JP2016224654A - 自律走行ロボット - Google Patents

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Shunichi Uematsu
峻一 植松
坪井 俊樹
Toshiki Tsuboi
俊樹 坪井
聡一 西村
Soichi Nishimura
聡一 西村
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Abstract

【課題】隆起地形や陥没地形において安定走行が可能であるとともに、傾斜面を走行する場合に転倒を防止し得る自律走行ロボットを提供する。【解決手段】自律走行ロボット(1A)は、フレーム(10)と、駆動輪(11)と、該駆動輪(11)の前後に設けられた前従動輪(12)および後従動輪(13)とを備えている。フレーム(10)に支持され、駆動輪(11)を揺動自在に支持するサスペンション機構(20)と、フレーム(10)の傾きを検知するジャイロセンサ(15)と、サスペンション機構(20)の可動域を規制する電磁ブレーキ(26)とが設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、自律走行ロボットに関するものであり、隆起地形や陥没地系において安定走行が可能であるとともに、傾斜面の走行時において転倒のリスクを低減する技術に関するものである。
近年、人間と活動空間を共有するロボットが各種発表されている。また、人間と活動空間を共有するに際して、人間と同程度の高さを有するロボットが多数提案されている。このような人間と同程度の高さを有するロボットの場合、ロボットの重心が高い位置に設計されることが多い。この結果、ロボットには急加速や急停止等に際して慣性力が高い重心位置に働くことになるので、強い慣性モーメントを受け易い。そのため、転倒のリスクが高く、安定走行が困難である場合がある。
そこで、位置制御に際して生じる慣性力を緩和する緩衝機構を設けて転倒リスクを低減しつつ安定走行するようなロボットが提案されている。具体的には、例えば特許文献1に開示された自律走行ロボットがある。
特許文献1に開示された自律走行ロボット100では、図11に示すように、車輪113を備える駆動部である移動機構部110の上面に設けられた平面からなる筐体ベース板111に対して、上部構造部である筐体部120が、リニアガイド101を介して平面移動可能に設けられている。そして、自律走行ロボット100が急発進または急停止した場合に、その慣性力を緩衝部材121・121が吸収することによって、自律走行ロボット100が転倒することを防止する構成を採用している。
特開2006−150537号公報(2006年6月15日公開)
上述したように、上記従来の特許文献1に開示された自律走行ロボット100の構成により、急発進または急停止する場合には、転倒の防止を図ることができる。しかし、隆起地形や陥没地形を通過する場合には、自律走行ロボット100の車輪113が上方または下方に変位する。その結果、自律走行ロボット100は傾き、転倒する危険があるので、隆起地形や陥没地形を安定して走行することが困難となる。
この隆起地形や陥没地形を安定走行させる方法として、例えば、本体と車輪との間にサスペンション機構を設けることが可能である。これにより、隆起地形や陥没地形を通過する場合において、地面の凹凸による車輪の上方または下方への変位量に対して本体の変位量をサスペンション機構にて減少させるという緩衝作用により、隆起地形や陥没地形を安定して走行することが可能になる。
ここで、サスペンション機構を設ける場合、例えばスイングアーム式のトレーリングアームを用いた構造にすることにより、構造が簡易で安価なサスペンション機構を実現することができる。
しかしながら、サスペンション機構としてスイングアーム式のトレーリングアームを用いた場合、以下の問題が生じる。
すなわち、自律走行ロボットが傾斜面を登坂する場合を考える。この場合、傾斜面の傾斜に追随して、自律走行ロボットが傾く。自律走行ロボットが傾くと、自律走行ロボットの荷重における、傾斜面と平行かつ後ろ向きの分力が作用する。このため、後ろへ転倒する方向に回転モーメントが働く。スイングアーム式のトレーリングアームを用いたサスペンション構造を有する自律走行ロボットの場合、サスペンションが後輪以外に備えられていると、サスペンションのバネが伸びる方向にスイングアームが回転することになる。その結果、自律走行ロボットが後ろへ転倒する方向への回転モーメントがさらに大きくなる。したがって、ロボットの許容転倒モーメントが減少してしまうという問題が生じる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、隆起地形や陥没地形において安定走行が可能であるとともに、傾斜面を走行する場合に転倒を防止し得る自律走行ロボットを提供することにある。
本発明の一態様における自律走行ロボットは、上記の課題を解決するために、基体と、駆動輪と、該駆動輪の前後に設けられた従動輪とを備えた自律走行ロボットにおいて、上記基体に支持され、上記駆動輪を揺動自在に支持するトレーリングアーム式サスペンションと、上記基体の傾きを検知するセンサと、上記センサによる基体の傾きが閾値を超えたときには上記トレーリングアーム式サスペンションの可動域を規制する可動域規制機構とが設けられていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、隆起地形や陥没地形において安定走行が可能であるとともに、傾斜面を走行する場合に転倒を防止し得る自律走行ロボットを提供するという効果を奏する。
