JP2016224755A - 避難誘導プログラム、避難誘導方法、移動端末装置、及び避難支援プログラム - Google Patents

避難誘導プログラム、避難誘導方法、移動端末装置、及び避難支援プログラム Download PDF

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尚人 妹尾
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浩一 中濱
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Abstract

【課題】 本発明の課題は、災害の種別及び避難経路の状況に基づく避難誘導を行うことを目的とする。【解決手段】 上記課題は、コンピュータに、災害が発生した旨の通知を受信すると、前記通知に含まれる災害種別情報を取得し、移動端末装置の位置情報を避難支援システムに送信して、該位置情報に基づく避難に関する避難支援情報を取得し、前記災害種別に基づいて避難先への避難経路を決定する際に、前記避難支援情報に基づいて、前記災害種別情報に対応する通行阻害要因が過去に発生した区域を迂回する経路を避難経路として決定し、決定した前記避難経路に基づいて避難誘導情報を出力する処理を実行させる避難誘導プログラムにより達成される。【選択図】 図13

Description

本発明は、災害時における避難支援技術に関する。
携帯電話システムでは、地震・津波等の災害が発生した際に、災害の速報を通知するETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)技術が、3GPP(Third Generation Partnership Project)標準化によって規定されている。このETWSでは、家庭用無線通信装置が上位ノードであるMME(Mobile Management Entity)装置から災害発生の通知を受信すると、カバーする自局セル内に在圏する携帯端末に対して、報知情報によって通知する。
例えば、災害緊急情報を受信すると、ETWSで定められている分類を利用して、警告タイプに応じて緊急度を判定する技術等、予め記憶した災害の種類や立地条件を示す情報を用いて、端末の位置情報に基づき、目的地とする避難場所を特定して避難経路情報を端末に提供する技術等が知られている。
特開2013−223163号公報 国際公開第2007/018305号パンフレット 特開2013−25653号公報
上述した技術に記載される携帯電話システムにおけるETWS技術は、地震、津波といった災害の種別と、それらの災害発生を通知するに留まっているため、災害の種別に応じた適切な避難先を特定できない、また、災害種別に応じて避難先への最適な経路は異なる可能性もあるため、適切な避難誘導を行えないという課題がある。
更に、災害時の避難先、及び、避難経路での災害発生状況は刻々と変化しておりリアルタイムに更新された災害情報をもとにシステムは避難先及び避難経路を特定することができないといった問題がある。
したがって、1つの側面では、本発明は、災害の種別及び避難経路の状況に基づく避難誘導を行うことを目的とする。
一態様によれば、災害が発生した旨の通知を受信すると、前記通知に含まれる災害種別情報を取得し、移動端末装置の位置情報を避難支援システムに送信して、該位置情報に基づく避難に関する避難支援情報を取得し、前記災害種別に基づいて避難先への避難経路を決定する際に、前記避難支援情報に基づいて、前記災害種別情報に対応する通行阻害要因が過去に発生した区域を迂回する経路を避難経路として決定し、決定した前記避難経路に基づいて避難誘導情報を出力する処理を実行させる避難誘導プログラムが提供される。
また、上記課題を解決するための手段として、避難誘導方法、移動端末装置、及び、移動支援プログラム等とすることもできる。
災害の種別及び避難経路の状況に基づく避難誘導を行える。
本実施の形態に係る避難支援システムのネットワーク構成を示す図である。 UEのハードウェア構成を示す図である。 UEの機能構成例を示す図である。 クラウドシステムのハードウェア構成を示す図である。 地理情報を管理するクラウドシステムの機能構成例を示す図である。 防災情報を管理するクラウドシステムの機能構成例を示す図である。 ETWSメッセージを説明するための図である。 災害発生時に共通に行われる全体処理シーケンスを示す図(続く)である。 災害発生時に共通に行われる全体処理シーケンスを示す図(続き)である。 UEの処理シーケンスを示す図(続く)である。 UEの処理シーケンスを示す図(続き)である。 リストのデータ構成例を示す図である。 実施例1に係る避難先及び避難経路の選択処理を説明するための図である。 実施例2に係る避難先及び避難経路の選択処理を説明するための図である。 実施例3に係る避難先及び避難経路の選択処理を説明するための図である。 ケース1の場合のリストの更新後のデータ例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。災害時に対応するため、各市町村では、避難所を予め決めている。しかしながら、避難所は、全ての災害に対応できるとは限らない。災害が地震の場合には、避難所として機能するが、津波には適した場所であるとは言えない場合がある。また、災害後の状況変化によっては、避難所の位置によっては必ずしも避難する場所として適切でないことがある。
災害発生時には、リアルタイムな情報が非常に重要となる。例えば、
・避難先での現在の災害発生状況
・避難先の収容可否
・避難経路での現在の災害発生状況(土砂災害、河川氾濫等)
等が人々を安全に避難させるために重要な情報となる。
図1は、本実施の形態に係る避難支援システムのネットワーク構成を示す図である。図1において、避難支援システム1000は、UE(User Equipment)1000と、eNB(evolved Node B)2000と、MME(Mobility Management Entity)3000と、S−GW(Serving Gateway)4000と、P−GW(PDN Gateway)5000と、クラウドシステム7100及び7200とを有する。
UE1000は、携帯電話、ウェアラブル装置等のユーザが所持又は装着される、例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)標準化で規定される移動体端末であり、ユーザ端末に相当する。
UE1000は、避難先に関するリアルタイムな情報をクラウドシステム7100及び/又はクラウドシステム7200に通知する。
eNB2000は、3GPP標準化で規定される基地局(NodeB或いはE-UTRAN NodeB)である。MME3000は交換機であり、ETWSメッセージをUE1000に報知する。MME3000は、3GPP標準化で規定されるMMEである。自治体等から通知された災害種別や災害範囲などの災害情報を、災害影響範囲にあるeNB2000にETWSメッセージを配信する。
S−GW4000は、3GPP標準化で規定されるゲートウェイである。eNB2000で送受信されるUE1000とP−GW5000とのユーザデータを、UE1000の移動に合わせルーティングを行う。P−GW5000は、3GPP標準化で規定されるゲートウェイである。移動体通信網と外部ネットワークとなるインターネット6000とのゲートウェイ機能を司る。
インターネット6000は、P−GW5000を経由した移動体通信網、及び各種クラウドシステム7000とを接続する。本実施の形態では、クラウドシステム7000は、クラウドシステム7100と7200とから構成される。クラウドシステム7100及び7200を有するクラウドシステム7000は、UE1000がユーザを安全性の高い避難先へ誘導できるように、災害及び避難に関する種々の情報を提供する避難支援システムに相当する。
クラウドシステム7100は、経度緯度、海抜高度、地盤強度、地震を引き起こすプレートの境界の地理等に関する地理情報1bを管理するデータベースサーバを中心としたクラウドシステムである。
クラウドシステム7200は、自治体などが管理する過去の土砂崩れや河川の氾濫情報、避難先等に関する防災情報2bを管理するデータベースサーバを中心としたクラウドシステムである。地理情報1b及び防災情報2bは、災害時にユーザの避難をより安全に行うための判断に用いられる避難支援情報に相当する。
UE1000のハードウェア構成と機能構成とを以下に説明する。先ず、UE1000は、図2に示すようなハードウェア構成を有する。図2は、UEのハードウェア構成を示す図である。図2において、一般的なUE1000のハードウェア構成を示す。
UE1000は、CPU(Central Processing Unit)1100と、メモリ1200と、ユーザI/F1300と、センサ1500と、位置情報受信アンテナ1600と、無線アンテナ1700とを有する。
CPU1100は、メモリ1200に格納されたプログラムに従ってUE1000を制御する。メモリ1200には、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等が用いられ、CPU1100にて実行されるプログラム、CPU1100での処理に必要なデータ、CPU1100での処理にて得られたデータ等を記憶又は一時保存する。
メモリ1200に格納されているプログラムが、CPU1100に実行されることによって、各種処理が実現される。後述される種々のUE1000が行う処理は、CPU1100が対応するプログラムを実行することにより実現される。
ユーザI/F1300は、CPU1100の制御のもとに必要な各種情報を表示し、また、ユーザによる操作入力を可能とするタッチパネル、音声の入出力等を含む。センサ1500は、加速度センサ、方位センサ等である。
位置情報受信アンテナ1600は、GPS(Global Positioning System)の位置情報を受信するアンテナである。位置情報受信アンテナ1600によって受信した位置情報は、メモリ1200に一時的に記憶される。
無線アンテナ1700は、3GPP通信によりデータの送受信を行うためのアンテナである。ETWS通知2(災害速報を含む)を受信する。受信したETWS通知2は、メモリ1200に一時的に記憶される。
