JP2016511046A - 多色物体の作製方法 - Google Patents

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Abstract

物品を着色するための方法。物品は、100%単一浸漬飽和時間未満の第1の短い期間の間、第1の所定の深さへ液体着色剤内に浸漬される。その後、物品は、液体着色剤から取り出され、乾燥される。物品は、第2の短い期間の間、第2の所定の深さへ液体着色剤内に浸漬され得、その後取り出されて乾燥される。染色及び乾燥段階は、物品が、選択された色及び飽和度によって染み込ませられるまで繰り返される。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、“Multicolor Sole System”(法定代理人 整理番号51−3248)という題名の、2013年3月8日に出願された、同時係属出願番号13/791,612の一部継続出願であり、且つ、“System and Method For Coloring Articles”(法定代理人整理番号51−3252)という題名の、2013年3月8日に出願された、同時係属出願番号13/791,643の一部継続出願であり、その開示の全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
本発明は一般的に、物品を染色するための方法に関する。特に、本出願は、迅速に且つ効率的にソリッドカラー、色のグラデーション、又は多数の色を達成するための、物品を染色するための方法に関する。
色の変化はしばしば、選択された色又は複数の色を、異なる組成物の多数の部品を含む物品に染み込ませるために用いられる。例えば、履物の物品は、二つの基本的な要素を有し得る:アッパー及びソールシステム。アッパーはしばしば、足を快適に且つ安全に受け入れるための、履物の内部上に空間を形成するために、共に縫合される又は接着接合される複数の材料要素(例えば、織物、ポリマーシート層、泡層、皮革及び合成皮革)から形成される。より具体的には、アッパーは、足の内側及び外側に沿って、及び足のかかと領域の周りに、足の甲及び足のつま先領域の上を伸びる構造を形成する。アッパーはまた、履物のフィットを調節する、並びに、アッパー内の空間に足を入れること及び取り出すことを可能にするレーシングシステムを組み込み得る。
履物に関するソールシステムは、一以上の部品又は複数の部品を含み得る。これらは、アウトソール、ミッドソール、インソール、インサート、ブラダー及び/又はエアバッグ、並びに可能性のある他の物品及び部品を含み得る。
これらの部品の内のいくつかが本質的に着色され得る一方で、他の部品は、透明な、白色の、又は、ユーザーの好みに従って変えられ得る他の一つの色であり得る。
異なる色において利用できる物品を有するための、ある物品を他の一つへ一致させるための、又は物品間にコントラストを提供するための必要性を満足させるかどうか、又は、好ましい方法において物品を装飾するかどうか、物品を長く染色することが実施されてきた。染色はしばしば、選択された色を物品へ付与するための効率的な方法である。
染色は、物品の色を変化させるであろう染料等の物質に、物品を接触させることによって実行され得る。典型的には、染料の組成物は、物品がそこから作製される材料組成物に基づいて選択され得る。染料は、本質的に恒久的である、又は、一時的、且つ、例えば溶媒によって洗浄すること若しくは処理することによって除去可能であり得る色の変化を付与し得る。
着色されることになる物品と染料との間の接触は、物品上に染料を噴霧することによって若しくは注ぐことによって、例えば、又は、コンテナにおける染料(die)の組成物内に物品を浸すことによって、達成され得る。液体染料による物品の着色は、冗長なプロセスであり得、事前に選択された色を達成するために、及び着色された物品を乾燥させるための両方に必要とされるかなりの期間を有する。例えば一より多くの色が適用されることになるとき、期間は長くなる。
従って、ソリッドカラー、少なくとも一つの色のグラデーション、色の一致を得るために、且つ、同じ物品上に二以上の色を組み合わせるために、迅速に且つ効率的に物品を着色するための方法に関する先行技術における必要性が存在する。特に、このようなシステムに関する必要性が、履物の物品の製造において存在する。
一態様では、本開示は、物品を着色するための方法を提供する。物品は、完全な飽和度を達成するために必要とされる浸漬時間の期間よりも短い第1の短い期間の間、第1の所定の深さへ、染浴内に浸漬される。物品はその後、染浴から取り出され、乾燥される。物品は、第2の短い期間の間、第2の所定の深さへ、染浴内に再び浸漬され得、その後取り出され得、乾燥され得る。染色及び乾燥段階は、物品が、選択された色及び飽和度によって染み込ませられるまで、繰り返される。
他の一つの態様では、本開示は、物品が、異なる色の染浴内に浸漬され、乾燥されて、色の組み合わせを達成する方法を提供する。
本開示の他の一つの態様では、物品は、異なる深さへ染浴内に浸漬され、乾燥されて、物品上に、色のグラデーション等の、色の飽和度の範囲を達成する。
さらに他の一つの態様では、本開示は、物品が染浴内に繰り返して浸漬されて、選択された色及び飽和度を物品に染み込ませる方法を提供する。
本開示は、物品を着色するための方法を対象とする。本方法は、色の100%単一浸漬飽和時間よりも短い第1の短い期間の間、第1の所定の深さへ、第1の色を有する第1の液体着色剤内に物品の少なくとも第1の部分を浸漬する段階を含み得る。その後、物品は、液体着色剤から取り出され得、乾燥され得る。
代わりに、又は追加で、本方法は、第2の色の100%単一浸漬飽和時間よりも短い第2の短い期間の間、第2の所定の深さへ、第2の色を有する第2の液体着色剤内に、乾燥された物品の少なくとも第2の部分を浸漬する段階を含み得る。物品はその後、液体着色剤から取り出され、乾燥される。物品は、浸漬と浸漬の間に、水又は他の一つのリンス剤内に浸漬され得る。
染色及び乾燥段階は、物品が、選択された色及び飽和度によって染み込ませられるまで繰り返され得る。物品は、ミッドソール、アウトソール又は空気ブラダー等の、履物の物品の一部分であり得る。部分上の色は、第3の色を形成するために重ねられ得る。部分は、同じサイズであり得る、又は異なるサイズであり得る。いくつかの実施形態では、部分は異なるサイズであり得る。
着色剤は、含金属染料、酸性染料、又は、基板に関して適切な他の染料であり得る。
本開示はまた、所定の飽和度へ物品を染色するための方法を対象にするものであり、所定の飽和度は通常、100%単一浸漬飽和時間の間、液体着色剤において物品を配すること、及びその後、100パーセント乾燥時間の間、物品を乾燥することによって達成される。本方法に従って、物品は、100%単一浸漬飽和時間よりも短い第1の短い期間の間、液体着色剤において配される。物品はその後、第1の短い乾燥期間の間、液体着色剤から取り出される。
物品は、100%単一浸漬飽和時間よりも短い第2の短い期間の間、液体着色剤へ戻され、その後、第2の短い乾燥期間の間、液体着色剤から取り出される。第1の短い期間と、第1の短い乾燥期間と、第2の短い期間と、第2の短い乾燥期間とは、一緒に加算されたときに、一緒に加算された100%単一浸漬飽和時間及び100%単一浸漬飽和乾燥時間よりも累積的に短い。
第1の短い期間と、第1の短い乾燥期間と、第2の短い期間と、第2の短い乾燥期間とが、一緒に加算されたときに、一緒に加算された100%単一浸漬飽和時間及び100%単一浸漬飽和乾燥時間よりも累積的に短い、所定の飽和度へ物品を染色するための方法は、液体着色剤の温度が、100%単一浸漬飽和時間の間実施されるときに物品を変形させるであろう液体着色剤温度よりも高い方法であり得る。液体着色剤温度は、約35℃より上であり得る。液体着色剤温度は、約35℃から50℃、又は35℃から40℃、又は40℃から50℃であり得る。
第1の短い期間と、第1の短い乾燥期間と、第2の短い期間と、第2の短い乾燥期間とが、一緒に加算されたときに、一緒に加算された100%単一浸漬飽和時間及び100%単一浸漬飽和乾燥時間よりも累積的に短い、所定の飽和度へ物品を染色するための方法は、液体着色剤が酸性染料を含む方法であり得る。酸性染料を含む液体着色剤は、アニオン性染料化合物、可溶性のテトラブチルアンモニウム化合物及びテトラヘキシルアンモニウム化合物から選択される第4級アンモニウム塩、並びに、必要に応じて、水溶性有機溶媒を含み得る。酸性染料は、約0.001g/Lから約5.0g/L、又は約0.01g/Lから約2g/Lの量で存在し得る。
第1の短い期間と、第1の短い乾燥期間と、第2の短い期間と、第2の短い乾燥期間とが、一緒に加算されたときに、一緒に加算された100%単一浸漬飽和時間及び100%単一浸漬飽和乾燥時間よりも累積的に短い、所定の飽和度へ物品を染色するための方法は、液体着色剤が酸性染料を含み、液体着色剤の温度が、100%単一浸漬飽和時間の間実施されるときに物品を変形させるであろう液体着色温度よりも高い方法であり得る。
第1の短い期間及び第2の短い期間は、独立して約5秒と約120秒との間、又は独立して約10秒と約60秒との間、又は独立して100%単一浸漬飽和時間の約5パーセント未満であり得る。
物品は、100%単一浸漬飽和時間の約2パーセントよりも短い期間によって約40回よりも少なく液体着色剤内に浸漬され得る。代わりに、物品は、100%単一浸漬飽和時間の約3パーセントよりも短い期間によって約25回よりも少なく液体着色剤内に浸漬され得る。さらに他の一つの代替形態では、物品は、100%単一浸漬飽和時間の約5パーセントよりも短い期間によって約10回よりも少なく液体着色剤内に浸漬され得る。
本開示はまた、第1の色の第1の所定の飽和度を有する第1の領域、及び、第2の色の第2の所定の飽和度を有する第2の領域を有するための物品を染色するための方法を対象とし、第1の所定の飽和度は通常、100%単一浸漬飽和時間の間、第1の液体着色剤において物品を配することによって、及びその後、第1の100%単一浸漬飽和乾燥時間の間、物品を乾燥することによって達成され、第2の所定の飽和度は通常、第2の100%単一浸漬飽和時間の間、第2の液体着色剤において物品を配することによって、及び第2の100%単一浸漬飽和乾燥時間の間、物品を乾燥することによって達成される。
本方法は、100%単一浸漬飽和時間よりも、第1の短い期間の間、第1の液体着色剤において物品を配する段階を含む。物品はその後、第1の乾燥時間の期間の間、第1の液体着色剤から取り出され、その後、第1の100%単一浸漬飽和時間よりも短い第2の短い期間の間、第1の液体着色剤内に配し戻される。物品は、第2の短い乾燥期間の間、第1の液体着色剤から取り出される。
物品はその後、第2の100%単一浸漬飽和時間よりも短い、第3の短い期間の間、第2の液体着色剤において配され得、その後、第3の短い乾燥期間の間、第2の液体着色剤から取り出され得る。物品はその後、第2の100%単一浸漬飽和時間よりも短い、第4の短い期間の間、第2の液体着色剤内に配し戻され、その後、第4の短い乾燥期間の間、第2の液体着色剤から取り出される。
第1の短い期間と、第1の短い乾燥期間と、第2の短い期間と、第2の短い乾燥期間とは、一緒に加算されたときに、第1の100%単一浸漬飽和時間及び第1の100%単一浸漬飽和乾燥時間よりも累積的に短い。また、第3の短い期間と、第3の短い乾燥期間と、第4の短い期間と、第4の短い乾燥期間とは、一緒に加算されたときに、第2の100%単一浸漬飽和時間及び第2の100%単一浸漬飽和乾燥時間よりも累積的に短い。
本方法は、物品を他の一つの液体着色剤内に再び浸漬する段階の前に、物品を洗浄浴内に浸漬する段階をさらに含み得る。
