以下、実施形態の読影レポートシステムについて図面を参照して説明する。
〈第1の実施形態〉
(全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る読影レポートシステムの構成を示すブロック図である。第1の実施形態に係る読影レポートシステムは、例えば、医用画像診断装置1と、医用画像記憶装置2と、読影レポート作成装置3と、読影レポート記憶装置4と、読影レポート参照装置5とを含んで構成される。これらの装置間はLAN(Local Area Network)等のネットワークNを介して通信可能に接続されている。装置間の通信は、医用画像の標準規格であるDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)に準拠することが望ましいが、適宜、他の標準規格を適用してもよい。情報通信は、業界標準規格のTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)通信で、データはネットワークNを介してパケットでやり取りされる。
医用画像診断装置1としては、例えば、X線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波診断装置等が適用される。これら医用画像診断装置1のことをモダリティという場合がある。医用画像診断装置1は、被検体の複数の断面画像データを取得する。複数の断面画像データが、その断面に垂直な方向にまとめられる。まとめられた複数の断面画像データには、所定の座標系が設定される。一例として、取得された複数の断面画像データは、DICOMに準拠したファイル形式で医用画像記憶装置2へ送信される。なお、画像と画像データとは、一対一に対応する。したがって本明細書ではこれらを同一視する場合がある。
それぞれの断面画像データには、付帯情報が付帯される。例えば、付帯情報には、断面画像データを特定する画像UID、被検体を特定可能な被検体ID、当該断面画像データが取得された日時を表す日時情報、モダリティの種別を表すモダリティ種別情報、当該断面画像データが取得された被検体の部位を表す部位情報、当該断面画像データの断面方向を表す断面方向情報、当該断面画像データのスライス厚を表すスライス厚情報、複数の断面画像データに設定された座標系を表す座標系情報、及び、当該断面画像データのスライス位置(断面位置)を表すスライス位置情報が含まれる。
医用画像記憶装置2は、医用画像データベースを構成するコンピュータである。医用画像記憶装置2は、画像データ記憶部21を有する。画像データ記憶部21は、被検体の複数の断面画像データを医用画像診断装置1から受けることによって、これら断面画像データを予め記憶する。
読影レポート作成装置3は、読影医等の操作者による指示入力に基づいて、読影レポートを作成するための装置である。読影レポート作成装置3の詳細は後述する。
読影レポート記憶装置4は、いわゆるデータベースである。読影レポート記憶装置4は、読影レポートデータ記憶部41を有する。読影レポートデータ記憶部41は、読影レポート作成装置3により作成された読影レポートデータを記憶する。また、読影レポートデータ記憶部41は、読影レポートを作成するための作成画面のテンプレート、及び、当該読影レポートデータに貼り付けられたキー画像を記憶する。読影レポート作成装置3及び読影レポート記憶装置4は、一つの装置としてハードウェア構成されてもよい。
読影レポート参照装置5は、いわゆるコンピュータであり、依頼医等の操作者が読影レポートを参照するための参照端末である。
(読影レポート作成装置3の構成)
図2は、読影レポート作成装置3の構成を示すブロック図である。読影レポート作成装置3は、操作部31と、表示部32と、距離情報記憶部33と、前後画像データ特定部34と、添付部35と、表示制御部36とを有する。
操作部31は、操作者が各種指示入力を読影レポート作成装置3へ行なうための操作デバイスである。操作部31としては、例えば、キーボード、マウス、トラックボール、ジョイスティック等の操作デバイスによって構成される。また、操作部31として、表示部32に表示されたGUI(Graphical User Interface)に基づくタッチパネルが用いられてもよい。
表示部32は、読影レポート及び断面画像を表示する表示デバイスである。表示部32としては、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等の表示デバイスによって構成される。
距離情報記憶部33は、断面画像データのスライス厚方向の距離を表す距離情報を予め記憶する。図3Aは、距離情報の一例の概略を示す表である。例えば、距離情報記憶部33は、モダリティ種別及び被検体の部位ごとに距離情報を記憶する。距離情報に表される距離は、キー画像の添付指示に連動して読影レポートデータに添付される前後画像データの取り込み範囲を定めるための長さである(詳細は後述)。図3Aの例では、モダリティ種別「CT」は、X線CT装置を示し、モダリティ種別「MR」は、MRIを示し、モダリティ種別「US(Bモード)」は、超音波診断装置によるBモード(Brightness Mode)撮影を示す。
図3Aの例では、モダリティ種別「CT」及び被検体の部位「頭部」のペアに距離「30mm」が対応付けられ、モダリティ種別「CT」及び被検体の部位「胸部」のペアに距離「50mm」が対応付けられ、モダリティ種別「MR」及び被検体の部位「腹部」のペアに距離「65mm」が対応付けられ、モダリティ種別「US(Bモード)」及び被検体の部位「腹部」のペアに距離「20mm」が対応付けられている。
また、距離情報記憶部33は、さらにキー画像データの断面方向ごとに距離情報を記憶してもよい。図3Bは、距離情報の一例の概略を示す表である。図3Bの例では、モダリティ種別「CT」、被検体の部位「頭部」、及び断面方向「アキシャル」の組み合わせに距離「30mm」が対応付けられ、モダリティ種別「CT」、被検体の部位「頭部」、及び断面方向「サジタル」の組み合わせに距離「40mm」が対応付けられ、モダリティ種別「MR」、被検体の部位「腹部」、及び断面方向「アキシャル」の組み合わせに距離「60mm」が対応付けられ、モダリティ種別「MR」、被検体の部位「腹部」、及び断面方向「コロナル」の組み合わせに距離「65mm」が対応付けられている。
それぞれの距離情報は、読影医等の医療従事者によって距離情報記憶部33へ予め入力される。例えば、距離情報のそれぞれは、読影の際によく参照されることが想定される距離が入力される。読影の際によく参照されることが想定される距離は、例えば、当該部位に生じやすい病変部(腫瘍など)の大きさ、当該モダリティの断面方向ごとの空間分解能などが臨床的に判断されて入力される。
前後画像データ特定部34は、距離情報に表される距離とスライス厚と指定されたキー画像データのスライス位置とに基づいて、当該スライス位置と当該距離とによって表される範囲に含まれる前後画像データを特定する。例えば、操作者が操作部31を介してキー画像を指定し、当該キー画像を読影レポートに添付する添付指示を行ったとき、前後画像データ特定部34は、指定されたキー画像の断面画像データであるキー画像データの画像UIDを受けて、当該キー画像データの付帯情報に含まれるスライス位置情報を読む。それにより、前後画像データ特定部34は、当該キー画像データのスライス位置を特定する。
