JP2016510034A - 生体利用効率が向上したコルチコステロイドの局所製剤 - Google Patents

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Abstract

局所製剤における、ヒドロコルチゾン17−ブチラートなどのコルチコステロイドの生体利用効率を増加させるための方法および組成物がここに開示されている。

Description

関連出願
本出願は、2013年2月28日に出願された米国仮特許出願第61/770562号に優先権の恩恵を主張するものであり;その内容をここに引用する。
本発明は、生体利用効率が向上したコルチコステロイドの局所製剤に関する。
乾癬やアトピー性皮膚炎などの炎症性皮膚疾患のための現在利用できる局所治療は、狭い範囲の剤形における限られた数の活性成分に基づく。穏やかな限局性乾癬の治療において、局所コルチコステロイドが依然として最適な薬物であるが、レチノイド、ビタミンD類似体、タール、アントラリン、および角質溶解薬などの非ステロイド性活性物質も使用されている。アトピー性皮膚炎の治療において、コルチコステロイドが、この場合もやはり、最適な治療薬であるが、代替手段としては、カルシニューリン阻害剤またはコルチコステロイドとカルシニューリン阻害剤の併用が挙げられる。
鉱油および植物油が、エマルション系局所製剤の油相において通常使用される賦形剤である。両方の部類の化合物は油であるが、それらの化学的性質は基本的に異なる。植物油は、親水性特徴と親油性特徴の両方を有する複雑な分子である;その上、それらはヘテロ分散性である(すなわち、それらは、様々な範囲の個々の脂肪酸を含む)。反対に、鉱油は、分子構造に関してまだ不均質であるが、それほど複雑ではない;鉱油は、ほとんど排他的に疎水性であり、主としてアルキル鎖から構成される。
同様に、界面活性剤と補助界面活性剤が、エマルション系局所製剤において通常使用される賦形剤である。それらは、エマルションの液滴サイズとエマルションの安定性を調整するために一緒に使用される。製剤の安定性を最大にするために、補助界面活性剤/界面活性剤の比率が典型的に変えられる。
水中油エマルション系局所製剤が公知であるが、活性成分の生体利用効率、それゆえ、治療結果を特異的に最適化するための製剤の使用は教示されていない。例えば、特許文献1には、不連続油相の質量分率が高い水中油エマルション組成物が教示されている。しかしながら、特許文献1には、活性成分の生体利用効率を最適化するための植物油の使用が教示されておらず、治療結果を最適化するために、油相成分とそれらの比率をどのように調節できるかが教示されていない。
特許文献2から5には、リノール酸含有量が多い植物油を含有する水中油エマルション製剤が教示されている。これらの特許には、含まれる活性成分の化学安定剤としての植物油の使用が教示されている。これらの特許のどれにも、活性成分の生体利用効率を最適化するための植物油の使用も、治療結果を最適化するために、油相成分とそれらの比率をどのように調節できるかも、教示されていない。
特許文献6には、高い質量百分率で油相を含有する水中油エマルション系エアゾール発泡体が教示されている。特許文献6に開示された組成物は植物油を含有しているが、公開された出願には、活性成分の生体利用効率を最適化するための植物油の使用は教示されておらず、また、治療結果を最適化するために、油相成分とそれらの比率を調節することも教示されていない。
米国特許第5635497号明細書 米国特許第7378405号明細書 米国特許第7981877号明細書 米国特許第8399502号明細書 米国特許第8546364号明細書 米国特許出願公開第2011/0305643号明細書
局所製剤を調合する方法であって、活性成分の生体利用効率が最適化され、正確かつ的確に予測できる方法が依然として必要とされている。
ある実施の形態において、本発明は、水中油エマルションからのコルチコステロイドの生体利用効率を向上させる方法であって、界面活性剤、補助界面活性剤、皮膚軟化剤および水の濃度を変え、それによって、改良されたコルチコステロイド含有エマルションを形成する工程を有してなる方法に関する。
ある実施の形態において、本発明は、前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、
コルチコステロイド、
界面活性剤と補助界面活性剤、
少なくとも第1の皮膚軟化剤と第2の皮膚軟化剤を含む油相、および
水、
を含み、
第1の皮膚軟化剤が植物油であり、第2の皮膚軟化剤が鉱油であり、植物油対鉱油の質量比が約0.03から約1.00である、上述した方法に関する。
ある実施の形態において、本発明は、前記コルチコステロイドがヒドロコルチゾン17−ブチラート(HCB)である、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、皮膚疾患を治療する方法であって、
その必要のある対象の被覆区域に、治療効果のある量の上述した改良されたコルチコステロイド含有エマルションのいずれか1つを局所塗布する工程、
を有してなる方法に関する。
本発明の様々な例示の製剤の成分の質量百分率を示す表。*N.P.=含まれず 実施例2に記載された血管収縮アッセイにおける患者集団(ITT集団)の人口学的情報を示す表 血管収縮スコア(ITT集団)の概要を示す表。*同じ文字(A〜E)が付けられた治療は、互いに著しくは異ならない。+平均スコアのPEGWQに基づくグループ分け 血管収縮の視覚スコア合計(ITT集団)の柱状グラフ 血管収縮の平均視覚スコア(ITT集団)の柱状グラフ 本発明の様々な例示の製剤からのヒドロコルチゾンブチラートのインビトロ放出についてのデータを示す表 本発明の様々な例示の製剤に関する時間の関数として放出されたヒドロコルチゾン17−ブチラート(「ヒドロコルチゾンブチラート」)の累積量を示すグラフ 本発明の様々な例示の製剤に関する時間の関数として放出されたヒドロコルチゾン17−ブチラート(「ヒドロコルチゾンブチラート」)の累積量を示すグラフ 本発明の様々な例示の製剤に関する時間の関数としてのヒドロコルチゾン17−ブチラート(「ヒドロコルチゾンブチラート」)の放出速度を示すグラフ 本発明の様々な例示の製剤に関する時間の関数としてのヒドロコルチゾン17−ブチラート(「ヒドロコルチゾンブチラート」)の放出速度を示すグラフ 本発明の様々な例示の発泡体製剤の密度を示す表 本発明の様々な例示の製剤の粘度を示す表 実施例6に記載された臨床的有効性試験における患者集団(ITT集団)に関する人口学的情報を示す表 治療時間の関数としての本発明の例示の製剤に関するアトピー性皮膚炎が発症した体表面積の平均減少パーセントを示すグラフ。左の棒=ビヒクル;真ん中の棒=0.1%のHCB;右の棒=0.15%のHCB 本発明の例示の製剤による29日間の治療後の苔癬化症状の改善を示す治療集団の百分率を示すグラフ。左の棒=ビヒクル;真ん中の棒=0.1%のHCB;右の棒=0.15%のHCB 本発明の例示の製剤による29日間の治療後の擦り傷の改善を示す治療集団の百分率を示すグラフ。左の棒=ビヒクル;真ん中の棒=0.1%のHCB;右の棒=0.15%のHCB 本発明の例示の製剤による15日間の治療後の毛細血管性出血(oozing)/痂皮形成の改善を示す治療集団の百分率を示すグラフ。左の棒=ビヒクル;真ん中の棒=0.1%のHCB;右の棒=0.15%のHCB 本発明の例示の製剤による15日間の治療後の硬結/丘疹形成の改善を示す治療集団の百分率を示すグラフ。左の棒=ビヒクル;真ん中の棒=0.1%のHCB;右の棒=0.15%のHCB
概要
ある実施の形態において、本発明は、30%超の油相成分および70%未満の水を含有する高粘度水中油エマルションに活性成分を調合し、次いで、エアゾール缶に詰め、ハイドロフルオロカーボン噴射剤で加圧することによって、局所コルチコステロイドの生体利用効率を向上させる方法に関する。このエアゾール缶が作動されたときに、緻密な時間安定性かつ温度安定性の発泡体が分配される。ある実施の形態において、本発明は、ヒドロコルチゾンブチラートなどのコルチコステロイドを含有し、炎症性皮膚疾患の膏薬療法に適している、分配される発泡体に関する。ある実施の形態において、分配される発泡体は、0.05g/cm3と0.5g/cm3の間の密度を有し、体表面の大面積に亘り容易に広げられ、時間安定性かつ温度安定性であり、皮膚を保湿し、経皮水分損失を減少させ、良好な耐容性を示し、非刺激性であり、活性成分の生体利用効率を改善する。ある実施の形態において、その発泡体は、剪断力に曝されたときに急激に潰れ、体表面の大面積に迅速かつ効率的に塗布できる。炎症性皮膚疾患の治療において、分配される発泡体は、少なくとも一日一回、患部に塗布してよい。
ある実施の形態において、エアゾール発泡体濃縮物を形成する水中油エマルションは、約8.0%から約12.0%の界面活性剤/補助界面活性剤、約20.0%から約25.5%の皮膚軟化剤、および約54.0%から約72.0%の水を含有する。ある実施の形態において、より具体的に言うと、エアゾール発泡体濃縮物は、約4.5%から約7.0%のセトステアリルアルコール、約5.0%から約7.0%のセテス−20、約5.5%から約6.5%のサフラワー油、約10.5%から約11.5%の軽油、約0.85%から約0.95%のジメチコン、および約6.0%から約7.0%の白色ワセリンを含有する。ある実施の形態において、エアゾール発泡体濃縮物組成物は、約55,000から約110,000センチポアズの粘度を有する。ある実施の形態において、前記方法により定義される組成物の密度は、約0.13から約0.50g/cm3である。ある実施の形態において、本発明のエアゾール発泡体組成物は、約0.9から約1.5の平均血管収縮アッセイ(VCA)スコアを示す。
ある実施の形態において、本発明は、述べられた目的を達成するための、植物油と鉱油の比率および補助界面活性剤/界面活性剤の比率における同時体系的変化に関する。ある実施の形態において、本発明は、局所製剤からの活性成分の生体利用効率の最適化に関し、これには、転じて、治療結果を最適化するという効果がある。
定義
便宜上、本明細書および添付の特許請求の範囲に使用される特定の用語をここに集めた。これらの定義は、全開示を考えて読むべきであり、当業者がするように理解すべきである。
本明細書および特許請求の範囲に使用されるような単数形は、そうではないと明らかに示されない限り、「少なくとも1つ」を意味すると理解すべきである。
本明細書および特許請求の範囲に使用されるような「および/または」という句は、そのように接続された要素の「いずれかまたは両方」、すなわち、ある場合には接続的に存在し、他の場合には離接的に存在する要素を意味すると理解すべきである。「および/または」と共に列記された多数の要素は、同じ様式で、すなわち、そのように接続された要素の「1つ以上」と解釈すべきである。他の要素が、具体的に特定されたそれらの要素と関連付けられていようとなかろうと、「および/または」の節により具体的に特定された要素の他に必要に応じて存在してもよい。それゆえ、非限定的例として、「Aおよび/またはB」への言及は、「含む(comprising)」などの制限のない言葉と共に使用されたときに、1つの実施の形態において、Aのみ(B以外の要素を必要に応じて含む);別の実施の形態において、Bのみ(A以外の要素を必要に応じて含む);さらに別の実施の形態において、AとBの両方(他の要素を必要に応じて含む);などを称することができる。
本明細書および特許請求の範囲に使用されるような「または」という句は、そのように接続された要素の「いずれかまたは両方」、すなわち、ある場合には接続的に存在し、他の場合には離接的に存在する要素を意味すると理解すべきである。「または」と共に列記された多数の要素は、同じ様式で、すなわち、そのように接続された要素の「1つ以上」と解釈すべきである。他の要素が、具体的に特定されたそれらの要素と関連していようとなかろうと、「または」の節により具体的に特定された要素の他に必要に応じて存在してもよい。それゆえ、非限定的例として、「AまたはB」への言及は、「含む(comprising)」などの制限のない言葉と共に使用されたときに、1つの実施の形態において、Aのみ(B以外の要素を必要に応じて含む);別の実施の形態において、Bのみ(A以外の要素を必要に応じて含む);さらに別の実施の形態において、AとBの両方(他の要素を必要に応じて含む);などを称することができる。
本明細書および特許請求の範囲に使用されるように、1つ以上の要素のリストを参照した「少なくとも1つ(一方)」という句は、要素のリストにおける任意の1つ以上の要素から選択される少なくとも1つの要素を意味するが、要素のリストに具体的に列記された各要素と全ての要素の少なくとも1つを必ずしも含まず、要素のリストにおける要素の任意の組合せを排除するものではないと理解すべきである。この定義により、具体的に特定されたそれらの要素に関連していようとなかろうと、「少なくとも1つ」という句が称する要素のリスト内で具体的に特定された要素の他に、要素が必要に応じて存在してもよいことが可能になる。それゆえ、非限定的例として、「AおよびBの少なくとも一方」(または、同等に、「AまたはBの少なくとも一方、または、同等に、「Aおよび/またはBの少なくとも一方」)は、1つの実施の形態において、Bが存在せず、必要に応じて複数を含む少なくとも1つのA(またB以外の要素を必要に応じて含む);別の実施の形態において、Aが存在せず、必要に応じて複数を含む少なくとも1つのA(またA以外の要素を必要に応じて含む);さらに別の実施の形態において、必要に応じて複数を含む少なくとも1つのA、および必要に応じて複数を含む少なくとも1つのB(また他の要素を必要に応じて含む);などを称することができる。
そうではないと明らかに示されない限り、複数の工程または行為を含むここに請求される任意の方法において、その方法の工程または行為の順序は、その方法の工程または行為が挙げられた順序に必ずしも制限されないことも理解すべきである。
特許請求の範囲、並びに明細書において、「含む(comprising)」、「含む(including)」、「担持する(carrying)」、「有する(having)」、「含有する(containing)」、「含む(involving)」、「保持する(holding)」、「からなる(composed of)」などの全ての移行句は、制限がない、すなわち、含むがそれらに限られないことを意味するものと理解すべきである。「からなる(consisting of)」および「から実質的になる(consisting essentially of)」という移行句のみが、米国特許庁の特許審査手続きマニュアル、セクション2111.03に述べられているように、それぞれ、制限されたまたは半制限された移行句であるものとする。