本方法では、第1の短い期間、第2の短い期間、第3の短い期間、及び第4の短い期間は、独立して、約5秒と約120秒との間であり得る。他の実施形態では、第1の短い期間、第2の短い期間、第3の短い期間、及び第4の短い期間は、独立して、約10秒と約60秒との間である。第1の短い期間及び第2の短い期間は、独立して、第1の100%単一浸漬飽和時間の約3パーセント未満であり得、第3の短い期間及び第4の短い期間は、独立して、第2の100%単一浸漬飽和時間の約3パーセント未満であり得る。
本開示はまた、着色部分を有する履物の物品の一部を対象とする。着色部分は、色の100%単一浸漬飽和時間未満の第1の短い期間の間、第1の所定の深さへ、第1の色を有する第1の液体着色剤内に物品の少なくとも第1の部分を浸漬すること、その後、液体着色剤から物品を取り出すこと、及び物品を乾燥することによって形成され得る。
本開示は、本明細書において説明された様々な特徴の任意の組合せを含み得る。本明細書で開示された特徴の任意の組合せは、本開示の一部であると考えられ、組み合わせ可能な特徴に関して如何なる限定も意図されない。
本発明の、他のシステム、方法、特徴及び優位点は、以下の図面及び詳細な説明の検討時に、当業者にとって明らかであるであろう、又は明らかになるであろう。全てのこのような追加のシステム、方法、特徴及び優位点は、本説明及び本概要内に含まれ、本発明の範疇内であり、以下の特許請求の範囲によって保護されることが意図される。
本発明は、以下の図面及び説明を参照して、より良く理解され得る。図面の部品は、必ずしも縮尺通りではなく、代わりに、本発明の原理を示す際に強調して配される。さらに、図面では、同様の参照番号は、異なる図を通して対応する部品を指す。
多色物品の実施形態の概略的等角図である。 多色物品の実施形態の異なる概略的等角図である。 多色物品を製造するために用いられる装置の実施形態の概略的等角切断図である。 多色物品を製造するために用いられる装置の実施形態の異なる概略的等角切断図である。 異なる位置における、図3及び4において示される装置の実施形態の概略図である。 異なる位置における、図5に示される装置の実施形態の概略図である。 反転した物品を備える、異なる位置において示される装置の実施形態の概略図である。 反転した物品を備える、さらに異なる位置において示される装置の実施形態の概略図である。 反転した物品を備える、さらに異なる位置において示される装置の実施形態の概略図である。 異なる位置において物品を保持する装置の実施形態の概略図である。 図10において具現される装置から得られる多色物品の実施形態の概略図である。 さらに異なる位置において物品を保持する装置の実施形態の概略図である。 図12において具現される装置から得られる多色物品の実施形態の概略図である。 色のグラデーションを有する物品の実施形態の概略的平面図である。 色のグラデーションを有する物品の異なる実施形態の概略的平面図である。 色のグラデーションを有する物品の他の一つの実施形態の概略的平面図である。 多色物品を製造するために用いられる装置の実施形態の概略図である。 多色物品を製造するために用いられる装置の実施形態の概略図である。 異なる位置における、多色物品を製造するために用いられる図18の装置の実施形態の概略図である。 他の一つの位置における、多色物品を製造するために用いられる図18の装置の実施形態の概略図である。 さらに他の一つの位置における、多色物品を製造するために用いられる図18の装置の実施形態の概略図である。
一態様では、本開示は、物品を着色する方法を提供する。物品は、完全な飽和度を達成するために必要とされる浸漬する時間の期間未満である第1の短い期間の間、第1の所定の深さへ染浴内へ浸漬され得る。その後物品は、染浴から取り出され、乾燥期間の間乾燥される。物品は、第2の短い期間の間、第2の所定の深さへ染浴内へ再び浸漬され得、その後、第2の乾燥期間の間乾燥され得る。染色及び乾燥段階は、選択された色及び飽和度によって物品が染み込ませられるまで繰り返され得る。
本開示の実施形態は、物品が異なる色の染浴内に浸漬され得、乾燥され得て、色の組み合わせを達成する方法を提供する。
本開示の実施形態では、物品は、異なる深さへ染浴内に浸漬され得、乾燥され得て、物品上に、色のグラデーション等の、色の飽和度の範囲を達成する。
本開示の実施形態では、物品は、一連の浸漬/乾燥サイクルにおける染浴又は複数の染浴内に繰り返して浸漬され得て、選択された色及び飽和度を物品に染み込ませる。
一回の、染浴内への浸漬及び乾燥時間の間の取り出しのサイクルは、浸漬/乾燥サイクルとしても知られ得る。本開示の実施形態に従うと、物品が染浴に残っている間の期間の長さは短く、典型的には、約2分未満、より典型的には約1分未満、さらにより典型的には約50秒未満である。他の実施形態では、浸漬期間は、約30秒未満であり、典型的には約1秒と約20秒との間であり、さらに典型的には約3秒と約10秒との間である。本開示の実施形態に従うと、浸漬に関連する乾燥期間は典型的には、浸漬期間の長さ以下の長さを有する。
本明細書で用いられるように、“色”は、赤、緑、青等の色相、又は任意の他の色相を意味する。“飽和度(saturation)”は、色相の強度を意味する。低い飽和度は明るい色を生み出し、高い飽和度は鮮明な色を提供する。そのため、物品は、赤等の色を有する部分を有し得る。飽和度が本質的に一定ならば、一定の赤色が認識される。しかしながら、着色部分の異なる部分において飽和度が異なる場合、赤色は、飽和度がより低い場所で淡く見え得る。そのため、物品上の色のグラデーションは、色の飽和度の範囲によって提供される。
本明細書で用いられるように、“短い”期間は、単一浸漬において100パーセント飽和度を達成するために必要とされる期間の、約10パーセント未満の、典型的には約5パーセント未満の、より典型的には約3パーセント未満の、よりさらに典型的には2パーセント、よりさらに典型的には1パーセントの長さの期間である。乾燥時間は同様に短くされ、短い乾燥期間として識別される。本開示の目的に関して、選択された飽和度レベルは、たとえ、より高い飽和度レベルができることがあるとしても、“100パーセント飽和度”と呼ばれるであろう。同様に、単一浸漬において、選択された飽和度、つまり100パーセント飽和度を達成するために必要とされる時間は、“100%単一浸漬飽和時間”として本明細書で呼ばれるであろう。後続の乾燥時間は、“100パーセント飽和度単一浸漬時間の乾燥時間”として本明細書で呼ばれるであろう。
本開示の実施形態では、選択された飽和度レベルは、数回の浸漬によって達成され得るので、パーセンテージの浸漬時間によって単純に比率をとることによって予期されることになるよりも短い時間であり得る。例えば、浸漬に関する短い期間が、100パーセント飽和度を達成するための100%単一浸漬飽和時間の2パーセントである場合、50の浸漬/乾燥サイクルが100パーセント飽和度を達成するために必要とされるであろうと予期し得る。しかしながら、本開示の実施形態では、100パーセント飽和度は、45の浸漬/乾燥サイクル、又は100パーセント時間の90パーセントにおいて達成され得る。本開示のいくつかの実施形態では、100パーセント飽和度は、約40の浸漬/乾燥サイクル未満、約35の浸漬/乾燥サイクル未満、典型的には約30の浸漬/乾燥サイクル未満、より典型的には約25の浸漬/乾燥サイクル未満、さらにより典型的には約20の浸漬/乾燥サイクル未満、よりさらに典型的には約10の浸漬/乾燥サイクル未満において達成され得る。
本開示の短いサイクル時間は、染浴の温度、及び選ばれた温度で達成される増加した染料浸透によって可能とされる。例えば、膨らませたブラダー等の、温度感受性物体に関する染浴の温度は、典型的には約35℃未満、さらにより典型的には約30℃の間に限定される。より高い温度は、敏感な対象を台無しにし得る、又は、選択した色を得るために必要とされる期間内に、膨らませたブラダーを変形させる若しくは破裂させることがある。しかしながら、染料への曝露の期間を短い期間へ制限することは、温度感受性物体を変形させることなく染浴の温度を上昇させるための機会を提供する。さらに、染料溶液の揮発性成分の蒸発は、乾燥期間の間に物体を冷却し得る。また、より高い染料温度は、多くの基板内への染料のより大きい且つより速い浸透を生み出す。
任意の物品は、本開示の方法に従って着色され得る。ユーザーが認識するように、染料は典型的には物品の物質の組成と互換性がある。例えば、物品が木材である場合、染料は木材染色剤であり得る。同様に、物品が金属である場合、金属に関する適切なコーティングが選択され得る。服及び織物もまた着色されることがあり、ポリマー材料であり得る。典型的には、ポリマー材料に関する染料は、基板との互換性に関して選択される。筋(streaking)及びスポット(spotting)等の一様でない乾燥は、染料が基板と互換性がない場合に、又は、水性組成物における油等の非混和性添加物が存在する場合に、生じ得る。ユーザーは、装飾の形態としてこのような不一致を意図的に求め得る。また、染料が基板と互換性がない場合、染色が永続しないことがある。本明細書で提供される指針によって、ユーザーは、適切な染料又は着色剤組成物を割りだし、選択することができるであろう。
本開示に従って着色されることになる物品は、物質の二以上の組成物を含み得る。このような状況では、着色剤は、両方の組成物と互換性があるように選択され得る。ユーザーが認識するように、本開示の方法の実施形態において用いられる着色剤は典型的には、物品と着色剤との間の接触が増加するにつれて増加する飽和度を付与するものであり得る。そのため、典型的な着色剤は、基板の表面上の不透明な固体フィルムへ変換する塗料又は同様のコーティングよりも、染料又はステイン、つまり、基板に結合する若しくは浸透する半透明の又は透明の組成物であり得る。ユーザーは、金属コーティングが典型的にはフィルムを形成するものであることを認識する。本開示の目的に関して、金属コーティングは、それらがフィルムを形成し得るが、透明の又は半透明の色を提供するタイプであるべきである。本明細書で提供される指針によって、ユーザーは、着色されることになる物品に関する適切な染料又は着色剤を選択することができるようになるであろう。
本開示に従って着色され得る物品は、液体着色剤(liquid colorant)又は液体着色剤(liquid coloring agent)内に浸漬され得る物品を含む。詳細な説明を通して、及び特許請求の範囲において用いられるように、“液体着色剤(liquid colorant)”及び“液体着色剤(liquid coloring agent)”との用語は、一以上の着色剤を含む又は組み込む任意の液体を参照する。液体着色剤は、任意の種類の着色剤を有する液体を含み得るが、それらに限定されず、染料を有する液体、顔料を有する液体、及び、先行技術において既知である着色剤に基づいた任意の他の液体を含む。
本明細書で記載される物品の実施形態は、染色方法、及び特定の染料組成物を組み込み得る。いくつかの実施形態は、以下の文献において開示される、一以上の特徴、方法、システム及び/又は成分を用い得る:“Method for Dyeing Golf Balls and Dyed Golf Balls”という題名の、2013年3月5日に出願された、Tutmark、米国特許出願公開第2014/0256468号明細書、現在は米国特許出願13/786,031;“Acid Dyeing of Polyurethane Materials”という題名の、2013年3月5日に出願された、Schoborg、米国特許出願公開第2014/0250611号明細書、現在は米国特許出願番号13/786,056;“Method for Dyeing Golf Balls and Dyed Golf Balls”という題名の、2013年3月5日に出願された、Tutmark、米国特許出願公開第2014/0250609号明細書、現在は米国特許出願番号13/786,043;“Airbag Dyeing Compositions and Processes”という題名で2009年11月3日に発行された、Bracken等、米国特許第7,611,547号明細書。各文献の全ては参照によって組み込まれる。
