JP2016521734A - Uv硬化適合性フォトクロミック縮合ナフトピラン - Google Patents

Uv硬化適合性フォトクロミック縮合ナフトピラン Download PDF

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Abstract

本発明は、一般式(I)または(II)によるUV硬化適合性フォトクロミック単一または二重縮合ナフトピラン、およびあらゆる種類の、特に眼科用途のプラスチックにおけるその使用に関する。本発明によるフォトクロミック化合物は、それらの優れたUV硬化適合性を特徴とし、すなわち、それらは、例えば、UV開始剤と共にアクリレートモノマーマトリックスに配置された場合、強いUV光によって引き起こされるマトリックスのラジカル重合後に損傷を受けない。好適な置換基の選択によって、本発明によるフォトクロミック着色剤は、可視波長領域内の開環体の2つの顕著な吸収帯をさらに特徴とし、すなわち、そのような分子で、それぞれが別個の吸収帯を1つ含む2種の従来のフォトクロミック着色剤を置き換えることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、一般式(I)または(II)のUV硬化適合性フォトクロミック単一または二重縮合ナフトピラン、およびすべての種類の、特に眼科用途のプラスチックにおけるその使用に関する。本発明によるフォトクロミック化合物は、それらの優れたUV硬化適合性を特徴とし、すなわち、それらは、例えば、UV開始剤と共にアクリレートモノマーマトリックスに組み込まれた場合、強いUV光によって開始されるマトリックスのフリーラジカル重合による損傷を受けないままである。置換基の好適な選択によって、本発明によるフォトクロミック色素は、可視波長範囲内の開環体の2つの異なる吸収帯をさらに特徴とし、すなわち、この種類の分子で、それぞれが別個の吸収帯を1つ有する2種の従来のフォトクロミック色素を置き換えることができる。それらはまた、非常に高レベルの性能で非常に良好な寿命を有する。それらは、すべての種類のプラスチックにおいて使用され得る。
特定波長の光、特に太陽光を照射すると可逆的に色を変化させる様々な色素のクラスが、長い間知られている。これは、これらの色素分子が、光エネルギーにより励起状態(「開環体」)に変換され、エネルギー供給が遮断された場合には、再びその状態を脱して初期状態に戻るためである。これらのフォトクロミック色素は、異なるベース系および置換基を有する先行技術において既に記載されている様々なピラン系を含む。
ピラン、特にナフトピランおよびこれらから得られるより大きな環系は、現在、多くの研究の対象となっているフォトクロミック化合物のクラスである。最初の特許は早くも1966年に出願された(US3,567,605)が、眼科用レンズにおける使用に好適と思われる化合物が開発されたのは、1990年代になってからであった。ピラン化合物の好適なクラスは、例えば、2,2−ジアリール−2H−ナフト[1,2−b]ピランまたは3,3−ジアリール−3H−ナフト[2,1−b]ピランであり、これらは、開環、励起形態において、黄色から赤紫色の様々な暗色を示す。
この架橋が1つの原子のみを介して調製される場合、ナフトピランに縮合した5員環が形成される。例えば、炭素原子(「インデノ縮合」)は、US5,645,767、US5,723,072およびUS5,955,520において、酸素原子はUS6,018,059において見られる。
US5,723,072において、非置換、一置換または二置換のヘテロ環は、インデノナフトピランのg、h、i、n、oまたはp側のこのベース系に追加的に縮合してもよい。したがって、非常の広い範囲のバリエーションが可能な置換基と共にインデノ[2,1−f]ナフト[1,2−b]ピランが開示されている。
WO96/14596、WO99/15518、US5,645,767、WO98/32037およびUS5,698,141はまた、2H−ナフト[1,2−b]ピランから誘導されるフォトクロミックインデノ縮合ナフトピラン色素、それらを含む組成物およびそれらの製造方法を記載している。US5,698,141において、非置換、一置換または二置換のヘテロ環は、インデノナフトピランのg、h、i、n、oまたはp側のこのベース系に追加的に縮合してもよい。それぞれの場合において非常に広範である置換基リストにはまた、かなり特異的なスピロ化合物、より詳細には、ベース系の13位のスピロ原子を含む、常に2つの酸素原子を含有する5〜8員環が存在するスピロ複素環基を有する系が含まれる。スピロ環のさらなる構成は、JP344762/2000において見ることができる。
この架橋が2つの原子を介して生成される場合、C、OおよびNに対してのみ様々な可能性を有する縮合6員環が形成される。ラクタム架橋を有する化合物がUS6,379,591に記載され、非置換CH−CH架橋および追加の縮合ヘテロ環を有する化合物がUS6,426,023に記載されている。US6,506,538には、架橋内の水素原子はOH、(C〜C)−アルキルまたは(C〜C)−アルコキシにより置き換えることができ、または1つの炭素原子上の2つの水素原子は=Oにより置き換えることができる炭素環式類似体化合物が記載されている。US6,022,495は、O−CR架橋を有するものを含む、多くの化合物を記載しており、WO2009/024271およびWO2013/045086も同様である。
