JP2016219290A - Led照光部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】照光部材の長寿命化と照光部材の前面カバーへの着雪の低減との両立を図る。【解決手段】本発明は、1または2以上の発光ダイオード15を搭載するライトバルブ10と、ライトバルブ10の一部と接触し、かつライトバルブ10の一部の外周囲を覆い、照光方向に開口するライトカバー30と、ライトカバー30の開口部を覆う透光性の前面カバー40とを備え、ライトカバー30を、その厚さ方向の外側から内側に向かって、発泡ゴム層31、金属層32の順に積層して構成するLED照光部材1に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、LED照光部材に関する。
LEDは、p型半導体とn型半導体を接合したpn接合ダイオードであり、電力を、直接、光のエネルギーに変換可能な光源として知られている。当該ダイオードの順方向(pからnの方向)に電圧をかけると、p型半導体中の伝導帯を流れる正孔(ホール)とn型半導体中の価電子帯を流れる電子とがpn接合部付近にて禁制体を越えて再結合する。このとき、禁制体の幅に相当するエネルギーが光として放出される。LEDから発する光は、高抵抗フィラメント内蔵の電球と異なり、発熱を介さずに、電力から変換されるので、低発熱、低消費電力などの特徴を有する。この特性を活かして、LEDは、屋内の照明、信号機、自動車用のヘッドライトなどの様々な照光部材に用いられている。
しかし、冬場、降雪の多い地域では、信号機の前面カバーに付着した氷雪が溶けずに、信号機のライトがドライバーや歩行者から視認できないという問題がある。また、自動車用のヘッドライトの前面カバーも同様の原理で氷雪が付着し、夜の走行時に十分な明るさを確保できずに、ドライバーにとって夜間の運転時の危険性が高まるという問題がある。このような問題は、高抵抗フィラメント内蔵の電球を使用していたときには、照光部材の前面カバーがフィラメントから受熱するため、ほとんど生じない。すなわち、上記の問題は、フィラメント内蔵の電球に比べて発熱量の低いLED照光部材に特有の新たな問題として浮上したものである。
このような問題を解決するため、従来から、種々の対策がとられてきた。例えば、信号機の表示器の前面に、透明な着雪防止板を前傾させて取り付け、雪が着雪防止板の傾斜に沿って下方に落ちるようにする方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。また、照光部材の前面にある前面カバーとその内方のLED発光部との間に、通電によって発熱する面状発熱体を配置する方法も知られている(例えば、特許文献2および特許文献3を参照)。
特開2003−109187号公報 特開2009−145952号公報 特開2014−109970号公報
上記従来の対策は、ある程度の効果を奏するものの、必ずしも十分ではない。特許文献1に開示される方法は、着雪防止を目的として下方傾斜する板を取り付けるものである。しかし、この方法は、信号機のみに適用可能なものであって、あらゆる照光部材に適用できるものではない。また、着雪防止板を前傾させてもなお着雪することも少なくなく、万全な方法とまではいえない。次に、特許文献2,3に開示される方法は、面状発熱体によって前面カバーを加温してその表面への着雪を防止するので、比較的大きな効果がある。しかし、そのためには、通電を要することから、LED照光部材の低消費電力というメリットが低下する。
一方、高輝度用途の照光部材においては、LEDをできるだけ多く搭載することが要求されている。5W以上の高出力LEDを用いる場合には、その搭載個数が少ない場合でも、無視できない程度の高熱が生じ、照光部材の寿命が短くなる。したがって、LED照光部材は、降雪時においては、LEDからの放熱を要する一方で、前面カバーの加熱を要する。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、照光部材の長寿命化と照光部材の前面カバーへの着雪の低減との両立を図ることを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一実施形態に係るLED照光部材は、1または2以上の発光ダイオードを搭載するライトバルブと、ライトバルブの一部と接触し、かつライトバルブの一部の外周囲を覆い、照光方向に開口するライトカバーと、ライトカバーの開口部を覆う透光性の前面カバーとを備え、ライトカバーを、その厚さ方向の外側から内側に向かって、発泡ゴム層、金属層の順に積層して構成する。