特に、酸性染料が実施形態において用いられ得る。酸性染料溶液は、ポリウレタンの染色に関して、含金属染料溶液と比較して、安定であり、より安価である。酸性染料溶液によってポリウレタン物品を染色するプロセスは、強い色の強度を生成する。幅広い選択の色が利用可能であり、含金属染料を用いては得られない明るい色を含む。
ポリウレタン材料は、アニオン性染料化合物、可溶性のテトラブチルアンモニウム化合物及びテトラヘキシルアンモニウム化合物から選択された第4級アンモニウム塩、並びに、必要に応じて、水溶性有機溶媒を含む、酸性染料溶液において染色され得る。
酸性染料は水溶性アニオン性染料である。酸性染料は、鈍いトーンから鮮やかな色合いまで、多種多様に利用できる。化学的には、酸性染料は、アゾ、アントラキノン及びトリアリールメタン化合物を含む。
英国染料染色学会(Society of Dyers and Colourists)(UK)及び米国繊維化学技術・染色技術協会(American Association of Textile Chemists and Colorists)(USA)によって共同で発行された“色指数”(C.I.)は、大規模な着色の目的に関する染料及び顔料の最も広範な大綱であり、2000のC.I.一般名(generic name)の下で12000の生成物を含む。C.I.では、各化合物は、色の及び化学の分類を参照する二つの数によって与えられる。“一般名”は、適用分野、及び/又は着色法を参照し、一方で、他の番号は、“構成番号(constitution number)”である。酸性染料の非限定的な例は、アシッドイエロー1,17,23,25,34,42,44,49,61,79,99,110,116,127,151,158:1,159,166,169,194,199,204,220,232,241,246及び250;アシッドレッド1,14,17,18,42,57,88,97,118,119,151,183,184,186,194,195,199,211,225,226,249,251,257,260,266,278,283,315,336,337,357,359,361,362,374,405,407,414,418,419及び447;アシッドバイオレット3,5,7,17,54,90及び92;アシッドブラウン4,14,15,45,50,58,75,97,98,147,160:1,161,165,191,235,239,248,282,283,289,298,322,343,349,354,355,357,365,384,392,402,414,420,422,425,432及び434;アシッドオレンジ3,7,10,19,33,56,60,61 ,67,74,80,86,94,139,142,144,154及び162;アシッドブルー1,7,9,15,92,133,158,185,193,277,277:1,314,324,335及び342;アシッドグリーン1,12,68:1,73,80,104,114及び119;アシッドブラック1,26,52,58,60,64,65,71,82,84,107,164,172,187,194,207,210,234,235;並びにこれらの組み合わせを含む。酸性染料は、染料溶液において単独で、又は任意の組合せで用いられ得る。
酸性染料は、多くのソースから商業的に利用でき、TELON(登録商標)という商標下でDystar L.P.,Charlotte,NCを、ERIONYL(登録商標)及びTECTILON(登録商標)という商標下でHuntsman Corporation,Woodlands,TXを、BASACID(登録商標)という商標下でBASF SE,Ludwigshafen,Germanyを、並びに、Bemacidという商品名でBezema AG,Montlingen,Switzerlandを含む。
酸性染料溶液は、約0.001g/Lから約5.0g/L、好ましくは約0.01g/Lから約2g/Lの酸性染料化合物、又は酸性染料化合物の組み合わせを含み得る。用いられる酸性染料化合物の量は、染色されたポリウレタンの色の強度、及び、どれだけ速くポリウレタンが染色され得るかを決定することになり、直接的なやり方で最適化され得る;一般的に、より濃縮された染料溶液は、あまり濃縮されていな染料溶液に比べて、より強く(より深く、より暗く、より激しく)染色された色を提供し得、ポリウレタンをより速く染色し得る。
染料溶液は、可溶性のテトラブチルアンモニウム化合物及びテトラヘキシルアンモニウム化合物から選択された第4級(テトラアルキル)アンモニウム塩も含み得る。第4級アンモニウム塩の対イオンは、第4級アンモニウム塩がアニオン性染料によって安定した溶液を形成するように選択され得る。第4級アンモニウム化合物は、例えば、(塩化物、臭化物若しくはヨウ化物等の)ハロゲン化物、水酸化物、硫酸塩、亜硫酸塩、炭酸塩、過塩素酸塩、塩素酸塩、臭素酸塩、ヨウ素酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、リン酸塩、亜リン酸塩、ヘキサフルオロ(hexfluoro)亜リン酸塩、ホウ酸塩、テトラフルオロホウ酸塩、シアン化物、イソシアン化物、アジド、チオ硫酸塩、チオシアン酸塩、又は(酢酸塩若しくはシュウ酸塩等の)カルボン酸塩であり得る。特定の実施形態では、より弱いルイス塩基であるアニオンは、テトラアルキルアンモニウム化合物に関して選択され得て、染色された物品においてより暗い色を生成する。様々な実施形態では、テトラアルキルアンモニウム化合物は、テトラブチルアンモニウムハロゲン化物又はテトラヘキシルアンモニウムハロゲン化物、特に、テトラブチルアンモニウム臭化物若しくは塩化物、又はテトラヘキシルアンモニウム臭化物若しくは塩化物であり得る、又は含み得る。
酸性染料溶液は、当量の染料化合物当たり、約0.1当量から約5当量の可溶性のテトラアルキルアンモニウム化合物を含み得る。様々な実施形態では、酸性染料溶液は、当量の染料化合物当たり、約0.5当量から約4当量、典型的には約1当量から約4当量のテトラアルキルアンモニウム化合物を含み得る。特定の酸性染料化合物によって用いられるテトラアルキルアンモニウム化合物の量は、ポリウレタンにおける、及びポリウレタン内への染料の拡散の速度に依存し、直接的なやり方で最適化され得る。
染料溶液は、水溶性有機溶媒を含み得る。染料溶液において特定の量において用いられる特定の有機溶媒の水溶性は、有機溶媒が染料溶液において用いられることになる濃度で、20℃で且つ1atmの圧力で決定される。有機溶媒は、有機溶媒が染料溶液において用いられることになる濃度で、それが20℃且つ1atmの圧力で水において完全に溶解する、又は完全に混和性である場合、及び、それがいかなる分離相又は層を形成しない場合、水溶性であると考えられる。用いられ得る適切な非限定的な水溶性有機溶媒は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール及びグリセロール等のアルコール;アセトン及びメチルエチルケトン等のケトン;水において制限された量で可溶性である、ブチル酢酸塩等のエステル;並びに、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル及びプロピレングリコールモノメチルエーテル酢酸塩等の、グリコールエーテル及びグリコールエーテルエステル(特に酢酸塩)を含む。水溶性有機溶媒は、染料溶液を作製するために用いられる水性媒体の、約50体積パーセントまで、若しくは約25体積パーセントまで、又は約1体積パーセントから約50体積パーセントまで、若しくは約5体積パーセントから約40体積パーセントまで、若しくは約10体積パーセントから約30体積パーセントまで、若しくは約15体積パーセントから約25体積パーセントまで、の濃度において含まれ得る。有機溶媒が用いられるかどうか、及びどのくらい有機溶媒が用いられるかどうかは、どの染料が用いられるか、及びポリウレタンに染料溶液を接触させるための適用方法に従って変わる。例えば、ポリウレタンの染色において、ポリウレタンがその中に浸漬される染料溶液において、有機溶媒は含まれないことがある、又は最小限の有機溶媒が含まれ得る一方で、染料がポリウレタンの上へ噴霧される又はプリントされるときは実質的により多くの有機溶媒が含まれ得る。
本開示の目的に関して、本方法は、それが履物の物品、又は、ミッドソール若しくは空気ブラダー等の履物の物品の部品に関するように、詳細に説明されるであろう。しかしながら、ユーザーは、異なる意図された使用、サイズ、形状又は物質の組成物の物品が、本明細書に開示される方法に従って着色され得ることを理解する。例えば、玩具、ボール、キーホルダー、衣類及び他の物体は、本開示の実施形態に従って着色され得る。さらに、本開示は、多色である、又は、履物構成要素が魅力的な外観を与えるような色のグラデーションを示す履物構成要素に関して詳細に説明されるであろう。例えば、本明細書で詳細に説明される方法の実施形態によって着色された物品は、明るくて未飽和な色相から深くて強く飽和した色相を介するグラデーションを有する第2の色に隣接した、深くて飽和した色相から明るくて未飽和な色相を介する第1の色のグラデーションを示し得る。この効果は非常に魅力的であり、グラデーションにおいて第1の色から第2の色へと微妙に変化する。色はまた、重ね合され得て、第3の色を形成する。
色の外観は、多くの方法において、定量化され得る、又は決定され得る。一つのこのような方法は、観測者に色を評価させることである。しかしながら、訓練を受けた観測者でさえ、他の観測者が同様の方法で色を評価することになるかどうかを決定するように、色を評価することはできないことがある。
CIELABシステム、CIELABシステムのCMC修正、Munsell Color System(表色系)、Pantone Matching System、及びRGM色空間、及びCYMK色空間等の多くの色度標準又は色空間が知られている。これらはしかし、色評価において用いられる多くの色度標準及び色空間の内のいくつかである。
消費財は、多数の色問題を与える。選択された色に一致させることは、多くの理由のために重要であり得る。例えば、消費者は、靴、シャツ及びパンツ等の、関連製品の色を一致するように求め得る。同様に、チームのメンバーは、本質的に同一の色の靴又は衣類を有することを求め得る。従って、色を定量化すること又は決定することは重要であり得るが、色の違いを決定すること、又は色が一致しているとして若しくは同一の色として認識されるかどうかは、さらに重要であり得る。
そのため、色の違いを決定し、定量化するためのシステムが開発されてきた。このような表色系は、色相(つまり、赤、黄、茶又は紫等の認識される色);強度又は飽和度としても知られる、彩度(chroma)、及び明度を測定し得る。色相は、陰影のブレンドとして決定され得る。各因子は、色の特性評価において重要である。色合わせが重要であるので、色の間の差異を決定するためのシステムが発展してきており、色の違いの特性が利用できる。例えば、CIELABシステムでは、サンプルは、基準と比較され、明度(L)、赤/緑陰影(a)、黄/青陰影(b)、及び飽和度(C)における差異が決定される。これらの値における差異は、個別に又は組み合わせにおいて用いられ得て、色を評価する、つまり、色が‘一致する(match)’と考えられるかどうかを決定する。単一の値、DEもまた、既知のアルゴリズムに従って計算され得て、二つの色の間の差異を与えるために用いられ得る単一の値を決定する。DEの大きさは、色の差異の大きさのインジケーターである。
