JP2016516483A - 手持ち式眼吸引器 - Google Patents

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Abstract

様々なシステム、プロセス、および技術が、眼吸引を提供することができる。特定の実装では、手持ち式眼吸引器は、電気モーター、蠕動ポンプアセンブリ、流体投入ポート、および流体排出ポートを含むことができる。蠕動ポンプアセンブリは、螺旋巻の圧縮性導管と複数の可変半径ローラーとを含むことができる。このローラーは、ローラーが導管に接触して回転すると、次第に導管を塞ぐよう構成することができ、導管を通して流体をポンプで流すために、2つのローラーが一度に実質的に導管を塞ぐ。流体投入ポートは、蠕動ポンプアセンブリの投入端と流体連通することができ、流体排出ポートは、蠕動ポンプアセンブリの排出端と流体連通することができる。【選択図】図1A

Description

関連出願の相互参照
本願は、2013年3月15日に出願された米国仮特許出願第61/793,987号の利益を主張するものであり、この内容全体が、参照により本明細書に援用される。
本開示は、眼の手術の分野に関し、より具体的には、眼の手術用の吸引器に関する。
ヒトの目は、簡単に言うと、角膜と呼ばれる透明な外側部分を通して光を透過させ屈折させて、水晶体を経て像を目の奥の網膜上に収束させることによって、視覚を提供するように機能する。収束された像の品質は、目の寸法、形状、および長さ、ならびに角膜および水晶体の形状および透明度を含む多くの因子に依存する。
外傷、老化、または疾患によって、水晶体の透明度が低下されると、網膜に透過される光の減少のために視力は低下する。この目の水晶体における欠陥は、医学的に白内障として知られている。この状態の治療は、多くの場合、水晶体の外科的除去およびしばしば眼内レンズ(IOL)と呼ばれる人工水晶体の移植である。
IOLは、多くの場合折りたたみ可能であり、IOLを折りたたませる挿入用カートリッジを介して進められることによって、比較的小さな切開を通して目に挿入される。IOLは、典型的には、プランジャー状装置によって挿入用カートリッジを介して進められる。
IOLを挿入する前に、古い水晶体は、通常、水晶体超音波吸引術と呼ばれる過程を通して除去される。水晶体超音波吸引術では、目の水晶体は超音波ハンドピースで乳化され、目から吸引される。吸引された流体は、灌注水/生理食塩水溶液で置換えられ、これによって前眼房の形状を維持する。灌注液および吸引は、通常、遠隔外科用コンソールによって供給され、遠隔外科用コンソールは、数フィートの長さの管を通してハンドピースに連結されている。
典型的には、第1の段階が水晶体の主要部分を抽出し、一方第2の段階が水晶体のあらゆる残りの小片も除去する。灌注−吸引プローブは、水晶体後嚢をそのまま残しながら、あらゆる残留する皮質物質も吸引するために使用され得る。
眼吸引のための様々なシステム、プロセス、及び技術が開示される。一態様では、手持ち式眼吸引器は、電気モーターと蠕動ポンプアセンブリとを含むことができる。このポンプアセンブリは、螺旋巻の圧縮性導管と、少なくとも1つの可変半径ローラーとを含むことができる。少なくとも1つの可変半径ローラーは、このローラーが導管と接触して回転すると、導管を次第に塞ぐよう構成することができる。少なくとも1つの可変半径ローラーは、導管を通して流体をポンプで流すために導管を一度に実質的に塞ぐよう動作可能であり得る。
別の態様は、眼の手術用の蠕動ポンプを含むことができる。蠕動ポンプは、アーマチュアと、アーマチュアに回転可能に連結した複数のローラーと、可撓性導管と、アーマチュアおよび複数のローラーを包囲するケーシングとを含むことができる。複数のローラーのそれぞれは、第1の半径部分と第2の半径部分とを含むことができる。ケーシングは、可撓性導管を受容し、可撓性導管をアーマチュア及び複数のローラーの周りで誘導するよう構成された螺旋溝を備え、螺旋溝は、螺旋溝の第1の位置において複数のローラーのうちのあるローラーの第1の半径によって接触される場合、可撓性導管が実質的に開状態にあるように、及び螺旋溝の第2の位置において複数のローラーのうちのそのローラーの第2の半径によって接触される場合、可撓性導管が実質的に塞がれた状態にあるように、導管を配置する。
様々な態様は、以下の特徴のうちの1つ以上を含んでもよい。少なくとも1つの半径ローラーは、複数の可変半径ローラーを含んでもよい。複数の可変半径ローラーのうちの2つの可変半径ローラーは、導管を通して流体をポンプで流すために、実質的に一度に導管を塞ぐことができる。複数の可変半径ローラーのそれぞれは、可変半径区域と実質的に一定の半径区域とを含むことができる。可変半径区域は、複数の可変半径ローラーのそれぞれが螺旋巻の圧縮性導管と接触して回転すると、螺旋巻の圧縮性導管が実質的に塞がれるまで、螺旋巻の圧縮性導管を徐々に塞ぐよう動作可能であり得る。一定の半径区域は、複数の変半径型ローラーのそれぞれが螺旋巻の圧縮性導管と接触して回転し続けると、閉塞を維持するよう動作可能である。