この結合が3つの原子により生成される場合、ヘテロ原子の挿入により非常に多くの可能なバリエーションを有する縮合7員環が形成される。CH−CH−CH架橋を有する化合物が、US6,558,583に記載されている。この場合も、架橋内の水素原子はOH、(C〜C)−アルキルまたは(C〜C)−アルコキシにより置き換えることができ、または、1つの炭素原子上の2つの水素原子は=Oにより置き換えることができる。同じ置換パターンであると仮定すると、それらは、縮合6員環よりも短い波長で吸収する。
しかしながら、先行技術において利用可能な異なるフォトクロミック色素は、太陽光保護レンズに用いた場合、眼鏡着用者の着用快適性を著しく損なうという欠点を有する。第1に、色素は、励起状態および非励起状態において、長波長吸収が不十分である。第2に、暗色化の温度感度が高すぎることが多く、同時に明色化が遅すぎることがある。さらに、先行技術において利用可能な色素は、多くの場合寿命が不十分で、したがって太陽光保護レンズの耐用期間がごく短くなる。後者は、性能の急速な低下および/または著しい黄変として現われる。
上述の先行技術におけるフォトクロミック色素に共通しているのは、可視波長範囲内で開環体の吸収帯を1つのみ示すことである。中間色、すなわち灰色または茶色の色相におけるフォトトロピックガラスの暗色化を達成するためには、フォトトロピックガラスが暗色化および明色化サイクルの各時点において同じ色相を有するように、明色化速度、寿命およびスペクトル励起特性に関して、混合物の異なるフォトクロミック色素の間の平衡化プロセスが必要である。したがって、この平衡化プロセスを省略することができることが、極めて望ましい。
最後に、先行技術において開示された多くのフォトクロミック化合物は、不十分なUV硬化適合性を示す、すなわち、それらは、例えば、UV開始剤と共にアクリレートモノマーマトリックスに組み込まれた場合、強いUV光によって開始されるマトリックスのフリーラジカル重合による損傷を受けないままでない。
US3,567,605 US5,645,767 US5,723,072 US5,955,520 US6,018,059 WO96/14596 WO99/15518 WO98/32037 US5,698,141 JP344762/2000 US6,379,591 US6,426,023 US6,506,538 US6,022,495 WO2009/024271 WO2013/045086 US6,558,583
したがって、本発明の目的は、中間色、すなわち灰色または茶色の色相において、そのような1種のフォトクロミック色素のみでフォトトロピックガラスの暗色化を達成することを可能にし、また優れたUV硬化適合性を特徴とすべきである新規なフォトクロミック色素を提供することである。さらに、そのようなフォトクロミック色素は、可視波長範囲への鋭いエッジを伴う閉環体の長波長吸収最大値、高い暗色化性能、非常に迅速な明色化反応および非常に良好な光安定性の組合せを特徴とすべきである。
この目的は、特許請求の範囲において特徴付けられる実施形態により達成される。
特に、フォトクロミック縮合ナフトピランは、一般式(I)または(II):
Figure 2016521734
(式中、残基R、RおよびRは、それぞれ互いに独立して、水素原子、(C〜C)−アルキル残基、(C〜C)−チオアルキル残基、OもしくはSなどの1つもしくは複数のヘテロ原子を有してもよい(C〜C)−シクロアルキル残基、(C〜C)−アルコキシ残基、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル基、臭素、塩素、フッ素、非置換、一置換もしくは二置換フェニル、フェノキシ、ベンジル、ベンジルオキシ、ナフチルまたはナフトキシ残基からなる群αから選択される置換基であり、置換基は群αから選択されてもよく;式中、nは、0でない場合、1〜4の整数であり;
あるいは、2つの残基Rは、縮合ベンゼン環を形成し、これは非置換、一置換または二置換であってもよく、置換基は群αから選択されてもよく;
あるいは、2つの残基Rは、縮合ベンゼン環を形成し、これは非置換、一置換または二置換であってもよく、置換基は群αから選択されてもよく;
ならびに式中、残基RおよびRは、それぞれ互いに独立して、(C〜C)−アルキル残基または非置換、一置換もしくは二置換フェニル残基であり、置換基は群αから選択されてもよく;但し、残基RまたはRの少なくとも1つは、非置換、一置換または二置換フェニル残基であり;
ならびに式中、XおよびYは、互いに独立して、−O−、−S−、−N(C〜C)−アルキル、−NC−、−CH−、−C(CH−または−C(C−からなる群から選択され、
