JP2016523585A - 吸収性物品及び排気装置を含む装置、並びに排気装置を用いて吸収性物品の多湿で温暖な雰囲気に作用する動作方法 - Google Patents

吸収性物品及び排気装置を含む装置、並びに排気装置を用いて吸収性物品の多湿で温暖な雰囲気に作用する動作方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、吸収性物品と、おむつなどの吸収性物品(9)の患者に接触する領域に広がる多湿で温暖な雰囲気に対する排気装置とを含む装置に関し、排気装置は、患者の身体の多湿で温暖な雰囲気の領域に配置され、その壁部(2、5)に開口部(4)を備え、ポンプによる換気を伴う可撓性容器(1、1a)を含む。本発明はまた、排気装置を用いて吸収性物品(9)から空気を吸い出すことによって、吸収性物品(9)内の雰囲気を改善するための動作方法に関する。【選択図】図4

Description

本発明は、吸収性物品と、おむつ又はパッドなどの吸収性物品の患者に接触する領域に広がる多湿で温暖な雰囲気に対する排気装置とを含む装置、及び該排気装置を用いて吸収性物品から空気を吸い出すことにより、吸収性物品における雰囲気を改善するための動作方法に関する。
超吸収剤などの吸収性物質を含有するおむつ、パンツ型おむつ、又はパッドの形態における吸収性物品は、一般に既知である。おむつは、例えば乳幼児や、疾病のため医療及び老人保健施設に入所している患者に使用される。尿や便の失禁、又はその他の理由からひとりで且つ間に合うようにトイレに行くことができなくなったことは、まとめて簡易的に失禁として言及される。失禁に苦しみ、疾患のため、例えば自分自身でベッドから出ることができず、自身でおむつを替えることのできない患者は、じょく瘡性潰瘍をしばしば発症する。圧迫潰瘍や床ずれは、ベッド又は車いすで長時間過ごすことによって引き起こされる圧力負荷により、特に仙骨部及び大腿骨に発生する。失禁の患者には不可欠であるおむつを着用することが、潰瘍の直接的な原因にならないとしても、潰瘍の形成を促進し、創傷の処置に負の影響を与える。これは、発汗や、尿又は便の失禁では典型的な強酸性のpHの排泄物により発生する、非生理的部分における高い温度、及び多湿を理由とする。
ジャケットなどの衣類において、送風により内側を通気することが可能であることは、米国特許第5,515,543号より既知である。一方で、米国特許第5,192,276A号は、電気焼灼手術時に発生する煙を吸い出すための、平坦で可撓性のパネル状で、上部側に多数の開口部を備え、下部側に患者の皮膚に直接固定するための接着剤を設けた中空体の形態である装置に関する。
尿の吸い出しに関する先行技術において、非常に様々な手法が含まれることが知られる。例として、米国特許第8,241,262B2号では、失禁の患者の下に配置されるか又は下着の下に着用されるように適応された採集点に液体を集めて搬送するための可撓性パッドが公開されている。国際公開第2006/014240A2号では、尿の吸引及び採集装置が公開されている。尿は身体の近傍で吸引され、採尿容器に採取される。尿を採集及び排出するための他の装置は、独国特許第4236097A1号より既知であるが、採取システムは備えない。国際公開第2006/014240A2号と同様に、米国特許第7,018,366B2号は尿採集システムに関する。おむつ又は下着のような形状の衣類は、材料層の間に挟まれた吸込マニホールド及び多数の有孔管を含む。尿が衣類に達するとき、負圧により孔を介して尿が吸収され、管を介して袋に吸い出される。尿の吸い出し又は排出に関する上述の先行技術は、液体を吸収するための吸収性物品を備えず、そして、本発明のように気体ではなく液体を吸収することが目的とされる。
本発明の目的は、じょく瘡性潰瘍形成のリスクを低減するか、治癒しやすくするか、又は治癒の障害を低減するために、関連する皮膚部分の領域の雰囲気が湿度及び温度について好ましく作用されるという点で、おむつなどの吸収性物品の使用において改善又は補足をおこなうことである。
本発明の目的は、請求項1に記載される主題によって達成される。また、有利な実施形態は従属請求項の主題であるか又は以下に記載される。
吸収性物品と共に使用される排気装置によって、清浄ではない空気が患者の身体近傍の多湿で温暖な雰囲気の領域から吸い出され、外部に排出されることになる。また、再度満たされる空気量には付加的な冷却効果がある。このため、排気装置は、空気誘導システムを含み、空気誘導システムに沿って一面に分散させて患者の身体近傍の多湿で温暖な雰囲気の領域から清浄ではない空気を吸引し、外部に排出する。
排気装置は、吸収性物品に恒久的に一体化されるか、又は吸収性物品に滑り入れられる若しくは挿入される、若しくは配置される。
排気装置は、吸気過程において形成され得る空気からの凝縮物を除いて、液体を吸収することを意図していない。しかしながら、排気装置には凝縮物が存在しないことが好ましく、或いは存在するとしても、動作中に液体が排気装置に入らないように、後続の不飽和空気から液体が吸収されることが好ましい。液体の吸収を確実に防止するために、排気装置及び吸収性物品は、特に、吸収性物品によって排泄部分で直接的に吸収されるか又は重力によって開口部から離れる液体が排気装置に吸収されることを防ぐため、排気装置の開口部が、特に着座位置及び横臥位置において、便及び/又は尿を吸収性物品で採集する部分の上部に(高さ方向のみ)垂直方向に配置されるように身体に着用され、相互に関連して配置される。
吸収性物品は、特におむつであり、パンツ型おむつ或いはパッドの形態でもある。そのようなおむつは、股下において折りたたまれ、横型接続部分を有する織物として、又はブリーフの形態のパンツ型おむつとして例えばデザインされることができる。吸収性物品は、水又は尿などの極性液体を吸収する超吸収剤を好ましくは含む。超吸収剤は、特に、主に水又は水性液である極性液体の自重の倍量を吸収することが可能であるポリマーである。超吸収剤は、液体を吸収するときに膨張しハイドロゲルを形成する。
この吸い出しモードに加えて、一時的にその他の動作モードに切り替え、排気装置へと送風して患者の身体近傍の多湿で温暖な雰囲気の領域における清浄ではない空気を追い出し、このように排出させることも可能である。両動作モード、つまり吸い出し及び送風は、タイムオフセットで又は間隔をおいて、組み合わせで適用される。だが、合計では送風のためよりも吸い出しのための動作時間をより長くとることが好ましい。
排気装置は、空気誘導システムを含み、空気誘導システムに沿って平面的に患者の身体近傍の多湿で温暖な雰囲気の領域から清浄ではない空気を吸引するか、又は多湿で温暖な雰囲気の領域に送風して、外部に排出する。
