JP2016503512A - 自動立体表示装置及び画像を表示する方法 - Google Patents

自動立体表示装置及び画像を表示する方法 Download PDF

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Abstract

自動立体表示装置は、画素化画像源、レンチキュラー素子、及び光学分割素子を含む。画素化画像源は、画素マトリックス及び暗領域を含む。レンチキュラー素子は、複数の円柱レンズを含み、且つ円柱レンズのそれぞれが暗領域のほぼ等しいエリアにわたって延びるように、画素化画像源に隣接して配置される。光学分割素子は、第1の目が、観察者に対して円柱レンズのそれぞれの背後で第1の平行線に沿って位置する第1のサブ画素を見、且つ第2の目が、円柱レンズのそれぞれの背後で第2の平行線に沿って位置する第2のサブ画素を見るように、構成される。第1の平行線及び第2の平行線は、円柱レンズと平行である。第1の平行線は、行のそれぞれの内部で、3つの隣接するサブ画素にわたって延びる。第2の平行線は、行のそれぞれの内部で、3つの隣接するサブ画素にわたって延びる。

Description

優先権
本出願は、2012年10月29日出願の米国特許出願第13/662635号の優先権の利益を主張し、当該出願の内容は、その全体が参照により本明細書に援用される。
本開示は、自動立体表示装置に関し、特に、自動立体表示装置において発生する視覚的欠陥を低減するための装置及び方法に関する。
自動立体表示装置は、観察者(視聴者)が特別なヘッドギアもメガネも使用することなしに、三次元(3D)の映りを生成する。自動立体表示装置を可能にするための様々な方法が存在するが、これらの方法は、通常、観察者が経験し、且つ様々な視野角又は視聴位置等から長時間にわたって観察者が明瞭で満足できる品質の3D画像を見ることを困難にし得る幾つかの視覚的欠陥を伴う。
従って、自動立体表示装置用の既存の技術に存在する欠点を改善する必要性がある。
例示的な一態様において、自動立体表示装置は、画素化画像源、レンチキュラー素子、及び光学分割素子を備える。画素化画像源は、画素面に沿って位置し、且つ画素マトリックスと、画素化画像源の残りをほぼ満たす暗領域と、を含む。マトリックスは、サブ画素の行及び列で作成され、画素のそれぞれは、赤色サブ画素、緑色サブ画素、及び青色サブ画素によって画定される。サブ画素は、列のそれぞれに沿って同じ色であり、且つ行のそれぞれに沿って赤色、緑色、及び青色のシーケンスで配置される。レンチキュラー素子は、画素面と観察者面との間に位置する。観察者面は、平面であってそれに沿って観察者の第1の目及び第2の目が位置する平面として定義される。レンチキュラー素子は、複数の円柱レンズを含み、且つ円柱レンズのそれぞれが暗領域のほぼ等しいエリアにわたって延びるように、画素化画像源に隣接して配置される。光学分割素子は、画素面と観察者面との間に位置する。光学分割素子及びレンチキュラー素子は、第1の目が、観察者に対して円柱レンズのそれぞれの背後で第1の平行線に沿って位置する第1のサブ画素を見るように、且つ第2の目が、円柱レンズのそれぞれの背後で第2の平行線に沿って位置する第2のサブ画素を見るように、構成される。第1の平行線及び第2の平行線は、円柱レンズと平行である。第1の平行線は、第1の平行線が、行のそれぞれの内部で、3つの隣接するサブ画素にわたって延びるように離間される。第2の平行線は、第2の平行線が、行のそれぞれの内部で、3つの隣接するサブ画素にわたって延びるように離間される。第1のサブ画素は、第1の画像成分を表示するように構成され、第2のサブ画素は、第2の画像成分を表示するように構成される。
別の例示的な態様において、画像を観察者に表示する方法が提供される。方法は、画素面に沿って画素化画像源を設けるステップを含む。画素化画像源は、画素マトリックスと、画素化画像源の残りをほぼ満たす暗領域と、を含む。マトリックスは、サブ画素の行及び列から作成される。画素のそれぞれは、赤色サブ画素、緑色サブ画素、及び青色サブ画素によって画定される。サブ画素は、列のそれぞれに沿って同じ色であり、且つ行のそれぞれに沿って赤色、緑色、及び青色のシーケンスで配置される。方法は、画素面と観察者面との間にレンチキュラー素子を設けるステップを更に含む。観察者面は、平面であってそれに沿って観察者の第1の目及び第2の目が位置する平面として定義される。レンチキュラー素子は、複数の円柱レンズを含む。