JP2016502935A - 衝撃マシン - Google Patents

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Abstract

地面又は加工物を殴打するように構成された衝撃マシン(100、200)である。特に、振動減衰装置(140、240)は、ハウジング(105、250、350,450)に装着され、そして、非線形のばね特性を有する移動反転機構と相互作用する移動可能なカウンターウェートを、このカウンターウェートの移動が、殴打部材(110、210、310,410)のハウジング(105,205,305,405)での振動に対して反転駆動をもたらすように、有している。【選択図】図3a

Description

本願発明は、衝撃マシンの分野に関し、特に、振動減衰装置を備えた衝撃マシンに関する。
衝撃マシンは、岩石、コンクリート、及び、舗装路、のような硬い表面、または、アスフアルトのような柔らかい資材を加工するため、石切り、道路形成、及びビル建設の分野で、多く使用されている。本願発明は、全て類似の衝撃マシンである切岩機、破砕機、ランマー、及び、ハンマーのようなマシンで使用されることができる。
衝撃マシンの一般的なデザインは、液圧、気体圧、内燃機関、又は、電気による駆動手段と、ハウジングに装着された工具に衝撃力を伝える可動殴打部材とを有している。動作において、最後には破壊される硬い表面の疲労が、工具からの連続した衝撃を与えることにより、生じさせることができる。しかし、衝撃マシンの動きによる振動の一部が、衝撃マシンのハウジングに、更に、手動のハンドル、又は、マシンへの装着のためのブラケットのための接続点に、伝えられる。
手で持つマシン工具のための振動緩衝機構の例が、US 2012/0279741に開示されている。この振動緩衝機構は、2つの同じセットの圧縮ばね間に配置された可動カウンターウェートを有している。これらの各セットは、並列に配設された異なる長さのばねを有している。長い方のばねは、カウンターウェートに対して定接点であるけれども、短い方のばねは、高い振動振幅でカウンターウェートと接触しているだけである。
前記カウンターウェートの振動振幅が、大きくなると、並列に接続されている前記2つのばねは、流社のばね定数が加えられて、振動緩衝マシンでのばね定数が大きくなるように、駆動される。この結果、振動緩衝手段の自然周波数が高い周波数へとシフトされる。
カウンターウェートから所定距離を有して配設されている前記短い方のばねの目的は、機械的な制限位置のストライキングを防止することである。通常の動作状態のもとでは、前記ばねは、カウンターウェートとは接触しないであろう。
文献DE 102009046348は、反対に働くおもりを備えた手で持つマシン工具のための振動緩衝機構の他の例を開示している。この振動緩衝機構の製造のための価格効率の良い方法を提供するために、コイルばねの幾何学的形状は、このばねの中央領域が反対に働くおもりを形成するのに充分な所定の重さを有するように、変形されることが可能である。前記中央領域には、大きな径と密な巻線とを有するテンションばねを構成するように配置されたおもりが設けられている。代わって、外方又は内方のカウンターウェートが、比較的重いカウンターウェートをなすように、中央領域に装着されることができる。この中央領域は、ハウジングに接続された硬い端部が設けられた2つの弾性圧縮ばね間に位置されている。しかし、DE 102009046348は、マシン工具の緩衝される振動数範囲を広げるための手段を設けることは開示していない。
上記観点から、本願発明の目的は、マシンの広い動作振動数範囲の全体に渡って振動緩衝効果を与えることができると共に、振動減衰効果での突然の妨害のリスクを減じている衝撃マシンのための改良された振動減衰装置を提供することである。更なる目的は、ハンマーの重量が減じられ得るような衝撃マシンの強い供給力を提供することである。発明者は、最近、手で支持する衝撃マシンで、ハンドルの衝撃を減じる方法を見出すように、任命された。このマーケットでのこのようなマシンの例として、約25ジュールの衝撃エネルギーと12kgの総重量とを有し、殴打部材の重量が0.53kgの衝撃マシンである、Atlas-Copco,KV434が彼に与えられた。このマシンの振動減衰装置の背景の技術は、振動振幅がマシンの重量によって減じられるような充分に重いマシンをつくることにあった。しかし、このように非常に重い重量であると、マシンは、約20m/s2のハンドアーム重量加速の範囲では、非常に高い振動を発生した。
プロジェクトの初期には、発明者は、ハンドルでの振動を低くすることが可能な方法の解析をし、以下の結論を得た。
(a)例えば、衝撃マシンとハンドルとの間に振動遮断手段(例えば、ばね又はショックアブソーバ)を設ける。
(b)殴打部材と実質的には同じではあるが反対の方向である力を与える駆動的に制御されるカウンターウェートを使用する。
(c)同調された振動吸収体を使用する。
J. P. Den Hartog in “Mechanical Vibratons”, 1985, or “Shock and Vibraton Handbook”, 1987に記載されているように、同調された振動吸収体は知られている。この技術では、カウンターウェートは、ばねにより駆動ウェートに結合されている。しかし、これは、非常に限定された振動数の領域でしか、働かない。このような形式の振動緩衝は、以下のテキストでは、「狭い振動数範囲のための振動減衰」と、また称され、飛行機のエンジン又は船舶のエンジンのような動作範囲で非常に減じられた変動を有する装置に、一般的に適用されている。
狭い振動数の範囲での振動を減衰させる振動減衰方法の採用を発明者が断念した理由は、広い振動数の範囲での変動、これは、通常、動作振動数の20−30%を呈し、ときには50%のような高い変動を呈する形式の手で支持する衝撃マシンを、発明者が使用しているためである。この動作振動数は、例えば、部材の制御の不安定性のため、マシンへの加圧された空気の供給の不安定性のため、切断される面に対するマシンを支持しているオペレータの角度の変化のため、前記面にマシンを押し付けるオペレータによる力の変動のため、切断される面での部材内の異なる場所での異なる表面硬さのため、等によって変動する。
しかし、比較可能な例として、発明者は、「狭い振動数範囲のための振動減衰方法」が衝撃マシンとして働かせるのにどのように悪いのかの説明をすることを望んだ。しかし、発明者がカウンターウェートの各端でのばねにより、衝撃マシンのハウジングにカウンターウェートを接続しようとしたときに、正しい動作振動数を得ることができるような充分に強いばねを得られないことを理解した。発明者は、この考えを断念しないで、手で持つ最大のものを単に使用した。
上述したように、緩衝装置は、発明者がマシンをターンオンさせたときには、全く働かなかった。四方にバウンドするマシンは、制御することが、非常に難しかった。しばらくした後に、バウンドが急になくなり、ハンドルでの振動がほとんど生じなかったときの彼の驚きを想定してみよ。発明者は、マシンをオフにし、そして再びオンしたが、振動がほとんど生じなかった。このことに対しての理由づけが可能な説明は、無かった。
発明者が、この後に、マシンを分解したときに、カウンターウェートの力がばねを圧縮して、ギャップがカウンターウェートとばねとの間に生じている以外、異常を見出すことはできなかった。かくして、彼は、ばねとカウンターウェートとの間のギャップが、システムのバランスをとっている以外の、他の根拠を見出すことができなかった。彼は、このことに勇気付けられ、この結果が正しいであろうことを見るために、システムをシュミレーションし、これらに興味をもった。
発明者は、この見いだしを解析した後に、驚くべき振動減衰効果が、カウンターウェートとばねとの間にキャップを形成することだけではなく、以下に説明されるような異なる設定により得られるという結論に達した。
本願発明は、独立請求項に記載されており、また本願発明の効果のある実施の形態は、従属請求項に規定されている。
本願発明の一態様に係われば、
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、第1の殴打部材位置と第2殴打部材位置との間で変位可能な殴打部材と、
前記ハウジングに装着された衝撃受け部材と、
前記殴打部材により前記衝撃受け部材に殴打動作を果たさせるように設定された駆動手段と、
前記ハウジングに装着された振動減衰装置とを具備する衝撃マシンであって、
前記振動減衰装置は、
前記殴打部材による殴打動作に応答して第1のカウンターウェート位置と第2のカウンターウェート位置との間で、第1の軸方向に変位可能なカウンターウェートと、
前記カウンターウェートの移動の方向を反転させるように配置されたばね動作機構を備えた、少なくとも1つの移動反転機構とを有し、
前記カウンターウェートは、前記第1のカウンターウェート位置と第2のカウンターウェート位置との間にある位置に配設可能であり、この位置から、前記カウンターウェートは、前記ばね動作機構を駆動することがなく、前記第1の軸方向に延びた第1の距離移動可能であり、又は、前記位置から、前記カウンターウェートは、駆動されていない前記ばね動作機構を離れるように、前記第1の軸方向に延びた第1の距離移動可能であり、もしくは、
前記振動減衰装置は、更に、第1の端面を有し、前記ばね動作機構は、前記カウンターウェートと第1の端面との間に配置され、また、前記ばね動作機構は、前記カウンターウェートに取着された第1のばね動作部材と、前記第1のばね動作部材と前記第1の軸方向で直列に配置され、前記第1の端面と第1のばね動作部材とに装着された第2のばね動作部材とを有し、更に、前記第1のばね動作部材は、所定の範囲-ktrad≦k1≦ktrad/2(k1≠0)内の第1のばね定数(k1)を有する第1のばね特性を有し、前記第2のばね動作部材は、所定の範囲ktrad/5≦k2≦30*ktrad内の第2のばね定数(k2)を有する第2のばね特性を有し、前記ktradは、以下の式で表され、
ここで、Fresは、定格パワーでの衝撃マシンの共振振動数であり、mは、カウンターウェートの重量であり、もしくは、
前記振動減衰装置は、更に、第1の端面を有し、前記ばね動作機構は、前記カウンターウェートと第1の端面との間に配設されており、前記ばね動作機構は、第1のばね動作部材と第2のばね動作部材とを有し、前記第1のばね動作部材及び第2のばね動作部材の夫々の第1の端部は、前記カウンターウェートに接続されており、前記第1のばね動作部材及び第2のばね動作部材の夫々の第2の端部は、前記第1の端面に取着されており、前記第1のばね動作部材と第2のばね動作部材とは、前記第1の軸方向で互いに並列に配設されており、更に、前記第1のばね動作部材は、範囲-ktrad≦k1≦ktrad/2(k1≠0)内の第1のばね定数(k1)を有する第1のばね特性を有し、前記第2のばね動作部材は、所定の範囲ktrad/5≦k2≦30*ktrad内の第2のばね定数(k2)を有する第2のばね特性を有し、前記ktradは、以下の式で表され、
ここで、Fresは、定格パワーでの衝撃マシンの共振振動数であり、mは、カウンターウェートの重量である、衝撃マシンが提供される。
より詳細には、前記第1のばね定数(k1)は、-ktrad≦k1≦ktrad/2、又は-ktrad/4≦k1≦ktrad/4、又は、-ktrad/6≦k1≦ktrad/6の範囲内である。ギャップを有していない全ての実施の形態で、k1≠0、又は、k1≦0.001*ktrad、又は、k1≦0.01*ktrad、又は、k1≦−0.001*ktrad、又は、k1≦−0.01*ktradが、例えば、以下に詳細に説明されるように加圧された空気又は磁気の手段により達成されることができる。
