JP2016501861A - オートファジーを誘導する方法及び組成物 - Google Patents

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Abstract

オートファジー異常を有する被験者においてオートファジーを誘導する方法を提供する。本発明の方法は、被験者に治療有効量の霊芝抽出物を投与する工程を含み、ここで、前記オートファジーが被験者におけるタンパク質凝集の分解を増強することを特徴とする。

Description

本発明はオートファジーを誘導する方法に関し、特に、霊芝(Ganoderma lucidum)の抽出物を被験者に投与することにより該被験者においてオートファジーを誘導する方法に関する。
オートファジー(「自食作用」とも呼ばれる)は、タンパク質、タンパク質集合体、リソソーム中の分解のための細胞小器官など、細胞質成分を標的とする重要な生理的プロセスである。オートファジープロセスは神経のホメオスタシス維持にも不可欠であり、その機能不全は数々の疾病増加に直接関係がある。
オートファジーは飢餓中における細胞代謝維持のための細胞内栄養素リサイクルの目的を果たすとともに、ストレス下で蓄積された損傷した細胞小器官とタンパク質を排除する。
異常なオートファジーは、神経変性、肝臓病、癌などを含むがこれらに限らない疾病の主要な要因である。ヒトの神経変性疾患の多くが異常変異体および(または)ポリユビキチン化タンパク質の蓄積と過剰な神経細胞死に関係している。
神経成長因子(NGF)は1951年に単離され、単離された初の神経因子である。NGFは星状膠細胞により成長中に成熟した動物で産生され、シナプス可塑性と機能的神経回路の確立に不可欠である。前脳基底野コリン作動性神経細胞の生存と機能の媒介における内因性NGFの重要性が示されており、この栄養因子の部分欠失が学習と記憶における明らかな障害と関連付けられているためである。
NGFは複数のモデルで神経保護的効果の可能性を示している。加えて、NGFはラットにおいて3−NPやMPTPなどのミトコンドリア毒素により引き起こされる神経細胞死から保護することができる。したがって、NGFは神経変性疾患の治療における薬理的適用で重要な役割を果たすと考えられた。しかしながら、NGFのアクセスは血液脳関門(BBB)により制限されており、抹消血管から投与されたとき代謝されやすいため、脳に直接注射される場合のみ使用可能である。NGFは脳室内に点滴され、またいくつかの副作用もあるため、この送達経路は非実用的である。したがって、内因性NGF発現の調節は神経変性疾患における新しい治療戦略となり得る。
神経変性は神経細胞の構造または機能の進行的喪失を指す一般的な用語である。パーキンソン病(PD)、アルツハイマー病(AD)、ハンチントン病(HD)及び筋萎縮性側索硬化症(ALS)を含む多くの神経変性疾患が神経変性プロセスの結果として発生する。最近では神経変性疾患の類似性が多く発見されており、これらの疾病間で相互に関連し合っている。例えば、いくつかの神経変性疾患は、非定型タンパク質集合とも呼ばれる、異常な折り畳み構造のタンパク質の集合に関連している。
ハンチントン病(HD)は常染色体優性神経変性疾患であり、ハンチンチン(Htt)遺伝子のエクソン1におけるCAG3塩基対リピートの異常伸長により引き起こされる。HDの主な特徴は、HDの動物及び患者において影響を受けている線条体神経細胞の突然変異Htt(mHtt)凝集体形成である。このHtt遺伝子のポリグルタミン(polyQ)ストレッチの37を超えるグルタミンまでの伸長またはpolyQストレッチをコードする短いN末端フラグメントはこの疾患のマウスおよび細胞モデルにおいて凝集体を引き起こすに十分である。
霊芝はアジア諸国で長い歴史を持つ最も一般的な薬用菌類の1つである。霊芝の治療的有効性については多くの研究が行われてきた。霊芝の最も重要な薬理活性低分子成分はトリテルペノイドであり、肝臓保護、降圧、コレステロール低下、抗ヒスタミン、抗がん、抗血管形成などの作用があることが報告されている。しかしながら、その知能向上の性質については十分な研究がなされていない。
本発明の一態様において、オートファジー異常を有する被験者においてオートファジーを誘導する方法が提供される。本発明に基づき、この方法は治療有効量の霊芝抽出物を被験者に投与する工程を含み、そのうち、前記オートファジーが被験者におけるタンパク質凝集の分解を増強する。
本発明の一実施態様において、前記オートファジー異常は前記被験者中でタンパク質凝集を発現している細胞にあり、そのうち、前記細胞は神経細胞またはグリア細胞である。本発明の一実施態様において、前記タンパク質凝集は、ハンチンチン、アミロイドβ(Aβ)、α−シヌクレイン、タウ(tau)、スーパーオキシドジスムターゼ1(SOD1)、それらの変異型及び突然変異型、及びそれらの組み合わせからなる群より選択される凝集である。
本発明の一実施態様において、前記オートファジー異常は、神経変性疾患、クローン病、加齢、心臓病、および肝臓病からなる群より選択される1つの疾患である。本発明の一実施態様において、前記神経変性疾患は、ハンチントン病、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、および致死性家族性不眠症からなる群より選択される1つの疾患である。
本発明によれば、前記霊芝抽出物は前記被験者に経口投与される。
本発明の別の一態様において、オートファジー異常を有する被験者において、神経成長因子(NGF)を活性化する方法を提供し、そのうち、前記NGFは前記被験者においてオートファジーを活性化させ、前記オートファジーが前記被験者におけるタンパク質凝集の分解を増強する。本発明によれば、前記方法は治療有効量の霊芝抽出物の前記被験者への投与を含む。
本発明の一実施態様において、前記オートファジー異常は前記被験者中でタンパク質凝集を発現している細胞にある。
本発明の一実施態様において、前記タンパク質凝集は、ハンチンチン、アミロイドβ(Aβ)、α−シヌクレイン、タウ、スーパーオキシドジスムターゼ1(SOD1)、それらの変異型及び突然変異型、及びそれらの組み合わせからなる群より選択される凝集である。
本発明の一実施態様において、前記タンパク質凝集は、ハンチンチン、アミロイドβ、α-シヌクレイン、タウ、スーパーオキシドジスムターゼ1、それらの変異型及び突然変異型の1つ以上である。
本発明の別の一態様において、被験者における記憶障害を防止する方法が提供される。本発明によれば、前記方法は、前記被験者に治療有効量の霊芝抽出物を投与する工程を含み、そのうち、前記霊芝抽出物が被験者におけるオートファジーを活性化させる。
本発明の一実施態様において、前記霊芝抽出物は神経成長因子(NGF)を誘導して前記被験者におけるオートファジーを活性化する。本発明の一実施態様において、前記オートファジーは前記被験者においてタンパク質分解を増強する。
本発明によれば、前記被験者はオートファジー異常を有する。本発明の一実施態様において前記オートファジー異常は、ハンチントン病、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症および致死性家族性不眠症からなる群より選択される神経変性疾患である。
本発明の別の一態様において、オートファジー異常を有する被験者において、オートファジーを誘導するための組成物が提供され、そのうち、前記方法は、ガノデリン酸と薬学的に許容される担体を含む。本発明の一実施態様において、前記ガノデリン酸は、ガノデリン酸C2、ガノデリン酸A、ガノデリン酸H、ガノデレン酸D、ガノデレン酸Dおよび12−アセトキシガノデリン酸Fからなる群より選択される1つ以上である。