レンチキュラー素子は、円柱レンズのそれぞれが暗領域のほぼ等しいエリアにわたって延びるように、画素化画像源に隣接して配置される。方法は、第1の目が、観察者に対して円柱レンズのそれぞれの背後で第1の平行線に沿って位置する第1のサブ画素を見、且つ第2の目が、観察者に対して円柱レンズのそれぞれの背後で第2の平行線に沿って位置する第2のサブ画素を見るように、画素面と観察者面との間に光学分割素子を設けるステップを更に含む。第1の平行線及び第2の平行線は、円柱レンズと平行である。第1の平行線は、第1の平行線が、行のそれぞれの内部で、3つの隣接するサブ画素にわたって延びるように離間される。第2の平行線は、第2の平行線が、行のそれぞれの内部で、3つの隣接するサブ画素にわたって延びるように離間される。第1のサブ画素は、第1の画像成分を表示するように構成され、第2のサブ画素は、第2の画像成分を表示するように構成される。
上記態様及び他の態様は、添付の図面に関連して以下の詳細な説明を読めば一層良く理解される。
従来の自動立体表示装置におけるコンポーネントの概略上面図である。 サブ画素によって表示される画像が、当該技術分野において周知のように観察者の位置に基づいて調整される画素化画像源の例示的な実施形態の概略図を示す。 レンチキュラー素子が、画素化画像源の列に対して或る角度で回転され、且つ第1の視線及び第2の視線が、光学分割素子によって第1の平行線及び第2の平行線にそれぞれ分割される、自動立体表示装置の第1の例示的な実施形態の概略正面図である。 レンチキュラー素子が、画素化画像源の列に対して平行であり、且つ第1の視線及び第2の視線が、光学分割素子によって第1の平行線及び第2の平行線にそれぞれ分割される、自動立体表示装置の第2の例示的な実施形態の概略正面図である。 レンチキュラー素子、第1の例示的な光学分割素子、及び画素化画像源を含む自動立体表示装置の概略断面図である。 レンチキュラー素子、第2の例示的な光学分割素子、及び画素化画像源を含む自動立体表示装置の概略断面図である。
ここで、例示的な実施形態が示されている添付の図面に関連して、事例が、以下でより完全に説明される。可能な限り、同じ参照数字が、同一又は類似の部分を指すために図面全体を通して用いられる。しかしながら、態様は、多くの異なる形態で具体化され得、本明細書で説明される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。
ここで、図1を参照すると、従来の自動立体表示装置100における或るコンポーネントの上面図が、概略的に示されている。従来の自動立体表示装置100は、ガラスカバーなどのスクリーン(図示せず)と、画素面104に沿って位置する画素化画像源102と、光学面108に沿って矢印で示されている円柱レンズ122の行を含むレンチキュラー素子と、画素化画像源102の内容を調整するように構成されたプロセッサ109と、を含み得る。観察者の第1の目110及び第2の目112が、従来の自動立体表示装置100から所与の距離に位置し得る観察者面114に位置する。かかるものとして、画素化画像源102は、観察者の視野に対し又は観察者の視野からはレンチキュラー素子106の背後にある。レンチキュラー素子106の存在は、図1に示されているように、3Dの映りを生成するわずかに異なる画像を第1の目110及び第2の目112に見させる。光学面108は、画素面104と観察者面114との間に位置するが、しかし光学面と画素面との間の距離は、図1に概略的に示されているものとは異なり、光学面と観察者面との間の距離(即ち、図1において矢印によって示されている観察距離D)より或る程度小さい大きさであっても良い。視差バリアが、レンチキュラー素子106の代わりに用いられても良いことが留意されなければならない。
画素化画像源102は、各画素116が、赤色サブ画素118a、緑色サブ画素118b、及び青色サブ画素118cから作成される画素マトリックス116で形成されても良い。マトリックスは、画素面104であって各列が同じ色のサブ画素118を含み、且つサブ画素118が、行のそれぞれに沿って赤色、緑色及び青色のシーケンスで配置される画素面104に沿って延びる列及び行で配置されても良い。各サブ画素118は、暗領域120が、隣接するサブ画素118間のエリア及び従って画素化画像源102の残りを満たすように、暗領域120によって囲まれても良い。
