JP2014147989A - 打撃工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動低減機能が低下することを抑制できる電気ハンマを提供する。
【解決手段】直動して打撃力を発生するピストン21及び打撃子28と、ピストン21及び打撃子28の動作方向に沿って移動可能に設けられ、かつ、振動を低減するウェイト37と、を有する電気ハンマ10であって、ウェイト37の移動方向で両側に設けられたコイルばね38a,38bと、ピストン21及び打撃子28を支持し、かつ、コイルばね38a,38bを介してウェイト37を支持するモータハウジング14と、一端がモータハウジング14に連結され、かつ、他端がウェイト37に連結されることにより、ウェイト37が、中心線Cに対して交差する方向に移動することを規制する複数のリンク44a,44bと、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気ハンマやハンマドリル等のように、先端工具に打撃力を与えて所定の作業を行う打撃工具に関し、特に、振動低減機構を備えた打撃工具に関する。
一般に、電気ハンマやハンマドリル等の打撃工具は、電動モータの回転運動をピストンの往復運動に変換し、ピストンの動力を打撃子を介して先端工具に伝達する構造を有する。このような打撃工具は、打撃子が先端工具を連続的に打撃することにより振動が発生する。そこで、振動抑制機構を備えた打撃工具が提案されており、その一例が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された打撃工具は本体ハウジングを有し、本体ハウジングの内部に、電動モータ及びピストンと、電動モータの回転運動をピストンの往復運動に変換する動力変換機構と、ピストンと共に往復動する打撃子とが設けられている。また、打撃工具は振動低減機構を備えている。
振動低減機構は、本体ハウジングの外壁に連続して設けた防振室を有する。防振室の内部には支持軸が設けられている。支持軸の中心線は、打撃子が往復運動する中心線と平行である。また、支持軸を中心として複数のウェイトが設けられている。複数のウェイト同士は、質量が異なる。複数のウェイトはそれぞれ円筒形状に構成されており、複数のウェイトは、同心状に、かつ、支持軸を中心とする半径方向で内側から外側に向けて配置されている。複数のウェイトは、支持軸に対して中心線に沿った方向に移動可能であり、複数のウェイト同士は、中心線に沿った方向で相対的に移動可能である。さらに、防振室の内部において、中心線に沿った方向で複数のウェイトの両側には、それぞれスプリングが配置されている。複数のウェイトに対してそれぞれ設けられたスプリングは、ばね定数が異なる。
特許文献1に記載された打撃工具は、打撃子により先端工具が打撃されて本体ハウジングが振動する。複数のウェイトは、振動周波数に対応して中心線に沿った方向に振動し、スプリングが伸縮することで振動が低減される。
特開昭52−109673号公報
しかしながら、特許文献1に記載された打撃工具は、複数のウェイトのいずれかが、中心線に対して交差する方向に動作する可能性があった。その結果、ウェイトが防振室の内面に接触すること、ウェイト同士が接触すること、ウェイトと支持軸との摩擦抵抗が増加すること、等の現象が起き、振動低減機能が低下する問題があった。また、ウェイトの往復動の全行程に渡って、ウェイトが支持軸に接触したり、ウェイト同士が接触したりするため、ウェイトの動作に対する摩擦の影響が大きかった。
本発明の目的は、振動低減機能が低下することを抑制できる、打撃工具を提供することにある。
一実施形態の打撃工具は、直動して打撃力を発生する動作部材と、前記動作部材の動作方向に沿って移動可能に設けられ、かつ、前記動作部材の動作により生じる振動を低減する慣性質量体と、を有する打撃工具であって、前記動作部材を支持する工具本体と、前記工具本体と前記慣性質量体との間に介在され、かつ、前記慣性質量体を前記動作部材の動作方向に沿って移動可能に支持する支持部材と、一端が前記工具本体に連結され、かつ、他端が前記慣性質量体に連結されることにより、前記慣性質量体が、前記動作部材の動作方向に対して交差する方向に移動することを規制する複数の連結部材と、を備えている。
