JP2016223775A - pH測定装置およびpH測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】pH測定装置を備えた設備の稼働率を向上させることができるpH測定装置およびその測定方法を提供する。
【解決手段】共沈タンク7から廃液を取り出すサンプリングライン3には、一対のpH計用ポット8A,8Bを並列に配設する。サンプリングライン3にはサンプリングライン流入側制御弁12と、ポット入口制御弁13A、13Bと、ポット出口制御弁14A,14Bを設け、各pH計用ポット内にはそれぞれpH計21A,21Bを設ける。また、サンプリングライン3の全体と区間ごとの洗浄を行う洗浄液ライン4を設ける。これにより、一対のpH計用ポットの切換えを行うことができ、サンプリングライン3の全体や区間ごとの洗浄が行える。
【選択図】図1
【解決手段】共沈タンク7から廃液を取り出すサンプリングライン3には、一対のpH計用ポット8A,8Bを並列に配設する。サンプリングライン3にはサンプリングライン流入側制御弁12と、ポット入口制御弁13A、13Bと、ポット出口制御弁14A,14Bを設け、各pH計用ポット内にはそれぞれpH計21A,21Bを設ける。また、サンプリングライン3の全体と区間ごとの洗浄を行う洗浄液ライン4を設ける。これにより、一対のpH計用ポットの切換えを行うことができ、サンプリングライン3の全体や区間ごとの洗浄が行える。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、流体、特に沈降性スラリ状流体のpH測定装置およびpH測定方法に関する。
不純物を含む流体(以下においては、廃液として称する。)をろ過する手段の一つとして、廃液に薬液を注入し、不純物を共沈させる方法がある。不純物を共沈させるためには、薬液を注入する前に廃液のpH(potential hydrogen)値を一定値以内に制御する必要がある。そこで、廃液のpHを測定し、測定したpHに基づいてpH調整薬液の注入量を制御することで、廃液のpH値を一定値以内の値にすることができる。
pH測定において、pH測定箇所で直接廃液のpHを測定することが困難な場合には、廃液の通水ラインにサンプリングラインを別途配設して、サンプリングラインで取り出した廃液を用いてpHを測定する方法が取られている。
例えば、測定箇所での廃液の流速が速いため、pH計の測定レンジを超えている場合や、廃液の放射線量が高い等の理由から、廃液の通水ライン近傍での測定作業を避けたい場合などでは、通水ラインにサンプリングラインを併設して、流速を遅くした測定箇所や放射線からの影響を少なくした測定箇所に廃液を導き、これらの測定箇所で廃液のpHを測定している。そして、測定したpHを基にして、pH調整薬液を注入するポンプの出力を調整することで、廃液のpH値を制御している。
図10には、従来のpH測定装置60におけるサンプリングライン54の構成例を示している。従来のサンプリングライン54は、共沈タンク7に接続した構成になっており、共沈タンク7内の廃液27をサンプリングして取り出すことができる。そして、取り出した廃液27のpHを測定し、測定後の廃液27を共沈タンク7に戻すことができる構成になっている。
サンプリングライン54には、共沈タンク7側から下流側に向かって順番にサンプリングライン流入側制御弁12、サンプリングラインポンプ10、サンプリングライン流量計18、サンプリングライン流量調整弁15、pH計21、サンプリングライン流出側制御弁52が配設されている。サンプリングライン流出側制御弁52の下流側ではサンプリングライン54は、共沈タンク7に接続している。即ち、サンプリングライン54は、共沈タンク7をループ状に配設した構成になっている。
また、サンプリングライン流量調整弁15およびpH計21を配設したラインをバイパスする形でバイパスライン51が配設されており、バイパスライン51には、バイパス流量調整弁53が配設されている。
共沈タンク7には、pH調整薬液ライン6と廃液27から不純物を共沈させるための薬液注入ライン32が接続しており、pH調整薬液ライン6は、pH調整薬液30を貯蔵したpH調整薬液タンク29に接続している。また、薬液注入ライン32は、図示せぬ薬液貯蔵タンクに接続している。
pH調整薬液タンク29内のpH調整薬液30は、pH調整薬液ライン6に配設したpH調整薬液ポンプ31によって取り出すことができ、pH調整薬液ポンプ31から吐出するpH調整薬液30の吐出量は、pH計21で測定した廃液27のpH値を基にして制御される。
また、共沈タンク7内には、攪拌機19が配設されており、攪拌機19を作動させることによって、共沈タンク7内の廃液27を撹拌させることができる。
また、共沈タンク7内には、攪拌機19が配設されており、攪拌機19を作動させることによって、共沈タンク7内の廃液27を撹拌させることができる。
サンプリングライン流入側制御弁12とサンプリングラインポンプ10との間のサンプリングライン54には、洗浄液28を貯蔵した洗浄液タンク9が洗浄液ライン55を介して接続している。洗浄液ライン55には、洗浄液タンク9側から順番に洗浄液ポンプ11と洗浄液制御弁16が配設されている。
以上のように構成されており、廃液流入ライン1より流入した廃液27は、共沈タンク7内に貯蔵されるとともに、貯蔵された一部の廃液27は、サンプリングラインポンプ10によって共沈タンク7からpH測定のため取り出される。