前述の構成を備えた画素化画像源102は、ピッチがマトリックスの行に沿って測定される画素116のピッチでサブ画素118の幅を割ることによって計算される所与の値のサブ画素デューティファクタを有するように説明されても良い。一般に、画素116のピッチは、サブ画素118間に存在する暗領域120によって生成されるスペースを含む。一例において、サブ画素118は、画素化画像源102のサブ画素デューティファクタが、0.25即ち25%であるように、暗領域120によって離間されても良い。
自動立体表示装置は、円柱レンズ122のそれぞれを通して、第1の目110が第1の画像成分を見、且つ第2の目112が第2の画像成分を見るように、構成される。更に、目110、112は、円柱レンズ122と平行な線に沿って位置するサブ画素118を見る。特に、図1の従来の表示装置100において、図2に示されているような単一の円柱レンズ122を通して、第1の目110は、第1の線124に沿って位置するサブ画素118(即ち、第1の画像成分の一部)を見、第2の目112は、第1の線124に隣接して位置する第2の線126に沿って位置するサブ画素(即ち、第2の画像成分の一部)を見る。かるものとして、線124、126は、視線と名付けても良い。
視線124、126間の間隔は、式:dy=FE/Dを用いて第1の近似に計算することができ、この式で、dyは、画素面における視線124、126間の離隔距離であり、Fは、レンズ(例えば円柱レンズ122)の焦点距離であり、Eは、観察者の目の間の離隔距離であり、Dは、観察距離(即ち、観察者面から光学面(又は画素面)までの距離)である。
従来の自動立体表示装置100において、画素化画像源102内の暗領域120は、円柱レンズ122が画素化画像源102の前に配置された場合に、アドレス指定される必要のある視覚的欠陥を引き起こす可能性がある。観察者に対して円柱レンズ122のそれぞれの背後における暗領域120のエリアが同じではない場合に、観察者は、いわゆるモアレ効果を経験するが、モアレ効果は、画素化画像源によって示される画像の両端にわたる周期的強度変化として説明することができる。モアレ効果を低減するために、レンチキュラー素子106は、円柱レンズ122のそれぞれの背後における暗領域120のエリアがほぼ同じか又は同じであるように、画素化画像源102のまわりに配置されるべきである。これを達成する1つの方法は、円柱レンズ122が、画素化画像源102の列に対して或る角度になるように、レンチキュラー素子106を回転させることである。例えば、レンチキュラー素子106は、視線124、126がサブ画素118のはす向かいの隅を通過するように、画素化画像源102を中心に回転されても良い。
従来の自動立体表示装置100に関する別の問題は、観察者が観察者面114に沿った或る視聴位置に立っている場合にのみ、目110、112が、正確な第1及び第2の画像成分を見るということである。目110、112の位置が、観察者面に沿って横に移動された場合に、目110、112が、逆さま、低品質等の画像を見る可能性がある。
レンチキュラー素子106が画素化画像源102に関して或る角度をなす実施形態用の視聴位置のこの問題に取り組むために、行に沿った所定数の隣接するサブ画素118が、同じ画像成分の一部であるように構成され(図2)、第1の目110及び第2の目112用の視線124、126間の間隔は、所定数のサブ画素118の増加に比例して増加される必要がある。図2において1及び2によって示されているように、2つずつの隣接するサブ画素118が、同じ画像成分を表示し、視線124、126間の間隔は、視線124、126間の間隔がサブ画素118の2ピッチと等しくなるように、サブ画素118のピッチだけ増加される。もちろん、所定数のサブ画素118は、2を超えても良く、視線124、126間の間隔は、更に広げることができる。
更に、前の位置から決定された視線124、126沿って位置するサブ画素118(左側のマトリックス)ではなく、観察者の新しい位置によって決定されるような視線124、126に沿って位置するサブ画素118(右側のマトリックス)が、画像成分を形成するように、自動立体表示装置100のプロセッサ109は、観察者の位置を決定するように構成された頭/目追跡センサ128と、観察者面114に沿った観察者の横方向移動に基づいて画像成分を調整するように構成されたコントローラ130と、を含んでも良い。特に、図2において、1及び2によって示されている画像成分は、観察者の右方向移動だけ右にシフトされる視線124、126に適応するために、右にシフトする。換言すれば、目追跡システムを用いることによって、右目及び左目の視線124及び126の位置を決定することができ、画像は、左目の視線の下にある全ての画素が、左目画像の情報を含むように、且つ右目の視線の下にある全ての画素が、右目画像の情報を含むように、決定することができる。
