関連出願の相互参照
[0001]本出願は、本願の出願人が所有する、2013年5月24日に出願された「SYSTEMS AND METHODS FOR PACKET IN PACKET DETECTION IN A WIRELESS COMMUNICATION NETWORK」と題する米国仮特許出願第61/827,480号(代理人整理番号132988P1)、2013年7月5日に出願された「METHODS AND APPARATUS FOR CLEAR CHANNEL ASSESSMENT」と題する米国仮特許出願第61/843,315号(代理人整理番号133764P1)、2013年8月23日に出願された「SYSTEMS, METHODS, AND APPARATUS FOR INCREASING REUSE IN WIRELESS COMMUNICATIONS」と題する米国仮特許出願第61/869,546号(代理人整理番号134512P1)、2014年1月10日に出願された「TRANSMIT OPPORTUNITY (TXOP) BASED CHANNEL REUSE」と題する米国仮特許出願第61/926,205号(代理人整理番号141289P1)、2014年2月7日に出願された「TRANSMIT OPPORTUNITY (TXOP) BASED CHANNEL REUSE」と題する米国仮特許出願第61/936,872号(代理人整理番号141289P2)、および2014年5月2日に出願された「TRANSMIT OPPORTUNITY (TXOP) BASED CHANNEL REUSE」と題する米国非仮特許出願第14/268,829号(代理人整理番号141289U1)による優先権を主張し、これらの内容は、全体が参照により本明細書に明白に組み込まれる。
[0002]本開示は、一般に、送信機会(TXOP)ベースのチャネル再使用に関する。
[0003]技術の進歩が、より小さくより強力なコンピューティングデバイスをもたらしている。たとえば、現在、小さく、軽く、ユーザによって容易に持ち運ばれるポータブルワイヤレス電話、携帯情報端末(PDA)、およびページングデバイスなどのワイヤレスコンピューティングデバイスを含む、様々なポータブルパーソナルコンピューティングデバイスが存在する。より詳細には、携帯電話およびインターネットプロトコル(IP)電話などのポータブルワイヤレス電話は、ワイヤレスネットワークを介して音声とデータパケットとを通信することができる。さらに、多くのそのようなワイヤレス電話は、そこに組み込まれている他のタイプのデバイスを含む。たとえば、ワイヤレス電話は、デジタルスチルカメラと、デジタルビデオカメラと、デジタルレコーダと、オーディオファイルプレーヤとを含むこともできる。また、そのようなワイヤレス電話は、インターネットにアクセスするために使用され得るウェブブラウザアプリケーションなどのソフトウェアアプリケーションを含む実行可能命令を処理することができる。そのため、これらのワイヤレス電話は、かなりのコンピューティング能力を含むことができる。
[0004]様々なワイヤレスプロトコルおよび規格は、ワイヤレス電話および他のワイヤレスデバイスによる使用に対応可能であり得る。たとえば、一般に「Wi−Fi(登録商標)」と呼ばれる電気電子技術者協会(IEEE)802.11は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)通信プロトコルの標準化されたセットである。Wi−Fiプロトコルでは、送信機局は、受信機に物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)を送信する前にプリアンブルを送信することができる。プリアンブルは、送信機会(TXOP)を識別することができ、他の局によって検出可能であり得る。PPDUに対応するプリアンブルを検出する局は、送信機会(TXOP)に関連する持続時間について送信機局に譲歩(defer to)し得る。たとえば、Wi−Fiシステムでは、複数のワイヤレスデバイスが密に配置される(たとえば、互いにかなり近くに配置される)ことがある。第1のデバイスによって確立されたTXOP中に第1のデバイスがデータを送信するときに、第1のデバイスに極めて近接した第2のデバイスがTXOP中に送信を実行しないことがある。
[0005]本開示は、TXOPベースのチャネル再使用を有効にするための技術とプロトコルとを提示する。ワイヤレスシステムにおけるデバイスが、ワイヤレスシステムにおける別のデバイスのTXOP中に譲歩する(たとえば、送信しない)代わりに、デバイスは、TXOP中に送信することができる(たとえば、デバイスは、TXOPを「再使用する」ことができる)。TXOP再使用によって引き起こされる干渉の可能性を軽減するために、本開示は、様々な通知および干渉測定プロトコルについて説明する。
[0006]ワイヤレスシステムは、第1の送信機(TX)と、第1の受信機(RX)と、再使用TXと、再使用RXとを含むことができる。第1のTX、第1のRX、再使用TX、および再使用RX(まとめて「ワイヤレスデバイス」)の各々は、データを送信し、および/またはワイヤレスシステムに含まれる1つもしくは複数の他のデバイスからデータを受信するように構成されたデバイスであり得る。第1のTXは、第1のTXOPに関連する第1のメッセージを第1のRXに送信するように構成される。再使用TXは、第2のTXOPに関連する第2のメッセージを再使用RXに送信するように構成される。第2のメッセージは、第1のTXOP中に再使用TXによって送信され、第2のTXOPは、第1のTXOP中に発生する。第1のTXOP中に再使用TXが送信している時間期間は、「再使用TXOP」と呼ばれる。したがって、再使用TXは、第1のTXOP中に送信することを許可される。ワイヤレスデバイスのうちの1つまたは複数は、本明細書でさらに説明するように、同じワイヤレスネットワークにあること、または異なるワイヤレスネットワークにあることがある。
[0007]一実装形態では、第1のTXOPの前に、第1のTXおよび/または第1のRXは、第1のメッセージに関連する制御情報を送信することができる。制御情報は、再使用TXおよび/または再使用RXなどのワイヤレスシステムに含まれる1つまたは複数の他のデバイスによって検出可能であり得る。制御情報は、1つまたは複数の他のデバイスが第1のTXOPを「再使用する」ことができることを示し得る。たとえば、制御情報は、再使用TXが第1のTXOP中に第2のメッセージを送信することを許可されることを示すこと、再使用TXおよび/もしくは再使用RXによって使用されるべき(たとえば、クリアチャネルアクセス(CCA)しきい値などの)1つもしくは複数のパラメータを示すこと、またはそれらの組合せが可能である。制御情報に基づいて、再使用TXは、第2のメッセージを送るために第1のTXOPを再使用するかどうかを決定することができる。たとえば、再使用TXは、2つのデバイス間の特定の干渉レベルがしきい値を下回るときなど、異なるデバイス間(たとえば、第1のTXと再使用TXとの間)の干渉レベルが低いときに、第1のTXOPを再使用することを決定することができる。
[0008]追加または代替として、第1のTXOPの前に、第1のTXおよび第1のRXがハンドシェイク交換を実行することができる。ハンドシェイク交換は、第1のTXが第1のRXに送信要求(RTS)メッセージを送ることを含むことができ、第1のRXが第1のTXに送信可(CTS)メッセージを送ることを含むことができる。ハンドシェイク交換(たとえば、RTSメッセージおよび/またはCTSメッセージ)は、第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを示すこと、1つもしくは複数のパラメータ(たとえば、1つもしくは複数のCCAしきい値)を示すこと、またはそれらの組合せが可能である。ハンドシェイク交換は、再使用TXおよび/または再使用RXなどのワイヤレスシステムに含まれる1つまたは複数の他のデバイスによって検出可能であり得る。ハンドシェイク交換に基づいて、再使用TXは、第2のメッセージを送るために第1のTXOPを再使用するかどうかを決定することができる。
[0009]特定の実施形態では、一方法は、第1の送信機において、メッセージに関連する第1の送信機会(TXOP)の再使用を許可するかどうかを決定することを含む。本方法は、第1の送信機から第1の受信機にメッセージの一部分を送ることをさらに含む。メッセージの一部分は、再使用送信機による第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを示す。第1のTXOPの再使用が許可されるときには、第1のTXOP中に第1の送信機が第1の受信機にメッセージの第2の部分を送る一方で、再使用送信機が第2のメッセージを送ることを許可される。
[0010]別の特定の実施形態では、一装置は、プロセッサとメモリとを含む。メモリは、メッセージに関連する第1の送信機会(TXOP)の再使用を許可するかどうかを決定することを含む動作を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を記憶するように構成される。動作は、メッセージの一部分を送ることをさらに含む。メッセージの一部分は、再使用送信機による第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを示す。第1のTXOPの再使用が許可されるときには、第1のTXOP中に第1の送信機が第1の受信機にメッセージの第2の部分を送る一方で、再使用送信機が第2のメッセージを送ることを許可される。
[0011]別の特定の実施形態では、一方法は、再使用送信機において、第1の送信機によって送られたメッセージの一部分を検出することを含む。メッセージの一部分は、再使用送信機による、メッセージに関連する第1の送信機会(TXOP)の再使用が許可されることを示す。本方法は、一部分に基づいて、再使用送信機による第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを決定することをさらに含む。第1のTXOPの再使用が許可されるときには、第1のTXOP中に第1の送信機が第1の受信機にメッセージの第2の部分を送る一方で、再使用送信機が第2のメッセージを送ることを許可される。
[0012]別の特定の実施形態では、一方法は、再使用送信機において、第1の送信機会(TXOP)に関連するデータを記憶することを含む。第1のTXOPは、第1の送信機によって送られた第1のメッセージに関連付けられる。本方法は、再使用送信機において、第1の送信機によって送られた第2のメッセージの一部分を検出することをさらに含み得る。一部分は、第2のメッセージに関連する第2のTXOPの再使用が許可されるかどうかのインジケーションを含まない。本方法はまた、第1のTXOPに関連するデータに基づいて、再使用送信機によって第2のTXOPを再使用するかどうかを決定することを含み得る。
[0013]開示する実施形態のうちの少なくとも1つによって提供される1つの特定の利点は、ワイヤレスシステムのチャネルアクセス効率が改善され、ワイヤレスシステムの能力が増大し得ることである。たとえば、TXOPの再使用を可能にすることによって、より多くのデータが所与の時間間隔中に送信され得る。本開示の他の態様、利点、および特徴は、以下のセクション、すなわち、図面の簡単な説明と、詳細な説明と、特許請求の範囲とを含む本出願全体の再検討の後に明らかになるであろう。
[0014]送信機会(TXOP)の再使用を許可するシステムの第1の例示的な実施形態のブロック図。
[0015]TXOPの再使用の第1の例示的な例のタイミング図。
[0016]TXOPの再使用の第2の例示的な例のタイミング図。
[0017]TXOPの再使用の第3の例示的な例のタイミング図。
[0018]TXOPの再使用の第4の例示的な例のタイミング図。
[0019]TXOPの再使用の第5の例示的な例のタイミング図。
[0020]TXOPの再使用の第6の例示的な例のタイミング図。
[0021]TXOPの再使用に関連する譲歩/バックオフ期間の一例を示すためのタイミング図。
[0022]TXOPの再使用に関連するブロック確認応答(BA)を処理する例を示すためのタイミング図。
[0023]送信機会(TXOP)の再使用を許可するシステムの第2の例示的な実施形態のブロック図。
[0024]第1の送信機を動作させる例示的な方法の流れ図。
[0025]再使用送信機を動作させる例示的な方法の流れ図。
[0026]第1の送信機を動作させる例示的な方法の流れ図。
[0027]再使用送信機を動作させる例示的な方法の流れ図。
[0028]第1の送信機を動作させる例示的な方法の流れ図。
[0029]第1の受信機を動作させる例示的な方法の流れ図。
[0030]再使用送信機を動作させる例示的な方法の流れ図。
[0031]再使用送信機を動作させる例示的な方法の流れ図。
[0032]再使用送信機を動作させる例示的な方法の流れ図。
[0033]再使用送信機を動作させる例示的な方法の流れ図。
[0034]本明細書で開示する1つまたは複数の方法、システム、装置、および/またはコンピュータ可読媒体の様々な実施形態をサポートするように動作可能であるワイヤレスデバイスの図。
詳細な説明
[0035]図面を参照しながら本開示の特定の実施形態について以下で説明する。説明では、共通の特徴は、図面全体にわたって共通の参照番号によって指定される。
[0036]図1を参照すると、送信機会(TXOP)再使用を許可するシステム100の特定の例示的な実施形態が示されている。システム100は、第1の送信機(TX)110と、第1の受信機(RX)130と、再使用TX140と、再使用RX160とを含む。
[0037]第1のTX110(たとえば、第1のTXデバイス)は、第1のTXOPに関連する第1のメッセージ120を第1のRX130に送信するように構成される。再使用TX140は、第2のTXOPに関連する第2のメッセージ150を再使用RX160に送信するように構成される。第2のメッセージ150は、第1のTXOP中に再使用TX140によって送信され、第2のTXOPは、第1のTXOP中に発生する。第1のTXOP中に再使用TX140が送信している時間期間は、「再使用TXOP」と呼ばれる。したがって、再使用TX140は、第1のTXOP中に第2のメッセージ150を送信することを許可される。たとえば、再使用TX140は、第1のメッセージ120が第1のTX110によって通信されるチャネルと同じチャネル上で、部分的に同じチャネル上で、または異なるチャネル上で、第1のTXOP中に第2のメッセージ150を送信することを許可され得る。
[0038]システム100は、1つもしくは複数のワイヤレスネットワークを含み得るワイヤレスシステムを含むこと、または当該ワイヤレスシステムに対応することがある。たとえば、第1のTX110、第1のRX130、再使用TX140、および再使用RX160は、同じワイヤレスネットワークの一部であり得る。代替的に、システム100は、第1のTX110と第1のRX130とを含む第1のネットワーク、および再使用TX140と再使用RX160とを含む第2のネットワークなどの複数のネットワークを含むことができる。第1のネットワークは、第1の基本サービスセット(BSS)識別情報(BSSID)を有する第1のBSSに関連付けられることができ、第2のネットワークは、第2のBSSIDを有する第2のBSSに関連付けられることができる。別の例として、第1のネットワークおよび/または第2のネットワークのうちの1つは、例示的な非限定的実施形態として、Wi−Fiダイレクト通信またはトンネルダイレクトリンク設定(TDLS:tunneled direct link setup)通信を使用するピアツーピア通信ネットワークを含むことができる。システム100は、電気電子技術者協会(IEEE)802.11ワイヤレスネットワーク(たとえば、Wi−Fiネットワーク)を含むことができる。たとえば、システム100は、IEEE802.11規格に従って動作することができる。例示的な実施形態では、システム100は、802.11高効率Wi−Fi(HEW)ネットワークを含む。本明細書で使用するように、システム100は、例示的な非限定的例として、IEEE802.11a、802.11n、802.11ac、または802.11ax規格のうちの1つまたは複数に従って送信をサポートすることができる。
[0039]第1のTX110、第1のRX130、再使用TX140、および再使用RX160の各々は、データを送信し、および/またはシステム100に含まれる1つもしくは複数の他のデバイスからデータを受信するように構成されたデバイスであり得る。たとえば、第1のTX110、第1のRX130、再使用TX140、および再使用RX160の各々は、図21を参照しながらさらに説明するように、プロセッサ(たとえば、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ネットワーク処理ユニット(NPU)など)、メモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)など)、および/またはワイヤレスネットワークを介してデータを送り、受信するように構成されたワイヤレスインターフェースを含むことができる。第1のTX110、第1のRX130、再使用TX140、および再使用RX160の各々は、アクセスポイント(AP)または局(STA)であり得る。第1のTX110、第1のRX130、再使用TX140、および再使用RX160の各々は、1つまたは複数のIEEE802.11規格など、1つまたは複数の規格に従って動作するように構成され得る。
[0040]動作中、第1のTX110は、第1のメッセージ120を生成するように、また第1のRX130に第1のメッセージ120を送信するように構成され得る。たとえば、第1のメッセージ120は、チャネル(たとえば、対応する周波数帯域を有するチャネル)を介して第1のRX130に送信され得る。第1のメッセージ120は、1つまたは複数のフィールドを有するデータパケットに関連付けられ得る。第1のメッセージ120は、第1のTXOPに関連付けられることができ、第1のTXOPの再使用は、システム100における別のデバイスによって許可され得る。たとえば、図2および図5を参照しながらさらに説明するように、第1のTXOPの再使用が許可されることのインジケーションが、システム100に含まれる1つまたは複数のデバイスに提供され得る。例示すると、インジケーションは、例示的な非限定的例として、第1のTX110などの特定のデバイスから提供される(たとえば、ビーコンに含まれる)管理メッセージとして提供されること、図2を参照しながらさらに説明するように、第1のメッセージ120の一部として提供されること、および/または図5を参照しながら説明するように、第1のTX110と第1のRX130との間のハンドシェイク交換の一部として提供されることがある。本明細書でさらに説明するように、第1のメッセージ120は、送信要求(RTS)メッセージ、制御メッセージ、データメッセージ、物理レイヤ(PHY)プリアンブル、媒体アクセス制御(MAC)レイヤメッセージなど、またはそれらの一部分を表すことができる。
[0041]第1のメッセージ120に基づいて、再使用TX140は、第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを決定することができる。第1のTXOPの再使用が許可され、再使用TX140が第2のメッセージ150などのメッセージを送信する準備ができている場合、再使用TX140は、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定することができる。第1のTXOPの再使用が許可されないと再使用TX140が決定したとき、または第1のTXOPを再使用しないことを再使用TX140が決定した場合、再使用TX140は、第1のTXOPに譲歩(defers to)し、第1のTXOP中に第2のメッセージ150を送信しない。たとえば、再使用TX140は、第2のメッセージ150を、第1のTXOPの満了後(たとえば、第1のメッセージ120が送信された後)に送信されるように待ち行列に入れることができる。特定の実施形態では、再使用TX140が第2のメッセージ150を送るために第1のTXOPを再使用するとき、第2のメッセージ150の第2のTXOPが、別のデバイスによって再使用されることを許可されないことがある(たとえば、TXOP再使用ネスティングが許可されないことがある)。
[0042]第1のTXOPを再使用するかどうかを決定するために、再使用TX140は、1つまたは複数の条件が満たされるかどうかを決定することができる。たとえば、再使用TX140は、システム100における1つまたは複数のデバイスの間の相互干渉が1つまたは複数のしきい値を満たす(たとえば、1つまたは複数のしきい値よりも小さい)かどうかを決定することができる。たとえば、図2を参照しながらさらに説明するように、再使用TX140は、第1のTX110と再使用RX160との間の第1の相互干渉が第1のしきい値以下であるかどうかを決定することができる。再使用TX140が(たとえば、相互干渉が第1のしきい値よりも小さいので)第1のTXOPを再使用することを決定したとき、再使用TX140は、第1のTXOP中に第2のメッセージ150を送信することができる。第2のメッセージ150の送信(たとえば、持続時間)は、第1のTXOPの終了を超えてはならない。したがって、第1のメッセージ120に関連する第1のTXOP中に、第1のメッセージ120および第2のメッセージ150の送信は、少なくとも部分的に重複し得る。再使用TX140が第1のTXOPを再使用することに基づいて、再使用TX140が第1のTXOPに譲歩し、第2のメッセージ150が第1のTXOP中に送信されないときと比較して、より多くのトラフィック(たとえば、より多くのデータ)が第1のTXOP中に送信され得る。
[0043]特定の実施形態では、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定するために、再使用TX140は、図5を参照しながらさらに説明するように、再使用TX140と第1のRX130との間の第2の相互干渉が第2のしきい値を満たすかどうか決定すること、および/または再使用RX160と第1のRX130との間の第3の相互干渉が第3のしきい値を満たすかどうかを決定することができる。したがって、特定の実施形態では、TXOPを再使用するかどうかを決定することは、第1のTX110、第1のRX130、再使用TX140、および/または再使用RX160のうちの1つまたは複数の間の干渉(または潜在的干渉)を考慮することを含み得る。追加または代替として、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定するために、再使用TX140は、例示的な非限定的例として、第1のメッセージ120が再使用TX140にアドレス指定されているかどうか、第1のメッセージ120の宛先が第2のメッセージ150の宛先と同じであるかどうか、第2のメッセージ150が第1のTX110に、もしくは第1のRX130にアドレス指定されているかどうか、および/または第1のTX110の信号強度がクリアチャネルアクセス(CCA)しきい値を満たすかどうかを決定することができる。再使用TX140は、例示的な非限定的例として、第1のメッセージ120が再使用TX140にアドレス指定されていないとの決定に基づいて、第1のメッセージ120の宛先(たとえば、第1のRX130)が第2のメッセージ150の宛先(たとえば、再使用RX160)とは異なるとの決定に基づいて、第2のメッセージ150が第1のTX110に、もしくは第1のRX130にアドレス指定されていないとの決定に基づいて、および/または第1のTX110の信号強度がCCAしきい値を満たすとの決定に基づいて、第1のTXOPを再使用することができる。
[0044]さらに、支持される(honored)ネットワーク割振りベクトル(NAV:network allocation vector)(たとえば、第1のメッセージ120に関連するNAV)がある場合、再使用TX140は、NAVが第1のTX110によって設定されたかどうかに基づいて、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定することができる。NAVが、第1のTX110以外のデバイスから送られたフレームによって設定されていると決定された場合、再使用TX140は、第1のTXOPに譲歩し、第1のTXOP中に第2のメッセージ150を送信しないことがあり得る。NAVが、第1のTX110によって送られたフレームによって設定されていると決定されたとき(また潜在的に、前述の条件のうちの1つもしくは複数または本明細書でさらに説明する1つもしくは複数の他の条件などの1つまたは複数の他の条件に基づいて)、再使用TX140は、第1のTXOP中に第2のメッセージ150を送信することができる。