DE値によって分離された2つの色が視覚的に許容可能な色の差異を与えるかどうかの考慮は、CMCシステムにおいて便利に為され得て、合格/不合格基準上の自動評価に特にふさわしい。DE(CMC)の値を生成するこのシステムでは、2:1の色度に対する明度の固定比率で1.0以下のDE(CMC)値を有する変動が、許容可能であると考えられる。特定の条件下では、より大きい又はより小さいDE(CMC)値が、より適切であり得る。
しかしながら、このシステムでは、色相値が計算される。これは、人の目によって認識される色を表す。従って、DHは、色相における差異を表す。同様に、C、又は彩度における差異は、色度における差異の表現であり、強度又は飽和度とも呼ばれる。そのため、負のDCは、比較された色が、サンプルの色よりも飽和していないことを示す。彩度は、所与の色相で評価される。本明細書での利便性のために、約1.0以下のDE(CMC)が、許容可能な一致と考えられ、約0.9と約1.0との間の値が許容可能であると考えられるが、取るに足りない(marginal)。
分かるように、このシステムは、飽和度における差異を同定する便利な方法も提供する。Cは、このような差異を示す。そのため、20パーセント飽和度内部で色のグラデーションを生成するために、本質的に同じ色相を有するが、飽和した彩度の80パーセント、60パーセント、40パーセント及び20パーセントである彩度を有する色を選択するであろう。そのため、最も飽和した彩度が30である場合、グラデーション色の彩度、Cは、それぞれ、24,18,12及び6であろう。代わりに表現すると、DC値は、〜6、〜12、〜18及び〜24となるであろう。
しかし、DE(CMC)及びC値は、色及び色合わせを評価するための一つの便利な方法である。任意の適切なシステムは、本開示に関連して用いられ得る。
履物の物品は一般的に、二つの基本的な要素:アッパー及びソールシステムを含む。アッパーは、足を快適に且つ安全に受け入れるために履物の内部上に空間を形成するために一緒に縫合される、又は接着接合される複数の材料要素(例えば、織物、ポリマーシート層、泡層、皮革及び合成皮革)からしばしば形成される。より具体的には、アッパーは、足の内側及び外側に沿って、且つ足のかかと領域の周りに、足の甲及び足のつま先領域にわたって伸びる構造を形成する。アッパーは、履物のフィットを調節するためのレーシングシステムも組み込み得、同様に、アッパー内の空間からの足の出し入れを可能にする。
ソールシステムは、一以上の部品又は複数の部品を含み得る。これらは、アウトソール、ミッドソール、インソール、インサート、ブラダー、及び/又はエアバッグ、並びに、場合によっては他の物品又は部品を含み得る。
例えば、図1及び2は、多色物品100の実施形態の透視図である。物品100は一般的に、履物の物品に関するソールシステム又はソール構造と関連し得る。いくつかの実施形態では、例えば、物品100は、ソールシステム内に組み込まれる、ブラダー部材又はエアバッグを含み得る。いくつかの実施形態では、物品100は、アウトソール、ミッドソール、及び/又はインソールを含むソールシステムの追加の部品へさらに取り付けられ得る。さらに、物品100は、任意の種類のソールシステム及び履物のタイプ(例えば、ランニングシューズ、バスケットボールシューズ、フットボールシューズ、サッカーシューズ、ブーツ、ローファー、サンダル等)によって用いられ得ることが理解されるであろう。
図1及び2を参照すると、物品100は、前足部分102及びかかと部分104を含み得る。加えて、物品100は、(図1で示される)頂部側106及び(図2で示される)底部側118を含む。物品100の頂部側106は、例えば、組み立てられた靴において着用者の足の方に向かうであろう。底部側108は、(アウトソール等の)靴の、より低い又は地面接触部分の方へ向かうことがある。物品100は、部分的にも示される物品100の周辺端108をさらに含み得る。いくつかの実施形態では、周辺端108は、運動靴の組み立てられたソールにおいて見えることがある。
異なる実施形態では、物品100は、一以上の色を有し得る。本実施形態では、物品100は、少なくとも二つの異なる色、かかと部分104上の第1の色110、及び前足部分102上の第2の色112を提供し得る。例として、第1の色110は黄であり得、一方で第2の色112は青であり得る。しかしながら、この例は、多くの可能性のある色の組み合わせの内のわずかに一つであり、第1の色110及び第2の色112は任意の色であり得ることが理解されるであろう。部分のサイズは、同一又は異なり得る。いくつかの実施形態では、部分は、異なるサイズである。
いくつかの実施形態は、異なる色の部分の間に遷移領域を組み込み得る。一実施形態では、遷移領域114は、かかと部分104と前足部分102との間に配され得る。いくつかの実施形態では、遷移領域114は、色110と色112のブレンドであり得る。
図1及び2において分かるように、第1の色110及び第2の色112は、頂部側106又は底部側118から見えるように物品100を通して浸透する。同様に、第1の色110及び第2の色112は、周辺端108から見えることがある。周辺端108の一つの側のみが図1及び2において示されているが、周辺端108の反対側が実質的に同様の色パターンを有し得ることが理解されるであろう。
いくつかの実施形態では、遷移領域114は、省略され得る。代わりに、二つの色の間の境界の線が見えることがある。他の実施形態では、一つの色のみが物品100を着色するために用いられ得る。さらに他の実施形態では、3つ又はより多くの異なる色が、隣接する異なる色の間に遷移領域を有して、又は有さないで、用いられ得る。
実施形態は、図1及び2に示される多色効果(及び他の可能性のある色のスキーム)を達成するために、物品の着色を促進するための設備を含み得る。染料を用いて物品が着色される実施形態では、例えば、システム及び関連の方法が、完全な物品よりも、物品の一部分を染色するための設備を含み得る。
本発明の実施形態に従うと、物品100は、図3に示されるように、タンク204内にかかと部分104を浸漬することによって着色される。図3は、図1及び2に示されるような多色物品100を製造するために用いられる装置200の実施形態の切断等角図である。装置200は、アセンブリ202、タンク204、及び、タンク204に対してアセンブリ202を操作するための設備を含み得る。以下でさらに詳細に議論されるように、アセンブリ202は、物品を保持するように構成され、一方で、タンク204は、物品に適用されることになる液体着色剤によって満たされ得る。
いくつかの実施形態では、アセンブリ202は、コンテナ206をさらに含み得る。コンテナ206は、側壁208を含み得る。いくつかの実施形態では、コンテナは、第1の端部分211で閉じられ得、第2の端部分213で開かれ得る。一実施形態では、コンテナ206は、第1の端部分211で上壁210を、且つ第2の端部分213で底部開口212を含み得る。底部開口212は、側壁208及び上壁210で囲まれる内部214へのアクセスを提供し得る。
異なる実施形態では、コンテナ206の形状は変わり得る。図に示される例示的な実施形態では、コンテナ206は、およそ円筒の形状を有する。より具体的には、側壁208は、円筒壁であり得、一方で上壁210は、円形であり得る。しかしながら、他の実施形態では、コンテナ206は、球状形状、ピラミッド形状、直角プリズム形状、又は(規則的な及び不規則な形状の両方を含む)任意の他の三次元形状を含むがそれらに限定されない任意の他の形状を有し得る。
タンク204は、液体着色剤246を保持するように構成され得る。ここで、液体着色剤246は、色248と関連し得る。説明のために、タンク204は、円筒形状を有するとして示される。しかしながら、タンク204の形状は、他の実施形態では異なり得る。
実施形態は、コンテナ206を位置付けるための設備を含み得る。いくつかの実施形態では、装置200は、タンク204に対してコンテナ206の位置を調整するために用いられ得る作動装置220を含む。いくつかの実施形態では、作動装置220は、タンク204に対してコンテナ206を上げる、及び下げるために用いられ得る。説明のために、コンテナ206に接触している作動装置の一部分のみが図に示される。任意の適切なタイプのメカニズムが、コンテナ206を上げる及び下げるために用いられ得る。そのように用いられ得る装置のいくつかの実施例は、例えば、機械化され得る、又はマニュアルで動作され得る、リンク機構、滑車システム、ロープ及びケーブルを含む。
物品をコンテナ206内に留めるために、アセンブリ202は、締結部材とも呼ばれ得る一以上の保持部材を含み得る。例示的な実施形態では、上部保持部材242及び下部保持部材244は、コンテナ206内部に提供される。特に、上部保持部材242は、コンテナ206の上壁210へ固定され得る。いくつかの実施形態では、保持部材ブラケット245は、下部保持部材244を側壁208の下部に固定する。示される実施例では、物品230は、コンテナ206内で垂直に位置付けられる。具体的には、物品230の前足部分232は、上部保持部材242によってコンテナ206において固定される。また、物品230のかかと部分234は、下部保持部材244によってコンテナ206において固定される。
第1の保持部材242及び第2の保持部材244は、固定位置においてコンテナ206内部で物品230を保持するための任意の適切な手段であり得る。描かれる図に示される実施形態は、浮遊性の物品に関して特に有用である。いくつかの実施形態は、保持部材として、クリップ、クランプ、引っ張り棒、ホック又はブラケットを採用し得る。さらに他の実施形態は、所定の位置に物品を一時的に固定する又は保持するために、従来技術で知られる任意の他の種類の保持部材を用い得る。
図3に見られるように、コンテナ206は、タンク204に対して、反転した位置で配され得る。特に、底部開口212を含む第2の端部分213は、第1の端部分211よりもタンク204に近く配され得る。以下でさらに詳細に説明されるように、この配置は、コンテナ206がタンク204内に下げられるときに、液体着色剤246が内部214を部分的に満たすことを可能にする。
図3では、アセンブリ202の実施形態は、コンテナ206をタンク204内に導入する前で描かれる。未着色の/未染色の状態である物品230が示され、反転したコンテナ206内部に配される。この特定の構成では、物品230は、前足部分232で、及びかかと部分234で保持される。
図4及び5は、タンク204内にコンテナ206を下げるプロセスにおけるアセンブリ202の実施形態を示す。上述のように、タンク204は、液体着色剤246によって満たされ得る。いくつかの実施形態では、液体着色剤246は、液体染料を含み得る。いくつかの実施形態では、液体着色剤246は、色248を有する液体染料であり得る。
図4を参照すると、作動装置220は、下向き矢印によって示されるように、タンク204内にコンテナ206を下げる。コンテナ206が下げられるとき、コンテナ206の一部分は、タンク204内に導入される。コンテナ206の底部開口212は、液体着色剤246がコンテナ206の内部214に入ることを可能にする。
コンテナ206がタンク204内に下げられるときに、エアポケット250が生成される。特に、コンテナ206の底部開口212が液体着色剤246と接触するとき、コンテナ206の内部214内の空気は、コンテナ206内に捕えられる(又は密封される)ようになる。具体的には、内部214内の空気は、上壁210、側壁208及び、液体着色剤246の表面で囲まれる容積内で捉えられる。
図4の構成では、物品230は、液体着色剤246内に部分的に浸漬されるように示される。かかと部分234(見えない)は、液体着色剤246に浸される。しかしながら、前足部分232は、液体着色剤246の表面の上へ、且つエアポケット250内に配される。
