JP2016218622A - 誘導装置、及び誘導システム - Google Patents

誘導装置、及び誘導システム Download PDF

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Takahiro Imai
崇尋 今井
近藤 玄章
Haruaki Kondo
玄章 近藤
菅原 智明
Tomoaki Sugawara
智明 菅原
夕子 有住
Yuko Arisumi
夕子 有住
名取 潤一郎
Junichiro Natori
潤一郎 名取
瑞樹 小田切
Mizuki Odagiri
瑞樹 小田切
荒海 麻由佳
Mayuka Araumi
麻由佳 荒海
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Abstract

【課題】発電素子の耐久性が高く、更に発電量が大きい誘導装置を提供する。【解決手段】通路において、所定の領域の床、及び所定の領域の壁の少なくともいずれかに敷設されるパネル20と、パネル20の外力が掛かる側とは逆側において設けられる、可撓性を有し、床材に対して人間の体重がかかるなどの圧力の変動により発電する発電素子と、発電素子と電気的に接続された光源としてのLEDアレイ50と、を有する。【選択図】図1A

Description

本発明は、誘導装置、及び誘導システムに関する。
圧力の変動により発電する発電素子をパネル状の床材内に設け、前記床材に対して人間の体重などの圧力がかかることにより発電し、前記発電した電力を用いて光源を点灯させる発電床材が知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記特許文献1には、避難誘導時に、人を安全に避難場所に避難させる目的で、光源と圧電センサ(発電素子)とを備えたパネルと、前記圧電センサによって発電された電力を貯蔵する蓄電装置と、非常用信号を受信する受信装置を備えた避難誘導照明システムが提案されている。
本発明は、発電素子の耐久性が高く、更に発電量が大きい誘導装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としての本発明の誘導装置は、通路において、所定の領域の床、及び所定の領域の壁の少なくともいずれかに敷設されるパネルと、
前記パネルの外力が掛かる側とは逆側において設けられる可撓性を有する発電素子と、
前記発電素子と電気的に接続された光源と、を有する。
本発明によると、発電素子の耐久性が高く、更に発電量が大きい誘導装置を提供することができる。
図1Aは、本発明の誘導装置の一実施形態を示す概略平面図である。 図1Bは、図1Aの誘導装置を下側から見た端面図である。 図2は、本発明の誘導装置に用いる発電素子の構造を示す概略断面図である。 図3は、本発明の誘導装置の瞬時発電量のグラフである。 図4は、左側の棒グラフが本発明の誘導装置で用いた可撓性を有する発電素子の発電量であり、右側の棒グラフがセラミックス製の発電素子の発電量を示すグラフである。 図5は、本発明の誘導装置で用いた可撓性を有する発電素子と、セラミック製の発電素子との耐久試験の結果のグラフである。 図6Aは、本発明の誘導装置の別の一実施形態を示す概略平面図である。 図6Bは、図6Aの誘導装置を下側から見た端面図である。 図7は、本発明の誘導装置の別の一実施形態を示す概略平面図である。 図8は、中継基板を備えた図7の誘導装置の配線の一例を示す概略図である。 図9は、図8の誘導装置を2つ連続で繋げた状態において、誘導装置の左半分の光源の点灯状態を示す説明図である。 図10Aは、LEDに傾斜を持たせて配置した本発明の誘導装置の概略平面図である。 図10Bは、図10Aの誘導装置のLEDアレイを側面から見た端面図である。 図11は、光源を天井にも配置した状態を示す概略図である。 図12は、本発明の誘導システムの一実施形態を示す構成図である。
(誘導装置)
本発明の誘導装置は、通路に配置されるものであって、パネルと、発電素子と、光源とを有してなり、更に必要に応じてその他の部材を有してなる。
前記誘導装置は、通路における、床、壁などの外力が掛かる箇所であれば、前記誘導装置の配置場所に特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、屋内の通路、屋外の通路などが挙げられる。
<パネル>
前記パネルとしては、前記通路における床及び壁などの所定の領域に敷設されるものであれば、その形状、構造、大きさ、材質などに、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
ここで、前記所定の領域としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記通路に床に敷設する場合は、前記通路の進行方向に対して直交する幅は、前記通路の幅と同程度が好ましく、前記通路の進行方向の長さは、3m程度が好ましい。また、前記通路に壁があり、前記壁に敷設する場合は、前記通路の進行方向の長さが3m程度であれば、高さについては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。前記通路において、前記所定の領域毎に前記誘導装置を配置することで、前記通路に前記誘導装置を敷設した後に前記誘導装置の一部が破損及び故障しても、その領域の前記誘導装置だけを交換すればよく、有利である。
前記パネルの形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、円形の平板、四角形状の平板、多角形状の平板などが挙げられる。
前記パネルの構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記所定の領域において、複数の前記パネルに分割された構造などが挙げられる。
前記パネルの大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、前記所定の領域と同じ大きさ、及び前記所定の領域内に複数の前記パネルを敷設するために小さくしたものなどが挙げられる。前記小さくした前記パネルとしては、その大きさに特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、25cm×25cmの大きさであることが好ましい。前記パネルの大きさを25cm×25cmとすることにより、例えば、前記誘導装置を前記床に配置したときに、人間の靴のサイズの平均が略26cmとし、歩幅が40cmとすると、両足がそれぞれ別の前記パネルを踏むことになり、前記誘導装置によって確実に発電させることができるためである。
前記パネルの材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、畳、カーペット等の織物、タイル等の石材、樹脂素材、木材等の天然素材、ゴムなどの弾性体等が挙げられる。
なお、前記パネルは、前記所定の領域内であれば、どのように配置してもよく、例えば、分割された複数の前記パネルが、間隙を有しないように配置されてもよく、間隙を有するように配置されてもよい。前記間隙としては、特に制限はなく、例えば、等間隔の前記間隙であってもよく、デザイン性を高めるために、例えば、六角形の前記パネルを前記所定の領域内に複数敷設することにより生じるような前記間隙であってもよい。
<発電素子>
