(詳細な説明)
本主題の範囲は、提供される実施例および/または本明細書に限定されず、本開示と関連付けられた請求項の用語の範囲によってのみ限定される。
本願は、2011年8月8日出願の米国出願第S13/205,528号、ならびに2010年2月26日出願の米国仮出願第61/308,589号および2010年6月10日出願の第61/353,561号に関連し、これら全ては、優先権以外のあらゆる目的のために、参照することによってその全体として本願に組み込まれる。
図1Aを参照すると、導入器カテーテル(2)が示されており、その遠位先端(6)は、大腿動脈(22)等の血管内に生成され、経皮的心臓弁設置等の手技のための経血管アクセスを提供する、動脈切開(28)等の血管内に形成される孔を横切って挿入される。孔または動脈切開(28)は、14フレンチまたはそれを上回る大きさの直径を有してもよい。図1Aでは、弁展開関連ツールが、除去されており、導入器(2)を通して画定され管腔(4)を通る止血は、例えば、導入器内に統合された弁または関連付けられたフラッシュアセンブリ(8)からの能動的フラッシュによって制御されてもよい。図1Aに描写される実施形態は、導入器を通して挿入され、制御された動脈切開閉鎖の実行を促進する閉鎖デバイスアセンブリを示し、このデバイスアセンブリは、概して、圧潰閉鎖デバイス(14)と、圧潰デバイス(14)に除去可能に収容するように構成される遠位部分(12)を有する伸長展開部材(10)と、デバイス(14)と除去可能に連結される挿入/後退部材(16)と、圧潰デバイス(14)を展開または拡張形状に拡張可能にさせるように構成される展開引っ張り部材(18)と、アセンブリのオペレータに向かって、デバイスを近位に引動するように構成される取着引っ張り部材(20)とを備える。一実施形態では、閉鎖デバイス(14)は、14フレンチまたはそれを上回る大きさの直径を有する動脈切開にまたがり、そして閉鎖するように選択されてもよい。伸長展開部材は、好ましくは、ポリマー突出等、可撓性材料構築物を含む。展開および取着引っ張り部材は、好ましくは、ポリエチレン、テレフタル酸ポリエチレン、ステンレス鋼、チタン、ニチノール、および同等物等のポリマーおよび/または金属から作製される、比較的に小さい直径の縫合糸、ワイヤ、または引っ張り荷重軸受ラインを含む。挿入/後退部材(16)は、好ましくは、そのような構造が、デバイス(14)を遠位に押動するために利用される、シナリオにおけるように、引っ張り荷重だけではなく、また、比較的に低レベルの圧縮荷重にも耐えることが可能である。挿入/後退部材(16)のための好適な材料として、引っ張り部材(18、20)を参照して、前述のポリマーおよび金属が挙げられる。構造上、張力に加え、望ましい圧縮機能性を考慮して、挿入/後退部材は、概して、そのような引っ張り部材(18、20)と比較して、より靭性、かつ潜在的に、直径がより大きいであろう。圧潰閉鎖デバイス(14)は、折畳形態および拡張形態の両方において、実質的に円筒形である、外側形状を有し、円筒形拡張形態を通して、管腔を画定し、概して、略円筒形折畳形態を通して、管腔が画定されない、折畳可能および拡張可能部材を形成するように、ともに連結される、複数の可撓性構造フレーム要素を備えてもよい。好適な閉鎖デバイス(14)詳細のさらなる説明は、以下に特徴付けられる。
図1Bを参照すると、送達部材(10)が、導入器(2)を通して、より遠くに挿入されており、圧潰デバイス(14)が、その中に囲われた、送達部材(10)の遠位部分(12)は、導入器(6)の遠位先端を越えて、血管(22)内に位置付けられている。
図1Cを参照すると、送達部材(10)に対する相対的挿入/後退部材(16)の挿入に伴って、圧潰デバイス(14)は、送達部材(10)の囲われた遠位部分(12)から、血管(22)の自由血流空間内へと押動されてもよい。取着引っ張り部材(20)は、次いで、送達部材(10)が、図1Cに示されるように、導入器(2)に対して後退されるのに伴って、導入器(2)の遠位先端(6)に隣接する位置に、圧潰デバイスを維持するように、引っ張られてもよい。
図1Dを参照すると、展開引っ張り部材(図1A−1Cにおける要素18)の引っ張りに伴って、デバイスは、拡張形状に拡張されてもよい(要素24は、先に圧潰された閉鎖デバイスの拡張形態を指す)。要素(14)は、好ましくは、血管(22)の断面全体を実質的に占有し、動脈切開(28)を通した閉鎖デバイス(24)の退出を防止し、動脈閉鎖を達成するために、両側の空間とともに動脈切開(28)の直径を超えて十分に広がる。展開引っ張り部材(18)は、非常に小さな断面空間を占有し、例えば、デバイスを圧潰構成に維持するように構成される、結目を解くために十分な引っ張り荷重に耐えることが可能であるように構成される、伸長ケーブル、縫合糸、紐等を含んでいてもよい。一つの好適な結紮または結目構成は、圧潰デバイス(図1A−1Cにおける要素14)の周囲に結紮される、「引き解き結び」として知られるものを備える。そのような構成では、器具アセンブリの近位端におけるオペレータからの展開引っ張り部材に及ぼす制御された引っ張り引動によって、引き解き結びを解き、デバイスを拡張させる。折畳状態から拡張状態への拡張は、最終拡張形状、またはデバイスを通して留置され得る、バルーンまたは他の拡張デバイスの補助によって、圧潰状態から拡張形状に拡張されるように構成される、拡張可能形状に自己拡張するように構成される、自己拡張デバイス構造を使用して達成されてもよい。別の実施形態では、少なくとも部分的に、熱エネルギー、電気エネルギー、形状記憶、および/または親水性拡張に基づいて、制御可能に拡張するように構成される、拡張可能バルーンまたは他の拡張可能部材を備える、拡張デバイスが、少なくとも部分的に、それ自体上に自己拡張するが、完全に拡張するための補助を必要とし得る、デバイス構成の拡張を完了するために利用されてもよい。図1Dに示されるように、拡張閉鎖デバイス(24)は、取着引っ張り部材(20)に連結されたままであって、導入器は、拡張デバイス(24)に隣接して位置したまま、動脈切開(28)の開放を保持し、血管(22)構造とに対する拡張デバイス(24)の位置付けの際、微調整を行うために使用される、取着引っ張り部材のための導管を提供する。
図1Eを参照すると、拡張デバイス(24)が望ましい位置にある状態において、導入器カテーテル(2)は、除去され、拡張デバイス(24)に継続して連結される、取着引っ張り部材(20)を依然として取り囲みながら、動脈切開(28)をより大きな程度に閉鎖させる。取着引っ張り部材(20)は、次いで、切断ツール(26)、または小さな機械的ラッチまたは継手等の制御された分離構成、または、例えば、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる、米国特許第5,122,136号に説明される制御された解放連結構成によって、展開されたデバイス(24)から解放または分断されてもよい。デバイス(24)から取着引っ張り部材(20)を分断することによって、動脈切開(28)は、実質的に、または完全に、閉鎖されるようになり、少なくとも部分的に、拡張デバイスによって支持される、アクセス閉鎖部を残す。
図1Fは、図1Eに例証される構成の断面図を描写する。図1Fを参照すると、取着引っ張り部材(20)は、拡張閉鎖デバイス(24)に連結され、圧潰/閉鎖動脈切開(28)から延びるように示される。デバイス(24)からの取着引っ張り部材(20)の分断に続いて、動脈切開の完全止血が、いくつかの要因のうちの1つまたはそれを上回るものに基づいて、達成されてもよい。1)デバイスは、動脈切開が閉鎖されるよう付勢するように構成されてもよい。2)それを通して、動脈切開を画定する、血管壁組織は、概して、閉鎖するように自己付勢される(血管壁内の組織力学の幾分ばね状の状態によって、壁は、概して、機械的にそのようにするとき、閉鎖するように付勢される)。3)デバイス(24)は、動脈切開の場所における壁を通して、血流を防止するように特異的に構成される、構造または材料を備えてもよい。多くの好適な構成の変形例が、閉鎖デバイス(14、24)のために利用されてもよい。例えば、図1Fに描写されるデバイス実施形態は、血液に対して、実質的に不浸透性であるように構成される、薄いシート状接続材料(34)に連結される、フレーム要素または構造部材(30)から成る、フレームを備え、従って、遮断要素が、それが治癒して閉じるまで、動脈切開(28)を横切って、止血を促進するために、動脈切開(28)場所に隣接して押圧される。構造部材(30)/接続材料(34)アセンブリの外側表面は、被覆構造(32)に連結されてもよく、動脈切開(28)の止血を促進するためのその能力のために、さらに選択され得る、接続材料(34)と比較して、比較的に厚くてもよい(一実施形態では、約0.015インチの実質的に均一の厚さを有する)。一つの実施形態では、好適なフレームは、直径6〜14mm、より好ましくは、約11〜14mm、および長さ約12〜20mm、より好ましくは、約16mmを伴う、実質的に円筒形であってもよい。そのような構成によって、付随する実質的に長方形の被覆部材は、長さ約16〜41mm、より好ましくは、約19〜24mm、および垂直長方形寸法約11〜19mm、より好ましくは、約15mmを有してもよい。接続材料(34)および被覆構造(32)のための好適な材料として、ポリテトラフルオロエチレン(「PTFE」)、延伸ポリテトラフルオロエチレン(「ePTFE」)、テレフタル酸ポリエチレン(「PET」)、ポリエステル、ポリ乳酸(「PLA」)、ポリグリコール酸(「PGA」)、ポリ乳酸−グリコール酸共重合体、フッ素化エチレンプロピレン、シリコーン、ポリエチレン、ポリウレタン、前述のいずれかのコポリマー、他のポリマー、ならびにブタまたはウマ粘膜下層が挙げられる。構造部材(30)は、好適な閉鎖デバイスの圧潰(14)または拡張(24)形態の構成を参照して後述のように、ニチノール等の金属、または再吸収可能ポリマー等のポリマーを含んでいてもよい。
一実施形態では、被覆構造は、実施的に円筒形の外側表面形状を維持し、そのような実質的に円筒形の外側表面形状を介して、周囲組織に実質的に均一に、構造部材(30)からの荷重を拡散させる補助をするように付勢されてもよい。図1Fに描写される閉鎖デバイス実施形態は、示されるような拡張構成にあるとき、それを通して、管腔を画定する、実質的に円筒形の外側形状を形成する。実質的円筒形の外側形状は、本実施形態では、各方向に所定の距離だけ、動脈切開(28)のいずれかの側の血管の長手軸に沿って延在する、本内側表面(238)の部分を含む、動脈切開(28)の領域内の血管(22)の内部表面(238)の実質的に全て(すなわち、血管管腔236を画定する、血管22の円周内側表面238のほぼ360度)とインターフェースする。言い換えると、動脈切開が、2インチの長さの着目の略円筒形血管部分に沿って、ほぼ中央の位置に生成される場合、一実施形態では、拡張閉鎖デバイスの一部は、2インチの長さの略円筒形内側表面(238)の実質的に全てとインターフェースするように構成されてもよい。他の実施形態では、拡張閉鎖デバイスは、本円周表面の実質的に全360度未満とインターフェースするように構成されてもよい。例えば、図1Kを参照すると、図1Fに描写される実施形態と類似するが、拡張閉鎖デバイス(240)が、直接、血管(22)の円周内側表面(238)のほぼ90度(244)とインターフェースする実施形態が描写される。図1Lは、拡張閉鎖デバイス(242)が、直接、血管(22)の円周内側表面(238)のほぼ135度(246)とインターフェースする実施形態を描写する。図1Fの被覆構造(32)は、構造部材(30)/接続材料(34)アセンブリの略円筒形外側表面の全体を実質的に被覆するように構成される一方、図1Gの被覆構造(32)は、動脈切開場所に最も近接する、構造部材(30)/接続材料(34)アセンブリの略円筒形外側表面の約2/3を被覆するように構成されるという点において、図1Gに描写される実施形態は、図1Fと異なる。
多くの閉鎖デバイス(14)変形例が、好適であって、一般的好ましい特色は、デバイスが、圧潰状態において、動脈切開を通して、展開可能であって、一旦標的血管内に入ると、それを通して、送達された孔または動脈切開の閉鎖を助長する、拡張状態に拡張可能であることである。例えば、図1Hにおける斜視図に示される一実施形態では、閉鎖デバイスは、コイル状、メッシュ状、ジグザグ状、または他のパターンにおいて、動脈切開(28)の止血を助長するように位置付けられた被覆構造(32)に連結される、伸長構造部材(30)の屈曲および直線部分から構築される、単純な足場またはフレームを備えてもよい。そのような構造部材(30)は、例えば、非常に可撓性の金属合金または生体再吸収可能ポリマー等のポリマー材料を含んでいてもよい。好適な金属合金として、ニチノールとして知られる超合金等のニッケルチタン合金が挙げられる。他の好適な材料として、ステンレス鋼、コバルト・クロム、チタン、ニッケル、金、タンタル、およびそれらの合金が挙げられる。好適なポリマー材料として、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸−グリコール酸共重合体、シリコーン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリエステル、およびそれらのコポリマーが挙げられる。
図1Iおよび1Jに示されるもの等の別の実施形態では、好適な閉鎖デバイス(14)は、単に、展開/拡張構成にあるとき、小さなフックによって、相互に向かって、隣接する血管(22)壁組織部分(36、38)を付勢することによって、動脈切開(28)が閉鎖されるように付勢する傾向にある構成において、伸長構造部材(30)材料の屈曲および/または直線部分を備える、足場またはフレーム、あるいは血管壁の内側に取着または接着するように構成される、高摩擦またはタンパク質連結材料を備えてもよい。
別の実施形態では、閉鎖デバイス(14)は、管腔内ステントまたはステント状構造等の拡張可能足場またはフレームを備えてもよい。ステントは、自己拡張またはバルーン拡張式であってもよく、冠動脈および末梢動脈(例えば、腎動脈、浅大腿動脈、頸動脈、および同等物等)を含む、任意の血管のために構成されるステント、例えば、尿道ステント、胆管ステント、気管ステント、消化管ステント、または食道ステントであってもよい。より具体的には、ステントは、例えば、Wallstent、Palmaz−Shatz、Wiktor、Strecker、Cordis、AVE Micro Stent、Igaki−Tamai、Millenium Stent(SahajanおよびMedical Technologies)、Steeplechaser stent(Johnson & Johnson)、Cypher(Johnson & Johnson)、Sonic(Johnson&Johnson)、BX Velocity(Johnson&Johnson)、Flexmaster(JOMED) JoStent(JOMED)、S7 Driver(Medtronic)、R−Stent(Orbus)、Tecnic stent(Sorin Biomedica)、BiodivYsio(Biocompatibles Cardiovascular)、Trimaxx(Abbott)、DuraFlex(Avantec Vascular)、NIR stent(Boston Scientific)、Express 2 stent(Boston Scientific)、Liberie stent(Boston Scientific)、Achieve(Cook/Guidant)、S−Stent(Guidant)、Vision(Guidant)、Multi−Link Tetra(Guidant)、Multi−Link Penta(Guidant)、Multi−Link Vision(Guidant)、Gianturco−Roubin FLEX−STENT.RTM.、GRII.TM.、SUPRA−G、またはCook Inc.(Bloomington, Ind.)からのV FLEX冠動脈ステントとして市販のステントであってもよい。いくつかの例示的ステントはまた、Boneauの米国特許第5,292,331号、Globermanの第6,090,127号、Wiktorの第5,133,732号、Palmazの第4,739,762号、およびLauの第5,421,955号に説明され、それぞれ、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる。好適な拡張可能ステント状構造はまた、経皮的弁構成に開示されている。例えば、Sadra Medical,Inc.の米国特許第7,445、631号に開示される構成は弁小葉がないので、本願において好適に使用され得る。Forsterらの米国公開第2009/0210052号は、本願において、弁小葉がないので、利用され得る。tri−star圧潰可能フレーム構成(例えば、図2A−2C)を開示し、これらの参考文献はそれぞれ、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる。