別の実施形態に係るLED照光部材は、さらに、発泡ゴム層を、発泡シリコーンゴムにて構成しても良い。
別の実施形態に係るLED照光部材は、また、金属層を、主として、アルミニウム、銅、またはそれらの少なくとも1つを含む合金から構成しても良い。
別の実施形態に係るLED照光部材は、また、金属層を、発泡ゴム層より熱伝導性の高いゴム部材を挟んで前面カバーに接するようにしても良い。
別の実施形態に係るLED照光部材は、さらに、ゴム部材を、ライトカバーを構成する層の一つとし、金属層よりもライトカバーの厚さ方向の内側に備えるようにしても良い。
別の実施形態に係るLED照光部材は、また、ゴム部材を、シリコーンゴムにて構成しても良い。
別の実施形態に係るLED照光部材は、また、金属層よりもライトカバーの厚さ方向の内側に、発光ダイオードからの光を前面カバーに向けて反射させる反射層を備えても良い。
本発明によれば、照光部材の長寿命化と照光部材の前面カバーへの着雪の低減との両立を図ることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るLED照光部材の一部透過斜視図(1A)およびそのライトカバーの積層状況の模式図(1B)をそれぞれ示す。 図2は、図1のライトバルブの組立図(2A,2B)を示す。 図3は、図1のLED照光部材のI−I線断面図を示す。 図4は、図3の一部Xの拡大図(4A)および一部Yの拡大図(4B)をそれぞれ示す。 図5は、第2の実施の形態に係るLED照光部材を構成するライトカバーの一部の拡大断面図であって、図4と同様の一部Xの拡大断面図(5A)および一部Yの拡大断面図(5B)をそれぞれ示す。 図6は、第3の実施の形態に係るLED照光部材を構成するライトカバーにおける図4と同様の一部Xの拡大断面図を示す。 図7は、第4の実施の形態に係るLED照光部材の一部の組立斜視図を示す。
次に、本発明に係るLED照光部材の各実施の形態について説明する。ただし、以下に説明する各実施の形態は、本発明に係るLED照光部材の好適な実施の形態であって、また、該形態に含まれる各構成は、本発明に係るLED照光部材に必須の構成とは限らない。
1.第1の実施の形態
(1)LED照光部材の全体構成
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るLED照光部材の一部透過斜視図(1A)およびそのライトカバーの積層状況の模式図(1B)をそれぞれ示す。
この実施の形態に係るLED照光部材1は、1または複数の発光ダイオード(以下、「LED」という)を搭載するライトバルブ10と、ライトバルブ10の一部と接触し、かつライトバルブ10の外周囲を覆い、照光方向に開口するライトカバー30と、ライトカバー30の開口部を覆う透光性の前面カバー40と、を備える。ライトバルブ10は、その一端にソケット部材20を備え、ソケット部材20を介して外部電源(交流電源であるか、直流電源であるかを問わない。以下、同様。)と接続することによりLEDへの電力供給を可能とする。また、ライトバルブ10は、好ましくは、前面カバー40側に位置する先端とソケット部材20との間に鍔部25を備える。ライトバルブ10は、好ましくは、鍔部25からライトバルブ10の先端までの領域をライトカバー30の内部に、鍔部25の下部よりソケット部材20までの領域をライトカバー30の外部にそれぞれ配置するように、ライトカバー30に取り付けられる。
ライトカバー30は、この実施の形態では、略カップ形状を有し、その開口面に、該開口面を覆う前面カバー40を備える。ライトカバー30は、その厚さ方向の外側から内側に向かって(図4を参照)、発泡ゴム層31、金属層32、ゴム部材33および反射層34の順に積層して構成される。発泡ゴム層31、金属層32、ゴム部材33および反射層34は、ともにカップ形状を有し、その底部に、それぞれ貫通孔31a,32a,33a,34aを備える。前面カバー40は、LED照光部材1の照光方向に凸形状のカバーであって、好ましくは、その開口端面を反射層34に接触させるように、ライトカバー30に固定される。
(2)ライトバルブ
図2は、図1のライトバルブの組立図(2A,2B)を示す。
