JP2016216594A - 車両用燃料合成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽光の熱を利用して合成燃料を合成し、これを車両用燃料として利用し得る車両用燃料合成システムを提供する。【解決手段】車両に搭載され、光合成により合成燃料を生成する微生物を含む培養液を循環させて、太陽光により車両用燃料を合成し採集し得る車両用燃料合成システムであって、前記培養液が充填されて、太陽光を照射させ得る窓部5を有する合成槽2と、合成槽2から送られた前記培養液から車両用燃料を分離し採集する分離採集手段6と、合成槽2から分離採集手段7へと前記培養液を送る第1送液手段8aと、分離採集手段7から合成槽2へと前記培養液を送る第2送液手段8bと、前記培養液を循環させる液循環手段3a,3bと、を備えることを特徴とする車両用燃料合成システムである。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載して太陽光から合成燃料を合成し得る車両用燃料合成システムに関するものである。
近年、化石燃料の枯渇や二酸化炭素排出による気候変動が問題になっており、自動車には厳しい燃費基準が課せられている。これに対応して、従来の内燃機関の効率向上やバイオ燃料の利用、電気自動車や燃料電池自動車の登場など燃料の多様化が進んでいる。
一方で、再生可能エネルギーをうまく取り入れて、燃費を向上させる方法として太陽電池パネルなどを搭載する自動車などが検討されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、太陽電池は変換効率がまだまだ低く、主要エネルギー源はおろかサブのエネルギー源としても十分な量を賄うことが困難である、あるいは、発電した電力を有効に利用するためには、大型の蓄電池が必要になる、などといった課題がある。
一方、太陽光は熱に変換しやすく、これを自動車の動力のエネルギーとして利用する提案は、あまり為されていない。
特開2000−253504号公報
そこで、本発明は、太陽光の熱を利用して合成燃料を合成し、これを車両用燃料として利用し得る車両用燃料合成システムを提供することを課題とする。
上述した課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、
車両に搭載され、光合成により合成燃料を生成する微生物を含む培養液を循環させて、太陽光により車両用燃料を合成し採集し得る車両用燃料合成システムであって、
前記培養液が充填されて、太陽光を前記培養液に照射させ得る窓部を有する合成槽と、
前記合成槽から送られた前記培養液から車両用燃料を分離し採集する分離採集手段と、
前記合成槽から前記分離採集手段へと前記培養液を送る第1送液手段と、
前記分離採集手段から前記合成槽へと前記培養液を送る第2送液手段と、
前記第1送液手段及び第2送液手段のいずれか一方もしくは双方の中途に配されて、前記培養液を循環させる液循環手段と、
を備えることを特徴とする車両用燃料合成システムである。
請求項2に記載の発明は、
さらに、前記培養液の循環経路中に、水及び二酸化炭素を補充する原料補充手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用燃料合成システムである。
請求項3に記載の発明は、
さらに、前記培養液の循環経路中に、酸素を補充する酸素補充手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用燃料合成システムである。
請求項4に記載の発明は、
さらに、前記分離採集手段で分離され採集された車両用燃料を貯留する燃料槽を備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか1に記載の車両用燃料合成システムである。
請求項5に記載の発明は、
前記合成槽が、前記車両の外表面に装着可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1に記載の車両用燃料合成システムである。
請求項6に記載の発明は、
前記合成槽の前記窓部が、前記車両の外表面の一部を構成することを特徴とする請求項1〜4の何れか1に記載の車両用燃料合成システムである。
請求項7に記載の発明は、
搭載対象としての前記車両が内燃機関を少なくとも動力源の1つとし、かつ、前記微生物が光合成により有機燃料を生成する微生物であり、
前記分離採集手段で分離され採集された車両用燃料を、前記車両が有する内燃機関で用いる燃料の少なくとも一部として、当該内燃機関へ送る液体燃料搬送手段を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか1に記載の車両用燃料合成システムである。
