JP2016215122A - 脱臭装置 - Google Patents

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耕三 田村
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Abstract

【課題】発酵工程で発生し脱臭後大気放出される有機廃棄物の排気によるオゾン臭を皆無にまたは減少させる、オゾンを使用する脱臭装置を提供する。【解決手段】脱臭装置1は、オゾンを使用してアンモニアを含む排気Eを脱臭する。脱臭装置は、オゾンガスを生成するオゾンガス生成装置41と、オゾンが溶解するオゾン水を生成させるオゾン水生成装置4,14と、排気中にオゾンガスを混入させかつオゾン水を排気に接触させる反応塔2と、オゾンガス濃度制御装置5と、を有する。オゾンガス濃度制御装置は、反応塔を通過した排気のオゾンガス濃度を所定の範囲に制御するように構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、オゾンを使用して、動植物由来の有機廃棄物を発酵により資源化する工程等で生ずる悪臭を除去する脱臭装置に関する。
資源の有効活用の観点から、食品廃棄物、家畜の糞尿、その他動植物由来の有機廃棄物を発酵により分解して堆肥化する事業等が広く行われている。堆肥化の過程では、動植物由来の有機廃棄物がタンパク質を含むことから多量のアンモニアが生成し、その他微量のトリエチルアミン等の低級アミン、硫黄化合物であるメチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル等も生成する。堆肥化過程で生成するこれらの気体による悪臭は、近隣の住民に不快感を与えることから、多くの場合、堆肥化事業所の建設にとって臭気対策が不可欠なものとなっている。
特許文献1には、発酵による家畜排泄物の堆肥化において発生する悪臭成分を、活性炭等に吸着、光触媒による分解、およびオゾンガスによる分解のいずれかの方法により除去することが開示されている。
特開2013−43824号公報
特許文献1に開示された悪臭成分の分解方法の中では、分解処理に伴う副生廃棄物が生じない点でオゾンを用いる方法が優れる。オゾン分解による脱臭方法は、排気中の悪臭成分の分解を促進するために、分解環境に常にオゾンが存在する状態を維持することが好ましい。しかし、分解環境から放出される排気中のオゾンの濃度が高い場合、オゾンが悪臭の一種であるいわゆる「オゾン臭」の原因となって人に不快感を生じさせるという問題を有する。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、動植物由来の有機物発酵工程等からの排気中の悪臭成分をオゾンにより分解する際に、大気に放出する排気におけるオゾン臭を皆無にまたは低減させる脱臭装置を提供することを目的とする。
本発明に係る脱臭装置は、オゾンを使用してアンモニアを含む排気を脱臭する。脱臭装置は、オゾンガスを生成するオゾンガス生成装置と、オゾンが溶解するオゾン水を生成させるオゾン水生成装置と、排気中にオゾンガスを混入させかつオゾン水を排気に接触させる反応塔と、オゾンガス濃度制御装置と、を有する。オゾンガス濃度制御装置は、反応塔を通過した排気のオゾンガス濃度を所定の範囲に制御するように構成される。
脱臭装置は、反応塔を通過した排気に含まれるオゾンガスを分解または除去するオゾン除去装置を有することが好ましい。
脱臭装置は、反応塔において排気に接触したオゾン水を通過させる吸着槽を有し、吸着槽には天然ゼオライトが充填されている。
反応塔に、オゾン水を排気に接触させる前に水を接触させる手段を備えてもよい。
