JP2016222629A - 抗微生物剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】抗微生物性樹脂組成物、抗微生物性コーティング組成物、および抗微生物性不織布に用いられる抗微生物剤の提供。【解決手段】式〔I〕で表される繰り返し単位を含むポリマーからなる抗微生物剤(主として抗真菌剤)。(RはH又はメチル基;Xは−O−、−CO−O−、又は−CO−NH−)【選択図】なし

Description

本発明は、抗微生物剤に関する。また、該抗微生物剤を含有する抗微生物性樹脂組成物、該抗微生物剤を含有する抗微生物性コーティング組成物、および、該抗微生物剤を含有する抗微生物性不織布に関する。
衛生面で注意を払う必要がある分野においては、従来から、各種材料表面の微生物汚染が問題とされてきた。微生物汚染の問題を解決するため、抗微生物活性を示す各種ポリマー材料が提案されている。例えば特許文献1では、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピぺリジニル(メタ)アクリレート)を含有するコーティングが提案されている。該コーティングは、抗バクテリア活性を示すようである。
WO2004/033568号パンフレット
本発明の目的は、抗微生物剤を提供することである。また、該抗微生物剤を含有する抗微生物性樹脂組成物、該抗微生物剤を含有する抗微生物性コーティング組成物、および、該抗微生物剤を含有する抗微生物性不織布を提供することである。
本発明者らは、上記目的を達成するために検討を重ねた結果、以下の態様を包含する本発明を完成するに至った。
〔1〕式〔I〕で表される繰り返し単位を含むポリマーからなる抗微生物剤や、
Figure 2016222629
(式〔I〕中、Rは、水素原子またはメチル基を示し、Xは、−O−、−CO−O−、または−CO−NH−を示す。)
〔2〕〔1〕に記載の抗微生物剤および熱可塑性樹脂を含有する抗微生物性樹脂組成物や、
〔3〕〔1〕に記載の抗微生物剤、バインダー樹脂、および溶媒を含有する抗微生物性コーティング組成物や、
〔4〕〔3〕に記載の抗微生物性コーティング組成物から形成された抗微生物性コーティング膜や、
〔5〕繊維と、該繊維に付着する〔1〕に記載の抗微生物剤とを含有してなる抗微生物性不織布や、
〔6〕繊維からなる不織布基材に、〔1〕に記載の抗微生物剤を含む液を接触させ、次いで乾燥させることを含む抗微生物性不織布の製法に関する。
本発明に係る抗微生物剤は、抗微生物性成分が組成物から溶出することのない(非溶出型)材料として有用である。
(抗微生物剤)
本発明の抗微生物剤は、式〔I〕で表される繰り返し単位を含むポリマー(以下、ポリマー〔I〕と記載することがある)からなる。式〔I〕で表される繰り返し単位を含むポリマーは、式〔I〕で表される繰り返し単位のみからなるホモポリマーであってもよいし、式〔I〕で表される繰り返し単位を含むコポリマーであってもよい。また、式〔I〕で表される繰り返し単位を含むコポリマーである場合、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーいずれであってもよい。本発明で用いる式〔I〕で表される繰り返し単位を含むポリマーは、目的に応じて、ポリマー末端を各種の構造で変性していてもよい。
Figure 2016222629
式〔I〕中、Rは、水素原子またはメチル基を示す。
式〔I〕中、Xは、−O−、−CO−O−、または−CO−NH−を示す。
式〔I〕で表される繰り返し単位は、式〔Ia〕であるのが好ましい。
Figure 2016222629
本発明において「微生物」とは、細菌類(バクテリア)と真菌類(糸状菌、酵母)を意味する。本発明において「抗微生物性」とは、前記微生物の増殖を抑制する性質を意味する。「抗細菌性」とは、前記細菌類の増殖を抑制する性質を意味し、「抗真菌性」とは、前記真菌類の増殖を抑制する性質を意味する。
本発明の「抗微生物剤」は、「抗細菌剤」や「抗真菌剤」としての用途に使用することができる。これらのうち本発明の「抗微生物剤」は、「抗真菌剤」としての用途に適用するのが好ましい。
本発明で用いるポリマー〔I〕は、WO2004/033568号パンフレットに記載された方法で製造することができる。
本発明のポリマー〔I〕のGPC(移動相DMF、PMMAスタンダード)を用いて測定した数平均分子量(Mn)は特に制限されないが、1,000〜50,000であるのが好ましく、1,000〜10,000であるのがより好ましく、1,000〜5,000であるのが特に好ましい。さらに、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比である分子量分布(Mw/Mn)は、特に制限されないが、1.00〜1.50であるのが好ましく、1.00〜1.40であるのがより好ましく、1.00〜1.35であるのが特に好ましい。
(抗微生物性樹脂組成物)
本発明の抗微生物性樹脂組成物は、熱可塑性樹脂とポリマー〔I〕を含有する限り特に制限されない。
(熱可塑性樹脂)
本発明で用いる熱可塑性樹脂としては、公知のものを用いることができる。具体的には、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン−N−置換マレイミド三元共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸−N−置換マレイミド三元共重合体、ポリカーボネート樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT樹脂)、ポリエチレンテレフタレート(PET樹脂)、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレン−ブタジエン(SBR)、水素添加SBS、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)等のスチレン系エラストマー、各種オレフィン系エラストマー、各種ポリエステル系エラストマー、ポリスチレン、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体(MS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、ポリアセタール樹脂、変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE樹脂)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、PPS樹脂、PES樹脂、PEEK樹脂、ポリアリレート、液晶ポリエステル樹脂およびポリアミド樹脂(ナイロン)等が挙げられる。これらは、目的に応じて単独で、または、二種以上を併用して用いることができる。
(その他の成分)
本発明の抗微生物性樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、目的に応じて、種々の成分を加えることができる。このような成分としては、難燃剤、熱安定剤、酸化防止剤、滑性剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、着色剤及び離型剤などが挙げられる。これらは二種以上を併用して用いることができる。
難燃剤としては、通常熱可塑性樹脂に用いられている臭素系難燃剤が好ましく、無機系難燃剤を併用してもよい。臭素系難燃剤としては、脂肪族タイプ、芳香族タイプ、フェノールタイプ、エポキシタイプ、ビスフェノールタイプ、ビフェニルタイプ等が挙げられる。また、無機系難燃剤としては、三酸化アンチモン、酸化スズ、酸化モリブデン、ホウ酸亜鉛等が挙げられる。
熱安定剤としては、亜リン酸エステル、リン酸エステル等のリン系熱安定剤を挙げることができる。
亜リン酸エステルとしては、例えば、トリフェニルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリノニルホスファイト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、トリシクロヘキシルホスファイト、モノブチルジフェニルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト等の亜リン酸のトリエステル、ジエステル、モノエステル等が挙げられる。
