JP2016505065A - 心血管症候の治療方法 - Google Patents

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Abstract

特定の実施形態において、心血管症候を治療する方法であって、ナトリウム利尿ペプチドを、それを必要とする患者に、患者の臨床評価の24時間以内に投与することを含む方法が開示される。

Description

本出願は、2013年1月25日に出願された米国仮特許出願第61/756,692号の優先権を主張するものであり、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
体内の塩分および水分の恒常性を実現するために共働する関連ペプチドのファミリーが発見されている。これらのペプチドは、ナトリウム利尿および利尿を調節する役割から、ナトリウム利尿ペプチドと呼ばれ、さまざまなアミノ酸配列を有し、体内で異なる組織に由来する。このナトリウム利尿ペプチドファミリーは、心房性ナトリウム利尿ペプチド(「ANP:atrial natriuretic peptide」)、脳ナトリウム利尿ペプチド(「BNP:brain natriuretic peptide」)、C−タイプナトリウム利尿ペプチド(「CNP:C−type natriuretic peptide」)、マンバ属(Dendroaspis)ナトリウム利尿ペプチド(「DNP:Dendroaspis natriuretic peptide」)、およびウロジラチン(「URO:urodilatin」またはウラリチド)から構成される。これらペプチドの組織特異的分布は、次の通り、心臓(ANP、BNPおよびDNP)、脳(ANP、BNPおよびCNP)、内皮細胞(CNP)、血漿(DNP)、および腎臓(URO)である。これらのペプチドは、人体における血液量/血圧の複雑な均衡を維持する上で重要な役割を果たすホルモン系の構成成分である。例えば、腎尿細管細胞によって分泌される、ANPに近い類似体であるウロジラチンは、集合管で腎臓細胞に直接作用することによって、ナトリウムおよび水の排出を促進して、ナトリウムと水の再吸収を妨げる。
ANPおよびBNPなどの他のナトリウム利尿ペプチドのように、ウロジラチンは、腎不全およびうっ血性心不全などの心血管状態を含むさまざまな状態の治療に用いるために研究された(例えば、米国特許第5,571,789号および第6,831,064号、Kentsch et al., Eur.J. Clin. Invest. 1992, 22(10):662-669、Kentsch et al., Eur. J. Clin. Invest. 1995, 25(4):281-283、Eisner et al., Am. Heart J. 1995, 129(4):766-773、およびForssmann et al., Clinical Pharmacology and Therapeutics 1998, 64(3):322-330を参照のこと)。
心血管疾患は、性または民族性に関係なく主要な死因である。これらの疾患の中で、うっ血性心不全(「CHF:congestive heart failure」)は非常に一般的である。アメリカ心臓協会によると、退院件数およびCHFによる死亡者数は、1979から1999年までに、両者ともおよそ2.5倍に上昇した。現在では、約500万人のアメリカ人がCHFであると診断され、そして、毎年約550,000人の新患が生じる(American Heart Association 2001)。この生命を脅かす状態には、多大な財政的打撃が伴う。
特に緊急事態における症状の急性発症では、心血管状態を治療するための、新しくより効果的な方法が、引き続き必要である。
本明細書に引用される全文書は、すべての目的のために参照により完全に組み込まれている。
本発明の目的は、心血管事象(例えば、急性発症心血管事象)の治療方法を提供することである。
この目的は、特定の実施形態において、心血管症候を治療する方法であって、ナトリウム利尿ペプチド、利尿ペプチド、および/または血管拡張性ペプチドを、それを必要とする患者に、患者の臨床評価の24時間以内に投与することを含む方法を対象とする本発明により達成される。
一実施形態において、本発明の方法により、心筋の細胞死を阻止または最小化することができる。この細胞死の阻止または最小化は、C−反応性タンパク質、TNF−α、IL−1β、エンドセリン−1またはガレクチン−3から選択される1つまたは複数の因子の存在下であってもよい。
他の実施形態において、本発明の方法により、心筋細胞のニトロシル化を阻止または最小化することができる。心筋細胞のニトロシル化の阻止または最小化は、C−反応性タンパク質、TNF−α、IL−1β、エンドセリン−1またはガレクチン−3から選択される1つまたは複数の因子の存在下であってもよい。
特定の実施形態において、本発明は、それを必要とする患者に対する、患者の臨床評価の24時間以内の、心血管症候の治療のための、ナトリウム利尿ペプチド、利尿ペプチド、および/または血管拡張性ペプチドの使用を対象とする。
特定の実施形態において、本発明は、それを必要とする患者に対する、患者の臨床評価の24時間以内の、心血管症候の治療のための医薬の調製における、ナトリウム利尿ペプチド、利尿ペプチドおよび/または血管拡張性ペプチドの使用を対象とする。
特定の実施形態において、本発明は、心筋の細胞死を阻止または最小化するための、ナトリウム利尿ペプチド、利尿ペプチド、および/または血管拡張性ペプチドの使用を対象とする。一実施形態において、心筋の細胞死を阻止または最小化するための使用は、C−反応性タンパク質、TNF−α、IL−1β、エンドセリン−1またはガレクチン−3から選択される1つまたは複数の因子の存在下である。他の実施形態において、心筋の細胞死を阻止または最小化するための使用は、1つまたは複数の因子への曝露の約2時間以内、約4時間以内、約6時間以内、約10時間以内、または約24時間以内である。