本発明の実施形態1における自律走行ロボットの構成を示す側面断面図である。 上記自律走行ロボットの構成を示す底面図である。 上記自律走行ロボットが隆起地形を走行しているときにおける移動機構部を示す側面断面図である。 上記自律走行ロボットが陥没地形を走行しているときにおける移動機構部を示す側面断面図である。 上記自律走行ロボットが傾斜面を等速で登坂している様子を示す側面断面図である。 上記自律走行ロボットが傾斜面において、発進または加速した様子を示す側面断面図である。 本発明の実施形態2における自律走行ロボットの駆動機構部の構成を示す側面断面図である。 上記自律走行ロボットが傾斜面を走行しているときの様子を示す側面断面図である。 本発明の実施形態3における自律走行ロボットの駆動機構部の構成を示す側面断面図である。 本発明の実施形態4における自律走行ロボットが加速または減速するときにおける手順を示すフローチャートである。 従来の自律走行ロボットの構成を示す側面断面図である。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
(自律走行ロボットの構成)
本実施形態の自律走行ロボット1Aの構成について、図1〜図2に基づいて説明する。図1は、本実施形態における自律走行ロボット1Aの構成を示す側面断面図である。図2は、本実施形態の自律走行ロボット1Aの移動機構部5の構成を示す底面図である。尚、図1および図2においては、各図の右側を進行方向前方として説明する。
本実施形態の自律走行ロボット1Aは、図1および図2に示すように、外装部2および走行台車部3が組み付けられて構成されている。
外装部2は、自律走行ロボット1Aの外周部を覆うキャビネットにて構成されている。外装部2には、図示しないレーザーレンジファインダーと超音波センサが備わっており、これにより周囲の障害物を検出し、自律走行ロボット1Aは自律的な走行が可能となっている。また、自律走行ロボット1Aは、予め天井に設けられているランドマークを定期的に検出することにより、自己位置認識を行い、補正できるようになっている。
走行台車部3は、本体ユニット部4および移動機構部5を備えている。
本体ユニット部4は、後述するフレーム10の上部に固定されて設けられている。本体ユニット部4には、図示しないバッテリー、音声入手入出力部、制御基板等が搭載されている。
移動機構部5は、フレーム10と、サスペンション機構20・20と、駆動輪11・11と、前従動輪12・12と、後従動輪13・13と、駆動モータとしてのモータ14・14と、ジャイロセンサ15とを備えている。尚、本発明においては一対の構成物を、符号を用いて表す際に「・」を挟んで同じ符号を並べて記載する。上記の結果、本実施形態の自律走行ロボット1Aは、合計6輪の車輪を有している。
フレーム10は、基体としての役割を有しており、溶接されたフレームにて構成されている。
サスペンション機構20は、フレーム10と駆動輪11との間に設けられる。サスペンション機構20は、トレーリングアーム式サスペンションであり、シャフトホルダ21と、シャフト22と、第1トレーリングアームとしてのトレーリングアーム23と、スプリング24と、駆動輪取り付け部25と、可動域規制機構および回転停止機構としての電磁ブレーキ26とを備えている。
シャフトホルダ21は、フレーム10の前部における裏面つまり下側面に垂下して結合されている。シャフトホルダ21には、図示しないシャフトホルダ孔が穿設されている。そして、シャフトホルダ孔には、トレーリングアーム23・23の図示しないトレーリングアーム孔にされるシャフト22が貫通して設けられている。このため、トレーリングアーム孔とシャフトホルダ孔とは、同軸上の位置に配置されている。また、これにより、シャフトホルダ21は、シャフト22を保持し、シャフト22はトレーリングアーム孔を保持するようになっている。
また、シャフト22は、自律走行ロボット1Aの進行方向と鉛直方向とがなす面に対して垂直になるように配置されている。そして、この構成によって、トレーリングアーム23・23が、シャフト22を回転軸として、該シャフト22の回りに回転可能となっている。
トレーリングアーム23・23は、自律走行ロボット1Aの進行方向に対してシャフト22よりも後方に延設されている。
そして、トレーリングアーム23・23の後方部は、一端がフレーム10に連結しているスプリング24に連結されている。トレーリングアーム23・23の後端がスプリング24に連結していることにより、トレーリングアーム23・23は、シャフト22を回転軸として、揺動回転できるようになっている。
次に、トレーリングアーム23の中央部には、駆動輪取り付け部25が取り付けられている。駆動輪取り付け部25には、図示しない駆動輪取り付け部孔が穿設されている。駆動輪取り付け部孔には、駆動輪11に固定された駆動輪軸11aが回転可能に遊嵌されている。