図3は、UEの機能構成例を示す図である。図3において、UE1000は、主に、アプリケーション部1110と、プラットフォーム部1120とを有する。アプリケーション部1110と、プラットフォーム部1120とは、以下に説明の如き種々の処理部を有し、これら処理部は、CPU1100が対応するプログラムを実行することにより実現される。
アプリケーション部1110は、図3では、本実施の形態に係る処理部のみを示し、避難誘導制御部1111と、ETWS信号分析部1112と、避難先選択部1113と、位置情報取得部1114と、避難経路誘導部1115と、地理情報取得部1116と、防災情報取得部1117とを有する。
避難誘導制御部1111は、ETWS信号分析部1112、避難先選択部1113、位置情報取得部1114、避難経路誘導部1115、地理情報取得部1116、及び防災情報取得部1117のインタフェースを有し、関連機能部間とのインタワークを司る。
避難誘導制御部1111は、地理情報取得部1116、防災情報取得部1117、及び避難経路誘導部1115から得た情報に基づいて、避難先毎の避難経路候補を一覧にしたリスト70(図12)を作成する。リスト70は、避難先選択部1113に通知される。
ETWS信号分析部1112は、eNB2000からETWS通知2の受信を契機に、ETWS通知2の内容を分析し災害種別を特定して、避難誘導制御部1111へ通知する。
避難先選択部1113は、避難誘導制御部1111から取得したリスト70を、図13、図14、及び図15に示すフローチャートに従って避難先及び避難経路の選択処理を行い、適切な避難先及び避難経路を選択する。避難先選択部1113は、避難先及び避難経路を決定すると避難誘導制御部1111に通知する。安全性に関与する条件を重み付けすることで、より安全な避難先、及び、より安全な避難経路を選択する。
位置情報取得部1114は、UE1000の現在地情報(経度及び緯度)を取得する。避難経路誘導部1115は、避難誘導制御部1111から通知された経路情報と、UE1000の現在位置情報とを含む避難誘導情報をユーザI/F1300に出力し、ユーザを避難先へと誘導するナビゲーション処理を行う。
地理情報取得部1116は、eNB2000を介してクラウドシステム7100から地理情報1bを取得し、避難誘導制御部1111に通知する。防災情報取得部1117は、eNB2000を介してクラウドシステム7200から防災情報2bを取得し、避難誘導制御部1111に通知する。
プラットフォーム部1120は、本実施の形態に係るアプリケーション同様に、他のアプリケーションに対しても共通に、様々な機能を提供する共通機能部に相当する。本実施の形態では、携帯電話端末に採用されている汎用的なプラットフォームを一例として示している。
プラットフォーム部1120は、移動体通信制御部1121と、位置情報管理部1122と、入出力部1123とを有する。
移動体通信制御部1121は、他UE1000との音声通話のための電話網通信、インターネット上の種々のサーバとでデータ通信を行うインターネット通信、Wi−Fi、bluetooth、遠赤外線等の近距離無線通信などの様々な通信制御を行う。位置情報管理部1122は、GPS衛星から受信した測位情報を管理する。
入出力部1123は、ユーザI/F部1300へのデータ表示、ユーザの操作によるデータ入力を制御する。また、入出力部1123は、音声の入出力制御を行い、データの読み上げ、ユーザの音声から文字への変換等を制御する。
次に、クラウドシステム7100及び7200について説明する。先ず、クラウドシステム7100のハードウェア構成を説明する。図4は、クラウドシステムのハードウェア構成を示す図である。図4において、クラウドシステム7100は、コンピュータによって制御される情報処理装置であって、CPU(Central Processing Unit)11aと、主記憶装置12aと、補助記憶装置13aと、入力装置14aと、表示装置15aと、通信I/F(インターフェース)17aと、ドライブ装置18aとを有し、バスBaに接続される。
CPU11aは、主記憶装置12aに格納されたプログラムに従ってクラウドシステム7100aを制御する。主記憶装置12aには、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等が用いられ、CPU11aにて実行されるプログラム、CPU11aでの処理に必要なデータ、CPU11aでの処理にて得られたデータ等を記憶又は一時保存する。
補助記憶装置13aには、HDD(Hard Disk Drive)等が用いられ、各種処理を実行するためのプログラム等のデータを格納する。補助記憶装置13aに格納されているプログラムの一部が主記憶装置12aにロードされ、CPU11aに実行されることによって、各種処理が実現される。記憶部130aは、主記憶装置12aと補助記憶装置13aとの1以上に相当する。
入力装置14aは、マウス、キーボード等を有し、サーバ管理者がクラウドシステム7100aによる処理に必要な各種情報を入力するために用いられる。表示装置15aは、CPU11aの制御のもとに必要な各種情報を表示する。入力装置14aと表示装置15aとは、一体化したタッチパネル等によるユーザインタフェースであってもよい。通信I/F17aは、有線又は無線などのネットワークを通じて通信を行う。通信I/F17aによる通信は無線又は有線に限定されるものではない。
クラウドシステム7100によって行われる処理を実現するプログラムは、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)等の記憶媒体19aによってクラウドシステム7100に提供される。
ドライブ装置18aは、ドライブ装置18aにセットされた記憶媒体19a(例えば、CD−ROM等)とクラウドシステム7100とのインターフェースを行う。
また、記憶媒体19aに、後述される本実施の形態に係る種々の処理を実現するプログラムを格納し、この記憶媒体19aに格納されたプログラムは、ドライブ装置18aを介してクラウドシステム7100にインストールされる。インストールされたプログラムは、クラウドシステム7100により実行可能となる。
尚、プログラムを格納する記憶媒体19aはCD−ROMに限定されず、コンピュータが読み取り可能な、構造(structure)を有する1つ以上の非一時的(non-transitory)な、有形(tangible)な媒体であればよい。コンピュータ読取可能な記憶媒体として、CD−ROMの他に、DVDディスク、USBメモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリであっても良い
クラウドシステム7200のハードウェア構成も、上述したクラウドシステム7100と同様であるので、符号の添え字を「b」で示す。即ち、クラウドシステム7200は、は、コンピュータによって制御される情報処理装置であって、CPU11bと、主記憶装置12bと、補助記憶装置13bと、入力装置14bと、表示装置15bと、通信I/F(インターフェース)17bと、ドライブ装置18bとを有し、バスBbに接続される。これらの詳細な説明は省略する。
図5は、地理情報を管理するクラウドシステムの機能構成例を示す図である。図5において、クラウドシステム7100は、一般的なデータベースサーバの構成を有し、UE1000から送信されてくる情報に基づいて、UE1000の周辺の地理情報1bをUE1000に提供する。
クラウドシステム7100は、受信部101と、地理情報提供部102とを有する。受信部101と、地理情報提供部102とは、CPU11aが対応するプログラムを実行することで実現される。また、記憶部130aは、地理情報DB131等を記憶する。
受信部101は、UE1000の地理情報取得部1116から、UE1000の位置情報3pを含む地理情報1bの取得要求1aを受信すると、地理情報提供部102へ通知する。受信部101は、地理情報1bの取得要求1aを、UE1000が避難を開始してから避難先に到着するまでの間、定期的に受信する。
地理情報提供部102は、受信部101から地理情報1bの取得要求1aの通知を受けると、取得要求1aで指定される位置情報3pに基づいて、地理情報DB131から、UE1000の位置周辺の地理情報1bを取得して、UE1000へ送信する。
地理情報DB131は、経度緯度、海抜高度、地盤強度、地震を引き起こすプレートの境界の地理等に関する地理情報1bを管理するデータベースである。
図6は、防災情報を管理するクラウドシステムの機能構成例を示す図である。図6において、クラウドシステム7200は、一般的なデータベースサーバの構成を有し、UE1000から送信されてくる情報に基づいて、UE1000の周辺の災害の状況、選択された避難先における現在の状況等を示す防災情報2bをUE1000に提供する。
クラウドシステム7200は、受信部201と、災害地点登録部202と、防災情報提供部203とを有する。受信部201と、災害地点登録部202と、防災情報提供部203とは、CPU11bが対応するプログラムを実行することで実現される。また、記憶部130bは、防災情報DB211、UE位置情報DB213、避難誘導情報DB215、避難先状況情報DB217等を記憶する。
受信部201は、UE1000の防災情報取得部1117から、UE1000の位置情報3pを含む防災情報2bの取得要求2a、UE1000のユーザが選択した避難先を示す避難先通知6a、UE1000のユーザが避難先に到着したことを示す避難先到着通知6b、ユーザが避難開始してから避難先に到着するまでに送信される位置情報3p等を受信する。防災情報2bの取得要求2aも、避難開始から到着の間に、UE1000の防災情報取得部1117から受信する。位置情報3pには、UE1000で通行不可と判断された災害発生の地点も含まれる。
受信部201は、UE位置情報DB213において、UE1000のUE識別子が存在する場合には、UE1000のUE識別子のレコードの位置情報一覧に、受信した位置情報3pを追加して記憶し、位置情報3pの受信を災害地点登録部202に通知する。UE識別子が存在しない場合には、UE識別子を登録して、位置情報一覧に、受信した位置情報3pを記憶する。