請求項8に記載の発明は、
搭載対象としての前記車両が燃料電池を少なくとも動力源の1つとし、かつ、前記微生物が光合成により水素を生成する微生物であり、
前記分離採集手段で分離され採集された車両用燃料を、前記車両が有する燃料電池で用いる燃料の少なくとも一部として、当該燃料電池へ送る液体燃料搬送手段を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか1に記載の車両用燃料合成システムである。
請求項1に記載の発明によれば、合成槽と、第1送液手段、分離採集手段、第2送液手段及び液循環手段からなる循環経路を培養液が循環することで、太陽光の熱を利用し培養液に含まれる微生物によって連続的に燃料が合成され、搭載する車両で燃料として用いることができる。
従って、請求項1に記載の発明によれば、太陽エネルギーを取り込むことで、化石燃料等の使用量を減らし、かつ、大気中における気候変動物質である二酸化炭素の濃度上昇を減速させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、原料補充手段を備えることで、燃料の原料となる水及び二酸化炭素を前記培養液の循環経路中に補充することができ、車両用燃料を連続的かつ安定的に合成することができる。
請求項3に記載の発明によれば、酸素補充手段を備えることで、微生物が光合成を行っていない時に呼吸に使われる酸素を培養液の循環経路中に供給することができ、光合成を行っていない時にも微生物を維持することができる。
請求項4に記載の発明によれば、燃料槽を備えることで、分離採集手段で分離され採集された車両用燃料を一時的に貯蔵することができ、燃料合成と燃料消費(消費前の精製を含む)の需給バランスをとったり、主な燃料に対して混合して使用する場合にはその混合制御を適切に行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、合成槽が、前記車両の外表面に装着可能に構成されていることで、車両用燃料合成システム搭載車の設計自由度を高めることができる。
請求項6に記載の発明によれば、合成槽の窓部が車両の外表面の一部を構成することで、車両の外観意匠を向上させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、内燃機関を少なくとも動力源の1つとするガソリン車、ディーゼル車、あるいはハイブリッド車に搭載されて、微生物によって合成された有機燃料を有機燃料搬送手段によって内燃機関へ供給することができる。
従って、内燃機関を有する車両におけるエネルギー消費の少なくとも一部を車両用燃料合成システムで賄うことができ、太陽エネルギーを取り込むことで、化石燃料等の使用量を減らし、かつ、大気中における気候変動物質である二酸化炭素の濃度上昇を減速させることができる。
請求項8に記載の発明によれば、燃料電池を少なくとも動力源の1つとする車両に搭載されて、微生物によって合成された水素を燃料搬送手段によって燃料電池へ供給することができる。
従って、燃料電池を有する車両におけるエネルギー消費の少なくとも一部を車両用燃料合成システムで賄うことができ、太陽エネルギーを取り込むことで、化石燃料等の使用量を減らし、かつ、大気中における気候変動物質である二酸化炭素の濃度上昇を減速させることができる。
本発明の車両用燃料合成システムの一例の概略構成を示す模式構成図である。 本発明の例示的一態様である第1の実施形態の車両用燃料合成システムを示す概略構成図である。 本発明の例示的一態様である第2の実施形態の車両用燃料合成システムを示す概略構成図である。 本発明の例示的一態様である第3の実施形態の車両用燃料合成システムを示す概略構成図である。
以下、まず本発明の基本構成について説明する。
図1は、車両に搭載され、光合成により合成燃料を生成する微生物を含む培養液を循環させて、太陽光により車両用燃料を合成し採集し得る本発明の車両用燃料合成システムの一例の概略構成を示す模式構成図である。
図1に記載の車両用燃料合成システム1において、合成槽パネル(合成槽)2、第1配管(第1送液手段)8a、燃料分離採集装置(分離採集手段)7及び第2配管(第2送液手段)8bが循環経路を形成し、その内部に培養液が封入されて循環している。
合成槽パネル2は、全体としてパネル状に形成され、内部に平板状の流路11が設けられている。この流路11内に培養液が充填されて循環している。平板状の流路11の一面には、太陽光を透過させ得るガラス製の窓部5が設けられ、当該窓部が外側を向くように合成槽パネル2を車両に取り付けることで、太陽光を培養液に照射させることができるようになっている。なお、窓部5の材質としては、ガラスに限定されるものではなく、例えばポリカーボネートやアクリル等の合成樹脂などを用いても勿論構わない。
