JP2016515161A - 最適化された熱ノズル及び同ノズルを使用する方法 - Google Patents

最適化された熱ノズル及び同ノズルを使用する方法 Download PDF

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Abstract

溶射ガン用のノズル、溶射ガン、及び溶射ガンのノズルを最適化する方法。このノズルは、円錐穴及び円筒穴を有する中央穴を含む。円錐穴は円錐穴部分において円錐壁表面によって画定され、円筒穴は円筒穴部分において円筒壁表面によって画定され、円錐穴部分及び円筒穴部分は、熱が、円筒壁よりも円錐壁から速く除去されるように構成される。

Description

本出願は、2013年1月31日に出願した米国仮出願第61/759,071号の優先権を主張する国際出願であり、この開示の全体が参照によって明白に本明細書に組み込まれる。
連邦政府による委託研究又は開発に関する表明:該当なし
コンパクト・ディスク付録への参照:該当なし
溶射用途で使用される従来のプラズマ・ガン・ノズル(アノード)は寿命が限られている。適切な動作のためにプラズマ電圧が所定の範囲に保たれている限り、ノズルは使用可能である。しかしながら、プラズマ・アークに暴露するとノズル壁が劣化し、プラズマ電圧が低下し、ノズルの寿命も低下する。一般に、ノズルの寿命は40時間未満である。さらに、ガン動作の間、ノズル壁がいくつかの他の条件にさらされ、電圧減衰と、例えばいくつかのノズル設計で用いられるタングステンのライニングの亀裂といったアーク不安定性とをもたらす。
電圧減衰及びアーク不安定性をもたらす条件の影響を最小化するノズル及びそのようなノズルを作製する方法が必要とされている。
一般に、プラズマ・アークのノズル壁への付着を制御するためには、2つの主要な特徴がある。例えば、それらの開示の全体が参照によって明白に本明細書に組み込まれる米国特許第7,030,336号及び米国特許第4,841,114号に説明されている電荷集中は、特定の位置へプラズマ・アークを付着させるのに用いることができる。しかしながら、このやり方でプラズマ・アークの付着を制御するにはガンの寸法形状の変更が必要になり、これは、多くの既存のアプリケーションを噴霧するのに使用される既存のプラズマ・ガンの動作条件に影響を及ぼし得る。
プラズマ・アーク付着点を制御するための第2の特徴は、ノズル壁の熱状態である。表面及び境界条件は、より高温であればプラズマ・アークをより引き寄せやすく、より低温であると引き寄せづらいことが見いだされており、例えば、その開示の全体が参照によって明白に本明細書に組み込まれるPCT/米国特許出願公開第2012/022897号を参照されたい。したがって、このようにして、プラズマ・アークを付着させるための好ましい壁条件をもたらすように熱管理技法を適用することにより、電圧安定及び制御電圧減衰の観点からガン性能を改善することが可能である。
これまでに、プラズマ・ガン・ノズルの設計は、特に冷却に関して、主に実験データを通じて達成されてきた。これらの設計は、プラズマ・アーク付着の領域でプラズマ・ノズル穴の全体に沿って最大の冷却効果を均一にもたらすことに専念してきた。
米国特許第7,030,336号 米国特許第4,841,114号 米国特許出願公開第2012/022897号
本発明の実施例は、溶射ガンのノズルを対象とするものである。このノズルは、円錐穴及び円筒穴を有する中央穴を含む。円錐穴は円錐穴部分(円錐穴セクション)において円錐壁表面によって画定され、円筒穴は円筒穴部分(円筒穴セクション)において円筒壁表面によって画定され、円錐穴部分及び円筒穴部分は、熱が円筒壁よりも円錐壁から速く除去されるように構成される。
実施例によれば、円錐穴部分及び円筒穴部分は銅を含むことができる。
本発明の実施例によれば、少なくとも円錐壁表面及び円筒壁表面の一部分は、タングステン、モリブデン、銀又はイリジウムのうちの1つから形成される。
他の実施例によれば、円錐穴部分の径方向肉厚を円筒穴部分の径方向肉厚よりも大きくすることができる。
