JP2016214980A - 遊技機 - Google Patents

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智哉 百瀬
Tomoya Momose
智哉 百瀬
天野 貴之
Takayuki Amano
貴之 天野
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Abstract

【課題】異常入賞の報知の自由度を増大可能な遊技機の提供。
【解決手段】遊技球が入賞可能な始動口と、始動口に入賞した遊技球を検出する第1検出手段と、始動口に入賞した遊技球を第1検出手段よりも下流側で検出する第2検出手段と、第1検出手段が遊技球を検出したことを契機として、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段と、特別遊技を行うと判定されると特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、第1検出手段及び第2検出手段による遊技球の検出状況に基づいて、始動口への遊技球の入賞が正常入賞か異常入賞かを判定する入賞判定手段と、演出手段に演出を実行させる演出制御手段と、を備え、入賞判定手段により異常入賞と判定された場合に、演出制御手段が、異常入賞と判定されたことの報知を演出手段に実行させ、所定の中止条件が成立すると、演出制御手段が報知を中止する遊技機。
【選択図】図42

Description

本発明は、始動入賞を契機に遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの判定を行う遊技機に関する。
下記特許文献1には、始動口内の上流側と下流側とにそれぞれスイッチを設け、上流側のスイッチで遊技球が検出されても下流側のスイッチで検出されないことが所定回数発生すると、異常入賞と判定して、セキュリティ信号をホールコンピュータなどの外部装置に出力する遊技機が記載されている。
特開2011−161101号公報(図3、段落0463)
しかしながら、上記のような従来の遊技機では、異常入賞の報知(示唆も含む。)の自由度が小さかった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、異常入賞の報知の自由度を増大可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明の遊技機は、
遊技球が流下する遊技領域に設けられ、遊技球が入賞可能な始動口と、
前記始動口に入賞した遊技球を検出する第1検出手段と、
前記始動口に入賞した遊技球を、前記第1検出手段よりも下流側で検出する第2検出手段と、
前記第1検出手段が遊技球を検出したことを契機として、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段と、
前記特別遊技判定手段により前記特別遊技を行うと判定されると、前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
前記第1検出手段及び前記第2検出手段による遊技球の検出状況に基づいて、前記始動口への遊技球の入賞が正常入賞か異常入賞かを判定する入賞判定手段と、
演出手段に演出を実行させる演出制御手段と、
を備え、
前記入賞判定手段により異常入賞と判定された場合に、前記演出制御手段が、異常入賞と判定されたことの報知を前記演出手段に実行させ、所定の中止条件が成立すると、前記演出制御手段が前記報知を中止することを特徴とする。
本発明によれば、異常入賞の報知の自由度を増大可能である。
本発明の第1実施形態に係る遊技機の正面図である。 (a)は同遊技機の第1始動口の内部構造を示す概略断面図、(b)は同遊技機の第2始動口の内部構造を示す概略断面図である。 同遊技機の電気系統のブロック図である。 (a)は通常遊技状態又は時短遊技状態における大当たり乱数の判定テーブル、(b)は確変遊技状態又は潜確遊技状態における大当たり乱数の判定テーブル、(c)は第1始動口への入球により取得した大当たり図柄乱数の判定テーブル、(d)は第2始動口への入球により取得した大当たり図柄乱数の判定テーブルの内容を示す図である。 メイン側タイマ割込処理のフローチャートである。 始動口SW処理のフローチャートである。 