また、駆動輪取り付け部25の上側には、駆動輪11を回転駆動させる動力源である駆動モータとしてのモータ14が搭載されている。このモータ14の駆動軸は、駆動輪軸11aに接続されている。
上記に構成によって、トレーリングアーム23はモータ14を支持し、モータ14は駆動輪軸11aを支持するようになっている。
駆動輪11の前方と後方とには、それぞれ一対の前従動輪12・12および後従動輪13・13がフレーム10に支持された状態で設けられている。すなわち、前従動輪12および後従動輪13は、水平面に対して平行な軸を中心に自在に回転するようになっており、自律走行ロボット1Aの移動に伴ってそれぞれ地面に接地して自在に動くようになっている。
電磁ブレーキ26は、シャフト22に設けられている。電磁ブレーキ26は、トレーリングアーム23の可動域を制御するためのものである。具体的には、電磁ブレーキ26は、電磁ブレーキ26は、シャフト22の回転を制御し、これにより、トレーリングアーム23が回転軸であるシャフト22の回りに回転する回転量を制御できるようになっている。
ジャイロセンサ15は、自律走行ロボット1Aの傾きを検知することができるセンサであり、フレーム10の上部に固定されて設けられている。ジャイロセンサ15は、自律走行ロボット1Aのピッチング方向の傾きを検知する。
また、本実施形態の自律走行ロボット1Aには、図1に示すように、制御部16が搭載されており、この制御部16は、自律走行ロボット1Aの駆動制御に関する一切の制御を行っている。本実施形態では、特に、制御部16には、第1判定部16aが設けられており、第1判定部16aは、ジャイロセンサ15にて検知した傾きによって転倒を生じさせる可能性があるか否かを判定するようになっている。
(隆起地形および陥没地形を走行しているときの自律走行ロボットの挙動)
自律走行ロボットが隆起地形または陥没地形を走行しているときにおける挙動について図3および図4に基づいて説明する。図3は、自律走行ロボット1Aが隆起地形を走行しているときにおける挙動を示す側面断面図である。また、図4は、自律走行ロボット1Aが陥没地形を走行しているときにおける挙動を示す側面断面図である。
自律走行ロボット1Aが隆起地形を走行しているとき、図3に示すように、サスペンション機構20のスプリング24が縮むことによって、トレーリングアーム23は、シャフト22を回転軸としてトレーリングアーム23の後方が上方へ移動する方向に回転する。これにより、駆動輪11がフレーム10に対して上方に移動し、安定して隆起地形を走行することができる。
一方で、自律走行ロボット1Aが陥没地形を走行しているとき、図4に示すように、サスペンション機構20のスプリング24が伸びることによって、トレーリングアーム23は、シャフト22を回転軸としてトレーリングアーム23の後方が下方へ移動する方向に回転する。これにより、駆動輪11がフレーム10に対して下方に移動することができるため、安定して隆起地形を走行することができる。
以上のように、本実施形態における自律走行ロボット1Aは、フレーム10と駆動輪11との間にサスペンション機構20が設けられているので、隆起地形や陥没地形を安定して走行することが可能になる。
(傾斜面を登坂しているときの自律走行ロボットの挙動)
次に、自律走行ロボット1Aが傾斜面を登坂しているときにおける挙動について図5および図6に基づいて説明する。図5は、自律走行ロボット1Aが傾斜面を等速で登坂している様子を示す側面断面図である。図6は、自律走行ロボット1Aが傾斜面において、発進または加速した様子を示す側面断面図である。
自律走行ロボット1Aが傾斜面を等速で登坂している場合には、図5に示すように、非傾斜面を等速で移動している場合と同様に、スプリング24は伸縮していない状態となっている。
次に、自律走行ロボット1Aが傾斜面において発進または加速すると、荷重配分が後従動輪13側に大きくなって、該後従動輪13を中心として外装部2が反時計回りに少し回転する。その結果、図6に示すように、スプリング24が伸び、トレーリングアーム23がシャフト22を回転軸としてトレーリングアーム23の前方が上方に回転する方向に回転する。この回転により、自律走行ロボット1Aの重心がさらに後方へ移動するので、自律走行ロボット1Aの許容転倒モーメントが減少し、自律走行ロボット1Aが転倒する可能性がさらに増大する。
ここで、本実施形態の自律走行ロボット1Aは、自律走行ロボット1Aの傾きを検知するためのジャイロセンサ15が設けられている。ジャイロセンサ15により、自律走行ロボット1Aのピッチング方向の傾きを検知し、制御部16の第1判定部16aでは、その傾きが、自律走行ロボット1Aが転倒する可能性のある傾きであるかどうかを判定する。第1判定部16aにて、自律走行ロボット1Aが転倒する可能性があると判断された場合に、制御部16は、電磁ブレーキ26を駆動させる。駆動した電磁ブレーキ26は、トレーリングアーム23の回転軸であるシャフト22の回転を停止させる。これにより、トレーリングアーム23が回転することを抑止する。その結果、トレーリングアーム23が回転することによる転倒する方向への回転モーメントの増大を抑制することができるので、自律走行ロボット1Aの許容転倒モーメントの減少を防ぐことができる。これにより、傾斜面においても、自律走行ロボット1Aは安定して走行することができるようになっている。