なお、本例においては、車両とは別に構成された合成槽パネル2を車両の外表面に装着する構成を例に挙げているが、後述する実施形態のように、合成槽パネル(合成槽)2自体が、車両の外表面の一部を構成するようにしても構わない。この場合には、合成槽パネル2の窓部5の部分が、車両の外表面の一部を構成するようにすればよい。このようにすることで、車両の外観意匠を向上させることができる。
これに対して、本例のように、合成槽パネル2が、車両の外表面に装着可能に構成されていることで、既存の自動車(既に存在している自動車の他、既に開発され発売されているがこれから順次製造される自動車を含む概念とする。)に取り付けたり、自動車の構造設計とは切り離して開発したり等、車両用燃料合成システム搭載車の設計自由度を高めることができる。
流路11としては、平板状であることに限定されず、例えば管状として、合成槽パネル内を、折り返したり枝分かれたり等させて全面に這わせるようにしても構わない。
流路11内に充填される培養液は、光合成により合成燃料を生成する微生物と、原料としての二酸化炭素と水とを含む液体である。使用可能な微生物としては、ガソリンや軽油類似燃料や石油、アルコール等有機燃料を合成する各種微生物や、水素を合成する各種微生物を挙げることができる。
有機燃料を合成する微生物としては、具体的には、ボトリオコッカス、オーランチオキトリウム等を挙げることができる。
水素を合成する微生物としては、具体的には、Rhodobacter sphaerodes等を挙げることができる。
これら微生物に、合成槽パネル2の流路11内の培養液中で太陽光が照射され、水と二酸化炭素を原料として、各種燃料が合成される。
合成された燃料を含む培養液(液状の燃料が混じっている場合は勿論、気体状の燃料が混入している場合の他、気体状の燃料が分離状態で併存している場合を含み、性状を問わず、培養液中の微生物が燃料を保持している場合も含む。)は、ポンプ(液循環手段)3aの吐出力により第1配管8aを通って燃料分離採集装置7へ送られる。
燃料分離採集装置7は、内部に分離採集槽6を備え、培養液に含まれる合成された合成燃料を分離し採集する。
分離採集槽6における分離及び採集方法としては、特に限定されず、採集する燃料や使用する微生物に応じて従来公知の方法を採用すればよい。
例えば、まず、微生物を含む培養液を、微生物の細胞サイズのフィルタによって、微生物と合成燃料を含む培養液とに分離する。さらに、合成燃料を含む培養液を油水分離メンブレン膜に通すことで、油分と培養液を分離し、油分タンク、もしくは既存の燃料タンクに貯蔵され、培養液は、送液手段に戻され再び微生物の培養のために使われる。
燃料分離採集装置7で分離及び採集された合成燃料は、別途設けられた貯蔵タンク(燃料槽)4に一時的に貯蔵され、必要に応じて車両に搭載された内燃機関や燃料電池等の動力機関、あるいはこれらのエネルギー源を貯蔵する燃料タンクに補充されて使用される。貯蔵タンク4にいったん貯蔵されることで、燃料合成と燃料消費の需給バランスをとることができる。
燃料分離採集装置7で合成燃料が分離された培養液は、ポンプ(液循環手段)3bの吐出力により第2配管8bを通って合成槽パネル2へ戻される。この時、燃料分離採集装置7で合成燃料が分離された分だけ、培養液中の原料成分が減少しており、その分の原料補充をこの段階で行うことが望まれる。そのため、本例においては、水補充装置(原料補充手段)9h及び二酸化炭素補充装置(原料補充手段)9cを備え、ポンプ3bの吸い込み口手前から循環経路内の培養液中に、それぞれ、原料である水と二酸化炭素とを補充するように構成し、車両用燃料を連続的かつ安定的に合成することができるようにしている。
なお、本例においては、水補充装置9h及び二酸化炭素補充装置9cを別装置として別々に補充するようにしているが、二酸化炭素を混入させた水(即ち、炭酸水)を補充する1つの装置で原料補充手段を構成しても構わない。
また、培養液中の微生物は、太陽光の照射が為されず光合成を行っていない時には、微生物の呼吸に使われる酸素が不十分になるため、適宜補充することが望まれる。そのため、本例においては、酸素補充装置(酸素補充手段)10を備え、ポンプ3bの吐出口直後の第2配管8bから循環経路内の培養液中に酸素を補充できるように構成し、光合成を行っていない時にも微生物を維持することができるようにしている。
本例において、水補充装置9h及び二酸化炭素補充装置9cはポンプ3bの吸い込み口手前から、酸素補充装置10はポンプ3bの吐出口直後から、それぞれ循環経路内に補充を行っているが、これらの補充の位置は、これらの箇所に限定されず、循環経路内のいずれの箇所から補充しても構わない。ただし、原料を補充する水補充装置9h及び二酸化炭素補充装置9cについては、燃料分離採集装置7での分離乃至採取効率の観点から、第2配管8bの何れかの箇所から補充することが望ましい。