[0045]特定の実施形態では、第1のTX110は、第1のメッセージ120の信号(SIG)フィールドに1つまたは複数のビットを設定することによって、第1のTXOPの再使用が許可されることを示すこと(または図2および図5を参照しながらさらに説明するように、1つもしくは複数のCCAしきい値を示すこと)ができる。たとえば、メッセージ120が物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)データと物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)とを含むとき、第1のTXOPの再使用が許可されることを示すために、CCAしきい値を示すために、またはそれらの組合せのために、PLCPデータのSIGフィールドにおける少なくとも1つのビットが使用され得る。別の例として、SIGフィールドは、IEEE802.11acプリアンブルのSIG−Aフィールドおよび/またはSIG−Bフィールドを含むことができ、第1のTXOPの再使用が許可されることを示すために、CCAしきい値を示すために、またはそれらの組合せのために、1つまたは複数の予約済みビットが設定され得る。代替または追加として、第1のTX110は、メッセージ120のプリアンブルに含まれる1つまたは複数のビットを設定することによって、第1のTXOPの再使用が許可されることを示すこと、および/または1つもしくは複数のCCAしきい値を示すことができる。たとえば、メッセージ120は、HEWプリアンブルを含むことができ、SIGフィールドは、HEWプリアンブルに含まれ得る。
[0046]特定の実施形態では、TXOP再使用に関連するシグナリングは、1つまたは複数のIEEE802.11ac規格において定義される1つまたは複数のプリアンブルとは別個のものである物理(PHY)レイヤ構造を含む「新しい」タイプのプリアンブル(たとえば、「新しい」HEWプリアンブル)に含まれ得る。「新しい」プリアンブルは、例示的な非限定的例として、TXOP再使用が許可されることを示すために、送信デバイスに関連する少なくとも部分的なBSSIDを示すために、受信デバイスに関連する少なくとも部分的なBSSIDを示すために、送信デバイスに関連する少なくとも部分的な送信機アドレスを示すために、受信デバイスに関連する少なくとも部分的な受信機アドレスを示すために、またはそれらの組合せのために、1つまたは複数のビットを含むことができる。PLCPプリアンブル、MACレイヤプリアンブル、SIG−Aフィールド、SIG−Bフィールド、HEWプリアンブルなどのような、本明細書で説明するシグナリング情報のロケーションは、説明のためのものにすぎず、限定的と見なされるべきではないことに留意されたい。TXOP再使用に関連するシグナリング(たとえば、TXOP再使用が許可されるかどうか、および/または1つもしくは複数のパラメータを示すシグナリング)が、例示的な非限定的例として、他の物理レイヤ構造またはMACレイヤ構造などの他の構造に含まれることもある。
[0047]特定の実施形態では、第1のTX110は、802.11acプリアンブルのSIGフィールドを使用することによって、第1のTXOPの再使用が許可されることを示すこと、および/または1つもしくは複数のCCAしきい値を示すことができる。たとえば、802.11ac SIG−Aフィールドの1つまたは複数の予約済みビットは、HEW SIGフィールドと802.11ac SIG−Aフィールドが解釈されるようにする特定の値に設定され得る(たとえば、802.11ac SIG−Aフィールドのフォーマットは、1つまたは複数の予約済みビットの特定の値に基づいて再定義され得る)。
[0048]特定の実施形態では、第1のメッセージ120のPLCPデータは、第1のTX110または第1のRX130に関連するBSSIDの少なくとも一部分を含むことができる。たとえば、第1のメッセージ120がアップリンク通信である(たとえば、第1のTX110がSTAであり、第1のRX130がAPである)とき、802.11ac部分的関連付け識別子(PAID:partial association identifier)が、BSSIDの少なくとも一部分を識別するための9ビットなどの複数のビットを含むことができる。アップリンク通信に使用される802.11ac PAIDの複数のビットは、再使用TX140または再使用RX160などのデバイスが第1のメッセージ120の受信機(たとえば、第1のRX130)を識別することを可能にするのに十分であり得る。
[0049]別の例として、第1のメッセージ120がダウンリンク通信である(たとえば、第1のTX110がAPであり、第1のRX130がSTAである)とき、BSSIDは、802.11ac PAIDにおけるAIDによりハッシュされ得る。802.11ac PAIDを受信するデバイスがPAIDからBSSIDを抽出することを可能にするために、ネットワークのアクセスポイントは、BSSIDが容易に抽出され得るPAIDをもたらすAIDを割り振ることができる。例示すると、ネットワークのアクセスポイントは、所与のPAIDについて、(たとえば、PAIDとBSSIDとを抽出するデバイスは、アクセスポイントによって送信された1つまたは複数のビーコンからBSSIDをすでに知っていることがあるので)PAIDおよびBSSIDが抽出され得るように、AID番号を選択的に決定し、割り当てることができる。たとえば、アクセスポイントは、いくつかのビット位置にゼロ値を有するか、またはBSSIDが有しない特定のビットパターンを有するAID番号を割り当てることができる。したがって、802.11ac PAIDを受信する(たとえば、検出する)デバイスは、AID情報を抽出するためにPAIDとBSSIDとを使用することができる。言い換えれば、ダウンリンク送信の802.11ac PAIDを検出するデバイスは、ダウンリンク送信を送信するアクセスポイントと、ダウンリンク送信を受信するように指定されている局とを識別することが可能であり得る。追加または代替として、アクセスポイントは、ULおよびDLが見分けられ得るように、部分的なBSSIDと合致するPAIDをもたらすことになるAIDを割り当てるのを回避することができる。したがって、第1のメッセージ120を検出すると、再使用TX140は、第1のメッセージ120が第1のTX110によって第1のRX130に送られたと決定することが可能であり得る。追加または代替として、パケットの一部分(たとえば、IEEE802.11acパケットの一部分)は、少なくとも部分的なBSSID、AID、および/またはそこから導出された値を含む別個のフィールドを含むことができる。たとえば、再使用TX140は、1つまたは複数の予約済みビットなどの1つまたは複数のビットの値に基づいて、フィールドの少なくとも一部分を再解釈することができる。例示すると、再使用TX140は、IEEE802.11ac PLCPプリアンブルを受信し、1つまたは複数のIEEE802.11ac仕様によって定義されたもの以外の方法でPAIDフィールドが符号化されることを示す1つもしくは複数の予約済みビットまたは1つもしくは複数の予約済みグループID(GID)フィールド値を識別することができる。たとえば、(9ビットを有する)PAIDフィールドは、PAIDフィールドの5つの最上位ビット(MSB)において部分的なBSSIDを表すように、また残りの4つの最下位ビット(LSB)において部分的な第1のTX AIDまたは部分的な第1のRX AIDを表すように、例示的な非限定的例として、符号化され得る。したがって、再使用TX140は、部分的なBSSID、部分的な第1のTX AID、部分的な第1のRX AID、またはそれらの組合せを決定するために、1つもしくは複数の予約済みビットまたは1つもしくは複数の予約済みGIDフィールド値に基づいてPAIDフィールドを「再解釈する」ことができる。
[0050]特定の実施形態では、BSSのアクセスポイントは、重複BSS(OBSS)の1つまたは複数のデバイスが、BSSからの各々の受信された(たとえば、検出された)PAIDを(たとえば、アクセスポイントの)対応するBSSIDにマッピングすることを可能にし得る。OBSSの1つまたは複数のデバイスが各々の受信されたPAIDをマッピングすることを可能にするために、BSSのアクセスポイントは、アクセスポイントによって送信されるビーコンに、アクセスポイントによって使用されるすべてのPAIDをピギーバックすることができる。別の特定の実施形態では、BSSのアクセスポイント(たとえば、第1のTX110、第1のRX130、再使用TX140、または再使用RX160)は、TXOPの再使用を有効もしくは無効にすることができ、またはBSSに含まれる1つもしくは複数のデバイスに再使用パラメータ(たとえば、1つもしくは複数のCCAしきい値、再使用のためのMCS、もしくは再使用送信電力レベル)を提供することができる。たとえば、アクセスポイントは、TXOPの再使用を有効もしくは無効にすることができ、またはアクセスポイントによってブロードキャストされるビーコンを使用して再使用パラメータを提供することができる。
[0051]別の特定の実施形態では、TXOP再使用は、Wi−Fiダイレクト送信またはトンネルダイレクトリンク設定(TDLS)送信をサポートするシステムの場合のように、ピアツーピア(P2P)送信に適用され得る。P2P送信がWi−Fiダイレクト送信であるとき、グループ所有者(GO)であるデバイスが、対応するBSSIDに関連付けられ得る。したがって、GOが第1のTX110または第1のRX130を含むとき、他の局は、BSSIDに基づいてGOを識別することができる。特定の実施形態では、GOが相互接続デバイスである(たとえば、GOがP2Pネットワークの一部として一方向において動作し、APに結合されたSTAとして別の方向で動作する)場合、GOを1つまたは複数の他のデバイスにとって識別可能にするために、GOとの間の送信に追加情報が含まれ得る。たとえば、GOとの間の送信は、送信のSIGフィールドに送信機アドレス/受信機アドレス(TA/RA)情報を含むことができる。別の例として、GOとの間の送信の前に、送信要求(RTS)メッセージと送信可(CTS)メッセージとを含むハンドシェイク交換が実行され得る。
[0052]P2P送信がTDLS送信であるとき、TDLS送信を使用して通信される特定のメッセージのTXOPの再使用を可能にするために、BSSIDおよび「再使用容認」インジケーションに加えて、TA/RA情報(たとえば、少なくとも部分的なアドレス情報)が提供され得る。たとえば、特定のメッセージのTXOPの再使用を可能にするデバイス(たとえば、第1のTX110)は、少なくとも部分的なTA/RA情報を含む(たとえば、RTSメッセージとCTSメッセージとを含む)ハンドシェイク交換を実行することができる。さらに、RTSメッセージとCTSメッセージとを特定のメッセージに相関付けるために、特定のメッセージは、特定のメッセージがTDLS送信であることを示すことができる。たとえば、グループID(GID)フィールドの特定の値は、特定のメッセージがTDLS送信の一部であることを示すことができる。別の例として、TA/RA情報(または少なくとも部分的なアドレス情報)が、例示的な非限定的例として、SIGフィールド、IEEE802.11acフィールド、再解釈されたIEEE802.11acフィールド、HEWプリアンブルなどのような1つもしくは複数のフィールドに含まれること、またはそのようなフィールドを使用して(TXOP再使用に関連するパラメータとして)シグナリングされることがある。
[0053]別の例として、デバイスはSIGフィールドにおいてTA/RA情報を提供することができる。例示すると、802.11ac SIGフィールドの1つまたは複数の予約済みビットは、TA/RA情報を識別するHEW SIGフィールドと802.11acが解釈されるようにする特定の値に設定され得る。
[0054]特定の実施形態では、再使用TX140は、(第1のメッセージ120に関連する)第1のTXOPと(第2のメッセージ150に関連する)第2のTXOPを、第2のTXOPが第1のTXOPを超えないようにアライメントさせることができる。例示すると、再使用TX140は、図2を参照しながら説明するように、第1のTXOPの終了の前または終了と同時に第2のTXOPの終了が発生するように、第1のTXOPと第2のTXOPを(時間的に)アライメントさせることができる。
[0055]特定の実施形態では、図8を参照しながら説明するように、1つもしくは複数の譲歩ルール(deferral rules)および/または1つもしくは複数のバックオフルール(backoff rules)が再使用TX140において適用され得る。別の特定の実施形態では、図9を参照しながら説明するように、第1のメッセージ120および第2のメッセージ150に関連するブロック確認応答(BA)を処理するように、1つまたは複数の手法が実施され得る。
[0056]再使用TX140が第2のメッセージ150を送るために第1のTXOPを再使用することを可能にすることによって、システム100の全体のスループットが増大し得る。さらに、第1のTXOP中に第2のメッセージ150を送信することによって、TXOPの再使用を許可しないシステムと比較して、システム100のチャネルアクセス効率性が改善され得、システム100の能力が増大し得る。さらに、システム100におけるTXOPの再使用を可能にする(たとえば、許可する)ことによって、TXOPSの再使用を許可しないシステムと比較して、改善された信号対干渉プラス雑音比(SINR)が達成され得る。したがって、TXOPが再使用され得るときには、システムの全体のスループットが増大し得る。
[0057]さらに、システム100がTXOP再使用をサポートするとき、TXOP持続時間は、TXOP再使用をサポートしないシステムの場合よりも長くなり得る。たとえば、TXOP再使用をサポートしないシステムは、最長3ミリ秒のTXOP持続時間を許可することができる。対照的に、システム100は、3ミリ秒よりも長いTXOP持続時間(たとえば、例示的な非限定的例として、5ミリ秒または6ミリ秒)をサポートすることができる。追加または代替として、第1のTX110は、TXOP再使用がシステム100によってサポートされることに基づいて、拡張分散チャネルアクセス(EDCA)パラメータ設定(たとえば、アービトレーションフレーム間スペース(AIFS:arbitration inter-frame space)、最小コンテンションウィンドウ(CWmin)、最大コンテンションウィンドウ(CWmax)など)を有することができる。特定の実施形態では、TXOP再使用期間中に送信されるデータのために、EDCAアクセスカテゴリ(たとえば、「再使用」カテゴリ)が提供され得る(たとえば、データは識別され、送信のために対応する待ち行列に入れられ得る)。たとえば、再使用カテゴリにおけるデータは、データのサービス品質(QoS)要件に応じて、または過去のTXOP再使用利得パフォーマンスに基づいて、対応する待ち行列に入れられ得る。
[0058]P2P送信に関連してTXOP再使用が許可されるとき、P2Pリンクを有するアクセスポイントおよびデバイスは、ハンドシェイク交換を実行する必要なしに再使用決定を行うために協調することができる。ハンドシェイク交換(たとえば、RTS/CTSメッセージング)を実行する必要がないことによって、システムにおけるオーバーヘッドの量が低減され得る。
[0059]図2は、TXOPの再使用の例を示すためのタイミング図であり、全体的に200と指定されている。図2では、左から右への水平軸が時間に対応する。タイミング図200は、図1の第1のTX110と第1のRX130との間および再使用TX140と再使用RX160との間の通信を示す。
[0060]第1の時間(ta1)において、第1のTX110は、第1のRX130に第1のメッセージ120を送信することを開始し得る。第1のメッセージ120は、図10を参照しながら説明するように、物理レイヤプロトコルデータユニット(PDU)(PPDU)などのPDUを含むこと、またはPDUに対応することがある。第1のメッセージ120は、第1のTXOP222に関連付けられ得る。
[0061]第1のメッセージ120は、第1の制御部分224と第1のデータ226とを含むことができる。第1の制御部分224は、本明細書でさらに説明するように、第1のRX130、再使用TX140、および/または再使用RX160などの1つまたは複数のデバイスによって検出可能(および復号可能)である第1のメッセージ120の一部分であり得る。たとえば、第1の制御部分224は、第1のメッセージ120のプリアンブルまたはPLCPデータに関連付けられ得る。たとえば、第1の制御部分224は、第1のメッセージ120のMACヘッダに関連付けられることができ、MACヘッダは、例示的な非限定的例として、第1のRX130、再使用TX140、再使用RX160、または1つもしくは複数の他のデバイスなどの1つまたは複数のデバイスによって復号可能である送信レートで送られ得る。第1のデータ226は、第1のTX110から対象宛先デバイス(たとえば、第1のRX130)に通信されるべきデータ(たとえば、データペイロード)を含むことができる。特定の実施形態では、第1のデータ226が対象デバイス以外のデバイスによって検出可能にならないように、第1のデータ226は暗号化され得る。
[0062]第1の制御部分224は、例示的な非限定的例として、第1のメッセージ120がアドレス指定されているデバイス(たとえば、第1のRX130)、第1のメッセージ120を送信するデバイス(たとえば、第1のTX140)、第1のTXOP222の持続時間、第1のTXOP222の再使用が許可されるかどうか、および/または(第1のTX110および/もしくは第1のRX130に関連する)1つもしくは複数のCCAしきい値を示すことができる。たとえば、図10を参照しながらさらに説明するように、第1のメッセージ120に関連するシグネチャ(SIG)フィールドにおける1つまたは複数のビットが、そのような情報を示すために設定され得る。
[0063]第2の時間(ta2)において、第1のTX110は、第1のRX130に第1のデータ226を送信することを開始し得る。図示のように、第1のデータ226の送信は第1のTXOP222の開始と時を同じくし得る。
[0064]第1のTXOP222の開始前または第1のTXOP222中に、再使用TX140は、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用することを許可されるかどうかを決定することができる。たとえば、再使用TX140は、例示的な非限定的実施形態として、図5を参照しながら説明するように、第1の制御部分224に基づいて、デバイス(たとえば、第1のTX110、第1のRX130、もしくは別のデバイス)から受信された管理メッセージに基づいて、第1のメッセージ120に関連するヘッダに基づいて、または第1のTX110と第1のRX130との間のハンドシェイク交換に基づいて、再使用が許可されると決定し得る。再使用が許可されないときには、再使用TX140が第1のTXOP222に譲歩し得る(たとえば、第1のTXOP222中に第2のメッセージ150を送信しないことができる。第1のTXOPの再使用が許可されると再使用TX140が決定したときには、再使用TX140は、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定することができる。再使用TX140が第1のTXOPを再使用することを決定したときには、再使用TX140は、第1のTXOP中の第3の時間(ta3)に第2のメッセージ150を送信することができる。
[0065]追加または代替として、第2のメッセージ150を送信する前に、再使用TX140および再使用RX160は、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用すべきかどうかを決定するために、ハンドシェイク交換をオプションで実行することができる。本明細書でさらに説明するように、ハンドシェイク交換中、再使用TX140は再使用RX160に送信要求(RTS)メッセージ262を送信することができ、再使用RX160は再使用TX140に送信可(CTS)メッセージ264を送信することができる。たとえば、RTSメッセージ262は、再使用TX140が第1のTXOP22を再使用することを要求していることを示すことができ、再使用RX160は、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用し得ることを示すためにCTSメッセージ264を送信することができる。代替的に、第1のTXOP222を再使用する決定に再使用RX160が同意しない場合、再使用RX160は、再使用TX140にCTSメッセージ264を送らないことがあり得、再使用TX140は、CTSメッセージ264の不在を、再使用RX160が第1のTXOP222の再使用を制限/阻止していることのサインと解釈することができる。例示すると、再使用RX160は、1つまたは複数の条件(たとえば、1つまたは複数のルール)に基づいて、TXOP再使用を許可しないことを決定することがあり、TXOP再使用を許可しない決定に基づいて、CTSメッセージ264を送らないことがあり得る。たとえば、1つまたは複数の条件は、再使用RX160によって支持(honored)されるNAVが第1のTXOP110によって設定されているかどうか、測定されたまたは推定された干渉レベルに基づいて、履歴データに基づいて、以前検出されたパケット(たとえば、以前検出されたRTSおよび/またはCTSメッセージ)に基づいて、TXOP再使用が許可されることのインジケーションを再使用RX160が受信したかどうか、などを含むことができる。代替的に、CTSメッセージ264を省略する代わりに、再使用RX160は、CTSメッセージ264に1つまたは複数のビットの特定の値を設定することによって、TXOP再使用が許可されないことを示し得る。再使用TX140と再使用RX160との間でハンドシェイク交換が実行されるときには、RTS/CTSに関連するNAV(たとえば、再使用TX140によって設定されたNAV)が、NAVが第1のTXOP222を超えないように第1のTXOP222の終了にアライメントされ得る。
[0066]第3の時間(ta3)において、再使用TX140は、第2のメッセージ150の送信を開始することができる。第2のメッセージ150は、第2の制御部分254と第2のデータ256とを含むことができる。第2の制御部分254は、第1のTX110、第1の再使用RX130、および/または再使用RX160などの1つまたは複数のデバイスによって検出可能(および復号可能)である第2のメッセージ150の一部分であり得る。たとえば、第2の制御部分254は、第2のメッセージ150のプリアンブルまたはPLCPデータに関連付けられることがあり、例示的な非限定的例として、第2のメッセージ150がアドレス指定されているデバイス(たとえば、再使用RX160)、第2のメッセージ150を送信するデバイス(たとえば、再使用TX140)、第2のTXOP272の持続時間、および/または第2のTXOP272の再使用が許可されるかどうかを示すことができる。
[0067]第4の時間(ta4)において、再使用TX140は、再使用RX160に第2のデータ256を送信することを開始し得る。第2のデータ256は、第2のTXOP272が開始するのと同時または開始した後に開始し得る。特定の実施形態では、第2のデータ256が対象デバイス(たとえば、再使用RX160)以外のデバイスによって検出可能にならないように、第2のデータ256は暗号化され得る。