本発明によると、動植物由来の有機物発酵工程等からの排気中の悪臭成分をオゾンにより分解する際に、大気に放出する排気におけるオゾン臭を皆無にまたは低減させる脱臭装置を提供することができる。
図1は脱臭装置の概略フロー図である。 図2は反応塔の正面断面図である。 図3は反応塔の側面図である。 図4は塔本体におけるノズルの配置例を示す平面図である。 図5はオゾンガス濃度とオゾン臭の臭気指数との関係を示す図である。 図6は他の脱臭装置の概略フロー図である。 図7は他の反応塔の正面断面図である。 図8は他の脱臭装置の概略フロー図である。
図1は脱臭装置1の概略フロー図、図2は反応塔2の正面断面図、図3は反応塔2の側面図、図4は塔本体12におけるノズル21の配置例を示す平面図である。図4において、(a)は第一室23と第二室24とを区分する隔壁29を上から見た図、(b)は第二室24と第三室25とを区分する隔壁31を上から見た図である。
図1に示される脱臭装置1は、堆肥化装置9で発生する排気Eから、アンモニ、トリエチルアミン、メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル等の悪臭成分を除去するためのものである。堆肥化装置9とは、食品廃棄物、家畜の糞尿、および動植物由来の有機廃棄物等を発酵により分解して堆肥化する装置である。堆肥化装置9は、大気から隔離された環境に設置され、その設置環境は、送風機7の吸入側に連通して微陰圧(微負圧)が維持される。
脱臭装置1は、反応塔2、吸着槽3,3、オゾン水槽4、主制御装置5および排気制御装置6からなる。
反応塔2は、導入部11および塔本体12で構成される。
導入部11は、堆肥化装置9で発生する排気Eを受け入れるための、垂直に伸び内径が大きな円管である。導入部11には、複数のノズル21,…,21を上下方向に有する噴霧管22が一対設けられている。一対の噴霧管22,22は、互いのノズル21,…,21の噴口を対向させ、導入管11の断面において180度の間隔で、導入部11の管壁近くに配される。ノズル21は、オゾン水を噴霧するための一流体ノズルである。
塔本体12は、平面視(図4参照)が長方形の直方体の形状であり、上下方向に下から順に、第一室23、第二室24および第三室25の3つの空間に略等分割されている。
第一室23は、その平面視の長手方向の一方の端で、導入部11に連通する。第一室における導入部11との連結部分では、導入部11に設けられた一対の噴霧管22,22の下部が入り込んでいる。第一室23は、その底(下部)に、排水口26を有する水溜まり27を備える。水溜まり27は、溜められる水が排水口24を常に満たすように設計され、排気Eの排水口24からの流出が防止される。第一室23は、平面視の長手方向における導入部11とは反対側の端で第二室24に連通する。
第二室24は、第一室23に開口する(連通する)部分に、複数のノズル21,…,21および複数のオゾンガスの吐出口28,…,28を備える。第二室24を第一室23と区分する隔壁29は、第一室23との連通部分が最も低くなるようにこの連通部分に向けて僅かに傾斜している。
第三室25は、平面視の長手方向における導入部11側で第二室24に連通する。第三室25におけるこの長手方向の反対側の端には、上方に開口する排気Eの放出口30が設けられている。第三室25を第二室24と区分する隔壁31は、第二室24との連通部分が最も低くなるように連通部分に向けて僅かに傾斜する。第三室25における隔壁31近くには、平面視の長手方向の略全域または半分以上に渡り、複数のノズル21,…,21および複数のオゾンガスの吐出口28,…,28が備えられる。また、第三室25における放出口30近くにも、複数のノズル21,…,21および複数のオゾンガスの吐出口28,…,28が備えられる。