特定の実施形態において、本発明は、心筋細胞のニトロシル化を阻止または最小化するための、ナトリウム利尿ペプチド、利尿ペプチド、および/または血管拡張性ペプチドの使用を対象とする。一実施形態において、心筋細胞のニトロシル化を阻止または最小化するための使用は、C−反応性タンパク質、TNF−α、IL−1β、エンドセリン−1またはガレクチン−3から選択される1つまたは複数の因子の存在下である。他の実施形態において、心筋細胞のニトロシル化を阻止または最小化するための使用は、1つまたは複数の因子への曝露の約2時間以内、約4時間以内、約6時間以内、約10時間以内、または約24時間以内である。
特定の実施形態において、本発明は、ナトリウム利尿ペプチド、利尿ペプチド、および/または血管拡張性ペプチドと、それを必要とする患者に対する、患者の臨床評価の24時間以内の、心血管症候の治療における使用説明書とを含むキットに関する。
特定の実施形態において、本発明において利用されるナトリウム利尿ペプチドは、ウラリチドまたはネシリチドである。
本明細書で使用されるように、「心血管症候」という用語は、それらの原因に関係なく、通常、医師によって心不全と認められる全種類の心血管状態を含み、心不全は、急性心不全、慢性心不全、うっ血性心不全(CHF)、および特に急性非代償性心不全(それは、CHFとは区別され明瞭な疾患状態である)を含むが、これに限定されるものではない。本出願において、急性非代償性心不全(「ADHF:acute decompensated heart failure」)と非代償性心不全(「DHF:decompensated heart failure」)という用語は、同義で使用される。これらの状態は、体液の蓄積に合併した脆弱化した心臓の機能を一般的に含み、心筋梗塞もしくは心臓弁断裂などの突然の事象、または感染症もしくはアルコール/薬物乱用による心筋症に起因し、心筋が漸進的に弱まるなどの慢性で緩やかに進行する過程のいずれか、および、高血圧、冠状動脈疾患、弁膜症、甲状腺疾患、腎臓疾患、糖尿病または先天性心臓欠陥などの他の既存の医学的状態の結果である場合がある。また、「心不全」という用語に含まれるのは、心筋浮腫などの心臓中の体液蓄積に関するあらゆる心臓状態である。
本明細書で使用される「投与する」または「投与」という用語は、患者にナトリウム利尿ペプチドを含む組成物を送達するさまざまな方法を含む。投与の様式には、組成物を静脈内に、腹腔内に、鼻腔内に、経皮的に、局所的に、皮下に、非経口的に、筋内に、経口的に、または、組織的に送達することを含む方法、および注射、経口摂取、吸入、移植、または任意の他の手段による吸着を介した方法を含めることができるが、これに限定されるものではない。ナトリウム利尿ペプチド(例えば、ウラリチド)を含む組成物を投与する好ましい手段は静脈内注射であり、組成物は滅菌溶液として製剤化される。別の投与経路は経口摂取であり、ナトリウム利尿ペプチドは、シロップ剤、エリキシル剤、懸濁液剤、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、ロゼンジ剤、トローチ剤、水溶液剤、クリーム剤、軟膏剤、ローション剤、ゲル剤または乳剤の形の医薬組成物として製剤化することができる。いくつかの実施形態において、経口摂取のための医薬組成物は、少なくとも24時間にわたる持続放出用に製剤化される。さらに、ナトリウム利尿ペプチドの投与は、ナトリウム利尿ペプチドを含有する組成物を皮下注射することで達成することができ、その組成物は、例えば、少なくとも24時間または48時間にわたってナトリウム利尿ペプチドが制御された速度で患者の体内に放出されるように、小球体または生分解性高分子を含む持続放出系として調製される。
「有効量」は、影響の検出に一般的に使われる方法によって容易に検出可能なレベルで、有益であるか、または望ましい影響を生じるのに十分な医薬組成物における有効成分(例えば、ウロジラチン)の量を指す。いくつかの実施形態において、そのような影響は、有効成分が投与されない基底レベルの値から、結果として少なくとも10%の変化になる。他の実施形態において、その変化は基底レベルからの少なくとも20%、50%、80%またはさらにより高い割合である。後述するように、有効成分の有効量は、年齢、対象の一般的な状態、治療された状態の重症度、および投与される特定の生物活性物質などによって、対象間で異なる可能性がある。任意の個々のケースにおける適切な「有効」量は、関連するテキストと文献の参照によって、および/または日常の実験を用いて、当業者によって測定できる。
「ナトリウム利尿ペプチド」という用語は、ナトリウム利尿、利尿および血管拡張を促進する生物活性を有するペプチドを指す。そのような活性をテストするための検定は、例えば、米国特許第4,751,284号および第5,449,751号に記載されているように、当技術分野で知られている。ナトリウム利尿ペプチドの例には、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP(99〜126))、脳ナトリウム利尿ペプチド(BNP)、C−タイプナトリウム利尿ペプチド(CNP)、マンバ属(Dendroaspis)ナトリウム利尿ペプチド(DNP)、ウロジラチン(UROまたはウラリチド)、および血管拡張性、ナトリウム利尿性、または利尿活性を保持する、プロホルモンANP(1〜126)またはBNP前駆ポリペプチドの任意の断片が含まれるが、これに限定されるものではない。典型的なナトリウム利尿ペプチドおよびそれらの使用または調製のさらなる記載については、米国特許第4,751,284号、第4,782,044号、第4,895,932号、第5,449,751号、第5,461,142号、第5,571,789号および第5,767,239号を参照のこと。Ha et al., Regul. Pept. 133(1-3):13-19, 2006についても参照のこと。本発明は、リラキシンなどの利尿または血管拡張効果を引き起こす可能性があるペプチドおよびタンパク質で実行することができる。