また、前後画像データ特定部34は、当該モダリティ種別及び当該部位について記憶された距離情報に表される距離を特定する。例えば、前後画像データ特定部34は、キー画像データの画像UIDを受けて、当該キー画像データを画像データ記憶部21に記憶された断面画像データのうちから特定する。前後画像データ特定部34は、特定されたキー画像データの付帯情報に含まれるモダリティ種別情報及び部位情報を読む。それにより、前後画像データ特定部34は、当該キー画像データのモダリティ種別及び被検体の部位を特定する。
前後画像データ特定部34は、特定されたモダリティ種別及び被検体の部位のペアに対応付けられた距離情報(図3A参照)を、距離情報記憶部33に記憶された距離情報のうちから検索することによって、当該モダリティ種別及び当該部位について記憶された距離情報に表される距離を特定する。例えば、特定されたモダリティ種別が「CT」であり、特定された被検体の部位が「頭部」であるとき、前後画像データ特定部34は、距離を「30mm」であると特定する。
なお、前後画像データ特定部34は、当該モダリティ種別、当該部位及び当該断面方向について記憶された距離情報に表される距離を特定してもよい。このとき、例えば、前後画像データ特定部34は、キー画像データの画像UIDを受けて、当該キー画像データを医用画像記憶装置2に記憶された断面画像データのうちから特定する。前後画像データ特定部34は、特定されたキー画像データの付帯情報に含まれるモダリティ種別、部位情報及び断面方向情報を読む。それにより、前後画像データ特定部34は、当該キー画像データのモダリティ種別、被検体の部位及び断面方向を特定する。
前後画像データ特定部34は、特定されたモダリティ種別、被検体の部位及び断面方向の組み合わせに対応付けられた距離情報(図3B参照)を、距離情報記憶部33に記憶された距離情報のうちから検索することによって、当該モダリティ種別、当該部位及び当該断面方向について記憶された距離情報に表される距離を特定する。例えば、特定されたモダリティ種別が「CT」であり、特定された被検体の部位が「頭部」であり、特定された断面方向が「アキシャル」であるとき、前後画像データ特定部34は、距離を「30mm」であると特定する。
前後画像データ特定部34は、特定された距離とスライス厚とによって表される範囲を特定する。例えば、前後画像データ特定部34は、キー画像データに付帯された座標系情報を読むことによって、キー画像データが含まれる複数の断面画像データに設定された座標系を特定する。前後画像データ特定部34は、キー画像データに付帯されたスライス位置情報を読むことによって、キー画像データのスライス位置を特定する。前後画像データ特定部34は、キー画像データに付帯されたスライス厚情報を読むことによって、キー画像データのスライス厚を特定する。
前後画像データ特定部34は、特定された座標系における、特定されたスライス位置から断面に垂直な前方向及び後方向について、特定された距離内に含まれる範囲を特定する。これら方向の前後関係は、特定された座標系において定められている。また、前後画像データ特定部34は、特定された距離と特定されたスライス厚とに基づいて、特定された範囲に含まれる断面画像データのデータ数を算出する。前後画像データ特定部34は、特定された距離を特定されたスライス厚で除算することによって、特定された範囲に含まれる断面画像データのデータ数を算出する。例えば、特定された距離が「30mm」であり、特定されたスライス厚が「6mm」であるとき、前後画像データ特定部34は、データ数を「5」と算出する。
前後画像データ特定部34は、算出されたデータ数分の断面画像データを抽出することによって、前後画像データを特定する。例えば、算出されたデータ数が「5」であるとき、前後画像データ特定部34は、キー画像データのスライス位置から断面に垂直な前方向に5枚分の断面画像データ、及び、キー画像データのスライス位置から断面に垂直な後方向に5枚分の断面画像データを、キー画像が含まれる複数の断面画像データから抽出する。このとき、前後画像データ特定部34は、キー画像が含まれる複数の断面画像データのうちの各断面画像データに付帯されたスライス位置情報を参照して、算出されたデータ数分の断面画像データを前後画像データとして特定する。前後画像データ特定部34は、特定された前後画像データの画像UID及びキー画像データの画像UIDを添付部35へ出力する。
なお、ここでは、前後画像データ特定部34が、前方向及び後ろ方向の双方について断面画像データを抽出する例について説明したが、これに限定されるものではない。前後画像データ特定部34は、前方向のみ、又は後方向のみについて断面画像データを抽出してもよい。
添付部35は、キー画像データとともに前後画像データを読影レポートデータに添付する。図4は、添付部35による処理を示す概念図である。例えば、読影レポートが作成されるとき、ドラッグアンドドロップ操作によって、読影医は、画像ビューア画面W1によって表示された断面画像のうち、所望の画像をキー画像として指定し、所望の画像参照欄R1(読影レポート作成画面W2参照)への添付指示を行う。添付部35は、前後画像データ特定部34からの前後画像データG2のUID及びキー画像データG1の画像UIDに基づいて、画像データ記憶部21に記憶された断面画像データのうちから、キー画像データG1及び前後画像データG2を特定する。添付部35は、特定されたキー画像データG1及び前後画像データG2を、添付指示に係る画像参照欄R1に対応付けて、読影レポートデータに添付する。画像参照欄R1の位置は、適宜設計される。なお、添付される画像データ(G1,G2)が多い場合や画像データサイズが大きい場合は、貼り付けるまでに時間がかかる場合がある、この場合、添付部35は、添付処理をバックグラウンドで行ってもよい。
添付部35は、添付されたキー画像データG1の画像UID及びスライス位置、前後画像データG2の画像UID及びスライス位置、並びに対応付けられた画像参照欄R1の情報を表す添付情報を表示制御部36へ出力する。
また、添付部35は、予め定められた画像めくり指示を受ける度に、キー画像データG1及び前後画像データG2からなる画像群をめくり表示可能に、キー画像データG1及び前後画像データG2を読影レポートデータに添付する。画像めくり指示の例としては、操作部31としてのマウスのホイール操作や、操作部31としてのタッチパネルのスワイプ操作が挙げられる。この例の場合、読影レポートデータに添付された画像群の各画像は、ホイール操作に応じて、スライス位置順にめくり表示される。
表示制御部36は、添付部35からの添付情報に基づいて、予め定められた画像めくり指示を受ける度に、キー画像データG1及び前後画像データG2からなる画像群を読影レポートの画像参照欄にキー画像及び前後画像をめくり表示する。画像めくり指示の例としては、操作部31としてのマウスのホイール操作が挙げられる。例えば、表示制御部36は、読影レポートデータに添付された画像群の各画像は、ホイール操作に応じて、スライス位置順にめくり表示される。めくり表示の順序は、添付情報に含まれるキー画像データの画像UID及びスライス位置、前後画像データG2の画像UID及びスライス位置、並びに対応付けられた画像参照欄R1の情報に基づいて定められる。
表示制御部36は、画像群のうち最前面に表示された画像のスライス位置を表すスライダを表示してもよい。図5は、読影レポートにおけるキー画像及び前後画像の表示例を示す模式図である。例えば、表示制御部36は、画像参照欄へのダブルクリック等の操作指示を受けて参照ウィンドウW3を表示部32に表示する。表示制御部36は、表示された画像の近傍に、スライダSL1とスライダSL1が移動可能な移動軸A1を表示する。スライダSL1及び移動軸A1の態様は適宜設計される。図5の例では、移動軸A1における「0」は、キー画像のスライス位置を表す。移動軸A1における「+」及び「−」は、それぞれスライス位置に対する前方向及び後方向を表す。表示制御部36は、最前面に表示された画像のスライス位置に対応する移動軸A1上の位置にスライダSL1を表示する。なお、表示制御部36は、読影レポート作成画面の画像参照欄R1の近傍にスライダSL1及び移動軸A1を表示してもよい。