サンプリングライン54に流入した廃液27は、サンプリングラインポンプ10、サンプリングライン流量調整弁15を経由して、pH計21によって廃液27のpH測定が行われる。測定されたpH値によってpH調整薬液ポンプ31が制御され、共沈タンク7に注入されるpH調整薬液30の注入量を制御することができる。
以上の方法により、共沈タンク7内における廃液27のpH値は一定値以内に制御され、薬液注入ライン32から注入された薬液によって廃液27から不純物が共沈する。共沈タンク7内で不純物を共沈させた廃液27は、廃液排出ライン2により排出される。
ところで、廃液27が沈降性スラリ状流体である場合には、廃液27から沈降物(スラッジ)が、サンプリングライン54の配管内に滞留し、配管の管路径を狭めるとともに、最悪の場合には配管を閉塞してしまう。そこで、上述したpH測定装置では、洗浄液タンク9をサンプリングライン54の配管に接続しておき、配管に詰りが生じた際には、洗浄液タンク9から洗浄液を配管内に供給して、洗浄を行い配管の詰りを除去している。
サンプリングライン54に用いられたものではないが、配管の詰りを除去する方法としては、例えば、スラリー配管澱み防止方法およびその装置(特許文献1参照)において提案されている。
配管内に詰りが生じると、サンプリングライン54内での廃液27の流量低下を引き起こすことになり、配管の詰りが進行すると、最終的には配管が閉塞してしまう。そして、サンプリングライン54において管内の流量が低下した際には、その都度サンプリングライン流量調整弁15およびバイパス流量調整弁53の開度を調整して、pH計21を配設した部位での流量を確保している。
しかし、サンプリングライン流量調整弁15およびバイパス流量調整弁53の開度調整作業は、原子力発電所等の場所のように廃液の放射線量が高い場合では、作業員の被ばく量増加につながることになる。
また、サンプリングライン54において、サンプリングライン54内を流れる廃液27の流量確保ができない状態にまで配管内の詰りが進行した場合には、サンプリングライン流量調整弁15およびバイパス流量調整弁53の開度調整による対処では対応することができなくなる。この場合には、サンプリングライン流入側制御弁12を全閉状態にして、洗浄液ライン55に配設された洗浄液制御弁16を全開状態にして、洗浄液28を洗浄液タンク9からサンプリングライン3に供給して、配管内の洗浄作業を行うことになる。
しかし、サンプリングライン3の洗浄を行うためには、pH計21によるpH測定を中断することになり、廃液27のpH値を制御することができなくなる。そのため、配管の洗浄を行う度ごとに、pH測定装置60を備えた設備の運転を一時的に停止することが余儀なくされ、設備の稼働率低下の要因となっていた。
また、特許文献1に記載された発明では、所定の箇所に液体を注入する方法になっているため、特許文献1に記載された発明をpH測定装置60のサンプリングライン54に適用した場合、サンプリングライン54内を流れる廃液27のpH値と、共沈タンク7内に貯蔵されている廃液27のpH値との間に相違が発生してしまう可能性があり、サンプリングライン54に適した方法とはいえない。
また、サンプリングライン54内に沈降物(スラッジ)が溜まらないような速度まで、サンプリングライン54内での廃液27の流速を増加させる方法も考えられるが、pH計21の測定レンジは一定流速以下で測定することが定められているため、流速を増加させる方法を採用することができない。このため、従来のpH測定するためのサンプリングライン54では、サンプリングラインポンプ10の出力を高めて、廃液27の流速を増加させることもできない。
本発明に係る実施形態は、上述した課題を解決するためになされたものであり、例えばpH測定装置を備えた設備の連続運転を停止させる必要を少なくすることで、pH測定装置を用いた設備の稼働率を向上させることのできるpH測定装置およびpH測定方法の提供を目的としている。
本発明の実施形態に係るpH測定装置は、流体を取り出すサンプリングラインと、前記サンプリングラインに並列に配設された複数のpH計用ポットと、
前記各pH計用ポットの上流側における前記サンプリングラインに配設されたサンプリングライン流入側制御弁と、前記サンプリングライン流入側制御弁と前記各pH計用ポットのポット入口との間の前記サンプリングラインにそれぞれ配設されたポット入口制御弁と、前記各pH計用ポットのポット出口の下流側の前記サンプリングラインにそれぞれ配設されたポット出口制御弁と、前記各pH計用ポット内にそれぞれ配設されて前記pH計用ポット内の前記流体のpH値を測定するpH計と、を備えたことを特徴とする。
前記各pH計用ポットの上流側における前記サンプリングラインに配設されたサンプリングライン流入側制御弁と、前記サンプリングライン流入側制御弁と前記各pH計用ポットのポット入口との間の前記サンプリングラインにそれぞれ配設されたポット入口制御弁と、前記各pH計用ポットのポット出口の下流側の前記サンプリングラインにそれぞれ配設されたポット出口制御弁と、前記各pH計用ポット内にそれぞれ配設されて前記pH計用ポット内の前記流体のpH値を測定するpH計と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の実施形態に係るpH測定方法は、上記のpH測定装置を用い、前記各pH計用ポットを選択的に使用してpH測定を行うことを特徴とする。
本発明の実施形態によって、pH測定装置を備えた設備の稼働率を向上させることができる。