様々な態様はまた、以下の特徴のうちの1つ以上を含んでもよい。蠕動ポンプアセンブリは、ケーシングも含むことができる。ケーシングの内壁は、螺旋巻の圧縮性導管を受容するための螺旋溝を提供することができる。蠕動ポンプアセンブリは、アーマチュアを含むことができる。複数の可変半径ローラーは、このアーマチュアに回転連結され得る。モーターはアーマチュアを駆動するよう動作可能であり得る。可変半径ローラーの可変半径は、約15度の傾斜を有することができる。
様々な態様はまた、以下の特徴のうちの1つ以上を含んでもよい。第1の半径部分は、第1の半径から第1の半径よりも大きい第2の半径までテーパ状であることができる。第1の半径部分は、第1の半径において実質的に塞がれていない状態で導管に係合し、第1の半径部分が導管に係合する位置が第1の半径から第2の半径まで移動すると、導管を徐々に塞ぐよう構成することができる。第1の半径部分のテーパによって画定される勾配または傾斜は、約15度であり得る。第2の半径部分は、一定の半径を有することができる。導管は、第2の半径部分と接触する場合、実質的に塞がれ得る。
様々な他の特徴は、以下の発明を実施するための形態および特許請求の範囲、ならびに添付の図面から当業者には明らかになるであろう。
例示の蠕動ポンプの部分的断面斜視図であり、それに沿う様々な位置における可撓性導管の断面の変化を示している。 図1Aに示した例示の蠕動ポンプの部分的断面図である。 例示のポンプアセンブリの断面図である。 図2Aのポンプアセンブリの例示の蠕動ポンプの部分的断面図である。 図2Aおよび2Bに示した例示の蠕動ポンプの例示のアーマチュアおよびローラーを示す。 図2A、2B、および2Cに示した例示の蠕動ポンプの斜視図である。 例示の手持ち式眼吸引器の斜視図である。 眼吸引器で使用するための例示の灌注−吸引ユニットの断面図である。
図1A〜1Bは、例示の蠕動ポンプ100を図示する。蠕動ポンプ100は、例えば、手持ち式眼吸引器で使用することができ、その例が以下に説明されるであろう。
蠕動ポンプ100は、モーターシャフト120を含み、これはモーターシャフト120を回転様式で駆動するよう適合させたモーターと機械的に整合するよう構成されている。モーターシャフト120はまた、例えば熱可塑性材(例えば、ポリカーボネート)製であり得るアーマチュア150を回転させるよう構成されている。3つの可変半径ローラー110a、110b、110cは、開口160においてアーマチュア150に枢支連結されている。ローラー110a、110b、110cは、例えば、熱可塑性材(例えば、ポリカーボネート)製であってもよい。ピンニング部位160は、ローラー110a、110b、110cがアーマチュア150に対して回転することを可能にする。例示の蠕動ポンプ100は、3つのローラー110a、110b、110cを含むものとして図示されているが、本開示の範囲はこのように限定されない。むしろ、他の実装においては、蠕動ポンプ100は、3つを超えるローラーを含んでもよい。さらに他の実装では、蠕動ポンプ100は、3つよりも少ないローラーを含んでもよい。例えば、いくつかの実装においては、わずか単一のローラーが、流体をポンプで流すよう使用され動作可能であってもよい。
蠕動ポンプ100はまた、蠕動ポンプを包囲するケーシング170を含む。ケーシング170は、例えば、熱可塑性材(例えば、ポリカーボネート)製であってもよい。他の実装では、ケーシング170は他の材料から作られてもよい。例えば、いくつかの実装では、ケーシング170は、ステンレス鋼またはチタンなどの金属から形成されてもよい。さらに他の例では、ケーシング170は、任意の好適な材料から形成されてもよい。
ケーシング170は、可撓性導管130をローラー110a、110b、110cとケーシング170との間で確実に嵌合させるよう構成されている。図1Bから理解されるように、ケーシング170は、ケーシング170の内表面172に形成された螺旋ガイド溝140を含む。螺旋ガイド溝140は、ケーシング170の周囲で導管130に対して構成されている。導管130は、例えば、ホース、管、または他の導管であってもよく、可撓性材料から作られてもよい。例えば、導管130は、エラストマー(例えば、シリコーンゴム)または熱可塑性エラストマーから形成されてもよい。他の実装では、導管130は、任意の好適な材料から形成されてもよい。作動中に、流体は蠕動ポンプ100の投入端Aで導管130を経て蠕動ポンプ200に入り、蠕動ポンプ100の排出端Eで出る。
3つのローラー110a、110b、110cが図1に示されているが、他の実装では、ポンプは単一のローラーを含み、流体をポンプで流すために動作可能であってもよい。例えば、ローラーによる導管圧縮の場所の間でローラーに流体の容積をトラップさせるために螺旋導管のコイルの間に十分な重複があるように螺旋巻き導管を有するポンプが、流体をポンプで流すよう動作可能であり、本開示の範囲内に入る。