前述のデバイス、足場、フレーム、ステント、またはステント状構造のいずれも、PTFEまたはePTFE等の接続材料の細片、シート、またはシート状部分と組み合わせられても良く、ステントグラフトの変形例と称され得るものを形成してもよい。好適なステントグラフトは、例えば、Prograft MedicalのPCT公開第WO1997−021403号に説明され、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる。さらに、前述のフレームのいずれも、図1F−1Hに描写されるように、動脈切開の止血を維持するのを補助するように位置付けられる、金属またはポリマー材料を含む、被覆構造(同様に、接続材料の有無に関わらず)に連結されてもよい。
図2A−2Iを参照すると、閉鎖デバイス(40)が、高度に屈曲性の中央部分によって連結される、2つの端部部分を有する、別の実施形態が、描写される。図2Aを参照すると、導入器カテーテル(2)の遠位先端(6)は、血管(22)内に形成される動脈切開(28)を通して、位置付けられる。一実施形態では、動脈切開は、直径18フレンチまたはそれを上回る大きさであってもよい。アクセス閉鎖デバイス展開アセンブリは、図2Bにおける導入器(2)に向かって前進されるように示され、アセンブリは、それぞれ、デバイス挿入/後退部材(16)を通して、オペレータによって操作または制御され得る、近位場所に移動可能に連結される、展開引っ張り部材(19)および取着引っ張り部材(21)に除去可能に連結される、拡張可能デバイス(40)を備える。
図2Cを参照すると、挿入/後退部材(16)は、送達部材(10)に対して抜去され、圧潰デバイス(40)を送達部材(10)の遠位部分(12)内に配置させる。そのような構成は、図2Dに示されるように、導入器カテーテル(2)内に挿入され、導入器(2)の遠位先端(6)を越えて、圧潰デバイス(40)を配置してもよい。図2Eを参照すると、導入器(2)は、圧潰デバイス(40)を動脈切開(28)に隣接して略中央に置かれる位置に押し、動脈切開(28)を通して、一時的に、止血を提供するように抜去されてもよい。図2Fを参照すると、非拡張デバイス(40)を図2Eにおけるような望ましい位置に留置させると、展開引っ張り部材(19)が、前述のような引き解き結びを使用することによって等、近位に引っ張られ、デバイスを拡張させてもよく、取着引っ張り部材(21)が、続いて、拡張デバイス(42)から分断され、動脈切開(28)を閉鎖させ、送達器具が除去されてもよい。図2Fに示されるように、例えば、展開されたデバイス(42)は、両側の余剰長によって、動脈切開(28)の長手方向長さを横切って広がり、安定性および漏出防止を提供する。図2G−2Iを参照すると、図2A−2Fに例証される展開例に好適な構造部材フレームの3つの図画が、描写されており、2つの実質的に円筒形の端部部分(44、46)が、本実施形態では、高度に可撓性の中央部分(48)によって連結されているのを示し、中央部分(48)は、好ましくは、閉鎖のための支持を提供するために、直接、動脈切開場所に隣接して位置付けられる(すなわち、直接、動脈切開場所に対して、関連被覆部材を押ることによって)。可撓性の中央部分(48)のそのような好ましい位置/配向は、少なくとも部分的に、直接、引っ張り部材(図示せず)を中央部分(48)とインターフェースすることによって、例えば、図2G−2Iの中央部分(48)実施形態に示される小開口のうちの1つに結目を結紮することによって、達成されてもよい。そのような引っ張り部材に及ぼす張力は、デバイスをその拡張状態に到達させる前または後のいずれかにおいて、本明細書に説明される、配向/位置選択を補助する可能性が高い。そのような構造部材は、図1A−1Jを参照して説明される構造部材(30)に類似する材料を含んでもよく、実質的に円筒形の拡張デバイス表面形状を形成するためのシート状部材および/または被覆部材に連結されてもよく(図2Fに示される実施形態におけるように、被覆部材30は、2つのジグザグ円筒形フレームサブ部分44、46のそれぞれの周囲かつその間に延在し(すなわち、中央部分48を横切って広がる)、動脈切開28に広がり、その閉鎖をもたらす重要な役割を果たす)、これはまた、図1A−1Jを参照して前述のもの(34、32)に類似し得る。言い換えると、図2A−2Fに示される実施形態は、二分葉圧潰形態で送達されるが、フレームを横切って連結されるシート状部材のため、実質的に円筒形の形状を形成するように拡張され、そして/または被覆部材が、フレームの外側表面にわたって延在されてもよい。端部部分(46)の個々の解放は、部分的に開放されたフレームを再位置付けする能力を支持するために選択されてもよい。所望の位置付け後、残りの端部部分(44)が、拡張されることができる。代替として、端部部分(46)の解放後、デバイスは、動脈から安全に回収および除去され得る。個々の解放は、複数の引っ張り部材(19)を使用して遂行され得る。
図3A−3Dを参照すると、巻装型拡張可能デバイス(5)構成が、描写されており、好適なプロテーゼが、従来通り、半径方向に拡張可能である必要はないことを図示する。それらは、図3Cに例証されるように、より小さい半径方向構成に巻装されたデバイスの解巻または解巻を可能にするか、または機械的に促進する(すなわち、バルーンまたは解巻トルクツール等の補助デバイスによって)ことによって、拡張されてもよい。
図4を参照すると、図1A−1Jおよび2A−Iを参照して説明されるもの等、構成を展開および作動するためのハンドルの一実施形態が、描写される。図4に示されるように、アクチュエータハンドル本体(56)は、送達部材(16)挿入/後退アクチュエータ摺動ボタン(54)および展開引っ張り部材(18、19)引っ張り作動引動特徴(52)に移動可能に連結される。そのような構成によって、オペレータは、ハンドル本体(56)を片手で保持し、同一手の親指または指によって、挿入/後退部材(16)の挿入および後退を容易に制御可能となる一方、また、オペレータは、他方の手の指を使用して、展開引っ張り部材(18、19)引っ張り作動引動特徴(52)を引動し、関連デバイスを拡張可能にするか、または拡張させることが可能となる。
図5を参照すると、動脈切開が生成され、導入器が挿入され、および診断または介入ツールが、導入器を通して挿入され(58)、経皮的弁置換術等の心血管手技を施行する(60)、方法が例証される。診断および/または介入ツールまたは複数のツールが、導入器を通して後退された後(62)、動脈切開を閉鎖することが望ましくあり得る。導入器の遠位先端または部分は、動脈切開に近接する位置まで後退される(64)が、依然として、血管内にあってもよく、動脈切開の止血を促進するように構成される拡張可能デバイスを備える閉鎖アセンブリが、導入器を通して、動脈切開に向かって、挿入されてもよい(66)。閉鎖アセンブリ遠位部分は、動脈切開を越えて、血管管腔内に挿入されてもよく(68)、その後、デバイスは、動脈切開および周囲生体構造に対する所望の場所に位置付けられるか、および/または再位置付けされてもよい(70)。デバイスは、次いで、拡張可能となってもよいか、または拡張されてもよく、動脈切開で止血を生じさせ(72)、閉鎖アセンブリおよび導入器が、拡張デバイスから離れるように抜去および分離され、閉鎖された動脈切開を残してもよい(74)。
図6A−6Xを参照すると、閉鎖アセンブリの別の実施形態の種々の側面が、描写されており、圧潰閉鎖デバイスは、他の送達ツールが、続いて、除去されるのに伴って、そのようなデバイスが動脈切開から退出するのを幾何学的に防止し、そしてまた、デバイスが、最終構成に拡張されると、血液または他の流体が動脈切開から漏出するのを制限あるいは低減させ、それによって、効果的に動脈切開を閉鎖するように、展開プロセスの間、制御可能に再位置付けされ、そして/または再配向されてもよい。図6Aを参照すると、外側導入器シース(2)と、導入器シース(2)の作業管腔を通して留置される、送達シース(76)と、送達シース(76)の作業管腔を通して螺入される、動脈切開閉鎖デバイス展開アセンブリと、を備える、送達アセンブリが、描写されており、図6Bに描写されるアセンブリは、シースを伴わず、伸長展開部材(90)および足部材(92)の両方に連結される、圧潰閉鎖デバイス(86)を特徴とし、足部材は、展開部材(90)の一部によって画定される作業管腔を通して螺入される。一実施形態では、送達シース(76)は、約200〜約870mm、より好ましくは、約370mmだけ、導入器シース(2)の端部を越えて延在するように構成され、外径約10フレンチ〜約24フレンチ、より具体的には、約18フレンチを有してもよい。閉鎖デバイス(86)は、関連付けられたシート状部材および/または被覆部材の有無に関わらず、拡張可能フレーム、足場、またはプロテーゼを備えてもよく、図1A−3Dを参照して前述のもの、または図6K−6Vを参照して後述のものに類似してもよい。縫合糸またはワイヤ等の展開引っ張り部材(82)は、展開部材(90)の一部によって画定される別の作業管腔を通して、螺入され、圧潰閉鎖デバイス(86)ならびに足部材(92)の一部の周囲にループ状にされ、展開引っ張り部材が、引っ張られ、引き解き結び等の解放可能結目(83)を解放させ、圧潰閉鎖デバイスを拡張可能にするか、または拡張させるまで、閉鎖デバイスの圧潰構成を維持する。前述の取着引っ張り部材(20、21)に類似する、再吸収可能であり得る、縫合糸またはワイヤ等の取着引っ張り部材(84)は、足部材(92)によって画定される管腔またはチャネルを通して螺入され、閉鎖デバイス(84)に結紮される。
図6C−6Eを参照すると、展開の間、圧潰閉鎖デバイス(86)を制御可能に再位置付けおよび/または再配向するための一構成が、構成される。図6Cに示されるように、伸長展開部材(90)への荷重(100)の印加は、最初、伸長展開部材(90)と圧潰閉鎖デバイス(86)との間の界面(94)に、圧縮荷重をもたらすであろう。本圧縮荷重は、最初、取着引っ張り部材(84)に弛緩がなくなるまで、閉鎖デバイス(86)の並進再位置付けをもたらし、その後、モーメントが、閉鎖デバイス(86)に効果的に印加され、図6Dおよび6Eに描写されるように、伸長展開部材に対して回転させる(98)か、または回転して再配向させる。図6Eは、特に、図式的に、界面荷重印加から、異なる場所に取り付けられる取着引っ張り部材(84)を通して、引っ張り荷重(96)とともに印加される、圧縮界面荷重(94)が、回転作動をもたらすのを図示する。一実施形態では、回転作動は、取着引っ張り部材(84)を積極的に引っ張り、伸長送達部材(90)を積極的に押動することの両方によって、達成されてもよい。他の実施形態では、そのような部材(84、90)の一方のみに積極的に荷重がかけられ、他方は、相対的に静置して維持されてもよい。例えば、図6Dを参照すると、取着引っ張り部材(84)は、圧潰閉鎖デバイス(86)の回転が、取着引っ張り部材(84)の弛緩が排除された後、単に、伸長展開部材(90)への圧縮または押圧によって、誘発され得るように、近位場所に接地または係留されて示される。そのような回転は、所定の蝶番または屈曲軸(102)において、足部材の遠位部分の屈曲または蝶着を生じさせ、回転再配向の量は、伸長送達部材(90)の遠位部分の位置によって、物理的に制限されてもよい。
図6F−6Hを参照すると、前述の送達アセンブリの構成要素が、ある程度、分解されて示される。図6Fは、展開引っ張り部材(82)および取着引っ張り部材(84)によって、圧潰閉鎖デバイス(86)に連結される、足部材(92)を描写する。図6Gは、図6Hの直交図に示されるように、展開部材外側層(108)によって、第2の誘導管(106)に連結される、第1の誘導管(104)を備える、伸長展開部材を図示する。誘導管(104、106)は両方とも、それを通して、作業管腔(それぞれ、150、152)を画定する。図6Cのアセンブリでは、例えば、展開引っ張り部材(82)は、第1の誘導管管腔(150)を通過されてもよく、そしてそれ自体が、それを通して、取着引っ張り部材(84)が通過され得る管腔を画定する、足部材(92)は、第2の誘導管管腔(152)を通って配置されてもよい。
図6Iおよび6Jを参照すると、足部材(92)実施形態の直交側面図が描写されている。描写される実施形態では、足部材の近位部分(142)は、フッ素化エチレンプロピレンまたはナイロン等のポリマーを含む、可撓性チューブを備えてもよく、遠位部分(110)は、展開引っ張り部材(例えば、図6Cにおける要素82)および/または取着引っ張り部材(例えば、図6Cにおける要素84)の結目および締結に収容するように、孔(112)と構成される、そのようなチューブ類の機械的に平坦化された継続部を備えてもよい。折り目が、足部材の近位部分(142)と遠位部分(110)との間に、好ましい屈曲または蝶着軸(102)を生成するように提供される。別の実施形態では、足部材の近位部分(142)は、金属ハイポチューブ片等の補強材料または部材を備え、そのような部分の構造的弾性率を増加させ、送達アセンブリまたはその一部を操作するために、そのような部分の精密な位置付けおよび装填を促進してもよい。
図6K−6Mを参照すると、前述のように、閉鎖デバイスは、自己拡張構成の場合、拘束されていないとき、または積極的拡張可能構成の場合、拘束されておらず、かつ積極的に拡張されるとき(例えば、拡張バルーンによって)、圧潰状態から拡張状態に変形可能であるように構成される、拡張可能または自己拡張デバイスであってもよい。一実施形態の拡張は、図6Kと図6Lとの間の変形において描写され、ここで、圧潰閉鎖デバイス(86)は、1つまたはそれを上回るシースの管腔または複数の管腔、または圧潰構成の周囲にループ状にされ得る1つまたはそれを上回る展開取着部材のような、1つまたはそれを上回る拘束部材の拘束から解放される。図6Mは、図6Lの拡張構成の直交図を図示する。図6Lおよび6Mに例証される、描写される実施形態の拡張構成は、拡張可能閉鎖デバイス(114)の拡張形態を含み、図1A−1Jおよび2A−2Iを参照して前述のものに類似する、被覆構造(32)に連結される、ニチノールフレーム要素または構造部材(30)の円筒形パターンを特徴とする。シート状部材はまた、前述のように、動脈切開閉鎖を補助するためのフレーム要素に連結されてもよい。前述のように、好ましくは、被覆(32)は、圧潰構成にあるとき、実質的に構造全体を含むだけではなく、また、デバイスが拡張され、被覆(32)が、直接、動脈切開の場所に隣接して配向されると、動脈切開閉鎖および漏出防止の層を提供するように定寸される。また、前述のように、被覆(32)は、生体吸収可能材料を含んでもよく、他の実施形態では、閉鎖デバイス(14、24)構造の要素は、また、生体再吸収可能であり得る、ポリマー材料を含んでいてもよい。被覆(32)は、フレーム要素(30)のうちの1つの周囲に、被覆(32)を含む材料を通して、ループ状にされ得る、クリップ、ワイヤ、または縫合糸を使用して、閉鎖デバイス(114)に連結されてもよい。幾何学的特徴が、そのような連結を補助するように、閉鎖デバイス内に生成されてもよく、クリップ、ワイヤ、または縫合糸を伴わずに、被覆および閉鎖デバイスの連結を可能にするように構成されてもよい。
図6N−6Pを参照すると、例えば、溶接または接着接合を使用して、ともに連結された2つの冠状部を備える、閉鎖デバイスフレームまたは足場(116)構成の3つの異なる図が、例証される。冠状部接合のうちの1つの周囲のクリップ、ワイヤ、または縫合糸は、被覆をそのようなデバイスに連結するために利用されてもよい。
図6Qおよび6Rを参照すると、閉鎖デバイスフレームまたは足場実施形態(118)の2つの異なる図が、示されており、小さなループ特徴(119)が、そのような足場および被覆の連結を補助するために形成されている。図6Sは、より大きなループ特徴(121)を有する、類似実施形態(120)を描写する。図6Tは、ループ特徴(125)が、溶接または接着接合を備え得る、端部間構造部材接合によって形成される、実施形態(124)を描写する。図6Uは、より大きなループ特徴(127)を伴う、類似実施形態(126)を描写する。図6Vは、端部間圧着チューブ接合(131)、関連付けられた被覆部材の連結を含有または補助するために位置付けられ得る、小さい屈曲特徴(130)、および、幾分、ペーパークリップによって一枚の紙に提供されるものに類似する、挟持摩擦/荷重適合によって、被覆部材の一部を保持するように構成される、2つの挟持コイル特徴(129)を含む、いくつかの目的特徴を有する、実施形態(128)を描写する。他の実施形態では、挟持コイル特徴(129)は、図6Vの変形例に示されるように、端部頂点場所に加え、閉鎖デバイスフレームまたは足場構造を中心とした種々の場所に生成されてもよい。
