JP2016519644A - ホルムアミド−触媒からのシアン化水素酸の合成法 - Google Patents

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Abstract

ガス状のホルムアミドを反応器中で触媒の存在下に熱分解することによってシアン化水素酸を製造するための方法において、a)前記触媒が、(i)成分Aとして、酸化アルミニウム90〜100質量%、有利には99〜100質量%、成分Bとして、二酸化ケイ素0〜10質量%、有利には0〜1質量%及び成分Cとして、鉄又は鉄含有化合物0〜最大0.1質量%を含有する酸化アルミニウム触媒であって、ここで、成分A、B及びCの総和が100質量%であり、(ii)DIN ISO 9277:2003−05に準拠して測定した、<1m2/gのBET表面積を有し、かつ(iii)>1400℃の温度で1〜30時間、有利には≧1500℃の温度で1〜30時間、特に有利には1500℃〜1800℃の温度で2〜10時間熱処理され、並びにb)前記反応器が、ホルムアミドの熱分解に対して不活性である内部表面を有することを特徴とする方法、並びにガス状のホルムアミドを、ホルムアミドの熱分解に対して不活性である内部表面を有する反応器中で熱分解することによってシアン化水素酸を製造するための方法において前記触媒を用いる使用に関する。

Description

本発明は、ガス状のホルムアミドを、<1m2/gのBET表面積を有する酸化アルミニウム触媒の存在下に、ホルムアミドの熱分解に対して不活性である内部表面を有する反応器中で熱分解することによってシアン化水素酸を製造するための方法、及びガス状のホルムアミドの熱分解によってシアン化水素酸を製造するための方法において酸化アルミニウム触媒を用いる使用に関する。
シアン化水素酸は、例えば、アジポニトリル、メタクリル酸エステル、メチオニン及び錯化剤(NTA、EDTA)の製造等の多数の有機合成において出発生成物として用いられる重要な基礎化学物質である。そのうえまた、シアン化水素酸は、鉱業及び金属産業において用いられるアルカリ金属シアン化物の製造に必要とされる。
大部分の量のシアン化水素酸は、メタン(天然ガス)とアンモニアの反応によって製造される。いわゆるAndrussow法においては、大気酸素が同時に加えられる。このようにして、シアン化水素酸の製造は、自熱式に進行する。これとは対照的に、いわゆるDegussa AGのBMA法の場合、酸素不含で作業される。それゆえ、アンモニアによるメタンの吸熱触媒反応は、BMA法においては、加熱媒体(メタン又はH2)を用いて外部運転される。この方法で欠点なのは、硫酸アンモニウムが否応なしに多く発生することである。なぜなら、メタンの反応が経済的にうまくいくのは、NH3過剰量を用いたときに限られるからである。反応しなかったアンモニアは、粗プロセスガスから硫酸により洗浄される。
HCNを製造するための更なる重要な方法が、いわゆるSOHIO法である。プロペン/プロパンをアンモ酸化してアクリロニトリルにする場合、約10%(プロペン/プロパンを基準として)のシアン化水素酸が副生成物として生じる。
シアン化水素酸を工業的に製造するための更なる重要な方法が、次の反応式(I):
HCONH2→HCN+H2O (I)
に従って進行する真空中でのホルムアミドの熱的脱水(ホルムアミドの熱分解)である。
この反応は、次の反応式(II):
HCONH2→NH3+CO (II)
に従ったホルムアミドの分解を伴い、これを受けてアンモニア及び一酸化炭素が形成する。
アンモニアは、粗プロセスガスから硫酸により洗浄される。しかしながら、高い選択率に基づき、発生する硫酸アンモニウムは非常に僅かである。
先行技術においては、ガス状のホルムアミドを酸化アルミニウム触媒の存在下に熱分解することによってシアン化水素酸を製造するための方法が既に知られている。