以下、本発明に係るpH測定装置及びpH測定方法の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下では、図1〜図9で示した構成を用いて説明を行うが、サンプリングラインと洗浄液ラインの構成以外は、全体的な構成として図10に示した構成と同様の構成になっているので、部材符号としては、図10で用いたと同様の部材に関しては、同じ部材符号をそのまま使用している。また、同じ部材符号を用いた構成については、重複する説明を省略している箇所がある。
なお、以下では、図1〜図9で示した構成を用いて説明を行うが、サンプリングラインと洗浄液ラインの構成以外は、全体的な構成として図10に示した構成と同様の構成になっているので、部材符号としては、図10で用いたと同様の部材に関しては、同じ部材符号をそのまま使用している。また、同じ部材符号を用いた構成については、重複する説明を省略している箇所がある。
[実施形態1]
(構成)
図1、2、3を用いて、実施形態1に係るpH測定装置40の構成を説明する。図1は実施形態1に係るpH測定装置40を備えた設備の概略系統図を示している。
(構成)
図1、2、3を用いて、実施形態1に係るpH測定装置40の構成を説明する。図1は実施形態1に係るpH測定装置40を備えた設備の概略系統図を示している。
廃液27から不純物を共沈させる共沈タンク7には、廃液27が供給される廃液流入ライン1、不純物を共沈した廃液27を共沈タンク7から外部に排出する廃液排出ライン2がそれぞれ接続している。また共沈タンク7には、不純物を共沈させるための薬液を供給する薬液注入ライン32と、共沈タンク7内における廃液27のpH値を調整するためのpH調整薬液30を供給するpH調整薬液ライン6がそれぞれ接続している。
pH調整薬液ライン6は、pH調整薬液30を貯蔵したpH調整薬液タンク29に接続しており、pH調整薬液ポンプ31を配設している。pH調整薬液ポンプ31は、後述するpH計21A、21Bにおける測定値に基づいて、pH調整薬液タンク29から共沈タンク7に供給するpH調整薬液30の流量を制御する。
共沈タンク7内には、攪拌機19が設けられており、攪拌機19の作動によって、共沈タンク7内の廃液27を撹拌することや、共沈タンク7内に注入されたpH調整薬液30、不純物を共沈させるための薬液を廃液27と混合させることができる。また、共沈タンク7には、サンプリングライン3が接続されており、共沈タンク7内の廃液27をサンプリングして取り出すことができる。
サンプリングライン3には、並列に一対のpH計用ポット8A、8Bが配設されている。サンプリングライン3に設けた分岐部38、すなわち一対のpH計用ポット8A、8Bの上流側における分岐部38からは、一対の第1配管35が分岐しており、各第1配管35は、それぞれpH計用ポット8A、8Bのポット入口22A、22Bに接続している。
また、一対のpH計用ポット8A、8Bのポット出口23A、23Bには、それぞれ第2配管36が接続しており、各第2配管36は合流部39において合流している。一対の第1配管35及び一対の第2配管36は、それぞれサンプリングライン3における構成の一部であるが、分岐部38と一対のpH計用ポット8A、8Bとの間の区間、及び一対のpH計用ポット8A、8Bと合流部39との間の区間をそれぞれ特定するため、第1配管35及び第2配管36として記載している。
サンプリングライン3における合流部39の下流側は、共沈タンク7に接続している。このように、サンプリングライン3は、共沈タンク7に対してループ状に接続した配置構成になっている。サンプリングライン3における共沈タンク7と分岐部38との間には、サンプリングライン流入側制御弁12を配設しており、各第1配管35には、それぞれポット入口制御弁13A、13Bを配設している。また、各第2配管36には、それぞれポット出口制御弁14A、14Bを配設している。
ポット入口制御弁13Aとポット出口制御弁14Aを同時に開閉制御したり、あるいはポット入口制御弁13Bとポット出口制御弁14Bを同時に開閉制御することで、廃液27を選択的にpH計用ポット8AまたはpH計用ポット8Bに注入することができる。
合流部39の下流側におけるサンプリングライン3には、合流部39から下流側に向かってサンプリングラインポンプ10、サンプリングライン流量計18、サンプリングライン流量調整弁15を配設している。
一対のpH計用ポット8A、8Bはそれぞれ同様の構成になっているので、以下の説明においては、特別に断らない限りpH計用ポット8Aの構成を代表させて説明していくことにする。そして、pH計用ポット8Bの構成は、pH計用ポット8Aの構成における符号の末尾に付したAの代わりにBを付すことで読み替えることができる。
また、以下において、実施形態1〜実施形態4に関してpH計用ポット8の構成図2〜図9を用いて、pH計用ポット8の構成について説明を行うにあたっては、符号の末尾に付したA、Bの記載は省略している。
図1に示すように、pH計用ポット8Aには、サンプリングライン3の第1配管35に接続したポット入口22Aと第2配管36に接続したポット出口23Aが形成されている。また、pH計用ポット8Aには、ベント弁20A及びpH計21Aが設けられている。pH計21A、21Bによって、pH計用ポット8A、8Bに注入した廃液27のpH値を測定することができる。ベント弁20によって、pH計用ポット8A、8B内の内圧を調整することができる。
pH計用ポット8Aの下部には、ドレン制御弁17Aを備えたドレンライン5が接続しており、ドレンライン5の下流側は、共沈タンク7に接続している。ドレンライン5は、一対のpH計用ポット8A、8Bにそれぞれ接続した構成になっている。