このように、本実施形態における自律走行ロボット1Aは、基体としてのフレーム10と駆動輪11と従動輪としての前従動輪12および後従動輪13とを備えている。そして、フレーム10に支持され、駆動輪11を揺動自在に支持するトレーリングアーム式サスペンションとしてのサスペンション機構20と、フレーム10の傾きを検知するセンサとしてのジャイロセンサ15と、ジャイロセンサ15による基体の傾きが閾値を超えたときにはサスペンション機構20の可動域を規制する可動域規制機構とが設けられている。
上記の構成によれば、駆動輪11とフレーム10との間に、サスペンション機構20が設けられている。これにより、自律走行ロボット1Aが隆起地形および陥没地形を走行する場合、サスペンション機構20の機能により、駆動輪11が地形の変化に追随して上下方向に移動することができる。これにより、自律走行ロボット1Aは、隆起地形および陥没地形を安定して走行することができる。
また、自律走行ロボット1Aは、傾斜面の走行時においては、サスペンション機構20によって、自律走行ロボット1Aが転倒する方向への回転モーメントが働く。そこで、フレーム10の傾きが転倒する傾きであることをジャイロセンサ15によって検知した場合は、可動域規制機構によってサスペンション機構20の可動域を規制する。この結果、サスペンション機構20による自律走行ロボット1Aが転倒する方向への回転モーメントを発生することを防ぐことができる。したがって、自律走行ロボット1Aが傾斜面を走行している場合において、転倒することを防止することができる。
また、本実施形態における自律走行ロボット1Aでは、サスペンション機構20は、中央では駆動輪11を支持し、一方の端部ではフレーム10に回転軸としてのシャフト22にて軸支され、シャフト22とは反対側の他方の端部ではスプリング24にてフレーム10に吊り下げられた第1トレーリングアームとしてのトレーリングアーム23を備えているとともに、可動域規制機構は、ジャイロセンサ15によるフレーム10の傾きが閾値を超えたときにはサスペンション機構20の可動域を規制すべく、トレーリングアーム23の一方の端部のシャフト22に向けられて、トレーリングアーム23の回転を停止させる回転停止機構としての電磁ブレーキ26にてなっている。
これにより、フレーム10の傾きが転倒する傾きであることをジャイロセンサ15によって検知した場合は、電磁ブレーキ26によってトレーリングアーム23の可動域を規制する。この結果、トレーリングアーム23による自律走行ロボット1Aが転倒する方向への回転モーメントを発生することを防ぐことができる。したがって、自律走行ロボット1Aが傾斜面を走行している場合において、転倒することを防止することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図7および図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
前記実施形態1における自律走行ロボット1Aでは、可動域規制機構は電磁ブレーキ26にて構成されていた。しかし、可動域規制機構は、必ずしも電磁ブレーキである必要はない。すなわち、本実施形態の自律走行ロボット1Bでは、図7に示すように、可動域規制機構はセンサとしてのジャイロセンサ15によるフレーム10の傾きが閾値を超えたときにはサスペンション機構20の可動域を規制すべく、スプリング24に設けられたスプリング長さ縮小部材としてのメカニカルストップ32にてなっている点が異なっている。
(自律走行ロボットの構成)
本実施形態の自律走行ロボット1Bの構成について、図7に基づいて説明する。図7は、本実施形態の自律走行ロボット1Bにおける走行台車部3の構成を示す側面断面図である。
自律走行ロボット1Bは、図7に示すように、可動域規制機構として、ロッド31と、メカニカルストップ32と、図示しないアクチュエータとを備えている。
ロッド31は、下端がトレーリングアーム23・23に穿設された長孔に遊嵌状態になるように結合されているとともに、上部では、フレーム10に穿設されたロッド用孔に遊嵌状態に貫通されている。ロッド31におけるフレーム10とトレーリングアーム23との間には、スプリング24が該ロッド31の外周を取り巻くように設けられている。
メカニカルストップ32は、ロッド31の下端に設けられている。メカニカルストップは、上記のトレーリングアーム23・23に穿設された長孔よりも大きい直方体にてなっている。なお、メカニカルストップ32の形状は、直方体に限られず、トレーリングアーム23・23に穿設された長孔よりも大きければ、どんな形状でも構わない。
アクチュエータは、ロッド31を昇降させるための機構である。
自律走行ロボット1Bは、非傾斜面、隆起地形、または陥没地形を走行している場合には、図7に示すように、メカニカルストップ32は、アクチュエータにより、トレーリングアーム23とは接触していない位置に配置される。そのため、スプリング24は伸縮できるようになっている。隆起地形または陥没地形を走行する場合には、スプリング24が収縮することにより、回転軸であるシャフト22を中心として回転することができる。これにより、自律走行ロボット1Bは、地形に追従して駆動輪11を上下方向に変位することができるようになっている。これにより、隆起地形及および陥没地形を安定して走行できるようになっている。
