JP2016502913A - 応力分散性及び/又は締着組み合わせ性能特性を有する伸展性締着部材を含む着用可能物品、並びに締着組み合わせ性能特性の試験及び選択方法 - Google Patents

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Abstract

その端部に近接して締着具を有する伸展性締着部材を備える着用可能物品が開示される。締着部材は極めて伸展性であってよく、また、ファスナーの使用時の分力の分配に影響を及ぼし、その縁部に沿って締着部材が折れ曲がる又は裏返る可能性、及び締着具の縁部が、それが取り付けられている表面から離れて持ち上げられる可能性を低減する、構造機能及び形状特性を有し得る。締着具、及び物品上で付随するランディング区域を形成する材料は、着用状態で予期せぬ剥がれに対して更なる耐性をもたらす性能属性を有する締着組み合わせを形成するように選択され得る。

Description

一部の着用可能物品は、締着部材を含めて製造される。例えば、数種類のおむつは、相対する向きに配置された一対の側面締着部材が、シャーシの第1腰部領域の各側面から横方向に延在し、各締着部材はその外側末端又は末端付近に位置する締着具を有し、シャーシの第2腰部領域に配置された締着部受容区域(「ランディング区域」)に取り付け又は接着されるよう適合されて製造されている。締着部材は、部分的に又は全体が不織布ウェブ材料で形成され得る。幾つかの例において、締着部材は、1層以上の不織布ウェブ材料と1層以上又は1ストランド以上のポリマー弾性材のラミネートで少なくとも部分的に形成され、少なくとも、適用及び使用時に締着部材が引っ張られる方向で、弾性的伸展性であるように、形づくられ適合される。1つのタイプは、おむつの後側腰部領域から延在する締着部材を有し、また、おむつを適用する人(以下「適用者」)がおむつを表面上に開いて置き、おむつの後側領域を、横になった着用者の臀部の下になるようにして、着用者の脚の間から手前にシャーシを当て、胴体下側の前側まで包み込み、後側腰部領域から臀部の回りに各締着部材を引っ張り、締着具を介して各締着部材の端を前側領域に取り付け、これにより着用者周囲に、ウエストバンド及びパンツ様構造を形成することができるよう意図されている。おむつが適用されるとき、各締着部材は臀部で着用者の皮膚に直接接触し得る。
締着部材を有する幾つかのおむつの例において、着用者の臀部の皮膚のかなりの面積が覆われるように締着部材を形成することが望ましいことがある。これには、数多くの理由の中でも次の2つが挙げられ得る:第1は、締着部材における張力の垂直分力を、小さい面積よりもむしろ大きい面積の皮膚に分散することにより得られる快適さであり、第2は、外観である。
また、比較的感触が柔らかく、柔軟で、伸縮性の材料で、締着部材を形成することが望ましいこと場合がある。この目的には、快適さが挙げられ得る。
締着部材は、適用時に強く引っ張ることにより、及び着用者の臀部の動きにより(特におむつがぴったりフィットして適用されている場合)もたらされる、様々な力を受けることがある。これらの力は、様々な望ましくない影響をもたらし得る。典型的な締着部材(例えば、おむつの後側腰部領域から延在するもの)は、その外側末端よりも内側末端の方が長い。この全般的な形状は、例えば、着用者の臀部回りによりよくフィットし、締着部材が後側腰部領域に接合される位置に沿ってより長い長さに横方向張力をよりよく分散し、これにより締着部材の内側末端に隣接する線又は位置に沿って破断する可能性を低減させることができるよう、組み込まれ得る。反対に、外側末端(典型的にはこれに隣接して締着具が取り付けられる)が比較的短いことにより、適用者は親指と人差し指の間で単につまむことにより引っ張ることができ、つままれた短い外側末端を望む位置に単に配置することにより、締着の点又は領域の選択及び配置が容易になる。この全般的な形状は、横方向の張力を、締着部材の長い内側領域から短い外側末端領域に集中させる結果をもたらす。この集中は、伸縮性と相まって、締着部材内での長手方向の分力を形成する。
締着部材の内部で長手方向の分力が作用することによって、そのパネル領域及び/又はその伸展性区域のような締着部材の一部分が、所望せずして着用者から離れるように横方向に折れ曲がるか、裏返るか、又は引張力の方向に沿って集束若しくは「ローピング」してしまい、結果として、皮膚被覆領域が減少し、小さな皮膚領域に垂直力の集中する可能性が生じ得る。最良の外観、均等な力の分配、及び着用者の快適さのために、皮膚被覆を最大化する目的のため、締着部材のパネル領域は、その状況下で可能な限り最長の長さ(シャーシに沿って長手方向に)を有するように形成され得る。長さを増すことにより、パネル領域を形成する材料の面積が増大する。パネル領域の長さ及び表面積を増大させることにより、上縁部又は下縁部のいずれかに隣接するパネル領域材料の望ましくない折れ曲がり/裏返り/ローピングが起こり易くなり得、これは特に、着用者が腰を屈曲させているときに起こる可能性が高くなる。この問題は、「テープ」タイプの締着部材において、より明白であり得る。テープタイプでは、締着具を支持し締着部材の末端領域を形成している比較的短いタブ部材が、比較的長いサイドパネル領域に接合し、これにより、パネル領域が終端しタブ部材が延出する場所で、締着部材の長さが段階的に減少する。パネル領域及び/又はその伸展性区域は、極めて伸展性(及び比較的柔軟)であり、比較的短いタブ部材周辺では、折れ曲がり裏返る傾向があり得る。
締着部材の末端領域を形成している層が、末端領域ですぐ内側の領域を形成している材料層と長さが同一の広がりを持つか又はこれより長いような例において、パネル領域の縁部に隣接する位置での折れ曲がり/裏返りは起こりにくくなり得るが、これは、締着部材内の横方向張力から生じる長手方向の分力が、末端領域に分配され得るからである。しかしながら、その結果、そのような長手方向の分力は、締着具の横方向縁部で、又はその近くで作用し、締着具に屈曲又は「凹み」を生じるのに寄与し得る。すなわち、横方向の縁部を上に巻き上げ、取り付けられている面から引き離すのに寄与し得る。例えば、あるタイプのおむつ締着部材には、フック材料の断片、面ファスナー式締着装置(例えば、3MのAPLIX又はVELCRO面ファスナーシステム)の構成要素からなる締着具が含まれ得る。対応するループ側構成要素の断片は、おむつの前側腰部領域外側にあるランディング区域に配置することができ、これによりフック側断片がランディング区域に押し付けられたときに接合が可能になる。別の例は、ランディング区域に配置された滑らかな表面に接着するのに効果的な接着剤を有する材料の断片からなる締着具を有し得る。適用者が適用時に横方向に引っ張る際、並びに/又は適用及び/若しくは着用者の動きにより生じる横方向の張力がかかるとき、締着部材内の張力の長手方向の分力は、締着具断片の縁部で作用し、その長手方向外側縁部を巻き上げてランディング区域から引き離そうとし、これにより、締着具のランディング区域への付着が最適よりも劣る状態になるか、又は締着具のランディング区域での保持性を弱めるか、又は更には締着具の保持性が破壊されることがあり、これによりおむつが緩み、若しくは着用者から完全に外れることがある。
幾つかの状況において、横方向の張力から生じる締着部材内の応力は、締着具区域の内側縁部近くの末端領域又は内側縁部上に集中し得る。その結果、応力集中の位置で始まる破断の起こり易さが増大する。例えば、応力は、締着部材が末端領域に向かって狭くなる位置に、特に、例えば基材材料に接着された比較的硬い材料の断片の縁部が存在することによって生じるような急激な構造的不連続性がある場合に、集中し得る。適用者がおむつを適用するために締着部材を引っ張ると、締着具区域又はその近くで、末端領域に破断が生じることがある。又は、末端領域は、着用者の動きから生じる応力により、締着具区域又はその近くで破断することがある。
上記の事象、すなわちパネル領域の折れ曲がり/裏返り/ローピング、締着具の凹み、及び破断は、問題を孕んでいると見なされ得るが、それは、これら事象によって、性能及び/又は外観が最適な状態に至らなくなり、製品の破損及び消費者の不満を招来する可能性があるためである。
上記で識別された問題の起こる傾向は、締着部材を形成するのに比較的より強靭な材料を使用することによって、低減することができる。より強靭で、故により硬く、折れ曲がり及び破断に対してより抵抗性のある材料が、パネル領域及び/又は伸展性区域の形成に使用できる。伸縮性ラミネートなどの材料の強靭さは、例えば、より大きな坪量及び/又は密度を有する材料を使用することによって高めることができる。同様に、より厚い及び/又はより密度の高い断片材料を選択して締着具断片の曲げ剛性を高めることにより、凹みに対して耐性を高めることができる。
しかしながら、これらのアプローチは、望ましくない結果も生じ得る。締着具断片がこわばって硬すぎる場合、着用者の腰部で締着されたときに硬い異物であるように感じることがあり、特定の状況下では着用者の不快感の原因となり得る。伸縮性ラミネートの強度の増大は、その剛性を増大させ得るが、同時に伸展性及び柔軟性を低下させ得る。動き及び曲げを受ける身体の領域で着用者の皮膚に当たる材料の剛性が増大すると、着用者の不快感の傾向を増大させ得、着用者の皮膚に圧痕、刺激、及び擦れ剥きを促進させ得る。使い捨ておむつの製造業者にとって、受容可能であるが比較的より強靭な材料は、比較的より高価であり得る。締着部材が伸展性でない場合、又は十分には伸展性でない場合、例えば、おむつの快適さ及びフィット性を確実に維持するには、シャーシの腰部領域に、追加の伸縮特性を組み込むことが必要であり得る。
上記から、締着部材の設計には様々な関心事が関与し、使用される材料、特性及び構造の組み合わせにおいて非常に多数の変数及び変更が可能であることが理解されよう。1つの懸念に対処するため1つの材料、特性又は構造を変えると、他の懸念が浮上することがある。締着部材及びそれに関連する着用可能物品の快適さ、性能及び製造コストの懸念に十分に対処しこれらを低減するような、使用される材料、特性及び構造の組み合わせにおける改善の必要性は、常に存在する。
図面中、類似の番号又はその他の表記は、図全体を通して類似の機能を示す。
おむつの形態の着用可能物品の簡略図であり、伸展して平らに置き、着用者に面する表面を上にして、上から見た図である。 平らに置いて上から見たときの、締着部材の一例の図である。 平らに置いて上から見たときの、締着部材の一例の図である。 平らに置いて上から見たときの、締着部材の一例の図である。 平らに置いて上から見たときの、締着部材の一例の図である。 平らに置いて上から見たときの、締着部材の一例の図である。 平らに置いて上から見たときの、締着部材の一例の図である。 平らに置いて上から見たときの、締着部材の一例の図である。 平らに置いて上から見たときの、締着部材の一例の図である。 平らに置いて上から見たときの、締着部材の一例の図である。 伸展方向に延ばしたときの、締着部材の一例の簡略化した横方向断面分解概略図である。 平らに置いて上から見たときの、締着部材の一例を描いたCAD図面の複製である。 平らに置いて上から見たときの、締着部材の一例を描いたCAD図面の複製である。 図10Aに描かれた締着部材の一例の簡易化した横方向断面分解概略図である。 材料の曲げ剛性を試験するための装置を示す立面図である。 図11の装置と共に使用されるプランジャを示す正面図である。 図11の装置と共に使用するプランジャを示す側面図である。 曲げ曲線上の、ピーク曲げ荷重及び傾きの計算範囲を示すグラフである。 おむつの形態の着用可能物品の簡略図であり、伸展して平らに置き、着用者に面する表面を上にして、上から見た図である。 おむつの形態の着用可能物品の簡略図であり、伸展して平らに置き、着用者に面する表面を下にして、上から見た図である。 図15A及び15Bで描かれるような着用可能物品から取り出された、ランディング区域材料のサンプルの図である。 本明細書に記載の垂直引張試験で使用される上部及び下部固定具の概略的な前面図である。 本明細書に記載の垂直引張試験で使用される下部固定具の概略的な透視図であり、試験サンプルがそれに対して配向されているのを示す。 図16Aに示される下部固定具の概略図の断面C−Cでとった図である。
説明目的のため、以下の用語は、以下のように説明される意味を有するよう意図される。
本明細書で使用されるとき、用語「伸展性」は、バイアス力が材料に印加されたときに、その材料が意図された目的に使用不能になるような破裂又は破損を起こすことなく、その材料が元の弛緩時長さの少なくとも110%の伸長長さまで伸展することができる(すなわち10%延長可能)特性を指す。この定義を満たさない材料は、非伸展性であると見なされる。幾つかの実施形態において、伸展性材料は、その材料が意図された目的でに使用不能になるような破裂又は破損を起こすことなく、その材料が元の弛緩時長さの125%以上の伸長長さまで伸展することができる可能性がある。伸展性材料は、バイアス力の印加後に、回復を呈することがあり、呈さないこともある。
本明細書全体を通じて、バイアス力が材料に印加されたときに、その材料が意図された目的に使用不能になるような破裂又は破損を起こすことなく、その材料が元の弛緩時長さの少なくとも110%の伸長長さまで伸展することができ(すなわち10%伸展可能)、また、その力が材料から取り除かれた際に、その材料がその伸長の少なくとも40%回復する場合に、その伸展性材料は「弾性的伸展性」であると見なされる。様々な例において、弾性的伸展性材料から力が取り除かれたとき、その材料はその伸長の少なくとも60%、又は少なくとも80%を回復し得る。
「内側」及びその形態は、締着部材の特徴に関し、自由遠位端から最も遠い、又は自由遠位端から離れる方向を意味する。
「内側かつ長手方向に内向きの頂点」は、着用可能物品の締着部材の横方向縁部の特徴に関し、平らかつ水平に置いて上から見たときに、その頂点によって形成される角を等分する直線が、その頂点を形成する直線の一部と共に矢印を形成し、この矢印は、締着部材上で少なくとも部分的に長手方向の内向きで、かつ着用可能な物品の長手方向軸に対して垂直で横方向縁部に沿って長手方向に最も外側の点で交わる横方向線から離れ、少なくとも部分的に横方向に内側方向の、方向を指す。図2を参照すると、そのような内側方向は矢印3で示されている(長手方向軸24に対して垂直)。長手方向に内側の方向は矢印4で示されている(長手方向軸24に対して平行であり、横方向線6から離れる方向に向いている)。内側かつ長手方向に内向きの方向の例は、矢印5で示されており、これは識別可能な内側かつ長手方向に内向きの頂点7の図示例において形成されている。
