本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み入れられる、2013年6月17日付で中国特許庁に出願された、「DATA TRANSMISSION METHOD AND SYSTEM, BASE STATION, AND USER EQUIPMENT」という名称の中国特許出願第201310239437.6号の優先権を主張するものである。
本発明は、通信技術の分野に関し、詳細には、データ伝送方法およびデータ伝送システム、基地局、ならびにユーザ機器に関する。
無線通信システムでは、基地局が、各サブフレームの特定のシンボルにおいて、ユーザ機器ごとの物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel、PHICH)リソースを割り振り、そのリソースを用いてユーザ機器へ、基地局の、アップリンク伝送データについての肯定応答(ACKnowledge、ACK)情報または否定応答((Negative ACKnowledgment、NACK)情報をフィードバックする。このようにして、ユーザ機器はPHICHを搬送する時間・周波数リソースを見つけることができ、その時間・周波数リソースを復調することによりPHICH情報を獲得する。復調によって獲得されたPHICH情報がACK情報である場合、ユーザ機器はバッファに保存された最初の4つのタイムスロットのアップリンク伝送データを廃棄する。復調によって獲得されたPHICH情報がNACK情報である場合、ユーザ機器はアップリンク伝送データを再送する。
先行技術においては、基地局の2つのセルの時間周波数が整合されている場合、2つのセルの一方におけるユーザ機器のPHICH情報受信が、他方のセルにおいて基地局によって送信される信号によって干渉される可能性があり、このことが、ユーザ機器の正しい受信率を低減させ、ユーザ機器の正常なデータ送信に影響を及ぼす。
本発明の実施形態は、ユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に伴うセル間の干渉を低減させる、データ伝送方法およびデータ伝送システム、基地局、ならびにユーザ機器を提供する。
本発明の実施形態の第1の態様はデータ伝送方法を提供し、本データ伝送方法は、
基地局が、ユーザ機器によって送信されたアップリンク伝送データを受信するステップと、
基地局が、アップリンク伝送データについての応答情報を決定するステップと、
アップリンク伝送データについての応答情報が肯定応答情報である場合に、ダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、基地局がユーザ機器へ、肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信するステップと
を含み、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む。
本発明の実施形態の第1の態様の第1の可能な実施態様において、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用される第2の命令情報をさらに含み、そのためユーザ機器は第2の命令情報に従ってアップリンク伝送データを廃棄する。
本発明の実施形態の第1の態様または第1の態様の第1の可能な実施態様に関連して、本発明の実施形態の第1の態様第2の可能な実施態様において、肯定応答情報は物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH)上で搬送され、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のアップリンク許可情報で搬送される。
本発明の実施形態の第1の態様ならびに第1の態様の第1の可能な実施態様および第2の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第3の可能な実施態様において、予約済みリソースは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)によって占有される周波数帯域の端にある。
本発明の実施形態の第1の態様ならびに第1の態様の第1の可能な実施態様から第3の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第4の可能な実施態様において、予約済みリソースは1つのリソースブロックを占有する。
本発明の実施形態の第1の態様ならびに第1の態様の第1の可能な実施態様から第4の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第5の可能な実施態様において、予約済みリソースは異なるユーザ機器について同じである。
本発明の実施形態の第2の態様はデータ伝送方法を提供し、本データ伝送方法は、
ユーザ機器が基地局へ、アップリンク伝送データを送信するステップと、
ユーザ機器が、基地局によって送信される、アップリンク伝送データについてのものである応答情報、およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信するステップであって、応答情報は、基地局によって送信された肯定応答情報であり、ユーザ機器によって肯定応答情報または否定応答情報に構文解析され、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む、ユーザ機器が、基地局によって送信される、アップリンク伝送データについてのものである応答情報、およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信するステップと、
ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、第1の命令情報に従って予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するステップと
を含む。
本発明の実施形態の第2の態様の第1の可能な実施態様において、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用される第2の命令情報をさらに含み、本方法は、
第2の命令情報に従ってアップリンク伝送データを廃棄するステップ
をさらに含む。
本発明の実施形態の第2の態様または第2の態様の第1の可能な実施態様に関連して、本発明の実施形態の第2の態様第2の可能な実施態様において、応答情報は物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH)上で搬送され、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のアップリンク許可情報で搬送される。
本発明の実施形態の第2の態様ならびに第2の態様の第1の可能な実施態様および第2の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第3の可能な実施態様において、予約済みリソースは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)によって占有される周波数帯域の端にある。
本発明の実施形態の第2の態様ならびに第2の態様の第1の可能な実施態様から第3の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第4の可能な実施態様において、予約済みリソースは1つのリソースブロックを占有する。
本発明の実施形態の第2の態様ならびに第2の態様の第1の可能な実施態様から第4の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第5の可能な実施態様において、予約済みリソースは異なるユーザ機器について同じである。
本発明の実施形態の第3の態様は基地局を提供し、本基地局は、
ユーザ機器によって送信されたアップリンク伝送データを受信するアップリンク受信部と、
アップリンク受信部の、アップリンク伝送データについての応答情報を決定する応答決定部と、
応答決定部が、アップリンク伝送データについての応答情報が肯定応答情報であると決定した場合に、ダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器へ、肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信する肯定返信部と
を含み、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む。
本発明の実施形態の第3の態様の第1の可能な実施態様において、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用される第2の命令情報をさらに含み、そのためユーザ機器は第2の命令情報に従ってアップリンク伝送データを廃棄する。
本発明の実施形態の第3の態様または第3の態様の第1の可能な実施態様に関連して、本発明の実施形態の第3の態様第2の可能な実施態様において、肯定返信部は、物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH)上で肯定応答情報を追加し、肯定応答情報をユーザ機器へ送信し、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のアップリンク許可情報にアップリンク・スケジューリング・リソース情報を追加し、アップリンク・スケジューリング・リソース情報をユーザ機器へ送信する。
本発明の実施形態の第3の態様ならびに第3の態様の第1の可能な実施態様および第2の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第3の可能な実施態様において、予約済みリソースは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)によって占有される周波数帯域の端にある。
本発明の実施形態の第3の態様および第3の態様の第1の可能な実施態様から第3の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第4の可能な実施態様において、予約済みリソースは1つのリソースブロックを占有する。
本発明の実施形態の第3の態様および第3の態様の第1の可能な実施態様から第4の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第5の可能な実施態様において、予約済みリソースは異なるユーザ機器について同じである。本発明の実施形態の第4の態様はユーザ機器を提供し、本ユーザ機器は、
基地局へアップリンク伝送データを送信するアップリンク送信部と、
基地局によって送信される、アップリンク伝送データについてのものである応答情報、およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信する肯定受信部であって、応答情報は、基地局によって送信された肯定応答情報であり、ユーザ機器によって肯定応答情報または否定応答情報に構文解析され、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む、肯定受信部と、
ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、肯定受信部のアップリンク・スケジューリング・リソース情報内の第1の命令情報に従って予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信する肯定動作部と
を含む。
本発明の実施形態の第4の態様の第1の可能な実施態様において、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用される第2の命令情報をさらに含み、本ユーザ機器は、
第2の命令情報に従ってアップリンク伝送データを廃棄する廃棄部
を含む。
本発明の実施形態の第4の態様または第4の態様の第1の可能な実施態様に関連して、本発明の実施形態の第4の態様第2の可能な実施態様において、応答情報は物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH)上で搬送され、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のアップリンク許可情報で搬送される。