本発明によれば、慣性質量体が動作部材の動作方向に対して交差する方向に移動することを防止できる。したがって、振動低減機能が低下することを抑制できる。
本発明の実施形態である電気ハンマの外観図である。 図1に示す電気ハンマの断面図である。 図2に示す電気ハンマの要部を示す断面図である。 図2に示す電気ハンマの要部を示す断面図である。 図2に示す電気ハンマの要部を示す断面図である。 図2に示す電気ハンマの要部を示す断面図である。 図2に示す電気ハンマの要部を示す断面図である。 図2に示す電気ハンマの要部を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1、図2には、本発明の打撃工具の一例である電気ハンマ10が示されている。電気ハンマ10は、工具本体11と、工具本体11の外部に設けたスイッチハンドル12と、工具本体11の外部に設けたサイドハンドル13とを有する。工具本体11は、モータハウジング14と、モータハウジング14に固定されたカバー15と、モータハウジング14に固定されたシリンダケース16と、モータハウジング14に連続された収容部17と、を備えている。モータハウジング14の内部には電動モータ18が設けられている。電動モータ18は、電力が供給されて回転軸19が回転するように構成されている。モータハウジング14の胴部14aは筒形状を有している。回転軸19の外周にはギヤ19aが形成されている。カバー15の内部からシリンダケース16の内部に亘り、運動変換機構20が設けられている。また、シリンダケース16の内部にはピストン21が設けられている。
運動変換機構20は、回転軸19の回転運動をピストン21の往復運動に変換する機構であり、運動変換機構20は、減速機22及びコンロッド23を有する。減速機22は、ギヤ19aに噛み合わされた第1ギヤ24と、第1ギヤ24に噛み合わされた第2ギヤ25とを有する。回転軸19の中心線A、第1ギヤ24の中心線、第2ギヤ25の中心線は、共に平行に配置されている。第2ギヤ25の歯数は第1ギヤ24の歯数よりも多い。
また、第2ギヤ25と一体回転するクランクシャフト26が設けられている。クランクシャフト26の中心線は第2ギヤ25の中心線と同軸であり、クランクシャフト26の中心線方向の端部には、支持軸27が設けられている。支持軸27は、クランクシャフト26の中心線から偏心した位置に設けられている。コンロッド23の長手方向の一端は、支持軸27に対して回転可能に連結されており、コンロッド23の長手方向の他端は、ピストン21に対して回転可能に連結されている。
シリンダケース16は円筒形状に構成されており、シリンダケース16の内部に打撃子28が設けられている。ピストン21及び打撃子28が、本発明の動作部材に相当する。打撃子28は、シリンダケース16の中心線Bに沿った方向に動作可能である。打撃子28は、シリンダケース16と同軸の筒形状に構成されている。打撃子28における中心線Bに沿った方向の端部は、壁28aにより塞がれている。壁28aは、打撃子28の中心線Bに沿った方向で、モータハウジング14とは反対側の端部に設けられている。ピストン21は打撃子28の内部に移動可能に設けられている。ピストン21は、中心線Bに沿って直動、具体的には往復動作可能である。ピストン21におけるコンロッド23の長手方向の一部は、打撃子28の内部に位置している。また、打撃子28の内部におけるピストン21と壁28aとの間に、空気室29が設けられている。