ならびに残基RおよびRは、それぞれ互いに独立して、群αから、好ましくは水素原子、(C〜C)−アルキル残基、(C〜C)−シクロアルキル残基またはフェニル残基から選択される置換基であり;
mは、0でない場合、1〜4の整数、好ましくは1または2であり;
あるいは、2つ以上の隣接する−CR部分は、縮合ベンゼン環の一部であり、これは非置換、一置換または二置換であってもよく、置換基は群αから選択されてもよく;
あるいは、Xおよび/またはYは、それぞれの隣接する−CR部分と一緒になって縮合ベンゼン環であり、これは非置換、一置換または二置換であってもよく、置換基は群αから選択されてもよく;
ならびに式中、BおよびB’は、互いに独立して、以下の群a)またはb)の1つから選択され、
a)は、一置換、二置換および三置換アリール残基であり、アリール残基は、フェニル、ナフチルまたはフェナントリルであり、
b)は、非置換、一置換および二置換へテロアリール残基であり、ヘテロアリール残基は、ピリジル、フラニル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾリルおよびジュロリジニルであり;
a)およびb)におけるアリールまたはヘテロアリール残基の置換基は、群αから、または、アミノ、モノ−(C〜C)−アルキルアミノ、ジ−(C〜C)−アルキルアミノ、フェニル環上で非置換、一置換もしくは二置換されたフェネテニル、非置換、一置換もしくは二置換(フェニルイミノ)メチレン、非置換、一置換もしくは二置換(フェニルメチレン)イミノおよび非置換、一置換もしくは二置換モノ−およびジフェニルアミノ、ピペリジニル、3,5−ジメチルピペリジニル、N−置換ピペラジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、インドリニル、モルホリニル、2,6−ジメチルモルホリニル、チオモルホリニル、アザシクロヘプチル、アザシクロオクチル、非置換、一置換もしくは二置換フェノチアジニル、非置換、一置換もしくは二置換フェノキサジニル、非置換、一置換、二置換もしくは三置換9、10−ジヒドロアクリジニル、非置換、一置換もしくは二置換1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、非置換、一置換もしくは二置換2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、非置換、一置換もしくは二置換1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、非置換、一置換もしくは二置換フェナジニル、非置換、一置換もしくは二置換カルバゾリル、非置換、一置換もしくは二置換1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾリルおよび非置換、一置換もしくは二置換10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f]アゼピニルからなる群χから選択され、置換基は、互いに独立して、群αから選択されてもよく;
あるいは、a)およびb)におけるアリールおよびヘテロアリール残基の2つの直接隣接する置換基は、V−(CR−W部分(式中、pは1、2もしくは3であり、残基RおよびRは、それぞれ互いに独立して、群αから選択される置換基であり、VおよびWは、互いに独立して、−O−、−S−、−N(C〜C)−アルキル、−NC−、−CH−、−C(CH−もしくは−C(C−部分から選択され;
または、2つ以上の隣接する−CR部分は、縮合ベンゼン環の一部であり、これは非置換、一置換もしくは二置換であってもよく、置換基は群αから選択されてもよく;
または、Vおよび/もしくはWは、それぞれの隣接する−CR部分と一緒になって縮合ベンゼン環であり、これは非置換、一置換もしくは二置換であってもよく、置換基は群αから選択されてもよい)である)に従って提供される。
本発明による化合物を調製するための対応する合成スキームを示す図である。 先行技術と比較した、本発明による特定の化合物のUV吸収スペクトルを示すグラフである。
本発明の好ましい実施形態において、上記の式(I)および(II)における残基Rは、水素原子、(C〜C)−アルキル残基、(C〜C)−シクロアルキル残基またはフェニル残基から選択される。
式(I)および(II)における残基Rは、好ましくは、これに関する非置換、一置換または二置換フェニル残基である。
本発明による好ましいフォトクロミックナフトピランは、式(II)を有する。
式(II)において、XおよびYは共に、特に好ましくはO(酸素)である。別の実施形態において、XはCHであることができ、かつYはOであることができ、またはYはCHであることができ、かつXはOであることができる。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、フォトクロミックナフトピランは、以下の式(III):
Figure 2016521734