本明細書及び図面において、霊芝(Ganoderma lucidum)はGaLuと短縮して表される。
mHtt74Q発現PC12細胞モデルにおけるNGFの効果を示す図である。NGFを投与した細胞のFMI率である。ヒストグラムは2つの独立した実験で測定されたFMIの定量化を表す(n=6)。 mHtt74Q発現PC12細胞モデルにおけるNGFの効果を示す図である。mHtt−74Qを発現しており、NGF50ng/mlを投与した細胞における、凝集の減少を表す蛍光分布の左へのシフトを示す。X軸で緑色蛍光の大きさが測定され、Y軸にその蛍光度合いを示す細胞数が表される。データは±SD(**P<0.01、Doxなしと比較;P<0.05、Doxありと比較、スチューデントのt検定)。 mHtt74Q発現PC12細胞モデルにおけるNGFの効果を示す図である。NGFはオートファジー小胞形成を増強し、さらに、mHttの分解を促進する。細胞中のオートファジー液胞がMDCを使用して染色された。NGF投与後の細胞において増強されたMDC染色が認められた。白い矢印はNGF投与済の細胞におけるMDCとEGFPの共局在を示し、黄色い矢印はDox投与済細胞内におけるEGFP凝集及びMDC染色斑点を表す。したがって、Dox細胞において珍しいEGFPおよびMDCの共局在があった(尺度:10μm)。 mHtt74Q発現PC12細胞モデルにおけるNGFの効果を示す図である。MDC染色の定量化。結果は、未投与の対照群(Doxなし)に対して1細胞当たりの斑点面積として表される。 mHtt74Q発現PC12細胞モデルにおけるNGFの効果を示す図である。各条件におけるLC3−I及びLC3−IIプロテインレベルのウェスタンブロットである(ラパマイシン200nMがオートファジー誘導のための陽性対照群として使用された)(n=3)。P<0.05、**P<0.01Doxなしと比較、P<0.05、##P<0.01Doxと比較、スチューデントのt検定。 霊芝、星状膠細胞のNGF誘導因子、PC12細胞中の調整された(regulated)ミトコンドリア新生、HD細胞モデルにおける弱毒化mHtt誘導欠損を示す図である。一次(primary)星状膠細胞にGaLuがmRNA分析用に6時間投与された。 霊芝、星状膠細胞のNGF誘導因子、PC12細胞中の調整された(regulated)ミトコンドリア新生、HD細胞モデルにおける弱毒化mHtt誘導欠損を示す図である。たんぱく質分析用にGaLuが24時間投与された。 霊芝、星状膠細胞のNGF誘導因子、PC12細胞中の調整された(regulated)ミトコンドリア新生、HD細胞モデルにおける弱毒化mHtt誘導欠損を示す図である。GaLuが24時間投与された星状膠細胞培養から収集された20倍濃縮馴化培地(GaLu−ACM)中のNGFを示すウェスタンブロットである。 霊芝、星状膠細胞のNGF誘導因子、PC12細胞中の調整された(regulated)ミトコンドリア新生、HD細胞モデルにおける弱毒化mHtt誘導欠損を示す図である。フローサイトメトリーにより測定されたGaLu−ACMによるmHtt−74Q凝集の阻害を示す。ヒストグラムは2つの独立した実験(n=6)で測定されたFMIの定量化を表す。 霊芝、星状膠細胞のNGF誘導因子、PC12細胞中の調整された(regulated)ミトコンドリア新生、HD細胞モデルにおける弱毒化mHtt誘導欠損を示す図である。mHtt−74Qを発現し、GaLu−ACM100μg ml−1が投与された細胞における蛍光分布の左へのシフト、すなわち凝集数の減少を示す。 霊芝、星状膠細胞のNGF誘導因子、PC12細胞中の調整された(regulated)ミトコンドリア新生、HD細胞モデルにおける弱毒化mHtt誘導欠損を示す図である。GaLuによるMDC強度の増強。GaLu投与済細胞におけるMDCとEGFPの共局在が白い矢印で示されている(尺度:10μm)。MDC染色の定量化が未投与の対照群(Doxなし)に対して1細胞当たりの斑点面積として表されている。 霊芝、星状膠細胞のNGF誘導因子、PC12細胞中の調整された(regulated)ミトコンドリア新生、HD細胞モデルにおける弱毒化mHtt誘導欠損を示す図である。各条件におけるLC3−I及びLC3−IIプロテインレベルを示すウェスタンブロットである(Rapamycin 200 nMがオートファジー誘導のための陽性対照群として使用された)(n=3)。P<0.05、**P<0.01Doxなしと比較、P<0.05、##P<0.01Doxと比較、スチューデントのt検定。 霊芝が一次星状膠細胞におけるNGFのmRNA発現を特異的に増加したことを示す図である。星状膠細胞に霊芝が6時間投与され、神経栄養因子の発現を分析するためRT−PCRが行われた(NGF、IGF−1、bFGFおよびBDNF)。 星状膠細胞のNGF誘導因子、PC12細胞中の霊芝抽出物誘導神経突起形成を示す図である。霊芝あり/なしで24時間処理された一次星状膠細胞からの馴化培地(霊芝−ACM)が収集された。PC12細胞にGaLu−ACMまたはNGFが投与された。 星状膠細胞のNGF誘導因子、PC12細胞中の霊芝抽出物誘導神経突起形成を示す図である。霊芝あり/なしで24時間処理された一次星状膠細胞からの馴化培地(霊芝−ACM)が収集された。PC12細胞にGaLu−ACMまたはNGFが投与された。 星状膠細胞のNGF誘導因子、PC12細胞中の霊芝抽出物誘導神経突起形成を示す図である。霊芝あり/なしで24時間処理された一次星状膠細胞からの馴化培地(霊芝−ACM)が収集された。PC12細胞にGaLu−ACMまたはNGFが投与された。 霊芝の成分特定とPC12細胞とHDモデルにおけるガノデリン酸C2の効果を示す図である。GaLuエタノール抽出物のHPLC分析である。逆相HPLCプロファイル、カラム:Nucleosil C18(4.6mm×250mm;5μm)。移動相は0.1%の含水酢酸及びアセトニトリルを含み、30〜32%のアセトニトリルで0〜40分間、32〜40%のアセトニトリルで40〜60分間、40%のアセトニトリルで60〜65分間、40〜82%のアセトニトリルで65〜70分間の線形勾配プログラム;流量:0.8ml/分;検出波長:254nmが用いられた。合計6のトリテルペノイドが推測された。 霊芝の成分特定とPC12細胞とHDモデルにおけるガノデリン酸C2の効果を示す図である。GaLu抽出物から特定された(A〜F)6つのトリテルペノイドの化学構造である。 霊芝の成分特定とPC12細胞とHDモデルにおけるガノデリン酸C2の効果を示す図である。各成分が6時間投与された後の星状膠細胞におけるNGF mRNA発現のリアルタイムPCR分析である。β−アクチンの発現がインターナルコントロールとして使用された。 霊芝の成分特定とPC12細胞とHDモデルにおけるガノデリン酸C2の効果を示す図である。活性を50%増加させる(EC1.5)ために必要な化合物の濃度を決定することで有効性が追跡され、最大活性潜在性が記録された。 霊芝の成分特定とPC12細胞とHDモデルにおけるガノデリン酸C2の効果を示す図である。PC12細胞がGaLu−ACMまたはNGF(陽性対照)が24時間投与され、神経突起形成活性が神経突起形成割合により示された。 霊芝の成分特定とPC12細胞とHDモデルにおけるガノデリン酸C2の効果を示す図である。活性を50%増加させる(EC1.5)ために必要な化合物の濃度を決定することで有効性が追跡され、最大活性潜在性が記録された。結果は3つ以上の独立した測定の対照±SDの相対指数(relative index)として表される(P<0.05、**P<0.01、One−way ANOVAの後Tukeyの多重比較検定)。 