さらに、シリンダケース16におけるモータハウジング14とは反対側の端部に、筒形状のホルダ30が取り付けられている。ホルダ30の内部には先端工具31が取り付けられている。先端工具31は棒状であり、先端工具31は、打撃子28及びピストン21と同軸に支持されている。ホルダ30は、先端工具31を取り付け及び取り外しできる構造である。さらにまた、シリンダケース16の内部において、打撃子28と先端工具31との間に中間子32が設けられている。中間子32は、打撃子28及びピストン21と同軸に設けられており、中間子32は、シリンダケース16及びホルダ30の内部で、中心線Bに沿った方向に移動可能である。
上記のように構成された電気ハンマ10は、電動モータ18に電力が供給されて回転軸19が所定方向に回転する。回転軸19のトルクは、減速機22を経由してクランクシャフト26に伝達される。第2ギヤ25の回転速度は、第1ギヤ24の回転速度よりも低速となるため、回転軸19からクランクシャフト26に伝達されるトルクが増幅される。コンロッド23は、クランクシャフト26から伝達される動力により動作する。コンロッド23に連結されたピストン21は、シリンダケース16の内部、具体的には打撃子28の内部で往復運動する。空気室29の圧力は、ピストン21の往復運動により上昇と下降とを繰り返し、打撃子28は空気室29の圧力でシリンダケース16内を直動して中間子32を打撃する。中間子32に加えられた打撃力は先端工具31に伝達され、先端工具31が被削材33を加工、例えば、削る、はつる、破砕する。
電気ハンマ10は、ピストン21の往復動作、及び打撃子28が中間子32を打撃するけ動作の反力により、一定周期の振動が発生する。電気ハンマ10は振動を低減するために振動低減機構34を備えている。振動低減機構34は収容部17を備えており、収容部17は筒形状に構成されている。収容部17は、モータハウジング14の胴部14aから、中心線Bに沿った方向に延ばされている。胴部14aは、中心線A,Bの両方を含む平面内で、中心線Bに沿った方向に延ばされている。中心線A,Bを含む平面内で収容部17の中心線Cは中心線Bと平行である。収容部17は、中心線Cに沿った方向で胴部14aとは反対側の端部は開口されており、収容部17の開口されている箇所を覆うカバー35が設けられている。カバー35は、円板形状部35aと、円板形状部35aの外周に連続して設けられた円筒部35bとを有する。円筒部35bは、収容部17の内部に配置されている。
さらに、収容部17の内部36には慣性質量体としてのウェイト37が設けられている。ウェイト37は金属材料により一体成形されている。ウェイト37の移動方向における両側に、支持部材としてのコイルばね38a,38bがそれぞれ設けられている。2個のコイルばね38a,38bは弾性体であり、コイルばね38a,38bは共に金属材料により構成された圧縮ばねである。2個のコイルばね38a,38bは、荷重が加えられていない状態で、軸長、外径、ばね定数が同じである。コイルばね38a,38bは、中心線Cに沿った方向に伸縮する。ウェイト37は、コイルばね38a,38bの伸縮により、中心線Cに沿った方向に移動可能である。
ウェイト37には、中心線Cに沿った方向の両端に突起37a,37bが設けられている。また、胴部14aにおける収容部17の内部36に露出する箇所に突起14bが設けられている。一方のコイルばね38aは、中心線Cと同軸に配置されている。突起14b,37aは円柱形状であり、突起14b,37aは外径が同じである。コイルばね38aは、ウェイト37と胴部14aとの間に介在されている。コイルばね38aの端部は、突起14b,37aの外周に沿って配置されている。コイルばね38aは突起14b,37aにより、中心線Cを中心とする半径方向に移動することが防止されている。
また、カバー35の円板形状部35aにも突起35cが設けられている。コイルばね38bは、中心線Cと同軸に配置されている。突起35c,37bは円柱形状であり、突起35c,37bは外径が同じである。コイルばね38bは、ウェイト37とカバー35との間に介在されている。コイルばね38bの端部は、突起35c,37bの外周に沿って配置されている。コイルばね38bは突起35c,37bにより、中心線Cを中心とする半径方向に移動することが防止されている。