自動立体表示装置100に存在し得る更に別の視覚的欠陥は、画像全体を覆う着色された幾何学的な線として説明できる画像粒状性である。画像粒状性は、視線124、126が異なる色の画素を横切って延びるので発生する。特に、白色が表示されるように意図されている場合に、異なる着色線の組み合わせが代わりに見られる一方で、特定の色が表示されるように意図されている場合に、輝点及び滅点の組み合わせが見られる。即ち、白色画像が表示される場合に、全ての赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)画素がオンにされる。しかしながら、視線が、赤色、緑色又は青色の特定のサブ画素だけを横切るので、画像は、3つの色のチェッカー盤のように見える。
本開示は、モアレ効果、画像粒状性、及び視聴位置の変化から発生する視覚的欠陥を含む前述の視覚的欠陥の全てを低減できる自動立体表示装置1を説明する。
従来の自動立体表示装置100に関して論じられた前述の或る特徴は、以下で論じられる追加的特徴を含む自動立体表示装置1にもまた存在しても良い。同じ参照数字が、より少数の結果としての視覚的欠陥を備えた自動立体表示装置にもまた存在する特徴のために使用される。自動立体表示装置1は、自動立体表示装置1が、画素面104と観察者面114との間に位置する光学分割素子132を含むという点で、従来の自動立体表示装置100とは異なり得る。
モアレ効果を低減するために、円柱レンズ122が、画素マトリックス116の列に対して或る角度をなす自動立体表示装置1の第1の実施形態において(図3)、自動立体表示装置1は、第1の線124及び第2の線126を第1の平行線125及び第2の平行線127に分割するように構成される光学分割素子132を含む。第1の平行線125及び第2の平行線127は、第1の線124及び第2の線126にそれぞれ平行に向けられ、且つ行内で少なくとも3つの隣接するサブ画素118(即ち、赤色サブ画素、緑色サブ画素、及び青色サブ画素だが、しかし必ずしもこの順序ではない)にわたって延びる。これは、表示方向において、観察者1つの目から来る平行光線を考慮することによって示されても良い。その光線は、3つの異なる方向に光を分割する分割素子に最初に当たる。例として、分割素子は、多くの回折次数で光を回折する回折格子とすることができる。次に、円柱レンズは、画素面に光を集光させる。しかしながら、光が多方向に分割されたので、光は、異なる場所に集光される。これは、各目のための多数の視線を形成する。これらの副線間の距離が、サブ画素のピッチとほぼ等しい場合に、各目は、3つの色を同時に見、画像粒状性は、消滅する。図3に示されている例において、視線124、126は、3つの第1の平行線125に分割されても良く、第1の平行線125は、行に沿って測定された場合に、サブ画素118の約1ピッチに対応する距離だけ互いにオフセットされるか又は離間される。用語「約」は、サブ画素118間の暗領域120によって生成される間隔を考慮するために用いられる。更に、図3に示されているように、一番右の第1の平行線125は、行の1つに沿って測定された場合に、サブ画素118の約2ピッチに対応する距離だけ、一番左の第2の平行線127からオフセットされるか又は離間されても良い。更に、円柱レンズ122のピッチは、画素116の約2と3分の2(2と2/3又は8/3)ピッチにわたって延びる寸法にされても良い。この実施形態は、以下で論じられる実施形態と同様に、観察者の位置を決定するために、且つ観察者の位置に基づいて画像成分を調整するために、頭/目追跡センサ128及びコントローラ130を備えたプロセッサ109を含んでも良い。上記で説明したように、アルゴリズムは、視線124、126がディスプレイのどこに位置するかを決定することを含んでも良く、ディスプレイサブ画素の明るさは、視線124上の全てのサブ画素が左画像情報を表示し、一方で視線126上の全てのサブ画素が右画像情報(逆も同様である)を表示するように、調整されても良い。
2と2/3の画素116に対応する長さを有する各円柱レンズ122のピッチの結果は、水平全方向における画像解像度が低下されるということである。円柱レンズ122の寸法から発生する、解像度に対する劣化作用は、第1の平行線125と第2の平行線127との間の間隔(即ち、一番右の第1の平行線125と一番左の第2の平行線127との間の間隔)を約2サブ画素118未満に低減し、且つ第1の平行線125と隣接する第1の平行線125との間の中間間隔(又は第2の平行線127と隣接する第2の平行線127との間の中間間隔)を約1サブ画素118(例えば、画素116のピッチの1/5)未満に低減することによって、緩和することができる。かかる構成を用いれば、画像粒状性は残るが、しかし解像度に対する劣化作用は低減される。