いくつかの実施形態では、物品100は浮遊性であり得る。例えば、物品230がブラダー部材又はエアバッグである実施形態では、物品230は、特に浮遊性であり得て、液体に沈められることに抵抗し得る。従って、上部保持部材242及び下部保持部材244は、物品230が液体着色剤246内に浸漬される一方で、浮遊することを防止し得る。この配置は、コンテナ206の開口底212が、タンク204における液面の下に少なくとも部分的に浸されることを可能にする。
図5に示されるように、コンテナ206内の液体着色剤246の(図4にも示される)液面260は、エアポケット250の容積によって変動し得る。エアポケット250の容積は、タンク204内でのコンテナ206の潜水の深さによって変動し得る。特に、コンテナ206がさらに沈められるとき、エアポケット250の容積は、さらに圧縮され得る。いくつかの実施形態では、エアポケット250の容積は、エアポケット250内の圧力を増加させるための他の設備を用いることによって潜水深さから独立して制御され得、それによっておよそ一定の容積を維持する、又はそうでなければ、エアポケット250の容積を変化させ得る。
タンク204内に所定のレベルへ沈められるコンテナ206によって、液面260は、液体着色剤246の外側である物品230の第1の部分と、液体着色剤246内に沈められた物品230の第2の部分との間の遷移を画定する。ここで、第1の部分は前足部分232であり、一方で第2の部分はかかと部分234である。しかしながら、他の実施形態では、第1の部分及び第2の部分は、任意の他の部分であり得る。所定の短い期間の間、この深さでコンテナ206を保持することによって、物品230のかかと部分234は、液体着色剤246によって着色され得る。この場合では、コンテナ206は、液体着色剤246内にほとんどであるが完全にではなく沈められるように示される。他の実施形態では、コンテナ206は、液体着色剤246内に完全に沈められ得る。
図6は、作動装置220の使用を介してタンク204から上げられたコンテナ206の実施形態を示す。コンテナ206が上げられるとき、液体着色剤246は、底部開口212を通ってコンテナ206を出ることができる。浸漬された物品230は、着色ライン262の下でかかと部分234上に色248を有して示される。本開示の実施形態では、物品230は、タンク204内に浸漬され、少なくとも1つの浸漬/乾燥サイクルにおいて乾燥するために取り出されて、選択された色及び飽和度を物品230のかかと部分234へ付与する。
本開示の実施形態に従うと、物品230は、低い飽和度を有する色を付与するのに十分な、且つ物品を選択された飽和度へ完全に着色するのに不十分な短い期間の間、コンテナ206における液体着色剤246内に浸漬され得る。本開示の実施形態では、物品230が液体着色剤246内に浸される期間は、約5秒と約120秒との間、より典型的には約10秒と約60秒との間、さらにより典型的には約15秒と約50秒との間、最も典型的には約15秒と約45秒との間である。その後、物品230は、コンテナ206における液体着色剤246から取り出されて、乾燥され得る。その後、物品230は、再び浸漬され得て、本開示の浸漬/乾燥法に従って、選択された飽和度を達成するのに必要不可欠である多くの回数の間乾燥され得る。
ユーザーは、既知の方法の下で着色するための浸漬時間が、100パーセント飽和度を達成するために、少なくとも約5分、より典型的には少なくとも約30分、さらにより典型的には少なくとも約60分を超えることを認識する。しかしながら、物品230が短い期間の間コンテナ206における着色剤246内に繰り返して浸漬され、着色剤から取り出され、乾燥される、本開示の実施形態に従うと、単一の浸漬/乾燥サイクルよりもかなり少ない時間において、選択された色の飽和度を達成し得る。
本開示の実施形態では、物品230は、浸漬/乾燥サイクルの各浸漬においてコンテナ206における着色剤246において同じ距離で浸漬され得る。本開示のこのような実施形態では、物品230はその後、本質的に一定の飽和度、つまり色のブロックを有する色の領域を達成するために着色され得る。このような色のブロックは図6で示され、かかと部分234上に色248を有する物品230を示す。
本開示の他の実施形態では、物品230は、一連の浸漬/乾燥サイクルにおいて連続的な浸漬によって、より少ない深さへ浸漬され得る。タンク206における着色剤246内への各連続的な浸漬は、このような一連の浸漬/乾燥サイクルにおいて、より短い距離又はより少ない深さへであり得る。そのため、第1の浸漬がXミリメートルの深さ又は距離へである場合、第2の浸漬はYミリメートルへであり、YはXよりも小さい。本開示のこの実施形態に従って、単一色におけるグラデーションが物品230へ付与される。本開示のこの実施形態は、以前の浸漬深さのかなりの割合である深さへ、コンテナ206における着色剤246内に物品230を浸漬することによって、わずかな又は不明瞭なグラデーションを付与するための機会を提供する。本発明のこのような実施形態では、連続的な浸漬深さの関係性は、ランダムな、線形の、幾何学的な又は任意の相対距離であり得る。本明細書で提供される指針によって、ユーザーは、選択されたパターン又は配置を提供する、浸漬深さのプログラムを選択できる。
本発明の実施形態では、グラデーションは、物品の選択された距離にわたって設定され得、その長さにわたって適用され得る。例えば、グラデーションは、距離にわたって設定され得、5つの異なる飽和度を有し得て、このようなグラデーションは、各連続的な浸漬によって浸漬深さを減少させて、5回、コンテナ206における着色剤246内に物品230を浸漬することによって達成され得る。図14は、このような実施形態を示す。そのため、図14におけるカラーライン1462によって示されるもの等の深さへある時間の間の第1の浸漬と乾燥時間との後、第2の浸漬は、図14におけるカラーライン1464によって示されるもの等のより少ない深さへであり得る。第2の乾燥期間の後、次の浸漬は、図14におけるカラーライン1466によって示される深さへ、同じ又は異なる時間の間であり得る。それらの間に適切な乾燥期間を有する、カラーライン1468及び1470への一連の浸漬は、5段階のグラデーションを完了させる。当業者が認識するように、この結果は、異なる浸漬深さが用いられ得る任意の一連の浸漬/乾燥サイクルにおいて達成され得る。例えば、物品は、各深さへ2回、又は各深さへ5回浸漬され得て、グラデーションを達成する。
図14は、5段階のグラデーションを示す。本質的に等しい浸漬時間によって、グラデーションは、第1の区分1451において20パーセントから、第2の区分1452において40パーセント、第3の区分1453において60パーセント、第4の区分1454において80パーセント、及び第5の区分1455において100パーセントの範囲に変動し得る。このような実施形態では、これらのパーセンテージは、物品上の最も深い飽和度のパーセントである。そのため、第5の区分1455は45パーセントの飽和度を有し得る。その場合では、第1の区分1451は、9パーセントの飽和度を有するであろう。
図14は、均等なグラデーションを示す。本開示のいくつかの実施形態では、各区分に関する浸漬/乾燥サイクルの数は、同じである必要はない。このような実施形態は、均等でない色遷移を有する5段階のグラデーションを生み出すであろう。
本開示の他の一つの実施形態では、100段階の線形の色のグラデーションが、物品上で実行され得て、漸進的な及び微妙な色のグラデーションを与える。本明細書で提供される指針によって、ユーザーは、選択された見栄え又は外観を提供するために、グラデーションにおける適切な段階の数を決定することが可能であろう。
本開示のいくつかの実施形態では、浸漬深さの差異は、同じである必要はない。浸漬深さの差異は図14においては等しいのに対して、図15は、等しくない浸漬深さを示す。図15における浸漬深さは、等比数列1、3、9及び27として関連する。そのため、グラデーションのセクション1550は、第1の区分1551、第2の区分1552、第3の区分1553及び第4の区分1554に分けられる。第4の区分1554の相対長さは1であり;第3の区分1553は3であり;第2の区分1552は9であり;且つ、第1の区分1551は27である。図15は、同一の相対数の浸漬/乾燥サイクルを示すので、25パーセントの第1の区分1551における飽和度と共に、第2区分1552における50パーセント飽和度、第3区分1553における75パーセント飽和度、及び第4の区分1554における100パーセント飽和度を生み出す。再び、本明細書での飽和度パーセンテージは、物品上の最も深い飽和度のパーセントである。
本開示のいくつかの実施形態では、区分間の色の飽和度における変化は、単一浸漬又は等しい浸漬回数に基づくものではない。例えば、物品は、同じ深さへ一度より多く浸漬され得る一方で、一度だけ他の深さへ浸漬される。この差異は、色区分における飽和度間の関係を変化させるであろう。例えば、選択された深さ及び乾燥時間への浸漬の後、より少ない深さへの次の浸漬サイクルは、2回実施され得、次の浸漬はさらにより少ない深さへであり得る。これは、色区分の間の飽和度における異なる関係を提供するであろう。
本開示の実施形態では、飽和度は、浸漬/乾燥サイクルの数に直接比例しないことがある。例えば、飽和度と、浸漬/乾燥サイクルの数の関係は、線形であり得る、又は任意の増加する関数であり得る。任意の組み合わせ及び染料に関する関係は、物質の選択された組成物を有する物品を一連の浸漬/乾燥サイクルを受けさせること、及び各サイクルの終わりで飽和度を測定することによって決定され得る。そのため、本明細書で提供される指針によって、ユーザーは、飽和度と浸漬/乾燥サイクルの数との間の関係を決定し得る。
図16は、色区分の飽和度間の変化する関係を有する物品を示す。物品1630の色区分1650は、7つの色区分に分けられ、各々は、物品1630上に等しい幅を有する。以下の表1は、浸漬/乾燥サイクルの相対数、浸漬/乾燥サイクルの累積数、及び各々の色区分へ付与されたパーセント飽和度を割り出す。浸漬/乾燥サイクルの数は、各区分における浸漬の実際の数を得るために、任意の数によって乗じられ得る。例えば、色区分1651が5つの浸漬を有したならば、色区分1652はその深さへ10の浸漬を有する。図16及び表1で分かるように、色区分から続いての色区分への飽和度における変化は、色区分間で変わり得る。
Figure 2016511046
本明細書で提供される指針によって、ユーザーは、選択されたグラデーションを提供するために、予期される条件を選択し得る。
本開示のいくつかの実施形態では、着色されることになる物品は、交互の浸漬/乾燥サイクルにおいて色内に浸漬され得て、第3の色の見た目を付与する。例えば、深さへの物品の第1の浸漬は、緑等の第1の着色剤内であり得、物品上に低い飽和度を有する緑色セクションを提供する。その後、物品は、青の着色剤において同じ又は異なる深さへ浸漬され得て、物品が両方の着色剤へ曝露された青/緑色区分、及び、着色剤が重ならない青色区分又は緑色区分を形成する。
物品230は、以前の位置から反転され得る、又は反対にされ得る。例えば、図3〜6では、物品230は、かかと部分234と共に下に配向され、その端で着色された。本開示の他の実施形態では、物品の二つの別々の部分が、異なる色内へ浸漬され得る。図7から9は、実施形態に従って、多色物品を製造するために用いられ得るいくつかの追加の段階を描いている概略図を示す。これらの段階は任意であり、いくつかの実施形態は、単一色のみが所望される実施形態において特に、それらを含まないことがあることが理解されるであろう。
