JP2016220793A - 医科用照射器 - Google Patents

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哲也 柳沼
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Abstract

【課題】本発明は、光源部にLEDモジュールを用いた医科用照射器において、LEDモジュール自体の機能として照射エリアの端部に色むらを生じさせることが無く、また、色温度の調整も可能な機能を有し、照射エリアに対するドクターの視認性向上を図ることができる医科用照射器を提供する。【解決手段】本発明複数のLEDチップを搭載したLEDモジュール17と該LEDモジュール17の光を反射して集光および略平行光に変化させる反射面2aを有する反射板2とを有し、反射面2aで反射したLED光により患部を照射する医療用照射器1であって、LEDモジュール17の外周部に配置したLEDチップの色配列と、中央部に配置したLEDチップの色配列が異なり、前記LEDチップの一部または全部のLEDチップ表面に、蛍光体及び/又は拡散材41の層を形成した構成としたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、医科用照射器に関し、詳しくは、LEDモジュールからのLED光により患部を照射する際の照射エリアの色むらを無くしドクターの視認性向上を図った医科用照射器に関するものである。
従来から、例えば医科用無影灯用のLED光源部を構成する場合に、赤色LEDチップ(R)、青色LEDチップ(B)、緑色LEDチップ(G)からなる3色の各LEDチップをLEDモジュールの全域に配置することが行われている。
このように3色の各LEDチップをLEDモジュールの全域に配置することによって、各LEDチップからの3色のLED光は混色し、理論的には白色光となって照射エリアEに照射される。
図13は従来のLEDモジュール101における各LEDチップの配置を示すものであり、例えば複数の赤色LEDチップ(R)102aをLEDモジュール101上で略V字状に配置し、複数の緑色LEDチップ(G)102b、青色LEDチップ(B)102cを前記赤色LEDチップ(R)102aに沿って配置する。赤色LEDチップ(R)102aを略V字状に配置する理由は電気配線上連続した配置が好ましいためである。
しかし、上述した3色の各LEDチップを格別の配慮をすることなくLEDモジュール101の全域に配置すると、LED光源部による照射エリアEの端部に色むら部E1が発生するという不具合が発生する。
すなわち、LEDモジュール101は、例えば7mm×7mmのサイズで、複数のLEDチップは全体として碁盤の目のように配置されている。
前記LEDモジュール101上の複数のLEDチップから発光されたLED光は、LEDモジュール101の近傍に配置された例えば5mm×5mmサイズのスリットを通過し、さらに、スリットを通過したLED光は、後述する反射面104を有する反射板(反射ミラー)103にて反射し、図14に示すような照射エリアEである患部(歯科の場合は口腔)に照射される。尚、前記スリットについては図示省略する。
この場合、反射板103の反射面104は小さなミラー面の集合体によって形成され、個々のミラー面はLEDモジュール101の中央にある点(焦点)から周囲に発光されたLED光が、患部の照射エリアE上に平行に照射されるように、角度が定められ配置されている。
しかし、ハロゲン球のように1点から発光された光と異なり、LEDモジュール101は複数のLEDチップが基板上に配置されているため、LED光は面発光の状態となる。
図14はLED光の光路を模式的に表したものであるが、LEDモジュール101の中央部の1点から発光されたLED光は反射面104を介して全て平行光として集光され、照射エリアE上に照射されるが、LEDモジュール101の両端に配置されたLEDチップから発光されたLED光は、図14に示すように平行光とはならず、この結果、照射エリアE上の中央領域は白色となるが端部領域においては色むら部E1を伴って集光することになる。
このように、LEDモジュール101の外周部に配置されたLEDチップからのLED光は平行光とはならない。