例えば、DE498733は、接触脱水によってホルムアミドからシアン化水素を製造するにあたり、触媒として、脱水触媒、例えばアルミナ、酸化トリウム又は酸化ジルコニウムを用いる方法に関し、その際、触媒は、使用前に活性が実質的に減少するまで比較的長時間燃やされる。例1によれば、加熱処理されたアルミナが用いられる場合、シアン化水素酸が30.6〜91.5質量%の収率で得られる。用いられる管式反応器の内部表面に関する教示を、DE498733は含んでいない。さらに、DE498733からは、用いられる触媒の選択率に関する教示を引き出すことはできない。
DE19962418A1には、高められた温度及び減少させられた圧力で、ガス状の過熱されたホルムアミドを熱分解することによってシアン化水素酸を連続的に製造するための方法が開示されている。この方法は、微細な固体触媒の存在下に熱分解反応器中で実施され、その際、固定触媒は、ガス状の反応混合物の鉛直上向き又は鉛直下向きの流によって流動状態に置かれる。触媒として、DE19962418A1によれば、酸化アルミニウム又は酸化アルミニウム/二酸化ケイ素触媒が用いられる。用いられる熱分解反応器の内部表面の材料に関する教示を、DE19962418A1は含んでいない。同様にDE19962418A1からも、DE19962418A1に記載される方法の選択率に関する教示を引き出すことはできない。
EP0209039A2は、高度に焼結された酸化アルミニウム若しくは酸化アルミニウム−二酸化ケイ素の成形体又は高温耐食性のステンレス鋼の充填物上で、同時に大気酸素の存在下にてホルムアミドを熱解離してシアン化水素酸と水を形成する方法に関する。反応器として、EP0209039A2によれば、ステンレス鋼又は鉄管が用いられる。EP0209039A2における例1及び2によれは、高度に焼結されたアルミノケイ酸塩が触媒として用いられる。98〜98.6%の転化率及び95.9〜96.7%の選択率が、ホルムアミドの熱分解において達成される。
比較的乏しい選択率に基づき、先行技術の方法に従って製造されたシアン化水素酸の粗ガス混合物は、副反応によって生じる成分CO、NH3及びCO2を有し、かつ、それゆえ精製されなければならない。
それゆえ、先行技術に対する本出願の課題は、ホルムアミドの熱分解によって得られたシアン化水素酸の粗ガス混合物の精製を回避すること及びシアン化水素酸の粗ガスを後続ステップにおいて直接使用することである。得られたシアン化水素酸の粗ガスを後続ステップにおいて直接用いることによって、微量の塩基性成分、例えばNH3の存在下に爆発的に反応が進行するきらいがある液体のシアン化水素酸の取り扱いを回避することができる。
この課題は、ガス状のホルムアミドを反応器中で触媒の存在下に熱分解することによってシアン化水素酸を製造するための方法によって解決され、ここで、
a)触媒は、
(i)
− 成分Aとして、酸化アルミニウム90〜100質量%、有利には99〜100質量%、
− 成分Bとして、二酸化ケイ素0〜10質量%、有利には0〜1質量%及び
− 成分Cとして、鉄又は鉄含有化合物0〜最大0.1質量%
を含有する酸化アルミニウム触媒であって、ここで、成分A、B及びCの総和が100質量%であり、
(ii)
DIN ISO 9277:2003−05に準拠して測定した、<1m2/gのBET表面積を有し、かつ
(iii)
>1400℃の温度で1〜30時間、有利には≧1500℃の温度で1〜30時間、特に有利には1500℃〜1800℃の温度で2〜10時間熱処理され、並びに
b)反応器は、ホルムアミドの熱分解に対して不活性である内部表面を有する。
本発明により、シアン化水素酸を製造するためのガス状のホルムアミドの熱分解において高い選択率を得るために、酸化アルミニウムの選択触媒を用いるのでは十分でないことがわかった。酸化アルミニウム触媒を用いるのと同時に、ガス状のホルムアミドが鉄又は鉄含有化合物と接触するのを回避することが必要不可欠である。なぜなら、鉄及び鉄含有材料/化合物は、ガス状のホルムアミドの熱分解において、ずっと低い選択率で、酸化アルミニウム触媒より表面積当たりの活性がずっと高いからである。先行技術においてこれまで得られていた選択率が比較的低いのはこのためである。