霊芝の成分特定とPC12細胞とHDモデルにおけるガノデリン酸Cの効果を示す図である。フローサイトメトリーで測定されたガノデリン酸C−ACMによるmHtt−74Q凝集の阻害。ガノデリン酸C2−ACMが投与された細胞のFMI率。2つの独立した実験(n=6)で測定されたFMIの定量化を示すヒストグラム。 霊芝の成分特定とPC12細胞とHDモデルにおけるガノデリン酸Cの効果を示す図である。mHtt−74Qを発現し、ガノデリン酸C−ACM20μg/mlが投与された細胞における蛍光分布の左へのシフト、凝集の減少を示している。 霊芝の成分特定とPC12細胞とHDモデルにおけるガノデリン酸Cの効果を示す図である。ガノデリン酸C−ACMがMDC強度を増強した。白い矢印はガノデリン酸C−ACMが投与された細胞におけるMDCとEGFPの共局在を示す(尺度:10μm)。MDC染色の定量化が未投与の対照群(Doxなし)に対して1細胞当たりの斑点面積として表される。 霊芝の成分特定とPC12細胞とHDモデルにおけるガノデリン酸Cの効果を示す図である。各条件におけるLC3−I及びLC3−IIプロテインレベルのウェスタンブロットを示す(Rapamycin 200 nMがオートファジー誘導のための陽性対照群として使用された)(n=3)。P<0.05、**P<0.01Doxなしと比較、P<0.05、##P<0.01Doxと比較、スチューデントのt検定。 霊芝抽出物投与による3−NPモデルにおける行動パフォーマンスの向上を示す図である。 霊芝抽出物投与による3−NPモデルにおける行動パフォーマンスの向上を示す図である。 霊芝抽出物投与による3−NPモデルにおける行動パフォーマンスの向上を示す図である。 霊芝抽出物投与による3−NPモデルにおける行動パフォーマンスの向上を示す図である。 霊芝抽出物投与による3−NPモデルにおける行動パフォーマンスの向上を示す図である。 霊芝抽出物投与による3−NPモデルにおける行動パフォーマンスの向上を示す図である。 霊芝抽出物投与による3−NPモデルにおける行動パフォーマンスの向上を示す図である。 LTP欠損C57BL/6Jマウスにおける短時間の断眠を示す図である。まず、マウスに霊芝が3日間与えられた(20、50、125mg/kg/日)。4日目、マウスは穏やかな睡眠妨害(gentle handling)により5時間断眠された。断眠後、半数のマウスが電気生理学的実験用に犠牲にされ、残りのマウスはケージに残された。24時間後、リバウンド試験の電気生理学的実験用にマウスが犠牲にされた。 LTP欠損C57BL/6Jマウスにおける短時間の断眠を示す図である。TBS誘導LTPの維持は断眠(SD)マウスからのスライスにおいて大きく分断された(0=0.002)。 MED64システムによる海馬CA1モニタリングのフィールド興奮性後シナプス電位(fEPSP)に対する霊芝が与えられたマウスの効果を示す図である。4〜6週齢のC57BL/6Jマウスに対し、説明のとおりの霊芝が与えられた。5時間の断眠後、長期増強(LTP)が異なる群(対照群、断眠群(SD)、霊芝投与(20mg/kg/日)群)に誘導された。 MED64システムによる海馬CA1モニタリングのフィールド興奮性後シナプス電位(fEPSP)に対する霊芝が与えられたマウスの効果を示す図である。24時間のリバウンド睡眠後、マウスが犠牲にされ、fEPSPが記録された。そしてLTPが異なる群(対照群、n=6;断眠群(SD)、n=7、霊芝投与(20mg/kg/日)群、n=5)に誘導された。 MED64システムによる海馬CA1モニタリングのfEPSPに対する霊芝が与えられたマウスの効果を示す図である。4〜6週齢のC57BL/6Jマウスに対し、説明のとおりの霊芝が与えられた。5時間の断眠後、LTPが異なる群(対照群、断眠群(SD)、霊芝投与(50mg/kg/日)群)に誘導された。 MED64システムによる海馬CA1モニタリングのfEPSPに対する霊芝が与えられたマウスの効果を示す図である。24時間のリバウンド睡眠後、マウスが犠牲にされ、fEPSPが記録された。そしてLTPが異なる群(対照群、n=6;断眠群(SD)、n=7、霊芝投与(50mg/kg/日)群、n=5)に誘導された。 MED64システムによる海馬CA1モニタリングのfEPSPに対する霊芝が与えられたマウスの効果を示す図である。4〜6週齢のC57BL/6Jマウスに対し、説明のとおりの霊芝が与えられた。5時間の断眠後、LTPが異なる群(対照群、断眠群(SD)、霊芝投与(125mg/kg/日)群)に誘導された。 MED64システムによる海馬CA1モニタリングのfEPSPに対する霊芝が与えられたマウスの効果を示す図である。24時間のリバウンド睡眠後、マウスが犠牲にされ、fEPSPが記録された。そしてLTPが異なる群(対照群、n=6;断眠群(SD)、n=7、霊芝投与(125mg/kg/日)群、n=5−7)に誘導された。 C57BL/6Jマウスにおける断眠と受動回避タスクを示す図である。まず、C57BL/6Jマウスに対して受動回避訓練が行われた。行動セッション(behavioural session)後、対照群の動物が元のケージに戻され、残りのマウスが5時間全断眠された。断眠時間の後すぐに第1セッションが実行された。このセッションの後、すべての動物が第2試験セッションまで元のケージに戻された。 3つの投与量の霊芝抽出物が与えられた断眠マウスの体重と食料摂取量を示す図である。まず、8週齢のC57BL/6Jマウスに3つの投与量(20、50、125mg/kg/日)の霊芝が与えられた。対照群のマウスには普通食が与えられた。霊芝を与える前(1日目)、霊芝投与期間(1〜5日目)、断眠時にマウスの体重が測定された。 3つの投与量の霊芝抽出物が与えられた断眠マウスの体重と食料摂取量を示す図である。霊芝投与期間中、食料摂取量が測定された。結果は5つの群間のマウス1匹あたりの体重平均値と食料摂取量で示された。 3つの投与量の霊芝抽出物が与えられた断眠マウスの体重と食料摂取量を示す図である。3日間の霊芝投与後の異なる群の訓練セッション。 3つの投与量の霊芝抽出物が与えられた断眠マウスの体重と食料摂取量を示す図である。異なる群でマウスが電撃を受けた平均回数。SD群(n=11)、対照群と霊芝投与群(n=9)。 断眠C57BL/6Jマウスに対する受動回避タスクでの霊芝の効果を示す図である。試験セッションで受動回避装置の暗箱に入るときの遅延(平均±SE)が訓練後に5時間の断眠マウスと元のケージにいたマウス(対照群)ごとに示された。24時間リバウンド睡眠のデータも示された。対照群と比較してp<0.001(スチューデントのT検定)。SD対照群と比較してp<0.05、**p<0.01、***p<0.001。対照群(n=12)、SD群(n=15)、各霊芝投与群(n=12)。 5時間断眠後の霊芝投与マウスにおけるオートファジー増加を示す図である。8週齢のマウスに異なる濃度(20、50、125mg/kg)の霊芝が4日間投与された。5時間の断眠後、すぐにマウスが犠牲にされた。海馬と皮質が速やかに除去され、溶解された。全溶解物(total lysate)がLC−3発現と切断用にアッセイされた。海馬中の溶解物である。 5時間断眠後の霊芝投与マウスにおけるオートファジー増加を示す図である。皮質中の溶解物である。 5時間断眠後の霊芝投与マウスにおけるオートファジー増加を示す図である。ImageQuantソフトウェアにより見積もられたブロット上のバンドの相対密度における統計結果を示すグラフ。LC3対GAPDHのタンパク質の相対密度が示されている。値は平均±SEM(n=6−8)である。**p<0.01は対照群と比較して統計的有意性が達成されたことを示す。#p<0.05、##p<0.01は断眠対照群と比較して統計的有意性が達成されたことを示す。 24時間の睡眠リバウンド後の霊芝投与マウスにおけるオートファジー増加を示す図である。8週齢のC57BL/6Jマウスに異なる濃度(20、50、125mg/kg)の霊芝が5日間投与された。24時間のリバウンド睡眠後、すぐにマウスが犠牲にされた。海馬と皮質が速やかに除去され、溶解された。全溶解物(total lysate)がLC−3発現と切断用にアッセイされた。海馬中の溶解物である。 24時間の睡眠リバウンド後の霊芝投与マウスにおけるオートファジー増加を示す図である。皮質中の溶解物である。 24時間の睡眠リバウンド後の霊芝投与マウスにおけるオートファジー増加を示す図である。Image Quantソフトウェアにより見積もられたブロット上のバンドの相対密度における統計結果を示すグラフ。LC3対GAPDHのタンパク質の相対密度が示されている。値は平均±SEM(n=6−8)である。**p<0.01は対照群と比較して統計的有意性が達成されたことを示す。#p<0.05、##p<0.01は断眠対照群と比較して統計的有意性が達成されたことを示す。