サンプリングライン流入側制御弁12と各pH計用ポット8A、8Bとの間の配管を洗浄するため、洗浄液28を貯蔵した洗浄液タンク9が設けられている。洗浄液タンク9は、洗浄液ライン4に接続しており、洗浄液ライン4には、洗浄液ポンプ11が配設されている。
洗浄液ライン4における洗浄液ポンプ11の下流側は三方に分岐しており、分岐部38と各ポット入口制御弁13A、13Bとの間の配管、及び各ポット入口制御弁13A、13Bと各pH計用ポット8A、8Bとの間の配管にそれぞれ接続している。また、三方に分岐した洗浄液ライン4には、それぞれ洗浄液制御弁16、16A、16Bが配設されている。
(pH計用ポットの構成)
図2、図3を用いて、pH計用ポット8A、8Bの構成について説明する。
なお、上述したようにpH計用ポット8A、8Bは同様の構成になっているので、実施形態1〜実施形態4に関して図2〜図9を用いて、pH計用ポット8の構成について説明を行うにあたっては、符号の末尾に付したA、Bの記載は省略している。
図2、図3を用いて、pH計用ポット8A、8Bの構成について説明する。
なお、上述したようにpH計用ポット8A、8Bは同様の構成になっているので、実施形態1〜実施形態4に関して図2〜図9を用いて、pH計用ポット8の構成について説明を行うにあたっては、符号の末尾に付したA、Bの記載は省略している。
図2、図3に示すように、pH計用ポット8は円筒形の形状に構成されており、ポット入口22はpH計用ポット8の下部位置に形成され、ポット出口23はpH計用ポット8の上部位置に形成されている。
第1配管35からpH計用ポット8内に流入した廃液27(図1参照)は、ポット入口22から矢印で示すように放射状に広がる。そこで、第1配管35の長手方向に沿った主要な流れによって、pH計用ポット8内では旋回流が発生し、この旋回流はpH計用ポット8内を撹拌させながら、ポット出口23から排出される。
なお、本発明では、ポット入口22からpH計用ポット8内に流入した廃液27の流れにおいて、層流となって流入する流れを主要な流れとして定義し、層流の流れる方向を廃液27の流れにおける主要な流れ方向として定義している。そして、pH計用ポット8内の主要な流れを符号24で示している。
このように、pH計用ポット8内で旋回流を発生させるように、第1配管35からpH計用ポット8内に流入する流入角度が所定の角度となるように構成されている。
このように、pH計用ポット8内で旋回流を発生させるように、第1配管35からpH計用ポット8内に流入する流入角度が所定の角度となるように構成されている。
pH計用ポット8内における旋回流は、pH計用ポット8の下部側から上部側に向けた渦巻き状の上昇流となっている。第2配管36は、pH計用ポット8内を上昇した旋回流は、その流れの下流側から第2配管36内に流出するように構成されている。
pH計ポット8Aにおけるポット入口22Aの形成位置が、pH計ポット8Aの下部側に形成され、ポット出口23Aの形成位置が、pH計ポット8Aの上部側に形成されているので、pH計用ポット8A内には所定量の廃液27が貯留されることになり、pH計用ポット8A内の流速をpH計21Aで測定可能な測定レンジ内に収めておくことができる。
図2、図3では、pH計用ポット8に対する第1配管35の取り付け角度と、第2配管36の取り付け角度との間の関係として、pH計用ポット8の上面視において、第1配管35と第2配管36を二分する線に対して線対称となる角度構成になっている。そして、第1配管35が接続するポット入口22と第2配管36が接続するポット出口23とは、pH計用ポット8に対して同じ側面側に形成されている。
しかし、上述したように、pH計用ポット8内における旋回流の上流側に第1配管35を配設し、下流側に第2配管36を配設することができる配置構成であれば、ポット入口22とポット出口23の形成位置をpH計用ポット8における異なる側面側に配設した構成にしておくこともできる。
(pH測定装置の作用)
図1に示すように、廃液流入ライン1より共沈タンク7内に流入した廃液27の一部を取り出して、pH計用ポット8A内に注入するときには、サンプリングライン流入側制御弁12、ポット入口制御弁13A及びポット出口制御弁14Aを開状態にするとともに、ポット入口制御弁13B及びポット出口制御弁14Bを閉状態にして、サンプリングラインポンプ10を駆動する。これにより、共沈タンク7から廃液27の一部を取り出して、pH計用ポット8A内に注入することができる。
図1に示すように、廃液流入ライン1より共沈タンク7内に流入した廃液27の一部を取り出して、pH計用ポット8A内に注入するときには、サンプリングライン流入側制御弁12、ポット入口制御弁13A及びポット出口制御弁14Aを開状態にするとともに、ポット入口制御弁13B及びポット出口制御弁14Bを閉状態にして、サンプリングラインポンプ10を駆動する。これにより、共沈タンク7から廃液27の一部を取り出して、pH計用ポット8A内に注入することができる。
なお、このときポット入口制御弁13B及びポット出口制御弁14Bは全閉状態になっているので、pH計用ポット8Bには、廃液27は注入されない。pH計用ポット8Bで廃液27のpH値を測定する場合には、ポット入口制御弁13A及びポット出口制御弁14Aを閉状態にし、ポット入口制御弁13B及びポット出口制御弁14Bを開状態にすることにより行うことができる。これによって、pH計ポット8Aを経由するルートからpH計ポット8Bを経由するルートに変更することができる。