「接合線」は、着用可能物品の他の構成要素から分離している構成要素を含む締着部材に関して、締着部材が溶接、接合、接着、又はその他の方法でその着用可能物品に取り付けられているとき、着用可能物品の長手方向軸に平行な長手方向の直線で、かつ、締着部材又はその一部が、それに対して付加された横方向の張力に応じて伸展可能であるところの、最も内側の点を通って締着部材を横切る直線を意味する。注記:締着部材の幾つかの例において、伸展性区域は、不規則な形状又は向きを有することがあり、また、複数の伸展性部分からなることがある。そのような例においては、そのような形状、向き又は伸展性部分が着用可能物品の長手方向軸に最も近い点が、接合線の位置を印すものとなる。「接合線」は、開いて伸長した位置で平らかつ水平に置き、上から見たときの配置状態で、おむつシャーシの1つ以上の構成要素から分離しておらず、むしろ一体化した1つ以上の構成要素を含む締着部材に関して、上述の注記に従い、(a)締着部材及び一体型シャーシ構成要素に沿って、着用可能物品の長手方向軸に平行で、また締着部材が延出している側辺上の、最も狭い点でシャーシの長手方向縁部に揃っている、長手方向線、あるいは(b)締着部材又はその一部が伸展性である最も内側の点を通って固定部材を横切る長手方向線、のいずれかを意味し、いずれにせよ長手方向線は、締着部材に沿って最も外側にある。
「横方向」(及びその形態)は、平らかつ水平に置いて上から見たときに、着用可能物品の締着部材が実質的に占める平面内に横たわる直線に関し、着用可能物品の長手方向軸に対して実質的に垂直な方向に関係する。「横方向」及び「幅」(及びその形態)は、着用可能物品の締着部材の特徴に関し、着用可能物品に沿った長手方向軸に対し、部分的又は完全に垂直な方向、又は概ねその方向に従うことに関係する。「横方向」及び「幅」(及びその形態)は、おむつシャーシの特徴に関し、シャーシの横方向軸に対して実質的に平行な方向に関係する。
「横方向軸」は、着用者によって着用されるよう適合された着用可能物品に関し、その物品の長手方向軸に対して垂直であり、かつ、その物品の長手方向長さを等分する、軸を意味する。
本明細書において示される請求項の特徴又は要素は、「直線」又は「線分」又は「点」として特定され、かかる直線、線分又は点は、別に記述のない限り、それら自体の実際の物理的な特徴ではなく、むしろ物理的構造上の位置の記述に使用する目的での幾何学的参考である。
「長手方向」及び「長さ」(及びこれらの形態)は、平らかつ水平に置いて上から見たときに、着用可能物品の締着部材が実質的に占める平面内に横たわる直線に関し、その物品が着用者によって立位又は伸ばしたリクライニング体位で通常状態で着用されるときの、着用者の脊柱とほぼ揃った方向に関係する。「長手方向」及び「長さ」(及びこれらの形態)は、締着部材の特徴に関し、その物品が着用者によって立位又は伸ばしたリクライニング体位で通常状態で着用されるときの、着用者の脊柱とほぼ揃った方向、又は概ねその方向に従うことに関係する。「長手方向」及び「長さ」(及びこれらの形態)は、おむつシャーシの特徴に関し、その物品が着用者によって立位又は伸ばしたリクライニング体位で通常状態で着用されるときの、着用者の脊柱とほぼ揃った、方向に関係する。
「長手方向軸」は、着用者によって着用されるよう適合された着用可能物品に関し、その物品が着用者によって立位又は伸ばしたリクライニング体位で通常状態で着用されるときの、着用者の脊柱にほぼ揃い、かつ、物品の横方向幅を等分する軸を意味する。ここにおいて横方向幅は、横方向軸に概して平行な方向に沿って測定される。
「長手方向軸」は、おむつシャーシを平らかつ水平に置いて上から見たときに、相対する一対の横方向腰部縁部と、相対する一対の長手方向縁部と、を有するおむつシャーシに関し、腰部縁部を接続し長手方向縁部から等距離である直線を意味し、この直線によりシャーシの横方向幅は、図1の例によって図示されているように(参照番号24)、等分される。
「長手方向に内側」及びその形態は、締着部材を平らかつ水平に置いて上から見たときに、横方向縁部の間で長手方向の中央にある、又は中央に向かうことを意味する。
「長手方向に外側」及びその形態は、締着部材を平らかつ水平に置いて上から見たときに、横方向縁部の一方にある、又はそれに向かって、長手方向の中央から離れていることを意味する。
「不織布」又は「不織布材」は、材料繊維(ポリマー材料など)で形成された、織られても編まれてもいない、布地様のウェブ材料を意味する。
「垂直」とは、ウェブ材料において用語「方向」、「力」及び/又は「応力」に関連して使用されるとき、ウェブ材料が平らに置かれたときの巨視的表面に対してほぼ直交する方向、あるいは、ウェブ材料の巨視的表面が湾曲しているときは、そのウェブ材料の巨視的平面表面に対する接線面に対してほぼ直交する方向を指す。
「外側」及びその形態は、締着部材の特徴に関し、その自由遠位端側、又はそれに向かう方向にあることを意味する。
「重なり」(及びその形態)は、締着部材を形成する2つ以上の別個の層の配置を記述するのに使用されるとき、その部材が水平位置に置かれている場合に、上から見て、1層が、少なくとも部分的に、別の層の垂直方向に上又は下にあることを意味する。別に記述のない限り、「重なり」は、層間に中間層又はその他の材料若しくは構造なしに、層が互いに直接接触していることを意味するものではなく、またこの意味に限定されるものでもない。
「剛性(Stiffness)」は、大文字で始まるとき、本明細書で示されている剛性試験の適用により特定及び測定される、締着部材の一部の特性を指す。
「伸縮性ラミネート」は、不織布材と重ねられ、ラミネートされ、又は散在される弾性ポリマー材料の組み合わせを含む、伸展性かつ弾性のウェブ材料を意味する。
図1は概ね、おむつ1の形態の着用可能物品の一例を全体的に示す簡略図であり、開かれ伸展した位置で平らかつ水平に置かれ、身体に面する表面を上にして、上から見た状態で示されている。おむつ1は、シャーシ10、長手方向縁部23、長手方向軸24、横方向軸25、前側腰部領域11、前側腰部縁部12、後側腰部領域13、及び後側腰部縁部14、並びにシャーシ10の層の間に配置された吸収性コア(図示せず)を有し得る。シャーシ10は、腰部領域11又は13から横方向に延在する、相対する向きの1組の締着部材50a、50bを有し得る。締着部材50aは、図1の左側に示す線に沿ってシャーシ10の一部に取り付けられている別個の構成要素であり得る。しかしながら、別の例において、締着部材50bは、図1の右側に示すように、シャーシ10から分離した構成要素ではなく、むしろバックシートなどシャーシ構成要素と一体となってその延長部分を形成し得る。
締着部材50a、50bはそれぞれ、対応した締着具区域71を有し得、これには、外側端又はその近くに配置された締着具70が含まれ得る。一実施形態において、締着具70は、面ファスナー式締着装置(例えば3MのAPLIX又はVELCRO面ファスナーシステム)のフック構成要素を構成するフック材料の断片であり得る。この例において、前側腰部領域11の衣類に面する表面は、面ファスナー式締着装置の協働するループ構成要素を構成するループ材料の断片又はストリップが付いた、横方向に延在するランディング区域22を有し得る。別の例においては、締着具70は、接着剤が付いた材料の断片であってよく、ランディング区域22には、締着具70との接触により接着剤結合をもたらす滑らかな表面特性及び/又は化学的効果を有する接着剤受け取り材料の断片があってよい。その他の締着具の例には、同時係属中の米国特許出願番号第11/895,169号に記述されている締着要素が挙げられるが、これに限定されない。他の例には、締着をもたらすよう適合されたその他の任意の協同係合及び受け取り表面又は構成要素が含まれ得、このそれぞれの構成要素は、締着具区域71又はランディング区域22上、又は希望に応じて、装着可能な物品の別の場所に配置され得る。締着具70はまた、接着剤含有材料の複数の離散パッチ、フックの離散パッチなどのような別個の識別可能な締結要素の群を含み得る。上述の例のいずれか及びその他のあり得る例においては、図1に提示するように、前側腰部領域11を横切るランディング区域22の横方向範囲により、前側腰部領域11に沿った横方向に異なる場所に締着具70が装着できるようになり、それ故、おむつを装着者に当てがったときに腰部開口サイズが調整でき、かつおむつが快適な状態になる。
図3は、着用可能物品から分離して示される締着部材50aの一例を示す。締着部材50aは、長手方向に最も外側の第1横方向縁部68、長手方向に最も外側の第2横方向縁部69、及び外側端54を有する。着用可能物品がおむつである場合の例においては、快適なフィットを促進しつつ、着用者の動きに快適に適応させるため(及びこれにより、外観を最適にし、着用者の排出物の漏れを回避するため)、締着部材50aは、伸展性区域66を備えて形成されることが望ましい可能性があり、この伸展性区域は、伸縮方向67に沿って伸展可能なラミネートを含み得る。本明細書で検討される全ての例において、伸展性区域66は、弾性的に伸展性であるウェブ又はラミネートウェブを含み得る。伸展性区域66は、内側伸展性区域86と外側伸展性区域87との間に延在し得る。外側伸展可能区域限度87は、伸展性区域66の最も外側の限度の位置を通って長手方向に引かれた直線である。(締着部材の幾つかの例において、伸展性区域は、不規則な形状又は向きを有することがあり、あるいは複数の伸展性部分からなることがある。そのような例においては、そのような形状、向き又は伸展性部分が着用可能物品の長手方向軸から最も遠い点は、外側伸展性区域限度87の位置を印すものとなる。)後述の機械的有効化を有する例において、伸展性区域66を形成することで、伸展性区域限度86、87は、機械的有効化領域が結合される内側線及び外側線に沿い得る。本明細書におけるあらゆる目的のために、伸展性区域の内側限度86は、接合線51と同じである。締着部材50aは、連続的又は断続的な接着結合、圧着、熱接着、超音波接着法などを含むがこれらに限定されない着用可能物品に、好適な任意の方法で取り付けることができる。締着区域71は、締着区域内側限度88及び締着区域外側限度75を境界としている。これらの限度88及び75は、締着具が位置する最も内側及び最も外側の位置に沿った、着用可能物品の長手方向軸に平行な長手方向の線である。内側締着具区域角部72及び73は、横方向縁部68、69上で締着具区域内側限度88と交差するそれぞれの点である。注記:締着部材の幾つかの例において、締着具は不規則な形状又は向きを有してよく、あるいは複数の別個の締着要素からなってもよい。そのような例において、そのような形状、向き又は要素が着用可能物品の長手方向軸に最も近い点及び長手方向軸から最も遠い点は、それぞれ伸展性区域の内側限度88及び外側限度75の位置を印すものとなる。
締着部材上の接合線51は、上で定義されたように識別可能であり、長手方向に最も外側の第1接合点52及び第2接合点53で、最も外側の第1横方向縁部68及び第2横方向縁部69と交差する。第1接合点及び第2接合点52、53と内側の締着具区域の第1角部及び第2角部72、73とをそれぞれ結ぶ第1線分及び第2線分76、78は、識別可能である。末端領域55は、外側の伸展性区域限度87から外側方向に突出していてよく、中間領域57を含み得る。末端領域55は、その外側末端部54の位置又はその近くに配置された締着具70を有し得る。末端領域55を形成する材料の1つ以上の層は、部分的又は完全に、パネル領域56を形成する材料の層と一体化かつ連続していてもよく、あるいは、末端領域55は、パネル領域56に取り付けられた異なる又は補足の材料で形成されてもよい。
背景技術の項に記されているように、おむつの締着部材は、着用者の臀部を包み込むよう設計され、位置を定められ得る。その結果、おむつが着用されているとき、締着部材は着用者の臀部の皮膚に接触し得る。加えて、おむつが着用されているとき、特に着用者が活発に動き臀部で曲がる場合、締着部材は、様々な張力を受け、これを伝達する。これらの張力は、着用者の皮膚に作用する垂直分力を有する。よって、締着部材50aの皮膚接触部分を形成する材料は、伸展性、柔軟性及び表面積を最大化する目的で選択されることが望ましい場合がある。これらの変数を増大させることは、一般に、より大きな皮膚表面積にわたって垂直力をより均等に分配させ、動きにより容易に適応し、皮膚に圧痕及び擦り剥きを生じる可能性を低減するのに役立ち得る。
おむつ構成要素によく使用される種類のラミネートの群において、より大きな伸展性を有していれば、材料の厚さ及び/又は密度を低減させる結果として、より大きな柔軟性につながり得る。したがって、締着部材50aの伸展性区域が、比較的高い伸展性を有する、例えば伸縮性ラミネートなどの材料で形成されるのが望ましい場合がある。伸展性区域を形成するのに好適であり得る伸縮性ラミネートの例は、PCT国際公開特許出願第2005/110731号、並びに公開済み米国特許出願第2004/0181200号及び同第2004/0193133号に記述されている。伸展性が増大すると、材料の節約も可能になり得る。比較的伸展性の高い材料は、締着部材に望ましい伸展幅を提供するのに、必要な量が比較的少量で済むからである。よって、所定の横向き力の負荷に対して、未伸展時の幅に対する幅伸展量の比で表される締着部材の全体的な伸展性は、少なくとも特定の値付近であることが望ましい場合がある。
例えば、図3及び4を参照すると、参照幅WSは、伸展性区域の内側限度86から締着具区域内側端88までの、締着部材の幅として識別することができる。締着部材が、横方向に印加された張力負荷8.0Nの下で、少なくとも約40%、又は少なくとも約50%、又は更には少なくとも約60%まで伸展可能となることが望ましい場合がある。ここで、パーセンテージは[(横方向の張力負荷8.0Nでの幅WSの伸展量)/(横方向負荷が0のときの未伸展時の幅WS)]×100%で計算される。本明細書の目的において、この伸展性の表現は、「負荷時の全体的な伸展性」と呼ばれる。
しかしながら、伸展性の望ましい量は、締着具区域71の長さ及び/又は締着具区域66の長さに関しても変わり得る。図5Aにおいて、締着具区域内側縁部の長さはLFPとして示され、伸展性区域の内側限度86の長さはLEPとして示されている。
図3及び図5を参照すると、締着部材は、2.1N/cm−LFP(締着具内側縁部長さLFP 1cm当たり2.1N)の横方向に印加された張力負荷の下で、少なくとも約45%、又は少なくとも約55%、又は更には少なくとも約65%まで伸展可能であることが望ましい場合があり、ここでパーセンテージは[(横方向の張力負荷2.1N/cm−LFPでの幅WSの伸展量)/(負荷が0のときの未伸展時幅WS)]×100%で計算されている。本明細書の目的において、伸展性の表現は、「締着具区域長さ当たりの負荷時の伸展性」として示される。
更に図3及び図5を参照すると、締着部材は、1.0N/cm−LEP(伸展性区域内側縁部長さLEP 1cm当たり1.0N)の横方向に印加された張力負荷の下で、少なくとも約45%、又は少なくとも約55%、又は更には少なくとも約65%まで伸展可能であることが望ましい場合がある。ここでパーセンテージは[(横方向の張力負荷1.0N/cm−LEPでの幅WSの伸展量)/(負荷が0のときの未伸展時幅WS)]×100%で計算されている。本明細書の目的において、伸展性の表現は、「伸展性区域長さ当たりの負荷時の伸展性」として示される。
本明細書の説明目的のため、「伸展性の高い締着部材」とは、上述の、負荷時の最も低い全体的な伸展性、締着具区域長さ当たりの負荷時の伸展性、又は伸展性区域長さ当たりの負荷時の伸展性のうちのいずれかにほぼ等しいか、又はこれを超える伸展性値を有する締着部材である。
