JP2016526532A - GpGオリゴデオキシヌクレオチドおよびサイクリックdi‐GMPを含む医薬組成物 - Google Patents

GpGオリゴデオキシヌクレオチドおよびサイクリックdi‐GMPを含む医薬組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、第一の免疫賦活剤が非メチル化シチジルグアノシルオリゴデオキシヌクレオチド(CpG ODN)でありおよび第二の免疫賦活剤が3´,5´‐サイクリックジグアニル酸(c‐di‐GMP)である、少なくとも二つの免疫賦活剤の免疫刺激量、ならびに薬剤的に許容可能な担体を含む医薬組成物に関する。本発明はまた、腫瘍特異抗原に対する免疫応答の誘導のための該医薬組成物の使用に関する。また本発明は、イン・サイチュでの腫瘍破壊治療におけるその使用ならびに癌に罹患している哺乳動物の治療における使用のための該医薬組成物に関する。【選択図】なし

Description

本発明は、少なくとも二つの免疫賦活剤の免疫刺激量を含む医薬組成物、腫瘍特異抗原に対する免疫応答の誘導のためのそれらの使用、イン・サイチュでの腫瘍破壊治療におけるそれらの使用ならびに癌に罹患している哺乳動物の治療における使用のための該医薬組成物に関する。
癌は、新生物性成長(neoplastic growth)を記述するために使用される一般的な用語である。新生物(neoplasm)は、一般に正常よりも高速度で増殖する組織の異常な、通常は脱分化型の形態と考えられている。ほとんどの場合、新生細胞(neoplastic cell)は周辺組織に浸潤し、さらに転移して身体の他の場所で成長し続ける。
例えば、外科的処置等の、新生物塊(neoplastic mass)すなわち腫瘍の局所および局部治療は、起こり得る転移に作用しない。従って追加の治療、例えば、細胞障害性薬剤による治療等が必要である。このような治療は一般に化学療法として知られている。
他のアプローチは、腫瘍特異抗原に対する液性免疫応答の誘導であり、しばしば癌免疫療法と称される。腫瘍特異抗原に対するこのような免疫応答の良好な誘導の優位性は、それがしばらくの間持続し、局所腫瘍の治療が可能でない、身体の他の場所での腫瘍局在を排除することである。腫瘍抗原に対する液性免疫応答に関する系統的な総説は、Reuschenbach,M.らによってCancer Immunol.Immunother.58:1535‐1544(2009)に掲載されている。時々、一または複数の自己腫瘍抗原に対する自発的な液性免疫応答が報告される。別の場合、液性免疫応答は、例えば、腫瘍細胞を単離し、インビトロでこれらの細胞を増殖ならびに引き続いて死滅させ、その後に免疫賦活剤の存在下で患者へ注入することによって、計画的に誘導される。
局所治療は、もちろん固形腫瘍治療における第一のステップである。これは、伝統的に腫瘍切除によって行われる。別のアプローチは、イン・サイチュでの腫瘍破壊である。イン・サイチュでの腫瘍破壊の特徴は、腫瘍が除去されず壊死されることである。原則として、放射線治療がイン・サイチュでの腫瘍破壊の方式であるが、腫瘍破壊の多数の他の方法が開発されている。一般的な方法は、例えば、光増感性化合物とその後のレーザーによるそれらの活性化の組み合せ、レーザー光、マイクロ波、電流、超音波、高密度焦点式超音波による、またはラジオ波によるイン・サイチュでの加熱、または凍結治療:凍結により組織を壊死させることである。
イン・サイチュでの腫瘍破壊は、破壊された腫瘍塊を身体内に存在したまま残す。これは、イン・サイチュで破壊された腫瘍における腫瘍特異抗原に対する免疫応答を試行し構築すること(癌免疫療法)を可能とする。腫瘍特異抗原に対するこのような免疫応答誘導の優位性は、腫瘍由来の物質を単離し、インビトロでの増殖および患者への再注入をしなくても良いことである。
非自己抗原に基づくワクチン開発からの知見に反して、免疫応答を誘導する方法にかかわらず、腫瘍特異抗原に対する免疫応答の誘導は決して容易ではない。基本的に腫瘍抗原は、大部分は身体の正常成分:自己抗原である。従って免疫系それ自体としては、自己指向性免疫応答を下方制御し、自己抗原に対して寛容状態をもたらす。
