JP2016225959A - コンテンツ配信システム、クライアント装置、サーバ装置、及びコンテンツ配信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンテンツの再生が途切れないようにするコンテンツ配信システム、クライアント装置、サーバ装置及びコンテンツ配信方法を提供する。
【解決手段】複数のストリームのうちいずれかのストリームを選択してダウンロードする制御部22と、選択されたストリームを記憶する第1記憶部23と、選択されたストリームに対応し、このストリームのビットレートよりも低いビットレートで符号化されたストリームを記憶する第2記憶部24と、第1記憶部23が記憶するストリームのセグメントを取得して再生し、次に再生するセグメントがない場合には、第2記憶部24から次に再生するセグメントに対応する低いビットレートで符号化されたストリームのセグメントを取得して再生する再生部26と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】複数のストリームのうちいずれかのストリームを選択してダウンロードする制御部22と、選択されたストリームを記憶する第1記憶部23と、選択されたストリームに対応し、このストリームのビットレートよりも低いビットレートで符号化されたストリームを記憶する第2記憶部24と、第1記憶部23が記憶するストリームのセグメントを取得して再生し、次に再生するセグメントがない場合には、第2記憶部24から次に再生するセグメントに対応する低いビットレートで符号化されたストリームのセグメントを取得して再生する再生部26と、を備える。
【選択図】図1
Description
この発明は、映像データ等のコンテンツを配信するコンテンツ配信システム、クライアント装置、サーバ装置、及びコンテンツ配信方法に関するものである。
映像・音声・字幕データ等のコンテンツ配信において、無線回線等、ネットワークの通信速度が変動する環境で通信速度に応じて再生するストリーミングのビットレートを切り替えることで高品質(高ビットレート)かつコンテンツの再生が可能な限り途切れないようにする適応ストリーミング技術がある。適応ストリーミング技術において、サーバ装置は異なるビットレートで符号化された1以上のストリームを備えている。クライアント装置は、異なるビットレートで符号化された1以上のストリームのうち、通信速度の速さに応じてサーバ装置からダウンロードするストリームを動的に切り換え、可能な限り高品質(高ビットレート)のストリームをダウンロードするとともに、映像が途切れないようにする(例えば、非特許文献1参照)。
ISO/IEC 23009−1
しかしながら、非特許文献1に記載のコンテンツ配信システムは、サーバ装置が備える最低ビットレートで符号化されたストリームのビットレートよりも、通信速度の方が低い状況が続くような場合(例えば、通信速度が0となるような場合)には、クライアント装置が最低ビットレートで符号化されたストリームを選択し、サーバ装置からダウンロードしたとしても、ストリームのダウンロード速度よりもストリームの再生速度の方が相対的に早くなるため、次に再生するストリームが無く、再生が途切れてしまうという課題があった。
本発明に係るコンテンツ配信システム、クライアント装置、サーバ装置、及びコンテンツ配信方法は、上記のような課題を解決するためになされたもので、サーバ装置が備えるストリームのビットレートよりも、通信速度の方が低い状況が続くような場合においても、コンテンツの再生が途切れないようにすることを目的とする。
本発明に係るコンテンツ配信システムは、異なるビットレートで符号化された複数のストリームを格納するサーバ装置と、前記サーバ装置とネットワークを介して接続され、前記サーバ装置に格納された前記複数のストリームのうちいずれかのストリームを選択してダウンロードするクライアント装置と、を備えるコンテンツ配信システムにおいて、前記クライアント装置は、前記複数のストリームのうちいずれかのストリームを選択してダウンロードする制御部と、選択された前記ストリームを記憶する第1の記憶部と、選択された前記ストリームに対応し、前記ストリームのビットレートよりも低いビットレートで符号化されたストリームを記憶する第2の記憶部と、前記第1の記憶部が記憶する前記ストリームのセグメントを取得して再生し、次に再生するセグメントがない場合には、前記第2の記憶部から前記次に再生するセグメントに対応する前記低いビットレートで符号化されたストリームのセグメントを取得して再生する再生部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るクライアント装置は、異なるビットレートで符号化された複数のストリームを格納するサーバ装置とネットワークを介して接続され、前記サーバ装置に格納された前記複数のストリームのうちいずれかのストリームを選択してダウンロードするクライアント装置において、前記複数のストリームのうちいずれかのストリームを選択してダウンロードする制御部と、選択された前記ストリームを記憶する第1の記憶部と、選択された前記ストリームに対応し、前記ストリームよりも低いビットレートで符号化されたストリームを記憶する第2の記憶部と、前記第1の記憶部が記憶する前記ストリームのセグメントを取得して再生し、次に再生するセグメントがない場合には、前記第2の記憶部から前記次に再生するセグメントに対応する前記低いビットレートで符号化されたストリームのセグメントを取得して再生する再生部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るサーバ装置は、異なるビットレートで符号化された複数のストリームのうち、いずれかのストリームを選択してダウンロードするクライアント装置とネットワークを介して接続され、前記複数のストリームのうち、前記クライアント装置から要求されたビットレートのストリームを前記クライアント装置に送信するサーバ装置において、前記異なるビットレートで符号化された複数のストリームを格納する格納部と、前記複数のストリームのうちいずれかのビットレートで符号化されたストリームを要求する信号を受信した場合に、対応するビットレートで符号化されたストリームを選択して前記クライアント装置に送信するとともに、送信した前記ストリームのビットレートよりも低いビットレートで符号化されたストリームを選択して前記クライアント装置に送信する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るコンテンツ配信方法は、複数のストリームのうちいずれかのストリームを選択してダウンロードするコンテンツ配信方法において、前記複数のストリームのうちいずれかのストリームを選択してダウンロードするステップと、選択した前記ストリームを記憶する第1の記憶ステップと、前記第1の記憶ステップで記憶した前記ストリームに対応し、前記ストリームのビットレートよりも低いビットレートで符号化されたストリームを記憶する第2の記憶ステップと、前記第1の記憶ステップで記憶した前記ストリームのセグメントを再生し、次に再生するセグメントがない場合には、前記第2の記憶ステップで記憶された前記次に再生するセグメントに対応する前記低いビットレートで符号化されたストリームのセグメントを再生する再生ステップと、を有することを特徴とする。
本発明に係るコンテンツ配信システム、クライアント装置、サーバ装置及びコンテンツ配信方法は、サーバ装置が格納する最低ビットレートで符号化されたストリームのビットレートよりも、ネットワークの通信速度の方が低い状況が続いたような場合であっても、クライアント装置側で再生が途切れないようコンテンツを再生することができる。
実施の形態1.