ウェイト37は、2個のコイルばね38a,38bに支持された状態で中心線Cに沿った方向に移動可能である。このように、電気ハンマ10は、ピストン21及び打撃子28の動作方向と、ウェイト37の移動方向とを平行にすることが可能な構造である。また、振動低減機構34は、ウェイト37、2個のコイルばね38a,38b、収容部17、胴部14a、カバー35等により構成されている。さらに、ウェイト37が中心線Cに対して交差する方向に移動することを規制する規制機構39が設けられている。
(実施の形態1)
規制機構39の実施の形態1を、図3〜図5を参照して説明する。ウェイト37を貫通する2つの穴40が設けられており、穴40同士は接続されている。各穴40には支持ピン41a,41bが別個に設けられている。2本の支持ピン41a,41bは、中心線Cに沿った方向で同じ位置に設けられ、かつ、中心線Cを隔てて反対側に配置されている。また、収容部17の内面には2個のマウント部42a,42bが固定されている。2個のマウント部42a,42bは、中心線Cに沿った方向で同じ位置に設けられ、かつ、中心線Cを隔てて反対側に配置されている。マウント部42aには支持ピン43aが設けられ、マウント部42bには支持ピン43bが設けられている。支持ピン43a,43bが、本発明の第2支持ピンに相当する。
そして、支持ピン41aと支持ピン43aとを連結するリンク44aが設けられている。リンク44aは金属材料により一体成形されている。リンク44aには穴45が設けられており、穴45に支持ピン41aが回転可能に挿入されている。リンク44aには長穴46が設けられている。穴45及び長穴46は、リンク44aの長手方向で異なる位置に配置されている。長穴46はリンク44aの長手方向に沿って延ばされている。支持ピン43aが長穴46に回転可能に、かつ、長穴46の長さ方向に移動可能に挿入されている。リンク44aは、支持ピン41aを支点として所定角度の範囲内で回動可能である。
また、支持ピン41bと支持ピン43bとを連結するリンク44bが設けられている。リンク44a,44bが、本発明の連結部材に相当する。リンク44bは金属材料により一体成形されている。リンク44bには穴47が設けられており、穴47に支持ピン41bが回転可能に挿入されている。穴45,47が、本発明における第1の穴に相当する。リンク44bには長穴48が設けられており、長穴48はリンク44bの長手方向に延ばされている。穴47及び長穴48は、リンク44bの長手方向で異なる位置に配置されている。支持ピン43bが長穴48に回転可能に挿入されている。リンク44bは、支持ピン41bを支点として所定角度の範囲内で回動可能である。
規制機構39は、リンク44a,44b、支持ピン41a,41b,43a,43b、マウント部42a,42b等により構成されている。支持ピン41a,41bが、本発明の第1支持ピンに相当する。各支持ピンの長さ方向は、中心線Cに対して垂直な方向である。長穴46,48が、本発明における第2の穴に相当する。
電気ハンマ10は、打撃子28による打撃を行っていない状態、つまり、非作業状態にあると、図3のように、2個のコイルばね38a,38bの力がウェイト37に加えられており、ウェイト37が中心線Cに沿った方向の所定位置で停止している。この時、支持ピン41a,41b,43a,43bの中心は一直線上に並ぶ。
一方、前記と同様にピストン21が往復運動し、かつ、打撃子28による打撃が行われると、工具本体11が中心線Bに沿った方向に振動する。振動がコイルばね38a,38bを介してウェイト37に伝達され、ウェイト37は中心線Cに沿った方向に振動する。ウェイト37が振動するとき、コイルばね38a,38bは伸縮する。振動低減機構34は、ウェイト37の質量、コイルばね38a,38bのばね定数により決定される共振周波数を中心とした範囲の振動を吸収する。