表示制御部36は、スライダSL1を移動させる指示を画像めくり指示として受けて、画像群をめくり表示する。例えば、読影医や依頼医等の操作者が、マウス等の操作部31を用いてスライダSL1を移動軸A1に沿って移動させるドラッグ操作を行う。表示制御部36は、このドラッグ操作を画像めくり指示として受けて、画像群をめくり表示する。このとき、表示制御部36は、添付情報に含まれるキー画像の画像UID及びスライス位置、前後画像データG2の画像UID及びスライス位置を参照しながら、移動するスライダSL1の移動軸A1上の位置に連動して、最前面に表示する画像を切替えることによってめくり表示する。
表示制御部36は、キー画像データG1の画像(キー画像)と前後画像データG2の画像(前後画像)とをそれぞれ識別可能な表示態様で表示してもよい。具体的な表示態様は適宜設計される。例えば、表示制御部36は、最前面にキー画像を表示するときと最前面に前後画像を表示するときとで、画像の表示枠の線の太さや色などを変更する。
また、表示制御部36は、最前面に表示している画像の種別を表すテキスト情報を該画像の近傍に表示してもよい。例えば、表示制御部36は、最前面にキー画像を表示しているとき、「キー画像」というテキスト情報をキー画像の近傍に表示する。表示制御部36は、最前面に前後画像を表示しているとき、「前後画像」というテキスト情報を前後画像の近傍に表示する。
表示制御部36は、添付情報に含まれるキー画像の画像UID及びスライス位置、前後画像データG2の画像UID及びスライス位置を参照しながら、最前面に表示された画像の種別を特定して表示態様の変更を行う。
なお、添付された画像群の各画像は、めくり表示される形態に限定されるものではない。例えば、添付された画像群の各画像は、所定のレイアウトに並べて表示されてもよい。
このように、キー画像データG1を添付するための添付指示に連動して、前後画像データG2が読影レポートに添付される。それにより、依頼医等が読影レポートを参照するとき、または、読影医が作成途中の読影レポートを参照するとき、依頼医や読影医は、キー画像のスライス位置に近い断面画像を簡便に参照することができる。
図6は、第1の実施形態に係る読影レポートシステムが読影レポートデータにキー画像データG1及び前後画像データG2を添付する動作を示すフローチャートである。
ステップS101:前後画像データ特定部34は、キー画像を読影レポートに添付する添付指示を受ける。このとき、前後画像データ特定部34は、指定されたキー画像の断面画像データであるキー画像データG1の画像UIDを受けて、当該キー画像データG1の付帯情報に含まれるスライス位置情報を読む。それにより、前後画像データ特定部34は、当該キー画像データG1のスライス位置を特定する。
ステップS102:前後画像データ特定部34は、キー画像データG1の画像UIDを受けて、当該キー画像データG1を医用画像記憶装置2に記憶された断面画像データのうちから特定する。前後画像データ特定部34は、特定されたキー画像データG1の付帯情報に含まれるモダリティ種別情報及び部位情報を読む。それにより、前後画像データ特定部34は、当該キー画像データG1のモダリティ種別及び被検体の部位を特定する。なお、前後画像データ特定部34は、さらに断面方向を特定してもよい。
ステップS103:前後画像データ特定部34は、特定されたモダリティ種別及び被検体の部位のペアに対応付けられた距離情報を、距離情報記憶部33に記憶された距離情報のうちから検索することによって、当該モダリティ種別及び当該部位について記憶された距離情報に表される距離を特定する。なお、前後画像データ特定部34は、当該モダリティ種別、当該部位及び当該断面方向について記憶された距離情報に表される距離を特定してもよい。
ステップS104:前後画像データ特定部34は、キー画像データG1に付帯された座標系情報を読むことによって、キー画像データG1が含まれる複数の断面画像データに設定された座標系を特定する。前後画像データ特定部34は、キー画像データG1に付帯されたスライス厚情報を読むことによって、キー画像データG1のスライス厚を特定する。
ステップS105:前後画像データ特定部34は、特定された座標系における、特定されたスライス位置から断面に垂直な前方向及び後方向について、特定された距離内に含まれる範囲を特定する。
ステップS106:前後画像データ特定部34は、特定された距離と特定されたスライス厚とに基づいて、特定された範囲に含まれる断面画像データのデータ数を算出する。
ステップS107:前後画像データ特定部34は、算出されたデータ数分の断面画像データを抽出することによって、前後画像データG2を特定する。前後画像データ特定部34は、特定された前後画像データG2の画像UID及びキー画像データG1の画像UIDを添付部35へ出力する。
ステップS108:添付部35は、キー画像データG1とともに前後画像データG2を読影レポートデータに添付する。このとき、前後画像データ特定部34からの前後画像データG2のUID及びキー画像データG1の画像UIDに基づいて、画像データ記憶部21に記憶された断面画像データのうちから、キー画像データG1及び前後画像データG2を特定する。添付部35は、特定されたキー画像データG1及び前後画像データG2を、添付指示に係る画像参照欄に対応付けて、読影レポートデータに添付する。
第1の実施形態の読影レポートシステムによれば、キー画像データG1を添付するための添付指示に連動して、前後画像データG2が読影レポートに添付される。それにより、依頼医等が読影レポートを参照するとき、または、読影医が作成途中の読影レポートを参照するとき、依頼医や読影医は、キー画像のスライス位置に近い断面画像を簡便に参照することができる。したがって、読影レポートの作成及び参照を容易に行うことができる読影レポートシステムを提供することができる。
また、第1の実施形態の読影レポートシステムによれば、添付される前後画像データG2のデータ数に係る範囲は、モダリティ種別及び被検体の部位のペアごと、又は、モダリティ種別、被検体の部位及び断面方向の組み合わせごとに定められる。これらペア及び組み合わせは、当該読影レポートの検査内容や読影目的によって多岐に亘るものである。
また、この範囲とスライス厚とに基づいて添付される前後画像データG2のデータ数は自動的に算出される。したがって、読影レポートの検査内容や読影目的に応じた数の前後画像を自動的に抽出及び添付しながら、読影レポートの作成及び参照を容易にすることができる。
また、読影レポートデータには、キー画像データG1及び前後画像データG2が添付されるので、参照端末に画像ビューアがインストールされていない場合であっても、依頼医は、キー画像のスライス位置に近い断面画像を簡便に参照することができる。
また、互いに近いスライス位置の断面画像は、画像が似ている場合がある。この実施形態の読影レポートシステムは、キー画像と前後画像とを識別可能な表示態様で表示する。したがって、この実施形態の読影レポートシステムによれば、読影医及び依頼医は、表示されている画像の種別を容易に把握しながら、読影レポートを参照することができる。
〈第2の実施形態〉
図7は、第2の実施形態に係る読影レポート作成装置3の構成を示すブロック図である。この実施形態に係る読影レポート作成装置3は、添付される前後画像データG2に係る範囲を、読影レポート作成中に設定することが可能に構成される。以下、第1の実施形態と異なる内容について主に説明する。また、第1の実施形態と同様の内容については、説明を省略する場合がある。