(傾斜面を登坂しているときの自律走行ロボットの挙動)
次に、自律走行ロボット1Bが傾斜面を登坂しているときにおける挙動について図8に基づいて説明する。図8は、自律走行ロボット1Bが傾斜面を登坂している様子を示す側面断面図である。
自律走行ロボット1Bは、図8に示すように、ジャイロセンサ15により、自律走行ロボット1Bの傾きを検知し、制御部16の第1判定部16aは、その傾きが、自律走行ロボット1Aが転倒する可能性のある傾きであるかどうかを判定する。第1判定部16aにて、自律走行ロボット1Aが転倒する可能性があると判断された場合に、アクチュエータにより、ロッド31を上昇させる。ロッド31が上昇すると、メカニカルストップ32がトレーリングアーム23に接触する。その結果、トレーリングアーム23は、シャフト22を回転軸としてトレーリングアーム23の前方が上方に回転する方向への回転を抑止される。これにより、トレーリングアーム23が回転することによる転倒する方向への回転モーメントの増大を抑制することができるので、自律走行ロボット1Bの許容転倒モーメントの減少を防ぐことができる。この結果、傾斜面においても、自律走行ロボット1Bは安定して走行することができるようになっている。
このように、本実施形態における自律走行ロボット1Bでは、サスペンション機構20は、中央では駆動輪11を支持し、一方の端部ではフレーム10にシャフト22にて軸支され、シャフト22とは反対側の他方の端部ではスプリング24にてフレーム10に吊り下げらえたトレーリングアーム23を備えている。また、可動域規制機構は、ジャイロセンサ15によるフレーム10の傾きが閾値を超えたときにはサスペンション機構20の可動域を規制すべく、スプリング24に設けられたスプリング長さ縮小部材としてのロッド31およびメカニカルストップ32にてなっている。
上記の構成によれば、フレーム10の傾きが転倒する傾きであることをジャイロセンサ15によって検知した場合は、ロッド31およびメカニカルストップ32によってトレーリングアーム23の可動域を規制する。この結果、トレーリングアーム23による自律走行ロボット1Bが転倒する方向への回転モーメントを発生することを防ぐことができる。したがって、自律走行ロボット1Bが傾斜面を走行している場合において、転倒することを防止することができる。
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態について、図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態における自律走行ロボット1Cは、サスペンション機構の構成が、前記実施形態1・2における自律走行ロボット1A・1Bと異なっている。
自律走行ロボット1Cの構成について、図9に基づいて説明する。図9は、自律走行ロボット1Cの構成を示す側面断面図である。
本実施形態における自律走行ロボット1Cのサスペンション機構20は、シャフトホルダ21と、シャフト22と、第2トレーリングアームとしてのトレーリングアーム23と、駆動輪取り付け部25と、可動域規制機構としてのトルクモータ41とを備えている。
トルクモータ41は、シャフト22に設けられている。トルクモータ41は、励磁トルクの調整により、トレーリングアーム23の回転軸であるシャフト22に動力を伝えるモータである。トルクモータ41は、励磁トルクの調整により、シャフト22の回転を調整する。これにより、トレーリングアーム23の回転を制御することができるようになっている。
また、トルクモータ41は、アブソリュートタイプのモータであり、トルクモータ41には図示しないエンコーダが設けられている。エンコーダは、トルクモータ41の電磁トルクの調整量を記憶することができるようになっている。これにより、自律走行ロボット1Cの走行状況に対応して、トルクモータ41の電磁トルクを調整することができる。つまり、トレーリングアーム23の可動域を調整できる。
自律走行ロボット1Cは、非傾斜面、隆起地形、または陥没地形を走行している場合には、トルクモータ41の励磁トルクを調整するにより、トレーリングアーム23の回転軸であるシャフト22は回転できるようになっている。これにより、自律走行ロボット1Cは、地形に追従して駆動輪11を上下方向に変位することができるようになっている。その結果、隆起地形及および陥没地形を安定して走行できるようになっている。
次に、自律走行ロボット1Cは、傾斜面を登坂している場合には、トルクモータ41を調整することにより、トレーリングアーム23の回転軸であるシャフト22が回転できないようになっている。その結果、トレーリングアーム23は、シャフト22を回転軸としてトレーリングアーム23の前方が上方に回転する方向への回転を抑止される。これにより、トレーリングアーム23が回転することによる転倒する方向への回転モーメントの増大を抑制することができるので、自律走行ロボット1Cの許容転倒モーメントの減少を防ぐことができる。この結果、傾斜面においても、自律走行ロボット1Cは安定して走行することができるようになっている。
