲介との間に配置されようといずれにせよ、後鼻孔まで達する。閉塞部材108b、閉塞部材124bおよびチューブ116bは対象の両方の鼻孔を通して前記形態のいずれかでそれぞれ挿入されることができる。さらに、装置100b、閉塞部材108b、閉塞部材124b、およびチューブ116bは、本開示の図面および態様に関して記載される特徴および部品のいずれかを備えることおよび/またはそれに結合されることができる。
図1と同じように、閉塞部材108bおよび/または閉塞部材124bは可膨張性カフを含む(かまたはそれに結合される)ことができ、閉塞部材108bおよび/または閉塞部材124bが対象の鼻孔を通して挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させる(たとえば、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することによって)ことができるように可膨張性カフが配置されている。いくつかの態様において、閉塞部材108bおよびチューブ116bが対象の鼻孔を通してそれぞれ挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように、閉塞部材108bおよびチューブ116bは可膨張性カフにそれぞれ結合されている。同様に、閉塞部材124bおよびその他のチューブが対象の鼻孔を通してそれぞれ挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように、閉塞部材124bおよび別のチューブ(たとえばチューブ116bに類似したチューブ)は可膨張性カフに結合されることができる。たとえば、可膨張性カフは閉塞部材108bとチューブ116bとの間に延びていることができ、可膨張性カフは、膨張した場合に鼻中隔、中鼻甲介、下鼻甲介、および他の組織または構造のうちの少なくとも一つに圧力を印加することができるように、閉塞部材124bとその他のチューブとの間に延びていることができる。
図2に示す態様において、装置100bは、流体を対象の鼻腔中に送り込んで対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100bは、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100bは、対象の脳を室温よりも冷たい(たとえば28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)流体で冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100bは、対象の脳を少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100bは、対象の脳を少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体で冷却するように構成されている。
ここで図3を参照すると、参照番号100cにより、本冷却装置の別の態様が指定されている。冷却装置100cはポンプ104cおよび蝶形骨洞チューブ128cを備える。ポンプ104cが、起動された場合に、流体を蝶形骨洞チューブ128cに通してそれぞれの蝶形骨洞中に送り込むことができるように、蝶形骨洞チューブ128cは、ポンプ104cに結合されており、かつ対象の両方の鼻孔を通して対象のそれぞれの蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている。図3に示す態様において、蝶形骨洞チューブ128cは一つの開口部132cを含み、この開口部を通って流体が蝶形骨洞チューブ128cから出ることができる。しかし、他の態様において、蝶形骨洞チューブ128cは複数の開口部を含むことができ、これらの開口部を通って流体が蝶形骨洞チューブ128cから出ることができる(他の図面に示すとおり)。
蝶形骨洞を実質的に満たすような十分な量の流体を対象の蝶形骨洞に送ることができる。いくつかの態様において、流体は、蝶形骨洞チューブ128cが挿入される蝶形骨洞の蝶形骨孔から受動的に流れ出ることができる。いくつかの態様において、第一の鼻孔と対応する蝶形骨洞が、第二の鼻孔と対応する蝶形骨洞と流体的に連絡している場合、流体は両方の蝶形骨孔から受動的に流れ出ることができる。いくつかの態様において、冷却装置100cは、対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるように構成された第二の蝶形骨洞チューブを備えることができる。そのような態様において、装置100cは、第二の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出す(たとえば吸引装置を用いて)ように構成されることができる。いくつかの態様において、第一の鼻孔と対応する蝶形骨洞が、第二の鼻孔と対応する蝶形骨洞と流体的に連絡している場合、流体は、第二のチューブを通して両方の蝶形骨洞から能動的に取り出すことができる。別の態様において、ポンプ104cが、起動された場合に、流体を蝶形骨洞チューブ128cの第一のルーメンに通して蝶形骨洞中に送り込むことができ、蝶形骨洞チューブ128cの第二のルーメンを通して蝶形骨洞から流体を取り出すことができるように、蝶形骨洞チューブ128cはマルチルーメンカテーテルを含むことができる。
本出願における任意のチューブは、チューブが鼻腔の頭側領域に向けて送られようと蝶形骨洞中に挿入されようといずれにせよ、任意の適切な生体適合性材料を含むことができる。たとえば、いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブ128cは実質的に展性の材料を含む。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブ128cは実質的に硬質の材料を含む。他の態様において、蝶形骨洞チューブ128cは、実質的に硬質の材料を含む第一の部分136cおよび実質的に展性の材料を含む第二の部分140cを含む。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブ128cは、蝶形骨洞チューブ128cをより容易に蝶形骨孔を通して挿入することを可能にするための減摩コーティング、たとえばTeflonを含むことができる。
蝶形骨洞チューブ128cは、様々な他の部品を含む、またはそれらに結合されることができる。たとえば、蝶形骨洞チューブ128cは、蝶形骨洞中の圧力が閾値圧力を満たすかまたは超えるかどうかを検出するように構成されている圧力センサに、結合されることができる(たとえば、蝶形骨洞を画定する組織および/または構造への損傷を防止するため)。蝶形骨洞中の圧力が閾値圧力を満たすかまたは超える場合に、冷却装置(たとえば冷却装置100c)は、たとえば、蝶形骨洞チューブ128cを通過する流体の流量を減少させることができる(たとえば自動的に、またはユーザ入力によって)。蝶形骨洞チューブ128cはまた、蝶形骨洞に蝶形骨洞チューブ128cが入ることができる範囲を制限するように構成されたストッパを含むか、またはそれに結合されることができる(たとえば、蝶形骨洞を画定する組織および/または構造への損傷を防止するため)。
蝶形骨洞チューブ128cはまた、対象の蝶形骨洞中に挿入された後に蝶形骨洞チューブ128cが蝶形骨洞から出るのを蝶形骨洞チューブ128cの一部分が防止するように、構成されることができる。たとえば、蝶形骨洞チューブ128cの第二の部分140cは、蝶形骨洞チューブ128cが蝶形骨洞から出るのを防止するように構成されることができる。図4に示すように、蝶形骨洞チューブ128cが対象の蝶形骨洞中に挿入された後に、蝶形骨洞チューブ128dの第二の部分140dは、対象の蝶形骨洞から蝶形骨洞チューブ128dが出るのを防止するために巻き付いている(たとえばピグテール形態になる)。たとえば、蝶形骨洞チューブ128dの第二の部分140dはそのような巻き付き/ピグテール形態へと偏らせられることができ、蝶形骨洞チューブ128dを蝶形骨洞に導入する場合に蝶形骨洞チューブ128dが上に配置されているスタイレットは、蝶形骨洞チューブ128dの第二の部分140dが巻き付くのを防止することができる。蝶形骨洞チューブ128dが蝶形骨洞に導入され、スタイレットが取り出された後に、蝶形骨洞チューブ128dの第二の部分140dは巻き付くことが可能になる。他の態様においては、蝶形骨洞チューブ128cの一部分は、蝶形骨洞チューブ128cが対象の蝶形骨洞に導入された後に蝶形骨洞チューブが対象の蝶形骨洞から出るのを防止するように、(たとえば、図5に示すようなかご様形態へと)拡張することができる。いくつかの態様においては、蝶形骨洞チューブ128cが対象の蝶形骨洞中に挿入された後に、蝶形骨洞チューブ128cは、対象の蝶形骨洞から出るのを防止される(たとえば、鼻孔から出るのを実質的に防止される)ように、対象の鼻に結合されている(たとえば、鼻孔にクリップ留めされている)。
図3に示すように、蝶形骨洞チューブ128cはまた、可膨張性カフ144cを含む(かまたはそれに結合される)ことができる。蝶形骨洞チューブ128cが対象の蝶形骨洞中に挿入された後に、可膨張性カフ144cは、蝶形骨孔を画定する組織と係合するように膨張して(いくつかの例においては、一時的に、たとえば、流体が蝶形骨洞に入る前に)、したがって、その蝶形骨孔の区域を増大させることができるように、可膨張性カフ144cは配置されている。いくつかの態様において、可膨張性カフ144cは、蝶形骨孔の区域を増大させるために膨張させ、次に、流体を蝶形骨洞チューブ128cに通して蝶形骨洞中に導入する前にしぼませる(たとえば、流体が蝶形骨洞から受動的に流れ出ることを可能にするため)。他の態様においては、流体を蝶形骨洞チューブ128cに通して蝶形骨洞中に導入する間、蝶形骨孔を閉塞するかまたは部分的に閉塞することができる(たとえば、可膨張性カフ144cを膨張させるかまたは部分的に膨張させることにより、または何らか他の閉塞部材によって)(たとえば、蝶形骨洞中の流体の量を増し、ひいては、流体と接触している蝶形骨洞の表面積を増大させるため)。さらに、装置100cおよび100dならびに蝶形骨洞チューブ128cおよび128dは、本開示の図面および態様に関して記載される特徴および部品のいずれかを備えることおよび/またはそれに結合されることができる。
図3および4に示す態様において、装置100cおよび100dは、流体を対象の鼻腔中に送り込んで対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100cおよび100dは、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100cおよび100dは、対象の脳を室温よりも冷たい(たとえば28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)流体で冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100cおよび100dは、対象の脳を少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100cおよび100dは、対象の脳を少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体で冷却するように構成されている。
ここで図5を参照すると、参照番号100eにより、本冷却装置の別の態様が指定されている。図1と同じように、装置100eは、ポンプ104e、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように閉塞部材108eが対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、閉塞部材108e、および、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて(たとえば上鼻道、上鼻甲介などに向けて)送られるように構成された、チューブ116eを備える。図5に示す態様において、ポンプ104eが、起動された場合に、流体をチューブ116eに通して鼻腔中に送り込むことができるように、チューブ116eはポンプ104eに結合されている。図5に示す態様において、チューブ116eは一つの開口部120eを含み、この開口部を通って流体がチューブ116eから出ることができる。しかし、他の態様におけるように、チューブ116eは複数の開口部を含むことができ(たとえばチューブ116bに関して図2に示すとおり)、これらの開口部を通って流体がチューブ116eから出ることができる。図5に示す態様はさらに、ポンプ104eが、起動された場合に、流体を蝶形骨洞チューブ128eに通してそれぞれの蝶形骨洞中に送り込むことができるように、蝶形骨洞チューブ128eが、ポンプ104eに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して対象のそれぞれの蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、蝶形骨洞チューブ128eを含む。図5に示す態様において、蝶形骨洞チューブ128eは複数の開口部132eを含み、これらの開口部を通って流体が蝶形骨洞チューブ128eから出ることができる。しかし、他の態様において、蝶形骨洞チューブ128eは一つの開口部を含むことができ、この開口部を通って流体が蝶形骨洞チューブ128eから出ることができる(図3の蝶形骨洞チューブ128cの場合のとおり)。いくつかの態様において、ポンプ104eが、起動された場合に、蝶形骨洞チューブ128eを通して蝶形骨洞から流体を汲み出す(たとえば、蝶形骨洞内に負圧を発生させる)ことができるように、蝶形骨洞チューブ128eは、ポンプ104e(たとえばローラポンプ、壁吸引装置など)に結合されること、および対象の鼻孔を通して対象のそれぞれの蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されることができる。先に詳細に説明したように、図5中のポンプ104eの描写および図面中のポンプの任意の他の描写は、複数のポンプ、複数のポンプのタイプ、または、複数の動作を実行するように構成された一つのポンプを表すことができる。したがって、本態様において、蝶形骨洞チューブ128eは、蝶形骨洞から流体を取り出すように構成されているポンプ104eに結合されることができ、チューブ116eは、流体を鼻腔に送り込むように構成されているポンプ104eに結合されることができる。そのような態様において、鼻腔中の流体は、たとえば圧力勾配により、蝶形骨孔を通って蝶形骨洞に入ることができる。図5に示す態様において、蝶形骨洞チューブ128eは複数の開口部132eを含み、これらの開口部を通って流体が蝶形骨洞チューブ128eに入ることができる。しかし、他の態様において、蝶形骨洞チューブ128eは一つの開口部を含むことができ、この開口部を通って流体が蝶形骨洞チューブ128eに入ることができる(図3の蝶形骨洞チューブ128cの場合のとおり)。流体が、たとえば圧力勾配流体によって蝶形骨洞に入り、蝶形骨洞チューブを介して蝶形骨洞から取り出されるような態様は、本開示を通して記載される他の態様および形態のいずれかとして実現されることができる。図1〜4におけるように、閉塞部材108e、チューブ116eおよび蝶形骨洞チューブ128eはそれぞれ、対象の両方の鼻孔を通して挿入されることができ、前記形態のいずれにおいても、同時に同じ鼻孔中に存在することは求められない。さらに、装置100e、閉塞部材108e、チューブ116e、および蝶形骨洞チューブ128eは、本開示の図面および態様に関して記載される特徴および部品のいずれかを備えることおよび/またはそれに結合されることができる。
図5に示す態様において、蝶形骨洞チューブ128eが対象の蝶形骨洞中に挿入された後に蝶形骨洞チューブ128eが蝶形骨洞から出るのを蝶形骨洞チューブ128eの一部分が防止するように、蝶形骨洞チューブ128eは構成されている。たとえば、蝶形骨洞チューブ128eの第二の部分140eは、蝶形骨洞から蝶形骨洞チューブ128eが出るのを防止するように構成されることができる。図5に示すように、蝶形骨洞チューブ128eが対象の蝶形骨洞中に挿入された後に蝶形骨洞チューブ128eが対象の蝶形骨洞から出るのを防止するように、蝶形骨洞チューブ128eの第二の部分140eは(たとえばかご形態へと)拡張する。
図5に示す態様において、装置100eは、流体を対象の鼻腔中に送り込んで対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100eは、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100eは、対象の脳を室温よりも冷たい(たとえば28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)流体で冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100eは、対象の脳を少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100eは、対象の脳を少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体で冷却するように構成されている。