図1Bでより明確に理解されるように、アーマチュア150は、第1および第2のフランジ152を含む。フランジ152は、複数のタブ156を含む。タブ156は、ローラー110a、110b、110cが連結されている開口160を含む。開口160は、ピン162を受容する。いくつかの例では、ピン162は、ローラー110a、110b、110cと一体的に形成されてもよい。他の例では、ピン162は、ローラー110a、110b、110cとは別個であってもよく、ピンがそれを貫通して伸びてもよい。
図1Bに図示するように、ローラー110a、110b、110cは、第1のゾーン112と第2のゾーン114とを含むことができる。第1のゾーン112は可変半径を有することができる。特に、第1のゾーン112は、テーパ状の形状を有することができる。第2のゾーン114は、実質的に一定の半径を含むことができる。図示した実装では、第1のゾーン112は、第2のゾーン114と比べて約15度の傾斜を有することができる。他の傾斜が他の実装において使用されてもよい。他の実装は、他の形状を有してもよい。例えば、ローラーは一定の勾配、ある勾配から実質的に定半径の表面への漸進的な移行、または不規則な勾配を備えた単一のゾーンを有してもよい。
作動中に、ローラー110a、110b、110cは、これらがアーマチュア150上のケーシング130の内側の周辺で回転すると、導管130を圧縮しかつ解除する。点B、C、およびDは、これらの対応する位置における導管130の断面形状を示している。特に、これらの点は、導管130のこれらの位置の変形の形状を反映し、導管130内の通路がローラー110a、110b、および110cによる導管130の圧縮によって塞がれる量を図示している。投入端Aの近辺では、導管230の一部は、ローラー110cの第1のゾーン112により接触され、これは、接触点において減少した半径値を有する。この場合、導管130は、接触点において実質的に開状態にあり、流体はこの点では導管に流れ込むことができる。アーマチュア150がケーシング170の周りにローラー110a、110b、110cを進めるにつれて、ローラー110a、110b、110cの可変半径のために、導管130の閉塞は、スムーズに増大する。例えば、点Bにおいては、導管130のおよそ半分がローラー110aの第2のゾーン114によって塞がれているが、一方導管の他の半分は、ローラー110aの第1のゾーン112によって部分的に塞がれているに過ぎない。導管130は、可変半径ローラー110a、110b、110cおよびケーシング170の内表面172に沿う導管130の螺旋形状の結果として、次第に塞がれる。ローラー110a、110b、110cがアーマチュア150内で導管130に対して回転されるにつれて、ローラー110a、110b、110cのいずれか1つが導管130と接触する位置が、ケーシング170の内表面172に沿う及びこれに対する導管130の螺旋形状(すなわち、傾斜した形状)のために変化する。
点Cにおいては(図1Aに示すような)、導管130は、ローラー110cの第2のゾーン114と実質的に完全に接触状態にあり、導管130が実質的に完全に塞がれている状態をもたらす。さらに、点Dでは、導管130は、ローラー110cの第2のゾーン114と実質的に完全に接触状態にあり、導管130が実質的に完全に塞がれている状態をもたらす。したがって、流体は、ローラー110bおよびローラー110cなどのローラーの間で導管130内に取り込まれる。ローラー110a、110b、110cがケーシング170の周りで移動し続けるにつれて、ローラー110a、110b、110cは、導管130を通して、および排出端Eの外へ物質(例えば、流体、スラリー、または他の流動性物質)を蠕動的に輸送する。排出端Eにおいては、導管130は、ケーシング150を出る。その結果、ローラーは導管130との接触を失い、これによって、ローラーがそれぞれ導管内130で形成する閉塞を解除する。図示した実装において、例えば、ローラー110cのさらなる回転は、その第2のゾーン114に導管130との接触を失わせることになり、導管130は圧縮を解除し、それを貫通して形成される通路を開くであろう。したがって、ローラー110bがケーシング170の内表面172の周りで回転し続けると、ローラー110bは、ローラー110bとローラー110cとの間に取り込まれた流体を放出することができる。
ポンプシステム100は、多種多様な特徴を有する。例えばローラー110a、110b、110cのテーパ状部分(すなわち、第1のゾーン112)は、導管130が徐徐に圧縮されることを可能にする。このことが導管130を通って流れる物質の脈動を減少させる。この脈動における減少は、これが眼内吸引流体の追従性を改善し、処置を実施するために必要な時間を最小限にとどめることができるために、ポンプシステム100が例えば手持ち式眼吸引器で使用される場合、有利である。別の例として、テーパ状部分を有するローラーは、たとえ必要であっても、適切に機能するためにわずかな表面潤滑油を必要とし、したがって駆動モーターで必要とされる操作トルクを減少させ、ならびに潤滑油浴を作成する必要性を排除することができる。追加の例としては、導管130が螺旋ガイド溝に沿って延びているために、ポンプシステムの全体の長さが縮小される。寸法の縮小は、このような形状が使用の容易性を高めるために、ポンプシステム100が、例えば手持ち式眼吸引器で使用される場合に特に有利である。