(式中、残基Rは、(C〜C)−アルキル残基またはフェニル残基であり;残基Rは、水素、(C〜C)−アルキル残基またはフェニル残基であり;ならびに残基BおよびB’は、上に定義される通りである)を有する。
本発明による化合物の分子構造は、ジヒドロフェナントレンサブユニット(式図において置換基R〜Rを有する)をベースにしている。このジヒドロフェナントレンサブユニットのベンゼン環に、さらなるベンゼン環(置換基Rもしくは置換基X−(CR−Yを有する)または1,4−ベンゾジオキサン環(式(III)を参照のこと)が縮合し、感光性ピラン単位(置換基BおよびB’を有する)が結合する。ピラン単位の酸素と置換基BおよびB’を有する炭素原子間の結合が、長波長UVA光で励起することにより可逆的に破壊され、それによって、有色のメロシアニン系が形成されるため、ピラン単位はフォトクロミック特性に関与している。
本発明の根底にある驚くべき発見は、最も近い先行技術(US6,506,538)とは対照的に、本発明による化合物が、例えば、UV開始剤と共にアクリレートモノマーマトリックスに組み込まれた場合、強いUV光によって開始されるマトリックスのフリーラジカル重合による損傷を受けないままであることである。この優れたUV適合性は、本発明に従って、分子のジヒドロフェナントレンサブユニットに、その少なくとも1つは非置換または置換フェニル残基である、少なくとも2つの置換基(RおよびR)を導入する結果生じるものである。これにより、興味深いスペクトル特性を有するフォトクロミック色素が入手可能であり、それが、例えば、アクリレートマトリックスに組み込まれると、重合条件と寿命の両方に関して極めて優れた安定性を有する。
また、置換基の好適な選択によって、本発明による化合物は、可視波長範囲内の開環体の異なる二重の吸収帯を有する。1つの帯は、500nmを超える吸収最大値を有し、第2の帯の最大値は、より短い波長の可視範囲(400〜500nm)に存在する。後者の帯に起因して、本発明により、フォトトロピック色素混合物において黄色または橙色暗色化フォトクロミック色素を省略することが可能である。これは、一方では、これらの黄色および橙色暗色化色素が、より長い波長を吸収する紫色および青色暗色化色素と比較したそれらの異なる分子構造に起因して、寿命が不十分である、または他の欠点を伴うポリマー系にとって重要である。他方では、本発明によるフォトクロミック色素のいくつかによって初めて、中間色、すなわち灰色または茶色の色相において、1種のフォトクロミック色素のみで、UV硬化によって生成されるフォトトロピックガラスの暗色化を達成することが可能である。したがって、フォトトロピックガラスが暗色化および明色化サイクルの各時点において同じ色相を有するように、明色化速度、寿命およびスペクトル励起特性に関して、今まで必要とされていた混合物の異なるフォトクロミック色素の間の面倒な平衡化プロセスが排除される。
さらに、本発明による化合物は、高い光学的透明度(すなわち、非励起状態における高い透過性)および非常に良好な光安定性を有するため、フォトトロピックガラスにおける使用に極めて好適である。
さらに、本発明による化合物は、非励起状態において完全に無色であり(すなわち、閉環体の吸収がUV範囲に限定されているため、美的に破壊的な黄色の色相を有さない)、非常に良好な寿命を有する。
本発明の特に好ましい化合物は、
3,3−ビス(4−メトキシフェニル)−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−14−メチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン(=本発明の化合物1)
3,3−ビス(4−メトキシフェニル)−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−13,14−ジメチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン(=本発明の化合物2)
3,3−ビス(4−エトキシフェニル)−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−14−メチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン
3,3−ビス(4−エトキシフェニル)−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−13,14−ジメチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン
3−(4−メトキシフェニル)−3−フェニル−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−14−メチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン
3−(4−メトキシフェニル)−3−フェニル−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−13,14−ジメチル−13,14−ジヒドロナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン(=本発明の化合物3)
3−(4−エトキシフェニル)−3−フェニル−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−14−メチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン
3−(4−エトキシフェニル)−3−フェニル−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−13,14−ジメチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン
3−(4−ブトキシフェニル)−3−フェニル−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−14−メチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン
3−(4−ブトキシフェニル)−3−フェニル−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−13,14−ジメチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン
である。
さらなる好ましい実施形態において、上記の式(I)、(II)および(III)における残基BおよびB’は、互いに独立して、上に定義されるような群a)から選択される。特に好ましいのは、一置換、二置換および三置換アリール残基であり、アリール残基はフェニル残基である。
式(II)における2つ以上の隣接する−CR部分が、縮合ベンゼン環の一部である場合、これは非置換、一置換または二置換であってもよく、置換基は一方で群αから選択されてもよく、それらは、好ましくは以下の構造単位の形態である。
Figure 2016521734
式(II)において、Xおよび/またはYが、それぞれの隣接する−CR部分と一緒になって縮合ベンゼン環であり、これが非置換、一置換または二置換であってもよく、置換基は一方で群αから選択されてもよい場合、それは/それらは、好ましくは以下の構造単位の形態であり、Xは、好ましくはOである。
Figure 2016521734
窒素原子を有する、またはアミン基を保持する群χの置換基は、後者を介して、群a)のフェニル、ナフチルまたはフェナントリル残基に結合する。
BおよびB’残基に関する群a)のフェニル、ナフチルまたはフェナントリル残基に結合してもよい基V−(CR−W部分の置換基に関して、このV−(CR−W部分の2つ以上の隣接する炭素原子が、それぞれ互いに独立して、それに縮合したベンゾ環系の一部である場合、これは、2つのメチレン炭素原子(−CH−CH−)が縮合環系の一部であることを意味する。例えば、2つまたは3つのベンゾ環が縮合した場合、例えば、下に示されるような以下の構造単位が存在し得る。
Figure 2016521734
しかしながら、このV−(CR−W部分の2つの隣接する炭素原子を介して縮合した1つのみのベンゾ環が存在することも当然可能である。
本発明による化合物を合成するために、第1のステップにおいて、好適に置換されたメチリデンコハク酸無水物を、好適に置換されたベンゼン誘導体とのフリーデルクラフツ反応に供する(ステップ(i))。その後、得られる中間体のCOOH基を保護し、この中間体を適切に置換されたベンジルグリニャール化合物とのマイケル付加に供する(ステップ(ii))。カルボン酸保護基を除去した後、リン酸を使用した分子内環化により、それに対応して置換された誘導体を形成する(ステップ(iii))。次いで、これらの置換された誘導体を、ステップ(iv)に従って、好適に置換された2−プロピン−1−オール誘導体と反応させ、本発明の化合物とする。上述の合成スキームを、図1に示す。
本発明による化合物のスペクトルおよびフォトクロミック特性を測定するために、1.5質量%の各フォトクロミック色素を、市販されているフリーラジカル重合のUV開始剤と一緒に、粘性のある液体アクリレートモノマーマトリックスに溶解した。スピンコーティングまたはドクターブレードによって、この粘性のある色素溶液の薄層を透明プラスチック基板に適用して、約40μmの層厚を得た。次いで、層をUV光によって硬化(重合)させた。
次いで、このような方法で調製した試料のフォトクロミック特性を、DIN EN ISO 8980−3に従って測定した(定義された曝露条件下、23℃における暗色化性能)。
例として、選択された励起状態の本発明の化合物の吸収スペクトルを図2に示す。DIN EN ISO 8980−3による暗色化性能の測定値および寿命安定性の結果を以下の表1に示す。
図2に示された本発明の化合物は、式(III)をベースとする以下の分子構造を有する。
Figure 2016521734