以下、実施の形態1に係るコンテンツ配信システムの構成について説明する。図1は、実施の形態1に係るコンテンツ配信システムの構成図である。なお、以下の説明において、コンテンツとは、映像データ、オーディオデータ又は字幕等の補足データを指す。ストリームとは、コンテンツが符号化されたものを指す。以下の説明において、映像データが符号化されたものを映像ストリーム、オーディオデータが符号化されたものをオーディオストリームと表現する。なお、ストリームの詳細については、後述する。
以下、実施の形態1に係るコンテンツ配信システムの構成について説明する。図1は、実施の形態1に係るコンテンツ配信システムの構成図である。なお、以下の説明において、コンテンツとは、映像データ、オーディオデータ又は字幕等の補足データを指す。ストリームとは、コンテンツが符号化されたものを指す。以下の説明において、映像データが符号化されたものを映像ストリーム、オーディオデータが符号化されたものをオーディオストリームと表現する。なお、ストリームの詳細については、後述する。
図1において、サーバ装置100は、メディア情報記憶部11、コンテンツ格納部12、送受信部13、及び制御部14を備える。
メディア情報記憶部11は、メディア情報ファイル(以下、MPD(Media Presentation Description)ファイルとする)を記憶している。MPDファイルは、後述するクライアント装置200がダウンロードすべきストリームを選択する際に参照する情報であって、ストリームの符号化方式、画像サイズ、フレームレート、音声チャネル数、ビットレート、再生時間(長さ)、各セグメントの時間関連情報(時刻情報(再生開始位置)、再生時間(長さ))及び保管URL等の情報を有する。セグメントは、1つのストリームが1以上に分割された分割ファイルを示す。セグメントの詳細については後述する。
図2は、実施の形態1に係るMPDファイルの構成例である。図2に示すように、MPDファイルは、コンテンツ情報を有する。コンテンツ情報は、コンテンツの種類を示す情報であり、コンテンツ毎にPeriod IDを設定している。例えば、映画のストリーミングサービスであれば、個々の映画毎に異なるPeriod IDを持つコンテンツ情報を持つように構成することが一般的である。
コンテンツ情報は、メディア(ビデオ、オーディオ、字幕等)情報を有する。メディア情報の単位をAdaptation setとする。
ビデオやオーディオに関するメディア情報(Adaptation set)は、符号化条件(ビットレート、時間解像度、空間解像度等)毎のストリーム情報を有する。ストリーム情報は符号化条件として、ビットレート、時間解像度、空間解像度、符号化方式、音声チャネル数、再生時間、各セグメントの分割時間(セグメント単位の再生時間)等の情報を有する。時間解像度は、画像サイズに相当し、空間解像度は、フレームレートに相当する。また、ストリーム情報の単位をRepresentationとする。
ストリーム情報には、セグメントのアクセス先の情報が含まれる。セグメントのアクセス先の情報としては、サーバ装置100のコンテンツ格納部12に保存されているセグメントの保管URLが相当する。
コンテンツ格納部12は、同じ内容のストリームであって、異なるビットレートで符号化された複数のビデオストリームと異なるビットレートで符号化された複数のオーディオストリームをコンテンツ毎に有する。同じ内容のストリームとは、同じコンテンツを符号化して生成したストリームを示す。例えば、コンテンツが映画であれば、同じ内容のストリームであり、ビットレートの異なる複数のビデオストリーム及びビットレートの異なる複数のオーディオストリームが用意されている場合、ビデオストリーム及びオーディオストリームそれぞれ任意のストリームを復号することで同じ映画を視聴することができる。以下の説明において、同じ内容のストリームであって、異なるビットレートで符号化されたストリームを対応するストリーム又は異なるビットレートで符号化されたストリームと表現してもよい。各ストリームはN個(Nは1以上)のファイルに分割されている。この分割ファイルがセグメントである。例えば、図1の例において、コンテンツ格納部12は、ビデオ1(x_1bps)のストリームが分割されたセグメントV_11からV_1Nを格納している。ビデオ2からビデオMについても同様に、1以上のセグメント(例えば、V_21からV_2N、V_M1からV_MN)に分割されている。オーディオ1からオーディオLのストリームも同様に、1以上のセグメント(例えば、A_11からA_1N、A_21からA_2N、A_L1からA_LN)に分割されている。本実施の形態に係るコンテンツ配信システムの例においては、ビデオ1に格納されたセグメントがサーバ装置100に格納されているセグメントのうち、最低ビットレートで符号化されたセグメントであるものとする。また、ビデオ2からビデオMの順にビットレートが高くなるものとする。なお、図1の例では、コンテンツ格納部12が異なるビットレートで符号化されたビデオストリームをM個(Mは2以上)、異なるビットレートで符号化されたオーディオストリームをL個(Lは2以上)格納する例を示すが、さらに字幕データ等の補足データを複数格納していてもよい。なお、コンテンツ格納部12は、必ずしもビデオストリームとオーディオストリームの両方を格納している必要はない。例えば、サーバ装置100が映像のみを配信する場合には、オーディオストリームは必要ない。
図3は、実施の形態1に係るストリームの分割パターンを示す図である。図3に示すように、ストリームは単独で復号可能なサブセグメントによって分割される。このサブセグメントを1以上有する単位がセグメントである。なお、ストリームは、セグメント、及びサブセグメント単位で1以上に分割するとしたことから、セグメント及びサブセグメントが1つであってもよい。すなわち、セグメント単位及びサブセグメント単位の分割が存在しない(セグメント数1)ストリームも許容する。
なお、図1において、各ストリームは同じセグメント数Nとなっているが、それぞれ別のセグメント数でも良い。サーバ装置100は、ビットレートの異なるストリームを複数格納しているが、同じビットレートのストリームを複数格納していても良い。また、各ストリームはビットレートだけでなく、時間解像度、空間解像度、符号化方式、音声チャネル数、色フォーマット等といった映像・音声の符号化条件が異なっていても良い。ただし、これらの情報は全てMPDファイルに格納されているものとする。
送受信部13は、クライアント装置200からストリームのダウンロードを要求する信号(以下、ストリーム要求信号とする)を受信し、コンテンツ格納部12に格納されているストリームのセグメントをクライアント装置200に送信する。