このためLEDモジュール101の外周部に配置されるLEDチップとして、赤色LEDチップ(R)102a、緑色LEDチップ(G)102bを採用した場合、照射エリアE上で均等に配光されず端部領域に集中して配光され、均等に混ざり合わないため白色光ではなく、図15に示すように照射エリアEの端部に赤色や緑色等が混色した色むら部E1を伴って発色し、例えばドクターの患部視認性に悪影響を与える。
さらに、色むらを発生するLEDモジュール101の表面全体を拡散材で覆って色むらを拡散することも可能であるが、大きな色むらの拡散は難しく、このような色むらの拡散を行うためには拡散密度を高くしたり拡散材を厚くしたりする必要があり、拡散材によってLEDチップの輝度が低下し、その結果、照射エリアの照度が低下するという不具合が発生する。
特許文献1には、単独のチップ、複数のチップを搭載したLED素子または複数のLED素子を用いた光源部にて、光源部よりの光を導く内部を反射面とした導光部、導光部よりの光を入出射する開口面を持つ混合部、混合部からの光を照射する拡散反射率の高い物質を含む合成樹脂からなる凹面反射鏡より構成し、医療用照射面での輝度や色のムラの軽減を図った医療用無影灯が提案されている。
しかし、特許文献1の医療用無影灯の場合、医療用照射面での輝度や色のムラの軽減を、主に拡散反射率の高い物質を含む合成樹脂からなる凹面反射鏡の機能により実現しようとするものであり、構造が複雑で光源部自体のLED素子の構成に工夫を施したものではない。
特許文献2には、黒体輻射線上に、予め設定される所望の最低色温度と予め設定される所望の最高色温度との間の所定中間色温度に調整された白色LED光源と、上記最低色温度と中間色温度とを結ぶ線分の延長線と交わる、色度図上の長い波長側の交点の近傍領域にピーク波長が位置する発光スペクトルを有する第1補正LED光源と、上記最高色温度と中間色温度とを結ぶ線分の延長線と交わる、色度図上の短い波長側の交点の近傍領域にピーク波長が位置する発光スペクトルを有する第2補正LED光源とからなり、白色LED光源と第1又は第2補正LED光源との混色割合により上記白色LED光源の有する設定色温度を上記最低色温度方向又は最高色温度方向に調節可能とした色温度が調整可能なLED灯が提案されている。
しかし、特許文献2のLED灯の場合、白色LED光源と第1又は第2補正LED光源との混色割合により白色LED光源の設定色温度を調整することを主眼とするものであり、やはり光源部自体のLED素子の構成に工夫を施し照射面での色むらの軽減を図るような技術ではない。
特開2014−103086号公報 WO2003/019072号公報
本発明が解決しようとする問題点は、光源部にLEDモジュールを用いた医科用照射器において、LEDモジュール自体の機能として照射エリアの端部に色むらを生じさせることが無く、また、色温度の調整も可能な機能を有し、照射エリアに対するドクターの視認性向上を図れるような医科用照射器が存在しない点である。
本発明に係る医科用照射器は、複数のLEDチップを搭載したLEDモジュールと該LEDモジュールの光を反射して集光および略平行光に変化させる反射面を有する反射板とを有し、前記反射面で反射したLED光により患部を照射する医療用照射器であって、前記LEDモジュールの外周部に配置したLEDチップの色配列と、中央部に配置したLEDチップの色配列が異なることを最も主要な特徴とする。
請求項1、2記載の発明によれば、複数のLEDチップを搭載したLEDモジュールと該LEDモジュールの光を反射して集光および略平行光に変化させる反射面を有する反射板とを有し、前記反射面で反射したLED光により患部を照射する医療用照射器であって、前記LEDモジュールの外周部に配置したLEDチップの色配列と、中央部に配置したLEDチップの色配列とを異ならせ、前記LEDチップの一部または全部のLEDチップ表面に、蛍光体及び/又は拡散材の層を形成した構成としたことにより、LEDモジュール自体の機能として照射エリアの端部に色むらを生じさせることが無く、また、色温度の調整も可能であり、照射エリアに対するドクターの視認性向上を図ることができる医科用照射器を提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2のいずれか1項に記載の医科用照射器において、少なくとも中央部に配置したLEDチップの輝度を可変することで、患部を照射する照射エリアの色温度を可変可能としたことにより、