吸収性物品の内部から空気を継続的に吸い出すことによって、吸収性物品の内部の空気量が、外部からのより冷たく清浄である空気、例えば、ベッドの内側からの予熱された空気に、継続的に置換される。好ましくは特に身体に近接する吸収性物品の領域に溜め込まれた熱及び湿気はおむつから除去され、関連する部分は冷却される。排気装置は、関連する部分の雰囲気を改善することが認められる。身体に接するおむつの部分の雰囲気は、多量の湿気及び熱などの害のある不快性から解放されるため、排気装置はじょく瘡性潰瘍の防止及び処置に有用であり得る。
排気装置は、湿気を排出することに加えて、他の優れた機能を備えており、皮膚表面近傍の温度を低下させることができる。これは、患者が仰向けに又は横向きに横たわるときに通常の体温よりも温度が上昇する仙骨部及び太腿の内側において、特に認められる。吸気部から管接続を介して排出部へと排気装置を通過する、比較的冷たい空気によって、高温が消失されるか又はまったく高温にならない。
排気装置は、ポンプ用接続部を有する可撓性容器と、空気導通内部空間と、実質的に空気不透過性の領域及び開口部を備える空気透過性の領域を有する実質的に空気不透過性の表面とを、空気を周囲環境から開口部を通して容器の内部空間へ接続部を介して吸い出すために含む。開口部は、空気に進入領域を提供する。内部空間は、好ましくは、充填材料で少なくとも部分的に充填される。実質的に空気不透過性の表面は、例えばプラスチックフィルムなどのフィルムであってよい。
平坦な可撓性容器は、その間に好ましくは充填材料が配置される上部フィルム層と下部フィルム層とを備える袋として設計されてもよい。また、袋又は容器は、ロッド、管、又は複数分岐管の形状を有してもよい。
充填材料は、空気を導通させ、上下フィルム層を離れた状態に維持するために用いられる。上下フィルム層は、好ましくは、互いに対して実質的に平行に配置される。また、実質的に空気不透過性の2つのフィルム層は、一端部で折り曲げられた1つのフィルム層からなることも可能である。実質的に空気不透過性のフィルム層のうちの1つ又はその両方は、吸気及び排気のための開口部を含む。これには、フィルム層が接合されるフィルム層の端部近傍に該開口部が配置されることを含む。開口部の数及び形状は異なり得り、開口部は外部表面のみ(身体と離れて)か、内部表面のみ(身体に面して)か、又は両側に同時に設けられることが可能である。
本発明の他の実施形態によると、フィルム層の端部接合部、並びに選択的にフィルム層及びその上の織物又はフリース層が互いに接合されるリブは、接着又は溶着によって形成される。
本発明の他の実施形態によると、フィルム層は、一方及び他方の長さ方向の端部から交互に、相互に間隔をおいて、容器の長さ方向の端部に対して垂直に、ストリップ状に相互に接続されて、リブが形成され、このリブは、それぞれの一方の長さ方向の端部から交互に開始し、吸い出された空気に蛇行した流動パターンを強制する通路が解放しているように対向する長さ方向の端部から離れて終止する。フィルム層をストリップ状に互いに接合することにより、吸い出された清浄ではない空気が蛇行するように流動させられ、広域での空気の吸出しを可能にする、平行のチャンバを形成する。
充填材料は好ましくは弾性マットである。充填材料は、好ましくは空気透過性であるか、及び/又は、袋にわたる広領域に空気を分配して吸い出すことが可能であるように、空気誘導システムの役割を担う容器の通路の開放状態を保つ。また、充填材料は、空気誘導システムを形成するために、やや空気透過性でない部分及びより空気透過性である部分を含むことも可能である。空気誘導システムの目的は、進入領域を介した空気流を分配することである。
合わせて、充填材料は、例えば上下フィルム層の形態の実質的に空気不透過性の表面を、好ましくは体重の全て又は一部が容器に載せられる時ですら、離れた状態に保持する。粗いフィルタマットとして使用されるような例えばポリエステル繊維マットは、充填材料として用いられることが可能である。弾性マットは、好ましくは漸進的な深度構造を有する、つまり、弾性マットの変形能力は、最初は高く、圧縮の増大に伴い減縮する。これは、マットが最初に容易に圧縮されるが、圧縮状態においても空気透過性を保持するように、体重を受けて(例えば約60kg)所定の基準を超えるさらなる圧縮はされないことを意味する。また充填材料は、合成繊維フリースに加え、例えば発泡プラスチックであってもよい。
その他の実施形態では、排気装置の容器は気泡フィルム(「気泡シート」)を用いて製造されてもよい。気泡フィルムは、少なくとも1つの被覆フィルムと、多数の気泡が規則的な間隔で組み込まれた第2層とを含む。特に、気泡が互いに面するように気泡フィルムが折り曲げられるとき、内部空間は(横臥する人の体重によってかかるような)圧力下でも空気を導通させるように作製される。この場合、多数の気泡は充填材料を構成する。
その他の実施形態では、排気装置は細長い形状を有する。排気装置は、排気装置の開口部のない領域が背部に配置され、そして排気装置の開口部を有する領域が腹部又は下腹部の高さで、好ましくはウエストライン以下で腹部の空間に配置されるように、吸収性物品の中、下、又は上のいずれか、好ましくは吸収性物品の下で、臀部部分の周囲に配置されてもよい。接続部は細長い排気装置の開始部分に配置され、排気装置の開口部を有する領域は、細長い排気装置の終端部分に配置される。ベルト様の排気装置は、胴回りの長さの50%、特に好ましくは65%〜95%の長さと、2cm〜12cm、特に4cm〜8cmの幅とを有することが好ましい。背部では、排気装置は冷却のために使用される。溜め込まれた熱は、吸収性物品に、特に体重によって圧縮された領域に蓄積して、発汗、及び皮膚へのさらなる負担をもたらし得る。
本発明のその他の実施形態では、容器は空気透過性織物層又はフリース層によって包囲され、それらはさらに好ましくは端部においてフィルム層と接合される。織物層又はフリース層は、皮膚が容器の表面と接触することを防ぐ。
本発明のその他の実施形態では、容器の表面領域がおむつ又はパッドの形と適合するように形成され、その長いほうの長さは、少なくとも部分的に身体周囲を覆う。排気装置は、身体が載せられる領域において身体に直接配置されるように容器にポンプ接続部の形態の排出口が配置されるのではなく、例えば腹部側に配置されるように、特に設計される。
接続部は、清浄ではない空気を容器から吸い出すための吸引ポートとして構成され、場合によっては給気口としても構成されているので、容器に吸引された清浄ではない空気はポンプを用いて吸引動作時に外部に排出可能であり、そして場合によっては、周囲環境からの空気は前記ポンプを用いて圧縮動作時に袋内に一時的に送風され、開口部を介して外部に排出可能である。
本発明の一実施形態では、排気装置の接続部は、管接続を介してポンプに接続される。内部に送風される又はポンプで汲み出される空気量は少なく、例えば毎分0.1リットル〜1リットル、好ましくは毎分0.2リットル〜0.5リットルである。