自動立体表示装置1の第2の実施形態において、円柱レンズ122は、画素マトリックス116の列と平行であるが、しかし円柱レンズ122のピッチは、円柱レンズ122のそれぞれの背後の暗領域120のエリアが、ほぼ同じであるような寸法にされる。かかる構成は、上記で論じられたようなモアレ効果を著しく低減する。更に、画像粒状性を低減するために、視線124、126は、円柱レンズ122及びマトリックスの列と平行に延びるように、光学分割素子132によって分割される。図4に示されている例示的な実施形態において、視線124、126は、線129、131の3つが、行内で3つの隣接するサブ画素118(即ち、赤色サブ画素、緑色サブ画素、及び青色サブ画素だが、しかし必ずしもこの順序ではない)にわたって延び、且つ線129、131の1つが、暗領域120にわたって延びるように、4つの線129、131に分割される。線129、131の1つと、隣接する線129、131の1つとの間の間隔は、画素116のピッチの約4分の1であっても良い。画素のピッチで割られたサブ画素の幅として定義されるサブ画素のデューティファクタは、約25%に設定されても良い。この実施形態はまた、観察者の位置を決定するために、且つ観察者の位置に基づいて画像成分を調整するために、頭/目追跡センサ128及びコントローラ130を備えたプロセッサ109を含んでも良い。上記で説明されたように、アルゴリズムは、視線129及び131がディスプレイのどこに位置するかを決定することを含み、ディスプレイサブ画素の明るさは、視線129上の全てのサブ画素が左画像情報を表示し、一方で視線131上の全てのサブ画素が右画像情報(逆も同様である)を表示するように、調整されても良い。
図5〜6に示されているように、光学分割素子132を含む自動立体表示装置1は、様々な方法で具体化することができ、且つレンチキュラー素子106及び光学分割素子132以外の層を含んでも良い。例えば、レンチキュラー素子106と画素化画像源102との間に存在する追加的な層が、偏光子、カラーフィルタリング基板、又はレンチキュラー素子106と画素化画像源102との間の距離を調整するように構成された他の層を含んでも良い。
図5に示されているように、光学分割素子132の第1の例示的な実施形態は、レンチキュラー素子106と画素化画像源102との間の正方形格子として具体化され得る回折分割素子134であっても良い。図5に示されている実施形態は、平行線125、127が3つの隣接するサブ画素118にわたって延びるように、第1及び第2の視線124、126のそれぞれを3つの平行線125、127に分割する。視線124又は126が3つの平行線125又は127に分割される場合に、平行線間の間隔は、例えば図3に示されているように、画素ピッチの1/3に等しくても良い。
視線124又は126の1つが、3つの平行線125又は127に分割される例示的な一実施形態において、回折分割素子134は、3つの等しく分配される回折次数(−1、0、1)を生成するように構成される。光学分割素子132は、異なる屈折率(即ち、それぞれn1及びn2)を備えた第1の層136及び第2の層138であって、第1の層136と第2の層138との間の境界が格子135を形成する第1の層136及び第2の層138を含んでも良い。次数−1、0、及び1のエネルギを得るために、格子振幅(例えば、正方形の高さ又は正弦波の振幅の2倍)は、正方形格子の場合には0.68(n2−n1)と等しく(又は正弦波形状格子の場合には0.96(n2−n1))になるべきである。一方で、矩形関数の周期は、0.53(第1の層136又は144と第2の層138又は146との間の境界から画素面104までの厚さ)(全ての層、即ち、それを通して厚さが測定される全ての層の平均屈折率)(層の平均屈折率)/(画素ピッチ)と等しくなるべきである。厚さは、図5〜6において矢印によって示されている。
ほとんどのエネルギが、3つの回折次数−1、0及び1間で等しく分配される必要があるという条件を満たす限り、多数の格子形状が考えられ得ることを理解されたい。また図5は、円柱レンズの裏面に位置する格子を示す。しかしながら、視線が、前の実施形態で説明されたように正しい振幅によって分離される限り、格子は、光路のどこにでも配置することが可能である。