前記発電素子は、前記パネルを押圧する力が掛かる側とは逆側において設けられており、第1の電極と、中間層と、第2の電極と、をこの順で積層してなり、更に必要に応じて、その他の部材を有する。
<<第1の電極及び第2の電極>>
前記第1の電極及び前記第2の電極の材質、形状、大きさ、及び構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記第1の電極及び前記第2の電極において、その材質、形状、大きさ、及び構造は、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよいが、同じであることが好ましい。
前記第1の電極、及び前記第2の電極の材質としては、例えば、金属、炭素系導電材料、導電性ゴム組成物などが挙げられる。
前記金属としては、例えば、金、銀、銅、鉄、アルミニウム、ステンレス、タンタル、ニッケル、リン青銅などが挙げられる。
前記炭素系導電材料としては、例えば、黒鉛、炭素繊維、カーボンナノチューブなどが挙げられる。
前記導電性ゴム組成物としては、例えば、導電性フィラーと、ゴムとを含有する組成物などが挙げられる。
前記導電性フィラーとしては、例えば、炭素材料(例えば、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、黒鉛、炭素繊維、カーボンファイバー(CF)、カーボンナノファイバー(CNF)、カーボンナノチューブ(CNT)等)、金属フィラー(例えば、金、銀、白金、銅、鉄、アルミニウム、ニッケル等)、導電性高分子材料(例えば、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリピロール、ポリパラフェニレン、及びポリパラフェニレンビニレンのいずれかの誘導体、又は、これら誘導体にアニオン若しくはカチオンに代表されるドーパントを添加したもの等)、イオン性液体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ゴムとしては、例えば、シリコーンゴム、変性シリコーンゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム、ポリサルファイドゴム、ウレタンゴム、イソブチルゴム、フロロシリコーンゴム、エチレンゴム、天然ゴム(ラテックス)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記第1の電極の形態、及び前記第2の電極の形態としては、例えば、シート、フィルム、薄膜、織布、不織布、メッシュ、スポンジなどが挙げられる。なお、繊維状の前記炭素材料が重なって形成された不織布であってもよい。
前記フィルムとしては、例えば、導電性フィルムなどが挙げられる。
前記導電性フィルムとしては、例えば、高分子フィルムに金属箔を貼り付けた導電性フィルムなどが挙げられる。前記高分子フィルムとしては、市販品を使用することができ、前記市販品としては、例えば、アルペット9−100、アルペット25−25(以上、パナック株式会社製)などが挙げられる。
前記第1の電極の形状、及び前記第2の電極の形状としては、特に制限はなく、発電素子の形状に応じて適宜選択することができる。
前記第1の電極の大きさ、及び前記第2の電極の大きさとしては、特に制限はなく、発電素子の大きさに応じて適宜選択することができる。
前記第1の電極の平均厚み、及び前記第2の電極の平均厚みは、発電素子の構造に応じて適宜選択することができるが、導電性及び可撓性の点から、0.01μm〜1mmが好ましく、0.1μm〜500μmがより好ましい。前記平均厚みが、0.01μm以上であると、機械的強度が適正であり、導電性が向上する。また、前記平均厚みが、1mm以下であると、発電素子が変形可能であり、発電性能が良好である。
<<中間層>>
前記中間層は、前記第1の電極及び前記第2の電極の間に配される。前記中間層に外力を加えることにより変形して発電する。前記中間層と、前記第1の電極及び前記第2の電極とは、接着されていてもよいし、接着されていなくてもよい。
前記中間層の材質、形状、大きさ、及び構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記中間層の材質としては、例えば、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、フッ素系樹脂、ゴム、ゴム組成物などが挙げられる。これらの中でも、ゴム、及びゴム組成物は、小さな外力で容易に変形することができるため好ましい。
前記ゴムとしては、例えば、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、ニトリル、ポリサルファイドゴム、天然ゴム(ラテックス)などが挙げられる。これらの中でも、シリコーンゴムは発電性能が高いため好ましい。
前記シリコーンゴムとしては、オルガノポリシロキサン結合を有するゴムであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記シリコーンゴムとしては、例えば、ジメチルシリコーンゴム、メチルフェニルシリコーンゴム、変性シリコーンゴム(例えば、アクリル変性、アルキッド変性、エステル変性、エポキシ変性)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ゴムからなる中間層は、垂直方向に加圧された際に、前記第1の電極面及び前記第2の電極面に対して平行方向に微視的に移動することができる。
なお、前記第1の電極及び前記第2の電極と、前記ゴムからなる中間層との少なくともいずれかが動く状態としてもよく、そのようにすることにより、前記第1の電極及び前記第2の電極と、前記ゴムからなる中間層とが、周辺部で固定されたとしても、前記第1の電極及び前記第2の電極と、前記ゴムからなる中間層とが、それぞれ可撓性を有するため、少なくても部分的に前記ゴムからなる中間層が、前記第1の電極面及び前記第2の電極面に対して、平行方向に移動することができる。
中間層がゴム組成物である発電素子は、その発電メカニズムは正確にはまだわかっていないが、電極近傍の中間層が、外力又は振動などの負荷が加わることにより、第1の電極面及び第2の電極面と平行方向に対して移動することにより、摩擦帯電に誘起されるメカニズムで帯電する、又は前記ゴムからなる中間層の内部に電荷が発生する。これに起因して、表面電位差が生じる。この表面電位差がゼロになるように電荷が移動して発電する、と推測される。
前記ゴムからなる中間層は、各種機能性を付与するために、フィラーを含有してもよい。前記フィラーとしては、例えば、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、酸化亜鉛、シリカ、炭酸カルシウム、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、カーボンファイバー、酸化鉄、PTFE、マイカ、粘土鉱物、合成ハイドロタルサイト、金属などが挙げられる。圧電性をもつフィラーや分極している高分子フィラーを使用する場合、分極処理を施すことが好ましい。
前記ゴムからなる中間層の硬さ(JIS−A硬さ)としては、60°未満が好ましく、52°以下がより好ましく、42°以下が特に好ましい。前記硬さが、60°未満であると、移動を阻害することもないため、良好な発電を行うことができる。