本発明のエマルションおよび組成物の例示の成分
本発明の組成物の様々な成分の例示の身元が以下に記載されている。
1. 噴射剤
1つの実施の形態において、噴射剤は、HFAまたは1種類以上のハイドロフルオロカーボンの混合物である。適切なハイドロフルオロカーボンとしては、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFA134a)、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFA227)が挙げられ、これらと、医療用に現在承認されているまたは承認される他のHFAとの混合物(mixture)および混合剤(admixture)が適している。HFA噴射剤の濃度は、組成物の約2質量%から約50質量%である。ある実施の形態において、この噴射剤は、ハイドロフルオロオレフィン(HFO)、またはHFOとHFAとの混合物を含む。適切なハイドロフルオロオレフィンとしては、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO 1234ze)並びにこれと、局所用に適した他のHFOとの混合物および混合剤が挙げられる。HFO噴射剤の濃度は、組成物の約2質量%から約50質量%である。炭化水素噴射剤並びにCFC噴射剤も本発明に使用しても差し支えない。
2. ビヒクル
本発明の製剤に使用するための適切な局所ビヒクルおよびビヒクル成分が、化粧および製薬の技術分野においてよく知られており、その例としては、水などのビヒクル(またはビヒクル成分);アルコール(特に、エタノールなどの皮膚から容易に蒸発できる低級アルコール)、グリコール(プロピレングリコール、ブチレングリコール、およびグリセロール(グリセリン)など)、脂肪族アルコール(ラノリンなど);水と有機溶媒(水とアルコールなど)の混合物、アルコールとグリセロールなどの有機溶媒の混合物(必要に応じて水も含む);脂肪酸、アシルグリセロール(鉱油などの油、および天然または合成起源の脂肪を含む)、ホスホグリセリド、スフィンゴ脂質およびワックスなどの脂質系材料;コラーゲンおよびゼラチンなどの蛋白質系材料;シクロメチコン、ジメチコノール、ジメチコン、およびジメチコンコポリオールなどのシリコーン系材料(非揮発性および揮発性の両方);ワセリンおよびスクアレンなどの炭化水素系材料;および皮膚に投与するのに適した他のビヒクルおよびビヒクル成分、並びに先に特定したまたはそうでなければ当該技術分野に公知の局所ビヒクル成分の混合物が挙げられる。
1つの実施の形態において、本発明の組成物は水中油エマルションである。本発明の組成物の配合に使用するのに適した液体としては、水、およびグリコール(例えば、エチレングリコール、ブチレングリコール、イソプレングリコール、プロピレングリコール)、グリセロール、液体ポリオール、ジメチルスルホキシド、およびイソプロピルアルコールなどの水混和性溶媒が挙げられる。1種類以上の水性ビヒクルが存在してもよい。
1つの実施の形態において、メタノール、エタノール、プロパノール、またはブタノールを含まない製剤が望ましい。
3. 界面活性剤および乳化剤
多くの局所製剤が、特定の溶媒系に異なる化学物質を分散させるために界面活性成分(乳化剤および界面活性剤)を使用する化学エマルションを含有する。例えば、ほとんどの脂質様(油状または脂肪質)または脂肪親和性成分は、最初に乳化剤と混ぜ合わされ、これにより、脂肪親和性の内部と親水性の外部を含有する微細水溶性構造(液滴)を形成し、水中油エマルションを生じない限り、水性溶媒中には均質に分散しない。水性媒質中に可溶性であるために、分子は、極性でもある水分子と都合よく相互作用するように、極性であるか、または帯電されなければならない。同様に、水溶性の極性または帯電成分を主に脂質または油性溶媒中に溶解させるために、脂肪親和性溶媒中に溶解して油中水エマルションを形成できるように外部が脂肪親和性であり、構造の内部に親水性成分を含有する安定な構造を形成する乳化剤が、一般に使用される。そのようなエマルションは、エマルション液滴内で乳化剤の極性または帯電部分と相互作用できる塩または他の帯電成分の添加により不安定化させられることがよく知られている。エマルションが不安定化されると、水性成分と脂肪親和性成分が二層に分離し、局所製品の商品価値を損ねることになりかねない。
本発明に使用するのに適した界面活性剤はイオン性であっても、非イオン性であってもよい。これらの例としては、以下に限られないが、イソステアリン酸ナトリウム、セチルアルコール、ポリソルベート(ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80)、ステアレス−10(Brij76)、ドデシル硫酸ナトリウム(ラウリル硫酸ナトリウム)、ラウリルジメチルアミンオキシド、臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)、ポリエトキシル化アルコール、ポリオキシエチレンソルビタン、オクトキシノール、N,N−ジメチルドデシルアミン−N−オキシド、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム(HTAB)、ポリオキシル10ラウリルエーテル、胆汁酸塩(デオキシコール酸ナトリウムまたはコール酸ナトリウムなど)、ポリオキシルヒマシ油、ノニルフェノールエトキシレート、シクロデキストリン、レシチン、ジメチコンコポリオール、ラウラミドDEA、コカミドDEA、コカミドMEA、オレイルベタイン、コカミドプロピルベタイン、コカミドプロピルホスファチジルPG−ジモニウムクロリド、リン酸ジセチル(リン酸ジヘキサデシル)、セテアレス−10リン酸、塩化メチルベンゼトニウム、リン酸ジセチル、セテス−10リン酸(セテス−10は、nの平均値が10である、セチルアルコールのポリエチレングリコールエーテルである;セテス−10リン酸は、セテス−10のリン酸エステルの混合物である)、セテス−20、Brij S10(ポリエチレングリコールオクタデシルエーテル、平均Mn〜711)、PEG−20フィトステロール、およびポロキサマー(以下に限られないが、ポロキサマー188(HO(C24O)a(CH(CH3)CH2O)b(C24O)a)H、平均分子量8400)およびポロキサマー407(HO(C24O)a(CH(CH3)CH2O)b(C24O)a)H、aは約101であり、bは約56である)が挙げられる。そのような界面活性剤の適切な組合せまたは混合物も本発明にしたがって使用してもよい。
これらの界面活性剤の多くは、本発明の製剤において乳化剤としても働くであろう。
本発明の製剤に使用するための他の適切な乳化剤としては、以下に限られないが、グリシンソヤタンパク質、ラウロイル乳酸ナトリウム、ジイソステアリン酸−ポリヒドロキシステアリン酸−セバシン酸ポリグリセリル−4、ベヘントリモニウムメトスルフェート−セテアリルアルコール、乳化ろうのような非イオン性乳化剤、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ステアリン酸PEG−40、カルボマー、セトステアリルアルコール(セテアリルアルコール)、セテアレス−12、セテアレス−20、セテアレス−25、セテアレス−30、セテアレスアルコール、セテス−20(セテス−20は、nの平均値が20である、セチルアルコールのポリエチレングリコールエーテルである)、オレイン酸、オレイルアルコール、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸PEG−75、ステアリン酸PEG−100、およびステアリン酸PEG−100、セラミド2、セラミド3、ステアリン酸、コレステロール、ラウレス−12、ステアレス−2とステアレス−20、またはそれらの組合せ/混合物、並びにステアラミドプロピルジメチルアミンとベヘントリモニウムメトスルフェートなどの陽イオン乳化剤、またはそれらの組合せ/混合物が挙げられる。
4. 保湿剤、皮膚軟化薬、および湿潤剤
一般に局所製品、特に化粧用製品の最も重要な特徴の内の1つは、消費者による製品の美的資質の認識である。例えば、白色ワセリンは優れた保湿剤および皮膚保護薬であるが、白色ワセリンは、べたつき、粘り気があり、皮膚に容易に擦り込めず、衣類を汚すかもしれないので、特に顔において、単独ではめったに使用されない。消費者は、美的に優雅であり、触感と皮膚上での性能が許容される製品を高く評価する。
本発明の製剤に使用するのに適した保湿剤としては、以下に限られないが、乳酸および他のヒドロキシ酸とそれらの塩、グリセロール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ナトリウムPCA、ヒアルロン酸ナトリウム、Carbowax200、Carbowax400、およびCarbowax800が挙げられる。
本発明の製剤に使用するための適切な皮膚軟化薬または湿潤剤としては、以下に限られないが、パンテノール、パルミチン酸セチル、グリセロール(グリセリン)、PPG−15ステアリルエーテル、ラノリンアルコール、ラノリン、ラノリン誘導体、コレステロール、ワセリン、ネオペンタン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、鉱油、ステアリン酸イソセチル、ミリスチン酸ミリスチル、オクチルドデカノール、パルミチン酸2−エチルヘキシル(パルミチン酸オクチル)、ジメチコン、フェニルトリメチコン、シクロメチコン、安息香酸C12〜C15アルキル、ジメチコノール、プロピレングリコール、テオブロマグランジフロルム種子脂、ヒマワリ種子油、セラミド(例えば、セラミド2またはセラミド3)、ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA、ヒドロキシプロピルビスラウラミドMEA、ヒドロキシプロピルビスイソステアラミドMEA、1,3−ビス−(N−2−(ヒドロキシエチル)ステアロイルアミノ)−2−ヒドロキシプロパン、ビス−ヒドロキシエチルトコフェリルスクシノイルアミドヒドロキシプロパン、尿素、アロエ、アラントイン、グリシルレチン酸、サフラワー油、オレイルアルコール、オレイン酸、ステアリン酸、ジカプリレート/ジカプレート、セバシン酸ジエチル、イソステアリルアルコール、ペンチレングリコール、イソノナン酸イソノニル、ポリクオタニウム−10(四級化ヒドロキシエチルセルロース)、ユチャ葉エキス、フィトステリルキャノーラグリセリド、シアバター、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ザクロ(punica granatum)ステロール、ステアリン酸エチルヘキシル、ベタイン、ベヘニルアルコール(ドコサノール)、ステアリルアルコール(1−オクタデカノール)、カラフトコンブエキス、ベヘン酸、カプロイルスフィンゴシン、カプロイルフィトスフィンゴシン、ジメチコン−ジビニルジメチコン−シルセスキオキサンクロスポリマー、乳酸カリウム、ヒアルロン酸ナトリウムクロスポリマー、加水分解ヒアルロン酸、ブチロイル−ホルモイルヒアルロン酸ナトリウム、ポリグルタミン酸、トリフルオロ酢酸テトラデシルアミノブチロイルバリルアミノ酪酸ウレア、ミクロコッカス溶解液、加水分解米ぬかタンパク質、グリシンソヤタンパク質、および1,3−ビス(N−2−(ヒドロキシエチル)パルミトイルアミノ)−2−ヒドロキシプロパンが挙げられる。
その上、これらの保湿剤および皮膚軟化薬のいずれの適切な組合せおよび混合物を本発明にしたがって使用してもよい。これらの多くは、「スキンコンディショナー」と分類される。
5. 防腐剤および酸化防止剤
前記組成物は、塗布される製剤の安定性または効果を改善するために適用された成分をさらに含んでもよい。
本発明に使用するのに適した防腐剤としては、以下に限られないが、イミダゾリジニル尿素およびジアゾリジニル尿素などの尿素;クロルフェネシン;メチルイソチアゾリノン;フェノキシエタノール;ナトリウムメチルパラベン、メチルパラベン、エチルパラベン、およびプロピルパラベン;エチルヘキシルグリセリン;ソルビン酸カリウム;安息香酸ナトリウム;ソルビン酸;安息香酸;カプリリルグリコール;ホルムアルデヒド;フィトスフィンゴシン;クエン酸;クエン酸ナトリウム;クエン酸亜鉛;二酸化塩素;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、セトリミド、塩化デクアリニウム、および塩化セチルピリジニウムなどの第四級アンモニウム化合物;硝酸フェニル水銀、酢酸フェニル水銀、およびチメロサールなどの水銀剤;ピロクトンオラミン;ヴィティス・ヴィニフェラ種子脂;およびアルコール剤、例えば、クロロブタノール、ジクロロベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、およびベンジルアルコールが挙げられる。
適切な酸化防止剤としては、以下に限られないが、アスコルビン酸とそのエステル、亜硫酸水素ナトリウム、ブチル化ヒドロキシトルエン、ブチル化ヒドロキシアニソール、トコフェロール(α−トコフェロールなど)、酢酸トコフェリル、スーパーオキシドジスムターゼ、酸化還元酵素、シロイヌナズナエキス、クリシン、ブラックラズベリー種子油、ラズベリー種子油、ザクロ種子油、クランベリー種子油、アスコルビン酸ナトリウム/アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸プロピル、およびEDTA(例えば、EDTA二ナトリウム)などのキレート剤、クエン酸、およびクエン酸ナトリウムが挙げられる。
ある実施の形態において、酸化防止剤または防腐剤は(3−(4−クロロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル)カルバミン酸エステルを含む。
ある実施の形態において、本発明の酸化防止剤または防腐剤は、例えば、保湿剤または皮膚軟化薬としても機能するであろう。
その上、これらの防腐剤または酸化防止剤の組合せまたは混合物を本発明の製剤に使用してもよい。
6. 活性薬剤
活性薬剤は、哺乳類、特にヒトに局所塗布されたときに、所望の効果を有するどのような物質であってもよい。適切な部類の活性薬剤としては、以下に限られないが、抗生物質製剤、抗菌剤(antimicrobial agent)、抗ニキビ剤、抗菌剤(antibacterial agent)、抗真菌薬、抗ウイルス剤、ステロイド性抗炎症薬、非ステロイド性抗炎症薬、麻酔薬、抗そう痒薬、抗原虫薬、酸化防止剤、抗ヒスタミン薬、ビタミン類、およびホルモンが挙げられる。これらの活性薬剤のいずれの混合物を使用してもよい。その上、これらの薬剤のいずれの皮膚科的に許容される塩およびエステルを使用してもよい。