本発明に従って、ガス状のホルムアミドが、鉄又は鉄含有材料/化合物、例えば鋼と、ガス状のホルムアミドの熱分解中に接触することが回避される。これによって、得られたシアン化水素酸の粗ガスの精製を不要にする極めて高いシアン化水素酸選択率を達成することができる。
反応器の内部表面は、反応物質、すなわち、なかでもガス状のホルムアミドと直接接触する表面を意味する。
ホルムアミドの熱分解に対して不活性である反応器の内部表面は、本出願の意味においては、反応器表面上でホルムアミドの分解が行われず、用いられる酸化アルミニウム触媒によってもっぱらホルムアミドの分解が触媒されることを意味する。
ホルムアミドの熱分解に対して不活性である適した反応器の内部表面は、有利には、ケイ素被覆鋼の表面及び石英ガラスから選択される。同様に適しているのは、例えば、チタン、SiC及びジルコニウムである。
触媒として、本発明による方法においては、
− 成分Aとして、酸化アルミニウム90〜100質量%、有利には99〜100質量%、
− 成分Bとして、二酸化ケイ素0〜10質量%、有利には0〜1質量%及び
− 成分Cとして、鉄又は鉄含有化合物0〜最大0.1質量%
を含有し、ここで、成分A、B及びCの総和が100質量%である酸化アルミニウム触媒が用いられる。
本発明により用いられる酸化アルミニウム触媒は、DIN ISO 9277:2003−05に準拠して測定した、<1m2/g、有利には0.01〜0.9m2/g、特に有利には0.02〜0.3m2/gのBET表面積を有することを特徴とする。
本発明により用いられる酸化アルミニウム触媒は、市販の触媒(例えばFeuerfest社の酸化アルミニウム粉砕片(Splitt))をベースとして、この触媒を>1400℃の温度で1〜30時間、有利には≧1500℃の温度で1〜30時間、特に有利には1500℃〜1800℃の温度で2〜10時間熱処理することによって得られることができるか、若しくは当業者に公知の方法に従って製造されることができる。
高い選択率を得るために非常に大切なことは、酸化アルミニウム触媒を>1400℃の温度で1〜30時間、有利には≧1500℃の温度で1〜30時間、特に有利には1500℃〜1800℃の温度で2〜10時間熱処理することである。
例えば、本発明により用いられる酸化アルミニウム触媒は、新たに沈殿させられた水酸化アルミニウム、若しくはシリカゲルとの相応する混合物を、軽く乾燥させた後に所望の成形体に圧縮し、引き続き>1400℃の温度で1〜30時間、有利には≧1500℃の温度で1〜30時間、特に有利には1500℃〜1800℃の温度で2〜10時間熱処理することによって製造されることができる。
触媒は、本発明による方法においては、一般的に、規則的な形状の成形品(geordnete Formlingen)及び不規則的な形状の成形品(ungeordnete Formlingen)から選択された成形体の形態で存在する。適した成形品は、例えば、粉砕片、ラシヒリング、ポールリング、ペレット、球体及び類似の成形品である。ここで非常に大切なことは、用いられる成形品の層が、圧力損失をたいして被らずに良好な伝熱を可能にすることである。使用される成形品の大きさ若しくは形状は、使用される反応器の内径に従う。
適した大きさは、例えば、成形品、例えば粉砕片の、一般的に0.1〜10mm、有利には0.5〜5mm、特に有利には0.7〜3mmの平均直径である。
用いられる触媒の量は、一般的に、毎時1kgの連続的なホルムアミド流を基準として、2〜0.1kg、有利には1〜0.2kgである。
シアン化水素酸を製造するためのガス状のホルムアミドの熱分解に適した反応器は、当業者に公知である。シアン化水素酸を製造するためのガス状のホルムアミドの熱分解に適した有利な反応器は、管式反応器、特に有利には多管式反応器、例えば管束装置又は反応熱を反応経路全体にわたって導入する類似の装置である。そのほかに、箱形装置(Hordenapparate)又は流動層装置が適しており、ここで、適した箱形装置、流動層装置並びに管束装置は、当業者に公知である。