また、受信部201は、避難先通知6aを受信すると、UE1000のUE識別子のレコードの避難先名に避難先通知6aで示される避難先名を記憶し、避難先到着通知6bを受信すると、災害地点登録部202に通知され、災害地点登録部202によって、UE識別子のレコードの到着フラグを1(到着)に設定される。
また、避難先通知6aの受信後から避難先到着通知6bの受信まで、受信部201は、UE1000から定期的に位置情報3pを受信し、位置情報一覧に時系列に記憶する。
災害地点登録部202は、避難先到着通知6bを受信するまでの間、位置情報3pに基づいてUE位置情報DB213を参照して、通行不能な道路情報を災害情報として、避難誘導情報DB215が更新される。
災害地点登録部202は、防災情報DB211及びUE位置情報DB213を参照して、UE1000が通知してきた避難先への避難経路を確定する。災害地点登録部202は、最新のUE1000の位置情報3pに基づいて、通行不可の位置情報を避難誘導情報DB215に登録する。UE1000の位置情報3pと共に現在の位置が通行不可であることを示す情報を受信することが望ましい。通行不可を示す情報は、UE1000が判断した結果であっても良いし、ユーザが通行不可を知らせる情報であってもよい。
防災情報提供部203は、受信部201が受信した防災情報2bの取得要求2aで示されるUE1000の位置情報3pに基づいて、位置情報3pの周辺の地域の防災情報2bをUE1000に提供する。
防災情報提供部203は、ETWS通知2直後のUE1000からの最初の位置情報3pに対しては、防災情報DB211から位置情報3pの周辺の過去の防災情報を取得して、防災情報2bとして送信する。
避難先通知6a後の定期的に受信するUE1000の位置情報3pに対しては、防災情報提供部203は、UE位置情報DB213においてUE識別子に対応付けられる避難先名に基づいて、避難先状況情報DB217を参照することで、避難先で現在災害が発生しているか否か、避難先は許容人数に達しているか否か、各避難経路候補で現在災害が発生しているか否か、避難先の地盤強度は閾値以上か否か、避難経路候補で過去に土砂災害が発生しているか否か、避難経路候補に過去に河川の氾濫が発生しているか否か等の情報を取得して、防災情報2bとして送信する。
このように、あるUE1000から得られた災害情報は、防災情報2bによって、同様の避難先へ向かう他のUE1000にも提供することができる。
防災情報提供部203は、避難先通知6aを受信した際には、避難先名に基づいて、避難先状況情報DB217の避難先状況情報の受入状況を1加算し、避難先の許容人数と、受入状況とを比較する。許容人数以下の場合、防災情報提供部203は、避難先は許容人数に達していないことを示す避難先状況情報を、防災情報2bによってUE1000に通知する。一方、許容人数を超過する場合、防災情報提供部203は、避難先は許容人数に達していることを示す避難先状況情報を、防災情報2bによってUE1000に通知する。
この場合、防災情報2bがUE1000に送信されることで、UE1000では、避難先候補の優先度を下げる又は除外する処理が行われる。これにより、新たに、避難経路候補が選択され、避難誘導が行われる。UE1000では、避難中の経路で避難が困難になった場合に、新たな避難経路候補を取得することができる。
防災情報DB211は、自治体などが管理する過去の土砂崩れや河川の氾濫情報、避難先等の種々の情報を管理するデータベースであり、自治体が定めた避難先が受け入れ可能な許容人数等の情報を含む。
UE位置情報DB213は、位置情報3pを送信してきたUE1000毎に、UE1000の移動経路を記録するデータベースであり、UE識別子、位置情報一覧、避難先名、到着フラグ等の項目を有する。
UE識別子は、位置情報3pを送信してきたUE1000を識別する電話番号等の情報に相当する。位置情報一覧は、UE1000の時間経過の移動を記録するためのリストであり、時系列に位置情報3pを示す。各位置情報3pは、緯度及び経度を示す。
避難先名は、避難先通知6aで通知された避難先名を示し、施設名、住所、緯度及び経度等を示せばよい。到着フラグは、避難先到着通知6bを受信すると1(到着)を示し、避難先通知6aから避難先到着通知6bまでは0(未到着)を示す。2度目以降の避難先通知6aにより、避難先名が変更される場合には、到着フラグは、0(未到着)にリセットされる。
避難誘導情報DB215は、通行不可地点毎に、災害発生により通行不可となった位置情報を記録するデータベースであり、位置情報、災害情報等の項目を有する。
位置情報は、通行不可の位置(緯度、軽度、住所等)を示す。災害情報は、道路破損、道路浸水等の災害状況を示す。
避難先状況情報DB217は、避難先毎の状況を管理するデータベースであり、避難先毎に、避難先の位置、避難先の連絡先、避難先状況情報、許容人数等の項目を有する。
避難先の位置は、緯度、軽度、および住所を示す。避難先の連絡先は、電話番号、メールアドレスやウェブページのURL(Uniform Resource Locator)等を示す。避難先状況情報は、自治体等から得られた最新の被災状況、UE1000から受信した避難先通知6aに基づいて更新される受入状況等を示す情報を含む。許容人数は、防災情報DB211を参照することによって得られる、避難先の受入可能な人数を示す。
災害発生時のUE1000、クラウドシステム7100、及びクラウドシステム7200の動作について説明する。
尚、UE1000が避難先の特定、及び避難経路の特定に使用する避難先に係る種々の情報は、UE1000の緯度及び経度による位置に応じて取得されるものとする。これらの情報は、クラウドシステム7100及びクラウドシステム7200から取得する形態として説明する。
但し、クラウドシステム7100から地理情報1b、及び、クラウドシステム7200から防災情報2bを取得する手段及び契機について言及しない。一例として、避難先の特定、及び避難経路の特定をUE1000が算出する時点で、一括してデータアクセスにより種々の情報を取得してもよいし、必要に応じ逐次アクセスして取得してもよい。
本実施の形態では、避難先の特定、及び避難経路の特定をUE1000が算出する時点で必要なデータがUE1000内にあるものとして、避難先の特定、及び避難経路の特定等の処理を行う。
UE1000が受信するETWSメッセージについて説明する。図7は、ETWSメッセージを説明するための図である。図7に示すように、ETWSメッセージは、ビットの値で警報の種類を示している。
ビット値が「0」の場合、地震警報であることを示し、ビット値が「1」である場合、津波警報であることを示している。ビット値「10」の場合、地震及び津波警報であることを示し、ビット値「11」の場合、テスト警報であることを示している。ビット値「100」はその他を示し、ビット値「0000101-1111111」は今後のために予約されている。
上述した警報の種類のうち、ビット値「0」の場合の地震警報、ビット値「1」の場合の津波警報、ビット値「10」の場合の地震及び津波警報が、後述される災害種別に相当する。
先ず、第1実施例〜第3実施例を含む本実施の形態のネットワーク構成において、災害発生時に共通に行われる全体処理シーケンスについて説明する。図8及び図9は、災害発生時に共通に行われる全体処理シーケンスを示す図である。
図8において、災害が発生すると、MME3000は、自治体等から通知された災害種別や災害範囲などの災害情報を、災害影響範囲にあるeNB2000にETWSメッセージを配信する(ステップS1)。
eNB2000はMME3000から受信したETWSメッセージをUE1000に報知する(ステップS2)。UE1000は、ETWS通知2(RRC:SYSTEM INFORMATION)を受信することで、UE1000は災害発生したと判断する。これは3GPPで規定されている標準動作である。
本実施の形態では、UE1000が3GPPの標準動作を実施後、下記動作を継続実施する。UE1000はETWS信号の受信を契機に、ETWS信号から災害種別を取得する。その後、UE1000が避難先到着通知6bを行うまで、下記のステップ3を定期的に繰り返す。
UE1000は、UE1000の位置情報(経度緯度情報)3pを取得し、eNB2000、S−GW4000、P−GW5000、及びインターネット6000を経由し、クラウドシステム7100に、位置情報3pを指定した地理情報1bの取得要求1aを行う(ステップS31)。クラウドシステム7100の地理情報提供部102は、UE1000に対して、UE1000の位置周辺の地理情報1bを送信する(ステップS32)。
その後、同様に、UE1000は、クラウドシステム7200に、UE1000の位置情報(経度緯度情報)3pを指定した防災情報2bの取得要求2aを行う(ステップS33)。クラウドシステム7200の防災情報提供部203は、UE1000に対して、UE1000の位置周辺の防災情報2b、現在の避難先の被災状況及び受入情報等を送信する(ステップS34)。
UE1000は、保持している災害種別、クラウドシステム7100から受信した地理情報1b、及び、クラウドシステム7200から受信した防災情報2bを使用し、避難誘導先及び避難経路の算出を行う(ステップS35)。
図9において、誘導開始前、誘導開始後の避難先の変更時に動作するステップS4が行われる。ステップS4では、誘導開始後に避難先が変更された場合、ユーザの選択に従い、変更前の避難先又は変更後の避難先へのいずれかに避難誘導が行われる。
UE1000は、誘導画面をユーザI/F1300に表示して、誘導画面に表示された避難先からユーザが選択する(ステップS41)。UE1000は、クラウドシステム7200に避難誘導先を通知するために、避難先通知6aを送信する(ステップS42)。UE1000は、避難先通知6aをクラウドシステム7100にも送信しておくことが望ましい。
クラウドシステム7200の避難先候補提供部203は、避難先通知6aの受信に応じて、避難先通知6aで指定される避難先名に基づいて、避難先状況情報DB217の受入状況に1を加算して避難先状況情報DB217を更新し、受入状況と許容人数との比較結果に基づいて、避難先候補の優先度を変更する(ステップS43)。受入状況が許容人数を超えた場合、避難先候補提供部203は、避難先候補の優先度を下げる。
