JP2016224744A - 注意喚起装置および注意喚起方法 - Google Patents

注意喚起装置および注意喚起方法 Download PDF

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林 邦彦
Kunihiko Hayashi
邦彦 林
成宏 羽田
Naruhiro Haneda
成宏 羽田
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Abstract

【課題】スマートフォンの画面などの手元を見ながら歩いている歩行者に対しても、光を照射することによって注意喚起することが可能な技術の提供を目的とする。
【解決手段】自車両から周囲を撮影した周囲画像を取得し、その周囲画像の中から、たとえばスマートフォンの画面を見ている歩行者のような所定姿勢の歩行者を、注意喚起を要する対象歩行者として検出する。こうして検出された対象歩行者は所定姿勢を有しているので、その所定姿勢に基づいて、対象歩行者が見ている手元位置を特定して、特定した手元位置に向かってスポット光を照射する。こうすれば、歩行者がスマートフォンの画面などの手元を見ながら歩いている場合でも、その歩行者が見ている手元に光を照射することができるので、歩行者に注意喚起することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の接近に対して歩行者の注意を喚起するための技術に関する。
近年の車両は静穏性が向上していることから、歩行者が車両の接近に気付きにくくなっており、歩行者に対して車両の接近を知らせるための技術開発が進められている。
例えば、車両と接触する虞のある歩行者を検出したら、その歩行者の前方の路面にレーザー光を照射することで、車両の接近を報知することが提案されている(特許文献1)。歩いている歩行者は自然と進行方向(前方)に注意を払うものであるから、歩行者の前方の路面に光を照射してやれば、車両の接近を歩行者に気付かせることができると考えられる。
特開2013−124092号公報
しかし、提案の技術では、歩行者の前方の路面に光を照射しても、車両の接近を気付かせるなど、歩行者に注意喚起することができない場合があるという問題があった。これは、歩いている歩行者でも、例えばスマートフォンの画面など手元を凝視しながら歩いている場合があり、このような歩行者に対しては、前方の路面に光を照射しても、そのことに歩行者が気付かないためである。
この発明は、従来技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、スマートフォンの画面などの手元を見ながら歩いている歩行者に対しても、光を照射することによって注意喚起することが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために本発明の注意喚起装置および注意喚起方法は、自車両から周囲を撮影した周囲画像を取得し、その周囲画像の中から、たとえばスマートフォンの画面を見ている歩行者のような所定姿勢の歩行者を、注意喚起を要する対象歩行者として検出する。こうして検出された対象歩行者は所定姿勢を有しているので、その所定姿勢に基づいて、対象歩行者が見ている手元位置を特定して、特定した手元位置に向かってスポット光を照射する。
こうすれば、歩行者がスマートフォンの画面などの手元を見ながら歩いている場合でも、その歩行者が見ている手元に光を照射することができるので、歩行者に注意喚起することが可能となる。
第1実施例の注意喚起装置10の大まかな構造を示す説明図である。 注意喚起装置10が実行する注意喚起処理のフローチャートである。 前方画像中の歩行者が車両の進行経路に向かっている様子を示す説明図である。 スマートフォンを見ながら歩いている歩行者の姿勢を示す説明図である。 前方画像から抽出した歩行者の輪郭線と所定の人型モデルとを照合する様子を示す説明図である。 スマートフォンを見ている歩行者の視野を模式的に示す説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために実施例について説明する。