本出願で用いられているように、「ウロジラチン」という用語は、米国特許第5,449,751号に記載され、アミノ酸配列がGenBank受託番号1506430Aで公開されているアミノ酸が32個のペプチドホルモンを指す。心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)の95〜126番の断片であるウロジラチンは、ANP(95〜126)とも呼ばれる。「心房性ナトリウム利尿ペプチド」または「ANP(99〜126)」という用語は、アミノ酸が28個のペプチドホルモンを指し、それは同一の遺伝子から転写されて、N末端の最初の4つのアミノ酸がない以外ウロジラチンと同一のポリペプチド前駆体(ANP(1〜126))から誘導される。プロホルモンの詳細については、Oikawa et al. (Nature 1984; 309:724-726)、Nakayama et al. (Nature 1984; 310:699-701)、Greenberg et al. (Nature 1984; 312:656-658)、Seidman et al. (Hypertension 1985; 7:31-34)ならびにGenBank受託番号1007205A、1009248A、1101403AおよびAAA35529を参照のこと。
従来は、ウロジラチン(URO)という用語はより多くの場合、天然に存在するペプチドを指すのに用いられるが、一方、ウラリチドという用語は多くの場合、組換えによって生産されたか、または化学的に合成されたペプチドを指すのに用いられる。本出願では、「ウロジラチン」および「ウラリチド」という用語は、同義で用いられ、天然に存在するペプチドおよび、組換えペプチドまたは合成ペプチドを概括的に含む。ペプチドがナトリウム利尿ペプチドとして生物活性を保持する限り、それらの用語には、1つまたは複数の残基における化学修飾(例えば、脱アミノ化、リン酸化、PEG化、など)、または対応するD−異性体による置換を含む、上記の引用されたアミノ酸配列のいかなるペプチドも含まれる。さらに、化学修飾されたウロジラチンまたはウラリチドは、望ましい化学修飾(例えば、コンジュゲーションのための反応基を提供するため)を容易にする目的で、1個または2個のアミノ酸置換を含む場合がある。化学修飾を含むか否かに関わらず、本出願の「ウロジラチン」または「ウラリチド」は、重要な部分、すなわち、天然に存在する野生型ウロジラチンまたはANP(95〜126)の生物活性の少なくとも50%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%を保持する。
「心臓薬」という用語は、心臓状態を治療するために有用な治療剤を指す。「心臓薬」には、ナトリウム利尿ペプチド、ACE阻害薬(「ACEI:ACE inhibitor」)、βアドレナリン遮断剤(「βブロッカー」)、血管拡張薬、利尿剤、ジギタリス製剤(例えば、ジゴキシン)、ドーパミン、ドブタミン、レボシメンダン、ネシリチド、抗凝固剤、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、カルシウム拮抗薬、硝酸塩およびカリウムが含まれるが、これに限定されるものではない。
「薬学的に許容される賦形剤または担体」という用語は、例えば、活性成分を安定化することができる、組成物中の任意の不活性成分を指す。薬学的に許容される賦形剤には、炭水化物(例えば、グルコース、ショ糖またはデキストラン)、抗酸化剤(例えば、アスコルビン酸またはグルタチオン)、キレート剤、低分子量タンパク質、高分子量ポリマー、ゲル形成剤または他の安定剤および添加剤を含むことができるが、これに限定されるものではない。薬学的に許容される担体のその他の例には、湿潤剤、乳化剤、分散剤または保存剤が含まれ、特に微生物の増殖または活動を防ぐために有用である。さまざまな保存剤がよく知られており、例えば、フェノールおよびアスコルビン酸が含まれる。担体、安定剤またはアジュバントの例は、Remington's Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Company, Philadelphia, Pa., 17th ed. (1985)で見つけることができる。
本明細書で用いられる「患者」は、ヒトまたはヒト以外の哺乳動物を指す。
実施例2のアッセイに従って、心筋の細胞死の割合を表す図である。 実施例2のアッセイに従って、心筋細胞のニトロシル化を表す図である。 実施例2の乳酸脱水素酵素アッセイの結果を表す図である。
本発明は、心血管症候を治療する方法であって、ナトリウム利尿ペプチド、利尿ペプチドまたは血管拡張性ペプチドを、それを必要とする患者に、患者の臨床評価の24時間以内に投与することを含む方法に関する。本発明によって、時間枠内でのこれらの薬剤による早期治療は、時間枠の外での遅い治療と比較して、改善された転帰(例えば、心筋細胞を保つことによる)をもたらす可能性がある。
ナトリウム利尿ペプチドの早期介入により、臨界時間での心臓壁張力および心筋損傷を減少させることができる。心室充満圧を、早期に、例えば24時間以内に降下させることで、結果として遅い介入よりも、よりよい保護が可能になる。本発明の方法により、心筋が結果として救出されると、臨床の転帰に対する好ましい影響が明らかになる。
本発明の早期介入は、患者の臨床評価の24時間以内、22時間以内、20時間以内、18時間以内、16時間以内、14時間以内、12時間以内、10時間以内、8時間以内、6時間以内、5時間以内、4時間以内、3時間以内、2時間以内、1時間以内、または30分以内とすることができる。