制御部14は、メディア情報記憶部11のMPDファイルの送受信、及びコンテンツ格納部12に格納されたストリームの送受信を制御する。制御部14は、クライアント装置200からストリーム要求信号を送受信部13を介して受信し、ストリーム要求信号で要求されるコンテンツを選択して送受信部13を介してクライアント装置200に送信する。
クライアント装置200は、送受信部20、解析部21、制御部22、第1の記憶部23、第2の記憶部24、復号部25、再生部26、及び切り替え部27を備える。
送受信部20は、サーバ装置100と情報をやりとりするためのインターフェースである。送受信部20は、クライアント装置200からMPDファイルを要求するための信号(以下、メディア情報要求信号とする)を送信し、MPDファイルを受信する。また、送信部20は、ストリーム要求信号をクライアント装置200に送信し、ストリームのセグメントを受信する。
解析部21は、サーバ装置100から送受信部20を介してMPDファイルを受信し、解析する。具体的には、解析部21は、MPDファイルに記憶されているコンテンツ情報、メディア情報、ストリーム情報を取り出して、制御部22に出力する。
制御部22は、送受信部20、解析部21、復号部25、再生部26、切り替え部27を制御する。まず制御部22は、MPDファイルからコンテンツ情報を取得し、ストリーミングするコンテンツ(ストリーミング対象コンテンツ)を特定する。例えばMPDファイルに記載されたPeriod ID順にストリーミングするようにしても良いし、ユーザがプレイヤを操作して選択可能としても良い。そして、ストリーミングするコンテンツ特定後、解析部21からストリーム情報として含まれるビットレートの情報をメディア毎に取得し、後述する第1の記憶部23及び第2の記憶部24に記憶するストリームを選択し、この第1の記憶部23、及び第2の記憶部24にストリームを記憶させる。ストリームの選択に関して、制御部22は、後述する第1の記憶部23に記憶させるストリームを通信速度に応じて選択する。一方、制御部22は、後述する第2の記憶部24に記憶させるストリームとして、サーバ装置100のコンテンツ格納部12に格納されたストリーミング対象コンテンツのストリームのうち最低ビットレートで符号化されたストリームを選択する。なお、制御部22が第1の記憶部23及び第2の記憶部24に記憶させるストリームの選択方法の詳細については、後述する。以下の説明においては、制御部22は、第2の記憶部24に記憶させるストリームを、サーバ装置100に記憶されたストリーミング対象コンテンツのストリームのうち、最低ビットレートで符号化されたストリームを選択するものとする。制御部22が第2の記憶部24に記憶させるストリームとして、最低ビットレートのストリームを選択することによって、より早く第2の記憶部24にストリームを蓄積することが可能となる。
第1の記憶部23は、送受信部20を介して、ストリーミング対象コンテンツに属する異なるビットレートで符号化された複数のストリームのうち、通信速度に応じて選択されたストリームを記憶する。
第2の記憶部24は、ストリーミング対象コンテンツに属する異なるビットレートで符号化された複数のストリームのうち、最低ビットレートで符号化されたストリームを記憶する。第2の記憶部24は、後述する再生部26が第1の記憶部23に記憶されたストリームを再生している際に、次に再生するストリームがない場合に再生されるストリームを記憶するために用いられる。
なお、第1の記憶部23及び第2の記憶部24は、物理的に分離されたメモリであってもよいし、1つのメモリ内の記憶領域であってもよい。
復号部25は、第1の記憶部23又は第2の記憶部24からストリームのセグメントを取得し、復号する。その際、制御部22からMPDファイルに記載されているセグメントの時間情報等を取得して正しく再生されるように、復号したデータの再生部26への出力タイミングを制御するようにしても良い。そのようにしない場合は、再生部26で制御部22からセグメントの時間関連情報等を取得して正しく再生されるように復号されたコンテンツの表示制御を行うようにする。
再生部26は、復号部25で復号されたコンテンツデータを再生する。上述のとおり、復号部25で復号したデータの再生部26への出力タイミングを制御していない場合、再生部26で制御部22からセグメントの時間関連情報等を取得して正しく再生されるように復号されたコンテンツの表示制御を行うようにする。
切り替え部27は、復号部25がセグメントを第1の記憶部23又は第2の記憶部24から取得する際に、いずれの記憶部からセグメントを取得するかを切り替える。
なお、解析部21、制御部22、復号部25、及び再生部26は、ハードウェアで実現されても良いし、ソフトウェアで実現されても良い。
次に、図4を用いて、実施の形態1に係るコンテンツ配信システムの動作について説明する。図4は、実施の形態1に係るコンテンツ配信システムの動作フローチャートである。
ST1において、クライアント装置200の送受信部20は、サーバ装置100の送受信部13にメディア情報要求信号を送信する。サーバ装置100は、送受信部13を介してメディア情報要求信号を受信し、メディア情報記憶部11に記憶されたMPDファイルを送受信部13を介してクライアント装置200に送信する。送受信部20は、MPDファイルを取得し、解析部21に入力する。
ST2において、解析部21は、MPDファイルを解析し、各ストリームの符号化方式、画像サイズ、音声チャネル数、ビットレート、再生時間、各セグメントの分割間隔(セグメント単位の再生時間)や保管URL等といったMPDファイルの情報を取得する。また、解析部21は、取得したMPDファイルに含まれるビットレートの情報を制御部22に出力する。
ST3において、制御部22は、サーバ装置100とクライアント装置200を繋ぐネットワークにおけるダウンロード速度、すなわち、通信速度を取得する。具体的には、制御部22は、直近に第1の記憶部23、又は第2の記憶部24に格納したストリームのダウンロード実行時間とそのデータサイズから通信速度を算出する。すなわち、(通信速度)=(データサイズ)/(ダウンロード実行時間)であり、直近に取得した1つのストリームのみから算出しても良いし、直近の複数のストリームを対象として算出するようにしても良い。