ここで図6Aを参照すると、参照番号100fにより、本冷却装置の別の態様が指定されている。図示する態様において、装置100fは、ポンプ104fが起動された場合に流体を経鼻インサート148fに送り込むことができるように、経鼻インサート148fに結合されたポンプ104fを備える。図示する態様において、経鼻インサート148fは、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られるように構成された第一の部分152fを含む。経鼻インサート148fはさらに、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように第二の部分156fが対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第二の部分156fを含む。いくつかの態様(たとえば図6A)において、経鼻インサート148fは、経鼻インサート148fの第二の部分156fを通って流体が流れるのを防止するように構成されており;他の態様(たとえば図6B)において、経鼻インサート148fは、流体が経鼻インサート148fの第二の部分156fの一部または全部を通って流れるのを可能にするように構成されている。たとえば、図6Bに示す態様において、経鼻インサート148fの第二の部分156fは複数の開口部158fを含む。そのような態様において、経鼻インサート148fの第二の部分156fは、流体が経鼻インサート148fの第二の部分156fを通って移動する場合に流体が複数の開口部158fを通って経鼻インサート148fの第二の部分156fから出て鼻腔の頭側領域に向かうことができるように、配置されることができる。図示する態様において、流体は、経鼻インサート148fの第二の部分156fの末端から出るのを防止される。しかし、他の態様において、経鼻インサート148fの第二の部分156fの末端は、流体が出るのを可能にするように構成されることができる。図6Aおよび6Bに示すように、経鼻インサート148fの第二の部分156fは、対象の鼻中隔と下鼻甲介との間に配置されるように構成されている。他の態様において、経鼻インサート148fの第二の部分156fは、対象の鼻中隔と中鼻甲介との間に配置されるように構成されている。閉塞部材108aに関して図1に示したように、経鼻インサート148fは、経鼻インサート148fが鼻中隔と中鼻甲介との間に配置されようと、鼻中隔と下鼻甲介との間に配置されようといずれにせよ、後鼻孔まで達することができる。
いくつかの態様において、装置100fは、複数の経鼻インサート148fを備えることができ、複数の経鼻インサート148fそれぞれは、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られるように構成された第一の部分152fを含み、かつ、複数の経鼻インサート148fそれぞれは、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように第二の部分156fが対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第二の部分156fを含む。複数の経鼻インサート148fのそれぞれの第二の部分156fは、鼻中隔と下鼻甲介との間および/または鼻中隔と中鼻甲介との間に配置されるように構成されることができる。たとえば、一つの態様において、装置100fは、第一の鼻孔中、鼻中隔とそれぞれの下鼻甲介との間にある一つの経鼻インサート148f、第一の鼻孔中、鼻中隔とそれぞれの中鼻甲介との間にある一つの経鼻インサート148f、第二の鼻孔中、鼻中隔とそれぞれの下鼻甲介との間にある一つの経鼻インサート148f、および第二の鼻孔中、鼻中隔とそれぞれの中鼻甲介との間にある一つの経鼻インサート148fを備えることができる。任意の数の類似した形態を装置100fで達成することができる。いくつかの態様において、以下に説明するものと同様に、経鼻インサート148fの第二の部分156fは、各閉塞部材が接触している鼻甲介の形状と実質的に逆である実質的に半円柱形の形態を含むことができる。たとえば、実質的に半円柱形の形態は、第二の部分156fの一部分が鼻中隔と下鼻甲介との間に配置され、各閉塞部材の一部分が下鼻道の中まで及ぶ(たとえば、または、一部分が鼻中隔と中鼻甲介との間に配置され、一部分が中鼻道の中まで及ぶ)ことを可能にする。他の態様においては、本装置の他のチューブに関して以下に説明するように、経鼻インサートはまた、とりわけ、円形態、楕円形態、涙滴形態、および錐台形態を含むことができる。装置100fおよび/または経鼻インサート148fは、本開示の図面および態様に関して記載される特徴および部品のいずれかを備えることおよび/またはそれに結合されることができる。
図6Aおよび6Bに示す態様において、装置100fは、流体を対象の鼻腔中に送り込んで対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100fは、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100fは、対象の脳を室温よりも冷たい(たとえば28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)流体で冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100fは、対象の脳を少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100fは、対象の脳を少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体で冷却するように構成されている。
ここで図7Aを参照すると、参照番号100gにより、本冷却装置の別の態様が指定されている。図2と同じように、装置100gは、ポンプ104g、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように閉塞部材108gが対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、閉塞部材108g、および、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて(たとえば上鼻道、上鼻甲介などに向けて)送られるように構成された、チューブ116gを備える。装置100gはさらに閉塞部材124gを備え、この閉塞部材124gもまた、鼻腔の尾側領域への流体流に抵抗するように配置されている。たとえば、流体が鼻腔の頭側領域から鼻腔の尾側領域に向かって流れる場合に(たとえば重力、圧力勾配などにより)、閉塞部材108gおよび閉塞部材124gは、流体流の方向に関して各閉塞部材を越えて流体が流れるのを実質的に防止することができる。図示する態様において、閉塞部材108gおよび閉塞部材124gは異なる鼻孔の鼻中隔と下鼻甲介との間にそれぞれ配置されている。しかし、他の態様においては、閉塞部材108gが第一の鼻孔の鼻中隔と下鼻甲介との間に配置され、閉塞部材124gが第二の鼻孔の鼻中隔と中鼻甲介との間に配置される。さらに他の態様において、閉塞部材108gおよび閉塞部材124gは、両方の鼻孔の鼻道(たとえば下鼻道、中鼻道など)中に配置されることができる。いくつかの態様において、閉塞部材108gおよび閉塞部材124gは、閉塞部材108gおよび閉塞部材124gが鼻中隔と中鼻甲介との間に配置されようと、鼻中隔と下鼻甲介との間に配置されようといずれにせよ、後鼻孔まで達する。
図7Aに示す態様において、装置100gはさらに、対象の鼻孔を通して挿入され、鼻腔の頭側領域に向けて(たとえば上鼻道、上鼻甲介などに向けて)送られるように構成されたチューブ160gを備える。ポンプ104gが、起動された場合に、流体をチューブ116gおよびチューブ160gに通して鼻腔中に送り込むことができるように、チューブ116gおよび160gはポンプ104gにそれぞれ結合されている。他の態様と同様に、チューブ116gおよびチューブ160gは一つの開口部または複数の開口部をそれぞれ含むことができ、該開口部を通って流体がチューブから出ることができる。閉塞部材108g、チューブ116g、閉塞部材124gおよびチューブ160gは対象の両方の鼻孔を通してそれぞれ挿入されることができ、前記形態のいずれにおいても、同時に同じ鼻孔中に存在することは求められない。さらに、装置100g、閉塞部材108g、チューブ116g、閉塞部材124g、およびチューブ160gは、本開示の図面および態様に関して記載される特徴および部品のいずれかを備えることおよび/またはそれに結合されることができる。
上記のように、閉塞部材108gおよび/または閉塞部材124gは可膨張性カフを含む(またはそれに結合される)ことができ、閉塞部材108gおよび/または閉塞部材124gが対象の鼻孔を通して挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させる(たとえば鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することによって)ことができるように可膨張性カフが配置されている。図示するいくつかの態様において、閉塞部材108gおよびチューブ116gが対象の鼻孔を通してそれぞれ挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように、閉塞部材108gおよびチューブ116gはそれぞれ可膨張性カフ166gに結合されている。同様に、閉塞部材124gおよびチューブ160gが対象の鼻孔を通してそれぞれ挿入された後に可膨張性カフ170gが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように、閉塞部材124gおよびチューブ160gは可膨張性カフ170gに結合されている。たとえば、可膨張性カフ166gは閉塞部材108gとチューブ116bとの間に延びており、可膨張性カフ170gは、膨張した場合に鼻中隔、中鼻甲介、下鼻甲介、ならびに他の組織および/または構造のうちの少なくとも一つに圧力を印加することができるように、閉塞部材124gとチューブ160gとの間に延びている。
本冷却装置の閉塞部材、チューブ、および経鼻インサートはいくつかの形態を含むことができる。たとえば、図7Aおよび7Cに示すように、チューブ116gおよび160gは円形態を含む。同じく図7Aにおいて、閉塞部材108gおよび124gは楕円形態を含む。いくつかの例において、閉塞部材、チューブ、および/または経鼻インサートは本質的に楕円形態を含むことができ;他の態様において、閉塞部材、チューブ、および/または経鼻インサートは、周囲の身体構造および組織によって印加される圧力のせいで楕円形態を含むように見え得る(たとえば、閉塞部材、チューブ、および/または経鼻インサートは楕円形態へと「押し潰され」得る)。図7Bに示すように、閉塞部材、チューブ、および/または経鼻インサートはまた、涙滴形態を含むことができる。図7Dに示すように、閉塞部材、チューブ、および/または経鼻インサートはさらに、錐台形態を含むことができる。
図7Aに示す態様において、装置100gは、流体を対象の鼻腔中に送り込んで対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100gは、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100gは、対象の脳を室温よりも冷たい(たとえば28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)流体で冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100gは、対象の脳を少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100gは、対象の脳を少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体で冷却するように構成されている。
ここで図8を参照すると、参照番号100hにより、本冷却装置の別の態様が指定されている。図7Aと同じように、装置100hは、ポンプ104h、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように閉塞部材108hおよび124hが対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、閉塞部材108hおよび124h、ならびに、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて(たとえば上鼻道、上鼻甲介などに向けて)送られるように構成された、チューブ116hおよび160hを備える。装置100hはさらに閉塞部材174hおよび閉塞部材178hを備え、それぞれが、鼻腔の尾側領域への流体流に抵抗するように配置されている。たとえば、流体が鼻腔の頭側領域から鼻腔の尾側領域に向かって流れる場合に(たとえば重力、圧力勾配などにより)、閉塞部材108h、閉塞部材124h、閉塞部材174hおよび閉塞部材178hは、流体流の方向に関して各閉塞部材を越えて流体が流れるのを実質的に防止することができる。図示する態様において、閉塞部材108hおよび閉塞部材124hは異なる鼻孔の鼻中隔と下鼻甲介との間にそれぞれ配置されており、閉塞部材174hおよび閉塞部材178hは異なる鼻孔の鼻中隔と中鼻甲介との間にそれぞれ配置されている。しかし、他の態様において、閉塞部材108hおよび閉塞部材174hは同じ鼻孔の鼻中隔と下鼻甲介との間または鼻中隔と中鼻甲介との間にそれぞれ配置される(たとえば積み重ね形態で)。同様に、いくつかの態様において、閉塞部材124hおよび178hは同じ鼻孔の鼻中隔と下鼻甲介との間または鼻中隔と中鼻甲介との間にそれぞれ配置される(たとえば積み重ね形態で)。いくつかの態様において、閉塞部材108h、閉塞部材124h、閉塞部材174hおよび178hは、該閉塞部材が鼻中隔と中鼻甲介との間に配置されようと、鼻中隔と下鼻甲介との間に配置されようといずれにせよ、後鼻孔まで達する。閉塞部材108h、124h、174hおよび178hならびにチューブ116hおよびチューブ160hは対象の両方の鼻孔を通してそれぞれ挿入されることができ、前記形態のいずれにおいても、同時に同じ鼻孔中に存在することは求められない。さらに、装置100h、閉塞部材108h、124h、174h、および178hならびにチューブ116hおよび160hは、本開示の図面および態様に関して記載される特徴および部品のいずれかを備えることおよび/またはそれに結合されることができる。
図8に示す態様において、本開示に記載される他の態様のいずれかと同じように、ポンプ104hは複数のポンプを含むことができる。たとえば、いくつかの態様においては、たとえば、各チューブを通過する流体の量をモニタ/調節する能力、各チューブ沿いの任意の地点における圧力をモニタ/調節する能力、および、チューブ中または鼻腔中の所望の流体分布に影響し得る、鼻腔内の流れに対する抵抗(たとえば鼻弁による)の差をモニタ/アドレスする能力を高めるため、チューブ116hおよびチューブ160hは、別々のポンプにそれぞれ結合されることができる(たとえば、チューブ116hが第一のポンプに結合されることができ、チューブ160hが第二のポンプに結合されることができる)。
図8に示す態様において、閉塞部材108h、124h、174h、および178hは、鼻腔内の組織および/または構造を収容するように構成されている。図示する態様において、閉塞部材108h、124h、174h、および178hそれぞれは、各閉塞部材が接触している鼻甲介の形状と実質的に逆である実質的に半円柱形の形態を含む。たとえば、閉塞部材108hおよび124hの実質的に半円柱形の形態は、各閉塞部材の一部分が鼻中隔と下鼻甲介との間に配置されること、および各閉塞部材の一部分が下鼻道中に延びることを可能にする。同様に、閉塞部材174hおよび178hの実質的に半円柱形の形態は、各閉塞部材の一部分が鼻中隔と中鼻甲介との間に配置されること、および各閉塞部材の一部分が中鼻道中に延びることを可能にする。
図8に示す態様において、装置100hは、流体を対象の鼻腔中に送り込んで対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100hは、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100hは、対象の脳を室温よりも冷たい(たとえば28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)流体で冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100hは、対象の脳を少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100hは、対象の脳を少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体で冷却するように構成されている。
ここで図9を参照すると、参照番号100iにより、本冷却装置の別の態様が指定されている。図3と同じように、冷却装置100iはポンプ104iを備える。ポンプ104iが、起動された場合に、流体を蝶形骨洞チューブ128iに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、蝶形骨洞チューブ128iが、ポンプ104iに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるように構成されている。装置100iはさらに、ポンプ104iが、起動された場合に、流体を蝶形骨洞チューブ128iに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、蝶形骨洞チューブ182iが、ポンプ104iに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、蝶形骨洞チューブ182iを備える。蝶形骨洞チューブ128iおよび182iは一つの開口部または複数の開口部を含むことができ、該開口部を通って流体が各蝶形骨洞チューブから出ることができる。