本発明についてより完全に理解できるように、以下、いくつかの具体的な詳細を説明する。
霊芝試料の準備
乾燥霊芝(Leyss.ex Fr.)Karst.を85%(v/v)エタノールに浸漬し、低分子画分を抽出した(MW<1000ダルトン)。抽出物をロータリー真空エバポレーター内で濃縮し、凍結乾燥した後、使用まで−20℃で保管した。HPLCにより分離された霊芝の小分子抽出物を取得した。Neulcosil C18カラム(250mm×4.6mm i.d.5μm)を使用して室温下で逆相HPLC分析を行った。移動相は0.1%の含水酢酸(v/v、A)とアセトニトリル(B)を含み、30〜32%のBで0〜40分間、32〜40%のBで40〜60分間、40%のBで60〜65分間、40〜82%のBで65〜70分間、82〜100%のBで70〜85分間の線形勾配プログラムを使用した。溶出物が254nmで監視され、定流量は0.8ml/分に設定された。ブルカー・ダルトニクス製イオントラップ質量分析計(Bruker、米国ビレリカ)がESIインターフェイス経由でアジレント1100 HPLC装置に接続された。LC溶出物がポストカラム分割比2:1でESI源に導入された。衝突ガスとして超高純度ヘリウム(He)、ネブライザーガスとして高純度窒素(N)が使用された。負イオンモードにおいて最適化されたパラメータは、ネブライザー、30psi;乾燥気体、8L/分;乾燥温度、350℃であった。フルスキャンMS分析用に、m/z50〜1500の範囲でスペクトルが記録された。データ依存的分析は、フルスキャンMSで最も多い2つのイオンがタンデム質量分析計をトリガーするように設定された(MS、n=2)。
細胞培養
星状膠細胞豊富化培養が、台湾国立陽明大学の動物センターより入手した生後1日のC57BL/6Jマウスから作製された。短時間内に皮質組織がトリプシンで消化された。得られた解離細胞が10%FBSを含むDMEMで懸濁され、100mmの培養皿で培養された。培養3日後、細胞に再度新鮮な10%FBS/DMEMが与えられ、さらに3日間37℃で維持された。細胞はトリプシンで解離された後、10%FBS/DMEMで懸濁され、使用前に10cm皿で7〜8日間培養された。この方法で作製された星状膠細胞は、星状膠細胞の特異的マーカーであるグリア線維酸性タンパク質(GFAP)に対する抗体での免疫組織化学的染色による判定で約90〜95%の星状膠細胞を含有した。神経幹細胞培養が1日齢のC57BL/6Jマウスから作製された。皮質組織のトリプシン消化により取得された細胞が、1Lのローラーボトルに1%のN2、20ng/mlのEGF、20ng/mlのbFGF、100g/mlのBSAを含む100mlのDMEM/F12倍地で7日間懸濁され(2×10細胞/ml)、ニューロスフェアが形成された。ニューロスフェアが神経幹細胞の特異的マーカーであるネスチンに対する抗体により調べられた。ニューロン・グリア共培養用に、神経幹細胞が分化のため成熟するまで7日間1%のNと10%のFCSを含むDMEM/F12倍地で培養された。PC12細胞が10%の熱不活化ウマ血清と5%のFBSを補ったDMEMで維持された。すべての培養は5%のCO2/95%空気の湿った大気中で37℃に維持された。
mHtt−74Q発現PC12細胞
74のポリグルタミン繰り返し配列(mHtt−74Q)を持つHD遺伝子エクソン1フラグメントがC末端に融合されたEGFP(pEGFP−C1、Clontech)を含む哺乳動物発現ベクターがDr.David C.Rubinsztein’s Laboratoryより寄贈された。PC12安定細胞が、100U/mlのペニシリン/ストレプトマイシン、2mMのL−グルタミン、10%の熱不活化ウマ血清、5%のFBS、200μg/mlのG418のDMEMを含む標準培地中の100g/mlのハイグロマイシンで37℃、5%COで維持された。細胞は12ウェルプレートにおいて1ウェル当たり2x10で播種され、200ng/mlのドキシサイクリン24時間でmHtt−74Q発現が誘導された。導入遺伝子の発現は培地からドキシサイクリンを除去して停止された。細胞は未処理のまま、またはNGF(10、50、100ng/ml)、霊芝−ACM(20、100、500μg/ml)、ガノデリン酸C2−ACM(4、20、100μg/ml)を投与して遺伝子とタンパク質発現分析用に上述の濃度で24時間、またはミトコンドリア活性およびmHtt−74Q凝集分析用に48時間置かれた。その後細胞は1xPBSで2回洗浄され、遠心分離された。細胞は、mHtt−74QのEGFP蛍光のFACS分析(BD Biosciences)と、それに続くCellquestソフトウェア(BD Biosciences)による10000イベントの平均蛍光強度分析用に1%のパラホルムアルデヒドで20分間固定された、またはリアルタイムPCR分析用に処理された。蛍光色素であるモノダンシルカダベリン(MDC)(Sigma)がオートファジー液胞のトレーサーとして使用された。細胞が0.05mMのMDCを使い37℃で30分間染色された。インキュベーション後、細胞はPBSで4回洗浄された。試料がマウントされ、蛍光顕微鏡(オリンパスIX−70とPOT2、米国)を使用し、励起波長335nm、放射(emission)525nmで分析された。オートファジー活性のレベルを反映する染色の色の強度が、Image−Pro Plus分析システム(Media Cybernetics、Bethesda、米国)で測定された。MDCの斑点を定量化するため、少なくとも4つのランダムな領域がイメージングされ、1細胞当たりの斑点面積の平均数が算出された。
RNA抽出とリアルタイムPCR
RNA−BeeTM RNA抽出試薬(Tel−test、テキサス州フレンズウッド)を使用してRNAが作製された。5μgのトータルRNAのアリコートがABI Prism 7700 Sequence Detection SystemとSYBR Green Master Mixキット(Applied Biosystems、カリフォルニア州フォスターシティ)を使用してβ−アクチン、NGF、PGC−1αの発現レベルのRT−PCR分析用にcDNAを産生するためにAMV−RT(Promega)でインキュベーションされた。マウスβ−アクチンの発現レベルが内部参照(internal reference)として使用された。相対遺伝子発現レベルが2ΔΔCT法で算出された。100−250−bpフラグメントが各遺伝子について特異的プライマーを使用して増幅された(表1)。
Figure 2016501861