患者は、これらを無意識でも聴覚上でも知覚できず、また低体温症のリスクは存在しない。対象媒体としての空気に関してコンプレッサとも呼称されるポンプは、吸引動作のために臭気フィルタを備えることが可能である。臭気フィルタとして、活性炭は特に適切である。本発明の他の実施形態では、吸引ポンプは、防音された使いやすい箱形容器内に配置される。ポンプとして、ダイアフラムポンプが好ましくは考慮される。ポンプ又はポンプ出力は温度センサ及び/又は湿度センサによって制御されることが可能である。
排気装置は、個別に取り扱われることが可能なユニットとして、吸収性物品内に挿入される、吸収性物品内に滑り入れられる、若しくは吸収性物品上に配置されるか、又は吸収性物品の一部である。したがって、本発明の他の実施形態では、排気装置は、使い捨て吸収性物品用の付属品として個別に、又は吸収性物品に一体化されて市販される。
排気装置は、おむつなどの超吸収剤を特に備えた、患者の身体に接触する吸収性物品の領域における多湿で温暖な雰囲気に作用するために、本発明による方法と関連して動作し、排気装置を用いて、多湿で温暖な清浄ではない空気を患者近傍の多湿で温暖な雰囲気の領域から吸い出すことによって特徴づけられ、また、清浄ではない空気は多湿で温暖な雰囲気の領域において吸引され、排気装置によってそこから外部に排出される。
本発明は、以下の図面に関連してより詳細に説明される。
図1は、おむつなどの吸収性物品の多湿で温暖な雰囲気中に配置された袋状の平坦な排気装置であり、空気を多湿で温暖な雰囲気の領域から吸い出し、接続部を介して外部に排出する装置の上面図を示す。 図2は、接続部からの視点Aの排気装置を示す。 図3は、図1の線III〜IIIに沿った、排気装置の拡大断面図を示す。 図4は、接続部に接続された吸い出し管を備える、概略的パンツ型おむつにおける排気装置を示す。 図5は、患者の身体周囲に配置されることが可能である細長い袋の形態の排気装置の変形を示し、この袋は吸い出された空気を蛇行させて袋に貫流させるチャンバを含む。 図6は、図5の排気装置の視点Bの断面図である。 図7は、図5及び図6の排気装置が恒久的に一体化された形態で配置される概略的パンツ型おむつを示し、排気装置は患者の臀部の周囲にパンツ型おむつと共に置かれ、患者の臀部又は身体は示されていない。 図8は、折り曲げ可能な2つのハーフシェルからなる、射出成形によって製造されることが可能である排気装置を示す。
独国において、約3百万の人々がじょく瘡を患っており、その大部分が失禁の患者である。じょく瘡は、現在、パッドとしてパッド付きマット、或いは接着パッド及び特別な包帯を用いて処置されるか又は防止される。また、深刻な症例では皮膚移植がおこなわれる。
本発明に記載の装置は、医療管理下及び患者の同意のもと、少数の患者群における一連のテストにおいて使用された。
排気装置は、管の形状(約5×85cm)を有し、管の一方の端部に吸気口、他方の端部に吸い出し口を備え、また、おむつ内に挿入され、身体周囲に巻きつけられた。空気は0.25リットル/分のポンプ出力で吸い出された。背部分は開口部を有しない。上述の装置は、失禁を伴うがじょく瘡を有さず入院した概ねすべての新規の患者において、定期的に適用された場合に、じょく瘡の発生を防止した。じょく瘡が最も軽い症状で発生したいずれの部分においても、接着パッドを用いて短期間で良好に処置された。じょく瘡の患者は、予期せず優れた結果を示した。上述の装置は、創傷の処置と共に適用された場合、創傷は小さくなるか又は閉じられ、新規の創傷は発生しなかった。これらは、酸で富化された多湿の空気が、おむつの内部から継続的に吸い出され、新鮮な空気と置き換えられたという事実だけでなく、おむつの内部温度、特に背部でのおむつの内部温度が、健全な温度に冷却されることによって低下され、発汗が最小化されたという事実に起因する。立ち会った医師は、装置が、仙骨及び寛骨などのあらゆる問題個所においてじょく瘡を防止可能であるということと、70歳を超える年齢の人々の創傷も治癒されることができたということとに感嘆した。

図1〜図4の排気装置は、可撓性管の端部に接続するための排出用接続具(7)を備えた袋(1)の形態の容器である。図1の袋(1)は、2つのフィルムウェブ(2)からなる。これらのフィルムウェブ(2)は、孔を有しない部分において空気の通過を防ぐバリア層を形成する。フィルムウェブ(2)は、その間に挿入される充填材料(3)によって相互に間隔をおいて保持される。このため、袋(1)に内部空間(3a)が構成される。充填材料(3)は空気透過性、多孔性、及び圧縮可能なマットであるが、マットは圧縮されても空気透過性を維持する。フィルムウェブ(2)は、穿孔の形態である開口部(4)を含む。穿孔は全く自由に設計される。開口部(4)は四角形であってもよい。また、袋(1)全体は、空気透過性の肌に優しいフリース層(5)で被覆される。フィルムウェブ(2)及びフリース層(5)は端部(6)において互いに溶着される。
吸い出し用接続具(7)は袋(1)に取り付けられる。吸い出し管(8)は吸い出し用接続具(7)に接続され、本図面では示されない吸引ポンプにも接続される。吸引ポンプは、臭気フィルタと共に箱形容器に収容されていてもよい。空気排出量は、毎分約0.4リットルであることが可能である。
袋(1)は付属品として提供されるか、又は製造時におむつに組み込まれる。この袋の目的は、おむつから液体ではなく清浄ではない空気を吸い出すことである。清浄ではない空気は袋の内部空間(3a)に吸引される。袋の内部空間(3a)に進入した清浄ではない空気は、管接続部(7)及び管(8)を介して、ポンプによって外へ吸い出される。このため、除湿され、まず冷却される。またこれにより、じょく瘡の形成が防止されるか、又は現存するじょく瘡の処置がしやすくなる。患者はポンプ及び空気流動の音を聞くことはない。
図4は、パンツ型おむつ(9)に滑り入れられる寸法の袋(1)を示す。吸い出し管(8)は吸い出し用接続具(7)に接続される。
図5は袋(1)の変形(1a)を示す。袋(1a)は、患者の身体周囲に配置されることができるような長さを有する。袋(1a)は、パンツ型おむつ(9)であり得るおむつ内に無論のこと配置される。その構造をよりよく説明するため、袋(1a)は展開して表示される。また、袋(1a)はこの場合リボンのような平坦な袋の形状を有する。図1〜図4のように、充填材料(3)は、フィルムウェブ(2)及び空気透過性で肌に優しいフリース(5)でその両側を被覆される(図6)。リボン形状は、溶着又は接着された平行な長さ方向の端部(6a)を構成する。フィルムウェブ(2)は、排出口から最も離れた第1チャンバ(11)に配置される開口部(4)を含む。