蝶形骨洞を実質的に満たすような十分な量の流体を蝶形骨洞チューブ128iおよび182iに通して対象の両方の蝶形骨洞に送ることができる。いくつかの態様において、流体は、各蝶形骨洞の蝶形骨孔から受動的に流れ出ることができる。いくつかの態様において、冷却装置100iは、対象の鼻孔を通して対象の各蝶形骨洞中に挿入されるように構成された第三および第四の蝶形骨洞チューブを備えることができる。そのような態様において、装置100iは、第三および第四の蝶形骨洞チューブを通して各蝶形骨洞から流体を取り出す(たとえば吸引装置を用いて)ように構成されることができる。別の態様において、ポンプ104iが、起動された場合に、流体を蝶形骨洞チューブ128iの第一のルーメンおよび蝶形骨洞チューブ182iの第一のルーメンに通して各蝶形骨洞中に送り込むことができ、蝶形骨洞チューブ128iの第二のルーメンおよび蝶形骨洞チューブ182iの第二のルーメンを通して各蝶形骨洞から流体を取り出すことができるように、蝶形骨洞チューブ128iおよび蝶形骨洞チューブ182iはそれぞれマルチルーメンカテーテルを含むことができる。蝶形骨洞チューブ128iおよび182iは、図3の蝶形骨洞チューブ128cに関して記載された材料または形態のいずれを含むことができる。さらに、装置100i、蝶形骨洞チューブ128iおよび蝶形骨洞チューブ182iは、本開示の図面および態様に関して記載される特徴および部品のいずれかを備えることおよび/またはそれに結合されることができる。
図9に示す態様において、装置100iは、流体を対象の蝶形骨洞中に送り込んで対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100iは、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100iは、対象の脳を室温よりも冷たい(たとえば28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)流体で冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100iは、対象の脳を少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100iは、対象の脳を少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体で冷却するように構成されている。
図10〜13は、たとえば、患者の肺に流体が入るのを実質的に防止するために対象の脳を冷却する際に使用することができる、別の装置を示す。図示する態様において、装置200a〜dは、対象の口を通して対象の気管中に挿入されるように構成(たとえばサイズ決定)されたマルチルーメンカテーテル204a〜dを備える。図示する態様において、マルチルーメンカテーテル204a〜dは第一のルーメン208a〜dおよび第二のルーメン212a〜dを含む。第一のルーメン208a〜dは、マルチルーメンカテーテル204a〜dが対象の気管中に挿入された場合に、第一のルーメン208a〜dが対象の肺と流体的に連絡しているように構成されている。
装置200a〜dはさらに、対象の口を通して対象の気管中に挿入されるように構成されている可膨張性カフ216a〜dを備える。可膨張性カフ216a〜dが対象の気管中に挿入されて膨張した場合に対象の肺に流体が入るのを実質的に防止するように、可膨張性カフ216a〜dは構成されている。装置200a〜dはまた、対象の口を通して対象の気管中に挿入されるように構成されている可膨張性カフ220a〜dを備える。図示する態様において、可膨張性カフ220a〜dは、可膨張性カフ220a〜dが対象の気管中に挿入された場合に、可膨張性カフ216a〜dよりも末端側に(たとえば、可膨張性カフ216a〜dよりも対象の肺に近く)配置されるように構成されている。可膨張性カフ220a〜dは、可膨張性カフ220a〜dが対象の気管中に挿入されて膨張した場合に対象の肺に流体が入るのを実質的に防止するように、構成されている。可膨張性カフ216a〜dおよび220a〜dは、マルチルーメンカテーテル204a〜dと結合されることができるかまたはそれらと一体である(たとえば同じ材料片で形成される)ことができる。図示する態様において、ルーメン224a〜dは、可膨張性カフ216a〜dと流体的に連絡しており、かつ、可膨張性カフ216a〜dが膨張する(たとえば、ルーメン224a〜dおよび/またはマルチルーメンカテーテル204a〜dに結合されたポンプによって)ことを可能にする。いくつかの態様において、可膨張性カフ216a〜d中の圧力は、可膨張性カフ216a〜dの内部および/またはルーメン224a〜dの中もしくは近くにセンサを配置することによって検出することができる(図12においてのとおり)。同様に、ルーメン228a〜dは、可膨張性カフ220a〜dと流体的に連絡しており、かつ、可膨張性カフ220a〜dが膨張する(たとえば、ルーメン228a〜dおよび/またはマルチルーメンカテーテル204a〜dに結合されたポンプによって)ことを可能にする。いくつかの態様において、可膨張性カフ220a〜d中の圧力は、可膨張性カフ220a〜dの内部および/またはルーメン228a〜dの中もしくは近くにセンサを配置することによって検出することができる(図12においてのとおり)。いくつかの態様において、可膨張性カフは、単相流体(たとえば空気、水など)で膨張させることができる。他の態様において、可膨張性カフは複式可膨張性カフを含むことができる。さらに他の態様において、可膨張性カフは泡で充填されることができる。そのような形態において、可膨張性カフは、潰れた(たとえば真空)形態で気管中に導入され挿、気管中に配置した後に膨張することができる。
図10〜13に示す態様において、可膨張性カフ216a〜dおよび可膨張性カフ220は三つの領域:可膨張性カフ216a〜dよりも基部に近い(たとえば可膨張性カフ216a〜dと対象の口との間の)第一の領域232a〜d、可膨張性カフ220a〜dよりも末端側にある(たとえば可膨張性カフ220a〜dと対象の肺との間の)第二の領域236a〜d、および、第一の可膨張性カフ216a〜dと第二の可膨張性カフ220a〜dとの間の緩衝領域240a〜dを画定する。緩衝領域240a〜d中の圧力を増加および減少させることができるよう、マルチルーメンカテーテル204a〜dの第二のルーメン212a〜dが緩衝領域240a〜dと流体的に連絡している。たとえば、可膨張性カフ216a〜dは大気圧および/または静水圧(たとえば対象の気道消化管中の流体からの)を受ける。緩衝領域240a〜d中の圧力が、第一の領域232a〜d中の圧力(たとえば可膨張性カフ216a〜dまたはその近くの大気圧および静水圧)と等しいかまたはそれより高いように増加されて(たとえば装置200a〜dを起動する(たとえばポンプによって)ことによって)、流体が可膨張性カフ216a〜dを通り過ぎて対象の肺に向かって移動することを妨げることができる。いくつかの態様においては、緩衝領域240a〜dが少なくとも10cmH20(たとえば10cmH20、15cmH20、20cmH20、25cmH20、30cmH20)の圧力を有するような正圧を緩衝領域240a〜dに導入することができる。
図10に示す態様において、装置200aはさらに、第一の領域232a中の圧力、温度、およびインピーダンスのうちの少なくとも一つを検出するように構成されたセンサ252aを備える。センサ252aは、可膨張性カフ216aまたはその近くの圧力、温度、および/またはインピーダンスを検出することができるよう、たとえば、可膨張性カフ216aおよび/またはマルチルーメンカテーテル204aに結合されることができる。図10に示す態様において、装置200aはさらに、緩衝領域240a中の圧力、温度、およびインピーダンスのうちの少なくとも一つを検出するように構成されたセンサ256aを備える。センサ256aは、図示するようにマルチルーメンカテーテル204aのルーメン212aに結合されることができる。他の態様において、センサ256aはマルチルーメンカテーテル204aの別の部分、可膨張性カフ216aおよび/または可膨張性カフ220aに結合されることができる。装置200aはさらに、第二の領域236a中の圧力、温度、およびインピーダンスのうちの少なくとも一つ(たとえば、可膨張性カフ220aまたはその近くの圧力、温度および/またはインピーダンス(たとえば肺における圧力))を検出するように構成されたセンサ260aを備える。センサ260aは、マルチルーメンカテーテル204aのルーメン208a、マルチルーメンカテーテル204aのどこか他の部分および/または可膨張性カフ220aに結合されることができる。任意のセンサがルーメンの外部または内部に配置されることができる。センサへの任意の接続(たとえば電気接続)がルーメン中に配置されることができる。
センサ252a、256a、および260aは、緩衝領域240aに導入すべき圧力を測定するために使用することができる。たとえば、センサ252aは、所与の圧力を検出した場合、センサ252aによって検出されたその圧力よりも高い圧力をセンサ256aが検出するまで、マルチルーメンカテーテル204aの第二のルーメン212aを通して圧力を緩衝領域240aに導入することができる。
センサ252a、256a、および260aはまた、可膨張性カフ216aおよび/または可膨張性カフ220aが故障したかどうかを判定するために使用することもできる。たとえば、正圧が緩衝領域240aに導入された後に、センサ252aおよび256aが同じ圧力または実質的に同様な圧力を検出した場合、可膨張性カフ216aが故障したおそれがある(したがって、流体が緩衝領域240aに入ったおそれがある)。同様に、センサ256aおよび260aが同じ圧力または実質的に同様な圧力を検出した場合、可膨張性カフ220aが故障したおそれがある(したがって、流体が第二の領域236aに入ったおそれがある)。別の例として、正圧が緩衝領域240aに導入された後に、センサ252aおよび256aが同じ温度または実質的に同様な温度を検出した場合、可膨張性カフ216aが故障したおそれがある(したがって、流体が緩衝領域240aに入ったおそれがある)。同様に、センサ256aおよび260aが同じ温度または実質的に同様な温度を検出した場合、可膨張性カフ220aが故障したおそれがある(したがって、流体が第二の領域236aに入ったおそれがある)。さらに別の例として、正圧が緩衝領域240aに導入された後に、センサ252aおよび256aが同じインピーダンスまたは実質的に同様なインピーダンスを検出した場合、可膨張性カフ216aが故障したおそれがある(したがって、流体が緩衝領域240aに入ったおそれがある)。同様に、センサ256aおよび260aが同じインピーダンスまたは実質的に同様なインピーダンスを検出した場合、可膨張性カフ220aが故障したおそれがある(したがって、流体が第二の領域236aに入ったおそれがある)。
図11〜13に示す態様において、マルチルーメンカテーテル204b〜dは、第一の領域232b〜d中の圧力を増加および減少させることができるように第一の領域232b〜dと流体的に連絡している、第三のルーメン264b〜dを含む(たとえば、可膨張性カフ216b〜dまたはその近くに)。たとえば、第一の領域232b〜d中の圧力は、緩衝領域240b〜dに導入される圧力と等しいまたはそれ未満であるように減少されて(たとえば装置200b〜dを起動して(たとえばポンプによって)可膨張性カフ216b〜dの近くの流体を取り出すことによって)、流体が可膨張性カフ216b〜dを通り過ぎて対象の肺に向かって移動することを妨げることができる。
図12に示す態様において、装置200cはさらに、可膨張性カフ216cの内部に配置されたカフセンサ268cおよび可膨張性カフ220cの内部に配置されたカフセンサ272cを備える。カフセンサ268cおよび272cそれぞれは、それぞれの可膨張性カフの末端に、または重力によって流体がおそらくは蓄積するであると考えられるところに配置される(たとえば結合されている)ことができる。カフセンサ268cは、可膨張性カフ216c中の圧力が減少しているかどうか(ひいては、流体が可膨張性カフ216cを通り過ぎて対象の肺に向かって移動する可能性があるかどうか)を検出するように構成されており;同様に、カフセンサ272cは、可膨張性カフ220c中の圧力が減少しているかどうか(ひいては、流体が可膨張性カフ220cを通り過ぎて対象の肺に向かって移動する可能性があるかどうか)を検出するように構成されている。いくつかの態様において、カフセンサ268cおよびカフセンサ272cはさらに、可膨張性カフ216cおよび可膨張性カフ220cそれぞれの中の圧力が増加しているかどうかを検出することができる。
図13に示す態様において、装置200dはさらに、マルチルーメンカテーテル204dのルーメン212d中に、緩衝領域240dと流体的に連絡しているように配置(たとえば取り外し可能に配置)されたサンプライン276dを備える。たとえば、サンプライン276dは、マルチルーメンカテーテル204dを対象の気管中に挿入した後に、マルチルーメンカテーテル204d(たとえばルーメン212d)中に挿入することができる。装置200dは、起動された場合に、装置200dがサンプライン276dを通して緩衝領域240dから流体を取り出すことができるように構成されている(たとえば、流体が、可膨張性カフ216dを通り過ぎて緩衝領域240d中に移動することができる場合)。いくつかの態様において、サンプライン276dの第一端280dはベベルカットを含むことができる(たとえば、気管への吸引外傷の危険性を減らすため)。サンプライン276dの第一端280dは、緩衝領域240dの末端の近くに、または流体がたとえば重力もしくは任意の正圧のせいでおそらくは蓄積するであると考えられるところに配置されることができる。そのような態様において、ルーメン212dの少なくとも一部分は、サンプライン276dが、緩衝領域240d中の圧力低下を最小限にしながらも緩衝領域240dから流体を取り出すことができるような、サンプライン276dを収容するための大きな直径を含み得る。図13に示す態様においては、サンプセンサ284dは、サンプライン276の第一端280dまたはその近くに配置されることができ(たとえば、図示するように、サンプライン276の第一端280dに結合されることができ)、サンプセンサ284dが緩衝領域240d中の流体を検出した場合に起動するように装置200dは構成されることができる。たとえば、サンプセンサ284dは、コンダクタンスまたはインピーダンスに基づくセンサであることができる。他の態様において、サンプセンサ284dは、気道消化管中を循環する流体中のマーカー(たとえば食塩水)を検出するように構成されることができる。
本冷却装置および方法のいくつかの態様はさらに、図14に示すように、冷却カラー300を含むことができる。冷却カラー300は、少なくとも部分的に対象の首の周囲に巻き付けることができる。そして、冷却流体をチューブ304に通して循環させて、対象の脳のさらなる冷却を提供することができる。
ここで図15を参照すると、参照番号100kにより、本冷却装置の別の態様が指定されている。装置100kは、対象の鼻孔に隣接する、またはその内部に配置されるように構成されたポンプ104kおよびチューブ116kを備える。このような形態は、たとえば、鼻腔への外傷、たとえば擦過傷およびそれに伴う出血(抗凝固剤によって増悪する可能性がある)を防止するのを支援することができる。チューブ116kは、鼻孔と実質的に同じ形状および/または直径を含むことができ、鼻孔から流体が出るのを防止するために、図15に示すように、チューブ116kが対象の鼻孔に隣接するように配置されることができる。いくつかの態様において、チューブ116kは、たとえば鼻孔から流体が出るのを防止するのに、および鼻孔からチューブ116kが出るのを防止するのに適した距離だけ鼻孔中に挿入されることができる。チューブ116kは、ポンプ104kが、起動された場合に、流体をチューブ116kに通して開口部120kから汲み出す(たとえば鼻腔の頭側領域に向けて)ことができるように、ポンプ104kに結合されている。図15に示す態様において、チューブ116kは一つの開口部を含み、この開口部を通って流体がチューブ116kから出ることができる。他の態様において、チューブ116kは複数の開口部を含むことができ、これらの開口部を通って流体がチューブ116kから出ることができる。
いくつかの態様において、チューブ116kおよびポンプ104kは独立して冷却装置を含む。しかし、図15に示す態様において、冷却装置100kはさらに、チューブ116kと実質的に同軸である蝶形骨洞チューブ128kを備える。他の態様において、蝶形骨洞チューブ128kはチューブ116kと実質的に同軸ではない。さらに他の態様において、冷却装置100kは、本開示に記載される別のチューブを備えてもよい。蝶形骨洞チューブ128kは、ポンプ104kが、起動された場合に、流体を蝶形骨洞チューブ128kに通してそれぞれの蝶形骨洞中に送り込むことができるように、ポンプ104kと結合されており、かつ対象の両方の鼻孔を通して対象のそれぞれの蝶形骨洞中に挿入されるように構成されている。図5に関して説明したように、いくつかの態様において、ポンプ104kが、起動された場合に、蝶形骨洞チューブ128kを通して蝶形骨洞から流体を汲み出す(たとえば、蝶形骨洞内に負圧を発生させて)ことができるように、蝶形骨洞チューブ128kは、ポンプ104k(たとえばローラポンプ、壁吸引装置など)に結合されること、かつ、対象の鼻孔を通して対象のそれぞれの蝶形骨洞中に挿入されるように構成されることができる。図15に示す態様において、蝶形骨洞チューブ128kは一つの開口部132kを含み、この開口部を通って流体が蝶形骨洞チューブ128kから出ることができる。しかし、他の態様において、蝶形骨洞チューブ128kは複数の開口部を含むことができ、これらの開口部を通って流体が蝶形骨洞チューブ128kから出ることができる(他の図に示すとおり)。