ゲートSW処理のフローチャートである。 特別図柄処理のフローチャートである。 大当たり判定処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 停止中処理のフローチャートである。 普通図柄処理のフローチャートである。 大入賞口処理のフローチャートである。 遊技状態設定処理のフローチャートである。 電チュー処理のフローチャートである。 サブ側タイマ割込処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。 第1始動入賞判定処理のフローチャートである。 第2始動入賞判定処理のフローチャートである。 保留数加算処理のフローチャートである。 保留変更処理のフローチャートである。 演出選択処理のフローチャートである。 異常演出終了処理のフローチャートである。 変動演出終了中処理のフローチャートである。 オープニング演出選択処理のフローチャートである。 ラウンド演出選択処理のフローチャートである。 エンディング演出選択処理のフローチャートである。 客待ちコマンド受信処理のフローチャートである。 (a)は第1始動入賞用記憶領域、(b)は第2始動入賞用記憶領域の内容を示す図である。 異常入賞がないときの制御の流れの例を示すタイミングチャートである。 異常入賞があるときの制御の流れの例を示すタイミングチャートである。 異常入賞があるときの制御の流れの他の例を示すタイミングチャートである。 異常入賞があるときの制御の流れのまた他の例を示すタイミングチャートである。 第2実施形態に係る遊技機の電気系統のブロック図である。 第2実施形態に係るメイン側タイマ割込処理のフローチャートである 第2実施形態に係る確認SW処理のフローチャートである。 第1変形例に係る保留数加算処理のフローチャートである。 第1変形例に係る保留変更処理のフローチャートである。 第2変形例に係る演出選択処理のフローチャートである。 第2変形例に係る、(a)は正常演出、(b)は異常演出の例である。 第3変形例に係る保留変更処理のフローチャートである。 第3変形例に係る保留画像の変化の例である。 第4変形例に係る保留変更処理のフローチャートである。 第4変形例及び第7変形例に係る演出選択処理のフローチャートである。 第4変形例に係る演出の例である。 第4変形例に係る演出の他の例である。 第5変形例に係る保留変更処理のフローチャートである。 第5変形例に係る演出選択処理のフローチャートである。 第5変形例に係る演出の例である。 第6変形例に係る保留数加算処理のフローチャートである。 第6変形例に係る演出選択処理のフローチャートである。 第6変形例に係る演出の例である。 第7変形例に係る保留変更処理のフローチャートである。 第7変形例に係る演出の例である。
本発明の一実施形態に係る遊技機について、図面に基づいて説明する。図1に示すように、遊技機1は、パチンコ遊技機であり、前面枠2の内側に取着された遊技盤3を備えている。遊技盤3には、ハンドル4の操作により発射された遊技球が流下する遊技領域5が、レール部材6で囲まれて形成されている。遊技領域5には、遊技球を誘導する遊技釘(図示せず)が多数突設されている。遊技盤3には、盤ランプ10が配設されている。前面枠2には、演出ボタン14、演出キー15、枠ランプ8及びスピーカ9が配設されている。ここで、本明細書中、上下とは、遊技を行うために遊技機1を立設した状態における上下をいい、左右は、遊技盤3の遊技領域5に向かって左右をいうものとする。また、遊技盤3の表面側(遊技領域5側)を前方とし、遊技盤3の裏面側を後方とする。
遊技盤3の中央部には、画像表示器11の表示画面111が配置され、表示画面111を囲繞するように、センター役物装置12が配置され、センター役物装置12には、可動役物装置13が取り付けられている。画像表示器11は、客待ち用のデモ表示である客待ち演出、装飾図柄を変動させてから停止表示する変動演出(図柄変動演出に相当。)、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出など、各種演出の画像を表示画面111に表示する。変動演出は、数字等の装飾図柄と装飾図柄以外の演出画像とにより構成されて、装飾図柄を変動させた後停止させ、その停止させた装飾図柄により、大当たり判定の結果を報知する演出である。この変動演出は、後述する特別図柄変動に並行して行われる。