反応熱を反応箇所全体にわたって導入する装置、例えば管式反応器の場合、触媒への効率的な伝熱が高い空時収率を得るために好ましい。
用いられる反応器、有利には管式反応器の反応チャネルは、一般的に、0.5mm〜100mm、有利には1mm〜50mm、特に有利には3mm〜10mmの水力直径を有する。
水力直径は、本出願の意味においては、本出願に従って用いられる反応器、有利には管式反応器の反応チャネルにそのつど基づく平均水力直径を意味する。水力直径dhは、非円形の断面を有する管又はチャネルの計算を実施することができる理論パラメーターである。水力直径は、4倍の流れの断面Hを、液体で湿らせられた測定断面の周囲長Uで割った商である。
h=4A/U
本発明による方法を使って、ホルムアミドの分解において高いシアン化水素酸選択率を達成することが可能であり、その際、>93%、有利には>96%、特に有利には>98%の選択率が得られる。
ここで、前述の高い選択率は、低い温度でも得られることができる。350℃〜400℃の温度の場合、例えば、一般的に>95%のシアン化水素酸選択率が得られることができる。
同時にホルムアミドの良好な転化率が得られ、ここで、転化率は、一般的に>88%、有利には>90%、特に有利には>98%である。
一般的に、本発明による方法におけるシアン化水素酸を製造するためのガス状のホルムアミドの熱分解は、350〜700℃、有利には380〜650℃、特に有利には440〜620℃の温度で実施される。より高い700℃を上回る温度が使用される場合、選択率は悪化する。
圧力は、本発明による方法においては、一般的に70mbar〜5bar、有利には100mbar〜4bar、特に有利には300mbar〜3bar、極めて有利には600mbar〜1.5bar(絶対圧)である。
有利には、本発明による方法におけるガス状のホルムアミドの熱分解は、酸素、有利には大気酸素の存在下に実施される。酸素、有利には大気酸素の量は、一般的に、用いられるホルムアミドの量を基準として>0〜10モル%、有利には0.1〜9モル%、特に有利には0.5〜3モル%である。代替的に、酸素を添加しない、例えば、熱分解反応器中に形成された堆積物の周期的なバーンオフによる運転法が可能である。
本発明による方法における最適な触媒空間速度(Katalysatorbelastung)は、所望の転化率及び用いられる成形体の大きさから出される。粉砕片(0.5〜3mm)が用いられる場合、例えば>90%の目標転化率における触媒空間速度は、550℃の温度で、触媒1g・1時間当たりホルムアミド約1〜2gである。
本発明により用いられる反応器中での加熱は、一般的に、高温バーナー排ガス(循環ガス(Waelzgas))を用いてか又は溶融塩若しくは電気直接加熱によって行われる。溶融塩若しくは循環ガスを加熱するための天然ガスのほかに、シアン化水素酸の合成から生じる残留ガスを追加的に使用することができる。これは、一般的にCO、H2、N2並びに少量のシアン化水素酸を含有する。
ガス状のホルムアミドの製造
本発明による方法において用いられるガス状のホルムアミドは、液体のホルムアミドを蒸発させることによって得られる。液体のホルムアミドを蒸発させるための適した方法は、当業者に公知であり、かつ本明細書の冒頭部分で挙げた先行技術に記載されている。
一般的に、ホルムアミドの蒸発は、110〜270℃の温度で行われる。有利には、液体のホルムアミドの蒸発は、蒸発器中で140〜250℃の温度、特に有利には200〜230℃の温度で行われる。
ホルムアミドの蒸発は、一般的に、20mbar〜3barの圧力で行われる。有利には、液体のホルムアミドの蒸発は、80mbar〜2bar、特に有利には600mbar〜1.3bar(絶対圧)で行われる。
特に有利には、液体のホルムアミドの蒸発は、短い滞留時間で実施される。極めて有利な滞留時間は、そのつど液体のホルムアミドを基準として、<20秒、有利には<10秒である。