図1Aおよび1Bは、例示の蠕動ポンプ100を図示しているが、他の蠕動ポンプは、より少ない、追加の、及び/または異なる配置の構成部品を含んでもよい。例えば、ポンプシステムは、追加のローラーを含んでもよい。別の例として、ポンプシステムは、ケーシングの周囲でより多くの導管のコイルを含んでもよい。さらなる例として、ポンプシステムは、螺旋パターンで多数の導管を含んでもよい。螺旋状に構成された可撓性導管を有する実装において、可変半径ローラーは、アーマチュアが回転すると、複数の導管に同時に係合するよう動作可能である。したがって、多数の導管によって、ポンプシステムは、流体排出流速を増加するよう動作可能である。
他の実装もまた可能である。例えば、別の例示のポンプは、完全なコイルよりも短いものを形成する可撓性導管の長さを含んでもよい。このような実装においては、ポンプは、流体を蠕動的に輸送するために、どの時点においても完全に圧縮している導管の長さと係合した少なくとも2つのローラーを含む。いくつかの例では、導管の長さは、コイルの半分を形成してもよい。他の実装では、ポンプは、コイルの半分以上を形成する導管の長さを含んでもよく、一方他のポンプは、コイルの半分より短いものを形成する導管の長さを有してもよい。
図2A、2B、2C、および2Dは、手持ち式眼吸引器で使用するための例示のポンプアセンブリ200を図示する。図2Aは、ポンプアセンブリ200の断面図を示し、図2Bは、部分的に断面化されたケーシング207を有する、ポンプアセンブリ200の一部を形成する蠕動ポンプ210の斜視図を示し、ならびに図2Cは、ローラー212およびアーマチュア214を示すために取り除かれたケーシング270および可撓性導管230を有する蠕動ポンプ210を示す。図2Dは、蠕動ポンプ210の斜視図を示す。
ポンプアセンブリ200は、図2Aに示すハンドピース205などのハンドピースに連結され得る。ハンドピース205は、ポンプアセンブリ200にそれに形成されたポート204において連結することができる。いくつかの例では、ハンドピース205は、水晶体超音波吸引術のハンドピースであり得る。他の例では、ポンプアセンブリ200は、例えば、吸引能力を含む任意のハンドピースに連結されてもよい。一般的に、ポンプアセンブリ200は、モーター225と蠕動ポンプ210とを含む。いくつかの例では、蠕動ポンプ210は、蠕動ポンプ100と同様であり、それと同様な様式で動作してもよい。
蠕動ポンプ210は、多数の可変半径ローラーを含む。図示した例では、蠕動ポンプ210は、第3のローラー212が、蠕動ポンプ210の形状により隠れているために、2つだけが示されているが、3つのローラー212を含む。他の実装では、蠕動ポンプ210は、追加のまたはより少ないローラー212を含んでもよい。いくつかの実装では、わずか単一のローラー212が使用されてもよい。例えば、単一のローラー212は、複数の導管230のコイルを有する蠕動ポンプで使用されてもよい。示した例では、ローラー212は、テーパ状の端部分201と一定半径部分203とを含む。ローラー212は、モーター230によって駆動されるアーマチュア214に回転自在に取付けられる。蠕動ポンプ100と同様に、可撓性導管230は、アーマチュアの周りに巻き付けられ、ケーシング270の内表面とローラー212との間に配置される。いくつかの例では、アーマチュア214は、モーター225の回転可能なシャフトに連結され得る。
いくつかの例では、モーター225は、電気モーターであり得る。例えば、モーター225は、直流(DC)モーターであってもよい。他の例では、モーター225は、例えば、無ブラシ電気モーターであってもよい。しかしながら、さらに他の例では、モーター225は、アーマチュア214を回転させるよう動作可能な任意の装置であってもよい。
示すように、蠕動ポンプ210は、モーター225の端部に配置されている。ケーシング270は、モーター225を取り囲むハウジング227に連結するよう適合されている。例えば、ハウジング227は、ケーシング270の第1の端部272に受容されるカラー229を含んでもよい。いくつかの実装では、モーター225は、異なる外科的処置間で再使用可能であるアセンブリの一部であってもよい。
図2Dを参照すると、蠕動ポンプ210はまた、蠕動ポンプ210に流体を提供する投入ポート260と、蠕動ポンプ210から流体を放出するための排出ポート220とを含むことができる。いくつかの例では、蠕動ポンプ210は、使い捨てであってもよい。例えば、蠕動ポンプ210は、外科的処置後に、モーター225から取り外され、廃棄されてもよい。いくつかの実装では、ケーシング270および導管230は、ローラー212と接触した状態から長手方向に変位させられることによってなど、取り外され、廃棄されてもよい。