A−1.本実施例の装置構成 :
図1には、本実施例の注意喚起装置10を搭載した車両1が示されている。図示されるように車両1には、注意喚起装置10に加えて、車載カメラ2や照射装置3が1つユニット4に収納されて搭載されている。車載カメラ2は、車両1から前方の状況を撮影して、得られた画像(以下、前方画像)を注意喚起装置10に出力する。
また、照射装置3は、注意喚起装置10の制御の下で、車両1から前方に向けてスポット光を照射する。照射装置3には、図示しないアクチュエーターが内蔵されており、注意喚起装置10の制御によって、スポット光の照射位置を変更することができる。従って、車載カメラ2を用いて撮影した前方画像中に歩行者を検出した場合には、その歩行者の前方の路面に照射装置3を用いてスポット光を照射することによって、歩行者に注意喚起することができる。
尚、本明細書中で「スポット光」とは、照射範囲が絞り込まれた光を指す。従って、レーザー光のような指向性の強い光はスポット光の一態様と考えることができる。もちろん、光源からの光を、光学系を用いて絞り込むことによってスポット光を生成してもよい。
図1に示した例では、車両1の前方の車道を、2人の歩行者A,Bが横切ろうとしている場合が示されている。車載カメラ2で撮影した前方画像から、このような歩行者を検出して、その歩行者の前方の路面に照射装置3からスポット光を照射してやれば、歩行者に対して車両1の接近を注意喚起することができる。
もっとも、歩行者の前方の路面にスポット光を照射したからと言って、そのスポット光に歩行者が必ず気付くとは限らない。たとえば、図1中の歩行者Aは、前方を含めて周囲に気を配りながら歩いているので、前方の路面にスポット光が照射されれば、そのことに気付くと考えて良い。
ところが、図1中の歩行者Bのようにスマートフォンを見ながら歩いている歩行者は、前方の路面にスポット光が照射されても、そのことに気が付くとは限らない。これは、スマートフォンなどの携帯端末や手帳、書籍といったような、見る者の意識を引きつける持ち物を見ながら歩いていると、視線が手元から離れなくなり、その歩行者は周囲の状況が見えなくなってしまうからである。従って、このような歩行者に対して前方の路面にスポット光を照射しても、車両1の接近を注意喚起することができない。
そこで、本実施例の注意喚起装置10は、図1中の歩行者Bのような歩行者に対しても、スポット光を用いて注意喚起できるようにするために、前方画像取得部11と、歩行者検出部12と、照射位置特定部13と、スポット光照射部14とを備えている。尚、これらの「部」は、注意喚起装置10の内部を機能の観点から分類した概念であり、注意喚起装置10が物理的に区分されることを表すものではない。従って、これらの「部」は、CPUで実行されるコンピュータープログラムとして実現することもできるし、LSIやメモリーやタイマーを含む電子回路として実現することもできるし、これらを組み合わせることによって実現することもできる。
このうちの前方画像取得部11は、車載カメラ2が撮影した前方画像を取得して歩行者検出部12に出力する。
歩行者検出部12は、車両1の接近を注意喚起すべき歩行者を検出する。
照射位置特定部13は、検出した歩行者毎に、スポット光の照射位置を特定する。詳細には後述するが、図1中の歩行者Aのような歩行者に対しては、歩行者の前方の路面を照射位置として特定するが、図1中の歩行者Bのような歩行者に対しては、歩行者の前方の路面ではなく、歩行者の手元を照射位置として特定する。こうしたことを可能とするために、歩行者検出部12では、単に歩行者を検出するのではなく、歩行者が所定姿勢の歩行者であるか否かについても検出している。
そして照射位置特定部13は、検出された歩行者が歩行者Bのように所定姿勢の歩行者であった場合には、歩行者の手元の位置を照射位置として特定する。これに対して、所定姿勢ではない歩行者(たとえば図1中の歩行者A)であった場合には、歩行者の前方の路面を照射位置として特定する。所定姿勢の歩行者を検出する方法や、所定姿勢の歩行者について手元の位置を特定する方法については、後ほど詳しく説明する。