ST4aにおいて、制御部22は、MPDファイルに含まれるビットレートの情報と、通信速度の情報とに基づいて、適応ストリーミング技術により第1の記憶部23に記憶するストリームを選択する。具体的には、制御部22は、MPDファイルに含まれるビットレートの情報を参照し、サーバ装置100のコンテンツ格納部12に格納されているストリーミング対象コンテンツに属する複数のストリームの各ビットレートを確認する。そして、制御部22は、ビデオ1からビデオMのストリームのうち、最低ビットレートで符号化されたビデオ1のストリーム以外のストリームを通信速度に応じて1つ選択する。同様に、制御部22は、オーディオ1からオーディオLのストリームのうち、最低ビットレートで符号化されたオーディオ1のストリーム以外のストリームを通信速度に応じて1つ選択する。ストリームの選択に関して、制御部22は、ダウンロードするストリームのビットレートの総和が、通信速度のビットレートを超えないようにストリームを選択する。
ST4bにおいて、制御部22は、MPDファイルに含まれるビットレートの情報に基づいて、第2の記憶部24に記憶するストリームを選択する。具体的には、ビデオ1からビデオMのストリームのうち、最低ビットレートで符号化されたビデオ1のストリームを選択する。同様に、制御部22は、オーディオ1からオーディオLのストリームのうち、最低ビットレートで符号化されたオーディオ1のストリームを選択する。
ST5において、制御部22はST4a、4bで選択したストリームのダウンロードを開始する。制御部22は、送受信部20を介して、ストリーム要求信号をサーバ装置100に送信する。このとき、ストリーム要求信号には、選択したストリームのセグメントに対応する保管URLの情報が含まれる。サーバ装置100の制御部14は、ストリーム要求信号を送受信部13を介して受信し、保管URLに対応するストリームのセグメントをコンテンツ格納部12から選択し、選択したセグメントを送受信部13を介してクライアント装置200に送信する。
続いて、制御部22は、サーバ装置100からST4a、及びST4bで選択したストリームのセグメントをダウンロードする。そして、ダウンロードしたセグメントを第1の記憶部23及び第2の記憶部24に記憶する。また、制御部22は、第1の記憶部23に記憶したセグメントを、MPDファイルに記載されているセグメントの時刻情報に基づいて、再生順に復号部25で復号するように制御する。
ストリームのダウンロード中において、制御部22は、優先的に第2の記憶部24に記憶するストリームをダウンロードするとともに、第1の記憶部23に記憶するストリームをダウンロードする。優先的に第2の記憶部24に記憶するストリームをダウンロードするとは、第1の記憶部23に記憶しているストリームのセグメントの中で最も先の時刻を示すセグメントの時刻以降の時刻を示すセグメントが第2の記憶部24に常に1以上記憶されているように、第2の記憶部24に記憶するセグメントをダウンロードすることをいう。このとき、2つのストリームを例えば同じ平均ダウンロード速度でダウンロードする(例えば、パケット単位(ネットワークのデータ転送単位)等で時間方向に交互にダウンロードする)ものとして、第2の記憶部24に記憶するセグメントを優先的にダウンロードするためには、第2の記憶部24に記憶させるストリームのビットレートが第1の記憶部23に記憶させるストリームのビットレートよりも低いビットレートとなるようにすればよい。また、第1の記憶部23に記憶させるストリームのダウンロードと第2の記憶部24に記憶させるストリームのダウンロードをともに行う方法として、2つのストリームを例えばパケット単位やセグメント単位で時間方向に特定の比率で割り当ててダウンロードするようにしてもよい(例えば、第2の記憶部24に記憶させるストリームのパケットを2つダウンロードした後第1の記憶部23に記憶させるストリームのパケットを1つダウンロードする等)。
制御部22は、ダウンロード開始後から所定時間後、セグメントのダウンロード完了毎、又はサブセグメントのダウンロード完了毎にST3、ST4aの処理を繰り返し実行し、ストリームの再選択を実施する。具体的には、制御部22は、通信速度を取得し(ST3)、この通信速度に基づいて第1の記憶部23に記憶させるストリームを再度選択する(ST4a)。なお、本実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおいて、制御部22は、ST4bの処理を繰り返し実行せず、第2の記憶部24に記憶させるストリームについては、常に最低ビットレートのストリームを選択するものとする。
図5は、実施の形態1に係る制御部が第1の記憶部に記憶させるストリームを選択する例である。図5において、縦軸は通信速度で横軸は時間である。また、時間軸の下方には、制御部22が選択するビデオストリームと選択するオーディオストリームを示している。
図5において、通信速度は時間に応じて変動しており、制御部22は、通信速度が向上すると、選択しているビットレート2Mbpsのビデオストリームからビットレート3Mbpsのビデオストリームに変更する。また、通信速度が向上すると、制御部22は、ビットレート3Mbpsのビデオストリームからビットレート4Mbpsのビデオストリームに変更する。また、通信速度が低下した場合には、ビットレート4Mbpsのビデオストリームからビットレート2Mbpsのビデオストリームに変更する。なお、制御部22は、オーディオストリームについても同様に、異なるビットレートで符号化されたオーディオストリームのうち、ネットワークの通信速度に応じたビットレートのオーディオストリームを選択しながらダウンロードする。このように、制御部22は、異なるビットレートで符号化されたストリームのうち、通信速度に応じたビットレートで符号化されたストリームを選択するので、ネットワークの通信速度が速いときには、高品質のストリームをダウンロードすることができ、通信速度が遅いときには、低品質のストリームをダウンロードすることができる。
第1の記憶部23及び第2の記憶部24に記憶させるストリームのビットレートと通信速度との関係は、少なくともネットワークの通信速度よりも選択したストリームの総和が小さくなるようにすればよい。図6は、実施の形態1に係る制御部が第1の記憶部及び第2の記憶部に記憶させるストリームを選択する例である。図6において、縦軸は通信速度で横軸は時間である。また、時間軸の下方には、制御部22が第1の記憶部23に記憶するストリームとして選択するビデオストリーム及びオーディオストリーム(図6(a)参照)と、制御部22が第2の記憶部24に記憶するストリームとして選択するビデオストリーム及びオーディオストリーム(図6(b)参照)を示している。ネットワークの通信速度が3.5Mbps以上4.5Mbps未満である場合(図6A)、制御部22は、2Mbpsのビデオストリーム及び256kbpsのオーディオストリームを第1の記憶部23に記憶するためのストリームとして選択し、ダウンロードする。また、制御部22は、最低ビットレートである1Mbpsのビデオストリーム及び128kbpsのオーディオストリームを第2の記憶部24に記憶するためのストリームとして選択し、ダウンロードする。