ここで、リンク44aは支持ピン41aに対して回転可能に連結されており、支持ピン43aは長穴46内で移動可能である。リンク44bは支持ピン41bに対して回転可能に連結されており、支持ピン43bは長穴48内で移動可能である。このため、ウェイト37が中心線Cに沿った方向に移動すると、リンク44aの長手方向における長穴46の内面の端部と、支持ピン43aの外面との隙間量の範囲、及びリンク44bの長手方向における長穴48の内面の端部と、支持ピン43bの外面との隙間量の範囲で、ウェイト37が中心線Cに沿った方向に移動することが可能である。ウェイト37が中心線Cに沿った方向に移動する際に、ウェイト37と接触する部材はコイルばね38a,38b、リンク44a及びリンク44bのみとなるので、ウェイト37の移動時に発生する摩擦の影響を小さくすることができる。
図4、図5は、ウェイト37が中心線Cに沿って円板形状部35aに近づく向きで移動した例である。図5では、リンク44aの長手方向における長穴46の内面の端部と、支持ピン43aの外面とが接触し、リンク44bの長手方向における長穴48の内面の端部と、支持ピン43bの外面とが接触している。リンク44a,44bが図5の状態にあると、ウェイト37が円板形状部35aにそれ以上近づく向きで移動することはなく、ウェイト37が停止する。なお、ウェイト37は、上記と同様の原理により胴部14aに近づく向きにも移動する。
次に、ウェイト37を中心線Cに対して交差する方向に移動させようとする力が生じた場合の作用を説明する。例えば、図4、図5でウェイト37を左側に向けて移動させようとする力が生じたとする。すると、長穴48の内面のうち、リンク44bの長手方向で支持ピン41bから遠い方の端部が、支持ピン43bの外面に接触し、ウェイト37が図4、図5で左側に向けて移動することが規制される。
これとは逆に、図4、図5でウェイト37を右側に向けて移動させようとする力が生じたとする。すると、長穴46の内面におけるリンク44aの長手方向で支持ピン41aから遠い方の端部が、支持ピン43aの外面に接触し、ウェイト37が図4、図5で右側に向けて移動することが防止される。
ここで、支持ピン41aの外周面と、穴45の内周面とが接する面は、中心線Cの方向に対して曲がった曲面である。このため、中心線Cに対して交差する方向に力が加わった際に摩擦力が急激に増大することが抑制される。同様に、長穴46の内周面と、支持ピン43aの外周面とが接する面が、中心線Cの方向に対して曲がった曲面である。このため、中心線Cに対して交差する方向に力が加わった際に、摩擦力が増大することが抑制される。したがって、ウェイト37は中心線Cに沿った方向に移動可能であり、ウェイト37は横方向、斜め方向、つまり、中心線Cに対して交差する方向に力が加わった際、またはウェイト37を中心線Cを中心として回転させる方向の力が加わった際に、ウェイト37の動きが急激に悪くなることが抑制される。
規制機構39は、ウェイト37が中心線Cに対して交差する方向に移動することを抑制する。ウェイト37が中心線Cに対して交差する方向に移動する移動量、すなわち、振幅が増加することを防止できる。より具体的には、ウェイト37が中心線Cに対して交差する方向に移動する量を、リンク44a,44b、支持ピン41a,41b,43a,43bにより制限している。したがって、ウェイト37は、収容部17、マウント部42a,42b、円筒部35bに接触することがなく、振動低減機構34の振動低減性能が低下することを抑制できる。
また、ウェイト37に2つの穴40が設けられており、かつ、2つの穴40にそれぞれ形成した内面40a同士は、中心線Cから離れるに伴い中心線Cに沿った方向の間隔が広くなる向きで傾斜している。このため、ウェイト37が中心線Cに沿った方向に動作するときに、リンク44a,44bがウェイト37の運動を妨げることがない。さらに、ウェイト37を貫通する軸等を設けずに済むため、振動低減機構34を安価に得ることができる。
(実施の形態2)