前記ゴムからなる中間層の平均厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、変形追従性の点から、1μm〜10mmが好ましく、50μm〜200μmがより好ましい。前記平均厚みが、好ましい範囲内であると、成膜性が確保でき、かつ変形を阻害することもないため、良好な発電を行うことができる。
前記ゴムからなる中間層は、絶縁性であることが好ましい。前記絶縁性としては、10Ωcm以上の体積抵抗率を持つことが好ましく、1010Ωcm以上の体積抵抗率を持つことがより好ましい。
前記ゴムからなる中間層は、複層構造であってもよい。
−表面改質処理、及び不活性化処理−
前記ゴムからなる中間層について、移動量、又は表面硬度を異ならせる方法としては、例えば、表面改質処理、不活性化処理などが挙げられる。これらの処理は、両方を行ってもよいし、片方のみを行ってもよい。
−−表面改質処理−−
前記表面改質処理としては、例えば、プラズマ処理、コロナ放電処理、電子線照射処理、紫外線照射処理、オゾン処理、放射線(X線、α線、β線、γ線、中性子線)照射処理などが挙げられる。これらの処理の中でも、処理スピードの点から、プラズマ処理、コロナ放電処理、電子線照射処理が好ましいが、ある程度の照射エネルギーを有し、材料を改質しうるものであれば、これらに限定されない。
−−−プラズマ処理−−−
前記プラズマ処理の場合、プラズマ発生装置としては、例えば、平行平板型、容量結合型、誘導結合型などが使用可能である。これらのほか、大気圧プラズマ装置でも可能である。また、前記プラズマ処理の方法としては、耐久性の観点から、減圧プラズマ処理が好ましい。
前記プラズマ処理における反応圧力としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.05Pa〜100Paが好ましく、1Pa〜20Paがより好ましい。
前記プラズマ処理における反応雰囲気としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、不活性ガス、希ガス、酸素などのガスが有効であるが、効果の持続性においてアルゴンが好ましい。また、その際、酸素分圧を5,000ppm以下とすることが好ましい。前記反応雰囲気における酸素分圧が、5,000ppm以下であると、オゾンの発生を抑制でき、オゾン処理装置の使用を控えることができる。
前記プラズマ処理における照射電力量は、(出力×照射時間)により規定される。前記照射電力量としては、5Wh〜200Whが好ましく、10Wh〜50Whがより好ましい。前記照射電力量が、好ましい範囲内であると、前記中間層に発電機能を付与でき、かつ照射過剰により耐久性を低下させることもない。
−−−コロナ放電処理−−−
前記コロナ放電処理における印加エネルギー(積算エネルギー)としては、6J/cm〜300J/cmが好ましく、12J/cm〜60J/cmがより好ましい。前記印加エネルギーが、好ましい範囲内であると、前記中間層に発電機能を付与でき、かつ照射過剰により耐久性を低下させることもない。
−−−電子線照射処理−−−
前記電子線照射処理における照射量としては、1kGy以上が好ましく、300kGy〜10MGyがより好ましい。前記照射量が、好ましい範囲内であると、前記中間層に発電機能を付与でき、かつ照射過剰により耐久性を低下させることもない。
前記電子線照射処理における反応雰囲気としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、アルゴン、ネオン、ヘリウム、窒素等の不活性ガスが充填し酸素分圧を5,000ppm以下とすることが好ましい。前記反応雰囲気における酸素分圧が、5,000ppm以下であると、オゾンの発生を抑制でき、オゾン処理装置の使用を控えることができる。
−−−紫外線照射処理−−−
前記紫外線照射処理における紫外線としては、波長200nm〜365nmが好ましく、波長240nm〜320nmがより好ましい。
前記紫外線照射処理における積算光量としては、5J/cm〜500J/cmが好ましく、50J/cm〜400J/cmがより好ましい。前記積算光量が、好ましい範囲内であると、前記中間層に発電機能を付与でき、かつ照射過剰により耐久性を低下させることもない。
前記紫外線照射処理における反応雰囲気としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、アルゴン、ネオン、ヘリウム、窒素等の不活性ガスが充填し酸素分圧を5,000ppm以下とすることが好ましい。前記反応雰囲気における酸素分圧が、5,000ppm以下であると、オゾンの発生を抑制でき、オゾン処理装置の使用を控えることができる。
従来技術として、プラズマ処理、コロナ放電処理、紫外線照射処理、電子線照射処理などにより励起又は酸化させることで活性基を形成し、層間接着力を高めることが提案されている。しかし、その技術は、層間への適用に限定され、最表面への適用はむしろ離型性を低下させるため好ましくないことがわかっている。また、反応を酸素リッチな状態下で行い、効果的に反応活性基(水酸基)を導入している。そのため、そのような従来技術は、前記表面改質処理とは本質が異なる。
前記表面改質処理は、酸素が少なく減圧された反応環境による処理(例えば、プラズマ処理)のため、表面の再架橋及び結合を促し、例えば、「結合エネルギーの高いSi−O結合の増加」に起因して耐久性が向上し、さらに加えて「架橋密度向上による緻密化」に起因して離型性が向上すると考えられる(なお、一部活性基は形成されてしまうが、カップリング剤や風乾処理にて、活性基を不活性化させている)。
前記表面処理により得られる表面処理層の平均厚みとしては、0.01μm〜50μmが好ましく、0.01μm〜20.0μmがより好ましい。前記平均厚みが、好ましい範囲内であると、前記中間層に発電機能を付与でき、かつ硬さが大きくなることを防止し、発電量を低下させることもない。
−−不活性化処理−−
前記ゴムからなる中間層の表面は、各種材料を用いて、適宜不活性化処理が施されてもよい。
前記不活性化処理としては、前記ゴムからなる中間層の表面を不活性化させる処理であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、不活性化剤を前記中間層の表面に付与する処理が挙げられる。前記不活性化とは、プラズマ処理、コロナ放電処理、紫外線照射処理、電子線照射処理などによる励起又は酸化によって発生した活性基(例えば、−OHなど)を不活性化剤と反応させて、前記ゴムからなる中間層の表面の活性度を下げることで、前記ゴムからなる中間層の表面を、化学反応を起こしにくい性質に変化させることを意味する。
前記不活性化剤としては、例えば、非晶質樹脂、カップリング剤などが挙げられる。
前記非晶質樹脂としては、例えば、主鎖にパーフルオロポリエーテル構造を有する樹脂などが挙げられる。
前記カップリング剤としては、例えば、金属アルコキシド、金属アルコキシドを含む溶液などが挙げられる。前記金属アルコキシドとしては、例えば、下記一般式(1)で表される化合物や、重合度2〜10程度のそれらの部分加水分解重縮合物又はそれらの混合物などが挙げられる。
(4−n)Si(OR・・・一般式(1)
ただし、前記一般式(1)中、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1〜10の直鎖状又は分枝状のアルキル基、アルキルポリエーテル鎖、及びアリール基のいずれかを表す。nは、2〜4の整数を表す。