スポット光照射部14は、照射装置3を制御することによって、照射位置特定部13が特定した照射位置にスポット光を照射する。
このようにすれば、図1中の歩行者Aのような歩行者や、歩行者Bのような歩行者に対しても、スポット光を照射することによって車両1の接近を注意喚起することが可能となる。以下では、こうしたことを可能とするために、本実施例の注意喚起装置10の内部で行われている注意喚起処理について詳しく説明する。
A−2.注意喚起処理 :
図2には、注意喚起装置10が実行する注意喚起処理のフローチャートが示されている。注意喚起処理を開始すると、先ず始めに、前方画像取得部11が、車両1の前方画像を車載カメラ2から取得する(S101)。車載カメラ2は動画を撮影するビデオカメラであり、前方画像取得部11は車載カメラ2の撮影に従って前方画像を1フレームずつ取得していく。
尚、本実施例では、車両1の前方にいる歩行者を対象として車両1の接近を注意喚起する場合を例に用いて説明するが、前方に限らず、左方、右方または後方を含めた車両1の周囲にいる歩行者を対象にすることもできる。このことから、前方画像取得部11が本発明の「周囲画像取得部」に対応する。
次に、歩行者検出部12が、前方画像から歩行者を検出する(S102)。画像中から歩行者を検出する方法については、周知の種々の技術を用いることができる。続いて、歩行者検出部12は、前方画像中から歩行者が検出されたか否かを判断する(S103)。その結果、歩行者が検出されていなければ(S103:no)、注意喚起する対象が存在しないので、以下の処理は不要となる。そこで、先頭の処理に戻って、新しく撮影された前方画像を取得する(S101)。
これに対して、前方画像中に歩行者が検出された場合には(S103:yes)、歩行者検出部12は、その歩行者が注意喚起を要する歩行者か否かを判断するために、歩行者の移動方向を検出する(S104)。
歩行者の移動方向は、次のようにして検出することができる。先ず、車載カメラ2は動画を撮影しており、前方画像取得部11は車載カメラ2で撮影された1フレームの画像を、一定周期で前方画像として歩行者検出部12に供給している。従って、前方画像中で歩行者が検出された時に、その前に取得された前方画像中で歩行者が検出された位置との差を求めれば、歩行者の移動方向を検出することができる。
続いて、歩行者検出部12は、検出された歩行者が、車両1の進行経路に向かって歩いているのか否かを判断する(S105)。この判断は、S104で検出した歩行者の移動方向と、車両1の進行経路とに基づいて行われる。たとえば、図3に示した例では、前方画像中に3人の歩行者A〜Cが写っている。このうち、歩行者Aおよび歩行者Bは、車道を横切る方向に歩いており、歩行者Cは車道に沿った方向に歩道を歩いている。また、車両1の進行経路は、図中に斜線を付した部分で表されるように、車道に沿って直進方向に延びている。こうした車両1の進行経路は、車速やステアリング角度の情報に基づいて容易に決定することができる。従って、図3に示した例では、歩行者Aおよび歩行者Bは車両1の進行経路に向かっており、歩行者Cは車両1の進行経路に向かっていないと判断できる。車両1の進行経路に向かっている歩行者(ここでは、歩行者Aあるいは歩行者B)については、このままでは車両1と接触する虞があるため、注意喚起の対象となる。一方、歩行者Cについては、車両1の進行経路に向かっておらず、注意喚起の対象とはならない。
このようにして、前方画像から検出された歩行者が車両1の進行経路に向かっているか否かを判断して(図2のS105:yes)、その結果、車両1の進行経路に向かっていると判断されなかった場合は(S105:no)、歩行者に対して注意喚起する必要がないので、先頭の処理(S101)に戻って、一連の注意喚起処理(S101〜S114)を再度実行する。