図6Wおよび6Xは、結目が、相互に接触せず、または機械的に干渉する必要がなく、シート状被覆部材が、被覆と足場との間に大きな間隙(そのような間隙は、例えば、血栓滞留、流れ乱流、および一般的流れの途絶理由から、血管内環境において不利であり得る)をもたらす結目または他の締結手段を伴わずに、足場(248)と密接にインターフェースされ得るように、1つまたはそれを上回る結目を使用して、足場または関連付けられた被覆部材に連結される縫合糸等、1つまたはそれを上回る伸長締結またはテザー部材の取着を促進する、Ω型継手(250)を備える、足場(248)の別の実施形態の直交および側面図を描写する。言い換えると、Ω形状(250)の両側のそれぞれは、結目または締結インターフェースとして使用することができ、Ω形状(250)の中心によって画定される間隙は、2つの締結インターフェース間の距離を維持し、これは、相互に対して、機械的に擦過しないように維持し、また、結目または締結具が常駐するための幾何学的ポケットを提供し、従って、そうでなければ、顕著な締結具または結目を収容するために必要とされるであろう間隙を伴わずに、足場(248)への関連付けられた被覆のより直接的インターフェースを可能にする。
図6Yを参照すると、2つの端部部分(254)を有する足場実施形態(252)が描写されており、そのそれぞれは、非再吸収可能金属コイル、例えば、2つの端部部分(254)を連結する中心部分(256)を備えてもよく、中心部分は、好ましくは、本明細書で別様に論じられたように、ポリ乳酸等の生体再吸収可能材料あるいは他の吸収可能ポリマーまたは材料等を含む。そのような実施形態(252)は、例えば、被覆部材等を使用して、本明細書に説明されるように、孔または他の欠陥を密閉するために利用されてもよく、欠陥における展開および止血後、中心部分(256)は、生体吸収されてなくなり、端部部分(254)を内皮細胞によって封入され得る原位置に残留させて、かつ関連付けられた血管の領域を二次または改訂アクセスのために利用可能な再吸収可能な中心部分(256)の以前の場所に直接隣接して、残すように構成される。言い換えると、再吸収可能な中心部分(256)に隣接する血管部分は、血管のこの部分における以前の介入からの埋込式ハードウェアが、残されていないため、容易に再アクセスされ得る。
図6N−6Yの実施形態のいずれにおいても、好適なフレームまたは足場は、実質的に円筒形であって、直径6〜14mm、より好ましくは、約11〜14mm、および長さ約12〜20mm、より好ましくは、約16mmであってもよい。
図6Zは、送達シース(76)の側面図を例証しており、逐次的にステップダウンされた外形形状(より優れた屈曲弾性率性能および遠位方向の成形を提供するために)と、好ましくは、シース(76)を通して形成および画定される、作業管腔を通して、密接に適合した物体の通過を可能にする(すなわち、非外傷性先端79の切り欠き80およびカプセル状形状によって形成される、複数の非外傷性先端フラップのうちの1つまたはそれを上回るものを前方/遠位に屈曲することによって)ための切り欠き(80)を伴う、部分的半球またはカプセル状弓形幾何学形状を備える、図6Aに示されるもの(図6Aの要素78)に類似する非外傷性先端(79)と、を伴う略円筒形ポリマーチューブを備えてもよい。前述のように、図6Aに例証される導入器は、例えば、比較的に密接に適合した物体の通過に対応するように構成される(すなわち、図6Aの非外傷性先端要素78の切り欠き80およびカプセル状形状によって形成される、複数の非外傷性先端フラップのうちの1つまたはそれを上回るものを前方/遠位に屈曲することによって)、切り欠き(80)が入れられた部分的半球またはカプセル状弓形幾何学形状(図6Aの要素78)を含む、類似非外傷性先端特徴を有する。
図6Z−1は、図6Aに例証されるもの等の遠位展開構成とともに利用され得る、送達アセンブリの近位部分の側面を図示する。図6Z−1を参照すると、描写される構成の遠位側面の最外層は、オペレータによって操作されるように構成される、送達シースハブ(77)を伴って、近位で終端する、送達シース(76)を備える。送達シースによって画定される管腔内は、足部材近位部分(142)に移動可能に連結される、伸長展開部材(90)を備える、送達アセンブリである。伸長展開部材(90)は、オペレータによって手動で操作されるように構成される、伸長展開部材ハブ(91)を伴って、近位で終端する。本ハブ(91)は、展開引っ張り部材(82)の一端または一部を固定するための解放可能終端ねじ(137)を特徴とし、その他の部分または他端は、オペレータによる引っ張り操作のために構成される、引っ張りタブ(132)に連結されてもよく、例えば、圧潰構成における閉鎖デバイスを解放可能に含むように構成される、引き解き結び目を解いてもよい。伸長展開部材ハブ(91)はまた、ねじ(144)調節可能な圧縮ばね(146)を特徴とする。足部材(142)の近位部分は、オペレータによって手動で操作されるように構成される、足部ハブ(140)内で近位に終端する。止めねじ(138)は、ハブ(140)を足部材(142)に締結するために利用されてもよい。取着引っ張り部材(84)は、足部材(142)の近位部分を通って、解放可能固定ねじ(136)まで近位方向に経路をとる。足部材(142)の近位部分は、前述のように、金属ハイポチューブ等の比較的に剛性の材料または構築物によって補強されてもよく、またはそれを含んでいてもよい。動作において、オペレータが、例えば、図6C−6Eを参照して説明されるように、圧潰閉鎖デバイスの回転および/または並進の誘発を所望するとき、伸長展開部材ハブ(91)、足部材ハブ(140)、および取着引っ張り部材(84)を長手方向に再位置付けし、遠位足部部分および圧潰閉鎖デバイスのそのような回転および/または並進をもたらすように引っ張られてもよい。足部材(142)の近位部分に連結される圧縮ばね座(148)は、足部材ハブ(140)が、伸長展開部材ハブ(91)に向かって押動されるのに伴って、足部材(142)の近位部分に荷重を印加する。段付きボルト(134)は、足部材の配向を回転して維持することによって、オペレータが、所望の回転および/または並進に応じて、足部材の撓曲の方向を理解することを可能にする。圧縮ばね調節ねじは、遠位足部部分を一時的に取り囲み、そして機械的に拘束し得る(すなわち、それによって、固定とは対照的に、遠位足部を真っ直ぐに押す)1つまたはそれを上回るシース等、拘束部材から解放されると、遠位足部部分を撓曲するように予め付勢するために緊締されてもよい。代替として、ばねは、比較的に除荷された状態にされ、予め付勢された撓曲作動を伴うことなく、拘束部材から解放させた後、種々のハブおよび取着引っ張り要素を使用した、制御された撓曲作動が続いてもよい。そのような動作の他の実施形態の側面は、図7A−7Fおよび8A−8Bを参照して説明される。
図7Aを参照すると、アセンブリは、血管(22)内にあって、1つまたはそれを上回るシース(76、2)によって取り囲まれる、図1A−1J、2A−2I、3A−3D、または6L−6Vを参照して前述のもの等、圧潰閉鎖デバイス(86)を留置するために、動脈切開(28)を通して挿入され、前方に前進されている。いくつかの実施形態では、動脈切開(28)は、直径18フレンチまたはそれを上回る大きさを有してもよい。図7Bを参照すると、閉鎖デバイス(86)の展開を開始するために、導入器シース(2)が、導入器操作ハブ(3)を使用して、近位に抜去されてもよく、および/または伸長展開部材(90)および足部材(142)が、圧潰閉鎖デバイス(86)をさらに暴露させるために、遠位に前進されてもよい。図7Cを参照すると、送達シース(76)および圧潰閉鎖デバイス(86)は、圧潰閉鎖デバイス(86)をさらに暴露するために、相互に対して移動されてもよい。図7Dを参照すると、暴露された圧潰閉鎖デバイス(86)は、制御可能に並進および/または回転され、トグルで留められた位置に回転して再配向されてもよい。図7Eを参照すると、閉鎖デバイス(86)は、トグルで留められた位置にあるとき、動脈切開を通して、容易に通過可能とならないように、意図的に定寸される。一実施形態では、閉鎖デバイス(86)は、圧潰または拡張時、閉鎖デバイスの長手軸に平行な軸に沿って、近位部分、中心点、および遠位部分を有してもよい。好ましくは、本軸に沿ったデバイスの全長は、動脈切開の最大寸法より大きく、好ましくは、遠位部分および近位部分は、血管の長手軸に対して(すなわち、血管の長手軸に垂直な軸を中心とした)デバイスの付加的回転を防止するために十分な長さである。一実施形態では、取着引っ張り部材(84)は、中心点(154)を伴う、動脈切開に対して、圧潰閉鎖デバイス(86)を留置するために引っ張られてもよく、それに隣接して、取着引っ張り部材は、好ましくは、デバイスで終端し、動脈切開(28)の中心と整合され、デバイスの近位(156)および遠位(158)部分は、動脈切開(28)から離れて延在する。言い換えると、トグルで留められた、または回転された位置への圧潰閉鎖デバイスの制御された再位置付けおよび/または再配向に応じて、動脈切開からのさらなる閉鎖デバイスの抜去が、動脈切開および閉鎖デバイスの幾何学形状によって防止され、描写される実施形態におけるデバイス(86圧潰;88拡張)は、以前の動脈切開場所の両側に余剰長を割くことによって、以前の動脈切開場所の直径を横切って広がる。図7Fを参照すると、展開引っ張り部材(図示せず)は、閉鎖デバイスがその拡張形状(88)をとるように引っ張られ、好ましくは、動脈切開の内側に対して、関連付けられた被覆を押し、このことは、拡張デバイス(88)に取り付けられたままとなるように構成され、好ましくは、続いて、最も近位で切り取られた後、生物学的に浸食し、経表皮的創傷閉鎖後、体内に滞留させるように構成される、取着引っ張り部材(84)を除き、ハードウェア全てが抜去されると、閉鎖構成(27)に収縮する。
図8Aを参照すると、展開プロセスが、概略されており、経表皮的アクセスおよび動脈切開生成(160)に続き、導入器および関連付けられたハードウェアが、動脈切開を通して、挿入され、動脈の一部を通して前進されてもよい(162)。介入または診断手技後、展開アセンブリは、導入器によって、前進されてもよく(164)、または続いて、前進され、展開アセンブリに対して、導入器を長手方向に移動させることによって、暴露されてもよい。足部材の遠位部分が、送達シースまたは導入器シースによる、機械的拘束から解放されると、足部材が、圧縮された圧縮ばね等の近位荷重構成によって、再配向するように予め付勢される一実施形態では、圧潰閉鎖デバイスを再配向するように、足部蝶番または屈曲軸において、撓曲する。そのような再配向に備えて、導入器は、閉鎖デバイスに対して近位に移動されてもよい(166)。展開アセンブリは、次いで、血管内の孔の周囲の組織構造部分に直接隣接して、圧潰被覆閉鎖デバイスを留置するように抜去されてもよい(167)。本抜去は、図11を参照して後述のように、所定の量の器具挿入または後退位置付けが達成されると、オペレータに信号伝達するように構成される、フィードバックインジケータによって促進されてもよい。拘束されていないとき、足部材が、撓曲するように予め付勢される描写される実施形態では、最後の撓曲防止拘束である、送達シースが、足部材、閉鎖デバイス、および伸長送達部材に対して抜去され、閉鎖デバイスおよび足部の遠位部分が再配向されるようになる(168)。続いて、導入器、送達シース、および足部材/伸長送達部材アセンブリが、取着引っ張り部材における引っ張りによって、動脈切開に対して、閉鎖デバイスが押されるように抜去されてもよい(170)。続いて、展開引っ張り部材が、制御可能に引っ張られ、好ましくは、動脈切開場所に直接隣接して位置付けられる、閉鎖デバイスの被覆部分によって、動脈切開に対する位置において、閉鎖デバイスを拡張させてもよい(172)。展開およびアクセスツールが、抜去され、拡張閉鎖デバイスおよび取着引っ張り部材、すなわち、続いて、経表皮的アクセス閉鎖に先立って、短縮され得る(176)、「テザーライン」(176)のみ残してもよい。
図8Bを参照すると、別の実施形態が、描写されており、足部材が、導入器シースまたは送達シース等の拘束部材からの解放に応じて、撓曲するように予め付勢されないという点において、図8Aと異なる。図8Bの実施形態では、圧潰閉鎖デバイスは、足部が非撓曲構成のまま、血流に暴露されてもよく、オペレータが所望時、意図的に印加された撓曲誘発荷重によって、回転構成に制御可能に回転および/または並進されてもよい(169)。
図9A−9Eを参照すると、別の閉鎖デバイス展開実施形態が、描写されており、伸長屈曲ばね部材は、送達または導入器シース等の拘束構造によって拘束されないとき、足部を撓曲するように予め付勢するために、足部材に内蔵される。図9Aを参照すると、幾分、6Aに描写されるものに類似するが、足部材(93)が、足部材の遠位部分を通して、また、足部材の近位部分の遠位端の一部を通して、延在する、伸長屈曲ばね部材(178)を含むことを除き、描写される。好ましくは、伸長屈曲ばね部材(178)は、別様に、シースまたは他の拘束部材によって、図9Aに示されるように、直線位置をとるように拘束されないとき、例えば、図9Bに描写されるように、予め屈曲された金属またはポリマー部材を備え、足部撓曲位置をとるように構成される。一実施形態では、伸長ばね部材は、図9Dにおけるように、「V」形状のニチノール超合金ワイヤを備え、「V」形状の遠位先端において、干渉継手および別個の接着連結を使用して、近位および遠位足部材構造に連結される。他の実施形態では、伸長ばね部材は、ステンレス鋼、コバルト・クロム、チタン、ニッケル、金、タンタルおよび/またはそれらの合金等の他の生体適合性金属、ならびにポリテトラフルオロエチレン、延伸ポリテトラフルオロエチレン、テレフタル酸ポリエチレン、ポリエステル、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸−グリコール酸共重合体、フッ素化エチレンプロピレン、シリコーン、ポリエチレン、ポリウレタン、および/または前述のいずれかのコポリマー等の生体適合性ポリマー材料を含んでもよい。伸長ばね足部材のさらなる詳細は、図9C−9Eに描写される。図9Cを参照すると、伸長屈曲ばね部材(178)は、足部材(93)の遠位部分(184)の略全長と、足部材(93)の近位部分(182)の遠位端の比較的短い長さに延在する。図9Eにおけるように、回転可能となると(すなわち、シースまたはそれを直線にする他の拘束保持を伴わない)、足部材遠位部分(184)は、近位部分(182)から遠位部分(184)と分割する、回転軸あるいは屈曲または蝶番点(180)を中心として、伸長ばね部材の予め成形された構成に従って、予め選択された角度(186)に回転するように構成される。一実施形態では、回転掃引の予め選択された角度は、約90度〜約180度、より好ましくは、約155度であって、遠位足部部分(184)は、約7mm〜約30mmであって、より好ましくは、約20mmであってもよく、撓曲軸(180)から近位に延在する足部ばね部材(178)の部分は、約3mm〜約15mm、より好ましくは、約9mmであってもよい。図9Dを参照すると、直交図は、足部材の遠位部分(184)に対する圧潰閉鎖デバイス(86)の留置を例証しており、そのような遠位部分(184)は、図9Dにおける非折畳構成にあって、圧潰閉鎖デバイス(86)との干渉および連結に対応する。足部の遠位部分(184)における4つの孔は、引き解き結び等の解放可能結目を使用して、展開引っ張り部材(図9Aにおける要素82)の解放可能締結を補助するように構成される。足部材の遠位部分(184)は、足部材の近位部分(182)を備えるチューブ類の実質的に円筒形の片を平坦に圧潰し、そのような平坦にされた部分に「H」形状スライスを生成し、図9Dに描写される羽根(232、234)構成を生成することによって、生成されてもよい。羽根(232、234)はそれぞれ、圧潰閉鎖デバイス(86)の外部の周囲に巻着され、安定したサドル状界面を形成するように構成される。2つの付加的孔(204、206)が、足部材(93)を通して形成され、一方(204)は、展開引っ張り部材(図9Aにおける要素82)を収容し、他方(206)は、取着引っ張り部材(図9Aにおける要素84)を収容する。一特定の実施形態のためのいくつかのサンプル寸法として、圧潰閉鎖デバイス長寸法(188)約0.5インチ、圧潰閉鎖デバイスの近位端に対する屈曲軸寸法(190)約0.125インチ、圧潰閉鎖デバイスの遠位端の足部材の遠位先端寸法(192)約0.25インチ、遠位羽根縁に対する圧潰閉鎖デバイスの遠位端の寸法(194)約1/16インチ、遠位羽根縁に対する足部材の遠位端寸法(196)約5/16インチ、近位羽根縁に対する展開部材孔寸法(198)約1/16インチ、および羽根長寸法(200)約0.25インチが挙げられる。
図10を参照すると、図9A−9Eを参照して説明されるもの等の動脈切開閉鎖システムを利用するためのプロセスが、描写されており、図8Aを参照して説明されるものに類似するステップによって、関連付けられた足部材が、送達または導入器シース等の拘束構造による拘束から解放されると、回転(または、蝶番または屈曲)軸において、遠位足部部分を撓曲するように付勢される、予め形成されたニチノール(「NiTi」またはニッケルチタン合金)部材を備える、展開アセンブリを挿入するステップ(208)を伴う。