ネットワークの通信速度が4.5Mbps以上6Mbps未満である場合(図6B)、制御部22は、3Mbpsのビデオストリーム及び256kbpsのオーディオストリームを第1の記憶部23に記憶するためのストリームとして選択し、ダウンロードする。また、制御部22は、最低ビットレートである1Mbpsのビデオストリーム及び128kbpsのオーディオストリームを第2の制御部24に記憶するためのストリームとして選択し、ダウンロードする。
ネットワークの通信速度が6Mbps以上である場合(図6C)、制御部22は、4Mbpsのビデオストリーム及び512kbpsのオーディオストリームを第1の記憶部23に記憶するためのストリームとして選択し、ダウンロードする。また、制御部22は、最低ビットレートである1Mbpsのビデオストリーム及び128kbpsのオーディオストリームを第2の制御部24に記憶するためのストリームとして選択し、ダウンロードする。
再度、ネットワークの通信速度が4.5Mbps以上6Mbps未満となった場合(図6B2)、制御部22は、3Mbpsのビデオストリーム及び256kbpsのオーディオストリームを第1の記憶部23に記憶するためのストリームとして選択し、ダウンロードする。また、制御部22は、最低ビットレートである1Mbpsのビデオストリーム及び128kbpsのオーディオストリームを第2の制御部24に記憶するためのストリームとして選択し、ダウンロードする。なお、上記図6の説明における、ネットワークの通信速度の数値(閾値)は一例であり、設計者によって任意に決定できるものとする。また、ビデオストリームとオーディオストリームのビットレートの切り替わる通信速度の閾値はそれぞれ独立であっても良い。
ストリームの再生時において、制御部22は、ストリームのダウンロード開始から第1の記憶部23に少なくとも1つのサブセグメントが記憶された際に、復号部25に復号を開始させる。復号部25は、第1の記憶部23又は第2の記憶部24に記憶されたストリームのセグメントを順次復号し、復号されたデータを再生部26に出力する。再生部26は、復号部25から出力されたデータを順次再生する。なお、制御部22は、ストリームのダウンロード開始から第1の記憶部23に少なくとも1つのサブセグメントが記憶された際に、復号部25に復号を開始させるものとしたが、どの程度ストリームが記憶されてから再生を開始するかは、コンテンツ配信システムの設計者によって任意に設定可能である。
制御部22は、リアルタイム再生可能な通信速度で第1の記憶部23にストリームを記憶できている場合、すなわち、現在再生しているセグメントの再生終了時までに、次に再生するべきセグメントが第1の記憶部23にダウンロードできている場合には、切り替え部27を第1の記憶部23に接続するように制御する。一方、ネットワークの一時不通等により第1の記憶部23に記憶されているストリームによるリアルタイム再生が不可能となった場合、すなわち、現在再生しているセグメントの再生終了時点で、次に再生するべきセグメントが第1の記憶部23にダウンロードできていない場合には、制御部22は切り替え部27を第2の記憶部24に接続するように制御し、第1の記憶部23に記憶された次に再生するべきセグメントに対応する第2の記憶部24に記憶されているセグメントの復号・再生を実施する。第2の記憶部24に格納されているビデオ1及びオーディオ1のストリームは優先的に取得しているため、第1の記憶部23のストリームが十分に取得できない場合においても、既に第2の記憶部24に格納されたストリームによって再生を中断させることなく、リアルタイムに再生することが可能となる。
また、第2の記憶部24に記憶されているセグメントの復号・再生を実施している際も、第1の記憶部23に記憶するストリームの取得要求は常に行う。そして、ネットワークの回線速度が改善し、第1の記憶部23に記憶するストリームに対して、現在復号・再生を実施している第2の記憶部24に記憶されているセグメントの次の時刻以降のセグメントがダウンロードできている状態(リアルタイム再生可能な状態)となったら制御部22は切り替え部27を第1の記憶部23に接続するように制御する。このようにすることで、帯域状況に応じたストリーミング再生が可能となる。
制御部22による切り替え部27の切り替え制御の実現方法の一例としては次の通り。まず、第2の記憶部24に記憶するセグメントのダウンロード完了後、MPDファイル内の対応URLをダウンロード先のファイルパス(第2の記憶部24内の格納したメモリアドレス)に書き換える。そして、制御部22がMPDファイルに含まれるビットレートの情報と、算出した通信速度の情報とに基づいて第1の記憶部23に記憶するストリームを選択する処理を行う場合、通信速度が低くなると最低ビットレートのストリーミングを実施しようとする。このとき、既にMPDファイル内の対応URLがダウンロード先のファイルパスに書き換わっているため、ファイルパスを参照して第2の記憶部24に記憶するセグメントを再生する。このようにすることで、制御部22は第1の記憶部23と第2の記憶部24の切り替えを実現できる。本例ではMPDファイルを書き換えるように説明したが、プレイヤが一時データとしてセグメントの対応URLを記憶している場合、この一次データをダウンロード先のファイルパスに書き換えることで実現してもよい。もしくは、MPDファイル内の対応URLをダウンロード先のファイルパス(第2の記憶部24内の格納したメモリアドレス)に書き換える処理は行わず、MPDファイル内の対応URLとダウンロード先のファイルパスを対応付けし、対応付けされたURLを参照した際は対応するファイルパスのセグメントを再生するようにしても同様に第1の記憶部23と第2の記憶部24の切り替えを実現できる。
また、第2の記憶部24に記憶されているセグメントの復号・再生を実施している際も、第1の記憶部23に記憶するストリームの取得要求は常に行う。そして、ネットワークの回線速度が改善し、第1の記憶部23に記憶するストリームに対して、現在復号・再生を実施している第2の記憶部24に記憶されているセグメントの次の時刻以降のセグメントがダウンロードできている状態(リアルタイム再生可能な状態)となったら制御部22は切り替え部27を第1の記憶部23に接続するように制御する。このようにすることで、帯域状況に応じたストリーミング再生が可能となる。