前記一般式(1)で表される化合物の具体例としては、例えば、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシランなどが挙げられる。耐久性の面から特に好ましいのは、テトラエトキシシランである。
前記一般式(1)において、Rは、フルオロアルキル基であってもよく、更に酸素を介して結合したフルオロアルキルアクリレート基、パーフルオロポリエーテル基でもよい。柔軟性、及び耐久性の点で特に好ましいのは、前記パーフルオロポリエーテル基である。
さらに、前記金属アルコキシドとしては、例えば、ビニルシラン類〔例えば、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等〕、アクリルシラン類〔例えば、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等〕、エポキシシラン類〔例えば、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン等〕、アミノシラン類〔N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等〕などが挙げられる。
また、前記金属アルコキシドとしては、金属原子として、Si以外に、Ti、Sn、Al、Zrであるものを単独又は2種以上を混合して用いることも可能である。
前記不活性化処理は、例えば、前記ゴムからなる中間層前駆体に、前記表面改質処理を行った後に、前記ゴムからなる中間層前駆体の表面に前記不活性化剤を塗布又はディッピング等により含浸させることによって行うことができる。
また、前記ゴムからなる中間層前駆体としてシリコーンゴムを用いた場合は、前記表面改質処理を行った後に、空気中に静置して風乾することにより、失活させてもよい。
<その他の部材>
前記その他の部材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、封止層などが挙げられる。
<<封止層>>
前記封止層としては、前記第1の電極及び前記第2の電極の中間層と対向する面とは反対側の面に設けることができる。
前記封止層としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、セロハンテープなどが挙げられる。
前記ゴムからなる中間層は、静置状態において初期表面電位を持たないことが好ましい。
なお、静置状態における初期表面電位は、以下の測定条件で測定できる。ここで、初期表面電位を持たないとは、下記測定条件で測定した際に、±10V以下を意味する。
[測定条件]
前処理:温度30℃、相対湿度40%の雰囲気に24時間静置後、除電を60秒間実施した(Keyence社製のSJ−F300を使用)
装置:Treck Model344
測定プローブ:6000B−7C
測定距離:2mm
測定スポット径:直径(φ)10mm
<光源>
前記光源としては、前記発電素子と電気的に接続され、前記発電素子の発電により発光することができるものであれば、単体の光源であっても、複数の光源からなる光源群であってもよく、その形状、構造、大きさ、種類、配置箇所などに、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記光源の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記光源の構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、複数の前記光源からなる前記光源群であるLED(発光ダイオード)アレイなどが挙げられる。
<<LEDアレイ>>
前記LEDアレイとしては、その構造に特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記LEDが一列に並んで配置されている構造、前記LEDが複数列配置された構造、前記LEDが入れ子になっている構造などが挙げられる。
前記LEDが一列に並んで配置されている構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記通路の前記進行方向に対して、一方の方向に傾斜して配置される第1の光源群と、他方の方向に傾斜して配置される第2の光源群とからなる構造が挙げられる。前記第1の光源群及び前記第2の光源群が共に傾斜を有する構造の前記LEDアレイの場合、前記第1の光源群と前記第2の光源群のLEDの発色する色を変えることにより、例えば、前記進行方向に対して逆方向に傾斜する前記光源群の色を緑とし、進行方向と同じ方向に傾斜する前記光源群の色を赤とすることで、前記進行方向側を向いているときは、緑色の発光を認識することができ、前記進行方向とは逆側を向いているときは、赤色の発光を認識することができるため、誘導方向を前記LEDの発光の色で誘導させることができる。
前記LEDが複数列配置された構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記LEDが2列に配置された構造、複数の前記LEDが矢印などの記号、及びデザインを構成している構造などが挙げられる。
前記LEDが2列に配置された構造としては、例えば、一方の列の光源群(第3の光源群ということもある)と、他方の列の光源群(第4の光源群ということもある)とが、それぞれ別の前記誘導装置の前記発電素子と接続されている構造、及び、前記通路の前記進行方向に対して、一方の方向に傾斜して配置される第1の光源群と、他方の方向に傾斜して配置される第2の光源群とからなる構造などが挙げられる。
複数の前記LEDが矢印などの記号、及びデザインを構成している構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記パネルの上面などの発光した際に目に入りやすい場所に配置されることが好ましい。
前記光源の大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記光源の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記LED、電球、蛍光灯などが挙げられる。
前記光源の配置箇所としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記パネルの外周縁のいずれか、前記パネルの上面、前記誘導装置の近傍の前記壁、前記通路の天井などが挙げられる。前記パネルの外周縁のいずれかとしては、前記誘導装置を配置したときに、前記外周縁と前記通路の前記進行方向とが平行となる前記外周縁に配置するものが挙げられる。
<その他の部材>
前記その他の部材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記発電素子の下部に配置される下部床材、及び前記発電素子と接続する配線を中継する中継基板などが挙げられる。
<<下部床材>>
前記下部床材としては、前記発電素子の下部に配置されていれば、その形状、構造、大きさ、材質などに、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記下部床材の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記所定の領域と同じ形状、前記パネルと同じ形状などが挙げられる。