フィルムウェブ(2)は、相互に間隔を置いて、一方及び他方の長さ方向の端部(6a)から交互に、袋(1a)の長さ方向の端部(6a)に対して垂直に、ストリップ状に互いに接合されるか溶着又は接着される。これにより、隣接するチャンバ(11)を形成するリブ(10)が構成される。それぞれの長さ方向の端部(6a)から延長するリブ(10)は、それぞれ対向する端部(6a)まで完全に延長せず、常に通路(12)を開放させておく。このため、吸い出し用接続具(7)を介して吸い出されることになる清浄ではない空気に、蛇行する流動パターン(13)が強制される。そして、袋(1a)全体から、進入した清浄ではない空気が強制的に吸い出される。
環状に形成される袋(1a)を封止パッチ(14)によって閉じることができる。
図7は、パンツ型おむつ(9)に滑り入れられた袋(1a)を示す。また、パンツ型おむつ(9)は概略のみ示され、患者の身体は示されない。袋(1a)の左右端部(15、16)が前面に配置されていることが見て取れる。中央部では、袋(1a)の中央部分(17)が見て取れ、これは、示されていない患者の身体の後ろに配置される。
袋(1、1a)は、付属品(1)として提供されるか、又はおむつ製造時におむつに組み込まれる(1a)。袋(1a)の目的は、図1〜図4の袋(1)の目的と一致する。袋(1)及び(1a)は、使用後におむつと共に処分され、故に使い捨て用品であることも可能である。
清浄ではない空気を排出するための動作方法は前記の特性に基づく。用いられる袋(1、1a)は、吸収性物品に必ずしも滑り入れられる必要はない。袋(1、1a)は、製造時に、吸収性物品に組み込まれるか、吸収性物品に配置されるか、又は皮膚と吸収性物品との間に挿入されることも可能である。
図8は、可撓性プラスチック材料から射出成形によって製造され得るような排気装置のいくつかの断面図を示す。2つの端部のみがそれぞれ示される。上部の図は、ヒンジ(19)を用いて折りたたむことのできる、広げた2つのシェルの形態の容器を示す。下部の図は、共に折りたたまれた2つのシェルを有する機能的排気装置の上面図及び側面図である。ヒンジ(19)に隣接し周囲を取り囲む封止ストリップ(20)は2つのシェルの結合を確実にする。折りたたんだ状態では、対向するスペーサノブ(18)が2つのシェルを離れた状態に保持し、スペーサノブ(18)同士の間の内部空間において空気流通路を開放させる。異なる高さの端部バー(21、22)は内部空間を封止して包囲する。また、吸い出し用接続具(7)は上面図において右端部分の端部バー(22)に挿入される。
空気を取り込むための開口部(4)は他方の端部に配置される。外側へ空気を通さない、背部で皮膚上に配置されることが意図される領域は、2つの端部の間に提供される。可撓性排気装置は長さ85cmで幅13cmである。A−B断面は1つのシェルの断面、C−D断面は閉じた状態の両方のシェルの断面を示す。
1:袋/容器
1a:おむつに一体化された袋/容器
2:袋の壁部としての上部及び下部フィルム/フィルムウェブ
3:フィルムウェブ間の充填材料
3a:容器又は袋の内部空間
4:開口/穿孔
5:空気透過性フリース
6:溶着端部
6a:長さ方向の溶着端部
7:接続部/吸い出し用接続具
8:吸い出し管
9:吸収性物品/パンツ型おむつ
10:リブ
11:チャンバ
12:通路
13:蛇行のような空気流通路
14:封止ストリップ
15:袋(1a)の左端部
16:袋(1a)の右端部
17:袋(1a)の後部中央部分
18:スペーサノブ
19:ヒンジ
20:封止端部
21:端部バー
22:準高端部バー
本発明は、吸収性物品と、おむつ又はパッドなどの吸収性物品の患者に接触する領域に広がる多湿で温暖な雰囲気に対する排気装置とを含む装置、及び該排気装置を用いて吸収性物品から空気を吸い出すことにより、吸収性物品における雰囲気を改善するための動作方法に関する。
超吸収剤などの吸収性物質を含有するおむつ、パンツ型おむつ、又はパッドの形態における吸収性物品は、一般に既知である。おむつは、例えば乳幼児や、疾病のため医療及び老人保健施設に入所している患者に使用される。尿や便の失禁、又はその他の理由からひとりで且つ間に合うようにトイレに行くことができなくなったことは、まとめて簡易的に失禁として言及される。失禁に苦しみ、疾患のため、例えば自分自身でベッドから出ることができず、自身でおむつを替えることのできない患者は、じょく瘡性潰瘍をしばしば発症する。圧迫潰瘍や床ずれは、ベッド又は車いすで長時間過ごすことによって引き起こされる圧力負荷により、特に仙骨部及び大腿骨に発生する。失禁の患者には不可欠であるおむつを着用することが、潰瘍の直接的な原因にならないとしても、潰瘍の形成を促進し、創傷の処置に負の影響を与える。これは、発汗や、尿又は便の失禁では典型的な強酸性のpHの排泄物により発生する、非生理的部分における高い温度、及び多湿を理由とする。
ジャケットなどの衣類において、送風により内側を通気することが可能であることは、米国特許第5,515,543号より既知である。一方で、米国特許第5,192,276A号は、電気焼灼手術時に発生する煙を吸い出すための、平坦で可撓性のパネル状で、上部側に多数の開口部を備え、下部側に患者の皮膚に直接固定するための接着剤を設けた中空体の形態である装置に関する。
尿の吸い出しに関する先行技術において、非常に様々な手法が含まれることが知られる。例として、米国特許第8,241,262B2号では、失禁の患者の下に配置されるか又は下着の下に着用されるように適応された採集点に液体を集めて搬送するための可撓性パッドが公開されている。国際公開第2006/014240A2号では、尿の吸引及び採集装置が公開されている。尿は身体の近傍で吸引され、採尿容器に採取される。尿を採集及び排出するための他の装置は、独国特許第4236097A1号より既知であるが、採取システムは備えない。国際公開第2006/014240A2号と同様に、米国特許第7,018,366B2号は尿採集システムに関する。おむつ又は下着のような形状の衣類は、材料層の間に挟まれた吸込マニホールド及び多数の有孔管を含む。尿が衣類に達するとき、負圧により孔を介して尿が吸収され、管を介して袋に吸い出される。尿の吸い出し又は排出に関する上述の先行技術は、液体を吸収するための吸収性物品を備えず、そして、本発明のように気体ではなく液体を吸収することが目的とされる。
米国特許出願公開2002/177834A1号は、分離不可に一体化された通風装置を備える吸収性物品を開示している。この通風装置は、空気がポンプ吸引される中空空間を有し、この空気を弁状に鋳造された開口部を介して外部へ吸収性物品へ吹き込む。
国際公開第2011/122604A1号は、空気誘導システムが組み込まれたおむつを開示している。この空気誘導システムは、孔を介しておむつを通気する機能を果たし、おむつの一部としてデザインされている。ポンプは接続不可である。
本発明の目的は、じょく瘡性潰瘍形成のリスクを低減するか、治癒しやすくするか、又は治癒の障害を低減するために、関連する皮膚部分の領域の雰囲気が湿度及び温度について好ましく作用されるという点で、おむつなどの吸収性物品の使用において改善又は補足をおこなうことである。