制御部22による切り替え部27の切り替え制御の実現方法の一例としては次の通り。まず、第2の記憶部24に記憶するセグメントのダウンロード完了後、MPDファイル内の対応URLをダウンロード先のファイルパス(第2の記憶部24内の格納したメモリアドレス)に書き換える。そして、制御部22がMPDファイルに含まれるビットレートの情報と、算出した通信速度の情報とに基づいて第1の記憶部23に記憶するストリームを選択する処理を行う場合、通信速度が低くなると最低ビットレートのストリーミングを実施しようとする。このとき、既にMPDファイル内の対応URLがダウンロード先のファイルパスに書き換わっているため、ファイルパスを参照して第2の記憶部24に記憶するセグメントを再生する。このようにすることで、制御部22は第1の記憶部23と第2の記憶部24の切り替えを実現できる。本例ではMPDファイルを書き換えるように説明したが、プレイヤが一時データとしてセグメントの対応URLを記憶している場合、この一次データをダウンロード先のファイルパスに書き換えることで実現してもよい。もしくは、MPDファイル内の対応URLをダウンロード先のファイルパス(第2の記憶部24内の格納したメモリアドレス)に書き換える処理は行わず、MPDファイル内の対応URLとダウンロード先のファイルパスを対応付けし、対応付けされたURLを参照した際は対応するファイルパスのセグメントを再生するようにしても同様に第1の記憶部23と第2の記憶部24の切り替えを実現できる。
なお、制御部22は、ネットワークの一時不通等により第1の記憶部23に記憶されているストリームのうち、現在再生しているセグメントの再生終了時点で、次に再生するべきセグメントがダウンロードできていない場合には、切り替え部27を第2の記憶部24に接続するようにしたが、クライアント装置200の復号部25の計算能力によっては、第2の記憶部24のストリームによる再生がリアルタイムに間に合わない可能性がある。そこで、制御部22は、第1の記憶部23に格納されているストリームの残存再生時間が閾値以下になった場合に、切り替え部27を制御して第2の記憶部24と接続するように切り換えても良い。このように、制御部22が第1の記憶部23に記憶されているストリームに関する残存再生時間の閾値を有し、閾値以下となった場合に、第2の記憶部24に記憶されているストリームを再生するように制御することで、より安定的にリアルタイム再生を実現することができる。
制御部22は、選択したストリームの全てのダウンロード及び再生が完了した場合、又は、クライアント装置200のユーザによって終了する処理が行われた場合に、処理を終了する。
以上のように、本実施の形態に係るコンテンツ配信システム、クライアント装置、サーバ装置及びコンテンツ配信方法は、サーバ装置が備える最低ビットレートで符号化されたストリームのビットレートよりも、ネットワークの通信速度の方が低い状況が続いたような場合であっても、クライアント装置側で再生が途切れないようコンテンツを再生することができる。
本実施の形態1に係るコンテンツ配信システムは、通信速度の算出を制御部22が行うものとしたが、別の構成によって行うものとしてもよい。図7は、ネットワーク監視部を備えるコンテンツ配信システムの構成図である。図7に示すようにネットワーク監視部29を用意して、ネットワーク監視部29からダウンロード速度に関する情報を取得するようにしても良い。また、ネットワーク監視部29は、サーバ装置100が備えていてもよい。サーバ装置100がネットワークの通信速度を意図的に制限しているような場合には、サーバ装置100が備えるネットワーク監視部29が有する通信速度の情報をクライアント装置200に送信する。
実施の形態1に係るメディア情報ファイル記憶部11は、第1の記憶部23に記憶させるストリームのMPDファイルと、第2の記憶部24に記憶させるストリームのMPDファイルとを記憶するものとしたが、これに限られず、第1の記憶部用のMPDファイルを記憶する第1メディア情報記憶部11aと、第2の記憶部用のMPDファイルを記憶する第2メディア情報記憶部11bとに分かれていてもよい。図8は、実施の形態1に係る第1メディア情報記憶部及び第2メディア情報記憶部とを備えるコンテンツ配信システムの構成図である。図1のコンテンツ配信システムにおいて、第1の記憶部23及び第2の記憶部24に記憶するストリームの区別は、1つのMPDファイルの情報を元に制御部22が行うものであったが、図8に示すように、第1メディア情報記憶部11aと第2メディア情報記憶部11bとに分けて構成することで、制御部22が1つのMPDファイルの情報を元に第1の記憶部23及び第2の記憶部24に記憶するストリームの区別を行う必要がなく、制御部22の処理負荷を軽減することができる。このとき、第1メディア情報記憶部11aと第2メディア情報記憶部11bに記憶されるMPDファイルとを区別するための情報を各MPDファイルに追加するようにしても良い。例えば、第2メディア情報記憶部11bのMPDファイルには、優先的にダウンロードするストリームであることを示す情報を追加しておく。
本実施の形態に係るコンテンツ配信システムおいて、メディア情報記憶部11は、サーバ装置100が備えるものとしたが、サーバ装置100以外の異なる外部サーバ(図示せず)が備えていてもよい。また、メディア情報記憶部11は、クライアント装置200が備えるものでもよい。
本実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおいて、制御部22は、第1の記憶部23に記憶しているストリームのセグメントの中で最も先の時刻を示すセグメントの時刻以降の時刻を示すセグメントが第2の記憶部24に常に1以上記憶されているように、第2の記憶部24に記憶する最低ビットレートで符号化されたストリームを取得することとして説明したが、第1の記憶部23に記憶しているストリームのセグメントの中で最も先の時刻を示すセグメントの時刻以降の時刻を示すセグメントが第2の記憶部24に1以上、もしくは一定数(または一定時間)以上記憶されていれば、第2の記憶部24に格納するストリームはダウンロードしない(ダウンロードを休止する)ようにしてもよい。この場合、第2の記憶部24に記憶するストリームを優先的にダウンロードしつつも、第2の記憶部24に記憶するストリームのダウンロード量を抑え、第1の記憶部23に記憶するストリームの通信帯域をより多く確保することで、第1の記憶部23に記憶するストリーム選択時に、より高いビットレートのストリームを選択することができ、より高品質な画像データ又は音声データを取得することができる。