第二室24および第三室25に設けられたノズル21は、第一室23におけるノズル21と同じ用途の一流体ノズルである。図2および図4は、ノズル21および吐出口28の記載が簡略化されたものである。それぞれのノズル21の数、噴口の向き、位置およびオゾンガスの吐出口28の数、向き、位置は、図2および図4の記載に制限されるものでなく、反応塔2内における排気Eの流れ(流れ方向、流速)、悪臭成分の量等を考慮し、これらの数、向きおよび位置を任意に設定できる。
吸着槽3は、天然ゼオライトが充填された液相用の吸着槽である。吸着槽3は、切り替
え用に少なくとも2基用いられる。吸着槽3,3は、第一切替弁32を介して反応塔2の排水口26と配管により連結されている。
オゾン水槽4は、脱臭装置1に循環させるオゾン水を調製して貯める槽である。オゾン水槽4は、第二切替弁33を介して吸着槽3,3に連結されている。図1におけるポンプ34は、充填されたゼオライトを取り出す際の吸着槽3,3内の液排出用である。
主制御装置5は、制御部13、オゾン発生器14、第一切替弁32、第二切替弁33、pHセンサ35およびオゾン濃度センサ37を有する。
制御部13は、マイクロコンピュータ(CPU)、いわゆるROM、RAM、大容量記憶装置およびディスプレイ、入力装置等のマン・マシン・インターフェイス等からなり、主制御装置5における他の機器を所定の条件により動作させ、この条件を任意に変更できる。
オゾン発生器14は、オゾンを生成させて、オゾン含有空気をオゾン水槽4内の水に吹き込み、水にオゾンを溶解させる。第一切替弁32および第二切替弁33は、電磁弁が使用され、2基の吸着槽3,3の切り替え時に制御部13の指示により動作する。pHセンサ35は、吸着槽3,3を通過した吸収水のpHを測定する。オゾン濃度センサ37は、オゾン水槽4内の吸収水のオゾン濃度を測定する。
排気制御装置6は、オゾン発生器41、オゾン濃度センサ42およびコントローラ43からなる。オゾン発生器41は、オゾンガスを生成させて、これを吐出口28,…,28から第二室24および第三室25に吐出させる。オゾン濃度センサ42は、反応塔2から大気に放出される排気Eo中のオゾン濃度を測定する。コントローラ43は、オゾン濃度センサ42が検出するオゾン濃度を所定の範囲に収めるために、オゾン発生器41の動作を制御する。
次に、吸収装置1における反応塔2による堆肥化装置9で発生する排気Eからの悪臭成分の除去について説明する。
堆肥化装置9で発生する排気Eは、送風機(プレートファン)7に吸引され、反応塔2の導入部11に送られる。導入部11の噴霧管22,22には、オゾン水槽4のオゾン水がオゾン水ポンプ51により所定の圧力に加圧されて供給される。排気Eは、導入部11においてノズル21,…,21より噴霧されたオゾン水に接触して悪臭成分の一部が分解され、未分解の水溶性成分はオゾン水に溶解する。なお、「オゾン水」は、オゾン水槽4から反応塔2に送られノズル21から噴霧される水(かつその後にオゾン水槽4に戻る水)の総称であって、これに該当すれば後にオゾンが分解した水も含まれる。
導入部11で噴霧されたオゾン水は、排気Eに接触後、第一室23の壁伝いにまたは大きな水滴になって落下し、水溜まり27に至る。排気Eに同伴されるオゾン水は、第一室23と第二室24との連通部分に設けられた金属性の網(メッシュフィルター)52で集められて水溜まり27に落下する。オゾン水に溶解した悪臭成分は、さらに水溜まり27においてその一部がオゾンにより分解される。
導入部11および第一室23では、アンモニアを主とする水溶性成分がオゾン水に吸収され、またはオゾンにより分解されるが、同時に、アンモニアに比べて水に溶解しにくい悪臭成分、例えば二硫化メチル、硫化水素等の分解も行われる。