さらに、このノズルは、円錐穴部分及び円筒穴部分の少なくとも一部分を取り囲み半径方向に延びる複数のフィンも含むことができる。このフィンは、冷却水路を形成するように配置することができる。さらに、冷却水路の基部は、円筒穴部分の外壁表面の半径方向外側に存在し得る。その代わりに、又はそれに加えて、冷却水路の基部は、円錐穴部分の外壁表面の半径方向外側に存在してよい。なおさらに、円錐穴部分の外壁表面の少なくとも一部分と円筒穴部分の外壁表面の少なくとも一部分が、互いに対して平行であり得る。実施例では、少なくとも円錐穴部分を取り囲む各フィンの少なくとも共通部分(共通セクション)を除去することができ、このノズルは、少なくとも円錐穴部分上に閉じた水路を形成するために、除去された共通部分に配置された連続するウォータージャケットをさらに含むことができる。連続するウォータージャケットは、銅、黄銅、鋼、又はセラミックのうち少なくとも1つを含み得る。
さらなる実施例では、円錐穴部分は、円錐穴部分を通り抜ける冷却水の速度が、円筒穴部分を通り抜ける冷却水の速度よりも高くなるように構成及び配置することができる。
本発明のさらに他の実施例によれば、円筒穴部分は、円筒穴部分を通り抜ける冷却水が、円錐穴部分を通り抜ける冷却水に対して停滞するように構成及び配置することができる。
本発明の実施例は、溶射ガンを対象とするものである。この溶射ガンは、円錐穴及び円筒穴を有するノズルを含む。ノズルは、円錐穴の平均表面温度が円筒穴の平均表面温度よりも少なくとも約100℃低くなるように構成されている。
本発明の実施例によれば、この溶射ガンは、ノズルの後部で冷却水を供給してノズルの前部で冷却水を取り出す冷却水システムを含むことができる。さらに、円錐穴はノズルの後部に配置され得、円筒穴はノズルの前部に配置される。その代わりに、又はそれに加えて、冷却水を、ノズル前部におけるよりも高速でノズル後部を通して導くように、ノズル後部に水路を形成することができる。さらに、ノズルの前部は、円筒穴を取り巻く冷却水が断熱材として働くように形成され得る。
本発明の実施例は、円錐穴及び円筒穴を有する溶射ガン・ノズルのノズルを冷却する方法を対象とするものである。この方法は、円錐穴及び円筒穴の壁の表面温度を下げるためにノズルの後部からノズルの前部へと冷却水を供給するステップを含む。ノズルの前部及び後部は、熱が円筒穴の壁表面からよりも円錐穴の壁表面から速く除去されるように構成されている。
実施例によれば、円錐穴の平均の壁表面温度は、円筒穴の平均の壁表面温度よりも少なくとも約100℃低くなり得る。
本発明のさらに他の実施例によれば、円錐部分を取り巻く少なくとも1つの表面に沿って供給する冷却水の速度を、円筒部分を取り巻く少なくとも1つの表面に沿って供給する冷却水の速度よりも高くすることができる。
本発明の実施例は、プラズマ・ガン用のノズルを対象とするものである。このプラズマ・ガンは、例えば溶射用途に使用され得、又は例えばプラズマ・ロケット、プラズマ・トーチ若しくはプラズマ発生器になり得る。
本発明の他の例示的実施例及び利点が、本開示及び添付図面を検討することによって確認され得る。
本発明は、本発明の例示的実施例の限定的でない実例のために示される複数の図面に関する以下の詳細な記述でさらに説明され、図面では、同様の参照数字は、図面のいくつかの図の全体にわたって同様の部分を表す。
プラズマ・スプレー・ガン用の従来設計のノズルを示す図である。 プラズマ・スプレー・ガンとともに使用するノズルの実施例を示す図である。 図1に示された従来型のノズルのガン電圧をグラフで示す図である。 図2に示されたノズルのガン電圧を示す図である。 プラズマ・スプレー・ガンとともに使用するノズルの別の実施例を示す図である。 プラズマ・スプレー・ガンとともに使用するノズルのさらに別の実施例を示す図である。
本明細書で示される詳細は、実例として、本発明の実施例の例示的議論のためのものでしかなく、本発明の原理及び概念的観点の、最も有用であって容易に了解される説明と考えられるものを提供するために提示されている。この点において、本発明の基本的理解のために必要であるよりも詳細に本発明の構造細部を示す試みはせず、図面とともに理解される説明により、当業者には、本発明のいくつかの形態が実際にどのように具現化され得るかが明らかになる。