いくつかの例では、ケーシング270は、モーター235用のハウジング227の一部を形成することができる。いくつかの例では、ケーシング270は、ハウジング227の着脱可能な部分であってもよい。したがって、いくつかの例では、ケーシング270またはその一部は、蠕動ポンプ210またはその部品(例えば、導管230、アーマチュア214、および/またはケーシング270それ自体の一部)は、取り外されかつ廃棄されるように取り外し可能であってよい。なおその上、さらに他の実装において、ポンプアセンブリ200は、1回以上の使用の後に完全に使い捨てであってもよく、またはその使用後に完全に再使用可能であってもよい。
作動中に、ポンプアセンブリ200は、例えば、水晶体超音波吸引術プローブ、灌注−吸引プローブ、または硝子体摘出術プローブなどの1つ以上の手持ち式装置に、それらに吸引を提供するために、着脱可能に連結されてもよい。ポンプアセンブリ200および手持ち式装置は、例えば、一体型ユニットを形成してもよい。例えば、上述のように、ポンプアセンブリ200は、水晶体超音波吸引術プローブ、灌注−吸引プローブ、または硝子体摘出術プローブに連結されてもよく、及び組み合わされて、単一の手持ち式装置を形成してもよい。いくつかの例では、これらのプローブは、あるタイプの灌注を必要とする場合がある。いくつかの実装では、灌注は、外科用コンソール、重力供給型のバッグ、または任意の他の適切な技術によって提供されてもよい。
ポンプアセンブリ200は、多種多様な特徴を有する。蠕動ポンプ210は、ハンドピース内に直接配置されているために、吸引流に関連する不要な効果、例えば、ハンドピースを通過する吸引された物質の詰まりに起因する吸引流の閉塞が最小化されるかまたは排除される。例えば、ハンドピースの流路内に詰まっている吸引された材料から、流れは塞がれる場合がある。吸引が遠隔のコンソール内で生じるような場合、吸引を供給し吸引された物質を遠隔のコンソールに運ぶために使用される長い、可撓性の導管のために、障害物の回避時にサージが生じ得る。いくつかの例では、長い、可撓性の導管は、長さが6フィートまたはそれ以上の場合がある。さらに、本明細書に記載される蠕動ポンプ内で使用され、蠕動動作を作り出すために使用される可変半径ローラーは、引き込み(lead−in)角を含むテーパ状部分を組み込むことができる。テーパ状部分のこの引き込み(lead−in)角によって、ローラーが流体の蠕動性変位を作り出すにつれて、流体流中の脈動を最小限にとどめるために、ローラーは導管を徐々に塞ぐ。
吸引部位に対して蠕動ポンプが近接していること(例えば、一体型の手持ち式ハンドピースの部品としての蠕動ポンプを含む);より正確に流体流を制御するための能力、ならびにハンドピース内に制御された真空を生じるための能力が、ユーザーが水晶体除去処理を成功裏に完了することに役立つ。特に、テーパ状ローラーに起因する脈動の減少は、吸引中の改善された取り込みおよび粒子の保持を提供する。これは、蠕動ポンプによって生じる真空が、変動が少ないためである。さらに、水晶体超音波吸引術の背景において、改善された取り込みおよび粒子の保持によって、水晶体超音波吸引エネルギーは、より効率的に粒子に伝達される。粒子の改善された取り込みによって、粒子はより迅速に乳化され、これによって処理手順の合計時間を減らすことができる。したがって、より大きな組織粒子を除去するために必要な時間を削減することができ、患者の不快感および回復時間を減少させることができる。
その上、可変半径ローラーは、たとえ必要であっても、適切に機能するためにわずかな表面潤滑油を必要とし、したがってローラーを可撓性導管に対して回転させるために、モーターで必要とされる操作トルクを減少させ、ならびに潤滑油浴を作成する必要性を排除する。
図3は、手持ち式眼吸引器300の例を図示する。手持ち式眼吸引器300は、例えば、蠕動ポンプ100または蠕動ポンプ210と同様なポンプを含んでもよい。いくつかの実装では、手持ち式眼吸引器300は、再使用可能な部分310と使い捨て部分320とを含むことができる。再使用可能な部分310は、モーター部分330を含むことができ、使い捨て部分320は、ポンプ部分340を含むことができる。モーター部分330は、モーター235と同様なモーターを含んでもよい。ポンプ部分340は、上述したような蠕動ポンプを含んでもよい。使い捨て部分320はまた、投入ポート350と排出ポート360とを含んでもよい。