好みの色温度の発光色を実現するように発光する白色光を設定可能なLEDモジュールを備えた医科用照射器を提供することができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の医科用照射器において、前記外周部に配置したLEDチップの色配列が青色のみの配列であって、中央部に配置したLEDチップの色が赤、青、及び緑の組み合わせ配列である構成としたことにより、外周部に配置したLEDチップからのLED光を照射エリアの端部に色むらを生じさせないように発光させることが可能であり、中央部に配置されたLEDチップからのLED光は照射エリア上に平行光となって均等に照射されるので、照射エリア上に色むらを生じさせることが無い医科用照射器を提供することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の医科用照射器において、前記外周部に配置したLEDチップの色配列が青色のみの配列であって、中央部に配置したLEDチップの色が赤及び青の組み合わせ配列である構成としたことにより、外周部に配置したLEDチップからのLED光を照射エリアの端部に色むらを生じさせないように発光させることが可能であり、中央部に配置されたLEDチップについては黒体輻射線上を横切る赤と青を結ぶ線上で発光色の設定が可能である医科用照射器を提供することができる。
請求項6記載の発明によれば、複数のLEDチップを搭載したLEDモジュールと該LEDモジュールの光を反射して集光および略平行光に変化させる反射面を有する反射板とを有し、前記反射面で反射したLED光により患部を照射する医療用照射器であって、前記LEDモジュールの外周部に、蛍光体及び/又は拡散材の層を形成した青色LEDチップの配列とし、中央部に配置したLEDチップの配列を、これらの色が赤、青、及び緑の組み合わせ配列、又は、赤及び青の組み合わせ配列としたことにより、LEDモジュール自体の機能として照射エリアの端部に色むらを生じさせることが無く、また、色温度の調整も可能であり、照射エリアに対するドクターの視認性向上を図ることができる医科用照射器を提供することができる。
図1は本発明の実施例に係る医科用照射器の概略斜視図である。 図2は本実施例に係る医科用照射器の概略分解斜視図である。 図3は本実施例に係る医科用照射器の図2の場合とは異なる角度から見た概略分解斜視図である。 図4は本実施例に係る医科用照射器にミラー取付部材を取り付けた状態の概略分解斜視図である。 図5は本実施例に係る医科用照射器におけるLEDモジュール、LED取付部材、放熱部を示す概略斜視図である。 図6は本実施例に係る医科用照射器におけるLED支持ユニットを示す概略斜視図である。 図7は本実施例に係る医科用照射器におけるLEDモジュール上の64個のLEDチップ組み合わせ配列の一例を概略的に示す説明図である。 図8は本実施例に係る医科用照射器におけるLEDモジュール上の64個のLEDチップ組み合わせ配列の別例を概略的に示す説明図である。 図9は本実施例に係る医科用照射器におけるLEDモジュール上の64個のLEDチップ組み合わせ配列のさらに別の例を概略的に示す説明図である。 図10は本実施例に係る医科用照射器におけるLEDモジュールから反射板を経て照射エリアに至るLED光の光路説明図である。 図11は本実施例に係る医科用照射器におけるLEDモジュール上の各LEDチップに対して個別に蛍光体及び/又は拡散材の層を形成した状態を示す概略平面図である。 図12は本実施例に係る歯科用照射器におけるLEDモジュール17の駆動調整系を概略的に示すブロック図である。 図13は従来のLEDモジュール上の64個のLEDチップ組み合わせ配列の例を概略的に示す説明図である。 図14は従来構成のLEDモジュールから反射板を経て照射エリアに至るLED光の光路説明図である。 図15は従来構成のLEDモジュールからのLED光が照射エリアに生成する色むら部を概略的に示す図である。
本発明は、光源部にLEDモジュールを用いた医科用照射器において、LEDモジュール自体の機能として照射エリアの端部に色むらを生じさせることが無く、また、色温度の調整も可能な機能を有し、照射エリアに対するドクターの視認性向上を図るという目的を、複数のLEDチップを搭載したLEDモジュールと該LEDモジュールの光を反射して集光および略平行光に変化させる反射面を有する反射板と、を有し、前記反射面で反射したLED光により患部を照射する医療用照射器であって、前記LEDモジュールの外周部に配置したLEDチップの色配列と、中央部に配置したLEDチップの色配列が異なり、前記LEDチップの一部または全部のLEDチップ表面に、蛍光体及び/又は拡散材の層を形成した構成により実現した。