従って癌免疫療法の開発は、免疫賦活に基づく極めて特別なアプローチを必要とする。免疫賦活とは、免疫応答の発生の速度および/または範囲を増加することによる、および/またはその持続期間を延長することによる、免疫応答の強化に対する一般用語である。
現在、非メチル化シチジルグアノシルオリゴデオキシヌクレオチド(CpG ODN)が、腫瘍特異自己抗原に対する免疫応答を誘導することのできる、最も好ましい特効のある免疫賦活化合物の群であると考えられている。
これらのシチジルグアノシルオリゴデオキシヌクレオチドは、Toll様受容体9(TLR9)アゴニストとして作用する。CpGモチーフは、それらのTh1応答および腫瘍特異的CD8Tリンパ球の優先的な誘導のために優れている。TLR9は主として、B細胞および樹状細胞(DC)によって発現され、これらの細胞は、CpGモチーフを内部移行し、これに直接応答する。TLR9のトリガーに際して、DCは成熟し排泄リンパ節に移行し、そこでDCはTおよびBリンパ球に対し抗原を提示する。重要なことにこれらのDCは、MHCクラスI分子に捕捉された抗原を提示する独自の能力を獲得し、それは交差提示として知られるプロセスであり、腫瘍特異的CTL(細胞障害性Tリンパ球)の効率的なプライミング(準備刺激)にとって極めて重要である。それ自体、CpG ODN投与は、予防的環境において腫瘍増殖を防止することが報告されており、マウスにおける定着腫瘍を根絶することもできた。Nierkens,S.et al.(Cancer Res.68:5390‐5396(2008)およびRoux,S.et al.(Cancer Immunol.Immunoth.57:1291‐1300(2008))
ただし、たとえこれらの腫瘍増殖の防止および定着腫瘍の根絶は意義深いとしても、それは処置されたすべての動物において認められるわけではない。
それ故に、CpG ODNの効果レベルをさらに高めるための方法に対する継続的な探索が存在する。
本発明は、CpG ODNの効果レベルを高めるための手段を提供する。
CpG ODNが3’,5’‐サイクリックジグアニル酸(しばしばサイクリックジ‐GMPまたは単にc‐di‐GMPと称される)と組み合されるとき、これら二つの成分の驚くほど高い免疫賦活効果が認められ、著明な生存率の改善をもたらすことが、驚くべきことに今や見出だされた。腫瘍特異抗原に対する免疫応答誘導におけるTLR9およびそのアゴニストの重要な役割を考えると、TLR9機構と全く関係がないc‐di‐GMPが、それにもかかわらずCpG ODNと組み合されるときに、腫瘍特異自己抗原に対する免疫応答を誘導するために極めて適していると分かったことは本当に驚くべきことである。
サイクリックdi‐GMPは、多様な細菌種に存在する細胞内シグナル伝達分子である(Amikam,D.et al.,J.Bacteriol.171:6649‐6655(1989),Ross,P.et al.,Nature 325:279‐281(1987)およびD’Argenio,D.A.et al.,Microbiology 150:2497‐2504(2004)。
サイクリックdi‐GMPは、種々の細菌感染に対する哺乳動物における増強された防御的な自然免疫を刺激することができる(Ogunniyi,A.D.et al.,Vaccine 26:4676‐4685(2008)およびKaraolis D.K.R.et al.,Inf.And Immun.75:4942‐4950(2007))。
ワクチン用免疫賦活剤としてのc‐di‐GMPの使用が、とりわけ近年Gray,P.M.らによって記載された(Cellular Immunology 278:113‐119(2012))。この発表においては、c‐di‐GMPならびに他の既知のワクチン免疫賦活剤であるLPS、CpG ODNおよび従来のアルミニウム塩に基づく免疫賦活剤との間で比較が行われた。