図11を参照すると、展開シース(76)の特定の実施形態が、描写されており、血液、すなわち、「出血逆流」チャネル(210)は、シース(76)の外部表面内に形成され、加圧された血液を、シース(76)の遠位先端(79)に存在するとき、シースの遠位端から、近位に、チャネル(展開シース上の定位置にある導入器シースによって、チャネルは、導入器管腔の内側表面によって、外側表面に拘束されるが、近位に、チャネルを通して、自由に流動を維持するであろう)を通して、管腔入口(212)に流動させ、関連付けられた管腔(214)は、適切な血圧が、チャネル(210)の遠位端に存在するとき、血液を効果的に浸出または噴出するように構成される、単純なインジケータ継手(216)と流動的に接続されている。そのような構成は、動脈切開が生成される、比較的に高圧力(静脈と比較して)動脈系において利用され、オペレータに、主題シース(79)の遠位部分が、動脈流に暴露される、挿入または後退位置にあることの指標を提供してもよい。一実施形態では、そのような指標は、前述のように、閉鎖デバイス展開を行うとき、動脈切開から非加圧空間内へのちょうど遷移の際、そのようなシース(79)の遠位部分を位置付けるために利用されてもよい。
図11B−Hを参照すると、出血逆流サブシステムを有する動脈切開閉鎖システムの付加的例示的実施形態が、示される。これらの例示的実施形態は、図11Aに関して説明されるものの代替として使用されることができ、また、本明細書に説明される送達システムの任意の実施形態と併用されることができる。
本実施形態では、外側シース(76)は、内側管(360)が外側シース(76)に対して移動しないように、連結部(362)を介して、内側管(360)に固定される。連結部(362)は、好ましくは、液密シールを形成し、連結部(362)の近位の内側管(360)と外側シース(76)との間の空間(364)の中への(および、そこからの)流体の通過を防止する。連結部(362)は、好ましくは、2つの隣接する管の間の熱接合または接着接合、締まり嵌め、または同等物である。代替実施形態では、連結部(362)は、例えば、隣接する管間に「緊密嵌合」を形成するOリングまたはガスケットを使用して、同時に、空間(364)の中への(および、そこからの)有意な流体漏出を防止しながら、内側管(360)が、外側シース(76)に対して摺動することを可能にすることができる。
内側管(360)の遠位先端(361)は、外側シース(76)の遠位先端(79)に対して、外側シース先端(79)の遠位の場所を含む、任意の場所で終端することができる。図11Bに示される実施形態では、内側管(360)の遠位先端(361)は、連結部(362)で終端する。図11Cに描写されるもの等の別の実施形態では、内側管(360)の遠位先端(361)は、連結部(362)から外側シース(76)の遠位先端(79)までの約1/3の距離の位置で終端する。そのような延在は、構成要素が圧縮されて留置され得るとき、またはシステムが湾曲状態にあるとき、ねじれないように防止するように作用することができる。図11Bおよび11Cの両方では、外側シース(76)の遠位区分(366)は、内側管遠位先端(361)の遠位に存在し、動脈切開閉鎖システムの閉鎖デバイスおよび足部材を格納するためにより多くの空間を提供する。
連結部(362)の近位の領域では、外側シース(76)と内側管(360)との間の空間(364)は、出血逆流チャネルを形成する。血液は、外側シース(76)内の1つまたはそれを上回る開口部または開口(368)(また、本明細書では、血液入口とも称される)を通して出血逆流チャネル(364)に流入可能である。出血逆流管(370)は、管(370)の開放遠位端(または、遠位ポート)(371)が出血逆流チャネル(364)内に位置するように、外側シース(76)に接合されることができる。開放遠位端(371)は、血液が、出血逆流チャネル(364)から出血逆流管(370)の中に流動し、出血逆流管を通して出血逆流管(370)の近位開放端部(372)(近位ポートまたは血流出口)へと近位に通過することを可能にする。本近位開放端部(372)からの血液の通過は、医療従事者に、血流入口(368)が患者の血管系内の血液に暴露されていることの視覚的指標を提供し、ひいては、送達システムおよび導入器シースが、脈管内に常駐することを示す。代替実施形態では、出血逆流管(370)は、省略されることができ、近位出血逆流出口ポートは、直接、出血逆流チャネル(364)内に形成されることができる。
図11Dは、送達システムの別の例示的実施形態の側面図である。これは、連結部(362)は、熱接合された区分である。導入器(2)は、外側シース(76)を中心とする断面に示される。送達システムおよび導入器は、好ましくは、出血逆流が、導入器(2)の遠位先端および外側シース(76)の遠位先端の両方が血流に暴露されると生じるように構成される。これは、血液入口(368)が導入器遠位先端の近位に位置する配列を含むことができるが、入口(368)は、直接、血流内になく、血液は、それにもかかわらず、導入器(2)と外側シース(76)との間の空間内を近位に進行し得る。入口(368)が導入器遠位先端の遠位にある配列もまた、可能性として考えられる。
代替実施形態では、出血逆流部は、導入器(2)(また、「血管シース」とも称される)と外側シース(76)との間の空間を通る経路をとってもよい。本実施形態では、血流は、導入器の近位ハブに連結され、前述の空間に動作可能に連結され得る、血液出口またはポート(372)を通して送達システムから流出し得る。血液出口(372)は、血液流出速度を制御するための弁を有することができる。本例示的実施形態は、図11B−11Dに関して説明されるものの付加的代替として使用されてもよく、また、本明細書に説明される送達システムの任意の実施形態と併用されてもよい。例えば、図29A−Bの実施形態と併用されるとき、導入器(2)が血管系内の定位置にあると、送達デバイス(520)の外側シース(524)は、マーカー(526)が、その近位終端等、導入器(2)上の所定の場所と整合されるまで、導入器(2)の中に挿入される。本点では、外側シース(524)の所定量の遠位部分(522)が、導入器(2)の遠位終端を越えて暴露される。血液出口(372)は、好ましくは、本点で開放され、血液が出口から流出し、送達デバイス(520)が血管系内にあることの視覚的指標を形成することを可能にする。送達デバイス(520)および導入器(2)は、次いで、好ましくは、血液出口(372)を通した出血逆流が停止するまで、適切な間隔を維持するために、他方に対していずれも移動させずに、ともにゆっくりと引き戻される(近位に)。出血逆流の停止は、血管系内のある位置(血液が送達デバイス(520)と導入器(2))との間の空間を通して自由に進行する)から、動脈切開を越えた血管系の外側の位置(血液が、もはや送達デバイス(520)と導入器(2)との間の空間に暴露されない)までの導入器(2)の移動を示す。外側シース(524)の遠位部分(522)は、導入器(2)の遠位終端を越えて暴露されるため、暴露されるシース(524)の一部は、外側シース(524)(および、任意の捕捉部材)の遠位終端が動脈切開に近接する位置において、血管系内に留まるであろう。本点から、閉鎖デバイスの展開が、開始し得る。
図11Eは、図11Dの線11E−11Eに沿った送達システムの断面図である。図示されないが、近位空気解放弁(これはまた、開口部または微小通気口としても構成され得る)が、ハンドル(56、220)またはその近傍の外側シース(76)内に存在する。本弁は、空気が、血液が血流入口(368)を通して出血逆流チャネル(364)に流入するにつれて逃散することを可能にする。
任意の数の1つまたはそれを上回る入口(368)が、出血逆流チャネル(364)の中への血液流入のために使用されることができる。出血逆流入口(368)は、外側シース(76)を中心として規則的間隔で位置することができるか、または不規則的に離間されることができる。一実施形態では、4つの入口(368)が存在し、規則的間隔で位置する(例えば、相互から90度オフセットされる)。シース(76)の円周を中心とした複数の入口(368)の存在は、血液が、シース(76)が導入器の内側表面に対して圧接する場所等、蛇行性条件下にあっても、出血逆流チャネル(364)に流入することを可能にする。入口(368)は、好ましくは、連結部(362)の比較的に近傍またはそれに隣接して位置する。例えば、入口(368)は、図11Dにおける外側シース(76)の表面(374)等、遠位に面した表面内に位置し得る(描写されるように側壁内とは対照的に)。遠位に面した入口は、血液が、出血逆流チャネル(364)により容易に流入することを可能にする。出血逆流管(370)の遠位ポート(371)は、好ましくは、出血逆流入口(368)の近位に位置するが、ポート(371)は、出血逆流入口(368)と一致またはその遠位に位置し得る。
入口(368)は、好ましくは、シース(76)の長手軸に沿った同一場所(シース遠位先端から同一距離)に留置されるが、入口(368)はまた、1つまたはそれを上回るものが外側シース(76)の長手方向(遠位−近位)軸に沿って異なる位置に位置するように、交互にされることができる。各入口(368)は、限定ではないが、円形、卵形、楕円形、多角形、細隙状、スロット状、回転楕円体等を含む、任意の所望の形状を有することができる。
出血逆流機能性を提供する種々の要素の寸法、幾何学形状、および間隔は、血液出口(372)からの血流の所望の量と、血流への暴露と出口(372)からの出血逆流信号の最初の出現との間の所望の遅延時間とを達成するために、相互にある関係で変動されることができる。例えば、血液が血液入口(368)から出血逆流出口ポート(372)に進行しなければならない距離の増加は、出口(372)に存在する流動量の減少および遅延時間の増加に対応する。内側管(360)と外側シース(76)との間の間隔、入口(368)のサイズおよび数、出血逆流管(370)の直径、入口(368)に対する出血逆流管(370)の遠位ポート(371)の位置、および導入器内壁とシース(76)の外壁との間の間隔(出血逆流が、入口(368)が導入器の遠位先端の近位にあるときに生じることが意図されるような実施形態の場合)を含む、他の要因も全て、血液出口(372)からの流速(または、流れの弧のサイズ)に影響を及ぼし得る。1〜2センチメートル(最大拍動時)の範囲内の血液弧を達成し、同時に、患者からの血液損失を最小限にしながら、医療従事者のための十分な視覚的インジケータを維持することが好ましい。
多腔型押出成形が、2つの別々の管をともに接合する代替として使用されることができる。多腔型押出成形は、外側シース(76)および内側管(360)に類似して見られ得る、複数の側壁(76−1および76−2)を有する。多腔型押出成形はまた、外側シース(76)内の複数のチャネルの生成を可能にするための好ましい方法の1つである。図11Fは、空の遠位区分(366)がもはや存在しない、3管腔押出成形として加工された外側シース(76)の例示的実施形態を描写する。図11Gおよび11Hは、独立チャネルを有する多腔型押出成形の例示的断面(出血逆流チャネル(364)を横断する)を描写する。別から見ると、多腔型押出成形は、縮小体積チャネル(内壁(76−2)の全周の周りを延在しない)を有する。種々のチャネルを分離する、隔壁(379−1、379−2、379−3)は、押動性を改善し、ねじれを防止するように作用する。各隔壁(379)は、選択場所において穿刺または切削され、チャネル流動を増加させることができる。代替として、チャネルは、血液流入に抵抗するために、接着剤または材料を流動させるための熱を使用して遮断されることができる。各側壁(76−1または76−2)は、送達システムの近位端において穿刺または切削され、出血逆流管(370)の通過を可能にすることができる。
図11Gは、側壁76−1と76−2との間の2つのチャネル(または、管腔)、すなわち、上側チャネル364および下側チャネル376を描写し、それぞれ、類似サイズである。上側チャネル(364)は、出血逆流チャネルであって、出血逆流管(370)からオフセットされた位置に位置する入口(368)を有する。最内側チャネル、すなわち、管腔、(373)は、足部材(92)(図示せず)の近位部分のための経路を提供する。図11Hは、3チャネル押出成形であって、上側チャネル(364)は、図11Gと比較して、体積が縮小される。非出血逆流チャネル(376、377)は、空にされるか、または他の機能性のため(例えば、他の伸長デバイスを収容するため)に使用されることができる。出血逆流チャネルの体積縮小は、所望の出血逆流流動特性を達成するために変動され得る、別の特徴である。図11Bに戻って参照すると、類似構成が、ハイブリッド単一/多重管腔押出成形とともに生成されることができ、外側シース壁76は、単一遠位押出成形と、壁76−1および76−2を形成する近位区分上の二重押出成形(内側押出成形が内側管(360)に匹敵するように)とともに形成されることに留意されたい。そのような実施形態では、連結部(362)は、単一から二重押出成形の交差点におけるY接合部によって形成される。
図12A−12Dを参照すると、図6A−6Xおよび9A−9Eを参照して説明されるもの等の閉鎖デバイス展開システムを動作させるための手動インターフェースまたは制御ハンドルアセンブリの種々の側面が、例証される。図12Aを参照すると、一実施形態では、操作ハンドル筐体(218)と、展開の種々の側面を補助するように構成される、2つの手動で可動な要素(222、224)と、を備える、制御ハンドルアセンブリ(220)が、伸長展開部材(90)に連結される。図12Bの部分的切取図を参照すると、足部材(93)は、伸長展開部材(90)を通して、遠位に延在し、近位に、ハンドル筐体(218)に摺動可能に連結され、伸長展開部材(90)に対して足部材(93)の便宜的親指または指の挿入/後退を促進する、第1の手動で可動な要素(222)に連結される。足部材(93)から近位に延在することによって、取着引っ張り部材(84)は、原位置に残され得るように、取着引っ張り部材を筐体から解放しようとするとき、オペレータに、引っ張り引動における触知隆起を提供する(例えば、ばね荷重された機械的継手内の継手を通過する、引っ張り部材内の小拡大を使用して)ように構成される、ばね荷重された機械的継手(226)によって、第2の手動で可動な要素(224)に連結される。動作時、第2の可動要素(224)が、図12Cに示されるように、少量(228)だけ近位に引動されると、可動要素(224)は、筐体から分離する。付加的近位引動(230)は、図12Dに示されるように、取着引っ張り部材(84)を戻り止め、隆起、または引動制限触知フィードバック機構を超えさせ、オペレータに、そのような点を越えての引動が、概して、取着引っ張り部材(84)を筐体(84)および制御ハンドルアセンブリ(220)から恒久的に解放するという理解を提供する。
図13Aを参照すると、図9Aのものに類似するが、捕捉部材(258)が、圧潰閉鎖デバイス(86)の近位端から離れるように、近位に延在して描写される、アセンブリ(290)が、描写される。描写される実施形態では、捕捉部材(258)は、捕捉部材(258)および伸長部材(260)の接合を越えて、遠位に延在する、遠位延在部(266)を有する、伸長部材(260)に連結される。図13Bのアセンブリ(288)は、図13Aに示されるものと類似する要素を有するが、導入器シース(2)および送達シース(76)が除去されている。図13Cを参照すると、図9Bを参照して前述のように、足部材(93)の遠位側面が移動されると、例えば、捕捉部材(258)もまた、捕捉部材の近位側が、送達アセンブリの残部から離れて突出し、孔または欠陥を取り囲み得る組織等、近傍にあり得る組織構造の「捕捉」を促進する構成に、再配向される。本「捕捉」効果は、望ましいことに、さらに後述されるように、関連付けられた閉鎖デバイス(86)が、そのような欠陥または孔から退出するのを防止する。さらに、本捕捉効果は、動脈切開に隣接する埋込式閉鎖デバイスの圧潰状態のドッキングを補助し、また、捕捉部材に直接隣接して存在する血管の部分を機械的に支持するのに有用であり得る(すなわち、一構成では、捕捉部材は、直接隣接する血管部分の圧潰を防止するために利用されてもよい)。図13Dを参照すると、一実施形態では、捕捉部材(258)は、手動操作を通した伸長押動/引動部材(260)の前進(262)によって、制御可能に前進/後退されてもよい(268)。伸長部材(260)のそのような前進は、遠位延在部(266)の前進(264)を生じさせ、捕捉部材(258)を前方に誘導し、図13Dに示されるように、後退位置へと、遠位延在部(266)と整合させる。そのような後退位置は、閉鎖デバイスの展開後、孔または欠陥を通して、送達アセンブリを後退させるために利用されてもよい。図14Aおよび14Bを参照すると、類似捕捉部材機能性が、一実施形態では、(93)内に生成された管腔を通して、ガイドワイヤ(270)を前進(274)および/または後退させ、ガイドワイヤ遠位先端部分(272)を、「捕捉」構成における圧潰閉鎖デバイス(86)に対して外方に前進させる(276)か、または後退させ、孔または欠陥を通して、アセンブリの除去を促進することによって、達成されてもよい。