図1は、従来型のプラズマ・ノズル2、カソード3及び水冷システム4を含む従来のプラズマ・スプレー・ガンの前部ガン本体1を示す。従来型のプラズマ・スプレー・ガンは、例えばSulzer Metcoによって製造されたF4MB−XL又は9MBのプラズマ・ガン、Progressive Technologiesによって製造されたSG100プラズマ・ガン又は単一のカソード及び非カスケーディング・アノード/プラズマ・アーク・チャネルを有することによって例示される任意の一般的な従来のプラズマ・ガンであり得る。プラズマ・ノズル2は、高い熱伝達特性を有する材料、例えば銅のみから製作することができ、又は、銅のノズルは、性能を改善するために、例えばタングステンのライニング、モリブデンのライニング、高度なタングステン合金のライニング、銀のライニング、イリジウムのライニングといったライニングを含むことができる。プラズマは、一般的には、例えばAr、N、He、又はH及びその混合物といったガスに電流を流し、プラズマ・アーク7を生成することによって、プラズマ・ノズル2に形成される。電流を生成するために、カソード3が直流電源のマイナス側に接続され、アノードとして働くノズル2がプラス側に接続される。プラズマ・ノズル2は、カソード3を収容する円錐穴5と、好ましくはプラズマ・アーク7が付着する円筒穴6とを含む。
初期動作では、プラズマ・アーク7は、円筒穴6を下っていくらかの距離を進んでからノズル壁に付着してよく、ノズル壁は最も高いプラズマ電圧を生成する。限定的でない実例として、プラズマ・アーク7の初期の付着点は、円錐穴5の下流にある円筒穴6の最初の1/3と1/2の間にあり得、壁でのプラズマ電圧は、所与の動作パラメータにおいて、好ましくは70Vよりも高いものである。他のパラメータは、ガス、ハードウェアの寸法形状、電流などに依拠して、異なる電圧をもたらすことになる。ノズル壁2の表面が損耗して劣化するにつれて、プラズマ・アーク7がさらに上流側へ引き寄せられて最終的には円錐穴5の壁に付着し、そのとき、ノズル2の交換が必要になるほど電圧低下が大きくなる。円錐穴5内の壁は、所与の動作パラメータでプラズマ電圧が70V未満になる、プラズマ・アーク付着の好ましくない領域である。繰り返しになるが、他のパラメータは、ガス、ハードウェアの寸法形状、電流などに依拠して、異なる電圧をもたらすことになる。
ノズルを冷却するために、複数のフィン12がノズル2の外周表面から半径方向に延在している。フィン12は、円錐穴5と円筒穴6が出会うポイント並びに円錐穴5の一部分を取り巻くように、例えば円錐穴5の全長の約1/2及び筒状部6を取り巻くように、例えばアーク付着領域を取り巻くように、ノズル2の長手方向にも延在する。タングステンのライニングが設けられるとき、フィン12は、例えば円錐穴5の壁の一部分を形成するライニングの始点から、円筒穴6を取り巻く所定のアーク付着領域の終端へと延在するように配置することができる。
プラズマ・ガンを作動させると、ノズル穴において、例えば700〜800°Kの最大の平均壁温度といった極高温が生じるので、循環水でノズル2を冷却するように水冷システム4が配置されている。ガン本体の後部から入る水冷経路8を含む水冷システム4が、ノズル2の外部周囲のまわりに導かれ、冷却フィン12を通ってから出る。具体的には、水冷システム8は、供給源からノズル2の外周に冷却水を供給するための少なくとも1つの水入口ポート9と、ノズル2の外周を冷却した水が通って出て供給源に戻される少なくとも1つの水出口ポート10とを有する。水入口ポート9が供給する冷却水は、円錐穴5の一部分を取り巻くノズル2の外周表面11と接触する。次いで、冷却水は、フィン12を通って、フィン12が配置されている周縁部と接触して冷却し、次いで、円筒穴6の一部分を取り巻く外周面13と接触して冷却するための領域に導かれる。冷却水は、25〜35°Kの温度上昇を達成するために、一般に10℃と22℃の間、好ましくは16℃と18℃の間の温度で供給される。
図1に示されたプラズマ・ガンの通常動作の場合、ノズル壁表面が損耗してくぼみができ、電荷集中によってアノードに付着物をもたらすので、プラズマ電圧が減衰することになる。時間が経つにつれて、これらの引力がアークを円錐形の部分に不利に駆動することになり、ノズルの有効寿命の終了を示す電圧減衰をもたらす。
本発明の実施例は、熱の動的影響によってプラズマ・アーク付着領域を制御することにより、ノズルの寿命を長くしようとするものである。これらの実施例は、前述の挙動を利用してノズルの壁温度を制御することにより、プラズマ・アークを操作するものである。具体的には、これらの実施例は、少なくとも一部には、より高温の表面はプラズマ・アークが付着する助けとなる伝導位置をもたらし、より低温の表面はプラズマ・アークをあまり引き寄せない傾向があるという発見に基づくものである。