しかしながらc‐di‐GMPの使用は、当該技術分野において典型的な非自己ワクチン化との関連で:細菌病原体を含むワクチンにおける免疫賦活剤として主に知られている。インビトロでの基底癌細胞およびGF‐刺激ヒト結腸癌細胞に関するc‐di‐GMPの阻害効果を記載する論文が発表されている。(Karaolis,D,K.R.et al.,BBRC 329:40‐45(2005))。しかしながらc‐di‐GMPは、恐らく上記の理由のために、CpG ODNとの組み合せでの自己指向性免疫応答における使用のための免疫賦活剤としてこれまで示唆されたことはなかった。免疫刺激における使用のためのCpG ODNは、1994年以来記載されている(米国特許US6429199)。CpGモチーフは、基本的に5’‐X‐C‐pG‐X‐3’の構造を有する。CpGモチーフ5’‐Pu‐Pu‐CpG‐Pyr‐Pyrが、中でも最も免疫賦活性であることが知られている(Scheule,R.K.,Advanced Drug Delivery Reviews 44:119‐134(2000))。基本的にCpG ODNの長さは8から80塩基であり、CpG ODNは少なくとも一つの非メチル化CpGモチーフを含む。
異なる動物種における効果のわずかな違いが頻繁に認められる。単に一例として;ヒトTLR9は、CpGモチーフG‐T‐CpG‐T‐Tによって最適にトリガーされ、一方でマウスTLR9は、G‐A‐CpG‐T‐Tによってさらに最適にトリガーされる(Krieg,A.M.,Nature Medicine 9:831‐835(2003)。
7つの家畜種および3つの実験室種に対する最適なCpGモチーフが、Rankin,R.らによってAntisense and Nucleic Acid Drug Development 11:333‐340(2001)において記載されている。イヌおよびネコの免疫細胞増殖を効率的に刺激するCpGモチーフが、Wernette,C.M.らによってVeterinary Immunol.And Immunopath.84:223‐236(2002)において記載されている。家禽におけるCpGモチーフの適用が、とりわけAmeiss,K.A.らによってVeterinary Immunol.And Immunopath.110:257‐267(2006)において記載されている。
CpG ODNは、さらにWO2012/089800、WO2012/160183およびWO2012/160184に記載されている。異なるCpGモチーフを有するCpG ODNは、容易に市販品として入手可能であり、望むならばCpG ODNは簡単に合成される。CpG ODNの適量は、とりわけ上記の刊行物および実施例の欄において見出し得る。
従って本発明の第一の実施形態は、第一の免疫賦活剤がCpG ODNであり、第二の免疫賦活剤が3’,5’‐サイクリックジグアニル酸(c‐di‐GMP)である、少なくとも二つの免疫賦活剤の免疫刺激量、ならびに薬剤的に許容可能な担体を含む医薬組成物に関する。
c‐di‐GMPおよびCpG ODNの適量の決定に関しては、以下の通りである。
c‐di‐GMPに関して非常に適した量は、体重kg当たり100μgおよび体重kg当たり50mgの間の範囲である。さらに一層適した量は、500μg〜5mg/kgである。単に一例として:マウスにおける使用に関しては、30μg量のc‐di‐GMP/マウス(50g)が極めて適した量である。ヒトにおける使用に関しては、同等に適した量はヒト当たり45mgのc‐di‐GMPである。
CpG ODNに関してマイクログラムでの適した量は、とりわけCpG ODNの長さに依存する。いずれのCpG ODNの分子量もおおむね303×nと関係し、ここでnはCpG ODN内のヌクレオチド数である。単に一例として:20‐merのCpG ODNの1mMは約6μgである。
もちろんCpG ODNの適量はまた、CpGの処方に依存する。極めて強い免疫賦活性CpG ODNは、より弱いCpG ODNよりもより低い量で投与され得る。
単に指標として:当該技術分野において周知のCpG1668(‘5‐TCCATGACGTTCCTGATGCT‐3’)等の平均的な免疫賦活性の20‐merのCpG ODNの適量は、体重kg当たり20μgおよび体重kg当たり50mgの間の範囲である。より適した量は500μg〜5mg/kgの範囲である。
相当する40‐merのCpG ODNに関して、これは1000μg〜10mg/kgを意味する。
c‐di‐GMPおよびCpG ODNは通常、薬剤的に許容可能な担体の中で投与される。担体は、好ましくはc‐di‐GMPおよびCpG DONが容易に溶解する液体である。極めて適した担体は水および生理食塩水(PBS(リン酸緩衝食塩水))である。