リン酸エステルとしては、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリス(ノニルフェニル)ホスフェート、2−エチルフェニルジフェニルホスフェート、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4−ジフエニレンホスフォナイト等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤、チオ尿素系酸化防止剤等が挙げられる。
滑性剤としては、高級脂肪酸、エステルワックス類、ポリエチレンワックス類、金属石鹸類等が挙げられる。
帯電防止剤としては、脂肪酸アミン、脂肪酸アルコール、脂肪酸エステル、脂肪酸アマイド、スルホン酸化合物等が挙げられる。
紫外線防止剤としては、サリチル酸誘導体化合物、ベンゾフェノン化合物、ベンゾトリアゾール誘導体等のベンゾトリアゾール系化合物、シアノアクリレート化合物等が挙げられる。
着色剤としては、有機顔料、無機顔料、染料、光輝剤等が挙げられる。有機顔料としては、例えば、フタロシアニン系、ベンズイミダゾロン系、アゾ系、アゾメチンアゾ系、アゾメチン系、アンスラキノン系、ぺリノン・ペリレン系、インジゴ・チオインジゴ系、ジオキサジン系、キナクリドン系、イソインドリン系、イソインドリノン系顔料等やカーボンブラック顔料等が挙げられ、前記無機顔料としては、例えば、体質顔料、酸化チタン系顔料、酸化鉄系顔料、スピンネル顔料等が挙げられる。更に詳細には、トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザエロー、ベンジジンエロー、ピラゾロンレッド等の不溶性アゾ顔料、リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2B等の溶性アゾ顔料、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ等のキナクリドン系、ペリレンレッド、ペリレンスカーレット等のペリレン系、イソインドリノンエロー、イソインドリノンオレンジ等のイソインドリノン系、ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジ等のピランスロン系、チオインジゴ系、縮合アゾ系、ベンズイミダゾロン系、キノフタロンエロー、ニッケルアゾエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット等の従来公知の顔料が使用できる。染料としては、例えば、直接染料、塩基性染料、カチオン染料、酸性染料、媒染染料、酸性媒染染料、硫化染料、ナフトール染料、分散染料、反応染料等の従来公知の染料が使用できる。光輝剤としては、アルミニウムペースト、マイカ、リン片状酸化鉄などが挙げられる。
離型剤としては、脂肪族カルボン酸、脂肪族カルボン酸とアルコールとのエステル、数平均分子量200〜15000の脂肪族炭化水素化合物及びポリシロキサン系シリコーンオイルから選ばれる少なくとも1種の化合物を挙げることができる。
脂肪族カルボン酸としては、飽和又は不飽和の脂肪族1価、2価若しくは3価カルボン酸を挙げることができる。ここで脂肪族カルボン酸とは、脂環式のカルボン酸も包含する。脂肪族カルボン酸の具体例としては、パルミチン酸、ステアリン酸、カプロン酸、カプリン酸、ラウリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、メリシン酸、テトラリアコンタン酸、モンタン酸、アジピン酸、アゼライン酸等を挙げることができる。
脂肪族カルボン酸とアルコールとのエステルにおける脂肪族カルボン酸としては、前記脂肪族カルボン酸と同じものが使用できる。この脂肪族カルボン酸と反応しエステルを形成するアルコールとしては、飽和又は不飽和の1価アルコール、飽和又は不飽和の多価アルコール等を挙げることができる。ここで脂肪族とは、脂環式化合物も含有する。これらのアルコールの具体例としては、オクタノール、デカノール、ドデカノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、2,2−ジヒドロキシペルフルオロプロパノール、ネオペンチレングリコール、ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリスリトール等を挙げることができる。これらの脂肪族カルボン酸とアルコールとのエステル化合物は、不純物として脂肪族カルボン酸及び/又はアルコールを含有していてもよく、複数の化合物の混合物であってもよい。
脂肪族カルボン酸とアルコールとのエステルの具体例としては、蜜ロウ(ミリシルパルミテートを主成分とする混合物)、ステアリン酸ステアリル、ベヘン酸ベヘニル、ベヘン酸ステアリル、グリセリンモノパルミテート、グリセリンモノステアレート、グリセリンジステアレート、グリセリントリステアレート、ペンタエリスリト−ルモノパルミテート、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリトールジステアレート、ペンタエリスリトールトリステアレート、ペンタエリスリトールテトラステアレートを挙げることができる。
数平均分子量200〜15000の脂肪族炭化水素としては、流動パラフィン、パラフィンワックス、マイクロワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス又は炭素数3〜12のα−オレフィンオリゴマー等を挙げることができる。ここで脂肪族炭化水素としては、脂環式炭化水素も含まれる。また、これらの炭化水素化合物は部分酸化されていてもよい。
ポリシロキサン系シリコーンオイルとしては、例えば、ジメチルシリコーンオイル、フェニルメチルシリコーンオイル、ジフェニルシリコーンオイル、フッ素化アルキルシリコーン等が挙げられる。これらは、単独で使用しても二種以上を混合して使用してもよい。
(抗微生物性樹脂組成物の製造方法)
本発明の抗微生物性樹脂組成物は、従来から知られている方法で各成分を混合し、溶融混練することにより製造できる。具体的な混合方法としては、熱可塑性樹脂、ポリマー〔I〕及び必要に応じて配合されるその他の添加成分を所定量秤量し、タンブラーやヘンシェルミキサーなどの各種混合機を用いて混合した後、バンバリーミキサー、ロール、プラペンダー、単軸混練押出機、二軸混練押出機、ニーダーなどを用いて溶融混練する方法が挙げられる。
本発明の抗微生物性樹脂組成物は、各種製品(成形品)の製造(成形)用樹脂材料として使用される。なお、本発明の抗微生物性樹脂組成物は、繊維強化プラスチック(FRP)の材料としても使用することができる。その成形方法としては、熱可塑性樹脂材料から成形品を成形する従来から知られている方法が、制限なく適用できる。具体的には、一般的な射出成形法、超高速射出成形法、射出圧縮成形法、二色成形法、ガスアシストなどの中空成形法、断熱金型を用いた成形法、急速加熱金型を用いた成形法、発泡成形(超臨界流体も含む)、インサート成形、インモールドコーティング(IMC)成形法、押出成形法、シート成形法、熱成形法、回転成形法、積層成形法、プレス成形法などが挙げられる。
ポリマー〔I〕の混合量は、特に制限されないが、熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して、5〜70質量部である。
本発明に係る抗微生物性樹脂組成物およびその成型品は、抗細菌性および抗真菌性を示す。そのため、抗微生物性を要求される各種材料、例えば、スプレー容器、台所用品など水周り製品、食品包装材料、カバークロス、生ゴミ用カバーなどのハウスホールド製品;ゴム製履物などのサニテーション製品;浴室の内装、フロアマット、壁用シート、障子紙、床材などの建材;おむつ、ナプキン、失禁パット等の吸収性繊維製品、ガウン、術衣等の医療衛生製品;使い捨てトイレ、トイレ用カバー等のトイレ製品;ペットシート、ペット用おむつ、ペット用タオル等のペット用品;空気清浄機フィルター、エアコン、加湿器、除湿器などの家電製品材料;医薬品包装材料、目薬容器、コンタクトレンズ、メガネレンズ、眼内レンズ、口腔内治療具などの歯科用・医療用材料寝具、靴下、下着などの繊維製品;パソコン外装材料、タブレット端末の外装材料などの筐体部材;ファンデーション容器などの化粧品材料;幼児用玩具;文房具;携帯電話・スマートホンの表面フィルム材;水濾過材料;キーボード、マウス、手すり、押しボタンなどの人間が触れる材料などに好適に用いることができる。