表示制御部36は、予め定められた設定指示を添付指示とともに受けたとき、設定ウィンドウを表示する。添付指示とともに設定指示を受ける状態の一例としては、例えば、キーボードの「Ctrlキー」や「Shiftキー」を押下(設定指示)しながら添付指示としてのドラッグアンドドロップ操作を表示制御部36が受ける状態が挙げられる。設定指示に係る具体的な操作は、適宜設計されるが、この例のように、添付指示と同時並行的に行うことが可能な操作が設定指示として設計されてもよく、添付指示と直列的に行われる操作が設定指示として設計されてもよい。設定ウィンドウは、距離情報を設定するための設定入力を受け付けるためのウィンドウである。
図8は、設定ウィンドウSWの概略を示す模式図である。表示制御部36は、設定ウィンドウSWを表示する。読影医は、キーボード等の操作部31を用いて、所望の距離を設定入力することによって、添付される前後画像データG2に係る距離を設定することができる。
距離情報設定部37は、受け付けられた設定入力の距離に距離情報を設定する。例えば、距離情報設定部37は、設定入力の距離情報を前後画像データ特定部34へ送信することによって距離情報を設定する。
前後画像データ特定部34は、設定された距離情報に表される距離とスライス厚と指定されたキー画像データG1のスライス位置とに基づいて、当該スライス位置と当該距離とによって表される範囲に含まれる前後画像データG2を特定する。
添付部35は、設定された距離に基づく範囲に含まれる前後画像データG2を特定し、特定された前後画像データG2をキー画像データG1とともに読影レポートデータへ添付する。
図9は、第2の実施形態に係る読影レポートシステムが読影レポートデータにキー画像データG1及び前後画像データG2を添付する動作を示すフローチャートである。
ステップS201の処理は、図6の例のステップS101の処理と同様である。
ステップS202:設定指示が受け付けられたとき、この実施形態の動作はステップS203へ進む。設定指示が受け付けられないとき、この実施形態の動作はステップS206へ進む。
ステップS203:表示制御部36は、設定ウィンドウSWを表示する。
ステップS204:読影医は、キーボード等の操作部31を用いて、所望の距離を設定入力することによって、添付される前後画像データG2に係る距離を設定することができる。距離情報設定部37は、この設定入力を受け付ける。
ステップS205:距離情報設定部37は、受け付けられた設定入力の距離に距離情報を設定する。例えば、距離情報設定部37は、設定入力の距離情報を前後画像データ特定部34へ送信することによって距離情報を設定する。
ステップS206〜ステップS212の処理は、図6の例のステップS102〜ステップS108の処理と同様である。
読影医は、当該読影レポートの検査目的、病変部の大きさ、所見の内容によって、添付したい前後画像の枚数を設定したい場合がある。第2の実施形態に係る読影レポートシステムによれば、読影医は、所望の距離の範囲に含まれる前後画像を添付指示に連動して読影レポートに添付させることができる。
〈第3の実施形態〉
図10は、第3の実施形態に係る読影レポート作成装置3の構成を示すブロック図である。この実施形態に係る読影レポート作成装置3は、キー画像データG1に指定された部分領域と同じ座標を前後画像データG2に反映して、前後画像データG2の部分領域を表す画像データを読影レポートデータに添付することが可能に構成される。以下、第1の実施形態と異なる内容について主に説明する。また、第1の実施形態と同様の内容については、説明を省略する場合がある。
部分領域記憶部38は、キー画像データG1の部分領域の指定を受けたとき、該部分領域の座標を表す部分領域座標情報を記憶する。読影医は、依頼医等の参照者に病変部を分かりやすくするため、キー画像のうちの病変部を表す部分領域を指定する場合がある。また、この部分領域を表す画像(キー画像の部分画像)は、キー画像とは別の画像参照欄に拡大表示される場合がある。部分領域の指定は、例えば、マウス等のポインティングデバイスで構成された操作部31を介して行われる。部分領域記憶部38は、指定された部分領域の座標を表す部分領域座標を当該キー画像データG1の画像UIDと対応付けて記憶する。
添付部35は、キー画像データG1のうち部分領域の画像を表すキー部分画像データと、前後画像データG2のうち部分領域座標情報の座標に対応する部分画像を表す前後部分画像データとを読影レポートデータに添付する。図11は、添付部35による処理を示す概念図である。例えば、読影レポートが作成されるとき、読影医は、所望の画像をキー画像として指定し、所望の画像参照欄R1(読影レポート作成画面W2参照)への添付指示を行う。添付部35は、前後画像データ特定部34からの前後画像データG2のUID及びキーが画像データの画像UIDに基づいて、画像データ記憶部21に記憶された断面画像データのうちから、キー画像データG1及び前後画像データG2を特定する。
さらに、添付部35は、キー画像データG1の画像UIDに基づいて、当該画像UIDに対応付けられて記憶された部分領域座標を部分領域記憶部38から検索する。当該画像UIDに対応付けられて記憶された部分領域座標が部分領域記憶部38に記憶されていたとき、添付部35は、部分領域座標の部分画像をキー画像データG1から抽出して、キー部分画像データSR1として特定する。また、添付部35は、この部分領域座標に対応する座標の部分画像を各前後画像データG2から抽出し、前後部分画像データSR2として特定する。
添付部35は、特定されたキー画像データG1及び前後画像データG2を、添付指示に係る画像参照欄R1に対応付けて、読影レポートデータに添付する。また、添付部35は、特定されたキー部分画像データSR1及び前後部分画像データSR2を画像参照欄R2に対応付けて、読影レポートデータに添付する。画像参照欄R2の位置は、適宜設計される。
添付部35は、添付されたキー画像データG1の画像UID及びスライス位置、前後画像データG2の画像UID及びスライス位置、並びに対応付けられた画像参照欄R1の情報と、添付されたキー部分画像データSR1のスライス位置及び前後部分画像データSR2のスライス位置、並びに対応付けられた画像参照欄R2の情報とを表す添付情報を表示制御部36へ出力する。
なお、添付部35は、当該画像UIDに対応付けられて記憶された部分領域座標が部分領域記憶部38に記憶されていなかったとき、第1の実施形態と同様の処理を行う。
表示制御部36は、添付部35からの添付情報に基づいて、予め定められた画像めくり指示を受ける度に、キー画像データG1からなる画像群、又は、キー部分画像データSR1及び前後部分画像データSR2からなる部分画像群をめくり表示する。めくり表示の順序は、添付情報に含まれるキー画像データG1の画像UID及びスライス位置、前後画像データG2の画像UID及びスライス位置、並びに対応付けられた画像参照欄R1の情報と、添付されたキー部分画像データSR1のスライス位置及び前後部分画像データSR2のスライス位置、並びに対応付けられた画像参照欄R2の情報とに基づいて定められる。
また、表示制御部36は、画像群又は部分画像群のうち最前面に表示された画像のスライス位置を表すスライダを表示してもよい。図12は、読影レポートにおける画像群又は部分画像群の表示例を示す模式図である。表示制御部36は、表示された画像の近傍に、スライダSL1とスライダSL1が移動可能な移動軸A1を表示する。また、表示制御部36は、表示された画像の近傍に、画像群の表示と部分画像群の表示とを切替えるためのスライダSL2とスライダSL2が移動可能な移動軸A2とを表示する。移動軸A2上には、画像群が対応付けられた位置と、部分画像群が対応付けられた位置とが個別に割り当てられる。