前記下部床材の構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記下部床材の大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記パネルの大きさに応じて前記パネルと同じ大きさ、25cm×25cmの大きさなどが挙げられる。
前記下部床材の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、合成樹脂、及びゴムなどの弾性体により、前記発電素子を固定及び保護できるものが好ましい。
<<中継基板>>
前記中継基板としては、前記発電素子と接続している前記配線を中継することができるものであれば、その形状、構造、大きさ、配置箇所などに特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記中継基板の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記中継基板の構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、市販されている中継基板を用いることができる。
前記中継基板の大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記配線を中継するだけであるので、なるべく小さいほうが好ましい。
前記中継基板の配置箇所としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記発電素子と、前記光源との間などが挙げられる。
(誘導システム)
前記誘導システムとしては、本発明の前記誘導装置を備え、更に必要に応じて、送信装置、音響装置、及び、更にその他の装置を備える。
<送信装置>
前記送信装置としては、前記発電素子に接続することで、前記発電素子によって発電された電力により、別の装置及び別のシステムに何らかのデータを送信することができるものであれば、その形状、構造、大きさ、配置箇所などに、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記送信装置の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記送信装置の構造としては、前記発電素子からの電力により、前記別の装置及び前記別のシステムに前記データを送信できる構造であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記送信装置の大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記送信装置の配置箇所としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記誘導装置が有する前記LEDアレイの下部などが挙げられる。
前記送信装置としては、例えば、前記発電素子により発電された電力を用いて、発電が行われたというデータなどを非常システムなどに送信し、前記データを基に、発電が行なわれた前記誘導装置に人がいるという避難データを非常用システムが作成するものや、前記発電素子により発電された電力を用いて、発電が行われたというデータなどを装飾システムなどに送信し、前記データを基に、発電が行われた前記誘導装置近辺を装飾させる制御を行うものなどが挙げられる。
<音響装置>
前記音響装置としては、前記発電素子に接続することで、前記発電素子によって発電された電力により、何らかの音を発することができるものであれば、その形状、構造、大きさ、配置箇所などに、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記音響装置の形状、構造、大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記音響装置の配置箇所としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記誘導装置が有する前記LEDアレイの下部、及び、前記誘導装置の近傍などが挙げられる。
前記誘導システムが前記音響装置を有することにより、前記誘導装置により発電されたときに、前記誘導装置の前記光源が発光するとともに、前記発光に合わせて効果音及び避難アナウンスなどを発することができる。例えば、前記光源を複数用いて、川の水面を表現し、前記効果音により、水面を歩く音を演出することで、装飾性の高い誘導システムを構築することができる。
<その他の装置>
前記その他の装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記送信装置及び前記音響装置の少なくともいずれかを含む誘導システムに備えられる蓄電装置などが挙げられる。
<<蓄電装置>>
前記蓄電装置としては、前記誘導装置の前記発電素子に接続することで、前記発電素子によって発電された電力を蓄電することができるものであれば、その形状、構造、大きさ、配置箇所などに、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、バッテリーなどが挙げられる。
前記蓄電装置の形状、構造、大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記蓄電装置の配置箇所としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記誘導装置が有する前記光源の下部などが挙げられる。
(誘導装置の実施形態)
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明するが、本発明はこの実施形態に何ら限定されるものではない。なお、各図面における「1」等の符号は、それぞれ同じものを意味している。
図1Aは、本発明の誘導装置の一実施形態を示す概略平面図である。図1Bは、図1Aの誘電装置を下側から見た端面図である。図2は、発電素子の構造を示す概略断面図である。
図1A及び図1Bに示すように、本発明の誘導装置10は、所定の領域に配置されるパネル20と、発電素子30と、下部床材40と、光源52とを有し、パネル20の下部に発電素子30が配置され、発電素子30の下部に下部床材40が配置されている。また、図1A及び図1Bに示す誘導装置10は、複数のLEDからなる光源52によりLEDアレイ50を構成している。
本実施形態では、図1A及び図1Bに示すように、複数のパネル20が隙間なく配置されている。