これに対して、歩行者が車両1の進行経路に向かっていると判断した場合は(S105:yes)、その車両1の進行経路に向かっている歩行者を、注意喚起の対象となる歩行者として特定する(S106)。
続いて、歩行者検出部12は、特定された歩行者が所定姿勢であるか否かを判断する(S107)。詳細には後述するが、「所定姿勢」とは、スマートフォンの画面や手帳などを覗き込む時のように、手元を覗き込む人間が取る特徴的な姿勢である。従って、歩行者が所定姿勢を取っていた場合には、その歩行者は手元を覗き込んでいるものと考えてよい。
尚、本実施例の歩行者検出部12は、注意喚起を有する歩行者を検出し、更に、その歩行者が特定姿勢であるか否かを判断しているから、本発明の「対象歩行者検出部」に対応する。
図4には、スマートフォンを見ながら歩いている歩行者の姿勢が示されている。ここでは、図4(a)〜図4(c)の三者の姿勢が表されているが、何れもスマートフォンを持った側の手を顔に近づけるように上げて、少し俯いた姿勢となっている。このように、スマートフォンを見ながら歩いている歩行者からは、共通する所定姿勢を見出すことができる。従って、注意喚起の対象として検出された歩行者が、その所定姿勢であるか否かを判断すれば、その歩行者がスマートフォンを見ながら歩いているか否かを把握することが可能となる。尚、ここでは、スマートフォンを見ながら歩いている歩行者を例にして説明しているが、腕時計型の携帯端末、手帳、書籍など、その他の持ち物を見ながら歩いている歩行者についても、その持ち物に応じた所定姿勢であるか否かを判断すれば、その持ち物を見ながら歩いているか否かを把握できる。
歩行者の姿勢を判断するためには、例えば、前方画像中の輝度差に基づいて歩行者の輪郭線を抽出し、その歩行者の輪郭線が所定の人型モデルと一致するか否かを照合すればよい。この所定の人型モデルは、スマートフォンなどの手元を見ながら歩いている歩行者の典型的な姿勢を表すものとして予め用意しておく。図4では、図4(a)の輪郭線が図4(d)に,図4(b)の輪郭線が図4(d)に,図4(c)の輪郭線が図4(f)に、それぞれ表されている。これら三者の輪郭線から、少なくとも片方の手を顔に近づけるように上げているという共通の特徴を抜き出すと、図4(g)に示されるような人型モデルとして一般化することができる。
尚、ここでは、図4(a)〜図4(c)の三者に基づいて抽出された人型モデルを示したが、スマートフォンなどを持った側の手が右手であるか左手であるかといったことや、その歩行者を前後左右どの角度から見ているかといったことに応じて複数の人型モデルを用意しておくとよい。
図5には、前方画像から抽出した歩行者の輪郭線と所定の人型モデルとを照合する様子が示されている。ここでは、図4(g)に示した人型モデルと照合している。図示されるように、歩行者Aから抽出された輪郭線は人型モデルと一致していないので、歩行者Aはスマートフォンなどの手元を見ている姿勢ではないと判断される。一方、歩行者Bから抽出された輪郭線は、人型モデルと一致しているため、歩行者Bはスマートフォンなどの手元を見ている姿勢(所定姿勢)と判断される。
尚、歩行者の姿勢を判断する方法は上記に限られない。例えば、前方画像中の歩行者から抽出された輪郭線に対して、頭や手、足、肘、膝といった身体部位を当てはめることによって歩行者の骨格姿勢を推定し、その骨格姿勢がスマートフォン等を見ながら歩いている所定姿勢であるか否かを判断してもよい。ここで、歩行者の輪郭線に代えて、歩行者の立体像を対象にして身体部位を当てはめれば、輪郭線には表れない箇所の形状についても判別できるため、骨格姿勢の推定精度が向上する。歩行者の立体像は、前方画像に加えて、前方画像中の被写体と車両1との距離情報に基づけば作成できる。更には、推定された骨格姿勢の経時変化に基づいて、実際の歩行者の動きに適合するかどうかを確認することによって、骨格姿勢の推定の確からしさを高めることもできる。こうした、画像に写った対象者の骨格姿勢を推定する技術については周知であるため、詳しい説明については省略する。