本発明の目的は、請求項1に記載される主題によって達成される。また、有利な実施形態は従属請求項の主題であるか又は以下に記載される。
本発明の装置は、吸収性物品と、ポンプと、吸収性物品内、吸収性物品下、又は吸収性物品上の排気装置とを備え、排気装置は、可撓性容器と、空気導通内部空間と、接続部と、空気不透過性の領域及び開口部の形態である空気透過性の領域を備える表面とを、空気を吸収性物品から開口部を通して容器の内部空間(3a)へ接続部を介して吸い出すために含み、排気装置は、個別に取り扱い可能なユニットであり、吸収性物品に滑り入れられ、挿入され、若しくは配置され、排気装置は、接続部を介してポンプと接続され、ポンプは、清浄ではない空気が容器から接続部を介して吸い出しにより外部へ排出可能であるように、吸引動作中のポンプである。
さらに、本発明は、患者の身体に接触するおむつなどの吸収性物品の領域において、多湿で温暖な雰囲気に作用するための動作方法に関し、この動作方法は、吸収性物品からの多湿で温暖な清浄ではない空気を、吸収性物品の中、該吸収性物品の下、又は該吸収性物品の上に、個別に取り扱い可能なユニットとして実施され、空気不透過性の領域及び空気透過性の領域と接続部とを備える可撓性容器によって構成された空気導通内部空間を有する排気装置を用いて吸い出すことを含み、清浄ではない空気は、前記吸収性物品の前記雰囲気の領域から前記空気透過性の領域を通して前記容器の前記内部空間へ接続部を介して、清浄でなはない空気が容器から接続部を介して吸い出しにより外部へ排出可能であるように、吸引動作中のポンプにより吸い出される。
吸収性物品と共に使用される排気装置によって、清浄ではない空気が患者の身体近傍の多湿で温暖な雰囲気の領域から吸い出され、外部に排出されることになる。また、再度満たされる空気量には付加的な冷却効果がある。このため、排気装置は、空気誘導システムを含み、空気誘導システムに沿って一面に分散させて患者の身体近傍の多湿で温暖な雰囲気の領域から清浄ではない空気を吸引し、外部に排出する。
排気装置は、吸収性物品に滑り入れられる若しくは挿入される、若しくは配置される。
排気装置は、吸気過程において形成され得る空気からの凝縮物を除いて、液体を吸収することを意図していない。しかしながら、排気装置には凝縮物が存在しないことが好ましく、或いは存在するとしても、動作中に液体が排気装置に入らないように、後続の不飽和空気から液体が吸収されることが好ましい。液体の吸収を確実に防止するために、排気装置及び吸収性物品は、特に、吸収性物品によって排泄部分で直接的に吸収されるか又は重力によって開口部から離れる液体が排気装置に吸収されることを防ぐため、排気装置の開口部が、特に着座位置及び横臥位置において、便及び/又は尿を吸収性物品で採集する部分の上部に垂直方向に配置されるように(高さのみ)身体に着用され、相互に関連して配置される。
吸収性物品は、特におむつであり、パンツ型おむつ或いはパッドの形態でもある。そのようなおむつは、股下において折りたたまれ、横型接続部分を有する織物として、又はブリーフの形態のパンツ型おむつとして例えばデザインされることができる。吸収性物品は、水又は尿などの極性液体を吸収する超吸収剤を好ましくは含む。超吸収剤は、特に、主に水又は水性液である極性液体の自重の倍量を吸収することが可能であるポリマーである。超吸収剤は、液体を吸収するときに膨張しハイドロゲルを形成する。
この吸い出しモードに加えて、一時的にその他の動作モードに切り替え、排気装置へと送風して患者の身体近傍の多湿で温暖な雰囲気の領域における清浄ではない空気を追い出し、このように排出させることも可能である。両動作モード、つまり吸い出し及び送風は、タイムオフセットで又は間隔をおいて、組み合わせで適用される。だが、合計では送風のためよりも吸い出しのための動作時間をより長くとることが好ましい。
排気装置は、空気誘導システムを含み、空気誘導システムに沿って平面的に患者の身体近傍の多湿で温暖な雰囲気の領域から清浄ではない空気を吸引するか、又は多湿で温暖な雰囲気の領域に送風して、外部に排出する。
吸収性物品の内部から空気を継続的に吸い出すことによって、吸収性物品の内部の空気量が、外部からのより冷たく清浄である空気、例えば、ベッドの内側からの予熱された空気に、継続的に置換される。好ましくは特に身体に近接する吸収性物品の領域に溜め込まれた熱及び湿気はおむつから除去され、関連する部分は冷却される。排気装置は、関連する部分の雰囲気を改善することが認められる。身体に接するおむつの部分の雰囲気は、多量の湿気及び熱などの害のある不快性から解放されるため、排気装置はじょく瘡性潰瘍の防止及び処置に有用であり得る。
排気装置は、湿気を排出することに加えて、他の優れた機能を備えており、皮膚表面近傍の温度を低下させることができる。これは、患者が仰向けに又は横向きに横たわるときに通常の体温よりも温度が上昇する仙骨部及び太腿の内側において、特に認められる。吸気部から管接続を介して排出部へと排気装置を通過する、比較的冷たい空気によって、高温が消失されるか又はまったく高温にならない。
排気装置は、ポンプ用接続部を有する可撓性容器と、空気導通内部空間と、実質的に空気不透過性の領域及び開口部を備える空気透過性の領域を有する実質的に空気不透過性の表面とを、空気を周囲環境から開口部を通して容器の内部空間へ接続部を介して吸い出すために含む。開口部は、空気に進入領域を提供する。内部空間は、好ましくは、充填材料で少なくとも部分的に充填される。実質的に空気不透過性の表面は、例えばプラスチックフィルムなどのフィルムであってよい。
平坦な可撓性容器は、その間に好ましくは充填材料が配置される上部フィルム層と下部フィルム層とを備える袋として設計されてもよい。また、袋又は容器は、ロッド、管、又は複数分岐管の形状を有してもよい。
充填材料は、空気を導通させ、上下フィルム層を離れた状態に維持するために用いられる。上下フィルム層は、好ましくは、互いに対して実質的に平行に配置される。また、実質的に空気不透過性の2つのフィルム層は、一端部で折り曲げられた1つのフィルム層からなることも可能である。実質的に空気不透過性のフィルム層のうちの1つ又はその両方は、吸気及び排気のための開口部を含む。これには、フィルム層が接合されるフィルム層の端部近傍に該開口部が配置されることを含む。開口部の数及び形状は異なり得り、開口部は外部表面のみ(身体と離れて)か、内部表面のみ(身体に面して)か、又は両側に同時に設けられることが可能である。
本発明の他の実施形態によると、フィルム層の端部接合部、並びに選択的にフィルム層及びその上の織物又はフリース層が互いに接合されるリブは、接着又は溶着によって形成される。