6.1 抗生物質
代表的な抗生物質としては、制限するものではなく、過酸化ベンゾイル、アルファテルピネオール、Octopirox(登録商標)、エリスロマイシン、亜鉛、テトラサイクリン、トリクロサン、アゼライン酸とその誘導体、フェノキシエタノールおよびフェノキシプロパノール、酢酸エチル、クリンダマイシン(例えば、リン酸クリンダマイシン)およびメクロサイクリン;フラビノイドなどのセボスタット;アルファおよびベータヒドロキシ酸;およびシムノールサルフェートとその誘導体、デオキシコール酸塩およびコール酸塩などの胆汁酸塩が挙げられる。抗生物質は抗真菌薬であって差し支えない。適切な抗真菌薬としては、以下に限られないが、クロトリマゾール、エコナゾール、ケトコナゾール、イトラコナゾール、ミコナゾール、オキシコナゾール、スルコナゾール、ブテナフィン、ナフチフィン、テルビナフィン、ウンデシル酸、トルナフテート、およびナイスタチンが挙げられる。これらの抗生物質製剤の混合物を使用してもよい。その上、これらの薬剤のいずれの皮膚科的に許容される塩およびエステルを使用してもよい。
6.2 非ステロイド性抗炎症薬
非ステロイド性抗炎症薬の代表的な例としては、制限するものではなく、ピロキシカム、イソキシカム、テノキシカム、スドキシカムなどのオキシカム;アスピリン、ジサルシド、ベノリレート、トリリサート、サファプリン、ソルプリン、ジフルニサル、およびフェンドサールなどのサリチル酸塩;ジクロフェナク、フェンクロフェナク、インドメタシン、スリンダク、トルメチン、イソキセパック、フロフェナク、チオピナク、ジドメタシン、アセマタシン、フェンチアザク、ゾメピラック、クリンダナク、オキセピナク、フェルビナク、およびケトロラクなどの酢酸誘導体;メフェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸、ニフルム酸およびトルフェナム酸などの、フェナム酸系;イブプロフェン、ナプロキセン、ベノキサプロフェン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、フェノプロフェン、フェンブフェン、インドプロフェン、ピルプロフェン、カルプロフェン、オキサプロジン、プラノプロフェン、ミロプロフェン、チオキサプロフェン、スプロフェン、アルミノプロフェン、およびチアプロフェン酸などのプロピオン酸誘導体;フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、フェプラゾン、アザプロパゾン、およびトリメタゾンなどのピラゾール;並びにナイアシンアミドが挙げられる。これらの非ステロイド性抗炎症薬の混合物、並びにこれらの薬剤の皮膚科的に許容される塩とエステルを使用してもよい。例えば、フルフェナム酸の誘導体であるエトフェナメートは、局所塗布にとって特に有用である。
6.3 ステロイド性抗炎症薬
ステロイド性抗炎症薬の代表例としては、制限するものではなく、ヒドロコルチゾン、ヒドロキシルトリアムシノロン、アルファ−メチルデキサメタゾン、リン酸デキサメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、吉草酸クロベタゾール、デソニド、デソキシメタゾン、酢酸デソキシコルチコステロン、デキサメタゾン、ジクロリゾン、二酢酸ジフロラゾン、吉草酸ジフルコルトロン、フルアドレノロン、フルクロロロンアセトニド、フルドロコルチゾン、ピバル酸フルメタゾン、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルコルチンブチルエステル、フルオコルトロン、酢酸フルプレドニデン(フルプレドニリデン)、フルランドレノロン、ハルシノニド、酢酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、トリアムシノロンアセトニド、コルチゾン、コルトドキソン、フルセトニド、フルドロコルチゾン、二酢酸ジフルオロゾン、フルラドレノロン、フルドロコルチゾン、二酢酸ジフルロゾン、フルラドレノロンアセトニド、メドリゾン、アムシナフェル、アムシナフィド、ベタメタゾンおよびそのエステルの残りのもの(ジプロピオン酸ベタメタゾンを含む)、クロロプレドニゾン、酢酸クロルプレドニゾン、クロコルテロン、クレスシノロン、ジクロリゾン、ジフルルプレドナート、フルクロロニド、フルニソリド、フルオロメタロン、フルペロロン、フルプレドニゾロン、吉草酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾンシクロペンチルプロピオネート、ヒドロコルタメート、メプレドニゾン、パラメタゾン、プレドニゾロン、プレドニゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、トリアムシノロン、およびその混合物などのコルチコステロイドが挙げられる。
6.4 麻酔薬
適切な麻酔薬としては、リドカイン、プリロカイン、ブピバカイン、レボ−ブピバカイン、ロピバカイン、メピバカインおよび環系またはアミン窒素に様々な置換基を有する関連する局所麻酔薬化合物などのアミノアシルアニリド化合物;プロカイン、クロロプロカイン、プロポキシカイン、ヘキシルカイン、テトラカイン、シクロメチカイン、ベノキシネート、ブタカイン、プロパラカイン、ブタンベン、および関連する局所麻酔薬化合物などの安息香酸アミノアルキル化合物;コカインおよび関連する局所麻酔薬化合物;ジペロドンおよび関連する局所麻酔薬化合物などのアミノカルボン酸塩(エステル)化合物;フェナカインおよび関連する局所麻酔薬化合物などのN−フェニルアミジン化合物;ジブカインおよび関連する局所麻酔薬化合物などのN−アミノアルキルアミド化合物;ファリカイン、ジクロニンおよび関連する局所麻酔薬化合物などのアミノケトン化合物;およびプラモキシン、ジメチゾクイエン、および関連する局所麻酔薬化合物などのアミノエーテル化合物;並びにベンゾカインなどのパラアミノ安息香酸エステルが挙げられる。他の適切な局所麻酔薬としては、ケトカイン、ジブカイン、アメトカイン、プロパナカイン、およびプロピポカインが挙げられる。
6.5 抗菌剤(antimicrobial agent)
適切な抗菌剤としては、以下に限られないが、ベータラクタム薬、キノリン薬、シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、テトラサイクリン、エリスロマイシン、アミカシン、トリクロサン、ドキシサイクリン、カプレオマイシン、クロルヘキシジン、クロルテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、クリンダマイシン(例えば、リン酸クリンダマイシン)、エタンブトール、メトロニダゾール、ペンタミジン、ゲンタマイシン、カナマイシン、リンコマイシン、メタサイクリン、メテナミン、ミノサイクリン、ネオマイシン、ネチルミシン、ストレプトマイシン、トブラマイシン、およびミコナゾールなどの抗菌剤(antibacterial agent)、抗真菌薬、抗原虫薬および抗ウイルス剤が挙げられる。また、テトラサイクリン塩酸塩、ファメソール(famesol)、エリスロマイシンエストレート、ステアリン酸エリスロマイシン(塩)、硫酸アミカシン、ドキシサイクリン塩酸塩、グルコン酸クロルヘキシジン、クロルヘキシジン塩酸塩、クロルテトラサイクリン塩酸塩、オキシテトラサイクリン塩酸塩、クリンダマイシン塩酸塩、リン酸クリンダマイシン、エタンブトール塩酸塩、メトロニダゾール塩酸塩、ペンタミジン塩酸塩、硫酸ゲンタマイシン、硫酸カナマイシン、リンコマイシン塩酸塩、メタサイクリン塩酸塩、ヒプル酸メテナミン、マンデル酸メテナミン、ミノサイクリン塩酸塩、硫酸ネオマイシン、硫酸ネチルマイシン、硫酸パロモマイシン、硫酸ストレプトマイシン、硫酸トブラマイシン、ミコナゾール塩酸塩、アマンファジン塩酸塩、硫酸アマンファジン、トリクロサン、Octopirox(登録商標)、ナイスタチン、トルナフテート、クロトリマゾール、アニデュラファンギン、マイカファンギン、ボリコナゾール、ラノコナゾール、シクロピロックスおよびそれらの混合物も含まれる。
6.6 角質溶解剤
適切な角質溶解剤としては、以下に限られないが、尿素、サリチル酸、パパイン、ブロメライン、硫黄、グリコール酸、ピルビン酸、レゾルシノール、N−アセチルシステイン、マンデル酸、レチノール酸(例えば、トレチノイン)およびその誘導体(例えば、シスおよびトランス、エステル)などのレチノイド、レチノール、アルファヒドロキシ酸、ベータヒドロキシ酸、コールタール、およびそれらの組合せが挙げられる。
7. パージガス
1つの実施の形態において、組成物が充填される容器中の空気は不活性ガスにより置き換えられる。ある実施の形態において、不活性ガスは、アルゴン、窒素、およびそれらの混合物からなる群より選択される。
8. 緩衝塩
適切な緩衝塩は当該技術分野において周知である。適切な緩衝塩の例としては、以下に限られないが、クエン酸ナトリウム、クエン酸、リン酸二水素一ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、およびリン酸三カリウムが挙げられる。
9. 粘度調整剤
本発明の製剤に使用するのに適した粘度調整剤(すなわち、増粘剤および低粘稠化剤(thinning agent)または粘度調節剤)としては、以下に限られないが、保護コロイドまたはヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、およびスクレロチウムガムなどの非イオン性ガム、並びにケイ酸アルミニウムマグネシウム、シリカ、マイクロクリスタリンワックス、蜜蝋、パラフィン、およびパルミチン酸セチルが挙げられる。アクリレート/C10-30アルキルアクリレートのクロスポリマーも考えられる。その上、これらの粘度調整剤の適切な組合せおよび混合物を本発明にしたがって使用してもよい。
10. 追加の成分
本発明のエマルションに含ませるのに適した追加の成分としては、以下に限られないが、皮膚保護薬、吸着剤、緩和剤、皮膚軟化薬、湿潤剤、持効性材料、可溶化剤、皮膚浸透剤、皮膚鎮静剤、防臭剤、制汗剤、日焼け止め剤、太陽光によらない日焼け剤、ビタミン類、髪質改良剤、抗刺激剤、老化防止剤、表皮剥脱剤(abrasive)、吸着剤、固化防止剤、帯電防止剤、アストリンゼン(例えば、ウィッチヘーゼル、アルコール、およびカモミールエキスなどのハーブエキス)、結合剤/賦形剤、キレート剤、被膜形成剤、品質改良剤、隠蔽剤、脂質、免疫刺激剤、およびpH調整剤(例えば、クエン酸、水酸化ナトリウム、およびリン酸ナトリウム)が挙げられる。
例えば、健康な皮膚に通常見られる脂質(またはその機能的同等物)が本発明のエマルションに含まれてもよい。ある実施の形態において、脂質は、セラミド、コレステロール、および遊離脂肪酸からなる群より選択される。脂質の例としては、セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド4、セラミド5、セラミド6、ヒドロキシプロピルビスパルミタミドMEA、およびヒドロキシプロピルビスラウラミドMEA、並びにそれらの組合せが挙げられる。
真皮・上皮接合部のタンパク質構造と相互作用するペプチドの例としては、パルミトイルジペプチド−5ジアミノブチロイルヒドロキシトレオニン、パルミトイルトリペプチド−5、アセチルオクタペプチド−3、ペンタペプチド−3、パルミトイルジペプチド−5ジアミノヒドロキシ酪酸、ジ酢酸ジペプチドジアミノブチロイルベンジルアミド、パルミトイルテトラペプチド−7、パルミトイルオリゴペプチド、およびパルミトイルジペプチド−6ジアミノヒドロキシ酪酸が挙げられる。
皮膚鎮静剤の例としては、以下に限られないが、藻類エキス、ヨモギエキス、グリチルレチン酸ステアリル、ビサボロール、アラントイン、アロエ、アボカド油、緑茶エキス、ホップエキス、カモミールエキス、コロイドオートミール、カラミン、キュウリエキス、およびそれらの組合せからが挙げられる。
N−ヒドロキシスクシンイミドは、目元にくまを生じる炎症と黒ずんだ色の原因である血液由来色素の除去を活性化する。
ある実施の形態において、前記組成物は、ベルガモットまたはベルガモット油を含む。ベルガモット油は、天然の化粧水かつ解毒剤である。ある実施の形態において、ベルガモット油は、皮膚の早まった老化を防ぐであろうし、油性肌の状態およびにきびに優れた効果があるであろう。
ビタミン類の例としては、以下に限られないが、ビタミンA、D、E、K、およびそれらの組合せが挙げられる。ビタミン類似体、例えば、ビタミンD類似体のカルシポトリエンまたはカルシポトリオールも考えられる。
ある実施の形態において、ビタミンは、アスコルビン酸テトラヘキシルデシルとして存在してもよい。この化合物は、抗酸化活性を示し、脂質の過酸化を阻害する。ある実施の形態において、その使用により、紫外線照射の損傷効果を軽減することができる。この化合物は、コラーゲンの産生を促進するだけでなく、メラニン形成(色素の産生)を阻害し、それによって、よりむらのない肌の色合いを促進することによって、肌に透明感を持たせ、肌を明るくすることが研究によって示された。
日焼け止め剤の例としては、以下に限られないが、p−アミノ安息香酸、アボベンゾン、シノキセート、ジオキシベンゾン、ホモサラート、アントラニル酸メンチル、オクトクリレン、メトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸オクチル、オキシベンゾン、パジメートO、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、スルイソベンゾン、二酸化チタン、サリチル酸トロラミン、酸化亜鉛、4−メチルベンジリデンカンフル、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、ドロメトリゾールトリシロキサン、フェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、オクチルトリアゾン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、ポリシリコーン−15、およびそれらの組合せが挙げられる。
適切な芳香および色を本発明の製剤に使用してもよい。局所製品に使用するのに適した芳香および色の例が当該技術分野に公知である。