図7をここで参照すると、物品230は、以前の図(例えば、図6)において示される物品230の位置に対して、コンテナ206内で反転され得る。そのため、かかと部分234は今や、上部保持部材242によってコンテナ206において固定される。また、物品230の前足部分232は、下部保持部材244によってコンテナ206において固定される。物品230を反転することは、未着色の前足部分232を次のタンク264内に浸漬するために準備をする。
図7にも示されるように、アセンブリ202は、タンク204から次のタンク264へ動かされ得る/移され得る。これは、コンベヤー装置等の、アセンブリ202を動かすための任意の手段を表す水平矢印によって示される。これは、コンテナ206内での物品230の反転の前、後、又は間に生じ得る。タンク264は、色268の液体着色剤266によって満たされ得る。いくつかの実施形態では、液体着色剤266は、液体染料であり得る。例示的な実施形態では、色268は、色248とは異なる。
いくつかの実施形態では、アセンブリ202をタンク204から次のタンク264へ移すことが可能な任意のタイプのメカニズムが採用され得る。可能性のある装置のいくつかの例は、例えば機械的に又は手動で操作され得る、リンク機構、滑車システム、ロープ、ケーブル及び他の装置を含むがそれらに限定されない。
いくつかの実施形態では、物品の追加の浸漬が、同じ又は追加のタンクにおいて実施され得る。追加の浸漬は、例えば、物品をすすぐ、被覆する又は密封するためであり得る。さらに、いくつかの実施形態は、物品の浸漬の間において乾燥操作を含み得る。これらの追加の浸漬又は操作は、前述のように、物品の浸漬の前、間、又は後で生じ得る。各浸漬は、乾燥期間と関連し得る。
図8は、次のタンク264内にコンテナ206を下げるアセンブリ202の実施形態を示す。これは、次のタンク264内に物品230の未着色の前足部分232を浸漬するための、コンテナ206の第2の下げること又は浸漬することを示す。この段階では、作動装置220は、液体着色剤266によって満たされるタンク264内にコンテナ206を下げる。コンテナ206の開口底212は、液体着色剤266が、コンテナ206の内部214に入ることを可能にする。前述のように、エアポケット250は、コンテナ206がタンク264内に下げられるときに生成される。この配置では、かかと部分234は、エアポケット250に配されているように示される。言い換えると、かかと部分234は、液体着色剤266に接触していない。
示される実施形態では、物品230の前足部分232は、液体着色剤266内に部分的に浸漬されるように示される。いくつかの実施形態では、物品230は、着色ライン262が液面260の下に沈められる点へ沈められ得る。これは、色248によってすでに着色されている物品230のいくらかの部分が、液体着色剤266によって追加で着色されることを可能にする。以下で議論されるように、これは、色248及び色268のブレンドである色遷移領域を生成する。しかしながら、他の実施形態では、着色ライン262は、物品230のどの部分も一度より多く着色されないように、液面260の上に配され得る。
図9は、コンテナ206をタンク264内に浸漬する段階の後の、アセンブリ202の実施形態を示す。図9を参照すると、浸漬された物品230は、着色ラインより下の前足部分232上に色268を、及び、着色ライン272より上のかかと部分234上に色248を有して示される。着色ライン262は、物品230をタンク204において浸漬しつつ作製される。着色ライン272は、物品230をタンク264に浸漬するときに作製された。例示的な実施形態によると、物品230は、物品230の前足部分232を染色するためにタンク264内に一度浸漬される。
加えて、この実施形態では、浸漬された物品230は、着色ライン262と着色ライン272との間に配される、色遷移部分281を有する。遷移部分281は、色248及び色268のブレンドを含む。
前述のように、いくつかの実施形態では、物品230は、異なる着色効果を達成するために、任意の数の回数浸漬され得る。多数回物品を浸漬することは、色の飽和度における所望の結果を達成する、色の遷移領域を提供する等のために用いられ得る。いくつかの場合では、コンテナ206内のエアポケット250の容積は、変動する結果を達成するために、連続的な多数の浸漬において変動され得る。
本開示の実施形態では、物品は、任意の位置において配向され得る。例えば、図3〜9に示されるように、履物物品のかかと部分及びつま先部分が示される。しかしながら、図10は、物品300の、代わりの保持部分を有する実施形態を描く。示される実施形態では、前足部分302及びかかと部分304を含む物品300は、以前の実施形態におけるような垂直よりも、水平に位置付けられる。物品300の頂部側306は、図の平面において見られる。この構成では、物品300の外側周辺端部308は、上部保持部材1042によってコンテナ1006において固定される。物品300の内側周辺端部310は、下部保持部材310は、下部保持部材244によってコンテナ1006において固定される。
本方法に関連する開示の実施形態は、物品への任意の色の任意の適用に関して本質的に同じである。アセンブリ301は、例えば、色1048の液体着色剤1046によって満たされるタンク1004内に下げられて示される。物品300を着色するためのプロセスは、上で議論され、図3から8において示された以前の例示的な実施形態に従って繰り返される。しかしながら、本実施形態における物品300は、反転した内側周辺端部310が上部保持部材1042によってコンテナにおいて固定されるときのような、(図示されない)方法でコンテナ1006において反転されることが理解されるであろう。さらに、物品300の外側周辺端部308は、反転した位置における下部保持部材1044によってコンテナにおいて固定される。コンテナ1006はその後、他の一つの色を適用するために、他の一つのタンク内に移され、沈められる。
これらの実施形態は、液体着色剤の表面に対する、物品に関するいくつかの可能性のある配向を示す。特に、実施形態は、物品が表面に対して垂直であり得る(例えば、図5)又は水平であり得る(例えば、図10)構成を描く。他の実施形態では、物品の位置は、垂直に又は水平に配向されるよりも、液体着色剤表面に対して角度を付けられ得る。
図11は、上述された製造段階に従う、結果として得られる物品300の実施形態を示す。多色物品300は、図の平面において見られる頂部側306によって示される。着色ライン362の内側上では、物品300は色1048によって染色される。着色ライン362の外側上では、物品300は、他の一つの色1068によって染色される。遷移領域は何も示されていないが、色1048及び色1068をブレンドする遷移領域が、着色ライン362の内側及び外側へ提供され得ることが理解されるであろう。さらに、色は物品に浸透するので、色は、頂部側306、底部側(図示されない)及び周辺端(図示されない)から見える。
図12は、物品400の他の一つの代替保持位置を有する実施形態に関する変形を示す。示される実施形態では、物品400は、再び水平に位置付けられる。しかしながら、物品の側面図が示される。周辺端408は、図の平面においてである。物品400の頂部側406は、上部保持部材1242によってコンテナ1206において固定される。物品400の底部側418は、下部保持部材1244によってコンテナ1206において固定される。
アセンブリ1200は、例えば、色1248の液体着色剤1246によって満たされたタンク1204内に下げられて示される。物品400を乾燥するためのプロセスは、上記で議論され且つ図3から8において示された第1の例示的な実施形態に従って繰り返される。しかしながら、本実施形態における物品400は、底部側418が上部保持部材1242によってコンテナ1206において固定されるような方法(図示されない)においてコンテナ1206において反転されることが理解されるであろう。さらに、物品の頂部側406は、下部保持部材1244によってコンテナ1206において固定される。コンテナ1206はその後、他の一つのタンク内に移され、沈められ得る。
図13は、上述の段階に従って、結果として得られる物品400の実施形態を示す。多色物品400は、周辺端408が見えて示される。物品400の底部側418は、着色ライン462の下で色1248によって染色される。物品400の頂部側406は、染料ライン462の上で色1268によって染色される。遷移領域は何も示されないが、色1248及び色1268をブレンドする遷移領域が着色ライン462の上で及び下で提供され得ることが理解されるであろう。さらに、染料の色は物品に浸透するので、色は、頂部側406、底部側418及び周辺端408から見える。
実施形態は、液体着色剤の単一タンク内で同時に多数の物品を着色するための設備を含み得る。例えば、いくつかの実施形態は、コンテナ内で同じ高さで多数の物品を保持し、それによって、多数の物品が同時に着色されることを可能にするための設備を含み得る。他の一つの例として、いくつかの実施形態は、積層コンテナを有するアセンブリを組み込み得、一以上の物品が各コンテナ内で着色され得、アセンブリ全体が、液体着色剤のタンク内に沈められ得る。
本開示の実施形態は、単一タンク内に単一物品を浸漬することとして図3〜13において詳細に示されているが、他の浸漬配置が用いられ得る。例えば、図3〜13は、液体着色剤の表面の下で物品の浸漬部分を保持するのに特に適した装置を示す。そのため、これらの図における物品は、液体着色剤において浮遊性であり得るが、固定器具は、物品が適切に浸漬されることを確実にする。このような固定器具はまた、多数のアイテムが互いに接触せず、着色剤と物品との間の適切な相互作用が起きないようにするように、同時に浸漬される多数のアイテムを分離するのに有用であり得る。
本開示の実施形態は、本明細書で記載されるような物品、及び、浸漬して乾燥させる能力を有する多くの装置において実施され得る。一つのこのような装置は、参照によって全体が本明細書によって組み込まれる、2013年3月8日に出願された、SYSTEM AND METHOD FOR COLORING ARTICLESという題名の、同時係属の米国出願シリアル番号13/791,643において詳細に説明される。
図17は、液体着色剤1746上で浮遊する物品1730を有することなく液体着色剤1746内に物品1730を浸漬することが可能な方法において、保持部材1742が液体着色剤1746の上で物品1730を保持し得る開示の他の一つの実施形態を示す。図17は、染料タンクとも呼ばれ得る、タンク1704における液体着色剤1746における物品1730の少なくとも一部分を示す。例えば、本開示のいくつかの実施形態では、物品1730は、液体着色剤1746において浮遊性でないことがある。本開示のいくつかの実施形態では、物品1730は、浮遊性であり得るが、保持部材1742によって液体着色剤1746において保持される際に浮かばないように、十分に固いことがある。本開示のいくつかの実施形態では、保持部材1742は、物品1730が浮かぶことを、又はそうでなければ不十分に浸漬されることを本質的に起きないようにするのに十分な力でつかむことによって、固い物品1730を保持する。本明細書で提供される指針によって、ユーザーは、本開示の実施形態に従って着色することに関して単一保持部材において物品が適切に保持され得るかどうかを決定できる。
図17の実施形態は、液体着色剤の上での点で保持されるときに液体着色剤内に浸漬され得る物品を着色するのに特に効果的である。図17は、タンク1704における液体着色剤1746内に浸漬される物品1730の一部分を示す。作動装置1702は、矢印によって示されるように、下へ垂直に動かされ得て、タンク1704における液体着色剤1746内に物品1730を浸漬する。物品1730はその後、矢印によって示されるように、上へ垂直に作動装置1702を動かすことによって液体着色剤1746から取り出され得る。本開示のいくつかの実施形態では、物品1730は、選択された飽和度が達成されるまで、液体着色剤1746内に繰り返して浸漬され得て、乾燥され得る。