蒸発器中でのその短い滞留時間に基づき、ホルムアミドは、副生成物の形成なしにほぼ完全に蒸発させられることができる。
蒸発器中でのホルムアミドの前述の短い滞留時間は、有利にはミリ構造化又はマイクロ構造化された装置中で達成される。蒸発器として用いられることができる、適したミリ構造化又はマイクロ構造化された装置は、例えばDE−A−10132370、WO2005/016512及びWO2006/108796に記載されている。液体のホルムアミドを蒸発するための更なる方法並びに適したマイクロ蒸発器は、WO2009/062897に記載されている。さらに、液体のホルムアミドの蒸発を、WO2011/089209に記載されているように単室蒸発器(Einraumverdampfer)中で実施することが可能である。
それゆえに、本発明による方法の有利な実施形態においては、用いられるガス状のホルムアミドは、100〜300℃の温度で液体のホルムアミドを蒸発させることによって得られ、その際、蒸発器として、ミリ構造化又はマイクロ構造化された装置が用いられる。適したミリ構造化又はマイクロ構造化された装置は、前で言及した文献中に記載されている。
しかしながら、ホルムアミドの蒸発を典型的な蒸発器中で実施することも同様に可能である。
後反応器
ホルムアミドの熱分解のために用いられる主反応器の下流に後反応器を接続してよい。触媒活性床が充填されている後反応器中では、一般的に、追加的な熱を導入することなく、ホルムアミド−転化率が、平衡転化率(ホルムアミドの完全転化率)の≧98%まで、有利には平衡転化率の≧99%まで、特に有利には≧99.5%まで上昇させられる。
触媒活性床として、後反応器中では、一般的に、鋼製の規則充填物又は前述の酸化アルミニウム触媒が用いられる。
内部構造物の金属板の厚みは、有利には>1mmである。金属板が薄すぎると、反応条件に基づき可延性となり、かつその安定性を失う。
スタティックミキサーを後反応器中で用いることによって、均一な圧力並びに際立った伝熱を後反応器中で達成することができる。
適したスタティックミキサーは、例えばDE−A−10138553に記載されている。
後反応器の規則充填物、有利にはスタティックミキサー、特に有利には金属板製のスタティックミキサーにおける鋼は、有利には規格1.4541、1.4571、1.4573、1.4580、1.4401、1.4404、1.4435、1.4816、1.3401、1.4876及び1.4828に相当する鋼種から選択され、特に有利には規格1.4541、1.4571、1.4828、1.3401、1.4876及び1.4762に相当する鋼種から選択され、極めて有利には規格1.4541、1.4571、1.4762及び1.4828に相当する鋼種から選択される。
ホルムアミドの熱分解において取得されたガス状の反応生成物は、通常、450〜700℃の進入温度で後反応器中に導入される。
通常、後反応器は、主反応器の圧力で、その圧力損失分だけ低下して運転される。圧力損失は、例えば5〜50mbarである。
任意に、ガス状のホルムアミドの熱分解後に得られたガス状の反応生成物を後反応器中に導入する前に、後反応器の規則充填材上での堆積物を回避するために、酸素、有利には大気酸素を、ガス状の反応生成物に供給してよい。代替的に、酸素を添加しない、例えば、後反応器中に形成された堆積物の周期的なバーンオフによる運転法が可能である。
後反応器を有利には用いた場合、ホルムアミドの平衡転化率を基準として、さらに高いホルムアミド−転化率、有利には完全転化率を追加的に達成することができる。それゆえ、本発明による方法においては、一般的に、高沸点物の形成を伴う凝縮及び反応しなかったホルムアミドの逆蒸留を無しで済ますことができる。
本発明による方法を使って達成された高いシアン化水素酸選択率によって、シアン化水素酸の粗ガス混合物の煩雑な精製を回避することができ、かつシアン化水素酸の粗ガスを後続ステップにおいて直接使用することが可能である。