ウェスタンブロット
放射性免疫沈降法アッセイ溶解バッファを使用して細胞溶解液が作製され、約20μgのタンパク質がロードされ、ウェスタンブロット分析が行われた。星状膠細胞馴化培地(ACM)が霊芝投与24時間後に収集され、200×gで20分間遠心分離されて細胞破片が除去された。上清がロード前に凍結乾燥器で20倍に濃縮された。一次抗体は、マウスNGFペプチドに対する1:1,000希釈ウサギポリクローナル抗体(アミノ酸40〜63)(Cat no. ab6198、Abcam、英国ケンブリッジ)、マウスLC3に対する1:1,000希釈ウサギポリクローナル抗体(Cat no.PM−036、MBL、日本)、ローディング対照として使用されたGAPDHに対する1:10,000希釈抗体(Cat no.ab9385、Abcam、英国ケンブリッジ)が含まれた。抗体結合タンパク質が化学発光検出増強用の西洋ワサビペルオキシダーゼ標識抗IgG二次抗体系を使用して染色された(Amersham、英国バッキンガムシャー)。
PC12バイオアッセイを使用した星状膠細胞馴化培地(ACM)中のNGF様タンパク質検出
神経突起形成を評価するため、PC12細胞がポリ−D−リジンコート24ウェルプレート上に低密度(1cm当たり2×10細胞)でプレートされた。24時間後、接着性PC12細胞がPBSで洗浄され、神経突起形成をモニタリングするために未処理または霊芝投与済みの星状膠細胞培養のいずれかから得た馴化培地でインキュベーションされた(1%FBSを含むDMEMで低血清条件を使用)。光学顕微鏡で1群につき8〜10の画像が撮影され、細胞体の直径を超えた神経突起を備えた細胞の割合(超出神経突起を備えた細胞割合)が1画像当たり100〜200細胞を調べることにより分析された。画像は実験条件を知らされていない評価者により分析された。ACMの作製時、星状膠細胞は24時間霊芝が投与され、PBSで洗浄された後、低血清培地(霊芝なし)が与えられた。24時間後、培地は200×gで20分間遠心分離されて細胞破片が除去され、上清がACMとして収集されてすぐに使用された。マウスのNGF 100ng/ml(Promega Biotech Co.、Ltd、米国)が陽性対照群として使用された。
コハク酸デヒドロゲナーゼ(SDH)アッセイ、Mitotrackerアッセイ及びミトコンドリア/核DNA比率
PC12またはmHtt−74Q細胞(1ウェル当たり2x10細胞)が96ウェルプレートにプレートされた。24時間後、細胞は霊芝ACMまたはNGF馴化培地(1ウェル当たり100μl)で48時間インキュベーションされた。コハク酸デヒドロゲナーゼ活性が細胞のタンパク質で標準化され(BioRedプロテインキットで測定)吸光度の変化がマイクロプレートリーダー(PerkinElmer Life Sciences Wallac Victor2)を使用して測定された。活性は対照群の条件に相対して表された。Mitotracker Green FM染色でミトコンドリア含有量が、Mitotracker Red(テトラメチルローダミンメチルエステル(TMRM))染色(Invitrogen)でミトコンドリア膜電位がそれぞれ検出された。細胞は霊芝ACMまたはNGF含有培地で24時間または48時間インキュベーションされた。細胞は無血清DMEMで洗浄され、100nMのMitotracker Green FMまたはMitotracker Red(TMRM)で30分間染色された。未染色の対照群試料が染料を含まない無血清DMEMでインキュベーションされたが、染色された試料として同じ濃度のジメチルスルホキシド(DMSO)が使用された。染色後、細胞はPBSで3回洗浄された。染色された細胞が蛍光顕微鏡で検出された。マイクロプレートアッセイに、染色は蛍光マイクロプレートリーダー(励起波長485nm、放射波長520nm)で検出された。染色された(及び未染色の対照群)細胞がフローサイトメトリー(BD Biosciences)により分析され、続いてCellquestソフトウェア(BD Biosciences)による10,000イベントの平均蛍光強度の分析が行われた。ミトコンドリア/核DNA比率がリアルタイムPCRで分析された。細胞(1ウェル当たり2x10細胞)が12ウェルプレートにプレートされた。24時間後、細胞は霊芝ACMまたはNGF含有培地で48時間インキュベーションされた。ゲノムDNA(ミトコンドリア及び核DNAの両方を含む)が細胞から抽出された。DNA(10ng)が定量化リアルタイムPCRで増幅された。プライマーを表1に示す。
動物と3−NP中毒
台湾国家実験動物センター(National Laboratory Animal Center、台湾台北市)から入手した60匹の12週齢C57BL/6J成熟雄マウスが恒温で飼育され、試験室用普通食(PMI、米国ミズーリ州ブレントウッド)と水(自由飲水)が与えられた。実験手順は台湾国立陽明大学の動物研究委員会(Animal Research Committee of National Yang−Ming University、Taiwan)より承認された。ミトコンドリア毒である3−ニトロプロピオン酸(3−NP)(Sigma、フランス)(Stock 10mg/ml)がpH7.4で0.1Mのリン酸緩衝生理食塩水(PBS)中に溶解され、濾過された(Millipore、0.22μm)後、使用まで4℃で保管された。次の若干変更を加えたスケジュールに従い、マウスは1日2回12時間間隔(毎日午前10:00と午後10:00)で3−NP溶液の腹腔内(i.p.)注射を受けた:神経変性プロセスを増加するために最大600mg/kgの3−NP濃度が使用された:20mg/kg×4注射、40mg/kg×4注射、60mg/kg×6注射(合計累積投与量:7日間で600mg/kg)。合計60匹のマウスは、4つの3−NP投与群と生理食塩水の投与を受けた対照群の5つの群に分けられた。3−NPにより損傷が誘発された後(8日目)、マウスには普通食または異なる濃度の霊芝(1日24、60または150mg/kg)を含む普通食が14日間与えられた。
行動スコア
行動が次の基準に従い、0〜5の等級でスコアリングされた。等級0、正常行動;等級1、軽度の後肢障害による全般的な移動の遅さ;等級2、協調運動不全がある明らかな歩行異常;等級3、ほぼ完全な後肢の麻痺;等級4、前肢の障害による移動不能;等級5、横臥または死亡。マウスの行動は実験条件を知らされていない2名の独立した評価者によりスコアリングされた。
ロータロッド実験
ロータロッド実験を使用して各群のマウスの知覚運動能力が検査された。実験の前に、各動物はロータロッド装置上で3日間にわたり3回の連続したセッションで最大180秒訓練された。この作業をマスターしなかった動物は実験から除外された。装置は直径50cmのディスクにより4つの区域に分割された直径6.0cmの棒体を備えている。棒体が14rpmと22rpmの加速された速度で回転された。各実験では最大実験潜時180秒で動物が落下するまで装置上に滞在できた時間が計測された。3回の個別の測定で計測された時間が記録され、平均値が算出された。
組織処理とGFAP免疫組織化学