本発明の実施形態の第4の態様ならびに第4の態様の第1の可能な実施態様および第2の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第4の態様の第3の可能な実施態様において、予約済みリソースは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)によって占有される周波数帯域の端にある。
本発明の実施形態の第4の態様ならびに第4の態様の第1の可能な実施態様から第3の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第4の態様の第4の可能な実施態様において、予約済みリソースは1つのリソースブロックを占有する。
本発明の実施形態の第4の態様ならびに第4の態様の第1の可能な実施態様から第4の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第5の態様の第4の可能な実施態様において、予約済みリソースは異なるユーザ機器について同じである。
本発明の実施形態の第5の態様はデータ伝送システムを提供し、本データ伝送システムは、
本発明の実施形態の第3の態様または第3の態様の任意の可能な実施態様による基地局と、本発明の実施形態の第4の態様または第4の態様の任意の可能な実施態様によるユーザ機器と、を含む。
本発明の実施形態においては、ユーザ機器によって送信されたアップリンク伝送データを受信した後で、基地局が、アップリンク伝送データについての応答情報を決定し、アップリンク伝送データについての応答情報が肯定応答情報である場合に、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器へ、肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信し、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む。このようにして、ユーザ機器が誤った復調により肯定応答情報の代わりに否定応答情報を獲得した場合に、ユーザ機器は、第1の命令情報に従って予約済みリソース上でCQI測定情報を送信するが、アップリンク伝送データを再送せず、これにより、別のセルにおけるユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に対してもたらされる干渉が低減され、ユーザ機器の正常なデータ送信の効率が改善される。
本発明の実施形態における、または先行技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下で、それらの実施形態または先行技術を説明するのに必要な添付の図面について簡単に述べる。明らかに、以下の説明の添付の図面は、単に、本発明のいくつかの実施形態を示すにすぎず、当業者は、これら添付の図面から難なく他の図面をさらに導出することができる。
本発明の一実施形態による基地局側で実行されるデータ伝送方法の流れ図である。
本発明の一実施形態による基地局側で実行される別のデータ伝送方法の流れ図である。
本発明の一実施形態によるユーザ機器側で実行されるデータ伝送方法の流れ図である。
本発明の一実施形態によるユーザ機器側で実行される別のデータ伝送方法の流れ図である。
本発明の一適用実施形態によるデータ伝送方法の概略的構造図である。
本発明の一実施形態による基地局の概略的構造図である。
本発明の一実施形態による別の基地局の概略的構造図である。
本発明の一実施形態によるユーザ機器の概略的構造図である。
本発明の一実施形態による別のユーザ機器の概略的構造図である。
本発明の一実施形態による別のユーザ機器の概略的構造図である。
以下で、本発明の実施形態における添付の図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確に、十分に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態の全部ではなく、一部であるにすぎない。本発明の実施形態に基づいて当業者によって難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
本発明の一実施形態は、主に無線通信システムで使用されるデータ伝送方法を提供する。本実施形態の方法は基地局によって実行される方法であり、図1に流れ図が示されており、以下のステップを含む。
ステップ101:ユーザ機器によって送信されたアップリンク伝送データを受信する。
ステップ102:アップリンク伝送データについての応答情報を決定する。基地局が前述のアップリンク伝送データを正しく受信し、構文解析することができる場合、決定される応答情報は肯定応答情報である。基地局がアップリンク伝送データを正しく受信し、構文解析することができない場合、決定される応答情報は否定応答情報である。
ステップ103:ステップ102で決定された、アップリンク伝送データについての応答情報が肯定応答情報である場合、基地局のダウンリンク送信時間間隔(Transmission Time Interval、TTI)が到来したときに、基地局はユーザ機器へ、肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信する。アップリンク・スケジューリング・リソース情報は第1の命令情報を含み、第1の命令情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標(Channel Quality Indicator、CQI)測定情報を送信するよう命令するのに使用される。
基地局は、PHICH上で肯定応答情報を追加し、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)上で第1の命令情報を追加し、ダウンリンクTTIの到来時に、PHICHおよびPDCCH上でユーザ機器へ情報を送信することができる。具体的には、CQIだけを送信するよう求める要求がPDCCH上で搬送され、要求内のCQI要求フィールド(request field)が、要求がCQI測定情報の送信だけに使用されることを指示する1に設定される。加えてシグナリングはユーザ機器のために割り振られる予約済みリソースも含み、予約済みリソースはリソースブロック(Resource Block、RB)として割り振ることができ、リソースブロックのサイズおよび位置を基地局がユーザ機器の実際の要件に従って決定することができる。ユーザ機器がアップリンク伝送データを送信するときに使用される物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)に及ぼす影響を最小化するために、一般に予約済みリソースは、PUSCHによって占有される周波数帯域の端に置かれ、少なくとも1つのRB(例えば第0のRB)を占有するにすぎず、同じ予約済みリソースを異なるユーザ機器のために割り振ることができる。
基地局が肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信した後で、ユーザ機器は、ダウンリンクTTIにおいてPHICHおよびPDCCH上で情報を受信し、復調する。ユーザ機器がPHICH上の情報を誤って否定応答情報に復調し、ユーザ機器が復調によりPDCCHの第1の命令情報を獲得した場合、ユーザ機器はアップリンク伝送データを再送せず、第1の命令情報によって指示される予約済みリソース上でCQI測定情報を送信し、これは別のセルにおけるユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に干渉しない。加えて基地局も予約済みリソース上でユーザ機器に対応する受信データを復号しない。このようにして、ユーザ機器によって送信されるCQI測定情報は干渉されない。PDCCH上の情報の復調閾値はPHICH上の情報の復調閾値より小さく、PDCCH上の情報のためのより多くの性能保証アルゴリズムが存在するため、ユーザ機器がPDCCH上の情報を正しく復調することはより容易であり、これにより実際上、ユーザ機器が誤った復調によりPHICH上で肯定応答情報の代わりに否定応答情報を獲得したときに、別のユーザ機器のアップリンク伝送データ送信が干渉を受ける問題が解決される。
さらに、PDCCHは第1の命令情報などの情報を搬送することができ、PDCCHは第2の命令情報をさらに搬送することができ、第2の命令情報は、ユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用される。具体的には、基地局は、PDCCH上で新しいアップリンク許可(UL-Grant)情報を追加し、アップリンク許可情報内の新しいデータ指標(New Data Indicator、NDI)値を反転させる(例えば、値は0から1に、または1から0に変更される)て、ユーザに、NDI値を反転させることにより、新しいアップリンク伝送を行うよう命令することができる。このようにして、ユーザ機器は第2の命令情報に従ってステップ101でアップリンク伝送データを廃棄し、これによりさらにアップリンク伝送データの再送が妨げされる。
基地局は、PDCCHのUL-Grant情報に、第1の命令情報と第2の命令情報の両方を追加することができることに留意すべきである。既存のUL-Grant情報はすでに、NDI情報要素およびCQI要求情報要素を含むため、基地局は、既存のプロトコルのメッセージフォーマットを変更せずに、ユーザ機器にCQIを報告するよう要求するUL-Grant情報を直接送ることによりユーザ機器へアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信することができ、そのため、本発明の本実施形態の方法をわずかな変更によって実現することができる。
本発明の本実施形態においては、ユーザ機器によって送信されたアップリンク伝送データを受信した後で、基地局が、アップリンク伝送データについての応答情報を決定し、アップリンク伝送データについての応答情報が肯定応答情報である場合に、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器へ、肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信し、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含むことがわかる。このようにして、ユーザ機器が誤った復調により肯定応答情報の代わりに否定応答情報を獲得した場合に、ユーザ機器は、第1の命令情報に従って予約済みリソース上でCQI測定情報を送信するが、アップリンク伝送データを再送せず、これにより、別のセルにおけるユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に対してもたらされる干渉が低減され、ユーザ機器の正常なデータ送信の効率が改善される。
前述の実施形態のステップ101からステップ103には、基地局が、アップリンク伝送データについての応答情報は肯定応答情報であると決定する場合に使用される方法が記述されていることに留意すべきである。別の具体的実施形態においては、図2を参照すると、ステップ102でアップリンク伝送データについての応答情報は否定応答情報であると決定される場合に、基地局はステップ104を行う。すなわち基地局は、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器がアップリンク伝送データを再送するように、PHICH上でユーザ機器へ否定応答情報を送信する。ユーザ機器が誤った復調により否定応答情報の代わりに肯定応答情報を獲得した場合、ユーザ機器はアップリンク伝送データを再送しない。しかし、基地局は第2の命令情報を送信しないため、ユーザ機器も前述のアップリンク伝送データを廃棄せず、ユーザ機器は後続のアップリンクTTIにおいてアップリンク伝送データを再送することができる。
加えて、本実施形態において基地局は、アップリンク送信時間間隔が到来したときにユーザ機器はアップリンク伝送データを再送するものとみなす。したがって基地局は、別のユーザ機器が当該ユーザ機器の再送TTIにおいてアップリンク伝送データを送信しない構成を行うことができ、その構成をPDCCH上でその別のユーザ機器へ送信し、これによっても干渉の発生を回避することができる。
本発明の一実施形態は、主に無線通信システムで使用される別のデータ伝送方法をさらに提供する。本実施形態の方法はユーザ機器によって実行される方法であり、図3に流れ図が示されており、以下のステップを含む。
ステップ201:基地局へアップリンク伝送データを送信する。