排気Eは、第二室24において再びオゾン水の噴霧を受け、同時に吐出口28,…,28からオゾンガスに接する。オゾンガスは、オゾン水の噴霧による高い湿度の中でOHラジカルを生成させ、水に溶解しにくい悪臭成分の分解を促進させる。
第二室24を通過した排気Eは、同伴する水が第三室25との連通部分で金属性の網(メッシュフィルター)53で集められる。
排気Eは、第三室25においても、オゾン水が噴霧されオゾンガスが混入される。さらに、排気Eは、第三室25の放出口30近くでオゾン水が噴霧されオゾンガスが混入される。排気Eは、残存する悪臭成分が第三室25において略完全に分解されまたはオゾン水に吸収される。
第二室24および第三室25で噴霧されるオゾン水は、導入部11で噴霧されるオゾン水から分岐したものである。また、第二室24および第三室25で吐出されるオゾンガス
は、いずれも排気制御装置6のオゾン発生器41で発生させたものである。
反応塔2内で噴霧されたオゾン水は、第一室23の水溜まりに集まり、排水口26から吸収槽3に送られる。吸収槽3については、後述する。
排気制御装置6は、オゾンガスを生成させるとともに、反応塔2から大気に放出される排気Eo中のオゾン濃度を所定の範囲に収める働きをする。
ところで、「悪臭防止法」において、人間の嗅覚では、臭気を感知することができなくなるまで気体又は水を希釈した場合における、その希釈倍数を基礎として算定される「臭気指数」による規制が採用される(平成13年3月、環境省環境管理局、臭気指数規制ガイドライン、URL:http://www.env.go.jp/air/akushu/guide_ind/)。そして、悪臭防止法施行規則第6条において、敷地境界から内側の所定の距離における臭気指数が10〜21の範囲で臭気の規制をすることが規定されている。
脱臭に使用されるオゾンは、それ自体が分解時に人に不快感を生じさせるいわゆる「オゾン臭」のもととなり、放出する排気Eo中のオゾン濃度が高い場合、脱臭装置1が悪臭源となるおそれがある。
図5はオゾンガス濃度と分解時のオゾン臭による臭気指数との関係を示す図である。臭気指数の上限の規制値には幅(臭気指数10〜21)があるが、図5から、おおよそオゾン濃度を0.1ppm以下とすれば、臭気規制をほぼ満足できると解される。
排気制御装置6は、反応塔2の放出口30を通過し大気への放出直前の排気Eo中のオゾン濃度をオゾン濃度センサ42で測定する。コントローラ43は、例えば排気Eo中のオゾン濃度が0.05ppmから0.1ppmの範囲に収まるように、測定された排気Eo中のオゾン濃度に基づきオゾン発生器41のオゾン生成量を変化させる。排気Eo中のオゾン濃度制御は、例えばPID制御等で行う。オゾン濃度が0.05ppmから0.1ppmの範囲としたのは、反応塔2内のオゾンが零の場合、第三室25における悪臭成分の分解が不十分になるおそれがあるからである。
反応塔2の排水口26から排出された(悪臭成分が溶解する)オゾン水は、第一切替弁32が連通する一方の吸着槽3に送られる。吸着槽3には天然ゼオライト(以下「ゼオライト」という)が充填されており、オゾン水に溶解する水可溶性の悪臭成分は吸着槽3でゼオライトに吸着されてオゾン水から除去される。
脱臭装置1による排気Eの脱臭処理において、主制御装置5は次の役割を果たす。
その一つは、反応塔2に送るオゾン水の調整である。主制御装置5は、オゾン濃度センサ37から受け取るオゾン水槽4のオゾン水のオゾン濃度に基づいてオゾン発生器14の動作を制御し、オゾン水におけるオゾン濃度が設定範囲になるように調整する。
