JP2016225856A - イヤホン - Google Patents
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Abstract
【課題】特に高音域が高音質のイヤホンを提供すること。
【解決手段】ダイナミック型のウーハ2と圧電素子型のツイータ3とを収容し、パイプ状の導音孔4を有するハウジング本体1を備えたイヤホンにおいて、ツイータ3を導音孔4のハウジング本体1側の端部に当接させる。ツイータ3に、ウーハ2からの音響を通過させる孔部32を設ける。ツイータ3が出力する高音が及びウーハ2が出力する低音が、共に、確実に導音孔4から伝達され、高音質のイヤホンとなる。
【選択図】図2
【解決手段】ダイナミック型のウーハ2と圧電素子型のツイータ3とを収容し、パイプ状の導音孔4を有するハウジング本体1を備えたイヤホンにおいて、ツイータ3を導音孔4のハウジング本体1側の端部に当接させる。ツイータ3に、ウーハ2からの音響を通過させる孔部32を設ける。ツイータ3が出力する高音が及びウーハ2が出力する低音が、共に、確実に導音孔4から伝達され、高音質のイヤホンとなる。
【選択図】図2
Description
本発明は、イヤホンに関する。
イヤホンとしては、カナル型やセミオープン型のものが広く用いられている。いずれも、スピーカの設けられたハウジング本体から、耳孔に向けて音(空気)を伝達する導音孔を有する。導音孔は、ハウジング本体内のスピーカよりも小径であることが多い。
上記の構造は、以下の問題点を有するものである。すなわち、低音は指向性が小さくハウジング内での減衰も少ない。一方、高音は指向性が大きく、かつ、ハウジング内の反射により減衰する。スピーカよりも小径の導音孔に向けてスピーカから出力された音の全てが減衰のない十分な強度で伝送されるものではない。このため、導音孔から耳(鼓膜)に伝えられる音響は、高音の弱い低音質のものとなってしまう。
従来のイヤホンは、例えば特許文献1に開示されたように、低音域を出力するウーハと、高音域を出力するツイータとが、ハウジング本体の軸方向に同軸に設けられ、ツイータの発する音響は導音孔に向けて直進させるものではなかった。このため、上記の問題点が解決されていなかった。
本発明は、特に高音域が高音質のイヤホンを提供することを課題とする。
ウーハとツイータとを有するイヤホンにおいて、ツイータの発する音響を導音孔に向けて直進させることで、課題を解決する。
本発明のイヤホンは、
ダイナミック型のウーハと圧電素子型のツイータとを少なくとも収容するハウジング本体と、
前記ハウジング本体に設けられたパイプ状の導音孔とを備え、
前記ツイータは、前記導音孔の前記ハウジング本体側の端部に当接し、前記ウーハからの音響を前記導音孔に伝達するための孔部を備えることを特徴とする。
ダイナミック型のウーハと圧電素子型のツイータとを少なくとも収容するハウジング本体と、
前記ハウジング本体に設けられたパイプ状の導音孔とを備え、
前記ツイータは、前記導音孔の前記ハウジング本体側の端部に当接し、前記ウーハからの音響を前記導音孔に伝達するための孔部を備えることを特徴とする。
この特徴によれば、ツイータの音響出力方向が導音孔の軸方向に一致するので、ツイータの出力する音響を導音孔に向けて直進させることができる。指向性や減衰の問題が解消する。また、孔部が存在するので、ウーハからの音響も導音孔に向けて伝達される。
本発明のイヤホンは、
前記孔部は、前記ツイータの圧電素子及び振動板に設けられた孔であることを特徴とする。
前記孔部は、前記ツイータの圧電素子及び振動板に設けられた孔であることを特徴とする。
この特徴によれば、孔によって共振周波数が多様となり、周波数特性が改善される。
本発明のイヤホンは、
前記ツイータの振動板の形状は、前記導音孔の断面の全てを被覆するものではなく、
前記孔部は、前記振動板と前記導音孔との間に形成される空隙により構成されることを特徴とする。
前記ツイータの振動板の形状は、前記導音孔の断面の全てを被覆するものではなく、
前記孔部は、前記振動板と前記導音孔との間に形成される空隙により構成されることを特徴とする。
この特徴によれば、圧電素子に特殊な設計をせずにウーハからの音響を導音孔に伝達することができる。
本発明によれば、ツイータの音響出力方向を導音孔の方向に合わせることができ、高音域が高音質のイヤホンを提供することが可能となる。
図1は、従来のイヤホンを説明する図である。ハウジング本体1に内部にダイナミック型のウーハ2と圧電素子型のツイータ3(圧電素子及び振動板31)が設けられている。
