JP2016216429A - 舌苔除去用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】舌苔の除去を目的とする組成物に含まれるシステインプロテアーゼの酵素活性の経時安定性をより高めた組成物を提供する。
【解決手段】システインプロテアーゼ、並びに還元パラチノース、パラチノース、及びマルチトールからなる群から選択される少なくとも1種の糖アルコールを含む、舌苔除去用組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、舌苔除去用組成物に関する。
舌苔(ぜったい)は、食物残渣、剥離した口内粘膜細胞、唾液成分(タンパク質等)、細菌、細菌の代謝物などが舌表面に付着することにより形成されるものであり、口臭発生の原因とされている。
舌表面には舌乳頭と呼ばれる小さな突起(襞)が存在しており、舌苔は舌乳頭の隙間などに付着・堆積することにより形成されるため、歯磨きやうがいなどの日常の口腔ケアでは十分に除去することが困難である。そのため、舌苔の除去方法としては、例えば、舌ブラシなどの専用の除去具を用いて舌表面をブラッシングして舌苔を物理的に除去する方法や、舌苔を酵素により化学的に分解する方法などが知られている。
舌苔の分解能を有する酵素としてはプロテアーゼが知られており、具体的な形態としては、システインプロテアーゼなどの酵素を含むキャンディーやタブレットなどの食品が報告されている(特許文献1〜3)。
しかしながら、システインプロテアーゼは熱に弱く、夏期のような高温多湿状態における経時安定性に乏しく容易に失活してしまうこと、及び水溶液や水性ゲル等の水を含む組成物において酵素活性の経時安定性が悪いという問題がある。
国際公開第03/090704号 国際公開第2007/026755号 国際公開第2007/105661号
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、舌苔の除去を目的とする組成物に含まれるシステインプロテアーゼの酵素活性の経時安定性をより高めた組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記した課題を解決するために鋭意検討を重ねる中で、システインプロテアーゼと糖アルコールとを含む組成物を調製した結果、驚くべきことに、用いる糖アルコールの種類によってシステインプロテアーゼの酵素活性の経時安定性が相違することを見出した。そして、当該知見に基づきさらに検討を重ねた結果、特定の糖アルコールを用いることにより、システインプロテアーゼの酵素活性の経時安定性が格段に向上することを見出した。本発明者らは、これらの知見に基づき、さらなる研究を重ねることにより本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、代表的には、以下の項に記載の組成物を包含する。
[項1]
システインプロテアーゼ、並びに
還元パラチノース、パラチノース、及びマルチトールからなる群から選択される少なくとも1種の糖アルコール
を含む、舌苔除去用組成物。
[項2]
システインプロテアーゼが、パパインファミリーのシステインプロテアーゼ、ショウガプロテアーゼ、オリザイン、及びカテプシン類からなる群から選択される少なくとも1種である、上記項1に記載の組成物。
[項3]
パパインファミリーのシステインプロテアーゼが、パパイン、キモパパイン、ブロメライン、フィシン、及びアクチニジンからなる群から選択される少なくとも1種である、上記項2に記載の組成物。
[項4]
糖アルコールが、還元パラチノースである、上記項1〜3のいずれかに記載の組成物。
[項5]
実質的に水を含まないことを特徴とする、上記項1〜4のいずれかに記載の組成物。
[項6]
舌表面に塗布されるように用いられることを特徴とする、上記項1〜5のいずれかに記載の組成物。
[項7]
水性溶媒が添加された後に用いられることを特徴とする、上記項1〜6のいずれかに記載の組成物。
本発明によれば、システインプロテアーゼの酵素活性の経時安定性を格段に向上させることができる。これにより、システインプロテアーゼを含む舌苔除去用組成物を長期間保存することができ、市場に流通させる場合に温度や湿度等の保存環境を厳密に管理する手間を軽減することが可能となる。
試験例において5℃の条件下で2ヶ月間放置した後のシステインプロテアーゼの酵素活性の残存率を示す図である。 試験例において湿度75%、40℃の条件下で2ヶ月間放置した後のシステインプロテアーゼの酵素活性の残存率を示す図である。
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書において、「本発明の舌苔除去用組成物」を「本発明の組成物」と記載することがある。
本発明の組成物は、システインプロテアーゼ、及び特定の糖アルコールを含む。