蝶形骨洞を実質的に満たすような十分な量の流体を対象の両方の蝶形骨洞に送ることができる。いくつかの態様において、流体は、蝶形骨洞チューブ128kが挿入される蝶形骨洞の蝶形骨孔から受動的に流れ出ることができる。いくつかの態様において、第一の鼻孔と対応する蝶形骨洞が、第二の鼻孔と対応する蝶形骨洞と流体的に連絡している場合、流体は両方の蝶形骨洞から受動的に流れ出ることができる。いくつかの態様において、冷却装置100kは、対象の鼻孔を通して対象の各蝶形骨洞中に挿入されるように構成された第二の蝶形骨洞チューブを備えることができる。そのような態様において、装置100kは、第二の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出す(たとえば吸引装置を用いて)ように構成されることができる。いくつかの態様において、第一の鼻孔と対応する蝶形骨洞が、第二の鼻孔と対応する蝶形骨洞と流体的に連絡している場合、流体は、第二のチューブを通して両方の蝶形骨洞から能動的に取り出すことができる。別の態様において、ポンプ104kが、起動された場合に、流体を蝶形骨洞チューブ128kの第一のルーメンに通して蝶形骨洞中に送り込むことができ、蝶形骨洞チューブ128kの第二のルーメンを通して蝶形骨洞から流体を取り出すことができるように、蝶形骨洞チューブ128kはマルチルーメンカテーテルを含むことができる。
本出願における任意のチューブは、チューブが鼻腔の頭側領域に向けて送られるようと、または蝶形骨洞中に挿入されようと、他のやり方で鼻の中および/または近くに配置されようといずれにせよ、任意の適切な生体適合性材料を含むことができる。たとえば、いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブ128kは実質的に展性の材料を含む。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブ128kは実質的に硬質の材料を含む。他の態様において、蝶形骨洞チューブ128kは、実質的に硬質の材料を含む第一の部分136kおよび実質的に展性の材料を含む第二の部分140kを含む。いくつかの態様において、蝶形骨洞チューブ128kは、蝶形骨洞チューブ128kをより容易に蝶形骨孔を通して挿入することを可能にするための減摩コーティング、たとえばTeflonを含むことができる。
蝶形骨洞チューブ128kは、様々な他の部品を含む、またはそれらに結合されることができる。たとえば、蝶形骨洞チューブ128kは、蝶形骨洞中の圧力が閾値圧力を満たすかまたは超えるかどうかを検出するように構成されている圧力センサに結合されることができる(たとえば、蝶形骨洞を画定する組織および/または構造への損傷を防止するため)。蝶形骨洞中の圧力が閾値圧力を満たすかまたは超える場合に、冷却装置(たとえば冷却装置100k)が、たとえば、蝶形骨洞チューブ128kを通過する流体の流量を減少させることができる(たとえば自動的に、またはユーザ入力によって)。蝶形骨洞チューブ128kはまた、蝶形骨洞に蝶形骨洞チューブ128kが入ることができる範囲を制限するように構成されたストッパを含むか、またはそれに結合されることができる(たとえば、蝶形骨洞を画定する組織および/または構造への損傷を防止するため)。
他の態様において示しかつ説明したように、蝶形骨洞チューブ128kが対象の蝶形骨洞中に挿入された後に蝶形骨洞チューブ128kの一部分が、蝶形骨洞から蝶形骨洞チューブ128kが出るのを防止するように、蝶形骨洞チューブ128kはまた構成されることができる。
さらに、図15に示すように、蝶形骨洞チューブ128kはまた、可膨張性カフ144kを含む(またはそれに結合される)ことができる。可膨張性カフ144kは、蝶形骨洞チューブ128kが対象の蝶形骨洞中に挿入された後に、膨張して(いくつかの例においては、一時的に、たとえば、流体が蝶形骨洞に入る前に)、蝶形骨孔を画定する組織と係合し、したがって、その蝶形骨孔の区域を増大させることができるように配置される。いくつかの態様において、可膨張性カフ144kは、蝶形骨孔の区域を増大させるために膨張し、次に流体を蝶形骨洞チューブ128kに通して蝶形骨洞中に導入する前にしぼませる(たとえば、流体が蝶形骨洞から受動的に流れ出ることを可能にするため)。他の態様においては、流体を蝶形骨洞チューブ128kに通して蝶形骨洞中に導入する間、蝶形骨孔を閉塞するかまたは部分的に閉塞することができる(たとえば、可膨張性カフ144kを膨張させるかまたは部分的に膨張させることにより、または何らか他の閉塞部材によって)(たとえば、蝶形骨洞中の流体の量を増し、ひいては、流体と接触している蝶形骨洞の表面積を増大させるため)。さらに、装置100k、チューブ116k、および蝶形骨洞チューブ116kは、本開示の図面および態様に関して記載される特徴および部品のいずれかを備えることおよび/またはそれに結合されることができる。たとえば、この態様を、鼻弁の内部の区域、たとえば鼻腔、副鼻腔、鼻咽頭、および/またはそれらの組み合わせへの流体の送達を開示する態様と組み合わせることができる。同様に、この態様を、鼻弁の内部の区域、たとえば鼻腔、副鼻腔、鼻咽頭、および/またはそれらの組み合わせからの流体の取り出しを開示する態様と組み合わせることもできる。流体を送るかまたは鼻弁の内部の区域から取り出すチューブは、一つのチューブが別のチューブ中を通過するように、この態様の流体送達チューブに対して実質的に同軸および/または平行であることができる。
図15に示す態様において、装置100kは、流体を対象の鼻腔中に送り込んで対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100kは、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100kは、対象の脳を室温よりも冷たい(たとえば28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)流体で冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100kは、対象の脳を少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100kは、対象の脳を少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体で冷却するように構成されている。
ここで図16を参照すると、参照番号100lにより、本冷却装置の別の態様が指定されている。装置100lは、ポンプ104lおよび対象の鼻孔中に配置されるように構成されたチューブ116lを備える。このような形態は、たとえば、鼻腔への外傷、たとえば擦過傷およびそれに伴う出血(抗凝固剤によって増悪する可能性がある)を防止するのを支援することができる。図示する態様において、チューブ116lは、対象の鼻孔中に挿入され、かつ、鼻弁の前で終端している。他の態様において、チューブ116lは、鼻弁に隣接する、または鼻弁を通り過ぎるように対象の鼻孔中に挿入されることができる。チューブ116lは、ポンプ104lが、起動された場合に流体をチューブ116lに通して開口部120lから汲み出す(たとえば鼻腔の頭側領域に向けて)ことができるように、ポンプ104lに結合されている。図16に示す態様において、チューブ116lは一つの開口部を含み、この開口部を通って流体がチューブ116lから出ることができる。他の態様において、チューブ116lは複数の開口部を含むことができ、これらの開口部を通って流体がチューブ116lから出ることができる。図示する態様において、装置100lはさらに、対象の鼻孔から流体が出るのを防止するように構成されているストッパ190lを備える(たとえば、鼻孔または鼻孔周囲領域に隣接して)。ストッパ190lは、対象の鼻孔と実質的に同じ直径および/または形状を含むこと、および/または、対象の鼻孔の形状に適合するように構成された材料で作製されることができる。ストッパ190lは、鼻前庭の外、鼻前庭の内または鼻前庭の内外両方に配置されることができる。装置100l、チューブ116l、およびストッパ190lは、本開示の図面および態様に関して記載される特徴および部品のいずれかを備えることおよび/またはそれに結合されることができる。たとえば、この態様を、鼻弁の内部の区域、たとえば鼻腔、副鼻腔、鼻咽頭、および/またはそれらの組み合わせへの流体の送達を開示する態様と組み合わせることができる。同様に、この態様を、鼻弁の内部の区域、たとえば鼻腔、副鼻腔、鼻咽頭、および/またはそれらの組み合わせからの流体の取り出しを開示する態様と組み合わせることもできる。流体を送る、または鼻弁の内部の区域から取り出すチューブは、一つのチューブが別のチューブ中を通過するように、この態様の流体送達チューブに対して実質的に同軸および/または平行であることができる。
図16に示す態様において、装置100lは、流体を対象の鼻腔中に送り込んで対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100lは、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100lは、対象の脳を室温よりも冷たい(たとえば28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)流体で冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100lは、対象の脳を少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100lは、対象の脳を少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体で冷却するように構成されている。
ここで図17を参照すると、参照番号100mにより、本冷却装置の別の態様が指定されている。装置100mは、ポンプ104mおよび対象の鼻のまわりに配置される鼻マスク194mを備える。鼻マスク194mは、対象の頭部に対して適切に封着されて(たとえば、対象の頭部の周囲にバンドを締め付けることにより)鼻マスク194mから流体が出るのを防止することができる。このような形態は、たとえば、鼻腔への外傷、たとえば擦過傷およびそれに伴う出血(抗凝固剤によって増悪する可能性がある)を防止するのを支援することができる。ポンプ104mが、起動された場合に、対象の鼻に流体が入ることができるよう流体を鼻マスク194m中に送り込むことができるように、鼻マスク194mはポンプ104mに結合されている。装置100mおよび鼻マスク194mは、本開示の図面および態様に関して記載される特徴および部品のいずれかを備えることおよび/またはそれに結合されることができる。別の例として、この態様を、鼻弁の内部の区域、たとえば鼻腔、副鼻腔、鼻咽頭、および/またはそれらの組み合わせへの流体の送達を開示する態様と組み合わせることができる。同様に、この態様を、鼻弁の内部の区域、たとえば鼻腔、副鼻腔、鼻咽頭、および/またはそれらの組み合わせからの流体の取り出しを開示する態様と組み合わせることができる。流体を送る、または鼻弁の内部の区域から取り出すチューブは、一つのチューブが別のチューブ中を通過するように、この態様の流体送達チューブに対して実質的に同軸および/または平行であることができる。
図17に示す態様において、装置100mは、流体を対象の鼻腔中に送り込んで対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100mは、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、対象の脳を冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100mは、対象の脳を室温よりも冷たい(たとえば28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)流体で冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100mは、対象の脳を少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)冷却するように構成されている。いくつかの態様において、装置100mは、対象の脳を少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体で冷却するように構成されている。
本開示はまた、脳を冷却するための方法を含む。本冷却方法のいくつかの態様は、第一のガイドワイヤを対象の鼻孔に通して対象の蝶形骨洞中に挿入する工程;第一のチューブ(たとえば蝶形骨洞チューブ128cおよび/または蝶形骨洞チューブ128i)を第一のガイドワイヤに被せて蝶形骨洞中に挿入する工程;第一のガイドワイヤを取り出す工程;ならびに流体を第一のチューブに通して蝶形骨洞中に循環させて対象の脳を冷却する工程を含む。
本方法のいくつかの態様は、第一のガイドワイヤを対象の鼻孔に通して対象の蝶形骨洞中に挿入する工程;第一のチューブ(たとえば蝶形骨洞チューブ128cおよび/または蝶形骨洞チューブ128i)を第一のガイドワイヤに被せて蝶形骨洞中に挿入する工程;第一のガイドワイヤを取り出す工程;流体を鼻腔に通して循環させる工程;ならびに第一のチューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出して対象の脳を冷却する工程を含む。
いくつかの態様はさらに、対象の粘膜を冷却するために蝶形骨孔の区域を増大させる工程を含む。いくつかの態様において、蝶形骨孔の区域を増大させる工程は、蝶形骨孔を画定する組織と可膨張性カフが係合する(いくつかの例においては、一時的に、たとえば、流体が蝶形骨洞に入る前に)ように、可膨張性カフ(たとえば可膨張性カフ144c)を膨張させることを含む。いくつかの態様は、第二のチューブ(たとえば、別個のチューブ、またはマルチルーメンカテーテルである場合には蝶形骨洞チューブ128cおよび/もしくは128i)を対象の鼻孔に通して対象の蝶形骨洞中に挿入する工程;ならびに第二のチューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出す工程を含む。いくつかの態様において、第一のチューブは、流体をマルチルーメンカテーテルの第一のルーメンに通して循環させることができるようなマルチルーメンカテーテルを含み、方法はさらに、マルチルーメンカテーテルの第二のルーメンを通して蝶形骨洞から流体を取り出す工程を含む。いくつかの態様においては、流体を第一のチューブに通して1〜500ml/分の速度で循環させる。
本方法のいくつかの態様はさらに、第三のチューブ(たとえば蝶形骨洞チューブ182i)を対象の鼻孔に通して対象の蝶形骨洞中に挿入する工程;および流体を第三のチューブに通して蝶形骨洞中に循環させて対象の脳を冷却する工程を含む。いくつかの態様は、第四のチューブ(たとえば、別個のチューブ、または、マルチルーメンカテーテルである場合には蝶形骨洞チューブ182i)を対象の鼻孔に通して蝶形骨洞中に挿入する工程;および第四のチューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出す工程を含む。いくつかの態様において、第三のチューブは、流体をマルチルーメンカテーテルの第一のルーメンに通して循環させることができるようなマルチルーメンカテーテルを含み、方法はさらに、マルチルーメンカテーテルの第二のルーメンを通して蝶形骨洞から流体を取り出す工程を含む。
本方法のいくつかの態様はさらに、第一のチューブを第一のガイドワイヤに被せて挿入する工程の前に、可膨張性カフ(たとえば可膨張性カフ144c)を第一のガイドワイヤに被せて挿入する工程;および蝶形骨孔と可膨張性カフが係合するように、可膨張性カフを膨張させる工程を含む。いくつかの態様はさらに、可膨張性カフをしぼませる(または部分的にしぼませる)工程を含む。いくつかの態様はさらに、可膨張性カフを取り出す工程を含む。いくつかの態様において、可膨張性カフを膨張させる工程は、隣接する粘膜、結合組織、および/または骨が押し退けられるように、可膨張性カフを膨張させる工程を含む。いくつかの態様はさらに、可膨張性カフをしぼませる(または部分的にしぼませる)工程を含む。
本方法のいくつかの態様はさらに、第一のガイドワイヤを取り出す工程の前に、第二のガイドワイヤを蝶形骨洞(たとえば、同じ鼻孔または異なる鼻孔と対応する)中に挿入する工程;可膨張性カフ(たとえば可膨張性カフ144c)を第二のガイドワイヤに被せて挿入する工程;および蝶形骨孔と可膨張性カフが係合するように、可膨張性カフを膨張させる工程を含む。いくつかの態様はさらに、可膨張性カフをしぼませる(または部分的にしぼませる)工程を含む。いくつかの態様はさらに、可膨張性カフを取り出す工程;および第二のガイドワイヤを取り出す工程を含む。いくつかの態様において、可膨張性カフを膨張させる工程は、隣接する粘膜、結合組織、および/または骨が押し退けられるように、可膨張性カフを膨張させる工程を含む。いくつかの態様はさらに、可膨張性カフをしぼませる(または部分的にしぼませる)工程を含む。
そのような方法のいくつかの態様は、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、流体を第一のチューブおよび/または第二チューブ(たとえば蝶形骨洞チューブ128c、蝶形骨洞チューブ128i、および/または蝶形骨洞チューブ182i)に通して蝶形骨洞中に循環させる工程を含む。いくつかの態様において、流体は室温よりも冷たい(たとえば、28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)。いくつかの態様においては、流体を第一のチューブおよび/または第二のチューブに通して少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)循環させる。いくつかの態様においては、少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体を第一のチューブおよび/または第二のチューブに通して循環させる。