一方、UE1000では、ユーザが選択した避難先へと避難誘導を開始する(ステップS44)。
その後、本実施の形態では、ユーザの移動を追跡するステップS5が、誘導開始からユーザが避難先に到着するまでの間は定期的に行われる。即ち、クラウドシステム7200が、UE1000から避難先到着通知6bを受信するまで、ステップS5が定期的に行われる。
UE1000は、UE1000で算出した避難先及び避難経路を使用して、ユーザに対して避難誘導を行う間、クラウドシステム7200に、定期的に、避難先の移動中のUE1000の位置情報(経度緯度情報)3pを送信する(ステップS51)。
クラウドシステム7200では、受信部201がUE1000から受信した位置情報3pをUE位置情報DB213に追加して保持する(ステップS52)。
また、クラウドシステム7200は、防災情報DB211を参照して得られる、過去の情報に基づく災害時における確実な避難経路から、UE1000の現在位置が外れている場合、以後、避難経路候補から除外する(ステップS53)。避難先状況情報DB217において、UE1000の避難先の避難先状況情報の被災状況に避難経路で現在災害が発生している旨の情報が設定される。この設定により、避難先の避難経路候補が除外される。
この場合、クラウドシステム7100は、UE1000の現在位置に基づく最適な避難先及び避難経路を求めて、UE1000へ通知し、通知した新たな避難経路で誘導を開始する(ステップS54)。避難先が変更された場合には、上述したステップS4により、クラウドシステム7200に避難先通知6aが行われる。
次に、ユーザが避難先に到着した際に行われるステップS6について説明する。ユーザが避難先に到着すると、UE1000は、避難先到着通知6bをクラウドシステム7200に送信する(ステップS61)。UE1000は、UE1000の現在の位置情報3pと避難先の位置情報とが所定範囲内になったと判断した場合に、避難先到着通知6bをクラウドシステム7100に送信するようにしてもよい。また、ユーザが誘導画面に表示される到着ボタン等を操作することにより、避難先到着通知6bをクラウドシステム7100に送信するようにしてもよい。
クラウドシステム7200では、災害地点登録部202は、UE位置情報DB213を参照して、UE1000のUE識別情報のレコードの到着フラグを1(到着)に設定し、位置情報一覧で示されるUE1000から通知された時系列の複数の位置情報3pに基づいて、到着した避難先への避難可能な避難経路候補を作成する(ステップS62)。災害地点登録部202によって作成された避難経路候補は防災情報2bで示され、防災情報提供部203によって、他ユーザに対して避難先に誘導する際に、他ユーザのUE1000へ防災情報2bによって提供される。
次に、災害発生時におけるUE1000の処理シーケンスについて説明する。図10及び図11は、UEの処理シーケンスを示す図である。
図10において、UE1000では、ETWS信号分析部1112が、eNB2000からETWSメッセージを受信すると、ETWSメッセージから災害種別を取得して、メモリ1200に保持する(ステップS11)。災害種別は地震又は津波を示すとする。ETWS信号分析部1112は、避難誘導制御部1111に、ETWSメッセージの受信を通知する(ステップS12)。
以下、誘導開始から避難先に到着するまでステップS13が行われる。即ち、ステップS13は、UE1000が避難先到着通知6bを行うまで定期的に繰り返し行われる処理である。
UE1000において、避難誘導制御部1111は、位置情報取得部1114から、UE1000の現在の位置情報3pを取得する(ステップS131)。
また、避難誘導制御部1111は、地理情報取得部1116に、位置情報3pを指定した地理情報1bの取得要求1aを行わせる(ステップS132)。地理情報1bの取得要求1aは、地理情報取得部1116からeNB2000等を介してクライドシステム71000へ送信される。
eNB2000は、地理情報1bの取得要求1aに応じて、クラウドシステム7100からUE1000の位置情報3pに対応する地理情報1bを取得して、UE1000の地理情報取得部1116に通知する(ステップS133)。地理情報取得部1116は、取得した地理情報1bを避難誘導制御部1111に通知し、避難誘導制御部1111は、メモリ1200に地理情報1bに保持する。
更に、避難誘導制御部1111は、防災情報取得部1117に、位置情報3pを指定した防災情報2bの取得要求2aを行わせる(ステップS134)。防災情報2bの取得要求2aは、防災情報取得部1117からeNB2000等を介してクライドシステム72000へ送信される。
eNB2000は、防災情報2bの取得要求1aに応じて、クラウドシステム7200からUE1000の位置情報3pに対応する防災情報2bを取得して、UE1000の防災情報取得部1117に通知する(ステップS135)。防災情報取得部1117は、取得した防災情報2bを避難誘導制御部1111に通知し、避難誘導制御部1111は、メモリ1200に保持する。
次に、取得した防災情報2bから得られる避難先毎にステップS136を繰り返し行う。避難誘導制御部1111は、避難経路の取得要求1aを避難経路誘導部1115に送信する(ステップS1361)。避難経路誘導部1115は、避難経路を抽出して、避難誘導制御部1111に通知する(ステップS1362)。避難誘導制御部1111は、避難経路情報を取得して、メモリ1200に保持する。
図11において、避難誘導制御部1111は、地理情報1b、防災情報2b、及び避難経路情報を合成し、避難先毎に避難経路候補を対応付けたリスト70(図12)を生成し(ステップS137)、災害種別情報、地理情報1b、及び防災情報2bによる避難先及び避難経路の評価要求を、避難先選択部1113に行う(ステップS138)。
避難先選択部1113は、避難先及び避難経路のポイントを算出して、ポイントに基づく避難先及び避難経路候補の情報を、避難誘導制御部1111に通知する(ステップS139)。避難先及び避難経路候補の情報を含む誘導画面がユーザI/F1300に表示される。
誘導開始前又は誘導開始後の避難先の変更時にステップS140が行われる。避難誘導制御部1111は、防災情報取得部1117に、選択された避難先を示す避難先通知6aをeNB2000等を介してクラウドシステム7200に送信させる(ステップS1401)。
更に、避難誘導制御部1111は、避難経路誘導部1115に、避難先及び避難経路候補の情報を通知する(ステップS1402)。避難経路誘導部1115は、避難誘導制御部1111から通知された避難先及び避難経路候補の情報に基づいて、ユーザI/F1300に避難誘導情報を出力して、ユーザを避難誘導させる(ステップS1403)。避難誘導情報の出力は画面表示でもよいし、音声出力であってもよい。
避難誘導制御部1111は、誘導開始からユーザが避難先に到着するまでの間、定期的にステップS141を繰り返す。即ち、避難誘導制御部1111は、地理情報取得部1116に、UE1000の現在の位置情報3pを、eNB2000等を介して、クラウドシステム7200に報告することを繰り返し行わせる。
ユーザが避難先に到着すると、避難誘導制御部1111は、地理情報取得部1116に、避難先到着通知6bをeNB2000等を介してクラウドシステム7200に送信させる(ステップS15)。
本実施の形態において、UE1000で行われる、以下の実施例1〜実施例4について説明する。
・実施例1は、地震発生時における避難先及び避難経路の選択処理
・実施例2は、津波発生時における避難先及び避難経路の選択処理
・実施例3は、地震及び津波発生時における避難先及び避難経路の選択処理
・実施例4は、避難先・避難経路に例外状況発生時における避難先及び避難経路の選択処理
に相当する。
実施例1〜実施例4を含む本実施の形態では、災害時に避難するユーザのUE1000の位置情報、避難先及び避難経路での災害発生状況等の情報、避難先の受入状況等の情報に基づいて、ユーザをより安全な避難先及び避難経路にリアルタイムで切り替えて誘導するため、2次災害等による災害による被害の増加を避けることができる。
先ず、UE1000で作成される、リスト70(図12)について説明する。図12は、リストのデータ構成例を示す図である。図12に示すリスト70は、後述される実施例1、2、及び3夫々における動作パターン1、2、及び3を、1つのテーブルで示した例である。
リスト70は、避難先毎に、1以上の避難経路候補を対応付け、避難経路候補毎の条件70cと、条件70cに基づいくポイント70pとを示している。
条件70cは、避難先への避難の適否を判断する項目、避難経路候補における通行阻害要因を判断する項目を含む。条件70cの各項目の値は、地理情報取得部1116がクラウドシステム7100から取得した地理情報2a、及び、防災情報取得部1117がクラウドシステム7200から取得した防災情報2bにより設定及び更新される。
ポイント70pは、これら条件70cに対する判断結果によって与えられる安全性の程度を示す値である。ポイント70pは、高い値であるほど、発生した災害に対して安全であることを示す。
この例では、避難先Aに対して避難経路候補A−1、A−2、及びA−3、避難先Bに対して避難経路候補B−1、B−2、B−3、及びB−4、避難先Cに対して避難経路候補C−1、C−2、C−3、及びC−4、そして、避難先Dに対して避難経路候補D−1、D−2、D−3、及びD−4が候補として示されている。
これら候補毎に、避難先選択部1113は、避難誘導制御部1111を経由して、ETWS信号分析部1112、避難経路誘導部1115、地理情報取得部1116、及び防災情報取得部1117から取得した情報が、条件70cに記録される。
ETWS通知2から取得した災害種別、現在位置、避難先の位置等に基づいて、避難先までの移動距離、避難先の海抜高度、地震強度等の情報が、条件70cに記録され、それぞれの閾値に基づいて、危険度が判断される。つまり、震度及び津波の高さに応じた閾値が利用される。一例として、地盤強度の閾値は等級3であり、海抜高度の閾値は5mであり、移動距離の閾値は500m、等である。