従って、単に一例として:本発明によるおよびヒトの治療に適した医薬組成物は、例えば、100μlのPBS中に45mgのc‐di‐GMPおよび75mgのCpG ODNを含み得る。
実施例において、c‐di‐GMPおよびCpG ODNの適量についての情報をさらに提供する。引用する参考文献は、種々の状況下での適量のさらなる例を提供する。
c‐di‐GMPおよびCpG ODNの双方の免疫刺激量を含むこのような医薬組成物は、腫瘍特異抗原に対する免疫応答の誘導のために多数の方法において使用され得る。これは例えば、上記のインビトロで培養した腫瘍細胞との組合せでの使用、または上記の腫瘍破壊法との組み合せでの使用であり得る。
従って本発明の第二の実施形態は、腫瘍特異抗原に対する免疫応答の誘導における使用のための本発明の医薬組成物に関する。
腫瘍破壊のときまたはその前後における、腫瘍内またはその周辺へのc‐di‐GMPおよびCpG ODNの併用投与は、イン・サイチュでの腫瘍破壊後の腫瘍特異抗原に対する極めて著明な免疫応答を誘導することが見出だされた。この免疫応答は持続性であり、かつ個々の免疫賦活剤によって誘導される免疫応答よりも顕著に強力である。従ってそれは、たとえ転移細胞が潜在的に身体内に存在しているとしても、該細胞を除去するために極めて適している。
さらにこの免疫応答は、たとえ治療の数週間後に同じ種類の腫瘍細胞が計画的に相当量で投与されるとしても、これらの増殖を防止するのに十分なほど強力であると思われた。
従って本発明のこの実施形態の好ましい形態は、腫瘍破壊および本発明の医薬組成物の投与のステップを含む、イン・サイチュでの腫瘍破壊療法における使用のための本発明の医薬組成物に関する。
言うまでもないことであるが本発明は、ヒト向けおよび動物向け医薬の分野においてどちらにも適用可能である。
用語「免疫賦活剤の免疫刺激量」は、広い意味で解釈されるべきである。このような量の免疫賦活剤は、免疫系を刺激することが可能である。この刺激は、例えば(必ずしも必要ではないが)、実施例の欄で示される通り、I型インターフェロン(IFN)およびインターロイキン12(IL12)等のサイトカイン産生の増加に反映され得る。
さらに上記の通り、言うまでもないことであるが本発明は、ヒト向けおよび動物向け医薬の分野においてどちらにも適用可能であるが、しかし動物種に対し使用されるCpGモチーフを、本発明が使用される動物種に適合させるのが(強制ではないが)賢明である。これは、上で要約する刊行物に基づいて容易になし得る。
原則的に、本発明の腫瘍破壊および医薬組成物の投与のステップは、異なる時点または同時に行い得る。理論的にはしかしながら、腫瘍破壊の適用の数日前またはより良好には1週間前または2週間以上前に、免疫系を「プライミング」する目的で、医薬組成物により腫瘍を条件づけることが、好ましい経路であると予想される。
しかしながら驚いたことに、医薬組成物の投与が腫瘍破壊の後、腫瘍破壊後の数日以内、好ましくは一日以内、より好ましくは12時間以内、さらに一層好ましくは6時間以内、よりさらに一層好ましくは腫瘍破壊後の2時間以内に実施されると、免疫刺激のレベルは、これらのステップの順番が逆であるときよりもより良好であることが見出だされた(Nierkens S,den Brok MH,Sutmuller RP,Grauer OM,Bennink E,Morgan ME,Figdor CG,Ruers TJ,Adema GJ.Cancer Res.2008 Jul 1;68(13):5390‐6)。
また、医薬組成物の投与が腫瘍破壊の約二時間前と破壊時の間に実施されるとき、極めて良好な結果が得られる。これは破壊後、破壊により誘導された新生物塊の構造における変化のために、新生物塊に接近または侵入することが、より難く成り得るからである。
腫瘍破壊の二時間前と二時間後との間における医薬組成物の投与は、周術期投与と称される。
従って、この実施形態の一つの好ましい形態は、腫瘍破壊および本発明の医薬組成物の投与のステップを含む、イン・サイチュでの腫瘍破壊療法における使用のための医薬組成物に関し、ここで前記のステップが以下の順番:
a.腫瘍の破壊ならびに
b.本発明の医薬組成物の投与
であることを特徴とする。