適切な免疫刺激剤としては、以下に限られないが、テトラクロロデカオキシド、デオキシコール酸、タクロリムス、ピメクロリムス、およびベータ−グルカンが挙げられる。
ある実施の形態において、パルミトイル−リシル−バリル−リシンビストリフルオロアセテートが加えられる。このペプチドは、ヒトの線維芽細胞中のコラーゲンの合成を促進する。
ある実施の形態において、植物エキスを含んでもよい。その例としては、オウシュウヨモギエキス、プランクトンエキス、クロレラエキス、およびフィトステロールが挙げられる。
被膜形成剤の例に、ポリシリコーン−11がある。
大抵の場合、組成物の一成分がいくつかの機能を果たしてもよい。1つの実施の形態において、本発明は、滑剤、皮膚軟化薬、または皮膚浸透剤として働いてもよい成分に関する。1つの実施の形態において、多機能成分は、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、またはミリスチン酸イソプロピルである。
本発明の例示の水中油エマルションおよび製剤
ある実施の形態において、本発明は、水中油エマルションであって、
コルチコステロイド、
界面活性剤と補助界面活性剤、
少なくとも第1の皮膚軟化剤と第2の皮膚軟化剤を含む油相、および
水、
を含み、
第1の皮膚軟化剤が植物油であり、第2の皮膚軟化剤が鉱油であり、植物油対鉱油の質量比が約0.03から約1.00である、水中油エマルションに関する。
ある実施の形態において、本発明は、界面活性剤と補助界面活性剤の総濃度がエマルションの約8.0質量%から約12.0質量%である、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、界面活性剤がセテス−20であり、補助界面活性剤がセトステアリルアルコールである、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、エマルションがステアレス−10を含まない、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、セテス−20の濃度がエマルションの約5.0質量%から約7.0質量%である、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、セトステアリルアルコールの濃度がエマルションの約4.5質量%から約7.0質量%である、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、油相が複数の皮膚軟化剤を含み、皮膚軟化剤の総濃度がエマルションの約20.0質量%から約25.5質量%である、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、皮膚軟化剤がサフラワー油、ジメチコン、軽油、および白色ワセリンである、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、サフラワー油の濃度がエマルションの約5.5質量%から約6.5質量%である、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、ジメチコンの濃度がエマルションの約0.85質量%から約0.95質量%である、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、軽油の濃度がエマルションの約10.5質量%から約11.5質量%である、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、白色ワセリンの濃度がエマルションの約6.0質量%から約7.0質量%である、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、水の濃度がエマルションの約54.0質量%から約72.0質量%である、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、コルチコステロイドがヒドロコルチゾンブチラートである、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、ヒドロコルチゾンブチラートがヒドロコルチゾン17−ブチラートである、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、ヒドロコルチゾン17−ブチラートの濃度がエマルションの約0.1質量%である、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、ヒドロコルチゾン17−ブチラートの濃度がエマルションの0.15質量%である、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、植物油対鉱油の質量比が、約0.03、約0.06、約0.13、約0.2、約0.55、約0.75、または約1.00である、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、植物油対鉱油の質量比が約0.2または約0.55である、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、植物油が単不飽和および多価不飽和脂肪酸を含む、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、植物油が、約4から約28の炭素のアシル鎖長を持つ単不飽和および多価不飽和脂肪酸を含む、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、植物油が、脂肪酸の数の約10%から約78%の量で多価不飽和脂肪酸を含む、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、多価不飽和脂肪酸がリノール酸である、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、植物油が、サフラワー油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、ゴマ油、ピーナッツ油、キャノーラ油、またはオリーブ油である、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、植物油がサフラワー油である、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、植物油が、35℃で約30センチポアズから約50センチポアズの粘度を有する、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、植物油が、約6から約8のHLB値を有する、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、植物油が、6、7、または8のHLB値を有する、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、鉱油が軽油である、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、鉱油が、35℃の温度で約10センチポアズから約20センチポアズの粘度を有する、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、鉱油が、約9から約11のHLB値を有する、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、鉱油が10のHLB値を有する、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、水中油エマルションが、
ヒドロコルチゾン17−ブチラートUSP、
水USP、
グリセリンUSP、
メチルパラベンNF、
プロピルパラベンNF、
セトステアリルアルコールNF、
尿素USP、
ジメチコンNF、
サフラワー油USP、
白色ワセリンUSP、
軽油NF、
セテス−20NF、
ブチル化ヒドロキシトルエンNF、
クエン酸ナトリウムUSP、および
クエン酸USP、
を含む、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、水中油エマルションが、
ヒドロコルチゾン17−ブチラートUSP、
水USP、
グリセリンUSP、
メチルパラベンNF、
プロピルパラベンNF、
セトステアリルアルコールNF、
尿素USP、
ジメチコンNF、
サフラワー油USP、
白色ワセリンUSP、
軽油NF、
セテス−20NF
ブチル化ヒドロキシトルエンNF、
クエン酸ナトリウムUSP、および
クエン酸USP、
から実質的になる、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、水中油エマルションが、
ヒドロコルチゾン17−ブチラートUSP、
水USP、
グリセリンUSP、
メチルパラベンNF、
プロピルパラベンNF、
セトステアリルアルコールNF、
尿素USP、
ジメチコンNF、
サフラワー油USP、
白色ワセリンUSP、
軽油NF、
セテス−20NF
ブチル化ヒドロキシトルエンNF、
クエン酸ナトリウムUSP、および
クエン酸USP、
からなる、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、水中油エマルションが、水中油エマルションの質量に対して、
約0.01%から約0.25%のヒドロコルチゾン17−ブチラートUSP、
約30%から約80%の水USP、
約2.5%から約7.5%のグリセリンUSP、
約0.15%から約0.45%のメチルパラベンNF、
約0.05%から約0.15%のプロピルパラベンNF、
約2.5%から約7.5%のセトステアリルアルコールNF、
約0.3%から約0.9%の尿素USP、
約0.5%から約1.5%のジメチコンNF、
約3.0%から約9.0%のサフラワー油USP、
約3.0%から約9.0%の白色ワセリンUSP、
約6.0%から約18.0%の軽油NF、
約3.0%から約9.0%のセテス−20NF
約0.015%から約0.045%のブチル化ヒドロキシトルエンNF、
約0.15%から約0.45%のクエン酸ナトリウムUSP、および
約0.20%から約0.60%のクエン酸USP、
を含む、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、水中油エマルションが、水中油エマルションの質量に対して、
約0.01%から約0.25%のヒドロコルチゾン17−ブチラートUSP、
約30%から約80%の水USP、
約2.5%から約7.5%のグリセリンUSP、
約0.15%から約0.45%のメチルパラベンNF、
約0.05%から約0.15%のプロピルパラベンNF、
約2.5%から約7.5%のセトステアリルアルコールNF、
約0.3%から約0.9%の尿素USP、
約0.5%から約1.5%のジメチコンNF、
約3.0%から約9.0%のサフラワー油USP、
約3.0%から約9.0%の白色ワセリンUSP、
約6.0%から約18.0%の軽油NF、
約3.0%から約9.0%のセテス−20NF
約0.015%から約0.045%のブチル化ヒドロキシトルエンNF、
約0.15%から約0.45%のクエン酸ナトリウムUSP、および
約0.20%から約0.60%のクエン酸USP、
から実質的になる、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、水中油エマルションが、水中油エマルションの質量に対して、
約0.01%から約0.25%のヒドロコルチゾン17−ブチラートUSP、
約30%から約80%の水USP、
約2.5%から約7.5%のグリセリンUSP、
約0.15%から約0.45%のメチルパラベンNF、
約0.05%から約0.15%のプロピルパラベンNF、
約2.5%から約7.5%のセトステアリルアルコールNF、
約0.3%から約0.9%の尿素USP、
約0.5%から約1.5%のジメチコンNF、
約3.0%から約9.0%のサフラワー油USP、
約3.0%から約9.0%の白色ワセリンUSP、
約6.0%から約18.0%の軽油NF、
約3.0%から約9.0%のセテス−20NF
約0.015%から約0.045%のブチル化ヒドロキシトルエンNF、
約0.15%から約0.45%のクエン酸ナトリウムUSP、および
約0.20%から約0.60%のクエン酸USP、
からなる、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、水中油エマルションが、水中油エマルションの質量に対して、
約0.1%のヒドロコルチゾン17−ブチラートUSP、
約56.45%の水USP、
約5.00%のグリセリンUSP、
約0.30%のメチルパラベンNF、
約0.10%のプロピルパラベンNF、
約5.34%のセトステアリルアルコールNF、
約0.64%の尿素USP、
約0.92%のジメチコンNF、
約6.18%のサフラワー油USP、
約6.87%の白色ワセリンUSP、
約11.33%の軽油NF、
約6.00%のセテス−20NF
約0.03%のブチル化ヒドロキシトルエンNF、
約0.32%のクエン酸ナトリウムUSP、および
約0.42%のクエン酸USP、
を含む、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、水中油エマルションが、水中油エマルションの質量に対して、
約0.1%のヒドロコルチゾン17−ブチラートUSP、
約56.45%の水USP、
約5.00%のグリセリンUSP、
約0.30%のメチルパラベンNF、
約0.10%のプロピルパラベンNF、
約5.34%のセトステアリルアルコールNF、
約0.64%の尿素USP、
約0.92%のジメチコンNF、
約6.18%のサフラワー油USP、
約6.87%の白色ワセリンUSP、
約11.33%の軽油NF、
約6.00%のセテス−20NF
約0.03%のブチル化ヒドロキシトルエンNF、
約0.32%のクエン酸ナトリウムUSP、および
約0.42%のクエン酸USP、
から実質的になる、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、水中油エマルションが、水中油エマルションの質量に対して、
約0.1%のヒドロコルチゾン17−ブチラートUSP、
約56.45%の水USP、
約5.00%のグリセリンUSP、
約0.30%のメチルパラベンNF、
約0.10%のプロピルパラベンNF、
約5.34%のセトステアリルアルコールNF、
約0.64%の尿素USP、
約0.92%のジメチコンNF、
約6.18%のサフラワー油USP、
約6.87%の白色ワセリンUSP、