本例においては、第1配管8aと第2配管8bの2箇所にポンプ(液循環手段)3a,3bが配されて、循環経路内の培養液を循環させている。第1配管8aと第2配管8bの2箇所にポンプ3a,3bを配することで、合成及び分離により、各所で液量に差が生じたり、原料や酸素の補充により水圧にばらつきが生じた場合にも、安定的に培養液を循環させることができる。勿論、いずれか一方にのみポンプ(液循環手段)を設けた構成としても構わない。
以上、本発明の基本構成について、図1の例を挙げて説明したが、以下、実施形態を挙げて、具体的に自動車に適用した例について説明する。
[第1の実施形態]
図2は、本発明を通常のガソリンエンジン車に適用した例示的一態様である第1の実施形態の車両用燃料合成システムを示す概略構成図である。本実施形態においては、内燃機関であるガソリンエンジン101を備えたガソリンエンジン車100のボディ105に、図1を用いて説明した車両用燃料合成システム1を適用した例を示している。
なお、図2において、図1と同一の符号を付した部材は、図1におけるそれぞれと同様の機能を備える部材であり、本実施形態に特有の機能についての説明を除き、その詳細については省略するものとする。
本実施形態では、合成槽パネル(合成槽)2、第1配管(第1送液手段)8a、燃料分離採集装置(分離採集手段)7、原料及び酸素補充装置(原料補充装置,酸素補充装置)910及び第2配管(第2送液手段)8bが循環経路を形成し、その内部に培養液が封入されて循環して、車両用燃料合成システム1を構成している。なお、本実施形態においては、液循環手段の記載を省略しているが、勿論、循環経路中の培養液を循環させるための液循環手段を備えている。図1のポンプ3a,3bと同様の構成でもよいし、異なっていてもよい。
本実施形態において、合成槽パネル(合成槽)2は、その窓部(不図示)が、ボディ105のルーフの一部を構成している。ルーフに合成槽パネル2が配されることで、太陽光を効率よく合成槽パネル2の窓部に照射することができ、燃料合成を効率的に行うことができる。また、窓部(不図示)が、ボディ105のルーフの一部を構成しているため、比較的目立たず、視認した場合にもデザインが自然で意匠性が高い。
循環経路中の培養液は、ガソリン類似燃料やアルコールを合成する微生物が含まれる。そして、合成槽パネル2の窓部に太陽光が照射されると、ガソリン類似燃料やアルコールが合成される。
第1配管8aは、合成槽パネル2から、リアピラー内を通ってボディ105の後方床上に配された燃料分離採集装置7まで取回されて、両者間を繋いでいる。
燃料分離採集装置7では、既述の通り、内部に分離採集槽(不図示)を備え、培養液に含まれる合成された合成燃料(ガソリン類似燃料やアルコール)を分離し採集する。採集した合成燃料の取扱いについては、後述する。
燃料分離採集装置7で合成燃料が分離された培養液は、原料及び酸素補充装置910で原料である水と二酸化炭素、並びに酸素が適宜補充された上で、フロントピラー内に配された第2配管8bを通って合成槽パネル2へ戻される。
原料及び酸素補充装置910は、図1を用いて説明した水補充装置(原料補充手段)9h及び二酸化炭素補充装置(原料補充手段)9c、並びに酸素補充装置(酸素補充手段)10の機能を全て備える部材として便宜的に1つの部材として説明しているが、図1の例と同様、3つの装置で構成されていてもよいし、2以上の補充装置を適宜兼ねた構成としてもよく、また、それらの配置位置も図1の例と同様、本実施形態では不図示のポンプ3bの前後としたり、他の箇所に配したりしても構わない。
燃料分離採集装置7で分離及び採集された合成燃料(ガソリン類似燃料やアルコール)は、燃料搬送配管(有機燃料搬送手段)108により搬送され、ガソリンエンジン車100のガソリンタンク102に補充されてガソリンと混合され、燃料としてガソリンエンジン101での燃焼により消費される。なお、有機燃料搬送手段としては、本実施形態においては単に高低差を利用して燃料搬送配管108のみで合成燃料を搬送しているが、別途ポンプを配してもよい。
図1の例のように、別途設けられた貯蔵タンク4に一時的に貯蔵された後に、適切な混合制御のもとでガソリンタンク102に補充するようにしてもよい。貯蔵タンク4にいったん貯蔵されることで、混合制御を適切に行うことができる。
なお、燃料分離採集装置7で分離及び採集された合成燃料(ガソリン類似燃料やアルコール)には、各種不純物が含まれる場合があるため、従来公知のフィルタを通した上でガソリンタンク102に補充することが好ましい。