本発明の他の実施形態によると、フィルム層は、一方及び他方の長さ方向の端部から交互に、相互に間隔をおいて、容器の長さ方向の端部に対して垂直に、ストリップ状に相互に接続されて、リブが形成され、このリブは、それぞれの一方の長さ方向の端部から交互に開始し、吸い出された空気に蛇行した流動パターンを強制する通路が解放しているように対向する長さ方向の端部から離れて終止する。フィルム層をストリップ状に互いに接合することにより、吸い出された清浄ではない空気が蛇行するように流動させられ、広域での空気の吸出しを可能にする、平行のチャンバを形成する。
充填材料は好ましくは弾性マットである。充填材料は、好ましくは空気透過性であるか、及び/又は、袋にわたる広領域に空気を分配して吸い出すことが可能であるように、空気誘導システムの役割を担う容器の通路の開放状態を保つ。また、充填材料は、空気誘導システムを形成するために、やや空気透過性でない部分及びより空気透過性である部分を含むことも可能である。空気誘導システムの目的は、進入領域を介した空気流を分配することである。
合わせて、充填材料は、例えば上下フィルム層の形態の実質的に空気不透過性の表面を、好ましくは体重の全て又は一部が容器に載せられる時ですら、離れた状態に保持する。粗いフィルタマットとして使用されるような例えばポリエステル繊維マットは、充填材料として用いられることが可能である。弾性マットは、好ましくは漸進的な深度構造を有する、つまり、弾性マットの変形能力は、最初は高く、圧縮の増大に伴い減縮する。これは、マットが最初に容易に圧縮されるが、圧縮状態においても空気透過性を保持するように、体重を受けて(例えば約60kg)所定の基準を超えるさらなる圧縮はされないことを意味する。また充填材料は、合成繊維フリースに加え、例えば発泡プラスチックであってもよい。
その他の実施形態では、排気装置の容器は気泡フィルム(「気泡シート」)を用いて製造されてもよい。気泡フィルムは、少なくとも1つの被覆フィルムと、多数の気泡が規則的な間隔で組み込まれた第2層とを含む。特に、気泡が互いに面するように気泡フィルムが折り曲げられるとき、内部空間は(横臥する人の体重によってかかるような)圧力下でも空気を導通させるように作製される。この場合、多数の気泡は充填材料を構成する。
その他の実施形態では、排気装置は細長い形状を有する。排気装置は、排気装置の開口部のない領域が背部に配置され、そして排気装置の開口部を有する領域が腹部又は下腹部の高さで、好ましくはウエストライン以下で腹部の空間に配置されるように、吸収性物品の中、下、又は上のいずれか、好ましくは吸収性物品の下で、臀部部分の周囲に配置されてもよい。接続部は細長い排気装置の開始部分に配置され、排気装置の開口部を有する領域は、細長い排気装置の終端部分に配置される。ベルト様の排気装置は、胴回りの長さの50%、特に好ましくは65%〜95%の長さと、2cm〜12cm、特に4cm〜8cmの幅とを有することが好ましい。背部では、排気装置は冷却のために使用される。溜め込まれた熱は、吸収性物品に、特に体重によって圧縮された領域に蓄積して、発汗、及び皮膚へのさらなる負担をもたらし得る。
本発明のその他の実施形態では、容器は空気透過性織物層又はフリース層によって包囲され、それらはさらに好ましくは端部においてフィルム層と接合される。織物層又はフリース層は、皮膚が容器の表面と接触することを防ぐ。
本発明のその他の実施形態では、容器の表面領域がおむつ又はパッドの形と適合するように形成され、その長いほうの長さは、少なくとも部分的に身体周囲を覆う。排気装置は、身体が載せられる領域において身体に直接配置されるように容器にポンプ接続部の形態の排出口が配置されるのではなく、例えば腹部側に配置されるように、特に設計される。
接続部は、清浄ではない空気を容器から吸い出すための吸引ポートとして構成され、場合によっては給気口としても構成されているので、容器に吸引された清浄ではない空気はポンプを用いて吸引動作時に外部に排出可能であり、そして場合によっては、周囲環境からの空気は前記ポンプを用いて圧縮動作時に袋内に一時的に送風され、開口部を介して外部に排出可能である。
本発明の一実施形態では、排気装置の接続部は、管接続を介してポンプに接続される。内部に送風される又はポンプで汲み出される空気量は少なく、例えば毎分0.1リットル〜1リットル、好ましくは毎分0.2リットル〜0.5リットルである。
患者は、これらを無意識でも聴覚上でも知覚できず、また低体温症のリスクは存在しない。対象媒体としての空気に関してコンプレッサとも呼称されるポンプは、吸引動作のために臭気フィルタを備えることが可能である。臭気フィルタとして、活性炭は特に適切である。本発明の他の実施形態では、吸引ポンプは、防音された使いやすい箱形容器内に配置される。ポンプとして、ダイアフラムポンプが好ましくは考慮される。ポンプ又はポンプ出力は温度センサ及び/又は湿度センサによって制御されることが可能である。
排気装置は、個別に取り扱われることが可能なユニットとして、吸収性物品内に挿入される、吸収性物品内に滑り入れられる、若しくは吸収性物品上に配置される。したがって、本発明の他の実施形態では、排気装置は、使い捨て吸収性物品用の付属品として個別に、又は吸収性物品に一体化されて市販される。
排気装置は、おむつなどの超吸収剤を特に備えた、患者の身体に接触する吸収性物品の領域における多湿で温暖な雰囲気に作用するために、本発明による方法と関連して動作し、排気装置を用いて、多湿で温暖な清浄ではない空気を患者近傍の多湿で温暖な雰囲気の領域から吸い出すことによって特徴づけられ、また、清浄ではない空気は多湿で温暖な雰囲気の領域において吸引され、排気装置によってそこから外部に排出される。
本発明は、以下の図面に関連してより詳細に説明される。
図1は、おむつなどの吸収性物品の多湿で温暖な雰囲気中に配置された袋状の平坦な排気装置であり、空気を多湿で温暖な雰囲気の領域から吸い出し、接続部を介して外部に排出する装置の上面図を示す。 図2は、接続部からの視点Aの排気装置を示す。 図3は、図1の線III〜IIIに沿った、排気装置の拡大断面図を示す。 図4は、接続部に接続された吸い出し管を備える、概略的パンツ型おむつにおける排気装置を示す。 図5は、患者の身体周囲に配置されることが可能である細長い袋の形態の排気装置の変形を示し、この袋は吸い出された空気を蛇行させて袋に貫流させるチャンバを含む。 図6は、図5の排気装置の視点Bの断面図である。 図7は、図5及び図6の排気装置が配置される概略的パンツ型おむつを示し、排気装置は患者の臀部の周囲にパンツ型おむつと共に置かれ、患者の臀部又は身体は示されていない。 図8は、折り曲げ可能な2つのハーフシェルからなる、射出成形によって製造されることが可能である排気装置を示す。