約11.33%の軽油NF、
約6.00%のセテス−20NF
約0.03%のブチル化ヒドロキシトルエンNF、
約0.32%のクエン酸ナトリウムUSP、および
約0.42%のクエン酸USP、
からなる、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、水中油エマルションが、
約0.15%のヒドロコルチゾン17−ブチラートUSP、
約56.40%の水USP、
約5.00%のグリセリンUSP、
約0.30%のメチルパラベンNF、
約0.10%のプロピルパラベンNF、
約5.34%のセトステアリルアルコールNF、
約0.64%の尿素USP、
約0.92%のジメチコンNF、
約6.18%のサフラワー油USP、
約6.87%の白色ワセリンUSP、
約11.33%の軽油NF、
約6.00%のセテス−20NF
約0.03%のブチル化ヒドロキシトルエンNF、
約0.32%のクエン酸ナトリウムUSP、および
約0.42%のクエン酸USP、
を含む、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、水中油エマルションが、
約0.15%のヒドロコルチゾン17−ブチラートUSP、
約56.40%の水USP、
約5.00%のグリセリンUSP、
約0.30%のメチルパラベンNF、
約0.10%のプロピルパラベンNF、
約5.34%のセトステアリルアルコールNF、
約0.64%の尿素USP、
約0.92%のジメチコンNF、
約6.18%のサフラワー油USP、
約6.87%の白色ワセリンUSP、
約11.33%の軽油NF、
約6.00%のセテス−20NF
約0.03%のブチル化ヒドロキシトルエンNF、
約0.32%のクエン酸ナトリウムUSP、および
約0.42%のクエン酸USP、
から実質的になる、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、水中油エマルションが、
約0.15%のヒドロコルチゾン17−ブチラートUSP、
約56.40%の水USP、
約5.00%のグリセリンUSP、
約0.30%のメチルパラベンNF、
約0.10%のプロピルパラベンNF、
約5.34%のセトステアリルアルコールNF、
約0.64%の尿素USP、
約0.92%のジメチコンNF、
約6.18%のサフラワー油USP、
約6.87%の白色ワセリンUSP、
約11.33%の軽油NF、
約6.00%のセテス−20NF
約0.03%のブチル化ヒドロキシトルエンNF、
約0.32%のクエン酸ナトリウムUSP、および
約0.42%のクエン酸USP、
からなる、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、製剤であって、噴射剤および不活性ガスとの混合剤で上述した水中油エマルションのいずれか1つを含む、から実質的になる、またはからなる製剤に関する。
ある実施の形態において、本発明は、製剤が発泡性製剤である、上述した製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、製剤がエアゾール容器内に詰められた、上述した製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、エアゾール容器から放出された際に、製剤が発泡体を形成する、上述した製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、製剤が、製剤の約8質量%から約15質量%の量で噴射剤を含む、上述した製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、製剤が、製剤の約0.8質量%から約4.0質量%の量で不活性ガスを含む、上述した製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、噴射剤がハイドロフルオロカーボン噴射剤である、上述した製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、不活性ガスがアルゴンである、上述した製剤のいずれか1つに関する。
本発明の例示の方法
ある実施の形態において、本発明は、水中油エマルションからのコルチコステロイドの生体利用効率を向上させる方法であって、界面活性剤、補助界面活性剤、皮膚軟化剤および水の濃度を変え、それによって、改良されたコルチコステロイド含有エマルションを形成する工程を有してなる方法に関する。
ある実施の形態において、本発明は、製剤からのコルチコステロイドの生体利用効率を向上させる方法であって、界面活性剤、補助界面活性剤、皮膚軟化剤および水の濃度を変え、それによって、改良されたコルチコステロイド含有製剤を形成する工程を有してなる方法に関する。
ある実施の形態において、本発明は、改良されたコルチコステロイド含有エマルションまたは改良されたコルチコステロイド含有製剤が局所性投与を目的とする、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、改良されたコルチコステロイド含有エマルションが上述したエマルションのいずれか1つである、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、改良されたコルチコステロイド含有製剤が上述した製剤のいずれか1つである、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、0.15%のヒドロコルチゾンブチラートを含有する改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、8日目に、0.1%のヒドロコルチゾンブチラートを含有するエマルションよりも大きい程度に、アトピー性皮膚炎を呈する全体表面積を減少させる、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、ヒドロコルチゾン17−ブチラートの濃度が改良されたコルチコステロイド含有エマルションの0.15質量%であり、この改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、8日目に、0.1%のヒドロコルチゾンブチラートを含有するエマルションよりも大きい程度に、アトピー性皮膚炎を呈する全体表面積を減少させる、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、ヒドロコルチゾン17−ブチラートの濃度が改良されたコルチコステロイド含有エマルションの0.15質量%であり、この改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、15日目に、0.1%のヒドロコルチゾンブチラートを含有するエマルションよりも大きい程度に、アトピー性皮膚炎を呈する全体表面積を減少させる、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる苔癬化症状の減少が、29日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる擦り傷症状の減少が、29日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる毛細血管性出血/痂皮形成症状の減少が、15日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる硬結/丘疹形成症状の減少が、15日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、上述した方法のいずれか1つに関する。
本発明のエマルションおよび製剤の例示の性質
ある実施の形態において、本発明は、前記エマルションがクリームまたはローションである、上述したエマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、前記製剤が発泡体を形成する、上述した製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、罹患した対象の皮膚に塗布した際に、非刺激性である、上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、罹患した対象の皮膚に塗布した際に、良好な耐容性を示す、上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、罹患した対象の皮膚に塗布した際に、非細胞毒性である、上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、罹患した対象の皮膚に塗布した際に、弱い感作性である、上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、罹患した対象の皮膚に塗布した際に、非感作性である、上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、罹患した対象の皮膚に塗布した際に、浮腫や紅斑を生じない、上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、罹患した対象の皮膚に塗布した際に、皮膚を保湿する、上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、罹患した対象の皮膚に塗布した際に、皮膚の水和を増加させる、上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、罹患した対象の皮膚に塗布した際に、経皮水分損失を減少させる、上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、罹患した対象の皮膚に塗布した際に、対照エマルションまたは製剤と比べて、コルチコステロイドの生体利用効率を改善する、上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、罹患した対象の皮膚に塗布した際に、対照エマルションまたは製剤と比べて、時間とともに、より多量のコルチコステロイドを放出する、上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、対照エマルションまたは製剤は、より少ない質量の水を含む。ある実施の形態において、対照エマルションまたは製剤は、より少ない質量のセトステアリルアルコールを含む。ある実施の形態において、対照エマルションまたは製剤は、より多い質量のジメチコンを含む。ある実施の形態において、対照エマルションまたは製剤は、より多い質量の植物油を含む。ある実施の形態において、対照エマルションまたは製剤は、より多い質量の白色ワセリンを含む。ある実施の形態において、対照エマルションまたは製剤は、より多い質量の鉱油を含む。ある実施の形態において、対照エマルションまたは製剤はステアレス−10を含む。
ある実施の形態において、本発明は、標準条件下で、6時間でのコルチコステロイドの放出速度が約2から約6μg/cm2/時である、上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、標準条件下で、6時間でのコルチコステロイドの放出速度が約2.5から約4.5μg/cm2/時である、上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、標準条件下で、6時間でのコルチコステロイドの放出速度が、約2.5、約2.6、約2.7、約2.8、約2.9、約3.0、約3.1、約3.2、約3.3、約3.4、約3.5、約3.6、約3.7、約3.8、約3.9、約4.0、約4.1、約4.2、約4.3、約4.4、約4.5、約4.6、約4.7、約4.8、約4.9、または約5.0μg/cm2/時である、上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、標準条件は、実施例3に記載された条件である。
ある実施の形態において、本発明は、水中油エマルションの粘度が約55,000から約110,000センチポアズである、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、水中油エマルションの粘度が約55,000、約60,000、約65,000、約70,000、約75,000、約80,000、約85,000、約90,000、約95,000、約100,000、約105,000、または約110,000センチポアズである、上述した水中油エマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、エマルションの平均VCAスコアが約0.9から約1.5である、上述したエマルションのいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、エマルションの平均VCAスコアが約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、または約1.5である、上述したエマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、分配される発泡体の密度が約0.13から約0.50g/cm3である、上述した製剤のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、分配される発泡体の密度が約0.13、約0.14、約0.15、約0.16、約0.17、約0.18、約0.19、約0.20、約0.21、約0.22、約0.23、約0.24、約0.25、約0.26、約0.27、約0.28、約0.29、または約0.30g/cm3である、上述した製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、分配される発泡体の平均VCAスコアが約0.9から約1.5である、上述した製剤のいずれか1つに関する。