モーター部分330は、形状が概ね円筒形であるものとして図示されているハウジング332を含むことができ、これは、ユーザーによる操作の容易さを提供することができる。しかしながら、ハウジング332は、他の実装において他の形状を有してもよい。したがって、他の実装においては、ハウジング332は、円筒形以外の形状を有してもよい。モーター部分330はまた、ハウジング332内に配置されたモーターを含む。いくつかの実装では、モーターは、DCモーターなどの電気モーターであり得る。しかしながら、本開示はこれに限定されるものではなく、モーターは、ポンプ部分340を動作させるのに適切な任意の装置であってもよい。
ポンプ部分340は、ハウジング332と対をなして嵌合するように適合されたハウジング342を含んでもよい。例えば、ハウジング342の端部343は、ハウジング332の端部333を受容することができる。さらに、いくつかの実装では、ハウジング342とハウジング332は、ねじ込み式インターフェース、スナップ嵌合、または締り嵌めで一緒に連結されてもよい。しかしながら、任意の他の好適な接続技法が使用されてもよい。ポンプ部分340はまた、本明細書に記載されるポンプの1つ以上と同様であり得る蠕動ポンプを含んでもよい。
上述したように、使い捨て部分320はまた、投入ポート350と排出ポート360とを含んでもよい。いくつかの実装では、投入ポート350は、一体型の手持ち式ユニットを形成するために、手持ち式装置(例えば、水晶体超音波乳化術プローブまたは灌注−吸入プローブ)に連結するよう適合されてもよい。いくつかの実装では、投入ポート350は、例えば、ルアー結合の雌型部分であってもよい。
いくつかの実装では、使い捨て構成要素320は、ハウジング332を完全に組み込んでもよい。あるいは、使い捨て構成要素320は、ハウジング332と互いにかみ合うよう構成された別個の使い捨て部品を形成してもよい。当業者であれば、再使用可能な構成要素と使い捨て構成要素の多種多様な組み合わせが存在することも理解されるであろうし、本開示はこれらの組み合わせの全てを包含することを意図している。
典型的な眼の手術(例えば、白内障の水晶体除去)の際に、様々な流体および組織が目から吸引されねばならない。例えば、天然の眼内流体(例えば、眼房水)および供給された灌注水(例えば、水/生理食塩水溶液)が吸引され得る。さらに、乳化された水晶体の一部ならびに皮質物質などの他の物質が、白内障水晶体除去においては取り除かれる必要があり得る。眼吸引器300は、このような流体および組織を吸引するために使用することができる。
本明細書に記載されるタイプのポンプを一体化する、すなわち、手持ち式装置上に全体的に収容された、本明細書に記載されるタイプの手持ち式装置は、多数の利点を提供する。このような装置は、閉塞後のサージに対して迅速な応答を提供する。この装置はまた、吸引経路内の物質の詰まりに関連する閉塞後のサージの影響を低減する。特に、この装置は、閉塞後サージ中に吸引される流体の量を減少させる。この減少は、装置内の可撓性導管の近接性および短い長さにより達成される。これらの装置のモーターは、ポンプを通る流速を制御するために、可変速度で駆動され得る。
これらの手持ち式装置内のポンプの近接性は、真空中の変動に対して迅速な調整も提供する。これらの装置はまた、低下した流体流速脈動の結果としての改善された取り込みならびに粒子の保持、または可変半径ローラーの結果としてのこれらの脈動の大きさの低減を提供する。急速な真空および放出応答は、コンソール内のポンプと比べて、チップとポンプとの間のより短い流体柱に起因する。したがって、閉塞後サージ、すなわち、吸引流路内の閉塞の除去による目からの流体のサージが減少される。これらの特徴は、水晶体前嚢の一体性を保護し、灌注溶液中に懸濁される破片の流動性を改善する。
さらに有利なことに、これらの装置は、圧力制御管の代わりに薄壁管を可能にすることによって、コストおよび吸引流体力学カセットの組立てを減少させ、二重管灌注/吸引形状の製造を簡易化することができる。
図4は、例示の灌注−吸引(「I/A」)ユニット400を図示する。このI/Aユニット400は、例えば、ポンプ部分340のようなポンプユニットと共に使用されてもよい。
例示のI/Aユニット400は、チャネル414を画定するハウジング410、チャネル414内に受容されるインサート411、ハウジング410の近位端430で形成される凹部421内に受容される雄型ルアー継手419、およびハウジング410の遠位端442に連結されるスリーブ420を含む。ハウジング410は、剛性材料から形成されてもよい。例えば、ハウジング410は、剛性プラスチック、金属または他の好適な材料から形成されてもよい。ハウジング410は、チャネル444を画定する注入ポート412も含む。
いくつかの実装では、雄型ルアー継手419は、ポリマーから構成されている。他の実装では、雄型ルアー継手419は、金属または任意の他の適切な材料から構成されてもよい。
インサート411は、貫通して延びるチャネル417を画定する。雄型ルアー継手419は、チャネル436を画定する。I/Aユニット400はまた、インサート411の遠位端432から延びるカニューレ424も含む。カニューレ424の近位端434は、遠位端432でチャネル417内に受容される。カニューレ424は、貫通して延びるチャネル425を画定する。チャネル417、425、および436は、互いに連通し、吸引通路438を画定する。