(抗微生物性コーティング組成物)
本発明の抗微生物性コーティング組成物は、ポリマー〔I〕、バインダー樹脂、および溶媒を含有する限り特に制限されない。
(バインダー樹脂)
本発明の抗微生物性コーティング組成物に含有されるバインダー樹脂としては、コーティング組成物を塗装する被塗装物の性質、塗装方法およびコーティング層に求められる性能に応じて、種々の樹脂を用いることができる。バインダー樹脂として、具体的には、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などが挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。
本発明においては、電離放射線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂などの硬化性の樹脂も、バインダー樹脂として用いることができる。ここで、「電離放射線硬化型樹脂」とは、赤外線、可視光線、紫外線、X線、電子線などのすべての電磁波を包含する電離放射線のいずれかの照射により硬化する樹脂をいう。
上記電離放射線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂としては、特に限定されないが、ビニル基、(メタ)アクリロイル基、エポキシ基、オキセタニル基を有するモノマー、プレポリマー、オリゴマー、ポリマーなどを用いることができる。なかでも多官能樹脂を用いることが好ましい。なお、本発明において、「(メタ)アクリロイル基」は、「アクリロイル基」及び/又は「メタクリロイル基」を意味する。
上記電離放射線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂として、具体的には、多官能基もしくは単官能基の(メタ)アクリレートモノマー又はアクリレートオリゴマーなどを用いることができる。なかでも重合可能な不飽和基を2つ以上有する多官能アクリレ−トなどを含んでいることが好ましい。
上記単官能基のアクリレートモノマーは、分子中に(メタ)アクリレート基を1つ有するモノマーであり、例えばトリシクロデカンアクリレート、イソボルニルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェノキシエチルアクリレートなどが挙げられる。なお、本発明において、「(メタ)アクリレート基」は、「アクリレート基」及び/又は「メタクリレート基」を意味する。
また、上記多官能基のアクリレートモノマーは分子中に(メタ)アクリレート基を2つ以上、好ましくは2から6個を有するモノマーであり、例えばトリシクロデカンジメチロールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジオキサングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ビスフェノールA型ポリエトキシレートジアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート及びジペンタエリスリトールヘキサアクリレートなどが挙げられる。
また、アクリレートオリゴマーとしては、例えばエポキシアクリレートオリゴマー、ポリエステルポリアクリレートオリゴマー、ウレタンアクリレートオリゴマーなどが挙げられる。
これらの多官能基もしくは単官能基の(メタ)アクリレートモノマー又はオリゴマーは、1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
(溶媒)
本発明の抗微生物性コーティング組成物は、さらに、ポリマー〔I〕とバインダー樹脂を分散又は溶解させることができる溶媒を含んでもよい。溶媒としては、特に限定されないが、例えば、水;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセチルアセトンなどのケトン類;エタノール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、n−ブタノール、ジアセトンアルコールなどのアルコール類;エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル基含有アルコール類;乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチルなどのヒドロキシエステル類;アセト酢酸エチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸ブチルなどのβ−ケトエステル類;トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類などが用いられる。これらの有機溶媒は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(その他の成分)
本発明の抗微生物性コーティング組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、目的に応じて、種々の成分を加えることができる。このような成分としては、難燃剤、熱安定剤、酸化防止剤、滑性剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、着色剤及び離型剤などが挙げられる。これらは二種以上を併用して用いることができる。
難燃剤としては、通常熱可塑性樹脂に用いられている臭素系難燃剤が好ましく、無機系難燃剤を併用してもよい。臭素系難燃剤としては、脂肪族タイプ、芳香族タイプ、フェノールタイプ、エポキシタイプ、ビスフェノールタイプ、ビフェニルタイプ等が挙げられる。また、無機系難燃剤としては、三酸化アンチモン、酸化スズ、酸化モリブデン、ホウ酸亜鉛等が挙げられる。
熱安定剤としては、亜リン酸エステル、リン酸エステル等のリン系熱安定剤を挙げることができる。
亜リン酸エステルとしては、例えば、トリフェニルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリノニルホスファイト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、トリシクロヘキシルホスファイト、モノブチルジフェニルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイト等の亜リン酸のトリエステル、ジエステル、モノエステル等が挙げられる。
リン酸エステルとしては、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリス(ノニルフェニル)ホスフェート、2−エチルフェニルジフェニルホスフェート、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4−ジフエニレンホスフォナイト等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤、チオ尿素系酸化防止剤等が挙げられる。
滑性剤としては、高級脂肪酸、エステルワックス類、ポリエチレンワックス類、金属石鹸類等が挙げられる。
帯電防止剤としては、脂肪酸アミン、脂肪酸アルコール、脂肪酸エステル、脂肪酸アマイド、スルホン酸化合物等が挙げられる。
紫外線防止剤としては、サリチル酸誘導体化合物、ベンゾフェノン化合物、ベンゾトリアゾール誘導体等のベンゾトリアゾール系化合物、シアノアクリレート化合物等が挙げられる。