[0068]第5の時間(ta5)において、第1のメッセージ120および第2のメッセージ150の送信が終了し得る。第1のメッセージ120および第2のメッセージ150(たとえば、第1のTXOP222および第2のTXOP272)が同時に終了するものとして図2に示されているが、第1のTXOP222が終了した後に第2のメッセージ150が終了しないように、第1のメッセージ120および第2のメッセージ150は異なる時間に終了し得る。さらに、第2のTXOP272が第1のTXOP222を超えないように、第1のTXOP222および第2のTXOP272はアライメントされ得る。たとえば、再使用TX140は、第1のTXOP222中に発生するが第1のTXOP222を超えないように、第2のTXOP272(たとえば、第2のTXOP272の持続時間)を設定することができる。
[0069]第1のTXOP222中に再使用TX140が通信している(たとえば、第2のメッセージ150を送信している)時間期間は、再使用TXOP270と呼ばれ得る。再使用TXOP270は、第3の時間(ta3)に開始するものとして図2に示されているが、再使用TXOP270は、再使用TX140と再使用RX160との間のハンドシェイク交換を含むことができ、第2の時間(ta2)と第3の時間(ta3)との間に開始し得る。たとえば、再使用TXOP270は、再使用TX140によって設定されたNAVに基づき得る。
[0070]特定の実施形態では、第1のTX110は、第1のTX110に関連するリンクが別のリンクからの干渉を許容し得るかどうかに基づいて、第1のTXOP222の再使用を許可するかどうかを決定することができる。たとえば、第1のTX110がBSSに含まれるとき、第1のTX110は、BSSに関連するリンクが、例示的な非限定的例として、重複BSS(OBBS)またはピアツーピア(P2P)ネットワークなどの異なるネットワークに関連する1つまたは複数の他のリンクを許容し得るかどうかを決定することができる。第1のTX110は、第1のTX110に関連するリンクが別のリンクからの干渉を許容し得るかどうかを、第1のTX110と第1のRX130との間の信号レベルなどのリンクの信号レベルに基づいて決定することができる。リンクの信号レベルは、第1のTX110において、例示的な非限定的例として、アップリンク信号、ダウンリンク信号、信号対雑音比(SNR)、または受信信号強度インジケーション(RSSI)に基づいて決定され得る。第1のTX110は、受け入れ可能な(たとえば、許容可能な)干渉の量に関連するしきい値と信号レベルを比較することができる。代替または追加として、第1のTX110は、第1のTX110に関連するリンクが別のリンクからの干渉を許容し得るかどうかを、リンクの信号レベルと他のリンクに関連する干渉レベルとの差に基づいて決定することができる。
[0071]別の例として、第1のTX110は、日和見的に(in an opportunistic manner)第1のTXOP222の再使用を許可することができる。たとえば、第1のTX110は、第1のTX110によって許可された以前のTXOP再使用に関する履歴データに基づいて、第1のTXOP222の再使用を許可することができる。例示すると、第1のTX110がTXOPの再使用を許可するたびに、第1のTX110は、再使用中の干渉レベルを決定する(たとえば、測定する)ことができる。第1のTX110は、決定された干渉レベル(たとえば、送信パフォーマンス)を、後で使用するために第1のTX110のメモリに記憶することができる。したがって、第1のTX110は、過去の送信パフォーマンスの履歴に基づいて、第1のTXOP222の再使用を許可するかどうかを決定することができる。特定の実施形態では、第1のTX110は、チャネルダイナミクスおよびCCA測定不確実性に関連する1つまたは複数のマージンなどの1つまたは複数のマージンに基づいて、CCAしきい値を計算することができる。1つまたは複数のマージンは、第1のTX110において維持されている履歴データに基づいて調整され得る。たとえば、第1のTX110は、第1のTX110によって送信または受信されたデータに基づいて履歴データを生成し、維持することができる。別の特定の実施形態では、再使用TX140は、再使用TX140の送信電力とデフォルト送信電力との差など、デフォルト送信電力に対する再使用TX140の送信電力に基づいて、第1のTX110によって示されたCCAしきい値を調整することができる。たとえば、再使用TX140は、以下の式に基づいてCCAしきい値(CCA threshold)を調整することができる。
[0072] CCA threshold_adj = CCA threshold_FirstControlPortion -
(TXPower_reuseTX - Default TX Power)
[0073]上式で、CCA threshold_adjは、調整されたCCAしきい値であり、CCA threshold_FirstControlPortionは、第1の制御部分224(たとえば、第1のメッセージ120)によって示されたCCAしきい値であり、TXPower_reuseTXは、再使用TX140の送信電力であり、Default TX Powerは、デフォルト送信電力である。
[0074]特定の実施形態では、第1のTX110は、再使用TX140によって使用する再使用CCAしきい値を定義するかどうかを決定することができる。第1のTX110が再使用CCAしきい値を定義しないことを決定したとき、再使用TX140は、第1のTXOP222を再使用するかどうかを決定するためにデフォルトCCAしきい値を使用することができる。たとえば、再使用TX140は、−62dBmまたは−82dBmの値(dBmは、1ミリワット(mW)を基準とする測定電力のデシベル(dB)での電力比である)など、規格によって定義された値を有するデフォルトCCAしきい値を使用するように構成され得る。第1のTX110が(非デフォルト)再使用CCAしきい値を定義することを決定したとき、第1の制御部分224は、(たとえば、絶対再使用CCAしきい値として、またはデフォルトCCAしきい値に加算されるか、もしくはデフォルトCCAしきい値から減算されるべきオフセット(たとえば、デルタ)値として)再使用CCAしきい値を示すことができる。たとえば、デフォルトCCAしきい値は、第1のTX110によって使用されるデフォルト送信電力に関連付けられることができ、第1のTX110がデフォルト送信電力よりも少ない電力を使用するときに、第1のTX110は異なる(たとえば、より低い)再使用CCAしきい値を定義することができる。
[0075]特定の実施形態では、第1のTX110がデフォルトCCAしきい値を使用しないことを決定したとき、または利用可能なデフォルトCCAしきい値がないとき、第1のTX110は、再使用TX140によって使用されるべき再使用CCAしきい値を(動的に)決定することができる。たとえば、第1のTX110は、第1のTX110と第1のRX130との間のリンクなど、第1のTX110に関連するリンクがどれだけの干渉を許容し得るかを決定することによって、再使用CCAしきい値を選択することができる。第1のTX110は、第1のTX110に関連するリンクがどれだけの干渉を許容し得るかに基づいて、再使用CCAしきい値を選択することができる。例示すると、第1のTX110がBSSに含まれるとき、第1のTX110は、第1のTX110に関連するリンクが、重複BSS(OBBS)またはピアツーピア(P2P)ネットワークなどの異なるネットワークの1つまたは複数の他のリンクを許容し得るかどうかを決定することができる。第1のTX110は、第1のTX110に関連するリンクが別のリンクからの干渉を許容し得るかどうかを、第1のTX110と第1のRX130との間のリンクなどのリンクに関連する信号レベルに基づいて決定することができる。リンクの信号レベルは、第1のTX110において、例示的な非限定的例として、アップリンク信号、ダウンリンク信号、信号対雑音比(SNR)、または受信信号強度インジケーション(RSSI)に基づいて決定され得る。第1のTX110は、異なる再使用CCAしきい値にそれぞれ対応する1つまたは複数のしきい値と信号レベルを比較することができる。追加または代替として、第1のTX110は、リンクの信号レベルと別のネットワークに基づく干渉レベルとの差に基づいて、再使用CCAしきい値を選択することができる。
[0076]別の例として、再使用CCAしきい値は、日和見的に決定され得る。たとえば、第1のTX110は、デフォルトCCAしきい値、1つもしくは複数の定義された再使用CCAしきい値、またはそれらの組合せなど、以前の再使用CCAしきい値に基づいて再使用CCAしきい値を決定することができる。例示すると、第1のTX110は、再使用TX140によって使用されるべき特定の再使用CCAしきい値を指定することができる。第1のTX110は、特定のCCAしきい値が過去に満足なパフォーマンス(たとえば、受け入れ可能なしきい値よりも小さい干渉の量)をもたらしたかどうかを決定することができる。特定の再使用CCAが満足なパフォーマンスをもたらした場合、第1のTX110は、再び使用されるべき特定の再使用CCAしきい値を選択し得る。特定の再使用CCAが満足なパフォーマンスをもたらさなかった場合、第1のTX110は、特定の再使用CCAしきい値を調整し、再使用TX140によって使用されるべき調整された再使用CCAしきい値を提供し得る。
[0077]特定の実施形態では、第1のTX110は、MCS、リンクバジェット(たとえば、第1のTX110と第1のRX130との間の予想受信信号対雑音比)、またはそれらの組合せに基づいてCCAしきい値を決定することができる。追加または代替として、第1のTX110がCCAしきい値を決定するときに、第1のTX110によって使用される送信電力レベルが考慮に入れられ得る。たとえば、第1のTX110は、初期CCAしきい値を決定することができ、CCAしきい値を決定するために第1のTX110の送信電力レベルに基づいて、初期CCAしきい値を調整することができる。例示すると、第1のTX110は、デフォルト送信電力値に基づいて初期CCAしきい値を決定することができ、第1のメッセージ120を送信するために使用された(実際の)送信電力レベルに基づいて、初期CCAしきい値を調整することができる。
[0078]特定の実施形態では、再使用TX140は、例示的な非限定的例として、第1のメッセージ120(たとえば、PPDU)が再使用TX140にアドレス指定されているかどうか、第1のメッセージ120(たとえば、PPDU)の宛先(たとえば、宛先アドレス)が第2のメッセージ150の宛先と同じであるかどうか、第2のメッセージ150が第1のTX110に、もしくは第1のRX130にアドレス指定されているかどうか、第1のTX110によって送られ、再使用TX140によって測定された第1のメッセージ120の信号強度が再使用クリアチャネルアクセス(CCA)しきい値を満たす(たとえば、再使用CCAしきい値以下である)かどうかに基づいて、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定することができ、または支持されるネットワーク割振りベクトル(NAV)がある場合に、第1のTX110によって送られたフレームによってNAVが設定されたかどうかを決定することができる。第1のメッセージ120の宛先は、再使用TX140によって、第1の制御部分224に基づいて決定され得る。たとえば、第1の制御部分224は、図10を参照しながら説明するように、第1のTX110に関連する送信機アドレス(TA)を示すことができ、第1のRX130に関連する受信機アドレス(RA)を示すことができ、または第1のTX110もしくは第1のRX130を識別することができる。再使用CCAしきい値は、第1の制御部分224によって示されること、またはデフォルトCCAしきい値であることがある。たとえば、再使用TX140は、第1の制御部分224が再使用CCAしきい値を識別するかどうかを決定することができる。第1の制御部分224が再使用CCAしきい値を識別しないとき、再使用TX140は、デフォルトCCAしきい値を使用することができる。第1の制御部分224が再使用CCAしきい値を識別するとき、再使用TX140は、第1の制御部分224によって示される再使用CCAしきい値と第1のTX110の信号強度を比較することができる。例示すると、再使用TX140は、第1の制御部分224に基づいて第1のTX110の信号強度を決定することができ、第1のTX110の信号強度が再使用CCAしきい値よりも小さいときに、第1のTXOP222を再使用することを決定することができる。
[0079]特定の実施形態では、再使用TX140は、再使用TX140からの第2のメッセージ150などの送信が第1のTX110からの干渉を許容し得るかどうかに基づいて、第1のTXOP222を再使用するかどうかを決定することができる。たとえば、再使用TX140は、第1のTX110に関連する干渉レベルを決定することができる。第1のTX110に関連する干渉レベルは、第1の制御部分224、第1のデータ226、または第1のTX110による別の送信に基づき得る。例示すると、第1のTX110および第1のRX130は、第1のBSSにあり得、再使用TX140および再使用RX160は、第1のBSSに対する重複BSS(OBBS)である第2のBSSにあり得る。したがって、再使用TX140は、OBSSにおいて送信される第2のメッセージ150が、第1のメッセージ120の送信によって引き起こされる干渉など、第1のBSSにおける第1のTX110によって引き起こされる干渉を許容し得るかどうかを決定することができる。
[0080]別の例として、再使用TX140は、再使用RX160への再使用TX140の物理的近接性に基づいて、第2のメッセージ150などの送信が第1のTX110からの干渉を許容し得るかどうかを決定することができる。再使用TX140は、再使用TX140と再使用RX160との間のリンクの信号レベルに基づいて、再使用TX140が再使用RX160にどのくらい近いかを決定することができる。再使用TX140は、例示的な非限定的例として、アップリンク信号、ダウンリンク信号、信号対雑音比(SNR)、または受信信号強度インジケーション(RSSI)に基づいて、再使用TX140と再使用RX160との間のリンクの信号レベルを決定することができる。再使用TX140および再使用RX160が、再使用TX140から再使用RX160への送信が第1のTX110からの干渉を許容し得るほどに十分に物理的に近いかどうかを決定するために、再使用TX140は、1つまたは複数のしきい値と信号レベルを比較することができる。特定の実施形態では、提案されたTXOP再使用中に再使用TX140によって送信されるべきメッセージが(たとえば、BSSID/PAIDチェックに基づいて)第1のTX110または第1のRX130にアドレス指定されている場合に、再使用TX140は、TXOP再使用を実行するのを控えることができる。代替的に、再使用TX140は、第1のTX110または第1のRX130以外のデバイスにアドレス指定されたメッセージを送るためにTXOPを再使用することができる。
[0081]別の例として、再使用TX140は、TXOPを再使用する履歴に基づいて日和見的に、再使用TX140が第1のTX110からの干渉を許容し得るかどうかを決定する。再使用TX140がTXOP再使用を実行するたびに、再使用TX140は再使用のパフォーマンスを決定する(たとえば、測定する)ことができる。再使用ごとに、再使用TX140は、例示的な非限定的例として、再使用中の干渉レベル、再使用中に送信されたメッセージが成功したかどうか、または別のパフォーマンスパラメータなどの1つまたは複数のパフォーマンスパラメータ(たとえば、履歴データ)を決定し記録することができる。再使用TX140は、パフォーマンスパラメータを、後で使用するために再使用TX140のメモリに記憶することができる。たとえば、再使用TX140は、記憶されたパフォーマンスパラメータに基づいて、成功した送信の数、成功した送信の比率、および/または平均干渉レベルを計算することができる。再使用TX140は、記憶されたパフォーマンスパラメータに基づいて、再使用TX140が第1のTX110からの干渉を許容し得るかどうかを決定することができる。再使用TX140が、記憶されたパフォーマンスデータに基づいて、再使用TX140が干渉を許容し得ると決定した場合、再使用TX140は、第2のメッセージ150を送信するために第1のTXOP222を再使用することができる。再使用TX140が、記憶されたパフォーマンスデータに基づいて、再使用TX140がTXOPを再使用することができないと決定した場合、再使用TX140は、第1のTXOP222の再使用を控えることができる。
[0082]追加または代替として、再使用TX140は、再使用TX140が第1のTX110からの干渉を許容し得るかどうかを決定するためにハンドシェイク交換を実行することができる。たとえば、再使用TX140は、ハンドシェイク交換を開始し、再使用TX140が第1のTX110からの干渉を許容し得るとの決定に基づいてRTSメッセージ262を送ることができる。RTSメッセージ262は、再使用TXが第1のTXOP222の再使用を考えていることを示す値を有する1ビット(または複数のビット)を含むことができる。ハンドシェイク交換は再使用RX160に、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用することを容認するまたは容認しない機会を提供することができる。たとえば、再使用RX160は、CTSメッセージ264の1ビット(または複数のビット)の値を設定することによって、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用することを容認することまたは容認しないことがある。追加または代替として、再使用RX160は、CTSメッセージ264を送ることによって、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用することを容認することがあり、再使用TX140にCTSメッセージ264を送るのを控えることによって、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用することを容認しないことがある。
[0083]特定の実施形態では、再使用RX160は、第1のTX110によって設定されていない特定のNAVを再使用RX160が支持(honor)した場合に、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用することを容認しないことを決定し得る。追加または代替として、再使用RX160は、再使用RX160において検出された干渉のレベルに基づいて、または再使用RX160において適用された1つもしくは複数のCCAしきい値に基づいて、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用することを容認しないことを決定し得る。
[0084]特定の実施形態では、再使用TX140は再使用TXOP270の終了(たとえば、第2のTXOP272の終了)を第1のTXOP222の終了とアライメントさせる。たとえば、再使用TX140は再使用TXOP270の終了(たとえば、第2のTXOP272の終了)を、第1のTXOP222の終了を超えないようにアライメントさせることができる。再使用TXOPの終了(たとえば、第2のTXOP272の終了)を第1のTXOP222の終了とアライメントさせることによって、再使用TX140は、第1のTX110、第1のRX130、再使用TX140、または再使用RX160による1つまたは複数の後続送信などの1つまたは複数の後続送信の衝突につながり得る同期外れの送信を防止することができる。第1のTXOP222と再使用TXOP270の終了(たとえば、第2のTXOP272の終了)をアライメントさせるために、再使用TX140は第1のTXOP222の持続時間を決定することができる。たとえば、再使用TX140は、第1のメッセージ120のPLCPデータに含まれるレガシー信号(L−SIG)フィールドなど、第1のメッセージ120に関連するL−SIGフィールドに基づいて、第1のTXOP222の持続時間を決定することができる。別の例として、図5を参照しながら説明するように、第1のTX110および第1のRX130がハンドシェイク交換を実行する場合、再使用TX140は、ハンドシェイク交換に関連するNAVとショートフレーム間スペース(SIFS:short interframe space)およびブロック確認応答(BA)時間の合計に等しい定数などの定数値との間の差に基づいて、第1のTXOP222の持続時間を決定することができる。
[0085]特定の実施形態では、第1のRX130が第1のメッセージ120に関連する第1のブロック確認応答(BA)を第1のTX110に送信すること、再使用RX160が、第2のメッセージに関連する第2のBAを再使用TX140に送信すること、またはそれらの組合せが可能である。第1のTX110または再使用TX140は、図9を参照しながらさらに説明するように、第2のBAが通信されるべき時間(または時間期間)を示す(たとえば、第1のBAおよび第2のBAがどのように配置されるかを示す)ことができる。
[0086]したがって図2は、TXOP再使用についての様々なプロトコル実装形態を示す。再使用TXOP270中の提案された通信が、第1のTXOP222中に通信されるデータに干渉を引き起こすことになる場合に、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用するのを防止するように、複数の保護レベルがプロトコルに組み込まれ得る。第1の保護レベルとして、第1のTX110および/または第1のRX130は、干渉許容値、履歴データなどに基づいて、TXOP再使用を許可しないことを選択し得る。第2の保護レベルとして、TXOP再使用が許可されることを第1のメッセージ120が示す場合でもなお、再使用TX140は、干渉レベル、CCAしきい値、履歴データなどに基づいて第1のTXOP222を再使用しないことを選択し得る。第3の保護レベルとして、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用することを選択した場合、再使用RX160は、(たとえば、CTSメッセージ264を介して)再使用TXに優先する(override)ことができる。特定のプロトコル実装形態に応じて、前述のレベルまたは保護のうちの1つまたは複数が適用され得る。本明細書では、プロトコルのさらなる変形形態についてさらに説明する。
[0087]図3は、図2を参照しながら説明したような、TXOPの再使用の第1の例示的な例を示すためのタイミング図300である。
[0088]第1の時間(tb1)と第2の時間(tb2)との間の(図3において「1」と示される)第1の時間期間中、302において、第1のTXOP222の再使用可能性がシグナリングされ得る。たとえば、第1のメッセージ120のプリアンブルの1つまたは複数のビットなど、第1の制御部分224に含まれる1つまたは複数のビットに基づいて、第1のTXOP222の再使用がシグナリングされ得る。第1の時間期間(1)は第1の時間(tb1)に開始するものとして示されているが、第1の時間期間(1)は第1の時間(tb1)の前に開始することがある。たとえば、第1のTXOP222の再使用は、第1のメッセージ120の送信の前に第1のTX110によって送られた(たとえば、ブロードキャストされた)管理メッセージによってシグナリングされ得る。別の例として、第1のTXOP222の再使用は、別のデバイス(たとえば、システム100のアクセスポイントなどの制御デバイス)によってシグナリングされ得る。
[0089]第1の時間(tb1)と第2の時間(tb2)との間の第2の時間期間(2)中、304において、再使用TX140によって再使用可能性決定が行われ得る。再使用可能性決定は、第1のTXOP222の再使用が許可されるかどうかを決定すること、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用するつもりであるかどうかを決定すること、またはそれらの組合せを含むことができる。第2の時間期間(2)は第1の時間(tb1)に開始し、第2の時間(tb2)に終了するものとして示されているが、第2の時間期間(2)は、第1の時間(tb1)の前に開始すること、または第2の時間(tb2)の後に終了することがあり得る。