表示制御部36は、スライダSL2を移動させる指示を切替え指示として受けて、画像群の表示と部分画像群の表示とを切替える。例えば、読影医や依頼医等の操作者が、マウス等の操作部31を用いてスライダSL2を移動軸A2に沿って移動させるドラッグ操作を行う。表示制御部36は、このドラッグ操作を切替え指示として受けて、画像群の表示と部分画像群の表示とを切替える。このとき、表示制御部36は、移動軸A2上に割り当てられた位置とスライダSL2の位置とを参照しながら、スライダSL2の移動軸A2上の位置に連動して、画像群の表示と部分画像群の表示とを切替える。
また、表示制御部36は、表示している画像群と最前面に表示している画像のスライス位置を表すテキスト情報TX1を表示してもよい。図12の例では、キー画像を含む画像群うち、キー画像から前方向へ3枚目のスライス位置の前後画像が表示されていることを表すテキスト情報TX1「キー画像(+3)」が表示されている。
表示制御部36は、キー画像データG1の画像と前後画像データG2の画像とキー部分画像データSR1の画像と前後部分画像データSR2の画像とをそれぞれ識別可能な表示態様で表示してもよい。具体的な表示態様は適宜設計される。
また、表示制御部36は、最前面に表示している画像の種別を表すテキスト情報を該画像の近傍に表示してもよい。例えば、表示制御部36は、最前面にキー画像を表示しているとき、「キー画像」というテキスト情報をキー画像の近傍に表示する。表示制御部36は、最前面に前後画像を表示しているとき、「前後画像」というテキスト情報を前後画像の近傍に表示する。表示制御部36は、最前面にキー部分画像を表示しているとき、「キー部分画像」又は「拡大部分画像(キー画像)」というテキスト情報をキー部分画像の近傍に表示する。表示制御部36は、最前面に前後部分画像を表示しているとき、「前後部分画像」又は「拡大部分画像(前後画像)」というテキスト情報を前後部分画像の近傍に表示する。
表示制御部36は、添付情報に含まれるキー画像データG1の画像UID及びスライス位置と、前後画像データG2の画像UID及びスライス位置と、添付されたキー部分画像データSR1のスライス位置及び前後部分画像データSR2のスライス位置と、上述した画像めくり指示及び切替え指示とを参照しながら、最前面に表示された画像の種別を特定して表示態様の変更を行う。
図13は、第3の実施形態に係る読影レポートシステムが読影レポートデータにキー画像データG1、前後画像データG2、キー部分画像データSR1及び前後部分画像データSR2を添付する動作を示すフローチャートである。
ステップS301〜ステップS307の処理は、図6の例のステップS101〜ステップS107の処理と同様である。
ステップS308:添付部35は、キー画像データG1の画像UIDに基づいて、当該画像UIDに対応付けられて記憶された部分領域座標を部分領域記憶部38から検索する。当該画像UIDに対応付けられて記憶された部分領域座標が部分領域記憶部38に記憶されていたとき(ステップS308;YES)、この実施形態の動作は、ステップS309へ進む。当該画像UIDに対応付けられて記憶された部分領域座標が部分領域記憶部38に記憶されていないとき(ステップS308;NO)、この実施形態の動作は、ステップS311へ進む。
ステップS309:添付部35は、部分領域座標の部分画像をキー画像データG1から抽出して、キー部分画像データSR1として特定する。また、添付部35は、この部分領域座標に対応する座標の部分画像を各前後画像データG2から抽出し、前後部分画像データSR2として特定する。
ステップS310:添付部35は、特定されたキー画像データG1及び前後画像データG2を、添付指示に係る画像参照欄R1に対応付けて、読影レポートデータに添付する。また、添付部35は、特定されたキー部分画像データSR1及び前後部分画像データSR2を画像参照欄R2に対応付けて、読影レポートデータに添付する。
ステップS311の処理は、図6の例のステップS108の処理と同様である。
読影医は、依頼医等の参照者に病変部を分かりやすくするため、キー画像のうちの病変部を表す部分領域を指定する場合がある。第3の実施形態に係る読影レポートシステムによれば、部分領域を表すキー部分画像データSR1及び該部分領域に相当する前後部分画像データSR2を添付指示に連動して読影レポートに添付させることができる。
また、この実施形態の読影レポートシステムは、キー画像と前後画像とキー部分画像と前後部分画像とを識別可能な表示態様で表示する。したがって、この実施形態の読影レポートシステムによれば、読影医及び依頼医は、表示されている画像の種別を容易に把握しながら、読影レポートを参照することができる。
〈第4の実施形態〉
図14は、第4の実施形態に係る読影レポート作成装置3の構成を示すブロック図である。この実施形態に係る読影レポート作成装置3は、キー画像のスライス位置に相当するスライス位置の断面画像データを読影レポートデータに添付することが可能に構成される。以下、第1の実施形態と異なる内容について主に説明する。また、第1の実施形態と同様の内容については、説明を省略する場合がある。
過去画像検索部39は、キー画像データG1のスライス位置及び被検体を特定可能な被検体IDに基づいて、過去に取得された複数の過去断面画像データのうち、該スライス位置に対応するスライス位置の断面画像データである位置対応過去画像データを検索する。例えば、過去画像検索部39は、指定されたキー画像データG1の付帯情報に含まれるスライス位置情報を読んで、当該キー画像データG1のスライス位置を特定する。過去画像検索部39は、指定されたキー画像データG1の付帯情報を読んで、被検体IDを特定する。過去画像検索部39は、指定されたキー画像データG1の日時情報を読んで、当該キー画像データG1が取得された日時を特定する。
また、過去画像検索部39は、キー画像データG1の付帯情報に含まれるモダリティ情報を読んで、当該キー画像データG1のモダリティ種別を特定し、キー画像データG1の付帯情報に含まれる部位情報を読んで、被検体の部位を特定し、キー画像データG1の断面方向情報を読んで、当該キー画像データG1の断面方向情報を特定してもよい。
過去画像検索部39は、特定された被検体ID、日時及びスライス位置に基づいて、画像データ記憶部21に記憶された複数の過去断面画像データのうち、当該被検体の当該スライス位置について過去に取得された位置対応過去画像データを検索する。このとき、過去画像検索部39は、特定された被検体ID、日時及びスライス位置と、画像データ記憶部21に記憶された断面画像データの付帯情報とを参照することによって、位置対応過去画像データを検索する。それにより、作成中の読影レポートのキー画像データG1と同じ被検体及びスライス位置について過去に取得された断面画像データが位置対応過去画像データとして検索される。過去画像検索部39は、検索された位置対応過去画像データの画像UIDを前後画像データ特定部34へ出力する。
また、過去画像検索部39は、特定された被検体ID、日時、スライス位置、モダリティ種別、被検体の部位、及び断面方向に基づいて、作成中の読影レポートのキー画像データG1と同じ被検体、スライス位置、モダリティ種別、被検体の部位、及び断面方向について過去に取得された断面画像データを位置対応過去画像データとして検索してもよい。