遊技領域5の左右方向における中央下部には、始動入賞装置40が設けられている。始動入賞装置40は、常時開放されて遊技球の入球し易さが常時変わらない第1始動口41と、第2始動口開閉部材54により開閉されて、遊技球が入球可能な状態と入球不可能な状態とに可変な第2始動口51とを備えている。第2始動口開閉部材54はいわゆる電チューに相当する。
図2の(a)に示すように、第1始動口41からは第1始動口通路部46が延設され、第1始動口通路部46の上流側に第1始動口SW(スイッチ)42(第1検出手段に相当。)が、下流側に第1確認SW45(第2検出手段に相当。)が設けられている。第1始動口41から入球した遊技球は、第1始動口通路部46内を流下して、第1始動口SW42により検出され、さらに第1始動口SW42よりも下流側で、第1確認SW45により検出される。第1始動口SW42は遊技球を検出したとき、第1始動口SW信号(第1検出信号に相当。)をメイン制御基板30に出力(送信)し、第1確認SW45は遊技球を検出したとき、第1確認SW信号(第2検出信号に相当。)を演出制御基板33に出力する。
また、図2の(b)に示すように、第2始動口51からは第2始動口通路部56が延設され、第2始動口通路部56の上流側に第2始動口SW52(第1検出手段に相当。)が、下流側に第2確認SW55(第2検出手段に相当。)が設けられている。第2始動口51から入球した遊技球は、第2始動口通路部56内を流下して、第2始動口SW52により検出され、さらに第2始動口SW52よりも下流側で、第2確認SW55により検出される。第2始動口SW52は遊技球を検出したとき、第2始動口SW信号(第1検出信号に相当。)をメイン制御基板30に出力し、第2確認SW55は遊技球を検出したとき、第2確認SW信号(第2検出信号に相当。)を演出制御基板33に出力する。
なお、第1始動口41への入球、第2始動口51への入球を、それぞれ、「第1始動入賞」、「第2始動入賞」といい、第1始動入賞と第2始動入賞を合わせて「始動入賞」という。第1始動口SW42で遊技球が検出されてから第1確認SW45で遊技球が検出されるまでの時間(すなわち、第1始動口SW信号が入力されてから第1確認SW信号が入力されるまでの時間)が、所定の入賞判定時間以内であれば、その第1始動入賞は正常入賞とされ、入賞判定時間を超えていれば、その第1始動入賞は異常入賞とされる。第1始動入賞についての入賞判定時間は、球詰まり等のない正常状態において、第1始動口SW42の配置位置から第1確認SW45の配置位置まで遊技球が流下するのに十分な時間とされ、ここでは3秒とされている。第2始動入賞についても同様であり、第2始動口SW52で遊技球が検出されてから第2確認SW55で遊技球が検出されるまでの時間が、所定の入賞判定時間以内であれば正常入賞、入賞判定時間を超えていれば異常入賞とされる。なお、入賞判定時間は第1始動入賞と第2始動入賞とで同一とは限らないが、本実施形態では同一とする。
また、遊技領域5には、大入賞装置60と、遊技球が通過可能なゲート17と、複数の普通入賞口18とが設けられている。大入賞装置60は、大入賞口開閉部材64により開閉されて、遊技球が入球可能な状態と入球不可能な状態とに可変な大入賞口61を備えている。
遊技領域5に打ち込まれた遊技球が、流下する過程で、第1始動口41、第2始動口51、大入賞口61、及び、普通入賞口18のいずれかに入球(入賞)すれば、入賞した箇所に応じた所定数の賞球が図示しない払出装置により払い出されるが、入賞しなかった遊技球(いわゆるアウト球)は、遊技領域5の下端部に設けられた排出口16を介して、遊技領域5から排出される。入賞した遊技球及び排出口16から排出された遊技球は、いずれもスイッチによりカウントされる。したがって、遊技領域5に打ち込まれた遊技球の数は把握可能である。
遊技領域5の外側には、複数のランプからなる図柄表示器19及び保留ランプ20が設けられている。図柄表示器19に含まれる第1特別図柄表示器191及び第2特別図柄表示器192(図3参照)は、それぞれ、遊技球の第1始動口41、第2始動口51への入賞を契機として行われる大当たり判定の結果を、変動表示を経て停止表示された特別図柄により報知する(これを「特別図柄変動」という)ものである。第1特別図柄表示器191又は第2特別図柄表示器192に停止表示された図柄が、大当たり図柄であれば、開放時間を長時間又は短時間として大入賞口61を所定回数開放状態とする大当たり遊技が行われ、小当たり図柄であれば、開放時間を短時間として大入賞口61を所定回数開放状態とする小当たり遊技が行われる。大当たり遊技及び小当たり遊技を総称して、当たり遊技という。