[0090]第2の時間(tb2)と第3の時間(tb3)との間の第3の時間期間(3)中、306において、再使用TX140によって1つまたは複数の再使用譲歩ルール(reuse deferral rules)が適用され得る。再使用譲歩ルールは、図8を参照しながらさらに説明するように、再使用TX140が第1のTXOP222の再使用を別のデバイスに譲歩することを可能にし得る。第3の時間期間(3)は第2の時間(tb2)に開始し、第3の時間(tb3)に終了するものとして示されているが、第3の時間期間(3)は、第2の時間(tb2)の前もしくは後に開始すること、第3の時間(tb3)の前に終了すること、またはそれらの組合せがあり得る。
[0091]第3の時間(tb3)と第4の時間(tb4)との間の第4の時間期間(4)中、再使用TXOP270が発生し得る。第4の時間(tb4)と第5の時間(tb5)との間の第5の時間期間(5)中、308において、1つまたは複数のブロック確認応答(BA)が通信され得る。たとえば、第1のメッセージ120に関連する第1のBA318が第1のTX110によって受信されること、第2のメッセージ150に関連する第2のBA328が再使用TX140によって受信されること、またはそれらの組合せがあり得る。第1のBA318および第2のBA328は、図3に示すように時間的にアライメントされること、または図9を参照しながらさらに説明するようにオフセットされることがある。
[0092]図4は、図2を参照しながら説明したような、TXOPの再使用の第2の例示的な例を示すためのタイミング図400である。
[0093]第1の時間(tc1)と第2の時間(tc2)との間の第1の時間期間(1)中、302において、第1のTXOP222の再使用可能性がシグナリングされ得る。第1の時間(tc1)と第2の時間(tc2)との間の第2の時間期間の第1の部分(2a)中、404において、再使用TX140によって再使用可能性決定が行われ得る。再使用可能性決定は、第1のTXOP222の再使用が許可されるかどうかを決定すること、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用するつもりであるかどうかを決定すること、またはそれらの組合せを含むことができる。第2の時間期間の第1の部分(2a)は第1の時間(tc1)に開始し、第2の時間(tc2)に終了するものとして示されているが、第2の時間期間(2)の第1の部分は、第1の時間(tc1)の前に開始すること、第2の時間(tc2)の後に終了すること、またはそれらの組合せがあり得る。
[0094]第2の時間(tc2)と第3の時間(tc3)との間の第3の時間期間(3)中、406において、再使用TX140によって1つまたは複数の再使用譲歩ルールが適用され得る。譲歩ルールの適用については、図8を参照しながらさらに説明する。第3の時間期間(3)は第2の時間(tc2)に開始し、第3の時間(tc3)に終了するものとして示されているが、第3の時間期間(3)は、第2の時間(tc2)の前もしくは後に開始すること、第3の時間(tc3)の前に終了すること、またはそれらの組合せがあり得る。
[0095]第3の時間(tc3)と第4の時間(tc4)との間の第2の時間期間の第2の部分(2b)中、414において、再使用TX140によって1つまたは複数の追加の再使用可能性決定が行われ得る。1つまたは複数の追加の再使用可能性決定は、第1のTXOP222の再使用が再使用RX160によって容認されるかどうかを決定することを含み得る。たとえば、再使用TX140は、RTSメッセージ262とCTSメッセージ264とを含むハンドシェイク交換を開始することができる。CTSメッセージ264の受信および/またはCTSメッセージ264における1つもしくは複数のビットの値は、再使用RX160が第1のTXOP222の再使用を容認していることを示し得る。
[0096]第4の時間(tc4)と第5の時間(tc5)との間の第4の時間期間(4)中、再使用TXOP270が発生し得る。第5の時間(tc5)と第6の時間(tc6)との間の第5の時間期間(5)中、図9を参照しながらさらに説明するように、308において、1つまたは複数のブロック確認応答(BA)が受信され得る。
[0097]図5は、TXOPの再使用の第2の例を示すためのタイミング図であり、全体的に500と指定されている。
[0098]第1の時間(td1)において、第1のTX110は、第1のRX130とのハンドシェイク交換を開始し得る。ハンドシェイク交換は、第1のメッセージ120の送信に関連付けられ、第1のメッセージ120の送信に先行し得る。ハンドシェイク交換の一部として、第1のTX110は第1のRX130にRTSメッセージ532を送ることができ、第1のRX130は第1のTX110に送信可(CTS)メッセージ534を送ることができる。CTSメッセージ534はRTSメッセージ532に応答したものであり得、第1のメッセージ120に関連する保護情報を含み得る。RTSメッセージ532およびCTSメッセージ534は、第1のRX130、再使用TX140、再使用RX160、またはそれらの組合せなどの1つまたは複数のデバイスによって検出可能(および復号可能)であり得る。ハンドシェイク交換(たとえば、RTSメッセージ532およびCTSメッセージ534)は、第1のTXOP222の終了とアライメントされるネットワーク割振りベクトル(NAV)に関連付けられ得る。NAVは、第1のTX110によって設定されることがあり、第1の受信機130、再使用TX140、再使用RX160、またはそれらの組合せなどの1つまたは複数の他のデバイスによって支持され得る。
[0099]RTSメッセージ532は、RXインジケータ、変調およびコーディング方式(MCS)インジケータ、またはそれらの組合せを含むことができる。RXインジケータは、本明細書でさらに説明するように、第1のRX130がRX CCAしきい値を生成すべきかどうかを指示することができる。RX CCAしきい値は、第1のメッセージ120の送信中に許容され得る干渉の量など、第1のRX130が許容し得る干渉の量に関連付けられ得る。MCSインジケータは、第1のメッセージ120の送信中に使用されるMCSを識別するインデックス値であり得る。RXインジケータ、MCSインジケータ、またはそれらの組合せは、本明細書でさらに説明するように、RTSメッセージ532の1つまたは複数のビットによって示され得る。
[00100]CTSメッセージ534は、RX CCAしきい値インジケータ、MCSインジケータ、またはそれらの組合せを含むことができる。たとえば、CTSメッセージ534は、RX CCAしきい値、MCSインデックス、またはそれらの組合せの値を示す1つまたは複数のビットを含むことができる。RX CCAしきい値は、第1のRX130によって決定され、第1のRX130が許容し得る干渉の量(たとえば、干渉レベル)に関連付けられ得る。特定の実施形態では、RX CCAしきい値は、RTSメッセージ532に応答して(たとえば、RXインジケータに応答して)第1のRX130によって決定され得る。たとえば、第1のRX130はRTSメッセージ532を受信し、第1のRX130がRX CCAしきい値を決定することをRXインジケータの値が要求しているかどうかを決定することができる。
[00101]特定の実施形態では、第1のRX130によって決定されるRX CCAしきい値は、第1のTX110によって使用される特定のMCSなどのMCSに基づき得る。たとえば、RX CCAしきい値を計算するために、第1のRX130はMCSを識別し得る。MCSは、(IEEE802.11規格などの規格によって定義される)デフォルトMCSとして識別されること、RTSメッセージ532に含まれるMCSインジケータに基づくこと、または第1のRX130に記憶された履歴データ(たとえば、過去のパフォーマンスデータ)に基づいて第1のRX130によって決定されることがある。識別されたMCSに基づいて、第1のRX130はRX CCAしきい値を決定することができる。例示すると、第1のRX130は、MCSが低いときに、より多くの干渉を許容することが可能であり得る。
[00102]第2の時間(td2)において、第1のTX110は、第1のRX130に第1のメッセージ120を送信することを開始し得る。第3の時間(td3)において、第1のTX110は、第1のRX130に第1のデータ226を送信することを開始し得る。第1のデータ226の送信は第1のTXOP222の開始と時を同じくし得る。
[00103]再使用TX140は、本明細書でさらに説明するように、第2のメッセージ150を送信するために第1のTXOP222を再使用するかどうかを決定することができる。たとえば、再使用TX140は、第1のTXOP222の開始前または第1のTXOP222中に、第1のTXOP222を再使用するかどうかを決定することができる。再使用TX140が第1のTXOP222を再使用しないことを決定したときには、再使用TX140は、第1のTXOP222に譲歩し得る(たとえば、第1のTXOP222中に第2のメッセージ150を送らないことが可能である)。再使用TX140が第1のTXOP222の再使用をすると決定したときには、再使用TX140は、第4の時間(td4)に第2のメッセージ150を送信することができる。
[00104]再使用TX140は、例示的な非限定的例として、第1のTXOP222の再使用が許可されるかどうかに基づいて、CTSメッセージ564のCCAレベルがRX CCAしきい値よりも小さいかどうかに基づいて、第1のTX110のCCAレベルが第1のTX110によって示された再使用CCAしきい値よりも小さいかどうかに基づいて、第1のメッセージ120が再使用TX140もしくは再使用RX160にアドレス指定されているかどうかに基づいて、第2のメッセージ150が第1のTX110もしくは第1のRX130にアドレス指定されているかどうかに基づいて、あるいは支持されるNAVがある場合に、NAVが第1のTX110もしくは第1のRX130によって送られたかどうかに基づいて、第1のTXOP222を再使用することを決定し得る。たとえば、再使用TX140は、第1のTXOP222の再使用が許可されないとき、CTSメッセージ564のCCAレベルがRX CCAしきい値以上であるとき、第1のTX110のCCAレベルが再使用CCAしきい値以上であるとき、第1のメッセージ120が再使用TX140もしくは再使用RX160にアドレス指定されているとき、第2のメッセージ150が第1のTX110もしくは第1のRX130にアドレス指定されているとき、または第1のTX110もしくは第1のRX130以外のデバイスによって送られた支持されるNAVがあるとき、第1のTXOP222を再使用しないことがあり得る。
[00105]CTSメッセージ564は、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用し得るかどうかを示すことができる。たとえば、再使用RX160は、再使用RX160が第1のTX110または第1のRX130からの干渉を許容し得るかどうかに基づいて、再使用TX140が第1のTXOPを再使用し得ることを示すことができる。再使用RX160は、再使用CCAしきい値(たとえば、デフォルトCCAしきい値、または第1の制御部分224によって示される特定のCCAしきい値)に基づいて、再使用RX160が第1のTX110からの干渉を許容し得るかどうかを決定することができる。再使用RX160は、CTSメッセージ534のCCAレベルが第1のRX130に関連するRX CCAしきい値(たとえば、CTSメッセージ534によって示されるRX CCAしきい値)を満たすかどうかに基づいて、再使用RX160が第1のRX130からの干渉を許容し得るかどうかを決定することができる。再使用RX160は、再使用TX140にCTSメッセージ564を送ることによって(たとえば、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用し得ることを示すCTSメッセージ564の1つまたは複数のビットの値を設定することによって)、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用し得ることを示すことができる。代替的に、再使用RX160は、再使用TX140にCTSメッセージ564を送らないことによって、または再使用TXにCTSメッセージ564を送り、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用し得ないことを示す1つまたは複数のビットの値を設定することによって、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用し得ることを示すことができる。
[00106]第4の時間(td4)において、再使用TX140は、第2のメッセージ150の送信を開始することができる。第5の時間(td5)において、第1のメッセージ120および第2のメッセージ150の送信が終了し得る。第1のメッセージ120および第2のメッセージ150(たとえば、第1のTXOP222および第2のTXOP272)が同時に終了するものとして示されているが、第1のTXOP222が終了した後に第2のメッセージ150が終了しないように、第1のメッセージ120および第2のメッセージ150は異なる時間に終了し得る。さらに、第2のTXOP272が第1のTXOP222を超えないように、第1のTXOP222および第2のTXOP272はアライメントされ得る。たとえば、再使用TX140は、第1のTXOP222中に発生するが第1のTXOP222を超えないように、第2のTXOP272(たとえば、第2のTXOP272の持続時間)を設定することができる。
[00107]特定の実施形態では、第1のTX110は、履歴データに基づいて、第1のTXOP222の再使用を許可するかどうかを決定することができる。たとえば、第1のTX110は、第1のTX110によって送信された1つまたは複数のメッセージ(たとえば、TXOP再使用が許可された1つまたは複数のメッセージ)に基づいて、履歴データを生成し維持することができる。第1のTX110からの1つまたは複数の送信中に再使用が過度の干渉を引き起こしていることを履歴データが示す場合に、第1のTX110は再使用を無効にすることができる。第1のTX110は、例示的な非限定的例として、管理メッセージを送ることによって、第1のRX130がRX CCAしきい値を決定すべきであることを示すようにRTSメッセージ532に含まれるRXインジケータの値を設定することによって、またはTXOP再使用が許可されることを示すように第1の制御部分224の値を設定することによって、TXOP再使用が許可されることを示すことができる。
[00108]別の特定の実施形態では、CTSメッセージ534に含まれる情報が第1のメッセージ120に適用されるように(そして別のメッセージに適用されないように)、CTSメッセージ534は、第1のメッセージ120に「結び付けられる」(たとえば、第1のメッセージ120の第1のデータ226に結び付けられる)ことがある。たとえば、CTSメッセージ534からショートフレーム間スペース(SIFS)の後に発生する任意のデータは、結び付けに使用され得る。例示すると、データは、CTSメッセージ534を第1のメッセージ120に相関付けるタイミング情報を含むことができる。別の例として、CTSメッセージ534からSIFS時間の後の第1のメッセージ120の発生は、結び付けの暗黙的インジケーションと解釈され得る。別の例として、第1のメッセージ120(たとえば、PLCPデータなどの第1の制御部分224)は、第1のメッセージ120とCTSメッセージ534とを相関付けるためにCTSメッセージ534に含まれる受信機アドレス(RA)とマッチするように使用され得る送信機アドレス(TA)の少なくとも一部分を含むことができる。
[00109]別の特定の実施形態では、特定のRTSメッセージ(たとえば、RTSメッセージ532もしくはRTSメッセージ562)または特定のCTSメッセージ(たとえば、CTSメッセージ534もしくはCTSメッセージ564)は、例示的な非限定的例として、RXインジケータ、MCSインジケータ、またはRX CCAしきい値などの情報を含む(または示す)ことができる。たとえば、情報は、MACヘッダのサービスフィールドの1つまたは複数のビットなど、MACヘッダにおける1つまたは複数のビットに含まれる(あるいは1つまたは複数のビットによって示される)ことがある。別の例として、情報は、特定のRTSメッセージまたは特定のCTSメッセージのSIGフィールドにおける1つまたは複数のビットに含まれる(あるいは1つまたは複数のビットによって示される)ことがある。
[00110]別の実施形態では、第1のRX130は、チャネルダイナミクスおよびCCA測定不確実性に関連する1つまたは複数のマージンなどの1つまたは複数のマージンに基づいて、RX CCAしきい値を計算することができる。1つまたは複数のマージンは、第1のRX130において維持されている履歴データに基づいて調整され得る。たとえば、第1のRX130は、第1のRX130によって送信または受信されたデータに基づいて履歴データを生成し、維持することができる。
[00111]別の特定の実施形態では、第1のRX130は、MCS、リンクバジェット(たとえば、第1のTX110と第1のRX130との間の予想受信信号対雑音比)、またはそれらの組合せに基づいてRX CCAしきい値を決定することができる。追加または代替として、第1のRXがRX CCAしきい値を決定するときに、第1のRX130によって使用される送信電力レベルが考慮に入れられ得る。たとえば、第1のRX130は、初期RX CCAしきい値を決定することができ、RX CCAしきい値を決定するために第1のRX130の送信電力レベルに基づいて、初期RX CCAしきい値を調整することができる。例示すると、第1のRX130は、デフォルト送信電力値に基づいて初期RX CCAしきい値を決定することができ、CTSメッセージ534を送信するために使用された(実際の)送信電力レベルに基づいて、初期RX CCAしきい値を調整することができる。たとえば、デフォルト送信電力値よりも5デシベル(dB)高い値でCTSメッセージ534が送信された場合、RX CCAしきい値は、初期RX CCAしきい値を5dBだけ増大させることによって決定され得る。
[00112]別の特定の実施形態では、第1のTX110によって送信されるRTSメッセージ532はMACを示さないことがある。RTSメッセージ532がMCSを示さないとき、第1のRX130によって送られるCTSメッセージ534は、第1のメッセージ120を送信するために第1のTX110によって使用される特定のMCSを示すこと、RX CCAしきい値を示すこと、またはそれらの組合せが可能である。たとえば、特定のMCSは、第1のRX130によって選択され得る。たとえば、CTSメッセージ534は、(規格によって定義される)デフォルトMCSに基づいて決定され得るRX CCAしきい値を示し得る。再使用TX140は、第1のメッセージ120に関連する特定のMCS(たとえば、第1の制御部分224または第1のデータ226によって示される特定のMCS)に基づいてRX CCAしきい値を調整することができる。
[00113]例示的な例として、CTSメッセージ534は、ゼロのデフォルトMCSインデックスに基づいて、RX CCAしきい値が−80dBmであることを示すことがある。例示すると、MCSテーブルは、802.11規格などの規格によって定義され得る。各MCSインデックスは、変調およびコーディングパラメータの特定の組合せに対応し得る。たとえば、ゼロのMCSインデックス(たとえば、MCS0)は、1/2のコーディングレートによる2位相シフトキーイング(BPSK)変調に対応し得る。CTSメッセージ534が送信された後、再使用TX140は、第1のメッセージ120の少なくとも一部分を送信するために第1のTX110によって使用された実際のMCSが、デフォルトMCSに対する10dBの調整に対応すると決定し得る。したがって、再使用TX140は、−70dBmの調整されたRX CCAしきい値を生成するために10dBを加算することによってRX CCAしきい値を調整することができる。再使用TX140は、再使用TX140において受信されたCTSメッセージ534の信号レベルを調整されたRX CCAしきい値と比較することができ、信号レベルが調整されたRX CCAしきい値(たとえば、−70dBm)よりも大きいときには、再使用TX140が第1のRX130において過度の干渉をもたらすことになるので、再使用TX140は第1のTXOP222を再使用しないことを決定することができる。
[00114]別の特定の実施形態では、再使用TX140は、再使用TX140の送信電力とデフォルト送信電力との差など、デフォルト送信電力に対する再使用TX140の送信電力に基づいて、CTSメッセージ534において示されたRX CCAしきい値を調整することができる。たとえば、再使用TX140は、以下の式に基づいてRX CCAしきい値(RX CCA threshold)を調整することができる。
[00115] RX CCA threshold_adj = RX CCA threshold_CTSmessage -
(TXPower_reuseTX - Default TX Power)
[00116]上式で、RX CCA threshold_adjは、調整されたRX CCAしきい値であり、RX CCA threshold_CTSmessageは、CTSメッセージ534によって示されたRX CCAしきい値であり、TXPower_reuseTXは、再使用TX140の送信電力であり、Default TX Powerは、デフォルト送信電力である。
[00117]特定の実施形態では、再使用TX140は、例示的な非限定的実施形態として、第1の制御部分224に基づいて、第1のTX110、第1のRX130、もしくは別のデバイスなどのデバイスから受信された管理メッセージに基づいて、第1のメッセージ120に関連するヘッダに基づいて、または第1のTX110と第1のRX130との間のハンドシェイク交換に基づいて、TXOPの再使用が許可されると決定し得る。ハンドシェイク交換に基づいて再使用が許可されるかどうかを決定するために、再使用TX140は、RTSメッセージ532に含まれるRXインジケータが第1のRX130にRX CCAしきい値を決定するよう要求している(たとえば、指示している)かどうかを決定することができる。RXインジケータが第1のRX130にRX CCAしきい値を決定するよう要求していない場合、再使用TX140は、第1のTXOP222の再使用が許可されないと決定することができる。代替または追加として、再使用TX140は、CTSメッセージ534がRX CCAしきい値を示すかどうかを決定することによって、ハンドシェイク交換に基づいて再使用が許可されるかどうかを決定することができる。CTSメッセージ534がRX CCAしきい値を示さない場合、再使用TX140は、第1のTXOP222の再使用が許可されないと決定することができる。
[00118]特定の実施形態では、第1のTXOP222の再使用が許可されないとき、第1のメッセージ120に関連するNAVが、第1のTX110と第1のRX130との間のRTS/CTSメッセージ交換に従って設定され得る。
[00119]特定の実施形態では、NAVが設定された場合に、第1のTXOP222の再使用が容認されない(たとえば、許可されない)ことがある。再使用が容認されないことを示すパケット(たとえば、RTSメッセージ、CTSメッセージ、PPDU、制御/管理フレームなど)を検出、受信、および/または正しく復号したことに応答して(あるいは再使用TX140が、パケットにおける再使用の明示的な許可または明示的な禁止なしに、再使用が容認されないと決定したことに応答して)、再使用TX140はNAVを更新することができる。再使用TX140は、TXOP再使用に関して沈黙しているパケットに応答してNAVを更新することもある。再使用が容認されることを示すパケットに応答して(あるいは再使用TX140が、パケットにおける再使用の明示的な許可または明示的な禁止なしに、再使用が容認されると決定したことに応答して)、再使用TX140はNAVを維持する(たとえば、更新しない)ことができる。再使用TX140は、TXOP再使用が許可されるかどうかを決定したことに応答して、NAVを更新または維持することができ、再使用が許可されるとの決定は、本明細書で説明するように、SIGフィールドインジケーション、CCAしきい値などに基づき得る。パケットの受信の時間を超える時間にわたってNAVが以前設定された場合、NAVは維持され得る。したがって、特定の実施形態では、パケットは、次の(たとえば、後続の)TXOPの存在に関係なく、再使用がそれ自体の持続時間中に容認されるかどうか示すことができ、TXOP再使用決定は、NAV以外の(TXOP再使用に関連する)状態情報を維持せずに実行され得る。