ステップ202:基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、基地局によって送信される、アップリンク伝送データについてのものである肯定応答情報、およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信する。アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む。
本実施形態において基地局は、PHICH上で肯定応答情報を追加し、PDCCH上で第1の命令情報を含むアップリンク・スケジューリング・リソース情報を追加し、アップリンク・スケジューリング・リソース情報をユーザ機器へ送信する。ユーザ機器がこれらのステップを行う場合に、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器は、PHICH上で情報を受信し、復調により肯定応答情報を獲得し、PDCCH上で情報を受信し、復調によりアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信する。
ステップ203:ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、第1の命令情報に従って予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信する。このようにして、たとえユーザ機器が誤った復調により肯定応答情報の代わりに否定応答情報を獲得した場合でさえも、ユーザ機器は、アップリンク送信時間間隔が到来したときに前述のアップリンク伝送データを再送せず、したがって、別のユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に対する干渉がもたらされない。
本発明の本実施形態においては、ユーザ機器が基地局へアップリンク伝送データを送信し、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、基地局によって送信される、アップリンク伝送データについてのものである肯定応答情報、およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信すると、ユーザ機器は、ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、アップリンク・スケジューリング・リソース情報に含まれる第1の命令情報に従って予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信することがわかる。このようにして、ユーザ機器が誤った復調により肯定応答情報の代わりに否定応答情報を獲得した場合に、ユーザ機器は、第1の命令情報に従って予約済みリソース上でのみCQI測定情報を送信するが、アップリンク伝送データを再送せず、これにより、別のセルにおけるユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に対してもたらされる干渉が低減され、ユーザ機器の正常なデータ送信の効率が改善される。
図4を参照すると、1つの具体的な実施形態において、PDCCH上で基地局によってユーザ機器へ送信されるアップリンク・スケジューリング・リソース情報は、第1の命令情報を含むのみならず、第2の命令情報を含むこともでき、第2の命令情報は、ユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用されることに留意すべきである。具体的には、第2の命令情報および前述の第1の命令情報は、PDDCHのアップリンク許可情報で搬送することができ、ステップ201からステップ203を行うことに加え、ユーザ機器はステップ204をさらに行うことができる。すなわちユーザ機器は、第2の命令情報に従って前述のアップリンク許可情報を廃棄することができ、これによりさらにアップリンク伝送データの再送が回避される。
加えて、上述のようにアップリンク伝送データが送信された後で、肯定応答情報が受信される場合、肯定応答情報は、基地局がアップリンク伝送データを正しく受信し、復調したことを指示する。しかし、もう1つの場合には、基地局はアップリンク伝送データを正しく受信し、復調することができず、基地局は否定応答情報を返す。ステップ201を行った後で、ユーザ機器はステップ205をさらに行うことができる。すなわちユーザ機器は、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、基地局によって送信された、アップリンク伝送データについての否定応答情報が受信される場合、ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときにアップリンク伝送データを再送する。
ステップ203とステップ204との間には絶対の順序関係はなく、ステップ203とステップ204とは同時に行われてもよく、順次に行われてもよい。図4に示されているのは、その1つの具体的実施態様にすぎない。
以下で、1つの具体的な実施形態を用いて、本発明の一実施形態のデータ伝送方法を説明する。本実施形態の方法はヘテロジニアスネットワーク(Heterogeneous and network、HetNet)に適用される。ヘテロジニアスネットワークはミクロ基地局およびマクロ基地局を含む。2つの基地局の時間周波数が整合される場合、データを送受信するためのリソースは整合性を有する。
図5を参照すると、ヘテロジニアスネットワーク内の任意の基地局について、N+0TTI(Nは0以上である)が到来したときに、ユーザ機器1は初期伝送を行う。すなわちユーザ機器1は、PUSCH上でアップリンク伝送データを送信し、同時に基地局も、N+0TTIに、ユーザ機器1によって送信されたアップリンク伝送データを受信する。
基地局がアップリンク伝送データを正しく受信し、復調した場合、N+4TTIが到来したときに、基地局は、PHICH上でACK情報を返し、同時にPDCCH上で、ユーザ機器1のために割り振られたアップリンク・スケジューリング・リソース情報を返す。アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器1が予約済みリソース上でCQI測定情報のみを送信することができることを指示する前述の第1の命令情報を含み、PDCCHは第2の命令情報(図5には不図示)をさらに搬送する。第2の命令情報は、UL-Grant情報内のNDI値を反転させることによって命令を与え、第1の命令情報は、UL-Grant情報内のCQI要求情報要素を用いて命令を与える。加えてユーザ機器1も、N+4TTIにPDCCHおよびPHICH上で情報を受信する。
N+8TTIが到来したときに、ユーザ機器1は、第1の命令情報に従って予約済みリソース上でCQI測定情報を送信し、PDCCHのUL-Grant内のNDI値が反転されている場合、ユーザ機器1はアップリンク伝送データを廃棄する。このようにして、たとえユーザ機器1がPHICH上の情報を誤ってACK情報に復調した場合でさえも、ユーザ機器1は再送を行わず、そのため、別のユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に対する干渉をもたらさない。
本発明の一実施形態は基地局を提供する。図1または図2に示す方法に従って本発明の本実施形態の基地局内のユニット間でデータ伝送を行うことができ、図6に概略的構造図が示されており、
ユーザ機器によって送信されたアップリンク伝送データを受信するアップリンク受信部10と、
アップリンク受信部10の、アップリンク伝送データについての応答情報を決定する応答決定部11と、
応答決定部11がアップリンク伝送データについての応答情報を決定する場合に、ダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器へ肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信する肯定返信部12であって、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む、肯定返信部12と
が含まれている。
さらに、肯定返信部12によって送信されるアップリンク・スケジューリング・リソース情報は第2の命令情報をさらに含み、第2の命令情報はユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用され、そのためユーザ機器は第2の命令情報に従ってアップリンク伝送データを廃棄する。
加えて、肯定返信部12は、物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH)上で肯定応答情報または否定応答情報を追加し、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のアップリンク許可情報に第1の命令情報および第2の命令情報を追加し、命令はアップリンク許可情報内のNDI値を反転させることによって与えられる。
加えて、本実施形態の基地局は、応答決定部11が、アップリンク伝送データについての応答情報が否定応答情報であると決定した場合に、ダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器がアップリンク伝送データを再送するように、ユーザ機器へ否定応答情報を送信する否定返信部13をさらに含むことができる。加えて否定返信部13は、別のユーザ機器が当該ユーザ機器の再送TTIにおいてアップリンク伝送データを送信しない構成をさらに行うことができ、その構成をPDCCH上でその別のユーザ機器へ送信し、これによっても干渉の発生を回避することができる。
肯定返信部12は、PDCCHのUL-Grant情報に、第1の命令情報と第2の命令情報の両方を追加することができることに留意すべきである。既存のUL-Grant情報はすでに、NDI情報要素およびCQI要求情報要素を含むため、肯定返信部12は、既存のプロトコルのメッセージフォーマットを変更せずに、ユーザ機器にCQIを報告するよう要求するUL-Grant情報を直接送ることによりユーザ機器へアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信することができる。加えて基地局は、基地局が、ユーザ機器によって送信され、ユーザ機器のアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上で受信される情報(すなわち、チャネル品質指標測定情報)を復号するのを抑制するポリシー事前設定部もさらに含むことができる。
本発明の本実施形態の基地局によれば、アップリンク受信部10がユーザ機器によって送信されたアップリンク伝送データを受信すると、応答決定部11が、アップリンク伝送データについての応答情報を決定し、アップリンク伝送データについての応答情報が肯定応答情報である場合、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、肯定返信部12がユーザ機器へ肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信し、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む。このようにして、ユーザ機器が誤った復調により肯定応答情報の代わりに否定応答情報を獲得した場合に、ユーザ機器は、第1の命令情報に従って予約済みリソース上でCQI測定情報を送信するが、アップリンク伝送データを再送せず、これにより、別のセルにおけるユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に対してもたらされる干渉が低減され、ユーザ機器の正常なデータ送信の効率が改善される。
本発明の一実施形態は基地局を提供する。図1または図2に示す方法に従って本発明の本実施形態の基地局内のユニット間でデータ伝送を行うことができ、図7に概略的構造図が示されており、別々にバスに接続されたメモリ20と、プロセッサ21と、入力装置23と、出力装置24とが含まれている。
メモリ20は、入力装置23を介して入力されるデータを記憶し、プロセッサ21がデータを処理するために必要なファイルといった情報をさらに記憶することができる。入力装置23および出力装置24は、基地局が別のデバイスと通信するのに使用するためのポートを含み、基地局のディスプレイ、キーボード、マウス、ポインタといった外部デバイスをさらに含むことができる。