発電素子30は、図1Bに示すように、パネル20毎の下部にそれぞれ配置されており、断面矩形形状である。発電素子30は、図2に示すように、可撓性を有する中間層である圧電体32を有し、圧電体32を上部電極(第1の電極)34と、下部電極(第2の電極)36とで挟持したものに、さらに周縁に絶縁処理を施すことにより絶縁体38で覆ったものである。圧電体32の材質としては、シリコーンゴム(TSE3033:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)100部に、添加剤としてのチタン酸バリウム(和光純薬株式会社製、93−5640)40部を混合したものを用いている。なお、図1Bに示す発電素子30は、パネル20と略同程度の大きさであるが、パネル20の大きさよらずに、複数のパネル20の下部に亘って配置されるような大きさや、パネル20よりも大幅に小さい大きさなどであってもよい。セラミックスなど、壊れやすい材質の発電素子では、本発明の誘導装置10の構造では加えられた圧力により破損する虞があるが、本発明の誘導装置10で用いている発電素子30は、前記可撓性を有する圧電体32を有しているため、圧力が加えられても破損する虞がなく、安定して発電させることができる。なお、パネル20が柔軟性を有する素材からなる場合、確実に光源52を発光させるために、パネル20とほぼ同じ面積であり、更に複数の発電素子30を有することが好ましい。図1Bに示すように、発電素子30を複数配置する場合は、発電素子30を直列に接続しても、並列に接続しても、直列と並列を混合させて接続させてもよいが、発電素子30は、電荷移動を起こすことにより、電流を強制的に流すという発電の原理を考慮すると、並列接続をさせることが好ましい。
下部床材40は、本実施形態では、発電素子30を固定、及び保護するために、図1Bに示すように、発電素子30の下部に配置されている。なお、下部床材40を有していなくてもよい。
光源は、図1Aに示すように、複数のLED52からなる光源により、LEDアレイ50を構成している。LEDアレイ50は、ガラスエポキシ、FPCなどの電子回路基板に実装されてもよいし、リード線等の電線で接続されたものでもよい。また、LEDアレイ50のLEDは、直列に接続されていてもよいし、並列、または直列及び並列の混合の接続でもよい。しかし、発電素子30の発電原理から考慮すると、直列に接続されることが好ましい。また、より広範囲を照らすことができるように、指向性が120°以上のものを用いることが好ましい。また、認識方向を限定するような場合には、指向性が60°以下が好ましい。
なお、図1A及び図1Bでは、LEDアレイ50をパネル20の側面に配置しているが、配置場所について、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、誘導装置10を配置する場所が壁面及び天井を有する通路である場合は、壁面に配置してもよく、天井に配置してもよい。また、パネル20の上面において、圧がかけられても破損しないように加工して配置してもよい。パネル20の上面に配置することにより、LEDアレイ50を装飾性のあるデザインとして、パネル20に圧がかかり、発電素子30が発電するたびに、装飾性のあるデザインが発光し、より良い視覚効果を得られるようにしてもよい。これらは、暗闇においては人間の視線が低くなる傾向があるので、なるべく低い位置に配置するほうがより高い効果を奏する。
図1Aに示すように、本実施形態のLEDアレイ50は、パネル20に比べて進行方向に長くしているが、もちろん配置する通路に合わせて調節することができる。なお、図1Aに示す矢印1は、誘導装置10における進行方向を示しており、LEDアレイ50は、前記進行方向に向かってパネル20よりも長くしている。これは、進行方向に対して、LEDアレイ50が、パネル20と同じ長さである場合に、パネル20の進行方向端22近傍の発電素子30に圧力をかけた場合でも、進行方向が明瞭にわかるようにするためである。また、LEDアレイ50は、パネル20の進行方向長に対して1.5倍以上2倍以下が好ましく、2倍程度であることがより好ましい。LEDアレイ50が長すぎると、LED52の数が多くなり、LED52を点灯させるために必要な発電量が大きくなってしまうからである。
また、例えば、LEDアレイ50が2列のLED52からなる場合は、パネル20の進行方向長は1m以上3m以下が好ましい。
図3は、本発明の誘導装置10の瞬時発電量のグラフである。
図3に示すように、抵抗値が1MΩ付近から電力が低下する傾向にある。光源52であるLEDの間隔にもよるが、前記進行方向において7.5cm間隔でLEDを配置すると約4m、20cm間隔でLEDを配置すると約12mで抵抗値が1MΩ程度になる。つまり、抵抗が1MΩを超えると発電電力が低下することにより、LEDの数に必要な電力が確保できず、LEDを点灯させ難くなってしまうことがわかる。前記4m、及び前記12mは往復の距離なので、前記12mの半分の距離である6mのLEDアレイ50を光らせるためには、パネル20の進行方向長が前記LEDアレイの長さの半分である3m以下であることが好ましい。また、パネル20の進行方向長が極端に短くなると、LEDアレイ50の点灯する範囲が狭くなり、特に曲がり角などを事前に把握することができず、進路が認識され難くなるため、1m以上であることが好ましい。
図4は、左側の棒グラフが本発明の誘導装置で用いた可撓性を有する発電素子の発電量であり、右側の棒グラフがセラミックス製の発電素子の発電量を示すグラフである。
評価方法は、200gのSUS球(R−2F)を、50mmの高さから落としたときの発電量を、入力インピーダンス1MΩのオシロスコープにより測定したものである。なお、セラミックス製の発電素子は、K7520BS3(スライブ社製)を用いた。また、前記K7520BS3は、破損させないようにストッパー構造の保護機能を用いて測定した。
図4に示すように、可撓性を有する発電素子30を用いると、セラミックス製の発電素子を用いるのと比べ、発電量が大きくなる。
このように、可撓性を有する発電素子30を用いることにより、発電素子30自体に保護機構が不要となり、発電量が上がることで蓄電装置が不要となる。また、前記蓄電装置の蓄電機構の充放電の切り替えが不要になるため、非常時を検知するための装置、及び機構なども不要となり、誘導装置10の構造を簡略化することができる。非常時などは、何が起こるかわからないので、構造が複雑であると、装置の一部が不具合を起こし、機能しないといったことも起こりうるが、本発明の誘導装置10では、構造が簡略であるため、そのようなリスクを防ぐことができ、信頼性のある誘導装置を安価に提供することができる。
なお、本発明の誘導装置10に、発電素子30が発電した電力を整流する整流回路を設けてもよい。設置場所としては、発電素子30毎に設けてもよいし、LEDアレイ50との接続口に設けてもよい。
さらに、参考として、図4の実験で用いた発電素子であって、本発明の誘導装置で用いた可撓性を有する発電素子と、セラミック製の発電素子であるK7520BS3との耐久試験の結果のグラフを図5に示す。
測定方法としては、保護機構なしで、径10mmのプローブを用い、圧力50N、変位4mmの負荷を10Hz(1秒間に10回)で繰り返し加える耐久試験を行った。
本発明の誘導装置で用いた発電素子の構造は、上部電極、下部電極に、中間層として導電布Sui−10−70(セーレン社製)を用い、絶縁処理として、PETフィルム、ルミラー、Tタイプ(パナック社製)で、電極ごと中間層を挟み込んだものを用いた。
本発明の誘導装置で用いた発電素子は、図5に示すように300万回まで、試験を続けたが、出力の低下は10%未満であった。試験後、絶縁処理部に用いた、PETフィルムに変形が見られたので、前記発電素子以外を交換して再度発電量を測定したところ、耐久試験開始時の発電量と同等の出力を得られた。つまり発電素子自体による出力低下は見られなかった。
それに対し、スライブ社製の発電素子であるK7520BS3でも同等の試験を行ったが、K7520BS3は初期から、徐々に出力が低下し、約50万回で発電素子から引き出されたリード線が切れてしまい、試験を終了した。このときの出力は初期から約10%低下しており、リード線を再度電極につけ発電量を確認したが、初期発電量よりも、約10%低下したままであった。