行動実験と2週間の薬物治療の完了後、すべての動物が致死量のペントバルビタールナトリウム(i.p.)で麻酔された。マウスはpH7.4、0.1M PBS中の10mlの0.9%NaClに続いて30mlの4%パラホルムアルデヒドでかん流された。脳が除去され、同じ固定液に24時間置かれた。その後0.1M PBS中の30%のスクロース液に移され、沈むまで置かれた。脳が凍結され、−70℃で保管され、30μmのクリオスタット冠状切片にカットされ、免疫組織化学用に浮遊により収集された。GFAP免疫染色用に、凍結切片が上述のように作成され、PBSで3回すすいだ後、4%ウシ血清アルブミンでブロックされた。ブロック後、切片は反応性神経膠症の形態学的マーカーであるGFAP(1:1000稀釈、NOVOUS、米国リトルトン)を認識する一次モノクローナル抗体を含むトリス緩衝液中で、4℃でオーバーナイト培養された。切片はPBSで3回洗浄され、ペルオキシダーゼブロッキング用に30分間3%Hでインキュベーションされた。ラビット抗マウスの二次抗体が西洋ワサビペルオキシダーゼ(1:200希釈;DAKOキット;Dakocytomation、デンマークグロストルプ)で複合され(conjugated)、ジアミノベンジジンが添加された後、切片は実験条件を知らされていない評価者により光学顕微鏡で神経膠症について分析された。
ニッスル染色細胞のカウント
実験後、ニッスル法を使用して線条体区域周囲の細胞密度が分析された。前述の方法が説明のとおり使用された。簡単に言うと、線条体全体のすべての切片がクレシルバイオレットで染色され、光学顕微鏡下で観察された。クレシルバイオレット染色を使用し、神経細胞は豊富な細胞質、多角形形状、少なくとも1つの発生(emanating)プロセスを含む典型的な形態学的特徴を備えた領域において最大の細胞と認められた。一方で星状膠細胞プロファイルが円形の小さい、過色素性の核により神経細胞から区別された。ニッスル(+)−神経細胞が6つの冠状切片ごとにイメージ上でカウントされ、脳当たり10切片の平均が実験条件を知らされていない評価者により分析された。200×200μmの視野の1フレームがカウントと測定に使用された。確定された細胞数と分析された各切片内の枠に囲まれた正方形領域を使用してニッスル(+)−神経細胞の集合密度(PD)が計算された。次の式が使用された。
Figure 2016501861
そのうち、PDは集合密度(mm−2)、Niはi番目の切片でカウントされた神経細胞の数(Abercrombieの式により修正)を指し、SAiはi番目の分析された枠の正方形領域(mm)を指す。データは1群当たり3匹の平均±S.D.である。
SDH活性の確定
溶媒対照群(control vehicle)(3−NP単独または3−NPと霊芝の投与群)の脳組織のSDH活性が前述のように測定された。各動物からの約20の切片が0.1M PBS、37℃で15分間インキュベーションされ、SDHが活性化された。切片は大量の0.1M PBSで洗浄され、0.3mMのニトロブルーテトラゾリウム、0.05Mのコハク酸ナトリウム、0.05Mのリン酸緩衝液(pH7.6)により30分間37℃でインキュベーションされた。SDH活性に無関係の非特異的染色を確定するため、隣接する切片がコハク酸エステルを除いた同じ培地でインキュベーションされた。切片は冷PBSで5分間すすいだ後、4%パラホルムアルデヒドで固定され、水ですすいでから最後に室温で乾燥された。SDH活性のレベルを反映する青色染色の濃さがImage−Pro Plus Analysisシステム(Media Cybernetics、米国ベセスダ)により測定された。円形プローブが関心区域に配置され、組織のその部分の染色の相対的光学密度が測定された(0〜255のグレースケール範囲内)。1匹当たり10の切片(1群当たり3〜4の脳)が実験条件を知らされていない評価者により分析された。
電気生理学実験
約4〜6週齢のC57BL/6Jマウスがエーテルにより麻酔され、続いてこれらマウスの脳が取得され、122mMのNaCl、3.1KCL、1.1mMのMgSO.8HO、1.3mMのCaCl.2H2O、10mMのグルコース、0.4mMのKHPO、25mMのNaHCOを含む人工脳脊髄液(aCSF)にすぐに浸漬された。小脳と嗅葉を除去した後、脳の3分の1が保持され、振動型組織スライサー(D.S.K Microslicer、モデルDTK−1000)を使用して脳が350μmのスライスにスライスされた。脳のスライスは脳の損傷部分を回復させるため95%Oと5%COに保たれたaCSFで2時間保存された。さらに脳のスライスはMED64プローブ(パナソニック;MED−P515AP)に配置され、デジタル顕微鏡(Olympus、MIC−D)を使用して適切な位置調整後に脳スライス上の対応する位置が撮影され、マルチチャネル記録システム(パナソニック、MED64)を使用して脳スライスの電気生理学的反応が記録された。
MED64(パナソニック)システムは、プローブ、コネクタ、統合型増幅器、Lerformerソフトウェア1.5を搭載しており、プローブの中央に64の微小電極が配置されていた。各微小電極は50x50μmの大きさで、各電極間の距離は150μmであった。最初の使用前に、プローブは硼酸塩緩衝液(0.15M、pH4.8)中の0.1%ポリエチレンイミン(PEI)に8時間以上浸漬され、皮膜が形成された。その後、プローブは純水で洗浄され、蒸留水が注入されてパラフィルムで密閉された後、4℃で保管された。
記憶試験
受動回避試験を使用してマウスの海馬に関連付けられる記憶行動が評価された。前記マウスは明箱と暗箱の間に置かれ、マウスは全般的に暗箱に向かって移動した。しかし、マウスが暗箱に入ると、0.5mAの電撃が2秒間連続して加えられ、電撃と暗箱を関連付けるように訓練した。マウスが明箱内に留まる潜時(time latency)がマウスの記憶(暗箱内での電撃)を評価する基礎として使用された。明箱内で300秒を超えたマウスの潜時は記録されなかった。断眠マウスの記憶に対する霊芝の効果が観察・比較された。
マウスにおける睡眠遮断
受動回避試験の完了後、約10週齢のC57BL/6Jマウスが睡眠遮断群とケージの中に留まったマウスの対照群に分けられた。これらすべてのマウスが同じ箱に入れられた。断眠群のマウスは合計5時間の断眠が実施された。マウスの眠気状態が主観的に観察され、マウスが眠そうに見えるときにケージを軽く叩いて眠らないようにした。ケージ内には十分な量の水と飼料が提供され、マウスは起きている間ケージ内を自由に移動できた。
統計分析
結果はすべて平均と±標準偏差(SD)で表された。2つを超える群間の平均の差の有意性は1元配置分散分析(ANOVA)を使用して確定され、続いてTukeyの事後検定が行われた。スチューデントのt検定を使用して対を成す試料の統計的比較が行われた。P値<0.05が統計的有意性ありとみなされた。
NGF投与がHD細胞モデルにおけるmHtt−74Q凝集を減少した
NGF投与の効果を示すため、ドキシサイクリン(Dox)制御下でハンチントン病(HD)タンパク質(mHtt−74Q)を発現している遺伝子細胞モデルが使用された。HD細胞モデル中のmHtt−74Qの含量がFACS分析で特定された。NGF投与でmHtt−74Q蓄積の減少が観察された(図1Aと図1B)。次に、NGFがmHtt凝集を減少する潜在的メカニズムが調査された。これを達成するため、MDC染色とLC3−II発現(図1E)のウェスタンブロット分析を使用してオートファジーの役割が評価された(図1Cと図1D)。LC3−IIはオートファジーリソソームの特異的マーカーであった。NGF投与細胞中ではオートファジー活性が上方制御され、Dox単独投与細胞では活性が若干誘導されたようであった。また、高感度緑色蛍光タンパク質(EGFP)凝集の減少がNGF投与細胞で示された(図1Aと図1C)。NGF投与細胞ではさらにEGFPとオートファジー液胞の共局在が特定された。これは少なくとも部分的に、mHtt−74Q分解にオートファジーが関与したことを示唆している。しかし、Dox細胞単独におけるMDC−EGFPの共局在は効率的でなかった。したがって、より多くの凝集が堆積され、これは輸送認識(cargo recognition)における欠陥による可能性がある。これらの結果を踏まえ、NGFによりトリガーされるより効率的なオートファジープログラムがより多くの分解とより少ない凝集形成を通じた細胞内のmHtt凝集の減少につながったという見方が支持される。