同時に、3つの理由により、締着部材50aを実現可能な範囲で長さL(接合線51の長さ)及び表面積において最大にすることが望ましい場合がある:第1に、皮膚に対して作用する垂直力を、より大きな皮膚の面積にわたって分配して、より大きな快適性並びに皮膚の圧痕及び擦傷の可能性の低減のため、第2に、腰部領域においてシャーシのより長い部分に沿って張力を分配し、これによってシャーシでの引き裂きの可能性を最小限にするため、第3に、おむつの外観の目的のために、腰部での皮膚被覆を最大にするためである。
よって、伸展性、柔軟性及び締着部材の長さ/表面積は、快適さ及び性能に作用するよう調節され得る(多数のうちの)幾つかの変数である。しかしながら、これら変数の調節は、望ましくない影響をもたらすことがある。例えば、締着部材50aの長さL及び表面積を増大させると、おむつ着用時に、パネル領域56の上縁部又は下縁部が折れ曲がって着用者から離れる方向に裏返る可能性が増大して、おむつの外観を損なわせ、増大した長さ及び表面積の利点の一部が失われることになり得る。図3を参照すると、理論に束縛されるものではないが、第1線分及び第2線分76、78は、ほぼ、第1の長手方向に最も外側の接合点及び第2の長手方向に最も外側の接合点52、53と、第1の内側締着具区域角部及び第2の内側締着具区域角部72、73と、の間の締着部材における張力の、長手方向に最も外側の線を示していると考えられ、後で詳しく述べるように、締着部材50aの形状特徴がないであろう。理論に束縛されるものではないが、図3に示す構成において、横方向の負荷の下で伸張されたときに、応力が伸展性ウェブ材料を介して分配されると、線分76、78の近位にある材料は、長手方向に内側の方向へ伝達される長手方向の様々なレベルの分力の対象となり得るが、これは、線分76、78の外側の材料を長手方向に内側に引っ張る傾向になり得ると考えられる。本明細書に記述されている特徴を有さない設計において、このことは、張力の、長手方向に最も外側の線にほぼ沿って、パネル領域56及び/又は伸展性区域66を形成する材料が折れ曲がり、更には着用者から離れる方向に裏返る状態を生じさせ得る。そのような折れ曲がり及び/又は裏返りの結果、皮膚に対して作用する締着部材の垂直力は、より小さい皮膚領域に分配される可能性があり、おむつの外観が損なわれ得る。締着部材材料の柔軟性を増大させると、そのような折れ曲がり/裏返りに抵抗する能力が低下する可能性があり、これにより問題が悪化することがある。
加えて、理論に拘束されるものではないが、締着部材50aの長さL及び/又は柔軟性を増大させると、長手方向に内側向きの長手方向の分力が、締着部材を介して分配されて、これにより、締着具区域71の長手方向に外側の縁部に沿って集中した領域に作用する傾向が増大し得ると考えられる。この効果は、その長手方向に外側の縁部が着用者から離れるように締着具区域71を屈曲させ得る着用者の動きと相まって、締着具区域71の縁部が着用者から更に遠ざかるように長手方向の力を向けさせ得る。その結果、締着具区域71の縁部は、締着具70が取り付けられているランディング区域から離される(凹む)可能性があり、これにより、ランディング区域への締着具70の固定が弱まり、更には剥がれることさえ起こり得る。
上に識別された問題は、例えば、パネル領域56、伸展性区域66、末端領域55、締着具区域71、及びこれらの間/周辺の領域が、より高い平面曲げ剛性を有する材料を使用することによって軽減することができる。これらの領域が剛化されると、伸展性区域の望ましくない折れ曲がり、及び締着具区域の縁部の浮きの可能性が低減される。しかしながら、このアプローチは、望ましくない影響をもたらし得る。パネル領域56及び/又は伸展性区域66を剛化するには、より厚い及び/又はより密度の高い材料を使用することが要求される必要が生じることがあり、これにより材料コストが追加され得る。パネル領域56及び/又は伸展性区域66に、より剛性の高い材料を使用すると、適用者及び着用者は、望ましくないことに、低減した柔らかさ、しなやかさ、布地様の感触を感じ得る。また、伸展性も低下し得る。締着部材における伸展性が低減するということは、物品のフィット性及び快適性を低減させるのでない限り、腰部回りの横方向伸展性をもたらす特性が、例えばシャーシ10の腰部領域11、13など、おむつの他の部分に組み込まれなければならないことを意味する。締着具区域71の剛性が過剰に増大すると、着用者の腹部で、おむつに対して硬い物体の感触が生じる可能性があり、これは、特に着用者が座っているとき及び/又は腰を曲げて前屈みになっているときに、着用者の不快感の原因となり得る。締着具区域の剛性の増大は更に、材料厚さ及び/又は密度の増大を必要とする可能性があり、コストの増加につながり得る。
しかしながら、他のアプローチを採用することでしてもよい。
すでに記したように、図3及び4は、締着部材50a及び50bの例を示す。これらの例において有利な可能性のある特徴を以下に説明する。(図3は、着用可能物品に取り付けることができる別個の構成要素を含む締着部材50aを図示する。図4は、着用可能物品の構成要素に一体となった構成要素を含む締着部材50bを図示する。)
締着部材は、一体形成することができる。「一体形成」とは、本明細書の目的において、そこに取り付けられた締着具を有する締着部材に関して、次の特性のいずれか一方又は両方を有する締着部材を意味する:(1)第1の最も外側の横方向縁部及び第2の最も外側の横方向縁部に沿い、かつ、締着具区域の内側縁部と接合線との間に配置されている、内側かつ長手方向に内向きを指す頂点がないこと、及び/又は(2)末端領域に沿って長手方向線が少なくとも1本あり、それに沿って、末端領域を形成する材料の層が、伸展性区域を形成している材料の層と、伸展性区域を形成している材料の層と長手方向に同一の広がりを持つか、又は伸展性区域を形成している材料の層よりも長いこと。これらの特性は、構造的及び機能的に、これらの特性の一方又は両方を有する締着部材を、「テープ」タイプの構成体を有する締着部材とは区別し、ここで、「テープ」タイプの構成体を有する締着部材では、締着具を有し締着部材の末端領域を形成する比較的短いタブ部材は、締着部材の比較的長いサイドパネル領域に接合し、ここにおいて前記の頂点が存在し、前記の線は存在しない。
理論に束縛されるものではないが、一体形成された締着部材は、これらの特性を有していない可能な構成体に比べ、上述のようなパネル領域及び/又は伸展性区域における折れ曲がり/裏返りが実質的に起こりにくいと考えられる。
よって、図3、4及び9を参照すると、例えば、第1表面層62又は第2表面層63などの末端領域55を全体的又は部分的に形成する材料層は、パネル領域56及び伸展性区域66の一部も形成し得る。少なくとも1本の線(図示の例では複数が存在する)があり得、それに沿って材料の末端領域層(例えば第1表面層62、第2表面層63及び/又は強化層61)は、伸展性区域66を形成する材料層と長手方向に同一の広がりを有するか、又はこれよりも長くてもよいことが、理解されよう。図3及び4において、最も外側の横方向縁部68、69の一方又は両方が、それに沿って締着具区域71の内側縁部88と接合線51との間に配置される内側かつ長手方向に内向きを指す頂点がないように成形され得ることがわかる。また、末端領域55が、パネル領域56を形成している材料とは別個の材料若しくは構成要素で形成され、これがパネル領域56の外側部分に接合されている場合であっても、末端領域55が適切に形成されていれば、材料の末端領域層が、伸展性区域66を形成する材料層と同一の広がりを持つか若しくはこれより長くなり得るような、この末端領域層に沿う少なくとも1本の線があり得、並びに/又は最も外側の横方向縁部68、69の一方若しくは両方が、それに沿って締着具区域71の内側縁部88と接合線51との間に配置され、内側かつ長手方向に内向きを指す頂点がないように成形でき、これによって、一体形成された締着部材が形成されることが、理解されよう。
一体形成された締着部材はパネル領域で折れ曲がり及び裏返りを起こしにくくなるが、この構成は、末端領域に向かって入る、締着部材に沿って外側への、長手方向の力の伝達を起こし得る。これらの力がその他の機能によって管理されない限り、一体形成された構成は、状況によっては、締着具区域が凹む可能性の増大を引き起こし得る。
締着部材の外側形状の更なる可能である有利な特性が、図3及び4において識別され得る。長手方向に最も外側の第1の横方向縁部及び第2の横方向縁部68、69の一方及び両方には、線分76、78を横切る輪郭が与えられ得ることがわかる。この特性は、特定の利点をもたらし得る。理論に束縛されるものではないが、これは、張力の線、及びその長手方向の分力の線を、横方向縁部から離し、締着部材の長手方向中央に向けるよう導くものとして作用し、これによりパネル領域及び/又は伸展性区域における折れ曲がり/裏返りの起こり易さを更に低減すると考えられる。また、長手方向の中央に向かう長手方向の分力のそのような方向は、そのような長手方向の分力が他の何らかの方法で締着具区域71の横方向外側縁部にかかって凹ませる傾向のあるてこの作用を低減させると考えられる。
締着部材の形状のその他の態様も調節することにより、締着具の凹み、並びにパネル領域の折れ曲がり及び裏返りを低減させるのに有効となり得、同時に、十分な皮膚被覆が可能となり得る。図5Aを参照すると、締着部材50aは、接合線51と、外側末端54と、締着具区域71と、締着具70と、伸展性区域66と、を有し得る。伸展性区域66は、伸展性区域内側限度86及び伸展性区域外側限度87を境界とし得る。伸展性区域66は、横方向伸縮方向67に沿って、限度86、87の間で弾性的伸展性であり得る。一例において、限度86及び87は、締着部材50aの開始部と終了部を形成する伸縮性ラミネートの活性化がこれに沿って行われる線であり得、その結果、締着部材67は、伸展性区域66において実質的に弾性的伸展性であるが、限度86の内側及び限度87の外側の領域では実質的に弾性的伸展性ではない。
参考目的で、例えば図5Aに示されているような例における作用幅WAは、長手方向線W0に沿っている締着具区域外側縁部75から、長手方向線W100に沿っている内側伸展性区域限度線86までの、締着部材50aの幅として識別することができる。幅WAは、作用幅WAの25%の位置にある長手方向線W25、作用幅WAの50%の位置にある長手方向線W50、及び作用幅WAの75%の位置にある長手方向線W75によって、4つの均等部分に分けることができ、更に線W0及びW100を境界とすることができる。締着部材50aは、それぞれ線W0、W25、W50、W75及びW100に沿って測定可能な様々な長さL0、L25、L50、L75及びL100を有し得、これらの線は、図5Aの例を用いて示すように、長手方向に最も外側の第1の横方向縁部及び第2の横方向縁部68、69と交差している。
理論に束縛されるものではないが、漸進的に改善される結果が達成され得ると考えられ、すなわち、L0、L25及びL50が、L100のパーセンテージで表して以下の下限値をほぼ上回るとき、(a)締着具の凹みの効果的な制御、これと共に(b)効果的な締着/保持能力をもたらすのに十分に大きな接触表面積を有する締着具、(c)締着部材を形成する材料の折れ曲がり及び裏返りの効果的な制御、並びに(d)十分な皮膚被覆、の組み合わせを達成することができる。更に、幾つかの例において、L0、L25及びL50が、L100のパーセンテージで表して以下の下限値をほぼ下回る場合、結果は改善され得る:
Figure 2016502913
更に図5Aを参照すると、締着部材50aの形状の他の可能な特性を見ることができる。最も外側の横方向縁部68、69はそれぞれ、1つ以上の変曲点94を画定する輪郭を有し得、この変曲点で輪郭の湾曲の方向が変化する。理論に束縛されるものではないが、ほぼ線W25とW50との間にある最も外側の横方向縁部68、69のうち少なくとも一方の上に、そのような変曲点94が少なくとも1つ含まれることは、そのような縁部から長手方向の分力を分散するのに有効であり、これにより締着具区域の凹み易さが低減されると考えられる。幾つかの変曲点94を含めることにより、この効果が増大し得る。よって、変曲点94は、最も外側の横方向縁部68、69それぞれの上のほぼ線W25とW50との間に含まれ得る。変曲点は、ほぼ線W50とW75との間にある最も外側の横方向縁部68、69の一方又は両方に含まれてもよい。図5Aの例を用いて示すように、最も外側の第1の横方向縁部68に沿って、追加の変曲点94を追加することができ、これにより、ほぼ線W25とW50との間に2つの変曲点94、ほぼ線W50とW75との間に2つの変曲点94が示される。
締着部材の裏返り及びローピングに対し抵抗性があると考えられる更なる実施形態が、図5B及び5Cに図示されており、そのような抵抗性に寄与すると考えられる特徴を具体化している。
これら両方の図を参照すると、締着具区域71の内側の縁部88の長さは、その長手方向の中点の所で、内側の縁部88に垂直な横軸LAにより等分され得る。横軸LAが内側の伸展性区域限度86と交差すると、その長さLEPは、短い部分LEPSと長い部分LEPLとに分かれる。理論に束縛されるものではないが、概して締着部材50aは横軸LAに対して非対称であるべきと考えられる。より具体的には、長い部分の長さLEPLが、長さLEPの50パーセント超かつ長さLEPの80パーセント未満、又はより好ましくは長さLEPの60パーセント超かつ長さLEPの80パーセント未満、又は更により好ましくは長さLEPの65パーセント超かつ長さLEPの75パーセント未満とすることが望ましい場合がある。そのような非対称性により、横方向張力下に置かれたときに締着部材において生じ得る長手方向の分力が、脱焦点化(拡散)される効果が得られるため、締着部材の縁部が裏返るか又はローピングする可能性が低くなると考えられる。
また、図5B及び5Cには、有利であり得る締着部材の形状の他の特性の例が例示してある。
上で図5Aを参照しながら述べたように、締着部材の作用幅WAは、締着具区域71の外側縁部75に沿って線W0、及び内側の伸展性区域限度86に沿って線W100を境界としてもよい。線W0及びW100は横軸LAに対して垂直である。図示するように、幅WAは、線W25、W50及びW75によって4つの部分に等分され得る。線W0、W25、W50、W75及びW100は、それぞれ短いプロファイル点S0、S25、S50、S75及びS100、並びに長いプロファイル点L0、L25、L50、L75及びL100において、最も外側の横方向縁部68、69と長手方向に交差する。短いプロファイルコード線CS0、CS25、CS50及びCS75は、短いプロファイルに沿って、点SO及びS25、S25及びS50、S50及びS75、並びにS75及びS100のそれぞれに接続する。(これらのコード線は、図を明瞭に維持するため図示されていない。)長いプロファイルコード線CL0、CL25、CL50及びCL75は、長いプロファイルに沿って、点LO及びL25、L25及びL50、L50及びL75、並びにL75及びL100のそれぞれに接続する。(図を明瞭に維持するため、図5B及び5Cには、これらのコード線の例CL50だけを示してある。)CS及びCLコード線のそれぞれは、軸LAに平行な線、又は線W0、W25等に垂直な線と小さい角度を成している。CS0が成す角度はαS0、CS25が成す角度はαS25、CS50が成す角度はαS50、及びCS75が成す角度はαS75である。同様に、CL0が成す角度はαL0、CL25が成す角度はαL25、CL50が成す角度はαL50であり、CL75が成す角度はαL75である。