次に、図2の電気ハンマ10に設けられた規制機構39の実施の形態2を、図6〜図8を参照して説明する。図6〜図8に示す構成において、図3〜図5の構成と同じ部分については、図3〜図5の符号を同じ符号を付してある。規制機構39の実施の形態2は、リンク44a,44bの構成が実施の形態1とは異なる。リンク44aには穴50a及び長穴49が設けられている。穴50a及び長穴49は、リンク44aの長手方向で異なる位置に配置されている。支持ピン41aは長穴49に回転可能に、かつ、長穴49の長手方向に移動可能に挿入されている。支持ピン43aは穴50aに回転可能に挿入されている。リンク44aは、支持ピン43aを支点として所定角度の範囲内で回動可能である。
リンク44bには、穴50b及び長穴51が設けられている。穴50b及び長穴51は、リンク44bの長手方向で異なる位置に設けられている。支持ピン41bは長穴51に回転可能に、かつ、長穴51の長さ方向に移動可能に挿入されている。支持ピン43bは、穴50bに回転可能に挿入されている。リンク44bは、支持ピン43bを支点として所定角度の範囲内で回動可能である。
支持ピン41a,41bが、本発明の第1支持ピンに相当し、支持ピン43a,43bが、本発明の第2支持ピンに相当する。長穴49,51が、本発明における第1の穴に相当し、穴50a,50bが、本発明における第2の穴に相当する。
図6〜図8に示す規制機構39を備えた電気ハンマ10が非作業状態にあると、図6のように、2個のコイルばね38a,38bの力がウェイト37に加えられており、ウェイト37が中心線Cに沿った方向の所定位置で停止している。この時、支持ピン41a,41b,43a,43bの中心は一直線上に並ぶ。図6〜図8に示された振動低減機構34は、図3〜図5に示された振動低減機構34と同じ原理で振動を低減する。
一方、図6〜図8に示す規制機構39は、リンク44aは支持ピン43aに対して回転可能に連結されており、支持ピン41aは長穴49内で回転可能である。また、リンク44bは支持ピン43bに対して回転可能に連結されており、支持ピン41bは長穴51内で回転可能である。このため、ウェイト37は、支持ピン41aが長穴49内でリンク44aの長手方向に移動可能な量と、支持ピン41bが長穴51内でリンク44bの長手方向に移動可能な量とに応じて、中心線Cに沿った方向に移動可能である。
図7、図8は、ウェイト37が円板形状部35aに近づく向きで移動する例である。図8は、支持ピン41aが、長穴49内でリンク44aの長手方向で支持ピン43aから最も離れた位置に移動し、支持ピン41bが、長穴51内でリンク44bの長手方向で支持ピン43bから最も離れた位置に移動した例である。リンク44a,44bが図8の状態になると、ウェイト37が円板形状部35aに近づく向きで移動することが規制され、ウェイト37が停止する。なお、上記と同様の原理により、ウェイト37は胴部14aに近づく向きにも移動する。
次に、ウェイト37中心線Cに対して交差する方向に移動させようとする力が生じた場合の作用を説明する。例えば、図7、図8でウェイト37を左側に向けて移動させようとする力が生じたとする。すると、支持ピン41bが長穴51内でリンク44aに最も近づくと、ウェイト37がそれ以上、図7、図8で左側に向けて移動することが規制される。これとは逆に、図7、図8でウェイト37を右側に向けて移動させようとする力が生じたとする。すると、支持ピン41aが長穴49内でリンク44bに最も近づくと、ウェイト37がそれ以上、図7、図8で右側に向けて移動することが規制される。
図6〜図8に示す規制機構39は、ウェイト37が中心線Cに対して交差する方向に移動することを抑制できる。より具体的には、ウェイト37が中心線Cに対して交差する方向に移動する量を、リンク44aの長手方向における長穴49の長さ、及びリンク44bの長手方向における長穴51の長さに応じて制限している。したがって、ウェイト37が、収容部17、マウント部42a,42b、円筒部35bに接触することを防止できる、振動低減機構34の振動低減性能が低下することを抑制できる。