[00120]第1の例として、再使用を許可するRTSメッセージとTXOP再使用を禁止するCTSメッセージとを再使用TX140が検出した場合、再使用TX140は、RTSメッセージに応答して(たとえば、以前設定された)NAVを維持し、CTSメッセージに応答してNAVを更新し、そして、CTSメッセージの時間に開始して第1のTXOP222中は継続し得る、更新されたNAVに基づいて、第1のTXOP222を再使用するのを控えることがあり得る。第2の例として、TXOP再使用を禁止するRTSメッセージと再使用を許可するCTSメッセージとを再使用TX140が検出した場合、再使用TX140は、RTSメッセージに応答してNAVを更新し、CTSメッセージに応答して更新されたNAVを維持し、そして、RTSメッセージの時間に開始して第1のTXOP222中は継続し得る、更新されたNAVに基づいて、第1のTXOP222を再使用するのを控えることがある。第3の例として、TXOP再使用を許可するRTSメッセージとTXOP再使用を許可するCTSメッセージとを再使用TX140が検出した場合、再使用TX140は、(たとえば、以前設定された)NAVを維持することができ、NAVに基づいて第1のTXOP222を再使用するかどうかを決定することができる。
[00121]特定の実施形態では、再使用TX140によってRTSメッセージ532もCTSメッセージ534も検出されなかった場合、再使用TX140は、第1のメッセージ120に基づいて(たとえば、第1の制御部分224に基づいて)、TXOP再使用が許可されるかどうか、および/または第1のTXOP222の持続時間を決定することができる。RTSメッセージ532が検出され、CTSメッセージ534が検出されなかった場合、再使用TX140は、第1のメッセージ120に基づいて(たとえば、第1の制御部分224に基づいて)、TXOP再使用が許可されるかどうかを決定することができ、および/または第1のTXOP222の持続時間を決定することができる。代替的に、RTSメッセージ532が検出され、CTSメッセージ534が検出されなかった場合、再使用TX140は、第1のTXOP222を再使用しないことを決定することができる。
[00122]特定の実施形態では、再使用TX140によってRTSメッセージ532が検出されず、CTSメッセージ534が検出された場合、再使用TX140は、第1のメッセージ120に基づいて(たとえば、第1の制御部分224に基づいて)、TXOP再使用が許可されるかどうかを決定することができ、および/または第1のTXOP222の持続時間を決定することができる。代替または追加として、再使用TX140は、CTSメッセージ534に基づいて、TXOP再使用が許可されるかどうかを決定することができ、および/または第1のTXOP222の持続時間を決定することができる。たとえば、CTSメッセージ534は、TXOP再使用が許可されることができ、第1のメッセージ120に関連するタイミング情報、および/またはNAV値を示すことができる。特定の実施形態では、再使用TX140によってRTSメッセージ532が検出されず、CTSメッセージ534が検出された場合、再使用TX140は、第1のTXOP222を再使用しないことを決定することができる。
[00123]したがって、実装形態に応じて、RTSメッセージ532、CTSメッセージ534、および第1の制御部分224のうちの1つまたは複数が検出されなかったときでも、TXOP再使用の許可および持続時間が決定され得る。特定の実施形態では、再使用TX140は、第1のRX130が再使用TX140からあまりにも遠いので、再使用TX140がCTSメッセージ534を検出しなかったと決定することができる。そのような決定を可能にするために、再使用TX140は、他のデバイスの相対位置および距離を、他のデバイスに関連する通信を測定し追跡することに基づいて把握することができる。例示すると、パケットが第1のRX130に送られ、第1のRX130からの確認応答が低い信号強度を有すると再使用TX140が決定した場合、再使用TX140は、第1のRX130が遠くにあると推測することができる。
[00124]別の特定の実施形態では、再使用TX140は、第1のTX110によって生成される干渉を再使用RX160が許容し得るとの決定に基づいて、第1のTXOP222を再使用することを決定することができる。たとえば、再使用TX140は、再使用RX160への再使用TX140の物理的近接性に基づいて、第1のTX110によって生成される干渉を再使用RX160が許容し得ると決定することができる。再使用TX140は、再使用TX140と再使用RX160との間のリンクの信号レベルに基づいて、再使用TX140が再使用RX160にどのくらい近いかを決定することができる。再使用TX140は、例示的な非限定的例として、アップリンク信号、ダウンリンク信号、信号対雑音比(SNR)、または受信信号強度インジケーション(RSSI)に基づいて、再使用TX140と再使用RX160との間のリンクの信号レベルを決定することができる。再使用TX140および再使用RX160が、再使用TX140から再使用RX160への送信が干渉を許容し得るほどに十分に物理的に近いかどうかを決定するために、再使用TX140は、1つまたは複数のしきい値と信号レベルを比較することができる。
[00125]たとえば、再使用TX140は、TXOPを再使用する履歴に基づいて日和見的に、第1のTX110によって生成される干渉を再使用RX160が許容し得ると決定することができる。再使用TX140がTXOP再使用を実行するとき、再使用TX140は、再使用のパフォーマンスを決定し、再使用TX140のメモリに1つまたは複数のパフォーマンスパラメータ(たとえば、履歴データ)を記録することができる。1つまたは複数のパフォーマンスパラメータは、例示的な非限定的例として、再使用中の干渉レベル、再使用中に送信されたメッセージが成功したかどうか、または別のパフォーマンスパラメータを含むことができる。再使用TX140は、例示的な非限定的例として、成功した送信、成功した送信の比率、または平均干渉レベルに基づくなどして、記憶されたパフォーマンスパラメータに基づいて、再使用RX160が第1のTX110からの干渉を許容し得るかどうかを決定することができる。再使用TX140が、記憶されたパフォーマンスデータに基づいて、再使用TX140が干渉を許容し得ると決定した場合、再使用TX140は、第2のメッセージ150を送信するために第1のTXOP222を再使用することができる。
[00126]追加または代替として、再使用TX140は、第1のTX110によって生成される干渉を再使用RX160が許容し得るかどうかを決定するためにハンドシェイク交換を実行することができる。たとえば、再使用TX140は、ハンドシェイク交換を開始し、再使用RX160が第1のTX110からの干渉を許容し得るとの決定に基づいてRTSメッセージ562を送ることができる。RTSメッセージ562は、再使用TX140が第1のTXOP222の再使用を考えていることを示す値を有する1ビット(または複数のビット)を含むことができる。ハンドシェイク交換は再使用RX160に、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用することを容認するまたは容認しない機会を提供することができる。たとえば、再使用RX160は、CTSメッセージ564の1ビット(または複数のビット)の値を設定することによって、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用することを容認することまたは容認しないことがあり得る。追加または代替として、再使用RX160は、CTSメッセージ564を送ることによって、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用することを容認することがあり得、また、再使用TX140にCTSメッセージ564を送るのを控えることによって、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用することを容認しないことがあり得る。
[00127]特定の実施形態では、再使用RX160は、第1のTX110によって設定されていない特定のNAVを再使用RX160が支持した場合に、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用することを容認しないことを決定し得る。追加または代替として、再使用RX160は、(たとえば、第1のTX110からの干渉レベルなどの)再使用RX160において検出された干渉のレベルに基づいて、または第1のRX130のCCAレベル(たとえば、CTSメッセージ534に基づいて再使用RX160において検出された第1のRX130のCCAレベル)と比較したRX CCAしきい値などの1つもしくは複数のCCAしきい値に基づいて、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用することを容認しないことを決定することができる。
[00128]特定の実施形態では、第1のRX130は、第1のTX110とのハンドシェイク交換を使用することなしに(たとえば、CTSメッセージ534を送ることなしに)1つまたは複数のデバイスに(第1のメッセージ120に関連する)RX CCAしきい値を通信することができる。追加または代替として、再使用TX140は、第1のTX110と第1のRX130との間のハンドシェイク交換なしに第1のRX130における(再使用TX140の送信に基づく)干渉レベルを決定することが可能であり得る。第1のRX130がハンドシェイク交換なしにRX CCAしきい値を通信することを可能にするために、または再使用TX140がハンドシェイク交換なしに干渉レベルを決定することを可能にするために、第1のTX110、第1のRX130、再使用TX140、または再使用RX160によって送信される各パケットは、パケットに関連する送信デバイスと受信機デバイスとを識別することができ、パケットに関連するTXOPが再使用され得るかどうかを示すことができる。たとえば、各パケットは、送信デバイスと受信デバイスとを識別することができ、および/またはパケットのSIGフィールドに含まれる1つもしくは複数のビットに基づいて、パケットに関連するTXOPが再使用され得るかどうかを示すことができる。パケットごとに、再使用TX140は、パケットの送信機デバイスと受信機デバイスとを追跡することによって、および/またはパケットに関連するTXOPの再使用が許可されるかどうかを追跡することによって、履歴統計(たとえば、パフォーマンスパラメータなどの履歴データ)を生成することができる。再使用TX140が第1のTX110および第1のRX130についての十分な履歴統計を有しない場合、再使用TX140は第1のTXOP222を再使用しないことがある。
[00129]同様に、ハンドシェイク交換が実行されないとき、第1のメッセージ120に関連するSIGフィールドによってRX CCAしきい値が示され得る。別の例として、第1のRX130は、第1のRX130によって送信されるブロック確認応答(BA)において(たとえば、BAに含まれる1つまたは複数のビットに基づいて示される)RX CCAしきい値を示すことができる。別の例として、第1のRX130は、第1のRX130によって第1のRX130の送信範囲内の1つまたは複数のデバイスに送られる1つまたは複数の管理メッセージを使用して、RX CCAしきい値を示すことができる。追加または代替として、第1のRX130は、CTSメッセージにおいてRX CCAしきい値を通信するために、第1のTX110とのハンドシェイク交換を周期的に実行することができる。たとえば、周期的ハンドシェイク交換は、10回の送信ごとに1回使用され得る。CTSメッセージにおいて通信されるRX CCAしきい値は、後続のCTSメッセージにおいて新しいRX CCAしきい値が通信されるまで使用され得る。
[00130]特定の実施形態では、第1のRX130は、第1のRX130によって第1のRX130の送信範囲内の1つまたは複数のデバイスに送られる1つまたは複数の管理メッセージを使用して、干渉情報(たとえば、再使用TX140などの特定のデバイスに起因して第1のRX130において検出された干渉の量)を提供することができる。追加または代替として、再使用TX140は、ブロック確認応答(BA)送信などの第1のRX130からの1つまたは複数の送信に基づいて、第1のRX130のCCAレベルを決定することができる。再使用TX140は、第1のTX110と第1のRX130との間の周期的ハンドシェイク交換に基づいて、第1のRX130における再使用TX140の干渉レベルを決定することもできる。たとえば、周期的ハンドシェイク交換は、10回の送信ごとに1回使用され得る。
[00131]したがって図5は、TXOP再使用についての様々なプロトコル実装形態を示す。特定のプロトコル実装形態に基づいて、再使用TX140は、RX CCAしきい値を受信することができ、または第1のRX130における再使用TX140によって引き起こされる干渉レベルを決定することができる。たとえば、第1のTX110と第1のRX130との間のハンドシェイク交換(たとえば、RTS/CTSメッセージ)の使用は、第1のRX130が1つまたは複数のデバイスにRX CCAしきい値を提供する(たとえば、通信する)ことを可能にする。さらに、第1のTX110と第1のRX130との間のハンドシェイク交換は、第1のRX130における再使用TX140によって引き起こされる干渉レベルを再使用TX140が決定することを可能にし得る。別の例として、RX CCAしきい値が提供され得、第1のTX110と第1のRX130との間のハンドシェイク交換の使用なしに、第1のRX130における再使用TX140によって引き起こされる干渉レベルが決定され得る。再使用TX140がRX CCAしきい値または第1のRX130における再使用TX140によって引き起こされる干渉レベルを知っているときには、再使用TX140は、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用するかどうかを決定することを可能にする、より多くの情報を有し得る。
[00132]図6は、図5を参照しながら説明したような、TXOPの再使用の第1の例示的な例を示すためのタイミング図600である。
[00133]第1の時間(te1)と第2の時間(te2)との間の第1の時間期間(1)中、602において、第1のTXOP222の再使用可能性がシグナリングされ得る。たとえば、第1のTXOP222の再使用可能性は、RTSメッセージ532に含まれる1つもしくは複数のビット、CTSメッセージ534に含まれる1つもしくは複数のビット、または第1の制御部分224に含まれる1つもしくは複数のビットに基づいてシグナリングされ得る。第1の時間期間(1)は第1の時間(te1)に開始するものとして示されているが、第1の時間期間(1)は第1の時間(te1)の前に開始することがある。たとえば、第1のTXOP222の再使用可能性は、RTSメッセージ532の送信の前に(たとえば、第1のメッセージ120の前に)第1のTX110によって送られた(たとえば、ブロードキャストされた)管理メッセージによってシグナリングされ得る。別の例として、第1のTXOP222の再使用は、別のデバイス(たとえば、システム100のアクセスポイントなどの制御デバイス)によってシグナリングされ得る。
[00134]第1の時間(te1)と第2の時間(te2)との間の第2の時間期間(2)中、604において、再使用TX140によって再使用可能性決定が行われ得る。再使用可能性決定は、第1のTXOP222の再使用が許可されるかどうかを決定すること、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用するつもりであるかどうかを決定すること、またはそれらの組合せを含むことができる。第2の時間期間(2)は第1の時間(te1)に開始し、第2の時間(te2)に終了するものとして示されているが、第2の時間期間(2)は、第1の時間(te1)の前に開始すること、または第2の時間(te2)の後に終了することがあり得る。
[00135]第2の時間(te2)と第3の時間(te3)との間の第3の時間期間(3)中、606において、再使用TX140によって1つまたは複数の再使用譲歩ルールが適用され得る。第3の時間期間(3)は第2の時間(te2)に開始し、第3の時間(te3)に終了するものとして示されているが、第3の時間期間(3)は、第2の時間(te2)の前もしくは後に開始すること、および第3の時間(te3)の前に終了することがある。
[00136]第3の時間(te3)と第4の時間(te4)との間の第4の時間期間(4)中、再使用TXOP270が発生し得る。第4の時間(te4)と第5の時間(te5)との間の第5の時間期間(5)中、608において、1つまたは複数のブロック確認応答(BA)が通信され得る。たとえば、第1のメッセージ120に関連する第1のBA318が第1のTX110によって受信されること、および第2のメッセージ150に関連する第2のBA328が再使用TX140によって受信されることがある。第1のBA318および第2のBA328は、図6に示すように時間的にアライメントされ得、または図9を参照しながらさらに説明するようにオフセットされ得る。
[00137]図7は、図5を参照しながら説明したような、TXOPの再使用の第2の例示的な例を示すためのタイミング図700である。
[00138]第1の時間(tf1)と第2の時間(tf2)との間の第1の時間期間(1)中、602において、第1のTXOP222の再使用可能性がシグナリングされ得る。第1の時間(tf1)と第2の時間(tf2)との間の第2の時間期間の第1の部分(2a)中、704において、再使用TX140によって再使用可能性決定が行われ得る。再使用可能性決定は、第1のTXOP222の再使用が許可されるかどうかを決定すること、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用するつもりであるかどうかを決定すること、またはそれらの組合せを含むことができる。第2の時間期間の第1の部分(2a)は第1の時間(tf1)に開始し、第2の時間(tf2)に終了するものとして示されているが、第2の時間期間の第1の部分(2a)は、第1の時間(tf1)の前に開始すること、または第2の時間(tf2)の後に終了することがあり得る。
[00139]第2の時間(tf2)と第3の時間(tf3)との間の第3の時間期間(3)中、706において、再使用TX140によって1つまたは複数の再使用譲歩ルールが適用され得る。第3の時間期間(3)は第2の時間(tf2)に開始し、第3の時間(tf3)に終了するものとして示されているが、第3の時間期間(3)は、第2の時間(tf2)の前もしくは後に開始すること、または第3の時間(tf3)の前に終了することがあり得る。
[00140]第3の時間(tf3)と第4の時間(tf4)との間の第2の時間期間の第2の部分(2b)中、714において、再使用TX140によって1つまたは複数の追加の再使用可能性決定が行われ得る。1つまたは複数の追加の再使用可能性決定は、第1のTXOP222の再使用が再使用RX160によって容認されるかどうかを決定することを含み得る。
[00141]第4の時間(tf4)と第5の時間(tf5)との間の第4の時間期間(4)中、再使用TXOP270が発生し得る。第5の時間(tf5)と第6の時間(tf6)との間の第5の時間期間(5)中、図9を参照しながらさらに説明するように、608において、1つまたは複数のブロック確認応答(BA)が受信され得る。
[00142]図8は、譲歩/バックオフ期間を含むTXOPの再使用の例示的な例を示すためのタイミング図800である。図8を参照しながら説明する譲歩ルールまたはバックオフルールの処理は、(たとえば、TXOP再使用がRX制御型であるか、TX制御型であるか、1つまたは複数のCCAしきい値を伴うか、1つまたは複数のRTS/CTS交換を伴うかなどに関係なく)本明細書で説明する任意の実施形態に適用可能であり得ることに留意されたい。
[00143]第1の時間(tg1)の前に、再使用TX140は、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用することを許可されることのインジケーションを受信し得る。第1の時間(tg1)と第2の時間(tg2)との間に、804において、再使用TX140は処理遅延を経験し得る。たとえば、処理遅延は、再使用TX140が、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用し得るかどうかの決定を行うこと、または再使用TX140が第1のTXOP222を再使用するつもりであるかどうかの決定を行うことに関連付けられ得る。
[00144]第1のTXOP222が再使用され得ると、または再使用TX140が第1のTXOP222を再使用するつもりであると、再使用TX140が決定したとき、再使用TX140は、806において、1つもしくは複数の譲歩ルールおよび/または1つもしくは複数のバックオフルールを適用することができる。たとえば、1つまたは複数の譲歩/バックオフルールは、第2の時間(tg2)と第3の時間(tg3)との間に示されたサイズを有するバックオフウィンドウ中に適用され得る。再使用TX140は、複数のデバイスが同時に第1のTXOP222を再使用するのを防止するために、1つまたは複数の譲歩/バックオフルールを適用することができる。たとえば、TXOPの1回だけの再使用が許可され得る。
[00145]1つまたは複数の譲歩/バックオフルールは、CCAエネルギー検出(ED)しきい値ルール、CCAプリアンブル検出(PD)しきい値ルール、またはそれらの組合せなどの「再使用」CCAルールを含むことができる。たとえば、CCA EDしきい値ルールは、再使用TX140において検出された第1のTX110からの信号レベル以上の値にCCA EDしきい値を設定することができる。したがって、第1のTXOP222中に送信されたデータが、再使用TX140において正のCCA EDインジケーションをもたらすことはない。別の例として、CCA PDしきい値ルールは、規格(たとえば、IEEE802.11規格)に基づいてCCA PDしきい値を設定することができる。特定の実施形態では、再使用TX140によって使用されるCCA PDしきい値は、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用し得るかどうかに関係なく同じであり得る。
[00146]1つまたは複数のバックオフルールは、再使用TX140に第1のTXOP222を再使用するのを控えさせる1つまたは複数のルールを含むことができる。たとえば、再使用TX140は、806において、別のデバイスから送信されたプリアンブルが譲歩/バックオフ期間中(たとえば、バックオフウィンドウ中)に検出された場合に、第1のTXOP222を再使用すること(または再使用することを試みること)を停止し得る。特定の実施形態では、譲歩/バックオフ期間中、再使用TX140は、第1の制御部分224の受信によって一時停止された再使用TX140のバックオフ手順を再開することができる。特定の実施形態では、バックオフウィンドウのサイズは、デフォルトサイズであること、または1つもしくは複数のパラメータに基づいて調整可能であることがある。バックオフウィンドウのサイズは、804において示される処理遅延を含むこと、または含まないことがある。バックオフウィンドウのサイズが1つまたは複数のパラメータに基づくとき、バックオフウィンドウのサイズは、例示的な非限定的例として、再使用TX140から第1のRX130への干渉レベルに応じて、予想チャネル再使用利得に応じて、または再使用TX140において待ち行列に記憶されたデータの量(たとえば、再使用TX140によって送信されるデータの量)に応じて決定され得る。
[00147]再使用TX140が譲歩/バックオフ期間中に別のデバイスに譲歩しない場合、再使用TX140は、第1のTXOP222を再使用することができ、図示のように譲歩/バックオフ期間後に第2のメッセージ150の送信を開始することができる。