また、過去画像検索部39は、公知の画像相関法などによって、キー画像データG1と類似する断面画像データを位置対応過去画像データとして検索してもよい。キー画像データG1が含まれる断面画像データ群と、キー画像データG1と同じ被検体及びスライス位置について過去に取得された断面画像データが含まれる断面画像データ群とで、座標系が異なる場合があるからである。
なお、画像データ記憶部21に位置対応過去画像データが記憶されていなかったとき、すなわち、過去画像検索部39が位置対応過去画像データを検索することができなかったとき、位置対応過去画像データの画像UIDが存在しない。したがって、過去画像検索部39は待機する。このとき、この実施形態の読影レポート作成装置3は第1の実施形態と同様の処理を行う。
前後画像データ特定部34は、位置対応過去画像データのスライス位置と位置対応過去画像データが含まれる複数の過去断面画像データのスライス厚と距離情報に表される距離とに基づいて、複数の過去断面画像データのうち範囲に含まれる過去前後画像データG4を特定する。前後画像データ特定部34は、過去画像検索部39からの画像UIDを受けて、位置対応過去画像データを画像データ記憶部21に記憶された断面画像データのうちから特定する。そして、前後画像データ特定部34は、第1の実施形態と同様の処理によって、位置対応過去画像データが含まれる複数の過去断面画像データから過去前後画像データG4を特定する。前後画像データ特定部34は、特定された過去前後画像データG4の画像UID及び位置対応過去画像データの画像UIDを添付部35へ出力する。
添付部35は、キー画像データG1及び前後画像データG2とともに、位置対応過去画像データ及び過去前後画像データG4を読影レポートデータに添付する。図15Aは、添付部35による処理を示す概念図である。例えば、読影レポートが作成されるとき、読影医は、所望の画像をキー画像として指定し、所望の画像参照欄R1(読影レポート作成画面W2参照)への添付指示を行う。添付部35は、前後画像データ特定部34からの前後画像データG2のUID及びキーが画像データの画像UIDに基づいて、画像データ記憶部21に記憶された断面画像データのうちから、キー画像データG1及び前後画像データG2を特定する。
さらに、添付部35は、位置対応過去画像データG3の画像UID及び過去前後画像データG4の画像UIDに基づいて、画像データ記憶部21に記憶された断面画像データのうちから、位置対応過去画像データG3及び過去前後画像データG4を特定する。
添付部35は、特定されたキー画像データG1及び前後画像データG2を、添付指示に係る画像参照欄R1に対応付けて、読影レポートデータに添付する。また、添付部35は、特定された位置対応過去画像データG3及び過去前後画像データG4を画像参照欄R3に対応付けて、読影レポートデータに添付する。画像参照欄R3の位置は、適宜設計される。
添付部35は、添付されたキー画像データG1の画像UID及びスライス位置、前後画像データG2の画像UID及びスライス位置、並びに対応付けられた画像参照欄R1の情報と、添付された位置対応過去画像データG3のスライス位置及び過去前後画像データG4のスライス位置、並びに対応付けられた画像参照欄R3の情報とを表す添付情報を表示制御部36へ出力する。
また、図15Bは、添付部35による処理の他の例を示す概念図である。第3の実施形態に示した部分領域がキー画像データG1に設定されたとき、添付部35は、位置対応過去画像データG3及び過去前後画像データG4についても、部分領域の座標に対応する部分画像データ群(SR3,SR4)を画像参照欄R4に添付する。この場合、第4の実施形態の読影レポート作成装置3は、第3の実施形態に示した部分領域記憶部38を備える。具体的な処理内容は、第2の実施形態と同様である。
表示制御部36は、添付部35からの添付情報に基づいて、予め定められた画像めくり指示を受ける度に、キー画像データG1からなる画像群、又は、位置対応過去画像データG3及び過去前後画像データG4からなる過去画像群をめくり表示する。めくり表示の順序は、添付情報に含まれるキー画像データG1の画像UID及びスライス位置、前後画像データG2の画像UID及びスライス位置、並びに対応付けられた画像参照欄R1の情報と、添付された位置対応過去画像データG3のスライス位置及び過去前後画像データG4のスライス位置、並びに対応付けられた画像参照欄R3の情報とに基づいて定められる。
表示制御部36は、過去に作成された過去読影レポートデータに基づいて、過去読影レポートにおいてキー画像として指定された過去キー画像データが、位置対応過去画像データG3及び過去前後画像データG4のいずれかに含まれているか否か判定する。
例えば、表示制御部36は、位置対応過去画像データG3の画像UID及び過去前後画像データG4の画像UIDと、読影レポートデータ記憶部41に記憶された過去読影レポートデータにおいてキー画像として指定された断面画像データの画像UIDとを参照することによって、過去読影レポートにおいてキー画像として指定された過去キー画像データが、位置対応過去画像データG3及び過去前後画像データG4のいずれかに含まれているか否か判定する。
表示制御部36は、過去キー画像データが位置対応過去画像データG3及び過去前後画像データG4のいずれかに含まれていると判定したとき、過去キー画像データの画像を識別可能な表示態様で表示する。具体的な表示態様は適宜設計される。なお、表示制御部36は、過去キー画像データが位置対応過去画像データG3及び過去前後画像データG4のいずれかに含まれていないと判定したとき、第1の実施形態と同様のめくり表示を行う。
また、表示制御部36は、画像群又は過去画像群のうち最前面に表示された画像のスライス位置を表すスライダSL1を表示してもよい。スライダSL1の表示例としては、図12に示した例が挙げられる。また、第3の実施形態の場合、移動軸A2上には、画像群が対応付けられた位置と、過去画像群が対応付けられた位置とがそれぞれ割り当てられる。なお、過去の部分画像群が読影レポートに添付される場合は、移動軸A2上には、画像群が対応付けられた位置と、過去画像群が対応付けられた位置と、過去の部分画像群が対応付けられた位置とが、個別に割り当てられる。
表示制御部36は、キー画像データG1の画像と前後画像データG2の画像とキー部分画像データSR1の画像と位置対応過去画像データG3の画像と過去前後画像データG4の画像とをそれぞれ識別可能な表示態様で表示してもよい。具体的な表示態様は適宜設計される。
図16は、第4の実施形態に係る読影レポートシステムが読影レポートデータにキー画像データG1、前後画像データG2、位置対応過去画像データG3及び過去前後画像データG4を添付する動作を示すフローチャートである。
ステップS401〜ステップS407の処理は、図6の例のステップS101〜ステップS107の処理と同様である。
ステップS408:過去画像検索部39は、キー画像データG1のスライス位置及び被検体を特定可能な被検体IDに基づいて、過去に取得された複数の過去断面画像データのうち、該スライス位置に対応するスライス位置の断面画像データである位置対応過去画像データG3を検索する。位置対応過去画像データG3が画像データ記憶部21に記憶されていたとき(ステップS408;YES)、この実施形態の動作は、ステップS409へ進む。位置対応過去画像データG3が画像データ記憶部21に記憶されていないとき(ステップS408;NO)、この実施形態の動作は、ステップS411へ進む。