この実施形態のより好ましい形態は、上記の順番でのステップに関し、ここでその順番で好ましさが増す、腫瘍破壊後の24時間、12時間または6時間以内に医薬組成物の投与が引き続いて起きる。
この実施形態の他の好ましい形態は、腫瘍破壊および本発明の医薬組成物の投与のステップを含む、イン・サイチュでの腫瘍破壊療法における使用のための医薬組成物に関し、ここで前記のステップが以下の順番:
a.本発明の医薬組成物の周術期投与ならびに
b.腫瘍の破壊
であることを特徴とする。
医薬組成物の投与部位に関しては、以下の考慮がなされるべきである:
好ましくは、医薬組成物は新生物塊の中に直接投与される。若干好ましくないが、医薬組成物が新生物塊周囲の一以上の部位に投与される、腫瘍周囲への投与もまた可能である。腫瘍周囲への投与とは、腫瘍の周囲、好ましくは腫瘍表面から1センチメートル以下の距離以内での投与である。最も好ましい腫瘍周囲への投与は、腫瘍表面で行われる。腫瘍の一つの面での投与は適当であるが、好ましくは本発明の医薬組成物は、腫瘍周囲の二つ以上の面で投与される。
あまり好ましくないが他の投与は、新生物塊の排出領域への皮下投与である。最後に、好ましくは新生物塊の場所近くでの静脈内投与が可能である。
従って前記の医薬組成物の投与は、好ましさが増す順番に、静脈内投与、新生物塊の排出領域における皮下投与、腫瘍周囲への投与または腫瘍内への投与により行われる。
本発明の他の実施形態は、癌に罹患している哺乳動物の癌治療における使用のための本発明の医薬組成物に関する。
この実施形態の好ましい形態は、本発明の使用のための医薬組成物に関し、ここで哺乳動物は既に腫瘍破壊されている。
本発明のさらなる他の実施形態は、癌に罹患している哺乳動物の癌治療における周術期投与における使用のための本発明の医薬組成物に関し、ここで該哺乳動物は腫瘍破壊を受ける予定であるかまたは既に受けている。
本発明の他の実施形態は、癌に罹患している哺乳動物の治療方法に関し、前記の治療方法が本発明の医薬組成物の投与のステップを含むことを特徴とする。
さらに本発明の他の実施形態は、癌に罹患している哺乳動物の治療方法に関し、前記の治療が以下の順で以下のステップ:
a.イン・サイチュでの腫瘍の破壊ならびに
b.本発明の医薬組成物の投与
を含むことを特徴とする。
本発明のさらなる他の実施形態は、癌に罹患している哺乳動物の治療方法に関し、前記の治療が以下の順で以下のステップ:
a.本発明の医薬組成物の周術期投与ならびに
b.イン・サイチュでの腫瘍の破壊
を含むことを特徴とする。
実施例
実施例1
マウスおよび腫瘍細胞
C57L/6nマウス(6〜8週齢)をCharles River Wiga(Sulzfeld,Germany)から購入し、Central Animal Laboratory(Nijmegen,The Netherlands)において、特別な病原体フリーのバリア条件下で飼育した。飲料水および標準実験用試料ペレットを自由に与え、特定の処理群への無作為割り当ての前に、マウスを少なくとも1週間飼育した。実験は、Nijmegen動物実験委員会の動物飼育ガイドラインに従って行った。
マウスメラノーマ細胞株B16F10(ATCC)を完全培地中で培養した(MEM、5%ウシ胎児血清(Greiner Bio‐one)、100U/mlペニシリンGナトリウムおよび100μg/mlストレプトマイシン(Pen/Stre)、MEMピルビン酸ナトリウム(1mM)、NaHCO、MEMビタミン、MEM非必須アミノ酸(すべてGibco製)、20μM β‐メルカプトエタノール(β‐ME))。
腫瘍モデルおよび凍結手術
B16F10メラノーマ細胞をPBSとMatrigel(2:1)の混合液に懸濁し、総容量50μl中の0.510個の細胞を右大腿に皮下注射した。腫瘍直径が6〜8mmとなったときに(一般に9〜10日)、それらを処理群にランダムに割り当てた。イソフルラン/O/NO麻酔下で、その先端を循環液体窒素の連続流動によって冷却する液体窒素冷凍アブレーションシステム(CS76,Frigitronics,Shelton,CT)を使用して、冷凍アブレーション(クライオ(Cryo))を実施した。凍結と解凍の2回の処理サイクルの間に、腫瘍は巨視的に凍結されたが、一方で周囲の健常組織は無傷のままであった。持続性の腫瘍防御の誘導をモニターするために、冷凍アブレーション40日後に1510個のB16F10細胞によりマウスを再負荷した。再負荷は、100μlのPBSで右側腹部に皮下注射した。腫瘍容積が1000mmを超えたとき、または腫瘍が皮膚バリアーを突破したときにマウスを屠殺した。