以上説明したように、本実施形態においては、本発明の車両用燃料合成システムを採用することで、ガソリンエンジン車100において、太陽光の熱を利用し培養液に含まれる微生物によって連続的に燃料が合成され、ガソリンエンジン101の燃料として用いることができる。
なお、本実施形態においては、ガソリンエンジン車を例に挙げて説明したが、ディーゼルエンジン車においてもほとんど同様に本発明の車両用燃料合成システムを採用することができる。この場合、循環経路中の培養液には、軽油類似燃料やアルコールを合成する微生物を含む物を用いればよい。
[第2の実施形態]
図3は、本発明を燃料電池車に適用した例示的一態様である第2の実施形態の車両用燃料合成システムを示す概略構成図である。本実施形態においては、燃料電池203を備えた燃料電池車200のボディ205に、図1を用いて説明した車両用燃料合成システム1を適用した例を示している。
なお、図3において、図1と同一の符号を付した部材は、図1におけるそれぞれと同様の機能を備える部材であり、本実施形態に特有の機能についての説明を除き、その詳細については省略するものとする。また、本実施形態において、車両用燃料合成システム1の設置方法や構成乃至機能は第1の実施形態と近似しており、本実施形態に特有の機能について以下に説明した事項以外は、第1の実施形態の説明を援用するものとする。
本実施形態において、循環経路中の培養液は、水素を合成する微生物が含まれる。そして、合成槽パネル2の窓部に太陽光が照射されると、水素が合成される。その後、燃料分離採集装置7で、培養液に含まれる合成された水素が分離され採集される。
燃料分離採集装置7で分離及び採集された合成燃料(水素)は、燃料搬送配管(水素搬送手段)208により搬送され、燃料電池車200の水素タンク204に補充されて、燃料として燃料電池203で消費される。なお、水素搬送手段としては、本実施形態においては単に水素の気流を利用して燃料搬送配管208のみで水素を搬送しているが、別途ポンプやファンを配してもよい。
図1の例のように、別途設けられた貯蔵タンク4に一時的に貯蔵された後に、適切な精製を行った後に水素タンク204に補充するようにしてもよい。貯蔵タンク4にいったん貯蔵されることで、燃料合成と燃料消費(消費前の精製を含む)の需給バランスをとることができる。
本実施形態においては、本発明の車両用燃料合成システムを採用することで、燃料電池車200において、太陽光の熱を利用し培養液に含まれる微生物によって連続的に水素が合成され、燃料電池203の燃料として用いることができる。
[第3の実施形態]
図4は、本発明をいわゆるハイブリッド車に適用した例示的一態様である第3の実施形態の車両用燃料合成システムを示す概略構成図である。本実施形態においては、内燃機関であるガソリンエンジン306とモータ307とを備えたハイブリッド車300のボディ305に、図1を用いて説明した車両用燃料合成システム1を適用した例を示している。
なお、図4において、図1と同一の符号を付した部材は、図1におけるそれぞれと同様の機能を備える部材であり、本実施形態に特有の機能についての説明を除き、その詳細については省略するものとする。また、本実施形態において、車両用燃料合成システム1の設置方法や構成乃至機能は第1の実施形態と近似しており、本実施形態に特有の機能について以下に説明した事項以外は、第1の実施形態の説明を援用するものとする。
本実施形態において、循環経路中の培養液は、第1の実施形態と同様、ガソリン類似燃料やアルコールを合成する微生物が含まれる。そして、合成槽パネル2の窓部に太陽光が照射されると、ガソリン類似燃料やアルコールが合成される。その後、燃料分離採集装置7で、培養液に含まれる合成されたガソリン類似燃料やアルコールが分離され採集される。
燃料分離採集装置7で分離及び採集された合成燃料(ガソリン類似燃料やアルコール)は、燃料搬送配管(有機燃料搬送手段)308により搬送され、ハイブリッド車300のガソリンタンク302に補充されて、燃料としてガソリンエンジン306で消費される。なお、有機燃料搬送手段としては、本実施形態においては単に高低差を利用して燃料搬送配管308のみで合成燃料を搬送しているが、別途ポンプを配してもよい。
図1の例のように、別途設けられた貯蔵タンク4に一時的に貯蔵された後に、適切な混合制御のもとでガソリンタンク302に補充するようにしてもよい。貯蔵タンク4にいったん貯蔵されることで、混合制御を適切に行うことができる。
ハイブリッド車では、ガソリンエンジン306に並列して発電機(不図示)が接続されている。当該発電機は、ガソリンエンジン306の動力や、ブレーキの回生エネルギーを電気エネルギーに変換して蓄電池(不図示)に溜め、当該電気エネルギーを適宜用いてモータ307を回転駆動させている。なお、図4においては、不図示の発電機や蓄電池に代えて、ガソリンエンジン306をこれらと見立ててモータ307に電気エネルギーを送っているように描かれている。