本方法のいくつかの態様は、第一のチューブ(たとえばチューブ116a、116b、116e、116gおよび/または116h)を対象の鼻孔を通して挿入する工程;第一のチューブを鼻腔の頭側領域に向けて送る工程;ならびに鼻腔の頭側領域中の冷却流体流に対する抵抗を減少させ(以下さらに説明する)かつ/または鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程(以下さらに説明する);ならびに流体を第一のチューブに通して鼻腔中に循環させて対象の脳を冷却する工程を含む。いくつかの態様において、方法は、第二のチューブ(たとえばチューブ160gおよび160h)を対象の鼻孔に通して配置する工程;第二のチューブを鼻腔の頭側領域に向けて送る工程;ならびに流体を第二のチューブに通して鼻腔中に循環させて対象の脳を冷却する工程を含む。
いくつかの態様において、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程は、第一の閉塞部材(たとえば閉塞部材108a、108b、108e、108g、108h、および/または経鼻インサート148f)を対象の鼻孔に通して挿入すること;ならびに第一の閉塞部材を鼻腔の尾側領域中に配置することを含む。いくつかの態様において、第一の閉塞部材は鼻中隔と下鼻甲介との間に(たとえば両方の鼻孔中に)配置される。いくつかの態様において、第一の閉塞部材は鼻中隔と中鼻甲介との間に(たとえば両方の鼻孔中に)配置される。いくつかの態様において、第一の閉塞部材は下鼻道中に(たとえば両方の鼻孔中に)配置される。他の態様において、第一の閉塞部材は中鼻道中に(たとえば両方の鼻孔中に)配置される。
いくつかの態様において、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程はさらに、第二の閉塞部材(たとえば閉塞部材124b、124e、124g、124h、および/または経鼻インサート148f)を対象の鼻孔に通して挿入すること;ならびに第二の閉塞部材を鼻腔の尾側領域中に配置することを含む。いくつかの態様において、第二の閉塞部材は鼻中隔と下鼻甲介との間に(たとえば、第一の閉塞部材と同じ鼻孔または異なる鼻孔中に)配置される。いくつかの態様において、第二の閉塞部材は鼻中隔と中鼻甲介との間に(たとえば、第一の閉塞部材と同じ鼻孔または異なる鼻孔中に)配置される。いくつかの態様において、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程はさらに、第三の閉塞部材(たとえば閉塞部材174h)を対象の鼻孔に通して挿入すること;および第三の閉塞部材を鼻腔の尾側領域中に配置することを含む。いくつかの態様において、第三の閉塞部材は鼻中隔と下鼻甲介との間に(たとえば両方の鼻孔中に)配置される。いくつかの態様において、第三の閉塞部材は鼻中隔と中鼻甲介との間に(たとえば両方の鼻孔中に)配置される。いくつかの態様において、第三の閉塞部材は下鼻道中に(たとえば両方の鼻孔中に)配置される。他の態様において、第三の閉塞部材は中鼻道中に(たとえば両方の鼻孔中に)配置される。
いくつかの態様において、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程はさらに、第四の閉塞部材(たとえば閉塞部材178h)を対象の鼻孔に通して挿入すること;および第四の閉塞部材を鼻腔の尾側領域中に配置することを含む。いくつかの態様において、第四の閉塞部材は鼻中隔と下鼻甲介との間に(たとえば両方の鼻孔中に)配置される。いくつかの態様において、第四の閉塞部材は鼻中隔と中鼻甲介との間に(たとえば両方の鼻孔中に)配置される。いくつかの態様において、第一の閉塞部材および第三の閉塞部材のうちの少なくとも一方は可膨張性カフ(たとえば可膨張性カフ112a)を含み、方法はさらに、可膨張性カフを膨張させる工程を含む。いくつかの態様において、第二の閉塞部材および第四の閉塞部材のうちの少なくとも一方は可膨張性カフを含み、方法はさらに、可膨張性カフを膨張させる工程を含む。図8の閉塞部材は半円形態を含むが、そうである必要はなく、上記形態のいずれも、非半円閉塞部材で同様に用いることができる。
いくつかの態様において、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程は、鼻腔の尾側領域中の組織の体積を増加させるように構成されている物質を導入することを含む。物質は、たとえば、血管拡張剤、刺激物、アレルゲン、コリン作動物質、粒子状物質、ニトログリセリン、勃起不全治療、および/またはそれらの組み合わせを含むことができる。いくつかの態様において、物質は全身的に導入され;他の態様において、物質は鼻腔の尾側領域に導入される。いくつかの態様において、チューブ116a、116b、116e、116g、116h、128c、128i、160g、160h、182i、および/または経鼻インサート148fのいずれかが、物質を導入する(たとえば、流体を鼻腔に導入する前、後または最中に)ように構成されることができる。
いくつかの態様において、鼻腔の頭側領域中の冷却流体流に対する抵抗を減少させる工程は、鼻腔の頭側チャネルの一つまたは複数の中に閉塞部材(たとえばチューブ、ステントなど)を挿入すること;および一つまたは複数の頭側チャネルから閉塞部材を取り出すことを含む。いくつかの態様において、閉塞部材は自己拡張性である。いくつかの態様において、鼻腔の頭側領域中の冷却流体流に対する抵抗を減少させる工程は、鼻腔の頭側チャネルの一つまたは複数の中に可膨張性カフを挿入すること;および可膨張性カフを膨張させることを含む。いくつかの態様はさらに、可膨張性カフをしぼませる(または部分的にしぼませる)工程を含む。いくつかの態様において、鼻腔の頭側領域中の冷却流体流に対する抵抗を減少させる工程はさらに、鼻腔中の一つまたは複数の頭側チャネルから可膨張性カフを取り出すことを含む。
いくつかの態様において、鼻腔の頭側領域中の冷却流体流に対する抵抗を減少させる工程は、鼻腔の頭側領域中の組織の体積を減少させるように構成されている物質を導入することを含む。物質は、たとえば、抗コリン作動物質、抗ヒスタミン剤、マスト細胞阻害物質、血管収縮剤(たとえばコカイン、オキシメタゾリン、フェニレフリン、キシロメタゾリン、およびナファゾリン)、および/またはそれらの組み合わせを含むことができる。いくつかの態様において、物質は全身的に導入され;他の態様において、物質は鼻腔の頭側領域に導入される。いくつかの態様において、チューブ116a、116b、116e、116g、116h、128c、128i、160g、160h、182i、および/または経鼻インサート148fのいずれかが、物質を導入する(たとえば、流体を鼻腔に導入する前、後または最中に)ように構成されることができる。
いくつかの態様において、方法は、少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(たとえば1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、またはそれ以上の温度勾配)が達成されるまで、流体を第一のチューブおよび/または第二チューブ(たとえば116a、116b、116e、116g、116h、160g、160h、および/または経鼻インサート148f)に通して循環させる工程を含む。いくつかの態様において、流体は室温よりも冷たい(たとえば、28℃、26℃、24℃、22℃、20℃、18℃よりも冷たいか、またはより冷たい)。いくつかの態様においては、流体を第一のチューブおよび/または第二のチューブに通して少なくとも1時間(たとえば1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、またはそれ以上)循環させる。いくつかの態様においては、少なくとも250ミリリットル(たとえば250ミリリットル、500ミリリットル、750ミリリットル、1リットル、1.25リットル、1.5リットル、1.75リットル、2リットル、またはそれ以上)の流体を第一のチューブおよび/または第二のチューブに通して循環させる。
上記詳細な説明および例が例示的な態様の構造および使用の完全な説明を提供する。ある程度の具体性をもって、または一つまたは複数の個々の態様を参照しながら特定の態様を先に説明したが、当業者は、本発明の範囲を逸脱することなく、開示された態様に対して数多くの変更を加えることもできる。そのようなものとして、本装置の様々な例示的態様は、開示された特定の形態に限定されるとは解釈されない。むしろ、それらは特許請求の範囲に入るすべての変形および代替を含み、示されたもの以外の態様が、示された態様の特徴のいくつかまたはすべてを含んでもよい。たとえば、部品が一体構造として組み合わされてもよく、かつ/または接続が置き換えられてもよい。さらに、適切な場合、上記例のいずれかの局面を、記載された他の例のいずれかの局面と組み合わせて、匹敵しうる性質または異なる性質を有し、かつ同じまたは異なる問題に対応するさらなる例を形成してもよい。同様に、上記恩典および利点は、一つの態様に関してもよいことまたはいくつかの態様に関してもよいことが理解されよう。
特許請求の範囲は、所与の請求項において「〜ための手段」または「〜ための工程」という句を使用して明示的に述べられていない限り、手段と機能の限定または工程と機能の限定をそれぞれ含むことを意図せず、そのように解釈されるべきではない。

Claims (265)

  1. ポンプ;
    鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第一の閉塞部材;および
    対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られるように構成されており、該ポンプが流体を第一のチューブに通して鼻腔中に送り込むことができるように該第一のチューブが該ポンプに結合されている、該第一のチューブ
    を備え、
    流体を該対象の鼻腔に送り込んで該対象の脳を冷却するように構成されている、冷却装置。
  2. 少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配(brain to body temperature gradient)が達成されるまで前記装置が前記対象の脳を冷却するように構成されている、請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記対象の脳を室温よりも冷たい流体で冷却するように構成されている、請求項1に記載の冷却装置。
  4. 前記対象の脳を少なくとも1時間冷却するように構成されている、請求項1に記載の冷却装置。
  5. 前記対象の脳を少なくとも250ミリリットルの流体で冷却するように構成されている、請求項1に記載の冷却装置。
  6. 鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第二の閉塞部材
    をさらに備える、請求項1に記載の冷却装置。
  7. 対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られるように構成されており、前記ポンプが流体を第二のチューブに通して鼻腔中に送り込むことができるように該第二のチューブが該ポンプに結合されている、該第二のチューブ
    をさらに備える、請求項6に記載の冷却装置。
  8. 前記第一の閉塞部材が鼻中隔と下鼻甲介との間に配置される、請求項1に記載の冷却装置。
  9. 前記第一の閉塞部材および前記第二の閉塞部材が鼻中隔と下鼻甲介との間にそれぞれ配置される、請求項6に記載の冷却装置。
  10. 前記第二の閉塞部材が鼻中隔と中鼻甲介との間に配置される、請求項8に記載の冷却装置。
  11. 前記第一の閉塞部材が後鼻孔まで達する、請求項1に記載の冷却装置。
  12. 前記第二の閉塞部材が後鼻孔まで達する、請求項6に記載の冷却装置。
  13. 前記第一のチューブが、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られた後に、上鼻甲介に向けて送られる、請求項1に記載の冷却装置。
  14. 前記第二のチューブが、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られた後に、上鼻甲介に向けて送られる、請求項7に記載の冷却装置。
  15. 前記第一の閉塞部材が可膨張性カフを含み、該第一の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入された後に該可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように該可膨張性カフが配置されている、請求項1に記載の冷却装置。
  16. 前記可膨張性カフが、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる、請求項15に記載の冷却装置。
  17. 前記第一の閉塞部材および前記第一のチューブが対象の鼻孔を通してそれぞれ挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように、該第一の閉塞部材および該第一のチューブが該可膨張性カフにそれぞれ結合されている、請求項1に記載の冷却装置。
  18. 前記可膨張性カフが、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる、請求項17に記載の冷却装置。
  19. 前記第二の閉塞部材が可膨張性カフを含み、該第二の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入された後に該可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように該可膨張性カフが配置されている、請求項7に記載の冷却装置。
  20. 前記可膨張性カフが、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる、請求項19に記載の冷却装置。
  21. 前記第二の閉塞部材および前記第二のチューブが対象の鼻孔を通してそれぞれ挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように、該第二の閉塞部材および該第二のチューブが該可膨張性カフにそれぞれ結合されている、請求項7に記載の冷却装置。
  22. 前記可膨張性カフが、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる、請求項21に記載の冷却装置。
  23. 前記第一の閉塞部材、前記第一のチューブ、前記第二の閉塞部材、および前記第二のチューブが対象の鼻孔を通して挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように、該第一の閉塞部材および該第一のチューブが1つの可膨張性カフに結合されており、かつ該第二の閉塞部材および該第二のチューブが1つの可膨張性カフに結合されている、請求項7に記載の冷却装置。
  24. 前記可膨張性カフが、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる、請求項23に記載の冷却装置。
  25. 前記第一のチューブが、複数の開口部を含み、該開口部を通って流体が該第一のチューブから出ることができる、請求項1に記載の冷却装置。
  26. 前記第一のチューブが、一つの開口部を含み、該開口部を通って流体が該第一のチューブから出ることができる、請求項1に記載の冷却装置。
  27. 前記第二のチューブが、複数の開口部を含み、該開口部を通って流体が該第二のチューブから出ることができる、請求項7に記載の冷却装置。
  28. 前記第二のチューブが、一つの開口部を含み、該開口部を通って流体が該第二のチューブから出ることができる、請求項7に記載の冷却装置。
  29. 前記ポンプが流体を蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、該ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して該対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、該蝶形骨洞チューブ
    をさらに備える、請求項1に記載の冷却装置。
  30. 前記ポンプが流体を蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、該ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して該対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、該蝶形骨洞チューブ
    をさらに備える、請求項7に記載の冷却装置。
  31. 鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第三の閉塞部材;および
    鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第四の閉塞部材
    をさらに備え、
    該第三の閉塞部材および該第四の閉塞部材が鼻中隔と中鼻甲介との間にそれぞれ配置される、請求項9に記載の冷却装置。
  32. 前記ポンプが流体を蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、該ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して該対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、該蝶形骨洞チューブ
    をさらに備える、請求項31に記載の冷却装置。
  33. 前記第一の閉塞部材、前記第二の閉塞部材、前記第三の閉塞部材、および前記第四の閉塞部材のうちの少なくとも一つの一部分が実質的に半円柱形である、請求項31に記載の冷却装置。
  34. 前記第一の閉塞部材、前記第二の閉塞部材、前記第三の閉塞部材、および前記第四の閉塞部材のうちの少なくとも一つの、実質的に半円柱形である前記一部分が、それぞれの鼻甲介と接触している部分である、請求項33に記載の冷却装置。