また、図6A及び図6Bに示すように、発電素子30が、パネル20の大きさよりも大きく、前記所定の領域の全面に亘る大きさのものを用いてもよい。発電素子30が可撓性を有するため、部分的に圧力がかかっても破損することがない。また、所望の面積となるように製造することができるため、1つの発電素子30で、誘導装置10を構成することができる。図6A及び図6Bに示すように、1つだけの発電素子30により誘導装置10を構成することで、誘導装置10の組み立て、及び誘導装置10の施工が容易になるという利点がある上に、コストを削減することができるという利点もある。また、前記所定の領域における全面に発電素子30が配置されているので、どこに圧をかけても発電することができ、必ず光源を発光させることができる。
また、図7に示すように、パネル20の途中からLEDアレイ50を配置してもよい。パネル20に進入したときに、真横のLED52よりも、前記進行方向前方に位置するLED52を見る傾向があり、更に、真横のLED52が点灯するよりも、前記進行方向前方に位置するLED52のほうが誘導に寄与していると言えるからである。
図7に示す誘導装置に、更に中継基板を備えた誘導装置おける配線について説明する。図8は、中継基板を備えた図7の誘導装置の配線の一例を示す概略図である。図9は、図8の誘導装置を2つ連続で繋げた状態において、誘導装置の左半分の光源の点灯状態を示す説明図である。
図8に示すように、LEDアレイ50同士は、中継基板60に連結されている。誘導装置10の配線は、発電素子30に接続された配線70が図面左側の中継基板60Aを介してLEDアレイ50Aの内側のLED列に配線されて中継基板60Bに接続される。次に、中継基板60Bから、LEDアレイ50Bの外側のLED列に接続されるように配線され、中継基板60Cに接続される。次に、中継基板60Cから、図面右側の中継基板60Dに配線され、中継基板60Dを介して、LEDアレイ50Cの外側のLED列に接続されるように配線され、中継基板60Eに接続される。次に、中継基板60Eから、LEDアレイ50Dの内側のLED列に配線されて、中継基板60Fに接続され、中継基板60Fからパネル20のGND80に接続される。
上記のように配線されることで、誘導装置10のどこの部分に圧をかけても、LEDを発光させることができる。
なお、図8に示すように進行方向にLEDアレイ50を伸ばすことにより、進行方向のLEDアレイ50のみが点灯し、逆方向のLEDアレイ50が点灯しないので、間違った経路は発光により示されず、間違った方向に進むことを防止することができる。
次に、図9により、具体的なLEDの点灯方法を説明する。図9に示すように、誘導装置10Aのパネル20Aに圧をかけると、LEDアレイ50Aの内側のLED列と、LEDアレイ50Bの外側のLED列が点灯する。次に、誘導装置10Bのパネル20Bに圧をかけると、LEDアレイBの内側のLED列と、その先の別のLEDアレイの外側のLED列が点灯する。これを繰り返すことで、前記進行方向において、常にLEDが点灯することで、誘導していくことができる。また、前記のようにLEDを内側の列と外側の列に分けて点灯させることで、複数の誘導装置10が一つのLEDアレイを使用することができる。
LEDアレイ50におけるLED52の配置構造としては、図10A及び図10Bに示すように、指向性が60°以下のLED52を、前記進行方向のうちいずれか一方側に傾斜して配置される第1の光源群54と、他方側に傾斜して配置される第2の光源群56とから構成されるようにし、第1の光源群54と第2の光源群56との発光する色が違うようにしてもよい。このように配置することで、例えば、図10A及び図10Bにおいて、第1の光源群54が緑色に発光する複数のLED52であって、左方向に傾斜して配置されており、第2の光源群56が赤色に発光する複数のLED52であって、右方向に傾斜して配置されている場合、前記進行方向が右側であると仮定すると、前記右側に向かっているときには、常に第1の光源群54のLED52の緑色の発光を視認することができ、左側に向かうときには、第2の光源群56のLED52の赤色の発光を視認することができる。即ち、緑色の光を視認しているときは、前記進行方向どおりに進んでいることを認識することができ、赤色の光を視認しているときは、前記進行方向とは逆方向に進んでいることを認識することができるので、間違えた方向に進むことを防止することができる。なお、第1の光源群54の配置を丸や矢印とし、第2の光源群56の配置を×印として、色だけでなくデザインによって前記進行方向がわかるようにしてもよい。LED52の指向性については、図10Bに示すように、LED52を傾斜して配置したときに、傾斜した方向からしか視認できない程度の指向性を有していれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、60°以下が好ましい。
図10A及び図10Bに示す誘導装置10の配線の一例を、図10Aを用いて説明する。
図10Aに示すように、誘導装置10の発電素子(図示しない)と接続する配線70は、図10Aの右側の中継基板60Gを介して、まず右下のLEDアレイ50Eの内側の第2の光源群56に接続し配線されて、中継基板60Hに接続される。次に、中継基板60Hから、LEDアレイ50Fの外側の第2の光源群56に接続し配線されて、中継基板60Iに接続される。次に、中継基板60Iから、図面左側の中継基板60Jに配線され、中継基板60Jを介して、LEDアレイ50Gの外側の第2の光源群56に接続し配線され、中継基板60Kに接続される。次に、中継基板60Kから、LEDアレイ50Hの内側の第2の光源群56に接続し配線されて、中継基板60Lに接続される。次に、中継基板60Lから、LEDアレイ50Iの内側の第1の光源群54に接続し配線されて、中継基板60Mに接続される。次に、中継基板60Mから、LEDアレイ50Jの外側の第1の光源群54に接続し配線されて、中継基板60Nに接続される。次に、中継基板60Nから、図面右側の中継基板60Oに配線され、中継基板60Oを介して、LEDアレイ50Kの外側の第1の光源群54に接続し配線され、中継基板60Pに接続される。次に、中継基板60Pから、LEDアレイ50Lの内側の第1の光源群54に配線されて、中継基板60Gを介してパネル20又は前記下部床材のGND80に接続される。
図11は、光源を天井にも配置した状態を示す概略図である。
誘導装置10を通路の床にのみ配置した場合、歩行者が多いと先行者の陰に隠れて、通路の下のほうに配置されたLEDアレイ50Mを認識することができないときがある。しかし、人が多いと加圧される発電素子30の面積が増え、発電量が上がる。そのため、図11に示すように、天井にもLEDアレイ50Nを配置しておくことにより、一人では発光しなくても、複数人の発電による発電量で、天井のLEDアレイ50Nを発光させることができる。この構成の場合、LEDアレイの配置方法としては、通路の下のほうに位置するLEDは、赤及び緑といった色の比較的低電流でも点灯するLEDを配置し、天井には青や白といった、低電流では点灯しにくいLEDを配置して直列に繋いでもよい。発電量が低い間は、電流が小さいので、低電流で点灯する下のほうのLEDだけが点灯するが、発電量が大きくなり電流量が増加すると、天井のLEDも点灯させることができる。