共沈タンク7から取り出した廃液27は、pH計用ポット8A内に貯蔵されている廃液にポット入口22Aから流入することになる。しかも、サンプリングライン3からpH計用ポット8A内に廃液27を流入させているので、pH計用ポット8A内での廃液27の流速を低下させることができ、pH計21により廃液27のpH値を測定することができる。
また、合流部39の下流側に設けたサンプリングライン流量計18により、サンプリングラインポンプ10で吐出されたpH計用ポット8Aからの流量を測定することができ、この測定値によりpH計用ポット8A内での廃液27の流速が、pH計21Aで測定可能なレンジ内に収まっているのを確認することができる。
また、共沈タンク7内の廃液27をサンプリングライン3に取り出す際には、攪拌機19を作動させた状態で行うことで、略均一化した濃度の廃液27をサンプリングライン3から取り出すことができる。
(洗浄液による洗浄)
サンプリングライン流量計18で計測した流量が低下して、サンプリングラインポンプ10の突出量を増大させても所望の流量まで増大させることができなかったときには、pH計用ポット8Aを経由したルートにおいて、廃液27から沈降物(スラッジ)がサンプリングライン3の配管内に滞留して、配管内での詰りが生じているものと判断することができる。
サンプリングライン流量計18で計測した流量が低下して、サンプリングラインポンプ10の突出量を増大させても所望の流量まで増大させることができなかったときには、pH計用ポット8Aを経由したルートにおいて、廃液27から沈降物(スラッジ)がサンプリングライン3の配管内に滞留して、配管内での詰りが生じているものと判断することができる。
このような配管内に詰りが発生した場合において、サンプリングライン3を洗浄するときには、サンプリングライン流入側制御弁12を全閉状態にして、洗浄液ポンプ11を駆動して洗浄液ライン4の洗浄液制御弁16、16Aを全開放にし、ポット出口弁14A、14Bを全開状態にすることで、サンプリングライン3の洗浄を行うことができる。
サンプリングライン流入側制御弁12の上流側の洗浄は、サンプリングライン流入側制御弁12を全開状態にするとともに、ポット入口弁13A、13Bを全閉状態にして、洗浄液ポンプ11から洗浄液28を吐出することで、洗浄を行うことができる。
また、例えば、ポット入口制御弁13AとpH計用ポット8Aとの間の第2配管36とpH計用ポット8A内の洗浄を行う場合には、ポット入口制御弁13Aとポット出口制御弁14A及び洗浄液制御弁16、16Bを全閉状態にするとともに、ドレン制御弁17Aおよび洗浄液制御弁16Aを全開状態にして、洗浄液ポンプ11を作動させることにより行うことができる。これにより、pH計用ポット8A内に溜まった洗浄液や沈降物等は、ドレンライン5から排出することができる。
pH計用ポット8A内に溜まった洗浄液や沈降物等を強制的に排出するため、ドレンライン5内に排出ポンプを設けておくこともできる。
pH計用ポット8A内に溜まった洗浄液や沈降物等を強制的に排出するため、ドレンライン5内に排出ポンプを設けておくこともできる。
(効果)
実施形態1のように構成することにより、次のような効果を奏することができる。
まず、pH計21を配設しているpH計用ポット8内で廃液27を一旦貯溜することができるので、pH計21で測定するときの廃液27の流速を低下させることができる。しかも、pH計用ポット8内では撹拌を発生させているので、pH計21には、常に新しい廃液27を接触させることができ、共沈タンク7内の廃液27のpH値を測定することができる。
実施形態1のように構成することにより、次のような効果を奏することができる。
まず、pH計21を配設しているpH計用ポット8内で廃液27を一旦貯溜することができるので、pH計21で測定するときの廃液27の流速を低下させることができる。しかも、pH計用ポット8内では撹拌を発生させているので、pH計21には、常に新しい廃液27を接触させることができ、共沈タンク7内の廃液27のpH値を測定することができる。
また、本発明の実施形態1に係るpH測定装置40の構成では、サンプリングライン3の管内を流れる流速を従来よりも高めておくことができ、管内に沈降物が堆積する危険性を少なくすることができる。そして、配管が閉塞する状態の回避及びサンプリングライン3を洗浄する回数を少なくすることができる。しかも、pH計21で測定する際には、pH計用ポット8内での流速をpH計21で測定可能な流速にまで低下させることができる。
従来のサンプリングライン54では、サンプリングライン54内に沈降物が溜まらないように、サンプリングライン54内の流量調整を行っていたが、本発明の実施形態では、配管内の配管が詰ってしまうことが少なくなるので、サンプリングライン3内を流れる廃液27の流量調整を行うために行う弁操作を少なくすることができる。そして、メンテナンス等の作業量が減少することによって、放射線が高い場所での作業において被ばく低減を図ることができる。
また、例えば、使用中のpH計用ポット8Aに沈降物(スラッジ)が溜まってしまい、洗浄が必要になった場合であっても、廃液27のpHを測定するための流路をpH計用ポット8Bの経路に切り替えることにより、運転を停止させることなく、pH計用ポット8Aの洗浄を行うことができる。これにより、pH測定装置40を用いた設備の稼働率を向上させることができる。
更に、例えば、pH計用ポット8AのpH計21Aの校正を行う際には、pH計用ポット8Aに流入していた流路をpH計用ポット8Bへ流入するように切り替えることにより、pH測定装置40を用いた設備の運転を停止することなく、pH計用ポット8AのpH計21Aの校正を行うことができる。このように、設備の稼働率の向上を図ることができる。