プラズマ・ガンの計算流体力学(CFD)モデルの演算から得られた知識に基づく本発明者の発見は、大半のプラズマ・ガンについては、プラズマ・アークの付着領域、すなわち円錐穴の前半分と円筒穴の後半分との領域の平均壁温度は比較的均一であり、例えば温度差が50℃以内であるというものであった。従来型のプラズマ・ノズルは、主として熱伝導性に優れた銅で構築されているので、この発見は驚くことではない。しかしながら、本発明者は、本発明の実施例に従って、穴に沿って、すなわち円錐穴の後部の穴壁から円筒穴の前部の穴壁へ、平均温度において、例えば50℃を上回る、約75℃を上回る、少なくとも約100℃、約200℃さえ上回り、且つ/又は75℃と225℃の範囲内、好ましくは100℃と200℃の間の温度差を生じさせるやり方でノズルを冷却することにより、利点が達成され得ることを発見した。
本発明者の熱管理の実装形態に従って構築されたノズル2’の実施例が図2に示されている。ノズル2’は構造上ノズル2と異なるものであるが、従来型のプラズマ・ガンにおいてノズル2の代わりにノズル2’を使用しても、ノズル2の場合と比較してノズル2’でのノズル寿命が向上するという点を除けば、プラズマ・ガンの動作特性は変化しない。図示の実施例では、ノズル2’は、円錐穴5を円筒穴6よりも低温に保つように構築されている。この例示的実施例によれば、プラズマ・アーク7は、従来のノズル設計のように、好ましくは円筒穴6の後端に、例えば穴の後方の1/3から1/2に付着して、可能な限りそこに留まる。
ノズル2’は、円錐穴5を取り囲む銅材料を堆積(build up)するように構築され、それにより、追加された銅の高い熱質量が円錐穴5を取り巻き、円錐穴5の壁から熱を取り除いて伝導する。さらに、円錐穴5を取り巻く銅の量が増加するので、円錐穴5を取り巻く外周表面11’は円筒穴6と同軸に構築され得、その結果、円錐穴5のまわりの水経路すなわち水路の断面積が、それに応じて縮小される。経路すなわち水路のこの低減により、円錐穴5を取り巻く経路すなわち水路を通って流れる水の速度が増加し、それによって、円錐穴5の壁の最適な冷却が達成される。
屈折点すなわち円錐穴5が円筒部分6と出会うポイントの領域では、ノズル2’は、冷却設定のさらなる変化が生じるように構築されている。フィン12’を有する領域14は、従来のノズル2と比較して、円錐穴5の一部分を取り巻く増加した銅部分から(又はタングステンのライニングの始点から)、ノズル2’とプラズマ・アークの熱力学に依拠して、円錐穴5と円筒穴6が出会うポイントまで、又はその直前若しくは直後まで、長手方向に延在するのみである。しかしながら、ノズル2のように円筒穴6の外周表面から半径方向に延在するのではなく、領域14にも、銅材料が、外周面11’の半径方向の堆積(build up)に少なくとも対応する、好ましくはこれを超過する周面15を形成するように構築される。図2にさらに示されるように、フィン12’は、銅の堆積の周面15から半径方向に延在するように配置され得、その結果、円錐穴5を取り巻く低減された水路に導かれた水は、フィン12’の間に導かれ、好ましくは周面15まで行ってから次いでフィン12’の間に導かれる。さらに、フィン12’は、ノズル2’を受けるように、プラズマ・ガンの穴の表面まで半径方向に延在することができるが、冷却水が水入口8を通って入るとき、円錐穴5を取り巻く水路の中で速度が高くなるように、フィン12’を、ノズル2のフィン12よりも半径方向で短く構築するのが有利であり得、その結果冷却水は、フィン12’の間及びその12’の上を流れて、円筒穴6を取り巻く残りの領域の広い水出口溝16に流れ込むことができる。
冷却水が広い水出口溝16のより大きな寸法形状に入るとき、冷却水の速度が低下するので、この領域は、いくぶん停滞水ゾーンになり得る。さらに、水は実際に優れた断熱材であるので、銅及び/又はタングステンの融解を防止するために、ノズル壁の銅の量及び/又はタングステンライニングのまわりの銅の量は、熱が、横方向に銅を通り、「瞬時の」プラズマ・アーク7の付着点から離れて伝わることを可能にするのに十分なものであるべきである。しかしながら、水の絶縁効果のために、また冷却水が円筒穴6の上でいくぶん停滞するので、冷却水のために、プラズマ・アーク付着領域における壁表面上の熱が、必要に応じて円筒穴6を含むノズル部分の壁厚さをさらに縮小することにより、すなわち円筒穴6を取り巻く銅の量を減少することによって、さらに低減され得る。このようにして、円錐穴の壁と円筒穴の壁の間の温度差を増加することができる。限定的でない実例として、銅壁とタングステンのライニングとの組合せの低減された壁厚さは2〜3mm程度であり得るが、銅壁だけの壁の厚さは少なくとも3mmである。唯一の制約要因は、水が水出口溝16のノズルの銅の壁表面と接触するので、水圧及び温度などの要因に依拠して水が沸騰する可能性である。