免疫賦活剤の注入
完全ホスホロチオエート修飾主鎖を有するCpG 1668(‘5‐TCCATGACGTTCCTGATGCT‐3’)をSigma Genosys(Haverhill,UK)から購入した。C‐di‐GMPを、Spehr V,Warrass R,Hoecher K,Ilg T.によってAppl.Biochem.Biotechnol.2011 Oct;165(3‐4):761‐75において記載された通りに合成した。CpGおよび/またはC‐di‐GMPを、PBS中で腫瘍周囲に注入した(p.t.、アブレーションされた腫瘍一面を覆う二回以上の20μlの注入に分割された30μg)。すべての注入は、アブレーション後30分以内に行った。
サイトカイン測定
マウス骨髄系樹状細胞を、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM‐CSF)と共に培養し、培養7日目に収集した。1.2×10個の細胞を一晩のインキュベーションの間、以下の免疫賦活剤に暴露した:CpG 1668 1μg/ml、c‐GMP 10 μg/ml、c‐di‐GMP 10 μg/ml。次に上清を注意深く収集し、IL12またはI型IFN産生を定量した。IL12に関しては、製造者(BD Biosciences)の指示に従ってELISA法を使用した。I型IFNは、L929 ISREリポーター細胞を使用する標準バイオアッセイによって定量した。
統計解析
カプランマイヤー生存曲線を、ログランク検定を使用して解析した。サイトカインデータは、分散分析を使用してポストホックボンフェローニテストにより解析した。
結果:
図1のグラフから明らかな通り、腫瘍破壊および免疫賦活剤としてのCpG ODNまたはc‐di‐GMP投与の組み合せは、アブレーション単独に比較して増加した60日後の生存率(約50%)をもたらす(図1)。しかしながら、腫瘍破壊並びに免疫賦活剤としてのCpGおよびc‐di‐GMPの双方の投与との組み合せは、>75%といった優れた60日後の生存率をもたらし、双方の個々の免疫賦活剤単独により得られる生存率よりも強力である。
c‐di‐GMPおよび/またはCpGとDCのインキュベーションの後で産生されるサイトカインの分析は、これらの免疫賦活剤の組み合せがI型IFNおよびIL12の相乗的な産生をもたらすことを明らかにした。
I型IFNは、抗腫瘍環境において、樹状細胞および他の細胞における効率的な交差提示に必須であることが知られている(Diamond,M.S.et al.,Journ.Of Experimental Medicine 208:1989‐2003(2011))。
インターロイキンIL12は、一般的にTh1応答に向けて免疫系を活発にすることが知られているサイトカインであり、それは一般に抗腫瘍免疫にとって好ましい。
図2から明らかなように、培地、対照のc‐GMPまたはCpGが使用されたとき、IFNはまったく、またはわずかな量しか産生されなかった。本実験で使用した量のc‐di‐GMP(10μg/ml)だけが<50U/mlのIFNの産生をもたらした。しかしながらCpGがc‐di‐GMPと組み合されたとき、>200U/mlという強い相乗的なIFNの産生が認められた。
図3は、培地、対照のc‐GMPまたはc‐di‐GMPが単独で免疫賦活剤として使用されたとき、DCがIL12を産生しないことを示す。CpG単独では、濃度依存的にわずかなレベルのIL12産生をもたらした。しかしながらCpGがc‐di‐GMPと組み合されたとき、相乗的なIL12の産生が認められた。