更にまた、pH計用ポット8のポット入口22、ポット出口23の配置構成を図2に示すような配置構成にすることで、pH計用ポット8内に流入した廃液27は、pH計用ポット8内で旋回流を発生させ、旋回流がpH計用ポット8内を上昇するので、pH計用ポット8内での撹拌効果を増大させることができる。このように撹拌効果が増大することにより、pH計用ポット8内での沈降物の沈積を防止することができる。
[実施形態2]
図4、5を用いて実施形態2に係るpH計用ポット8の構成について説明する。pH計用ポット8を備えたサンプリングライン3等の構成は、実施形態1における構成と同等の構成であるため、pH計用ポット8以外の構成についての説明は省略する。また、実施形態1に係るpH計用ポット8での構成と同様の構成については、同一の部材符号を用いることでその部材に関する説明を省略する。
図4、5を用いて実施形態2に係るpH計用ポット8の構成について説明する。pH計用ポット8を備えたサンプリングライン3等の構成は、実施形態1における構成と同等の構成であるため、pH計用ポット8以外の構成についての説明は省略する。また、実施形態1に係るpH計用ポット8での構成と同様の構成については、同一の部材符号を用いることでその部材に関する説明を省略する。
(pH計用ポットの構成、邪魔板の作用)
図4は、邪魔板34を内部に配設したpH計用ポット8の概略斜視図を示しており、図5は、邪魔板34を配設したpH計用ポット8を上方から見た平面図を示している。そして、pH計用ポット8は円筒形状に構成されている。邪魔板34の下端部は、pH計用ポット8の底面37から離間した位置に構成されている。
図4は、邪魔板34を内部に配設したpH計用ポット8の概略斜視図を示しており、図5は、邪魔板34を配設したpH計用ポット8を上方から見た平面図を示している。そして、pH計用ポット8は円筒形状に構成されている。邪魔板34の下端部は、pH計用ポット8の底面37から離間した位置に構成されている。
邪魔板34によって、pH計用ポット8の底面37側を連通させてpH計用ポット8内を二分しており、二分した邪魔板34の両側には、ポット入口22とポット出口23が配設されている。また、ポット入口22とポット出口23は、pH計用ポット8の上部に配設されている。
邪魔板34は、pH計用ポット8の円弧状の中心付近に配されており、ポット入口22から流入する廃液27の主要な流れの流入角度に対して邪魔板34の面が略直交する配置構成になっている。そして、邪魔板34の側縁をpH計用ポット8の内側面に当接させた配置構成にしておくことも、邪魔板34の側縁とpH計用ポット8の内側面との間に、多少の隙間を形成した配置構成にしておくこともできる。
このようにpH計用ポット8が構成されていることによって、第1配管35からポット入口22を介してpH計用ポット8内に流入した廃液27の主要な流れは、邪魔板34に衝突して反射され、その流れ方向が変えられる。そして、pH計用ポット8の底面37側や側面側に向かう流れとなり、邪魔板34の下端側を潜ってpH計用ポット8におけるポット出口23側の領域に流入する。その後上昇流となって、ポット出口23から第2配管36に流出することになる。
邪魔板34に衝突した廃液27の主要な流れによって、また、pH計用ポット8の底面37やpH計用ポット8の内周面に衝突した廃液27の流れによって、pH計用ポット8内、特に、底面37側を攪拌させることができる。そして、邪魔板34の下端側を潜ってポット出口23側に移動した廃液27の流速は、衝突や撹拌によってエネルギーが消費されて、低下することになる。これによって、pH計用ポット8のポット出口23側の領域における廃液27の流速は、pH計21による測定が可能な流速になる。
(効果)
実施形態2のように構成することにより、次のような効果を奏することができる。また、実施形態1の構成によって奏することのできる上述した効果も同様に奏することができるが、これらの効果に関する説明は省略する。
実施形態2のように構成することにより、次のような効果を奏することができる。また、実施形態1の構成によって奏することのできる上述した効果も同様に奏することができるが、これらの効果に関する説明は省略する。
pH計用ポット8内に邪魔板34を配設し、邪魔板34によってpH計用ポット8内をポット入口22側の領域とポット出口23側の領域とに二分することにより、pH計用ポット8の底部45側に向かう流れを発生させることができ、pH計用ポット8の底面37側に沈降した沈降物(スラッジ)を撹拌させることができる。
しかも、第1配管35からpH計用ポット8内に流入した廃液27の流れがpH計用ポット8内で衝突するので、撹拌効果が増大し、pH計用ポット8内での沈降物の沈積を防止することができる。また、廃液27の流速が持っていたエネルギーは、衝突や撹拌によって消費されるので、pH計用ポット8のポット出口23側の領域における廃液27の流速は、pH計21による測定が可能な流速になる。
[実施形態3]
図6、7を用いて実施形態3に係るpH計用ポット8の構成について説明する。pH計用ポット8を備えたサンプリングライン3等の構成は、実施形態1における構成と同等の構成であるため、pH計用ポット8以外の構成についての説明は省略する。また、実施形態1、2に係るpH計用ポット8での構成と同様の構成については、同一の部材符号を用いることでその部材に関する説明を省略する。