一次星状膠細胞培養において霊芝がNGF発現を刺激した
外因性NGFは血液脳関門を通過できないため、臨床的利用が制限されており、内因性星状膠細胞のNGF誘導因子、霊芝の効果がテストされた。霊芝の投与後、RT−PCRとリアルタイムPCR分析での測定によると、星状膠細胞はNGF mRNAの発現において投与量依存的な増加を示した(図2A)。霊芝の投与は細胞内NGFタンパク質発現も上方制御した(図2B)。NGF誘導がNGF放出の増加を伴うか否かを調べるため、異なる濃度の霊芝が投与された星状膠細胞からの24時間の馴化培地でのNGFレベルが分析された。結果によると、霊芝の投与が培地に放出されるNGFのレベルを投与量依存的に増加させることが示された(図2C)。このため、霊芝は星状膠細胞におけるNGFの合成と分泌の両方を増強した。一次星状膠細胞培養におけるNGF発現に対する霊芝の効果の特異性を図3に示す。PC12細胞が霊芝投与星状膠細胞(霊芝ACM)から馴化培地でインキュベーションされたとき、神経突起形成活性が刺激された(図4Aと図4B)。神経突起形成に対するNGFの特異的活性は、500μg/mlの霊芝ACMとNGF特異的抗体でのPC12細胞との共インキュベーションによりブロックされた(図4Aと図4C)。
mHtt−74Q発現HD細胞モデルにおける霊芝の効果
ハンチントン病細胞モデルにおけるmHtt−74Q含量(mHtt−74Qを発現する細胞)がFACS分析により特定された。霊芝ACM投与が細胞におけるmHtt−74Q凝集を減少した(図2Dと図2E)。霊芝ACM投与はMDC密度(図2F)とLC3−II発現(図2G)も増強した。
霊芝のHPLCおよびLC−MS分析:異なるガノデリン酸の特定とNGF刺激および神経突起形成活性に対するそれらの効果
霊芝のエタノール抽出物内の活性成分を特定するためにHPLCおよびLC−MSが実施された。逆相HPLC分析を使用して霊芝のフィンガープリントが取得された。図5Aに霊芝のエタノール抽出物のHPLC−UVプロファイルを示す。最適な抽出効率と良好な分離を得るために、抽出条件とクロマトグラフ条件が最適化された。粗抽出物中のトリテルペノイドの分析に、正/負イオンESI−MSが使用され、分子質量情報が取得された。霊芝のエタノール抽出物から6つの分画が推測され、構造が特定された(図5B)。これら抽出物すべての活性が星状膠細胞におけるNGF mRNA誘導と神経突起形成アッセイの手段でテストされた(図5Cと図5E)。活性を50%増加するために必要とされる分画濃度を決定することにより有効性が追跡された(EC1.5)(図5Dと図5F)。NGFの刺激と神経突起形成活性はガノデリン酸Cが豊富な分画中で特に際立った。
mHtt−74Q発現HD細胞モデルにおけるガノデリン酸Cの効果
ハンチントン病細胞モデルにおけるmHtt−74Q凝集を減少するためにガノデリン酸C−ACM投与が観察された(図5Gと図5H)。MDC染色(図5I)とLC3−II発現のウェスタンブロット分析(図5J)の手段で、ガノデリン酸C−ACM投与細胞におけるオートファジー活性の上方制御が示された。
3−NP誘導マウス線条体変性に対する霊芝の効果
3−NPモデル中のNGFの神経保護的効果が観察されたため、このモデルを使用して生体内における霊芝の治療的効果がさらに評価された。前述の方法に若干の変更を加え、神経変性プロセスを増加するために600mg/kgまでの3−NP濃度が使用された。3−NPにより損傷が誘発された後(8日目)、マウスには異なる濃度(24、60、または150mg/kg)の霊芝を含む食事が14日間与えられた。図6Aに示すように、3−NPは中毒後8日目に重度の姿勢異常を誘発し、霊芝を含む食事が与えられた(60mg/kgと150mg/kgの霊芝が14日目にそれぞれ与えられた;24mg/kgの霊芝が21日目に与えられた)マウスは行動スコアの早期回復を示した。マウスの知覚運動機能の回復を評価するためにロータロッド実験が14日目と21日目に行われたとき、3−NP投与対照群マウス(機能が損なわれたままであった)と比較して、14日目の60及び150mg/kgの濃度、21日目の24mg/kgの濃度による霊芝の投与によりパフォーマンスが改善された(図6Bと図6C)。このため、3−NP投与対照群の動物と比較して霊芝の投与は行動的欠陥を改善した。3−NPにより誘発された神経毒性からの回復に対する霊芝の有効性が、マウスの脳の冠状切片のニッスル、GFAP、SDH染色を使用して霊芝投与の終わりに検査された(図6D)。図6Dに、3−NP単独投与と、3−NPに続いて3つの異なる投与量の霊芝の投与を受けたマウスの代表的画像を示す。3−NP単独が投与された動物は線条体神経細胞の明らかな喪失を示したが、霊芝を与えた群は線条体における神経細胞の喪失が少なかった。さらに、24〜150mg/kgの霊芝を含む食事は3−NPに誘発された線条体神経細胞の喪失に対して投与量依存的な効果を示した。図6Eにニッスル染色からの神経細胞の定量化を示す。霊芝を含む食事の大きな神経保護的効果が観察された。また、霊芝を含む食事は3−NPにより誘発されたGFAP過剰活性化も弱毒化した。損傷を受けた線条体の領域周辺には、3−NP単独の投与を受けた群のほうが3−NPと霊芝の投与を受けた群よりも多くのGFAP陽性星状膠細胞があった。3−NPは生体内におけるSDHの不可逆阻害剤としてよく知られている。図6Dと図6Fに示すように、3−NPの投与は、対照群と比較して、3−NP単独投与を受けたマウスの脳におけるSDH活性の大幅な阻害を誘発した。しかし、霊芝の投与は3−NPにより誘発されたSDH活性の阻害を緩和した。まとめると、神経細胞カウントの結果とGFAP及びSDH活性アッセイからのデータを組み合わせると、霊芝は3−NPにより誘発された動物における線条体損傷に対して神経保護的効果を提供したことが示された。霊芝投与ありまたはなしの3−NPモデルの線条体から単離されたmRNAがNGF発現レベルについて処理された。霊芝を含む食事が与えられたマウスは線条体におけるNGF発現が大幅に高かった(図6G)。この増加は、投与量依存的で、60mg/kgの霊芝はNGF発現の刺激が最大であり、対照群と比較して4.5倍増、3−NP群と比較して7倍増であった。
霊芝が断眠を防止して長期増強を減少した
マウスの実験ではマウスの記憶固定が短時間または長時間の断眠による影響を受ける可能性があることが実証された。5時間断眠法がマウスの海馬の長期増強(LTP)に影響を与える可能性があることはよく知られている。LTPの良好なパフォーマンスは30分の断眠後でも維持されず、時間経過とともに、マウスのLTPが減少し、長期記憶概況を受けた。
マウスに3日間霊芝が与えられ、4日目の朝に、マウスに断眠が(導入)施された。断眠後、マウスはすべて24時間自由に眠ることが許可され、その後実験が実施された。