着色剤としては、有機顔料、無機顔料、染料、光輝剤等が挙げられる。有機顔料としては、例えば、フタロシアニン系、ベンズイミダゾロン系、アゾ系、アゾメチンアゾ系、アゾメチン系、アンスラキノン系、ぺリノン・ペリレン系、インジゴ・チオインジゴ系、ジオキサジン系、キナクリドン系、イソインドリン系、イソインドリノン系顔料等やカーボンブラック顔料等が挙げられ、前記無機顔料としては、例えば、体質顔料、酸化チタン系顔料、酸化鉄系顔料、スピンネル顔料等が挙げられる。更に詳細には、トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザエロー、ベンジジンエロー、ピラゾロンレッド等の不溶性アゾ顔料、リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2B等の溶性アゾ顔料、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ等のキナクリドン系、ペリレンレッド、ペリレンスカーレット等のペリレン系、イソインドリノンエロー、イソインドリノンオレンジ等のイソインドリノン系、ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジ等のピランスロン系、チオインジゴ系、縮合アゾ系、ベンズイミダゾロン系、キノフタロンエロー、ニッケルアゾエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット等の従来公知の顔料が使用できる。染料としては、例えば、直接染料、塩基性染料、カチオン染料、酸性染料、媒染染料、酸性媒染染料、硫化染料、ナフトール染料、分散染料、反応染料等の従来公知の染料が使用できる。光輝剤としては、アルミニウムペースト、マイカ、リン片状酸化鉄などが挙げられる。
離型剤としては、脂肪族カルボン酸、脂肪族カルボン酸とアルコールとのエステル、数平均分子量200〜15000の脂肪族炭化水素化合物及びポリシロキサン系シリコーンオイルから選ばれる少なくとも1種の化合物を挙げることができる。
脂肪族カルボン酸としては、飽和又は不飽和の脂肪族1価、2価若しくは3価カルボン酸を挙げることができる。ここで脂肪族カルボン酸とは、脂環式のカルボン酸も包含する。脂肪族カルボン酸の具体例としては、パルミチン酸、ステアリン酸、カプロン酸、カプリン酸、ラウリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、メリシン酸、テトラリアコンタン酸、モンタン酸、アジピン酸、アゼライン酸等を挙げることができる。
脂肪族カルボン酸とアルコールとのエステルにおける脂肪族カルボン酸としては、前記脂肪族カルボン酸と同じものが使用できる。この脂肪族カルボン酸と反応しエステルを形成するアルコールとしては、飽和又は不飽和の1価アルコール、飽和又は不飽和の多価アルコール等を挙げることができる。ここで脂肪族とは、脂環式化合物も含有する。これらのアルコールの具体例としては、オクタノール、デカノール、ドデカノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、2,2−ジヒドロキシペルフルオロプロパノール、ネオペンチレングリコール、ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリスリトール等を挙げることができる。これらの脂肪族カルボン酸とアルコールとのエステル化合物は、不純物として脂肪族カルボン酸及び/又はアルコールを含有していてもよく、複数の化合物の混合物であってもよい。
脂肪族カルボン酸とアルコールとのエステルの具体例としては、蜜ロウ(ミリシルパルミテートを主成分とする混合物)、ステアリン酸ステアリル、ベヘン酸ベヘニル、ベヘン酸ステアリル、グリセリンモノパルミテート、グリセリンモノステアレート、グリセリンジステアレート、グリセリントリステアレート、ペンタエリスリト−ルモノパルミテート、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリトールジステアレート、ペンタエリスリトールトリステアレート、ペンタエリスリトールテトラステアレートを挙げることができる。
数平均分子量200〜15000の脂肪族炭化水素としては、流動パラフィン、パラフィンワックス、マイクロワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス又は炭素数3〜12のα−オレフィンオリゴマー等を挙げることができる。ここで脂肪族炭化水素としては、脂環式炭化水素も含まれる。また、これらの炭化水素化合物は部分酸化されていてもよい。
ポリシロキサン系シリコーンオイルとしては、例えば、ジメチルシリコーンオイル、フェニルメチルシリコーンオイル、ジフェニルシリコーンオイル、フッ素化アルキルシリコーン等が挙げられる。これらは、単独で使用しても二種以上を混合して使用してもよい。
バインダー樹脂として電離放射線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂を用いる場合は、本発明のコーティング組成物は、重合開始剤を含む。重合開始剤としては、光重合開始剤や熱重合開始剤を挙げることができる。
本発明で用いうる光重合開始剤としては、例えば、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン[ダロキュア(登録商標)−2959:メルク社製];α−ヒドロキシ−α,α' −ジメチルアセトフェノン[ダロキュア(登録商標)−1173:メルク社製];メトキシアセトフェノン、2,2' −ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン[イルガキュア(登録商標)−651]などのアセトフェノン系開始剤;ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテルなどのベンゾインエーテル系開始剤;その他、ハロゲン化ケトン、アシルホスフィノキシド、アシルホスフォナートなどを例示することができる。
本発明で用いうる熱重合開始剤には、アゾ系の開始剤および過酸化物系の開始剤がある。
アゾ系の開始剤としては、例えば、アゾイソブチロニトリル、1,1' −アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2' −アゾビス{2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル]プロピオンアミド}、2、2' −アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒロキシエチル)プロピオンアミド]、2、2' −アゾビス[2−(ヒドロキシメチル)プロピオニトリル]、2,2' −アゾビス(2、4−ジメチルバレロニトリル)、2,2' −アゾビス(4−メトキシ−2、4−ジメチルバレロニトリル)、2,2' −アゾビスイソ酪酸ジメチル、2,2'−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]、2,2' −アゾビス{2−メチル−N−[1、1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド}などを例示することができる。これらのうち、コストや汎用性の点からアゾイソブチロニトリルが好ましい。
過酸化物系の開始剤としては、半減期が10時間となる温度が80℃以下の比較的分解しやすいものが好ましく、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、イソブチリルパーオキサイド、クミルペルオキシオクトエートなどを例示することができる。過酸化物系の開始剤としては、熱重合時間が短く、重合前の反応性組成物として安定なものを適宜選択することができる。
このような熱重合開始剤は、アクリレート系モノマーとビニル化合物系モノマーと架橋剤の総和100重量部に対して、0.001〜5重量部の範囲で配合される。好ましくは、0.01〜1重量部の範囲で配合される。
(抗微生物性コーティング組成物の製造方法)
本発明の抗微生物性コーティング組成物は、従来から知られている方法で各成分を混合することにより製造できる。本発明の抗微生物性コーティング組成物は、各種のコーティング製品(成形品)の製造(成形)用のコーティング材料として使用される。なお、本発明の抗微生物性コーティング組成物は、繊維強化プラスチック(FRP)の材料としても使用することができる。
ポリマー〔I〕の混合量は、特に制限されないが、抗微生物性コーティング組成物100質量部に対して、1〜95質量部である。
バインダー樹脂の混合量は、特に制限されないが、抗微生物性コーティング組成物100質量部に対して、1〜95質量部である。
溶媒の混合量は、特に制限されないが、抗微生物性コーティング組成物100質量部に対して、1〜95質量部である。