これらの角度の値によって特徴付けられ得る特定の形状特性は、材料における長手方向の分力を低減又は拡散させ、ひいては締着部材が裏返るか/ローピングする可能性を低くするうえで有利であり得ると考えられる。短いプロファイル(図7及び8に示す例において縁部68により形成されるプロファイル)に関しては、角度が以下に示す範囲:
αS0:0°〜30°、又はより好ましくは10°〜20°、
αS25:0°〜20°、又はより好ましくは5°〜15°、
αS50:0°〜20°、又はより好ましくは5°〜15°、及び
αS75:0°〜20°、又はより好ましくは0°〜15°であることが望ましいと考えられる。
あるいは、短いプロファイルが線形であるか、又は点S25〜点S75が一様に凸状であるか、又は
αS25がαS0以下であり、
αS50がαS25以下であり、
αS75がαS50以下であることが好ましい場合もある。
長いプロファイル(図5B及び5Cに示す例において縁部69により形成されるプロファイル)に関しては、角度が以下に示す範囲:
αL0=0°〜30°、
αL25=10°〜70°、
αL50=30°〜55°、及び
αL75=0°〜60°であることが望ましいと考えられる。
ただし、図5B及び5Cの比較から、異なる変形形態が所望され得ることがわかるであろう。ある変形形態においては、その例が図5Cに例示されており、その角度は以下に示す範囲:
αL0=10°〜20°、
αL25=15°〜25°、
αL50=35°〜55°、及び
αL75=40°〜60°であり得る。
あるいは、長いプロファイルが線形であるか、又は点L50〜点L75が一様に凸状であるか、又は
αL25はαL0以上であり、
αL50はαL25以上であり、
αL75はαL50以上であることが好ましい場合もある。
別の変形形態においては、その例が図5Bに例示されており、その角度は以下に示す範囲:
αL0=10°〜20°、
αL25=50°〜70°、
αL50=30°〜50°、及び
αL75=0°〜10°であり得る。
あるいは、長いプロファイルが線形であるか、又は点L50〜点L75が一様に凸状であるか、又は:
αL25はαL0以上であり、
αL50はαL25以下であり、
αL75はαL50以下であることが好ましい場合もある。
上述の短い及び長いプロファイルの形状特性は、締着部材において一体に組み合わさっていてもよいし、記述されている短い及び長いプロファイルの一方又は両方が上述の非対称の特徴と組み合わさっていてもよい。理論に束縛されるものではないが、上述したような非対称性、上述した短いプロファイルの形状特性、及び長いプロファイルの形状特性を組み合わせることは、締着部材縁部が裏返るか又はローピングする可能性を低減させるうえで最も有効であると考えられる。これらの特性の一部又は全部が、本明細書に記述されている締着部材構成体及び構造の他の特徴と組み合わさっていることが有利であることも、更に考えられる。横方向張力帯の外観及び位置を腰部縁部に近づけるためには、物品が着用されているときに、上述の短いプロファイルが物品の腰部縁部の一部を成し、長いプロファイルが物品の脚部開口縁部の一部を成すことが所望され得る。故に、締着部材は、短いプロファイルを頂部に、長いプロファイルを底部に有して物品上に配設され得る。しかしながら、ランディング区域が配設される場合があるか又は腰部縁部に対して比較的低い部分を有して身体輪郭に従って張力の線を導き得るといった幾つかの用途においては、上述の短いプロファイルが物品の脚部開口縁部の一部を成し、長いプロファイルが物品の腰部縁部の一部を成すことが望ましい場合がある。故に、締着部材は、短いプロファイルを底部に、長いプロファイルを頂部に有して物品上に配設されてもよい。
再び図5Aを参照すると、理論に束縛されるものではないが、締着具が、締着具区域71に剛性を追加する材料の断片を含むか又は断片上に配置される場合、締着具区域内側縁部長さLFPと、伸展性区域外側縁部長さLED(外側伸展性区域限度87に沿って測定)と、内側伸展性区域縁部長さLEP(内側伸展性区域限度線86に沿って測定)との間に、効果的な関係があるとも考えられている。締着具の凹み及びパネル領域56の折れ曲がり/裏返りを最小限に抑える可能性は、LFPがLEDの約50%〜約75%、又は約55%〜約75%、又は約60%〜約75%の範囲内にあるときに強化され得ると考えられる。また、締着具の凹み及び締着部材50aの折れ曲がり/裏返りを最小限に抑える可能性は、LFPがLEPの約35%〜約65%、又はLEPの約40%〜約50%、又はLEPの約40%〜約45%の範囲内にあるときに強化され得ると考えられる。
追加の特徴は、図3〜6から明らかであり、パネル領域の折れ曲がり/裏返り及び/又は締着具区域の凹みの生じ易さを低減させるのに役立ち得る。特に図5Aを参照すると、L0(締着具区域71の外側縁部75の長さに対応する)は、LFP(締着具区域71の内側縁部88の長さに対応する)よりも短くてよいことがわかる。外側締着具区域角部92及び93は、横方向縁部68、69上で締着具区域外側限度75と交差するそれぞれの点である。図6を参照すると、第1の横方向縁部線及び第2の横方向縁部線90、91はそれぞれ、第1内側締着具区域角部72を第1外側締着具区域角部92と接続し、第2内側締着具区域角部73を第2外側締着具区域角部93と接続するものとして、識別することができる。図6を参照すると、L0及びLFP(図5A参照)の長さを変えた結果、角度α及びβは、図示されているように、横方向縁線90、91と、接合線51に垂直な横方向線110、111との交差によって形成される。本明細書の目的において、これらの角度α及びβは「締着具区域横方向縁部角度」と呼ばれる。理論に束縛されるものではないが、これら締着具区域横方向縁部角度α及びβが約0度〜約30度、又は約2度〜約20度、又は約2度〜約15度、又は更には約5度〜15度の範囲にあり、横方向線110及び111から外向きに延在するように締着部材を成形することは、締着具区域にわたって締着部材内の分力分配の効果の結果、締着具区域に凹みを生じる傾向を低減させるのに実質的に役立つと考えられる。角度α及びβは、同じである必要はない。これらは同じであってもよいし、異なっていてもよい。一方又は両方が、上記に示されている範囲の1つ以上に収まっていてよい。
再び図5Aを参照すると、適用者が締着部材をつかみ易い位置を基準とした最適な位置に締着具を配置するためには、締着具70全体が線W25の外側に位置するように締着具70を位置決めすることが望ましい場合がある。
締着部材の費用を最小限に抑えるために、横方向幅を実際的な程度に狭くして材料を節約することが望ましい場合がある。しかしながら、物品を着用者に適用する際は、十分な幅の締着部材を提供することも望ましい場合がある。したがって、図5Aを参照すると、作用幅WAの約50%を超える未伸展の伸展性区域幅(すなわち、伸展性区域66が伸展していないときの、伸展性区域内側限度86と外側限度87との間の距離)を伸展性区域66に付与することが、これらの相反する目的を満足させるのに有効であると考えられる。同時に、締着具区域への力伝達を制御するためには、未伸展の締着具区域幅が作用幅WAの約75%を超えるのは望ましくない場合がある。よって、締着具区域66が、締着部材の作用幅の約50%〜約75%の幅を有することが望ましい場合がある。また、締着具区域外側限度87がW25とW50との間に位置することも望ましい場合がある。述べたように、一体形成した締着部材の設計は、場合によっては、長手方向の分力を締着具区域の縁部へ伝達するのを促進させ得る。これは締着具を付勢して凹ませ、結果として、使用時にその関連するランディング区域から剥がれさせ得る(突然かつ全体がそこから外れる)。この理由から、剥がれに対して良好な耐性を呈する締着具及びランディング区域材料の組み合わせ(「締着組み合わせ」)を使用することが望ましい場合がある。
本明細書において垂直引張試験と命名された試験は、使用時の締着組み合わせの性能の相対的な指標として考案された。垂直引張試験は、試験の条件として、サンプルが所与の力で係合され、次いで互いに対してサンプルに平行な方向(すなわち、せん断方向)で互いにずらした後に、係合している締着具の平坦なサンプル及びランディング区域材料を、係合しているサンプルが沿って位置する平面に直交する方向において分離するのに必要な力及び作業を分離距離にわたって測定する。理論によって束縛されることを意図しないが、このせん断変位は、締着部材上のフック型締着具が、それが着用者に適用されたときに、着用可能物品上のランディング区域(面ファスナーシステムのループ構成要素を含む)と係合するときに生じるもののような係合条件を少なくとも部分的にシミュレーションし、つまり、ランディング区域と締着具との係合に続いて、締着部材における張力がランディング区域にわたって(せん断方向に)締着具をわずかに引っ張り、その結果、2つの構成要素間のせん断方向に沿った相対的な変位となると考えられる。締着具がフックの断片を含み、ランディング区域材料が関連するループ構成要素を含むときに、せん断変位は、フック及びループ構成要素の相互作用に影響を与える。例えば、せん断変位に続いて、ループ構成要素上のループは、フックの周囲でより大きな数で捕捉され、回収され、係合されるか、又はこれとより密接して係合され得、あるいはループは、伸長され、それらの基材から分離されるか、又は幾つかに破壊がされ得、同時にフックは、それらの弛緩した形状及び向きからある程度変形され得る。
フック型締着具が使用時にランディング区域から剥がれる可能性を低減させるために、締着具と、以下に説明される所与の変位での垂直ピーク負荷及び最大垂直負荷、並びに/又はこれらの組み合わせを呈するランディング区域材料と、の組み合わせを選択することが望ましい場合がある。(本明細書において、これらの用語は、以下の垂直引張試験の説明において記述されるような意味を有する;「変位」は、係合に続く締着組み合わせの構成要素の、係合の平面に直交する分離の距離を指し、「せん断変位」は、試験の垂直引張部分が開始する前に、係合の平面に沿ってせん断方向においてサンプルが変位される距離を指す。
締着組み合わせが、分離の前に係合平面に直交する所与の負荷に耐え得るという理由だけで、この組み合わせが剥がれに十分な耐性があるということは意味しない。本明細書に記載の垂直引張試験の使用を通じて、締着組み合わせの一部の実施例は、相対的に不安定な係合を呈する場合があるということがわかっている。これは、いったん特定の変位が、その組み合わせの垂直ピーク負荷に到達すると、その変位を超えることが、その組み合わせによって支持される垂直負荷を比較的速くゼロに低下させ、すなわち、締着組み合わせは突如「解放される」、すなわち離れて「剥がれる」ように見えることを意味する。理論によって束縛されることを意図しないが、これらの例が受けることができる垂直ピーク負荷が十分に高くない場合、その目的用途に設置されたとき、これらは比較的不十分に剥がれ易い可能性があると考えられる。
一方で、締着組み合わせの他の例は、相対的により弾性の、すなわち頑強な係合を有することができ、これは、いったん特定の変位がその組み合わせの垂直ピーク負荷に到達すると、変位を超えても、その組み合わせによって支持される垂直負荷を急速にゼロに低下させないということを意味する。換言すれば、垂直ピーク負荷での変位(これは上記のパラグラフで記載の実施例の能力よりも相対的に大きい)を超えた後、その締着組み合わせは引き続き分離に耐え、負荷耐性能力を呈する。
理論によって束縛されることを意図しないが、垂直引張試験に従って測定されたときに同等の垂直ピーク負荷能力を有する2つの締着組み合わせの比較において、不安定性が小さいもの、すなわちより弾性かつ頑強であるものは、使い捨ておむつなどの着用可能物品での使用に設置された場合、剥がれに対してより耐性であると考えられる。理論によって束縛されることを意図しないが、より頑強な締着組み合わせは、変動する応力、及び着用者の動作によって課せられる変位に対してより良好に耐えることができ、かつこれらから回復することができ、その一方で、より不安定な締着組み合わせは、そのような変動する応力及び変位に耐え、かつ回復する能力が小さいと考えられる。しかしながら、同時に、係合において弾性が大きすぎることは、ループ構成要素におけるループの緩い配置及び/又は過剰に緩い若しくは撓みやすいフックに相当すると考えられる。これにより係合は緩くなり、使い捨ておむつなどの着用可能物品上で存在する場合、着用者がその環境内で動くときに、関連する締着部材を周りの物体に捕捉され易くし、これによってランディング区域から強制的に分離されるようになる。
異なる締着組み合わせの相対的な不安定及び/又は弾性/頑強性は、垂直引張試験の適用によって表すことができると考えられる。更に、垂直引張試験の適用において、以下の性能値を呈する締着組み合わせは、これらの値外である、すなわちこれらの値を呈していない締着組み合わせよりも、剥がれに対してより耐性があり、及び/又はより密接に係合していると考えられる:
Figure 2016502913
更に、理論によって束縛されることを意図しないが、上記の表で説明される値(A)〜(D)の1つ以上の組み合わせを呈する締着組み合わせは、かかる値の組み合わせを呈しない締着組み合わせよりも、使用中の剥がれに対してより耐性であると考えられる。したがって、例えば、1mmのせん断変位で試験されたとき、締着組み合わせは、上記の列Iから以下の値の組み合わせのうちの1つを呈し得る。
□以下の両方を呈する締着組み合わせ
(A)少なくとも約4.0N、より好ましくは少なくとも約8.0N、又は更により好ましくは少なくとも約12Nの垂直ピーク負荷;及び
(C)0.0〜0.5mmの変位での、少なくとも約1.5N、より好ましくは少なくとも約3.0N、又は更により好ましくは少なくとも約4.5Nの最大垂直負荷。
垂直引張試験では、1mmのせん断変位において、そのような値の組み合わせを呈さない締着組み合わせよりも剥離に対する耐性が増強されることが予測される。
□以下の両方を呈する締着組み合わせ
(A)少なくとも約4.0N、より好ましくは少なくとも約8.0N、又は更により好ましくは少なくとも約12Nの垂直ピーク負荷;及び
(D)0.0〜1.0mmの変位での、少なくとも約3.0N、より好ましくは少なくとも約5.0N、又は更により好ましくは少なくとも約8.0Nの最大垂直負荷。
垂直引張試験では、1mmのせん断変位において、そのような値の組み合わせを呈さない締着組み合わせよりも剥離に対する耐性が増強されることが予測される。
□以下を呈する締着組み合わせ