本発明の組成物に含まれるシステインプロテアーゼは、舌苔の全て又は一部を分解する作用を有するものであれば特に限定されず、このような作用を有するシステインプロテアーゼとしては、例えば、パパインファミリーのシステインプロテアーゼ、ショウガプロテアーゼ、オリザイン、及びカテプシン類などが挙げられる。これらの中でもパパインファミリーに属するシステインプロテアーゼが好ましい。パパインファミリーに属するシステインプロテアーゼとしては、パパイン、キモパパイン、ブロメライン、フィシン及びアクチニジンなどが挙げられ、これらの中でもパパイン、ブロメライン及びアクチニジンが好ましく、パパインが特に好ましい。本発明の組成物に含まれるシステインプロテアーゼとしては、市販品を用いてもよい。市販品としては、パパインにあってはパパインW−40(天野エンザイム社製)や精製パパイン(三菱化学フーズ社製)などを、ブロメラインにあってはブロメラインF(天野エンザイム社製)などを、アクチニジンにあってはザクティナーゼ(登録商標)(ビーエイチエヌ社製)などを例示することができる。
また、本発明の技術は、舌苔構造の全体又は一部構造を分解する作用を有するシステインプロテアーゼを、舌苔に作用させ生体組織との結合を切断したり弱めたりすることにより、舌組織に負担を与えることなく舌苔除去を可能とするものである。従って、本発明の組成物に含まれるシステインプロテアーゼとしては、上記したシステインプロテアーゼを1種単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。また、2種以上組み合わせて用いる場合、基質特異性や至適pH、至適温度など酵素活性に関する性質が異なる種類を組み合わせることが好ましく、また、その配合比率や合計の配合量は、舌苔を分解する作用が損なわれない範囲において適宜設定することができる。
また、システインプロテアーゼは果物の果実や果皮等の植物体、樹液等の植物体の分泌物などに含まれることが知られている。例えば、パパインはパパイアの果実に、ブロメラインはパイナップルの果実に、フィシンはイチジクの樹液に、アクチニジンはキウイフルーツの果実に、ショウガプロテアーゼはショウガに、オリザインは米糠にそれぞれ含まれることが知られている。従って、本発明の組成物に含まれるシステインプロテアーゼとしては、システインプロテアーゼを含む植物体の抽出物であってもよい。なお、後述するように、システインプロテアーゼは、自由水の存在下においては自己分解性を有するものがあり酵素活性の経時安定性が極めて悪くなる恐れが高いことから、システインプロテアーゼ原料として植物体抽出物を用いる場合には、当該抽出物は自由水が実質的に除去された乾燥抽出物であることが好ましい。また、植物体抽出物にはシステインプロテアーゼの酵素活性の失活を引き起こす成分が含まれている場合があるため、このような成分が除去された抽出物を用いることが好ましい。システインプロテアーゼの酵素活性の失活を引き起こす成分としては、例えば、果物の果実や果皮などに含まれる果糖や乳糖などが挙げられる。植物体抽出物は市販品を使用してもよいし、植物体から常法に従って抽出・濃縮等を行ってもよい。また、植物体抽出物の乾燥、及び植物体抽出物からのシステインプロテアーゼの酵素活性の失活を引き起こす成分の除去は、常法に従って行うことができる。
本発明の組成物に含まれるシステインプロテアーゼの含有量は、舌苔を分解する作用を発揮できる範囲であれば特に制限されず、例えば、本発明の組成物全量を基準として、0.0005〜50質量%程度、好ましくは0.005〜5質量%程度、より好ましくは0.005〜1質量%程度、さらに好ましくは0.025〜1質量%程度、特に好ましくは0.05〜1質量%程度である。
本発明の組成物に含まれる糖アルコールは、還元パラチノース、パラチノース、及びマルチトールである。これらの糖アルコールは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。換言すると、本発明の組成物に含まれる糖アルコールは、還元パラチノース、パラチノース、及びマルチトールからなる群から選択される少なくとも1種の糖アルコールである。これらの糖アルコールを用いることにより、システインプロテアーゼの酵素活性の安定性を向上させることができる。中でも、還元パラチノースは、システインプロテアーゼの酵素活性の安定性を格段に向上させることができるため、特に好ましい。
本発明の組成物に含まれる糖アルコールの含有量は、システインプロテアーゼの酵素活性の安定性向上を発揮できる範囲であれば特に制限されず、例えば、本発明の組成物全量を基準として、50.0〜99.95質量%程度、好ましくは60.0〜99.95質量%程度、より好ましくは70.0〜99.95質量%程度、さらに好ましくは80.0〜99.95質量%程度、特に好ましくは85.0〜99.95質量%程度である。
なお、上述の通り、一般にシステインプロテアーゼは、果糖や乳糖などの糖類により酵素活性の失活を引き起こすことが知られている。よって、糖アルコールである、還元パラチノース、パラチノース及びマルチトールがシステインプロテアーゼの酵素活性の安定性を向上させることができることは、このような知見から全く意外なことであるといえる。