図6、7を用いて実施形態3に係るpH計用ポット8の構成について説明する。pH計用ポット8を備えたサンプリングライン3等の構成は、実施形態1における構成と同等の構成であるため、pH計用ポット8以外の構成についての説明は省略する。また、実施形態1、2に係るpH計用ポット8での構成と同様の構成については、同一の部材符号を用いることでその部材に関する説明を省略する。
(pH計用ポットの構成)
図6は実施形態3に係るpH計用ポット8の概略斜視図を示し、図7はpH計用ポット8を上方から見た平面図を示している。そして、pH計用ポット8は円筒形の形状に構成されている。実施形態2では、ポット入口22から流入した廃液27の主要な流れを、pH計用ポット8の底面側に向けるため邪魔板34を用いた構成になっていた。実施形態4では、pH計用ポット8内に廃液27を流入させる第1配管35の先端部をpH計用ポット8内まで貫通して延設し、延設した第1配管35の流出口41がpH計用ポット8の底面37側を向くように、pH計用ポット8内に貫通した第1配管35は下方に屈曲させた構成になっている。
図6は実施形態3に係るpH計用ポット8の概略斜視図を示し、図7はpH計用ポット8を上方から見た平面図を示している。そして、pH計用ポット8は円筒形の形状に構成されている。実施形態2では、ポット入口22から流入した廃液27の主要な流れを、pH計用ポット8の底面側に向けるため邪魔板34を用いた構成になっていた。実施形態4では、pH計用ポット8内に廃液27を流入させる第1配管35の先端部をpH計用ポット8内まで貫通して延設し、延設した第1配管35の流出口41がpH計用ポット8の底面37側を向くように、pH計用ポット8内に貫通した第1配管35は下方に屈曲させた構成になっている。
第1配管35の先端部出口とpH計用ポット8の底面37との間隔は、pH計用ポット8内での撹拌が生じ、pH計用ポット8に配設したpH計21でpH測定することができる流速となるように設定しておくことができる。
このように構成することにより、第1配管35の流出口41からpH計用ポット8へ流入した廃液27は、pH計用ポット8の底面37に向かって流れる。pH計用ポット8の底部に衝突した廃液27は、pH計用ポット8内を攪拌させながら、ポット出口23より排出される。そして、pH計21で測定するときの廃液27の流速は、pH計21による測定が可能な流速になっている。
(効果)
実施形態3のように構成することにより、次のような効果を奏することができる。また、実施形態1の構成によって奏することのできる上述した効果も同様に奏することができるが、これらの効果に関する説明は省略する。
実施形態3のように構成することにより、次のような効果を奏することができる。また、実施形態1の構成によって奏することのできる上述した効果も同様に奏することができるが、これらの効果に関する説明は省略する。
図6、図7に示したように、pH計用ポット8内に挿入した第1配管35の流出口41が底面37側を向くように形成することにより、pH計用ポット8内に流入する廃液27の主要な流れは、底面37側に向かう流れとなる。この底面37側に向かう流れと、底面37に衝突した流れとによって、pH計用ポット8の底面37側に沈積した沈降物を撹拌させることができる。
しかも、撹拌効果が増大することになるので、pH計用ポット8内での沈降物の沈積を防止する事ができる。また、廃液27の流速が持っていたエネルギーは、衝突や撹拌によって消費されるので、pH計21を設置したpH計用ポット8内の場所での廃液27の流速を、pH計21による測定が可能な流速にすることができる。
[実施形態4]
図8、9を用いて実施形態4に係るpH計用ポット8の構成について説明する。pH計用ポット8を備えたサンプリングライン3等の構成は、実施形態1における構成と同等の構成であるため、pH計用ポット8以外の構成についての説明は省略する。また、実施形態1、2に係るpH計用ポット8での構成と同様の構成については、同一の部材符号を用いることでその部材に関する説明を省略する。
図8、9を用いて実施形態4に係るpH計用ポット8の構成について説明する。pH計用ポット8を備えたサンプリングライン3等の構成は、実施形態1における構成と同等の構成であるため、pH計用ポット8以外の構成についての説明は省略する。また、実施形態1、2に係るpH計用ポット8での構成と同様の構成については、同一の部材符号を用いることでその部材に関する説明を省略する。
(pH計用ポットの構成)
図8は実施形態4に係るpH計用ポット8の概略斜視図を示し、図9はpH計用ポット8を上方から見た平面図を示している。そして、pH計用ポット8は円筒形状に構成されている。また、ポット入口22とポット出口23は、pH計用ポット8の上部に配されており、互いに対向する位置に配設されている。
図8は実施形態4に係るpH計用ポット8の概略斜視図を示し、図9はpH計用ポット8を上方から見た平面図を示している。そして、pH計用ポット8は円筒形状に構成されている。また、ポット入口22とポット出口23は、pH計用ポット8の上部に配されており、互いに対向する位置に配設されている。
このように構成することにより、pH計用ポット8内に流入した廃液27の主要な流れは、ポット入口22から直線状に流入することになる。そして、ポット入口22から流入した廃液27の主要な流れは、pH計用ポット8内に貯留されている廃液27によって減速させられて、主要な流れの周囲にある廃液27を巻き込みながらポット出口23から第2配管36内に排出される。
このように、ポット入口22から流入した廃液27が、pH計用ポット8内に貯留されている廃液27を巻き込みながらポット出口23から排出されるまでの間に、廃液27の沈降物は、pH計用ポット8下部に沈積することになる。沈積した沈降物は、定期的にサンプリングライン3の流路を切り替えて、洗浄液28をpH計用ポット8内に導いて洗浄を行うことで、ドレンライン5から排出することができる。