(抗微生物性コーティング膜およびその製造方法)
本発明の抗微生物性コーティング膜は、本発明の抗微生物性コーティング組成物から形成された膜である限り特に限定されない。
本発明の抗微生物性コーティング膜は、前記抗微生物性コーティング組成物を基材に各種公知の方法でコーティングした後、乾燥等により溶媒を除去することにより容易に得ることができる。さらに、バインダー樹脂として電離放射線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂を用いる場合は、得られたコーティング膜に、公知の方法で活性エネルギー線を照射することにより、硬化したコーティング膜を得ることができる。
前記抗微生物性コーティング組成物を塗布する基材としては、特に限定されない。抗微生物性を付与したい各種材料を選択することができる。例えばガラス類、トリアセテートセルロース(TAC)ジアセチルセルロース、アセテートブチレートセルロース等のセルロース系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられる。
抗微生物性コーティング組成物を塗布する方法としては、例えば、バーコート法、ロールコーター法、スクリーン法、フレキソ法、スピンコート法、ディップ法、スプレー法、スライドコート法等が挙げられる。
本発明に係る抗微生物性コーティング膜は、抗細菌性、抗真菌性を示す。そのため、抗微生物性を要求される各種材料、例えば、スプレー容器、台所用品など水周り製品、食品包装材料、カバークロス、生ゴミ用カバーなどのハウスホールド製品;ゴム製履物などのサニテーション製品;浴室の内装、フロアマット、壁用シート、障子紙、床材などの建材;おむつ、ナプキン、失禁パット等の吸収性繊維製品、ガウン、術衣等の医療衛生製品;使い捨てトイレ、トイレ用カバー等のトイレ製品;ペットシート、ペット用おむつ、ペット用タオル等のペット用品;空気清浄機フィルター、エアコン、加湿器、除湿器などの家電製品材料;医薬品包装材料、目薬容器、コンタクトレンズ、メガネレンズ、眼内レンズ、口腔内治療具などの歯科用・医療用材料寝具、靴下、下着などの繊維製品;パソコン外装材料、タブレット端末の外装材料などの筐体部材;ファンデーション容器などの化粧品材料;幼児用玩具;文房具;携帯電話・スマートホンの表面フィルム材;水濾過材料;キーボード、マウス、手すり、押しボタンなどの人間が触れる材料;などのコーティング膜として好適に用いることができる。
(抗微生物性不織布)
本発明の抗微生物性不織布は、繊維と、該繊維に付着するポリマー〔I〕とを含有してなるものである。
本発明の抗微生物性不織布の構成成分の一つである繊維は、後述するポリマー〔I〕が付着するものであれば特に制限されない。該繊維としては、綿、麻などの植物繊維;絹、羊毛、アルパカ、アンゴラ、カシミア、モヘアなどの動物繊維;レーヨン、キュプラ、ポリノジックなどの再生繊維;アセテート、トリアセテート、プロミックスなどの半合成繊維;ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン46などのポリアミドや、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリ−3−ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−ヒドロキシブチレート、ポリ−3−ヒドロキシブチレートバリレート、ポリ乳酸、共重合ポリエステルなどのポリエステルや、線状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンや、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリウレタンなどの合成繊維;ガラス、金属、セラミックスなどの無機繊維;炭素繊維などを挙げることができる。 これらの繊維は一種単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
繊維は、様々な断面形状を成している。本発明に用いられる繊維は、繊維断面形状によって特に限定されない。繊維断面形状としては、丸形、三角形、芯鞘構造、チューブ構造、中空構造などを挙げることができる。
繊維は、ステープルまたはフィラメントのままで、またはステープルまたはフィラメントを撚ってなる単糸、2本の単糸を撚ってなる双糸などのような糸状態にて、不織布基材の製造に、使用することができる。
本発明に用いられる繊維は、単糸繊度によって特に制限されない。
ポリマー〔I〕の繊維への付着量は、特に限定されないが、好ましくは0.01〜70質量%、より好ましくは0.1〜30質量%である。
本発明の抗微生物性不織布は、本発明の効果を損なわない範囲で、目的に応じて、繊維およびポリマー〔I〕以外の成分が含まれていてもよい。このような成分としては、バインダー樹脂、難燃剤、熱安定剤、酸化防止剤、滑性剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、着色剤及び離型剤などを挙げることができる。
バインダー樹脂としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などを挙げることができる。これらバインダー樹脂は一種単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
難燃剤としては、臭素系難燃剤が好ましい。臭素系難燃剤と無機系難燃剤とを併用してもよい。臭素系難燃剤としては、脂肪族タイプ、芳香族タイプ、フェノールタイプ、エポキシタイプ、ビスフェノールタイプ、ビフェニルタイプなどの難燃剤を挙げることができる。また、無機系難燃剤としては、三酸化アンチモン、酸化スズ、酸化モリブデン、ホウ酸亜鉛などを挙げることができる。これら難燃剤は一種単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
熱安定剤としては、亜リン酸エステル、リン酸エステルなどのリン系熱安定剤を挙げることができる。
熱安定剤として用いられる亜リン酸エステルは、モノエステル、ジエステル、トリエステルのいずれでもよい。熱安定剤として用いられる亜リン酸エステルとして、トリフェニルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリノニルホスファイト、トリデシルホスファイト、トリオクチルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、トリシクロヘキシルホスファイト、モノブチルジフェニルホスファイト、モノオクチルジフェニルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールホスファイト、ビス(2.6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)オクチルホスファイトなどを挙げることができる。熱安定剤として用いられるリン酸エステルとして、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリス(ノニルフェニル)ホスフェート、2−エチルフェニルジフェニルホスフェートなどを挙げることができる。これら熱安定剤は一種単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤、チオ尿素系酸化防止剤などを挙げることができる。これら酸化防止剤は一種単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
滑性剤としては、高級脂肪酸、エステルワックス類、ポリエチレンワックス類、金属石鹸類などを挙げることができる。これら滑性剤は一種単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
帯電防止剤としては、脂肪酸アミン、脂肪酸アルコール、脂肪酸エステル、脂肪酸アマイド、スルホン酸化合物などを挙げることができる。これら帯電防止剤は一種単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