図2に示すように、ライトバルブ10は、好適には、スリーブ11の上面および側面に複数のLED15を備える。ライトバルブ10は、スリーブ11と、凸型透明部材12と、基板13と、側面被覆透明部材14と、フレキシブル基板19と、を備える。スリーブ11は、この実施の形態では、円筒形状であるが、三角以上の多角筒形状であっても良い。また、スリーブ11に代えて、中実の円柱形状若しくは多角柱形状の部材を用いても良い。スリーブ11は、一方向に延び、多くのLED15を搭載可能な面積を有する。スリーブ11は、LED15から効果的に放熱できるように、熱伝導率の高い材料から構成される。スリーブ11の構成材料としては、アルミニウム、アルミニウム合金などに代表される高熱伝導性の金属材料; 窒化アルミニウム、ダイヤモンドライクカーボンなどに代表される高熱伝導性のセラミックス; 樹脂若しくはゴムに上記高熱伝導性の金属材料若しくはセラミックスを分散させた複合材; などを例示できる。スリーブ11は、基板13およびフレキシブル基板19上の配線と非接触状態にあるため、電気絶縁性に優れた材料で構成されていても、あるいは電気絶縁性に優れた材料で構成されていなくとも良い。このため、例えば、スリーブ11の構成材料として、アルミニウム等の金属材料を用いることができる。
スリーブ11は、その長さ方向略中央部分に、その外表面を内方に少し窪ませた凹領域17を備える。凹領域17は、スリーブ11の内側から外側に向けてLED15を露出可能な形状および大きさを持つ貫通孔18を備える。貫通孔18の数は、特に制約は無いが、好ましくは、LED15の数と同一若しくはそれ以上である。
スリーブ11の側面から露出するLED15は、スリーブ11より小径のスリーブ形状のフレキシブル基板19に搭載されている。フレキシブル基板19の構成材料は、電気絶縁性に優れ、かつ伸縮性を有する材料であれば、特に制約されない。フレキシブル基板19は、その表面に、図示されない配線(好適には、通電可能な電気伝導性に優れる金属から成る)が形成されている。フレキシブル基板19は、その筒径を小さくして、スリーブ11の内部に挿入され、LED15を貫通孔18から通過させて、スリーブ11内部に固定される。フレキシブル基板19は、好ましくは、その筒を完全に閉じておらず、その一部を縦方向に切り、容易に筒径を変更可能に形成されている。しかし、フレキシブル基板19を完全に周方向に閉じた筒形状に構成しても良い。さらに、筒状のフレキシブル基板19に代えて、短冊状のフレキシブル基板上にLED15を縦方向に3個搭載し、その短冊状のフレキシブル基板を複数本、スリーブ11の内壁に周方向に沿って並べて固定しても良い。また、フレキシブル基板19をスリーブ11の外側面に取り付けるようにしても良い。その場合には、貫通孔18は、必ずしも要しない。
側面被覆透明部材14は、スリーブ11の凹領域17に取り付け可能な略円筒形状の部材であり、LED15から発する光を外に透過可能とする透明性の高い樹脂、ゴムあるいはガラスから好適に構成される。側面被覆透明部材14も、フレキシブル基板19と同様、その筒を完全に閉じておらず、その一部を縦方向に切り、容易に凹領域17を被覆可能に形成されているが、完全に周方向に閉じた筒形状に構成されていても良い。
基板13は、スリーブ11の天面(上面ともいう)に取り付け可能であって、この実施の形態では、薄い円板形状を有する。スリーブ11の上面の形状が多角形であれば、基板13は、その多角形と同じ形状の板状部材であるのが好ましい。基板13は、その外表面に、LED15を備える。LED15の個数は、1個以上であれば、その個数を問わない。ただし、スリーブ11の天面に、必ずしもLED15を備えていなくても良い。
凸型透明部材12は、スリーブ11の天面側に備えるLED15から発する光を外に透過可能とする透明性の高い樹脂、ゴムあるいはガラスから好適に構成される。LED15がスリーブ11の天面から突出しない場合には、凸型透明部材12に代えて平板型透明部材を用いても良い。また、スリーブ11の天面にLED15を備えない場合には、凸型透明部材12を備える必要はない。ライトバルブ10は、フレキシブル基板19および基板13上のLED15と電気的に接続される通電端子16を、ソケット部材20側に突出して備える。通電端子16は、外部電源から受電可能な部位である。
ソケット部材20は、好ましくは、金属層32よりも熱伝導性が低い材料で構成される。LED15からスリーブ11に伝達してきた熱を、ソケット部材20側よりも金属層32側に優先して伝達させるためである。ソケット部材20を構成する材料は、好ましくは樹脂から成り、金属層32よりも熱伝導性の低い材料を特に制約なく用いることができる。ソケット部材20を構成する材料としては、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリル樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、ABS樹脂などを好適に用いることができる。特に好ましい樹脂は、ポリカーボネート、ポリアミド若しくはポリフェニレンサルファイドである。通電端子16は、導電性に優れた材料であれば特に制約は無いが、銅、銀、アルミニウム、アルミニウム合金、タングステンなどを例示できる。