本質的に、本願発明者は、改良された振動減衰装置が、低い力の領域と高い力の領域とを有し、前記低い力の領域は、カウンターウェートの移動が減速又は反転されたときに、前記高い力の領域の前に駆動される、移動反転機構を与えることにより得られることができることを理解している。前記低い力の領域のばね定数は、上述した第1のばね定数(k1)に対応し、また、高い力の領域のばね定数は、前記移動反転機構の少なくとも1つの部材が、予め付勢またはバイアスされているときに、好ましくは、ktrad/5≦k2≦30*ktradである。代わって、前記高い力の領域のばね定数は、前記移動反転機構が、予め付勢、即ち、バイアスされていないときに、好ましくは、2*ktrad≦k2≦30*ktradである。更に、2つの移動反転機構が、各々がカウンターウェートの各側にあるように、2つの設けられることができる。この場合、夫々の低い力の領域の長さの合計(低い力の範囲1+低い力の範囲2の距離)は、前記第1のカウンターウェート位置と第2のカウンターウェート位置との間の距離の、好ましくは、少なくとも30%又は少なくとも40%である。k1=0のときには、前記低い力の領域は、ギャップであり、また、k1≠0のときには、前記低い力の領域は、結果として第1のばね定数k1を有する1もしくは複数のばね動作部材を有することができる。更に、前記移動反転機構は、前記カウンターウェート、及び/又は端面に取着され得るか、上記低い及び高い力の領域が設けられている限りは、緩められる。
本願発明の他の態様に係われば、
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、第1の殴打部材位置と第2殴打部材位置との間で変位可能な殴打部材と、
前記ハウジングに装着された衝撃受け部材と、
前記殴打部材により前記衝撃受け部材に殴打動作を果たさせるように設定された駆動手段と、
前記ハウジングに装着された振動減衰装置とを具備する衝撃マシンであって、
前記振動減衰装置は、
前記殴打部材による殴打動作に応答して第1のカウンターウェート位置と第2のカウンターウェート位置との間で、第1の軸方向に変位可能なカウンターウェートと、
第1のカウンターウェート位置に配置され、第1のカウンターウェート位置に向かって移動したときに、カウンターウェートを受けるように構成され、またカウンターウェートの移動方向を反転するように構成された第1の移動反転機構と、を有し、
前記第1の移動反転機構は、休止しているときに、カウンターウェートから第1の距離の所に配置可能である第1のばね動作部材を有し、
第1のばね動作部材と第2のばね動作部材とは、これらばね動作部材の一方が前記カウンターウェートに取着され、また、前記第1のばね動作部材は、第1のばね特性を有し、第2のばね動作部材は、前記第1のばね特性とは異なる第2のばね特性を有している、衝撃マシンに関している。
前記ハウジングは、中に殴打部材が配設されたハウジングであり、また、振動減衰装置が取着されたハウジングでもある、殴打部材のハウジングとして、称されることができる。
一例に係われば、第1の移動反転機構は、弱い部分と強い部分とを有する非線形ばねを有することができ、前記弱い部分は、カウンターウェートと接触している。非線形ばねの例は、非線形ばねの長さの関数として変化する直径を有する、例えば、円錐のばね形状になる、コイルばねを有することができる。
本願発明は、衝撃マシンの重量を実質的に減じることと、低い振動振幅と、低い振動振幅の広くされた振動数範囲とを可能にする効果を有している。ハウジングに設けられたカウンターウェートからの力は、また、このマシンの効率を良くする供給力を発生させる。
前記カウンターウェートは、殴打部材の方向に対して反対の位相動で移動する。この場合、カウンターウェートの移動距離は、マシンが定格パワーで動作されたときに規定される第1のカウンターウェート位置と第2のカウンターウェート位置との間の最大カウンターウェート変位距離に限定される。かくして、これら地点を超える移動は、マシンが定格パワーで動作されているとときには、不可能である。かくして、例えば、衝撃力に対応して、カウンターウェートの移動距離が、最大カウンターウェート変位距離と等しいか、これよりも短くなる。
前記移動反転機構は、振動減衰装置内の固定された面を規定している端面により、軸方向の移動が制限されることができる。更に、これら面は、移動反転機構のための当接面又は装着面として機能されることができる。前記振動減衰装置は、カウンターウェートの各側に端面を有することができる。
本願発明に関して、用語「第1のばね動作機構」は、前記カウンターウェートの移動方向の反転の部分を果たす全てのばね動作部材を含んでおり、これらばね動作部材は、カウンターウェートの接触面と第1の端面との間に配設されている。
更に、本願発明に関して、用語「第2のばね動作機構」は、前記カウンターウェートの移動方向の反転の部分を果たす全てのばね動作部材を含んでおり、これらばね動作部材は、カウンターウェートの接触面と第2の端面との間に配設されている。
本願発明に関して、用語「不連続ばね動作」力は、第1のカウンターウェート位置と第2のカウンターウェート位置との間の最大カウンターウェート変位距離全体に渡ってカウンターウェートに作用する力の不連続な変化を意味している。本願発明に係われば、不連続なばね動作力は、異なるばね定数を有し、例えば、互いに直列に接続され、そしてカウンターウェートに接続された、複数のばね動作部材の組合せにより与えられることができる。ばね作用部材は、カウンターウェートの接触面に力を与える。代わって、カウンターウェートから第1の距離の所に配設された(即ち、カウンターウェートに物理的に接続されていない)ばね動作部材の分離した組合せが、不連続なばね動作力を与えるために、設けられることができる。後者の例では、第1の距離の全長に渡っては、カウンターウェートにばね動作力は与えられない。
例えば、1つの非線形ばねが、カウンターウェートに各端で当接するときに、これは、非線形ばね動作と称されることができる。また、非線形ばねは、非直線ばねとも称されることができる。
本願発明に関して、中間距離の長さは、衝撃マシンが、1もしくは複数の移動反転機構と同様に、又1もしくは複数のばね動作機構と同様に、休止されている、即ち、前記ばね動作部材が圧縮も伸長もされていない、即ち、前記ばね動作機構が駆動されていないときに、決定される。バイアスされた、即ち、予めストレスがかけられたばね動作部材の場合には、駆動されていないという規定は、ばね動作部材が固有のバイアス力のみに従っていることを意味している。
通常、中間距離は、振動減衰装置が、水平面に一致したカウンターウェートの移動方向に位置されているときに、最も容易に決定される。更に、カウンターウェートを駆動するばね動作部材が休止の場合には、後でギャップ又は中間距離として称される第1の距離は、第1の端面と第2の端面との間の距離として規定されている。この距離全体に渡って、カウンターウェートは、ばね動作部材を駆動することがなく、自由に移動することができる。換言すれば、カウンターウェートは、自由に動くことができ、ばね動作部材は、駆動されない、又は休止されたままになっている。
振動減衰装置での第1のカウンターウェート位置と第2のカウンターウェート位置との間の軸方向での前記ギャップの長さを決定する方法は、
第1の端面と第2の端面との間の距離と、
ばね動作部材の駆動されていないときの軸長と、
カウンターウェートの軸長とを決定することである。
前記ギャップの長さは、
第1の端面と第2の端面との間の距離からカウンターウェートの長さと駆動されていないときのばね動作部材の軸長を引いた差として計算される。複数のばね動作部材が並列に配設されているときには、駆動されていないときの前記長さは、最長のばね動作部材の先端により規定される。複数のばね動作部材が直列に配設されているときには、駆動されていないときの前記長さは、直列な部材の総軸長により規定される。更に、カウンターウェートの軸長は、ばね動作部材の接触面と接触するように設定されたカウンターウェートの接触面により規定される。
用語「第1の軸方向」は、カウンターウェートの軸に沿った移動距離である。この方向は、ばね動作部材の延長軸と平行である。
本願発明に関して、用語「ばね動作部材の接触面」は、ばね動作部材が、圧縮されているときに、カウンターウェートと接触するばね動作部材の表面を称している。
同様にして、用語「カウンターウェートの接触面」は、ばね動作部材が圧縮されているときに、ばね動作部材と接触するカウンターウェートの表面のことを称している。
前記ばね動作部材の目的は、カウンターウェートの動きを反転させることである。本願発明の範囲内で、ばね動作部材を選択し、デザインする幾つかの方法があり、このために、本願発明は、如何なる特別なタイプに限定されるものではない。しかし、ばね動部材のタイプに応じて、異なるバラメータ/係数が、ばね動作部材の移動反転能力を特定するために、使用されることができる。特に、表現「ばね特性」は、広い意味で理解されるべきである。ばね動作部材の幾つかの例は、線形弾性を示し、このために、フックの法則に従って線形ばね定数kの条件で特徴付けられている。ばね動作部材の他の例は、非線形ばね定数に対応したばね特性を呈する材料を含むことができる。ばね動作部材の更なる他の例は、ばね定数kと緩衝係数cとの組み合わせに対応したばね特性を呈する材料、例えば、ゴム、固形又は発泡ポリエチレン等(このリストは、全てではない)を含むことができる。
かくして、前記ばね動作部材は、例えば、ゴム、スチール材、非線形ばね、又は、空気クッションのような非線形弾性を呈する材料を含むことができる。更に、ばね動作部材は、このために、カウンターウェートに対して移動反転動作を与えることの可能な如何なるタイプの部材に対して称される。また、ばね動作部材は、コイルばね、ゴムボール、又はプレートのような面のような種々の幾何学的形状を有することができる。
効果は、衝撃マシンからの振動が、広い動作振動数範囲に全体に渡って緩衝され、また、突然の振動の増加が無いことが、振動減衰装置から安全領域を無くすことを可能にし、多くの異なる部材が、最高のデザインの自由度を生じさせるように、与えられることができることを含んでいる。
一実施の形態に係われば、前記カウンターウェートは、前記第1のカウンターウェート位置と第2のカウンターウェート位置との間にある位置に配設可能であり、この位置から、前記カウンターウェートは、前記ばね動作機構を駆動することがなく、前記第1の軸方向に延びた第1の距離移動可能であり、又、前記少なくとも1つのばね駆動機構は、前記カウンターウェート内に配設され、そして、前記振動減衰装置は、
前記第1のカウンターウェート位置に近接して配置された第1の端面と、
前記第2のカウンターウェート位置に近接して配置された第2端面とを有し、
前記第1の端面は、前記ばね動作機構が第1の端面に向かって移動したときに、これを受けるように配設され、また、前記第2の端面は、前記ばね動作機構が第2の端面に向かって移動したときに、これを受けるように配設されている。前記少なくとも1つくばね動作機構は、予め圧縮された1又は複数の第1のばね動作部材を有し、前記第1のばね動作部材は、所定の範囲ktrad/5≦k≦30*ktrad内の結果としてのばね定数を有している。ばね動作機構の前記ばね動作部材が、予め圧縮されていない場合には、これらは、所定の範囲2*ktrad≦k≦30*ktrad内の結果としてのばね定数を有してる。