図15A−15Cの3つの異なる直交図を参照すると、捕捉部材延在部(261)は、図13A−14Bを参照して前述のように、別個の可動部材とは対照的に、閉鎖デバイス足場(278)の一部を備えてもよい。そのような捕捉部材延在部(261)は、送達ツールから分断可能であるため、後退可能であるように構成されないが、そうである必要はなく、そのようなツールは、従って、そのような後退のために、捕捉部材を再構成することを懸念することなく、孔または欠陥を通して、後退されてもよい(すなわち、本実施形態では、捕捉部材は、閉鎖デバイス展開後、孔または欠陥を通して、後方に抜去される必要がないため)。また、図15A−15Cには、示されるのは、図6Wおよび6Xを参照して前述のように、締結テザー、被覆、および同等物のために利用され得る、小さなΩ形態(282)も示される。さらに、描写される足場(278)を備えるワイヤの当接端上で嵌合され、定位置で溶接(284)され、ワイヤ端にわたって、シースを溶着することによって、強固な接合を形成する、シース(286)を備えるワイヤ連結が、示される。一実施形態では、シースの内径は、シースが溶着される前の締まり嵌めのために、ワイヤの外径より千分の1インチの約1/2大きく(一実施形態では、ワイヤおよびシースは両方とも、NiTi材料を備え、好ましくは、ワイヤは、溶着されず、可能な限り、無傷のままであるという事実に関わらず)、被覆部材、テザー、または他の部分の取着前に、平滑化するために、電気研磨され得る、薄型目板継を形成してもよい。他の実施形態では、そのような接合は、接着接合、圧着、圧入技法、および/または熱拡張/収縮技法を使用して、生成されてもよい。
図16A−16Kを参照すると、展開の種々の側面が、前述の図13A−13Dを参照して説明されるものに類似する実施形態を利用して、構成される。図16Aを参照すると、図13Aのものに類似するアセンブリ(290)は、血管(22)内に形成される動脈切開(28)を通して、挿入されるように描写される。図16Bを参照すると、送達シース(76)および圧潰閉鎖デバイス(86)は、導入器シース(2)に対して前進され、送達シース(76)および圧潰閉鎖デバイス(86)を血管(22)の血流に暴露してもよい。送達シース(76)は、オペレータが、出血逆流構成からのフィードバックに基づいて、望ましい所定のレベルの挿入が達成されるまで、送達シース(76)および圧潰閉鎖デバイス(86)を挿入および/または抜去し得るように、図11を参照して説明されるように、出血逆流フィードバックをオペレータに提供するためのチャネルまたは管腔を備えてもよい。図16Cを参照すると、動脈切開(28)に対して最適に挿入された送達シース(76)および圧潰閉鎖デバイス(86)によって、送達シース(76)は、圧潰閉鎖デバイス(86)の長手方向位置が維持されている間、制御可能に抜去されてもよく、図16Dに示されるように、足部材は、圧潰閉鎖デバイス(86)および捕捉部材(258)両方の再位置付け(描写される実施形態では、回転再位置付けまたは再配向)を誘発するために利用されてもよい。図16Eおよび16Fを参照すると、導入器シース(2)および送達シース(78)は、さらに抜去されてもよく、圧潰閉鎖デバイス(86)および捕捉部材(258)は、動脈切開を取り囲む組織(292)に向かって、抜去または押されてもよい。図16Fに示されるように、捕捉部材は、近傍組織(292)とインターフェースし、閉鎖デバイス(86)が、動脈切開(28)から抜去されるのを幾何学的に防止する。閉鎖デバイスの拡張構成への拡張に先立って、適切に位置付けられ、配向された圧潰閉鎖デバイス(86)によって、閉鎖デバイスは、図16Gから図16Hの変形例に示されるように、拡張構成(88)に拡張されてもよい。図16Iを参照すると、拡張構成に展開された閉鎖デバイス(88)によって、伸長展開部材(90)、足部材(93)、および捕捉部材(258)、ならびに関連付けられた伸長部材(260)は、好ましくは、伸長部材(260)が、足部材(93)に対して前進され、前述のように、抜去構成に捕捉部材を留置した後、近位に抜去されてもよい。図16Jに示されるように、導入器シース(2)および送達シース(76)もまた、抜去され、閉鎖デバイス(88)に連結される、取着引っ張り部材(83)を後に残してもよい。図16Kを参照すると、一実施形態では、取着引っ張り部材(83)に摺動可能に連結される、コラーゲンまたは他の生体再吸収可能材料のシートまたは円筒形プラグ部材(294)等の再吸収可能圧縮部材(294)が、動脈切開に向かって前進され、部材(294)と展開された閉鎖デバイス(88)との間に、動脈切開創傷を圧縮下に留置してもよい。周囲組織は、動脈切開に対する部材(294)の位置を維持する役割を果たすが、一実施形態では、1つまたはそれを上回る縫合糸が、動脈切開(28)に対する位置に、部材(294)を締結するために利用されてもよい。別の実施形態では、治癒および/または凝固を助長するように選択される、ヒドロゲルまたは他のプロトロンビン剤等の流動性材料が、動脈切開に隣接して分散されてもよい。
図17を参照すると、図16A−16Kを参照して前述のもの等の構成を特徴とする、プロセス実施形態が、例証される。図17を参照すると、図8A、8B、および10を参照して説明されるプロセス実施形態と共通のいくつかのステップによって、経表皮的アクセスおよび動脈切開生成(160)、導入器前進(162)後、近位捕捉部材および他のツールに移動可能に連結された圧潰閉鎖デバイスを備える、展開アセンブリは、導入器を通して挿入され(208)、導入器の端部に対して位置付けられ(166)、動脈切開近傍の位置に対して、長手方向に調節されてもよい(例えば、出血逆流検出を使用して、図11を参照して前述のように、出血逆流と関連付けられた所定の位置に対する長手方向位置付けを確認する;167)。足部は、圧潰閉鎖デバイスおよび捕捉部材(296)を再配向および/または再位置付けするように、制御可能に撓曲されてもよく、その後、圧潰閉鎖デバイスおよび捕捉部材は、動脈切開に隣接する、および/またはそれに対する位置に押されてもよく、捕捉部材が定位置にあることによって、動脈切開を通して、閉鎖デバイスの抜去または退出を防止する(298)。続いて、閉鎖デバイスは、拡張構成に拡張されてもよく(172)、捕捉部材は、抜去構成に後退されてもよく(300)、他の展開ツールは、後退/抜去されてもよく(174)、残部のテザーの遊離長さは、経表皮的アクセスが閉鎖される前に、短縮されてもよい。
図18A−18Cを参照すると、完全に生体再吸収可能閉鎖デバイス構成が描写される。図18Aを参照すると、圧潰構成(322)では、「巻上」または圧潰状態における、「巻上」/「解巻」閉鎖デバイス(320)は、比較的に小さい外径を有する。図18Bを参照すると、描写される連結点(332、334)に連結され得る、または別の実施形態では、他の描写される連結点(344−実質的に長方形のシート状閉鎖デバイスの4つの隅)に対する4つの引っ張り要素(図示せず)を特徴とする、1つまたはそれを上回る引っ張り要素(328、330)に及ぼす張力と、閉鎖デバイスに向かっての締結部材(326)の同時押動(すなわち、締結部材326と閉鎖デバイス324との間に圧縮荷重338を生成するため)によって、閉鎖デバイスは、少なくとも部分的に、実質的に円筒形の形状がとられる拡張構成をとる(324)。描写される実施形態では、拡張閉鎖デバイス(324)によって占有される弧長は、円筒形形状全体の円周の約2/3を表す。別の実施形態では、拡張閉鎖デバイス(324)は、円筒形形状全体の円周の約1/2を表す。締結部材(326)は、それを通して、1つまたはそれを上回る引っ張り要素が通過する、筐体を備えてもよく、単純なリードロック(すなわち、「ジップタイ」係止機構におけるように)等の係止特徴を備え、緊締移動のみ可能にしてもよい。閉鎖デバイス(324)に連結する、引っ張り部材部分に隣接する中央部分(342)は、印加された荷重下、跳ね上がりを防止するように補強され、締結部材(326)の印加された引っ張り(340)および圧縮(338)によって、制御可能拡張を促進してもよい。図18Cを参照すると、図18Bに例証されるもの等の展開された構成の側面図が、描写されており、動脈切開(28)を閉塞する、拡張閉鎖デバイス構成(324)を示す。
図18A−18Cに例証されるものに類似する別の実施形態では、そのような実施形態の1つまたはそれを上回る部分は、非再吸収性であってもよい。例えば、一実施形態では、解巻プロテーゼ(320)のシート状部分は、生体再吸収可能であってもよい一方、1つまたはそれを上回る非再吸収性金属またはポリマー等の材料を含む1つまたはそれを上回る構造部材が、シート状部分に連結され、解巻または他の展開ステップまたは構成を補助してもよい。
図18D−18Gは、2層生体再吸収性材料を含み得る、膨張可能閉鎖デバイスの付加的例示的実施形態を描写する。2層(または、複数の層)が描写されるが、当業者は、本明細書に説明される教示から逸脱することなく、複数の層を同様に容易に使用し得る。図18Dを参照すると、収縮された2層閉鎖デバイス(503)が、そこから延在する膨張部材(502)とともに、平坦構成で描写される。膨張部材(502)は、例えば、ヒドロゲル、水、または空気を含む、任意の膨張媒体を使用して、2層閉鎖デバイス(503)を膨張させるために使用される。図18Eを参照すると、収縮された2層閉鎖デバイス(503)は、圧潰状態に巻装または巻回され、比較的に小外径をもたらし得る。図18Fを参照すると、一旦膨張媒体が、2層閉鎖デバイス(503)の中に注入されると、膨張媒体は、2層閉鎖デバイス(503)間に狭入された空隙を充填し、従って、2層閉鎖デバイス(503)の拡張または膨張を生じさせる。膨張部材(502)はまた、2層閉鎖デバイスを脈管(505)に隣接して緊張させて保つように、引っ張り部材として二重の役割を果たす。図18Gを参照すると、膨張された2層閉鎖デバイス(503)が、脈管(505)から、動脈切開を通して、脈管(505)の外部を越えて延在する膨張部材(502)とともに、脈管(505)内においてその拡張状態で示される。一旦2層閉鎖デバイスが脈管(505)内で膨張されると、2層閉鎖デバイス(503)は、部分的管の形状を有する、拡張または膨張された構成をとる。脈管の全周の周囲に延在する、完全管状形状、または膨張部材(502)がそこからのみ暴露されるように残して、動脈切開を閉塞するために十分なその一部が、使用され得ることに留意されたい。描写される実施形態では、膨張された2層閉鎖デバイス(503)によって占有される弧長は、完全円筒形形状の円周の約2/3を表す。別の実施形態では、膨張された2層閉鎖デバイス(503)は、脈管(505)の円周の約1/2を占有する。また、図18Gと18Eを比較すると明白であるように、2層閉鎖デバイス(503)の膨張は、自然に、閉鎖デバイス(503)を圧潰状態から拡張状態に拡張させ得る、すなわち、解反または解巻変形である。閉鎖デバイス(503)は、巻装または巻回構成において、それ自体に重なる必要はないことに留意されたい。代わりに、本拡張は、丸まりまたは束状態から比較的により線形状態への変形として広く見られ得る(図18Gにおけるように端部から見られるとき)。
図18H−18Iを参照すると、解巻構成における2層閉鎖デバイスの上下図が、描写される。2層閉鎖デバイス(503)はそれぞれ、接着剤、機械的コネクタ、ドット溶接、スロット溶接、および同等物等を用いて、1つまたはそれを上回る場所においてともに連結される、2層生体再吸収性材料を含む。任意の生体再吸収性材料と同様に、材料は、徐々に再吸収され、身体から良性に取り除かれ、脈管内に恒久的埋込を残さないであろう。従って、特に、2層閉鎖デバイス(503)上への正しい溶接場所を選定することに配慮されるべきである。図18Hを参照すると、2つの個々の円形(または、略円形)形状の生体再吸収性シートが、相互の上部に留置される。円周が、次いで、密閉シールされ、それによって、2層閉鎖デバイス(503)を生成する。2つの層が、血流を閉塞するほど、輪切状のサッカーボール形状に離れて肥大化しないように防止するために、2つの層は、好ましくは、肥大化または拡張の量を制限するように接続される。これは、1つまたはそれを上回る接続または接合部を用いて行われることができる。図18Hの実施形態では、これは、膨張されるであろう層の部分を横切って比較的に均一に分散され得る、複数の離散点状接続、例えば、溶接スポットによって遂行される。代替として、これらの個々の接合部はまた、図18Iによって図示される実施形態に示されるように、溶接スロット(508b)であってもよい。故に、2層閉鎖デバイス(503)のシールされた部分の中への膨張媒体(図示せず)の挿入に応じて、デバイス(503)の断面は、図18Fおよび18Gに描写されるもののようになり得る。着目すべきこととして、2層閉鎖デバイスは、円形形状を有するように描写されるが、当業者は、任意の形状、例えば、楕円形、正方形、長方形、多角形(同じまたは可変縁長を伴い、かつ鋭的または丸みを帯びた縁を伴う)が、実質的に、本開示の新規側面から逸脱することなく、代替において使用されてもよいことを理解し得る。
代替実施形態では、2層閉鎖デバイス(503)は、加えて、層の一方または両方に複数の微小孔を有してもよい。微小孔が定位置にある場合、2層閉鎖デバイス(503)の内側は、流体、例えば、血液に暴露されてもよい。液体吸収可能材料は、微小孔を伴う層間の定位置にあって、従って、内側材料の拡張を生じさせ得、続いて、2層閉鎖デバイス(503)を図18Fおよび18Gに描写されるように、ピロー状配列に変形するであろう。層間にヒドロゲル材料を使用することが好ましくあり得るが、当業者は、液体に暴露されると、封入層内で拡張する任意の類似材料の使用を選定してもよく、例えば、液体に応答する、親水性の海綿体状織布ファイバマトリクス材料が、好適あり得る。
図18J−18Mを参照すると、その各構造が生体再吸収性材料を含み得る、2層閉鎖デバイス構成の種々の側面が、描写される。図18Jを参照すると、2層多角形閉鎖デバイス(510)が、描写され、1つの層(511a)は、第2の層(511b)上の中心に留置された第3の開口(512b)からオフセットされた2つの開口(512a)を有する。開口(512a/512b)は、一旦層(511a/511b)が軸(513)に沿って相互に折畳され、第1の層と第2の層(511a/511b)との間に単一の折り目を形成すると、適切に整合される。縫合糸(514)の適切な経路指定は、図18Kに描写される。一方の縫合糸(514a)は、開口(512a)を通して終端し、他方の縫合糸(514b)は、異なる開口(512a)を通して終端される。縫合糸は、縫合糸と開口との間の結目、接着剤、クランプ、あるいは恒久的または一時的接合の任意の他の方法を使用することによって、終端されてもよい。両方の縫合糸(514a/514b)は、続いて、第3の開口(512b)を通る経路をとる。一旦2つの層(511a/511b)が、ともに折畳されると、縫合糸(514a/514b)は、2層閉鎖デバイス(510)間に存在し得る、いかなる弛みも除去するように、調節または引っ張られることができる。図18Lを参照すると、2層閉鎖デバイス構成の断面が、描写され、各層(511a/511b)は、実質的に、対向層と接触し、縫合糸(514a/514b)は、その間に挿通され、中心または第3の開口(512b)から出る。図18A−18Cに関して前述のように、2層閉鎖デバイス(510)は、完全生体再吸収性であって、閉鎖デバイス(510)を巻回することによって、圧潰状態に操作されることが可能であり得る。図18Aおよび18Eを参照されたい。一旦圧潰状態になると、2層閉鎖デバイスは、本明細書に詳述されるように、動脈壁内の後続展開のためにシース内で操作および格納されてもよい。
図19を参照すると、図18A−18Cを参照して説明されるもの等の構成を利用するためのプロセスが、例証される。図19を参照すると、経表皮的アクセスおよび動脈切開生成(160)および導入器前進(162)後、回転圧縮、すなわち、「巻上」閉鎖デバイスを備える、展開アセンブリは、導入器を通して、定位置に前進されてもよい(312)。展開アセンブリの遠位部分は、導入器に対して位置付けられてもよく(166)、出血逆流は、送達シースを待避し、回転圧縮された閉鎖デバイスが、動脈の内部への直接アクセスを有し(314)、動脈切開に対する位置付けを調節し(316)、動脈切開を閉鎖するために拡張または「解巻」(318)(すなわち、関連付けられた引っ張り要素に張力を印加することによって)させた後、関連付けられたツールの除去(174)と最終テザーの短縮および創傷閉鎖(176)が続く前に、動脈切開に対する位置付けを補助するために利用されてもよい(167)。