本開示の実施形態では、物品は、異なる液体着色剤において、又は、液体着色剤における浸漬と乾燥期間との間の洗浄等の異なる流体において、連続的に浸漬され得る。図18〜21は、逐次的浸漬/乾燥サイクルの開示の実施形態を示す。これらの図は、処理流体を含む複数のタンクと関係する物品の処理を示す。
ここで図18に移ると、作動装置1802は、運搬装置1899に取り付けられ得る。運搬装置1899は、動力付き滑車1898と滑車1897との間に連続ベルト1896を含み、矢印によって示されるように、第1のタンク1804、第2のタンク1824、第3のタンク1844及び第4のタンク1864の上で作動装置1802を搬送し得る又は移転し得る。本開示の実施形態では、その上を運搬装置1899が作動装置1802及び備品、並びにそれと共に関連した物品を搬送する、移動する又は移転し得る、任意の数のタンクが存在し得る。
本開示の実施形態に従って、物品1830は、第1のタンク1804における液体着色剤1846の上で作動装置1802上で保持部材1842において保持される。作動装置1802はその後、作動され得て、物品1830が図18に示されるように、液体着色剤1846において少なくとも部分的に浸されるまで、液体着色剤1846へ向かって矢印の方向において保持部材1842を動かし得る。選択された短い期間の後で、作動装置1802は、液体着色剤1846から物品1830を取り出すために、矢印の方向において上へ、そこで物品1830と共に保持部材1842を動かす。物品1830はその後、第1のタンク1804の上で吊るされつつ乾燥することが可能にされ得る、又は、他の一つのタンクの上の位置へ動かされ得る若しくは移転され得る。本開示の実施形態では、物品1830は、液体着色剤1846内に浸漬され得、他の一つのタンクの上の位置へ動かされる前に、複数の逐次的サイクルにおいて乾燥され得る。
本開示の実施形態では、第1のタンク1804における処理の後で、保持部材1842及び物品1830を有する作動装置1802は、追加の処理に関する任意の他のタンクの上の位置へ動かされ得る。本開示の実施形態では、作動装置1802は、物品が、図19に示されるような、第2のタンク1824内に少なくとも部分的に浸漬され得る位置へ、矢印の方向において動かされ得る。第2のタンク1824は、液体着色剤、洗浄流体、水又は任意の他の処理流体であり得る、流体1856を含み得る。一度タンク1824の上に位置付けられると、その後作動装置1802が作動され得て、物品1830が流体1856において少なくとも部分的に浸されるまで、流体1856に向かって矢印の方向において保持部材1842を動かす。選択された浸漬時間の後で、作動装置1802は、流体1856から物品1830を取り出すために、矢印の方向において上へ、そこで物品1830と共に保持部材1842を動かす。物品1830はその後、第2のタンク1824の上に吊るされつつ、乾燥することが許可され得る、又は他の一つのタンクの上の位置へ動かされ得る若しくは移転され得る。本開示のいくつかの実施形態では、物品1830は、第2のタンク1824において複数回浸漬され得、任意の浸漬の後で乾燥され得る。
作動装置1802及び備品、並びにその上の物品はその後、任意の他のタンクの上の位置へ動かされ得る。本開示のいくつかの実施形態では、物品1830は、第1のタンク1804の上の位置へ戻ってくることになり、図18に示されるように、さらに処理されるであろう。本開示のいくつかの実施形態では、物品1830は、図20に示されるように、処理に関する第3のタンク1844の上の位置へ動かされることになるであろう。本開示のいくつかの実施形態では、物品1830は、図21に示されるように、処理に関する第4のタンク1864の上の位置へ動かされるであろう。
図20は、第3のタンク1844に関連した処理段階を示す。物品1830は、処理に関する第3のタンク1844における流体1866において少なくとも部分的に沈められた、作動装置1802上の保持部材1842において保持される。作動装置1802が作動されて、物品1830が図20に示されるように、流体1866において少なくとも部分的に浸されるまで、流体1866に向かって矢印の方向において保持部材1842を動かす。選択された短い期間の後で、作動装置1802は、流体1866から物品1830を取り出すために、矢印の方向において上へ、そこで物品1830と共に保持部材1842を動かす。物品1830はその後、第3のタンク1844の上に吊るされつつ、乾燥することが許可され得る、又は、任意の他のタンクの上の位置へ動かされ得る若しくは移転され得る。本開示の実施形態では、物品1830は、流体1866内に浸漬され得、他の一つのタンクの上の位置へ動かされる前に、複数の逐次的サイクルにおいて乾燥され得る。
図21は、第4のタンク1864に関連した処理段階を示す。物品1830は、処理に関する第4のタンク1864における流体1876において少なくとも部分的に沈められた、作動装置1802上の保持部材1842において保持される。作動装置1802はその後作動され得て、図21に示されるように、物品1830が流体1876において少なくとも部分的に浸されるまで、示されるように、流体1876に向かって矢印の方向において保持部材1842を動かす。選択された短い期間の後で、作動装置1802は、流体1876から物品1830を取り出すために、矢印の方向において上へ、そこで物品1830と共に保持部材1842を動かす。物品1830はその後、第4のタンク1864の上で吊るされつつ、乾燥することを許可され得る、又は、他の一つのタンクの上の位置へ動かされ得る若しくは移転され得る。本開示の実施形態では、物品1830は、流体1846内に浸漬され得て、他の一つのタンクの上の位置へ動かされる前に、複数の逐次的サイクルにおいて乾燥され得る。
そのため、本開示の実施形態では、物品1830は、タンクの上の位置へ動かされ得て、図18〜21に示されるように、選択された飽和度を有する色又は複数の色によって物品1830を染み込ませるために、任意の順序において各タンクにおける流体内に浸漬されることによって処理され得る。本明細書で提供される指針によって、ユーザーは適切な順序を構築することができるであろう。
例えば、本開示の実施形態では、第3のタンク1844は液体着色剤、洗浄流体、水又は任意の他の流体であり得る、流体1866を含み得る。流体1866が液体着色剤である場合、液体着色剤1866は、例えば、液体着色剤1846と同じであり得る又は異なり得る。同様に、第4のタンク1864は、液体着色剤、洗浄流体、水又は任意の他の流体であり得る流体1876を含み得る。流体1876が液体着色剤である場合、液体着色剤1876は、液体着色剤1866と同じであり得る又は異なり得、且つ液体着色剤1846と同じであり得る又は異なり得る。
本開示のいくつかの実施形態では、物品は、意図された色区分の、最も浅い深さ、又は最も短い距離、へのみ最初に浸漬され得る。そして、乾燥後に、後続の浸漬は、液体着色剤内により深くであり得る。そのため、最も小さい飽和度の領域は、本開示のこれらの実施形態では最後に着色される。
液体着色剤材料は典型的には、着色剤、及び着色剤に関する溶媒を含む。物品が液体着色剤内に浸漬され、そこから取り出された後、物品は乾燥され、溶媒は蒸発する、又はそうでなければ除去される。媒染剤、光学的促進剤、粘性剤及び他の付加化合物等の他の化合物は、典型的には少量で存在し得る。乾燥の間、過剰の液体着色剤は、コンテナにおける液体着色剤内に滴り戻ることが可能とされ得、液体着色剤における溶媒及び他の揮発性材料は、蒸発し得て、乾燥した着色物品を生み出す。
本開示の実施形態では、揮発性物質、つまり、液体着色剤の蒸気圧よりも高い蒸気圧を有する化合物は、液体着色剤において含まれ得て、乾燥時間を短くする。本開示の実施形態では、乾燥は、ガスを噴き出すことによって加速され得、乾燥されることになる物品上で又は付近において、任意の温度であり得るが、典型的には少なくとも周囲温度であり得る。このような実施形態では、ガスは、着色剤と不利に反応しない任意のガスであり得る。典型的には、ガスは窒素又は空気であり、より典型的には空気である。
本開示のいくつかの実施形態では、コンテナにおける液体着色剤は、高温で、つまり、周囲温度よりも上で維持される。本開示のこのような実施形態では、浸漬された物品は急速に乾燥され得て、その後、再び浸漬され得る。物品は、同じ液体着色剤において浸漬され得る、又は他の一つの液体着色剤において浸漬され得る。本開示の実施形態では、物品の任意の部分が、他の一つの液体着色剤内に浸漬され得る。本開示の実施形態では、すでに着色されている物品の部分が、同じ色において、又は異なる色において浸漬され得る。本開示の他の一つの実施形態では、第2の又は追加の色が、以前に着色されていない物品の領域へ適用され得る。本開示のこれらの実施形態は、その上に二以上の色を有する着色物品を生成する。このような物品は、例えば、図1、2、8及び9において示される。
例えば、図9は、第1の色部分268を有するかかと部分234、第1の色248を有する前足部分234、並びに、第1の色及び第2色のブレンドである第3の色を有する遷移部分281を示す。遷移部分は、滑らかな色遷移を提供して、第1の色と第2の色との間に視覚的に魅力的な遷移を提供する。
本開示の実施形態では、物品230のかかと部分234は、図6に示されるように、かかと部分へ第1の色248を付与するための第1のカラーライン262まで、液体着色剤246内に浸漬される。物品はその後、図7に示されるように、乾燥され、反転されて、前足部分232の上にかかと部分234を有して図8に示される。図8は、液面260の深さへカラーライン262を超えて第2の液体着色剤266内に浸漬される前足部分232を示す。この浸漬は、第2のカラーラインまで、物品230の第1の前足部分232へ色268を付与する。そのため、図9に示されるように、第1の色248及び第2の色268のブレンドである色を遷移ゾーン281が有する。本開示のこのような実施形態では、3つの色、具体的には、第1の色248、第2の色268及びそれらのブレンドが、物品上に存在する。
この開示のこのような実施形態では、各色における一回のみの浸漬/乾燥サイクルが用いられた。しかしながら、本開示の他の実施形態では、多数の浸漬/乾燥サイクルが、各液体着色剤によって、又は任意の液体着色剤によって実行され得る。一以上の色を用いる開示の実施形態では、各色における浸漬/乾燥サイクルの数は同じであり得る。一以上の色を用いる開示の他の実施形態では、各色における浸漬/乾燥サイクルの数は、異なり得る。本明細書で提供される指針によって、ユーザーは、マルチカラーシステムにおける各色の所望の飽和度レベル、及びそれらの任意の重複部分を得ることができるであろう。
本開示のいくつかの実施形態では、色又は複数の色は、接触するが重複しない分離領域において物品へ適用され得る。本開示の他の実施形態では、色又は複数の色は、接触しない分離領域において物品へ適用され得る。本開示のこのような実施形態では、未着色領域は、着色領域の間で見えるであろう。
実施例
以下の実施例は、本開示の主題を示すことを意図するものであり、如何なる方法においても限定するものではない。
実施例1
履物に関するソールシステムと関連し得る物品は、つま先部分からかかと部分へ色のグラデーションを有するように染色される。物品の全体は、30秒の間、適切な着色染料において、最初にかかと部分が浸漬され、その後、取り出されて、乾燥される。乾燥した物品は、30秒の間、その長さの99パーセントの深さへ同じ染料において浸漬され、取り出されて、乾燥される。乾燥した物品は、30秒の間、その長さの98パーセントの深さへ同じ染料において浸漬され、取り出されて、乾燥される。浸漬深さが、各一連のサイクルにおいて1パーセント減らされる、この浸漬/乾燥サイクルは繰り返され、最期のサイクルは、物品の長さの1パーセントを染色する。