  35. 前記第一の閉塞部材および前記第二の閉塞部材のうちの少なくとも一方の一部分が実質的に半円柱形である、請求項6に記載の冷却装置。
  36. 前記第一の閉塞部材および前記第二の閉塞部材のうちの少なくとも一方の、実質的に半円柱形である前記一部分が、それぞれの鼻甲介と接触している部分である、請求項35に記載の冷却装置。
  37. 前記ポンプが少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、かつ前記第一のチューブが該第一のポンプに結合されており、かつ前記第二のチューブが該第二のポンプに結合されている、請求項7に記載の冷却装置。
  38. 前記第一のチューブおよび前記第二のチューブがそれぞれ圧力センサを含む、請求項37に記載の冷却装置。
  39. ポンプ;および
    該ポンプが流体を第一の蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、該ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して該対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、該第一の蝶形骨洞チューブ
    を備え、
    該対象の脳を冷却するように構成されている、冷却装置。
  40. 少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配が達成されるまで前記装置が前記対象の脳を冷却するように構成されている、請求項39に記載の冷却装置。
  41. 前記対象の脳を室温よりも冷たい流体で冷却するように構成されている、請求項39に記載の冷却装置。
  42. 前記対象の脳を少なくとも1時間冷却するように構成されている、請求項39に記載の冷却装置。
  43. 前記対象の脳を少なくとも250ミリリットルの流体で冷却するように構成されている、請求項39に記載の冷却装置。
  44. 対象の鼻孔を通して該対象の蝶形骨洞中に挿入されるように構成された第二の蝶形骨洞チューブ
    をさらに備え、該第二の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すように構成されている、請求項39に記載の冷却装置。
  45. 前記第一の蝶形骨洞チューブがマルチルーメンカテーテルを含み、前記ポンプが、流体を該第一の蝶形骨洞チューブの第一のルーメンに通して蝶形骨洞中に送り込むように構成されており、かつ前記装置が、該第一の蝶形骨洞チューブの第二のルーメンを通して蝶形骨洞から流体を取り出すように構成されている、請求項39に記載の冷却装置。
  46. 前記ポンプが流体を第三の蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、該ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して該対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、該第三の蝶形骨洞チューブ
    をさらに備える、請求項44に記載の冷却装置。
  47. 対象の鼻孔を通して該対象の蝶形骨洞中に挿入されるように構成された第四の蝶形骨洞チューブ
    をさらに備え、該第四の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すように構成されている、請求項46に記載の冷却装置。
  48. 前記第三の蝶形骨洞チューブがマルチルーメンカテーテルを含み、前記ポンプが、流体を該第三の蝶形骨洞チューブの第一のルーメンに通して蝶形骨洞中に送り込むように構成されており、かつ前記装置が、該第三の蝶形骨洞チューブの第二のルーメンを通して蝶形骨洞から流体を取り出すように構成されている、請求項46に記載の冷却装置。
  49. 前記第一の蝶形骨洞チューブが、実質的に展性の材料を含む、請求項39に記載の冷却装置。
  50. 前記第一の蝶形骨洞チューブが、
    実質的に硬質の材料を含む第一の部分;および
    実質的に展性の材料を含む第二の部分
    を含む、請求項39に記載の冷却装置。
  51. 前記第一の蝶形骨洞チューブに結合されており、かつ蝶形骨洞に該第一の蝶形骨洞チューブが入ることができる範囲を制限するように構成されている、ストッパ
    をさらに備える、請求項39に記載の冷却装置。
  52. 前記第一の蝶形骨洞チューブが減摩コーティングを含む、請求項39に記載の冷却装置。
  53. 前記第一の蝶形骨洞チューブが、
    第一の部分;および
    複数の開口部を含み、該開口部を通って流体が該第一の蝶形骨洞チューブから出ることができる、第二の部分
    を含む、請求項39に記載の冷却装置。
  54. 前記第一の蝶形骨洞チューブに結合されており、かつ蝶形骨洞中の圧力が閾値圧力を満たすかまたは超えるかどうかを検出するように構成されている、圧力センサ
    をさらに備える、請求項39に記載の冷却装置。
  55. 前記第一の蝶形骨洞チューブが、
    第一の部分;および
    該第一の蝶形骨洞チューブが前記対象の蝶形骨洞中に挿入された後に該第一の蝶形骨洞チューブが該対象の蝶形骨洞から出るのを該第一の蝶形骨洞チューブの第二の部分が防止するように構成されている、該第二の部分
    を含む、請求項39に記載の冷却装置。
  56. 前記第一の蝶形骨洞チューブが、
    第一の部分;および
    該第一の蝶形骨洞チューブが前記対象の蝶形骨洞中に挿入された後に該第一の蝶形骨洞チューブが該対象の蝶形骨洞から出るのを防止するために該第一の蝶形骨洞チューブの第二の部分が延びるように構成されている、該第二の部分
    を含む、請求項39に記載の冷却装置。
  57. 前記第一の蝶形骨洞チューブが、
    第一の部分;および
    該第一の蝶形骨洞チューブが前記対象の蝶形骨洞中に挿入された後に該第一の蝶形骨洞チューブが該対象の蝶形骨洞から出るのを防止するために該第一の蝶形骨洞チューブの第二の部分が巻き付くように構成されている、該第二の部分
    を含む、請求項39に記載の冷却装置。
  58. 前記第一の蝶形骨洞チューブが前記対象の蝶形骨洞中に挿入された後に、該第一の蝶形骨洞チューブが該対象の蝶形骨洞から出るのを防止されるように、該第一の蝶形骨洞チューブが患者の鼻に結合されている、請求項39に記載の冷却装置。
  59. 前記第一の蝶形骨洞チューブが可膨張性カフを含み、該第一の蝶形骨洞チューブが前記対象の蝶形骨洞中に挿入された後に該可膨張性カフが膨張して、蝶形骨孔を画定する組織と係合することができるように、該可膨張性カフが配置されている、請求項39に記載の冷却装置。
  60. 前記閉塞部材が円形態を含む、請求項1に記載の冷却装置。
  61. 前記閉塞部材が楕円形態を含む、請求項1に記載の冷却装置。
  62. 前記閉塞部材が涙滴形態を含む、請求項1に記載の冷却装置。
  63. 前記閉塞部材が錐台形態を含む、請求項1に記載の冷却装置。
  64. 少なくとも一つの閉塞部材が円形態を含む、請求項6に記載の冷却装置。
  65. 少なくとも一つの閉塞部材が楕円形態を含む、請求項6に記載の冷却装置。
  66. 少なくとも一つの閉塞部材が涙滴形態を含む、請求項6に記載の冷却装置。
  67. 少なくとも一つの閉塞部材が錐台形態を含む、請求項6に記載の冷却装置。
  68. 少なくとも一つの閉塞部材が円形態を含む、請求項31に記載の冷却装置。
  69. 少なくとも一つの閉塞部材が楕円形態を含む、請求項31に記載の冷却装置。
  70. 少なくとも一つの閉塞部材が涙滴形態を含む、請求項31に記載の冷却装置。
  71. 少なくとも一つの閉塞部材が錐台形態を含む、請求項31に記載の冷却装置。
  72. 前記ポンプが少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、かつ前記第一の蝶形骨洞チューブおよび前記第二の蝶形骨洞チューブが該第一のポンプに結合されており、かつ前記第三の蝶形骨洞チューブおよび前記第四の蝶形骨洞チューブが該第二のポンプに結合されている、請求項47に記載の冷却装置。
  73. 前記第一の蝶形骨洞チューブ、前記第二の蝶形骨洞チューブ、前記第三の蝶形骨洞チューブ、および前記第四の蝶形骨洞チューブがそれぞれ圧力センサを含む、請求項72に記載の冷却装置。
  74. 前記ポンプが少なくとも第一のポンプ、第二のポンプ、第三のポンプ、および第四のポンプを含み、かつ前記第一の蝶形骨洞チューブが該第一のポンプに結合されており、前記第二の蝶形骨洞チューブが該第二のポンプに結合されており、前記第三の蝶形骨洞チューブが該第三のポンプに結合されており、かつ前記第四の蝶形骨洞チューブが該第四のポンプに結合されている、請求項47に記載の冷却装置。
  75. 前記第一の蝶形骨洞チューブ、前記第二の蝶形骨洞チューブ、前記第三の蝶形骨洞チューブ、および前記第四の蝶形骨洞チューブがそれぞれ圧力センサを含む、請求項74に記載の冷却装置。
  76. ポンプ;および
    該ポンプが第一の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すことができるように、該ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して該対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、該第一の蝶形骨洞チューブ
    を備え、
    該対象の脳を冷却するように構成されている、冷却装置。
  77. 前記ポンプが第三の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すことができるように、該ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して該対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、第二の蝶形骨洞チューブ
    をさらに備える、請求項76に記載の冷却装置。
  78. 前記ポンプが少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、かつ前記第一の蝶形骨洞チューブが該第一のポンプに結合されており、かつ前記第二の蝶形骨洞チューブが該第二のポンプに結合されている、請求項47に記載の冷却装置。
  79. 前記第一の蝶形骨洞チューブおよび前記第二の蝶形骨洞チューブがそれぞれ圧力センサを含む、請求項78に記載の冷却装置。
  80. ポンプ;
    鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第一の閉塞部材;
    対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られるように構成されており、該ポンプが流体を第一のチューブに通して鼻腔中に送り込むことができるように該第一のチューブが該ポンプに結合されている、該第一のチューブ;および
    対象の鼻孔を通して該対象の蝶形骨洞中に挿入されるように構成されており、該ポンプが流体を第一の蝶形骨洞チューブに通して鼻腔中に送り込むことができるように該第一の蝶形骨洞チューブが該ポンプに結合されている、該第一の蝶形骨洞チューブ
    を備え、
    該対象の脳を冷却するように構成されている、冷却装置。
  81. 少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配が達成されるまで前記装置が前記対象の脳を冷却するように構成されている、請求項80に記載の冷却装置。
  82. 前記対象の脳を室温よりも冷たい流体で冷却するように構成されている、請求項80に記載の冷却装置。
  83. 前記対象の脳を少なくとも1時間冷却するように構成されている、請求項80に記載の冷却装置。
  84. 前記対象の脳を少なくとも250ミリリットルの流体で冷却するように構成されている、請求項80に記載の冷却装置。
  85. 鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第二の閉塞部材
    をさらに備える、請求項80に記載の冷却装置。
  86. 対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られるように構成されており、前記ポンプが流体を第二のチューブに通して鼻腔中に送り込むことができるように該第二のチューブが該ポンプに結合されている、該第二のチューブ
    をさらに備える、請求項85に記載の冷却装置。
  87. 前記第一の閉塞部材が鼻中隔と下鼻甲介との間に配置される、請求項80に記載の冷却装置。
  88. 前記第一の閉塞部材および前記第二の閉塞部材が鼻中隔と下鼻甲介との間にそれぞれ配置される、請求項85に記載の冷却装置。
  89. 前記第二の閉塞部材が鼻中隔と中鼻甲介との間に配置される、請求項85に記載の冷却装置。
  90. 前記第一の閉塞部材が後鼻孔まで達する、請求項80に記載の冷却装置。
  91. 前記第二の閉塞部材が後鼻孔まで達する、請求項85に記載の冷却装置。
  92. 前記第一のチューブが、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られた後に、上鼻甲介に向けて送られる、請求項80に記載の冷却装置。
  93. 前記第二のチューブが、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られた後に、上鼻甲介に向けて送られる、請求項86に記載の冷却装置。
  94. 前記第一の閉塞部材が可膨張性カフを含み、該第一の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入された後に該可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように該可膨張性カフが配置されている、請求項80に記載の冷却装置。
  95. 前記可膨張性カフが、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる、請求項94に記載の冷却装置。
  96. 前記第一の閉塞部材および前記第一のチューブが対象の鼻孔を通してそれぞれ挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように、該第一の閉塞部材および該第一のチューブが該可膨張性カフにそれぞれ結合されている、請求項80に記載の冷却装置。
  97. 前記可膨張性カフが、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる、請求項96に記載の冷却装置。
  98. 前記第二の閉塞部材が可膨張性カフを含み、該第二の閉塞部材が対象の鼻孔を通して挿入された後に該可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように該可膨張性カフが配置されている、請求項85に記載の冷却装置。
  99. 前記可膨張性カフが、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる、請求項98に記載の冷却装置。
  100. 前記第二の閉塞部材および前記第二のチューブが患者の鼻孔を通してそれぞれ挿入された後に可膨張性カフが鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように該第二の閉塞部材および該第二のチューブが該可膨張性カフにそれぞれ結合されている、請求項86に記載の冷却装置。
  101. 前記可膨張性カフが、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる、請求項100に記載の冷却装置。
  102. 前記第一の閉塞部材、前記第一のチューブ、前記第二の閉塞部材、および前記第二のチューブが患者の鼻孔を通してそれぞれ挿入された後に可膨張性カフが膨張して鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができるように、該第一の閉塞部材および該第一のチューブが1つの可膨張性カフに結合されており、かつ該第二の閉塞部材および該第二のチューブが1つの可膨張性カフに結合されている、請求項86に記載の冷却装置。
  103. 前記可膨張性カフが、鼻中隔、中鼻甲介、および下鼻甲介のうちの少なくとも一つに圧力を印加することにより、鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗をさらに増加させることができる、請求項102に記載の冷却装置。
  104. 前記第一のチューブが、複数の開口部を含み、該開口部を通って流体が該第一のチューブから出ることができる、請求項80に記載の冷却装置。
  105. 前記第一のチューブが、一つの開口部を含み、該開口部を通って流体が該第一のチューブから出ることができる、請求項80に記載の冷却装置。
  106. 前記第二のチューブが、複数の開口部を含み、該開口部を通って流体が該第二のチューブから出ることができる、請求項86に記載の冷却装置。
  107. 前記第二のチューブが、一つの開口部を含み、該開口部を通って流体が該第二のチューブから出ることができる、請求項86に記載の冷却装置。
  108. 鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第三の閉塞部材;ならびに
    鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第四の閉塞部材
    をさらに備え、
    該第三の閉塞部材および該第四の閉塞部材が鼻中隔と中鼻甲介との間にそれぞれ配置される、請求項88に記載の冷却装置。
  109. 前記第一の閉塞部材、前記第二の閉塞部材、前記第三の閉塞部材、および前記第四の閉塞部材のうちの少なくとも一つの一部分が実質的に半円柱形である、請求項108に記載の冷却装置。