それゆえに、ホルムアミドの熱分解後に得られたシアン化水素酸の粗ガスは、通常、NH3吸収装置中で直接急冷することができるか、又はNH3が後続のプロセスを妨げない場合は、更なる加工のために、例えばNaCN水溶液又はCaCN2水溶液の製造のために直接用いることができる。
シアン化水素酸の粗ガスの急冷
通常、ガス状のホルムアミドの熱分解後に得られたシアン化水素酸のガスを含有する高温の粗ガス流の急冷は、希釈された酸を使って、有利には希釈されたH2SO4溶液を使って行われる。通常、これは、急冷塔により循環路内でポンピングされる。適した急冷塔は、当業者に公知である。その際、同時に、生じたNH3は結合して硫酸アンモニウムを形成する。熱(ガス冷却、中和及び希釈)は、一般的に、熱交換体(通常は冷却水)によってポンプ循環系において排出される。一般的に約10〜65℃の急冷温度の場合、同時に水が凝縮され、これは、希釈された硫酸アンモニウム溶液として、一般的に塔底部を介して排出及び廃棄される。吸収装置の温度は、シアン化水素酸粗ガスの所望の含水量によって定められる。塔底液の部分量が蒸発させられる場合、塔底液中に溶解したシアン化水素酸を除去することができる。そのため、塔底生成物は、例えば肥料として使用することができる。塔頂部を介して、約70〜99%のシアン化水素酸ガス流が急冷塔から出る。これは、さらにCO、CO2、水及びH2を含有してよい。急冷塔が純粋な吸収装置として運転される場合、通常、溶解したシアン化水素酸は、別個の脱着装置中で、有利には水蒸気によりストリッピング除去される。適した脱着装置は、当業者に公知である。
圧縮器
急冷塔の後に圧縮器が続くことも可能であり、当該圧縮器は、塔頂部を介して急冷塔から出るガスを、シアン化水素酸のガス流の更なる加工のための所望の方法に相当する圧力に圧縮する。更なる加工のためのこの方法は、例えば、純粋なシアン化水素酸を作り出すための後処理又はシアン化水素酸を含有するガス流の任意の更なる反応であってよい。
熱分解後に得られたシアン化水素酸のガス流が用いられることになる後続の方法において、場合により存在するアンモニアの量並びにホルムアミドの残分が妨げにならない場合、ガス状のホルムアミドの熱分解後に得られたシアン化水素酸の粗ガスは、反応ガスの急冷並びにNH3吸収装置なしでも後続ステップ(シアン化水素酸のガス流の更なる加工のための方法)において直接用いることができる。
使用
本発明の更なる対象は、ガス状のホルムアミドを、ホルムアミドの熱分解に対して不活性である内部表面を有する反応器中で熱分解することによってシアン化水素酸を製造するための方法において、
(i)
− 成分Aとして、酸化アルミニウム90〜100質量%、有利には99〜100質量%、
− 成分Bとして、二酸化ケイ素0〜10質量%、有利には0〜1質量%及び
− 成分Cとして、鉄又は鉄含有化合物0〜最大0.1質量%
を含有する酸化アルミニウム触媒であって、ここで、成分A、B及びCの総和が100質量%であり、
(ii)
DIN ISO 9277:2003−05に準拠して測定した、<1m2/gのBET表面積を有し、かつ
(iii)
>1400℃の温度で1〜30時間、有利には≧1500℃の温度で1〜30時間、特に有利には1500℃〜1800℃の温度で2〜10時間熱処理される
触媒を使用することである。
有利な触媒、反応器及び方法条件は、前で挙げている。
以下の例は、本発明をさらに説明する。
例1〜6:
例1〜6における試験は、17mmの内径及び約130mbarの反応器入口圧力を有する17cm長の電気加熱された石英ガラス反応器中で実施する。粉砕片の大きさは、約1〜2mmである。
例1(比較):
石英の粉砕片、BET表面積:0.06m2/g、触媒量:100g、ホルムアミド供給量:29g/h、送気量:2l/h、単位表面積当たりの負荷量:4.8g/m2
Figure 2016519644
例2(比較):
Ceramtec社のステアタイト球の粉砕片(SiO264%、MgO29%、Al234%、FeO+TiO22%)、BET表面積:0.1m2/g、触媒量:100g、ホルムアミド供給量:29g/h、送気量:2l/h、単位表面積当たりの負荷量:2.9g/m2