一実施の形態に係われば、カウンターウェートの各側に1つの移動反転機構が設けられている。一例に係われば、前記カウンターウェートは、第1のカウンターウェート位置と第2のカウンターウェート位置との間にある位置に配設可能であり、この位置から、前記カウンターウェートは、前記少なくとも1つのばね動作機構を駆動することがなく、前記第1の軸方向に延びた第1の距離移動可能であり、また、前記振動減衰装置は、
前記第1のカウンターウェート位置に近接して配置された第1の端面と、
前記第2のカウンターウェート位置に近接して配置された第2端面とを有し、
前記少なくとも1つの移動反転機構は、第1の移動反転機構と第2の移動反転機構とを有し、前記第1の移動反転機構の少なくとも1つのばね動作機構は、前記カウンターウェートと第1の端面との間に配設され、前記前記第2の移動反転機構の少なくとも1つのばね動作機構は、前記カウンターウェートと第2の端面との間に配設されている。
一例に係われば、前記第1のばね動作機構は、前記第1の端面に取着され、また、前記第1のばね動作機構は、カウンターウェートが前記第1の端面に向かって移動したときに、これを受けように配設されている。
一例に係われば、前記第2のばね動作機構は、前記第2の端面に取着され、また、前記第1のばね動作機構は、カウンターウェートが前記第1の端面に向かって移動したときに、これを受けように配設されている。
一例に係われば、前記第1のばね動作機構は、前記カウンターウェートに取着されており、また、前記第1の端面は、前記カウンターウェートが、前記第1のカウンターウェート位置に向かって移動したときに、前記第1のばね動作機構を受けるように配設されている。
一例に係われば、前記第2のばね動作機構は、前記カウンターウェートに装着されており、また、前記第2の端面は、前記カウンターウェートが、前記第1のカウンターウェート位置に向かって移動したときに、前記第2のばね動作機構を受けるように配設されている。
一例に係われば、前記第1のばね動作機構は、前記カウンターウエイと第1の端面との間にある位置に配設可能であり、この位置から、前記第1のばね動作機構は、前記第1のばね動作機構駆動することがなく、前記第1の軸方向に延びた第1の距離(D1)移動可能である。
一例に係われば、前記第2のばね動作機構は、前記カウンターウェートと第2の端面との間にある位置に配設可能であり、この位置から、前記第2のばね動作機構は、前記第2のばね動作機構を駆動することがなく、前記第1の軸方向に延びた第1の距離移動可能である。
一例に係われば、前記第1のばね動作機構は、付勢される第1のばね動作部材を有し、及び/又は前記第2のばね動作機構は、付勢される第2のばね動作部材を有している。
一例に係われば、前記第1のばね動作部材と第2のばね動作部材とは、前記第1の軸方向に直列又は並列に配置されており、前記第1のばね動作部材は、所定の範囲-ktrad≦k1≦ktrad/2(k1≠0)内の第1のばね定数を有し、前記第2のばね動作部材は、所定の範囲2*ktrad≦k2≦30*内の第2のばね定数を有している。前記第1及び/又は第2のばね動作部材は、また、1セットのばね動作部材を有することができ、この1セットのばね動作部材は、夫々上記k1、kに従った結果としてのばね定数を有し、そして、前記第2のばね動作部材は、いずれも予め付勢されていない。
代わって、前記第1のばね動作部材は、前記第1の軸方向に直列又は並列に配置されており、第1のばね動作部材は、所定の範囲-ktrad≦k1≦ktrad/2(k1≠0)内の第1のばね定数を有し、前記第2のばね動作部材は、所定の範囲ktrad/5≦k2≦30*内の第2のばね定数を有している。第2のばね動作部材は、予め付勢されている。
前記第1及び/又は第2のばね動作部材は、また、1セットのばね動作部材を有することができ、この1セットのばね動作部材は、夫々上記k1又はkに従った結果としてのばね定数を有し、そして、結果としてのばね定数kを有する前記セットのばね動作部材に属している少なくとも1つのばね動作部材は、予め付勢されている。
例示的実施の形態に係われば、このマシンは、更に、前記第2のカウンターウェート位置に位置され、移動しているカウンターウェートを受けカウンターウェートの移動方向を反転させるように配設された第2の移動反転機構を具備し、
前記第2の移動反転機構は、
第1のばね動作部材を有するか、又は
一方のばね動作部材が、カウンターウェートに取着された第1のばね動作部材及び第2のばね動作部材を有しており、前記第1のばね動作部材は、第1のばね定数を有し、のた、前記第2のばね動作部材は、第1のばね定数とは異なる第2のばね定数を有している。
代わって、前記第2の移動反転機構は、弱い部分と強い部分とを有する非線形ばねを有することができ、前記弱い部分は、カウンターウェートと接触している。非線形ばねの例は、非線形ばねの長さの関数として変化する直径を有する、例えば、円錐のばね形状になる、コイルばねを有することができる。
一例示的な実施の形態に係われば、ギャップ、即ち、第1の距離は、最大カウンターウェート変位距離の少なくとも20%、又は少なくとも40%、又は少なくとも60%、又は少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%である。
加えて、又は、代わって、前記ギャップは、最大のカウンターウェート変位距離の最大90%、又は、最大95%、又は、最大97%、又は、99%である。換言すれば、前記ギャップは、カウンターウェートが如何なるばね動作力を受けないような距離を設定している。例えば、このシステムは、空気クッションのようなばね動作と部材を有するようにデザインされることができる。
一例示的な実施の形態に係われば、直列に接続された少なくとも2つのばね動作部材を有し、第1のばね動作部材は、カウンターウェートの近くに配設され、第1のばね定数が、第2のばね定数よりも小さく、また、この第1のばね定数は、最大カウンターウェート変位距離の少なくとも10%、又は、少なくとも15%、又は、少なくとも20%、又は、少なくとも25%に対応した距離に対して適用し、また、第2のばね定数は、最大のカウンターウェート変位距離内の残りの距離に対して適用している。更に、前記第1のばね動作部材の駆動されていない長さは、最大カウンターウェート変位距離の少なくとも20%、又は、少なくとも40%、又は、少なくとも60%、又は、少なくとも70%、又は、少なくとも80%、又は、少なくとも90%に対応している。
一例示的な実施の形態に係われば、前記第1のばね定数は、前記第2のばね定数よりも、少なくとも50%、又は、少なくとも60%、又は、少なくとも70%小さい。
一例示的な実施の形態に係われば、この衝撃マシンは、殴打部材を第1の殴打部材位置と第2の殴打部材位置との間で線形方向に移動可能にさせるように配設された、殴打部材の案内手段を、更に具備している。この案内手段は、殴打部材が中に配設された細長いキャビティを有している。
一例示的な実施の形態に係われば、前記カウンターウェートを、第1のカウンターウェート位置と第2のカウンターウェート位置との間での線形方向の移動を可能にさせるカウンターウェートの案内手段を更に具備している。この案内手段によって、カウンターウェートの移動は、移動路が常時同じであるように制御される。
一例示的な実施の形態に係われば、前記衝撃受け部材は、たがね、ドリルビット等の作業工具である。
一例示的な実施の形態に係われば、この衝撃マシンは、手で支持されて使用される。本願発明に係わる効率的な振動減衰装置は、特に、この衝撃マシンを保持している使用者への振動の伝達防ぐために有用である。他の効果は、振動は、一般的に、マシンの工具の動作振動数が緩衝範囲から外へとシフトするのに従って徐々に大きくなるのみであり、振動の増大を使用者が感じ、そして予期することが可能となって、身体への障害が避けられることができる、ことである。更に、本願発明に係わる振動減衰装置によれば、0.4と1mmとの間のハウジングの低い振動振幅の動作振動数に維持されるように、衝撃マシンをデザインすることが可能である。
一例示的な実施の形態に係われば、この衝撃マシンは、手で支持されないで、他のマシンに装着して使用される。このようなマシンの例は、掘削機、バックホーローダのような土木建設マシンである。この効果は、小さい振動が、このようなマシン及び操作者に伝達され、操作の快適性を改善すると共にマシンの機械摩耗を減じることを含んでいる。
一例示的な実施の形態に係われば、前記殴打部材の重量は、カウンターウェートの重量の20%と300%との間に対応している。カウンターウェートの配置の目的は、殴打部材からの振動を打ち消すことである。殴打部材の重量とストローク長とに応じて、第1のカウンターウェート位置と第2のカウンターウェート位置との間の移動路とカウンターウェートとが、カウンターウェートへのけっかとした力が殴打部材の力と等しくなるように、調節されることができる。従って、殴打部材の重量の100%よりも少ない重量のカウンターウェートは、殴打部材の全重量の減少を可能にしている効果を与える。反対に、殴打部材の重量の100%を超えた重量のカウンターウェートは、衝撃マシンのハウジングの長さのような衝撃マシンの幾何学的制約の観点で、振動減衰装置を装着するのに対して良好な適用性を与える。
一例示的な実施の形態に係われば、前記カウンターウェートは、殴打部材のハウジングに対して等しく配布された1又は複数の部材を有している。殴打部材の中心移動軸の周にカウンターウェートを分布させることによって、衝撃マシンに高い安定性が与えられ、これは、また、ハウジングに分布されている振動をより効果的吸収する。
一例示的な実施の形態に係われば、前記カウンターウェートは、殴打部材の前記ハウジングの周りに配設されている。この結果、カウンターウェートは、工具の周りに完全に分布される。単一の一体的なユニットとして、カウンターウェートをデザインすることによって、この衝撃マシンは、バランスが良くなり得る。他の効果は、単一のユニットの振動数は、より制御し易いということである。
一例示的な実施の形態に係われば、加圧された空気のブーストは、殴打部材から出口孔を通ってカウンターウェートに導かれる。カウンターウェートは、空気がカウンターウェートへの軸方向の力を発生させて、カウンターウェートを殴打部材の反転位相へと短時間でもたらして、振動を減じるような方向に空気を導くようにデザインされている。効果は、振動減衰装置が、正しい動作振動数に急速にもたらされ、また振動減衰効果が、早く得られることである。
一例示的な実施の形態に係われば、前記振動減衰装置は、ハウジングにより囲まれることができ。そして、この囲まれた振動減衰装置は、システム中に異物粒(埃りや塵り等)が入ることを減じることができる。
一例示的な実施の形態に係われば、振動減衰装置の前記ハウジングは、流体を中に含んだ閉じられたハウジングである。この流体は、空気、気体、液体で良い。このような流体は、摩擦を減じるか、緩衝効果を得るように導入されることができる。