クラウドシステム7200から取得した過去の災害情報には、土砂崩れ、河川氾濫等の情報が示され、避難先の危険度の判断に利用される。危険度の判断は、発生からの経年年数、補修工事済み等の情報に基づく。
クラウドシステム7200から得られる現在の災害情報には、土砂崩れ、河川氾濫、交通事故、火災等の情報が示され、これらが避難先に発生している場合には、避難先及び/又は避難経路候補から除外される。
条件70cに対する値に基づくポイント70pを対応付けて示している。ポイント70pが高い程、発生した災害に対して安全性の高い避難先であることを示す。ポイント70pは、以下に説明する動作パターン1、2、及び3に基づいて評価された得点を示す。
実施例1に相当する動作パターン1では、避難経路候補A−1で避難先Aへ避難することが最適であることを示している。実施例2に相当する動作パターン2では、避難経路候補B−1で避難先Bへ避難することが最適であることを示している。実施例3に相当する動作パターン3では、避難経路候補C−1で避難先Cへ避難することが最適であることを示している。
先ず、実施例1について説明する。実施例1では、過去の土砂崩れの情報、地盤強度等の情報を活用した、避難先及び避難経路を特定する。
図13は、実施例1に係る避難先及び避難経路の選択処理を説明するための図である。図13において、ETWS信号分析部1112は、自治体等から発信されたETWSメッセージを受信すると、避難誘導制御部1111へと通知する(ステップS600)。避難誘導制御部1111は、避難先選択部1113に対して、避難先の選択を指示する。
そして、避難先選択部1113は、<条件1>として、避難誘導制御部1111からの指示に応じて、ETWS信号分析部1112が受信したETWSメッセージの災害種別が地震のみを示すか否かを判断する(ステップS601)。災害種別が地震のみを示さない場合(ステップS601のYES)、避難先選択部1113は、ステップS701へと進む。
一方、災害種別が地震を示す場合(ステップS601のYES)、避難先選択部1113は、実施例1に係る避難先及び避難経路の選択処理を開始する。避難先選択部1113は、避難誘導制御部1111を経由して、ETWS信号分析部1112、避難経路誘導部1115、地理情報取得部1116、及び防災情報取得部1117から、リスト70の条件70cに関する種々の情報を取得して、リスト70に記憶する。リスト70に記憶された種々の情報を判断することで、避難先及び避難経路候補を評価する。
避難誘導制御部1111の制御により、地理情報取得部1116は、定期的にUE1000の位置情報3pをクラウドシステム7100へ送信して地理情報1bを取得し、また、防災情報取得部1117は、定期的にUE1000の位置情報3pをクラウドシステム7200へ送信して防災情報2bを取得する。避難先選択部1113によって、取得した地理情報1b及び防災情報2bに基づいて、リスト70が更新される。
避難先選択部1113は、リスト70から現在地と避難先から避難経路候補を抽出する(ステップS602)。避難先選択部1113は、避難先を選択して、抽出した避難先の総数に達するまで、以下のステップS604〜S613−2までを繰り返す(ステップS603)。
避難先選択部1113は、<条件1−1>として、避難先で現在災害が発生しているか否かを判断する(ステップS604)。避難先で現在災害が発生している場合(ステップS604のYES)、避難先選択部1113は、ポイントを加算することなく、ステップS603へと戻り、次の避難先に対する処理を行う。
一方、避難先で現在災害が発生していない場合(ステップS604のNO)、避難先選択部1113は、<条件1−2>として、避難先が許容人数に達しているか否かを判断する(ステップS605)。避難先が許容人数に達している場合(ステップS605のYES)、避難先選択部1113は、ポイントを加算することなく、ステップS603へと戻り、次の避難先に対する処理を行う。
一方、避難先が許容人数に達していない場合(ステップS605のNO)、避難先選択部1113は、避難経路候補を選択して、避難経路候補の総数に達するまで、以下のステップS607〜S613−2までを繰り返す(ステップS606)。
避難先選択部1113は、<条件1−3>として、避難経路候補で現在災害が発生しているか否かを判断する(ステップS607)。避難経路候補で現在災害が発生している場合(ステップS607のYES)、避難先選択部1113は、ポイントを加算することなく、ステップS606へと戻り、次の避難経路候補に対する処理を行う。
一方、避難経路候補で現在災害が発生していない場合(ステップS607のNO)、<条件1−4>として、避難先選択部1113は、避難先の地盤強度は閾値以上か否かを判断する(ステップS608)。避難先の地盤強度が閾値以上の場合(ステップS608のYES)、避難先選択部1113は、ポイントに100を加算して(ステップS609)、ステップS610へと進む。一方、避難先の地盤強度が閾値未満の場合(ステップS608のNO)、避難先選択部1113は、ポイントに0を加算してステップS610へと進む。
避難先選択部1113は、<条件1−5>として、避難経路候補で過去に土砂災害が発生しているか否かを判断する(ステップS610)。避難経路候補で過去に土砂災害が発生していない場合(ステップS610のNO)、避難先選択部1113は、ポイントに90を加算して(ステップS611)、ステップS612へと進む。一方、避難経路候補で過去に土砂災害が発生している場合(ステップS610のYES)、避難先選択部1113は、ポイントに10を加算して(ステップS611−2)、ステップS612へと進む。
更に、避難先選択部1113は、<条件1−6>として、移動距離は閾値以内か否かを判断する(ステップS612)。移動距離は閾値以内の場合(ステップS612のYES)、避難先選択部1113は、ポイントに80を加算する(ステップS613)。移動距離は閾値以上である場合(ステップS612のNO)、避難先選択部1113は、ポイントに20を加算する(ステップS613−2)。
ステップS613又はステップS613−2の後、避難先選択部1113は、ステップS606へと戻り、次の避難経路候補に対する処理を行う。全ての避難経路候補に対して上述した処理を終了している場合、ステップS603へ戻り、次の避難先に対する処理を行う。全ての避難先に対して上述した処理を終了している場合、この実施例1に係る避難先及び避難経路の選択処理を含む全体処理を終了する。
リスト70のデータ例で、実施例1を説明する。一例として、過去の土砂崩れの情報、地盤強度等のデータを活用した、避難先の特定、および避難経路を特定する場合が、実施例1に相当する。
<条件1−1>に関して、避難先A、B、C、及びDは災害が発生していないため、避難可能な避難先となる。
<条件1−2>に関して、避難先A、B、C、及びDは許容人数に達していないため、避難可能な避難先となる。
<条件1−3>に関して、避難先A、B、C、及びDの全ての避難経路候補において、現在災害が発生していないため、避難可能な避難先及び避難経路となる。
<条件1−4>に関して、耐震等級3の避難先A及びBには、100ポイントが加算され、耐震等級2の避難先C及びDには0ポイントが加算される。
<条件1−5>に関して、過去に土砂災害が発生していない避難先Aの避難経路候補A−1及びA−2、避難先Bの避難経路候補B−1及びB−4、避難先Cの避難経路候補C−1、C−2、C−3、及びC−4、避難先Dの避難経路候補D−1及びD−4には、90ポイントが加算される。
一方、過去に土砂災害が発生している避難先Aの避難経路候補A−3、避難先Bの避難経路候補B−2及びB−3、避難先Cの避難経路候補C−5、及び避難先Dの避難経路候補D−2及びD−3には、10ポイントが加算される。
<条件1−6>に関して、移動距離が500m以内の避難先Aの避難経路候補A−1及びA−3、避難先Bの避難経路候補B−2及びB−3、及び避難先Dの避難経路候補D−2及びD−3には、80ポイントが加算される。
一方、移動距離が500mを超える避難先Aの避難経路候補A−2、避難先Bの避難経路候補B−1及びB−4、避難先Cの避難経路候補C−1、C−2、C−3、C−4、及びC−5、及び、避難先Dの避難経路候補D−1及びD−4には、20ポイントが加算される。
この例では、ユーザに対して、避難先A及び避難経路候補A−1で避難誘導が開始される。
上述した実施例1における避難先及び避難経路の選択処理によって、地震災害に対して、リアルタイムに、
・避難先で現在災害が発生しているか、
・避難先は許容人数に達しているか、
・避難経路候補で現在災害が発生しているか、
・避難先の地盤強度は閾値以上か、
・避難経路候補で過去に土砂災害が発生しているか、
・移動距離は閾値以内であるか、
を考慮した最適な避難先及び避難経路を選択できる。
次に、実施例2について説明する。実施例2では、過去の河川の氾濫情報、海抜高度等の情報を活用した、避難先及び避難経路を特定する。
図14は、実施例2に係る避難先及び避難経路の選択処理を説明するための図である。図14において、ETWSメッセージの災害種別が地震のみを示さない場合に(図13のステップS601のNO)、<条件2>として、津波のみであるか否かを判断する(ステップS701)。津波のみでない場合(ステップS701のNO)、図15のステップS801へと進む。
一方、津波のみである場合(ステップS701のYES)、避難先選択部1113は、実施例2に係る避難先及び避難経路の選択処理を開始する。避難先選択部1113は、避難誘導制御部1111を経由して、ETWS信号分析部1112、避難経路誘導部1115、地理情報取得部1116、及び防災情報取得部1117から、リスト70の条件70cに関する種々の情報を取得して、リスト70に記憶する。リスト70に記憶された種々の情報を判断することで、避難先及び避難経路候補を評価する。
先ず、避難先選択部1113は、リスト70から現在地と避難先から避難経路候補を抽出する(ステップS702)。避難先選択部1113は、避難先を選択して、抽出した避難先の総数に達するまで、以下のステップS704〜S713−2までを繰り返す(ステップS703)。