療法の開始時に、投与は即時の投与(例えば、非経口のボーラス投与による)、または、少なくとも約2時間、少なくとも約3時間、少なくとも約4時間、少なくとも約5時間、少なくとも約6時間、少なくとも約8時間、少なくとも約10時間、少なくとも約12時間、少なくとも約14時間、少なくとも約16時間、少なくとも約18時間、少なくとも約20時間、少なくとも約22時間、少なくとも約24時間、少なくとも約30時間、少なくとも約32時間、少なくとも約36時間、少なくとも約40時間、少なくとも約44時間、または、少なくとも約48時間の連続した期間とすることができる。特定の実施形態において、持続時間は約2時間から約120時間まで、約2時間から約48時間まで、約2時間から約24時間まで、約12時間から約120時間まで、および他の実施形態では、約24時間から約96時間まで、または約24時間から約72時間まで、または約36時間から約60時間まで、または、約40時間から約56時間まで、または約44時間から約52時間まで、または約46時間から約50時間もしくは約48時間までである。ペプチド(例えば、ナトリウム利尿ペプチド)を投与するための好ましい手段は、非経口的(例えば、静脈内)投与による。
ペプチド(例えば、ナトリウム利尿ペプチド)を非経口的に投与する場合、投与を、例えば、注射または注入により行うことができる。非経口投与を注射により行う場合、ルートは、静脈内(静脈中に)、皮下(皮膚の下)、筋肉内(筋肉に)、腹膜内、硝子体内(眼内)、大脳内、または髄腔内とすることができる。非経口投与を注入により行う場合、一般的に静脈内のルートによる。非経口投与は、溶液、懸濁液またはエマルジョンの無菌の剤形により行うことができる。本発明のために、特に、例えば、皮下、静脈内、経口、直腸、経粘膜、経皮、腸、非経口、筋肉内、髄内、くも膜下、直接の心室内、腹膜内、鼻腔内、眼内の投与を含むさまざまな技術による投与用に、ペプチド(例えば、ナトリウム利尿ペプチド)を製剤化することができる。
ペプチド(例えば、ナトリウム利尿ペプチド)を経腸的に投与する場合、投与は、例えば、経口、舌下(舌下で薬を溶かす)または直腸で行うことができる。
本発明の一実施形態において、方法で使用されるナトリウム利尿ペプチドは、ウラリチドまたはウロジラチンである。あるいは、ナトリウム利尿ペプチドは、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)、脳ナトリウム利尿ペプチド(BNP)、C−タイプナトリウム利尿ペプチド(CNP)、マンバ属(Dendroaspis)ナトリウム利尿ペプチド(DNP)またはネシリチドとすることができる。本発明は、リラキシンなどの他の血管拡張性ペプチドで実行することもできる。
他の実施形態においては、1つまたは複数の異なる心臓薬が患者に投与される。これらの1つまたは複数の異なる心臓薬は、ナトリウム利尿ペプチド(例えば、ウロジラチン)と同ルート(例えば、静脈内)で組み合わせて投与してもよく、1つの単一医薬組成物または2つ以上の別々の組成物の中から任意選択で組み合わせて投与してもよい。または、これらの1つまたは複数の異なる心臓薬は、異なる手段(例えば、経口摂取によって)で別々に投与してもよい。
本発明の方法で使用される組成物は、任意選択で、薬学的に許容される賦形剤または担体をさらに含む。例えば、マンニトールをそのような医薬組成物において使用することができる。典型的な実施形態において、マンニトールの濃度は、ペプチド(例えばウロジラチン)の濃度の2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍または10倍である。別の典型的な実施形態において、組成物は、ウロジラチンなどのペプチドが溶解された0.9%NaClの水溶液である。方法の1つの特定の実施形態において、組成物はウロジラチンとマンニトールが溶解された0.9%NaClの水溶液であり、ウロジラチン注入の速度は15ng/kg/minであり、連続的な注入の期間は48時間である。
他の態様において、本発明は、本発明に従った急性非代償性心不全および慢性うっ血性心不全を含む心不全の治療のための、医薬の製造に関するウロジラチンなどのペプチドの使用を提供する。医薬は、有効量の有効成分(例えば、ウロジラチンなどのナトリウム利尿ペプチド)に加えて、薬学的に許容される賦形剤または担体を含むことができる。一実施形態において、医薬は、少なくとも12時間の期間にわたる連続的静脈内投与用に製剤化される。他の実施形態において、医薬は24時間〜120時間の期間にわたる連続的静脈内投与用に製剤化される。場合によっては、医薬は少なくとも12時間(例えば、約24〜72時間または48〜72時間)にわたるペプチドの持続放出用に製剤化される。例えば、ペプチド含有医薬の投与は、約24時間、約36時間、約48時間、約60時間、約72時間、約96時間、約120時間、またはこの範囲の中の任意の望ましい持続時間、持続する場合がある。
いくつかの実施形態において、患者が、少なくとも約1ng/kg/分、少なくとも約2ng/kg/分、少なくとも約5ng/kg/分、少なくとも約7.5ng/kg/分、少なくとも約10ng/kg/分、少なくとも約15ng/kg/分、少なくとも約20ng/kg/分、少なくとも約30ng/kg/分、少なくとも約45ng/kg/分、少なくとも約60ng/kg/分、少なくとも約75ng/kg/分、少なくとも約100ng/kg/分、または、少なくとも約200ng/kg/分の速度で有効成分(例えば、ウロジラチン)を受けとるように、医薬を投与する。他の実施形態において、投与速度は、約7.5ng/kg/分、約15ng/kg/分または約30ng/kg/分である。1つの好ましい例において、ウラリチドは約15ng/kg/分の速度で投与される。
本発明の方法は、例えば、心不全、急性心不全、慢性心不全、うっ血性心不全、急性非代償性心不全、心臓の異常な体液蓄積、心筋浮腫、呼吸困難またはその任意の組合せを治療するために利用することができる。