図1aは、シュミレーションされた振動装置のための作業振動数と振動振幅との間の相互関係を示す図である。 図1bは、シュミレーションされた振動装置のための作業振動数と振動振幅との間の相互関係を示す図である。 図2aは、例示の衝撃マシンの実施の形態を概略的に示す斜視図である。 図2bは、例示の衝撃マシンの実施の形態を概略的に示す断面図である。 図3aは、例示の衝撃マシンの実施の形態の概略的な断面図である。 図3bは、例示の衝撃マシンの実施の形態の概略的な断面図である。 図4aは、本願発明の他の例示の実施の形態の概略的な斜視図である。 図4bは、本願発明の他の例示の実施の形態の概略的な斜視図である。 図4cは、本願発明の他の例示の実施の形態の概略的な斜視図である。 図4dは、本願発明の他の例示の実施の形態の概略的な斜視図である。 図4eは、本願発明の他の例示の実施の形態の概略的な斜視図である。 図4fは、本願発明の他の例示の実施の形態の概略的な斜視図である。 図4gは、本願発明の他の例示の実施の形態の概略的な斜視図である。 図4hは、本願発明の他の例示の実施の形態の概略的な斜視図である。 図4iは、本願発明の他の例示の実施の形態の概略的な斜視図である。 図4jは、本願発明の他の例示の実施の形態の概略的な斜視図である。 図4kは、本願発明の他の例示の実施の形態の概略的な斜視図である。 図4lは、本願発明の他の例示の実施の形態の概略的な斜視図である。 図5aは、付勢されたばね駆動部材を有する例示の実施の形態の概略的な斜視図である。 図5bは、付勢されたばね駆動部材を有する例示の実施の形態の概略的な斜視図である。 図5cは、付勢されたばね駆動部材を有する例示の実施の形態の概略的な斜視図である。 図6は、更なる例示の実施の形態のーら係る衝撃マシンの斜視、断面図である。 図7は、振動減衰装置幾何学的な形状が詳細に示されている衝撃マシンの斜視、断面図である。 図8は、カウンターウェートの変位の関数としてのばね動作特性の例を示す図である。 図9aは、振動減衰装置のための例示の装着位置の概略的斜視図である。 図9bは、振動減衰装置のための例示の装着位置の概略的斜視図である。 図9cは、振動減衰装置のための例示の装着位置の概略的斜視図である。
説明される実施の形態は、本願発明の範囲を限定するものではないこが、理解されるであろう。特に、動きが反転する機構が、コイルばねとして記載及び図示されている。しかし、前記コイルばね、可能なばね動作部材の具体例としのみ示されている。本願発明に関して、ばね動作部材は、振動減衰装置の動くカウンターウェートを弾性的に反転させることができる如何なる部材を含んでいる。同様の部材が同じ参照符号で示されている。
図1a及び1bは、衝撃マシンのための作業振動数fと、ハンドル、又は衝撃マシンへの装着ポイントへの伝達振動振幅Vsとの間の相互関係の表示のイメージでの図を示している。図1a及び1bの表示は、幾つかの異なる振動減衰装置を有するマシンのための振動減衰効果での変化の例を示している。グラフは、Functionbay(登録商標)による複合体シュミレーションのプのプログラム、RecurDyn(登録商標)で生成されている。全てのシュミレーションは、シュミレーションのソフトウエーアMathWorks(登録商標)で更に検証され、また、機械的成分を使用して、ラボラトリーテストにより検証されている。
図2a及び2bは、図1a及び1bに係わる、シュミレーションのためにデザインサレタプログラムRecurDyn(登録商標)でのシュミレーションモデルの概略図を示している。このシュミレーションモデルは、移動可能な殴打部材10と、50と、殴打部材のハウジング5と、地面4と接触した衝撃受け部材30とを有している。前記カウンターウェートは、第1の軸方向xに移動可能である。前記衝撃受け部材は、これには、地面に対してねじれ動きを与えて作業工具の効果をシュミレーションするように、ばねの機能が与えられている。また、この衝撃受け部材は、道具と称されることもできる。
シュミレーションの図1aを参照すると、前記カウンターウェート50のばね特性は、ハウジング5に働く力として与えられている。例えば、カウンターウェート50がその夫々のエンドポジションにあるときに、ハウジング5に働く力は、カウンターウェートからFcw = Kx + Cx'であり、またFHE = mx"は、殴打部材からの力である。前記30からの力Fsは、Fs = Kx + Cx'である。前記FHE及びFcwは、反対方向に働く。
以下のパラメータが、プログラムに入れられている。
カウンターウェート50のばね定数は、k = 300 N/mmに設定
カウンターウェート50の緩衝係数は、c = 0.1 N*s/mに設定
地面4に対するばね定数は、K = 0.5 N/mmに設定
地面4に対する緩衝係数は、C = 1001 N*s/mに設定
殴打部材のハウジング5の重量は、M = 3000 gに設定
カウンターウェート50の重量は、M = 1000 gに設定
殴打部材10の重量は、H = 300 gに設定
殴打部材10の振幅は、正弦波でピーク間s - 60 mmに設定
可変シユミレーションパラメータは、振動数(f)及びギャップ
図1に係わる特有のシユミレーション曲線は、以下の特定の制約を入れることにより、達成される。
Cgap : Gap D1は、15 mmに固定
Cno gap : Gap D1は、0 mmに固定
Clocked : カウンターウェート50は、殴打部材のハウジング5に、直接に接続されている。
第1のシユミレーションClockedは、カウンターウェートが、殴打部材のハウジンクに関してロックされ移動可能でない状態の基で殴打部材の振動を示している。このグラフは、緩衝されない衝撃マシンを示すように、図で他の2つの形態に対する参照として機能することができる。衝撃マシンが、2Hzないし50Hzの動作範囲でシフトされるのに従って、振動振幅Vaは、この例では10Hzの後は2mm以上で一定になる。
第2のシユミレーションCno gapは、カウンターウェートが、殴打部材対して可動である状態の基での振動を示している。このCno gapは、「狭い範囲の振動減衰状態」からの効率を代表的に示している。衝撃マシンの数が、増すのに従って、振動振幅Vaは、徐々に減じている。この振動の減衰は、連続して生じ、この結果、最小の振動振幅Vaは、0.1に等しくなり、30Hzの所でなされる。少なくとも1mm未満の振動振幅をなすことにより、健康及び安全規格に合った振動振幅を維持することがてきる総マシンシステムをデザインすることができる道を開く、ことは、注意する必要がある。この形態Cno gapにとって、衝撃マシンの使用可能な振動数の範囲は、かくして、点DとF(27ないし32Hz)との間の範囲内に存在し、たかだか5Hzの狭い間隔に対応する。また、このような5Hzの変動は、衝撃マシンの動作振動数の一般的/代表的振動に関しては、非常に狭い間隔である。更に、振動のかなりの増幅が生じている点Fでの振動の急激な増加により、安全な領域が要求されている。かくして、使用可能な動作振動数の範囲は、均一な狭い間隔3Hzに対応した点DとE(27ないし30Hz)との間の範囲に、率直に更に減じられる。この形態での他の欠点は、安全領域がなく、また、マシンが、使用可能な振動数範囲の外へとシフトするのに従って、振動振幅は、衝撃マシンの使用者が、衝撃マシンからの振動の急激な増加に対して準備できないような、劇的な変化である。
第3のシユミレーションCgapは、本願発明の実施の形態に係わる振動減衰効果を示している。カウンターウェートは、殴打部材に対して反対の位相態様で移動可能であり、カウンターウェートが、自由に移動可能であり、かくしてどのばね動作部材とも接触しない距離/ギャップを移動する。このグラフでの重大な変化は、かくして見ることができ、この結果、振動振幅は、最初増大し、次に2つの前述した例よりもかなり低いレベルへと移行している。形態Cno gapの欠点に比べて、本願発明の図示された実施の形態Cgapは、1 mmの減衰が必要とされているときに、点BとCと(16.5と26.5Hzと)の間の実質的に大きい振動数範囲で有効な振動減衰効果を果たしている。本願発明の実施の形態での他の効果は、振動振幅が、使用可能な振動数の範囲外で増大したとしても、この増大は、衝撃マシンの使用者により予期されることができるような程度であり、この結果、安全領域が必要とされない、ことである。
図1bは、図1aに示された例と同じような衝撃マシンのパラメータに実質的に基づいた第2のセットのシユミレーションを示している。この第2のセットのシユミレーションの終着点は、ギャップの長さ、ばね定数、及びフレストレス/バイアスのどのような変化が、効果をより最適にするために、振動に影響を与えるのかを見るようにすることであった。
参照のために、2つのシユミレーションのセットアップA,Bがある。これらセットアップは、ギャップのない(no gap)より一般的なセットアップとカウンターウェートがロックされているセットアップ゜とを夫々示しているCno gapとClockedとに類似している。一般的に、ばねは、以下の式により与えられるカウンターウェートの共振振動数に対する相互関係に基づいてデザインされている。
セットアップC及びDについては、セットアップCに対しては10mmのギャップが、また、セットアップDに対しては15mmのギャップが、導入されている。更に、ばね定数kは、30Hzで最適の動作を果たすように、セットアップCに対しては、約3倍高く、セットアップDに対しては、ほとんど10倍高いように、一般のセットアップに比較して増大している。セットアッブE及びFについては、ばね動作部材のためのプレロード負荷が、シユミレーションに加えられている。セットアッブEは、300 Nのプレストレスの負荷を有したセットアップであり、ばね定数は、セットアップAに対して約3倍高い。シユミレーションFは、400 Nのプレストレスの負荷を有したセットアップであり、ばね定数は、Aで使用された一般のセットアップの約4/5である。シユミレーションのセットによる結果は、全ての4つのセットアップC−Fのみ込んだ結果を示している。この第2のシユミレーションでのセットアップCは、振動数範囲14Hz−37Hzで、1mmピーク未満であり、44Hzになるまで、全てセットアップBよりも効率が良い。セットアップDは、5Hz未満で,<2mmと大変小さいピークを有しているが、60Hzになるまで、1mm未満であり、4Hzから少なくとも60Hzまでの有効な範囲を与えている。セットアップEは、セットアップDと類似しているように3Hzで小さいピークを有しており、39Hzに対して1mm制限以下の有効な範囲を示している。セットアップFは、一般のギャップが無いセットアップAと類似しているように、34Hzで、球に増大した振幅を有している。しかし、このセットアップFは、ほとんど4Hz未満の有効な範囲を有している。振動数が劇的に増大した理由は、カウンターウェートの増大した振幅が、強い非線形の結果として共振振動数を増大させているという事実に基づいている。これは、カウンターウェートは、共振振動数が、妨害振動数に対して最適となるように、自身の振幅を調整できるためであると信じられている。5Hzないし30Hzの範囲内に安全領域が含まれている。プレテンションの負荷トハウジングの無限の重量とを有していないシステムのための共振振動数に対する表現は、かくして、与えられるか、以下により選択され得る。
ここで、bは、ばねの圧縮された距離に対応している。この式から、振幅と、これと共にbとが増大したときに、共振振動数が増大されることが判り得る。好ましくは、ギャップDとばね定数kとは、共振振動数が、振動が減少される必要があるマシンの動作振動数に近くなるように、選定されることができる。ばねの圧縮された距離bは、システムを励起する衝撃おもりのエネルギー量を計算することにより、与えられる。このエネルギーは、ばね動作部材が、カウンターウェートから吸収するエネルギーと同じであり、また、bは、このエネルギーから算出されることができる。これは、ハウジングの低い振動振幅を有し、良く機能するシステムに対しての良い近似である。