(C)0.0〜0.5mmの変位での、少なくとも約1.5N、より好ましくは少なくとも約3N、又は更により好ましくは少なくとも約4.5Nの最大垂直負荷;並びに
(B)(1)垂直ピーク負荷における、少なくとも約0.5mm、より好ましくは少なくとも約1.0mm、更により好ましくは少なくとも約1.5mmの変位;
並びに所望により、好ましくは
(B)(2)垂直ピーク負荷における、約6.0mm未満、より好ましくは約4.0mm未満、及び更により好ましくは約2.0mm未満の変位。
垂直引張試験では、1mmのせん断変位において、そのような値の組み合わせを呈さない締着組み合わせよりも剥離に対する耐性が増強されることが予測される。
□以下を呈する締着組み合わせ
(D)0.0〜1.0mmの変位での、少なくとも約3.0N、より好ましくは少なくとも約5.0N、又は更により好ましくは少なくとも約8.0Nの最大垂直負荷;並びに
(B)(1)垂直ピーク負荷における、少なくとも約0.5mm、より好ましくは少なくとも約1.0mm、更により好ましくは少なくとも約1.5mmの変位;
並びに所望により、好ましくは
(B)(2)垂直ピーク負荷における、約6.0mm未満、より好ましくは約4.0mm未満、及び更により好ましくは約2.0mm未満の変位。
垂直引張試験では、1mmのせん断変位において、そのような値の組み合わせを呈さない締着組み合わせよりも剥離に対する耐性が増強されることが予測される。
□以下を呈する締着組み合わせ
(A)少なくとも約4.0N、より好ましくは少なくとも約8.0N、又は更により好ましくは少なくとも約12Nの垂直ピーク負荷;及び
(C)0.0〜0.5mmの変位での、少なくとも約1.5N、より好ましくは少なくとも約3.0N、又は更により好ましくは少なくとも約4.5Nの最大垂直負荷;並びに
(B)(1)垂直ピーク負荷における、少なくとも約0.5mm、より好ましくは少なくとも約1.0mm、更により好ましくは少なくとも約1.5mmの変位;
並びに所望により、好ましくは
(B)(2)垂直ピーク負荷における、約6.0mm未満、より好ましくは約4.0mm未満、及び更により好ましくは約2.0mm未満の変位。
垂直引張試験では、1mmのせん断変位において、そのような値の組み合わせを呈さない締着組み合わせよりも剥離に対する耐性が増強されることが予測される。
□以下を呈する締着組み合わせ
(A)少なくとも約4.0N、より好ましくは少なくとも約8.0N、又は更により好ましくは少なくとも約12Nの垂直ピーク負荷;及び
(D)0.0〜1.0mmの変位での、少なくとも約3.0N、より好ましくは少なくとも約5.0N、又は更により好ましくは少なくとも約8.0Nの最大垂直負荷;並びに
(B)(1)垂直ピーク負荷における、少なくとも約0.5mm、より好ましくは少なくとも約1.0mm、更により好ましくは少なくとも約1.5mmの変位;
並びに所望により、好ましくは
(B)(2)垂直ピーク負荷における、約6.0mm未満、より好ましくは約4.0mm未満、及び更により好ましくは約2.0mm未満の変位。
垂直引張試験では、1mmのせん断変位において、そのような値の組み合わせを呈さない締着組み合わせよりも剥離に対する耐性が増強されることが予測される。
同様に、締着組み合わせは、せん断変位2mmで試験されたときに、上述されているが、上記の表の列IIからのものと類似している値の組み合わせを呈し得る。
これらの組み合わせの値の1つ以上を有する締着組み合わせは、使い捨ておむつなどの着用可能物品に関して、通常条件下での剥がれに耐えるために、係合における十分な頑強性と組み合わされて、十分高いピーク負荷維持能力、及び適切に密接な係合を有すると予測される。
更に、理論によって束縛されることを意図しないが、1mmのせん断変位のものよりも、2mmのせん断変位のものと等しいか、又はこれより大きい、上記の表に説明されるような値(A)、(C)又は(D)を呈する締着組み合わせは、剥がれに対して、この関係を満たさない値を呈する締着組み合わせよりも耐性があると予測されると考えられる。そのような関係の値を呈する締着組み合わせは、例えば着用者の様々な寸法、及び/又は関連する着用可能物品を適用する人によって締着部材上に置かれる様々な張力によって、使用時に課せられる様々なせん断変位により良好に適応することができると考えられる。したがって、例えば:
□(A)1mmのせん断変位での垂直引張試験において、少なくとも約4.0Nの垂直ピーク負荷(列I);及び(A)2mmのせん断変位での垂直引張試験において、約4.0以上の垂直ピーク負荷(例えば、列II)を呈する締着組み合わせは、そのような関係の値を呈さない締着組み合わせよりも剥がれに対して、より耐性があると予測される。
□(C)1mmのせん断変位での垂直引張試験において、0.0〜0.5mm変位で少なくとも約1.5Nの最大垂直負荷(列I);及び(C)2mmのせん断変位での垂直引張試験において、約1.5N以上の垂直ピーク負荷(例えば、列II)を呈する締着組み合わせは、そのような関係の値を呈さない締着組み合わせよりも剥がれに対して、より耐性があると予測される。
□(D)1mmのせん断変位での垂直引張試験において、0.0〜1.0mm変位で少なくとも約3.0Nの最大垂直負荷(列I);及び(D)2mmのせん断変位での垂直引張試験において、約3.0N以上の垂直ピーク負荷(例えば、列II)を呈する締着組み合わせは、そのような関係の値を呈さない締着組み合わせよりも剥がれに対して、より耐性があると予測される。
列Iに説明される、より好ましい値、及び更により好ましい値に関して、上述のものと類似している特性の関係の更なる例が存在する。例えば、(A)1mmのせん断変位での垂直引張試験において、少なくとも約8.0Nの垂直ピーク負荷(列I);及び(A)2mmのせん断変位での垂直引張試験において、約8.0N以上の垂直ピーク負荷(例えば、列II)を呈する締着組み合わせは、そのような関係の値、及び更により好ましい値、並びに上記の特性(C)及び(D)の関係を呈さない締着組み合わせよりも剥がれに対して、より耐性があると予測される。
理論によって束縛されることを意図しないが、上述のような垂直引張試験における値を呈する締着組み合わせを使用することは、他の特徴、例えば上記の形状特性、及び/又は以下に記載の締着具区域の剛性特性と組み合わされたときに、望ましくない締着組み合わせの係合離脱の回避に関して、相乗効果を有し得ると更に考えられる。
締着具区域71の剛性を増大させることは、締着具の凹みの生じ易さ又は程度を低減させるのに役立ち得る。少なくとも約1,500N/mの剛性を有する締着具区域71が、有用であり得る。しかしながら、やはり上述のように、締着具区域71の剛性を過剰に増大させることは望ましくない場合があるが、これは、着用者の腹部でおむつに対して硬い物体の感触が生じる可能性があり、これが、特に着用者が座っているとき及び/又は腰を曲げて前屈みになっているときに、着用者にとっての不快感の原因となり得るからである。加えて、締着具区域における剛性の増大は、材料厚さ及び/又は密度の増大を必要とすることがあり、コストの増加につながり得る。締着具区域71は、これらの理由から、特定の状況下では硬すぎると見なされることがある。よって、提供される締着具区域71の剛性値については、例えば9,000N/mの上限を有することが望ましい場合がある。
同時に、ある最小値を上回る剛性を締着具区域71に付与しただけでは、凹みを満足に防ぐのには不十分であり得る。しかしながら、理論に束縛されるものではないが、上述のように締着部材50を成形することは、締着具区域71の剛性の制限値と組み合わせて、予想外の相乗効果を生じ得ると考えられる。換言すれば、理論に束縛されるものではないが、上述の成形は、凹みを低減又は防止することにおいて、締着具区域71の剛性を加えることの影響を拡大すると考えられる。したがって、締着具区域71が、少なくとも約1,500N/m、又は2,500N/m、又は3,500N/n、又は4,000N/mの剛性を有し、締着部材が、本明細書で識別かつ記述される形状及び構成体特性のうち1つ以上を有する場合、凹みは効果的かつ満足がいく程度に低減又は防止されると考えられる。しかしながら、着用者及び/又は適用者によって、締着具区域が硬すぎると感じ、場合によっては不快なほどに感じられる可能性を低減するためには、締着具区域が約9,000N/m、又は7,500N/m、又は更には6,000N/m以下の剛性を有することが望ましい場合がある。
図3及び4を参照すると、締着具区域71は、末端領域55において1つ以上の下にある材料層と重なり合い、これは両方とも締着具区域71の剛性に寄与する可能性があり、また締着具区域71から内側方向に延在し得る。中間領域57は、そのような下にある材料を含んでもよく、それ自体の剛性を有し得る。締着具区域71の剛性よりも低いが、パネル領域56及び/又は伸展性区域66の剛性よりは高い中間の剛性が、中間領域57に付与された場合、これにより、パネル領域56内で生じる長手方向の分力に耐えて抵抗し、締着具区域71にこれが伝達されるのを防ぐという利点を有し得、これにより、伸展性の高い柔軟なパネル領域56によって得られた着用者の快適さを実質的に損なうことなく、締着具70の凹みが生じる可能性を低減し、またパネル領域56の折れ曲がり/裏返りが生じる可能性も低減する。よって、例えば、中間領域57、又はその一部には、約200N/M〜約1000N/m、又は約300N/m〜約750N/m、又は更には約400N/m〜約600N/mの中間剛性が与えられ得る。中間領域57又はその一部、並びにパネル領域56は、任意の追加の剛性特性が付与されてよく、これには同時係属中の米国特許出願第11/895,169号に記述されている変化及び勾配が含まれる。
締着部材は、ラミネートで封じ込められたエラストマー材層64又はその一部を含むラミネート区域の単軸伸縮によって活性化されている伸縮性ラミネートで、例えば、米国特許第4,834,741号並びにPCT国際特許公開出願第1992/015446号及び同第1992/015444号に詳述されている方法で形成された伸展性区域66を有し得るが、これらは参照により本明細書に組み込まれる。更に、伸展性区域66には、例えば、米国特許出願公開第2007/0142815号に記述されているような力集中機能が含まれ得る。図7を参照すると、締着部材50aは、様々な弾性率の領域を有する伸展性区域66を有し得る。例えば、提案されているように、伸展性区域66は、比較的高い弾性率の領域101と、比較的低い弾性率の領域100と、を有し得る。高弾性率領域101は、図7に提案されているように伸展性区域66の長手方向中央又はその付近に配置されてもよいし、その他の位置に配置されてもよい。しかしながら、図7に提案されている例において、比較的高い弾性率の領域101は、表面積当たりの横方向張力をより大きい割合で受けることになるため、締着部材の長手方向中央に向かって横方向張力を「集中化」することになる。理論に束縛されるものではないが、その結果として、長手方向に最も外側の縁部68、69に沿って作用する応力は低減し、同時に、締着部材内の全体的な横方向張力が維持され、その結果、物品が良好なフィットを維持し、同時に締着具区域が凹む可能性も低減されると考えられる。異なる弾性率の領域を含む材料の他の例は、例えば、PCT国際公開特許出願第2007/069227号及び同第2008/084449号に記述されている。
比較的伸展性の高い、より柔軟な材料は、折れ曲がり/裏返りを比較的被り易いことに加えて、強靭さが低く、破断耐性が低い可能性がある。これは、例えば、適用者が着用者におむつを適用するために末端領域55を強く引っ張る場合に問題となり得る。適用者が十分な横方向の力で引っ張った場合、特に応力が集中する場所でパネル領域56を形成する材料が破れることがあるが、この場所は、例えば、締着部材が末端領域まで短くなっており、及び/又は締着部材構成体の不連続性が、締着部材の比較的より柔軟な部分から締着部材の比較的より硬い部分への急激な移行を生じる場所である。図8を参照すると、一例において、締着具区域71は材料の断片を含み得、この材料断片は、基材に取り付けられると、断片材料と基材との組み合わせを生じ、これは隣接する基材のみの剛性よりも大きな剛性を有する。よって、伸縮方向67に沿って締着部材50aに横方向張力がかかっているとき、応力は締着具区域の内側縁部88に沿って集中し得る。加えて、図8に示す例におけるように、締着具70が短くされた末端領域を占め得る場合、応力は、長手方向で最も外側の第1横方向縁部及び第2横方向縁部68、69に沿った基材の、第1の内側締着具区域角部及び第2の内側締着具区域角部72、73に、特に集中し得る。製造業者が、坪量を減らすことによって、パネル領域56を形成する選択された材料の伸縮性及び/又は柔軟性の値を高めると、第1の内側締着具区域角部及び/又は第2の内側締着具区域角部72、73での破断の可能性が増大し得る。
締着部材がそのような応力集中に耐え、及び/又はこれを分散し、そのような破断の可能性を低減するよう、締着部材の能力を改善するために、製造業者は、少なくとも横方向、又は幾つかの方向で、伸展性区域を形成する材料よりも引っ張り強度が高い材料又は材料の組み合わせで、末端領域55を形成してよい。別の選択肢として、製造業者は、末端領域55に強化層を追加して、少なくとも横方向、又は幾つかの方向で、末端領域55に、伸展性区域を形成する材料よりも大きい引っ張り強度を有するラミネート区域を形成してもよい。いずれかのアプローチを使用して、強化された末端領域155を形成することができる。(本明細書の説明目的のために、締着部材の末端領域に関して「強化された」とは、末端領域が、伸展性区域を形成する材料よりも、少なくとも横方向において、より大きな引っ張り強度を有することを意味する。)
図9は、強化された末端領域155を有する締着部材50aの一例の簡略化した横方向断面分解図を概略的に図示したものである。図9に示すように、締着部材50aは、内側伸展性区域限度86と外側伸展性区域限度87との間の伸展性区域66、非伸展性内側区域83、及び非伸展性末端領域55を有し得る。締着部材50aは、幾つかの層で構成されてよく、1層又は2層の表面層62、63(不織布材からなり得る)、及び1層又は2層の表面層62、63に対し、及び/又はこれらの間にラミネートされたエラストマー材層64を有して伸縮性ラミネートを形成し得る。パネル領域56及び/又は伸展性区域66を形成するための伸縮性ラミネート及びエラストマーフィルムの好適な例には、同時係属中の米国特許出願公開第2007/0293111号に記述されているものが挙げられる。1層又は2層の表面層62、63は、エラストマー材層64よりも伸縮方向67に沿って幅広であってよく、末端領域55及び内側領域83を形成する領域で合わせて接着されていてもよい。内側領域83は、2層の表面層62、63のみを合わせて接着して形成され得る。末端領域55は、強化層内側縁部89を有する強化層61によって強化することができ、これにより強化された末端領域155が形成され得る。強化層61は、エラストマー材層64と重なる関係にある重なり領域84に配置することができる。強化層61の幅及び/又はエラストマー材層64の幅は、その縁部が重なり合って望ましい幅の重なり領域84を形成するよう調節することができる。強化層61は、例えば、不織布材で形成され得る。少なくとも横方向の末端領域55の引っ張り強度を強化層がない状態よりも大きくするために、強化層61を含めることができる。強化層61は、図9に提案されているように、表面層62、63の間でエラストマー材層の下に配置することができ、あるいは表面層62、63の間でエラストマー材層の上に、又は表面層62、63のいずれかの外側表面に配置することができる。別の例において(図示せず)、強化末端領域155は、ラミネートを形成する材料層を1層又は複数含み得、これはパネル領域56を形成する材料とは別個であり、その内側縁部が、パネル領域56及び/又は伸展性区域66、又はその構成要素を形成する隣接する材料の外側縁部に接着され得る。締着具70は、強化末端領域155の外側表面に取り付けられ得る。締着具70、並びに層61、62、63及び64は、任意の好適な接着剤及び/又はその他の接着ラミネート技法によって、1つのラミネート構造にともにラミネートすることができる。強化層61及び/又は強化末端領域155は、上述のように、締着具区域71及び/又は中間領域57に望ましい量の剛性をもたらすように、又はそれをもたらすのに寄与するように選択された材料で形成することができる。