また、下のほうのLEDアレイ50Mと天井のLEDアレイ50Nとを、スイッチを介して並列に接続し、通常は下のほうのLEDアレイ50Mしか点灯しないように、天井のLEDアレイ50Nはスイッチを切っておき、発電量が閾値を超えたら、前記スイッチが切り替わり、天井のLEDアレイ50Nにも電流が流れるようにしてもよい。
(誘導システムの実施形態)
図12を用いて、本発明の誘導システムを詳細に説明する。図12は、本発明の誘導システムの一実施形態を示す構成図である。
図12に示すように、誘導システム100は、誘導装置10と、蓄電装置200と、送信装置300と、音響装置400とを有する。
蓄電装置200は、誘導装置10により発電された電力を蓄電しておくための装置である。
送信装置300は、誘導装置10により発電された電力によって、図示しない別の装置に信号を送信する装置である。
音響装置400は、誘導装置10により発電された電力によって、音を発する装置である。
本発明の誘導システム100によれば、誘導装置10を備えているため、誘導装置10により発電された電力を使用することで、蓄電装置200に電力を蓄えることができる。また、誘導装置10が前記通路の床に配置されている場合、送信装置300の信号によって、通過した人がいることを確認することができる。更に、誘導システム100の誘導装置10を装飾したい場所の床に備えることにより、人の歩行による誘導装置10の圧の掛かりにより効果音が流れる構成とすることもできる。
本発明の態様としては、例えば、以下のとおりである。
<1> 通路において、所定の領域の床、及び所定の領域の壁の少なくともいずれかに敷設されるパネルと、
前記パネルの外力が掛かる側とは逆側において設けられる可撓性を有する発電素子と、
前記発電素子と電気的に接続された光源と、を有することを特徴とする誘導装置である。
<2> 前記発電素子が、第1の電極と、中間層と、第2の電極とをこの順で積層してなる発電素子であって、
前記中間層が、シリコーンゴムを含む前記<1>に記載の誘導装置である。
<3> 前記パネルが、複数に分割されている前記<1>から<2>のいずれかに記載の誘導装置である。
<4> 前記パネルが、25cm×25cmの大きさ毎に分割されている前記<3>に記載の誘導装置である。
<5> 前記発電素子が、前記複数に分割されたパネル毎に、前記パネルの裏面に設けられている前記<3>から<4>のいずれかに記載の誘導装置である。
<6> 前記光源を複数有し、前記複数の光源が、前記所定の領域における前記パネルの外周縁のうちの、前記通路の通行方向に平行な縁に対して平行且つ接するように配置されている前記<1>から<5>のいずれかに記載の誘導装置である。
<7> 前記複数の光源が、前記領域における前記複数の前記パネルの前記通路の通行方向と平行な長さ方向において、前記領域の長さに対して1.5倍以上2倍以下の長さである前記<6>に記載の誘導装置である。
<8> 前記光源が、前記通路の進行方向のうちのいずれか一方側に傾斜して設けられる第1の光源群と、他方側に傾斜して設けられる第2の光源群とからなる前記<6>から<7>のいずれかに記載の誘導装置である。
<9> 前記光源が、前記通路における天井にも設けられる前記<1>から<8>のいずれかに記載の誘導装置である。
<10> 前記<1>から<9>のいずれかに記載の誘導装置を備えたことを特徴とする誘導システムである。
<11> 前記光源が、LEDである前記<1>から<9>のいずれかに記載の誘導装置である。
<12> 前記光源が、複数のLEDからなるLEDアレイである前記<1>から<9>のいずれかに記載の誘導装置である。
<13> 前記LEDが、緑、赤、白、及び青のいずれかの色を発光する前記<11>から<12>のいずれかに記載の誘導装置である。
<14> 前記発電素子の下部に下部床材が配置される前記<1>から<9>、及び前記<11>から<13>のいずれかに記載の誘導装置である。
<15> 前記パネルの材質が、畳、織物、石材、樹脂素材、天然素材、及び弾性体のいずれかである前記<1>から<9>、及び前記<11>から<14>のいずれかに記載の誘導装置である。
<16> 前記通路が、屋内の通路である前記<1>から<9>、及び前記<11>から<15>のいずれかに記載の誘導装置である。
<17> 前記通路が、屋外の通路である前記<1>から<9>、及び前記<11>から<16>のいずれかに記載の誘導装置である。
<18> 蓄電装置を有する前記<10>に記載の誘導システムである。
<19> 送信装置を有する前記<10>に記載の誘導システムである。
<20> 音響装置を有する前記<10>に記載の誘導システムである。
前記<1>から<9>、及び前記<11>から<17>のいずれかに記載の誘導装置、前記<10>、及び前記<18>から<20>のいずれかに記載の誘導システムは、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、前記誘導装置、及び前記誘導システムは、発電素子が破損することなく耐久性が高く、更に発電量が大きい誘導装置及び誘導システムを提供することを目的とする。
特開2011−28627号公報
10 誘導装置
20 パネル
30 発電素子
32 圧電体
34 上部電極
36 下部電極
38 絶縁体
40 下部床材
50 LEDアレイ
52 LED
54 第1の光源群
56 第2の光源群
60 中継基板
100 誘導システム
200 蓄電装置
300 送信装置
400 音響装置

Claims (10)

  1. 通路において、所定の領域の床、及び所定の領域の壁の少なくともいずれかに敷設されるパネルと、
    前記パネルの外力が掛かる側とは逆側において設けられる可撓性を有する発電素子と、
    前記発電素子と電気的に接続された光源と、を有することを特徴とする誘導装置。
  2. 前記発電素子が、第1の電極と、中間層と、第2の電極とをこの順で積層してなる発電素子であって、
    前記中間層が、シリコーンゴムを含む請求項1に記載の誘導装置。
  3. 前記パネルが、複数に分割されている請求項1から2のいずれかに記載の誘導装置。
  4. 前記パネルが、25cm×25cmの大きさ毎に分割されている請求項3に記載の誘導装置。
  5. 前記発電素子が、前記複数に分割されたパネル毎に、前記パネルの前記逆側に設けられている請求項3から4のいずれかに記載の誘導装置。
  6. 前記光源を複数有し、前記複数の光源が、前記所定の領域における前記パネルの外周縁のうちの、前記通路の通行方向に平行な縁に対して平行且つ接するように配置されている請求項1から5のいずれかに記載の誘導装置。
  7. 前記複数の光源が、前記領域における前記複数の前記パネルの前記通路の通行方向と平行な長さ方向において、前記領域の長さに対して1.5倍以上2倍以下の長さである請求項6に記載の誘導装置。
  8. 前記光源が、前記通路の進行方向のうちのいずれか一方側に傾斜して設けられる第1の光源群と、他方側に傾斜して設けられる第2の光源群とからなる請求項6から7のいずれかに記載の誘導装置。
  9. 前記光源が、前記通路における天井にも設けられる請求項1から8のいずれかに記載の誘導装置。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の誘導装置を備えたことを特徴とする誘導システム。
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