ウーハ2とツイータ3は、共に、音響出力方向がハウジング本体1の軸方向(図における上下方向)である。ツイータ3よりも小径の導音孔4が、円筒形に設けられている。
ウーハ2から出力される低音は、指向性が小さく、図1(A)に示すように、導音孔4から伝達される。
これに対し、ツイータ3から出力される高音は、指向性が大きく、図1(B)に示すように、減衰し、導音孔4から伝達される音量が小さくなってしまう。なお、図においては導音孔4をハウジング本体1の非中央に描いたが、導音孔4の径がツイータ3よりも小さい限り、導音孔4がハウジング本体1の中央に存在しても、同様に減衰する。
図2は、本発明のイヤホンの概念を示す図である。ツイータ3を導音孔4の直下にその音響出力方向を導音孔4の軸方向に一致させて設ける。こうすることで、ツイータ3から出力される高音が、反射されてハウジング本体に戻ることなく、導音孔4から伝達される。
なお、ウーハ2とツイータ3のみを示したが、本発明の要点はツイータ3の配置にある。ツイータ3以外の低中音を出力するものはウーハ2に限定されず、例えばスコーカを含んでもよい。ウーハ2は、ツイータ3以外の低中音を出力するものを1個に示したものである。
以下、ツイータ3を導音孔4の直下にその音響出力方向を導音孔4の軸方向に一致させて設ける具体的な実施例を示す。
図3は、本発明のイヤホンの例を示す図である。図3(A)は断面図である。ツイータ3は、導音孔4のハウジング本体側の端に当接している。ツイータ3から出力される高音が、減衰することなく導音孔4から伝達される。
図3(B)は、ツイータ3の形状を示す図である。ツイータ3が導音孔4の端部を完全に閉塞してしまうと、ウーハ2からの音響(空気)が導音孔4に到達しなくなってしまう。そこで、ツイータ(圧電素子)3及び振動板31に孔部32が設けられている。ウーハ2からの音響は、孔部2を通り導音孔4から伝達される。
図3(C)は、ツイータ3の形状のバリエーションを示す図である。孔部32は、圧電素子に設けられていなくともよい。図のように、振動板31の周縁を凹形とすることで、振動板31の周縁が孔部として機能する。
高音質のイヤホンであり、多くの音響機器製造業者による利用が考えられる。
1 ハウジング本体(イヤホン)
2 ウーハ
3 ツイータ(圧電素子)
31 振動板
32 孔部
4 導音孔
2 ウーハ
3 ツイータ(圧電素子)
31 振動板
32 孔部
4 導音孔
Claims (3)
- ダイナミック型のウーハと圧電素子型のツイータとを少なくとも収容するハウジング本体と、
前記ハウジング本体に設けられたパイプ状の導音孔とを備え、
前記ツイータは、前記導音孔の前記ハウジング本体側の端部に当接し、前記ウーハからの音響を前記導音孔に伝達するための孔部を備えることを特徴とする、イヤホン。 - 前記孔部は、前記ツイータの圧電素子及び振動板に設けられた孔であることを特徴とする、請求項1に記載のイヤホン。
- 前記ツイータの振動板の形状は、前記導音孔の断面の全てを被覆するものではなく、
前記孔部は、前記振動板と前記導音孔との間に形成される空隙により構成されることを特徴とする、請求項1に記載のイヤホン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015110985A JP2016225856A (ja) | 2015-05-31 | 2015-05-31 | イヤホン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015110985A JP2016225856A (ja) | 2015-05-31 | 2015-05-31 | イヤホン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016225856A true JP2016225856A (ja) | 2016-12-28 |
Family
ID=57748455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015110985A Pending JP2016225856A (ja) | 2015-05-31 | 2015-05-31 | イヤホン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016225856A (ja) |
-
2015
- 2015-05-31 JP JP2015110985A patent/JP2016225856A/ja active Pending
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