JP2016216947A - コンクリート構造物の補強シート及びその製造方法、コンクリート構造物の補強構造 - Google Patents
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Abstract
Description
これによれば、非通液性のセパレーターフィルムにより、プリプレグとコンクリート構造物に接着する接着剤とが影響を及ぼし合うことを無くし、プリプレグで高強度の繊維強化樹脂層を形成することができ、接着性に優れる性状の最適な接着剤を自由に用いて高い接着強度でコンクリート構造物の表面に接着することができる。同時に、セパレーターフィルムの接着側と逆側にプリプレグを設け、プリプレグで繊維強化樹脂層を形成することが可能であるから、未硬化の含浸層の剥落や含浸剤の液滴化を生ずることがなく、安定した品質の繊維強化樹脂層を短工期で施工することができる。
これによれば、第1の不織布により、プリプレグのマトリックス樹脂を第1の不織布に含浸させ、プリプレグを高い付着強度でセパレーターフィルムに付着させることができる。また、第2の不織布により、コンクリート構造物への接着を担う接着剤を第2の不織布に含浸させ、補強シートを高い接着強度でコンクリート構造物に接着することが可能になる。
これによれば、第1、第2の不織布の坪量を10g/m2以上とすることにより、マトリックス樹脂、接着剤を不織布に十分に含浸させ、高強度の付着、接着を確実に行うことができる。また、第1、第2の不織布の坪量を50g/m2以下とすることにより、不織布にマトリックス樹脂、接着剤が含浸していない未含浸部が残留することを確実に防止し、未含浸部に起因して生ずる破損を防止することができる。
これによれば、補強シートとプリプレグ或いは補強繊維部の幅を同幅とすると、施工用の接着剤が未硬化時に、セパレーターフィルムとプリプレグで構成される比較的重い補強シートが重みで剥がれ落ちる可能性があるが、両側の側端部に当該領域を設けることにより、当該領域のセパレーターフィルム及び第2の不織布が吸盤のように施工用の接着剤に密着して高強度で固着され、補強シートが剥落することを防止することができる。
これによれば、セパレーターフィルムの厚さを5μm以上とすることにより、セパレーターフィルムの強度不足でプリプレグを積層する際に破断することを確実に防止することができる。また、セパレーターフィルムの厚さを50μm以下とすることにより、セパレーターフィルムの大きな厚さに起因して剪断荷重がかかり、セパレーターフィルムに歪みが生じてコンクリート構造物への接着層或いは繊維強化樹脂層からの剥離が発生することを確実に防止することができ、更に、非通液性で隔絶する目的以上の材料の無駄な使用を避け、製造コストを低減することができる。
これによれば、ドライラミネート等の低コストで簡単な方法を用いてセパレーターフィルムの両面に含浸可能な部分を有する第1、第2の不織布を固着することができる。また、第1の不織布にマトリックス樹脂を含浸してプリプレグを積層して固着することにより、容易な製造工程で、プリプレグをセパレーターフィルムに高い安定性で固着することができる。
これによれば、本発明の補強シートの効果が確実に得られる補強構造を得ることができる。
本発明による実施形態のコンクリート構造物の補強シート1は、図1に示すように、非通液性のセパレーターフィルム2と、セパレーターフィルム2のコンクリート構造物100への接着側と逆側に積層して設けられ、補強繊維部31とマトリックス樹脂32で形成されているプリプレグ3とから構成されている。
本明細書開示の発明は、各発明、実施形態、各例の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものを含むものであり、下記変形例も包含する。
Claims (7)
- 非通液性のセパレーターフィルムと、
前記セパレーターフィルムのコンクリート構造物への接着側と逆側に積層して設けられ、補強繊維部と半硬化状態のマトリックス樹脂で形成されているプリプレグと
から構成されることを特徴とするコンクリート構造物の補強シート。 - 前記セパレーターフィルムのコンクリート構造物への接着側と逆側に第1の不織布が積層されて固着され、
前記マトリックス樹脂が前記第1の不織布に含浸された状態で前記プリプレグが前記第1の不織布の外側に積層されていると共に、
前記セパレーターフィルムのコンクリート構造物への接着側に接着剤を含浸可能な第2の不織布が積層されて固着されている
ことを特徴とする請求項1記載のコンクリート構造物の補強シート。 - 前記第1の不織布の坪量が10g/m2〜50g/m2、前記第2の不織布の坪量が10g/m2〜50g/m2であることを特徴とする請求項2記載のコンクリート構造物の補強シート。
- 前記セパレーターフィルムの幅方向の両側端部に、第2の不織布だけが固着して積層されている領域、若しくは第2の不織布と第1の不織布だけが固着して積層されている領域を有することを特徴とする請求項2又は3記載のコンクリート構造物の補強シート。
- 前記セパレーターフィルムの厚さが5μm〜50μmであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のコンクリート構造物の補強シート。
- 前記セパレーターフィルムのコンクリート構造物への接着側と逆側に第1の不織布が積層して固着され、前記マトリックス樹脂が前記第1の不織布に含浸するようにして前記プリプレグが前記第1の不織布の外側に積層されていると共に、前記セパレーターフィルムのコンクリート構造物への接着側に接着剤を含浸可能な第2の不織布が積層して固着されている請求項1〜5の何れかに記載のコンクリート構造物の補強シートの製造方法であって、
非通液性と柔軟性を有するセパレーターフィルムの一方の面にマトリックス樹脂を含浸可能な部分を残して第1の不織布を積層して接着し、前記セパレーターフィルムの他方の面に接着剤を含浸可能な部分を残して第2の不織布を積層して接着する第1工程と、
前記セパレーターフィルムの前記第1の不織布に半硬化状態の前記マトリックス樹脂を含浸するようにして、前記セパレーターフィルムに前記プリプレグを積層して固着する第2工程と
を備えることを特徴とするコンクリート構造物の補強シートの製造方法。 - 請求項1〜5の何れかに記載のコンクリート構造物の補強シートにおける前記セパレーターフィルムの前記接着側がコンクリート構造物に接着剤で接着されると共に、
前記セパレーターフィルムの前記接着側と逆側に、前記プリプレグの前記マトリックス樹脂を硬化して形成されている繊維強化樹脂層が設けられていることを特徴とするコンクリート構造物の補強構造。
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JP2015100541A JP2016216947A (ja) | 2015-05-15 | 2015-05-15 | コンクリート構造物の補強シート及びその製造方法、コンクリート構造物の補強構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019203756A3 (en) * | 2018-04-20 | 2019-12-12 | Kordsa Teknik Tekstil A.S. | Use of prepregs in structures as a reinforcing material |
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2015
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