図20A−20Kを参照すると、図16A−16Kを参照して説明されるものに類似する実施形態が、例証されており、図20A−20kの実施形態は、ガイドワイヤ等の誘導部材を使用して、そのような誘導部材またはワイヤが除去されるまで、閉鎖後、オーバーザワイヤ構成における動脈切開場所への効率的戻りを促進することを特徴とする。図20Aおよび20Bを参照すると、アセンブリは、図16Aおよび16Bにおけるように、挿入され、位置付けられる。図20Cを参照すると、ガイドワイヤ等の誘導部材(302)は、足部材または伸長展開部材内に画定される管腔を通して、圧潰閉鎖デバイス(86)を通して、遠位から、血管管腔内に挿入される。別の実施形態では、遠位部分誘導部材(302)は、図20Aおよび20Bにおけるように、任意の器具が、動脈切開(28)を通して、挿入される前に、圧潰閉鎖デバイス(86)内の場所に予め前進されてもよい。誘導部材が定位置にあることによって、閉鎖デバイス(86、88)の展開は、図16D−16Jの展開ステップと並行する、図20D−20Jに示されるように、継続される(但し、プラグ部材294は、図20Jの実施形態には示されず、そして誘導部材302が、各ステップに存在する)。図20Jを参照すると、クリップされたテザー部材および拡張された閉鎖デバイス(88)によって、誘導部材(302)は、外科医が、動脈切開の十分な止血後、生じ得る、(図20Kにおけるように)除去されてもよいと決定するまで、定置に残留してもよい。手術チームが、誘導部材が、定位置のまま、動脈切開の場所および関連付けられた血管管腔への迅速かつ効率的アクセスを必要とする場合、オーバーザワイヤ手技を利用して、直接、その部位にさらなる器具を導いてもよい。
図21を参照すると、図20A−20Kに特徴付けられるもの等の構成を利用するためのプロセスが、例証される。図21に示されるように、経表皮的アクセスおよび動脈切開が生成された(160)後、導入器が前進され(162)、本実施形態では、展開アセンブリは、捕捉部材が挿入され(208)、導入器に対して再位置付けされる(166)ことを特徴とし、ガイドワイヤ等の誘導部材が、挿入されてもよく(304)、その後、展開アセンブリは、図11を参照して前述のように、出血逆流構成からのフィードバックによって、抜去されてもよい(167)。足部材は、圧潰閉鎖デバイスおよび捕捉部材を再位置付けおよび/または再配向後(296)、動脈切開場所に対して、圧潰閉鎖デバイスおよび捕捉部材を押し(298)、閉鎖デバイスの拡張(172)、捕捉部材の制御された後退(300)、関連付けられたツールの後退(但し、誘導部材は、定位置に残され得る(306))、動脈切開を誘導部材上で一時的に閉鎖して残したまま、テザー部材の遊離長さの短縮が続くために利用されてもよい。外科手術チームが、展開された誘導部材が、もはや保証されないと決定後、誘導部材は、好ましくは、動脈切開を通して、優しく引っ張りし/引き出すことによって、除去されてもよい(310)。
図22Aを参照すると、図20Gに描写されるものに類似する実施形態が、関連付けられた解剖学的構造を伴わずに、描写される。図22Bは、一実施形態では、誘導部材(302)が、足部材部分(95)によって部分的に、かつ足部材から、閉鎖デバイス(86)の内部へと延在し、さらなる絡み合いを伴うことなく、誘導部材を血管管腔内へ指向するように構成される、導管分岐(99)によって部分的に、画定される管腔を通過され得ることを図示する、拡大図を描写する。図22Cを参照すると、別の実施形態では、足部材の遠位側面は、閉鎖デバイス(86)内に指向され、導管分岐(図22Bにおける99)を必要とすることなく、展開目的のための足部材として、また、誘導部材導管としての両方の機能を果たしてもよい。いずれの変形例でも、誘導部材(302)が、閉鎖デバイス(86)から退出する、小さな入口ポート(101)が生成され、本ポート(101)は、直接圧力の印加によるか、閉鎖するように偏向される、小さなフラップドアであるか、ポートを閉鎖するために、制御可能に引っ張られ得る、1つまたはそれを上回る縫合糸、または図16Jを参照して説明されるものと同様に使用される、プラグ部材による誘導部材の除去後、止血を促進するために閉鎖されてもよい。
図23Aを参照すると、圧潰閉鎖デバイス(86)および関連付けられた捕捉部材(258)の単純な例証が、描写される。図23Bおよび23Cを参照すると、別の実施形態では、類似材料を含み、同様に、制御可能に抜去可能および/または再位置付け可能である、遠位捕捉部材(259)は、閉鎖デバイス(86)と関連付けられ、動脈切開を通した、閉鎖デバイスの遠位部分の逆退出を防止してもよい。図23Cの実施形態は、動脈切開を通して、送達および前進を促進し得る、幾分抜去された構成にある、遠位捕捉部材を示す。図23Cの実施形態は、関連付けられた動脈切開を通して、閉鎖デバイス(86)の抜去を防止するように構成される、完全に延在された位置にある、遠位捕捉部材を示す。抜去から延在位置への変化は、オペレータが、プッシュロッド等の押動または引動部材あるいはワイヤまたは縫合糸等の引っ張り要素を、引動もしくは押動することによって、制御可能に実行されてもよい。
図24および25を参照すると、ガイドワイヤが、図21のもの等の他の前述の実施形態のものに類似する他のステップによって、展開アセンブリの導入前に挿入される、実施形態が、例証される。図24を参照すると、経表皮的アクセスおよび動脈切開の生成後、ガイドワイヤ(「GW」)が、動脈の内部に到達するように導入されてもよい(346)。続いて、導入器が、オーバーザワイヤ構成において前進された後(348)、展開アセンブリが、導入器およびオーバーザワイヤを通して、前進されてもよい。その後のステップは、図21の例証的実施形態を参照して説明されるものに類似する。図25を参照すると、図24のものに類似する実施形態が、描写されるが、ガイドワイヤ(「GW」)は、導入器を使用せずに、展開アセンブリの位置付けを補助するために利用されてもよい。図25に示されるように、経表皮的アクセスおよび動脈切開の生成後(160)、ガイドワイヤが、導入された(346)後、導入器を伴うことなく、オーバーザワイヤ構成における展開アセンブリが導入されてもよい(352)。続いて、展開アセンブリ位置が、導入器の存在なく、調節されてもよく(354)、残りのステップは、図21の例証的実施形態を参照して説明されるものに類似してもよい。
図26A−Hは、送達システムの付加的例示的実施形態を描写する。図26Aは、送達システムの側面図であって、構成要素は、閉鎖デバイスの送達に先立って、外側シース(76)(断面に示される)内に格納される。導入器は、示されない。外側シース(76)は、その上にシースアクチュエータ(222)が配置される筐体またはシェル(221)を有する、ハンドル筐体アセンブリ(220)と連結される。解放アクチュエータ(132)は、同時に(但し、交互解放もまた、可能性として考えられる)、引っ掛け結び(416、418)を解放するように構成される。解放安全機構(223)は、引っ掛け結び(416、418)およびテザー(417)(図26C−Eに関して説明される)を引っ張り状態に保持し、手技における所望の時点まで、解放アクチュエータ(132)の作動を防止する。ここでは、シースアクチュエータ(222)は、摺動可能ハンドルとして構成され、解放アクチュエータは、プルタブとして構成され、解放安全機構(223)は、ストップコックとして構成される。それぞれのための他の代替も、当業者に容易に明白であろう(例えば、レバー、スイッチ、ダイヤル、押下可能ボタン等)。
本実施形態では、足部材(92)が、ハンドル(220)に静的に接続され、従って、ハンドル(220)に対して摺動可能ではない。逆に言えば、外側シース(76)は、足部材(92)に対して移動可能であるように、ハンドル(220)と摺動可能に連結される。(外側シース(76)および足部材(92)の一方または両方は、相互におよびハンドル(220)に対して移動可能または摺動可能であることができる。Oリング、および同等物等のシール(図示せず)が、足部材(92)と外側シース(76)との間に留置され、血液が、介在空間を通して近位に流動しないように防止することができる。シールは、好ましくは、シース(76)が足部材(92)に対して摺動することを可能にしながら、緊密嵌合を提供する。
図26Bは、送達システムの側面図であって、外側シース(76)は、足部材(92)に対して近位に後退される。図26Aおよび26B両方では、外側シース(76)は、足部材(92)および送達システムの他の構成要素が、その中で可視であるように、断面で示される。図26Cは、足部材(92)の斜視図であって、閉鎖デバイス(14)は、足部材(92)に対する外側シース(76)の近位後退または外側シース(76)に対する足部材(92)の遠位前進のいずれかを通して、外側シース(76)内から展開された構成にある。図26Dは、図26Cの実施形態の上からの図であって、図26Eは、図26Cの実施形態の側面図である。図26C−Eはいずれにおいても、外側シース(76)および導入器は、例証を容易にするために、示されない。
本実施形態では、足部材(92)は、屈曲ばね部材(178)と同様に機能する、足部フレームと統合される。図26Fは、斜視図であって、図26Gは、側面図であって、図26Hは、正面図であって、それぞれ、図26C−Eの偏向状態における足部フレーム(178)を描写する。足部フレーム(178)は、好ましくは、ニチノール等の超弾性材料から形成され、図26F−Hの状態で熱処理され、遠位端部分(404)は、近位部分(406)に対してある角度で偏向される。フレーム(178)は、単一連続ワイヤから形成され、フレーム(178)の遠位先端(408)は、閉鎖され、近位端(409)は、開放されるが、各端部は、閉鎖または開放されることができ、フレーム(178)は、2つまたはそれを上回るワイヤ本体から形成されることができる。遠位部分(404)は、閉鎖デバイス(14)の周囲に巻着される引っ張り部材を保定するのに役立つために使用され得る、1つまたはそれを上回る部分的ループまたは屈曲(402−1から402−4)を含む。
フレーム(178)の遠位部分(404)は、実質的に、足部材(92)の遠位区分(410)内に封入され、これは、好ましくは、閉鎖デバイス(14)に接触または当接するための凹面下側表面を有する。区分(410)の近位には、外側シース(76)内にある間、閉鎖デバイス(14)の近位部分に当接または接触する(偏向に先立って)ための凹面下側表面をまた有する、中間区分(411)がある。中間区分(411)は、管状近位区分(412)へと遷移またはテーパ状になり、順に、ハンドル(図26A参照)に接続または固着される。
一例示的実施形態では、足部材(92)は、その2つが一体に統合されるように、ポリマー材料(例えば、プラスチック等)を足部フレーム(178)の周囲に成形することによって加工される。例えば、管状プラスチックまたはポリマー原料が、フレーム(178)を伴う金型の中に留置され、管状原料の遠位部分が、足部フレーム(178)の周囲を流動し、それを封入し、図26Eに描写されるように、部分的ループ(402)のみ暴露された状態に残すまで加熱されることができる。そのような場合、区分(410)および(411)に対応する管状原料の部分は、図26Eに描写される形態に流動(および、溶融)するまで加熱される。近位区分(412)に対応する管状原料は、成形されず、内側管腔(426)とともにその管状形状を留保する。
図26Cおよび26Eから分かるように、部分的ループ(402−1から402−4)が、プラスチックまたはポリマー本体から延在し、足部フレーム(178)のワイヤ本体およびプラスチックまたはポリマーの本体によって境界される小穴を形成する。足部材(92)はまた、図26Dに見られるように、足部材(92)の中心線(419)に沿って位置し得る、3つの開口部または開口を含む。これらの開口(424、425、426)(図9Dの開口204および206に類似)は、閉鎖デバイス(14)の留置および展開を制御するための引っ張り部材(また、テザー、線、または引っ掛け結びとも称される)を挿通させるために使用されることができる。
図26C−Eは、本明細書に説明される展開引っ張り部材に類似する、2つの引っ掛け結び(416、418)を描写する。引っ掛け結び(416)は、好ましくは、ハンドル(図示せず)から、足部材(92)の内側管腔(426)に沿って、内側管腔(426)から開口(424)を介して足部材(92)の側壁を通して、中間区分(411)の上側表面に沿って遠位へと足部材(92)の屈曲軸(423)のすぐ遠位の場所に延在する。本場所では、引っ掛け結び(416)は、偏向可能遠位区分(410)の上側表面から、閉鎖デバイス(14)の外側表面の周囲の小穴(402−3)を通して下向きに、および小穴(402−4)を通して遠位区分(410)の上側表面へと上向き方向に戻るように通過し、そこで、スリップ結目(428)で結着される。
引っ掛け結び(418)は、ハブから、内側管腔(419)を通して、内側管腔(419)から開口(425)を経由して足部材(92)の側壁を通して(足部材の下面に位置する)、近位区分(412)の一部の下面(または、下側表面)および中間区分(411)の大部分に沿って、足部材(92)内の開口(422)を通して、遠位区分(410)の上側表面へと遠位区分(410)の長さのほぼ中央点における場所の遠位の上側表面に沿って通過する。ここでは、引っ掛け結び(418)は、小穴(402−1)を下向きに通して、閉鎖デバイス(14)の外側表面の周囲に、小穴(402−2)を通して戻り、遠位区分(410)の上側表面に延在し、そこで、結目(429)で結着される。引っ掛け結び(416)および(418)は、好ましくは、近位に後退され(すなわち、引っ張られ)、それぞれ、結目(428)および(429)を同時に解放し、閉鎖デバイス(14)が、その拡張状態に拡張することを可能にする。
図26Cを参照すると、引っ掛け結び416および418に加え、第3の線(または、テザー)(417)が、閉鎖デバイス(14)に接続され、足部材(92)に沿って通過するように示される。引っ掛け結び(416、418)と異なり、テザー(417)は、閉鎖デバイス(14)を圧縮状態に保持しない。テザー(417)は、好ましくは、足場のループ部分(前述のループ121、125、127等に類似)と連結され、閉鎖デバイス(14)の被覆を下層足場に保持するように作用する。
テザー(417)は、ハンドルから閉鎖デバイス(14)まで任意の所望のルートをとることができる。図26Cでは、テザー(417)は、ハンドル(図示せず)から、足部材(92)の内側管腔に沿って、内側管腔から開口(424)を介して足部材(92)の側壁を通して、中間区分(411)の上側表面に遠位に沿って、足部材(92)の屈曲軸(423)のすぐ遠位の場所に延在する。本場所では、テザー(417)は、偏向可能遠位区分(410)の上側表面から開口(427)を通して下向きに、かつ閉鎖デバイス(14)の被覆を通して通過し、そこで、次いで、閉鎖デバイス(14)の足場と連結する。
代替として、テザー(417)は、前述の段落に説明されるように、ハンドル(図示せず)から足部材(92)の内側管腔を通して、内側管腔から開口(425)を介して足部材(92)の側壁を通して、近位区分(412)の一部の下面および中間区分(411)の大部分に沿って、足部材(92)内の開口(422)を通して遠位区分(410)の上側表面に、開口(427)の遠位において、かつそれを通して上側表面に沿って延在し得、そこで、次いで、閉鎖デバイス(14)の足場と連結する。さらに別の実施例(図示せず)では、テザー(417)は、開口(425)を介して、足部材(92)の内側管腔から退出し、足部材(92)の側壁を通して通過せずに、直接、閉鎖デバイス(14)に進み得る。
図26Hに戻って参照すると、部分的ループ(402−1から402−4)は、結目の解放および引っ掛け結び(416、418)の除去を促進するために、圧潰閉鎖デバイス(破線で示される)から離間され得ることに留意されたい。
図27は、図26A−Hに関して説明される送達システムおよび図11D−Eに関して説明される出血逆流サブシステムの実施形態の斜視図である(内側管(360)は示さず)。図27は、導入器シース(2)(透明)を描写し、外側シース(76)は、その中に摺動可能に位置する。
図28は、図27の送達システムに関して説明される、動脈切開手技の例示的実施形態を描写する。当業者は、本実施例手技がまた、本明細書に説明される送達システムおよび出血逆流サブシステムの他の実施形態と類似方式で使用されることができることを認識するであろう。
閉鎖デバイス(14)を展開するための送達システムの使用に先立って、導入器(2)は、好ましくは、その遠位先端が動脈(または、他の血管系)の中に挿入された状態ですでに定位置にある(介入または診断手技の実施後におけるように)(450参照)。外側シース76の遠位先端(79)は、次いで、導入器(2)の中に留置される(451参照)。送達システムは、次いで、導入器(2)の近位端表面(または、他の所定のマーク)が外側シース(76)上の装填マーク(430)と整列されるまで前進され、その点で、導入器(2)に対する送達システムの前進は、停止される(452参照)。本位置は、導入器内であるが、導入器(2)遠位先端の近傍である、外側シース先端の場所に対応する。本位置はまた、外側シース先端と導入器遠位先端(2)の整合でもあり得る。