本発明に従って、ペプチド(例えば、ナトリウム利尿ペプチド)の投与は、静脈内注射、皮下注射または経口摂取によって好ましく実現される。静脈内投与用に、例えば、ナトリウム利尿ペプチドを含む組成物を水性希釈剤で製剤化し、保管と注射を容易にするために必要な、適切な流動性、安定性および組成物の無菌性のために、界面活性剤および/または保存剤などの他の任意選択の添加剤と十分に混合してもよい。ペプチドを含む注射用溶液は、水、エタノール、多価アルコール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコールなど)、それらの適した混合物および/または植物油を含む溶媒または分散媒を使って調製することができる。適切な流動性は、例えば、レシチンなどのコーティング材を使用することによって、分散の場合は必要な粒子径を維持することによって、および、界面活性剤を用いることによって維持することができる。微生物の増殖を、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサールなどさまざまな抗菌剤および抗真菌剤によって容易に阻止することができる。多くの場合、例えば、糖または塩化ナトリウムのような等張剤を含めることが望ましい。注射用組成物を長期間にわたって吸収させることは、吸収を遅らせる薬剤、例えばモノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンを組成物中に使用することで可能になる。注射用溶液を、必要に応じて適切に緩衝液処理しなければならず、液体希釈剤を最初に十分な食塩水またはグルコースで等張にしなければならない。最後に、任意選択の賦形剤と共に、適切な溶媒中に有効成分を必要な量で混和して、一度調製したならば、組成物の有効成分を不活性化しない方法、例えばフィルタ滅菌を使用して注射用溶液を殺菌する。
本明細書で開示するように、ペプチド(例えば、ナトリウム利尿ペプチド)はマンニトールで製剤化することができる。本発明の実施形態で使用される可能性のある、他の糖の非限定例には、アベクオース、アロース、アルロース、アルトロース、アピオース、アラビノース、ビートオリゴ糖、ビフルコース、デオキシリボース、ブドウ糖(D−グルコース)、エルロース、エリトロース、エリトルロース、フルクトース(レブロース)、フコース、フクロース、ガラクトース、ゲンチオビオース、ゲンチオトリオース、ゲンチオテトラオース、グロース、ハマメロース、イヌロビオース、イヌロトリオース、イヌロテトラオース、イソマルトース、イソマルトトリオース、イソマルトテトラオース、イソマルトペンタオース、イソマルツロース(パラチノース)、ケストース、コージビオース、ラクトース、ラクツロース、ラミナリビオース、リキソース、マンノース、マルトース、マルトトリオース、マルトテトラオース、マルツロース、メレジトース、メリビオース、メトース、ニゲロース、ニストース、パノース、パラトース、プリメベロース、プシコース、ラフィノース、ラムノース、リボース、リブロース、ルチノース、ソルビノース、ソルボース、大豆オリゴ糖、スタキオース、ショ糖、タガトース、タロース、テアンデロース、トレオース、トレハロース、ツラノース、キシロビオース、キシロトリオース、キシロースまたはキシルロースが含まれる。本発明の実施形態で使用される炭水化物は、それぞれのD体またはL体である可能性がある。
特定の実施形態において、使用される可能性のある糖アルコールの非限定例には、アリトール、アラビトール、エリトリトール、ガラクチトール、グリセロール、グリコール、イジトール、イノシトール、イソマルト、ラクチトール、マルトテトラオール、マルトトリオール、リビトール、ソルビトール、タリトール、トレイトールおよびキシリトールが含まれる。本発明に従って実施形態で使用される糖アルコールは、それぞれのD体またはL体である可能性がある。これらの糖アルコールには、低いグリセミック指数を有する利点がある。例えばマンニトールは、上昇した頭蓋内圧を治療するのに用いられた。
経口投与のために、ナトリウム利尿ペプチドを含む組成物を不活性の希釈剤もしくは他の薬学的に許容される賦形剤で製剤化してもよく、またはそれをハードシェルもしくはソフトシェルゼラチンカプセルに封入してもよく、または、それを錠剤に圧縮してもよい。有効成分(例えば、ウラリチド)を、賦形剤と混和し、摂取可能な錠剤、頬側の錠剤、トローチ剤、カプセル剤、カプレット剤、エリキシル剤、懸濁液剤、シロップ剤、ウエハーなどの形態で使用してもよい。経口摂取可能な製剤は、好ましくは、長期間、例えば、少なくとも8時間、少なくとも12時間、または少なくとも24時間の間、ナトリウム利尿ペプチドの持続放出を可能にする高分子量のポリマーまたはゲル形成剤を含有する。この持続放出系は、血中のナトリウム利尿ペプチド(例えば、ウロジラチン)を実質的に一定のレベルで維持することに効果的である放出制御系として、または、ナトリウム利尿ペプチドの血中レベルを実質的に一定に保つことはできないが、しかし、それでもナトリウム利尿ペプチドの作用持続時間をその期間にわたって延長する持続性の放出系として、ある期間にわたって有効成分の緩徐な放出を実現する。
(実施例)
急性非代償性心不全患者におけるウラリチド(ウラジラチン)の静脈内注入の有効性および安全性を評価する、第III相多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照試験は、以下の通り開始した。
治験デザイン:
前向き無作為化プラセボ対照二重盲検多国籍多施設共同試験
治験実施施設数:
北米、欧州および中南米で約120施設
患者のタイプおよび数:
約2,2500例の急性非代償性心不全(ADHF)患者
目的:
ADHF患者の臨床状態に対する、連続的静脈内(「IV:intravenous」)ウラリチド注入の効果を評価すること。
主要有効性評価項目:
共主要評価項目は2つある。共主要有効性評価項目1は、症状の変化の7ポイントスケールを用いた患者の総合評価、改善の欠如、または悪化、徴候および症状によって文書化され、介入(IV療法の開始または強化、循環または換気の機械的支持、外科的介入、限外ろ過、血液ろ過または透析)が必要な、持続的であるか悪化している心不全(HF)、および全死因死亡、と関連する要素で構成される階層的な臨床複合体の変化を評価する。臨床複合体の評価は、IVウラリチド注入の開始から6時間(「h」)、24hおよび48h後に行う。
患者が3つの時点(6h、24hおよび48h)すべてで中程度にまたは著しく改善されて、治験薬の注入開始後、最初の48時間の間に「悪化」の基準を満たさないならば、患者は「改善された」に分類される。48hの間に死亡、最初の48hの任意の時に予想された介入を必要とする悪化したHFを経験、または、3つの時点(6h、24hまたは48h)の任意の時に、総合評価が中程度または著しく悪化した場合、患者は「悪化」に分類される。