歩行者の姿勢を判断した結果、歩行者が所定姿勢ではないと判断した場合には(図2のS107:no)、照射位置特定部13が、スポット光を照射する照射位置として、その歩行者の前方位置を特定する(S108)。スポット光を照射する照射装置3と実際の歩行者との位置関係は、縦・横・奥行きの三次元で表されるから、照射位置を特定するためには奥行きを含む三次元の位置情報が必要となる。もっとも、本実施例では、照射装置3が車載カメラ2と共にユニット4に一体化されて同じ位置に搭載されているため(図1参照)、車載カメラ2が撮影した前方画像上で照射位置を特定すれば、照射装置3と照射位置との距離を別途求めることなく、特定した照射位置にスポット光を照射できる。
所定姿勢ではない歩行者に対して注意喚起する場合には、その歩行者の前方位置が、スポット光の照射位置となる。上述したように、前方画像中で検出された歩行者の位置と、その前に取得された前方画像中の歩行者の位置との差を求めれば、歩行者の移動方向を検出することができるので、その歩行者の前方がわかる。そして、例えば歩行者から所定距離だけ離れた前方画像上の位置をスポット光の照射位置にすると決めておけば、歩行者の前方かつ歩行者から所定距離だけ離れた位置が歩行者の前方位置として特定される。あるいは、歩行者の移動方向と同様にして移動速度についても求めることができるので、移動速度が大きければより遠い位置に、小さければより近い位置にといったようにして歩行者の前方位置を調整してもよい。
こうして、歩行者の前方位置を特定したら(S108)、スポット光照射部14が、その歩行者の前方位置に向かってスポット光の照射を開始する(S109)。そして、前方照射時間が経過したか否かを判断し(S110)、前方照射時間が経過していなければ(S110:no)、経過するまで照射を継続する。ここでは、所定姿勢ではない歩行者(S107で「no」と判断された歩行者)に対してスポット光を照射しているので、前方の路面にスポット光を一定の時間照射してやれば、スポット光が照射されたことに気付かせることができる。そして、スポット光を照射しているうちに前方照射時間が経過したら(S110:yes)、スポット光の照射を終了し(S111)、先頭の処理S101に戻る。
ここで、照射されたことを歩行者に気付かせるという観点から、スポット光の明るさについて補足する。スポット光を照射したことを歩行者に気付かせるには、昼間でも歩行者から視認可能な明るさであればよい。例えば、車両のヘッドライトからは6000ルーメン(lm)程度の光量の光が放射されている。一方、晴天時の昼間の明るさ(照度)は、10万ルクス(lx)程度であると言われている。晴天時の昼間でも、光が照射されたことを認識可能とするためには、7.5万ルクス程度の明るさ(照度)が必要となる。そこで、車両のヘッドライドの光の照射面積を絞り込むことにより、晴天時の昼間でも認識可能な7.5万ルクスの明るさ(照度)を実現することを考える。照度は1平方メートルあたりの光量を表しているから、絞り込む照射面積をS平方メートル(m)とすると、
6000(lm)/S(m)=75000(lx)
が成り立つので、
S=0.08(m
となる。従って、車両のヘッドライトと同程度の明るさの光源でも、0.08(m)以下にまで絞り込まれたスポット光を照射してやれば、昼間でも歩行者に気付かせることができる。
ここまでは、注意喚起の対象として特定された歩行者が、所定姿勢ではないと判断された場合について説明してきた(S107:no)。これに対して、注意喚起の対象として特定された歩行者が、歩行者Bのように所定姿勢であると判断された場合には(S107:yes)、以下のような処理を実行する。
先ず、歩行者の所定姿勢が所定時間継続しているか否かを判断する(S112)。これは、ある瞬間に写った歩行者の姿勢が偶然に人型モデルと同じ姿勢であったに過ぎない場合にまで、歩行者がスマートフォン等を見ながら歩いていると判断してしまうことを避けるためである。従って、歩行者が所定姿勢であることが所定時間継続していなければ(S112:no)、その歩行者はスマートフォン等を見ながら歩いていないと考えられるので、上に説明したようにしてS108以降の処理を実行する。