導入器(2)は、次いで、本実施形態では、導入器(2)の近位端表面とハンドル筐体アセンブリ(220)の正面最遠位表面の接点である、所定の位置まで、外側シース(76)に対して近位に後退される(453参照)。導入器(2)の近位後退は、動脈壁の中への送達システムの偶発的押動のリスクを最小限にするため、送達システムのさらなる前進より好ましい。本状態では、外側シース(76)は、好ましくは、約10mm〜約50mmだけ、導入器(2)の遠位先端を越えて延在する。
本点では、導入器(2)の遠位先端は、外側シース(76)の遠位先端の近位であるが、また、出血逆流入口(368)の遠位でもある、所定の距離にある。好ましくは、血液は、導入器(2)の内径(ID)と外側シース(76)の外径(OD)との間の区間に沿って近位に出血逆流入口(368)まで進行し、そこで、出血逆流チャネル(364)の中に進入する。血液は、出血逆流チャネル(364)を通して近位に継続し、空気(または、他の流体)をそのチャネルからチャネルの近位端上に位置する微小通気口を通して空にする。血液はまた、出血逆流管(370)の中に通過し、管(370)を通して近位に持続し、血液出口(372)から出て、視覚的出血逆流信号を医療従事者に提供する。
次に、導入器(2)および送達システムは、出血逆流が、有意に減速するか、または完全に停止し、導入器(2)の遠位先端が、部分的または完全にのいずれかにおいて、動脈(または、動脈切開)から退出したことを示すまで、ともに後退される(454参照)。送達システムは、現時点において、外側シース後退のための適切な位置にあって、閉鎖デバイスは、動脈の(一実施例では、約10mmだけ)すぐ内側に位置する。摺動可能ハンドル(222)は、次いで、後退され、外側シース(76)を足部材(92)に対して引き戻し、その時点で、足部材(92)の遠位区分(410)は、暴露され、動脈内側のその偏向位置に進入する(455参照)。導入器(2)および送達システムは、次いで、抵抗に遭遇し(または、医療従事者によって感知される)、閉鎖デバイス(14)の近位部分が動脈切開を境界する組織に遭遇したことを示すまで、ともに後退される(456参照)。係留および結果として生じる抵抗の保証は、例えば、足部材(92)を持ち上げる、または上昇させ、遠位区分(410)を近位区分(412)に対してさらに偏向させる(すなわち、偏向角度は、屈曲軸の両側の遠位区分(410)と足部材(92)の隣接する部分との間で増加する)ことによって、足部材(92)を動脈に対して垂直位置に向かって遷移させることによって向上されることができる(457参照)。一実施例では、遠位区分(410)は、約60度の偏向角度から約90度の角度に遷移する。
ストップコック(223)が、次いで、引っ掛け結び(416、418)およびテザー(417)上の把持を解放するように回転され、解放アクチュエータ(プルタブ)(132)を介した引っ掛け結び(416、418)の除去を可能にすることができる(458参照)。プルタブ(132)を近位に後退させることは、同様に、引っ掛け結び(416、418)を引っ張り、結目(428、429)を遊離させる(または、解放させる)。プルタブ(132)のさらなる後退は、引っ掛け結び(416、418)を閉鎖デバイス(14)(および、患者の身体)から除去し、それによって、閉鎖デバイス(14)が、定位置に拡張し、動脈切開を閉鎖することを可能にする(459参照)。送達システムおよび導入器(2)は、次いで、動脈穿通部位から完全に除去されることができる(460参照)。取着テザー(417)は、閉鎖デバイス(14)に接続されたままであって、穿通部位から外に延在する。低レベルの引っ張り力が、テザーに印加され、テザーは、皮膚レベルで裁断され、テザーおよび閉鎖デバイス(14)の小区分が身体内に残される(461参照)。好ましくは、テザー、閉鎖デバイス被覆、および閉鎖デバイスフレームのうちの1つまたはそれを上回るものは、生体吸収可能であって、身体内で経時的に分解する。皮膚レベル穿通部位は、次いで、外科手術的に閉鎖され、手技を完了する(462参照)。
前述のように、引っ掛け結び(416、418)の解放は、引っ掛け結び416または引っ掛け結び418のいずれかが最初に解放されるように交互にされることができ、遠位デバイス引っ掛け結び(418)が、好ましくは、最初に解放される。1つのみの引っ掛け結びの解放は、閉鎖デバイス(14)の部分的拡張を可能にすることができ、デバイス(14)の位置付けが所望通りではない場合(撮像を介して確認される)、閉鎖デバイス(14)は、完全に拡張された閉鎖デバイス(14)と比較して、比較的に少ない力の付与を用いて、再位置付けまたは除去されることができる。本交互解放は、2つの専用アクチュエータ(132)(すなわち、各引っ掛け結びに対して1つ)、または第1の量のアクチュエータの移動が、第1の引っ掛け結びを解放させ、第2の量だけの付加的移動が、第2の引っ掛け結びを解放させる(2つを上回る場合、各引っ掛け結びに対して同様となる)、漸次的解放設定を有する、単一アクチュエータのいずれかを用いて、遂行されることができる。
図29A−Bは、動脈切開閉鎖システム(520)の代替実施形態の種々の側面を図示する。図29Aを参照すると、動脈切開閉鎖システム(520)は、軟質先端(532)を有し、軟質先端(532)は、外側シース(524)に対して回転するように構成される。閉鎖システム(520)は、外側シース(524)の近位端におけるマーカー(526)と、マーカー(526)の近位の外側シースハブ(528)と、外側シースハブ(528)に連結されるフックプルタブ(530)とを有してもよい。閉鎖システム(520)は、図16Aおよび16Bに関して説明されるものと同様の様式において、挿入され、位置付けられる。本実施形態では、動脈切開閉鎖システム(520)は、脈管内にすでに位置付けられる血管シース(図示せず)の中に挿入されてもよい(動脈切開を通して)。好ましくは、閉鎖システムは、閉鎖システム(522)の遠位端が、若干、血管シースの遠位端を越えて突出するまで、血管シースの中に前進される。血管シースに対する外側シース(524)の好ましい留置は、マーカー(526)の使用によって遂行されてもよい。ここでは、血管シースの長さは、既知であって、マーカー(526)は、血管シースの近位端とマーカー(526)の整合が、外側シースの遠位端(524)が血管シース(523)の遠位端の遠位に比較的に小量(好ましくは、脈管の典型的直径未満)延在する結果をもたらすように位置付けられる。
使用時、外科医は、マーカー(526)が血管シースの近位部分(または、近位端)に到達するまで、外側シース(524)を血管シース(523)管腔内で前進させてもよい。従って、外側シースハブ(528)、フックプルタブ(530)、および外側シース(524)の近位端は、一旦血管シース(523)内の適切な留置が得られると、暴露されたままとなり得る。
図29Bを参照すると、外側シース(524)の遠位部分(522)が、図示される。遠位部分(522)は、軟質先端(522)と、本明細書では、捕捉部材とも称される、フック(534)を有する。軟質先端(522)は、屈曲可能かつ動脈切開をシール可能な可撓性の略非外傷性ポリマーであってもよい。軟質先端(532)は、閉鎖システム(522)の遠位終端が対角線であるように、斜端縁を有してもよい。軟質先端(532)は、より長い側が、手技の間、動脈切開に隣接し、好ましくは、血液が、閉鎖手技の間、動脈切開から流出しないように妨害するであろうように配向される。軟質先端(532)はまた、挿入の間、X線視認者に容易に可視であるマーカーを有してもよい。軟質先端(532)は、圧潰防止構造を有してもよく、動脈切開閉鎖医療手技を行うための使用前に成形されてもよい。軟質先端は、本明細書に説明される全実施形態と併用されることができ、各フック実施形態は、全実施形態において自由に使用される、または全実施形態における全ての他のフック部材と互換性であることができることに留意されたい。フック(534)、すなわち、捕捉部材は、アクセスされた動脈内の閉鎖デバイスの適切な展開および留置に先立って、外側シース(524)の偶発的抜去を防止または別様に阻止するために使用されてもよい(図30A−30B参照)。図30A−Bは、動脈切開閉鎖システム(520)の代替実施形態の断面および立面斜視図を図示し、フック(534)は、外側シース(524)の遠位端から近位方向に突出し、動脈切開(536)を通した偶発的除去を防止する。図30Aを参照すると、前述のように、動脈切開(536)の中への血管シース(523)内に連結される外側シース(524)の同時挿入に応じて、外科医は、血管シース(523)から独立して外側シース(524)を脈管(505)の中に前進させてもよい。本前進ステップは、血管シースを一定位置に維持しながら生じ、従って、フック(534)を脈管(505)内に暴露させる。一旦フック(534)が、拘束血管シースから外れると、フック(534)を直接脈管(505)に当接させるために十分に外側シース(524)を脈管(505)自体内から後退させてもよい。フック(534)が展開されると、外側シース(524)は、フック(534)が圧潰される、または外側シース(524)の抜去を妨害する位置から別様に除去されるまで、事実上、脈管(505)から抜去されないように防止される。
一旦フック(534)が、内側脈管壁(505)に十分に捕捉されると、閉鎖手技は、閉鎖デバイス自体の展開まで前進させてもよい。足部材(540)は、外側シース(524)を取り除き、足部(540)を脈管(505)の長さと実質的に整合するように留置する位置に足部(540)を偏向または回転させるために十分に前進されてもよい。足場および被覆(542)(足部(540)に除去可能に連結される)は、足部材(540)と同時に偏向する。動脈切開を閉塞させるための足場および被覆(542)、すなわち、閉鎖デバイスの後続解放および展開は、本明細書の前述の部分に詳細に説明されているが、本後者の実施形態では、足部(540)は、軟質先端(532)に当接するまで、近位に移動される。すなわち、軟質先端(532)は、ユーザが、それに対して足部(540)を引っ張り、既知かつ固定された物体を有するように、逆転防止装置として使用されてもよい。
図30Bを参照すると、動脈切開閉鎖システム(520)の立面斜視図が、示され、フック(534)が、外側シース(524)の遠位端から近位方向に突出し、動脈切開(536)を通した偶発的除去を防止する。
図31A−31Bは、動脈切開閉鎖システム(520)の代替実施形態の断面を図示し、圧潰可能フック(534)は、外側シース(524)の遠位端から突出し、縫合糸(544)を操作することによって、外側シース(524)に向かって牽引可能である。図31Aを参照すると、図9Aのものに類似するが、フック(534)が、圧潰閉鎖デバイスの近位端から離れるように近位に延在するように牽引されることが異なるアセンブリが、描写される。描写される実施形態では、フック(534)は、フック(534)を形成するようにループ状にされ、ハブ(528)に対して両端で終端される、1つのワイヤから作られる。すなわち、フック(534)の両端はそれぞれ、ハブ(528)に接合され、フック(534)は、シースの中に2つの開口(550)を通して延在し、ワイヤの各区画は、シースの長さに延在する。故に、ハブ(528)の側方操作は、図13Dに関連して前述のように、フック(534)の側方移動に変換される。しかしながら、ハブ(528)の側方移動を有することが望ましくない事例では、フック(534)は、それにもかかわらず、引っ張り力をフック(534)の頂点に付与することによって、内向きに圧潰可能である。これは、フック(534)、例えば、頂点で終端され、概して、フックを暴露する外側シース(524)開口間に位置し得る開口を経由して、外側シース(524)の内側管腔の中に挿通される縫合糸(544)を使用することによって遂行されてもよい。図31Bを参照すると、縫合糸(544)が近位に牽引されると、フック(534)は、縫合糸がフック(534)の頂点を外側シース(524)に向かって引っ張るにつれて、変形する。フック(534)が変形されると、フック(534)は、もはや外側シースから(524)から離れるように突き出ず、従って、孔または欠陥からの抽出は、閉鎖デバイスの展開後、以前に延在されたフック(534)による拘束が解除されるであろう。
フック(534)機能性は、本明細書に開示される種々の例示的実施形態において得られ得る。例えば、代替実施形態を描写する図32A−32Bを参照すると、フック(534)は、最終的には、外側シース(524)の中に圧潰され、従って、動脈切開または孔内からの展開アセンブリの非妨害抽出を可能にする。図32Aを参照すると、フック(534)は、外側シース(524)の管腔の中に挿通されてもよい。フック(534)は、その遠位端において、剛性部材(548)に取り付けられてもよい。その連結される性質に起因して、一旦剛性部材(548)が、遠位に前進されると、フック(534)は、開口(550)を通して外側シース(524)の中に遠位に摺動するであろう。フック(534)を形成するワイヤの1つの終端は、ハブ(528)に接合されるため、ばね(546)が、剛性部材(548)の遠位および近位移動を可能にするために使用されてもよい。
代替として、図32Bを参照すると、フック(534)は、内側部材ハブ(556)を使用して、外側シース(528)の内側管腔の遠位端内に圧潰(または、後退)され、遠位力をフック(534)に印加してもよい。本実施形態では、フック(534)は、外側シース(550)上の孔または開口および内側部材(554)内の孔または開口を通して挿通される。フックは、内側部材(554)の管腔内に近位に挿通され、内側部材(554)に連結され、すなわち、フック(534)は、内側部材ハブ(556)の一部に接合されてもよい。内側部材(554)が外側シース(524)と同軸配列になると、2つの構成要素は、ともに摺動可能に連結され、遠位近位方向に移動可能である。フック(534)を圧潰するために、内側部材(554)は、遠位方向に摺動可能に前進され、外側シースハブ(528)および内側部材ハブ(556)を相互に近接させる。本運動は、続いて、フック(534)を外側シース(524)の管腔内で牽引させる。
当業者によって容易に理解され得るように、近位方向に指向される力を使用して、フック(534)を圧潰させることが望ましくあり得る。図33A−33Cは、外側シース(524)の断面を図示し、圧潰可能ループ状フック(534)が、外側シース(524)の遠位端から出口孔または開口(550)を通して突出する。本代替実施形態では、フック(534)は、フックワイヤ(534)の一端を近位方向に引っ張ることによって、その初期位置から後退される。近位に指向される力は、屈曲の形状に応じて、外側シース(524)に向かってまたはそこから離れるようにのいずれかにおいて、フック(534)を孔(550)を中心として回転させる。
図33Aを参照すると、フックワイヤ(534)にかかる近位力は、フック(534)を、孔(550)において、外側シース(524)から離れるように枢動させ得る。暴露されるフック(534)の長さに応じて、これは、外側シース(524)が血管内にある間、フック(534)が後退される必要があり得るため、望ましくない場合がある。従って、フック(534)の時計回り回転は、フック(534)を動脈切開と反対の脈管壁に向かって駆動させ、可能性として、閉鎖デバイスを適切な位置からシフトさせるか、または反対脈管壁への損傷を生じさせ得る。
図33Bを参照すると、「ヘアピン曲線」が、フック(534)のための枢動点に留置される。本実施形態では、フック(534)の時計回り回転は、鋭的に逆湾曲されたU形状旋回等、ヘアピン曲線を枢動点に追加することによって最小限にされる。近位力に応答して、フック(534)は、時計回り回転を開始し得るが、追加された曲線は、フックが、完全除去が遂行される前に、外側シース(524)により近接するように戻ることを可能にする。
図33Cを参照すると、360度を上回る曲線が、フック(534)のための枢動点に留置される。本実施形態では、フック(534)の時計回り回転は、完全に排除され得る。近位力に応答して、かつ主に、導入される360度を上回る屈曲に起因して、フック(534)は、外側シース(524)に対してより近接して牽引され、それによって、脈管内の周囲組織への損傷のリスクを最小限にし得る。代替として、スロット構造が、孔または開口(550)の代わりに使用されてもよい。外側シース(524)の内側管腔につながるスロットを有することは、暴露されるフック(534)を取り囲む膜を有するフック(534)の使用を促進し得る。実質的に、フック(534)を取り囲む膜を使用することによって、膜は、フック(534)内に間隔を保ち、外側シース(524)内を後退するためのフック(534)の能力を妨害し得る、比較的に生物学的物質がない状態に留め得る。膜は、本明細書に説明されるループ状フックまたは捕捉部材の任意の実施形態と併用されることができることに留意されたい。