断眠は霊芝を与えられていないマウスと比較して、霊芝を与えられたマウスのLTPに大きな影響を与えないことが観察された。霊芝を与えられたマウスのLTPは133.6±7%であったが、霊芝を与えられていないマウスのLTPは113.5±5.9%であった。時間経過とともに、LTPの誘導程度は断眠が実施されなかった対照群のマウス(148.5±16.7%)に近づいた(図8A、図9A、図10A)。長期記憶を示す可能性のある後期相の長期増強(L−LTP)について、断眠に際し125mg/kg/日の霊芝が与えられたマウスの群は、表2に示すように、対照群の結果に近い結果(p=0.001−0.4)を示した。さらに、表2に示すように、20mg/kg/日と50mg/kg/日の霊芝が与えられたマウスのL−LTPは、それぞれ126.9±22.3%と127.6±18.6%であり、さらに、これら2群のマウスのLTPは断眠群のマウスのそれよりも高かった。加えて、マウスを24時間自由に睡眠可能とした後、異なる投与群からのマウスのLTPに有意な差はなかった(図8B、図9B、図10B)。これらの結果は、正常な生理学的条件下で、霊芝はLTPを異常に増強することはない可能性を示している。しかし、断眠による記憶固定への影響など、その他の外部要因が存在するとき、霊芝は記憶障害を防止または回復できる可能性がある。
Figure 2016501861
霊芝がマウス海馬細胞のオートファジー活性を増加させ、断眠による記憶障害を防止または回復させた
受動回避試験訓練を含む断眠モデルが4日目の朝に実施された(図11)。マウスは受動回避試験訓練前の3日間霊芝が与えられ、この霊芝の投与はマウスが学習に要した時間、またはマウスの訓練回数に影響を与えなかった(図12C)。さらに、マウスの体重増加(図12A)と給餌方法(図12B)も霊芝を混合した動物給餌の影響を受けなかった。
訓練完了後、5時間の断眠を経て受動回避試験が実施され、マウスがテストされた。対照群のマウスは暗箱に入ったとき電撃を受けた経験を明確に記憶していないことが観察された(潜時96±72.7)(図14)。しかし、霊芝が与えられた群のマウスは潜時160.8±20.6〜242.9±89.9となり、対照群より悪いが、断眠群よりはよい結果となった。これらの結果は、霊芝が断眠による記憶障害を防止または回復させた可能性があることを示した。
実験後マウスは犠牲にされ、細胞海馬と皮質からオートファジー活性化のエビデンスが調べられた。断眠マウス(図14)と霊芝が5日間与えられたマウス(図15)の海馬と皮質を検出するためにウェスタンブロット分析が実施された。細胞オートファジーのレベルはマウスに与えられた霊芝の投与量に依存し(0.9±0.38〜1.63±0.49)、LC3−IIのレベルはマウス皮質の異なる群間で統計的有意差はないことが示された。これらの結果は、霊芝を与えることでマウスの海馬における細胞オートファジーが活性化されたことを示唆している。受動回避試験では海馬が動物行動における記憶の形成に関与していることが示されている。このため、海馬における細胞オートファジーの活性化が記憶固定に関与していることが観察された。
前述の説明は本発明の特徴及び機能について例示したのみであり、本発明の範囲を限定することを意図していない。当業者であれば本発明の要旨と原則に基づいた前述の説明におけるあらゆる相等の変更や変化は添付の請求項の範囲内に含まれることが明白であろう。

Claims (18)

  1. オートファジー異常を有する被験者においてオートファジーを誘導する方法であって、前記被験者に治療有効量の霊芝抽出物を投与する工程を含み、ここで、前記オートファジーが前記被験者におけるタンパク質凝集の分解を増強することを特徴とする、方法。
  2. 前記オートファジー異常が、前記被験者においてタンパク質凝集を発現する細胞に存在することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記被験者の前記細胞が神経細胞またはグリア細胞であることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 前記タンパク質凝集が、ハンチンチン、アミロイドβ(Aβ)、α−シヌクレイン、タウ、スーパーオキシドジスムターゼ1(SOD1)、それらの変異型及び突然変異型、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される凝集であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. 前記オートファジー異常が、神経変性疾患、クローン病、加齢、心臓病および肝臓病からなる群より選択される1つの疾患であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  6. 前記神経変性疾患が、ハンチントン病、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)および不眠症からなる群より選択される1つの疾患であることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記霊芝抽出物が前記被験者に経口投与されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  8. オートファジー異常を有する被験者において神経成長因子(NGF)を活性化させる方法であって、前記被験者においてNGFによりオートファジーを活性化させる工程を含み、ここで、前記オートファジーが前記被験者におけるタンパク質凝集の分解を増強することを特徴とする、方法。
  9. 前記被験者に治療有効量の霊芝抽出物を投与する工程を含むことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 前記オートファジー異常が、前記被験者においてタンパク質凝集を発現する細胞に存在することを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  11. 前記タンパク質凝集が、ハンチンチン、アミロイドβ(Aβ)、α−シヌクレイン、タウ、スーパーオキシドジスムターゼ1(SOD1)、それらの変異型及び突然変異型、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される凝集であることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  12. 被験者における記憶障害を予防する方法であって、前記被験者に治療有効量の霊芝抽出物を投与する工程を含み、ここで、前記霊芝抽出物が前記被験者におけるオートファジーを活性化することを特徴とする、方法。
  13. 前記霊芝抽出物が神経成長因子(NGF)を誘導し、前記被験者における前記オートファジーを活性化させることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 前記オートファジーが、前記被験者におけるタンパク質分解を増強することを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  15. 前記被験者がオートファジー異常を有することを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  16. 前記オートファジー異常が、ハンチントン病、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)および不眠症からなる群より選択される神経変性疾患であることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
  17. オートファジー異常を有する被験者においてオートファジーを誘導するための組成物であって、1つ以上のガノデリン酸と薬学的に許容される担体を含む、組成物。
  18. 前記ガノデリン酸が、ガノデリン酸C2、ガノデリン酸A、ガノデリン酸H、ガノデレン酸D、ガノデレン酸Dおよび12−アセトキシガノデリン酸Fからなる群より選択される1つ以上である、請求項17に記載の組成物。
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