本発明による化合物は、より短い波長の吸収最大値が、より長い波長のものよりもいくぶん顕著である異なる二重の吸収帯を有する。これは、暗色化において茶色の色相をもたらす。
表1は、励起状態(すなわち、UV硬化直後)および寿命試験後の暗色化性能(すなわち、DIN EN ISO 8980−3による測定値からの飽和吸収)の比較を示している。寿命安定性を測定するために、照明装置内で、試料を強いUV照射に50時間曝露する(数年間の太陽光への曝露のシミュレーション)。
表1:本発明の化合物のフォトクロミック特性(An=アニシル、すなわち、4−メトキシフェニル残基)
Figure 2016521734
以下の表1は、先行技術(US6,506,538)からの2つの化合物、および本発明でない比較の2つの化合物(式中、R=フェニルであり、R=Hである)を含む。
表1における本発明の化合物は、式中、R=フェニルであり、かつ同時にR=メチルである化合物のみを含む。Rは、上記の式(I)および(II)におけるRに対応する。
Figure 2016521734
表1が明らかに示すように、本発明の化合物を含むUV硬化試料のみが、商業用UV硬化フォトトロピック眼科用レンズのための満足できるUV硬化および寿命安定性を有する、すなわち、これらの試料は、寿命試験後の飽和吸収の損失が非常に限界に近い。
第1に、先行技術からの化合物および本発明ではない比較の化合物において、寿命試験に先立って、本発明の化合物と比較して、より低い飽和吸収を既に観察することができ、これらの化合物は、UV硬化中の短時間であるが強いUV光照射において既に部分的に分解する。第2に、寿命試験の後に、これらの化合物は、飽和吸収のさらに大幅な損失を示し、それは、UV硬化フォトトロピック眼科用レンズにおいてそれらを使用することを不適切にする。
先行技術からの化合物と比較してUV硬化および寿命安定性が大幅に向上した理由は、本発明に従って、フェニル置換基Rの導入と隣接する炭素原子上のさらなる置換基Rの導入(表1のメチル基)を組み合わせたことにある。
本発明による化合物は、フォトクロミック挙動が注目される様々な用途におけるあらゆる種類および形態のプラスチック材料またはプラスチック品において使用され得る。ここで、本発明による色素またはそのような色素の混合物が使用されてもよい。例えば、本発明によるフォトクロミックナフトピラン色素は、レンズ、具体的には眼科用レンズ、すべての種類の眼鏡用のレンズ、例えばスキー用ゴーグル、サングラス、バイク用ゴーグル、ヘルメットのバイザーなどにおいて使用され得る。さらに、本発明によるフォトクロミックナフトピランはまた、例えば、窓、保護スクリーン、カバー、屋根などの形態で、車両および家における太陽光保護材として使用することもできる。
そのようなフォトクロミック品の調製のために、本発明によるフォトクロミックナフトピランは、先行技術において説明されている、例えば既にWO99/15518に示されている様々な方法により、有機プラスチック材料などのポリマー材料に適用する、またはその中に埋め込むことができる。
我々はここで、いわゆる原料着色手順と表面染色手順とを区別する。原料着色手順は、例えば、重合を行う前にフォトクロミック化合物をモノマー材料に添加することにより、例えば、本発明によるフォトクロミック化合物をプラスチック材料中に溶解または分散させることを含む。フォトクロミック品を製造するためのさらなる可能性は、プラスチック材料を本発明によるフォトクロミック色素の高温溶液に含浸することにより、または、例えば熱転写プロセスにより、プラスチック材料にフォトクロミック化合物を浸透させることである。フォトクロミック化合物はまた、例えば、プラスチック材料の隣接する層の間の別個の層の形態で、例えばポリマーフィルムの一部として提供されてもよい。また、さらに、フォトクロミック化合物を、プラスチック材料の表面上に存在するコーティングの一部として堆積させることも可能である。ここで、「浸透」という用語は、例えば、ポリマーマトリックス中へのフォトクロミック化合物の溶媒補助転写、気相転写、または他のそのような表面拡散プロセスによる、フォトクロミック化合物のプラスチック材料中への移動を意味することを意図する。有利には、眼科用レンズなどのそのようなフォトクロミック品は、従来の原料着色を用いてだけでなく、表面染色を用いて同様に製造することができ、後者の変形例においては、驚異的により低い移動傾向が達成され得る。これは、例えば、真空中のより低い逆拡散による反射防止コーティングの場合と同様に、剥離および類似の欠陥が劇的に低減されるため、その後の処理ステップにおいて特に有利である。
概して、本発明によるフォトクロミックナフトピランに基づき、美的側面および医学的またはファッションの側面の両方を満足させるために、任意の適合性(化学的な面で、および色依存的に)の染料、すなわち色素を、プラスチック材料に適用する、またはその中に埋め込むことができる。したがって、具体的に選択される色素は、目的とする効果および要件に応じて異なっていてもよい。

Claims (9)

  1. 一般式(I)または(II):
    Figure 2016521734