プロセッサ21は、入力装置23がユーザ機器によって送信されたアップリンク伝送データを受信した後で、アップリンク伝送データについての応答情報を決定し、アップリンク伝送データについての応答情報が肯定応答情報である場合、ダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器へ肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信するよう出力装置24を制御し、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む。さらに、プロセッサ21はさらに、送信されたアップリンク・スケジューリング・リソース情報に第2の命令情報をさらに追加するよう出力装置24を制御し、第2の命令情報はユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用され、そのためユーザ機器は第2の命令情報に従ってアップリンク伝送データを廃棄する。
具体的には、プロセッサ21は、物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH)上で肯定応答情報または否定応答情報を追加し、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のアップリンク許可情報に第1の命令情報および第2の命令情報を追加し、命令はアップリンク許可情報内のNDI値を反転させることによって与えられる。
加えて、本発明の基地局において、プロセッサ21はさらに、アップリンク伝送データについての応答情報が否定応答情報であると決定された場合に、ユーザ機器がアップリンク伝送データを再送するように、ダウンリンク送信時間間隔が到来したときにユーザ機器へ否定応答情報を送信するよう出力装置24を制御することができる。加えてプロセッサ21は、別のユーザ機器が当該ユーザ機器の再送TTIにおいてアップリンク伝送データを送信しない構成をさらに行うことができ、その構成をPDCCH上で追加し、その構成をその別のユーザ機器へ送信するよう出力装置24を制御し、これによっても干渉の発生を回避することができる。
プロセッサ21はさらに、基地局の入力装置が、ユーザ機器によって送信され、ユーザ機器のアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上で受信される情報(すなわちチャネル品質指標測定情報)を復号するのを抑制することができることに留意すべきである。
本発明の一実施形態はユーザ機器を提供する。図3または図4に示す方法に従って本発明の本実施形態のユーザ機器内のユニット間でデータ伝送を行うことができ、図8に概略的構造図が示されており、
基地局へアップリンク伝送データを送信するアップリンク送信部30と、
基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、基地局によって送信される、アップリンク送信部30によって送信されたアップリンク伝送データについてのものである肯定応答情報、およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信する肯定受信部31であって、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む、肯定受信部31と、
ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、肯定受信部31によって受信されたアップリンク・スケジューリング・リソース情報内の第1の命令情報に従って予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信する肯定動作部32と
が含まれている。
本発明の本実施形態のユーザ機器によれば、アップリンク送信部30が、基地局へアップリンク伝送データを送信し、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、肯定受信部31が、基地局によって送信される、アップリンク伝送データについてのものである肯定応答情報、およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信し、ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、肯定動作部32が、アップリンク・スケジューリング・リソース情報に含まれる第1の命令情報に従って予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信する。このようにして、ユーザ機器が誤った復調により肯定応答情報の代わりに否定応答情報を獲得した場合に、ユーザ機器は、第1の命令情報に従って予約済みリソース上でのみCQI測定情報を送信するが、アップリンク伝送データを再送せず、これにより、別のセルにおけるユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に対してもたらされる干渉が低減され、ユーザ機器の正常なデータ送信の効率が改善される。
図9を参照すると、1つの具体的な実施形態において、ユーザ機器は、図8に示す構造を含むのみならず、廃棄部33および否定動作部34も含むことができる。
廃棄部33は、肯定受信部31によって受信されたアップリンク・スケジューリング・リソース情報が、ユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用される第2の命令情報をさらに含む場合に、第2の命令情報に従ってアップリンク伝送データを廃棄する。
否定動作部34は、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来した場合に、基地局によって送信された、アップリンク送信部30によって送信されたアップリンク伝送データについての否定応答情報を受信し、ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、アップリンク伝送データを再送する。否定動作部34が誤った復調により否定応答情報の代わりに肯定応答情報を獲得した場合、否定動作部34は、アップリンク伝送データの再送も、アップリンク伝送データの廃棄も行わない。
本実施形態のユーザ機器においては、肯定受信部31が正しい復調により肯定応答情報を獲得するかどうかにかかわらず、肯定動作部32は予約済みリソース上でCQI測定情報を送信する。さらに、肯定受信部31によって受信されたアップリンク・スケジューリング・リソース情報が第2の命令情報を含む場合には、廃棄部33はアップリンク伝送データを廃棄する。加えて、肯定受信部31は具体的には、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH)上で情報を受信し、復調により肯定応答情報を獲得し、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で情報を受信し、復調によりアップリンク・スケジューリング・リソース情報を獲得する。第1の命令情報および第2の命令情報はアップリンク許可情報内にある。
本発明の一実施形態は別のユーザ機器を提供する。図3または図4に示す方法に従って本発明の本実施形態のユーザ機器内のユニット間でデータ伝送を行うことができ、図10に概略的構造図が示されており、別々にバスに接続されたメモリ40と、プロセッサ41と、入力装置43と、出力装置44とが含まれている。
メモリ40は、入力装置43を介して入力されるデータを記憶し、プロセッサ41がデータを処理するために必要なファイルといった情報をさらに記憶することができる。入力装置43および出力装置44は、ユーザ機器が別のデバイスと通信するのに使用するためのポートを含み、ユーザ機器のディスプレイ、キーボード、マウス、ポインタといった外部デバイスをさらに含むことができる。
プロセッサ41は、基地局へアップリンク伝送データを送信するように出力装置44を制御し、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、入力装置43は、基地局によって送信される、アップリンク伝送データについてのものである肯定応答情報、およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信し、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含み、ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、プロセッサ41は、アップリンク・スケジューリング・リソース情報内の第1の命令情報に従って予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう出力装置44を制御する。
1つの具体的な実施形態においては、プロセッサ41が正しい復調により肯定応答情報を獲得するかどうかにかかわらず、プロセッサ41は、予約済みリソース上でCQI測定情報を送信するよう出力装置44を制御する。さらに、入力装置43によって受信されるアップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用される第2の命令情報を含み、プロセッサ41は、第2の命令情報に従ってアップリンク伝送データを廃棄する。加えて、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器の入力装置43は物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH)上で情報を受信し、プロセッサ41は、PHICH上の情報を復調することにより肯定応答情報を獲得することができ、同時に、入力装置43は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で情報を受信し、プロセッサ41は、PDCCH上の情報を復調することによりアップリンク・スケジューリング・リソース情報を獲得することができ、第1の命令情報および第2の命令情報はアップリンク許可情報内にある。
基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、入力装置43が、基地局によって送信された、アップリンク伝送データについての否定応答情報を受信した場合、プロセッサ41は、ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、アップリンク伝送データを再送するよう出力装置44を制御する。誤った復調により否定応答情報の代わりに肯定応答情報を獲得した場合、プロセッサ41は、アップリンク伝送データを再送するよう出力装置44を制御せず、アップリンク伝送データの廃棄も行わない。
本発明の一実施形態は、ユーザ機器と基地局とを含むデータ伝送システムをさらに提供し、基地局の構造は図6の実施形態における基地局の構造と同様であり、ユーザ機器の構造は図8または図9の実施形態におけるユーザ機器の構造と同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
本発明の一実施形態は、ユーザ機器と基地局とを含むデータ伝送システムをさらに提供し、基地局の構造は図7の実施形態における基地局の構造と同様であり、ユーザ機器の構造は図8または図10の実施形態におけるユーザ機器の構造と同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
当業者は、各実施形態における方法の各ステップの全部または一部を関連ハードウェアに命令するプログラムによって実現することができることを理解するであろう。プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクを含むことができる。
以上は、本発明の実施形態によって提供されるサービス処理方法、システム、およびデバイスに関する詳細な説明である。本明細書においては、具体例を用いて本発明の原理および実施態様が説明されており、各実施形態の説明は、本発明の方法および中核となる考え方の理解を助けるためのものにすぎない。それと同時に、当業者は、本発明の考え方に基づき、それら具体的な実施態様および適用範囲に関連して改変を加えることができる。したがって、本明細書の内容を本発明に対する限定として解釈してはならない。
1 ユーザ機器
10 アップリンク受信部
11 応答決定部
12 肯定返信部
13 否定返信部
20 メモリ
21 プロセッサ
23 入力装置
24 出力装置
30 アップリンク送信部
31 肯定受信部
32 肯定動作部
33 廃棄部
34 否定動作部
40 メモリ
41 プロセッサ
43 入力装置