このように、本実施形態における自律走行ロボット1Cでは、サスペンション機構20は、中央では駆動輪11を支持し、一方の端部ではフレーム10に支持されかつ励磁トルクを調整可能なトルクモータ41に揺動可能に軸支され、他方の端部は自由端となっている第2トレーリングアームとしてのトレーリングアーム23を備えている。また、可動域規制機構は、ジャイロセンサ15によるフレーム10の傾きが閾値を超えたときにはサスペンション機構20の可動域を規制すべく、トレーリングアーム23の揺動を停止するようにトルクモータ41の励磁トルクを調整させる制御部16を備えている。
上記の構成によれば、フレーム10の傾きが転倒する傾きであることをジャイロセンサ15によって検知した場合は、トルクモータ41の励磁トルクを調整することによってトレーリングアーム23の可動域を規制する。この結果、トレーリングアーム23による自律走行ロボット1Cが転倒する方向への回転モーメントを発生することを防ぐことができる。したがって、自律走行ロボット1Cが傾斜面を走行している場合において、転倒することを防止することができる。
〔実施形態4〕
本発明のさらに他の実施形態について、図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態における自律走行ロボット1Dは、トレーリングアームの可動域を規制するかどうかを判定する判定部が設けられている点が、前記実施形態1〜3における自律走行ロボット1A・1B・1Cと異なっている。
自律走行ロボット1Dの動作について、図10に基づいて説明する。図10は、自律走行ロボット1Dが加速または減速するときにおける手順を示すフローチャートである。
まず、自律走行ロボット1Dは、図10に示すように、加速または減速を行う際に、駆動輪11を駆動させるモータ14に対して、どれくらいの回転数で駆動輪11を駆動させるかの指令を制御部16から送られる(S1)。つまり、制御予定回転数が制御部16からモータ14に送られる。
次いで、駆動輪11の回転数が変化するすると、自律走行ロボット1Dは加速または減速することになる。自律走行ロボット1Dが加速または減速すると、加速または減速の度合いに応じた慣性力が自律走行ロボット1Dに働く。この慣性力により、自律走行ロボット1Dには回転モーメントが働き、自律走行ロボット1Dが転倒する可能性が生じる。
ここで、自律走行ロボット1Dには、制御部16に判定部としての第2判定部16bが設けられている。第2判定部16bは、上記の制御予定回転数によって、自律走行ロボット1Dが転倒する可能性があるか否かを判定する(S2)。
第2判定部16bによって、上記の制御予定回転数によって、自律走行ロボット1Dが転倒する可能性がないと判定された場合、可動域規制機構を駆動せず、トレーリングアーム23の回転を抑制しない(S3)。
一方で、第2判定部16bによって、上記の制御予定回転数によって、自律走行ロボット1Dが転倒する可能性があると判定された場合、可動域規制機構を駆動し、トレーリングアーム23の回転を抑制する(S4)。
以上のように、自律走行ロボット1Dには判定部が設けられていることにより、自律走行ロボット1Dが加速または減速を行う場合に、自律走行ロボット1Dが転倒することを防止することができる。
このように、本実施形態における自律走行ロボット1Dでは、駆動輪11のシャフト22には、駆動輪11を回転させる駆動モータとしてのモータ14が設けられている。そして、加減速を行うに際してのモータ14への制御予定回転数が、転倒を生じさせる可能性があるか否かを判定する判定部としての第2判定部16bが設けられ、可動域規制機構としての前記電磁ブレーキ26、ロッド31およびメカニカルストップ32、またはトルクモータ41は、第2判定部16bによりモータ14への制御予定回転数が転倒を生じさせる可能性があると判断された場合に、ジャイロセンサ15によるフレーム10の傾きが閾値を超えたときにはサスペンション機構20の可動域を規制する。
上記の構成によれば、自律走行ロボット1Dが加速または減速を行う場合に、自律走行ロボット1Dが転倒することを防止することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1における自律走行ロボット1A〜1Dは、基体(フレーム10)と駆動輪11と従動輪(前従動輪12、後従動輪13)とを備えた自律走行ロボットにおいて、上記基体(フレーム10)に支持され、上記駆動輪11を揺動自在に支持するトレーリングアーム式サスペンション(サスペンション機構20)と、上記基体(フレーム10)の傾きを検知するセンサ(ジャイロセンサ15)と、上記センサ(ジャイロセンサ15)による基体の傾きが閾値を超えたときには上記トレーリングアーム式サスペンション(サスペンション機構20)の可動域を規制する可動域規制機構(電磁ブレーキ26、ロッド31、メカニカルストップ32、トルクモータ41)とが設けられていることを特徴としている。
上記の発明によれば、駆動輪と基体との間に、トレーリング式のサスペンションが設けられている。これにより、自律走行ロボットが隆起地形および陥没地形を走行する場合、トレーリングアーム式サスペンションの機能により、駆動輪が地形の変化に追随して上下方向に移動することができる。これにより、自律走行ロボットは、隆起地形および陥没地形を安定して走行することができる。