C‐di‐GMPおよびCpGと組み合わせたアブレーション後の抗腫瘍メモリ応答。右大腿の皮下に増殖するB16F10細胞の定着腫瘍を、冷凍アブレーション単独で、または表示した免疫賦活剤と組み合わせて処理した。免疫賦活剤(30μg)を、アブレーション後の腫瘍周囲領域にPBS40μl中で注入した。40日後に、ナイーブおよび腫瘍フリーのマウスを、15.000個のB16F10細胞で脇腹への皮下注射によって再負荷した。この再負荷の成長をカプランマイヤー生存曲線として描いており、CpGまたはc‐di‐GMPとの組み合せのアブレーション後の腫瘍成長の強化された保護、およびCpGがc‐di‐GMPと組み合されるときのより優れた保護を示している。クライオ/CpG/c‐di‐GMPと比較するクライオ/c‐di‐GMPについてp<0.05である。 c‐di‐GMPおよびCpGによる併用治療の際のDCによる相乗的I型IFNの産生。マウス骨髄系樹状細胞をGM‐CSFと共に培養し、培養7日目に収集した。1.2×10個の細胞を一晩のインキュベーションの間、表示した免疫賦活剤または免疫賦活剤の組み合せ:CpG 1μg/ml、c‐GMP 10μg/ml、c‐di‐GMP 10μg/mlに暴露した。次に上清を収集し、I型IFN産生をL929 ISRE細胞を使用して標準的なバイオアッセイによって定量した。結果は、標準誤差付きの平均で示され、すべての他のバーに対し=P<0.001である。同様の結果を三つの独立した実験において得た。 c‐di‐GMPおよびCpGによる併用治療の際のDCによる相乗的IL12の産生。マウス骨髄樹状細胞をGM‐CSFと共に培養し、培養7日目に収集した。1.2×10個の細胞を一晩のインキュベーションの間、表示した免疫賦活剤:CpG 1μg/ml、c‐GMP 10μg/ml、c‐di‐GMP 10μg/mlに暴露した。次に上清を収集し、IL12産生を標準的なELISA法によって定量した。結果は、標準誤差付きの平均で示され、=P<0.001である。同様の結果を三つの独立した実験において得た。

Claims (15)

  1. 第一の免疫賦活剤が非メチル化シチジルグアノシルオリゴデオキシヌクレオチド(CpG ODN)および第二の免疫賦活剤が3’,5’‐サイクリックジグアニル酸(c‐di‐GMP)である、少なくとも二つの免疫賦活剤の免疫刺激量、ならびに薬剤的に許容可能な担体を含む医薬組成物。
  2. 腫瘍特異抗原に対する免疫応答の誘導における使用のための、請求項1の医薬組成物。
  3. 腫瘍破壊および前記の医薬組成物の投与のステップを含むイン・サイチュでの腫瘍破壊治療における使用のための、請求項1の医薬組成物。
  4. 前記のステップが以下の順番:
    c.腫瘍の破壊ならびに
    d.前記の医薬組成物の投与
    であることを特徴とする、請求項3の医薬組成物。
  5. 前記の医薬組成物の投与のステップが腫瘍破壊後の24時間内に引き続いて起きることを特徴とする、請求項4の医薬組成物。
  6. 前記の医薬組成物の投与のステップが腫瘍破壊後の12時間内に引き続いて起きることを特徴とする、請求項5の医薬組成物。
  7. 前記の医薬組成物の投与のステップが腫瘍破壊後の6時間内に引き続いて起きることを特徴とする、請求項6の医薬組成物。
  8. 前記のステップが以下の順番:
    a.前記の医薬組成物の周術期投与ならびに
    b.腫瘍の破壊
    であることを特徴とする、請求項3の医薬組成物。
  9. 該医薬組成物の投与方式が、好ましさが増す順番に、静脈内、新生物塊の排出領域における皮下内、腫瘍周囲または腫瘍内である、請求項3〜8のいずれかの医薬組成物。
  10. 癌に罹患している哺乳動物における癌の治療における使用のための、請求項1の医薬組成物。
  11. 哺乳動物が既に腫瘍破壊を受けている、請求項10の医薬組成物。
  12. 腫瘍破壊を受ける予定であるかまたは既に受けている、癌に罹患している哺乳動物における癌の治療における周術期投与における使用のための、請求項1の医薬組成物。
  13. 請求項1の医薬組成物の投与のステップを含むことを特徴とする、癌に罹患している哺乳動物の治療方法。
  14. 治療方法が以下のステップを以下の順番:
    a.イン・サイチュでの腫瘍の破壊ならびに
    b.請求項1の医薬組成物の投与
    で含むことを特徴とする、癌に罹患している哺乳動物の治療方法。
  15. 治療方法が以下のステップを以下の順番:
    a)請求項1の医薬組成物の周術期投与
    b)イン・サイチュでの腫瘍の破壊
    で含むことを特徴とする、癌に罹患している哺乳動物の治療方法。
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