円柱レンズ122が、画素マトリックス118(図4)の列と平行である回折分割素子134の代替実施形態は、視線124又は126を4つの平行線129又は131に分割するように構成されても良く、図4に示されているように、4つの平行線129又は131の1つは、暗領域120を横切って延び、他の3つは、3つの隣接するサブ画素118を横切って延びる。視線124又は126が、4つの平行線129又は131に分割される場合に、2つの隣接する平行線129又は131間の間隔は、例えば、画素118のピッチの1/4に等しくても良い。
光学分割素子132の第2の実施形態は、多面プリズム(多角形)として具体化され得る屈折分割素子140を用いても良い。図6に示されている屈折分割素子140のこの実施形態は、第1の層144及び第2の層146を含んでも良く、これらの層の境界は、3面プリズム142のアレイを形成する。この実施形態は、平行線125又は127が3つの隣接するサブ画素118にわたって延びるように、第1及び第2の視線124又は126のそれぞれを3つの平行線125又は127に分割する。プリズム142のピッチは、円柱レンズ122のピッチより著しく小さくなるように構成されても良く、且つ整数で割られた一円柱レンズ122のピッチと等しくても良い。光学分割素子132の第1の実施形態と同様に、屈折分割素子140は、円柱レンズ122が画素マトリックス116に対して平行か又は或る角度をなす自動立体表示装置1に適合する。光が、3つを超える経路(例えば4つ)に分割される必要がある場合に、多角形は、3つを超える面を提供しても良い。分割素子は、光路のどこにでも挿入することができる。
自動立体表示装置1の代替実施形態において、或る局所的な部分において円柱レンズ122の湾曲形状を変更し、それらの部分におけるプリズム効果を生成するようにすることによって、光学分割素子132をレンチキュラー素子106に組み込むことが可能になり得る。
特許請求される発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに様々な修正形態及び変形形態をなし得ることが当業者には明らかになろう。

Claims (10)

  1. 自動立体表示装置において、
    画素面に沿って位置する画素化画像源であって、前記画素化画像源が、画素マトリックスと、前記画素化画像源の残りをほぼ満たす暗領域とを含み、前記マトリックスがサブ画素の行及び列で作成され、前記画素のそれぞれが、赤色サブ画素、緑色サブ画素、及び青色サブ画素によって画定され、前記サブ画素が前記列のそれぞれに沿って同じ色であり、前記サブ画素が、前記行のそれぞれに沿って赤色、緑色、及び青色のシーケンスで配置されている、画素化画像源と、
    前記画素面と、観察者の第1の目及び第2の目がそれに沿って位置する平面として定義される観察者面との間に位置するレンチキュラー素子であって、前記レンチキュラー素子が複数の円柱レンズを含み、前記円柱レンズのそれぞれが暗領域のほぼ等しいエリアにわたって延びるように、前記画素化画像源に隣接して配置されたレンチキュラー素子と、
    前記画素面と前記観察者面との間に位置する光学分割素子であって、前記第1の目が、前記観察者に対して前記円柱レンズのそれぞれの背後で、第1の平行線に沿って位置する第1のサブ画素を見るように、且つ前記第2の目が、前記円柱レンズのそれぞれの背後で、第2の平行線に沿って位置する第2のサブ画素を見るように、前記光学分割素子及び前記レンチキュラー素子が構成され、前記第1の平行線及び前記第2の平行線が前記円柱レンズと平行であり、前記第1の平行線が前記行のそれぞれの内部で3つの隣接するサブ画素にわたって延びるように該第1の平行線が離間され、前記第2の平行線が前記行のそれぞれの内部で3つの隣接するサブ画素にわたって延びるように該第2の平行線が離間され、前記第1のサブ画素が、第1の画像成分を表示するように構成され、前記第2のサブ画素が、第2の画像成分を表示するように構成される光学分割素子と、
    を備えることを特徴とする自動立体表示装置。