前記セットアップE及びFは、効果が、ばねへのプレストレスした負荷により達成されることができる。セットアップEは、セットアップCで使用されたのと同じばね定数を有しているが、15mmのギャップである。振動のピークは、14HzでセットアップEに対して約0.5mm低い。
試作マシンが、同調されたおもり緩衝の概念でテストするように構成された。この試作品は、Atlas Copco KV 434の再デザインの構成に基づいていた。なされたテストは、以下のセクションに記載されている。試作品は、本願発明の一実施の形態に従って構成され、テストのテストパラメータは、以下の通りであった。
カウンターウェートの重量は、930g。
殴打部材のハウジングの重量は、4200g
テストは、次の3つのセットアップで行われた。第1のセットアッブでは、試作品は、カウンターウェートを有していなかった。このセットアッブは、参照用のマシンを表し、「カウンターウェート無し」とのみ称された。第2のセットアッブは、カウンターウェートが、試作品のハウジングに対して移動できないようにブロックされているカウンターウェートを有していた。本質的に、このブロックされたカウンターウェートは、試作品に重量を加え、自身では、振動を緩衝させる。第3のセットアッブでは、カウンターウェートは、殴打部材に対して逆の位相で移動可能であった。以下のセッテングが、カウンターウェートのばね駆動に対してなされた。
ばね剛性は、100000N/m
ギャップは、15mm
有効な振動の減少を奏させるために、マシンは、2つの機能的な部分に分けられた。第1の部分は、殴打部材を含み吊るされたおもりと、カウンターウェートを有し同調された振動吸収体とである。第2の部分は、操作者に対する作用面を備えたハウジングである。前記吊るされたおもりとハウジングとの間の振動分離体が、同調された吸収体の後にまだ残っている振動を処理するために、軸、径、回転方向に与えられている。マシンを正確に制御する能力に対しては、妥協しないような注意が払われた。マシンのハンドルでの振動が、ISO 8662−5に記載されているのと同じ特性を奏するテストリングで測定された。メカニカルテイルターを備えた3軸Dytran 3053B2加速度計が、ハンドルでの振動を測定するために、使用された。ハンドルの加速は、重みづけベクトルの総計ハンドアーム加速度で測定され、信号は、Labview解析された。殴打部材のハウジングでの振動の測定は、レーザ変位センサーContrines,LAS-5050Lにより行われ、カウンターウェートは、ストロボ光及びスチールスケールで測定された。同調された振動吸収体は、ハンドルで8.4から2.7 m/s2へと68%の減衰を生じた。同調された振動吸収体の動作の安定性が、3から7Barへとマシンへの空気圧を変えると共に、−110Nから450Nへと加える力を変えることにより、テストされた。ハンドルで、2.2と3.6m/s2との間で振動レベルが変動していることが判った。カウンターウェートの動作の解析と、これがどのようにして吊るされたおもりの振動に影響を与えるかの解析が、なされた。吊るされたおもりの変位は、1.9mmピークトゥーピークであり、一方、カウンターウェートの変位は、30.4mmピークトゥ−ピークであった。これらの結果から、おもりを移動させる684Nに達した、カウンターウェートからの発生されたピーク力は、正弦曲線であることが算出され得る。参考までに、カウンターウェートが除去された、吊るされたおもりの変位は、6.4mmピークトゥ−ピークであり、カウンターウェートがブロックされたときには、5.2mmであった。
振動吸収体の一般的な動作は、広い振動数範囲全体に渡っての振動減衰の高い安定性と、主供給である供給力とに関するシユミレーションに良く対応している。この相違は、主として、シユミレーションモデルで正弦曲線の力として表される励起力の単純化したモデルのためである。
図3aは、本願発明の第1の例示の実施の形態を示している。衝撃マシン100は、ハウジング105内に配置された移動可能な殴打部材110を有している。この殴打部材110は、駆動手段115により、第1の殴打部材位置HE1と第2の殴打部材位置HE2との間で変位可能である。この駆動手段115の例は、気体圧、電気、内燃機関、又は、液圧ブロー力を含み得る。作業工具のような器具130が、衝撃マシン100に、移動可能な殴打部材110からのブロー力が、第2の殴打部材位置HE2にある器具130に伝えられるように、装着されている。振動減衰装置140は、殴打部材110の殴打動作に応答して第1のカウンターウェート位置CW1と第2のカウンターウェート位置CW2との間で変位可能なカウンターウェート150を有している。第1のカウンターウェート位置CW1及び第2のカウンターウェート位置CW2に、ばね動作機構160,170が、カウンターウェート150の動きを受けて反転させるように配設されている。図示された例では、ばね動作機構160とばね動作機構170とは、各々、1つのばね動作部材162,172を有している。前記ばね動作機構160とばね動作機構170とは、振動減衰装置140のハウジングの一部である第1の端面SEND1と第2の端面SEND2とにより軸方向の移動が規制されている。図示された例では、ばね動作部材162は、前記第1の端面SEND1に取着され、ばね動作部材172は、前記第2の端面SEND2に取着されている。振動減衰装置140が使用されているときには、ばね動作部材162,172は、圧縮距離b、bを夫々有するように、圧縮されている。これら圧縮距離b、bは、ばね動作部材162,172に加えられる力に応じて変えられることができる。最大の圧縮長さは、前記カウンターウェート150が、第1のカウンターウェート位置CW1又は第2のカウンターウェート位置CW2に達したときの動作状態のもとで、果たされる。特に、通常の動作状態は、定格パワーで、手で支持の携帯動力工具のための、例えば、ISO 8662−2のような、適用され得るISO規格に従って規定されている。図3aに示された実施の形態で、マシンが休止していれば、ばね動作機構170は、これの接触エンドポイント165が、カウンターウェート150の接触面156から距離Dの所あるように、位置されている。図3aに関連して、第1のカウンターウェート位置CW1と第2のカウンターウェート位置CW2とは、最大のカウンターウェート変位距離を規定している。これら位置CW1、CW2で、ばね動作機構160,170は、圧縮されている。更に、0.3未満の緩衝率を有する緩衝ユニット180,190が、各ばね動作部材162,172と並列に配設されている。これらは、別の減衰部材でも良いし、また、ばね動作部材自体の自然減衰効果でも良い。
特に、緩衝率は、以下の関係により記載されることができる。
ここで、ζは、緩衝率、mは、重量、cは、減衰係数、そして、kは、ばね定数である。
図3bは、距離Dが、第2のばね動作部材262よりも小さいばね定数を有しているばね動作部材261に代えられていることを除いて、図3aに示されたように配置された振動減衰装置の他の実施の形態を示している。ばね動作部材272は、カウンターウェート250に直接には接続されていない。もし、ばね動作部材272が、カウンターウェート250に直接に接続されていれば、このばね動作部材272のばね特性は、弱いばねの効果を、かくして、振動減衰効果を減じるであろう。これらばね動作部材の組合せは、カウンターウェート250に作用する力の不連続な変化を与えている。更に、0.3未満の緩衝率を有する緩衝ユニット263,273は、各ばね動作機構270に対して並列に配置されることができる。これらは、別の減衰部材でも良いし、また、ばね動作部材自体の自然減衰効果でも良い。
参考のために、図2a及び2bを参照すると、例示的な一実施の形態に従って、カウンターウェートの反転した位相移動を生じ始めさせるための手段が以下に説明される。殴打部材10が、例えば、気体圧駆動又は液圧駆動の手段により変位され得るので、ハウジング5中への流体流れが、好ましくは、器具30とは反対側のハウジングの先端中への流れが生じる。ハウジングには、殴打部材10が流体により器具30の方へと変位されるのに従って、出口95が露出されるように、ハウジング5の壁に出口95が設けられることができる。加圧された流体は、少なくとも50が中立位置にあるときに、出口が50中へと開口する位置に好ましくは配置されている出口95を通って案内される。この例示的な実施の形態に係われば、前記カウンターウェートは、加圧された流体をノズル96に案内するチャンバを有するように、設けられている。される。前記ノズルは、器具に対応したカウンターウェートの基端に好ましくは配置されている。前記加圧された流体は、ノズル96を通る流体の押しによって、カウンターウェートを、生じ始められた反対方向の位相の移動へともたらす。この例示的な実施の形態に係わる液体の流れと押しとは、衝撃マシンを働かせるのに対しては必須ではないけれども、テストによる結果は、前記押しが、カウンターウェートの所望の反転位相移動の時間を短くすることを示した。流は、好ましくは、気体流、より好ましくは、自由に大気に排出できるので、空気流である。しかし、他の流れが使用されることができるように、循環システムを配置することが可能である。例えば、流量を変更、もしくは押しの直接又はバランスのために、1つ以上の95並びに/もしくは1つ以上のノズル96があっても良いことは、判るであろう。更に、衝撃マシンが弾性的に駆動されるこの例示的な実施の形態において、カウンターウェートの前記反転位相移動は、例えば、電磁アクチュエータによって生じ始められても良い。
本願発明の可能な実施の形態の他の例を概略的に示す図4a乃至4lを参照する。図4a乃至4lに係わる例で共通することは、カウンターウェート550が、カウンターウェート550の接触面556,557間で所定の軸長LCCWを有していることである。更に、第1のばね動作機構560は、第1の端面SEND1により軸方向の動きが規制され、また、第2のばね動作機構570は、第2の端面SEND2により軸方向の動きが規制されている。前記第1のばね動作機構560は、駆動されてないいときの距離LSA1を有しており、また、第2のばね動作機構570は、駆動されてないいときの距離LSA2を有している。第1のばね動作機構560の、前記駆動されてないいときの距離は、端面SEND1と接触エンドポイント575との間の距離であり、また、第2のばね動作機構570の、前記駆動されてないいときの距離は、端面SEND2と接触エンドポイント565との間の距離である。前記第1の端面SEND1と第2の端面SEND2との間の距離DENDは、振動減衰装置内の総軸方向距離である。カウンターウェート550は、ばね動作機構560、570が圧縮されている第1のカウンターウェート位置CW1と第2のカウンターウェート位置CWとの間で、第1の軸方向Aに軸方向に移動可能である。
特に、図4a乃至4hに示された実施の形態では、ギャップDの距離は、以下のようにして算出されることができる。
=DEND−ICCW−LSA1−LSA2
図4aは、各カウンターウェート位置CW1、CW2の所で対として並列に配置された第1のばね動作機構560と第2のばね動作機構570とが、第1のばね動作部材562a、572aと第2のばね動作部材562b、572bとを有することができることを示している。前記第1のばね動作部材562a、572aの軸長は、各対に含まれている第2のばね動作部材562b、572bの軸長よりも短くされることができる。しかし、第1のばね動作機構560と第2のばね動作機構570との駆動されてないいときの距離LSA1、距離LSA2は、最長のばね動作部材によって規定されている。図4bは、第1及び第2のばね動作機構560,570が、単一のばね動作部材を有することができることを示している。図4cは、第1及び第2のばね動作機構560,570が、各カウンターウェート位置で対として並列に配設され、同じ長さを有する2つのばね動作部材を有することができることを示している。