避難先選択部1113は、<条件2−1>として、避難先で現在災害が発生しているか否かを判断する(ステップS704)。避難先で現在災害が発生している場合(ステップS704のYES)、避難先選択部1113は、ポイントを加算することなく、ステップS703へと戻り、次の避難先に対する処理を行う。
一方、避難先で現在災害が発生していない場合(ステップS704のNO)、避難先選択部1113は、<条件2−2>として、避難先が許容人数に達しているか否かを判断する(ステップS705)。避難先が許容人数に達している場合(ステップS705のYES)、避難先選択部1113は、ポイントを加算することなく、ステップS703へと戻り、次の避難先に対する処理を行う。
一方、避難先が許容人数に達していない場合(ステップS705のNO)、避難先選択部1113は、避難経路候補を選択して、避難経路候補の総数に達するまで、以下のステップS707〜S713−2までを繰り返す(ステップS706)。
避難先選択部1113は、<条件2−3>として、避難経路候補で現在災害が発生しているか否かを判断する(ステップS707)。避難経路候補で現在災害が発生している場合(ステップS707のYES)、避難先選択部1113は、ポイントを加算することなく、ステップS706へと戻り、次の避難経路候補に対する処理を行う。
一方、避難経路候補で現在災害が発生していない場合(ステップS707のNO)、<条件2−4>として、避難先選択部1113は、避難先の海抜高度は閾値以上か否かを判断する(ステップS708)。避難先の地盤強度が閾値以上の場合(ステップS708のYES)、避難先選択部1113は、ポイントに100を加算して(ステップS709)、ステップS710へと進む。一方、避難先の地盤強度が閾値未満の場合(ステップS708のNO)、避難先選択部1113は、ポイントに0を加算してステップS710へと進む。
避難先選択部1113は、<条件2−5>として、避難経路候補で過去に土砂災害が発生しているか否かを判断する(ステップS710)。避難経路候補で過去に土砂災害が発生していない場合(ステップS710のNO)、避難先選択部1113は、ポイントに90を加算して(ステップS711)、ステップS712へと進む。一方、避難経路候補で過去に土砂災害が発生している場合(ステップS710のYES)、避難先選択部1113は、ポイントに10を加算して(ステップS711−2)、ステップS712へと進む。
更に、避難先選択部1113は、<条件2−6>として、移動距離は閾値以内か否かを判断する(ステップS712)。移動距離は閾値以内の場合(ステップS712のYES)、避難先選択部1113は、ポイントに80を加算する(ステップS713)。移動距離は閾値以上である場合(ステップS712のNO)、避難先選択部1113は、ポイントに20を加算する(ステップS713−2)。
ステップS713又はステップS713−2の後、避難先選択部1113は、ステップS706へと戻り、次の避難経路候補に対する処理を行う。全ての避難経路候補に対して上述した処理を終了している場合、ステップS703へ戻り、次の避難先に対する処理を行う。全ての避難先に対して上述した処理を終了している場合、この実施例2に係る避難先及び避難経路の選択処理を終了する。
リスト70のデータ例で、実施例2を説明する。一例として、現在位置から最も近い避難先は海抜1メートルにある小学校であったため、2番目に近い海抜高度が到達予測されている津波の高さよりも十分に高い避難先へと誘導する場合が、実施例2に相当する。
<条件2−1>に関して、避難先A、B、C、及びDは災害が発生していないため、避難可能な避難先となる。
<条件2−2>に関して、避難先A、B、C、及びDは許容人数に達していないため、避難可能な避難先となる。
<条件2−3>に関して、避難先A、B、C、及びDの全ての避難経路候補において、現在災害が発生していないため、避難可能な避難先及び避難経路となる。
<条件2−4>に関して、避難先の海抜高度が5m以上の避難先B及びDには100ポイントが加算され、5m未満の避難先A及びCには0ポイントが加算される。
<条件2−5>に関して、過去に河川の氾濫が発生していない避難先Aの避難経路候補A−2、避難先Bの避難経路候補B−1及びB−3、避難先Cの避難経路候補C−2、C−4、及びC−5、そして、避難先Dの避難経路候補D−1及びD−3には、90ポイントが加算される。
一方、過去に河川の氾濫が発生している避難先Aの避難経路候補A−1及びA−3、避難先Bの避難経路候補B−2及びB−4、避難先Cの避難経路候補C−1及びC−3、そして、避難先Dの避難経路候補D−2及びD−4には、10ポイントが加算される。
<条件2−6>に関して、移動距離が500m以内の避難先Aの避難経路候補A−1及びA−3、避難先Bの避難経路候補B−2及びB−3、そして、避難先Dの避難経路候補D−2及びD−3には、80ポイントが加算される。
一方、移動距離が500m以内の避難先Aの避難経路候補A−2、避難先Bの避難経路候補B−1及びB−4、避難先Cの避難経路候補C−1、C−2、C−3、C−4、及びC−5、そして、避難先Dの避難経路候補D−1及びD−4には、20ポイントが加算される。
この例では、ユーザに対して、避難先D及び避難経路候補D−3で避難誘導が開始される。
上述した実施例2における避難先及び避難経路の選択処理によって、津波災害に対して、リアルタイムに、
・避難先で現在災害が発生しているか、
・避難先は許容人数に達しているか、
・避難経路候補で現在災害が発生しているか、
・避難先の海抜強度は閾値以上か、
・避難経路候補で過去に河川氾濫が発生しているか、
・移動距離は閾値以内であるか、
を考慮した最適な避難先及び避難経路を選択できる。
次に、実施例3について説明する。実施例3では、過去の土砂崩れの情報、地盤強度、河川の氾濫情報、海抜高度等の情報を活用した、避難先及び避難経路を特定する。
図15は、実施例3に係る避難先及び避難経路の選択処理を説明するための図である。図15において、ETWSメッセージの災害種別が津波のみを示さない場合に(図14のステップS701のNO)、即ち、地震のみ又は津波のみのいずれでもない場合に、<条件3>として、地震及び津波であるか否かを判断する(ステップS801)。地震のみ又は津波のみのいずれでもない場合(ステップS801のNO)、図13へ戻り、避難先及び避難経路の選択処理の全体処理が終了する。
一方、地震及び津波である場合(ステップS801のYES)、避難先選択部1113は、実施例3に係る避難先及び避難経路の選択処理を開始する。避難先選択部1113は、避難誘導制御部1111を経由して、ETWS信号分析部1112、避難経路誘導部1115、地理情報取得部1116、及び防災情報取得部1117から、リスト70の条件70cに関する種々の情報を取得して、リスト70に記憶する。リスト70に記憶された種々の情報を判断することで、避難先及び避難経路候補を評価する。
先ず、避難先選択部1113は、リスト70から現在地と避難先から避難経路候補を抽出する(ステップS802)。避難先選択部1113は、避難先を選択して、抽出した避難先の総数に達するまで、以下のステップS804〜S817−2までを繰り返す(ステップS803)。
避難先選択部1113は、<条件3−1>として、避難先で現在災害が発生しているか否かを判断する(ステップS804)。避難先で現在災害が発生している場合(ステップS804のYES)、避難先選択部1113は、ポイントを加算することなく、ステップS803へと戻り、次の避難先に対する処理を行う。
一方、避難先で現在災害が発生していない場合(ステップS804のNO)、避難先選択部1113は、<条件3−2>として、避難先が許容人数に達しているか否かを判断する(ステップS805)。避難先が許容人数に達している場合(ステップS805のYES)、避難先選択部1113は、ポイントを加算することなく、ステップS803へと戻り、次の避難先に対する処理を行う。
一方、避難先が許容人数に達していない場合(ステップS805のNO)、避難先選択部1113は、避難経路候補を選択して、避難経路候補の総数に達するまで、以下のステップS807〜S817−2までを繰り返す(ステップS806)。
避難先選択部1113は、<条件3−3>として、避難経路候補で現在災害が発生しているか否かを判断する(ステップS807)。避難経路候補で現在災害が発生している場合(ステップS807のYES)、避難先選択部1113は、ポイントを加算することなく、ステップS806へと戻り、次の避難経路候補に対する処理を行う。
一方、避難経路候補で現在災害が発生していない場合(ステップS607のNO)、<条件3−4>として、避難先選択部1113は、避難先の地盤強度は閾値以上か否かを判断する(ステップS808)。避難先の地盤強度が閾値以上の場合(ステップS808のYES)、避難先選択部1113は、ポイントに100を加算して(ステップS809)、ステップS810へと進む。一方、避難先の地盤強度が閾値未満の場合(ステップS808のNO)、避難先選択部1113は、ポイントに0を加算してステップS810へと進む。
避難先選択部1113は、<条件3−5>として、避難経路候補で過去に土砂災害が発生しているか否かを判断する(ステップS810)。避難経路候補で過去に土砂災害が発生していない場合(ステップS810のNO)、避難先選択部1113は、ポイントに90を加算して(ステップS811)、ステップS812へと進む。一方、避難経路候補で過去に土砂災害が発生している場合(ステップS810のYES)、避難先選択部1113は、ポイントに10を加算して(ステップS811−2)、ステップS812へと進む。
更に、避難先選択部1113は、<条件3−6>として、避難先選択部1113は、避難先の海抜高度は閾値以上か否かを判断する(ステップS812)。避難先の海抜高度が閾値以上の場合(ステップS812のYES)、避難先選択部1113は、ポイントに100を加算して(ステップS813)、ステップS714へと進む。一方、避難先の海抜高度が閾値未満の場合(ステップS812のNO)、避難先選択部1113は、ポイントに0を加算してステップS714へと進む。