二つめの主制御装置5の役割は、吸着槽3,3の切替である。主制御装置5は、使用する吸着槽3、例えば図1における左側の吸着槽3を通過したオゾン水のpHをpHセンサ35から受け取り、その変化を監視する。水可溶性の悪臭成分は、そのほとんどがアンモニアであり、反応塔2を出たオゾン水は強いアルカリ性を示しpH値が大きい。吸着槽3内のゼオライトが十分に吸着能力を維持する間、アンモニアはゼオライトに吸着、除去され、pHセンサ35が検出するpH値は中性とみなせる範囲である。しかし、ゼオライトの吸着能力が弱まると、pHセンサ35が検出するpH値が高くなる。
pHセンサ35が検出するpH値が設定値以上になると、またはpH値の時間変化が設定以上になると、主制御装置5は、第一切替弁32および第二切替弁33を動作させて、オゾン水が通過する吸着槽3を切り替える。図1においては、左側の吸着槽3から右側の吸着槽3への切り替えである。
主制御装置5は、少なくとも2基の吸着槽3,3を交互に切り替えることにより、途切れることなく連続してオゾン水から悪臭成分を除去することを可能にする。
ゼオライトの吸着能力が低下した吸着槽3の中に残留するオゾン水は、全体の系の動作に影響しない程度の流量で、オゾン水槽4に送られまたは現に吸着処理する吸着槽3に送られる。
残留するオゾン水が抜き取られた吸着槽3は、吸着後のゼオライトが新しいゼオライトに交換される。吸着槽3に充填される天然ゼオライト(モルデナイト)は、一般に園芸等
にも使用されるものであり、吸着後のゼオライトは窒素分を多く含むので、肥料として有効活用される。
脱臭装置1は、放出される排気Eo中のオゾン濃度が制御されることで堆肥化装置9の立地周囲にオゾン臭を生じさせない。さらに、イオン交換樹脂または活性炭を用いる脱臭処理ではこれらが処分に費用を要する産業廃棄物となるのに対して、脱臭装置1におけるゼオライトを使用する悪臭成分除去方法では、吸着後のゼオライトが肥料として活用可能な点で優れる。
図6は他の脱臭装置1Bの概略フロー図、図7は他の反応塔2Bの正面断面図である。
脱臭装置1Bは、反応塔2B、吸着槽3,3、オゾン水槽4、オゾン除去装置8B、主制御装置5および排気制御装置6からなる。
脱臭装置1Bにおける吸着槽3,3、オゾン水槽4、主制御装置5および排気制御装置6は脱臭装置1におけるものと同じである。脱臭装置1Bにおける脱臭装置1と共通の構成については、図6において脱臭装置1におけるものと同じ符号を付し、それらの説明を省略する。
反応塔2Bは、導入部11および塔本体12Bで構成される。
導入部11は、その構成が脱臭装置1における反応塔2と同じである。
塔本体12Bは、上下方向に下から上に、第一室23B、第二室24、第三室25の略等容積の3つの空間、および最上段にオゾン除去室36Bを有する。第二室24および第三室25は、脱臭装置1における反応塔2と同じである。
第一室23Bは、オゾン水槽4から供給されるオゾン水を噴霧する複数のノズル21,…,を備える。また、第一室23Bは、オゾン発生器41が発生させたオゾンガスを吐出する複数の吐出口28,…,28を備える。オゾン水およびオゾンガスを早めに排気Eに接触させ、第一室23Bの空間を悪臭成分の吸収、分解に効率的に役立てるためである。第一室23Bにおける他の構成は、反応塔2における第一室23と同じである。
オゾン除去室36Bは、平面視の長手方向における導入部11とは反対側の端で第三室25に連通する。オゾン除去室36Bは、平面視の長手方向に並ぶ複数のノズル44B,…,44Bを備える。ノズル44B,…,44Bは、第三室25に連通する部分を避け、この部分よりも導入部11側に配される。オゾン除去室36Bと第三室25とを区分する隔壁45Bは、第三室25に連通する側が高く導入部11側が低い。隔壁45Bにおける第三室25への開口の端縁には、この開口を通過する排気Eがしばらくは上向き流れとなるように、側壁46Bが設けられる。側壁46Bは、隔壁45Bとともにアルカリ水溜まり47Bを形成し、またノズル44B,…,44Bが噴霧する(アルカリ性の)液体が第三室に進入するのを防止する。(言い換えると、側壁46Bは、ノズル44B,…,44Bが噴霧する液体の第三室への進入を防止できるように設計される。)