以下に、本発明の実施例に係る歯科用照射器について図面を参照して詳細に説明する。
本実施例に係る歯科用照射器1は、図1乃至図6に示すように、放物面状(放射線曲面と波状曲線の組み合わせを考慮したもの)の反射面2aを有するとともに、前記反射面2aの中央部(最深部)を後方に貫くように装着受筒部3を設けた反射板(コールドミラー)2と、この反射板2の装着受筒部3に着脱可能に装着されるLED(Light Emitting Diode)支持ユニット11とを有している。
前記反射板2の反射面2aには、アルミニューム又は銀等の金属蒸着による単層膜のコーティングを施している。
前記LED支持ユニット11は、一面に平坦なLED取付面15を有するとともに、他面に外形を略円柱状とした放熱部(放熱フィン)30を固定した円板状の取付基部13、及び、この取付基部13の外周部から一面側上方に突設した一対の取付片14、14を具備する熱伝導率の高いアルミニューム、銅等を素材とするLED取付部材12と、例えば表面実装型の複数のLEDチップ群18をLEDモジュール17に配置し、前記LED取付面15に密接固定されるLEDモジュール搭載板16と、LED光通過用の任意形状のスリット20を備え、前記LEDモジュール搭載板16を覆う状態でLED取付部材12のLED取付面15に固着される熱伝導率の高いアルミニューム、銅等を素材とするスリット板19と、前記LED取付部材12における一対の取付片14、14の突出端側がねじ止め固定されるとともに前記反射板2の装着受筒部3に着脱可能に装着される角筒体23及びこの角筒体23と一体の円筒体24を連設した装着筒体部22と、を有している。
尚、前記LED取付部材12における取付片14としては、一対(2個)構造に限定されるものではなく、取付基部13の外周部から一面側上方に3個、4個、6個等さらに多数の取付片14を突設し、これらを角筒体23にねじ止め固定する構造とすることも可能である。
また、前記反射板2の装着受筒部3、前記装着筒体部22の外側形状や内側形状は、上述したような円筒に限定されるものではなく、角筒形状であってもよく、また、中空形状でなく円柱形状や角柱形状に構成することもでき、種々の変形実施が可能である。
前記スリット板19の裏面側には、図2に示すように、前記LEDモジュール搭載板16が収納できる凹部21を例えば座ぐりにより形成している。また、前記スリット板19は、熱伝導率の高い例えばアルミニューム、銅等で製作している。
尚、スリット板19のスリット20によりLED光の光束を制限しつつ反射板2の反射面に照射し反射させることで、安価な構造の基に任意形状のスリットに対応した任意形状の照射パターンにより患部を照射することができる。
ここで、前記LED支持ユニット11の具体的構造及びLED支持ユニット11の反射板2に対する取り付け構造について説明する。
前記放熱部30を固定したLED取付部材12の取付基部13には、前記LEDモジュール搭載板16を取り付けるための2個のビス孔13a、13aと、前記スリット板19を取り付けるための2個のビス孔13b、13bとが設けられている。
まず、前記LED取付面15に対して前記LEDモジュール搭載板16を密接させ、LEDモジュール搭載板16の外周部に対角配置に設けた2個の凹部16a、16aの部分から2個のビス25を用いてLED取付面15の対応する2個のビス孔13a、13aに前記各ビス25をねじ込み、前記LEDモジュール搭載板16をLED取付面15に密接固定する。
次に、前記スリット板19によりLEDモジュール搭載板16を覆うようにしてこのスリット板19に対角配置に設けた2個のビス挿通孔19a、19aに2個のビス26を挿入し、LED取付面15に設けたスリット板19用の2個のビス孔13b、13bに前記2個のビス26をねじ込み、前記スリット板19をLED取付面15に固着する。
前記スリット板19に設けられた他の2つの孔19b、19bは、前記LEDモジュール搭載板16を取り付けたときに使用したビス25のビス頭を逃がす(収容する)ためのものである。
次に、前記LED取付部材12の一対の取付片14、14を前記装着筒体部22に取り付ける。
すなわち、LED取付部材12の一対の取付片14、14の突出端側に設けた取付孔14aに各々2本のビスを挿通する。
