JP2016215444A - ハードコートフィルム - Google Patents
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Abstract
本発明は、ハードコート層の表面に保護フィルムを用いることなく、鹸化処理後に、ハードコート層の表面が高い接着剤との接着性(接着剤との濡れ性)を有しているとともに、干渉縞の発生を防止したハードコートフィルムを提供することを目的とする。
【解決手段】
トリアセチルセルロース(TAC)フィルムの少なくとも片面に、電離放射線硬化型樹脂及びレベリング剤を含有するハードコート層を設けたハードコートフィルムにおいて、該ハードコートフィルムを鹸化液(アルカリ性水溶液)で鹸化処理した後の、該ハードコート層表面の水の接触角が70度以下、且つヘキサデカンの接触角が30度以下であることを特徴とするハードコートフィルム。
【選択図】 なし
Description
(1)トリアセチルセルロースフィルムの少なくとも片面に、電離放射線硬化型樹脂及びレベリング剤を含有するハードコート層を設け鹸化処理を行ったハードコートフィルムにおいて、該ハードコート層表面の水の接触角が70度以下、且つヘキサデカンの接触角が30度以下であることを特徴とするハードコートフィルム。
(2)前記記載の鹸化処理が、鹸化液として濃度が2〜4規定の水酸化カリウム又は水酸化ナトリウムを用い、かつ鹸化液の温度が40℃以上90℃以下、処理時間が20秒以上120秒以下であることを特徴とする前記(1)記載のハードコートフィルム。
(3)前記記載のレベリング剤が、電離放射線硬化型樹脂と架橋反応を行うための反応性の末端水酸基又は末端アクリル基を有しないことを特徴とする前記(1)〜(2)に記載のハードコートフィルム。
トリアセチルセルロール(TAC)フィルム(商品名:KC4UAW、コニカミノルタ(株)製)の片面の一方の面に、下記組成からなるハードコート層形成用樹脂組成物をバーコーターを用いて塗布し、80℃の乾燥炉で60秒間乾燥させ、ハードコート塗布層を形成した。これを、塗布面より60mmの高さにセットされたUV照射装置を用いUV照射量200mJ/cm2にて硬化させ、5μm膜厚のハードコート層を有するハードコートフィルムを作製した。
作製したハードコートフィルムを、水温60℃、2規定のアルカリ水溶液(水酸化カリウム溶液)に60秒含浸させた後、純水で十分に洗浄し、その後80℃で1分乾燥させた。
ウレタンアクリレート樹脂100重量部(商品名:DIC−17−806、DIC株式会社製)、光重合開始剤(商品名:イルガキュア184、BASF株式会社製) 5重量部、反応性アクリル基非含有フッ素系レベリング剤(商品名:F−553、DIC(株))0.1重量部、>N−CH3型ヒンダードアミン系光安定化剤(商品名:チヌビン292、BASF(株)製)3.2重量部を撹拌し、揮発分が50%となるように酢酸エチルで希釈し、ハードコート層用塗料を得た。
アルカリ水溶液の温度を40℃とした以外は実施例1と同様にして、鹸化処理を行ったハードコートフィルムを作成した。
アルカリ水溶液の温度を90℃とした以外は実施例1と同様にして、鹸化処理を行ったハードコートフィルムを作成した。
アルカリ水溶液の含浸時間を20秒とした以外は実施例1と同様にして、鹸化処理を行ったハードコートフィルムを作成した。
アルカリ水溶液の含浸時間を120秒とした以外は実施例1と同様にして、鹸化処理を行ったハードコートフィルムを作成した。
アルカリ水溶液の含浸時間を130秒とした以外は実施例1と同様にして、鹸化処理を行ったハードコートフィルムを作成した。
アルカリ水溶液の濃度4規定とした以外は実施例1と同様にして、鹸化処理を行ったハードコートフィルムを作成した。
レベリング剤に反応性アクリル基非含有シロキサン系(商品名:BYK−UV3510、ビックケミ―製)を用いた以外は実施例1と同様にして、鹸化処理を行ったハードコートフィルムを作成した。
レベリング剤を無配合とした以外は実施例1と同様にして、鹸化処理を行ったハードコートフィルムを作成した。
レベリング剤に反応性アクリル基含有フッ素系(商品名:RS−75、DIC(株)製)を用いた以外は実施例1と同様にして、鹸化処理を行ったハードコートフィルムを作成した。
レベリング剤に反応性アクリル基含有シロキサン系(商品名:BYK−UV3550、ビックミー製)を用いた以外は実施例1と同様にして、鹸化処理を行ったハードコートフィルムを作成した。
協和界面科学株式会社製全自動接触角計DM−701を用いて、ハードコート層表面に水又はヘキサデカンを1μL滴下し、30秒後の接触角を測定した。
ハードコートフィルムのハードコート層上に、紫外線硬化型アクリルモノマーからなる接着剤用のOCR樹脂としてU‐2110(ケミスタット社製)を0.7g滴下し、5分後の液滴の直径を測定した。
◎:液滴の直径が40mm以上(濡れ広がりが十分な接着力が得られる)
○:液滴の直径が35mm以上(十分な接着力が得られる)
△:液滴の直径が30〜34mm(接着力が不十分である)
×:液滴の直径が30mm以下(接着力が得られない)
実施例及び比較例で得られたハードコートフィルムを10cm×15cmの面積に切り出し、試料フィルムを作製した。この試料フィルムのハードコート層とは反対面に、黒色光沢テープを貼り合わせ、ハードコート面を上面にして、3波長形昼白色蛍光灯(ナショナル パルック、F.L 15EX−N 15W)を光源として、斜め上方より反射光を目視で観察した。
○:干渉縞が見られない。
△:干渉縞がわずかにみられるが、実用上問題のないレベル。
×:干渉縞が非常に目立つ。
実施例及び比較例で得られたハードコートフィルムを、目視にて鹸化処理後のフィルムの平坦性(シワ・ヨレなどによる変形)を観察し評価した。
○:シワやヨレなどがみられず、良好な平坦性を有する。
△:シワやヨレなどが若干発生し、平坦性に劣る。
×:シワやヨレなどが発生し、平坦性に劣る。
Claims (3)
- トリアセチルセルロースフィルムの少なくとも片面に、電離放射線硬化型樹脂及びレベリング剤を含有するハードコート層を設け鹸化処理を行ったハードコートフィルムにおいて、該ハードコート層表面の水の接触角が70度以下、且つヘキサデカンの接触角が30度以下であることを特徴とするハードコートフィルム。
- 前記記載の鹸化処理が、鹸化液として濃度が2〜4規定の水酸化カリウム又は水酸化ナトリウムを用い、かつ鹸化液の温度が40℃以上90℃以下、処理時間が20秒以上120秒以下であることを特徴とする請求項1に記載のハードコートフィルム。
- 前記記載のレベリング剤が、電離放射線硬化型樹脂と架橋反応を行うための反応性の末端水酸基又は末端アクリル基を有しないことを特徴とする請求項1〜2に記載のハードコートフィルム。
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