実施例によれば、動作において、円錐穴5の壁表面と円筒穴6の壁表面の間の平均温度差は、50℃を上回り得、約75℃を上回り得、少なくとも約100℃であり得、約200℃さえ上回り得て、75℃と225℃の間、好ましくは100℃と200℃の間にあり得る。図2の例示的実施例では、ノズル2’は、動作において、円錐穴5の壁表面と円筒穴6の壁表面の間に、少なくとも約100℃の平均温度差を実現することができる。したがって、円錐穴5の上の銅の堆積による熱放散の増加と、円錐穴5を取り巻く冷却水路の縮小された寸法形状を通る冷却水の速度の増加との組合せにより、円錐穴5の領域の冷却が結果として向上する。次いで、冷却水が、円筒穴6のまわりの断熱材として働くように広い水出口溝の中に導かれるので、熱放散は、意図的に、円錐穴5の領域の冷却と相応しないものになり、それによって、円錐穴5と円筒穴6の間の所望の温度差をもたらす。さらに、円筒穴6を取り巻く銅の壁厚さが縮小されると、銅壁を通る熱放散が減少し、円筒穴6の温度が上昇して温度差が増加する。
ノズル2’を有するプラズマ・ガンの動作において、従来型のノズル2を使用する同一のガンと比較して、電圧減衰の点から、ハードウェア寿命が平均50%増加する。電圧不安定性(ピーク・トゥ・ピーク)が基本的に不変であることも判明している。この結果は図3及び図4のグラフに示されており、それぞれ、2時間の動作の後の、従来型のノズル2の時間対プラズマ電圧及びノズル2’の時間対プラズマ電圧を示す。図3は±0.22の標準偏差を示し、図4は±0.23の標準偏差を示す。いくつかの実例に関してこれらのグラフの結果を検討すると、ノズル2と比較して、ノズル2’がより長い期間にわたって標準偏差が一定のままであることが明らかである。
したがって、従来型のプラズマ・ガンの中のノズル2’は、プラズマ・ガンの総合的な動作上の挙動に影響を及ぼすことなく、プラズマ・アークが円筒穴内に留まる時間を延ばすことにより、ノズルの寿命を増加させることが明らかである。
別の実施例では、図5に示されるノズル2”は、円錐穴5と円筒穴6の間の熱状態の差を最大化するように構成されている。ノズル2”は構造上ノズル2と異なるものであるが、従来のプラズマ・ガンにおいてノズル2の代わりにノズル2”を使用しても、ノズル2の場合と比較してノズル2”でのノズル寿命が向上するという点を除けば、プラズマ・ガンの動作特性は変化しない。ノズル2”は、銅材料20の堆積を含み、その結果、追加された銅の高い熱質量が円錐穴5を取り巻き、円錐穴5の壁から熱を取り除いて伝導する。具体的には、銅の堆積は、半径方向で外側の、好ましくはノズル2”が収容されることになっているガン穴の寸法形状に全体的に対応する程度まで円筒状の周面22及び23が円錐穴5を取り巻くように設けられる。さらに、円錐穴5を取り巻く銅の堆積量の中に、冷却水路24が、1つ又は複数の半径方向の冷却水路25と連絡するように形成される。冷却水路24は、水入口8から、円錐穴5が円筒穴6に出会うポイントにおけるタングステンのライニングの上の位置まで、ちょうど半径方向に延在するように斜めに配向される。
ノズル2”がさらに含む円形の壁26は、円筒穴6の外周表面13から円筒部分27へと半径方向に延在しており、円筒部分27の半径方向の外面とプラズマ・ガンのガン穴の間に冷却水路28を画定するように構成されている。さらに、円形の壁26が部分的に画定する1つ又は複数の半径方向の冷却水路25は、円錐穴5が円筒穴6に出会うポイントにおいてタングステンのライニングの上にちょうど半径方向に配置された冷却水路24の終端に連絡し、そこから半径方向の外側に延在するように構成されている。
冷却水路24は、水入口ポート(図5には示されていない)で冷却水の速度を増加するように寸法設定することができ、冷却水の速度は、従来、1〜2m/秒未満の範囲から約10〜15m/秒の範囲にある。さらに、半径方向の水路25は、水が冷却水路28を通ってシリンダ表面27の上に導かれるとき、冷却水速度が低下し始めるように冷却水路24よりもいくぶん大きく寸法設定することができる。シリンダ27の上に導かれた冷却水は、広い水出口溝16に集められ、これはシリンダ穴6の外周壁13を取り巻く停滞水ゾーンとして理解され得る。さらに、達成された高い冷却水速度に関する、より大きい圧力低下のために、冷却水が冷却水路24をバイパスするのを防止するように、銅の堆積の周面23に、例えばOリングといった少なくとも1つのシーリング要素を挿入するのが有利であり得る。