さらに、制御部22は、第2の記憶部24に最低ビットレートではない特定のビットレートのストリームを記憶させるものとしても良い。この場合、最低ビットレートを記憶する場合よりストリームの取得速度は低下するものの、第1の記憶部23に記憶しているストリームのセグメントの中で最も先の時刻を示すセグメントの時刻以降の時刻を示すセグメントが第2の記憶部24に常に1以上、もしくは一定数(または一定時間)以上記憶されているように、第2の記憶部24に記憶するセグメントをダウンロードするようにすることで、サーバ装置が備える最低ビットレートで符号化されたストリームのビットレートよりもネットワークの通信速度の方が低い状況が続いたような場合であっても、クライアント装置側で再生が途切れないようコンテンツを再生することができるとともに、再生時に第2の記憶部24に記憶されたストリームの品質を向上させることができる。
さらに、制御部22は、第2の記憶部24に最低ビットレートではない特定のビットレートのストリームを記憶させるものとしても良い。この場合、最低ビットレートを記憶する場合よりストリームの取得速度は低下するものの、第1の記憶部23に記憶しているストリームのセグメントの中で最も先の時刻を示すセグメントの時刻以降の時刻を示すセグメントが第2の記憶部24に常に1以上、もしくは一定数(または一定時間)以上記憶されているように、第2の記憶部24に記憶するセグメントをダウンロードするようにすることで、サーバ装置が備える最低ビットレートで符号化されたストリームのビットレートよりもネットワークの通信速度の方が低い状況が続いたような場合であっても、クライアント装置側で再生が途切れないようコンテンツを再生することができるとともに、再生時に第2の記憶部24に記憶されたストリームの品質を向上させることができる。
本実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおいて、制御部22は、第1の記憶部23に記憶させるストリームを選択する際に、異なるビットレートで符号化された複数のストリームのうち、通信速度に応じたビットレートのストリームを選択するものとしたが、第2の記憶部24に記憶させるストリームのビットレートよりも高いビットレートのストリームであれば、1つのビットレートのストリームに固定して選択してもよい。
本実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおいて、制御部22は、第2の記憶部24に最低ビットレート等の特定のビットレートで符号化されたストリームを記憶させるものとしたが、第1の記憶部23に記憶させるストリームよりも低いビットレートのストリームであれば、必ずしも最低ビットレートでなくてもよい。例えば、制御部22は、第2の記憶部24に記憶させるストリームを通信速度に応じた適応ビットストリームにより選択してもよい。この例の場合、第1の記憶部23に記憶するストリームと第2の記憶部24に記憶するストリームとが一時的に同じビットレートとなっても構わない。このように、第2の記憶部24に記憶するストリームを、サーバ装置100に記憶されたストリームのうち、最低ビットレートよりも高いビットレートのストリームを第2の記憶部24に記憶することで、再生時に第2の記憶部24に記憶されたストリームの品質を向上させることができる。
本実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおいて、制御部22は、第1の記憶部23にストリームを記憶する処理と、第2の記憶部24にストリームを記憶する処理とを並行して行うものとしたが、これに限られず、第2の記憶部24に低いビットレートのストリームを予め記憶しておいてもよい。例えば、制御部22は、一旦、第1の記憶部23にストリームを記憶する処理と、第2の記憶部24にストリームを記憶する処理とを並行して行い、この第1の記憶部23又は第2の記憶部24のストリームを再生し、再生が完了した場合に、第2の記憶部24に記憶されているストリームを保持しておく。再度、ユーザにより同一内容のコンテンツを再生するように操作された場合、制御部22は、再度通信速度に応じて、ストリームを選択し、第1の記憶部23に記憶しつつ、ネットワークの一時不通等により第1の記憶部23に記憶されているストリームのうち、現在再生しているセグメントの再生終了時点で次に再生するべきセグメントがダウンロードできていない場合には、切り替え部27を第2の記憶部24に接続して、第第2の記憶部24に記憶されているストリームを再生するようにしてもよい。このように、既に第2の記憶部24に記憶されているストリームを用いることで、第2の記憶部24にストリームを記憶させる処理を行う必要がないので、第2の記憶部24にストリームを記憶させる処理に関わる処理負荷を削減でき、さらに、第1の記憶部23にダウンロードするストリームの品質を向上させることができる。
なお、図1に示す本実施の形態に係るコンテンツ配信システムの各機能は、図9に示す各ハードウェア構成が予め記憶されたプログラムを実行することにより、実現される。図9は、実施の形態1に係るコンテンツ配信システムのハードウェア構成図である。図9において、サーバ装置100は、メモリ101、処理装置102、送信機103、及び受信機104を備える。メモリ101は、メディア情報記憶部11、コンテンツ格納部12の機能を実現する。また、メモリ101は、処理装置102が実行するプログラムを記憶する。処理装置102は、メモリ101に記憶されたプログラムに基づいて制御部14の機能を実行する。処理装置102は、例えば、CPU(Central Processing Unit)に相当する。送信機103、及び受信機104は、送受信部13の機能を実現する。一方、図9において、クライアント装置200は、メモリ201、処理装置202、送信機103、受信機104、及び再生装置205を備える。メモリ201は、第1の記憶部23及び第2の記憶部24の機能を実現する。また、メモリ201は、処理装置202が実行するプログラムを記憶する。処理装置202は、メモリ201に記憶されたプログラムに基づいて解析部21、制御部22、及び復号部25の機能を実現する。処理装置202は、例えば、CPUに相当する。送信機203、及び受信機204は、送受信部20の機能を実現する。再生装置205は、再生部26の機能を実現する。再生装置205は、例えば、音声を出力するスピーカー、又は映像を表示する表示装置に相当する。
11 メディア情報記憶部、12 コンテンツ格納部、13 送受信部、20 送受信部、21 解析部、22 制御部、23 第1の記憶部、24 第2の記憶部、25 復号部、26 再生部、27 切り替え部、29 ネットワーク監視部。
Claims (8)
- 異なるビットレートで符号化された複数のストリームを格納するサーバ装置と、