また、自律走行ロボットは、傾斜面の走行時においては、トレーリングアーム式サスペンションによって、自律走行ロボットが転倒する方向への回転モーメントが働く。そこで、基体の傾きが転倒する傾きであることをセンサによって検知した場合は、可動域規制機構によってトレーリングアーム式サスペンションの可動域を規制する。この結果、トレーリングアーム式サスペンションによる自律走行ロボットが転倒する方向への回転モーメントを発生することを防ぐことができる。したがって、自律走行ロボットが傾斜面を走行している場合において、転倒することを防止することができる。
本発明の態様2における自律走行ロボット1Aは、上記態様1における自律走行ロボットにおいて、前記トレーリングアーム式サスペンション(サスペンション機構20)は、中央では駆動輪11を支持し、一方の端部では上記基体(フレーム10)に回転軸(シャフト22)にて軸支され、上記回転軸(シャフト22)とは反対側の他方の端部ではスプリング24にて上記基体(フレーム10)に吊り下げられた第1トレーリングアーム(トレーリングアーム23)を備えているとともに、前記可動域規制機構は、前記センサ(ジャイロセンサ15)による基体(フレーム10)の傾きが閾値を超えたときには上記トレーリングアーム式サスペンション(サスペンション機構20)の可動域を規制すべく、上記第1トレーリングアーム(トレーリングアーム23)の一方の端部の回転軸(シャフト22)に向けられて、該第1トレーリングアーム(トレーリングアーム23)の回転を停止させる回転停止機構(電磁ブレーキ26)にてなっていることが好ましい。
上記の構成によれば、基体の傾きが転倒する傾きであることをセンサによって検知した場合は、回転停止機構によって第1トレーリングアームの可動域を規制する。この結果、トレーリングアーム式サスペンションによる自律走行ロボットが転倒する方向への回転モーメントを発生することを防ぐことができる。したがって、自律走行ロボットが傾斜面を走行している場合において、転倒することを防止することができる。
本発明の態様3における自律走行ロボット1Bは、上記態様1における自律走行ロボットにおいて、前記トレーリングアーム式サスペンション(サスペンション機構20)は、中央では駆動輪11を支持し、一方の端部では上記基体(フレーム10)に回転軸(シャフト22)にて軸支され、上記回転軸(シャフト22)とは反対側の他方の端部ではスプリング24にて上記基体(フレーム10)に吊り下げらえた第1トレーリングアーム(トレーリングアーム23)を備えているとともに、前記可動域規制機構は、前記センサ(ジャイロセンサ15)による基体(フレーム10)の傾きが閾値を超えたときには上記トレーリングアーム式サスペンション(サスペンション機構20)の可動域を規制すべく、上記スプリング24に設けられたスプリング長さ縮小部材(ロッド31、メカニカルストップ32)にてなっていてもよい。
上記の構成によれば、基体の傾きが転倒する傾きであることをセンサによって検知した場合は、スプリング長さ縮小部材によって第1トレーリングアームの可動域を規制する。この結果、トレーリングアーム式サスペンションによる自律走行ロボットが転倒する方向への回転モーメントを発生することを防ぐことができる。したがって、自律走行ロボットが傾斜面を走行している場合において、転倒することを防止することができる。
本発明の態様4における自律走行ロボット1Cは、上記態様1における自律走行ロボットにおいて、前記トレーリングアーム式サスペンション(サスペンション機構20)は、中央では駆動輪11を支持し、一方の端部では上記基体(フレーム10)に支持されかつ励磁トルクを調整可能なトルクモータ41に揺動可能に軸支され、他方の端部は自由端となっている第2トレーリングアーム(トレーリングアーム23)を備えているとともに、前記可動域規制機構は、前記センサ(ジャイロセンサ15)による基体(フレーム10)の傾きが閾値を超えたときには上記トレーリングアーム式サスペンション(サスペンション機構20)の可動域を規制すべく、第2トレーリングアーム(トレーリングアーム23)の揺動を停止するように上記トルクモータ41の励磁トルクを調整させる制御部16を備えているとすることができる。
上記の構成によれば、基体の傾きが転倒する傾きであることをセンサによって検知した場合は、トルクモータの励磁トルクを調整することによって第2トレーリングアームの可動域を規制する。この結果、トレーリングアーム式サスペンションによる自律走行ロボットが転倒する方向への回転モーメントを発生することを防ぐことができる。したがって、自律走行ロボットが傾斜面を走行している場合において、転倒することを防止することができる。
本発明の態様5における自律走行ロボット1Dは、上記態様1〜4における自律走行ロボットにおいて、前記駆動輪11の回転軸(シャフト22)には、駆動輪11を回転させる駆動モータ(モータ14)が設けられているとともに、加減速を行うに際しての駆動モータ(モータ14)への制御予定回転数が、転倒を生じさせる可能性があるか否かを判定する判定部(第2判定部16b)が設けられ、前記可動域規制機構(電磁ブレーキ26、ロッド31、メカニカルストップ32、トルクモータ41)は、上記判定部(第2判定部16b)により上記駆動モータ(モータ14)への制御予定回転数が転倒を生じさせる可能性があると判断された場合に、上記センサ(ジャイロセンサ15)による基体(フレーム10)の傾きが閾値を超えたときには上記トレーリングアーム式サスペンション(サスペンション機構20)の可動域を規制する構成であることが好ましい。