スリーブ420は、チャネル422を画定する。ハウジング410の遠位端は、チャネル422内に受容され得ることで、スリーブ420は、ハウジング410の遠位端を超えて膨張し、封止された界面を形成する。他の実装では、他の係合(例えば、ねじ込み式又は有棘式)が使用されてもよい。カニューレ424は、チャネル422を通って延在し、したがって、カニューレ424の遠位端426がスリーブ420の遠位端442を超えて延在する。いくつかの例では、カニューレ424は、全体的にまたは一部分がプラスチック材料から形成されてもよい。他の実装では、カニューレ424は、ステンレス鋼またはチタンなどの金属から形成されてもよい。他の例では、カニューレ424は、任意の好適な材料から形成されてもよい。さらに、いくつかの例では、カニューレ424は、チップ431を含んでもよい。チップ431は、例えば、水晶体嚢に磨きをかけるために利用され得る。いくつかの例では、チップ431は、カニューレ424に一体の部分であってもよい。例えば、カニューレ424がプラスチックから形成されている場合、チップ431は、それに一体の部分であってもよい。カニューレ424が金属から形成されている実装においては、チップ431は、カニューレ424の遠位端426に施されたプラスチックから形成されてもよい。例えば、チップ431は、カニューレ424にオーバーモールドされてもよい。
インサート411の外表面及びハウジング411の内表面は、ハウジング410を通って延びる環状空間440を画定する。環状空間440は、吸引通路438からは離隔されている。環状空間440は、チャネル422、444と連通し、注入通路446を画定する。チャネル422と環状空間438との間の連通は、インサート411の遠位端上に形成された軸方向に延びる突部450の間の空間によって達成することができる。注入通路446は、吸引通路438からは流体離隔されている。
水/生理食塩水溶液などの輸液剤(例えば、平衡塩類溶液)は、注入ポート412を介して注入通路446に導入される。いくつかの実装では、輸液剤は、矢印423で示すように、スリーブ420の遠位端442においてI/Aユニット400から出る。他の実装では、スリーブ420は、その遠位端442で形成された1つ以上のポート443を含んでもよく、これらポートは灌注液の流出を可能にする。輸液剤は、目の洗浄または研磨プロセスなどの処置中に目に提供されてもよい。輸液剤は、例えば、外科用コンソールによって提供されてもよい。
矢印427によって表された吸引された物質は、遠位開口部448を介して、I/Aユニット400の吸引通路438に引き込まれる。吸引された物質は吸引通路438を通過し、雄型ルアー継手419を介してI/Aユニット400から出る。
作動中に、I/Aユニット400は、ポンプアセンブリ200または吸引器300などの本明細書に記載されたタイプと同様なポンプアセンブリに連結され得る。ポンプアセンブリは、蠕動ポンプを含んでもよい。例えば、ポンプアセンブリは、蠕動ポンプ100、200などの蠕動ポンプを含んでもよい。例えば、I/Aユニット400は、雄型ルアー継手419において手持ち式ポンプユニットに連結され得る。I/Aユニット400はまた、灌注供給ライン(例えば、外科用コンソールからの)に連結され得る。例えば、I/Aユニット400は、注入ポート412において灌注供給ラインに連結され得る。チップ431は、既存の切開を通して目に挿入されてもよい。眼内の物質は、水晶体後嚢をそのままにした状態で吸引され得る。例えば、眼球組織(例えば、皮質物質および上皮細胞)などの物質が吸引され得る。同時に、目を安定化させるために流体が灌注されてもよい。加えて、所望されるならば、目の水晶体後嚢が、チップ431で磨かれてもよい。
I/Aユニット400は、多種多様な特徴を有する。例えば、ポンプユニットをI/Aユニット400に対してより近くに配置させることによって、チャンバーの安定性が改善され得る。加えて、I/Aユニット400は、所望されるならば、従来の外科用コンソールと共に使用されてもよい。手持ち式ポンプユニットもまた、灌注−吸引ユニットから遠隔に配置することができ(例えば、人間工学的な理由で)、吸引管を介して灌注−吸引ユニットに連結することができる。
図4は、例示のI/Aユニット400を図示するが、他のシステムが、より少ない、追加の、および/又は異なる配置の構成要素含み得る他のI/Aユニットを使用してもよい。
本明細書で説明かつ記述されてきた種々の実装は、例示の目的のために使用されたに過ぎない。本開示の原理ならびに実際の用途を説明するために、および当業者に、種々の修正を伴う種々の実装が考えられる特定の使用に適しているものとして本開示を理解させるために、これら実装が選択されかつ記載されている。したがって、構成要素の実際の物理的形状は変化してもよい。例えば、構成要素の記述された寸法(複数可)およびそれらの互いに対する図示されたサイジングは、用途に基づいて変化してもよい。さらに、1つ以上の構成要素の形状は、用途に応じて変化してもよい。したがって、例示の実装は、構成要素の物理的寸法、形状、および関係のみを定義するものとして解釈されるべきではない。