44 出力装置
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み入れられる、2013年6月17日付で中国特許庁に出願された、「DATA TRANSMISSION METHOD AND SYSTEM, BASE STATION, AND USER EQUIPMENT」という名称の中国特許出願第201310239437.6号の優先権を主張するものである。
本発明は、通信技術の分野に関し、詳細には、データ伝送方法およびデータ伝送システム、基地局、ならびにユーザ機器に関する。
無線通信システムでは、基地局が、各サブフレームの特定のシンボルにおいて、ユーザ機器ごとの物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel、PHICH)リソースを割り振り、そのリソースを用いてユーザ機器へ、基地局の、アップリンク伝送データについての肯定応答(ACKnowledge、ACK)情報または否定応答((Negative ACKnowledgment、NACK)情報をフィードバックする。このようにして、ユーザ機器はPHICHを搬送する時間・周波数リソースを見つけることができ、その時間・周波数リソースを復調することによりPHICH情報を獲得する。復調によって獲得されたPHICH情報がACK情報である場合、ユーザ機器はバッファに保存された最初の4つのタイムスロットのアップリンク伝送データを廃棄する。復調によって獲得されたPHICH情報がNACK情報である場合、ユーザ機器はアップリンク伝送データを再送する。
先行技術においては、基地局の2つのセルの時間周波数が整合されている場合、2つのセルの一方におけるユーザ機器のPHICH情報受信が、他方のセルにおいて基地局によって送信される信号によって干渉される可能性があり、このことが、ユーザ機器の正しい受信率を低減させ、ユーザ機器の正常なデータ送信に影響を及ぼす。
本発明の実施形態は、ユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に伴うセル間の干渉を低減させる、データ伝送方法およびデータ伝送システム、基地局、ならびにユーザ機器を提供する。
本発明の実施形態の第1の態様はデータ伝送方法を提供し、本データ伝送方法は、
基地局が、ユーザ機器によって送信されたアップリンク伝送データを受信するステップと、
基地局が、アップリンク伝送データについての応答情報を決定するステップと、
アップリンク伝送データについての応答情報が肯定応答情報である場合に、ダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、基地局がユーザ機器へ、肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信するステップと
を含み、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む。
本発明の実施形態の第1の態様の第1の可能な実施態様において、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用される第2の命令情報をさらに含み、そのためユーザ機器は第2の命令情報に従ってアップリンク伝送データを廃棄する。
本発明の実施形態の第1の態様または第1の態様の第1の可能な実施態様に関連して、本発明の実施形態の第1の態様第2の可能な実施態様において、肯定応答情報は物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH)上で搬送され、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のアップリンク許可情報で搬送される。
本発明の実施形態の第1の態様ならびに第1の態様の第1の可能な実施態様および第2の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第3の可能な実施態様において、予約済みリソースは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)によって占有される周波数帯域の端にある。
本発明の実施形態の第1の態様ならびに第1の態様の第1の可能な実施態様から第3の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第4の可能な実施態様において、予約済みリソースは1つのリソースブロックを占有する。
本発明の実施形態の第1の態様ならびに第1の態様の第1の可能な実施態様から第4の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第1の態様の第5の可能な実施態様において、予約済みリソースは異なるユーザ機器について同じである。
本発明の実施形態の第2の態様はデータ伝送方法を提供し、本データ伝送方法は、
ユーザ機器が基地局へ、アップリンク伝送データを送信するステップと、
ユーザ機器が、基地局によって送信される、アップリンク伝送データについてのものである応答情報、およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信するステップであって、応答情報は、基地局によって送信された肯定応答情報であり、ユーザ機器によって肯定応答情報または否定応答情報に構文解析され、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む、ユーザ機器が、基地局によって送信される、アップリンク伝送データについてのものである応答情報、およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信するステップと、
ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、第1の命令情報に従って予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するステップと
を含む。
本発明の実施形態の第2の態様の第1の可能な実施態様において、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用される第2の命令情報をさらに含み、本方法は、
第2の命令情報に従ってアップリンク伝送データを廃棄するステップ
をさらに含む。
本発明の実施形態の第2の態様または第2の態様の第1の可能な実施態様に関連して、本発明の実施形態の第2の態様第2の可能な実施態様において、応答情報は物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH)上で搬送され、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のアップリンク許可情報で搬送される。
本発明の実施形態の第2の態様ならびに第2の態様の第1の可能な実施態様および第2の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第3の可能な実施態様において、予約済みリソースは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)によって占有される周波数帯域の端にある。
本発明の実施形態の第2の態様ならびに第2の態様の第1の可能な実施態様から第3の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第4の可能な実施態様において、予約済みリソースは1つのリソースブロックを占有する。
本発明の実施形態の第2の態様ならびに第2の態様の第1の可能な実施態様から第4の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第2の態様の第5の可能な実施態様において、予約済みリソースは異なるユーザ機器について同じである。
本発明の実施形態の第3の態様は基地局を提供し、本基地局は、
ユーザ機器によって送信されたアップリンク伝送データを受信するアップリンク受信部と、
アップリンク受信部の、アップリンク伝送データについての応答情報を決定する応答決定部と、
応答決定部が、アップリンク伝送データについての応答情報が肯定応答情報であると決定した場合に、ダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器へ、肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信する肯定返信部と
を含み、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む。
本発明の実施形態の第3の態様の第1の可能な実施態様において、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用される第2の命令情報をさらに含み、そのためユーザ機器は第2の命令情報に従ってアップリンク伝送データを廃棄する。
本発明の実施形態の第3の態様または第3の態様の第1の可能な実施態様に関連して、本発明の実施形態の第3の態様第2の可能な実施態様において、肯定返信部は、物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH)上で肯定応答情報を追加し、肯定応答情報をユーザ機器へ送信し、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のアップリンク許可情報にアップリンク・スケジューリング・リソース情報を追加し、アップリンク・スケジューリング・リソース情報をユーザ機器へ送信する。
本発明の実施形態の第3の態様ならびに第3の態様の第1の可能な実施態様および第2の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第3の可能な実施態様において、予約済みリソースは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)によって占有される周波数帯域の端にある。
本発明の実施形態の第3の態様および第3の態様の第1の可能な実施態様から第3の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第4の可能な実施態様において、予約済みリソースは1つのリソースブロックを占有する。
本発明の実施形態の第3の態様および第3の態様の第1の可能な実施態様から第4の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第3の態様の第5の可能な実施態様において、予約済みリソースは異なるユーザ機器について同じである。
本発明の実施形態の第4の態様はユーザ機器を提供し、本ユーザ機器は、
基地局へアップリンク伝送データを送信するアップリンク送信部と、
基地局によって送信される、アップリンク伝送データについてのものである応答情報、およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信する肯定受信部であって、応答情報は、基地局によって送信された肯定応答情報であり、ユーザ機器によって肯定応答情報または否定応答情報に構文解析され、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む、肯定受信部と、
ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、肯定受信部のアップリンク・スケジューリング・リソース情報内の第1の命令情報に従って予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信する肯定動作部と
を含む。
本発明の実施形態の第4の態様の第1の可能な実施態様において、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用される第2の命令情報をさらに含み、本ユーザ機器は、
第2の命令情報に従ってアップリンク伝送データを廃棄する廃棄部
を含む。
本発明の実施形態の第4の態様または第4の態様の第1の可能な実施態様に関連して、本発明の実施形態の第4の態様第2の可能な実施態様において、応答情報は物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH)上で搬送され、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のアップリンク許可情報で搬送される。