特別図柄変動中または当たり遊技中に、遊技球が第1始動口41または第2始動口51に入賞(入球)すると、メイン制御基板30(図3参照)は、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の判定用情報を取得して、第1始動口41への入賞であれば、RAM内に設けられた第1保留記憶部301(図3参照)に、第2始動口51への入賞であれば、RAM内に設けられた第2保留記憶部302(図3参照)に記憶し、その判定用情報に基づく大当たり判定を、その判定用情報に基づく特別図柄変動を実行可能となるまで(すなわち、その判定用情報より先に記憶された判定用情報に基づく特別図柄変動及び当たり遊技が全て終了するまで)保留する。そして、特別図柄変動を実行可能になったときに、記憶しておいた判定用情報に基づいて大当たりか否かの判定を行い、特別図柄変動を実行して、記憶しておいた判定用情報を消去する。以下、大当たり判定の保留を単に「保留」といい、保留されている大当たり判定の個数(記憶されている判定用情報の個数に相当。)を「保留数」という。また、第1始動口41への入賞に対する保留を「第1保留」、第2始動口51への入賞に対する保留を「第2保留」という。
保留ランプ20に含まれる第1特別図柄保留ランプ201及び第2特別図柄保留ランプ202(図3参照)は、それぞれ、第1保留、第2保留の保留数を表示するものである。なお、第1保留、第2保留の保留数は、それぞれ4個が上限とされているため、第1保留の保留数が4個の状態で遊技球が第1始動口41に入賞したときや、第2保留の保留数が4個の状態で遊技球が第2始動口51に入賞したときは、その入賞に対して大当たり乱数等の判定用情報は取得されない。
図柄表示器19に含まれる普通図柄表示器193(図3参照)は、ゲート17への遊技球の通過を契機として行われる普通図柄判定(普通図柄抽選)の結果を、変動表示を経て停止表示される普通図柄により報知するものである。停止表示された普通図柄が当たり図柄であれば、所定時間及び所定回数、第2始動口開閉部材54を開放状態とすることにより第2始動口51への入球を容易とする補助遊技が行われる。
普通図柄の変動表示中または補助遊技中に、遊技球がゲート17を通過すると、メイン制御基板30は、その通過に対して当たり乱数を取得し記憶する。そして、普通図柄の変動表示を開始可能な状態になったときに、記憶しておいた当たり乱数を用いて当たりか否かの判定を行い、普通図柄の変動表示を開始して、その判定結果を示す普通図柄を停止表示する。保留ランプ20に含まれる普通図柄保留ランプ203(図3参照)は、このように記憶されている当たり乱数の個数を表示するものである。なお、記憶される当たり乱数は4個が上限とされているため、4個の当たり乱数が記憶されている状態で遊技球がゲート17を通過しても、その通過に対する当たり乱数の取得は行われない。
次に、図3に基づいて実施形態の遊技機1の電気系統について説明する。実施形態の遊技機1は、メイン制御基板30、払出制御基板31、サブ制御基板32を備え、サブ制御基板32は、演出制御基板33、画像制御基板34、及び、ランプ制御基板35を備えている。そして、払出制御基板31及び演出制御基板33はメイン制御基板30に接続され、画像制御基板34及びランプ制御基板35は演出制御基板33に接続されている。各制御基板は、CPU、ROM、RAM等を備えている。
メイン制御基板30は、大当たり抽選や遊技状態の移行など主に利益に関わる制御を行うものである。メイン制御基板30には、第1始動口SW42、第2始動口SW52、第2始動口開閉部材54を開閉動作させる第2始動口ソレノイド53、ゲート17に設けられてゲート17を通過した遊技球を検出するゲートSW171、大入賞装置60に設けられた大入賞口SW62、大入賞口開閉部材64を開閉させる大入賞口ソレノイド63、各普通入賞口18にそれぞれ設けられてその普通入賞口18に入球した遊技球を検出する普通入賞口SW181、第1特別図柄保留ランプ201、第2特別図柄保留ランプ202、普通図柄保留ランプ203、第1特別図柄表示器191、第2特別図柄表示器192、普通図柄表示器193がそれぞれ接続され、図3に矢印で示すように、各スイッチからはメイン制御基板30に信号が入力され、各ソレノイドやランプ等にはメイン制御基板30から信号が出力される。