独国において、約3百万の人々がじょく瘡を患っており、その大部分が失禁の患者である。じょく瘡は、現在、パッドとしてパッド付きマット、或いは接着パッド及び特別な包帯を用いて処置されるか又は防止される。また、深刻な症例では皮膚移植がおこなわれる。
本発明に記載の装置は、医療管理下及び患者の同意のもと、少数の患者群における一連のテストにおいて使用された。
排気装置は、管の形状(約5×85cm)を有し、管の一方の端部に吸気口、他方の端部に吸い出し口を備え、また、おむつ内に挿入され、身体周囲に巻きつけられた。空気は0.25リットル/分のポンプ出力で吸い出された。背部分は開口部を有しない。上述の装置は、失禁を伴うがじょく瘡を有さず入院した概ねすべての新規の患者において、定期的に適用された場合に、じょく瘡の発生を防止した。じょく瘡が最も軽い症状で発生したいずれの部分においても、接着パッドを用いて短期間で良好に処置された。じょく瘡の患者は、予期せず優れた結果を示した。上述の装置は、創傷の処置と共に適用された場合、創傷は小さくなるか又は閉じられ、新規の創傷は発生しなかった。これらは、酸で富化された多湿の空気が、おむつの内部から継続的に吸い出され、新鮮な空気と置き換えられたという事実だけでなく、おむつの内部温度、特に背部でのおむつの内部温度が、健全な温度に冷却されることによって低下され、発汗が最小化されたという事実に起因する。立ち会った医師は、装置が、仙骨及び寛骨などのあらゆる問題個所においてじょく瘡を防止可能であるということと、70歳を超える年齢の人々の創傷も治癒されることができたということとに感嘆した。

図1〜図4の排気装置は、可撓性管の端部に接続するための排出用接続具(7)を備えた袋(1)の形態の容器である。図1の袋(1)は、2つのフィルムウェブ(2)からなる。これらのフィルムウェブ(2)は、孔を有しない部分において空気の通過を防ぐバリア層を形成する。フィルムウェブ(2)は、その間に挿入される充填材料(3)によって相互に間隔をおいて保持される。このため、袋(1)に内部空間(3a)が構成される。充填材料(3)は空気透過性、多孔性、及び圧縮可能なマットであるが、マットは圧縮されても空気透過性を維持する。フィルムウェブ(2)は、穿孔の形態である開口部(4)を含む。穿孔は全く自由に設計される。開口部(4)は四角形であってもよい。また、袋(1)全体は、空気透過性の肌に優しいフリース層(5)で被覆される。フィルムウェブ(2)及びフリース層(5)は端部(6)において互いに溶着される。
吸い出し用接続具(7)は袋(1)に取り付けられる。吸い出し管(8)は吸い出し用接続具(7)に接続され、本図面では示されない吸引ポンプにも接続される。吸引ポンプは、臭気フィルタと共に箱形容器に収容されていてもよい。空気排出量は、毎分約0.4リットルであることが可能である。
袋(1)は付属品として提供されるか、又は製造時におむつに組み込まれる。この袋の目的は、おむつから液体ではなく清浄ではない空気を吸い出すことである。清浄ではない空気は袋の内部空間(3a)に吸引される。袋の内部空間(3a)に進入した清浄ではない空気は、管接続部(7)及び管(8)を介して、ポンプによって外へ吸い出される。このため、除湿され、まず冷却される。またこれにより、じょく瘡の形成が防止されるか、又は現存するじょく瘡の処置がしやすくなる。患者はポンプ及び空気流動の音を聞くことはない。
図4は、パンツ型おむつ(9)に滑り入れられる寸法の袋(1)を示す。吸い出し管(8)は吸い出し用接続具(7)に接続される。
図5は袋(1)の変形(1a)を示す。袋(1a)は、患者の身体周囲に配置されることができるような長さを有する。袋(1a)は、パンツ型おむつ(9)であり得るおむつ内に無論のこと配置される。その構造をよりよく説明するため、袋(1a)は展開して表示される。また、袋(1a)はこの場合リボンのような平坦な袋の形状を有する。図1〜図4のように、充填材料(3)は、フィルムウェブ(2)及び空気透過性で肌に優しいフリース(5)でその両側を被覆される(図6)。リボン形状は、溶着又は接着された平行な長さ方向の端部(6a)を構成する。フィルムウェブ(2)は、排出口から最も離れた第1チャンバ(11)に配置される開口部(4)を含む。
フィルムウェブ(2)は、相互に間隔を置いて、一方及び他方の長さ方向の端部(6a)から交互に、袋(1a)の長さ方向の端部(6a)に対して垂直に、ストリップ状に互いに接合されるか溶着又は接着される。これにより、隣接するチャンバ(11)を形成するリブ(10)が構成される。それぞれの長さ方向の端部(6a)から延長するリブ(10)は、それぞれ対向する端部(6a)まで完全に延長せず、常に通路(12)を開放させておく。このため、吸い出し用接続具(7)を介して吸い出されることになる清浄ではない空気に、蛇行する流動パターン(13)が強制される。そして、袋(1a)全体から、進入した清浄ではない空気が強制的に吸い出される。
環状に形成される袋(1a)を封止パッチ(14)によって閉じることができる。
図7は、パンツ型おむつ(9)に滑り入れられた袋(1a)を示す。また、パンツ型おむつ(9)は概略のみ示され、患者の身体は示されない。袋(1a)の左右端部(15、16)が前面に配置されていることが見て取れる。中央部では、袋(1a)の中央部分(17)が見て取れ、これは、示されていない患者の身体の後ろに配置される。
袋(1、1a)は、付属品(1)として提供されるか、又はおむつ製造時におむつに組み込まれる(1a)。袋(1a)の目的は、図1〜図4の袋(1)の目的と一致する。袋(1)及び(1a)は、使用後におむつと共に処分され、故に使い捨て用品であることも可能である。
清浄ではない空気を排出するための動作方法は前記の特性に基づく。用いられる袋(1、1a)は、吸収性物品に必ずしも滑り入れられる必要はない。袋(1、1a)は、吸収性物品に配置されるか、又は皮膚と吸収性物品との間に挿入されることも可能である。
図8は、可撓性プラスチック材料から射出成形によって製造され得るような排気装置のいくつかの断面図を示す。2つの端部のみがそれぞれ示される。上部の図は、ヒンジ(19)を用いて折りたたむことのできる、広げた2つのシェルの形態の容器を示す。下部の図は、共に折りたたまれた2つのシェルを有する機能的排気装置の上面図及び側面図である。ヒンジ(19)に隣接し周囲を取り囲む封止ストリップ(20)は2つのシェルの結合を確実にする。折りたたんだ状態では、対向するスペーサノブ(18)が2つのシェルを離れた状態に保持し、スペーサノブ(18)同士の間の内部空間において空気流通路を開放させる。異なる高さの端部バー(21、22)は内部空間を封止して包囲する。また、吸い出し用接続具(7)は上面図において右端部分の端部バー(22)に挿入される。
空気を取り込むための開口部(4)は他方の端部に配置される。外側へ空気を通さない、背部で皮膚上に配置されることが意図される領域は、2つの端部の間に提供される。可撓性排気装置は長さ85cmで幅13cmである。A−B断面は1つのシェルの断面、C−D断面は閉じた状態の両方のシェルの断面を示す。