本発明の実施形態の第4の態様ならびに第4の態様の第1の可能な実施態様および第2の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第4の態様の第3の可能な実施態様において、予約済みリソースは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)によって占有される周波数帯域の端にある。
本発明の実施形態の第4の態様ならびに第4の態様の第1の可能な実施態様から第3の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第4の態様の第4の可能な実施態様において、予約済みリソースは1つのリソースブロックを占有する。
本発明の実施形態の第4の態様ならびに第4の態様の第1の可能な実施態様から第4の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、本発明の実施形態の第5の態様の第4の可能な実施態様において、予約済みリソースは異なるユーザ機器について同じである。
本発明の実施形態の第5の態様はデータ伝送システムを提供し、本データ伝送システムは、
本発明の実施形態の第3の態様または第3の態様の任意の可能な実施態様による基地局と、本発明の実施形態の第4の態様または第4の態様の任意の可能な実施態様によるユーザ機器と、を含む。
本発明の実施形態においては、ユーザ機器によって送信されたアップリンク伝送データを受信した後で、基地局が、アップリンク伝送データについての応答情報を決定し、アップリンク伝送データについての応答情報が肯定応答情報である場合に、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器へ、肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信し、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む。このようにして、ユーザ機器が誤った復調により肯定応答情報の代わりに否定応答情報を獲得した場合に、ユーザ機器は、第1の命令情報に従って予約済みリソース上でCQI測定情報を送信するが、アップリンク伝送データを再送せず、これにより、別のセルにおけるユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に対してもたらされる干渉が低減され、ユーザ機器の正常なデータ送信の効率が改善される。
本発明の実施形態における、または先行技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下で、それらの実施形態または先行技術を説明するのに必要な添付の図面について簡単に述べる。明らかに、以下の説明の添付の図面は、単に、本発明のいくつかの実施形態を示すにすぎず、当業者は、これら添付の図面から難なく他の図面をさらに導出することができる。
本発明の一実施形態による基地局側で実行されるデータ伝送方法の流れ図である。
本発明の一実施形態による基地局側で実行される別のデータ伝送方法の流れ図である。
本発明の一実施形態によるユーザ機器側で実行されるデータ伝送方法の流れ図である。
本発明の一実施形態によるユーザ機器側で実行される別のデータ伝送方法の流れ図である。
本発明の一適用実施形態によるデータ伝送方法の概略図である。
本発明の一実施形態による基地局の概略的構造図である。
本発明の一実施形態による別の基地局の概略的構造図である。
本発明の一実施形態によるユーザ機器の概略的構造図である。
本発明の一実施形態による別のユーザ機器の概略的構造図である。
本発明の一実施形態による別のユーザ機器の概略的構造図である。
以下で、本発明の実施形態における添付の図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確に、十分に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態の全部ではなく、一部であるにすぎない。本発明の実施形態に基づいて当業者によって難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
本発明の一実施形態は、主に無線通信システムで使用されるデータ伝送方法を提供する。本実施形態の方法は基地局によって実行される方法であり、図1に流れ図が示されており、以下のステップを含む。
ステップ101:ユーザ機器によって送信されたアップリンク伝送データを受信する。
ステップ102:アップリンク伝送データについての応答情報を決定する。基地局が前述のアップリンク伝送データを正しく受信し、構文解析することができる場合、決定される応答情報は肯定応答情報である。基地局がアップリンク伝送データを正しく受信し、構文解析することができない場合、決定される応答情報は否定応答情報である。
ステップ103:ステップ102で決定された、アップリンク伝送データについての応答情報が肯定応答情報である場合、基地局のダウンリンク送信時間間隔(Transmission Time Interval、TTI)が到来したときに、基地局はユーザ機器へ、肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信する。アップリンク・スケジューリング・リソース情報は第1の命令情報を含み、第1の命令情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標(Channel Quality Indicator、CQI)測定情報を送信するよう命令するのに使用される。
基地局は、PHICH上で肯定応答情報を追加し、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)上で第1の命令情報を追加し、ダウンリンクTTIの到来時に、PHICHおよびPDCCH上でユーザ機器へ情報を送信することができる。具体的には、CQIだけを送信するよう求める要求がPDCCH上で搬送され、要求内のCQI要求フィールド(request field)が、要求がCQI測定情報の送信だけに使用されることを指示する1に設定される。加えてシグナリングはユーザ機器のために割り振られる予約済みリソースも含み、予約済みリソースはリソースブロック(Resource Block、RB)として割り振ることができ、リソースブロックのサイズおよび位置を基地局がユーザ機器の実際の要件に従って決定することができる。ユーザ機器がアップリンク伝送データを送信するときに使用される物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)に及ぼす影響を最小化するために、一般に予約済みリソースは、PUSCHによって占有される周波数帯域の端に置かれ、少なくとも1つのRB(例えば第0のRB)を占有するにすぎず、同じ予約済みリソースを異なるユーザ機器のために割り振ることができる。
基地局が肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信した後で、ユーザ機器は、ダウンリンクTTIにおいてPHICHおよびPDCCH上で情報を受信し、復調する。ユーザ機器がPHICH上の情報を誤って否定応答情報に復調し、ユーザ機器が復調によりPDCCHの第1の命令情報を獲得した場合、ユーザ機器はアップリンク伝送データを再送せず、第1の命令情報によって指示される予約済みリソース上でCQI測定情報を送信し、これは別のセルにおけるユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に干渉しない。加えて基地局も予約済みリソース上でユーザ機器に対応する受信データを復号しない。このようにして、ユーザ機器によって送信されるCQI測定情報は干渉されない。PDCCH上の情報の復調閾値はPHICH上の情報の復調閾値より小さく、PDCCH上の情報のためのより多くの性能保証アルゴリズムが存在するため、ユーザ機器がPDCCH上の情報を正しく復調することはより容易であり、これにより実際上、ユーザ機器が誤った復調によりPHICH上で肯定応答情報の代わりに否定応答情報を獲得したときに、別のユーザ機器のアップリンク伝送データ送信が干渉を受ける問題が解決される。
さらに、PDCCHは第1の命令情報などの情報を搬送することができ、PDCCHは第2の命令情報をさらに搬送することができ、第2の命令情報は、ユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用される。具体的には、基地局は、PDCCH上で新しいアップリンク許可(UL-Grant)情報を追加し、アップリンク許可情報内の新しいデータ指標(New Data Indicator、NDI)値を反転させる(例えば、値は0から1に、または1から0に変更される)て、ユーザに、NDI値を反転させることにより、新しいアップリンク伝送を行うよう命令することができる。このようにして、ユーザ機器は第2の命令情報に従ってステップ101でアップリンク伝送データを廃棄し、これによりさらにアップリンク伝送データの再送が妨げされる。
基地局は、PDCCHのUL-Grant情報に、第1の命令情報と第2の命令情報の両方を追加することができることに留意すべきである。既存のUL-Grant情報はすでに、NDI情報要素およびCQI要求情報要素を含むため、基地局は、既存のプロトコルのメッセージフォーマットを変更せずに、ユーザ機器にCQIを報告するよう要求するUL-Grant情報を直接送ることによりユーザ機器へアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信することができ、そのため、本発明の本実施形態の方法をわずかな変更によって実現することができる。
本発明の本実施形態においては、ユーザ機器によって送信されたアップリンク伝送データを受信した後で、基地局が、アップリンク伝送データについての応答情報を決定し、アップリンク伝送データについての応答情報が肯定応答情報である場合に、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器へ、肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信し、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含むことがわかる。このようにして、ユーザ機器が誤った復調により肯定応答情報の代わりに否定応答情報を獲得した場合に、ユーザ機器は、第1の命令情報に従って予約済みリソース上でCQI測定情報を送信するが、アップリンク伝送データを再送せず、これにより、別のセルにおけるユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に対してもたらされる干渉が低減され、ユーザ機器の正常なデータ送信の効率が改善される。
前述の実施形態のステップ101からステップ103には、基地局が、アップリンク伝送データについての応答情報は肯定応答情報であると決定する場合に使用される方法が記述されていることに留意すべきである。別の具体的実施形態においては、図2を参照すると、ステップ102でアップリンク伝送データについての応答情報は否定応答情報であると決定される場合に、基地局はステップ104を行う。すなわち基地局は、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器がアップリンク伝送データを再送するように、PHICH上でユーザ機器へ否定応答情報を送信する。ユーザ機器が誤った復調により否定応答情報の代わりに肯定応答情報を獲得した場合、ユーザ機器はアップリンク伝送データを再送しない。しかし、基地局は第2の命令情報を送信しないため、ユーザ機器も前述のアップリンク伝送データを廃棄せず、ユーザ機器は後続のアップリンクTTIにおいてアップリンク伝送データを再送することができる。
加えて、本実施形態において基地局は、アップリンク送信時間間隔が到来したときにユーザ機器はアップリンク伝送データを再送するものとみなす。したがって基地局は、別のユーザ機器が当該ユーザ機器の再送TTIにおいてアップリンク伝送データを送信しない構成を行うことができ、その構成をPDCCH上でその別のユーザ機器へ送信し、これによっても干渉の発生を回避することができる。
本発明の一実施形態は、主に無線通信システムで使用される別のデータ伝送方法をさらに提供する。本実施形態の方法はユーザ機器によって実行される方法であり、図3に流れ図が示されており、以下のステップを含む。
ステップ201:基地局へアップリンク伝送データを送信する。