図34A−34Bは、検討される外科手術手技に先立って展開されるように構成される、閉鎖デバイス(564)の断面を図示する。図34Aは、脈管(562)内で展開される閉鎖デバイス(564)の例示的実施形態を図示し、閉鎖デバイス(564)は、動脈切開(563)を通してそこから延在するテザー(561)を有する。閉鎖デバイス(564)は、本開示の教示に従って展開され得るが、しかしながら、本代替実施形態では、閉鎖デバイス(564)の展開は、意図される診断または介入外科手術目的、例えば、心臓弁修復、置換、再建等の実施に先立って生じるという点において異なる。例えば、動脈切開開口部(563)が、最初に生成され、ガイドワイヤ(560)が、血管系の中に挿入される。開口部(563)のサイズは、例えば、Seldinger技法を使用して、拡張器のガイドワイヤ(560)上での開口部(563)の中への後続挿入によって拡張されることができる。一旦開口部(563)が、好ましくは、介入外科手術デバイス(例えば、心臓弁置換カテーテル)のための導入器(2)の外径より小さい、本開示の閉鎖システム実施形態のいずれか(例えば、導入器を伴わない図29A−Bの外側シース524)、を受容するために十分に大きくなり、閉鎖システムは、動脈切開の中に挿入されることができ、閉鎖デバイスは、本明細書に開示される実施形態のいずれかに従って展開されることができる。一旦展開されると、テザー(561)は、動脈切開を通して延在し、閉鎖デバイス(564)が脈管(562)に沿って長手方向に滑動しないよう防止するように、他の伸長外科手術器具の挿入または除去の間、閉鎖デバイス(564)を係留するために使用されてもよい。ガイドワイヤ(560)は、図34Aに示されるように、脈管(562)壁と閉鎖デバイス(564)との間の空間内の定位置に留まるであろう。
テザー(561)が係留されると、ユーザは、次いで、(典型的には)より大きい導入器または血管シース(566)を収容するためにさらに動脈切開(563)を拡大してもよい。展開される閉鎖デバイス(564)が圧潰可能であることを考慮して、血管シース(566)の挿入圧力は、図34Bに示されるように、一端において、閉鎖デバイス(564)の一部を圧潰させるであろう。一時的に変形された閉鎖デバイス(564)は、好ましくは、血管シース(566)が、診断、治療、または介入器具を導入するために使用される間、脈管(562)内で固定されたままである。部分的に、閉鎖デバイス(564)を圧潰させるように、動脈切開(563)の中への血管シース(566)の導入に対応するために、閉鎖デバイス(564)を備えるために足場を取り囲む、ポリマー被覆は、血管シース(566)が被覆に損傷を及ぼさないよう防止するように補強される必要があり得る。これは、ポリマー被覆の上部(上)側を底部(内部)側より厚く設計し、従って、血管シース(566)の侵攻性挿入に耐えることを可能にすることによって遂行され得る。代替として、ポリマー被覆は、ポリマー被覆に除去可能に連結される安全層(または、遮蔽体)を含む、複数の層を有するように設計されることができる。ガイドワイヤ(560)は、付加的外科手術ツールおよび/または材料の遠位挿通を補助するために、血管シース(566)と同軸配列のままであってもよい。一旦一次外科手術目的が完了すると、血管シース(566)は、動脈切開(563)を通り越すまで、近位に除去されてもよい。血管シース(566)が、動脈切開(563)から退出するにつれて、閉鎖デバイス(564)は、図34Aに描写されるように、その元の展開形態に戻る。可撤性安全層が使用される場合、本層は、血管シース(566)の抜去後、除去されてもよい。当業者が理解し得るように、本開示は、閉鎖デバイス(564)の圧潰を促進するために挿入される血管シース(566)を描写するが、任意の類似管腔は、例えば、閉鎖デバイス(564)に加圧し、変形させ、脈管(562)の中への排除を可能にするために実質的に十分な直径である、任意の中空または中実伸長デバイスが、同一機能を果たしてもよい。一次外科手術手技の実施に先立っての閉鎖デバイス(564)の展開は、閉鎖プロセスが、動脈切開開口部(563)がより小さいとき、すなわち、動脈切開開口部(563)が、大型血管シース/導入器を収容するために拡張される前に、生じることを可能にする。これは、閉鎖手技が、より小さい開口部(563)を前提として、患者による血液の損失のより低い潜在性を伴って生じることを可能にする。
図35A−35Bは、図36A−36D、38A−38D、および39A−39Cの例示的実施形態において使用するためのフックワイヤ(534)の例示的実施形態を図示する。図29および30に関して前述に詳述されるように、フックワイヤ(534)は、脈管内の動脈切開に係合するように構成される。図35Aに描写されるように、フック(534)は、フックワイヤ(534)に沿った近位点に屈曲(600)を有し、フック(534)を偏向状態にしてもよい。フック(534)は、好ましくは、ニチノール(NiTi)または類似合金等の超弾性材料から形成される。フック(534)は、単一連続ワイヤから形成され、単一ループ(図35B)または二重ループ(図35A)を形成してもよい。単一ループ環境では、フック(534)は、組織あるいは足場、テザー、または引っ張り要素のような血管閉鎖デバイスの他の構成要素上に偶発的に捕捉し得る。従って、個々のワイヤ脚部が、相互から分離し、物体が、その意図される目的から逸脱することなく、通過することを可能にすることができる、二重ループ設計を使用することがより望ましくあり得る。
図36A−36Dは、動脈切開閉鎖システム(520)の代替実施形態の断面を図示し、圧潰可能フック(534)は、内側シース(554)の遠位端の底部部分に取り付けられ、外側シース(524)を通して突出し、内側(554)および外側シース(524)を同軸方式で操作することによって、外側シース(524)内で牽引されることが可能である。本代替実施形態では、フック(534)は、内側シース(554)の遠位端の底部部分に取り付けられるか、あるいは別様に、接合または添着されてもよく、屈曲部(600)は、図36Aに描写されるように、フック(534)が内側シース(554)から退出するにつれて、新しい角度に進入するように整合される。内側シース(554)は、外側シース(524)または他の管状ポリマー延在部の中に摺動可能に挿入される。遠位方向における挿入後、フック(534)は、図36Bに描写されるように、圧潰可能フック(534)を完全に展開し、動脈切開に係合する準備ができるように、出口孔(550)を通して挿通され、近位方向に後退される。一旦経血管アクセスがもはや望ましくなくなり、閉鎖デバイスが展開されると、フック(534)は、動脈切開から係脱されてもよい。内側シース(554)は、外側シース(524)に対して遠位に前進され、フック(534)を孔(550)に進入させ、屈曲部(600)を中心として回転させ、その遠位端において、外側シース(524)の中空部分内に静置させる(図36C)。屈曲部(600)は、フック(600)が外側シース(524)の上側面積に向かって偏向されるため、回転を促進する。内側シース(554)およびフック(534)の両方が、実質的に、外側シース(524)の管腔内に格納されると、内側シース(554)は、図36Dに示されるように、任意の物体の干渉を伴わずに、外側シース(524)および動脈切開内から除去されてもよい。
図37は、図38A−38Dの例示的実施形態において使用するために、フックワイヤ(534)の例示的実施形態を図示する。図35Aおよび35Bに関して前述で詳述されたように、フックワイヤ(534)は、代替として、他の実施形態に関連する屈曲を有していないが、依然として、脈管内の動脈切開に係合可能であるように構成されてもよい。屈曲部(600)において事前に付勢された偏向状態を有するのではなく、フック(534)は、直線に形状固化されてもよいが、それ以外の点では、全ての他の点において類似し得、例えば、超弾性材料から形成され、単一ループまたは二重ループを形成するために、単一連続ワイヤから形成される。
図38A−38Dは、動脈切開閉鎖システムの代替実施形態の断面を図示し、圧潰可能フック(534)は、内側シース(554)の遠位端の上部部分に取り付けられ、外側シース(524)を通り、孔(550)を通して突出し、内側(554)および外側シース(524)を同軸方式で操作することによって、外側シース(524)内で牽引されることが可能である。本代替実施形態では、フック(534)は、内側シース(554)の遠位端の上部部分に取り付けられるか、あるいは別様に、接合または添着されてもよい。内側シース(554)は、外側シース(524)または他の管状ポリマー延在部の中に摺動可能に挿入され、フック(534)は、下向きに屈曲され、外側シース(524)の孔(550)を通して挿通される。一旦フック(534)が孔(550)を通して適切に挿通されると、内側シース(554)は、若干、後退され、フック(534)を完全に展開してもよい。一旦下層手技が完了し、閉鎖デバイスが展開されると、フック(534)は、動脈切開から係脱される。内側シース(554)は、外側シース(524)に対して遠位に前進され、フック(534)を孔(550)に進入させ、その形状硬化された直線形態に戻し、その遠位端において、外側シース(524)の中空部分内に静置する(図38C)。フック(534)は、孔(550)を通して挿通されるように屈曲されたため、フック(534)は、必然的に、外側シース(524)の管腔の上側面積に戻る。内側シース(554)およびフック(534)の両方が、実質的に、外側シース(524)の管腔内に格納されると、内側シース(554)は、図38Dに示されるように、任意の物体の干渉を伴わずに、外側シース(524)および動脈切開内から除去されてもよい。
当業者によって容易に理解され得るように、フック(534)の展開が保証されるまで、フック(534)を圧潰または別様に閉じ込める能力を有することが望ましい。典型的には、フック(534)は、好ましくは、圧潰状態に置かれ、動脈切開挿入を促進する。適切な挿入および動脈切開自体の遠位通り越しに応じて、ユーザは、フック(534)を展開し、シースの偶発的除去を防止し得る。図39A−39Cは、動脈切開閉鎖システムの代替実施形態の断面を図示し、圧潰可能フックは、外側シース(524)に対して保定または別様に圧縮され、フック(534)の後続展開を促進するように構成される。図39Aは、外側シース(524)の下面に細隙(570)を有する、外側シース(524)を描写する。本実施形態では、フック(534)は、種々の前述の実施形態に開示されるように、外側シース(524)の孔(550)を通して挿通されるが、本事例では、暴露されるフック(534)の端部は、暴露されるフック(534)の端部を外部下面上の予め形成された細隙の中に一時的に挿入することによって、外側シース(524)に対して保定される。細隙(570)は、従って、フック(534)の端部が細隙(570)から解放されるように、フック(534)が、内側シース(554)を介して、遠位に移動されるまで、フック(534)を保定する。同様に、図39Bは、代替実施形態を描写し、一片のポリマー材料が、外側シース(524)の外側表面に接合され、フック(534)の端部のためのポケット(572)を生成する。フック(534)は、ユーザが、適切であると見なし、フック(534)がポケット(572)を通り越すまで、内側シース(554)を遠位に前進させることによって、フック(534)を展開するまで、ポケット(572)内に一時的に格納されるであろう。図39Cは、別の代替実施形態を描写し、ワイヤ(576)は、フック(534)を保定するために使用される。ワイヤ(576)が、ハンドル(図示せず)から、外側シース(524)の遠位端における第1の小孔(574a)を通して通過される。ワイヤ(576)は、次いで、フック(534)上を外側シース(524)の中に第2の小孔(574b)を通して挿通される。本後者の実施例では、ワイヤ(576)は、ハンドルにおいて近位に牽引され、フック(534)をその保定状態から遊離させ、従って、フック(534)を展開する。
本明細書に説明される各構成要素は、いくつか例を挙げると、生体適合性を増加させ、治癒応答または血栓の形成を助長するか、あるいは潤滑性を増加させるために、処理もしくはコーティングされることができることに留意されたい。当業者は、1つまたはそれを上回る潤滑性コーティング(例えば、ポリビニルピロリドンベースの組成物等の親水性ポリマー、テトラフルオロエチレン、親水性ゲル、またはシリコーン等のフッ素ポリマー)が、例えば、器具類または近傍組織構造の他の部分に対するそのような物体の低摩擦操作または前進を促進するために、所望に応じて、移動可能に連結される部分の比較的に大界面表面等、デバイスの種々の部分と併用されてもよいことを理解するであろう。
種々の例示的実施形態が、本明細書に説明される。これらの実施例は、非限定的意味において参照される。それらは、本発明の主題のより広義の適用可能側面を図示するために提供される。種々の変更が、説明される実施形態に成されてもよく、均等物が、本発明の主題の真の精神および範囲から逸脱することなく、代用されてもよい。加えて、修正は、材料の改変、プロセスステップの改変、プロセスステップの追加、プロセスステップの削減、プロセスステップの並べ替え、構造要素またはその機能の改変、構造要素の追加、構造要素の削減、および構成要素の並べ替えを含む、各特定の用途のニーズに適用するようにこれらの実施形態に成されてもよい。
さらに、当業者によって理解されるように、本明細書に説明される各実施形態は、独立して検討されるものではない。むしろ、各実施形態は、相互の実施形態の教示および提案を構築する。各実施形態は、相互の実施形態を補完する。当然ながら、本明細書に説明される血管閉鎖システム、デバイス、および方法の実施形態の可能性として考えられる順列の数は、各可能性として考えられる実施形態の説明が実践的ではないほど多い。従って、本明細書に説明される全ての実施形態の全ての要素、構成要素、特徴、特性、機能、およびプロセスステップは、別様に明確に述べられない限り、本明細書に説明される全ての他の実施形態と組み合わせ可能であることが意図される。同様に、特定の実施形態における要素、構成要素、特徴、特性、機能、またはプロセスステップの単なる列挙は、要求されることを意味するものではなく、むしろ、特定の実施形態における各要素、構成要素、特徴、特性、機能、またはプロセスステップは、別様に明確に述べられない限り、随意であることが意図される。故に、本明細書に説明される各要素、構成要素、特徴、特性、機能、およびプロセスステップは、当業者の論理の境界内において、本明細書に説明される全ての他の要素、構成要素、特徴、特性、機能、およびプロセスステップと請求可能である。
主題介入を施行するために説明されるデバイスのいずれも、そのような介入を実行する際に使用するために、パッケージ化された組み合わせにおいて提供されてもよい。これらの供給「キット」はさらに、使用説明書を含み、そのような目的のために一般的に採用される滅菌トレイまたは容器内にパッケージ化されてもよい。
本開示の範囲は、主題システム、デバイス、および/またはその構成要素の使用方法を含む。本方法は、本明細書に説明される各システム、デバイス、および構成要素を提供する作用を含む。そのような提供は、エンドユーザによって行なわれてもよい。言い換えると、「providing(提供する)」作用は、単に、エンドユーザが、列挙された構造を取得する、それにアクセスする、それに接近する、それを位置付ける、それを設定する、それを作動させる、それを起動させる、または別様に提供することを要求する。本明細書に列挙される方法は、その列挙された順序においてのみではなく、論理的に可能な列挙された任意の順序において実施されてもよい。
単数の項目の参照は、複数の同一項目が存在する可能性を含む。より具体的には、本明細書および本明細書と関連付けられた請求項で使用されるように、単数形「a」、「an」、「said」、および「the」は、他に特記のない限り、複数参照を含む。言い換えると、冠詞の使用は、前述の説明ならびに本開示と関連付けられた請求項内の主題項目の「少なくとも1つ」を考慮する。さらに、そのような請求項は、その要素が「随意」であると記載されるかどうかにかかわらず、任意の要素を除外するように起草されてもよいことに留意されたい。従って、本記載は、請求要素の記述と関連する「solely」、「only」、および同等物等のそのような排他的専門用語の使用、または「負の」制限の使用のための先行詞としての役割を果たすことが意図される。
そのような排他的専門用語を使用することなく、本開示と関連付けられた請求項における用語「comprising(備える)」「including(含む)」、および「having(有する)」は、任意の付加的要素の含有を可能にするものとする(所与の数の要素が、そのような請求項に列挙されている、または特徴の追加が、そのような請求項に記載の要素の性質を変形させると見なされ得るかどうかに関わらず)。他に特記のない限り、本明細書に用いる全ての技術用語および科学用語は、請求項の有効性を維持しながら可能な限り広く一般的に理解される意味を与える。いずれの請求項要素も、その請求項要素に用語「means for(するための手段)」または「step for(するためのステップ)」の明示的列挙を伴わない場合、35U.S.C.(米国特許法)の第112条第6段落の規定として解釈されるべきではない。