なお、電気ハンマ10で発生する振動の共振周波数は、減衰等の影響により理論値よりも低くなり、共振する周波数帯が理論値よりも広くなる。このため、理論上の共振点を中心とし、かつ、一定の幅を有する周波数帯の振動を低減するために、理論上の共振点は実際の振動数に対して高く設定するとよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、複数の連結部材としてのリンクは、3本以上設けることも可能である。リンクを3本以上設ける場合、中心線に対して垂直な平面内で、中心線の周囲に所定の角度を隔てて3本以上のリンクを放射状に配置すればよい。また、上記実施形態の打撃工具は、連結部材に穴を設け、ウェイト及び工具本体にピンを設けた構造である。本発明の打撃工具は、連結部材にピンを設け、工具本体及びウェイトに穴、長穴を設ける構造を含む。また、リンクの本数に合わせて、支持ピンの数を決定することは当然である。リンクを3本以上設けると、中心線に対して垂直な平面内で、3本以上のリンクが放射状に配置されている方向において、ウェイトが中心線に対して交差して移動しようとしても、そのウェイトの移動量を制限できる。
また、本発明の打撃工具は、電動モータの中心線と、打撃子の中心線とが交差している構造の他、電動モータの中心線と打撃子の中心線とが平行である構造、電動モータの中心線と打撃子の中心線とが同軸である構造を含む。さらに、本発明の弾性体は、金属製のコイルばね、ゴム状弾性体、エラストマーを含む。金属製のコイルばねは、圧縮ばね及び引張りばねを含む。
本発明の連結部材は、工具本体に直接連結されている構造、工具本体に対して別部材を介して間接的に連結されている構造を含む。本発明の打撃工具は、対象物を先端工具で削る電気ハンマの他、先端工具で釘を打撃して釘を対象物に打ち込む釘打ち機、先端工具としてのドライバビットに、回転力及び打撃力を与えるハンマドライバ、先端工具としてのドリルビットに、回転力及び打撃力を与えるハンマドリル等を含む。
21…ピストン、 28…打撃子、 37…ウェイト、 10…電気ハンマ、 38a,38b…コイルばね、 14…モータハウジング、 44a,44b…リンク、 41a,41b,43a,43b…支持ピン、 45,47,50a,50b…穴、 46,48,49,51…長穴。

Claims (5)

  1. 直動して打撃力を発生する動作部材と、前記動作部材の動作方向に沿って移動可能に設けられ、かつ、前記動作部材の動作により生じる振動を低減する慣性質量体と、を有する打撃工具であって、
    前記動作部材を支持する工具本体と、
    前記工具本体と前記慣性質量体との間に介在され、かつ、前記慣性質量体を前記動作部材の動作方向に沿って移動可能に支持する支持部材と、
    一端が前記工具本体に連結され、かつ、他端が前記慣性質量体に連結されることにより、前記慣性質量体が、前記動作部材の動作方向に対して交差する方向に移動することを規制する複数の連結部材と、
    を備えている、打撃工具。
  2. 前記支持部材は、前記慣性質量体の移動方向の両側に設けられた弾性体である、請求項1に記載の打撃工具。
  3. 前記慣性質量体に設けた複数の第1支持ピンと、
    前記工具本体に設けた複数の第2支持ピンと、
    前記複数の連結部材にそれぞれ設けられ、かつ、前記第1支持ピンが回転可能に挿入される第1の穴と、
    前記複数の連結部材にそれぞれ設けられ、かつ、前記第2支持ピンが回転可能に挿入される第2の穴と、
    を備えている、請求項1または2に記載の打撃工具。
  4. 前記第2の穴は、前記第2支持ピンが前記連結部材の長手方向に移動可能な長穴である、請求項3に記載の打撃工具。
  5. 前記第1の穴は、前記第1支持ピンが前記連結部材の長手方向に移動可能な長穴である、請求項3に記載の打撃工具。
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