結果として得られる物品は、色においてわずかにのみ飽和したつま先部分から、十分に飽和したかかと部分へ、増加する飽和度を有する色のグラデーションの魅力的な外観を与える。
実施例2
履物に関するソールシステムと関連し得る物品は、かかと部分から、物品の長さの約60パーセント、およそ中足領域へ、赤色のグラデーションを有するように染色される。同じソールシステムは、つま先部分から、同様におよそ中足領域において終わる、物品の長さの約60パーセントへ、黄色のグラデーションを有するように染色される。物品は、20回繰り返される、各段階30秒の、浸漬/乾燥サイクルを用いて着色される。結果として得られる物品は、3つの別々のバンドにおいて魅力的に着色される。つま先部分から物品の長さの約40パーセントまで、物品は黄である。中足部分における物品の長さの20パーセントはオレンジであり、かかと部分における、物品の残りの40パーセントは、赤である。
実施例3
物品は、物品の全体に渡って緑色のグラデーションを有するように染色される。飽和度と浸漬の数との関係は、基板と染料のこの組み合わせに関して線形ではない。むしろ、飽和度は、以下のように、表2に記載されるように、浸漬の数に関連する。
Figure 2016511046
物品は、一端で淡く始まり、中間点で50パーセント未満に飽和され、物品の残りに渡って完全な飽和度へ急速に増加する、緑色の魅力的なグラデーションを示す。
実施例4
物品は、物品の全体に渡って紫色のグラデーションを有するように染色される。飽和度と浸漬の数との間の関係は、基板と染料とのこの組み合わせに関して線形ではない。むしろ、飽和度は、以下のように、表3に記載されるように、浸漬の数に関連する。
Figure 2016511046
物品は、一端で淡く始まり、中間点で50パーセントより大きい飽和度へ急速に増加し、その後、物品の残りに渡って完全な飽和度へ徐々に増加する、紫色の魅力的なグラデーションを示す。
実施例5、6及び7
履物の物品の熱可塑性ポリウレタン部品は、Huntsman Corp.,The Woodlands,TX,USA,及びBezema AG,Monlingen,Switzerlandからの染料を用いて様々スキームにおいて染色された。テトラブチルアンモニウム塩が用いられ、n−プロパノールが有機溶媒であった。脱イオン水が至る所で用いられた。
染料溶液は、約70体積パーセントと約85体積パーセントとの間の水、及び、約30体積パーセントと約15体積パーセントとの間のn−プロパノールの混合物へ、所定量の染料を追加することによって調整された。染料は、溶液が約45℃と約50℃との間へ加熱されたときに、攪拌によって溶解された。染料が溶解した後で、固体又は濃縮水溶液のいずれかとして、アンモニア塩が加えられた。
部品は、2.5分の間、50℃で60体積パーセントのn−プロパノール及び40体積パーセントの水の混合物において洗浄された。洗浄された部品はその後、以下の手順に従って、3つの異なる機器上で染色された。
Figure 2016511046
実施例5、6及び7における結果が得られた。分かるように、各部品は5秒の浸漬時間によって、染料において22の浸漬を受けた。
実施例5−単軸浸漬機
単軸浸漬機が、部品を青に着色するために用いられた。以下の表は、浸漬の結果を示す。
Figure 2016511046
DE(CMC)は0.63であるので、部品は比色試験をパスすると考えられる。
実施例6−多軸浸漬機
多軸浸漬機が、個別の稼働(run)において7色の各々において2つの部品を着色するために用いられた。以下の表は、浸漬の結果を示す。
Figure 2016511046
上記太字のDC(CMC)値は、許容可能であるが取るに足りないと考えられ得る。分かるように、各々の比較は許容可能である。
実施例7−修正された潜水浸漬機
この機器は、複数の部品をオレンジに着色するために用いられた。様々な要因に関する平均差分値は以下の通りである。
Figure 2016511046
分かるように、この比較は許容可能である。
本発明の様々な実施形態が説明されてきた一方で、説明は限定的よりも例示的であることを意図されたものであり、当業者には、より多くの実施形態及び実装が本発明の範疇内で可能であることが明らかであろう。例えば、本開示は、履物を詳細に対象にするが、本明細書に記載される方法は、任意の物品上で用いられ得る。本開示の実施形態に従って適切に着色され得る他の物品は、例えば、キーホルダーを含む。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲及びそれらの同等物を考慮することを除いて制限されるべきではない。また、様々な修正及び変更が、添付の特許請求の範囲の範疇内で為され得る。

Claims (20)

  1. 物品を着色するための方法であって、
    (a)色の100%単一浸漬飽和時間未満の第1の短い期間の間、第1の所定の深さへ、第1の色を有する第1の液体着色剤内に物品の少なくとも第1の部分を浸漬する段階と;
    (b)液体着色剤から物品を取り出す段階と;
    (c)物品を乾燥する段階と、を含む方法。
  2. (a)第2の色の100%単一浸漬飽和時間未満の第2の短い期間の間、第2の所定の深さへ、第2の色を有する第2の液体着色剤内に、乾燥した物品の少なくとも第2の部分を浸漬する段階と、
    (b)液体着色剤から物品を取り除く段階と;
    (c)物品を乾燥する段階と、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 選択された色及び飽和度によって物品が染み込ませられるまで、染色及び乾燥段階を繰り返す段階をさらに含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 物品が、履物の物品の一部分である、請求項1から3の何れか一項に記載の方法。
  5. 物品が、履物の物品のミッドソールである、請求項1から4の何れか一項に記載の方法。
  6. 第1の部分が、第2の部分に少なくとも部分的に重なり、第3の色を形成する、請求項1から5の何れか一項に記載の方法。
  7. 物品を所定の飽和度へ染色するための方法であって、所定の飽和度が通常、100%単一浸漬飽和時間の間、液体着色剤に物品を配する段階と、その後、100パーセント乾燥時間の間、物品を乾燥する段階とによって達成され、
    (a)第1の短い期間の間、液体着色剤において物品を配する段階であって、第1の短い期間が100%単一浸漬飽和時間未満である段階と;
    (b)第1の短い乾燥期間の間、液体着色剤から物品を取り出す段階と;
    (c)第2の短い期間の間、液体着色剤内に物品を配し戻す段階であって、第2の短い期間が100%単一浸漬飽和時間未満である段階と;
    (d)第2の短い乾燥期間の間、液体着色剤から物品を取り出す段階と、
    を含み、
    第1の短い期間と、第1の短い乾燥期間と、第2の短い期間と、第2の短い乾燥期間とが、一緒に加算されたときに、一緒に加算された100%単一浸漬飽和時間及び100%単一浸漬飽和乾燥時間よりも累積的に短い、方法。
  8. 第1の短い期間及び第2の短い期間が、独立して、約5秒と約120秒との間である、請求項7に記載の方法。
  9. 第1の短い期間及び第2の短い期間が、独立して、約10秒と約60秒との間である、請求項7又は8に記載の方法。
  10. 第1の短い期間及び第2の短い期間が、独立して、100%単一浸漬飽和時間の約5パーセント未満である、請求項7から9の何れか一項に記載の方法。
  11. 100%単一浸漬飽和時間の約2パーセント未満の短い期間によって、約40回未満、液体着色剤内に物品を浸漬する段階をさらに含む、請求項7から10の何れか一項に記載の方法。
  12. 100%単一浸漬飽和時間の約3パーセント未満の短い期間によって、約25回未満、液体着色剤内に物品を浸漬する段階をさらに含む、請求項7から11の何れか一項に記載の方法。
  13. 100%単一浸漬飽和時間の約5パーセント未満の短い期間によって、約10回未満、液体着色剤内に物品を浸漬する段階をさらに含む、請求項7から12の何れか一項に記載の方法。
  14. 第1の色の第1の所定の飽和度を有する第1の領域、及び第2の色の第2の所定の飽和度を有する第2の領域を有するために、物品を染色するための方法であって、第1の所定の飽和度は通常、100%単一浸漬飽和時間の間、第1の液体着色剤に物品を配する段階と、その後、第1の100%単一浸漬飽和乾燥時間の間、物品を乾燥する段階とによって達成され、第2の所定の飽和度は通常、第2の100%単一浸漬飽和時間の間、第2の液体着色剤に物品を配する段階と、第2の100%単一浸漬飽和乾燥時間の間、物品を乾燥する段階とによって達成され、
    (a)第1の短い期間の間、第1の液体着色剤に物品を配する段階であって、第1の短い期間が100%単一浸漬飽和時間未満である段階と;
    (b)第1の乾燥時間の期間の間、第1の液体着色剤から物品を取り出す段階と;
    (c)第2の短い期間の間、第1の液体着色剤内に物品を配し戻す段階であって、第2の短い期間が第1の100%単一浸漬飽和時間未満である段階と;
    (d)第2の短い乾燥期間の間、第1の液体着色剤から物品を取り出す段階と;
    (e)第3の短い期間の間、第2の液体着色剤に物品を配する段階であって、第3の短い期間が第2の100%単一浸漬飽和時間未満である段階と;
    (f)第3の短い乾燥期間の間、第2の液体着色剤から物品を取り出す段階と;
    (g)第4の短い期間の間、第2の液体着色剤内に物品を配し戻す段階であって、第4の短い期間が第2の100%単一浸漬飽和時間未満である段階と;
    (h)第4の短い乾燥期間の間、第2の液体着色剤から物品を取り出す段階と、を含み、
    第1の短い期間と、第1の短い乾燥期間と、第2の短い期間と、第2の短い乾燥期間とが、一緒に加算されたときに、第1の100%単一浸漬飽和時間及び第1の100%単一浸漬飽和乾燥時間よりも累積的に短く;
    第3の短い期間と、第3の短い乾燥期間と、第4の短い期間と、第4の短い乾燥期間とが、一緒に加算されたときに、第2の100%単一浸漬飽和時間及び第2の100%単一浸漬飽和乾燥時間よりも累積的に短い、方法。
  15. 第1の領域が、第2の領域とは異なるサイズである、請求項14に記載の方法。
  16. 段階(d)の物品を、第2の液体着色剤内に物品を浸漬する前に、洗浄浴内に浸漬する段階をさらに含む、請求項14又は15に記載の方法。
  17. 第1の短い期間、第2の短い期間、第3の短い期間、及び第4の短い期間が、独立して、約5秒と約120秒との間である、請求項14から16の何れか一項に記載の方法。
  18. 第1の短い期間、第2の短い期間、第3の短い期間、及び第4の短い期間が、独立して、約10秒と約60秒との間である、請求項14から17の何れか一項に記載の方法。
  19. 第1の短い期間及び第2の短い期間が、独立して、第1の100%単一浸漬飽和時間の約3パーセント未満であり、第3の短い期間及び第4の短い期間が、独立して、第2の100%単一浸漬飽和時間の約3パーセント未満である、請求項14から18の何れか一項に記載の方法。
  20. 着色部分を有する履物の物品の一部分であって、着色部分が、
    (a)色の100%単一浸漬飽和時間未満である第1の短い期間の間、第1の所定の深さへ、第1の色を有する第1の液体着色剤内に物品の少なくとも第1の部分を浸漬する段階と;
    (b)液体着色剤から物品を取り出す段階と;
    (c)物品を乾燥する段階と、によって形成される、一部分。
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