紫外線防止剤としては、サリチル酸誘導体、ベンゾフェノン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体、シアノアクリレート誘導体などを挙げることができる。これら紫外線防止剤は一種単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
着色剤としては、フタロシアニン系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料、アゾ系顔料、アゾメチンアゾ系顔料、アゾメチン系顔料、アンスラキノン系顔料、ぺリノン・ペリレン系顔料、インジゴ・チオインジゴ系顔料、ジオキサジン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料、カーボンブラック顔料などの有機顔料;
体質顔料、酸化チタン系顔料、酸化鉄系顔料、スピンネル顔料;トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザエロー、ベンジジンエロー、ピラゾロンレッドなどの不溶性アゾ顔料;リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2Bなどの溶性アゾ顔料;フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーンなどのフタロシアニン系顔料;キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタなどのキナクリドン系顔料;ペリレンレッド、ペリレンスカーレットなどのペリレン系顔料;イソインドリノンエロー、イソインドリノンオレンジなどのイソインドリノン系顔料;ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジなどのピランスロン系顔料;チオインジゴ系顔料、縮合アゾ系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料、キノフタロンエロー、ニッケルアゾエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレットなどの無機顔料;
直接染料、塩基性染料、カチオン染料、酸性染料、媒染染料、酸性媒染染料、硫化染料、ナフトール染料、分散染料、反応染料などの染料;
アルミニウムペースト、マイカ、リン片状酸化鉄などの光輝剤などを挙げることができる。これら着色剤は一種単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
離型剤としては、脂肪族カルボン酸、脂肪族カルボン酸とアルコールとのエステル、数平均分子量200〜15000の脂肪族炭化水素化合物及びポリシロキサン系シリコーンオイルから選ばれる少なくとも1種の化合物を挙げることができる。
脂肪族カルボン酸としては、飽和又は不飽和の脂肪族1価、2価若しくは3価カルボン酸を挙げることができる。ここで脂肪族カルボン酸とは、脂環式のカルボン酸も包含する。脂肪族カルボン酸の具体例としては、パルミチン酸、ステアリン酸、カプロン酸、カプリン酸、ラウリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、メリシン酸、テトラリアコンタン酸、モンタン酸、アジピン酸、アゼライン酸などを挙げることができる。
脂肪族カルボン酸とアルコールとのエステルにおける脂肪族カルボン酸としては、前記脂肪族カルボン酸と同じものが使用できる。この脂肪族カルボン酸と反応しエステルを形成するアルコールとしては、飽和又は不飽和の1価アルコール、飽和又は不飽和の多価アルコールなどを挙げることができる。ここで脂肪族とは、脂環式化合物も含有する。これらのアルコールの具体例としては、オクタノール、デカノール、ドデカノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、2,2−ジヒドロキシペルフルオロプロパノール、ネオペンチレングリコール、ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリスリトールなどを挙げることができる。これらの脂肪族カルボン酸とアルコールとのエステル化合物は、不純物として脂肪族カルボン酸及び/又はアルコールを含有していてもよく、複数の化合物の混合物であってもよい。
脂肪族カルボン酸とアルコールとのエステルの具体例としては、蜜ロウ(ミリシルパルミテートを主成分とする混合物)、ステアリン酸ステアリル、ベヘン酸ベヘニル、ベヘン酸ステアリル、グリセリンモノパルミテート、グリセリンモノステアレート、グリセリンジステアレート、グリセリントリステアレート、ペンタエリスリト−ルモノパルミテート、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリトールジステアレート、ペンタエリスリトールトリステアレート、ペンタエリスリトールテトラステアレートを挙げることができる。
数平均分子量200〜15000の脂肪族炭化水素としては、流動パラフィン、パラフィンワックス、マイクロワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス又は炭素数3〜12のα−オレフィンオリゴマーなどを挙げることができる。ここで脂肪族炭化水素としては、脂環式炭化水素も含まれる。また、これらの炭化水素化合物は部分酸化されていてもよい。
ポリシロキサン系シリコーンオイルとしては、例えば、ジメチルシリコーンオイル、フェニルメチルシリコーンオイル、ジフェニルシリコーンオイル、フッ素化アルキルシリコーンなどを挙げることができる。これらは、単独で使用しても二種以上を混合して使用してもよい。
これら離型剤は一種単独でまたは二種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の抗微生物性不織布は、その製造方法によって、特に制限されない。例えば、前述の繊維をポリマー〔I〕およびその他の成分を含有する液に接触させ、乾燥させて加工繊維を得、この加工繊維を用いて公知の方法で不織布化すること;前述の繊維を用いて公知の方法で不織布化し、得られた不織布基材にポリマー〔I〕およびその他の成分を含有する液を接触させ、乾燥させること;などによって抗微生物性不織布を得ることができる。
不織布化の方法は、特に制限されない。不織布化の方法として、繊維を絡ませてフリースを形成させる工程と、該フリース中の繊維を結合させる工程とを少なくとも有する方法が知られている。
フリースを形成させる工程においては、乾式法、湿式法、スパンボンド法、メルトブロー法などを採用することができる。
繊維を結合させる工程においては、サーマルボンド法、ケミカルボンド法、ニードルパンチ法、スパンレース法(水流絡合法)、ステッチボンド法、スチームジェット法などを採用することができる。
繊維にポリマー〔I〕およびその他の成分を含有する液を接触させる方法として、ローラー塗布法、浸漬法、噴霧法、パッドドライ法などを用いることができる。該液に用いられる溶媒は、ポリマー〔I〕およびその他の成分を溶解させることができるものが好ましい。
本発明に係る抗微生物性不織布は、抗細菌性、抗真菌性を示す。そのため、抗微生物性を要求される各種材料、例えば、一般衣料材、寝装材、生活関連材、医療用品、衛生用品、水処理材、空気清浄フィルターとして好適に使用することができ、特に、子供用おむつ、大人用おむつ、失禁パットなどの紙おむつ用分野、生理用ナプキン、生理用タンポンなどの生理用品分野、メディカルアンダーパッド、マスク、ガーゼ、包帯、医療用ドレープ、術者用ガウン、患者衣、医療用キャップ、医療用エプロン、医療用カバーなどのホスピタル分野およびパップ材基布分野などの衛材用素材として好適に使用することができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例によって制限を受けるものではなく、本発明の趣旨に適合し得る範囲で適宜に変更を加えて実施することが勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
実施例1
ポリメタクリル酸メチル樹脂ビーズ100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、ポリメタクリレート樹脂とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例2
アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例3
アクリロニトリル−スチレン−N−置換マレイミド三元共重合体100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、アクリロニトリル−スチレン−N−置換マレイミド三元共重合体とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例4
スチレン−無水マレイン酸共重合体100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、アクリロニトリル−スチレン−N−置換マレイミド三元共重合体とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例5
スチレン−無水マレイン酸−N−置換マレイミド三元共重合体100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、アクリロニトリル−スチレン−N−置換マレイミド三元共重合体とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例6
ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、ポリカーボネート樹脂とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例7
ポリブチレンテレフタレート(PBT樹脂)100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、ポリブチレンテレフタレート(PBT樹脂)とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例8
ポリブチレンテレフタレート(PBT樹脂)100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)30質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、ポリブチレンテレフタレート(PBT樹脂)とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例9
ポリエチレンテレフタレート(PET樹脂)100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、ポリエチレンテレフタレート(PET樹脂)とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例10
ポリ塩化ビニル100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、ポリ塩化ビニルとポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例11
ポリエチレン100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、ポリエチレンとポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例12
ポリプロピレン100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、ポリプロピレンとポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例13
スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例14
スチレン−ブタジエン(SBR)100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、スチレン−ブタジエン(SBR)とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例15
水素添加SBS100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、水素添加SBSとポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例16
スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例17
ポリスチレン100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、ポリスチレンとポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例18
メタクリル酸メチル−スチレン共重合体(MS樹脂)100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体(MS樹脂)とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例19
アクリロニトリル−スチレン−メタクリル酸メチル共重合体100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、アクリロニトリル−スチレン−メタクリル酸メチル共重合体とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例20
ポリアセタール樹脂100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、ポリアセタール樹脂とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例21
変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE樹脂)100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE樹脂)とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例22
エチレン−酢酸ビニル共重合体100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、エチレン−酢酸ビニル共重合体とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例23
PPS樹脂100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、PPS樹脂とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例24
PES樹脂100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、PES樹脂とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例25
PEEK樹脂100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、PEEK樹脂とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例26
ポリアリレート100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、ポリアリレートとポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例27
液晶ポリエステル樹脂100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、液晶ポリエステル樹脂とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例28