避難先選択部1113は、<条件3−7>として、避難経路候補で過去に河川の氾濫が発生しているか否かを判断する(ステップS814)。避難経路候補で過去に河川の氾濫が発生していない場合(ステップS814のNO)、避難先選択部1113は、ポイントに90を加算して(ステップS815)、ステップS816へと進む。一方、避難経路候補で過去に河川の氾濫が発生している場合(ステップS814のYES)、避難先選択部1113は、ポイントに10を加算して(ステップS815−2)、ステップS716へと進む。
移動距離は閾値以内か否かを判断する(ステップS816)。移動距離は閾値以内の場合(ステップS816のYES)、避難先選択部1113は、ポイントに80を加算する(ステップS817)。移動距離は閾値以上である場合(ステップS816のNO)、避難先選択部1113は、ポイントに20を加算する(ステップS817−2)。
ステップS817又はステップS817−2の後、避難先選択部1113は、ステップS806へと戻り、次の避難経路候補に対する処理を行う。全ての避難経路候補に対して上述した処理を終了している場合、ステップS806へ戻り、次の避難先に対する処理を行う。全ての避難先に対して上述した処理を終了している場合、この実施例3に係る避難先及び避難経路の選択処理を終了する。
リスト70のデータ例で、実施例2を説明する。一例として、地盤強度と海抜高度の両方が閾値以上である避難先へ誘導する場合が、実施例3に相当する。
<条件3−1>に関して、避難先A、B、C、及びDは災害が発生していないため、避難可能な避難先となる。
<条件3−2>に関して、避難先A、B、C、及びDは許容人数に達していないため、避難可能な避難先となる。
<条件3−3>に関して、避難先A、B、C、及びDの全ての避難経路候補において、現在災害が発生していないため、避難可能な避難先及び避難経路となる。
<条件3−4>に関して、耐震等級3の避難先A及びBには100ポイントが加算され、耐震等級2の避難先C及びDには0ポイントが加算される。
<条件3−5>に関して、過去に土砂災害が発生していない避難先Aの避難経路候補A−1及びA−2、避難先Bの避難経路候補B−1及びB−4、避難先Cの避難経路候補C−1、C−2、C−3、及びC−4、そして、避難先Dの避難経路候補D−1及びD−4には90ポイントが加算される。
一方、過去に土砂災害が発生している避難先Aの避難経路候補A−3、避難先Bの避難経路候補B−2及びB−3、避難先Cの避難経路候補C−5、そして、避難先Dの避難経路候補D−2及びD−3には10ポイントが加算される。
<条件3−6>に関して、避難先の海抜高度が5m以上の避難先B及びDには100ポイントが加算され、5m未満の避難先A及びCには0ポイントが加算される。
<条件3−7>に関して、過去に河川の氾濫が発生していない避難先Aの避難経路候補A−2、避難先Bの避難経路候補B−1及びB−3、避難先Cの避難経路候補C−2、C−4、及びC−5、そして、避難先Dの避難経路候補D−1及びD−3には、90ポイントが加算される。
一方、過去に河川の氾濫が発生している避難先Aの避難経路候補A−1及びA−3、避難先Bの避難経路候補B−2及びB−4、避難先Cの避難経路候補C−1及びC−3、そして、避難先Dの避難経路候補D−2及びD−4には、10ポイントが加算される。
<条件3−8>に関して、移動距離が500m以内の避難先Aの避難経路候補A−1及びA−3、避難先Bの避難経路候補B−2及びB−3、そして、避難先Dの避難経路候補D−2及びD−3には、80ポイントが加算される。
一方、移動距離が500m以内の避難先Aの避難経路候補A−2、避難先Bの避難経路候補B−1及びB−4、避難先Cの避難経路候補C−1、C−2、C−3、C−4、及びC−5、そして、避難先Dの避難経路候補D−1及びD−4には、20ポイントが加算される。
この例では、ユーザに対して、避難先B及び避難経路候補B−1で避難誘導が開始される。
上述した実施例3における避難先及び避難経路の選択処理によって、地震及び津波災害に対して、リアルタイムに、
・避難先で現在災害が発生しているか、
・避難先は許容人数に達しているか、
・避難経路候補で現在災害が発生しているか、
・避難先の地盤強度は閾値以上か、
・避難経路候補で過去に土砂災害が発生しているか、
・避難先の海抜高度は閾値以上か、
・避難経路候補で過去に河川氾濫が発生しているか、
・移動距離は閾値以内であるか、
を考慮した最適な避難先及び避難経路を選択できる。
実施例1〜実施例3では、災害種別に基づく、避難先及び避難経路の選択処理について説明した。避難種別毎の通行阻害要因の例として、地震では土砂災害、津波では河川氾濫としたが、地震に関して、更に、建物倒壊、甚大な液状化、火災等を通行阻害要因としてもよい。また、津波に関して、更に、建物浸水及び流出を通行阻害要因としてもよい、これらの通行阻害要因は、リスト70の条件70cの項目として与えられ、上述した同様の処理を適用して評価を行えばよい。
次に、実施例4について説明する。実施例4は、避難先の収容人数、避難経路候補での災害発生等の情報を活用した、避難先及び避難経路の情報をリアルタイムに更新することに関する。
避難経路に災害が発生した場合をケース1とし、避難先で収容人数が超過した場合をケース2として説明する。
避難経路に災害が発生したケース1では、
・UE1000は誘導画面において、ユーザが表示された避難先を選択し、誘導が開始されていること、
・ユーザが移動する間に、誘導された避難経路において新たな災害が発生し、該当避難経路で避難が困難となる状況に遭遇したこと、
を前提条件とする。ケース1では通行を阻害する要因により通行不可になった場合を想定する。
避難経路に想定外の新たな災害が発生すると、図9のステップS5における処理が行われる。UE1000は、eNB2000、S−GW4000、P−GW5000、及びインターネット6000を経由し、クラウドシステム7100に、UE1000の位置情報を定期的に報告する(ステップS51)。
クラウドシステム7100は、受信したUE1000の位置情報を保持し、指定した避難経路の位置情報を比較する(ステップS52)。
クラウドシステム7100は、ステップS52における比較結果において、災害時における確実な避難ルートからUE1000の現在位置が外れたことを検出すると、指定した避難経路は避難不可の経路として、避難経路候補から除外する(ステップS53)。
そして、クラウドシステム7100は、UE1000の現在位置に基づく最適な避難先及び避難経路を求めて、UE1000へ通知し、通知した新たな避難経路で誘導を開始する(ステップS54)。
図16は、ケース1の場合のリストの更新後のデータ例を示す図である。図16に示すリスト70では、実施例1の動作パターン1に係る条件70cのみを示す。移動中の避難経路で現在災害が発生すると、避難先Aの避難経路候補A−1のレコードにおいて、<条件1−3>の値が「無し」から「有り」に変更される。
また、<条件1−6>の値は、UE1000が避難経路候補A−1で避難先Aに向かっている途中の位置情報に基づいて、各避難先A、B、C、及びDの避難経路候補A−1から避難経路候補D−4毎に再計算され、移動距離が更新される。
また、<条件1−3>の値が「無し」から値が「有り」に変更されたことから、図13のステップS604での処理により、ポイントが「270」から「0」へと変更される。その結果、避難経路候補A−1は選択肢として除外される。
そして、再計算されたポイントに基づいて、避難先Bへの避難経路候補B−1のポイント「290」が最高点となり、避難先B及び避難経路候補B−1への誘導が開始される。
このようにリスト70が、移動中の避難経路の被災情報をリアルタイムに更新することで、即ち、条件70cを更新することで、UE1000がユーザに適切な避難先及び避難経路を提供することができ、二次災害のリスクの低い避難経路を選択でき、また、リスクの低い避難経路でユーザを誘導できる。
避難先で収容人数が超過した場合をケース2では、
・UE1000のユーザI/F1300に表示された誘導画面において、ユーザが表示された避難先の1つを選択し、ユーザに対して避難先への誘導が開始されていること、
・避難先の選択に応じて、クラウドシステム7200の避難先状況情報DB217の避難先の避難先状況情報における受入状況が、許容人数に達すること、
を前提条件とする。
避難先で許容人数が超過するケース2に関連する処理は、図9のステップS41〜S43における処理が相当する。UE1000は、eNB2000、S−GW4000、P−GW5000、及びインターネット6000を経由し、クラウドシステム7200に、避難先通知6aを行う(ステップS42)。
ステップS43での処理について詳述する。クラウドシステム7200は、避難先状況情報DB217において、通知された避難先の避難先状況情報の受入状況に1を加算する(ステップS43−1)。
次に、クラウドシステム7200は、通知された避難先の受入状況と許容人数とを比較する(ステップS43−2)。
そして、クラウドシステム7200は、比較結果よって、受入状況が許容人数を超過していることを検出すると、この通知された避難先は許容人数に達している旨の情報をUE1000に提供する(ステップS43−3)。
このようにETWSメッセージの災害種別に基づいて避難先を選択するのみならず、リアルタイムに更新される避難先の許容人数、災害種別毎の通行阻害要因に基づいて、ユーザを収容可能な避難先へ避難経路を選択して誘導できる。
本実施の形態では、ETWSからの通知を契機に自動で災害種別に応じた適切な避難先を特定し、その避難先へ二次災害のリスクの低くて尚且つ最短ルートでの誘導を可能とすることで、安全かつ確実な避難が可能となる効果がある。
更に、UE1000から、災害時の避難先、及び、避難中の位置情報をリアルタイムにクラウドシステム7200に通知することで、UE1000は、クラウドシステム7200から常に最新の災害情報を受信でき、避難先及び、最短ルートでの避難経路を決定して誘導することができる。即ち、
・二次災害のリスクの低い経路を選択可能
ETWS通知2の災害種別と、地理情報(高度や地盤)や防災情報(過去の土砂崩れや河川の氾濫情報など)からUE1000が避難経路を特定する。
・収容可能な避難先を確実に選択可能
ETWS通知2の災害種別をもとに、避難先を選択するだけでなく、リアルタイムに更新される避難先の収容可否状況をもとに収容可能な避難先を特定する。