ステップS409:前後画像データ特定部34は、過去画像検索部39からの画像UIDを受けて、位置対応過去画像データG3を画像データ記憶部21に記憶された断面画像データのうちから特定する。前後画像データ特定部34は、位置対応過去画像データG3のスライス位置と位置対応過去画像データG3が含まれる複数の過去断面画像データのスライス厚と距離情報に表される距離とに基づいて、複数の過去断面画像データのうち範囲に含まれる過去前後画像データG4を特定する。前後画像データ特定部34は、前後画像データ特定部34は、特定された過去前後画像データG4の画像UID及び位置対応過去画像データG3の画像UIDを添付部35へ出力する。
ステップS410:添付部35は、前後画像データ特定部34からの前後画像データG2のUID及びキーが画像データの画像UIDに基づいて、画像データ記憶部21に記憶された断面画像データのうちから、キー画像データG1及び前後画像データG2を特定する。さらに、添付部35は、位置対応過去画像データG3の画像UID及び過去前後画像データG4の画像UIDに基づいて、画像データ記憶部21に記憶された断面画像データのうちから、位置対応過去画像データG3及び過去前後画像データG4を特定する。添付部35は、特定されたキー画像データG1及び前後画像データG2を、添付指示に係る画像参照欄R1に対応付けて、読影レポートデータに添付する。また、添付部35は、特定された位置対応過去画像データG3及び過去前後画像データG4を画像参照欄R3に対応付けて、読影レポートデータに添付する。
読影医は、指定したキー画像と同じスライス位置について過去に取得された断面画像を読影レポートに添付したい場合がある。第4の実施形態に係る読影レポートシステムによれば、キー画像と同じ位置について過去に取得された位置対応過去画像データG3を添付指示に連動して読影レポートに添付させることができる。
また、位置対応過去画像データG3とともに過去前後画像データG4が読影レポートデータに添付されることにより、読影医は、位置対応過去画像データG3近いスライス位置の断面画像を容易に添付することができる。また、読影医及び依頼医は、位置対応過去画像データG3近いスライス位置の断面画像を容易に参照することができる。
キー画像、前後画像、位置対応過去画像、及び過去前後画像は、画像が似ている場合がある。この実施形態の読影レポートシステムは、キー画像と前後画像と位置対応過去画像と過去前後画像とを識別可能な表示態様で表示する。したがって、この実施形態の読影レポートシステムによれば、読影医及び依頼医は、表示されている画像の種別を容易に把握しながら、読影レポートを参照することができる。
〈第5の実施形態〉
図17は、第5の実施形態に係る読影レポート作成装置3の構成を示すブロック図である。この実施形態に係る読影レポート作成装置3は、アノテーションが付帯されたアノテーション画像データのスライス位置が範囲外であっても、アノテーション画像データを読影レポートデータに添付することが可能に構成される。以下、第1の実施形態と異なる内容について主に説明する。また、第1の実施形態と同様の内容については、説明を省略する場合がある。
アノテーション情報記憶部310は、複数の断面画像データに付帯されたアノテーション情報を記憶する。読影医は、読影レポートを作成する際、画像ビューアによって複数の断面画像を参照しながら、断面画像における注目部位(例えば、血栓や腫瘍等の病変部)を明確にするため、操作部31を介してアノテーションと呼ばれる円、多角形、矢印等の図形情報やコメントと呼ばれる文字情報を付帯する場合がある。
アノテーション情報には、付帯されたアノテーションの座標を表すアノテーション座標情報と、アノテーションの図形形状を表すアノテーション図形情報と、コメントを表す文字情報とのうち1つ以上が含まれる。アノテーション情報記憶部310は、アノテーションを付帯する操作信号を受けて、アノテーション情報と当該アノテーションが付帯された断面画像データの画像UIDとを対応付けて記憶する。
アノテーション画像検索部311は、アノテーション情報が付帯されたアノテーション画像データを検索する。このとき、アノテーション画像検索部311は、キー画像データG1が含まれる複数の断面画像データのうち、アノテーション情報が対応付けられている断面画像データの画像UID(アノテーション画像UIDと称する)をアノテーション情報記憶部310から検索する。
アノテーション画像検索部311は、アノテーション画像UIDに対応する断面画像データを画像データ記憶部21から検索し、検索された断面画像データのスライス位置情報を読んで、アノテーション画像データのスライス位置を特定する。また、アノテーション情報検索部は、前後画像データ特定部34から特定された範囲を読み出す。アノテーション画像検索部311は、特定されたスライス位置と読み出された範囲とを照合して、この範囲外のアノテーション画像データ及びアノテーション画像データの数を特定する。
アノテーション画像検索部311は、特定されたアノテーション画像データの画像UIDを添付部35へ出力する。アノテーション画像検索部311は、アノテーション画像データの数を表すアノテーション画像データ数情報を表示制御部36へ出力する。
表示制御部36は、検索されたアノテーション画像データのうち前後画像データ特定部34による範囲外のアノテーション画像データのデータ数を表示する。例えば、表示制御部36は、アノテーション画像検索部311からのアノテーション画像データ数情報を読んで、このデータ数を表示する。このとき、表示制御部36は、範囲外画像添付指示を受け付けるための、範囲外画像添付指示受付ウィンドウW4を表示する。範囲外画像添付指示は、範囲外のアノテーション画像データを読影レポートデータに添付するための指示である。
図18は、範囲外画像添付指示受付ウィンドウW4の概略を示す模式図である。例えば、表示制御部36は、範囲外のアノテーション画像データG5数を表すテキスト情報TX2を表示する。それにより、読影医は、範囲外のアノテーション画像データG5数を把握することができる。また、表示制御部36は、範囲外のアノテーション画像データG5の画像を表示する。それにより、読影医は、範囲外のアノテーション画像データG5の画像を視認することができる。
表示制御部36は、範囲外画像添付指示を受け付けるソフトキーSK1と、範囲外のアノテーション画像データG5を読影レポートデータに添付しない指示(非範囲外画像添付指示と称する)を受け付けるソフトキーSK2とを表示する。それにより、読影医は、操作部31を介してソフトキーSK1又はソフトキーSK2を選択することによって、範囲外画像添付指示又は非範囲外画像添付指示を入力することができる。表示制御部36は、範囲外画像添付指示及び範囲外のアノテーション画像データG5の画像UID又は非範囲外画像添付指示を表す指示情報を添付部35へ出力する。
なお、範囲外のアノテーション画像データG5数が多い場合など、読影医は、多数の範囲外のアノテーション画像データG5のうちの一部を選択して、選択されたアノテーション画像データG5を読影レポートデータに添付したい場合がある。この場合、読影医は、操作部31を介して所望のアノテーション画像データG5を選択することによって、範囲外画像添付指示を入力してもよい。表示制御部36は受け付けた選択されたアノテーション画像データG5の画像UIDを範囲外画像添付指示として添付部35へ出力する。
添付部35は、検索されたアノテーション画像データG5を読影レポートデータに添付する。図19は、添付部35による処理を示す概念図である。範囲外画像添付指示が受け付けられたとき、添付部35は、範囲外画像添付指示及び範囲外のアノテーション画像データG5の画像UIDに基づいて、アノテーション画像データG5を特定する。添付部35は、キー画像データG1及び前後画像データG2とともに、特定されたアノテーション画像データG5を画像参照欄R1に対応付けて、読影レポートデータに添付する。添付部35は、添付されたキー画像データG1の画像UID及びスライス位置、前後画像データG2の画像UID及びスライス位置、アノテーション画像データG5の画像UID及びスライス位置、並びに対応付けられた画像参照欄R1の情報を表す添付情報を表示制御部36へ出力する。なお、非範囲外画像添付指示が受け付けられたとき、添付部35は、第1の実施形態と同様の処理を行う。