さらに2本のビスを前記装着筒体部22を構成する角筒体23の両サイドに開けられたビス孔にねじ込むことにより、前記LED取付部材12と装着筒体部22とを一体化する。
そして、前記装着筒体部22の円筒体24を前記反射板2の装着受筒部3に装着し、かつ、反射板2の外面側に図4に示すミラー取付部材31を配置して、側面からホーローセットで締め付けることによって、LED支持ユニット11と前記反射板2とを一体化する。
前記LED支持ユニット11のLEDモジュール搭載板16上に配置したLEDモジュール17に対する給電系は、LEDモジュール17に接続した配線材を前記取付片14、14の内面側に設けた溝を這わせ、装着筒体部22の穴を通して外部に導出し、電源部に接続することで構成する。
次に、前記LEDモジュール17に配置した複数のLEDチップ群18について詳述する。
前記LEDモジュール17におけるLEDチップ群18は、図7乃至図9に3態様にわたって示すように、LEDモジュール17上に、赤色LEDチップ(R)(以下「赤色LEDチップ」と記す)18a、緑色LEDチップ(G)(以下「緑色LEDチップ」と記す)18b、青色LEDチップ(B)(以下「青色LEDチップ」と記す)18cとを各々所要個数(全体で8×8=64個)用いて構成している。
図7は、LEDモジュール17上の外周部に青色LEDチップ18cのみを合計48個配列し、中央部に赤色LEDチップ18a、緑色LEDチップ18b、青色LEDチップ18cを合計16個組み合わせ配列した例を示すものである。
ここで、図7に示す本施例のLEDモジュール17において、中央部とは横方向3列目から6列目まで、及び、縦方向3列目から6列目までの範囲内の領域を意味し、外周部とは、前記中央部の外側の領域を意味するものとして以下の説明を行う。図8、図9に示すLEDモジュール17においても同様である。
すなわち、図7に示す例では、前記中央部に赤色LEDチップ18aを8個、緑色LEDチップ18bを4個、青色LEDチップ18cを4個、合計16個を組み合わせ配列している。
また、図8に示す例も、LEDモジュール17上の外周部に青色LEDチップ18cのみを合計48個配列し、中央部に赤色LEDチップ18a、緑色LEDチップ18b、青色LEDチップ18cを合計16個組み合わせ配列した例を示すものである。
すなわち、図8に示す例では、前記中央部に赤色LEDチップ18aを4個、緑色LEDチップ18bを8個、青色LEDチップ18cを4個、合計16個を組み合わせ配列している。
図7及び図8に示すLEDモジュール17の場合、中央部に配置された赤色LEDチップ18a、緑色LEDチップ18b、青色LEDチップ18cからのLED光は、照射エリアE上に平行光となって均等に照射されるので、照射エリアE上に色むらを生じさせることはない。
また、図7及び図8に示すLEDモジュール17の場合、中央部に赤色LEDチップ18a、緑色LEDチップ18b、青色LEDチップ18cを組み合わせ配列しているので、これらによる発光色を公知(例えば特許文献2の図1)
の色度図表の黒体輻射線(黒体輻射の色軌跡)上に相当するように設定することが可能である。
さらに、中央部に配列した赤色LEDチップ18a、緑色LEDチップ18b、青色LEDチップ18cの輝度を、これらのLEDチップに供給する駆動電流を調整して可変することで、黒体輻射線上で色温度を自由に可変することが可能できるので好みの色温度の発光色を実現するように発光する白色光を設定可能である。
例えば歯科用無影灯では色温度が3600°K〜6000°Kが好ましいとされていることから、歯科診療に際し、好みの色温度に可変することが望まれる。
人によって色温度には好みがあるが、特に日本人の目には色温度は4000°K程度に調整されることが好適とされており、これらの色温度を適切に設定することが可能となる。
一方、図9は、LEDモジュール17上の外周部に青色LEDチップ18cのみを合計48個配列し、中央部に赤色LEDチップ18a、青色LEDチップ18cを合計16個組み合わせ配列した例を示すものである。
すなわち、図9に示す例では、前記中央部に赤色LEDチップ18aを8個、青色LEDチップ18cを8個、合計16個を組み合わせ配列している。
この場合には、黒体輻射線上を横切る赤と青を結ぶ線上で発光色の設定が可能であり、中央部の赤色LEDチップ18a、青色LEDチップ18cの輝度を上述した場合と同様にして黒体輻射線上を横切る赤と青を結ぶ線上で発光色を可変させ、色温度の調整や、色合わせを行うことが可能となる。