    (式中、残基R、RおよびRは、それぞれ互いに独立して、水素原子、(C〜C)−アルキル残基、(C〜C)−チオアルキル残基、OもしくはSなどの1つもしくは複数のヘテロ原子を有してもよい(C〜C)−シクロアルキル残基、(C〜C)−アルコキシ残基、ヒドロキシル基、トリフルオロメチル基、臭素、塩素、フッ素、非置換、一置換もしくは二置換フェニル、フェノキシ、ベンジル、ベンジルオキシ、ナフチルまたはナフトキシ残基からなる群αから選択される置換基であり、置換基は群αから選択されてもよく;式中、nは、0でない場合、1〜4の整数であり;
    あるいは、2つの残基Rは、縮合ベンゼン環を形成し、これは非置換、一置換または二置換であってもよく、置換基は群αから選択されてもよく;
    あるいは、2つの残基Rは、縮合ベンゼン環を形成し、これは非置換、一置換または二置換であってもよく、置換基は群αから選択されてもよく;
    ならびに式中、残基RおよびRは、それぞれ互いに独立して、(C〜C)−アルキル残基または非置換、一置換もしくは二置換フェニル残基であり、置換基は群αから選択されてもよく;但し、残基RまたはRの少なくとも1つは、非置換、一置換または二置換フェニル残基であり;
    ならびに式中、XおよびYは、互いに独立して、−O−、−S−、−N(C〜C)−アルキル、−NC−、−CH−、−C(CH−または−C(C−からなる群から選択され;
    ならびに式中、残基RおよびRは、それぞれ互いに独立して、群αから選択される置換基であり、
    mは、0でない場合、1〜4の整数であり;
    あるいは、2つ以上の隣接する−CR部分は、縮合ベンゼン環の一部であり、これは非置換、一置換または二置換であってもよく、置換基は群αから選択されてもよく;
    あるいは、Xおよび/またはYは、それぞれの隣接する−CR部分と一緒になって縮合ベンゼン環であり、これは非置換、一置換または二置換であってもよく、置換基は群αから選択されてもよく;
    ならびに式中、BおよびB’は、互いに独立して、以下の群a)またはb)の1つから選択され、
    c)は、一置換、二置換および三置換アリール残基であり、アリール残基は、フェニル、ナフチルまたはフェナントリルであり、
    d)は、非置換、一置換および二置換へテロアリール残基であり、ヘテロアリール残基は、ピリジル、フラニル、チエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾリルおよびジュロリジニルであり;
    a)およびb)におけるアリールまたはヘテロアリール残基の置換基は、群αから、または、アミノ、モノ−(C〜C)−アルキルアミノ、ジ−(C〜C)−アルキルアミノ、フェニル環上で非置換、一置換もしくは二置換されたフェネテニル、非置換、一置換もしくは二置換(フェニルイミノ)メチレン、非置換、一置換もしくは二置換(フェニルメチレン)イミノおよび非置換、一置換もしくは二置換モノ−およびジフェニルアミノ、ピペリジニル、3,5−ジメチルピペリジニル、N−置換ピペラジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、インドリニル、モルホリニル、2,6−ジメチルモルホリニル、チオモルホリニル、アザシクロヘプチル、アザシクロオクチル、非置換、一置換もしくは二置換フェノチアジニル、非置換、一置換もしくは二置換フェノキサジニル、非置換、一置換、二置換もしくは三置換9、10−ジヒドロアクリジニル、非置換、一置換もしくは二置換1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、非置換、一置換もしくは二置換2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル、非置換、一置換もしくは二置換1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、非置換、一置換もしくは二置換フェナジニル、非置換、一置換もしくは二置換カルバゾリル、非置換、一置換もしくは二置換1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾリルおよび非置換、一置換もしくは二置換10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f]アゼピニルからなる群χから選択され、置換基は、互いに独立して、群αから選択されてもよく;
    あるいは、a)およびb)におけるアリールおよびヘテロアリール残基の2つの直接隣接する置換基は、V−(CR−W部分(式中、pは1、2もしくは3であり、残基RおよびRは、それぞれ互いに独立して、群αから選択される置換基であり、VおよびWは、互いに独立して、−O−、−S−、−N(C〜C)−アルキル、−NC−、−CH−、−C(CH−もしくは−C(C−部分から選択され;
    または、2つ以上の隣接する−CR部分は、縮合ベンゼン環の一部であり、これは非置換、一置換もしくは二置換であってもよく、置換基は群αから選択されてもよく;