Figure 2016519644
例3(本発明):
1600℃で熱処理した、Feuerfest社の酸化アルミニウム粉砕片、BET表面積:0.21m2/g、触媒量:191g、ホルムアミド供給量:29g/h、送気量:2l/h、単位表面積当たりの負荷量:0.7g/m2
Figure 2016519644
通常、先行技術に従って用いられる触媒は、ほぼ一定の高い選択率挙動は示さない。しかしながら、本発明により用いられる触媒により、一定の高い選択率挙動を達成することができる。
例4(比較):
Norton社の酸化アルミニウム粉砕片、BET表面積:3.1m2/g、ホルムアミド供給量:29g/h、送気量:2l/h、石英ガラス粉砕片で1:17の割合に変化させたもの(混合BET面積0.27m2/g)、触媒量:135g、単位表面積当たりの負荷量:1.2g/m2
Figure 2016519644
例5(比較):
Norton社の酸化アルミニウム粉砕片、BET表面積:3.1m2/g、ホルムアミド供給量:29g/h、送気量:2l/h、石英ガラス粉砕片で1:30の割合に変化させたもの(混合BET面積0.16m2/g)、触媒量:148.5g、単位表面積当たりの負荷量:1.9g/m2
Figure 2016519644
例6(比較):
Fe−Al系スピネル、BET表面積:2m2/g、ホルムアミド供給量:29g/h、送気量:2l/h、石英ガラス粉砕片で1:11の割合に変化させたもの(混合BET面積0.19m2/g)、粉砕片の量:156g、単位表面積当たりの負荷量:1.0g/m2
Figure 2016519644
例7(比較):
試験は、20cm長の電気加熱された空のステンレス鋼管(1.4571)において実施する。内径は3mmであり、反応器入口圧力は1.1bar(絶対)であり、ホルムアミド供給量は50g/hであり、空気量は2.1標準l/hであり、かつ単位表面積当たりの負荷量は26540g/m2hである。
Figure 2016519644
例8及び9:
例8及び9における試験は、Silicotek社のケイ素被覆を有する20cm長の電気加熱されたステンレス鋼管において実施する。内径は5.4mmであり、反応器入口圧力は1.1bar(絶対)であり、かつ粉砕片の大きさは約1〜2mmである。
例8(比較):
石英粉砕片、BET表面積:0.06m2/g、触媒量:4.6ml、ホルムアミド供給量:40g/h、送気量:1.7標準l/h、単位表面積当たりの負荷量:145g/m2
Figure 2016519644
例9(本発明):
1600℃で熱処理した、Feuerfest社の酸化アルミニウム粉砕片、BET表面積:0.21m2/g、触媒量:3.5g、ホルムアミド供給量:40g/h、送気量:1.7標準l/h、単位表面積当たりの負荷量:54g/m2
Figure 2016519644
例10〜12:
試験は、12×2×240mmの形状寸法の電気加熱された管において実施する。ホルムアミド供給量:50g/h;送気量:2.1l/h;圧力:280〜300mbar;粉砕片の大きさ約1〜2mm
例10(比較)
試験は、空のステンレス鋼(1.4571)において実施する。
Figure 2016519644
例11(比較):
Feuerfest社の焼結コランダム粉砕片(SK型)20.3gが充填された、Silicotek社によるSiで被覆された管、BET表面積:0.06m2/g(後か焼(熱処理)なし)
Figure 2016519644
例12(本発明):
Feuerfest社の焼結コランダム(SK型)21.2gが充填された、Silicotek社によるSiで被覆された管(1600℃で4時間、後か焼)、BET表面積:0.02m2/g
Figure 2016519644

Claims (12)

  1. ガス状のホルムアミドを反応器中で触媒の存在下に熱分解することによってシアン化水素酸を製造するための方法において、
    a)前記触媒が、
    (i)