また、表示制御部36は、アノテーションの座標を表すアノテーション座標情報に基づいて、読影レポートデータに添付された断面画像データのうち、アノテーション画像データG5以外の断面画像データの画像において、座標情報の座標に対応する位置に当該アノテーションを表示する。このとき、表示制御部36は、アノテーション画像データG5の画像とアノテーション画像データG5以外の断面画像データの画像とで、異なる表示態様の当該アノテーションを表示する。
図20Aは、アノテーション画像データG5の画像の表示例を示す模式図である。図20Bは、アノテーション画像データG5以外の断面画像データの画像の表示例を示す模式図である。ここでは、表示制御部36が、読影レポート参照画面W5に、キー画像データG1、前後画像データG2及びアノテーション画像データG5からなる画像群をめくり表示可能に表示している例について説明する。表示制御部36は、画像めくり指示を受ける度に、最前面に表示する画像を切替える。また、表示制御部36は、アノテーション情報記憶部310からアノテーション情報を読み出す。表示制御部36は、最前面に表示する画像の切替えとともに、最前面に表示する画像データの画像UIDとアノテーション情報に含まれる画像UIDとを参照して、当該画像データがアノテーション画像データG5か否かを判定する。この判定によって、当該画像データがアノテーション画像データG5か否かが判定される。
最前面に表示する画像がアノテーション画像データG5の画像であるとき、表示制御部36は当該アノテーション画像データG5に付帯されたアノテーションを表示する。最前面に表示する画像がアノテーション画像データG5の画像でないとき、表示制御部36は、読み出したアノテーション情報に含まれる座標情報及び図形情報又は文字情報に基づいて、当該座標情報に表される座標に、当該図形情報又は文字情報に基づくアノテーションを、アノテーション画像データG5に付帯されたアノテーションとは異なる表示態様で表示する。図20Aでは、最前面に表示する画像が、アノテーション画像データG5の画像である例を示す。図20Bでは、最前面に表示する画像が、アノテーション画像データG5ではない断面画像データ(G1,G2)の画像である例を示す。ここでは、図20Aの例では、実線のアノテーションAN1が表示され、図20Bの例では、破線のアノテーションAN2が表示されている。
また、表示制御部36は、アノテーション画像データG5の画像とアノテーション画像データG5以外の断面画像データの画像とをそれぞれ識別可能な表示態様で表示してもよい。このとき、表示制御部36は、添付情報に含まれるキー画像データG1の画像UID及びスライス位置と、前後画像データG2の画像UID及びスライス位置と、アノテーション画像データG5の画像UID及びスライス位置と、上述した画像めくり指示及び切替え指示とを参照しながら、最前面に表示された画像の種別を特定して表示態様の変更を行う。
図21は、第5の実施形態に係る読影レポートシステムが読影レポートデータにキー画像データG1、前後画像データG2及びアノテーション画像データG5を添付する動作を示すフローチャートである。
ステップS501〜ステップS507の処理は、図6の例のステップS101〜ステップS107の処理と同様である。
ステップS508:アノテーション画像検索部311は、アノテーション情報が付帯されたアノテーション画像データG5を検索する。このとき、アノテーション画像検索部311は、キー画像データG1が含まれる複数の断面画像データのうち、アノテーション情報が対応付けられている断面画像データの画像UIDをアノテーション情報記憶部310から検索する。アノテーション画像データG5が検索されたとき(ステップS508;YES)、この実施形態の動作はステップS509へ進む。アノテーション画像データG5が検索されないとき(ステップS508;NO)、この実施形態の動作はステップS513へ進む。
ステップS509:アノテーション画像検索部311は、検索されたアノテーション画像データG5のスライス位置情報を読んで、アノテーション画像データG5のスライス位置を特定する。また、アノテーション情報検索部は、前後画像データ特定部34から特定された範囲を読み出す。アノテーション画像検索部311は、特定されたスライス位置と読み出された範囲とを照合して、この範囲外のアノテーション画像データG5及びアノテーション画像データG5の数を特定する。
ステップS510:表示制御部36は、検索されたアノテーション画像データG5のうち前後画像データ特定部34による範囲外のアノテーション画像データG5のデータ数を表示する。このとき、表示制御部36は、範囲外画像添付指示を受け付けるための、範囲外画像添付指示受付ウィンドウW4を表示する。
ステップS511:表示制御部36は、範囲外画像添付指示を受け付けたとき(ステップS511:YES)、範囲外画像添付指示及び範囲外のアノテーション画像データG5の画像UIDを添付部35へ出力する。表示制御部36は、非範囲外画像添付指示を受け付けたとき(ステップS511:NO)、非範囲外画像添付指示を表す指示情報を添付部35へ出力する。
ステップS512:添付部35は、範囲外画像添付指示及び範囲外のアノテーション画像データG5の画像UIDに基づいて、アノテーション画像データG5を特定する。添付部35は、キー画像データG1及び前後画像データG2とともに、特定されたアノテーション画像データG5を画像参照欄R1に対応付けて、読影レポートデータに添付する。
第5の実施形態に係る読影レポートシステムによれば、アノテーションが付帯されたアノテーション画像データG5のスライス位置が範囲外であっても、添付指示に連動してアノテーション画像データG5が読影レポートに添付される。それにより、読影医は、アノテーション画像データG5を容易に添付することができる。また、読影医及び依頼医は、アノテーション画像データG5の画像を容易に参照することができる。
また、この実施形態の読影レポートシステムは、アノテーションの座標を表すアノテーション座標情報に基づいて、読影レポートデータに添付された断面画像データのうち、アノテーション画像データG5以外の断面画像データの画像において、座標情報の座標に対応する位置に当該アノテーションを表示する。このとき、表示制御部36は、アノテーション画像データG5の画像とアノテーション画像データG5以外の断面画像データの画像とで、異なる表示態様の当該アノテーションを表示する。それにより、読影医及び依頼医は、表示されているアノテーションが、最前面に表示された画像データに付帯されたものか否かを容易に把握することができる。
また、この実施形態の読影レポートシステムは、キー画像と前後画像とアノテーション画像とを識別可能な表示態様で表示する。それにより、読影医及び依頼医は、表示されている画像の種別を容易に把握しながら、読影レポートを参照することができる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の読影レポートシステムによれば、読影レポートの作成及び参照を容易に行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。