ステップ202:基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、基地局によって送信される、アップリンク伝送データについてのものである肯定応答情報、およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信する。アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む。
本実施形態において基地局は、PHICH上で肯定応答情報を追加し、PDCCH上で第1の命令情報を含むアップリンク・スケジューリング・リソース情報を追加し、アップリンク・スケジューリング・リソース情報をユーザ機器へ送信する。ユーザ機器がこれらのステップを行う場合に、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器は、PHICH上で情報を受信し、復調により肯定応答情報を獲得し、PDCCH上で情報を受信し、復調によりアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信する。
ステップ203:ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、第1の命令情報に従って予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信する。このようにして、たとえユーザ機器が誤った復調により肯定応答情報の代わりに否定応答情報を獲得した場合でさえも、ユーザ機器は、アップリンク送信時間間隔が到来したときに前述のアップリンク伝送データを再送せず、したがって、別のユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に対する干渉がもたらされない。
本発明の本実施形態においては、ユーザ機器が基地局へアップリンク伝送データを送信し、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、基地局によって送信される、アップリンク伝送データについてのものである肯定応答情報、およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信すると、ユーザ機器は、ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、アップリンク・スケジューリング・リソース情報に含まれる第1の命令情報に従って予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信することがわかる。このようにして、ユーザ機器が誤った復調により肯定応答情報の代わりに否定応答情報を獲得した場合に、ユーザ機器は、第1の命令情報に従って予約済みリソース上でのみCQI測定情報を送信するが、アップリンク伝送データを再送せず、これにより、別のセルにおけるユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に対してもたらされる干渉が低減され、ユーザ機器の正常なデータ送信の効率が改善される。
図4を参照すると、1つの具体的な実施形態において、PDCCH上で基地局によってユーザ機器へ送信されるアップリンク・スケジューリング・リソース情報は、第1の命令情報を含むのみならず、第2の命令情報を含むこともでき、第2の命令情報は、ユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用されることに留意すべきである。具体的には、第2の命令情報および前述の第1の命令情報は、PDDCHのアップリンク許可情報で搬送することができ、ステップ201からステップ203を行うことに加え、ユーザ機器はステップ204をさらに行うことができる。すなわちユーザ機器は、第2の命令情報に従って前述のアップリンク許可情報を廃棄することができ、これによりさらにアップリンク伝送データの再送が回避される。
加えて、上述のようにアップリンク伝送データが送信された後で、肯定応答情報が受信される場合、肯定応答情報は、基地局がアップリンク伝送データを正しく受信し、復調したことを指示する。しかし、もう1つの場合には、基地局はアップリンク伝送データを正しく受信し、復調することができず、基地局は否定応答情報を返す。ステップ201を行った後で、ユーザ機器はステップ205をさらに行うことができる。すなわちユーザ機器は、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、基地局によって送信された、アップリンク伝送データについての否定応答情報が受信される場合、ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときにアップリンク伝送データを再送する。
ステップ203とステップ204との間には絶対の順序関係はなく、ステップ203とステップ204とは同時に行われてもよく、順次に行われてもよい。図4に示されているのは、その1つの具体的実施態様にすぎない。
以下で、1つの具体的な実施形態を用いて、本発明の一実施形態のデータ伝送方法を説明する。本実施形態の方法はヘテロジニアスネットワーク(Heterogeneous and network、HetNet)に適用される。ヘテロジニアスネットワークはミクロ基地局およびマクロ基地局を含む。2つの基地局の時間周波数が整合される場合、データを送受信するためのリソースは整合性を有する。
図5を参照すると、ヘテロジニアスネットワーク内の任意の基地局について、N+0TTI(Nは0以上である)が到来したときに、ユーザ機器1は初期伝送を行う。すなわちユーザ機器1は、PUSCH上でアップリンク伝送データを送信し、同時に基地局も、N+0TTIに、ユーザ機器1によって送信されたアップリンク伝送データを受信する。
基地局がアップリンク伝送データを正しく受信し、復調した場合、N+4TTIが到来したときに、基地局は、PHICH上でACK情報を返し、同時にPDCCH上で、ユーザ機器1のために割り振られたアップリンク・スケジューリング・リソース情報を返す。アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器1が予約済みリソース上でCQI測定情報のみを送信することができることを指示する前述の第1の命令情報を含み、PDCCHは第2の命令情報(図5には不図示)をさらに搬送する。第2の命令情報は、UL-Grant情報内のNDI値を反転させることによって命令を与え、第1の命令情報は、UL-Grant情報内のCQI要求情報要素を用いて命令を与える。加えてユーザ機器1も、N+4TTIにPDCCHおよびPHICH上で情報を受信する。
N+8TTIが到来したときに、ユーザ機器1は、第1の命令情報に従って予約済みリソース上でCQI測定情報を送信し、PDCCHのUL-Grant内のNDI値が反転されている場合、ユーザ機器1はアップリンク伝送データを廃棄する。このようにして、たとえユーザ機器1がPHICH上の情報を誤ってACK情報に復調した場合でさえも、ユーザ機器1は再送を行わず、そのため、別のユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に対する干渉をもたらさない。
本発明の一実施形態は基地局を提供する。図1または図2に示す方法に従って本発明の本実施形態の基地局内のユニット間でデータ伝送を行うことができ、図6に概略的構造図が示されており、
ユーザ機器によって送信されたアップリンク伝送データを受信するアップリンク受信部10と、
アップリンク受信部10の、アップリンク伝送データについての応答情報を決定する応答決定部11と、
応答決定部11がアップリンク伝送データについての応答情報を決定する場合に、ダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器へ肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信する肯定返信部12であって、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む、肯定返信部12と
が含まれている。
さらに、肯定返信部12によって送信されるアップリンク・スケジューリング・リソース情報は第2の命令情報をさらに含み、第2の命令情報はユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用され、そのためユーザ機器は第2の命令情報に従ってアップリンク伝送データを廃棄する。
加えて、肯定返信部12は、物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH)上で肯定応答情報または否定応答情報を追加し、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のアップリンク許可情報に第1の命令情報および第2の命令情報を追加し、命令はアップリンク許可情報内のNDI値を反転させることによって与えられる。
加えて、本実施形態の基地局は、応答決定部11が、アップリンク伝送データについての応答情報が否定応答情報であると決定した場合に、ダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器がアップリンク伝送データを再送するように、ユーザ機器へ否定応答情報を送信する否定返信部13をさらに含むことができる。加えて否定返信部13は、別のユーザ機器が当該ユーザ機器の再送TTIにおいてアップリンク伝送データを送信しない構成をさらに行うことができ、その構成をPDCCH上でその別のユーザ機器へ送信し、これによっても干渉の発生を回避することができる。
肯定返信部12は、PDCCHのUL-Grant情報に、第1の命令情報と第2の命令情報の両方を追加することができることに留意すべきである。既存のUL-Grant情報はすでに、NDI情報要素およびCQI要求情報要素を含むため、肯定返信部12は、既存のプロトコルのメッセージフォーマットを変更せずに、ユーザ機器にCQIを報告するよう要求するUL-Grant情報を直接送ることによりユーザ機器へアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信することができる。加えて基地局は、基地局が、ユーザ機器によって送信され、ユーザ機器のアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上で受信される情報(すなわち、チャネル品質指標測定情報)を復号するのを抑制するポリシー事前設定部もさらに含むことができる。
本発明の本実施形態の基地局によれば、アップリンク受信部10がユーザ機器によって送信されたアップリンク伝送データを受信すると、応答決定部11が、アップリンク伝送データについての応答情報を決定し、アップリンク伝送データについての応答情報が肯定応答情報である場合、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、肯定返信部12がユーザ機器へ肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信し、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む。このようにして、ユーザ機器が誤った復調により肯定応答情報の代わりに否定応答情報を獲得した場合に、ユーザ機器は、第1の命令情報に従って予約済みリソース上でCQI測定情報を送信するが、アップリンク伝送データを再送せず、これにより、別のセルにおけるユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に対してもたらされる干渉が低減され、ユーザ機器の正常なデータ送信の効率が改善される。
本発明の一実施形態は基地局を提供する。図1または図2に示す方法に従って本発明の本実施形態の基地局内のユニット間でデータ伝送を行うことができ、図7に概略的構造図が示されており、別々にバスに接続されたメモリ20と、プロセッサ21と、入力装置23と、出力装置24とが含まれている。
メモリ20は、入力装置23を介して入力されるデータを記憶し、プロセッサ21がデータを処理するために必要なファイルといった情報をさらに記憶することができる。入力装置23および出力装置24は、基地局が別のデバイスと通信するのに使用するためのポートを含み、基地局のディスプレイ、キーボード、マウス、ポインタといった外部デバイスをさらに含むことができる。