一方、歩行者が所定姿勢であることが所定時間継続していれば(S112:yes)、照射位置特定部13が、歩行者の手元位置を特定する(S113)。この歩行者の手元位置は、上述した、歩行者が所定姿勢であるか否かの判断(S107)における照合結果に基づいて特定できる。すなわち、S107の判断では、前方画像から抽出された歩行者の輪郭線と所定の人型モデルとを照合し、これらが一致すると判断したのだから、その前方画像上における人型モデルの手元位置が歩行者の手元位置と考えてよい。尚、このように歩行者が所定姿勢であることに基づいて手元位置を特定することから、照射位置特定部13が本発明の「手元位置特定部」に対応する。
こうして、歩行者の手元位置が特定されたら(S113)、スポット光照射部14が、歩行者の手元位置にスポット光の照射を開始する(S114)。
図6には、スマートフォンを見ている歩行者Bの視野が模式的に示されている。図示されるように、歩行者Bはスマートフォンのゲームに興じるあまり、スマートフォンから視線が離れなくなっており、周囲の状況が見えない状態になっている。こうした状態の歩行者Bに対しては、歩行者Aと同様にして前方の路面にスポット光を照射したとしても、そのスポット光に気付かれない虞がある。しかし、スポット光を歩行者の手元に照射してやれば(S107:yes〜S113)、周囲の状況が見えていない歩行者Bにもスポット光の照射に気付かせることができる。
このようにして歩行者の手元位置にスポット光の照射を開始したら(S114)、手元照射時間が経過したか否かを判断し(S115)、手元照射時間が経過していなければ(S115:no)、経過するまで照射を継続する。このように一定の時間が経過するまでの間、スポット光の照射を継続することは、上述の、スマートフォン等を見ていない歩行者に対する場合(S110)と同様であるが、スマートフォン等を見ている歩行者に対する手元照射時間は、上述の前方照射時間よりも短くてよい。これは以下の理由による。すなわち、上述の、スマートフォン等を見ていない歩行者を対象とする場合では、歩いている以上は前方の状況を確認している筈だから、たとえスポット光を照射した瞬間に前方を見ていなくても、間もなく前方を見てスポット光に気付くであろうという考えに基づいて前方照射時間を設定していた(S110)。一方、スマートフォン等を見ている歩行者を対象とする場合には、歩行者が手元を見ていることが明らかであり、その手元に対してスポット光を照射することから、照射した瞬間に歩行者が気付くと考えられ(図6参照)、手元照射時間は前方照射時間よりも短く設定できる。
そして、手元照射時間が経過したら(S115:yes)、スポット光の照射を終了し(S111)、先頭の処理S101に戻る。
また、スポット光を照射すべき対象歩行者が複数存在する場合には(たとえば図3を参照)、それぞれの対象歩行者に対して、並行して上述した処理を行えばよい。
以上の説明では、前方照射時間の経過(S110:yes)または手元照射時間の経過(S115:yes)により、スポット光の照射を終了することとしたが(S111)、これに限られず、その他の判断に基づいてスポット光の照射を終了してもよい。例えば、スポット光の照射は、車両1の進行経路に向かっている歩行者を対象としているが(S105:yes)、その歩行者が車両1の進行経路に向かわなくなったことを検出したら、それ以上車両1の接近について注意喚起する必要がないので、スポット光の照射を終了するようにしてもよい。
また、スマートフォン等を見ている歩行者を対象とする場合には、手元照射時間が経過(S115:yes)したことの代わりに、歩行者が所定の姿勢では無くなったことに基づいてスポット光の照射を止めるようにしてもよい。スポット光の照射を開始した後に所定の姿勢では無くなったということは、その歩行者が車両1の接近に気付いてスマートフォン等を見るのを止めたと考えられるからである。