  110. 前記第一の閉塞部材、前記第二の閉塞部材、前記第三の閉塞部材、および前記第四の閉塞部材のうちの少なくとも一つの、実質的に半円柱形である前記一部分が、それぞれの鼻甲介と接触している部分である、請求項109に記載の冷却装置。
  111. 対象の鼻孔を通して該対象の蝶形骨洞中に挿入されるように構成された第二の蝶形骨洞チューブ
    をさらに備え、該第二の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すように構成されている、請求項80に記載の冷却装置。
  112. 前記第一の蝶形骨洞チューブがマルチルーメンカテーテルを含み、前記ポンプが、流体を該第一の蝶形骨洞チューブの第一のルーメンに通して蝶形骨洞中に送り込むように構成されており、かつ前記装置が、該第一の蝶形骨洞チューブの第二のルーメンを通して蝶形骨洞から流体を取り出すように構成されている、請求項80に記載の冷却装置。
  113. 前記ポンプが流体を第三の蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、該ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して該対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、該第三の蝶形骨洞チューブ
    をさらに備える、請求項111に記載の冷却装置。
  114. 対象の鼻孔を通して該対象の蝶形骨洞中に挿入されるように構成された第四の蝶形骨洞チューブ
    をさらに備え、該第四の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すように構成されている、請求項113に記載の冷却装置。
  115. 前記第三の蝶形骨洞チューブがマルチルーメンカテーテルを含み、前記ポンプが、流体を該第三の蝶形骨洞チューブの第一のルーメンに通して蝶形骨洞中に送り込むように構成されており、かつ前記装置が、該第三の蝶形骨洞チューブの第二のルーメンを通して蝶形骨洞から流体を取り出すように構成されている、請求項113に記載の冷却装置。
  116. 前記第一の蝶形骨洞チューブが、実質的に展性の材料を含む、請求項80に記載の冷却装置。
  117. 前記第一の蝶形骨洞チューブが、
    実質的に硬質の材料を含む第一の部分;および
    実質的に展性の材料を含む第二の部分
    を含む、請求項80に記載の冷却装置。
  118. 前記第一の蝶形骨洞チューブに結合されており、かつ蝶形骨洞に該第一の蝶形骨洞チューブが入ることができる範囲を制限するように構成されている、ストッパ
    をさらに備える、請求項80に記載の冷却装置。
  119. 前記第一の蝶形骨洞チューブが減摩コーティングを含む、請求項80に記載の冷却装置。
  120. 前記第一の蝶形骨洞チューブが、
    第一の部分;および
    複数の開口部を含み、該開口部を通って流体が該第一の蝶形骨洞チューブから出ることができる、第二の部分
    を含む、請求項80に記載の冷却装置。
  121. 前記第一の蝶形骨洞チューブに結合されており、かつ蝶形骨洞中の圧力が閾値圧力を満たすかまたは超えるかどうかを検出するように構成されている、圧力センサ
    をさらに備える、請求項80に記載の冷却装置。
  122. 前記第一の蝶形骨洞チューブが、
    第一の部分;および
    該第一の蝶形骨洞チューブが前記対象の蝶形骨洞中に挿入された後に該第一の蝶形骨洞チューブが該対象の蝶形骨洞から出るのを該第一の蝶形骨洞チューブの第二の部分が防止するように構成されている、該第二の部分
    を含む、請求項80に記載の冷却装置。
  123. 前記第一の蝶形骨洞チューブが、
    第一の部分;および
    該第一の蝶形骨洞チューブが前記対象の蝶形骨洞中に挿入された後に該第一の蝶形骨洞チューブが該対象の蝶形骨洞から出るのを防止するために該第一の蝶形骨洞チューブの第二の部分が延びるように構成されている、該第二の部分
    を含む、請求項80に記載の冷却装置。
  124. 前記第一の蝶形骨洞チューブが、
    第一の部分;および
    該第一の蝶形骨洞チューブが前記対象の蝶形骨洞中に挿入された後に該第一の蝶形骨洞チューブが該対象の蝶形骨洞から出るのを防止するために該第一の蝶形骨洞チューブの第二の部分が巻き付くように構成されている、該第二の部分
    を含む、請求項80に記載の冷却装置。
  125. 前記第一の蝶形骨洞チューブが前記対象の蝶形骨洞中に挿入された後に、該第一の蝶形骨洞チューブが該対象の蝶形骨洞から出るのを防止されるように、該第一の蝶形骨洞チューブが患者の鼻に結合されている、請求項80に記載の冷却装置。
  126. 前記第一の蝶形骨洞チューブが可膨張性カフを含み、該第一の蝶形骨洞チューブが前記対象の蝶形骨洞中に挿入された後に該可膨張性カフが膨張して、蝶形骨孔を画定する組織と係合することができるように、該可膨張性カフが配置されている、請求項80に記載の冷却装置。
  127. 前記閉塞部材が円形態を含む、請求項80に記載の冷却装置。
  128. 前記閉塞部材が楕円形態を含む、請求項80に記載の冷却装置。
  129. 前記閉塞部材が涙滴形態を含む、請求項80に記載の冷却装置。
  130. 前記閉塞部材が錐台形態を含む、請求項80に記載の冷却装置。
  131. 少なくとも一つの閉塞部材が円形態を含む、請求項85に記載の冷却装置。
  132. 少なくとも一つの閉塞部材が楕円形態を含む、請求項85に記載の冷却装置。
  133. 少なくとも一つの閉塞部材が涙滴形態を含む、請求項85に記載の冷却装置。
  134. 少なくとも一つの閉塞部材が錐台形態を含む、請求項85に記載の冷却装置。
  135. 少なくとも一つの閉塞部材が円形態を含む、請求項108に記載の冷却装置。
  136. 少なくとも一つの閉塞部材が楕円形態を含む、請求項108に記載の冷却装置。
  137. 少なくとも一つの閉塞部材が涙滴形態を含む、請求項108に記載の冷却装置。
  138. 少なくとも一つの閉塞部材が錐台形態を含む、請求項108に記載の冷却装置。
  139. 前記ポンプが少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、かつ前記第一のチューブが該第一のポンプに結合されており、かつ前記第二のチューブが該第二のポンプに結合されている、請求項86に記載の冷却装置。
  140. 前記第一のチューブおよび前記第二のチューブがそれぞれ圧力センサを含む、請求項139に記載の冷却装置。
  141. 前記ポンプが少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、かつ前記第一の蝶形骨洞チューブおよび前記第二の蝶形骨洞チューブが該第一のポンプに結合されており、かつ前記第三の蝶形骨洞チューブおよび前記第四の蝶形骨洞チューブが該第二のポンプに結合されている、請求項114に記載の冷却装置。
  142. 前記第一の蝶形骨洞チューブ、前記第二の蝶形骨洞チューブ、前記第三の蝶形骨洞チューブ、および前記第四の蝶形骨洞チューブがそれぞれ圧力センサを含む、請求項141に記載の冷却装置。
  143. 前記ポンプが少なくとも第一のポンプ、第二のポンプ、第三のポンプ、および第四のポンプを含み、かつ前記第一の蝶形骨洞チューブが該第一のポンプに結合されており、前記第二の蝶形骨洞チューブが該第二のポンプに結合されており、前記第三の蝶形骨洞チューブが該第三のポンプに結合されており、かつ前記第四の蝶形骨洞チューブが該第四のポンプに結合されている、請求項114に記載の冷却装置。
  144. 前記第一の蝶形骨洞チューブ、前記第二の蝶形骨洞チューブ、前記第三の蝶形骨洞チューブ、および前記第四の蝶形骨洞チューブがそれぞれ圧力センサを含む、請求項143に記載の冷却装置。
  145. ポンプ;ならびに
    該ポンプが流体を第一の経鼻インサートに通して送り込むことができるように該ポンプに結合されている、該第一の経鼻インサートであって、
    対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られるように構成された第一の部分、および
    鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第二の部分
    を含む、該第一の経鼻インサート
    を備え、
    流体を該対象の鼻腔中に送り込んで該対象の脳を冷却するように構成されている、冷却装置。
  146. 少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配が達成されるまで前記装置が前記対象の脳を冷却するように構成されている、請求項145に記載の冷却装置。
  147. 前記対象の脳を室温よりも冷たい流体で冷却するように構成されている、請求項145に記載の冷却装置。
  148. 前記対象の脳を少なくとも1時間冷却するように構成されている、請求項145に記載の冷却装置。
  149. 前記対象の脳を少なくとも250ミリリットルの流体で冷却するように構成されている、請求項145に記載の冷却装置。
  150. 前記ポンプが流体を第二の経鼻インサートに通して送り込むことができるように該ポンプに結合されている、該第二の経鼻インサートであって、
    対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の頭側領域に向けて送られるように構成された第一の部分;および
    鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗が増加するように、対象の鼻孔を通して挿入されて鼻腔の尾側領域中に配置されるよう構成されている、第二の部分
    を含む、該第二の経鼻インサート
    をさらに備え、
    流体を該対象の鼻腔中に送り込んで該対象の脳を冷却するように構成されている、請求項145に記載の冷却装置。
  151. 前記第一の経鼻インサートの第二の部分が、前記対象の鼻中隔と下鼻甲介との間に配置されるように構成されている、請求項145に記載の冷却装置。
  152. 前記第一の経鼻インサートの第二の部分および前記第二の経鼻インサートの第二の部分がそれぞれ、前記対象の鼻中隔と下鼻甲介との間に配置されるように構成されている、請求項150に記載の冷却装置。
  153. 前記第一の経鼻インサートの第二の部分が、前記対象の鼻中隔と中鼻甲介との間に配置されるように構成されている、請求項145に記載の冷却装置。
  154. 前記第一の経鼻インサートの第二の部分および前記第二の経鼻インサートの第二の部分がそれぞれ、前記対象の鼻中隔と中鼻甲介との間に配置されるように構成されている、請求項150に記載の冷却装置。
  155. 前記第一の経鼻インサートの少なくとも一部分が円形態を含む、請求項145に記載の冷却装置。
  156. 前記第一の経鼻インサートの少なくとも一部分が楕円形態を含む、請求項145に記載の冷却装置。
  157. 前記第一の経鼻インサートの少なくとも一部分が涙滴形態を含む、請求項145に記載の冷却装置。
  158. 前記第一の経鼻インサートの少なくとも一部分が錐台形態を含む、請求項145に記載の冷却装置。
  159. 前記第一の経鼻インサートおよび前記第二の経鼻インサートのうちの少なくとも一方の少なくとも一部分が円形態を含む、請求項150に記載の冷却装置。
  160. 前記第一の経鼻インサートおよび前記第二の経鼻インサートのうちの少なくとも一方の少なくとも一部分が楕円形態を含む、請求項150に記載の冷却装置。
  161. 前記第一の経鼻インサートおよび前記第二の経鼻インサートのうちの少なくとも一方の少なくとも一部分が涙滴形態を含む、請求項150に記載の冷却装置。
  162. 前記第一の経鼻インサートおよび前記第二の経鼻インサートのうちの少なくとも一方の少なくとも一部分が錐台形態を含む、請求項150に記載の冷却装置。
  163. 前記第一の経鼻インサートの第二の部分が、複数の開口部を含み、かつ、流体が該第一の経鼻インサートの第二の部分を通って移動する場合に流体が該複数の開口部を通って該第一の経鼻インサートの第二の部分から出て鼻腔の頭側領域に向かうことができるように該第一の経鼻インサートの第二の部分が配置されることができる、請求項145に記載の冷却装置。
  164. 前記第一の経鼻インサートの第二の部分および前記第二の経鼻インサートの第二の部分のうちの少なくとも一方が、複数の開口部を含み、かつ、流体が該第一の経鼻インサートの第二の部分および該第二の経鼻インサートの第二の部分を通って移動する場合に流体が該複数の開口部を通って該第一の経鼻インサートの第二の部分および該第二の経鼻インサートの第二の部分から出て鼻腔の頭側領域に向かうことができるように該第一の経鼻インサートの第二の部分および該第二の経鼻インサートの第二の部分がそれぞれ配置されることができる、請求項150に記載の冷却装置。
  165. 前記ポンプが少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、かつ前記第一の経鼻インサートが該第一のポンプに結合されており、かつ前記第二の経鼻インサートが該第二のポンプに結合されている、請求項150に記載の冷却装置。
  166. 前記第一の経鼻インサートおよび前記第二の経鼻インサートがそれぞれ圧力センサを含む、請求項165に記載の冷却装置。
  167. 第一のガイドワイヤを対象の鼻孔に通して該対象の蝶形骨洞中に挿入する工程;
    第一のチューブを該第一のガイドワイヤに被せて蝶形骨洞中に挿入する工程;
    該第一のガイドワイヤを取り出す工程;および
    流体を該第一のチューブに通して蝶形骨洞中に循環させて該対象の脳を冷却する工程
    を含む、脳を冷却するための方法。
  168. 少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配が達成されるまで、流体を前記第一のチューブに通して蝶形骨洞中に循環させる工程
    をさらに含む、請求項167に記載の方法。
  169. 前記流体が室温よりも冷たい、請求項167に記載の方法。
  170. 前記流体を前記第一のチューブに通して少なくとも1時間循環させる、請求項167に記載の冷却装置。
  171. 少なくとも250ミリリットルの流体を前記第一のチューブに通して循環させる、請求項167に記載の冷却装置。
  172. 前記対象の粘膜を冷却するために蝶形骨孔の区域を増大させる工程
    をさらに含む、請求項167に記載の方法。
  173. 蝶形骨孔の区域を増大させる工程が、
    蝶形骨孔を画定する組織と可膨張性カフが係合するように、該可膨張性カフを膨張させること
    を含む、請求項172に記載の方法。
  174. 第二のチューブを対象の鼻孔に通して該対象の蝶形骨洞中に挿入する工程;および
    該第二のチューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出す工程
    をさらに含む、請求項167に記載の方法。
  175. 前記第一のチューブが、流体をマルチルーメンカテーテルの第一のルーメンに通して循環させることができるような該マルチルーメンカテーテルを含み、前記方法が、
    該マルチルーメンカテーテルの第二のルーメンを通して蝶形骨洞から流体を取り出す工程
    をさらに含む、請求項167に記載の方法。
  176. 流体を前記第一のチューブに通して1〜500ml/分の速度で循環させる、請求項167に記載の方法。
  177. 第三のチューブを対象の鼻孔に通して該対象の蝶形骨洞中に挿入する工程;および
    流体を該第三のチューブに通して蝶形骨洞中に循環させて該対象の脳を冷却する工程
    をさらに含む、請求項167に記載の方法。
  178. 第四のチューブを対象の鼻孔に通して蝶形骨洞中に挿入する工程;および
    該第四のチューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出す工程
    をさらに含む、請求項177に記載の方法。
  179. 前記第三のチューブが、流体をマルチルーメンカテーテルの第一のルーメンに通して循環させることができるような該マルチルーメンカテーテルを含み、前記方法が、
    該マルチルーメンカテーテルの第二のルーメンを通して蝶形骨洞から流体を取り出す工程
    をさらに含む、請求項177に記載の方法。
  180. 第一のチューブを前記第一のガイドワイヤに被せて挿入する工程の前に、
    可膨張性カフを該第一のガイドワイヤに被せて挿入する工程;
    蝶形骨孔を画定する組織と該可膨張性カフが係合するように、該可膨張性カフを膨張させる工程
    をさらに含む、請求項167に記載の方法。
  181. 前記可膨張性カフをしぼませる工程
    をさらに含む、請求項180に記載の方法。
  182. 前記可膨張性カフを取り出す工程
    をさらに含む、請求項181に記載の方法。
  183. 前記可膨張性カフを膨張させる工程が、隣接する粘膜、結合組織、および骨が押し退けられるように、該可膨張性カフを膨張させることを含む、請求項180に記載の方法。
  184. 前記第一のガイドワイヤを取り出す工程の前に、
    第二のガイドワイヤを蝶形骨洞中に挿入する工程;
    可膨張性カフを該第二のガイドワイヤに被せて挿入する工程;および
    蝶形骨孔を画定する組織と該可膨張性カフが係合するように、該可膨張性カフを膨張させる工程
    をさらに含む、請求項167に記載の方法。
  185. 前記可膨張性カフをしぼませる工程
    をさらに含む、請求項184に記載の方法。
  186. 前記可膨張性カフを取り出す工程;および
    前記第二のガイドワイヤを取り出す工程
    をさらに含む、請求項185に記載の方法。
  187. 前記可膨張性カフを膨張させる工程が、隣接する粘膜、結合組織、および骨が押し退けられるように、該可膨張性カフを膨張させることを含む、請求項184に記載の方法。