冷却水路24及び25を通る冷却水の速度増加と、銅の堆積とを組み合わせることにより、円錐穴5の冷却効果が向上するが、広い水出口溝16の停滞水ゾーンに集まる水の絶縁の効果は、同一の冷却効果を達成することなく、その結果、円錐穴5と円筒穴6の間の所望の温度差の有益な効果が達成される。
図6に示されるさらなる実施例では、ノズル2’’’は、円錐穴5を取り巻く領域の冷却水速度を増加するために連続したウォータージャケットが追加されていることを除けば、従来のノズルに全体的に類似している。さらに、ノズル2’’’は構造上ノズル2と異なるものであるが、従来のプラズマ・ガンにおいてノズル2の代わりにノズル2’’’を使用しても、ノズル2の場合と比較してノズル寿命が向上するという点を除けば、プラズマ・ガンの動作特性は変化しない。
ノズル2と同様に、ノズル2’’’は、半径方向に延在する複数のフィン12”を有する。フィン12”は、円錐穴5と円筒穴6が出会うポイント並びに円錐穴5及び筒状部6の部分を取り巻くように、ノズル2の長手方向に延在し、その結果、アーク付着領域がフィン12”によって取り巻かれる。タングステンのライニングが設けられるとき、フィン12は、円錐穴5の壁の一部分を形成するライニングの始点から、円筒穴6を取り巻く所定のアーク付着領域の終端へと延在するように配置することができる。しかしながら、ノズル2のフィン12とは対照的に、長手方向の後部で半径方向外側の部分、例えば長方形の部分が、フィン12”から除去される。例えば銅、黄銅、鋼、他の適切な金属又はセラミックの連続したウォータージャケット30が、円錐穴5と円筒穴6が出会うポイント及び円錐穴5の少なくとも一部分を少なくとも取り巻くように、フィン12”の除去された部分に配置され得る。タングステンのライニングが設けられると、ウォータージャケット30が、円錐穴5の壁の一部分を形成するライニングの始点から、円錐穴5が円筒穴6と出会うポイントを長手方向で越えたポイントまで延在するように配置されてよい。
この構造によれば、フィン12”の間の全体的にV字形の水路が半径方向で短縮されて、ウォータージャケット30の下に、全体的にV字形であって低減された寸法形状の水冷水路31を形成する。その結果、冷却水路31は、従来は1〜2m/秒未満の範囲内である水入口8における冷却水の速度を、約5m/秒の範囲内まで増加するように寸法設定され得る。さらに、冷却水路31が半径方向に上へ開いているので、冷却水速度は、冷却水がウォータージャケット30を通過した後に低下し、次いで、冷却水がプラズマ・アーク付着領域の下流の円筒穴6の一部分を取り巻く広い水出口溝16’の中に導かれるので、さらに低下する。さらに、冷却水が冷却水路31をバイパスするのを防止するように、ウォータージャケット30の外周面に、例えばOリングといった少なくとも1つのシーリング要素を挿入するのが有利であり得る。
したがって、この実施例によれば、ノズル2’’’は、円筒穴6を取り巻く前部に対して円錐穴5を取り巻く領域の冷却を増加するために、ノズルの後部に水流れを集中させる。
またさらに、ノズル2’’’を有する一般的なプラズマ・ガンの動作において、ノズル2’を使用する同一のガンと比較して、電圧減衰の点から、ほぼ同じハードウェア寿命の増加がもたらされた。
開示された実施例では、タングステンのライニングの組成物は、それだけではないが、トリエーテッド・タングステン、ランタネーテッド・タングステン、セリエーテッド・タングステンなどを含む、任意のドープされたタングステン材料を含むことができる。他のライニング材料の組成物は、CMW 3970、モリブデン、銀、及びイリジウムなどの高度なタングステン合金を含むことができる。モリブデン及びCMW 3970はともに、いくらかの成功を伴って用いられているが、現在はいくぶん高価すぎる銀及びイリジウムも、本発明の実施例向けに適する材料であると考えることができる。