図4dは、カウンターウェート550に直接に接続されたばね動作機構を有する実施の形態を示している。しかし、第1の端面SEND1と第2の端面SEND2とは、この場合、当接面として機能する。更に図4e及び4fは、同じ又は異なる長さを有するばねを並列に配設することにより、図4dでの配置を変更することが可能であることを示している。
図4gは、第1のばね動作機構560と第2のばね動作機構570とは、これらが端面とカウンターウェート550とにのみ当接するように、カウンターウェート550の各側方に配置されている緩いばね動作部材562,572により構成されている実施の形態を示している。
図4iは、カウンターウェート550に取着されているばね動作機構560と端面SEND1に取着されているばね動作機構570との組み合わせが、可能であることを示している。
図4hは、第1のばね動作機構560が、異なる長さの第1のばね動作部材562aと第2のばね動作部材562bとを有する、他の可能な実施の形態を示している。これらばね動作部材562a、562bは、第1のカウンターウェート位置CW1で、互いに並列に配設されている。更に、最長のばね動作部材は、カウンターウェート550に直接に接続されている。代わって、最長のばね動作部材は、駆動されていない状態でカウンターウェート550に当接することができる。
図4jは、ギャップDが、弱いばね動作部材571の動作されていないときの長さにより示されており、図4a乃至4hと同じ関係から算出されることができるか、単に、弱いばね動作部材571自身の長さを測定することにより導かれる。
更に、他の実施の形態及び変更が、本願発明の範囲内で可能である。例えば、図4kに示されているように、他の一実施の形態は、ギャップDと、第1のカウンターウェート位置CW1で互いに直列に接続され、異なるばね定数を有する少なくとも2つのばね動作部材561,562の組合せとの組み合わせを有することができる。第2のカウンターウェート位置CW2の所で、単一のばね動作部材が配設されることができる。カウンターウェート550は、ばね動作部材に直接には接続されていない。図4lは、各カウンターウェート位置CW1、CW2で互いに直列に接続され、異なるばね定数を有する少なくとも2つのばね動作部材を有し、カウンターウェート550がこれらばね動作部材に直接に接続されている更なる他の一実施の形態を示している。
図5a乃至5cに概略的に示されているように、本願発明の他の実施の形態は、付勢されたばね動作機構を有していても良い。ギャップDの長さは、図4a乃至4hと同じ関係で算出されることができる。
図5aに示されているように、ばね動作機構を付勢するための方法は、これを部分的な圧縮状態に維持することである。付勢されたばね動作部材562,572は、端面SEND1及びSEND2と支持面RS1、RS2とにより規定された区画室内に配置されている。カウンターウェート550の接触面556,557は、これら接触面556,557間のカウンターウェート550の軸長LCCSが、カウンターウェート550の外側の長さLよりも長くなるように、設定されている。
図5bに示されているように、ばね動作機構560は、カウンターウェート550内に設けられることができる。支持面が、カウンターウェート550内に位置されている。端面SEND1、SEND2は、ばね動作機構560との当接が可能なように、突出部に設けられている。これら突出部は、他の部分の邪魔又は接触無しに、ばね動作機構とのみ接触が可能なように、ディメンションが設定されている。この実施の形態では、単一のばね動作部材562が、第1の支持面RS1と第2の支持面RS2との間で軸方向に延びるようにして、カウンターウェート550内に配設されても良い。接触ポイント間の方向でのカウンターウェート550の長さは、ゼロである。
組み込まれたばね動作部材を有する実施の形態において、ギャップGは、第1のカウンターウェート位置CW1と第2のカウンターウェート位置CW2との間の距離LCWからカウンターウェート550の前記外側の距離L(最大の軸長)を引くようにして算出されることができる。
図5cに示されているように、第1のばね動作機構560と第2のばね動作機構570とは、カウンターウェート550内に配置され、カウンターウェート550内の壁により分けられることができる。第1のばね動作機構560と第2のばね動作機構570とは、第1の遠位端に位置するカウンターウェート550の内壁と第2の遠位端に位置する第1の支持面とにより支持されている。接触ポイント間の方向でのカウンターウェートの長さはゼロである。
図6は、本願発明の更に他の一例示的な実施の形態に係わる衝撃マシンの概略的な斜視図を示している。図6に示されているように、カウンターウェート350は、円筒形であり、殴打部材のハウジングの周りに配置されている。このカウンターウェート350は、殴打部材の殴打動作に応答して、第1のカウンターウェート位置CW1と第2のカウンターウェート位置CW2との間で移動可能である。カウンターウェート350は、案内手段381により2つの位置CW1、CW2間で案内される。この実施の形態で、前記案内手段381は、カウンターウェート350の内側に配置されている。しかし、他の可能な変形例は、カウンターウェートを囲み外周壁で案内する、外側ハウジングのような外側の案内手段を含んでも良い。移動反転機構380,390が、第1のカウンターウェート位置CW1と第2のカウンターウェート位置CW2とに配置されている。この実施の形態では、前記移動反転機構380,390は、各カウンターウェート位置CW1、CW2に配設された2つのコイルばねを有している。ギャップDが、第1のカウンターウェート位置CW1と第2のカウンターウェート位置CW2との間に設けられている。特に、このギャップGは、350の接触面356とばね動作部材362の接触面365との間の距離として、図4aに示されている。
添付図面に示されたような衝撃マシンの動作原理は、殴打部材110,210,310が、第1の殴打部材位置HE1と第2の殴打部材位置HE2との間で周期的な移動を果たすように、殴打部材110,210,310に繰り返す力を与えるようにすることである。殴打部材110,210,310への繰り返す力は、駆動手段115,215,315により与えられる。代表的に、手で支持される衝撃マシンは、液圧、内燃エンジン、又は、電力により動作し、一方、大型のマシン装着衝撃装置は、液圧又は気体圧により駆動される。前記駆動手段115,215,315の目的は、衝撃力が殴打部材に与えられるように、電気/機械的、液圧、又は気体圧手段により、殴打部材110に衝撃力を伝達することである。これがどのようにしてなされ得るかの例は、膨張可能なチャンバへの又チャンバからの空気又は液圧流体の周期的な供給である。この空気又は液圧流体は、殴打部材110,210,310への力に変換される。前記第2の位置HE2で、殴打部材110,210,310は、作業工具のような器具130,230,330と機械的に接触し、殴打部材110,210,310は、ブロー力を器具130,230,330に伝達する。対応して、振動減衰装置140,240,340の機能は、殴打部材110,210,310からの振動が、カウンターウェートの移動による振動により反対に駆動されるように、カウンターウェート150,250,350を殴打部材110,210,310に関連して反転位相移動へもたらすことである。器具/作業工具130,30,330は、如何なる方向にも位置付けられることができ、このため、カウンターウェートの移動は、殴打部材とアラインメントされる。カウンターウェート150,250,350を正確な反転位相移動にもたらすために、移動長とばね定数とにより、カウンターウェート150,250,350は、特別な共振振動数に従って動かされる。しかし、殴打部材が、ターンオンされたときに、減衰効果が、すぐに得られるように、カウンターウェート150,250,350を正確な振動数に迅速にすることは、有効であろう。これは、カウンターウェートに本質的瞬間的な力を与えることによって、殴打部材のハウジング105,205,305からの加圧された空気又は液体の排出が使用され得ることによりなされることができる。第1の移動反転機構160,260,360が、第2のカウンターウェート位置CW2に配置され、また、第2の移動反転機構170,270,370が、第1のカウンターウェート位置に配置されている。特に、これら移動反転機構160,170;260,270;360、370は、カウンターウェートが第1のカウンターウェート位置CW1と第2のカウンターウェート位置CW2との間を移動するのに従って、カウンターウェート150,250,350を受けて反転させる。
図7は、例示的な実施の形態に係わる衝撃マシンと振動減衰装置との基本的な部品の概略的な断面図を示している。減衰装置は、殴打部材410のハウジング405を囲んでいる円筒形のカウンターウェート450を有している。この振動減衰装置440は、衝撃マシンの代表的な動作振動数fworkとこれに関連した振動振幅Vとに基づいて。ディメンションが設定されることができる。殴打部材410の重量Hと、第1の殴打部材位置HE1と第2の殴打部材位置HE2との間の距離とは、かくして、代表的な既知のパラメータとなっている。更に、殴打部材のハウジング405の重量Mは、既知のパラメータである。更に、図7は、ギャップDがどのようにして決定されるのかを例示するためと図5に示された実施の形態とのために使用されることができる。最初は、振動減衰装置440は、両ばね動作機構460,470が圧縮されておらず、この後、カウンターウェート450が、夫々のばね動作機構460,470の接触面465,475間の途中に配置されるように、設定されている。第2の工程で、ギャップDが決定される。
特に、前記ギャップDは、第1ばね動作機構470の接触面465とカウンターウェートの接触面456との間の距離Dendsと、第2のばね動作機構470の接触面475とカウンターウェート450の第2の接触面457との間の第2の距離D/2とに、対応している。また、第1のばね動作機構460と第2のばね動作機構470とが、カウンターウェート450の対向した両側に配設されるように設けられている。振動減衰装置の基本概念は、殴打部材410からの振動に対して反対側に作用させることである。従って、殴打部材のための最大力FHEは、カウンターウェートのための最大力FCWと実質的に同じにされている。特に、カウンターウェート450と殴打部材410とに夫々働く加速力(accelerating force)が、殴打部材のハウジング405への反力が同じになるように、等しくされる必要がある。カウンターウェート450の移動は、第1のカウンターウェート位置CW1と第2のカウンターウェート位置CW2との間の最大カウンターウェート変位距離に規定されている。かくして、この点を超える移動は、不可能である。かくして、例えば、殴打部材410の加速力に応じて、カウンターウェート450の移動距離は、最大の移動距離かこれより短い。
かくして、第1のカウンターウェート位置CW1と第2のカウンターウェート位置CW2との間の距離と、カウンターウェート450の重量とは、変更されることができ、また、衝撃マシンの幾何学的形状と重量との制約に適合されることができる。図2に関連して与えられた実用的な例では、殴打部材の重量は。0.3kgであり、またカウンターウェートの重量は、1kgである。