反応塔2Bでは、排気制御装置6のオゾン濃度センサ42は、ノズル44B,…,44Bが噴霧する液体のオゾンへの影響を避けるため、側壁46Bで囲まれて第三室25に連通する部分に配置される。
オゾン除去室36Bの導入部11側下方には、アルカリ水抜き出し口48Bが設けられ、これとの接続配管が上に伸びてから下方の伸びることにより、オゾン除去室36B内に、側壁46Bと隔壁45Bとによるアルカリ水溜まり47Bを形成させる。
オゾン除去装置8Bは、アルカリ槽15B、アルカリ水ポンプ49B、およびミストセパレータ50Bを有する。
アルカリ槽15Bは、不揮発性の塩基が溶解するアルカリ性の水溶液を収容する。不揮発性の塩基として水への溶解度が高い水酸化ナトリウムが使用され、アルカリ槽15Bにおいて濃度5%に調整される。
アルカリ水ポンプ49Bは、アルカリ槽15Bにて調整されたアルカリ水溶液を高圧で吐出してノズル44から噴霧させる。
ミストセパレータ50Bは、オゾン除去室36Bを通過した排気Eに含まれるアルカリ性水溶液等の水滴を除去するためのものである。
脱臭装置1Bは、脱臭装置1と同様に、堆肥化装置9で生ずる悪臭成分を、第三室25
までの通過で除去することができるように設計される。また、排気制御装置6により、オゾン除去室36Bの入り口におけるオゾンガス濃度が0.05ppmから0.1ppmの範囲に収まるように管理される。
なお、脱臭装置1Bにおけるオゾン水に吸収された悪臭成分の吸着、除去および吸着剤(ゼオライト)の処分等は、脱臭装置1と同じである。
脱臭装置1,1Bにおいて排気制御装置6がオゾンガス濃度を0.05ppmから0.1ppmの範囲に管理するのは、反応塔2Bにおける悪臭成分の分解に対して過剰なオゾンを供給して分解の完全を期すためである。しかし、大気に放出されるオゾンは、それ自体が悪臭の原因となり、その濃度はより低いことが望ましい。脱臭装置1Bでは、第三室25を通過した排気E中に含まれるオゾンガスを、オゾン除去室36Bを通過させることにより除去する。
水中におけるオゾンの分解速度は、pH値が大きいほど速いことが知られている。脱臭装置1Bでは、第三室25を通過してオゾンを含む排気Eに、オゾン除去室36Bにおいてアルカリ水を噴霧することにより、残存するオゾンの分解を行う。その結果、反応塔2Bから外気に放出される排気Eoは、オゾンを含まずまたはオゾン濃度が極めて低くなり、さらなる臭気指数の低減が可能となる。アルカリ性水溶液とオゾンガスとの接触は、噴霧以外の方式を採用でき、例えば、ミストセパレータ50Bの負荷が小さな濡れ壁方式としてもよい。
図8は他の脱臭装置1Cの概略フロー図である。
脱臭装置1Cは、反応塔2Cの導入部11および第一室23にオゾン水ではなく水が噴霧される点のみが脱臭装置1と異なる。水の噴霧は、脱臭装置1におけるノズル21と同じ仕様のノズル39Cにより行われる。脱臭装置1Cでは、反応塔2Cの第二室24Cに第一室23における水溜まり27と同様の水溜まり38Cが設けられる。
脱臭装置1Cでは、オゾン水槽4のオゾン水は第二室24Cおよび第三室25のノズル21,…,21に供給され、第二室24Cおよび第三室25に噴霧されたオゾン水は水溜まり38Cに集められてオゾン水槽4に戻される。
導入部11および第一室23内に噴霧される水は、水槽4Cから吸収水ポンプ53Cで加圧され、噴霧管22,22を経てノズル39C,39C,39Cから噴霧される。
主制御装置5が行う、吸着槽3に充填されたゼオライトの吸着能力のpH値による管理(吸着槽3の切り替え等)、およびオゾン水のオゾン濃度管理は、脱臭装置1で主制御装置5が行う方法と同じである。