次に、前記LEDモジュール17の外周部に配置した各青色LEDチップ18cの表面に、後述する蛍光体及び/又は拡散材41の層を形成することによって、白色光として発光させることができる。
すなわち、各青色LEDチップ18cの表面に、黄色の蛍光体を樹脂材料に混ぜ合わせた拡散材の層を形成し(例えば蛍光体を発光面に塗布し)、各青色LEDチップ18cからの青色のLED光を青色の補色である黄色の蛍光体を透過させることで白色光として発光させることができる。
前記蛍光体としては、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系、TAG(テルビウム・アルミニウム・ガーネット)系、BOS(バリウム・オルソシリケート)系等の蛍光体の例を挙げるこができる。
また、前記拡散材としては、例えば、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂を基材として、無機粒子配合成形やテクポリマー配合成形することで拡散材とする例を挙げることができる。尚、樹脂基材に蛍光体を混ぜ合わせて成形することも可能である。
前記拡散材はLEDチップからの直進光を目立ちにくくする効果があり輝度むらを減らすことが可能であるという利点を有するものである。
上述したように構成すれば、各青色LEDチップ18cと蛍光体及び/又は拡散材41とによる疑似白色光で照射される照射エリアE上に、中央部の赤色LEDチップ18a、緑色LEDチップ18b、青色LEDチップ18cの組み合わせ配列、又は、赤色LEDチップ18a、青色LEDチップ18cの組み合わせ配列による平行光と均等に重ね合せることで白色光の色味を変えることができる。
また、外周部の各青色LEDチップ18cのみに中央部に関係なく蛍光体及び/又は拡散材41の層を形成するようにしてもよい。
さらに上述した拡散材の効果で輝度むらが無くなるという利点もある。
このようにして、本実施例の歯科用照射器1によれば、図10に示すように、LEDモジュール17の外周部に配置した各青色LEDチップ18cと蛍光体及び/又は拡散材41とによる疑似白色光で照射エリアEは全体が白色を呈するように照射され、また、図7、図8に示すような中央部に配置した赤色LEDチップ18a、緑色LEDチップ18b、青色LEDチップ18cの組み合わせ配列によるLED光は、照射エリアE全体に渡ってむら無く均等に配光され、各LEDチップの輝度を各々調整することで色度図の任意の位置の色調に合せることが可能となり、黒体輻射線上に設定することも容易であるため、色温度や色調を任意に設定することも可能になる。
尚、図9に示すように、中央部に赤色LEDチップ18a、青色LEDチップ18cの組み合わせ配列を行った構成の場合は、色度図の赤と青を結ぶ線と、黒体輻射曲線の交わる色温度の周囲の色に相当する色のLED光で照射エリアEを照射することができる(この場合、色温度は特定される)。
上述した本実施例の歯科用照射器1において、図11に示すように、LEDモジュール17上の64個の各LEDチップを個別に蛍光体及び/又は拡散材41で覆ってもよいし、図示しないが、LEDモジュール17全体を蛍光体及び/又は拡散材41で覆う構成とすることも可能である。
図11に示す場合、製造上手間がかかり安価ではないが、LEDモジュール17の外周部のみ蛍光体で覆い、中央部を蛍光体で覆わないようにすることも可能である。
前記LEDモジュール17の中央部においては、赤色LEDチップ18a、緑色LEDチップ18b、青色LEDチップ18cの輝度を各々調整することで制限なく色度図の任意の位置の色調に合せることが可能である。照射エリア全体に渡って照度は高いため、低消費電力での照射が可能となる。
一方、LEDモジュール17全体を蛍光体及び/又は拡散材41で覆う構成とする場合には、製造上容易で安価であり、中央部も含め、全体に黄色の蛍光体で覆うようにする。
そして、外周部の青色LEDチップ18cの輝度を調整することで照射エリアE全体に白色光の青味を調整することが可能となる。
また、中央部の輝度を上げて調整することで、範囲に制限はあるが、色度図の任意の位置の色調に合せることが可能である。
尚、LEDモジュール17の外周部に配置された青色LEDチップ18cに替えてチップ自体が白色に発光する白色LEDチップを使用した場合は、蛍光体は不要なため、LEDモジュール17全体やLEDチップ単位で蛍光体を覆う必要はない。