共主要有効性評価項目2は、無作為化後の追跡調査の間、治験の全期間の心血管性死亡率を評価する。
主要安全性評価項目:
治験薬注入開始30日後の全死因死亡および心血管による再入院。
副次的評価項目:
ベースラインと比較した、治療48hにおけるN末端プロ脳ナトリウム利尿ペプチド(NT−pro BNP:N−terminal pro brain natriuretic peptide)の変化。
治験薬注入開始後90日目の全死因死亡および心血管による再入院。
探索的評価項目:
主要有効性評価項目の構成要素
a.改善/非改善および悪化/非悪化の割合、
b.生存患者の割合、
c.持続的であるか悪化している心不全のための介入を必要とする患者の割合、
d.「中程度、または、著しく改善」した患者の割合。
治験薬注入開始後60日目および180日目の全死因死亡または心血管による再入院の複合したリスク。
治験薬注入開始から最初の72hの間、または退院のうち、最初に来た方の血圧(「BP:blood pressure」)および心拍数の変化。
治験薬注入開始後、数時間のインデックス入院の滞在期間。
ベースラインと比較した、治験薬注入開始から48h後における、Modification of Diet in Renal Disease(「MDRD」)で評価した糸球体ろ過速度(「GFR:glomerular filtration rate」)の変化。
選択基準:
1)18〜85歳の男性および女性。
2)ADHFのために予定外の入院または救急部に来院。急性HFは、以下のすべてを含むように定義される、
a)横臥の座位(30〜45度)で安静時の呼吸困難、前週までの範囲内に悪化した。
b)胸部X線でHFの放射線学的所見。
c)BNPが500pg/mLを超える、またはNT−pro BNPが2000pg/mLを超える。
3)ADHFの症状があり、救急処置室/病院で医師によって行われた最初の臨床評価の後12h以内に治験薬注入を開始することができる。
4)症状の自己評価を確実に実行することができる。
5)収縮期血圧(「SBP:Systolic blood pressure」)が110mmHg以上。
6)救急サービス(救急車、救急部または病院)の開始後いつでも、40mg以上(またはそれに相当する量)でIVフロセミド(または同等の利尿剤)を含まなければならないADHFのための標準基礎療法(治験責任医師が決定した)にもかかわらず安静時に持続している呼吸困難。無作為化時に、患者はまだ症状を示していなければならない。さらに、患者は無作為化前の少なくとも2hの間、利尿剤の急速IVを受けてはならず、進行中のIV注入の速度は、無作為化前の少なくとも2hの間、増減されてはならなかった。
7)治験の目的とリスクを理解して、署名および日付付きインフォームドコンセントを提供することができ、保護された健康情報を使用することを許可する(国および地域のプライバシー規則に従って)。
除外基準:
1)既知の活動性心筋炎、閉塞性肥大性心筋症、先天性心疾患、拘束型心筋症、収縮性心膜炎または矯正されていない臨床的に重大な原発性弁膜疾患。
2)5μg/kg/minを超える用量のドブタミンによる治療、または無作為化時のBPを維持するための薬の使用。
3)無作為化前7日以内のレボシメンダン、ミルリノンまたは任意の他のホスホジエステラーゼ阻害剤による治療。
4)無作為化前30日以内のネシリチドによる治療。
5)スクリーニング時のクレアチニンクリアランスが30mL/min/1.73m未満(MDRD式により測定した場合)。
6)無作為化の5日以内の予定された冠状動脈血管再生処置(経皮的冠状動脈介入または冠状動脈バイパス移植術)。
7)次の3つの基準のうちの任意の2つを満たしている急性冠症候群の臨床診断、
a)長引く安静時の胸痛、または狭心症が促進されるパターン、
b)虚血または心筋損傷を示す心電図(「ECG:Electrocardiogram」)変化、
c)血清トロポニンが正常の上限の3倍超。
8)臨床的に疑われるADHFの急性の機械的原因(例えば、乳頭筋の断裂)。イメージングまたは心臓カテーテル検査によって、診断を確認する必要はない。
9)貧血(ヘモグロビンが9g/dL未満またはヘマトクリットが25%未満)。
10)肺炎、急性肝炎、全身性炎症反応症候群または敗血症を含む既知の脈管炎、活動性感染性心内膜炎または疑われる感染症。
11)無作為化直前の体温が38℃以上。
12)安静時に呼吸困難を引き起こすのに十分な急性または慢性呼吸障害(例えば、重篤な慢性閉塞性肺疾患)または原発性肺高血圧症であり、呼吸困難評価または血行力学測定を解釈する能力を妨害する可能性がある。
13)余命180日未満のうっ血性心不全以外の末期の疾病。
14)ウラリチドへの曝露歴がある。
15)ナトリウム利尿ペプチドに対する既知のアレルギー。
16)無作為化前30日以内の治験臨床薬試験への参加。
17)治験プロトコルへの参加と遵守を損なうのに十分な、現在の薬物乱用または慢性アルコール中毒。
18)授乳中の女性。
19)無作為化前12h以内に、尿妊娠検定で陰性であることを示す文書がない妊娠可能な女性。
20)治験責任医師の意見で、患者の治験参加が不適当になる何らかの状態。
21)法的能力欠如または限られた法的行為能力。
22)移植された左室補助人工心臓(LVAD)
治験薬:
注射用ウラリチド。ウラリチド(ナトリウム利尿ペプチド)は、マンニトール(2.5mgのウラリチドに20mgのマンニトール)と共にラベルした10mLのバイアル中で凍結乾燥する。
対照療法:
対応するプラセボ、すなわち、盲検を保つために、ウラリチドのバイアルと同一のバイアルに入れた20mgのマンニトール。
用量、方法および治療期間:
無作為に割り当てられたプラセボまたはウラリチド15ng/kg/分の連続的IV注入を、無作為化後に開始し、48h継続する。体重(「BW:body weight」)で調整した用量は、2.484mg/日の最大一日総用量に相当し、BWが115kgを超える全患者で同一になるようにする。