また、上述の通り、システインプロテアーゼは湿気や自由水の存在下において酵素活性の経時安定性が悪いため、本発明の組成物は実質的に水を含まないことが好ましい。なお、本明細書において、「実質的に水を含まない」とは、原料に含まれる水(原料由来の水分)以外の水を含有しないことを意味する。即ち、本発明の組成物は、本発明の組成物に含まれるシステインプロテアーゼ及び糖アルコール、並びに後述するその他の成分に含まれる水(システインプロテアーゼ及び糖アルコール、並びに後述するその他の成分由来の水分)以外の水を含まないことが好ましい。本発明の組成物に含まれる水の含有量(水分含有量)は、本発明の組成物の性状や酵素活性に影響を与えない程度の量であればよく、具体的には、組成物全量を基準として、10質量%程度以下、好ましくは8質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下、よりさらに好ましくは2質量%以下、より一層好ましくは1質量%以下、よりさらに一層好ましくは0.5質量%以下、特に好ましくは0.1質量%以下、特に一層好ましくは0.01質量%以下、最も好ましくは0質量%(即ち、水を全く含まない)である。なお、水分含有量は、例えば、第十六改正日本薬局方の水分測定法(カールフィッシャー法)に記載の容量滴定法により測定することができる。
さらに、本発明の組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成分を含んでいてもよい。その他の成分としては、例えば、基剤、増粘多糖類(例えば、キサンタンガム、グアーガム、ヒアルロン酸、ヒドロキシエチルセルロース等)、pH調整剤、着色料、矯味料、香料、湿気防止剤などが挙げられる。
本発明の組成物は、上記の通り、実質的に水を含まないことが好ましいことから、本発明の組成物は、実質的に水を含まない形態であることが好ましい。具体的な形態としては、粉末状、粒状、顆粒状、錠剤状、カプセル状、ペレット状などの形態を例示することができる。
本発明の組成物は、舌表面に付着した舌苔を除去するために用いられる(即ち、舌苔除去用組成物である。)。本発明の組成物の具体的な使用態様の一例を挙げると、例えば、本発明の組成物にさらに増粘多糖類を配合し、これに水性溶媒を添加することにより、舌苔除去作用を有するゲルを調製することができる。これを舌苔の除去を要する対象者の舌表面に塗布することにより、システインプロテアーゼにより舌苔を軟化させるとともに舌苔構造の全て又は一部を分解することで舌表面と舌苔の結着を解消、又は大幅に低減させることで、歯ブラシ、舌ブラシ等の器具や指などにより舌苔を舌表面から除去することができる。従って、上記のような使用態様においては、本発明の組成物は、舌表面に塗布されるように用いられることを特徴とする組成物であるといえる。
また、上記のような使用態様においては、本発明の組成物は、使用時に水性溶媒を添加することにより調製される。即ち、水性溶媒を添加することにより用時調製される組成物である。従って、上記のような使用態様においては、本発明の組成物は、水性溶媒が添加された後に用いられることを特徴とする組成物であるといえる。上述の通り、システインプロテアーゼは湿気や自由水の存在下において酵素活性の経時安定性が悪く、流通段階や保存環境下では実質的に水を含まないことが好ましいことから、舌苔の除去を行う場合に用時調製を行うことによって、湿気や自由水の存在に起因するシステインプロテアーゼの酵素活性の低下を抑制することができる。
なお、用事調製時に用いられる水性溶媒は、水、又は水と口腔内に適用可能な有機溶媒との混合溶液である。口腔内に適用可能な有機溶媒としては、例えば、1価のアルコール(エタノール、プロパノール等)、多価アルコール(1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ペンチレングリコール(1,2−ペンタンジオール)、グリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、イソプレングリコール(イソペンチルジオール)等)などのアルコール類が挙げられる。水と口腔内に適用可能な有機溶媒との混合溶液は、水を主成分とするものであれば特に限定されず、具体的には、水を、50質量%以上、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは80質量%以上、よりさらに好ましくは90質量%以上、特に好ましくは95質量%以上含む溶媒が挙げられる。なお、口腔内に適用可能な有機溶媒は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記の例に限定されるものではない。なお、以下では、システインプロテアーゼの代表例として、パパインを用いた。
製造例
下記式(1)により算出されるパパインの酵素活性が2000(unit/g)となるように、パパイン、二酸化ケイ素、及び下記表1に示す各種糖アルコールを下記表1に示す割合で混合することにより、サンプルNo.1〜7の組成物(粉末)40gを調製した。
試験例:安定性試験