上述の注意喚起処理(図2参照)では、前方画像から歩行者を検出し(S102)、その歩行者が車両1の進行経路に向かっているか否かを判断してから(S105)、その歩行者が所定の姿勢であるか否かを判断していた(S107,S112:yes)。これに限られず、S102およびS105の判断をすることなく、前方画像上で所定の姿勢の歩行者が検出されるか否かを常に判断し続けてもよい。
もっとも、上述したように、予め注意喚起の対象となる歩行者を検出しておき、注意喚起の必要が生じたときに、その歩行者が所定の姿勢であるか否かを判断すれば、前方画像上で所定の姿勢の歩行者が検出されるか否かを常に判断し続ける場合と比べて、処理負担が軽減され、これによって検出精度の向上を図ることもできる。
また、S102およびS105の判断をすることなく、前方画像上で所定の姿勢の歩行者が検出されるか否かを常に判断し続ける場合、所定の姿勢の歩行者に対して注意喚起することはできるが、所定の姿勢ではない歩行者(スマートフォン等を見ていない歩行者)については検出されない。従って、スマートフォン等を見ていない歩行者に対して注意喚起するためには、別途検出する必要が生じる。
これに対して、上述のように、予め注意喚起の対象となる歩行者を検出してから、その歩行者が所定の姿勢であるか否かを判断することで、歩行者が所定の姿勢でなければ、前方の路面にスポット光を照射するという態様の注意喚起が可能となり、スマートフォン等を見ていない歩行者を別途検出して注意喚起するよりも効率がよい。
以上、本実施例について説明したが、本発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施をすることができる。
1…車両、 2…車載カメラ、 3…照射装置、
10…注意喚起装置、 11…前方画像取得部、 12…歩行者検出部、
13…照射位置特定部、 14…スポット光照射部。

Claims (4)

  1. 自車両(1)の周囲に存在する歩行者に対して、該自車両の存在を注意喚起する注意喚起装置(10)であって、
    前記自車両から周囲を撮影した周囲画像を取得する周囲画像取得部(11)と、
    前記周囲画像の中から、手元を見ている所定姿勢の歩行者を対象歩行者として検出する対象歩行者検出部(12)と、
    前記対象歩行者の前記所定姿勢に基づいて、該対象歩行者が見ている手元位置を特定する手元位置特定部(13)と、
    前記自車両の周囲の前記手元位置に対応する箇所に向かってスポット光を照射するスポット光照射部(14)と
    を備える注意喚起装置。
  2. 請求項1に記載の注意喚起装置であって、
    前記対象歩行者検出部は、前記所定姿勢を所定時間に亘って継続する前記歩行者を、前記対象歩行者として検出する検出部である
    注意喚起装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の注意喚起装置であって、
    前記周囲画像取得部は、前記自車両から前方を撮影した前方画像を、前記周囲画像として取得する取得部であり、
    前記対象歩行者検出部は、前記周囲画像の中から、前記自車両の進行経路に向かって移動する前記歩行者を検出した後、該歩行者が前記所定姿勢であるか否かを判断することによって、前記対象歩行者を検出する検出部である
    注意喚起装置。
  4. 自車両の周囲に存在する歩行者に対して、該自車両の存在を注意喚起する注意喚起方法であって、
    前記自車両から周囲を撮影した周囲画像を取得する工程(S101)と、
    前記周囲画像の中から、手元を見ている所定姿勢の歩行者を対象歩行者として検出する工程(S107)と、
    前記対象歩行者の前記所定姿勢に基づいて、該対象歩行者が見ている手元位置を特定する工程(S113)と、
    前記自車両の周囲の前記手元位置に対応する箇所に向かってスポット光を照射する工程(S114)と
    を備える注意喚起方法。
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