ある実施の形態において、本発明は、分配される発泡体の平均VCAスコアが約0.9、約1.0、約1.1、約1.2、約1.3、約1.4、または約1.5である、上述した製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、0.15%のヒドロコルチゾンブチラートを含有する改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、8日目に、0.1%のヒドロコルチゾンブチラートを含有するエマルションよりも大きい程度に、アトピー性皮膚炎を呈する全体表面積を減少させる、上述したエマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、ヒドロコルチゾン17−ブチラートの濃度が改良されたコルチコステロイド含有エマルションの0.15質量%であり、この改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、8日目に、0.1%のヒドロコルチゾンブチラートを含有するエマルションよりも大きい程度に、アトピー性皮膚炎を呈する全体表面積を減少させる、上述したエマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、ヒドロコルチゾン17−ブチラートの濃度が改良されたコルチコステロイド含有エマルションの0.15質量%であり、この改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、15日目に、0.1%のヒドロコルチゾンブチラートを含有するエマルションよりも大きい程度に、アトピー性皮膚炎を呈する全体表面積を減少させる、上述したエマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる苔癬化症状の減少が、29日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、上述したエマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる擦り傷症状の減少が、29日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、上述したエマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる毛細血管性出血/痂皮形成症状の減少が、15日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、上述したエマルションのいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる硬結/丘疹形成症状の減少が、15日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、上述したエマルションのいずれか1つに関する。
特定の使用のための本発明の例示のエマルションまたは製剤
ある実施の形態において、本発明は、皮膚疾患の治療に使用するための上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、皮膚疾患が皮膚病である、上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、皮膚疾患が脂漏性皮膚炎である、上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、皮膚疾患がアトピー性皮膚炎である、上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つに関する。
例示の使用方法
ある実施の形態において、本発明は、皮膚疾患を治療する方法であって、
その必要のある対象に治療効果のある量の上述したエマルションまたは製剤のいずれか1つを局所塗布する工程、
を有してなる方法に関する。
ある実施の形態において、本発明は、前記エマルションまたは製剤が一日一回または一日二回塗布される、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、対象がヒトである、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、皮膚疾患が皮膚病である、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、皮膚疾患が脂漏性皮膚炎である、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、皮膚疾患がアトピー性皮膚炎である、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、0.15%のヒドロコルチゾンブチラートを含有する改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、8日目に、0.1%のヒドロコルチゾンブチラートを含有するエマルションよりも大きい程度に、アトピー性皮膚炎を呈する全体表面積を減少させる、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、ヒドロコルチゾン17−ブチラートの濃度が改良されたコルチコステロイド含有エマルションの0.15質量%であり、この改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、8日目に、0.1%のヒドロコルチゾンブチラートを含有するエマルションよりも大きい程度に、アトピー性皮膚炎を呈する全体表面積を減少させる、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、ヒドロコルチゾン17−ブチラートの濃度が改良されたコルチコステロイド含有エマルションの0.15質量%であり、この改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、15日目に、0.1%のヒドロコルチゾンブチラートを含有するエマルションよりも大きい程度に、アトピー性皮膚炎を呈する全体表面積を減少させる、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる苔癬化症状の減少が、29日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる擦り傷症状の減少が、29日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる毛細血管性出血/痂皮形成症状の減少が、15日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、上述した方法のいずれか1つに関する。
ある実施の形態において、本発明は、改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる硬結/丘疹形成症状の減少が、15日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、上述した方法のいずれか1つに関する。
本発明をここまで一般的に記載してきたが、本発明の特定の態様および実施の形態の説明の目的ためだけに含められ、本発明の制限を意図するものではない以下の実施例を参照することによって、本発明はより容易に理解されるであろう。
実施例1:組成物および製造方法
実施例の製品濃縮物(NB416−27;図1参照)を、下記に概説した手法によって製造した:
パートA:油相の調製
1.セテス−20(I)、軽油、白色ワセリン、ジメチコン、サフラワー油、ブチル化ヒドロキシトルエンおよびセトステアリルアルコールをステンレス鋼製タンクに入れ、完全に溶融するまで加熱する。
パートB:水相の調製
1.精製水(I)およびグリセリンをステンレス鋼製タンクに入れ、75〜80℃に加熱する。
2.クエン酸(I)およびクエン酸ナトリウム(I)並びに尿素、メチルパラベンおよびプロピルパラベンを入れ、混合しながら溶解させる。
3.65〜95℃の温度を維持しつつ、透明な溶液が得られるまで、混合を続ける。
パートC:薬物相の調製
1.ステンレス鋼製タンクに精製水(II)、クエン酸(II)、クエン酸ナトリウム(II)およびセテス−20(II)を入れる。
2.室温でゆっくり混合して、溶かす。
3.ヒドロコルチゾンブチラートを加え、完全に湿潤し、分散されるまで混合する。
パートD:薬物製品濃縮物の形成
1.65〜95℃で高剪断混合しながら、パートAをパートBに加える。
2.このエマルションを、高剪断混合しながら、外側の冷水ジャケットで50℃未満に冷却する。
3.高剪断混合を停止する。低剪断混合を開始し、冷水ジャケットにより冷却を続けて、ビヒクルエマルションを形成する。
4.ビヒクルエマルションの温度が37℃未満になったら、パートCを加え、均一になるまで混合を続ける。
5.室温まで冷却する。脱イオン水で最終体積に調節する。均一になるまで混合する。
薬物製品とビヒクル濃縮物の製造後、完成した薬物製品と薬物製品ビヒクルを、下記に概説したように製造する:
1.エアゾール缶を圧縮空気と真空で洗浄する。
2.製品濃縮物を缶に充填する。
3.缶にバルブを配置する。
4.缶を圧着し、ハイドロフルオロカーボン噴射剤を充填する。
5.エアゾール缶のバルブと浸漬管をアルゴンガスでパージする。
噴射剤の濃度は、詰めた製品の8から15質量%に及び、アルゴンの濃度は、詰めた製品の0.8から4.0質量%に及ぶ。
実施例2:血管収縮アッセイの結果
局所コルチコステロイドを皮膚に塗布すると、皮膚の表在血管が収縮するために、限局性皮膚青白化反応(血管収縮)を生じる。視覚的採点法により評価される青白化の程度は、薬物の固有の効能および角質層を通じて拡散する薬物の能力の尺度である。血管収縮アッセイ(VAC)は、局所コルチコステロイドの効能を評価するために最も広く使用されている代用試験であり、コルチコステロイド製剤の臨床的有効性とまあまあ良好に相関することが示されてきたが、それは、有効性が得られる機構ではない(すなわち、有効性は、薬物の抗炎症性、免疫抑制性、または抗有糸分裂性の関数である)。血管収縮アッセイの結果は、a)局所コルチコステロイドを7つの効能クラス(クラス1から7)に分類するため、およびb)臨床開発のための新たな製剤を特定し、最適化するために使用されてきた。
37人の被験者に、一点、無作為化、評価者盲検、個体内、単一施設研究を行った。
その研究のために、同意書を与えた健康な成人の志願被験者をスクリーニングした。参加基準を満たす被験者は、二日間の研究期間を予定した。スケジューリングは、試験物品の塗布のタイミングと研究評価が、多数の被験者の臨床評価に合わせるように「交互になる」ように調整した。一日目に、8つの約1cm2の試験部位を、被験者の腹側前腕に特定し(一方の前腕に4つの試験部位、他方の前腕に4つの試験部位)、消せないペンで印を付けた。約10mgの各試験物品を、コンピュータ生成ランダム化コードにしたがって指定された試験部位に一回塗布し、それゆえ、塗布順序は評価者にとって盲検化された。5つの発泡体製剤と3つの対照局所ステロイド製品を評価した。試験物品の全てを、一日目の午後遅く(例えば、約4:00pm)に塗布し、その後、各腕の試験部位を、隆起した穴あきガードを使用して保護した。そのガードは非密封テープで腕に固定され、被験者は、試験物品が塗布された後16時間に亘り試験部位を乾燥した状態に保持するように指示された後、翌日(試験物品の塗布から18時間後)戻るように予定された。16時間後、被験者は、保護ガードを取り外し、試験部位を刺激の少ない石鹸と水で優しく洗うように指示された。
2時間後(試験物品の塗布から18時間後、または1日目の午後4:00の塗布時間に基づくと、午前10:00)に病院に戻った際に、経験豊かな評価者が、4点尺度(0〜3)に基づいて、血管収縮(皮膚の青白化)の視覚評価を行った。これが、最終的な臨床評価であった。被験者は、この評価後に研究から解任された。指示されたように病院に戻った被験者の全員が研究を終えた。
主要な有効性測定は、試験物品の塗布の終わりから約18(±1)時間後に視覚的に評価された皮膚の青白化(血管収縮)の量であった。皮膚の青白化の程度は、以下の4点順序尺度を使用して視覚的に評価した:
0=青白化なし;周囲の区域から変化なし。
1=穏やかな青白化;塗布部位にわずかなまたは不明瞭な輪郭。
2=中程度の青白化;塗布部位に識別できる輪郭。
3=著しい青白化;塗布部位に明白な輪郭。
全ての被験者を、以下の定義にしたがって包括解析(ITT)集団およびパー・プロトコル(PP)集団に分類した。ITT集団は、無作為化され、少なくとも1つの試験物品が塗布された全ての被験者と定義された。ITT集団を使用して、全ての有効性および安全性のデータを纏めた。PP集団は、大幅なプロトコル違反がなく、試験物品が塗布され、プロトコルに記載されたように血管収縮の評価を終えた被験者からなるITT集団の小集団であった。
全ての統計的検定は、5%の有意水準(両側)で行った。有効性の分析は、ITT集団とPP集団の両方に行い、ITT集団を統計分析の主要集団と考えた。
この主要分析は、視覚的に評価した治療青白化平均スコアが互いに等しいという帰無仮説を検定する。これは個体内計画であるので、視覚的皮膚青白化データは、乱塊法による分散分析(ANOVA)を使用した治療の中での平均差および阻止変数として被験者に関するスコアのランクを使用したノンパラメトリックアナログ(nonparametric analog)について分析した。
この分析内で、完全帰無仮説下で実験当たりの第一種過誤率を5%に制御するRyan−Einot−Gabriel−Welsch多重範囲検定(REGWQ)を使用して、平均視覚評価スコアの一対比較を行った。
図2、図3、図4、および図5を参照のこと。
実施例3:インビトロ放出反応速度
局所塗布した薬物製品が効果的であるためには、成分の薬物物質は、角質層を横切ることができる前に、ビヒクルから放出されなければならない。インビトロの生体利用効率に直接的に相関していないが、薬物製品の放出プロファイルの特徴付けにより、薬物製品の生体利用効率をもたらす能力を備えた製剤を特定することが可能になる。フランツ型鉛直拡散セルを使用して、インビトロで発泡体濃縮物からのAPIの放出の速度と程度を調査した。実験条件は下記の通りであった。
−装置:Logan Instruments Corp System 912−12
−膜:Whatman、PTFE、5.0μm、37mm
−温度:32.5℃
−速度:300rpm
−実施時間(分):30、60、120、240、および360
−媒質:基線条件:70%の緩衝剤、30%のエタノール
1)装置の全ての部品を調整する。
2)サンプルセルを三回、準備し、満たし、空にする。
3)媒質貯留槽を適切な媒質で満たし、工程2を繰り返す。
4)セルを用意する:
a.セルの上部に膜を置き、キャップを置き、次いで、一緒にパチッと閉める
b.セルに媒質を満たす
c.直接転移によりサンプルを移す。試験物品を満たす度毎に、初期質量と最終質量を確実に測定する
5)サンプルを収集する
a.フラッシュ体積を1.5mLに設定する
b.セルに戻す媒質交換体積を4.6mLに設定する