これまでに、タングステンのライニング材は、割れるか又は破損する(したがってハードウェア寿命が低下する)と知られており、この点において、他の材料がいくらかの改善を与える可能性がある。そのような材料は、好ましくは以下の特性を有するべきである。そのような材料は、特に高い熱負荷及び大きな温度傾斜の下で、タングステンよりも延性があり、耐破壊性に優れたものであるべきである。そのような材料は、タングステンの高い融点と同様の、又は近い高融点も有するべきである。融点が低いときには、そのような材料は、融点がタングステンよりも低いことを補償するほどに高い熱伝導率を有するべきである。可能性のある材料には、上記の所望の特性の多くを有するので、銀、イリジウム及びモリブデンなどの純粋な金属が含まれる。前述のように、銀及びイリジウムは、現在、実用向けには恐らく高くつきすぎるが、モリブデンは手頃である。他の選択肢には、許容できる特性を有するので、鉄又はニッケルの小量とタングステンとの合金が含まれる。好ましくは、そのような材料は、タングステン合金の場合には、一次金属すなわちタングステンを少なくとも90%は含むものである。材料を選択するには、差温対熱伝導率のグラフから、プラズマ・アークとの直接接触に耐える可能性の高いものを求めることができる。この差温は、好ましくは融点と平均プラズマ温度(約9000°K)の間の差であり、少なくとも融解温度の逆数である。これが、上記で論じられた材料、すなわちモリブデン、イリジウム、タングステン、銅及び銀に対して遂行されると、熱衝撃及び亀裂の影響を受けやすい延性に関する有意差があったとしても、所望の特性の多くを有するものに最も近くなる。好ましい材料には、タングステン及びモリブデン、並びに約2.1%のニッケル及び約0.9%の鉄を含有しているタングステンなどのそれらの合金が含まれる。他のタングステン合金には、より多量のニッケル及び銅を有し、高延性ではあるが、融点及び熱伝導率が低いもの、並びにニッケル及び銅はより少量で、低延性ではあるが、融点及び熱伝導率が高いものが含まれる。タングステンとの合金にできる他の材料には、オスミウム、ロジウム、コバルト及びクロムが含まれる。これらの金属は、タングステンとの合金にすることが可能でノズルのライニング材料に利用され得るように、十分に高い融点及び高い熱伝導率を有する。2.1%のニッケル及び0.9%の鉄を有する商用グレードのモリブデンとタングステンの合金の両方を試験し、且つノズルのライニングに用いて、銅のみのノズルと比較した。
様々な従来型のプラズマ・スプレー・ガンが、係属中の開示に説明されているものと異なる寸法を有するノズルを利用し得るが、本発明のノズルの、後部の円錐穴と前部の円筒穴の間の所望の表面温度差を生成するか又は発生するための説明された実施例の精神及び範囲ら逸脱することなく、ノズルの寸法を、上記の開示において識別されたものから変更又は修正することができることを理解されたい。
さらに、特定のノズル構造と、ノズル後部の円錐穴とノズル前部の円筒穴の間の表面温度差を生成するか又は発生するための配置とを説明している前述の実施例に加えて、この表面温度差が、本発明の実施例の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他のやり方で生成され得る、又は発生され得ることが企図されている。限定的でない実例として、ノズルの一実施例では、熱障壁として働く代替の材料又は層が使用され得る。この点において、後部が前部よりも低い熱伝導率を有するように熱伝導率を制御するために、熱障壁を配置することができる。他の実施例では、より多くの熱が銅に伝達し得るように、後部のタングステンのライニングの厚さを低減して、後部壁をより薄くする。
それぞれ説明された実施例に関して、特にプラズマ・アークが穴の中をさらに下流へ進んでノズルの前部に付着する傾向がある高いガス流れ条件については、ノズル出口の近くのノズル壁の温度を低下させることにより、対応してアーク運動を限定することになり、さらなる改善が得られる可能性があることをさらに理解されたい。
前述の実例は単に説明のために提供されたものであり、本発明を限定するものと決して解釈されるべきではないことが注意される。本発明が例示的実施例を参照しながら説明されてきたが、本明細書で用いられた用語は、限定する用語ではなく、説明及び例証の用語であることを理解されたい。添付の特許請求の範囲の範囲内で、現在明示されたもの及び補正されるもののように、その観点において、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、変更が可能である。本発明が、本明細書で、特定の手段、材料及び実施例を参照しながら説明されてきたが、本発明は、本明細書で開示された細目に限定されるように意図されたものではなく、すべての機能的に等価な構造、方法及び使用法に及ぶものであり、それらは添付の特許請求の範囲の範囲内である。