プロセッサ21は、入力装置23がユーザ機器によって送信されたアップリンク伝送データを受信した後で、アップリンク伝送データについての応答情報を決定し、アップリンク伝送データについての応答情報が肯定応答情報である場合、ダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器へ肯定応答情報およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を送信するよう出力装置24を制御し、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む。さらに、プロセッサ21はさらに、送信されたアップリンク・スケジューリング・リソース情報に第2の命令情報をさらに追加するよう出力装置24を制御し、第2の命令情報はユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用され、そのためユーザ機器は第2の命令情報に従ってアップリンク伝送データを廃棄する。
具体的には、プロセッサ21は、物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH)上で肯定応答情報または否定応答情報を追加し、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のアップリンク許可情報に第1の命令情報および第2の命令情報を追加し、命令はアップリンク許可情報内のNDI値を反転させることによって与えられる。
加えて、本発明の基地局において、プロセッサ21はさらに、アップリンク伝送データについての応答情報が否定応答情報であると決定された場合に、ユーザ機器がアップリンク伝送データを再送するように、ダウンリンク送信時間間隔が到来したときにユーザ機器へ否定応答情報を送信するよう出力装置24を制御することができる。加えてプロセッサ21は、別のユーザ機器が当該ユーザ機器の再送TTIにおいてアップリンク伝送データを送信しない構成をさらに行うことができ、その構成をPDCCH上で追加し、その構成をその別のユーザ機器へ送信するよう出力装置24を制御し、これによっても干渉の発生を回避することができる。
プロセッサ21はさらに、基地局の入力装置が、ユーザ機器によって送信され、ユーザ機器のアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上で受信される情報(すなわちチャネル品質指標測定情報)を復号するのを抑制することができることに留意すべきである。
本発明の一実施形態はユーザ機器を提供する。図3または図4に示す方法に従って本発明の本実施形態のユーザ機器内のユニット間でデータ伝送を行うことができ、図8に概略的構造図が示されており、
基地局へアップリンク伝送データを送信するアップリンク送信部30と、
基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、基地局によって送信される、アップリンク送信部30によって送信されたアップリンク伝送データについてのものである肯定応答情報、およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信する肯定受信部31であって、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含む、肯定受信部31と、
ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、肯定受信部31によって受信されたアップリンク・スケジューリング・リソース情報内の第1の命令情報に従って予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信する肯定動作部32と
が含まれている。
本発明の本実施形態のユーザ機器によれば、アップリンク送信部30が、基地局へアップリンク伝送データを送信し、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、肯定受信部31が、基地局によって送信される、アップリンク伝送データについてのものである肯定応答情報、およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信し、ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、肯定動作部32が、アップリンク・スケジューリング・リソース情報に含まれる第1の命令情報に従って予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信する。このようにして、ユーザ機器が誤った復調により肯定応答情報の代わりに否定応答情報を獲得した場合に、ユーザ機器は、第1の命令情報に従って予約済みリソース上でのみCQI測定情報を送信するが、アップリンク伝送データを再送せず、これにより、別のセルにおけるユーザ機器のアップリンク伝送データ送信に対してもたらされる干渉が低減され、ユーザ機器の正常なデータ送信の効率が改善される。
図9を参照すると、1つの具体的な実施形態において、ユーザ機器は、図8に示す構造を含むのみならず、廃棄部33および否定動作部34も含むことができる。
廃棄部33は、肯定受信部31によって受信されたアップリンク・スケジューリング・リソース情報が、ユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用される第2の命令情報をさらに含む場合に、第2の命令情報に従ってアップリンク伝送データを廃棄する。
否定動作部34は、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来した場合に、基地局によって送信された、アップリンク送信部30によって送信されたアップリンク伝送データについての否定応答情報を受信し、ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、アップリンク伝送データを再送する。否定動作部34が誤った復調により否定応答情報の代わりに肯定応答情報を獲得した場合、否定動作部34は、アップリンク伝送データの再送も、アップリンク伝送データの廃棄も行わない。
本実施形態のユーザ機器においては、肯定受信部31が正しい復調により肯定応答情報を獲得するかどうかにかかわらず、肯定動作部32は予約済みリソース上でCQI測定情報を送信する。さらに、肯定受信部31によって受信されたアップリンク・スケジューリング・リソース情報が第2の命令情報を含む場合には、廃棄部33はアップリンク伝送データを廃棄する。加えて、肯定受信部31は具体的には、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH)上で情報を受信し、復調により肯定応答情報を獲得し、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で情報を受信し、復調によりアップリンク・スケジューリング・リソース情報を獲得する。第1の命令情報および第2の命令情報はアップリンク許可情報内にある。
本発明の一実施形態は別のユーザ機器を提供する。図3または図4に示す方法に従って本発明の本実施形態のユーザ機器内のユニット間でデータ伝送を行うことができ、図10に概略的構造図が示されており、別々にバスに接続されたメモリ40と、プロセッサ41と、入力装置43と、出力装置44とが含まれている。
メモリ40は、入力装置43を介して入力されるデータを記憶し、プロセッサ41がデータを処理するために必要なファイルといった情報をさらに記憶することができる。入力装置43および出力装置44は、ユーザ機器が別のデバイスと通信するのに使用するためのポートを含み、ユーザ機器のディスプレイ、キーボード、マウス、ポインタといった外部デバイスをさらに含むことができる。
プロセッサ41は、基地局へアップリンク伝送データを送信するように出力装置44を制御し、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、入力装置43は、基地局によって送信される、アップリンク伝送データについてのものである肯定応答情報、およびアップリンク・スケジューリング・リソース情報を受信し、アップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器にアップリンク・スケジューリング・リソースの予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう命令するのに使用される第1の命令情報を含み、ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、プロセッサ41は、アップリンク・スケジューリング・リソース情報内の第1の命令情報に従って予約済みリソース上でチャネル品質指標測定情報を送信するよう出力装置44を制御する。
1つの具体的な実施形態においては、プロセッサ41が正しい復調により肯定応答情報を獲得するかどうかにかかわらず、プロセッサ41は、予約済みリソース上でCQI測定情報を送信するよう出力装置44を制御する。さらに、入力装置43によって受信されるアップリンク・スケジューリング・リソース情報は、ユーザ機器に新しいアップリンク伝送を行うよう命令するのに使用される第2の命令情報を含み、プロセッサ41は、第2の命令情報に従ってアップリンク伝送データを廃棄する。加えて、基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、ユーザ機器の入力装置43は物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH)上で情報を受信し、プロセッサ41は、PHICH上の情報を復調することにより肯定応答情報を獲得することができ、同時に、入力装置43は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で情報を受信し、プロセッサ41は、PDCCH上の情報を復調することによりアップリンク・スケジューリング・リソース情報を獲得することができ、第1の命令情報および第2の命令情報はアップリンク許可情報内にある。
基地局のダウンリンク送信時間間隔が到来したときに、入力装置43が、基地局によって送信された、アップリンク伝送データについての否定応答情報を受信した場合、プロセッサ41は、ユーザ機器のアップリンク送信時間間隔が到来したときに、アップリンク伝送データを再送するよう出力装置44を制御する。誤った復調により否定応答情報の代わりに肯定応答情報を獲得した場合、プロセッサ41は、アップリンク伝送データを再送するよう出力装置44を制御せず、アップリンク伝送データの廃棄も行わない。
本発明の一実施形態は、ユーザ機器と基地局とを含むデータ伝送システムをさらに提供し、基地局の構造は図6の実施形態における基地局の構造と同様であり、ユーザ機器の構造は図8または図9の実施形態におけるユーザ機器の構造と同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
本発明の一実施形態は、ユーザ機器と基地局とを含むデータ伝送システムをさらに提供し、基地局の構造は図7の実施形態における基地局の構造と同様であり、ユーザ機器の構造は図8または図10の実施形態におけるユーザ機器の構造と同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
当業者は、各実施形態における方法の各ステップの全部または一部を関連ハードウェアに命令するプログラムによって実現することができることを理解するであろう。プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクを含むことができる。
以上は、本発明の実施形態によって提供されるサービス処理方法、システム、およびデバイスに関する詳細な説明である。本明細書においては、具体例を用いて本発明の原理および実施態様が説明されており、各実施形態の説明は、本発明の方法および中核となる考え方の理解を助けるためのものにすぎない。それと同時に、当業者は、本発明の考え方に基づき、それら具体的な実施態様および適用範囲に関連して改変を加えることができる。したがって、本明細書の内容を本発明に対する限定として解釈してはならない。
1 ユーザ機器
10 アップリンク受信部
11 応答決定部
12 肯定返信部
13 否定返信部
20 メモリ
21 プロセッサ
23 入力装置
24 出力装置
30 アップリンク送信部
31 肯定受信部
32 肯定動作部
33 廃棄部
34 否定動作部
40 メモリ
41 プロセッサ
43 入力装置
44 出力装置