ポリアミド樹脂(ナイロン)100質量部に対し、ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部を加え、混合物を得る。その混合物を、単軸押出機を用いて溶融混練し、押出されたストランドをペレット状にカットすることで、ポリアミド樹脂(ナイロン)とポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)からなる抗微生物性樹脂組成物を得る。得られる組成物は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例29
ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部とポリ塩化ビニル80質量部をテトラヒドロフラン溶媒に溶解し、抗微生物性コーティング組成物1を得る。抗微生物性コーティング組成物1をガラス基板上にスピンコート後、乾燥して、抗微生物性コーティング膜1を得る。抗微生物性コーティング膜1は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例30
ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部とポリスチレン80質量部をテトラヒドロフラン溶媒に溶解し、抗微生物性コーティング組成物2を得る。抗微生物性コーティング組成物2をガラス基板上にスピンコート後、乾燥して、抗微生物性コーティング膜2を得る。抗微生物性コーティング膜2は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例31
ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部とエチレン−酢酸ビニル共重合体80質量部をテトラヒドロフラン溶媒に溶解し、抗微生物性コーティング組成物3を得る。抗微生物性コーティング組成物3をガラス基板上にスピンコート後、乾燥して、抗微生物性コーティング膜3を得る。抗微生物性コーティング膜3は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例32
EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)100質量部、およびポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)10質量部をテトラヒドロフランに溶解させる。この溶液を乾燥重量で5g/m2となる量で、目付量40g/m2のポリプロピレン製不織布に、スプレーする。次いで自然乾燥させて抗微生物性不織布を得る。この抗微生物性不織布は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
実施例33
EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)100質量部、およびポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)20質量部をテトラヒドロフランに溶解させる。この溶液を乾燥重量5g/m2となる量で、目付量40g/m2のポリエチレン製不織布に、スプレーする。次いで自然乾燥させて抗微生物性不織布を得る。この抗微生物性不織布は、抗細菌性、抗真菌性を示す。
参考例1
ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)の合成
フラスコに、テトラヒドロフラン(229.73g)、塩化リチウム(0.42g)を仕込み、−60℃に冷却後、n−ブチルリチウム(1.6モル/Lヘキサン溶液)(4.10g)、ジイソプロピルアミン(0.97g)を添加した。次いで、10分間撹拌した。2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート(50.55g)のテトラヒドロフラン(50.64g)溶液を11分間かけて滴下した。その後、同温で30分間熟成した。一部をサンプリングし、プロトンNMR測定によりモノマー消失を確認した後、メタノール(1.60g)を加えて反応を停止した。
反応溶液に酢酸エチル(200g)、および、純水(200g)を加え、分液した。さらに、有機層を純水(200g)で洗浄した。有機層を濃縮した後、テトラヒドロフランを加えて、20%テトラヒドロフラン溶液を調製した。この溶液を大量の純水に滴下して、白色沈殿を生成させた。生成した白色沈殿を分離した後、真空乾燥することにより白色粉末を得た。GPC(移動相N,N−ジメチルホルムアミド、ポリメチルメタクリレート標準)による分析の結果、分子量(Mn)が4,500、分子量分布(Mw/Mn)が1.29であることを確認した。
実施例34
ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)の抗真菌性評価試験
(抗真菌試験)
ポリ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレート)(以下poly(TMPMA)と記載することがある)をアセトンに溶解させてpoly(TMPMA)濃度40000mg/Lの溶液を得た。この溶液25μLを蒸留水(界面活性剤(ペネロールN−100、松本油脂製薬社製)を0.05%含む)975μLに加えてpoly(TMPMA)濃度1000mg/Lの作業液とした。
この作業液を96穴マイクロプレートにとり、蒸留水(界面活性剤(ペネロールN−100、松本油脂製薬社製)を0.05%含む)を用いて2倍希釈を繰り返し、poly(TMPMA)濃度1000mg/L、500mg/L、250mg/L、125mg/L、63mg/L、31mg/L、16mg/L、7.8mg/L、3.9mg/L、2.0mg/L、0.98mg/L、および0mg/Lとした。このときの薬液量は各40μLとした。
Aureobasidium pullulans (NBRC 6353株)、Cladosporium cladosporioides (NBRC 6348株)、Trichoderma virens (NBRC 6355株)、Penicillium pinophilum(NBRC 6345株)およびAlternaria alternata (NBRC 31188株)の胞子を、ポテトデキストロースブロス(Becton, Dickinson and Company製)培地に懸濁して菌液を得た。この菌液を前記薬液に各60μL滴加し、poly(TMPMA)の最終濃度を400mg/L、200mg/L、100mg/L、50mg/L、25mg/L、12.5mg/L、6.3mg/L、3.1mg/L、1.6mg/L、0.78mg/L、0.39mg/L、および0mg/Lとした。
マイクロプレートを26℃の暗所に7日間静置し、培養させた。
顕微鏡で菌の増殖の有無を調査した。その結果を表1に示す。表中の「+」は菌の増殖有り、「−」は菌の増殖無しを、それぞれ示す。
Figure 2016222629
表1から各菌種に対する最小発育阻止濃度(MIC)を求め、表2に示す。
poly(TMPMA)のMICは、Aureobasidium pullulansに対しては400mg/L、Cladosporium cladosporioidesに対しては25mg/L、Trichoderma virensに対しては50mg/L、Penicillium pinophilumに対しては400mg/L、Alternaria alternataに対しては25mg/Lであった。
Figure 2016222629

Claims (6)

  1. 式〔I〕で表される繰り返し単位を含むポリマーからなる抗真菌剤。
    Figure 2016222629
    (式〔I〕中、Rは、水素原子またはメチル基を示し、Xは、−O−、−CO−O−、または−CO−NH−を示す。)
  2. 請求項1に記載の抗真菌剤および熱可塑性樹脂を含有する抗真菌性樹脂組成物。
  3. 請求項1に記載の抗真菌剤、バインダー樹脂、および溶媒を含有する抗真菌性コーティング組成物。
  4. 請求項3に記載の抗真菌性コーティング組成物から形成された抗真菌性コーティング膜。
  5. 繊維と該繊維に付着する請求項1に記載の抗真菌剤とを含有してなる抗真菌性不織布。
  6. 繊維からなる不織布基材に、請求項1に記載の抗真菌剤を含む液を接触させ、次いで乾燥させることを含む抗真菌性不織布の製法。
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