[00148]特定の実施形態では、再使用TX140は第1の時間(tg1)の前に、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用し得るかどうかと、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用するつもりであるかどうかとを決定する。再使用TX140が第1の時間(tg1)の前に、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用し得るかどうかと、再使用TX140が第1のTXOP222を再使用するつもりであるかどうかとを決定したときには、再使用TX140は804において処理遅延を経験しないことがあり得る。
[00149]図9は、第1のメッセージ120および第2のメッセージ150に関連するブロック確認応答(BA)を処理する例を示すためのタイミング図900である。図9を参照しながら説明するBAの処理は、(たとえば、TXOP再使用がRX制御型であるか、TX制御型であるか、1つまたは複数のCCAしきい値を伴うか、1つまたは複数のRTS/CTS交換を伴うかなどに関係なく)本明細書で説明する任意の実施形態に適用可能であり得ることに留意されたい。
[00150]第1のTX110は、第1の時間(th1)において第1のメッセージの通信を開始することができる。時間(th2)において、第1のメッセージ120の第1のデータ226が送信され得る。第1のデータ226は、第1のメッセージ120に関連する第1のTXOP222中に送信され得る。第1のTXOP222の持続時間は第3の時間(th3)に終了し得る。第1のTXOP222の終了後、第1のRX130は、第1のTX110に第1のブロック確認応答(BA)928を送信することができる。たとえば、第1のBA928は、図3〜図4および図6〜図7のBA318を含むこと、またはBA318に対応することがある。第1のBA928は第3の時間(th3)に送信されるものとして示されているが、第1のBA928は、第3の時間(th3)の後の任意の時間に送信され得る。
[00151]再使用TX140は、第1のTXOP222を再使用することができ、第1のTXOP222中に第2のメッセージ150を送信することができる。第2のメッセージ150に基づいて、再使用RX160は再使用TX140に第2のBA958を送ることができる。たとえば、第2のBA958は、図3〜図4および図6〜図7のBA328を含むこと、またはBA328に対応することがある。第1のRX130によって送信される第1のBA928に対して、再使用RX160によって送信される第2のBA958を(時間的に)配置するために、いくつかの手法が使用され得る。
[00152]たとえば、「遅延BA(delayed BA)」手法では、第2のBA958は、第1のBA928に対して遅延され得、BA要求(BAR)956を使用して再使用TX140によって要求され得る。
[00153]別の例として、「第1のTXOP内のBA」手法では、再使用RX160は第1のTXOP222中に第2のBA958を送信することができる。再使用TX140は、第2のBA958が第1のTX110によって干渉され得ると決定することがあり、再使用RX160は、再使用RX160によって引き起こされる干渉を第1のRX130が許容し得ると決定することがある。再使用TX140および再使用RX160がそのような決定を行うことを可能にするために、第1のメッセージ120の送信前に第1のTX110と第1のRX130との間で、第2のメッセージ150の送信前に再使用TX140と再使用RX160との間で、またはそれらの組合せで、ハンドシェイク交換が実行され得る。
[00154]追加または代替として、再使用RX160によってBA送信に1つまたは複数のポリシー(たとえば、ルール)が使用され得る。特定の実施形態では、再使用RX160は、再使用TX140によって提供された1つまたは複数の要求によって指定されたBAポリシーなど、再使用TX140によって指定されたBAポリシーに従い得る。例示すると、再使用RX160は、再使用TX140によって指定されたBAポリシーに常に従い得る。たとえば、再使用TX140によって再使用TX160に対して(たとえば、第2のメッセージ150の送信に続く)「即時BA」が要求されたとき、再使用RX160は、BA958の送信が第1のRX130に干渉し得るかどうかをチェックすることなく、BA958を送ることができる。
[00155]別の特定の実施形態では、再使用RX160は、1つまたは複数のルールに基づくフレキシビリティなど、再使用TX140によってBA958を送信するよう要求されたときにそうしないフレキシビリティ(たとえば、裁量)を有することができる。再使用RX160は、再使用RX160によるBA958の送信が第1のRX130に干渉し得るかどうかを決定するために、再使用TX140によって使用される同じルールのうちの1つまたは複数を使用することができる。たとえば、再使用RX160は、第1のRX130に関連するRX CCAしきい値を適用することができる。再使用RX160は、例示的な非限定的例として、第1のRX130によって第1のRX130の送信範囲内の1つもしくは複数のデバイスに送られる1つもしくは複数の管理メッセージに基づいて、第1のTX110と第1のRX130との間もしくは再使用TX140と再使用RX160との間のハンドシェイク交換(たとえば、RTS/CTS交換)に基づいて、または第1のメッセージ120の第1の制御部分224に基づいて、RX CCAしきい値を決定することができる。RX CCAしきい値は、デフォルトMCSに基づくこと、第1のTX110によって設定された第1のMCS(たとえば、第1の制御部分224もしくはRTSメッセージ532によって示された第1のMCS)に基づくこと、または第1のRX130によって設定された第2のMCS(たとえば、例示的な非限定的例として、第1の制御部分224もしくはCTSメッセージ534などの1つもしくは複数の管理メッセージによって示された第2のMCS)に基づくことがある。追加または代替として、再使用RX160は、再使用RX160の送信電力とデフォルト送信電力との差など、デフォルト送信電力に対する再使用RX160の送信電力に基づいて(たとえば、CTSメッセージ534において示された)RX CCAしきい値を調整することができる。
[00156]再使用RX160が、再使用RX160によるBA958の送信が第1のRX130に干渉するかどうかを決定するために1つまたは複数のルールを適用するとき、BA958の送信が第1のRX130において干渉を引き起こさない場合に、BA958の即時送信が発生し得る。再使用TX140は、再使用RX160がBA958を即時に送るかどうかの決定を行い得ることを認識し得る。BA958が即時に受信されなかったとき、再使用TX140は、データが再送信される必要があると再使用TX140が推測する前に、BA958を取得するためにBAR956を送ることができる。
[00157]別の特定の実施形態では、再使用TX140は、再使用RX160からのBA958が確実に受信され得る場合に、BAポリシーを(たとえば、第2のメッセージ150の送信に続く)「即時BA(immediate BA)」に設定することができる。BAポリシーを「即時BA」に設定する再使用TX140による決定は、ネットワークトポロジー情報に基づく送信されるBAについての信号対干渉情報などの履歴データに基づき得る。再使用TX140は、BA958が再使用TX140によって確実に受信され得るかどうかを決定するためにハンドシェイク交換(たとえば、RTS/CTS交換)を使用することもできる。たとえば、再使用RX160からのCTSメッセージ(たとえば、図2のCTSメッセージ264または図5のCTSメッセージ564)が適切に受信された場合、再使用TX140は、BA958も第1のTXOP222中に受信され得ると推測することができる。
[00158]別の例として、「重複BA(overlapped BA)」手法では、第1のBA928および第2のBA958が(時間的に)少なくとも部分的に重複するように、第1のBA928および第2のBA958は送信され得る。第1のBA928の送信または第2のBA958の送信の前に、第1のBA928および第2のBA958が互いに過剰に干渉することにはならないとの決定が(たとえば、ハンドシェイク交換に基づいて)行われ得る。
[00159]追加または代替として、再使用RX160によってBA送信に1つまたは複数の手法(たとえば、ルールまたはポリシー)が使用され得る。特定の実施形態では、再使用RX160は、再使用TX140によって提供された1つまたは複数の要求によって指定されたBAポリシーなど、再使用TX140によって指定されたBAポリシーに従い得る。例示すると、再使用RX160は、再使用TX140によって指定されたBAポリシーに常に従い得る。たとえば、再使用TX140によって再使用TX160に対して(たとえば、第2のメッセージ150の送信に続く)「即時BA」が要求されたとき、再使用RX160は、BAの送信が第1のRX130に干渉し得るかどうかをチェックすることなく、BA958を送ることができる。
[00160]別の特定の実施形態では、再使用RX160は、再使用TX140によってBAを送信するよう要求されたときにそうしないフレキシビリティ(たとえば、裁量)を有することができる。たとえば、BA958が第1のTX110におけるBA受信に干渉し得ると再使用RX160が決定した場合、再使用RX160はBA958を送信しないことがある(たとえば、再使用RX160は、再使用TX140からの要求に基づいてBA958を送るかどうかを決定するために1つまたは複数のルールを適用することができる)。例示すると、第1のTX110からの受信信号レベルが、第1のTX140によって示されたCCAしきい値よりも大きい場合に、再使用RX160はBAを送らないことがある。再使用TX140は、再使用RX160がBA958を即時に送るかどうかの決定を行い得ることを認識し得る。BA958が即時に受信されなかったとき、再使用TX140は、データが再送信される必要があると再使用TX140が推測する前に、BA958を取得するためにBAR956を送ることができる。
[00161]別の例として、「時差BA(staggered BA)」手法では、第2のBA958は、第1のBA928からSIFSの後に送信され得る。特定の実施形態では、再使用TX140は、第1のメッセージ120のL−SIGフィールドに十分に長い持続時間を設定することによって、第2のBA958を保護することができる。
[00162]特定のBA手法に関して説明した1つまたは複数のポリシー(たとえば、ルール)は、本明細書で説明する別のBA手法にも適用され得ることに留意されたい。たとえば、「第1のTXOP内のBA」手法に関して説明した1つまたは複数のポリシーは、「遅延BA」手法、「重複BA」手法、および/または「時差BA」手法にも適用可能であり得る。別の例として、「重複BA」手法に関して説明した1つまたは複数のポリシーは、「遅延BA」手法、「第1のTXOP内のBA」手法、および/または「時差BA」手法にも適用可能であり得る。
[00163]図10を参照すると、送信機会(TXOP)再使用を許可するシステム1000の特定の例示的な実施形態が示されている。システム1000は、第1のネットワーク1010と第2のネットワーク1020とを含む。システム1000は、1つまたは複数の電気電子技術者協会(IEEE)802.11ワイヤレスネットワーク(たとえば、1つまたは複数のWi−Fiネットワーク)を含むことができる。たとえば、システム1000は、IEEE802.11規格に従って動作することができる。例示的な実施形態では、システム1000は、1つまたは複数の802.11高効率Wi−Fi(HEW)ネットワークを含む。
[00164]第1のネットワーク1010は、第1のアクセスポイント(APA)1012、第1の局(STAA2)1016および第2の局(STAA1)1014などの1つまたは複数のワイヤレスデバイスを含むことができる。第2のネットワーク1020も、第2のアクセスポイント(APB)1022、第3の局(STAB1)1024および第4の局(STAB2)1026などの1つまたは複数のワイヤレスデバイスを含むことができる。第1のネットワーク1010の1つまたは複数のデバイスおよび第2のネットワーク1020の1つまたは複数のデバイスは、図1の第1のTX110、第1のRX130、再使用TX140、もしくは再使用RX160を含むこと、またはそれらに対応することがある。
[00165]第1のネットワーク1010は、第1の基本サービスセット(BSS)識別情報(BSSID)を有する第1のBSSに関連付けられることができ、第2のネットワーク1020は、第2のBSSIDを有する第2のBSSに関連付けられることができる。たとえば、第1のBSSIDは、第1のアクセスポイント1012のMACアドレスによって定義され得、第2のBSSIDは、第2のアクセスポイント1022のMACアドレスによって定義され得る。さらに、第1のネットワーク1010および第2のネットワーク1020は、図示のように互いに対する重複BSSであり得る。代替実施形態では、第1のネットワーク1010または第2のネットワーク1020は、例示的な非限定的実施形態として、Wi−Fiダイレクト通信またはトンネルダイレクトリンク設定通信を使用するピアツーピア通信ネットワークを含むことができる。
[00166]システム1000の例示的な動作について、タイミング図1050を参照しながら説明する。第1の時間(ti1)の前に、第1のアクセスポイント1012は、第1のアクセスポイント1012から第2の局1016への第1のメッセージの送信に関連するプリアンブル(「PRE」)を送信することができる。第2のアクセスポイント1022は、第1のアクセスポイント1012によって送信されたプリアンブルを検出することができ、第1のアクセスポイント1012から第2の局1016への第1のメッセージに関連する対応する第1のTXOPを再使用するかどうかを決定することができる。たとえば、第2のアクセスポイント1022は、第3の局1024に第2のメッセージを送信する準備ができていることがあり、第1のメッセージに関連する第1のTXOP中に第3の局1024に第2のメッセージを送信するかどうかを決定することができる。
[00167]第1の時間(ti1)に、第2のアクセスポイント1022は、1つまたは複数のチャネル条件に基づいて、第1のメッセージに関連する第1のTXOPを第2のアクセスポイント1022が再使用するつもりはないと決定し得る。したがって、第2のアクセスポイント1022は、第1のアクセスポイント1012に譲歩することができ、第2のメッセージを後続の時点での送信のために待ち行列に入れることができる。
[00168]第1のメッセージの送信後、および第2の時間(ti2)の前に、第2のアクセスポイント1022は、第2のメッセージに関連するプリアンブルを送ることができる。第1のアクセスポイント1012は、第2のメッセージに関連するプリアンブルを検出することができ、第2のメッセージに関連する対応する第2のTXOPを再使用するかどうかを決定することができる。
[00169]第2の時間(ti2)に、第1のアクセスポイント1012は、1つまたは複数のチャネル条件に基づいて、第2のアクセスポイント1022によって送信された第2のメッセージに関連する第2のTXOPを再使用するかどうか決定することができる。したがって、第1のアクセスポイント1012は、第2のメッセージに関連する第2のTXOP中に第1のアクセスポイント1012から第1の局1014に第3のメッセージを送信することができる。さらに、第1のアクセスポイント1012は、第2のメッセージに関連する第2のTXOPと第3のメッセージに関連する第3のTXOPを、図示のように両方のTXOPが第3の時間(ti3)に終了するようにアライメントさせることができる。
[00170]図11を参照すると、第1の送信機を動作させる方法1100の特定の実施形態が説明され、1100と指定されている。方法1100は、図1の第1の送信機110、図10のアクセスポイント1012、1022のうちの1つ、または局1014、1016、1024、1026のうちの1つを使用して実行され得る。
[00171]方法1100は、1102において、第1の送信機会(TXOP)の再使用を許可するかどうかを決定することを含み得る。たとえば、第1のTXOPは、図2の第1のTXOP222を含むこと、または第1のTXOP222に対応することがある。特定の実施形態では、第1のTXOPの再使用を許可するかどうかの決定は、第1の基本サービスセット(BSS)における第1の送信機と第1の受信機との間のリンクの信号強度に基づく。たとえば、決定は、信号強度と重複基本サービスセット(OBSS)干渉レベルとの差に基づき得る。別の特定の実施形態では、第1のTXOPの再使用を許可するかどうかの決定は、第1の送信機の送信履歴とOBSS干渉レベルの比較に基づく。
[00172]方法1100は、1104において、第1のTXOPに関連するメッセージを送ることをさらに含むことができ、メッセージが、再使用送信機による第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを示す。たとえば、メッセージは、図1の第1のメッセージ120または図5のRTSメッセージ532(あるいは、プリアンブルまたはPLCPデータなど、それらの一部分)を含むこと、またはそれらに対応することがある。メッセージは、メッセージの信号(SIG)フィールドにおける1つまたは複数の値に基づいて、第1のTXOPの再使用が許可されることを示し得る。追加または代替として、SIGフィールドは、第1の送信機に関連する送信機アドレスを示すことができ、または第1の受信機に関連する受信機アドレスを示すことができる。特定の実施形態では、SIGフィールドは、電気電子技術者協会(IEEE)802.11ac SIG−Aフィールドであり得る。別の特定の実施形態では、SIGフィールドは、高効率ワイヤレス(HEW)プリアンブルなど、メッセージのプリアンブルに含まれる。プリアンブルは、第1の送信機の基本サービスセット識別情報(BSSID)を示す。
[00173]特定の実施形態では、第1の送信機および第1の受信機は、ピアツーピアネットワークに含まれる。別の特定の実施形態では、再使用送信機は、再使用受信機とともにピアツーピアネットワークに含まれる。
[00174]方法1100は、第1の送信機によって送信されたメッセージのTXOPが再使用されることを許可されることを第1の送信機が1つまたは複数の他のデバイスに示すことを可能にし得る。
[00175]本明細書で説明する1つまたは複数の実施形態は、第1のTXまたは第1のRXによって(たとえば、PPDU、RTSメッセージ、CTSメッセージ、管理/制御フレームなどの制御部分において)提供された明示的なインジケーション(たとえば、容認および/またはしきい値のインジケーション)に基づいてTXOPを再使用するかどうかを再使用TXが決定することを説明するものと理解され得るが、代替実施形態では、再使用TXは、第1のTXまたは第1のRXからの(TXOP再使用が許可されることの)そのような明示的なインジケーションを受信または検出することなしにTXOPを再使用するかどうかを自動的に決定し得ることに留意されたい。
[00176]たとえば、第1のTXは、「通常」接続(たとえば、CSMAまたは別の競合解消機構)下でRTSメッセージ、CTSメッセージ、PPDUなどの第1のメッセージを送信することができ、第1のメッセージが第1のTXOPに関連付けられる。第1のメッセージ(またはそれの少なくとも一部分)は、第1のメッセージの送信元と宛先とを識別するために再使用TXによって使用可能である情報を含むことができる。たとえば、第1のメッセージは、第1のTXを第1のメッセージの送信元として識別し、および/または第1のRXを第1のメッセージの宛先として識別するために使用され得るPHY SIGフィールドにおける1つまたは複数のビットを含むことができる。再使用TXは、第1のメッセージが再使用TXにアドレス指定されているとき、第1のメッセージの宛先が第2のメッセージの宛先と同じであるとき、第2のメッセージが第1のTXもしくは第1のRXにアドレス指定されているとき、またはそれらの任意の組合せのとき、第1のTXOP中に第2のメッセージを送るために第1のTXOPを再使用しないことを決定し得る。
[00177]別の例として、再使用TXは、(第1の送信機によって送られた特定のメッセージに関連する)特定のTXOPを再使用するかどうかを、(第1の送信機によって送られた先行メッセージに関連する)先行TXOPに関連するデータに基づいて決定することができる。例示すると、データは、履歴データに含まれ、再使用送信機が先行TXOPを再使用する明白な許可を受信したかどうかを示し得る。したがって、再使用TXは、特定のTXOPに対応する明白な許可を受信しないが、再使用TXは、以前のTXOPの再使用に対応する以前の明白な許可に基づいて、特定のTXOPを再使用するかどうかを決定することができる。
[00178]特定の実施形態では、第1のTXおよび/または第1のRXは、アップリンク(UL)送信、ダウンリンク(DL)送信、およびP2P送信に関して図1を参照しながら説明したように、第1のメッセージに含まれる部分的なBSSIDなど、部分的なBSSIDに基づいて識別され得る。
[00179]許可の明示的なインジケーションが第1のメッセージにおいて受信されなかったとき、再使用TXは、例示的な非限定的例として、第1のメッセージ(たとえば、PPDU)が再使用TXにアドレス指定されていないとき、第1のメッセージの宛先が第2のメッセージの宛先と同じではないとき、第2のメッセージが第1のTXに、もしくは第1のRXにアドレス指定されていないとき、第1のメッセージの信号強度が再使用クリアアクセスチャネル(CCA)しきい値および/もしくはRX CCAしきい値を満たす(たとえば、再使用CCAしきい値および/もしくはRX CCAしきい値よりも小さい)とき、ならびに/またはネットワーク割振りベクトル(NAV)がまだ設定されていないとき、(第1のTXOP中に第2のメッセージを送るために)第1のTXOPを再使用することを決定し得る。
[00180]特定の実施形態では、再使用CCAしきい値は、第1のメッセージのMCS、再使用TXが第2のメッセージを送信する際のTX電力、プリアンブルのタイプ(11n/11ac/11ax)、第1のメッセージに(たとえば、SIGフィールドに)含まれる1つもしくは複数の他のインジケーション、たとえば、持続時間、ショートガードインターバル(GI:guard interval)、ロングGI、コーディング(たとえば、802.11acもしくは802.11nパケットにおけるバイナリ畳み込みコーディング(BCC:binary convolutional coding)もしくは低密度パリティ検査(LDPC:low-density parity check)のインジケーション)、空間ストリームの数、帯域幅、またはそれらの任意の組合せの関数であり得る。たとえば、再使用TXは、以下の不等式が真である場合に、第2のメッセージを送信するために第1のTXOPを再使用することを決定することができる。
[00181] RSSIfirst_message <= CCA threshold + (Default TX power - TXPower_reuseTX)
[00182]上式で、RSSIfirst_messageは、第1のメッセージに関連する信号強度であり、Default TX powerは、(たとえば、IEEE802.11規格などの業界規格において定義される)再使用TXのデフォルト送信電力であり、TXPower_reuseTXは、再使用TXが第2のメッセージを送信する際の所期送信電力である。
[00183]同様に、(たとえば、第1のTXOPの再使用中に第2のメッセージの送信中に使用される)所期TX帯域幅も、次のようなCCAしきい値(CCA threshold)についてのオフセット(offset)を計算するために使用され得る。
[00184] RSSIfirst_message <= CCA threshold + Offset(TXBandwidth_reuseTX / Default Bandwidth)