次の工程は、カウンターウェートの共振振動数fresを選択する事であり得る。衝撃マシンの所定の/所望の動作振動数に基づいて、緩衝効果が動作振動数で良くなるような衝撃マシンの所定の動作振動数を充分に超えたところにあるように、カウンターウェートの共振振動数が、選定される。この特別な例では、マシンの通常の動作の振動数が30Hzであることを基にして、共振振動は、32Hzに選定されている。以下に、選定されたカウンターウェートの共振振動数fresに基づいてカウンターウェートのためのばね定数kが、以下の関係から決定されることができる。
ここで、
mは、カウンターウェートの重量(grams)
fは、カウンターウェートの共振振動数(Hz)
bは、ばねの圧縮距離
この配置にギャップが無い場合、前記係数は、シュミレーションにより効果的に選定される。
図8は、カウンターウェートの変位xの関数としての非線形なばね動作力を示す、4つの異なるばね動作部材の実施の形態を示す図である。曲線の傾斜は、ばね定数xと称され得る。図7は、本願発明の実施の形態Fk gapに関係したカウンターウェートの変位xを幾何学的に示している。特に、図7で幾何学的に示されているように、図5に示されているような出発ポイント(0mmの所)は、位置Oに関連している。一方、最終ポイント(12mmの所)は、常に、全てのばね動作部材の例に対して位置CW2に関連している。更に、位置Oは、加えられるばね動作力がゼロのときには、カウンターウェート450が、平衡状態のときであるように、見られることができる。
図8を参照すると、第1の形態F2springsは、カウンターウェートの一側でこれの移動方向に直列に接続された、2つのばね動作部材と接触しているカウンターウェートを有している。
第2の形態F1springs+Gapは、ギャップがカウンターウェートの移動経路中に導入されているが、1つのばね動作部材と接触しているカウンターウェートを有している。この第2の形態では、ギャップは、実際には1/2のギャップD/2であり、これは、図7で幾何学的に示されている。第3の形態F3springsは、本願発明の実施の形態に関連しており、ここでは、カウンターウェートは、直接に接続された3つのばね動作部材と接触している。
ばね定数の変化によって、又ばね動作部材の剛性に応じて、カウンターウェートは、異なるばね定数の2つの領域に、即ち、「低いばね力の領域」と「高いばね力の領域」とに支配されている。低いばねの領域は、ばね動作部材の圧縮の始めの方に対応し、ここでは、カウンターウェートへのばね動作力は、最低のレベルである。高いばねの領域は、ばね動作部材の圧縮の後ろの方に対応し、ここでは、カウンターウェートへのばね動作力は、最高のレベルである。広い動作振動数範囲に対して効率のよい振動減衰効果を果たすために、低いばね力の領域の長さは、高いばね力の領域の長さの少なくとも25%に対応するようにし、また、低いばね力の領域での平均ばね定数は、高いばね力の領域でのばね定数の50%よりも小さくすべきであることが、本願発明の状況で実現化される。経験に基づいた研究による他の検知は、実施の形態がギャップを有する場合には、ギャップの距離は、第1のカウンターウェート位置CW1と第2のカウンターウェート位置CW2との間の総移動距離の約30%に選定され得ることである。
上記関係で、kは、「低い」及び「高い」ばね動作力でカウンターウェートに働く総ばね定数を示している。もし、ばね動作部材が、直列に接続された2つのばね動作部材の組合せである場合には、各ばね動作部材のばね定数k1、k2は、合計、即ち、以下の式に従った等価ばね定数kekvとなるように、加算される。
1/kekv=1/k1+1/k2
図9a乃至9cは、振動減衰装置の装着に関連した異なる実施の形態を示している。図9aは、一体的に装着された振動減衰装置640を示している。この例において、振動減衰装置640は、衝撃マシンの中に一体的に組み込まれ、衝撃マシンのハウジング605の中に装着されることができる。図示されているように、振動減衰装置640は、殴打部材の変位軸の周りで中心付けされることができる。
図9bは、振動減衰装置640が、衝撃マシンのハウジング605の外周に、取着手段647により装着されている他の可能な一実施の形態を示している。このような構成の効果は、振動減衰装置が取付け部品として使用され得ることである。この振動減衰装置640は、衝撃マシンのハウジングの外周の周りに対称に分布されたカウンターウェートを有することができる。
図9cは、カウンターウェートの移動方向が、殴打部材の移動方向に対して所定角度θでオフセットされている、本願発明の更に他の可能な一実施の形態を示している。この実施の形態は、垂直方向と水平方向との両者で振動を減衰させる必要がある場合に、効果を奏することができる。
当業者は、本願発明が、説明された例示的な実施の形態に限定されるものでは無いことを、理解するであろう。所定の態様が、互いに異なる従属項に記載されている単なる史実は、これら態様の組合せが効果を奏するように使用されることができないということを、示しているものではない。更に、「有する(comprising)}という記載は、他の部材又は工程を含まないものしではない。"a"又は"an"を含んだ他の非限定的な表現は、複数を含まないものではなく、単一のユニットが、幾つかの手段の機能を奏させることができる請求項に記載の如何なる参照符号も、範囲を限定するような表示とはなっていない。最後に、本願発明は、図面及び上記記載に詳細に示されているけれども、このような図及び記載は、図示又は例として示され、本願発明は、説明された実施の形態に限定されるものではない。
当業者は、本願発明が、説明された例示的な実施の形態に限定されるものでは無いことを、理解するであろう。所定の態様が、互いに異なる従属項に記載されている単なる史実は、これら態様の組合せが効果を奏するように使用されることができないということを、示しているものではない。更に、「有する(comprising)}という記載は、他の部材又は工程を含まないものしではない。"a"又は"an"を含んだ他の非限定的な表現は、複数を含まないものではなく、単一のユニットが、幾つかの手段の機能を奏させることができる請求項に記載の如何なる参照符号も、範囲を限定するような表示とはなっていない。最後に、本願発明は、図面及び上記記載に詳細に示されているけれども、このような図及び記載は、図示又は例として示され、本願発明は、説明された実施の形態に限定されるものではない。

以下に、出願当初の請求項1を付記として記入する
ハウジング(105;250)と、
前記ハウジング(105;250)内に配置され、第1の殴打部材位置(H1)と第2殴打部材位置(H2)との間で変位可能な殴打部材(110;210)と、
前記ハウジングに装着された衝撃受け部材(130;230)と、
前記殴打部材(110;210)により前記衝撃受け部材(130;230)に殴打動作を果たさせるように設定された駆動手段(115;215)と、
前記ハウジングに装着された振動減衰装置(140;240)とを具備する衝撃マシン(100;200)であって、
前記振動減衰装置(140;240)は、
前記殴打部材(110;210)による殴打動作に応答して第1のカウンターウェート位置(CW1)と第2のカウンターウェート位置(CW2)との間で、第1の軸方向(A)に変位可能なカウンターウェート(150;250)と、
前記カウンターウェートの移動の方向を反転させるように配置されたばね動作機構(160;260)を備えた、少なくとも1つの移動反転機構(180;280)とを有し、
前記カウンターウェート(150)は、前記第1のカウンターウェート位置(CW1)と第2のカウンターウェート位置(CW2)との間にある位置に配設可能であり、この位置から、前記カウンターウェートは、前記ばね動作機構(160)を駆動することがなく、前記第1の軸方向(A)に延びた第1の距離(D1)移動可能であり、もしくは、
前記振動減衰装置(240)は、更に、第1の端面(S END1 )を有し、前記ばね動作機構(260)は、前記カウンターウェート(250)と第1の端面(S END1 )との間に配置され、また、前記ばね動作機構(160;260)は、前記カウンターウェート(250)に取着された第1のばね動作部材(261)と、前記第1のばね動作部材(261)と前記第1の軸方向(A)で直列に配置され、前記第1の端面(S END1 )と第1のばね動作部材(261)とに装着された第2のばね動作部材(262)とを有し、更に、前記第1のばね動作部材(261)は、所定の範囲-k trad ≦k 1 ≦k trad /2(k 1 ≠0)内の第1のばね定数(k 1 )を有する第1のばね特性を有し、前記第2のばね動作部材(262)は、所定の範囲k trad /5≦k 2 ≦30 * k trad 内の第2のばね定数(k 2 )を有する第2のばね特性を有し、前記k trad は、以下の式で表され、
ここで、F res は、定格パワーでの衝撃マシンの共振振動数であり、mは、カウンターウェート(250)の重量であり、もしくは、
前記振動減衰装置(540)は、更に、第1の端面(S END1 )を有し、前記ばね動作機構(560)は、前記カウンターウェート(550)と第1の端面(S END1 )との間に配設されており、前記ばね動作機構(560)は、第1のばね動作部材(562a)と第2のばね動作部材(562b)とを有し、前記第1のばね動作部材(562a)及び第2のばね動作部材(562b)の夫々の第1の端部は、前記カウンターウェート(550)に接続されており、前記第1のばね動作部材(562a)及び第2のばね動作部材(562b)の夫々の第2の端部は、前記第1の端面(S END1 )に取着されており、前記第1のばね動作部材(562a)と第2のばね動作部材(562b)とは、前記第1の軸方向(A)で互いに並列に配設されており、更に、前記第1のばね動作部材(261)は、範囲-k trad ≦k 1 ≦k trad /2(k 1 ≠0)内の第1のばね定数(k 1 )を有する第1のばね特性を有し、前記第2のばね動作部材(262)は、所定の範囲k trad /5≦k 2 ≦30 * k trad 内の第2のばね定数(k 2 )を有する第2のばね特性を有し、前記k trad は、以下の式で表され、
ここで、F res は、定格パワーでの衝撃マシンの共振振動数であり、mは、カウンターウェート(550)の重量である、
衝撃マシン。

Claims (23)

  1. ハウジング(105;250)と、
    前記ハウジング(105;250)内に配置され、第1の殴打部材位置(H1)と第2殴打部材位置(H2)との間で変位可能な殴打部材(110;210)と、
    前記ハウジングに装着された衝撃受け部材(130;230)と、
    前記殴打部材(110;210)により前記衝撃受け部材(130;230)に殴打動作を果たさせるように設定された駆動手段(115;215)と、
    前記ハウジングに装着された振動減衰装置(140;240)とを具備する衝撃マシン(100;200)であって、
    前記振動減衰装置(140;240)は、
    前記殴打部材(110;210)による殴打動作に応答して第1のカウンターウェート位置(CW1)と第2のカウンターウェート位置(CW2)との間で、第1の軸方向(A)に変位可能なカウンターウェート(150;250)と、
    前記カウンターウェートの移動の方向を反転させるように配置されたばね動作機構(160;260)を備えた、少なくとも1つの移動反転機構(180;280)とを有し、