図9に示す例において、伸展性区域66は、エラストマー材層64よりも幅が狭くてもよく、また重なり領域84の内側の位置で終端してよく、強化層61をエラストマー材料層64に固定し、かつ強化末端領域へと移行させるために、重なり領域84を含む比較的非弾性的な部分を提供することができる。
図8及び図9を再び参照すると、強化層61は、末端領域55から内側方向に延出して、強化された末端領域155を形成し、内側の強化層内側縁部89で終端するような寸法にすることができる。強化層61は、長手方向に最も外側の第1横方向縁部及び第2横方向縁部68、69の間に延在する内側縁部89に沿った長さLRと、締着具区域外側縁部75から強化層内側縁部89までの幅WRと、を有し得る。
製造業者は、その製品に関する許容可能レベルの顧客満足を保証する目的から、引裂、層間剥離/分離、接合の中断等に起因する材料の何らかの不具合が起こる前に特定の横方向張力負荷を支えるための締着部材50aの設計及び製造を望む場合がある。おむつに使用され得る種類の締着部材に対して、製造業者は、伸展性区域内で約5秒−1〜約40秒−1の歪み率を得るのに十分な速度で牽引したとき、不具合が起こる前に、例えば、少なくとも18N、24N、30N又は更には34Nの横方向ピーク張力負荷を支持するための締着部材を要求し設計してもよい。パネル領域56を形成する特定の材料の最も弱い位置は、例えば、長手方向に最短の寸法に沿った、すなわち、最小の長手方向断面の材料が横方向の負荷に(任意の剛化層又は強化層による支持なしで)耐えるのに必要な応力を受ける点であり得る。図8及び9に示すような幾つかの例において、並びに伸縮性ラミネートが上述のように活性化されている場合、表面層62、63は、活性化プロセス中に横方向に弱まる可能性がある。よって、図8に示す例において、締着部材50aの最弱部分は、場合によっては、強化層内側縁部89に沿った部分、又は例えば、伸展性区域外側限度線87に沿った部分であり得、ここには、活性化と弱化した材料との組み合わせ、及び伸展性区域66の比較的小さい長手方向寸法が存在する。したがって、図9に図示されている層状構成体を有する締着部材50aの強化末端領域155が、望ましい寸法であるとき、横方向の負荷下で締着部材50aを形成する材料の不具合は、平均して、締着部材の他の場所ではなく、強化末端領域/強化層内側縁部に隣接した位置で起こると予測することができる。強化層61又は強化末端領域155の幅が望ましい寸法の値を実質的に超えている場合は、締着部材の伸展性を低下させることがあり、伸展性区域の幅を低減させることがあり、又は必要な設計強度を提供するのに不必要である場合もあるため、不必要な材料コストを加えることになり、同時に、この値よりも小さな幅では、意図された設計負荷よりも低い横方向負荷下で不具合が起こる可能性が増大し得る。
よって、図8及び図9に図示されている例において、強化層61は、重なり領域84の他の層に重なり付着された付着幅WRを有するよう、かつ、その付着された内側縁部89(及びこれにより、強化末端領域155の内側縁部)が、内側縁部89に沿って付着された長さが長さLRであるような線に沿っているような寸法にされるが、この長さLRは、接合線51に沿った締着部材の長さLの約66%〜約80%、又は約69%〜約77%、又は更には約71%〜約75%である。理論に束縛されるものではないが、締着部材が横方向の負荷下にあるとき、これらの範囲の1つ以上にサイズ決めされた強化層/強化末端領域は、締着具区域周囲の応力集中に、望ましくは持ちこたえ、及び/又は応力集中を低減し、また、その意図された設計で提供されるよりも低い量の横方向負荷で締着部材が破断する可能性を最小化することと、同時に強化末端領域を含めることによる追加の材料コストを最小限に抑えることと、のバランスが十分に達成されると考えられる。
強化末端領域のその他のタイプ及び製造方法は、例えばPCT国際公開特許出願第2003/039426号及び同第2004/082918号に記述されている。
本明細書に記述されている特徴を有する締着部材を製造するために、図3〜8、10A又は10Bに示すいずれかの形状を有する部材を、好適な組み合わせのラミネートから切り抜くことが可能であり、これは図10Cに示す層を有する。断面図において、例示的な締着部材は、図10Cに示す一般的な層状構成を有し得る。第1表面層62、エラストマー材層64、第2表面層63及び強化層61を含む、締着用耳部を切り抜くことができるラミネート組立品は、以下の材料で形成され得る:
Figure 2016502913
本明細書において必要な望ましい剛性及び伸縮レベルを達成するために、具体的な材料及び構成体アプローチの数多くの変化物が使用可能である。材料及び構成体アプローチのその他の例は、米国特許出願公開第2007/0143972号及び同第2007/0157441号に示されている。伸展性区域に伸展性をもたらすためのアプローチの例は、米国特許第4,107,364号及び同第4,834,741号、並びにPCT国際公開特許出願第1992/015446号及び同第1992/015444号に記述されている。
試験方法
剛性試験
剛性は、10Nのロードセルを装着した、コンピュータインタフェースを有する一定速度の伸展引張試験機(好適な計器は、MTS Systems Corp.(Eden Prairie,Minnesota)から入手可能な、Testworks 4 Softwareを使用したMTS Allianceである)を使用して測定する。図12(正面図)及び図13(側面図)に示すプランジャブレード2100を上部可動試験用締付具に使用する。図11に示す基部支持プラットフォーム2200を、下部の固定式試験用締付具として使用する。全ての試験を約23℃±2℃及び約50%±2%の相対湿度に維持された調湿室で実施する。ここにおいて、試験試料の幅及び長さは、試料が切り出される締着部材に対応する方向名称を使用して、横方向幅及び長手方向長さであり、「横方向幅」及び「長手方向長さ」は本明細書で定義されている。
プランジャ2100の構成要素は、アルミニウムなどの軽量材料から作製され、利用可能なロードセル容量を最大にする。シャフト2101は、引張試験機に適合するよう機械で作られ、プランジャを安定させ基部支持プラットフォーム2204と直交する位置合わせを維持するようロッキングカラー2102を有する。ブレード2103は、長さ2108が115mm、高さ2107が65mm、幅2109が3.25mmであり、連続半径が1.625mmの材料接触縁部を有する。ブラケット2104には、ブレードを水平にするために使用される止めねじ2105、及び調節後それを所定の場所に堅固に保持するための主止めねじ2106が取り付けられる。
下部締付具2200が、シャフト2201とロッキングカラー2202とを有する引張試験機に取り付けられている。2つの可動支持プラットフォーム2204が、レール2203に実装されている。各試験表面2205は、幅2206が85mm、長さ(図面の平面内)が115mmであり、最小の摩擦係数を有するように研摩されたステンレス鋼から作製される。各プラットフォームは、個々のプラットフォーム位置を読み取るデジタル式の位置モニター2208及び調節後それらの位置を固定するための止めねじ2207を有する。2つのプラットフォーム2204は、間隙縁部が正方形であり、プレート縁部は、前側から後側まで平行でなければならない。2つのプラットフォームは、調節可能な間隙幅2210を有する間隙2209を形成する。
支持プラットフォーム2204の上面と直交し、それらの間隙縁部に対してゆがみを示さないように、プランジャブレード2103を正確に(±0.02mm)揃える。位置モニター2208を使用して、プランジャブレード2103が間隙内に正確に(±0.02mm)センタリングされた状態で、支持プラットフォーム2204の2つの間隙縁部の間の間隙2210を正確に8.00±0.02mmに設定する。圧縮試験用の引張試験機をプログラミングする。プランジャブレード2103下部から支持プラットフォーム2204上面までのゲージ長を15mmに設定する。
25mmの距離にわたって500mm/分で降下するようにクロスヘッドを設定する。データ収集率を200Hzに設定する。
試料を試験前に2時間、約23℃±2℃、約50%±2%の相対湿度で予め調整する。試験試料を、幅13mm、長さ25.4mmに打ち抜きする。試験試料を切り出す締着部材に、幅13mmの試験試料のための十分な材料がない場合は、利用できる全幅を使用する。
任意の露出した接着剤に関して試料を調べ、必要に応じて接着剤にベビーパウダーを塗布することによって、露出した接着剤を非活性化する。締着具が上向きの状態で間隙2209上の支持プラットフォーム2204の表面に試料を平らに設置する。特定の試料に締着具が含まれていない場合(例えば、中間領域から切り出した試料)は、締着具側が上を向くように試料を配向させる。間隙の上で試料を中心を合わせる。試料の長さは、間隙幅2210と平行にし、試料の幅は間隙幅2210に対して垂直にする。ロードセルをゼロにし、引張試験機及びデータ収集を開始する。
力(N)対伸び(m)曲線から最大ピーク屈曲力(N)及び
剛性(N/m)を計算するようにソフトウェアをプログラミングする。剛性は、曲線の直線区域の屈曲力/伸び曲線の勾配として計算され(図14参照)、合計ピーク屈曲力の少なくとも25%の最少直線線分を使用して勾配を計算する。要素の幅が13mmでない場合、実際の幅を以下のようにして13mmに標準化する:
剛性(実際幅)=[剛性(13mm)/13mm]×実際幅(mm)
ピーク屈曲力(実際幅)=[ピーク屈曲力(13mm)/13mm]×実際幅(mm)
0.1N単位でピーク屈曲力、及び0.1N/m単位で剛性を記載する。
伸展性試験
締着部材の伸展性は、好適なロードセルを装着した、コンピュータインタフェースを有する一定速度の伸展引張試験機(好適な計器は、MTS Systems Corp.(Eden Prairie,Minnesota)から入手可能な、Testworks 4 Softwareを使用したMTS Allianceである)を使用して測定する。ロードセルは、表記されている最大負荷の10%及び90%で動作するように選択されるべきである。全ての試験を約23℃±2℃及び約50%±2%の相対湿度に維持された調湿室で実施する。本明細書において、試料の幅及び長さは、本明細書に定義されるように、横方向幅及び長手方向長さである。試料を試験前に2時間、約23℃±2℃、約50%±2%の相対湿度で予め調整する。
試験のために、締着部材を次のように調製する:
1.締着部材が物品に取り付けられている場合、引張試験機のグリップが試験のために試料を十分に把持できるよう、接合線から十分に内側の位置で締着部材を物品から切り離す。
2.接合線(本明細書の例において記載されている51)を識別し、接合線に重なる線を締着部材上で印を付ける(例えば、細字Sharpieなどの細いサインペンを使用)。
3.締着具区域内側限度(本明細書の例において記載されている88)を識別し、締着具区域内側限度に重なる線を締着部材上で印を付ける(例えば、細字Sharpieなどの細いサインペンを使用)。
4.締着部材を実質的に平らで水平な表面上に置き、本明細書に記述されているように、その締着部材に横方向の張力をかけずに、幅WSを測定する。
5.NIST標準のスチール尺を用いて、長さLFP及びLEP(本明細書の例に記述されている)を1mm単位に四捨五入して測定する。
6.締着具区域内側限度に沿って、締着具区域長手方向中点に印を付け(長さLFPを測定し(例に記載)、中点はLFPの1/2の点である)。
試料の試験
1.締着部材の外側末端を引張試験機の上側クランプに挿入し、このクランプを引張試験機の締付具の中央に合わせ、クランプ幅は少なくとも締着部材の長さ寸法LFPと同じ幅であり、クランプの面(試料を把持した後)を締着具区域内側限度88と1mm以内に揃え、締着具区域内側限度88の長手方向中点をクランプの中心に合わせ、締着部材のクランプで把持されていない部分を制限されずに上側クランプから垂れ下がらせる。
2.締着部材の内側末端を、引張試験機の下側クランプに挿入する。下側クランプ幅は、締着部材がクランプの幅を超えてはみ出す部分がないように選択される。クランプの面(試料を把持した後)を接合線と1mm以内に揃え、締着具区域長手方向中点から横方向に線を引いたときに、その線が垂直に延在し、下側クランプを支える締付具の中央に揃うように、試料の向きを調整する。
3.上側クランプの面と下側クランプの面との間の距離がWSに等しくなるよう、引張試験機のつかみ具を広げる。標点距離がWSに等しくなるよう設定する。
4.クロスヘッド位置及び負荷をゼロにする。
5.試料を254mm/分の速度で延伸し、少なくとも100Hzの周波数でデータを収集するように、引張試験機を設定する。
6.引張試験機のクランプが所定の速度で試料を延伸するよう試験を開始し、データをデータファイルに収集する。
結果の計算:
1.データから、負荷8Nでの全体的な伸展性を測定する。これは次の式で計算される:
100%×[負荷8Nでゼロ点から伸びた距離/WS(横方向の張力負荷なし)]。
2.データから、締着具区域長さ当たりの負荷2.1N/cm−LFPでの伸展性を判定する。これは次の式で計算される:
100%×[負荷2.1N/cm−LFPでゼロ点から伸びた距離/WS(横方向の張力負荷なし)]、
ここにおいて2.1N/cm−LFP負荷=LFPの長さ1cm当たり2.1Nであり、例えばLFPが3cmのとき、2.1N/cm−LFPの負荷は6.3Nとなる。
3.データから、伸展性区域長さ当たりの負荷1.0N/cm−LEPでの伸展性を判定する。これは次の式で計算される:
100%×[負荷1.0N/cm−LEPでゼロ点から伸びた距離/WS(横方向の張力負荷なし)]、