  188. 第一のガイドワイヤを対象の鼻孔に通して該対象の蝶形骨洞中に挿入する工程;
    第一のチューブを該第一のガイドワイヤに被せて蝶形骨洞中に挿入する工程;
    該第一のガイドワイヤを取り出す工程;
    流体を鼻腔に通して循環させる工程;および
    該第一のチューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出して該対象の脳を冷却する工程
    を含む、脳を冷却するための方法。
  189. 第一のチューブを対象の鼻孔に通して挿入する工程;
    該第一のチューブを鼻腔の頭側領域に向けて送る工程;
    鼻腔の頭側領域中の冷却流体流に対する抵抗を減少させる工程、および
    鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程
    のうちの少なくとも一方;ならびに
    流体を該第一のチューブに通して鼻腔中に循環させて該対象の脳を冷却する工程
    を含む、脳を冷却するための方法。
  190. 少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配が達成されるまで、流体を前記第一のチューブに通して循環させる工程
    をさらに含む、請求項189に記載の方法。
  191. 前記流体が室温よりも冷たい、請求項189に記載の方法。
  192. 前記流体を前記第一のチューブに通して少なくとも1時間循環させる、請求項189に記載の方法。
  193. 少なくとも250ミリリットルの流体を前記第一のチューブに通して循環させる、請求項189に記載の方法。
  194. 鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程が、
    第一の閉塞部材を対象の鼻孔に通して挿入すること;および
    該第一の閉塞部材を鼻腔の尾側領域中に配置すること
    を含む、請求項189に記載の方法。
  195. 前記第一の閉塞部材が鼻中隔と下鼻甲介との間に配置される、請求項194に記載の方法。
  196. 鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程が、
    第二の閉塞部材を対象の鼻孔に通して挿入すること;および
    該第二の閉塞部材を鼻腔の尾側領域中に配置すること
    をさらに含む、請求項195に記載の方法。
  197. 前記第二の閉塞部材が鼻中隔と下鼻甲介との間に配置される、請求項196に記載の方法。
  198. 前記第二の閉塞部材が鼻中隔と中鼻甲介との間に配置される、請求項196に記載の方法。
  199. 鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程が、
    第三の閉塞部材を対象の鼻孔に通して挿入すること;および
    該第三の閉塞部材を鼻腔の尾側領域中に配置すること
    をさらに含む、請求項197に記載の方法。
  200. 前記第三の閉塞部材が鼻中隔と中鼻甲介との間に配置される、請求項195に記載の方法。
  201. 鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程が、
    第四の閉塞部材を対象の鼻孔に通して挿入すること;および
    該第四の閉塞部材を鼻腔の尾側領域中に配置すること
    をさらに含む、請求項200に記載の方法。
  202. 前記第四の閉塞部材が鼻中隔と中鼻甲介との間に配置される、請求項201に記載の方法。
  203. 前記第一の閉塞部材および前記第三の閉塞部材のうちの少なくとも一方が可膨張性カフを含み、前記方法が、
    該可膨張性カフを膨張させる工程
    をさらに含む、請求項200に記載の方法。
  204. 前記第二の閉塞部材および前記第四の閉塞部材のうちの少なくとも一方が可膨張性カフを含み、前記方法が、
    該可膨張性カフを膨張させる工程
    をさらに含む、請求項202に記載の方法。
  205. 鼻腔の尾側領域中の冷却流体流に対する抵抗を増加させる工程が、
    鼻腔の尾側領域中の組織の体積を増加させるように構成されている物質を導入すること
    を含む、請求項189に記載の方法。
  206. 前記物質が血管拡張剤を含む、請求項205に記載の方法。
  207. 前記物質が刺激物を含む、請求項205に記載の方法。
  208. 前記物質がアレルゲンを含む、請求項205に記載の方法。
  209. 前記物質がコリン作動物質を含む、請求項205に記載の方法。
  210. 前記物質が粒子状物質を含む、請求項205に記載の方法。
  211. 前記物質がニトログリセリンを含む、請求項205に記載の方法。
  212. 前記物質が勃起不全治療を含む、請求項205に記載の方法。
  213. 前記物質が全身的に導入される、請求項205に記載の方法。
  214. 前記物質が、鼻腔の尾側領域に導入される、請求項205に記載の方法。
  215. 蝶形骨洞チューブを対象の鼻孔に通して該対象の蝶形骨洞中に配置する工程;および
    流体を該蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に循環させて該対象の脳を冷却する工程
    をさらに含む、請求項189に記載の方法。
  216. 少なくとも1℃の脳−身体間の温度勾配が達成されるまで、流体を蝶形骨洞チューブに通して循環させる工程
    をさらに含む、請求項215に記載の方法。
  217. 前記流体が室温よりも冷たい、請求項215に記載の方法。
  218. 前記流体を前記蝶形骨洞チューブに通して少なくとも1時間循環させる、請求項215に記載の方法。
  219. 少なくとも250ミリリットルの流体を前記蝶形骨洞チューブに通して循環させる、請求項215に記載の方法。
  220. 鼻腔の頭側領域中の冷却流体流に対する抵抗を減少させる工程が、
    鼻腔の頭側チャネルの一つまたは複数の中に閉塞部材を挿入すること;および
    一つまたは複数の該頭側チャネルから該閉塞部材を取り出すこと
    を含む、請求項189に記載の方法。
  221. 前記閉塞部材が自己拡張性である、請求項220に記載の方法。
  222. 鼻腔の頭側領域中の冷却流体流に対する抵抗を減少させる工程が、
    鼻腔の頭側チャネルの一つまたは複数の中に可膨張性カフを挿入すること;および
    該可膨張性カフを膨張させること
    を含む、請求項189に記載の方法。
  223. 前記可膨張性カフをしぼませる工程
    をさらに含む、請求項189に記載の方法。
  224. 鼻腔中の一つまたは複数の前記頭側チャネルから前記可膨張性カフを取り出す工程
    をさらに含む、請求項223に記載の方法。
  225. 鼻腔の頭側領域中の冷却流体流に対する抵抗を減少させる工程が、
    鼻腔の頭側領域中の組織の体積を減少させるように構成されている物質を導入すること
    を含む、請求項189に記載の方法。
  226. 前記物質が全身的に導入される、請求項225に記載の方法。
  227. 前記物質が、鼻腔の頭側領域に導入される、請求項225に記載の方法。
  228. 前記物質が前記第一のチューブを通して導入される、請求項225に記載の方法。
  229. 前記物質が抗コリン作動物質を含む、請求項225に記載の方法。
  230. 前記物質が抗ヒスタミン剤を含む、請求項225に記載の方法。
  231. 前記物質がマスト細胞阻害物質を含む、請求項225に記載の方法。
  232. 前記物質が血管収縮剤を含む、請求項225に記載の方法。
  233. 血管収縮剤が、コカイン、オキシメタゾリン、フェニレフリン、キシロメタゾリン、およびナファゾリンのうちの一つを含む、請求項232に記載の方法。
  234. 対象の口を通して気管中に挿入されるように構成されたマルチルーメンカテーテルであって、
    該マルチルーメンカテーテルが対象の気管中に挿入された場合に第一のルーメンが該対象の肺と流体的に連絡するように構成されている、該第一のルーメン、および
    第二のルーメン
    を含む、マルチルーメンカテーテル;
    対象の口を通して気管中に挿入されるように構成されており、対象の気管中に挿入されて膨張した場合に該対象の肺に流体が入るのを実質的に防止するように構成されている、第一の可膨張性カフ;ならびに
    対象の口を通して気管中に挿入されるように該第一の可膨張性カフよりも末端側に構成されており、対象の気管中に挿入されて膨張した場合に該対象の肺に流体が入るのを実質的に防止するように構成されている、第二の可膨張性カフ
    を備え、
    該第一の可膨張性カフおよび該第二の可膨張性カフが、三つの領域:
    該第一の可膨張性カフよりも基部に近い第一の領域;
    該第二の可膨張性カフよりも末端側にある第二の領域;および
    該第一の可膨張性カフと該第二の可膨張性カフとの間の緩衝領域
    を画定し、かつ
    該マルチルーメンカテーテルの該第二のルーメンが、該緩衝領域中の圧力を増加または減少させることができるように該緩衝領域と流体的に連絡している、装置。
  235. 前記第一の可膨張性カフおよび前記第二の可膨張性カフのうちの少なくとも一方が前記マルチルーメンカテーテルに結合されている、請求項234に記載の装置。
  236. 前記第一の可膨張性カフおよび前記第二の可膨張性カフのうちの少なくとも一方が前記マルチルーメンカテーテルと一体である、請求項234に記載の装置。
  237. 起動された場合に、前記第一の可膨張性カフにおいて前記第一の領域中の圧力と等しいかまたはそれより高くなるように前記緩衝領域中の圧力を増加させるよう構成されている、請求項234に記載の装置。
  238. 起動された場合に、前記緩衝領域中の圧力を少なくとも20cmH20まで増加させるように構成されている、請求項234に記載の装置。
  239. 前記第一の領域中の圧力、温度、およびインピーダンスのうちの少なくとも一つを検出するように構成された第一のセンサ
    をさらに備える、請求項234に記載の装置。
  240. 前記緩衝領域中の圧力、温度、およびインピーダンスのうちの少なくとも一つを検出するように構成された第二のセンサ
    をさらに備える、請求項239に記載の装置。
  241. 前記第二の領域中の圧力、温度、およびインピーダンスのうちの少なくとも一つを検出するように構成された第三のセンサ
    をさらに備える、請求項240に記載の装置。
  242. 前記マルチルーメンカテーテルが、
    前記第一の領域中の圧力を増加または減少させることができるように該第一の領域と流体的に連絡している第三のルーメン
    をさらに含む、請求項234に記載の装置。
  243. 前記第一の可膨張性カフおよび前記第二の可膨張性カフのうちの少なくとも一方の内部に配置されており、該第一の可膨張性カフおよび該第二の可膨張性カフのうちの少なくとも一方の中の圧力が増加しているのか減少しているのかを検出するようにカフセンサが構成されている、該カフセンサ
    をさらに備える、請求項234に記載の装置。
  244. 前記緩衝領域と流体的に連絡しているように前記マルチルーメンカテーテルの第二のルーメン中に配置されたサンプライン
    をさらに備え、
    起動された場合に、該サンプラインを通して該緩衝領域から流体を取り出すように構成されている、請求項234に記載の装置。
  245. 前記サンプラインが前記マルチルーメンカテーテルの第二のルーメン中に取り外し可能に配置されている、請求項244に記載の装置。
  246. 前記サンプラインの第一端がベベルカットを含む、請求項244に記載の装置。
  247. 前記サンプラインの第一端に配置されたサンプセンサ
    をさらに備え、
    該サンプセンサが前記緩衝領域中の流体を検出した場合に前記装置が起動するように構成されている、請求項244に記載の装置。
  248. ポンプ;および
    流体が鼻の中に送られるようにかつ流体が鼻から出るのを実質的に防止されるように第一のチューブが対象の鼻孔に隣接して配置されるよう構成されており、該ポンプが流体を該第一のチューブに通して鼻の中に送り込むことができるように該第一のチューブが該ポンプに結合されている、該第一のチューブ
    を備え、
    流体を該対象の鼻腔中に送り込んで該対象の脳を冷却するように構成されている、冷却装置。
  249. 前記ポンプが流体を第一の蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、該ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して該対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、該第一の蝶形骨洞チューブ
    をさらに備える、請求項248に記載の冷却装置。
  250. 前記ポンプが流体を第二の蝶形骨洞チューブに通して蝶形骨洞中に送り込むことができるように、該ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して該対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、該第二の蝶形骨洞チューブ
    をさらに備える、請求項249に記載の冷却装置。
  251. 前記ポンプが第一の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すことができるように、該ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して該対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、該第一の蝶形骨洞チューブ
    をさらに備える、請求項248に記載の冷却装置。
  252. 前記ポンプが第二の蝶形骨洞チューブを通して蝶形骨洞から流体を取り出すことができるように、該ポンプに結合されており、かつ対象の鼻孔を通して該対象の蝶形骨洞中に挿入されるよう構成されている、該第二の蝶形骨洞チューブ
    をさらに備える、請求項251に記載の冷却装置。
  253. 流体が鼻の中に送られるようにかつ流体が鼻から出るのを実質的に防止されるように第二のチューブが対象の鼻孔に隣接して配置されるよう構成されており、前記ポンプが流体を該第二のチューブに通して鼻の中に送り込むことができるように該第二のチューブが該ポンプに結合されている、該第二のチューブ
    をさらに備える、請求項248に記載の冷却装置。
  254. 前記ポンプが少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、かつ前記第一のチューブが該第一のポンプに結合されており、かつ前記第二のチューブが該第二のポンプに結合されている、請求項253に記載の冷却装置。
  255. 前記第一のチューブおよび前記第二のチューブがそれぞれ圧力センサを含む、請求項254に記載の冷却装置。
  256. 前記ポンプが少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、かつ前記第一の蝶形骨洞チューブが該第一のポンプに結合されており、かつ前記第二の蝶形骨洞チューブが該第二のポンプに結合されている、請求項250に記載の冷却装置。
  257. 前記第一の蝶形骨洞チューブおよび前記第二の蝶形骨洞チューブがそれぞれ圧力センサを含む、請求項256に記載の冷却装置。
  258. 前記ポンプが少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、かつ前記第一の蝶形骨洞チューブが該第一のポンプに結合されており、かつ前記第二の蝶形骨洞チューブが該第二のポンプに結合されている、請求項252に記載の冷却装置。
  259. 前記第一の蝶形骨洞チューブおよび前記第二の蝶形骨洞チューブがそれぞれ圧力センサを含む、請求項258に記載の冷却装置。
  260. 前記第一のチューブおよび前記第一の蝶形骨洞チューブが実質的に同軸である、請求項249に記載の冷却装置。
  261. ポンプ;
    流体が鼻の中に送られるように第一のチューブが対象の鼻孔中に挿入されるよう構成されておりかつ鼻弁の前で終端するよう構成されており、該ポンプが流体を該第一のチューブに通して鼻の中に送り込むことができるように該第一のチューブが該ポンプに結合されている、該第一のチューブ;および
    鼻から流体が出るのを実質的に防止するように構成されたストッパ
    を備え、
    流体を該対象の鼻腔中に送り込んで該対象の脳を冷却するように構成されている、冷却装置。
  262. 流体が鼻の中に送られるように対象の鼻孔中に挿入されるように第二のチューブが構成されておりかつ鼻弁の前で終端するよう構成されており、前記ポンプが流体を該第二のチューブに通して鼻の中に送り込むことができるように該第二のチューブが該ポンプに結合されている、該第二のチューブ
    をさらに備える、請求項261に記載の冷却装置。
  263. 前記ポンプが少なくとも第一のポンプおよび第二のポンプを含み、かつ前記第一のチューブが該第一のポンプに結合されており、かつ前記第二のチューブが該第二のポンプに結合されている、請求項262に記載の冷却装置。
  264. 前記第一のチューブおよび前記第二のチューブがそれぞれ圧力センサを含む、請求項264に記載の冷却装置。
  265. ポンプ;および
    鼻孔に流体が入ることができるように対象の鼻のまわりに位置付けられるよう構成されており、該ポンプが流体を鼻マスク中にかつ該対象の鼻の中に送り込むことができるように該鼻マスクが該ポンプに結合されている、該鼻マスク
    を備え、
    流体を該対象の鼻腔中に送り込んで該対象の脳を冷却するように構成されている、冷却装置。
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