(効果)
実施形態4のように構成することにより、次のような効果を奏することができる。また、実施形態1の構成によって奏することのできる上述した効果も同様に奏することができるが、これらの効果に関する説明は省略する。
実施形態4のように構成することにより、次のような効果を奏することができる。また、実施形態1の構成によって奏することのできる上述した効果も同様に奏することができるが、これらの効果に関する説明は省略する。
廃液27の沈降物をpH計用ポット8に沈積させることができるので、pH計用ポット8より下流側に配置された配管に到達したりする沈降物の量や、下流側に配置した配管内を流れる廃液27から出る沈降物の量を少なくすることができる。これにより、サンプリングライン3を構成する配管内に沈降物が沈積するのを防止でき、配管の洗浄回数を削減することができる。
以上、本発明に係るいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、組み合わせ、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…廃液流入ライン、2…廃液排出ライン、3…サンプリングライン、4…洗浄液ライン、6…pH調整薬液ライン、7…共沈タンク、8、8A、8B…pH計用ポット、9…洗浄液タンク、10…サンプリングラインポンプ、11…洗浄液ポンプ、12…サンプリングライン流入側制御弁、13A、13B…ポット入口制御弁、14A、14B…ポット出口制御弁、15…サンプリングライン流量調整弁、16、16A、16B…洗浄液制御弁、21、21A、21B…pH計、22、22A、22B…ポット入口、23、23A、23B…ポット出口、24…ポット内の流れ、27…廃液、28…洗浄液、29…pH調整薬液タンク、30…pH調整薬液、31…pH調整薬液ポンプ、32…薬液注入ライン、33…沈降物(スラッジ)、34…邪魔板、35…第1配管、36…第2配管、37…底面、40…pH測定装置、41…流出口、51…バイパスライン、52…サンプリングライン流出側制御弁、53…バイパス流量調整弁、54…サンプリングライン、55…洗浄液ライン、60…pH測定装置
Claims (9)
- 流体を取り出すサンプリングラインと、
前記サンプリングラインに並列に配設された複数のpH計用ポットと、
前記各pH計用ポットの上流側における前記サンプリングラインに配設されたサンプリングライン流入側制御弁と、
前記サンプリングライン流入側制御弁と前記各pH計用ポットのポット入口との間の前記サンプリングラインにそれぞれ配設されたポット入口制御弁と、
前記各pH計用ポットのポット出口の下流側の前記サンプリングラインにそれぞれ配設されたポット出口制御弁と、
前記各pH計用ポット内にそれぞれ配設されて前記pH計用ポット内の前記流体のpH値を測定するpH計と、
を備えたことを特徴とするpH測定装置。 - 前記pH計用ポットが円筒状に形成され、
前記ポット入口から流入した流体の流れが、前記pH計用ポット内で旋回流を形成するように前記ポット入口から流入する流れの流入方向が規制されていることを特徴とする請求項1に記載のpH測定装置。 - 前記ポット入口から流入した流体が、前記pH計用ポット内で上昇流を生じさせるように、前記ポット入口及び前記ポット出口が配設されていることを特徴とする請求項2に記載のpH測定装置。
- 前記pH計用ポットの内部に前記ポット入口から流入した流体が衝突する邪魔板を設けるとともに、前記邪魔板を間に挟んで前記ポット入口と前記ポット出口が配設されていることを特徴とする請求項1に記載のpH測定装置。
- 前記サンプリングライン流入側制御弁からの前記サンプリングラインが、前記pH計用ポット内まで延設され、その流出口が、前記pH計用ポットの底面側に向けて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のpH測定装置。
- 前記ポット入口と前記ポット出口が、前記pH計用ポットの上部において互いに対向した位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のpH測定装置。
- 前記サンプリングラインにおける前記サンプリングライン流入側制御弁と前記各ポット入口制御弁との間、および前記各ポット入口制御弁と前記各ポット入口との間に、それぞれ洗浄液を供給する複数の洗浄液ラインと、
前記各洗浄液ラインにそれぞれ配設された洗浄液制御弁と、
を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のpH測定装置。 - 前記各pH計用ポットの底部にそれぞれ接続したドレンラインに、ドレン制御弁がそれぞれ配設されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のpH測定装置。
- 請求項1乃至8に記載のpH測定装置を用い、前記各pH計用ポットを選択的に使用してpH測定を行うことを特徴とするpH測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015106902A JP2016223775A (ja) | 2015-05-27 | 2015-05-27 | pH測定装置およびpH測定方法 |
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