鍔部25は、好ましくは略円板形状であって、その略中央部にスリーブ11を貫通させて固定できる貫通孔26を備える。鍔部25は、スリーブ11の領域に固定され、ライトカバー30の内部にて反射層34と係止されることによって、ライトカバー30の底部から後方にライトバルブ10が抜けないようになっている。
(3)ライトカバー
図3は、図1のLED照光部材のI−I線断面図を示す。図4は、図3の一部Xの拡大図(4A)および一部Yの拡大図(4B)をそれぞれ示す。
ライトカバー30は、そのカップ形状の底部に貫通孔30aを備え、ライトバルブ10のスリーブ11に接触する。ライトカバー30は、その厚さ方向の外側から内側に向かって、発泡ゴム層31、金属層32、ゴム部材33および反射層34の順に積層して構成される。発泡ゴム層31、金属層32およびゴム部材33の少なくとも三層は、前面カバー40を把持するように前方を窄めた形状を有する。また、前面カバー40は、その前面外周部41にてゴム部材33と接する。
ライトカバー30は、好適には、略中心の環(貫通孔32a)から放射状に伸びる金属製の骨組みの片面に発泡ゴム層31を形成し、当該片面の裏側の面にゴム部材33および反射層34を形成し、その積層体をカップ形状に成形することによって製造することができる。ただし、上記製造方法は、一例にすぎず、ライトカバー30の製造方法は、上記製造方法に制約されない。
発泡ゴム層31は、図4(4A)に示すように、その層内部に多くの空間(空孔ともいう)35を含む。空間35は空気を満たしている。空気は、高い断熱性を有するため、発泡ゴム層31は、高い断熱性を有する層となる。発泡ゴム層31の構成材料としては、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴムあるいはエチレンプロピレンジエンゴム等の熱硬化性エラストマー; ウレタン系、エステル系、スチレン系、オレフィン系あるいはフッ素系等の熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの複合物等を用いることができ、特に、シリコーンゴムをより好適に用いることができる。発泡ゴム層31は、金属層32を伝わる熱を、ライトカバー30の厚さ方向外側に逃さない断熱材として機能する。金属層32を最外層とし、発泡ゴム層31を設けない方法も考えられる。その場合には、金属層32の外側に空気が存在するので、金属層32から放熱しにくい。しかし、冬場には、外気温が低いことから(例えば、マイナス2〜10度)、金属層32が露出していると、金属層32が容易に冷えやすい。このため、発泡ゴム層31にて金属層32を覆うのが好ましい。発泡ゴム層31の平均厚さとしては、2mm〜20mm、さらには5mm〜8mmが好ましい。
金属層32は、ライトバルブ10からの熱を前面カバー40へと伝達するための層として機能する。金属層32は、極めて高い熱伝導性を有しており、その表面での放熱は少なく、前面カバー40の方向に熱伝達しやすい部材である。金属層32を構成する材料としては、主として、アルミニウム、銅、またはそれらの少なくとも1つを含む合金を例示できる。金属層32として、ステンレススチール、金、銀、鉄、真鍮など、アルミニウム、銅またはその合金以外の金属で構成することもできる。しかし、熱伝導性の数値(理科年表 第84冊を参照)だけで比較すると、銀(420W/m・K)>銅(398W/m・K)>金(320W/m・K)>アルミニウム(236W/m・K)>真鍮(106W/m・K)>鉄(84W/m・K)であり、コストと成形性を加味すると、金属層32として、アルミニウム、銅、またはそれらの少なくとも1つを含む合金を主材とするのが好ましい。金属層32としては、線径0.1mm〜0.7mm、さらには0.2mm〜0.5mmの金属線を傘状に成形した骨状成形体であるのが好ましい。ただし、金属層32をカップ形状の成形体としても良い。
ゴム部材33は、この実施の形態では、ライトカバー30を構成する層の一つであって、金属層32よりもライトカバー30の厚さ方向の内側に備える。ゴム部材33は、好ましくは、発泡ゴム層31より熱伝導性の高い材料から成り、ライトバルブ10から伝わる熱を金属層32に効果的に伝える機能を有する。このため、ゴム部材33は、ライトバルブ10との接触部位にのみ備えても良い。また、後述のように、金属層32と前面カバー40との間に介在するだけでも良い。ゴム部材33の構成材料としては、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴムあるいはエチレンプロピレンジエンゴム等の熱硬化性エラストマー; ウレタン系、エステル系、スチレン系、オレフィン系あるいはフッ素系等の熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの複合物等を用いることができ、特に、シリコーンゴムをより好適に用いることができる。ゴム部材33の熱伝導性をより高めるために、ゴム部材33の中に、ゴム部材33自体よりも熱伝導性に優れるフィラーを3.0〜40.0体積%の範囲で混ぜても良い。例えば、フィラーとして、窒化アルミニウム(170W/m・K)、酸化アルミニウム(16〜39W/m・K)などを用いることができる。