本実施形態においては、第1の実施形態のガソリンエンジン車100と同様、内燃機関としてのガソリンエンジン306を備えるハイブリッド車300においても、本発明の車両用燃料合成システムを採用することで、太陽光の熱を利用し培養液に含まれる微生物によって連続的に燃料が合成され、ガソリンエンジン306の燃料として用いることができる。
以上、本発明について、好ましい実施形態を挙げて説明したが、本発明の車両用燃料合成システムは上記実施形態の構成に限定されるものではない。
当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の車両用燃料合成システムを適宜改変することができる。かかる改変によってもなお本発明の車両用燃料合成システムの構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1 車両用燃料合成システム
2 合成槽パネル(合成槽)
3a,3b ポンプ
4 貯蔵タンク(燃料槽)
5 窓部
6 分離採集槽
7 燃料分離採集装置(分離採集手段)
8a 第1配管(第1送液手段)
8b 第2配管(第2送液手段)
9h 水補充装置(原料補充手段)
9c 二酸化炭素補充装置(原料補充手段)
10 酸素補充装置(酸素補充手段)
11 流路
100 ガソリンエンジン車
101,306 ガソリンエンジン(内燃機関)
102,302 ガソリンタンク
200 燃料電池車
204 水素タンク
105,205,305 ボディ
108,308 燃料搬送配管(有機燃料搬送手段)
203 燃料電池
208 燃料搬送配管(水素搬送手段)
300 ハイブリッド車
307 モータ
910 原料及び酸素補充装置(原料補充装置,酸素補充装置)

Claims (8)

  1. 車両に搭載され、光合成により合成燃料を生成する微生物を含む培養液を循環させて、太陽光により車両用燃料を合成し採集し得る車両用燃料合成システムであって、
    前記培養液が充填されて、太陽光を前記培養液に照射させ得る窓部を有する合成槽と、
    前記合成槽から送られた前記培養液から車両用燃料を分離し採集する分離採集手段と、
    前記合成槽から前記分離採集手段へと前記培養液を送る第1送液手段と、
    前記分離採集手段から前記合成槽へと前記培養液を送る第2送液手段と、
    前記第1送液手段及び第2送液手段のいずれか一方もしくは双方の中途に配されて、前記培養液を循環させる液循環手段と、
    を備えることを特徴とする車両用燃料合成システム。
  2. さらに、前記培養液の循環経路中に、水及び二酸化炭素を補充する原料補充手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用燃料合成システム。
  3. さらに、前記培養液の循環経路中に、酸素を補充する酸素補充手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用燃料合成システム。
  4. さらに、前記分離採集手段で分離され採集された車両用燃料を貯留する燃料槽を備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか1に記載の車両用燃料合成システム。
  5. 前記合成槽が、前記車両の外表面に装着可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1に記載の車両用燃料合成システム。
  6. 前記合成槽の前記窓部が、前記車両の外表面の一部を構成することを特徴とする請求項1〜4の何れか1に記載の車両用燃料合成システム。
  7. 搭載対象としての前記車両が内燃機関を少なくとも動力源の1つとし、かつ、前記微生物が光合成により有機燃料を生成する微生物であり、
    前記分離採集手段で分離され採集された車両用燃料を、前記車両が有する内燃機関で用いる燃料の少なくとも一部として、当該内燃機関へ送る有機燃料搬送手段を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか1に記載の車両用燃料合成システム。
  8. 搭載対象としての前記車両が燃料電池を少なくとも動力源の1つとし、かつ、前記微生物が光合成により水素を生成する微生物であり、
    前記分離採集手段で分離され採集された車両用燃料を、前記車両が有する燃料電池で用いる燃料の少なくとも一部として、当該燃料電池へ送る水素搬送手段を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか1に記載の車両用燃料合成システム。
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