    前記カウンターウェート(150)は、前記第1のカウンターウェート位置(CW1)と第2のカウンターウェート位置(CW2)との間にある位置に配設可能であり、この位置から、前記カウンターウェートは、前記ばね動作機構(160)を駆動することがなく、前記第1の軸方向(A)に延びた第1の距離(D1)移動可能であり、もしくは、
    前記振動減衰装置(240)は、更に、第1の端面(SEND1)を有し、前記ばね動作機構(260)は、前記カウンターウェート(250)と第1の端面(SEND1)との間に配置され、また、前記ばね動作機構(160;260)は、前記カウンターウェート(250)に取着された第1のばね動作部材(261)と、前記第1のばね動作部材(261)と前記第1の軸方向(A)で直列に配置され、前記第1の端面(SEND1)と第1のばね動作部材(261)とに装着された第2のばね動作部材(262)とを有し、更に、前記第1のばね動作部材(261)は、所定の範囲-ktrad≦k1≦ktrad/2(k1≠0)内の第1のばね定数(k1)を有する第1のばね特性を有し、前記第2のばね動作部材(262)は、所定の範囲ktrad/5≦k2≦30*ktrad内の第2のばね定数(k2)を有する第2のばね特性を有し、前記ktradは、以下の式で表され、
    ここで、Fresは、定格パワーでの衝撃マシンの共振振動数であり、mは、カウンターウェート(250)の重量であり、もしくは、
    前記振動減衰装置(540)は、更に、第1の端面(SEND1)を有し、前記ばね動作機構(560)は、前記カウンターウェート(550)と第1の端面(SEND1)との間に配設されており、前記ばね動作機構(560)は、第1のばね動作部材(562a)と第2のばね動作部材(562b)とを有し、前記第1のばね動作部材(562a)及び第2のばね動作部材(562b)の夫々の第1の端部は、前記カウンターウェート(550)に接続されており、前記第1のばね動作部材(562a)及び第2のばね動作部材(562b)の夫々の第2の端部は、前記第1の端面(SEND1)に取着されており、前記第1のばね動作部材(562a)と第2のばね動作部材(562b)とは、前記第1の軸方向(A)で互いに並列に配設されており、更に、前記第1のばね動作部材(261)は、範囲-ktrad≦k1≦ktrad/2(k1≠0)内の第1のばね定数(k1)を有する第1のばね特性を有し、前記第2のばね動作部材(262)は、所定の範囲ktrad/5≦k2≦30*ktrad内の第2のばね定数(k2)を有する第2のばね特性を有し、前記ktradは、以下の式で表され、
    ここで、Fresは、定格パワーでの衝撃マシンの共振振動数であり、mは、カウンターウェート(550)の重量である、
    衝撃マシン。
  2. 前記カウンターウェート(550)は、第1のカウンターウェート位置(CW1)と第2のカウンターウェート位置(CW2)との間にある位置に配設可能であり、この位置から、前記カウンターウェート(550)は、前記ばね動作機構(160)を駆動することがなく、前記第1の軸方向(A)に延びた第1の距離(D1)移動可能であり、
    前記ばね動作機構(560)は、前記カウンターウェート(550)内に配設されており、そして、
    前記振動減衰装置は、
    前記第1のカウンターウェート位置(CW1)に近接して配置された第1の端面(SEND1)と、
    前記第2のカウンターウェート位置(CW2)に近接して配置された第2端面(SEND2)とを有し、
    前記第1の端面(SEND1)は、前記ばね動作機構(560)が第1の端面(SEND1)に向かって移動したときに、これを受けるように配設され、また、
    前記第2の端面(SEND2)は、前記ばね動作機構が第2の端面(SEND2)に向かって移動したときに、これを受けるように配設されている、請求項1に係わる衝撃マシン。
  3. 前記ばね動作機構(560)は、予め圧縮された第1のばね動作部材を有し、この第1のばね動作部材は、所定の範囲ktrad/5≦k≦30*ktrad内の第1のばね定数(k)を有する第1のばね特性を有する請求項2に係わる衝撃マシン。
  4. 前記カウンターウェート(150)は、前記第1のカウンターウェート位置(CW1)と第2のカウンターウェート位置(CW2)との間にある位置に配設可能であり、この位置から、前記カウンターウェート(150)は、前記ばね動作機構(160)を駆動することがなく、前記第1の軸方向(A)に延びた第1の距離(D1)移動可能であり、
    前記振動減衰装置(140)は、
    前記第1のカウンターウェート位置(CW1)に近接して配置された第1の端面(SEND1)と、
    前記第2のカウンターウェート位置(CW2)に近接して配置された第2端面(SEND2)とを有し、
    前記移動反転機構は、第1の移動反転機構と第2の移動反転機構とを有し、前記第1の移動反転機構のばね動作機構は、前記カウンターウェートと第1の端面(SEND1)との間に配設され、前記前記第2の移動反転機構のばね動作機構は、前記カウンターウェートと第2の端面(SEND2)との間に配設されている、請求項1に係わる衝撃マシン。
  5. 前記第1のばね動作機構は、前記第1の端面(SEND1)に取着され、また、前記第1のばね動作機構は、カウンターウェートが前記第1の端面(SEND1)のに向かって移動したときに、これを受けように配設されている請求項4に係わる衝撃マシン。
  6. 前記第2のばね動作機構(170)は、前記第2の端面(SEND2)に取着され、また、前記第1のばね動作機構(160)は、カウンターウェート(150)が前記第1の端面(SEND1)に向かって移動したときに、これを受けように配設されている請求項4又は5に係わる衝撃マシン。
  7. 前記第1のばね動作機構(260)は、前記カウンターウェートに取着されており、また、前記第1の端面は、前記カウンターウェートが、前記第1のカウンターウェート位置(CW1)に向かって移動したときに、前記第1のばね動作機構を受けるように配設されている請求項4又は6に係わる衝撃マシン。
  8. 前記第2のばね動作機構は、前記カウンターウェートに装着されており、また、前記第2の端面は、前記カウンターウェートが、前記第1のカウンターウェート位置(CW1)に向かって移動したときに、前記第2のばね動作機構を受けるように配設されている請求項4、5又は7に係わる衝撃マシン。
  9. 前記第1のばね動作機構は、前記カウンターウエイと第1の端面との間にある位置に配設可能であり、この位置から、前記第1のばね動作機構は、前記第1のばね動作機構駆動することがなく、前記第1の軸方向に延びた第1の距離(D1)移動可能である請求項4,6又は8に係わる衝撃マシン。
  10. 前記第2のばね動作機構は、前記カウンターウェートと第2の端面との間にある位置に配設可能であり、この位置から、前記第2のばね動作機構は、前記第2のばね動作機構を駆動することがなく、前記第1の軸方向に延びた第1の距離(D1)移動可能である請求項5,7又は9に係わる衝撃マシン。
  11. 前記第1のばね動作機構は、付勢される第1のばね動作部材を有し、及び/又は前記第2のばね動作機構は、付勢される第2のばね動作部材を有する請求項4乃至10のいずれか1に係わる衝撃マシン。
  12. 前記第1のばね動作部材と第2のばね動作部材(272)とは、前記第1の軸方向(A)に直列又は並列に配置されており、前記第1のばね動作部材(261)は、所定の範囲-ktrad≦k1≦ktrad/2(k1≠0)内の第1のばね定数(k1)を有する第1のばね特性を有し、前記第2のばね動作部材(262)は、所定の範囲2ktrad≦k2≦30内の第2のばね定数(k2)を有する第2のばね特性を有する請求項1に係わる衝撃マシン。
  13. 前記第1のばね動作部材と第2のばね動作部材(272)とは、前記第1の軸方向(A)に直列又は並列に配置されており、前記第1のばね動作部材(261)は、所定の範囲-ktrad≦k1≦ktrad/2(k1≠0)内の第1のばね定数(k1)を有する第1のばね特性を有し、前記第2のばね動作部材(262)は、所定の範囲ktrad/5≦k2≦30内の第2のばね定数(k2)を有する第2のばね特性を有する請求項1に係わる衝撃マシン。
  14. 前記カウンターウェート(150;250)に働くばね動作機構の第2のばね定数(k)は、50%未満、又は30%未満、又は20%未満、又は10%未満の計算値からの偏差値で、以下の式から決定され、
    ここで、fは、定格パワーでの衝撃マシンの共振振動数を、kは、ばね定数、mは、カウンターウェート(150;250)の重量、Dは、前記第1の距離、そして、bは、前記移動反転機構(160;260)の少なくとも1つのばね動作機構の圧縮距離である、請求項2乃至11のいずれか1に係わる衝撃マシン。
  15. 前記第1の距離(D)は、前記第1のカウンターウェート位置(CW1)と第2のカウンターウェート位置(CW2)との間の距離の少なくとも20%、又は少なくとも40%、又は少なくとも60%、又は少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%である請求項1乃至11、及び14のいずれか1に係わる衝撃マシン。
  16. 第1のばね動作部材(261)と、第2のばね動作部材(262)とが、直列又は並列に配置されており、第1のばね動作部材(261)の第1のばね定数は、第2のばね動作部材(262)の第2のばね定数よりも小さく、また、第1のばね定数は、前記第1のカウンターウェート位置(CW1)と第2のカウンターウェート位置(CW2)との間の距離の少なくとも10%、又は少なくとも15%、又は少なくとも20%、又は少なくとも25%に対応した距離を与え、そして、前記第2のばね定数は、前記第1のカウンターウェート位置(CW1)と第2のカウンターウェート位置(CW2)との間の残りの距離を与える、請求項1,12又は13に係わる衝撃マシン。
  17. 前記第1のばね定数は、前記第2のばね定数の少なくとも50%未満である請求項16に係わる衝撃マシン。
  18. 前記殴打部材(110;210;310)、第1の殴打部材位置(HE1)と第2の殴打部材位置(HE2)との間の線形方向の移動を可能にさせる殴打部材の案内手段(120、220,320)を更に具備する請求項1乃至17のいずれか1に係わる衝撃マシン。
  19. 前記カウンターウェート(350)の、第1のカウンターウェート位置(CW1)と第2のカウンターウェート位置(CW2)との間の線形方向の移動を可能にさせるカウンターウェートの案内手段(381)を更に具備する請求項1乃至18のいずれか1に係わる衝撃マシン。
  20. 前記衝撃受け部材(130;230)は、作業工具である請求項1乃至19のいずれか1に係わる衝撃マシン。
  21. この衝撃マシン(100;200)は、手で支持するものである請求項1乃至20のいずれか1に係わる衝撃マシン。
  22. この衝撃マシンは、他のマシン、好ましくは、例えば、掘削機、バックホーローダ、又はスキッドステアリングのような土木建設マシンに装着されるように構成されている請求項1乃至21のいずれか1に係わる衝撃マシン。
  23. 前記殴打部材Hの重量は、カウンターウェート(150;250)の重量(m)の20%と300%との間に対応している請求項1乃至22のいずれか1に係わる衝撃マシン。
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