ここにおいて1.0N/cm−LEP負荷=LEPの長さ1cm当たり1.0Nであり、例えばLEPが6cmのとき、1.0N/cm−LFPの負荷は6.0Nとなる。
寸法測定方法
様々な寸法及びその比率が本明細書に指定される。各寸法は、以下の方法に従って測定される。全ての試験を約23℃±2℃及び約50%±2%の相対湿度に維持された調湿室で実施する。本明細書において、試料の幅及び長さは、本明細書に定義されるように、横方向幅及び長手方向長さである。試料を試験前に2時間、約23℃±2℃、約50%±2%の相対湿度で予め調整する。
試験のために、締着部材を次のように調製する:
1.締着具を実質的に平らで水平な表面上に置く。
2.測定を可能にするために、任意の必要な基準線を特定し、印を付ける(例えば、接合線L0、L25、L75、L100等。)(例えば、細字のSharpieなどの細いサインペンを使用して)。
3.NIST標準のスチール尺を用いて、1mm単位に四捨五入して必要な各寸法を測定する。
4.任意の必要とされる比率を次のとおり算出する:比率=100%×[第1測定/第2測定]。例えば、L100に対するL25の長さの比=100%×[線L25の長さ/線L100の長さ]である。
垂直引張試験
本試験は、力、力の関数としての変位(及び逆もまた同様)、及び/又はフック締着具構成要素の試料をループ構成要素との係合から分離するのに必要とされる作業を測定するように設計されており、その構成要素は、面ファスナー式締着システム(例えば着用可能物品にしばしば見られるものなど、多くの種類の使い捨ておむつが挙げられるがこれに限定されない)を形成するのに使用され得る。場合によっては、ループ構成要素は、物品の包囲する外側材料と同じであってよく、幾つかの着用可能物品の設計においては、所望の取り付けを提供するために、外側材料の特性のみでも、フック構成要素と効果的に係合可能である繊維表面を提供するのに十分である。
試験サンプルの調製
試験用に、フック締着具及びランディング区域を以下のように調製する:
ランディング区域の材料
1.物品の外側表面のランディング区域部分を特定する。(説明目的の例として、図15B、ランディング区域22を参照のこと。)
a)ランディング区域部分が下層の上に積層された材料の層で形成されている場合、そのランディング区域材料を、それを損傷させることなく取り除く。必要に応じて、任意の積層接着剤による結合を弱めるために凍結スプレーを使用して、下層からのランディング区域材料(「LZ材料」)の分離を促進する。
b)ランディング区域を形成する層が、下層の材料から、それを損傷することなく分離することができない場合、又はランディング区域が、ランディング区域の外部の包囲する材料と同じ材料で形成されている場合、以下の工程によって要求されている試料を提供するのに十分な寸法の材料の一部分を切り出す。損傷させることなく可能な範囲で、ランディング区域の下にある任意の腰部機能又はコア材料を取り除いて、層によって作られている嵩を低減させる。残っている材料が、取り除かれたランディング区域材料(「LZ材料」)となる。
2.LZ材料をテーブルの上に平に、ループ面を下にして置く。物品が使用されるときにランディング区域上で締着部材によって引かれる通常の方向を決定する。油性フェルト先端マーカー(例えばSHARPIE)及び定規を使用して、材料の周囲の幾つかの場所において、LZ材料上に実質的に直線の矢印を描き、ランディング区域上で通常の引張方向を示す。(着用可能物品がおむつである場合、この方向はおむつの長手方向軸に垂直であり、かつこの軸から外側を向く。マーカー及び定規を使用して、LZ材料の中心を通る(物品に対して)長手方向の線を描き、この線に実質的に垂直かつそこから外側を指す幾つかの矢印を、線のいずれかの側で材料上に描く。)(説明目的の例として、図15C、LZ材料22a、長手方向線22b、矢印22cを参照のこと。)
3.両面テープを用意して、以下のとおり固定具にLZ材料を結合する:3M 1524 Transfer Adhesiveの接着剤面を3M 9589 Double Coated Film Tapeのストリップの接着剤面に結合させて、両面テープの積層体を形成する。(試験時にこれらの製品のいずれか又は両方が入手できない場合は、以下に説明されるように、試料を下にある表面に接着させ、試験時の層間剥離に耐えるのに十分な同等の製品で置き換えられてもよい。)
4.用意した両面テープをテーブルの上に平らに置き、3M 1524 Transfer Adhesive面を上にする。剥離裏材を取り除いて、3M 1524 Transfer Adhesiveの接着剤を露出させる。ループ面を上にして、両面テープ積層体の露出させた接着剤表面の上に静かにLZ材料を置く。約25kPa(25g/cm)±10%の圧力を使用して、実質的に均一な圧力をLZ材料に印加して、それを接着表面に対して押し付ける(平坦な底面を有する適切な重りを使用してもよい)。泡又は皺の形成を避けるために、LZ材料は均一にテープに適用されるべきである。いずれかの方向において約3mmを超える寸法を有する泡又は皺が形成された場合、いずれかの試料の泡又は皺を有する部分を試験に使用しないこと。
5.より短い辺が矢印の方向と実質的に平行な状態で、少なくとも約50.8mm×少なくとも約22mmの実質的に矩形のLZ材料/テープ積層体の試料を切り出す。これらがLZ試料である。
フック材料
1.フック断片を損傷させることなく、締着部材からフック断片を取り除く(フック断片70aの説明目的の例は図15Aに示されている)。必要に応じて、任意の積層接着剤による結合を弱めるために凍結スプレーを使用して、下層からフック断片の分離を容易にする。フック断片を下層からそれを損傷させることなく取り除くことができない場合は、単にその外側縁部の周囲を切って、それを締着部材の残りの部分から切断する。フックを下向きにして、テーブル上に分離されたフック断片を置く。
2.両面テープを用意して、以下のとおり固定具にLZ材料を結合する:3M 1524 Transfer Adhesiveの接着剤面を3M 9589 Double Coated Film Tapeのストリップの接着剤面に結合させて、両面テープの積層体を形成する。(試験時にこれらの製品のいずれか又は両方が入手できない場合は、以下に説明されるように、試料を下にある表面に接着させ、試験時の層間剥離に耐えるのに十分な同等の製品で置き換えられてもよい。)
3.用意した両面テープをテーブルの上に平らに置き、3M 1524 Transfer Adhesive面を上にする。剥離裏材を取り除いて、3M 1524 Transfer Adhesiveの接着剤を露出させる。フック面を上にして、両面テープ積層体の露出させた接着剤表面上にフック断片を静かに置く。約7.4kPa(75g/cm)±10%の圧力を使用して、実質的に均一な圧力をフック断片に印加して、それを接着剤表面に対して押し付ける(平坦な底面を有する適切な重りを使用してもよい)。泡又は皺の形成を避けるために、フック断片は均一にテープに適用されるべきである。いずれかの方向において約3mmを超える寸法を有する泡又は皺が形成された場合、いずれかの試料の泡又は皺を有する部分を試験に使用しないこと。
4.通常使用時において、より短い辺が、フック断片を引く方向と実質的に平行な状態で、フック断片/テープ積層体13mm×25mm、±0.25mmから、1つ以上の実質的に矩形の試料(許容されるフック断片の寸法)を切断する。これらがフック試料である。
製造された完成品の着用可能物品からまだ切断されていないが、物品の製造前にそのような材料の供給品から取られた対応するランディング区域材料及びフック材料の試料は、上記に説明されたのと同様の方法で調製することができる。材料は、それらが完成した製品に見られる配向に従って、すなわち対応する矩形試料のより短い辺が、ループに対してフックを引く方向と平行な状態で方向付けられ、切断されるべきである。
試験装置
本試験用に適切なロードセルを装着した、コンピュータインタフェースを有する一定速度の伸展引張試験機(例えばTestWorks 4ソフトウェアで制御された、MTS Systems Corp.(Eden Prairie,Minnesota)から入手可能な、MTS SYNERGIE 200引張試験機)を本試験に使用する。ロードセルは、表記されている最大負荷の10%〜90%内で作動されるように選択されるべきである。引張試験機は、クロスヘッドが下方に移動し試料を圧迫すると、圧迫を示すマイナスの力表示が生成されるように、設定される。
本試験用に2つのカスタム固定具を作らなければならない。図16Aを参照すると、第1固定具503は、試験機のロードセルに取り付けられ、かつクロスヘッドの移動の経路に直交する下向きの平坦な表面522(その上にフック試料が取り付けられる)を有する、矩形脚部520を含む。第2固定具504は、引張試験機の底部の固定式マウントに取り付けられ、基部513と、クロスヘッドの移動の経路に直交する上向きの平坦な表面511(この上にLZ試料が取り付けられる)を有するソレノイド起動のスライドプレート510と、から構成される。したがって、試験が実施されるとき、LZ試料のループ側は、フック試料のフック側に面するように、かつこれに平行して配向される。
更に図16Aを参照すると、上部固定具503は、引張試験機の移動可能なクロスヘッドに取り付けられるときに、ロードセルに取り付けられるように適合される好適な取り付け装置、例えば上方の取り付けシャフト528に取り付けられる矩形脚部520からなる。上方の取り付けシャフト528は、示されているようにねじ付きであり、ロッキングカラー527を有する。上方の取り付けシャフト528がロードセルのマウントに接続されるとき、ロッキングカラー527はマウントに対して回転されて、表面522が移動軸に直交したままであるように固定具503を固定する。脚部520はアルミニウムで形成され、下方を向いた、クロスヘッドの移動経路に直交する、平坦なブラシ仕上げの表面522を備える。下方を向く表面522は、フック試料の全体(左から右の方向で延びている、より短い辺)を許容するのに十分な長さ及び幅でなくてならず、かつ上方の取り付けシャフト528の軸を中心に、実質的に中心を合わせなくてはならない。
図16A〜16Cを参照すると、下部固定具504は、各端部で固定された2つの垂直プレート514及び515を有する基部513からなる。電子ソレノイド516(McMaster Carr(Atlanta,Georgia)のSealed Linear Solenoid Actuator Extended Life−Sealed Pull型、部品番号9719K112又は好適な同等物)が左の垂直プレート514上に搭載され、そのプランジャ517は右に延び、かつプレート514内の孔を通って突出しており、孔はプランジャ517の自由な左−右の移動を許容するのに十分大きい。マイクロメーター518(マイクロメーターヘッド、電子型、1’’、最大測定範囲0.00005’’解像度、部品番号74477589、MSC Industrial Supply(Melville New York)又は同等物)が右の垂直プレート515上に搭載され、そのスピンドル519は左に延び、かつプレート515内の孔を通って突出しており、孔はスピンドル519の自由な左−右の運動を許容するのに十分大きい。ソレノイドプランジャ517及びマイクロメータースピンドル519は実質的に同軸である。基部513は、試験機の固定式マウントに搭載するように適合された下方の取り付けシャフト529を含む好適な取り付け装置に固定される。下側の取り付けシャフト529は、示されているようにねじ付きであり、ロッキングカラー526を有する。下方の取り付けシャフト529は試験機の固定式マウントに取り付けられ、ロッキングカラー526がこの固定式マウントに対して回転され、試験機の固定式マウントに対して基部513を固定し、その結果、それは、試験中に表面511がクロスヘッドの移動経路に直交したままであるように、固定式マウントと共に固定されたままである。
水平スライドプレート510は、示されているように一体化したタブを有し、ソレノイドプランジャ517に接続されている。スライドプレート510は、プレートガイド512に取り付けられ、これは内部に切削された水平の左−右トラックを有し、このトラックはガイドレール523と嵌合して、著しい上下方向の遊びもなく自由な左−右運動を可能にする。(嵌合プレートガイド512及びガイドレール523は、McMaster−Carr(Atlanta,Georgia)から、部品番号9880K3(Frelon Plain−Bearing Guide Block)及び部品番号9880K13(Frelon Plain−Bearing Rail)で入手される。)
ガイドレール523は基部513に取り付けられる。この構成の結果として、プレートガイド512及びそれに応じてスライドプレート510は、基部513に対して、ソレノイド516の起動に対応して、水平に、左−右方向に移動し得る。スライドプレート510の右方向の移動は、マイクロメータースピンドル519の遠位端によって制限され、ここでスライドプレート510は最も右方向の位置で当接する。スライドプレート510の左方向の移動は、スタンドオフ525によって制限され、ここでプレートガイド512は最も左方向の位置で当接する。
ガイドレール523は、スタンドオフ525で終端し、これも基部513に取り付けられる。スタンドオフ525は2つの凹んだバネ524を保持し、これはプレートガイド512に対して十分な力を適用し、ソレノイド516が起動されていないときに、マイクロメータースピンドル519の遠位端と当接する関係に試料プレート510を押す。いったん起動すると、ソレノイド516は、プレートガイド512がスタンドオフ525に対して停止するまで、スライドプレート510を左の方向に引く。
平面状のブラシ仕上げの、上向きの表面511を有するアルミニウムの試料プレートが、スライドプレート510の上面に取り付けられる。上向きの表面511は、LZ試料の全体(左から右の方向で延びている、より短い辺)を許容するのに十分な長さ及び幅でなくてならず、かつ下方の取り付けシャフト529の軸を中心に、実質的に中心を合わせなければならない。
固定具は、上部固定具503及び下部固定具504の両方が試験機上に取り付けられたとき、上方取り付けシャフト528及び下方取り付けシャフト529が実質的に同軸であるように、すなわちクロスヘッドの引っ張る方向に沿って位置合わせされるように構成される。固定具は、フック及びLZ試料が上に正しく配置され、固定具が試験機上に設置されるように構成され、試料の矩形形状の幾何学的な中心は、試料が係合され、せん断変位によってオフセットされる前に、垂直軸上で実質的に位置合わせされる。固定具は、試験機上に設置されたとき、上部固定具503上の下方表面522及び下部固定具504上の上向きの表面511が互いに平行であり、クロスヘッドの移動の垂直線に直交するように、適合されるべきである。
試験プロトコル
全ての試験は、約23℃±2℃及び約50%±2%の相対湿度で維持された調湿室で実施される。約23℃±2℃及び約50%±2%の相対湿度で、試験前に約2時間にわたって、試料を事前に調湿する。