この実施の形態では、前面カバー40の端部近傍は、図4(4B)のP部に示すように、金属層32が外部に露出せず、例えば、発泡ゴム層31とゴム部材33にて挟まれた状態にある。金属層32は、ゴム部材33を挟んで前面カバー40に接する。このため、金属層32を伝わる熱は、図4(4B)のルートQで示すように、主に、発泡ゴム層31よりも優先的にゴム部材33側へと伝わり、さらに前面カバー40へと伝達する。ゴム部材33の平均厚さとしては、0.1mm〜0.5mm、さらには0.2mm〜0.3mmが好ましい。
反射層34は、LED15からの光を前面カバー40から発光させるべく反射する層である。反射層34を金属板で製造する場合には、好ましくは、その金属板の内側の面(ライトバルブ10側の面)を鏡面とする。反射層34は、金属板の成形品ではなく、ゴム部材33の内側面に金属粒子含有塗料を塗布した層であっても良く、あるいは金属蒸着層であっても構わない。
(4)前面カバー
前面カバー40は、好ましくはガラスあるいは透光性の高い樹脂で構成される。透光性の高い樹脂としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などを例示できる。前面カバー40の平均厚さとしては、5mm〜20mm、さらには7mm〜10mmが好ましい。
2.第2の実施の形態
次に、本発明のLED照光部材の第2の実施の形態について説明する。この実施の形態において、第1の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図5は、第2の実施の形態に係るLED照光部材を構成するライトカバーの一部の拡大断面図であって、図4と同様の一部Xの拡大断面図(5A)および一部Yの拡大断面図(5B)をそれぞれ示す。
第2の実施の形態に係るLED照光部材1を構成するライトカバー30は、前面カバー40の開口側近傍のみにゴム部材33を配置し、それ以外の部位にはゴム部材33を備えていない。例えば、一部Xでは、金属層32と反射層34との間にゴム部材33に代えて空間50を有する。空間50には、空気という熱伝導性の低い層が存在するので、金属層32を伝達する熱は、反射層34には伝達しにくい。また、発泡ゴム層31も熱伝導性が低いことから、金属層32を伝達する熱は、速やかに前面カバー40の方向に伝達する。ゴム部材33は、前面カバー40の前面外周部41においては、金属層32と前面カバー40との間に介在する。このため、第1の実施の形態と同様、金属層32を伝達する熱は、ルートQで示すように、主に、発泡ゴム層31よりも優先的にゴム部材33側へと伝わり、さらに前面カバー40へと速やかに伝達する。
3.第3の実施の形態
次に、本発明のLED照光部材の第3の実施の形態について説明する。この実施の形態において、第1または第2の各実施の形態と共通する部分については、同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図6は、第3の実施の形態に係るLED照光部材を構成するライトカバーにおける図4と同様の一部Xの拡大断面図を示す。
第3の実施の形態に係るLED照光部材1を構成するライトカバー30は、その厚さ方向の外側から内側に向かって、発泡ゴム層31、金属層32の順に積層したカバーであり、金属層32より内側には、他の層を備えていない。ただし、前面カバー40の前面外周部41のみに、金属層32と前面カバー40との間を介在するゴム部材33を備えても良い。金属層32は、その外側の発泡ゴム層31、およびその内側の空気に比べ、熱伝導性が高い。このため、LED15からの熱は、スリーブ11から金属層32を経由し、金属層32の厚さ方向外側および内側には伝達しにくく、前面カバー40へと伝達しやすい。
4.第4の実施の形態
次に、本発明のLED照光部材の第4の実施の形態について説明する。この実施の形態において、第1、第2または第3の各実施の形態と共通する部分については、同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図7は、第4の実施の形態に係るLED照光部材の一部の組立斜視図を示す。