HF患者の以前の研究において、15ng/kg/minで24hの注入の血行力学的および臨床的な有用性は、30ng/kg/minの場合と類似していたが、ウラリチドの7.5ng/kg/minの注入で観察される有用性より優れていたので、ウラリチドの15ng/kg/minの用量が選択された。15ng/kg/minでの注入は、30ng/kg/minの注入より耐容性を示した。
治験デザイン:
すべての選択基準および除外基準を満たすADHF患者を、48hの間、ウラリチド15ng/kg/minまたは対応するプラセボの連続的IV注入に、1:1の基準で無作為に割り付けする。さらに患者は、臨床的に示されるように、血管拡張性、変力性、および利尿剤のサポートを含めることができる、すべての適切な療法を受けることができるが、無作為化後少なくとも6時間は、治験薬の効果が明らかになるように、治験責任医師は、持続的な心不全の診断またはそれのための介入をしてはならない。さらに、ネシリチド、レボシメンダン、ミルリノンまたは任意の他のホスホジエステラーゼ阻害剤の使用は、注入開始後、最初の72hの間は認められない。
すべての時点は、「0時間」(t)と呼ばれる時点での治験薬の注入開始を参照する。注入開始から6h、24hおよび48hに、共主要有効性評価項目1を評価する。無作為化後のフォローアップの間、共主要有効性評価項目2を評価する。
安全性パラメータを入院中に評価し、有害事象(「AE:adverse event」)および重篤な有害事象(「SAE:serious adverse event」)を、療法開始後、30日目まで評価する。
心血管の再入院および全死因死亡の発生について、30日目の来院および60日目、90日目および180日目の電話による追跡調査を通して、すべての患者を評価する。
独立委員会:
主要評価項目に関連したすべての転帰は、独立した臨床事象判定委員会(「CEC:Clinical Events Committee」)によって判定される。さらに、180日の追跡調査期間の間に記録される、すべての心血管の入院および死亡が判定される。
独立したデータ安全性モニタリング委員会(「DSMB:Data and Safety Monitoring Board」)は、すべての有効性および安全性の転帰を監視するが、死亡の場合のみ治験の早期中止を勧告することができる。しかし、どちらかの主要有効性評価項目に対する好ましい治療の影響のために、治験が早期中止される意図はない。
統計解析
本治験の共主要有効性評価項目1は、症状の改善の7ポイントスケールを用いた患者の総合評価、改善の欠如、または悪化、すなわちあらかじめ指定した介入が必要な持続的であるか悪化している心不全(HF)、および全死因死亡、と関連する要素で構成される階層的な複合体変数を評価する。複合体変数は、治験薬のIV注入開始から6h、24h、および48h後に評価される。
本治験の共主要有効性評価項目2は、無作為化後の心血管の死亡率から独立している。
主要安全性変数は、30日目までに死亡、または心血管で再入院した患者の割合である。
どちらかの主要有効性評価項目および安全性評価項目が満たさせるならば、次の副次的評価項目は階層的に試験される。
1.治療48hにおける、NT−pro BNPのベースラインからの変化。
2.治験薬のIV注入開始後90日目の全死因死亡および心血管の再入院。
3.90日目の心血管の死亡率。
ある患者が、6h、24hまたは48hにおける患者の総合評価で、中程度もしくは著しい改善、または中程度もしくは著しい悪化を報告したしたならば、症状または患者の総合評価に意味のある変化があったと患者に結論づけさせた症状の変化、を特定するよう患者は求められる。改善または悪化を導く症状の頻度について、2つの治療群全体で比較する。
心臓微小血管内皮細胞(「HCMEC:cardiac microvascular endothelial cell」)を、ADHF患者の血漿で見られる選択された因子(10μg/ml C−反応性タンパク質、10μg/ml TNF−α、10ng/ml IL−1β、10pg/mlエンドセリン−1および20ng/mlガレクチン−3)を含む調製環境(「カクテル」)に30時間曝露した。調製環境へ曝露する間、HCMECを異なる時点(2時間、4時間、6時間、10時間および24時間)で、ウラリチドまたはリラキシンで処理した。各々の曝露した細胞は、実験データ用に30時間で回収した。実験の読み出しには、アポトーシス、総タンパク質ニトロシル化および乳酸脱水素酵素(「LDH:lactate dehydrogenase」)検定を含めた。結果を図1、2および3に示す。
図1に示すデータにおいて、アポトーシスを、DNA断片化を測定するELISA(酵素結合免疫吸着検定法)を行うことによって評価した。データは、ウラリチドおよびリラキシンの両者がカクテルによって誘発されたアポトーシスを減少させ、ウラリチドの方がリラキシンより大きく減少させることを示す。
図2に示すデータは、過酸化亜硝酸による翻訳後修飾であるタンパク質ニトロシル化に関する。過酸化亜硝酸(ONOO)は、一酸化窒素(NO)におけるスーパーオキサイドアニオン(O )の消去作用から生じ、結果として後者のバイオアベイラビリティが減少する。タンパク質ニトロシル化は、鍵となる血管作用性因子およびその機能に対していくつかの有害作用を持ち、例えば、プロスタサイクリンシンターゼはニトロシル化によって不活性化される。図2に示すように、タンパク質ニトロシル化をウエスタンブロット法によって評価し、結果は、すべて時点におけるウラリチドの抗酸化特性について示している。リラキシンも抗酸化剤特性を示し、それは経時的に減少する。
図3はLDH検定を表し、細胞が培養された培地におけるLDH放出を測定(分光光度法による)して行った。LDHは、膜損傷(すなわち、細胞死)の後、細胞によって放出される細胞質の酵素である。2時間にリラキシンで細胞死が増加した以外は、関連した差異は現れなかった。

Claims (40)

  1. 心血管症候を治療する方法であって、ナトリウム利尿ペプチド、利尿ペプチドまたは血管拡張性ペプチドを、それを必要とする患者に、前記患者の臨床評価の24時間以内に投与することを含む方法。