・土地勘の無い場所でも適切な避難先を特定できる。
ETWSの災害種別とUE1000の位置周辺の状況を示す地理情報1b及び防災情報2bに基づいて、UE1000が避難先を特定する。
避難先の被災状況や避難の受入状況などをリアルタイムに更新することで、適切な避難先及び避難経路候補を提供する。避難先の経路が通行不可の経路となった場合には、通行不可を通知したUE1000及び/又はその避難先へ向かう他のUE1000に対して、異なる経路を避難経路候補として提供でき、より安全な経路で避難誘導を行える。
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、主々の変形や変更が可能である。
以上の実施例1〜実施例4を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
コンピュータに、
災害が発生した旨の通知を受信すると、前記通知に含まれる災害種別情報を取得し、
移動端末装置の位置情報を避難支援システムに送信して、該位置情報に基づく避難に関する避難支援情報を取得し、
前記災害種別に基づいて避難先への避難経路を決定する際に、前記避難支援情報に基づいて、前記災害種別情報に対応する通行阻害要因が過去に発生した区域を迂回する経路を避難経路として決定し、
決定した前記避難経路に基づいて避難誘導情報を出力する
処理を実行させることを特徴とする避難誘導プログラム。
(付記2)
前記コンピュータに、
前記避難先への避難経路を決定する際に、前記災害種別が地震を示す場合は過去に土砂災害の発生した区域を迂回する経路を避難経路として決定し、
前記災害種別が津波を示す場合は過去に河川氾濫の発生した区域を迂回する経路を避難経路として決定させることを特徴とする付記1記載の避難誘導プログラム。
(付記3)
前記コンピュータに、
前記位置情報を定期的に送信することで、前記避難支援システムから前記避難支援情報を受信し、
前記位置情報を定期的に送信することで受信した前記避難支援情報に基づいて、決定した前記避難経路とは異なる新たな避難経路に変更する
処理を実行させることを特徴とする付記1又は2記載の避難誘導プログラム。
(付記4)
前記コンピュータに、
前記避難支援情報に基づいて、前記災害種別に応じて、複数の避難経路候補の安全性の高さをポイント化し、最もポイントの高い避難経路候補を、前記避難経路として決定させることを特徴とする付記1乃至3のいずれか一項記載の避難誘導プログラム。
(付記5)
前記コンピュータに、
前記最もポイントの高い避難経路候補による誘導先を避難先として決定する
処理を実行させることを特徴とする付記4記載の避難誘導プログラム。
(付記6)
コンピュータが、
災害が発生した旨の通知を受信すると、前記通知に含まれる災害種別情報を取得し、
移動端末装置の位置情報を避難支援システムに送信して、該位置情報に基づく避難に関する避難支援情報を取得し、
前記災害種別に基づいて避難先への避難経路を決定する際に、前記避難支援情報に基づいて、前記災害種別情報に対応する通行阻害要因が過去に発生した区域を迂回する経路を避難経路として決定し、
決定した前記避難経路に基づいて避難誘導情報を出力する
処理を行うことを特徴とする避難誘導方法。
(付記7)
災害が発生した旨の通知を受信する受信部と、
前記制御部の指示に応じて、前記通知に含まれる災害種別を取得する災害種別取得部と、
移動端末装置の位置情報を避難支援システムに送信して、該位置情報に基づく避難の安全性に関わる避難支援情報を取得する避難支援情報取得部と、
前記災害種別に基づいて避難先への避難経路を決定する際に、前記避難支援情報に基づいて、前記災害種別に対応する通行阻害要因が過去に発生した区域を迂回する経路を避難経路として決定する決定部と、
決定した前記避難経路に基づいて避難誘導情報を出力する出力部と
を備えることを特徴とする移動端末装置。
(付記8)
コンピュータに、
移動端末装置から避難先情報を受信し、
該移動端末装置の位置情報を受信し、
前記位置情報に基づいて、前記避難先情報に基づいて得られる避難先への経路と異なる経路で前記移動端末装置が移動していることを検知した場合、該避難先への経路を通行不可の経路であると判定し、
通行不可の経路であると判定された前記避難先への経路と異なる経路の情報を含む避難支援情報を、前記移動端末装置または前記避難先へ向かう他の移動端末装置の少なくともいずれかに送信する、
処理を実行させることを特徴とする避難支援プログラム。
(付記9)
移動端末装置から避難先情報を受信する受信部と、
前記位置情報に基づいて、前記避難先情報に基づいて得られる避難先への経路と異なる経路で前記移動端末装置が移動していることを検知した場合、該避難先への経路を通行不可の経路であると判定する判定部と、
通行不可の経路であると判定された前記避難先への経路と異なる経路の情報を含む避難支援情報を、前記移動端末装置または前記避難先へ向かう他の移動端末装置の少なくともいずれかに送信する情報提供部と
を有することを特徴とする避難支援システム。
1a 地理情報の取得要求、 1b 地理情報
2a 防災情報の取得要求、 2b 防災情報
11a、11b CPU、 12a、12b 主記憶装置
13a、13b 補助記憶装置、 14a、14b 入力装置
15a、15b 表示装置、 17a、17b 通信I/F
18a、18b ドライブ装置、 19a、19b 記憶媒体
130a、130b 記憶部
101 受信部、 102 地理情報提供部
131 地理情報DB
201 受信部、 202 ルート作成部
203 防止情報提供部
211 防災情報DB
213 UE位置情報DB
215 避難誘導情報DB
217 避難先状況DB
1000 UE
1111 避難誘導制御部、 1112 ETWS信号分析部
1113 避難先選択部、 1114 位置情報取得部
1115 避難経路誘導部、
1116 地理情報取得部、 1117 防災情報取得部
1121 移動体通信制御部、 1122 位置情報管理部
1123 入出力部
1100 CPU、 1200 メモリ
1300 ユーザI/F、 1500 センサ
1600 位置情報受信アンテナ、 1700 無線アンテナ
2000 eNB、 3000 MME
4000 S−GW、 5000 P−GW
6000 インターネット
7100 クラウドシステム、 7200 クラウドシステム

Claims (7)

  1. コンピュータに、
    災害が発生した旨の通知を受信すると、前記通知に含まれる災害種別情報を取得し、
    移動端末装置の位置情報を避難支援システムに送信して、該位置情報に基づく避難に関する避難支援情報を取得し、
    前記災害種別に基づいて避難先への避難経路を決定する際に、前記避難支援情報に基づいて、前記災害種別情報に対応する通行阻害要因が過去に発生した区域を迂回する経路を避難経路として決定し、
    決定した前記避難経路に基づいて避難誘導情報を出力する
    処理を実行させることを特徴とする避難誘導プログラム。
  2. 前記コンピュータに、
    前記避難先への避難経路を決定する際に、前記災害種別が地震を示す場合は過去に土砂災害の発生した区域を迂回する経路を避難経路として決定し、
    前記災害種別が津波を示す場合は過去に河川氾濫の発生した区域を迂回する経路を避難経路として決定させることを特徴とする請求項1記載の避難誘導プログラム。
  3. 前記コンピュータに、
    前記位置情報を定期的に送信することで、前記避難支援システムから前記避難支援情報を受信し、
    前記位置情報を定期的に送信することで受信した前記避難支援情報に基づいて、決定した前記避難経路とは異なる新たな避難経路に変更する
    処理を実行させることを特徴とする請求項1又は2記載の避難誘導プログラム。
  4. 前記コンピュータに、
    前記避難支援情報に基づいて、前記災害種別に応じて、複数の避難経路候補の安全性の高さをポイント化し、最もポイントの高い避難経路候補を、前記避難経路として決定させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の避難誘導プログラム。
  5. コンピュータが、
    災害が発生した旨の通知を受信すると、前記通知に含まれる災害種別を取得し、
    移動端末装置の位置情報を避難支援システムに送信して、該位置情報に基づく避難の安全性に関わる避難支援情報を取得し、
    前記災害種別に基づいて避難先への避難経路を決定する際に、前記避難支援情報に基づいて、前記災害種別に対応する通行阻害要因が過去に発生した区域を迂回する経路を避難経路として決定し、
    決定した前記避難経路に基づいて避難誘導情報を出力する
    処理を行うことを特徴とする避難誘導方法。
  6. 災害が発生した旨の通知を受信する受信部と、
    前記制御部の指示に応じて、前記通知に含まれる災害種別を取得する災害種別取得部と、
    移動端末装置の位置情報を避難支援システムに送信して、該位置情報に基づく避難の安全性に関わる避難支援情報を取得する避難支援情報取得部と、
    前記災害種別に基づいて避難先への避難経路を決定する際に、前記避難支援情報に基づいて、前記災害種別に対応する通行阻害要因が過去に発生した区域を迂回する経路を避難経路として決定する決定部と、
    決定した前記避難経路に基づいて避難誘導情報を出力する出力部と
    を備えることを特徴とする移動端末装置。
  7. コンピュータに、
    移動端末装置から避難先情報を受信し、
    該移動端末装置の位置情報を受信し、
    前記位置情報に基づいて、前記避難先情報に基づいて得られる避難先への経路と異なる経路で前記移動端末装置が移動していることを検知した場合、該避難先への経路を通行不可の経路であると判定し、
    通行不可の経路であると判定された前記避難先への経路と異なる経路の情報を含む避難支援情報を、前記移動端末装置または前記避難先へ向かう他の移動端末装置の少なくともいずれかに送信する、
    処理を実行させることを特徴とする避難支援プログラム。
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