第4の実施の形態に係るLED照光部材1は、好ましくは信号機に使用される。このLED照光部材1は、ライトバルブ10aの形態を、上述の各実施の形態におけるライトバルブ10と異にし、板状基板59上に複数のLED15を備えた形態とする。ライトバルブ10aは、板状基板59の下方に、スリーブ11、さらにその下方にソケット部材20を備える。板状基板59は、スリーブ11と同様、放熱性を高める必要から、熱伝導性に優れた材料で構成される。発泡ゴム層31、傘の形態に成形された骨組状の金属層32、ゴム部材33および反射層34の積層にて構成されるライトカバー30は、カップ形状の各層の底部に形成される貫通孔31a,32a,33a,34aによって形成される貫通孔30aを備える。ライトバルブ10aは、スリーブ11を貫通孔30aに挿入させた状態で、スリーブ11の部位にてライトカバー30と接続される。板状基板59は、その外側面を反射層34に接触させても、接触させなくても良い。板状基板59の外側面が反射層34に接触する場合には、LED15からの熱は、板状基板59からスリーブ11および反射層34に伝達し、それらから金属層32に伝達する。板状基板59の外側面が反射層34に接触しない場合には、LED15からの熱は、板状基板59からスリーブ11に伝達し、それから金属層32に伝達する。
ライトカバー30を発泡ゴム層31と金属層32にて構成する場合には、板状基板59の外側面を金属層32に接触させるようにLED照光部材1を構成すると、LED15からの熱は、主として、板状基板59、金属層32、前面カバー40へと伝達する。また、金属層32の内側を鏡面処理するのが好ましい。
5.その他の実施の形態
以上、本発明の好適な実施の形態について説明してきたが、本発明は、上記各実施の形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
ライトバルブ10のスリーブ11とライトカバー30の金属層32とは、図3に示すように、ゴム部材33を介在させて接続されているが、直接的に接触していても良い。特に、ゴム部材33を備えない場合、あるいはゴム部材33を前面カバー40近傍のみに備える場合には、金属層32とスリーブ11とを直接的に接触させることができる。このような構造は、第4の実施の形態でも同様である。
発泡ゴム層31と金属層32との間には、外部に通じる空間を備えるのは好ましくないが、ライトカバー30の層内部に存在する閉鎖空間であれば、存在していても良い。これは、金属層32とゴム部材33との間についても同様である。
本発明は、例えば、自動車、信号機、街灯などの照光部材に用いることができる。
1 LED照光部材
10,10a ライトバルブ
15 LED(発光ダイオード)
30 ライトカバー
31 発泡ゴム層
32 金属層
33 ゴム部材
34 反射層
40 前面カバー

Claims (7)

  1. 1または2以上の発光ダイオードを搭載するライトバルブと、
    前記ライトバルブの一部と接触し、かつ前記ライトバルブの一部の外周囲を覆い、照光方向に開口するライトカバーと、
    前記ライトカバーの開口部を覆う透光性の前面カバーと、
    を備え、
    前記ライトカバーを、その厚さ方向の外側から内側に向かって、
    発泡ゴム層、金属層の順に積層して構成するLED照光部材。
  2. 前記発泡ゴム層は、発泡シリコーンゴムを用いて成る請求項1に記載のLED照光部材。
  3. 前記金属層は、主として、アルミニウム、銅、またはそれらの少なくとも1つを含む合金から成る請求項1または請求項2に記載のLED照光部材。
  4. 前記金属層は、前記発泡ゴム層より熱伝導性の高いゴム部材を挟んで前記前面カバーに接する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のLED照光部材。
  5. 前記ゴム部材は、前記ライトカバーを構成する層の一つであって、前記金属層よりも前記ライトカバーの厚さ方向の内側に備える請求項4に記載のLED照光部材。
  6. 前記ゴム部材は、シリコーンゴムを用いて成る請求項4または請求項5に記載のLED照光部材。
  7. 前記金属層よりも前記ライトカバーの厚さ方向の内側に、前記発光ダイオードからの光を前記前面カバーに向けて反射させる反射層を備える請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のLED照光部材。
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