上述の実施形態において、反応塔2,2B,2Cの形態を上記以外とすることができる。例えば、第一室23,23B、第二室24,24C、第三室25を分離された装置としてもよく、反応塔2Bにおけるオゾン除去室36Bを反応塔2から独立させてもよい。
反応塔2,2B,2Cの第一室23,23B、第二室24,24C、第三室25およびオゾン除去室36Bは、ノズル21,39による噴霧でなく、ラシヒリング等を使用する気液接触方式の充填塔としてもよい。反応塔2,2B,2Cは、第一室23,23B、第二室24,24C、第三室25が略等容積でなくともよく、さらに三つの空間に区画されていなくともよい。
反応塔2Bのオゾン除去室36Bにおけるオゾンの分解は、アルカリ性水溶液を用いないで、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化鉄等の金属酸化物で分解する、活性炭等に吸着させる、または加温により分解する等の方法により行ってもよい。脱臭装置1Bは、オゾン除去室36Bを有することにより、第三室25からの排気中Eのオゾン濃度制御の要求精度が緩和され、または第三室25からの排気中のオゾン濃度の制御を不要とし得る。
しかし、一方で、反応塔2Bにおける第三室25からの排気中のオゾン濃度を一定範囲とする排気制御装置6による制御は、オゾン除去室36Bで除去、分解すべきオゾン量の変動を減少させ、オゾン除去室36Bの適切な設計(過剰性能の防止)、オゾン除去の安定化に寄与するという効果を奏する。
吸着槽3に充填する吸着剤は、使用後に肥料として活用できる天然ゼオライトが好ましいが、活性炭等の他の吸着剤を使用してもよい。
その他、脱臭装置1,1B,1C、および脱臭装置1,1B,1Cの各構成または全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
本発明は、例えば食品廃棄物、家畜の糞尿等を発酵させて堆肥を製造する工程で発生する排気から悪臭を除去するために利用することができる。
1,1B,1C 脱臭装置
2,2B,2C 反応塔
3 吸着槽
4 オゾン水槽(オゾン水生成装置)
5 主制御装置(オゾンガス濃度制御装置)
8B オゾン除去装置
14 オゾン発生器(オゾン水生成装置)
39C (水用)ノズル(水を接触させる手段)
41 オゾン発生器(オゾンガス生成装置)
E 排気

Claims (4)

  1. オゾンを使用してアンモニアを含む排気を脱臭する脱臭装置であって、
    オゾンガスを生成するオゾンガス生成装置と、
    オゾンが溶解するオゾン水を生成させるオゾン水生成装置と、
    前記排気中に前記オゾンガスを混入させかつ前記オゾン水を前記排気に接触させる反応塔と、
    オゾンガス濃度制御装置と、を有し、
    前記オゾンガス濃度制御装置が、前記反応塔を通過した排気のオゾンガス濃度を所定の範囲に制御するように構成された
    ことを特徴とする脱臭装置。
  2. 前記反応塔を通過した排気に含まれるオゾンガスを分解または除去するオゾン除去装置を有する
    請求項1に記載の脱臭装置。
  3. 前記反応塔において前記排気に接触した前記オゾン水を通過させる吸着槽を有し、
    前記吸着槽には天然ゼオライトが充填されている
    請求項1または請求項2に記載の脱臭装置。
  4. 前記反応塔が前記オゾン水を前記排気に接触させる前に水を接触させる手段を備え、
    前記反応塔において前記排気に接触した前記水を通過させる吸着槽を有し、
    前記吸着槽には天然ゼオライトが充填されている
    請求項1または請求項2に記載の脱臭装置。
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