[00185]上式で、TXBandwidth_reuseTXは、所期TX帯域幅であり、Default Bandwidthは、業界規格によって定義された値または受信されたPPDUに関連する帯域幅(BW)に対応する値であり得る。特定の実施形態では、CCAしきい値は、−62dBmまたは−82dBmなどのデフォルト(たとえば、業界規格)CCAしきい値であり得る。代替的に、CCAしきい値は、例示的な非限定的例として、第1のメッセージのMCSに基づくオフセット、第1のメッセージのSIGフィールドインジケータに基づくオフセット、またはそれらの組合せなど、第1のメッセージに関連する1つまたは複数のインジケータに基づいて決定される1つまたは複数のオフセットによって調整され得る。例示すると、CCAしきい値(CCA threshold)は、以下に基づいて決定され得る。
[00186] CCA Threshold = -62 (または -82) - offset(MCS) + offset(SIG_indication)
[00187]上式で、offset(MCS)は、第1のメッセージのMCSに基づくオフセットであり、offset(SIG_indication)は、第1のメッセージのSIGフィールドインジケータに基づくオフセットである。特定の実施形態では、オフセットは、(BPSK変調、1/2コーディングレートに対応する)MCS0の場合に0であり得る。オフセットは、(4位相シフトキーイング(QPSK)、1/2に対応する)MCS1の場合に5であり得る。オフセットは、(QPSK、3/4に対応する)MCS2または(16ポイント直交振幅変調(16QAM:16-point quadrature amplitude modulation)、1/2に対応する)MCS3の場合に10であり得る。オフセットは、(64ポイントQAM(64QAM)、2/3に対応する)MCS4の場合に15であり得る。オフセットは、(64QAM、2/3に対応する)MCS5の場合に20であり得る。オフセットは、(64QAM、3/4に対応する)MCS6または(64QAM、5/6に対応する)MCS7の場合に25であり得る。代替実施形態では、異なるオフセット値は、異なるMCSインデックスに対応し得る。
[00188]特定の実施形態では、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定するために使用される再使用容認(たとえば、許可)および/またはCCAしきい値は、第1のメッセージの一部分(たとえば、SIGフィールド)の内容の代わりに、またはその内容に加えて、第1のメッセージのタイプの関数であり得る。例示すると、再使用TXは、SIGフィールドを復号する前に、第1のメッセージのタイプを決定することができる。たとえば、再使用TXが802.11nまたは802.11acパケットを受信した場合、再使用TXは、802.11nまたは802.11acパケットにおけるいかなる特定のフィールドの値にも関係なく、第1のTXOPの再使用が許可されないと自動的に決定することができる。別の例として、再使用TXが802.11axパケットを受信した場合、再使用TXは、802.11axパケットにおけるいかなる特定のフィールドの値にも関係なく、第1のTXOPの再使用が許可されると自動的に決定することができる。
[00189]図12を参照すると、再使用送信機を動作させる方法の特定の実施形態が説明され、1200と指定されている。方法1200は、図1の再使用送信機140、図10のアクセスポイント1012、1022のうちの1つ、または局1014、1016、1024、1026のうちの1つを使用して実行され得る。
[00190]方法1200は、1202において、第1の送信機によって送られたメッセージの一部分を検出することを含み得る。たとえば、メッセージは、図1の第1のメッセージ120を含むこと、または第1のメッセージ120に対応することがある。
[00191]方法1200は、1204において、一部分に基づいて、メッセージに関連する第1の送信機会(TXOP)の再使用が許可されるかどうかを決定することをさらに含み得る。たとえば、第1のTXOPは、図2の第1のTXOP222を含むこと、または第1のTXOP222に対応することがある。第1のTXOPの再使用が許可されるとき、再使用送信機は、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定することができる。たとえば、第1のTXOPを再使用することの決定は、メッセージが再使用送信機にアドレス指定されているかどうか、第1のTXOPの再使用中に再使用送信機によって送信される第2のメッセージがメッセージの第1の受信機にアドレス指定されているかどうか、またはそれらの組合せに基づき得る。別の例として、第1のTXOPを再使用することの決定は、再使用送信機によって支持されるネットワーク割振りベクトル(NAV)が第1の送信機によって設定されたかどうかに基づくこと、再使用受信機への再使用送信機の物理的近接性に基づくこと、再使用送信機に記憶された履歴データに基づくこと、またはそれらの組合せがあり得る。
[00192]特定の実施形態では、第1のTXOPを再使用することの決定は、再使用送信機と再使用受信機との間のハンドシェイク交換に基づく。ハンドシェイク交換は、送信要求(RTS)メッセージまたは送信可(CTS)メッセージを含むことができる。たとえば、RTSメッセージは、図2のRTSメッセージ262または図5のRTSメッセージ562を含むことができる。CTSメッセージは、図2のCTSメッセージ264または図5のCTSメッセージ564を含むことができる。ハンドシェイク交換は、第1のTXOPの終了とアライメントされるように設定されたネットワーク割振りベクトル(NAV)に関連付けられ得る。
[00193]特定の実施形態では、再使用送信機は、メッセージに関連するプリアンブルにおけるレガシー信号(L−SIG)フィールドに基づいて、または第1の送信機に関連するネットワーク割振りベクトル(NAV)に基づいて、第1のTXOPの持続時間を決定する。
[00194]特定の実施形態では、第1のTXOPを再使用することの決定が行われる。第1のTXOPを再使用することを決定したことに応答して、第1のTXOP中に再使用送信機から第2のメッセージが送られ得る。たとえば、第2のメッセージは、図1の第2のメッセージ150を含むこと、または第2のメッセージ150に対応することがある。第2のメッセージは、第1のTXOPの前または第1のTXOPと同時に終了する図2の再使用TXOP270または第2のTXOP272などの第2のTXOPに関連付けられ得る。
[00195]第2のメッセージが第2の受信機に送られたとき、再使用送信機は、第2の受信機から第2のメッセージに関連するブロック確認応答(ACK)を受信し得る。たとえば、再使用送信機は、第2の受信機にブロックACK要求(BAR)を送り、ブロックACK要求に応答したブロックACKを受信し得る。例示すると、BARは、第1のTXOPの完了後に送られ得る。ブロックACKは、例示的な非限定的例として、やはり第1のTXOP中に受信されること、第1のメッセージに関連するブロックACKを第1の送信機が受信するのと同時に少なくとも部分的に受信されること、または第1のメッセージに関連するブロックACKを第1の送信機が受信してから少なくともショートフレーム間スペース(SIFS)間隔後に受信されることがある。たとえば、ブロックACKは、図3のブロックACK328もしくは図9のブロックACK958を含むこと、またはそれらに対応することがある。
[00196]特定の実施形態では、第1のTXOPを再使用することの決定に応答して、再使用送信機は、バックオフウィンドウ時間期間中に1つまたは複数の譲歩ルールを適用することができる。別の特定の実施形態では、再使用送信機は、第1の送信機の信号値を決定することができ、再使用送信機のクリアチャネルアクセス(CCA)エネルギー検出(ED)しきい値を、決定された信号値以上の値に設定することができる。
[00197]方法1200は、第1の送信機によって送信されたメッセージのTXOPが再使用されることを許可されると再使用送信機が決定することを可能にし得る。
[00198]図13を参照すると、第1の送信機を動作させる方法の特定の実施形態が説明され、1300と指定されている。方法1300は、図1の第1の送信機110、図10のアクセスポイント1012、1022のうちの1つ、または局1014、1016、1024、1026のうちの1つを使用して実行され得る。
[00199]方法1300は、1302において、第1の送信機会(TXOP)の再使用に関連するクリアチャネルアクセス(CCA)しきい値を決定することを含み得る。CCAしきい値は、第1の送信機によって動的に決定され得る。たとえば、第1のTXOPは、図2の第1のTXOP222を含むこと、または第1のTXOP222に対応することがある。
[00200]方法1300は、1304において、第1のTXOPに関連するメッセージの少なくとも一部分を送ることをさらに含むことができ、一部分が、第1のTXOPの再使用に関連するCCAしきい値を示す。たとえば、メッセージは、図1の第1のメッセージ120を含むこと、または第1のメッセージ120に対応することがある。メッセージの一部分は、メッセージのプリアンブルに含まれる信号(SIG)フィールドなどのSIGフィールドにおける値(たとえば、1つまたは複数のビットの値)に基づくCCAしきい値を示すことができる。特定の実施形態では、メッセージの一部分によって示されるCCAしきい値は、第1のTXOPの再使用に関連する規格ベースのCCAしきい値よりも小さい。メッセージの一部分は、第1のTXOPの再使用が許可されることをさらに示し得る。たとえば、メッセージの一部分は、信号(SIG)フィールドにおける値(たとえば、1つまたは複数のビットの値)に基づいて、第1のTXOPの再使用が容認されることを示す。
[00201]特定の実施形態では、CCAしきい値は、メッセージを送る前に決定される。たとえば、CCAしきい値は、例示的な非限定的例として、基本サービスセット(BSS)における第1の送信機と第1の受信機との間のリンクの信号強度に基づいて、または重複基本サービスセット(OBBS)の干渉レベルに基づいて決定され得る。
[00202]別の特定の実施形態では、CCAしきい値は、メッセージの前に第1の送信機によって通信された特定のメッセージに関連して使用された以前のCCAしきい値に基づいて決定される。たとえば、以前のCCAしきい値が、CCAしきい値を生成するために、特定のメッセージの通信に関連するパフォーマンス評価に基づいて調整され得る。
[00203]方法1300は、1つまたは複数のデバイスによって使用されるCCAしきい値を第1の送信機が指定することを可能にし得る。したがって、1つまたは複数のデバイスは、第1の送信機によって送信されたメッセージに関連する第1のTXOPを再使用するかどうかを決定するために、CCAしきい値を使用することができる。
[00204]図14を参照すると、再使用送信機を動作させる方法の特定の実施形態が説明され、1400と指定されている。方法1400は、図1の再使用送信機140、図10のアクセスポイント1012、1022のうちの1つ、または局1014、1016、1024、1026のうちの1つを使用して実行され得る。
[00205]方法1400は、1402において、第1の送信機によって送られたメッセージの一部分を検出することを含むことができ、メッセージが第1の送信機会(TXOP)に関連付けられる。たとえば、メッセージおよび第1のTXOPは、それぞれ図1の第1のメッセージ120および図2の第1のTXOP222を含むこと、またはそれらに対応することがある。
[00206]方法1400は、1404において、一部分に基づいて、第1のTXOPの再使用に関連するクリアチャネルアクセス(CCA)しきい値を決定することをさらに含み得る。再使用送信機は、CCAしきい値に基づいて、図1の第2のメッセージ150などの第2のメッセージを送ることができる。たとえば、第2のメッセージは第1のTXOP中に送られ得る。第2のメッセージが再使用送信機によって送られるとき、再使用送信機は、第2のメッセージの通信に関連するパフォーマンス評価を実行することができる。パフォーマンス評価に基づいて、再使用送信機は、第1のTXOPに続く第2のTXOPを再使用するかどうかを決定することができる。
[00207]特定の実施形態では、第1のTXOPの再使用が許可されるとき、再使用送信機は、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定する。たとえば、再使用送信機は、例示的な非限定的例として、第1の送信機のCCAレベルがCCAしきい値以下であるかどうかに基づいて、メッセージが再使用送信機にアドレス指定されているかどうかに基づいて、第1のTXOPの再使用中に再使用送信機によって送信される第2のメッセージがメッセージの第1の受信機にアドレス指定されているかどうかに基づいて、または再使用送信機によって支持されるネットワーク割振りベクトル(NAV)が第1の送信機によって設定されたかどうかに基づいて、第1のTXOPを再使用することを決定することができる。追加または代替として、再使用送信機は、再使用受信機への再使用送信機の物理的近接性に基づいて、または再使用送信機と再使用受信機との間のハンドシェイク交換に基づいて、第1のTXOPを再使用することを決定し得る。ハンドシェイク交換は、送信要求(RTS)メッセージまたは送信可(CTS)メッセージを含むことができ、再使用送信機は、第1のTXOPの終了とアライメントされるように、ハンドシェイク交換に関連するネットワーク割振りベクトル(NAV)を設定することができる。
[00208]方法1400は、第1の送信機によって指示されたCCAしきい値に基づいて、第1の送信機によって送信されたメッセージのTXOPを再使用するかどうかを再使用送信機が決定することを可能にし得る。
[00209]図15を参照すると、第1の送信機を動作させる方法の特定の実施形態が説明され、1500と指定されている。方法1500は、図1の第1の送信機110、図10のアクセスポイント1012、1022のうちの1つ、または局1014、1016、1024、1026のうちの1つを使用して実行され得る。
[00210]方法1500は、1502において、第1の送信機会(TXOP)に関連する送信要求(RTS)メッセージを第1の受信機に送ることを含むことができ、RTSメッセージが第1の受信機に、第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを示すよう要求する。特定の実施形態では、RTSメッセージは変調およびコーディング方式(MCS)を識別する。RTSメッセージは、図5のRTSメッセージ532を含むこと、またはRTSメッセージ532に対応することがあり、第1のTXOPは、図2の第1のTXOP222を含むこと、または第1のTXOP222に対応することがある。第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを示すよう求める要求は、例示的な非限定的実施形態として、RTSメッセージの媒体アクセス制御(MAC)部分に含まれること、またはRTSメッセージの信号(SIG)フィールドに含まれることがある。RTSメッセージを送ることに加えて、第1の送信機は、第1のTXOPの終了とRTSメッセージのネットワーク割振りベクトル(NAV)をアライメントさせることができる。
[00211]方法1500は、1504において、RTSメッセージに応答した送信可(CTS)メッセージを第1の受信機から受信することをさらに含むことができる。たとえば、CTSメッセージは、図5のCTSメッセージ534を含むこと、またはCTSメッセージ534に対応することがある。第1の送信機は、受信機から受信されたCTSメッセージに基づいて、第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを決定することができる。第1の送信機が第1のTXOPの再使用を許可することを決定したとき、第1の送信機は、第1のTXOPの再使用が許可されることを示すために、プリアンブルなどの(第1のTXOPに関連する)メッセージの一部分を送ることができる。
[00212]特定の実施形態では、第1の送信機は、CTSメッセージに基づいて、第1の受信機に関連する受信機クリアチャネルアクセス(RX CCA)しきい値を決定する。たとえば、RX CCAしきい値は、CTSメッセージに含まれる1つまたは複数のビットによって示され得る。
[00213]特定の実施形態では、CTSメッセージは、第1の送信機と第1の受信機との間の後続メッセージの通信中に使用される変調およびコーディング方式(MCS)を示す。別の特定の実施形態では、CTSメッセージは、第1の受信機の特定のRX CCAしきい値を含む。特定のRX CCAしきい値は、デフォルト変調およびコーディング方式(MCS)などの第1のMCSに関連付けられることができ、第1の送信機は、RX CCAしきい値を生成するために特定のRX CCAしきい値を調整することができる。たとえば、第1の送信機は、第1のMCSとは異なる(第1の送信機によって使用される)第2のMCSに基づいて、特定のRX CCAしきい値の調整をすることができる。
[00214]方法1500は、第1の送信機が、第1の送信機が第1のTXOPの再使用を許可すべきかどうかを第1の受信機に要求し、それによって第1の受信機に第1のTXOPの再使用の制御権を提供することを可能にし得る。
[00215]図16を参照すると、第1の受信機を動作させる方法の特定の実施形態が説明され、1600と指定されている。方法1600は、図1の第1の受信機130、図10のアクセスポイント1012、1022のうちの1つ、または局1014、1016、1024、1026のうちの1つを使用して実行され得る。
[00216]方法1600は、1602において、第1の送信機によって送られた送信要求(RTS)メッセージを受信することを含み得る。たとえば、RTSメッセージは、図5のRTSメッセージ532を含むこと、またはRTSメッセージ532に対応することがある。
[00217]方法1600は、1604において、第1の送信機会(TXOP)に関連する送信可(CTS)メッセージを第1の送信機に送ることをさらに含むことができ、CTSメッセージが、第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを示す。CTSメッセージは、図5のCTSメッセージ534を含むこと、またはCTSメッセージ534に対応することがあり、第1のTXOPは、図2の第1のTXOP222を含むこと、または第1のTXOP222に対応することがある。CTSメッセージの媒体アクセス制御(MAC)部分またはSIGフィールドは、第1のTXOPの再使用が許可されることを示すこと、受信機(RX)クリアチャネルアクセス(CCA)しきい値を示すこと、変調およびコーディング方式(MCS)を示すこと、またはそれらの組合せが可能である。
[00218]特定の実施形態では、第1の受信機は、RTSメッセージ基づいて変調およびコーディング方式(MCS)を決定することができる。MCSに基づいて、第1の受信機は、第1の受信機に関連する受信機(RX)クリアチャネルアクセス(CCA)しきい値を決定することができる。代替的に、第1の受信機は、デフォルトMCSに基づいてRX CCAしきい値を決定することができる。第1の受信機によって送られたCTSメッセージは、第1の受信機によって決定されたRX CCAしきい値を示すことができる。
[00219]別の特定の実施形態では、第1の受信機は、CTSメッセージに関連する送信電力値に基づいて、RX CCAしきい値を決定する。例示すると、第1の受信機は、第1の受信機の特定のRX CCAしきい値を決定することができ、CTSメッセージに関連する送信電力値を決定することができる。送信電力値に基づいて、第1の受信機は、RX CCAしきい値を生成するために特定のRX CCAしきい値を調整することができる。追加または代替として、RX CCAしきい値は、例示的な非限定的例として、1つもしくは複数のチャネルダイナミクス、CCA測定不確実性、または履歴統計に基づいて決定され得る。
[00220]方法1600は、第1のTXOPの再使用が第1の送信機によって許可されるべきかどうかを第1の受信機が指示することを可能にし得る。第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかの制御権を有することによって、第1のTXOPの再使用が、第1のTXOPに関連するメッセージの受信を妨げることになる干渉の量をもたらすことになると第1の受信機が決定したときには、第1の受信機は、第1のTXOPが再使用されることを許可しないことがあり得る。
[00221]図17を参照すると、再使用送信機を動作させる方法の特定の実施形態が説明され、1700と指定されている。方法1700は、図1の再使用送信機140、図10のアクセスポイント1012、1022のうちの1つ、または局1014、1016、1024、1026のうちの1つを使用して実行され得る。
[00222]方法1700は、1702において、第1の受信機によって送られたメッセージの一部分を検出することを含み得る。メッセージの一部分は、第1の受信機によって送られた送信可(CTS)メッセージに含まれ得る。CTSメッセージは、第1の送信機によって第1の受信機に送られた送信要求(RTS)に応答したものであり得る。たとえば、メッセージは、図5のCTSメッセージ534を含み得る。
[00223]方法1700は、1704において、一部分に基づいて、第1の送信機会(TXOP)の再使用に関連する受信機(RX)クリアチャネルアクセス(CCA)しきい値を決定することをさらに含み得る。たとえば、第1のTXOPは、図2の第1のTXOP222を含むこと、または第1のTXOP222に対応することがある。再使用送信機は、RX CCAしきい値に基づいて第1のTXOPを再使用するかどうかを決定することができる。
[00224]特定の実施形態では、再使用送信機はRX CCAしきい値を調整する。たとえば、再使用送信機は、メッセージに関連する変調およびコーディング方式(MCS)を識別することができ、MCSに基づいてRX CCAしきい値を調整することができる。別の例として、再使用送信機は、再使用送信機に関連する送信電力値を決定することができ、送信電力値に基づいてRX CCAしきい値を調整することができ。例示すると、RX CCAしきい値は、送信電力値とデフォルト送信電力値との間の差に基づいて調整され得る。さらに、再使用送信機は、一部分の第1のCCAレベルが調整されたRX CCAしきい値以下であるかどうかに基づいて、第1のTXOPを再使用することを決定することができる。
[00225]特定の実施形態では、第1のTXOPの再使用が許可されるとき、再使用送信機は、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定する。たとえば、第1のTXOPを再使用することの決定は、一部分の第1のCCAレベルがRX CCAしきい値以下であるかどうかに基づき得る。追加または代替として、第1のTXOPを再使用することの決定は、例示的な非限定的例として、第1の送信機の第2のCCAレベルが第1のTXOPに関連するCCAしきい値以下であるかどうか、メッセージが再使用送信機にアドレス指定されているかどうか、第1のTXOPの再使用中に再使用送信機によって送信される第2のメッセージが第1のTXOP中にメッセージを受信する第1の受信機にアドレス指定されているかどうか、または再使用送信機によって支持されるネットワーク割振りベクトル(NAV)が第1のTXによって設定されたかどうかに基づき得る。再使用送信機が第2のメッセージを送るとき、再使用送信機は、第2のメッセージの通信に関連するパフォーマンス評価を実行することができる。パフォーマンス評価に基づいて、再使用送信機は、第1のTXOPに続いて発生し、再使用されることを許可される第2のTXOPを再使用するかどうかを決定することができる。
[00226]別の特定の実施形態では、再使用送信機は、第1のTXOP中に第2のメッセージを送るために第1のTXOPを再使用することの決定を行うことができる。たとえば、再使用送信機は、再使用受信機への再使用送信機の物理的近接性に基づいて第1のTXOPを再使用することを決定し得る。別の例として、再使用送信機は、再使用送信機と再使用受信機との間のハンドシェイク交換に基づいて第1のTXOPを再使用することを決定し得る。ハンドシェイク交換は、送信要求(RTS)メッセージと送信可(CTS)メッセージとを含むことができ、再使用送信機は、第1のTXOPの終了とアライメントされるように、ハンドシェイク交換に関連するネットワーク割振りベクトル(NAV)を設定することができる。ハンドシェイク交換が実行されたとき、再使用送信機は、再使用受信機からCTSメッセージを受信することができ、CTSメッセージに基づいて第1のTXOPを再使用することを決定することができる。