眼の手術用の様々なシステムおよび技術が説明され、その他のものも記述されまたは示唆されてきた。しかしながら、当業者であれば、眼の手術を達成しつつも、多種多様な追加、削除、置き換え、ならびに修正がこれらのシステムおよび技術になされ得ることを容易に認識するであろう。したがって、保護範囲は、以下の特許請求の範囲に基づいて判断されるべきであり、特許請求の範囲は1つ以上の実装の1つ以上の態様を取り込むことができる。

Claims (14)

  1. 手持ち式眼吸引器であって、
    電気モーターと、
    蠕動ポンプアセンブリであって、
    螺旋巻の圧縮性導管と、
    少なくとも1つの可変半径ローラーと、を備え、前記少なくとも1つの可変半径ローラーが、前記ローラーが前記導管と接触して回転すると、前記導管を徐々に塞ぐよう構成され、前記少なくとも1つの可変半径ローラーが、前記導管を通して流体をポンプで流すために、前記導管を一度に実質的に完全に塞ぐよう動作可能である、蠕動ポンプアセンブリと、
    前記蠕動ポンプの投入端と流体連通する流体投入ポートと、
    前記蠕動ポンプの排出端と流体連通する流体排出ポートと、を備える、手持ち式眼吸引器。
  2. 前記少なくとも1つの半径ローラーが、複数の可変半径ローラーを備え、前記複数の可変半径ローラーのうちの2つの可変半径ローラーが、前記導管を通して流体をポンプで流すために、前記導管を一度に実質的に完全に塞ぐ、請求項1に記載の手持ち式眼吸引器。
  3. 前記複数の可変半径ローラーのそれぞれが、可変半径区間と実質的に一定の半径区間とを備える、請求項1に記載の手持ち式眼吸引器。
  4. 前記可変半径区間が、前記複数の可変半径ローラーのそれぞれが前記螺旋巻の圧縮性導管と接触して回転すると、前記螺旋巻の圧縮性導管が実質的に完全に塞がれるまで、前記螺旋巻の圧縮性導管を徐々に塞ぐよう動作可能であり、前記一定の半径区間が、前記複数の可変半径ローラーのそれぞれが前記螺旋巻の圧縮性導管と接触して回転し続けると、前記閉塞を維持するよう動作可能である、請求項3に記載の手持ち式眼吸引器。
  5. 前記蠕動ポンプアセンブリが、ケーシングをさらに備え、前記ケーシングの内壁が、前記螺旋巻の圧縮性導管を受容するための螺旋溝を提供する、請求項1に記載の手持ち式眼吸引器。
  6. 前記蠕動ポンプアセンブリが、アーマチュアを備え、前記複数の可変半径ローラーが前記アーマチュアに回転連結される、請求項1に記載の手持ち式眼吸引器。
  7. 前記モーターが、前記アーマチュアを駆動するよう動作可能である、請求項6に記載の手持ち式眼吸引器。
  8. 前記複数の可変半径ローラーの可変半径が、約15度の傾斜を有する、請求項7に記載の手持ち式眼吸引器。
  9. 眼の手術用の蠕動ポンプであって、
    アーマチュアと、
    前記アーマチュアに回転可能に連結される複数のローラーであって、それぞれが第1の半径部分と第2の半径部分とを備える、複数のローラーと、
    可撓性導管と、
    前記アーマチュアおよび前記複数のローラーを取り囲むケーシングと、を備え、前記ケーシングが、前記可撓性導管を受容し、前記可撓性導管を前記アーマチュアおよび前記複数のローラーの周りでガイドするよう構成された螺旋溝を備え、前記螺旋溝の第1の位置において、前記複数のローラーのうちのあるローラーの前記第1の半径部分によって接触されるとき、前記可撓性導管が実質的に開状態であるように、および前記螺旋溝の第2の位置において、前記複数のローラーのうちの前記ローラーの前記第2の半径部分によって接触されるとき、実質的に完全に塞がれた状態であるように、前記螺旋溝が前記導管を配置する、蠕動ポンプ。
  10. 前記第1の半径部分が、第1の半径から、前記第1の半径よりも大きい第2の半径までテーパ状であり、前記第1の半径部分が、前記第1の半径において、実質的に塞がれていない状態で前記導管に係合し、前記導管に係合する前記第1の半径部分の位置が、前記第1の半径から前記第2の半径まで移動すると、前記導管を次第に塞ぐように構成される、請求項9に記載の蠕動ポンプ。
  11. 前記第1の半径部分の前記テーパの勾配が、約15度である、請求項10に記載の蠕動ポンプ。
  12. 前記第2の半径部分が、一定の半径を備える、請求項10に記載の蠕動ポンプ。
  13. 前記導管が、前記第2の半径部分と接触するとき、実質的に完全に塞がれる、請求項12に記載の蠕動ポンプ。
  14. 前記少なくとも1つの可変半径ローラーが、少なくとも2つの位置で同時に前記導管を実質的に完全に塞ぐ、請求項1に記載の蠕動ポンプ。
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