矩形のフック試料502及びLZ試料501は、短辺が左−右方向に沿った状態で(図16Bでは、534〜536の方向に沿って)、並びにソレノイド516によって生じるせん断変位に対して、材料が使用時に完成物品上で直面するせん断力の方向に対応する水平面内の相対的な回転方向で、下方表面522及び上方表面511上にそれぞれ取り付けられる。図16A及び16Bを参照すると、ソレノイド516は、選択されたせん断変位に関して、フック試料502に対してLZ試料501を左に(図16Bに示される方向536)に移動させる。この観点から、フック試料502及びLZ試料501が、固定具上で互いに対して正しく方向付けられるために、それらは、面する関係で試験中に係合されたとき、対応する材料が物品上で係合する際に互いに対して(a)方向付けられ、かつ(b)せん断力によって促される様式をそれらが示すように、上部に配置されるべきである。同様に、任意の原料試料は、それらが完成した物品上で方向付けられるように試験される。
LZ試料上で剥離裏材を取り除く。LZ試料を上記のように方向付けて、上向きの表面511上に静かに設置する。正しく位置合わせした後、LZ試料は、試料の表面積全体にわたって均一に適用される約2.5N(250g)の力を使用して、表面511を水平に方向付けながら表面511に取り付けるべきである。次いで、フック試料上の剥離裏材を取り除く。フック試料を上記のように方向付けて、下向きの表面522上に静かに設置する。正しく位置合わせした後、フック試料は、試料の表面積全体にわたって均一に適用される約2.5N(250g)の力を使用して、表面522を水平に方向付けながら上向きにして、表面522に取り付けるべきである。
下部固定具504及び上部固定具503を、引張試験機上に設置する。ゲージ長さを表面522と511との間で50mmに設定する。ロードセルをゼロにする。
ソレノイド516を起動させて、プレートガイド512がスタンドオフ525に当接するようにスライドプレート510を移動させる。マイクロメーター518を調節して、スピンドル519を、それがスライドプレート510に当接するまで伸ばす。マイクロメーターをゼロにする。次いで、マイクロメーターを調節して、スピンドル519を所望のせん断変位(すなわち1.00mm又は2.00mm、±0.005mm)まで後退させる。ソレノイド516を停止し、スライドプレート510が右に移動するのを可能にして、マイクロメータースピンドル519の遠位端にそれが当接するようにする。(校正を確実に行うために、20試料毎にマイクロメーターは所望のせん断距離にリセットする必要がある。)
引張試験機は、クロスヘッドをそれが40mm移動するまで、5.0mm/秒で下方に移動させ、次いで試料にそれを係合するために1.00Nの圧縮力が適用されるまで0.5mm/秒で更に降下するようにプログラムされる。3秒後、ソレノイド516が起動されて、スライドプレート510を左(せん断変位)の位置に移動させ、更に3秒間保持する。次いで、クロスヘッドをゼロに設定する。
引張試験機プログラムを開始して、5mm/秒でクロスヘッドの移動を50mmまで上昇させて、データを回収する。垂直のクロスヘッド変位(mm)に対する力(N)としてデータをプロットする。
各LZ試料及び各フック試料は1回の試験のみに使用され得る。試験中に、いずれの試料も表面511、522から部分的に剥離されないことを確認する。いずれかの剥離が検出された場合、その結果は無効である。
表面からの試料の除去に続いて、適切な溶媒を使用して、いずれかの接着剤の残留物を表面から清浄し、新しい試料を取り付ける前に表面を乾燥させる。
以下の計算は力/変位曲線から実施される。
1.調節されたクロスヘッド変位(「ACD」):力が0.0Nを超えるプラス方向の変位(mm)。試料のせん断の結果として、開始時の力が0.0Nを超える場合、調節されたクロスヘッド変位は0.00mmとなる。±0.01mmで記録される。
2.垂直ピーク負荷:試料の対によって支持される最大力(N)であって、ACD〜50mmの変位で記録される。±0.01Nで記録される。
3.垂直ピーク負荷での変位:ACDから垂直ピーク負荷までの変位(mm)。±0.01mmで記録される。
4.0.0〜0.5mmの変位の最大垂直負荷:試料の対によって支持される最大力(N)であって、ACD〜ACD+0.5mmの変位で記録される。±0.1Nで記録される。
5.0.0〜1.0mmの変位の最大垂直負荷:試料の対によって支持される最大力(N)であって、ACD〜ACD+1.0mmの変位で記録される。±0.1Nで記録される。
6.完全な除去のためのエネルギー:エネルギー(mJ)、すなわちACD〜50nmの変位の力/変位曲線下の合計面積。±0.1mJで記録される。
7.除去に耐えるためのエネルギー:エネルギー(mJ)、すなわちピークまでのACD〜変位間の力/変位曲線下の合計面積。±0.1mJで記録される。
本明細書の目的のための選択されたランディング区域とフックとの組み合わせの結果を得るために、最低10個のランディング区域/フック試料の対(n=10)を試験し、平均を記録する。
垂直引張試験は、ループ材料とフック材料とのいずれか具体的な組み合わせの性能を任意のその他の具体的なそのような締着組み合わせと比較するのに使用されることができ、どの組み合わせが特定の用途における使用により適しているかを決定するのに有用であり得る。したがって、垂直引張試験は、例えば使い捨ておむつなどであるがこれに限定されない着用可能物品での使用に適したランディング区域材料とフック材料との締着組み合わせを選択するのに使用され得る。
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らない限り、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は出願書類を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、その全体が参考により本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示されているか若しくは「特許請求の範囲」に記載されているいずれかの発明に関する先行技術であることを認めるものではなく、あるいはそれが単独で又は他のいかなる参考文献(単数若しくは複数)とのいかなる組み合わせにおいても、かかる発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。更には、本文書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照により援用された文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいては、本文書中でその用語に与えられた意味又は定義を優先するものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され説明されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (15)

  1. 前側腰部領域と、後側腰部領域と、前記前側腰部領域上に配設されたランディング区域と、を有し、前記ランディング区域が、第1の締着システム構成要素を具備する、シャーシと、
    前記後側腰部領域から横方向に延在し、かつその上に配設された第2の締着システム構成要素を有する、一体形成された高伸展性の締着部材と、
    を含み、
    前記第1の締着システム構成要素及び前記第2の締着システム構成要素が係合自在で締着組み合わせを成し、前記締着部材が、接合線に対して横の延伸方向に沿って前記接合線から延在し、かつ外側端部にて終端し、前記接合線が、前記締着部材の長手方向に最も外側の第1横方向縁部及び長手方向に最も外側の第2横方向縁部のそれぞれの上にある長手方向に最も外側の接合点に接続し、前記長手方向に最も外側の第1横方向縁部が、前記接合線を始端とし前記外側端部にて終端する短いプロファイルを有し、前記長手方向に最も外側の第2横方向縁部が、前記接合線を始端とし前記外側端部にて終端する長いプロファイルを有し、
    前記締着部材が、
    内側の伸展性区域限度及び外側の伸展性区域限度を境界とする伸展性区域であって、前記内側の伸展性区域限度が長さLEPを有する、前記伸展性区域と、
    内側の締着区域限度及び外側の締着具区域限度を境界とする前記伸展性区域の外側に配設された締着具区域であって、前記内側の締着具区域限度が長さLFP及び長手方向の中点を有し、前記締着具区域が前記締着具を含み、かつ第1の内側の締着具区域角部及び第2の内側の締着具区域角部を有する、締着具区域と、
    を更に含み、
    前記締着部材が、前記外側の締着区域限度から前記内側の伸展性区域限度まで測定された作用幅WAを有し、前記作用幅が長手方向の線W0及びW100を境界とし、前記作用幅が、前記作用幅の25%の所にある長手方向線W25、前記作用幅の50%の所にあるW50、及び前記作用幅の75%の所にあるW75により4つの部分に等分され得て、
    前記内側の締着具区域限度に対して垂直であり、かつ前記内側の締着具区域限度の前記長手方向の中点を通って延在する線が、前記内側の伸展性区域限度と交差して、前記長さLEPが、長いLEPLの長さ部分と短いLEPS長さ部分とに分割されており、前記長いLEPL長さ部分がLEPの50パーセント超である、着用可能物品。
  2. 前記長いLEPL長さ部分が、LEPの80パーセント未満であり、かつLEPの60パーセント超である、請求項1に記載の着用可能物品。
  3. 前記短いプロファイルが、点S0、S25、S50、S75及びS100のそれぞれにおいて線W0、W25、W50、W75及びW100のそれぞれと交差し、
    短いプロファイルコード線CS0、CS25、CS50及びCS75が、点S0及びS25、S25及びS50、S50及びS75、並びにS75及びS100のそれぞれに接続し、
    前記長いプロファイルが、点L0、L25、L50、L75及びL100のそれぞれにおいて線W0、W25、W50、W75及びW100のそれぞれと交差し、
    長いプロファイルコード線CL0、CL25、CL50及びCL75が、点L0及びL25、L25及びL50、L50及びL75、並びにL75及びL100のそれぞれに接続し、
    前記短いプロファイルコード線CS0、CS25、CS50及びCS75が、線W0、W25、W50、W75及びW100に垂直な線と小さい角度αS0、αS25、αS50及びαS75をそれぞれ成し、
    αS0=0°〜30°、
    αS25=0°〜20°、
    αS50=0°〜20°、及び
    αS75=0°〜20°である、請求項1に記載の着用可能物品。
  4. 前記短いプロファイルコード線CS0、CS25、CS50及びCS75が、線W0、W25、W50、W75及びW100に垂直な線と小さい角度αS0、αS25、αS50及びαS75をそれぞれ成し、
    CS0:αS0=10°〜20°、
    CS25:αS25=5°〜15°、
    CS50:αS50=5°〜15°、及び
    CS75:αS75=0°〜15°である、請求項3に記載の着用可能物品。
  5. αS25がαS0以下であり、
    αS50がαS25以下であり、
    αS75がαS50以下である、請求項3に記載の着用可能物品。
  6. 前記長いプロファイルコード線CL0、CL25、CL50及びCL75が、線W0、W25、W50、W75及びW100に垂直な線と小さい角度αL0、αL25、αL50及びαL75をそれぞれ成し、
    αL0=0°〜30°、
    αL25=10°〜70°、
    αL50=30°〜55°、及び
    αL75=0°〜60°である、請求項3に記載の着用可能物品。
  7. 前記長いプロファイルコード線CL0、CL25、CL50及びCL75が、線W0、W25、W50、W75及びW100に垂直な線と小さい角度αL0、αL25、αL50及びαL75をそれぞれ成し、
    αL0=10°〜20°、
    αL25=15°〜25°、
    αL50=35°〜55°、及び
    αL75=40°〜60°である、請求項6に記載の着用可能物品。
  8. αL25はαL0以上であり、
    αL50はαL25以上であり、
    αL75はαL50以上である、請求項7に記載の着用可能物品。
  9. 前記長いプロファイルコード線CL0、CL25、CL50及びCL75が、線W0、W25、W50、W75及びW100に垂直な線と小さい角度αL0、αL25、αL50及びαL75をそれぞれ成し、
    αL0=10°〜20°、
    αL25=50°〜70°、
    αL50=30°〜50°、及び
    αL75=0°〜10°である、請求項6に記載の着用可能物品。
  10. αL25がαL0以上であり、
    αL50がαL25以下であり、
    αL75がαL50以下である、請求項9に記載の着用可能物品。
  11. 前記短いプロファイルが、点S0、S25、S50、S75及びS100のそれぞれにおいて線W0、W25、W50、W75及びW100のそれぞれと交差し、
    短いプロファイルコード線CS0、CS25、CS50及びCS75が、点S0及びS25、S25及びS50、S50及びS75、並びにS75及びS100のそれぞれに接続し、
    前記長いプロファイルが、点L0、L25、L50、L75及びL100のそれぞれにおいて線W0、W25、W50、W75及びW100のそれぞれと交差し、
    長いプロファイルコード線CL0、CL25、CL50及びCL75が、点L0及びL25、L25及びL50、L50及びL75、並びにL75及びL100のそれぞれに接続し、
    前記短いプロファイルコード線CS0、CS25、CS50及びCS75が、線W0、W25、W50、W75及びW100に垂直な線と小さい角度αS0、αS25、αS50及びαS75をそれぞれ成し、
    αS0=0°〜30°、及び
    αS25=0°〜20°である、請求項1に記載の着用可能物品。
  12. 前記短いプロファイルコード線CL0、CL25、CL50及びCL75が、線W0、W25、W50、W75及びW100に垂直な線と小さい角度αL0、αL25、αL50及びαL75をそれぞれ成し、
    αL0=0°〜30°、及び
    αL25=10°〜70°である、請求項11に記載の着用可能物品。
  13. 前記短いプロファイルが、前記シャーシの腰部縁部に対して最も近くへ位置決めされ、前記長いプロファイルが、前記シャーシの前記腰部縁部から最も遠くへ位置決めされる、請求項11に記載の着用可能物品。
  14. 前記締着具区域の硬度が少なくとも1,500N/mである、請求項11に記載の着用可能物品。
  15. 前記締着部材が、前記伸展性区域と前記締着具区域との間の中間領域を更に含み、前記中間領域の中間硬度が200N/m〜1,000N/mである、請求項14に記載の着用可能物品。
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