前記サーバ装置とネットワークを介して接続され、
前記サーバ装置に格納された前記複数のストリームのうちいずれかのストリームを選択してダウンロードするクライアント装置と、
を備えるコンテンツ配信システムにおいて、
前記クライアント装置は、
前記複数のストリームのうちいずれかのストリームを選択してダウンロードする制御部と、
選択された前記ストリームを記憶する第1の記憶部と、
選択された前記ストリームに対応し、前記ストリームのビットレートよりも低いビットレートで符号化されたストリームを記憶する第2の記憶部と、
前記第1の記憶部が記憶する前記ストリームのセグメントを取得して再生し、次に再生するセグメントがない場合には、前記第2の記憶部から前記次に再生するセグメントに対応する前記低いビットレートで符号化されたストリームのセグメントを取得して再生する再生部と、
を備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 前記制御部は、
前記第1の記憶部に記憶させる前記ストリームを選択するとともに、前記第2の記憶部に記憶させるストリームを選択してダウンロードすることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記制御部は、
前記第1の記憶部に記憶させる前記ストリームを選択する際に、前記ネットワークの通信速度に応じたストリームを選択することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記制御部は、
前記第2の記憶部に記憶させる前記ストリームを選択する際に、前記サーバ装置に記憶された前記複数のストリームのうち、最低ビットレートで符号化されたストリームを選択することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記制御部は、
前記第2の記憶部に記憶させる前記ストリームを選択する際に、前記ネットワークの通信速度に応じたストリームを選択することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のコンテンツ配信システム。 - 異なるビットレートで符号化された複数のストリームを記憶するサーバ装置とネットワークを介して接続され、前記サーバ装置に記憶された前記複数のストリームのうちいずれかのストリームを選択してダウンロードするクライアント装置において、
前記複数のストリームのうちいずれかのストリームを選択してダウンロードする制御部と、
選択された前記ストリームを記憶する第1の記憶部と、
選択された前記ストリームに対応し、前記ストリームよりも低いビットレートで符号化されたストリームを記憶する第2の記憶部と、
前記第1の記憶部が記憶する前記ストリームのセグメントを取得して再生し、次に再生するセグメントがない場合には、前記第2の記憶部から前記次に再生するセグメントに対応する前記低いビットレートで符号化されたストリームのセグメントを取得して再生する再生部と、
を備えることを特徴とするクライアント装置。 - 異なるビットレートで符号化された複数のストリームのうち、いずれかのストリームを選択してダウンロードするクライアント装置とネットワークを介して接続され、前記複数のストリームのうち、前記クライアント装置から要求されたビットレートのストリームを前記クライアント装置に送信するサーバ装置において、
前記異なるビットレートで符号化された複数のストリームを記憶する記憶部と、
前記複数のストリームのうちいずれかのビットレートで符号化されたストリームを要求する信号を受信した場合に、対応するビットレートで符号化されたストリームを選択して前記クライアント装置に送信するとともに、送信した前記ストリームのビットレートよりも低いビットレートで符号化されたストリームを選択して前記クライアント装置に送信する制御部と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。 - 複数のストリームのうちいずれかのストリームを選択してダウンロードするコンテンツ配信方法において、
前記複数のストリームのうちいずれかのストリームを選択してダウンロードするステップと、
選択した前記ストリームを記憶する第1の記憶ステップと、
前記第1の記憶ステップで記憶した前記ストリームに対応し、前記ストリームのビットレートよりも低いビットレートで符号化されたストリームを記憶する第2の記憶ステップと、
前記第1の記憶ステップで記憶した前記ストリームのセグメントを再生し、次に再生するセグメントがない場合には、前記第2の記憶ステップで記憶された前記次に再生するセグメントに対応する前記低いビットレートで符号化されたストリームのセグメントを再生する再生ステップと、
を有することを特徴とするコンテンツ配信方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015113593A JP2016225959A (ja) | 2015-06-04 | 2015-06-04 | コンテンツ配信システム、クライアント装置、サーバ装置、及びコンテンツ配信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015113593A JP2016225959A (ja) | 2015-06-04 | 2015-06-04 | コンテンツ配信システム、クライアント装置、サーバ装置、及びコンテンツ配信方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2016225959A true JP2016225959A (ja) | 2016-12-28 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015113593A Pending JP2016225959A (ja) | 2015-06-04 | 2015-06-04 | コンテンツ配信システム、クライアント装置、サーバ装置、及びコンテンツ配信方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2016225959A (ja) |
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2015
- 2015-06-04 JP JP2015113593A patent/JP2016225959A/ja active Pending
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