[00227]方法1700は、第1の受信機において再使用送信機によって引き起こされる干渉の量に基づいて、第1のTXOPを再使用するかどうかを再使用送信機が決定することを可能にし得る。
[00228]図18を参照すると、再使用送信機を動作させる方法の特定の実施形態が説明され、1800と指定されている。方法1800は、図1の再使用送信機140、図10のアクセスポイント1012、1022のうちの1つ、または局1014、1016、1024、1026のうちの1つを使用して実行され得る。
[00229]方法1800は、1802において、第1のメッセージに関連する第1の送信機会(TXOP)の再使用が許可されるかどうかを決定することを含むことができ、第1のメッセージが、第1の送信機から第1の受信機に送信される。たとえば、第1のメッセージおよび第1のTXOPは、それぞれ図1の第1のメッセージ120および図2の第1のTXOP222を含むこと、またはそれらに対応することがある。
[00230]方法1800は、1804において、第1の受信機における再使用送信機の干渉レベルに基づいて、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定することをさらに含み得る。第1のTXOPを再使用するかどうかを決定する前に、再使用送信機は干渉レベルを決定することができる。たとえば、再使用送信機は、第1の受信機から受信された管理メッセージに基づいて干渉レベルを決定することができる。別の例として、再使用送信機は、第1の受信機に関連するクリアチャネルアクセス(CCA)レベルに基づいて干渉レベルを決定することができる。例示すると、再使用送信機は、第1の受信機によって送信されたブロック確認応答(BA)に基づいてCCAレベルを決定することができる。別の例として、再使用送信機は、送信要求(RTS)メッセージまたは第1の受信機から送信された送信可(CTS)メッセージに基づいて、干渉レベルを決定することができる。RTSメッセージまたはCTSメッセージは、第1のメッセージの前である送信された特定のメッセージに関連付けられ得る。
[00231]方法1800は、第1の受信機において再使用送信機によって引き起こされる干渉の量に基づいて、第1のTXOPを再使用するかどうかを再使用送信機が決定することを可能にし得る。
[00232]図19を参照すると、再使用送信機を動作させる方法の特定の実施形態が説明され、1900と指定されている。方法1900は、図1の再使用送信機140、図10のアクセスポイント1012、1022のうちの1つ、または局1014、1016、1024、1026のうちの1つを使用して実行され得る。
[00233]方法1900は、1902において、第1のメッセージに関連する第1の送信機会(TXOP)の再使用が許可されるかどうかを決定することを含むことができ、第1のメッセージが第1の送信機から第1の受信機に送信される。たとえば、第1のメッセージおよび第1のTXOPは、それぞれ図1の第1のメッセージ120および図2の第1のTXOP222を含むこと、またはそれらに対応することがある。
[00234]方法1900は、1904において、第1の受信機に関連する受信機(RX)クリアチャネルアクセス(CCA)しきい値に基づいて、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定することをさらに含み得る。第1のTXOPを再使用するかどうかを決定する前に、再使用送信機はRX CCAしきい値を決定することができる。たとえば、再使用送信機は、第1のメッセージに関連する信号(SIG)フィールドに含まれる1つまたは複数のビットに基づいて、または第1の受信機から受信された管理メッセージに基づいて、RX CCAしきい値を決定することができる。別の例として、再使用送信機は、第1のメッセージの前に送信された特定のメッセージに応答したものであるブロック確認応答(BA)など、第1の受信機によって送信されたBAに基づいて、RX CCAしきい値を決定することができる。別の例として、再使用送信機は、送信要求(RTS)メッセージまたは第1の受信機から送信された送信可(CTS)メッセージに基づいて、RX CCAしきい値を決定することができる。RTSメッセージまたはCTSメッセージは、第1のメッセージの前に送信された特定のメッセージに関連付けられ得る。
[00235]方法1900は、第1の受信機によって決定されたRX CCAしきい値に基づいて、第1のTXOPを再使用するかどうかを再使用送信機が決定することを可能にし得る。
[00236]図20を参照すると、再使用送信機を動作させる方法の特定の実施形態が説明され、2000と指定されている。方法2000は、図1の再使用送信機140、図10のアクセスポイント1012、1022のうちの1つ、または局1014、1016、1024、1026のうちの1つを使用して実行され得る。
[00237]方法2000は、2002において、第1の送信機によって送られたメッセージの一部分を検出することを含むことができ、一部分が、メッセージに関連する第1の送信機会(TXOP)の再使用が許可されるかどうかのインジケーションを含まない。方法2000は、2004において、メッセージに関連する第1のTXOPを再使用するかどうかを決定することをさらに含み得る。方法2000は、第1のTXOPを再使用するかどうかを再使用送信機が決定することを可能にし得る。
[00238]図21を参照すると、ワイヤレス通信デバイスの特定の例示的な実施形態のブロック図が示されており、全体的に2100と指定されている。デバイス2100は、メモリ2132に結合されたデジタル信号プロセッサなどのプロセッサ2110を含む。例示的な実施形態では、デバイス2100またはそれの構成要素は、図1の第1の送信機110、第1の受信機130、再使用送信機140もしくは再使用受信機160、またはそれらの組合せに対応し得る。
[00239]プロセッサ2110は、メモリ2132に記憶されたソフトウェア(たとえば、1つまたは複数の命令2168のプログラム)を実行するように構成され得る。追加または代替として、プロセッサ2110は、ワイヤレスインターフェース2140(たとえば、IEEE802.11ワイヤレスインターフェース)のメモリに記憶された1つまたは複数の命令を実施するように構成され得る。特定の実施形態では、プロセッサ2110は、図11〜図20の方法のうちの1つまたは複数に従って動作するように構成され得る。たとえば、プロセッサ2110は、図11〜図20の方法のうちの1つまたは複数を実行するためのTXOP再使用論理2164を含み得る。プロセッサ2110はまた、1つまたは複数のワイヤレスネットワークなどの1つまたは複数のネットワークに関連するデバイスまたはデータ送信に関連する履歴データ2170を決定し記憶するように構成され得る。例示的な実施形態では、履歴データ2170は、TXOP再使用に関連するデータを含む。
[00240]ワイヤレスインターフェース2140は、プロセッサ2110とアンテナ2142とに結合され得る。たとえば、ワイヤレスインターフェース2140は、アンテナ2142を介して受信されたワイヤレスデータが、およびプロセッサ2110に提供され得るように、トランシーバ2146を介してアンテナ2142に結合され得る。
[00241]コーダ/デコーダ(CODEC)2134もプロセッサ2110に結合され得る。スピーカー2136およびマイクロホン2138がCODEC2134に結合され得る。ディスプレイコントローラ2126がプロセッサ2110とディスプレイデバイス2128とに結合され得る。特定の実施形態において、プロセッサ2110、ディスプレイコントローラ2126、メモリ2132、CODEC2134、およびワイヤレスインターフェース2140は、システムインパッケージまたはシステムオンチップデバイス2122に含まれる。特定の実施形態では、入力デバイス2130および電源2144がシステムオンチップデバイス2122に結合される。その上、特定の実施形態では、図21に示すように、ディスプレイデバイス2128、入力デバイス2130、スピーカー2136、マイクロホン2138、アンテナ2142、および電源2144は、システムオンチップデバイス2122の外部にある。しかしながら、ディスプレイデバイス2128、入力デバイス2130、スピーカー2136、マイクロホン2138、アンテナ2142、および電源2144の各々は、1つまたは複数のインターフェースまたはコントローラなどのシステムオンチップデバイス2122の1つまたは複数の構成要素に結合され得る。
[00242]説明する実施形態に関連して、第1の装置は、第1の送信機会(TXOP)の再使用を許可するかどうかを決定するための手段を含む。たとえば、決定するための手段は、図1の第1の送信機110、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、第1のTXOPの再使用を許可するかどうかを決定するための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00243]第1の装置はまた、第1のTXOPに関連するメッセージを送るための手段を含み、メッセージが、再使用送信機による第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを示す。たとえば、送るための手段は、図1の第1の送信機110、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、トランシーバ2146、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、メッセージを送るための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00244]説明する実施形態に関連して、第2の装置は、第1の送信機によって送られたメッセージの一部分を検出するための手段を含む。たとえば、検出するための手段は、図1の再使用送信機140、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、トランシーバ2146、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、一部分を検出するための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00245]第2の装置はまた、一部分に基づいて、メッセージに関連する第1の送信機会(TXOP)の再使用が許可されるかどうかを決定するための手段を含む。たとえば、決定するための手段は、図1の再使用送信機140、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを決定するための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00246]説明する実施形態に関連して、第3の装置は、第1の送信機会(TXOP)の再使用に関連するクリアチャネルアクセス(CCA)しきい値を決定するための手段を含む。たとえば、決定するための手段は、図1の第1の送信機110、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、CCAしきい値を決定するための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00247]第3の装置はまた、第1のTXOPに関連するメッセージの少なくとも一部分を送るための手段を含み、一部分が、第1のTXOPの再使用に関連するCCAしきい値を示す。たとえば、送るための手段は、図1の第1の送信機110、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、トランシーバ2146、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、一部分を送るための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00248]説明する実施形態に関連して、第4の装置は、第1の送信機によって送られたメッセージの一部分を検出するための手段を含み、メッセージが第1の送信機会(TXOP)に関連付けられる。たとえば、検出するための手段は、図1の再使用送信機140、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、トランシーバ2146、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、一部分を検出するための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00249]第4の装置はまた、一部分に基づいて、第1のTXOPの再使用に関連するクリアチャネルアクセス(CCA)しきい値を決定するための手段を含む。たとえば、決定するための手段は、図1の再使用送信機140、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、CCAしきい値を決定するための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00250]説明する実施形態に関連して、第5の装置は、第1の送信機会(TXOP)に関連する送信要求(RTS)メッセージを第1の受信機に送るための手段を含み、RTSメッセージが第1の受信機に、第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを示すよう要求する。たとえば、送るための手段は、図1の第1の送信機110、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、トランシーバ2146、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、RTSメッセージを送るための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00251]第5の装置はまた、RTSメッセージに応答した送信可(CTS)メッセージを第1の受信機から受信するための手段を含む。たとえば、受信するための手段は、図1の第1の送信機110、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、トランシーバ2146、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、CTSメッセージを受信するための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00252]説明する実施形態に関連して、第6の装置は、第1の送信機によって送られた送信要求(RTS)メッセージを受信するための手段を含む。たとえば、受信するための手段は、図1の第1の受信機130、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、トランシーバ2146、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、RTSメッセージを受信するための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00253]第6の装置はまた、第1の送信機会(TXOP)に関連する送信可(CTS)メッセージを第1の送信機に送るための手段を含み、CTSメッセージが、第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを示す。たとえば、送るための手段は、図1の第1の受信機130、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、トランシーバ2146、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、CTSメッセージを送るための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00254]説明する実施形態に関連して、第7の装置は、第1の受信機によって送られたメッセージの一部分を検出するための手段を含む。たとえば、検出するための手段は、図1の再使用送信機140、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、トランシーバ2146、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、一部分を検出するための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00255]第7の装置はまた、一部分に基づいて、第1の送信機会(TXOP)の再使用に関連する受信機(RX)クリアチャネルアクセス(CCA)しきい値を決定するための手段を含む。たとえば、決定するための手段は、図1の再使用送信機140、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、RX CCAしきい値を決定するための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00256]説明する実施形態に関連して、第8の装置は、第1のメッセージに関連する第1の送信機会(TXOP)の再使用が許可されるかどうかを決定するための手段を含み、第1のメッセージが第1の送信機から第1の受信機に送信される。たとえば、第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを決定するための手段は、図1の再使用送信機140、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを決定するための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00257]第8の装置はまた、第1の受信機における再使用送信機の干渉レベルに基づいて、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定するための手段を含む。たとえば、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定するための手段は、図1の再使用送信機140、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定するための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00258]説明する実施形態に関連して、第9の装置は、第1のメッセージに関連する第1の送信機会(TXOP)の再使用が許可されるかどうかを決定するための手段を含み、第1のメッセージが第1の送信機から第1の受信機に送信される。たとえば、第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを決定するための手段は、図1の再使用送信機140、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、第1のTXOPの再使用が許可されるかどうかを決定するための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00259]第9の装置はまた、第1の受信機に関連する受信機(RX)クリアチャネルアクセス(CCA)しきい値に基づいて、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定するための手段を含む。たとえば、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定するための手段は、図1の再使用送信機140、図10のアクセスポイント1012、1022、局1014、1016、1024、1026、図21のワイヤレスインターフェース2140、命令2168を実行するようにプログラムされたプロセッサ2110、TXOP再使用論理2164、第1のTXOPを再使用するかどうかを決定するための1つもしくは複数の他のデバイス、回路、モジュールもしくは命令、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。
[00260]図1〜図21のうちの1つまたは複数は、本開示の教示によるシステム、装置、および/または方法を示し得るが、本開示は、これらの示されたシステム、装置、および/または方法に限定されない。本明細書で示し、または説明する図1〜図21のいずれかの1つまたは複数の機能または構成要素は、図1〜図21の別の1つまたは複数の他の部分と組み合わせられ得る。したがって、本明細書で説明するいずれの単一の実施形態も限定的と解釈されるべきではなく、本開示の実施形態は、本開示の教示から離れることなく適切に組み合わせられ得る。
[00261]本明細書で開示した実施形態に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、構成、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、プロセッサによって実行されるコンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者はさらに諒解されよう。様々な例示的な構成要素、ブロック、構成、モジュール、回路、およびステップは、概してそれらの機能に関して上述された。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、またはプロセッサ実行可能命令として実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約によって決まる。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装することができるが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
[00262]本明細書で開示した実施形態に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはそれら2つの組合せで具体化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD−ROM)、または当技術分野で知られている任意の他の形態の非一時的(non-transient)(たとえば、非一時的(non-transitory))記憶媒体中に存在することができる。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替として、記憶媒体は、プロセッサと一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体は、特定用途向け集積回路(ASIC)に存在することができる。ASICは、コンピューティングデバイスまたはユーザ端末に存在することができる。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、コンピューティングデバイスまたはユーザ端末に個別の構成要素として存在することができる。
[00263]開示した実施形態の上記の説明は、開示した実施形態を当業者が作成または使用することを可能にするために提供されている。これらの実施形態に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義されている原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書に示されている実施形態に限定されることを意図されておらず、以下の特許請求の範囲によって定義される原理および新規な特徴と一致する可能な最も広い範囲を与えられるべきである。