    − 成分Aとして、酸化アルミニウム90〜100質量%、有利には99〜100質量%、
    − 成分Bとして、二酸化ケイ素0〜10質量%、有利には0〜1質量%及び
    − 成分Cとして、鉄又は鉄含有化合物0〜最大0.1質量%
    を含有する酸化アルミニウム触媒であって、ここで、成分A、B及びCの総和が100質量%であり、
    (ii)
    DIN ISO 9277:2003−05に準拠して測定した、<1m2/gのBET表面積を有し、かつ
    (iii)
    >1400℃の温度で1〜30時間、有利には≧1500℃の温度で1〜30時間、特に有利には1500℃〜1800℃の温度で2〜10時間熱処理され、並びに
    b)前記反応器が、ホルムアミドの熱分解に対して不活性である内部表面を有する
    ことを特徴とする、方法。
  2. 前記触媒が、規則的な形状の成形品及び不規則的な形状の成形品から選択された成形体の形態で存在することを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 前記反応器が管式反応器であることを特徴とする、請求項1又は2記載の方法。
  4. 前記管式反応器が、ケイ素被覆鋼、石英ガラス、チタン、SiC及びジルコニウムから選択された内部表面を有することを特徴とする、請求項3記載の方法。
  5. ガス状のホルムアミドの前記熱分解を、350〜700℃、有利には380〜650℃、特に有利には440〜620℃の温度で実施することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. ガス状のホルムアミドの前記熱分解を、70mbar〜5bar、有利には100mbar〜4bar、特に有利には300mbar〜3bar、極めて有利には600mbar〜1.5bar(絶対圧)の圧力で実施することを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. ガス状のホルムアミドの前記熱分解を、酸素、有利には大気酸素の存在下に実施することを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 前記ガス状のホルムアミドを、蒸発器中で液体のホルムアミドを110〜270℃の温度にて蒸発させることによって得ることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 前記ホルムアミドの前記蒸発を、20mbar〜3barの圧力で行うことを特徴とする、請求項8記載の方法。
  10. 前記ホルムアミドの前記蒸発を、前記液体のホルムアミドに基づき、前記蒸発器中で前記ホルムアミドの滞留時間<20秒にて行うことを特徴とする、請求項8又は9記載の方法。
  11. 蒸発器として、ミリ構造化又はマイクロ構造化された装置を用いることを特徴とする、請求項8から10までのいずれか1項記載の方法。
  12. ガス状のホルムアミドを、ホルムアミドの熱分解に対して不活性である内部表面を有する反応器中で熱分解することによってシアン化水素酸を製造するための方法において、
    (i)
    − 成分Aとして、酸化アルミニウム90〜100質量%、有利には99〜100質量%、
    − 成分Bとして、酸化ケイ素0〜10質量%、有利には0〜1質量%及び
    − 成分Cとして、鉄又は鉄含有化合物0〜最大0.1質量%
    を含有する酸化アルミニウム触媒であって、ここで、成分A、B及びCの総和が100質量%であり、
    (ii)
    DIN ISO 9277:2003−05に準拠して測定した、<1m2/gのBET表面積を有し、かつ
    (iii)
    >1400℃の温度で1〜30時間、有利には≧1500℃の温度で1〜30時間、特に有利には1500℃〜1800℃の温度で2〜10時間熱処理される
    触媒を用いる使用。
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