上記製造例で調製したサンプルNo.1〜7の組成物を1g秤量し、それぞれチャック付きのラミネート袋(ラミジップ(登録商標)AL−9、生産日本社製)に入れ、ヒートシールを行い密封した後、5℃の条件下、及び湿度75%、40℃の条件下で2ヶ月間放置した。その後、食品添加物公定書第8版「成分規格・保存規格」の「パパイン」の項(523〜524頁)に記載の「酵素活性測定法」に準じてシステインプロテアーゼの酵素活性を測定した。具体的には以下のようにしてシステインプロテアーゼの酵素活性を測定した。
L−システイン塩酸塩8.75gを水約800mlに加えて溶かし、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム2.23gを加えて溶解した後、1mol/L水酸化ナトリウム溶液でpH4.5に調整し、水を加えて1000mlとし、希釈液を調製した。次いで、2ヶ月放置後のサンプルNo.1〜7の組成物0.100gを正確に秤量し、上記で調製した希釈液を加えて溶解し、試料溶液5mlをそれぞれ調製した。
カゼイン試液(pH8.0)5mlを正確に量り、試験管に入れ、約37℃で10分間加温した後、上記で調製した試料溶液1mlを加え、直ちに振り混ぜ、混合溶液とした。次いで、当該混合溶液を約37℃で10分間反応させた後、トリクロロ酢酸試液5mlを加えて振り混ぜ、約37℃で30分間放置し、定量分析用ろ紙(5種C)を用いてろ過した。最初の3mlを除いたろ液につき、水を対照とし、波長275nmにおける吸光度(A)を測定した。また、別途、試料溶液1mlにトリクロロ酢酸試液5mlを加えてよく振り混ぜた後、さらにカゼイン試液(pH8.0)5mlを加えてよく振り混ぜ、約37℃で30分間放置し、上記と同様にしてろ過及び吸光度(A)の測定を行った。また、0.1mol/L塩酸を用いて、その1ml中にチロシン50.0μgを含むチロシン標準液を作製し、水を対照として、波長275nmの吸光度(A)を測定した。さらに、0.1mol/L塩酸について、水を対照とし、波長275nmにおける吸光度(AS0)を測定した。
上記で測定した各吸光度から、下記式(1)により、酵素活性(unit/g)を測定した。
2ヶ月放置前の酵素活性値(2000(unit/g))を基準(100%)として、上記で算出した各サンプルの酵素活性値から酵素活性の残存率を算出した。当該結果を図1及び図2に示す。
図1の5℃の条件下で2ヶ月間放置した結果から、還元パラチノース(サンプルNo.3)、パラチノース(サンプルNo.4)、及びマルチトール(サンプルNo.5)を用いた場合には、いずれも酵素活性の残存率が90%以上であることがわかった。
また、図2の湿度75%、40℃の条件下で2ヶ月間放置した結果から、還元パラチノース(サンプルNo.3)、パラチノース(サンプルNo.4)、及びマルチトール(サンプルNo.5)を用いた場合には、いずれも酵素活性の残存率が50%以上であることがわかった。なお、「湿度75%、40℃の条件下で2ヶ月間放置」という試験条件は、通常の保存環境よりも極めて過酷な条件であるため、還元パラチノース、パラチノース、及びマルチトールを用いた場合には、システインプロテアーゼの酵素活性の経時安定性を高めることができることが確認できた。
さらに、図1及び図2の結果から、還元パラチノース、パラチノース、及びマルチトールの中でも、特に、還元パラチノースを用いた場合には、5℃の条件下、及び湿度75%、40℃の条件下のいずれにおいても高い酵素活性の残存率を示すことが分かった。よって、これら3つの糖アルコールの中でも還元パラチノースが特に好ましいことが確認できた。
処方例
以下、本発明の舌苔除去用組成物の処方例を示す。なお、以下の配合量はいずれも「質量%」を示す。

Claims (7)

  1. システインプロテアーゼ、並びに
    還元パラチノース、パラチノース、及びマルチトールからなる群から選択される少なくとも1種の糖アルコール
    を含む、舌苔除去用組成物。
  2. システインプロテアーゼが、パパインファミリーのシステインプロテアーゼ、ショウガプロテアーゼ、オリザイン、及びカテプシン類からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の組成物。
  3. パパインファミリーのシステインプロテアーゼが、パパイン、キモパパイン、ブロメライン、フィシン、及びアクチニジンからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項2に記載の組成物。
  4. 糖アルコールが、還元パラチノースである、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 実質的に水を含まないことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. 舌表面に塗布されるように用いられることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. 水性溶媒が添加された後に用いられることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
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