    または、Vおよび/もしくはWは、それぞれの隣接する−CR部分と一緒になって縮合ベンゼン環であり、これは非置換、一置換もしくは二置換であってもよく、置換基は群αから選択されてもよい)である)によるフォトクロミック縮合ナフトピラン。
  2. 上記の式(I)および(II)における残基Rが、水素原子、(C〜C)−アルキル残基、(C〜C)−シクロアルキル残基またはフェニル残基から選択される、請求項1に記載のフォトクロミック縮合ナフトピラン。
  3. 式(I)および(II)における残基Rが、これに関する非置換、一置換または二置換フェニル残基である、請求項1または2に記載のフォトクロミック縮合ナフトピラン。
  4. 式(II)を有する、請求項1から3のいずれかに記載のフォトクロミック縮合ナフトピラン。
  5. 以下の式(III):
    Figure 2016521734
    (式中、残基Rは、(C〜C)−アルキル残基またはフェニル残基であり;
    残基Rは、水素、(C〜C)−アルキル残基またはフェニル残基であり;
    ならびに残基BおよびB’は、上に定義される通りである)を有する、請求項1から4のいずれかに記載のフォトクロミック縮合ナフトピラン。
  6. 3,3−ビス(4−メトキシフェニル)−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−14−メチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン
    3,3−ビス(4−メトキシフェニル)−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−13,14−ジメチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン
    3,3−ビス(4−エトキシフェニル)−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−14−メチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン
    3,3−ビス(4−エトキシフェニル)−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−13,14−ジメチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン
    3−(4−メトキシフェニル)−3−フェニル−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−14−メチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン
    3−(4−メトキシフェニル)−3−フェニル−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−13,14−ジメチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン
    3−(4−エトキシフェニル)−3−フェニル−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−14−メチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン
    3−(4−エトキシフェニル)−3−フェニル−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−13,14−ジメチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン
    3−(4−ブトキシフェニル)−3−フェニル−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−14−メチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン
    3−(4−ブトキシフェニル)−3−フェニル−6,7−エチレンジオキシ−13−フェニル−13,14−ジメチル−13,14−ジヒドロ−ナフト[2,1−d]ナフト[1,2−b]ピラン
    である、請求項1から5のいずれかに記載のフォトクロミック縮合ナフトピラン。
  7. 残基BおよびB’が、互いに独立して、上に定義されるような群a)から選択される、請求項1から6のいずれかに記載のフォトクロミック縮合ナフトピラン。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のフォトクロミック縮合ナフトピランの、プラスチック材料の中またはその上における使用。
  9. プラスチック材料が、眼科用レンズである、請求項8に記載の使用。
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