上記の構成によれば、自律走行ロボットが加速または減速する場合に発生する回転モーメントが、自律走行ロボットを転倒させる可能性があるか否かを判定する判定部が設けられている。そして、回転モーメントが、自律走行ロボットを転倒させる可能性があると判定した場合には、可動域規制機構がトレーリングアーム式サスペンションの可動域を規制することができるようになっている。その結果、自律走行ロボットが加速または減速を行う場合に、自律走行ロボットが転倒することを防止することができる。
本発明の態様6における自律走行ロボット1A〜1Dは、上記態様1〜5における自律走行ロボットにおいて、前記センサは、ジャイロセンサ15であることが好ましい。
上記の構成によると、ジャイロセンサによって、基体の傾きをより的確に検知することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、隆起地形や陥没地系において安定走行が可能であるとともに、傾斜面の走行時において転倒するリスクを低減した自律走行ロボットに利用することができる。例えば、美術館、空港等の各種商業施設等の屋内での走行に利用することができる。
1A〜1D 自律走行ロボット
10 フレーム(基体)
11 駆動輪
12 前従動輪(従動輪)
13 後従動輪(従動輪)
14 モータ(駆動モータ)
15 ジャイロセンサ(センサ)
16 制御部
16a 第1判定部
16b 第2判定部(判定部)
20 サスペンション機構(トレーリングアーム式サスペンション)
22 シャフト
23 トレーリングアーム(第1トレーリングアーム、第2トレーリングアーム )
24 スプリング
26 電磁ブレーキ(可動域規制機構、回転停止機構)
31 ロッド(スプリング長さ縮小部材)
32 メカニカルストップ(スプリング長さ縮小部材)
41 トルクモータ

Claims (6)

  1. 基体と、駆動輪と、該駆動輪の前後に設けられた従動輪とを備えた自律走行ロボットにおいて、
    上記基体に支持され、上記駆動輪を揺動自在に支持するトレーリングアーム式サスペンションと、
    上記基体の傾きを検知するセンサと、
    上記センサによる基体の傾きが閾値を超えたときには上記トレーリングアーム式サスペンションの可動域を規制する可動域規制機構とが設けられていることを特徴とする自律走行ロボット。
  2. 前記トレーリングアーム式サスペンションは、中央では駆動輪を支持し、一方の端部では上記基体に回転軸にて軸支され、上記回転軸とは反対側の他方の端部ではスプリングにて上記基体に吊り下げられた第1トレーリングアームを備えているとともに、
    前記可動域規制機構は、前記センサによる基体の傾きが閾値を超えたときには上記トレーリングアーム式サスペンションの可動域を規制すべく、上記第1トレーリングアームの一方の端部の回転軸に向けられて、該第1トレーリングアームの回転を停止させる回転停止機構にてなっていることを特徴とする請求項1に記載の自律走行ロボット。
  3. 前記トレーリングアーム式サスペンションは、中央では駆動輪を支持し、一方の端部では上記基体に回転軸にて軸支され、上記回転軸とは反対側の他方の端部ではスプリングにて上記基体に吊り下げらえた第1トレーリングアームを備えているとともに、
    前記可動域規制機構は、前記センサによる基体の傾きが閾値を超えたときには上記トレーリングアーム式サスペンションの可動域を規制すべく、上記スプリングに設けられたスプリング長さ縮小部材にてなっていることを特徴とする請求項1に記載の自律走行ロボット。
  4. 前記トレーリングアーム式サスペンションは、中央では駆動輪を支持し、一方の端部では上記基体に支持されかつ励磁トルクを調整可能なトルクモータに揺動可能に軸支され、他方の端部は自由端となっている第2トレーリングアームを備えているとともに、
    前記可動域規制機構は、前記センサによる基体の傾きが閾値を超えたときには上記トレーリングアーム式サスペンションの可動域を規制すべく、第2トレーリングアームの揺動を停止するように上記トルクモータの励磁トルクを調整させる制御部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の自律走行ロボット。
  5. 前記駆動輪の回転軸には、駆動輪を回転させる駆動モータが設けられているとともに、
    加減速を行うに際しての駆動モータへの制御予定回転数が、転倒を生じさせる可能性があるか否かを判定する判定部が設けられ、
    前記可動域規制機構は、上記判定部により上記駆動モータへの制御予定回転数が転倒を生じさせる可能性があると判断された場合に、上記センサによる基体の傾きが閾値を超えたときには上記トレーリングアーム式サスペンションの可動域を規制することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自律走行ロボット。
  6. 前記センサは、ジャイロセンサであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の自律走行ロボット。
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