  2. 前記円柱レンズが前記列に対して或る角度になるように、前記レンチキュラー素子が、前記画素化画像源を中心に或る角度で回転されることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記円柱レンズが前記マトリックスの前記列と平行になるように、前記レンチキュラー素子が配置されることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記円柱レンズのそれぞれにおけるピッチが、前記行の1つに沿って測定される場合に、少なくとも2と2/3画素にわたって延び、前記第1の平行線が、前記行の1つに沿って測定される場合に、互いに少なくとも1サブ画素だけオフセットされ、前記第2の平行線が、前記行の1つに沿って測定される場合に、互いに少なくとも1サブ画素だけオフセットされることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 前記円柱レンズのそれぞれにおけるピッチが、前記行の1つに沿って測定される場合に、2と2/3画素未満にわたって延び、前記第1の平行線が、前記行の1つに沿って測定される場合に、互いに1サブ画素未満だけオフセットされ、前記第2の平行線が、前記行の1つに沿って測定される場合に、互いに1サブ画素未満だけオフセットされることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 画像を観察者に表示する方法において、前記画像が、画素化画像源及びレンチキュラー素子を含む装置によって表示され、前記画素化画像源が画素面に沿って位置し、前記画素化画像源が、画素マトリックスと、前記画素化画像源の残りをほぼ満たす暗領域と、を含み、前記マトリックスがサブ画素の行及び列で作成され、前記画素のそれぞれが、赤色サブ画素、緑色サブ画素、及び青色サブ画素によって画定され、前記サブ画素が、前記列のそれぞれに沿って同じ色であり、前記サブ画素が、前記行のそれぞれに沿って赤色、緑色、及び青色のシーケンスで配置され、前記レンチキュラー素子が、前記画素面と、観察者の第1の目及び第2の目がそれに沿って位置する平面として定義される観察者面との間に位置し、前記レンチキュラー素子が複数の円柱レンズを含み、前記レンチキュラー素子が、前記円柱レンズのそれぞれが暗領域のほぼ等しいエリアにわたって延びるように、前記画素化画像源に隣接して配置され、前記第1の目が、前記観察者に対して前記円柱レンズのそれぞれの背後で第1の視線に沿って位置する第1のサブ画素を見るように、且つ前記第2の目が、前記観察者に対して前記円柱レンズのそれぞれの背後で第2の視線に沿って位置する第2のサブ画素を見るように、前記レンチキュラー素子が構成され、前記第1のサブ画素が、第1の画像成分を表示するように構成され、前記第2のサブ画素が、第2の画像成分を表示するように構成されるものであり、前記方法が、
    前記第1の視線及び前記第2の視線を第1の平行線及び第2の平行線にそれぞれ分割するステップであって、前記第1の平行線が前記行のそれぞれの内部で3つの隣接するサブ画素にわたって延びるように、前記第1の平行線が離間され、前記第2の平行線が前記行のそれぞれの内部で3つの隣接するサブ画素にわたって延びるように、前記第2の平行線が離間されるステップを有してなることを特徴とする方法。
  7. 前記円柱レンズが前記列に対して或る角度になるように、前記レンチキュラー素子が、前記画素化画像源を中心に或る角度で回転されることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 前記円柱レンズが前記マトリックスの前記列と平行になるように、前記レンチキュラー素子が配置されることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  9. 前記円柱レンズのそれぞれにおけるピッチが、前記行の1つに沿って測定される場合に、少なくとも2と2/3画素にわたって延び、前記第1の平行線が、前記行の1つに沿って測定される場合に、互いに少なくとも1サブ画素だけオフセットされ、前記第2の平行線が、前記行の1つに沿って測定される場合に、互いに少なくとも1サブ画素だけオフセットされることを特徴とする、請求項6から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記円柱レンズのそれぞれにおけるピッチが、前記行の1つに沿って測定される場合に、2と2/3画素未満にわたって延び、前記第1の平行線が、前記行の1つに沿って測定される場合に、互いに1サブ画素未満だけオフセットされ、前記第2の平行線が、前記行の1つに沿って測定される場合に、互いに1サブ画素未満だけオフセットされることを特徴とする、請求項6から8のいずれか一項に記載の方法。
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