Claims (20)

  1. 溶射ガン用のノズルであって、
    前記ノズルは、円錐穴及び円筒穴を有する中央穴を有し、
    前記円錐穴は、円錐穴部分において円錐壁表面によって画定され、
    前記円筒穴は、円筒穴部分において円筒壁表面によって画定され、
    前記円錐穴部分及び前記円筒穴部分は、熱が前記円筒壁よりも前記円錐壁から速く除去されるように構成されている、ノズル。
  2. 前記円錐穴部分及び前記円筒穴部分が銅を有する請求項1に記載のノズル。
  3. 前記円錐壁表面及び前記円筒壁表面の少なくとも一部分が、タングステン、モリブデン、銀又はイリジウムのうちの1つから形成されている請求項1に記載のノズル。
  4. 前記円錐穴部分の半径方向の厚さが前記円筒穴部分の半径方向の厚さより大きい請求項1に記載のノズル。
  5. 前記円錐穴部分及び前記円筒穴部分の少なくとも一部分を取り囲むように半径方向に延びる複数のフィンをさらに有し、前記フィンは、冷却水路を形成するように配置されている請求項1に記載のノズル。
  6. 前記冷却水路の基部が、前記円筒穴部分の外壁表面の半径方向外側にある請求項5に記載のノズル。
  7. 前記冷却水路の基部が、前記円錐穴部分の外壁表面の半径方向外側にある請求項5に記載のノズル。
  8. 前記円錐穴部分の外壁表面の少なくとも一部分と前記円筒穴部分の外壁表面の少なくとも一部分が、互いに対して平行である請求項5に記載のノズル。
  9. 少なくとも前記円錐穴部分を取り囲む各フィンの少なくとも共通部分が除去されており、前記ノズルは、前記除去された共通部分に配置された連続するウォータージャケットをさらに有し、それにより少なくとも前記円錐穴部分上に閉じた水路を形成する請求項5に記載のノズル。
  10. 前記連続するウォータージャケットが、銅、黄銅、鋼、又はセラミックのうち少なくとも1つを有する請求項9に記載のノズル。
  11. 前記円錐穴部分は、冷却水が、前記円筒穴部分を通過する冷却水よりも大きい速度で前記円錐穴部分を通過するように構成及び配置されている請求項1に記載のノズル。
  12. 前記円筒穴部分は、前記円筒穴部分を通過する前記冷却水が、前記円錐穴部分を通過する前記冷却水に比して停滞するように構成及び配置されている請求項1に記載のノズル。
  13. 円錐穴及び円筒穴を有するノズルを有する溶射ガンにおいて、
    前記ノズルは、前記円錐穴の平均表面温度が前記円筒穴の平均表面温度よりも少なくとも約100℃低くなるように構成されている、溶射ガン。
  14. 前記ノズルの後部で冷却水を供給し且つ前記ノズルの前部で前記冷却水を取り出すための冷却水システムをさらに有する請求項13に記載の溶射ガン。
  15. 前記円錐穴が前記ノズルの後部に配置され、また前記円筒穴が前記ノズルの前部に配置されている請求項14に記載の溶射ガン。
  16. 前記冷却水を、前記ノズルの前部よりも高速で前記ノズルの後部を通して導くように、前記ノズルの後部に水路が形成されている請求項14に記載の溶射ガン。
  17. 前記ノズルの前記前部は、前記円筒穴を取り囲む前記冷却水が断熱材として働くように形成されている請求項14に記載の溶射ガン。
  18. 円錐穴及び円筒穴を有する溶射ガン・ノズルのノズルを冷却する方法であって、
    前記円錐穴及び円筒穴の壁表面温度を下げるために前記ノズルの後部から前記ノズルの前部へと冷却水を供給するステップを含み、
    前記ノズルの前記前部及び後部は、熱が前記円筒穴の壁表面からよりも前記円錐穴の壁表面から速く除去されるように構成されている、方法。
  19. 前記円錐穴の平均の壁表面温度が、前記円筒穴の平均の壁表面温度より少なくとも約100℃低い請求項18に記載の方法。
  20. 前記円錐部分を取り囲む少なくとも1つの表面に沿って供給される前記冷却水の速度が、前記円筒部分を取り囲む少なくとも1つの表面に沿って供給される前記冷却水の速度よりも大きい請求項18に記載の方法。
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