1:袋/容器
1a:おむつに一体化された袋/容器
2:袋の壁部としての上部及び下部フィルム/フィルムウェブ
3:フィルムウェブ間の充填材料
3a:容器又は袋の内部空間
4:開口/穿孔
5:空気透過性フリース
6:溶着端部
7:接続部/吸い出し用接続具
8:吸い出し管
9:吸収性物品/パンツ型おむつ
10:リブ
11:チャンバ
12:通路
13:蛇行のような空気流通路
14:封止ストリップ
15:袋(1a)の左端部
16:袋(1a)の右端部
17:袋(1a)の後部中央部分
18:スペーサノブ
19:ヒンジ
20:封止端部
21:端部バー
22:準高端部バー

Claims (18)

  1. 吸収性物品と、前記吸収性物品内、前記吸収性物品下、又は前記吸収性物品上の排気装置とを含む装置であって、
    前記排気装置は、可撓性容器(1、1a)と、空気導通内部空間(3a)と、接続部(7)と、空気不透過性の領域及び開口部(4)の形態である空気透過性の領域を備える表面(2)とを、空気を前記吸収性物品から前記開口部(4)を通して前記容器(1、1a)の前記内部空間(3a)へ前記接続部を介して吸い出すために含み、
    前記排気装置は、前記吸収性物品(9)に恒久的に一体化されるか、又は前記吸収性物品に滑り入れられる、挿入される、若しくは配置される、装置。
  2. 実質的に空気不透過性の前記表面は、空気の通過を防ぐためのバリア層を形成する少なくとも上部及び下部のフィルム(2)を含み、前記フィルムの少なくとも1つは、空気を通過させるための開口部(4)を含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記容器(1、1a)は、好ましくは前記上部及び下部のフィルム(2)を被覆し、さらに好ましくは端部(6、6a)において前記上部及び下部のフィルム(2)に接合される、空気透過性の織物層又はフリース層(5)を部分的又は全体的に備える、請求項1又は請求項2に記載の装置。
  4. 対向する前記表面(2)、特に前記上部及び下部のフィルム(2)は、弾性があり空気導通する充填材料(3)によって相互に間隔が確保される、請求項1〜3のうちの1項又は複数項に記載の装置。
  5. 前記排気装置は、好ましくは前記容器(1、1a)の前記接続部(7)と連結可能な管(8)を介して、前記接続部(7)に接続されるポンプをさらに含み、それとは独立して、前記ポンプは、好ましくは空気を臭気フィルタを介して吸い出す、請求項1〜4のうちの1項又は複数項に記載の装置。
  6. 前記容器(1、1a)の前記表面の領域は、前記吸収性物品(9)、好ましくはおむつの形態と適合するように形成され、及び/又は、身体周囲を包囲することが可能である、請求項1〜5のうちの1項又は複数項に記載の装置。
  7. 前記排気装置の前記容器(1、1a)は、隣接する長さ方向の端部(6a)を含み、該長さ方向の端部(6a)は、一方及び他方の長さ方向の端部(6a)から間隔をおいて交互にストライプ状に互いに接続されて、リブ(10)が形成され、該リブ(10)は、一方のそれぞれの前記長さ方向の端部(6a)から交互に開始し、対向する前記長さ方向の端部(6a)からは、前記内部空間(3a)において空気に蛇行する流動パターン(13)を強制する通路(12)が開放しているように離れて終止する、請求項1〜6のうちの1項又は複数項に記載の装置。
  8. 前記フィルムウェブ(2)並びに選択的に該フィルムウェブの上の織物層又はフリース層(5)も互いに接続された前記端部(6、6a)及び前記リブ(10)は、接着又は溶着によって形成される、請求項7に記載の装置。
  9. 前記排気装置は、選択的に前記空気透過性の織物層又はフリース層(5)によって包囲された容器のみからなり、さらに、選択的に前記ポンプ及び前記管(8)からなり、個別に取り扱われることが可能である、請求項1〜8のうちの1項又は複数項に記載の装置。
  10. 前記容器は、前記吸収性物品(9)、特におむつの一部であり、前記装置は使い捨て物品である、請求項1〜8のうちの1項又は複数項に記載の装置。
  11. 前記吸収性物品は、水又は尿などの極性液体を吸収する超吸収剤を含む、請求項1〜10のうちの1項又は複数項に記載の装置。
  12. 前記排気装置と前記吸収性物品とは、前記排気装置の前記開口部(4)が液体の吸収を防止するために便及び/又は尿を前記吸収性物品で採集する領域上の垂直方向に配置されるように、身体に着用可能であり、相互に関連して配置される、請求項1〜11のうちの1項又は複数項に記載の装置。
  13. 前記排気装置は、空気からの凝縮物以外にいずれの液体をも吸収しない、請求項1〜12のうちの1項又は複数項に記載の装置。
  14. 前記排気装置において、
    前記排気装置は、細長い形状を有し、前記吸収性物品内、その下又は上、好ましくは前記吸収性物品の下に、臀部において身体の周囲に配置されることが可能であり、
    前記排気装置の開口部を有しない領域は、背部に配置され、
    前記排気装置の開口部を有する領域は、腹部又は下腹部の高さで、腹部の領域に配置され、
    前記接続部(7)は、細長い前記排気装置の開始部分に配置され、前記排気装置の開口部を有する領域は、細長い前記排気装置の終止部分に配置され、
    前記排気装置は、ひとの胴回りの長さの好ましくは少なくとも50%、特に好ましくは65%〜95%の長さを有する、請求項1〜13のうちの1項又は複数項に記載の装置。
  15. 前記吸収性物品は、おむつ、又はパッドである、請求項1〜14のうちの1項又は複数項に記載の装置。
  16. 患者の身体に適合されるおむつなどの吸収性物品(9)の領域において、多湿で温暖な雰囲気に作用するための動作方法であって、
    前記吸収性物品(9)からの多湿で温暖な清浄ではない空気は、前記吸収性物品(9)内、該吸収性物品の下、又は該吸収性物品の上に配置され、空気不透過性及び空気透過性の領域を備える可撓性容器(1、1a)によって構成された空気導通内部空間(3a)を含む排気装置を用いて吸い出され、
    前記清浄ではない空気は、前記吸収性物品(9)の前記雰囲気の領域から前記空気透過性の領域を通り前記容器(1、1a)の前記内部空間(3a)へ接続部を介してポンプにより吸い出される、動作方法。
  17. 前記ポンプは、0.1〜1リットル/分の速度(20℃及び1013mbar)で前記空気を吸い出す、請求項16に記載の動作方法。
  18. 前記排気装置又は前記吸収性物品は、請求項1〜15のうちの1つ又は複数項に記載の特性によってそれぞれさらに特徴づけられる、請求項16又は請求項17に記載の動作方法。
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