c.廃液を1.5mLに設定する
d.サンプルを1.5mLに設定する
e.サンプリング時間間隔を設定する
6)HPLCによりサンプル中のヒドロコルチゾンブチラート濃度を測定する
装置:UV検出器を備えた液体クロマトグラフ
カラム:Zorbax(商標)SB−CN 寸法:150×4.6mm、3.5μm、
Agilent(登録商標)部品番号863953−905または同等品
移動相A組成:5mMのリン酸塩緩衝液pH4.8
移動相B組成:メタノール
移動相C組成:アセトニトリル
カラム温度:40℃
流量:1.2mL/分
検出:245nmでの紫外線
収入容積:25μL
運転時間:20分間
1)サンプルの調製
I.発泡体サンプル
a.オートサンプラにHPCLサンプルバイアルを装填する
b.チャンバを で満たす
c.10〜15グラムの薬物製品濃縮物を分配する
d.注射器にサンプルを満たす
e.秤を量り、サンプルを収容している注射器を秤に置き、質量を記録する
f.セルチャンバ#1に約0.8〜1.0gのサンプルをゆっくりと加える(サンプルがセルチャンバを満たしていることを確実にし、サンプルとフィルタとの間に空隙すなわちヘッドスペースを生じないようにする)
g.量った秤に注射器を戻し、グラム数で質量を記録し、質量を記録する(バック・ウェイイング(Back weighing)
h.全てのサンプルセルチャンバが満たされるまで、工程gからhを継続する
図6、図7、図8、図9、および図10を参照のこと。
実施例4:製品の密度
エアゾール缶から分配されると、前記方法の組成物は、時間安定性かつ温度安定性の低密度発泡体を形成する。分配された発泡体組成物の密度を以下のように測定した。
製品を、質量と体積が公知の容器に分配した。空隙がないように、容器中に製品を分配した。その容器の上部から、過剰の材料を除去した。試験物品と容器の質量は、式:
密度=(質量T−質量R)/体積R
を使用して計算した試験物品の密度により決定される。式中:
質量T=試験物品と容器の総質量
質量R=容器の質量
体積R=容器の体積
図11を参照のこと。
実施例5:製品の粘度
エアゾール発泡体濃縮物の粘度は、缶からの分配、および発泡体ビヒクル中の活性成分の拡散速度に影響する。前記方法の発泡体濃縮物の粘度を以下の手法によって決定した。
1.水浴を作動させ、25℃に設定する。約5分間に亘り温度を25℃で安定化させる。
2.25℃でスピンドル#25、速度12rpmを使用して、12,500センチポアズの基準で粘度計を校正する。
3.ピボットカップからサンプルジャケットの留め具を取り外す。サンプルの長さに基づいて適切なレベルでサンプルジャケットを固定する。
4.Helipath(商標)スタンドおよびTバースピンドルS96をセットアップする。
5.ブルックフィールドDV−I粘度計を作動させ、粘度計にオートゼロ(Auto zero)の操作をする。
6.速度を1.5rpmまたは3.0rpmに設定する。
7.使い捨てピペットの先端から約2インチ(約5cm)を切断することによって、サンプルチャンバ中に約10mLのサンプルを移す。サンプルは、切断したピペット中にゆっくりと引き入れ、ブルックフィールドサンプル容器に分配し、動揺と叩くのを最小にして、底部から上部へと満たすべきである。
8.サンプルチャンバをウォータージャケット中に配置する。
9.サンプル中にスピンドルを入れる。
10.30分間に亘りサンプルの温度を平衡させる。この平衡時間中に、スピンドルを回転させてはならない。モータはオフであるべきである。
11.平衡時間後、時間停止(Time Stop)試験法を選択する。
12.時間を5分に設定する。
13.その方法を開始する。
14.5分後、粘度の測定値が表示される。粘度を記録する。
15.時間停止測定をさらに2回繰り返す。
16.3つの測定値の平均を計算し、その平均を報告する。
図12を参照のこと。
実施例6:有効性の試行結果
3ヶ月から18歳の小児科被験者における軽度から中程度のアトピー性皮膚炎の治療における、一日二回の、0.15%のヒドロコルチゾンブチラートの発泡体と比較した0.1%のヒドロコルチゾンブチラート発泡体の多施設、無作為化、二重盲検、ビヒクル制御、並行群評価を151人の被験者において行った(図13)。
概して健康であり、体表面積の10%以上に安定した軽度から中程度のアトピー性皮膚炎の臨床診断を示し、医師による全般重症度評価尺度の2または3の重症度を有する男性と女性の被験者をこの試行に登録した。全ての被験者は、登録時に3ヶ月から18歳未満(登録の時点で、少なくとも月齢3ヶ月であるが、18回目の誕生日にはまだ達していない)であり、各被験者の親/法定後見人は、研究に入る前に、IRB承認の説明に基づく同意書を読み、理解し、サインした。さらに、7歳と17歳を含むその間の全ての被験者は、研究に入る前に、同意書を提供した。
初期スクリーニング/基線訪問(一日目)、研究手法を説明し、同意書にサインした。同意した被験者は、医療と皮膚科履歴および併用薬の概説を受けた。被験者は、被験者の適格性を決定するために、生命兆候、臨床評価および試験対象患者基準/除外基準(I/E)の概説を含む限定理学的検査を受けた。10歳以上の全ての女性の被験者は、尿検査で妊娠が陰性であった。登録した被験者は、定期的安全性臨床試験(化学、血液学および尿検査)のために血液と尿が採取され、4つの治療群の内の1つに無作為に選ばれた。試験物品を配り、被験者の日記および被験者の使用説明書を与えた。病院において、スタッフの管理下で、試験物品の一回分の塗布が行われた。被験者は、全ての患部に一日二回、割り当てられた研究薬物を塗布するように指示され、追跡の外来診療を予定に入れた。
8日目、15日目および22日目の追跡調査来院、被験者は、潜在的な有害事象および併用薬の任意の変更について、面接した。8日目と22日目に、臨床評価と被験者の評価を行った。被験者の日記を精査/回収し、新しい日記を配った。試験物品を配りおよび/または必要に応じて戻し、使用説明書を精査した。
研究来院の終わり(29日目)、被験者は、潜在的な有害事象および併用薬の任意の変更について、面接し、必要に応じて、妊娠の尿検査を行った。治験計画にしたがう臨床評価と被験者評価を行い、被験者は、基線と比べたアトピー性皮膚炎の変化を評価するように依頼された。安全性臨床試験のために、血液と尿のサンプルを採取し、研究日記を回収し、精査した。全ての試験物品を回収した。
研究中ずっと、所定の被験者について、同じ治験責任医師/評価者により、医師による全般重症度評価(IGA)、および臨床的兆候の評価、並びに局所的な皮膚反応(LSRs)を行った。
掻痒症および被験者が行う被験者全般評価を除いて、有効性は、以下のように、治験責任医師またはその被指名者が評価した:
アトピー性皮膚炎の全般重症度の医師による全般重症度評価(IGA)では、0=色つやよしから4=重症までの5点順序尺度を使用した。これは、時間点に対して参照された静的形態尺度であり、以前の来院に対する比較ではない。
以下の臨床的兆候およびアトピー性皮膚炎の症状の評価を行った。
29日目の来院、被験者*は、以下の尺度にしたがって、基線での彼/彼女のアトピー性皮膚炎の状態と比べて、彼/彼女のアトピー性皮膚炎を評価した:
*若い患者については、親または法的後見人が、被験者の代わりに評価を行った。
図14、図15、図16、および図17、並びに図18を参照のこと。
以下、本発明の好ましい実施態様を列挙する。
実施態様1
水中油エマルションからのコルチコステロイドの生体利用効率を向上させる方法であって、界面活性剤、補助界面活性剤、皮膚軟化剤および水の濃度を変え、それによって、改良されたコルチコステロイド含有エマルションを形成する工程を有してなる方法。
実施態様2
前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションが局所性投与を目的としている、実施態様1記載の方法。
実施態様3
前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、
コルチコステロイド、
界面活性剤と補助界面活性剤、
少なくとも第1の皮膚軟化剤と第2の皮膚軟化剤を含む油相、および
水、
を含み、
前記第1の皮膚軟化剤が植物油であり、前記第2の皮膚軟化剤が鉱油であり、植物油対鉱油の質量比が約0.03から約1.00である、実施態様1または2記載の方法。
実施態様4
前記改良されたコルチコステロイド含有エマルション中の界面活性剤と補助界面活性剤の総濃度が、該改良されたコルチコステロイド含有エマルションの約8.0質量%から約12.0質量%である、実施態様1から3いずれか1つに記載の方法。
実施態様5
前記界面活性剤がセテス−20であり、前記補助界面活性剤がセトステアリルアルコールである、実施態様1から4いずれか1つに記載の方法。
実施態様6
前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションがステアレス−10を含まない、実施態様1から5いずれか1つに記載の方法。
実施態様7
前記皮膚軟化剤がサフラワー油、ジメチコン、軽油、および白色ワセリンである、実施態様1から6いずれか1つに記載の方法。
実施態様8
前記コルチコステロイドがヒドロコルチゾンブチラートである、実施態様1から7いずれか1つに記載の方法。
実施態様9
前記ヒドロコルチゾンブチラートがヒドロコルチゾン17−ブチラートである、実施態様8記載の方法。
実施態様10
前記ヒドロコルチゾン17−ブチラートの濃度が前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションの約0.1質量%である、実施態様9記載の方法。
実施態様11
前記ヒドロコルチゾン17−ブチラートの濃度が前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションの0.15質量%である、実施態様9記載の方法。
実施態様12
前記植物油が、サフラワー油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、ゴマ油、ピーナッツ油、キャノーラ油、またはオリーブ油である、実施態様3から11いずれか1つに記載の方法。
実施態様13
前記植物油がサフラワー油である、実施態様3から11いずれか1つに記載の方法。
実施態様14
前記植物油が、35℃で約30センチポアズから約50センチポアズの粘度を有する、実施態様3から13いずれか1つに記載の方法。
実施態様15
前記植物油が、約6から約8のHLB値を有する、実施態様3から14いずれか1つに記載の方法。
実施態様16
前記鉱油が軽油である、実施態様3から15いずれか1つに記載の方法。
実施態様17
前記鉱油が、35℃の温度で約10センチポアズから約20センチポアズの粘度を有する、実施態様3から16いずれか1つに記載の方法。
実施態様18
前記鉱油が、約9から約11のHLB値を有する、実施態様3から17いずれか1つに記載の方法。
実施態様19
前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、
ヒドロコルチゾン17−ブチラートUSP、
水USP、
グリセリンUSP、
メチルパラベンNF、
プロピルパラベンNF、
セトステアリルアルコールNF、
尿素USP、
ジメチコンNF、
サフラワー油USP、
白色ワセリンUSP、
軽油NF、
セテス−20NF
ブチル化ヒドロキシトルエンNF、
クエン酸ナトリウムUSP、および
クエン酸USP、
から実質的になる、実施態様1から18いずれか1つに記載の方法。
実施態様20
前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、前記水中油エマルションの質量に対して、
約0.01%から約0.25%のヒドロコルチゾン17−ブチラートUSP、
約30%から約80%の水USP、
約2.5%から約7.5%のグリセリンUSP、
約0.15%から約0.45%のメチルパラベンNF、
約0.05%から約0.15%のプロピルパラベンNF、
約2.5%から約7.5%のセトステアリルアルコールNF、
約0.3%から約0.9%の尿素USP、
約0.5%から約1.5%のジメチコンNF、
約3.0%から約9.0%のサフラワー油USP、
約3.0%から約9.0%の白色ワセリンUSP、
約6.0%から約18.0%の軽油NF、
約3.0%から約9.0%のセテス−20NF
約0.015%から約0.045%のブチル化ヒドロキシトルエンNF、
約0.15%から約0.45%のクエン酸ナトリウムUSP、および
約0.20%から約0.60%のクエン酸USP、
から実質的になる、実施態様1から19いずれか1つに記載の方法。
実施態様21
前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションが噴射剤および不活性ガスと混合され、それによって、改良されたコルチコステロイド含有製剤を形成する、実施態様1から20いずれか1つに記載の方法。
実施態様22
前記改良されたコルチコステロイド含有製剤が発泡性製剤である、実施態様21記載の方法。
実施態様23
前記改良されたコルチコステロイド含有製剤がエアゾール容器内に詰められた、実施態様21または22記載の方法。
実施態様24
前記改良されたコルチコステロイド含有製剤が、前記エアゾール容器から放出される際に、発泡体を形成する、実施態様23記載の方法。
実施態様25
前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、罹患した対象の皮膚に塗布した際に、対照エマルションと比べて、前記コルチコステロイドの生体利用効率を改善する、実施態様1から24いずれか1つに記載の方法。
実施態様26
前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、罹患した対象の皮膚に塗布した際に、対照エマルションと比べて、時間とともに、より多量のコルチコステロイドを放出する、実施態様1から25いずれか1つに記載の方法。
実施態様27
標準条件下で、6時間での、前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションからのコルチコステロイドの放出速度が約2から約6μg/cm2/時である、実施態様1から26いずれか1つに記載の方法。
実施態様28
前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションの粘度が約55,000から約110,000センチポアズである、実施態様1から27いずれか1つに記載の方法。
実施態様29