  2. 前記ナトリウム利尿ペプチドを、それを必要とする患者に、前記患者の臨床評価の20時間以内に投与することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ナトリウム利尿ペプチドを、それを必要とする患者に、前記患者の臨床評価の16時間以内に投与することを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記ナトリウム利尿ペプチドを、それを必要とする患者に、前記患者の臨床評価の12時間以内に投与することを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記ナトリウム利尿ペプチドを、それを必要とする患者に、前記患者の臨床評価の8時間以内に投与することを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記ナトリウム利尿ペプチドが、心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)、脳ナトリウム利尿ペプチド(BNP)、ネシリチド、C−タイプナトリウム利尿ペプチド(CNP)、マンバ属(Dendroaspis)ナトリウム利尿ペプチド(DNP)およびウロジラチンからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記ナトリウム利尿ペプチドがネシリチドである、請求項6に記載の方法。
  8. 前記ナトリウム利尿ペプチドがウラリチドである、請求項6に記載の方法。
  9. 前記心血管症候が心不全、急性心不全、慢性心不全、うっ血性心不全、急性非代償性心不全、心臓の異常な体液蓄積、心筋浮腫、呼吸困難である、請求項1に記載の方法。
  10. 前記心血管症候が急性非代償性心不全である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記ナトリウム利尿ペプチドが静脈内投与される、請求項1に記載の方法。
  12. 前記ナトリウム利尿ペプチドが約12時間から120時間の間の期間に投与される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記期間が約24時間から約96時間の間である、請求項11に記載の方法。
  14. 前記期間が約24から72時間の間である、請求項11に記載の方法。
  15. 前記期間が約36から60時間の間である、請求項11に記載の方法。
  16. 前記期間が約40から56時間の間である、請求項11に記載の方法。
  17. 前記期間が約44から52時間の間である、請求項11に記載の方法。
  18. 前記期間が約46から50時間の間である、請求項11に記載の方法。
  19. 前記期間が約48時間である、請求項11に記載の方法。
  20. 前記ウロジラチンが少なくとも7.5ng/kg/分の速度で投与される、請求項8に記載の方法。
  21. 前記ウロジラチンが7.5ng/kg/分の速度で投与される、請求項8に記載の方法。
  22. 前記ウロジラチンが15ng/kg/分の速度で投与される、請求項12に記載の方法。
  23. 前記ウロジラチンが30ng/kg/分の速度で投与される、請求項12に記載の方法。
  24. 前記ウロジラチンが45ng/kg/分の速度で投与される、請求項12に記載の方法。
  25. 前記ウロジラチンが60ng/kg/分の速度で投与される、請求項12に記載の方法。
  26. 前記ウロジラチンが100ng/kg/分の割合で投与される、請求項12に記載の方法。
  27. 前記ウロジラチンが200ng/kg/分の速度で投与される、請求項12に記載の方法。
  28. 前記ウロジラチンが15ng/kg/分の速度で約48時間の期間投与される、請求項1に記載の方法。
  29. 前記血管拡張性ペプチドがリラキシンである、請求項1に記載の方法。
  30. 前記投与が心筋の細胞死を阻止または最小化する、請求項1から29のいずれかに記載の方法。
  31. 前記投与が、心筋の細胞死を、C−反応性タンパク質、TNF−α、IL−1β、エンドセリン−1またはガレクチン−3から選択される1つまたは複数の因子の存在下で阻止または最小化する、請求項30に記載の方法。
  32. 前記投与が、心筋細胞のニトロシル化を阻止または最小化する、請求項1から31のいずれかに記載の方法。
  33. 前記投与が、心筋細胞のニトロシル化を、C−反応性タンパク質、TNF−α、IL−1β、エンドセリン−1またはガレクチン−3から選択される1つまたは複数の因子の存在下で阻止または最小化する、請求項32に記載の方法。
  34. 心筋の細胞死を阻止または最小化するための、ナトリウム利尿ペプチド、利尿ペプチドまたは血管拡張性ペプチドの使用。
  35. 心筋の細胞死を、C−反応性タンパク質、TNF−α、IL−1β、エンドセリン−1またはガレクチン−3から選択される1つまたは複数の因子の存在下で阻止または最小化するための、請求項34に記載の使用。
  36. 心筋細胞のニトロシル化を阻止または最小化するナトリウム利尿ペプチド、利尿ペプチドまたは血管拡張性ペプチドの使用。
  37. 心筋細胞のニトロシル化を、C−反応性タンパク質、TNF−α、IL−1β、エンドセリン−1またはガレクチン−3から選択される1つまたは複数の因子の存在下で阻止または最小化するための、請求項36に記載の使用。
  38. それを必要とする患者に対する、前記患者の臨床評価の24時間以内の、心血管症候を治療するための医薬の製造における、ナトリウム利尿ペプチド、利尿ペプチドまたは血管拡張性ペプチドの使用。
  39. 心血管症候を治療する方法であって、ウラリチドを、それを必要とする患者に、前記患者の臨床評価の24時間以内に投与することを含む方法。
  40. 心血管症候を治療する方法であって、リラキシンを、それを必要とする患者に、前記患者の臨床評価の24時間以内に投与することを含む方法。
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