図12は、本実施例の歯科用照射器1におけるLEDモジュール17の駆動調整系を概略的に示すものであり、電源部(直流電源部)42に、赤色LED群コントローラ43A、緑色LED群コントローラ43B、青色LED群コントローラ43Cを接続し、赤色LED群コントローラ43Aにより直列接続した各赤色LEDチップ18aの駆動電流を調整し、緑色LED群コントローラ43Bにより直列接続した各緑色LEDチップ18bの駆動電流を調整し、青色LED群コントローラ43Cにより直列接続した各青色LEDチップ18cの駆動電流を調整し、これらの個別調整により各赤色LEDチップ18a、各緑色LEDチップ18b、各青色LEDチップ18cの輝度を各々調整するように構成したものである。
この場合、LEDモジュール17の駆動調整系としては、LEDモジュール17の外周部のLEDチップ群用のLED群コントローラと、中央部のLEDチップ群用のLED群コントローラとを個別に構成するようにすることもできる。
尚、上述した実施例においては、前記LEDモジュール17におけるLEDチップ群18として、全体で64個のLEDチップを配列した例について説明したが、LEDチップの配列個数については特に限定するものではない。
本発明の歯科用照射器におけるLEDモジュールの構成は、医科又は歯科用の無影灯用として適用する他、オフィス、一般家屋等を問わず室内用、机上用の照明器具等の光源部として広範に適用可能である。
1 歯科用照射器
2 反射板
2a 反射面
3 装着受筒部
11 支持ユニット
12 取付部材
13 取付基部
13a ビス孔
13b ビス孔
14 取付片
14a 取付孔
15 取付面
16 LEDモジュール搭載板
16a 凹部
17 LEDモジュール
18 LEDチップ群
18a 赤色LEDチップ
18b 緑色LEDチップ
18c 青色LEDチップ
19 スリット板
19a ビス挿通孔
19b ビス挿通孔
20 スリット
21 凹部
22 装着筒体部
23 角筒体
24 円筒体
25 ビス
26 ビス
30 放熱部
31 ミラー取付部材
41 蛍光体及び/又は拡散材
42 電源部
43A 赤色LED群コントローラ
43B 緑色LED群コントローラ
43C 青色LED群コントローラ
E 照射エリア

Claims (6)

  1. 複数のLEDチップを搭載したLEDモジュールと該LEDモジュールの光を反射して集光および略平行光に変化させる反射面を有する反射板とを有し、前記反射面で反射したLED光により患部を照射する医療用照射器であって、
    前記LEDモジュールの外周部に配置したLEDチップの色配列と、中央部に配置したLEDチップの色配列が異なることを特徴とする医科用照射器。
  2. 前記LEDチップの一部または全部のLEDチップ表面に、蛍光体及び/又は拡散材の層を形成したことを特徴とする請求項1記載の医科用照射器。
  3. 少なくとも中央部に配置したLEDチップの輝度を可変することで、患部を照射する照射エリアの色温度を可変可能にしたことを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の医科用照射器。
  4. 前記外周部に配置したLEDチップの色配列が青色のみの配列であって、中央部に配置したLEDチップの色が赤、青、及び緑の組み合わせ配列であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の医科用照射器。
  5. 前記外周部に配置したLEDチップの色配列が青色のみの配列であって、中央部に配置したLEDチップの色が赤及び青の組み合わせ配列であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の医科用照射器。
  6. 複数のLEDチップを搭載したLEDモジュールと該LEDモジュールの光を反射して集光および略平行光に変化させる反射面を有する反射板とを有し、前記反射面で反射したLED光により患部を照射する医療用照射器であって、
    前記LEDモジュールの外周部に、蛍光体及び/又は拡散材の層を形成した青色LEDチップの配列とし、中央部に配置したLEDチップの配列を、これらの色が赤、青、及び緑の組み合わせ配列、又は、赤及び青の組み合わせ配列としたことを特徴とする医科用照射器。
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