前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションの平均VCAスコアが約0.9から約1.5である、実施態様1から28いずれか1つに記載の方法。
実施態様30
ヒドロコルチゾン17−ブチラートの濃度が前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションの0.15質量%であり、該改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、8日目に、0.1%のヒドロコルチゾンブチラートを含有するエマルションよりも大きい程度に、アトピー性皮膚炎を呈する全体表面積を減少させる、実施態様1から9および12から28いずれか1つに記載の方法。
実施態様31
ヒドロコルチゾン17−ブチラートの濃度が前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションの0.15質量%であり、該改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、15日目に、0.1%のヒドロコルチゾンブチラートを含有するエマルションよりも大きい程度に、アトピー性皮膚炎を呈する全体表面積を減少させる、実施態様1から9および12から28いずれか1つに記載の方法。
実施態様32
前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる苔癬化症状の減少が、29日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、実施態様1から28いずれか1つに記載の方法。
実施態様33
前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる擦り傷症状の減少が、29日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、実施態様1から28いずれか1つに記載の方法。
実施態様34
前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる毛細血管性出血/痂皮形成症状の減少が、15日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、実施態様1から28いずれか1つに記載の方法。
実施態様35
前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる硬結/丘疹形成症状の減少が、15日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、実施態様1から28いずれか1つに記載の方法。
実施態様36
皮膚疾患を治療する方法であって、
その必要のある対象の皮膚のある区域に治療効果のある量の実施態様1から35いずれか1つに記載のエマルションのいずれか1つを局所塗布する工程、
を有してなる方法。
実施態様37
前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションが一日一回または一日二回塗布される、実施態様36記載の方法。
実施態様38
前記対象がヒトである、実施態様36または37記載の方法。
実施態様39
前記皮膚疾患が皮膚病である、実施態様36から38いずれか1つに記載の方法。
実施態様40
前記皮膚疾患がアトピー性皮膚炎である、実施態様36から38いずれか1つに記載の方法。
引用
ここに列挙された米国特許および米国特許出願公開の全ては、ここに引用される。
同等物
当業者は、ここに記載された本発明の特定の実施の形態に対する多くの同等物を、日常的な実験を行うだけで、認識する、または解明できるであろう。そのような同等物は、以下の特許請求の範囲により包含されることが意図されている。

Claims (40)

  1. 水中油エマルションからのコルチコステロイドの生体利用効率を向上させる方法であって、界面活性剤、補助界面活性剤、皮膚軟化剤および水の濃度を変え、それによって、改良されたコルチコステロイド含有エマルションを形成する工程を有してなる方法。
  2. 前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションが局所性投与を目的としている、請求項1記載の方法。
  3. 前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、
    コルチコステロイド、
    界面活性剤と補助界面活性剤、
    少なくとも第1の皮膚軟化剤と第2の皮膚軟化剤を含む油相、および
    水、
    を含み、
    前記第1の皮膚軟化剤が植物油であり、前記第2の皮膚軟化剤が鉱油であり、植物油対鉱油の質量比が約0.03から約1.00である、請求項1または2記載の方法。
  4. 前記改良されたコルチコステロイド含有エマルション中の界面活性剤と補助界面活性剤の総濃度が、該改良されたコルチコステロイド含有エマルションの約8.0質量%から約12.0質量%である、請求項1から3いずれか1項記載の方法。
  5. 前記界面活性剤がセテス−20であり、前記補助界面活性剤がセトステアリルアルコールである、請求項1から4いずれか1項記載の方法。
  6. 前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションがステアレス−10を含まない、請求項1から5いずれか1項記載の方法。
  7. 前記皮膚軟化剤がサフラワー油、ジメチコン、軽油、および白色ワセリンである、請求項1から6いずれか1項記載の方法。
  8. 前記コルチコステロイドがヒドロコルチゾンブチラートである、請求項1から7いずれか1項記載の方法。
  9. 前記ヒドロコルチゾンブチラートがヒドロコルチゾン17−ブチラートである、請求項8記載の方法。
  10. 前記ヒドロコルチゾン17−ブチラートの濃度が前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションの約0.1質量%である、請求項9記載の方法。
  11. 前記ヒドロコルチゾン17−ブチラートの濃度が前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションの0.15質量%である、請求項9記載の方法。
  12. 前記植物油が、サフラワー油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、ゴマ油、ピーナッツ油、キャノーラ油、またはオリーブ油である、請求項3から11いずれか1項記載の方法。
  13. 前記植物油がサフラワー油である、請求項3から11いずれか1項記載の方法。
  14. 前記植物油が、35℃で約30センチポアズから約50センチポアズの粘度を有する、請求項3から13いずれか1項記載の方法。
  15. 前記植物油が、約6から約8のHLB値を有する、請求項3から14いずれか1項記載の方法。
  16. 前記鉱油が軽油である、請求項3から15いずれか1項記載の方法。
  17. 前記鉱油が、35℃の温度で約10センチポアズから約20センチポアズの粘度を有する、請求項3から16いずれか1項記載の方法。
  18. 前記鉱油が、約9から約11のHLB値を有する、請求項3から17いずれか1項記載の方法。
  19. 前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、
    ヒドロコルチゾン17−ブチラートUSP、
    水USP、
    グリセリンUSP、
    メチルパラベンNF、
    プロピルパラベンNF、
    セトステアリルアルコールNF、
    尿素USP、
    ジメチコンNF、
    サフラワー油USP、
    白色ワセリンUSP、
    軽油NF、
    セテス−20NF
    ブチル化ヒドロキシトルエンNF、
    クエン酸ナトリウムUSP、および
    クエン酸USP、
    から実質的になる、請求項1から18いずれか1項記載の方法。
  20. 前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、前記水中油エマルションの質量に対して、
    約0.01%から約0.25%のヒドロコルチゾン17−ブチラートUSP、
    約30%から約80%の水USP、
    約2.5%から約7.5%のグリセリンUSP、
    約0.15%から約0.45%のメチルパラベンNF、
    約0.05%から約0.15%のプロピルパラベンNF、
    約2.5%から約7.5%のセトステアリルアルコールNF、
    約0.3%から約0.9%の尿素USP、
    約0.5%から約1.5%のジメチコンNF、
    約3.0%から約9.0%のサフラワー油USP、
    約3.0%から約9.0%の白色ワセリンUSP、
    約6.0%から約18.0%の軽油NF、
    約3.0%から約9.0%のセテス−20NF
    約0.015%から約0.045%のブチル化ヒドロキシトルエンNF、
    約0.15%から約0.45%のクエン酸ナトリウムUSP、および
    約0.20%から約0.60%のクエン酸USP、
    から実質的になる、請求項1から19いずれか1項記載の方法。
  21. 前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションが噴射剤および不活性ガスと混合され、それによって、改良されたコルチコステロイド含有製剤を形成する、請求項1から20いずれか1項記載の方法。
  22. 前記改良されたコルチコステロイド含有製剤が発泡性製剤である、請求項21記載の方法。
  23. 前記改良されたコルチコステロイド含有製剤がエアゾール容器内に詰められた、請求項21または22記載の方法。
  24. 前記改良されたコルチコステロイド含有製剤が、前記エアゾール容器から放出される際に、発泡体を形成する、請求項23記載の方法。
  25. 前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、罹患した対象の皮膚に塗布した際に、対照エマルションと比べて、前記コルチコステロイドの生体利用効率を改善する、請求項1から24いずれか1項記載の方法。
  26. 前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、罹患した対象の皮膚に塗布した際に、対照エマルションと比べて、時間とともに、より多量のコルチコステロイドを放出する、請求項1から25いずれか1項記載の方法。
  27. 標準条件下で、6時間での、前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションからのコルチコステロイドの放出速度が約2から約6μg/cm2/時である、請求項1から26いずれか1項記載の方法。
  28. 前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションの粘度が約55,000から約110,000センチポアズである、請求項1から27いずれか1項記載の方法。
  29. 前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションの平均VCAスコアが約0.9から約1.5である、請求項1から28いずれか1項記載の方法。
  30. ヒドロコルチゾン17−ブチラートの濃度が前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションの0.15質量%であり、該改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、8日目に、0.1%のヒドロコルチゾンブチラートを含有するエマルションよりも大きい程度に、アトピー性皮膚炎を呈する全体表面積を減少させる、請求項1から9および12から28いずれか1項記載の方法。
  31. ヒドロコルチゾン17−ブチラートの濃度が前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションの0.15質量%であり、該改良されたコルチコステロイド含有エマルションが、15日目に、0.1%のヒドロコルチゾンブチラートを含有するエマルションよりも大きい程度に、アトピー性皮膚炎を呈する全体表面積を減少させる、請求項1から9および12から28いずれか1項記載の方法。
  32. 前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる苔癬化症状の減少が、29日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、請求項1から28いずれか1項記載の方法。
  33. 前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる擦り傷症状の減少が、29日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、請求項1から28いずれか1項記載の方法。
  34. 前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる毛細血管性出血/痂皮形成症状の減少が、15日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、請求項1から28いずれか1項記載の方法。
  35. 前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションによる硬結/丘疹形成症状の減少が、15日目にヒドロコルチゾンブチラート濃度に対して用量反応を示す、請求項1から28いずれか1項記載の方法。
  36. 皮膚疾患を治療する方法であって、
    その必要のある対象の皮膚のある区域に治療効果のある量の請求項1から35いずれか1項記載のエマルションのいずれか1つを局所塗布する工程、
    を有してなる方法。
  37. 前記改良されたコルチコステロイド含有エマルションが一日一回または一日二回塗布される、請求項36記載の方法。
  38. 前記対象がヒトである、請求項36または37記載の方法。
  39. 前記皮膚疾患が皮膚病である、請求項36から38いずれか1項記載の方法。
  40. 前記皮膚疾患がアトピー性皮膚炎である、請求項36から38いずれか1項記載の方法。
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