また、メイン制御基板30は、払出制御基板31に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板31から信号を受信する。払出制御基板31には、図示しない払出装置を駆動する払出駆動モータ21が接続され、払出制御基板31は、メイン制御基板30から受信したコマンドに従って払出駆動モータ21を動作させ、賞球の払出を行わせる。
さらに、メイン制御基板30は、演出制御基板33に対しコマンドを送信し、演出制御基板33は、画像制御基板34との間でコマンドや信号の送受信を行う。なお、勿論、コマンドを送信するとは、信号を送信すると換言できる。演出制御基板33には、第1確認SW45、第2確認SW55、演出ボタン14が操作されたことを検出する演出ボタン検出SW141、及び、演出キー15が操作されたことを検出する演出キー検出SW151が接続されている。画像制御基板34には画像表示器11及びスピーカ9が接続され、画像制御基板34は、演出制御基板33から受信したコマンドに従って、画像表示器11の表示画面111に装飾図柄、保留画像等の画像を表示し、スピーカ9から音声を出力する。また、演出制御基板33は、ランプ制御基板35との間でコマンドや信号の送受信を行う。ランプ制御基板35には、枠ランプ8、盤ランプ10、及び、可動役物装置13が接続され、ランプ制御基板35は、演出制御基板33から受信したコマンドに従って、枠ランプ8及び盤ランプ10を点灯・消灯し、可動役物装置13を動作させる。
次に、遊技機1の遊技状態等について説明する。遊技機1は、通常遊技状態、時短遊技状態、確変遊技状態、潜確遊技状態の4つの遊技状態と、大当たり遊技、小当たり遊技とを有している。
時短遊技状態とは、通常遊技状態よりも第2始動口51へ遊技球が入賞し易いが、大当たりの当選し易さは通常遊技状態と同等である状態をいい、通常遊技状態では、普通図柄判定の当選確率が約1/10、普通図柄変動時間が25秒、第2始動口51の開放時間が0.1秒で開放回数が1回であるのに対して、時短遊技状態では、普通図柄判定の当選確率が約9/10、普通図柄変動時間が2秒、第2始動口51の開放時間が0.3秒で開放回数が5回となっている。なお、大当たり当選確率はいずれの状態でも約1/300である。
確変遊技状態とは、通常遊技状態よりも大当たりに当選し易くかつ第2始動口51へ遊技球が入賞し易い状態をいい、通常遊技状態では、大当たり当選確率が約1/300であるのに対して、確変遊技状態では、大当たり当選確率が約1/30となっている。また、確変遊技状態では、時短遊技状態と同様、普通図柄判定の当選確率が約9/10、普通図柄変動時間が2秒、第2始動口51の開放時間が0.3秒で開放回数が5回となっている。
潜確遊技状態とは、通常遊技状態よりも大当たりに当選しやすいが、第2始動口51への遊技球の入賞し易さは通常遊技状態と同等である状態をいい、潜確遊技状態では、確変遊技状態と同様、大当たり当選確率が約1/30となっている。また、潜確遊技状態では、通常遊技状態と同様、普通図柄判定の当選確率が約1/10、普通図柄変動時間が25秒、第2始動口51の開放時間が0.1秒で開放回数が1回となっている。
そして、初期状態では通常遊技状態であり、大当たりが発生すれば、大入賞口開閉部材64を所定回数開放状態とする大当たり遊技を経て、その大当たりの種類に応じた遊技状態に遷移する。本実施形態では、大当たりの種類には、賞球の獲得が略望めない短当たりとして、2R(ラウンド)潜確大当たりがあり、多くの賞球を獲得可能な長当たりとして、15R通常大当たり、15R確変大当たりがある。短当たりのときの大当たり遊技を短当たり遊技、長当たりのときの大当たり遊技を長当たり遊技という。なお、ラウンドとは大入賞口61の開放期間をいう。2R潜確大当たりでは、大入賞口61を短い開放時間で2回開放する短当たり遊技を行った後、潜確遊技状態に遷移し、15R通常大当たりでは、大入賞口61を長い開放時間で15回開放する長当たり遊技を行った後、時短遊技状態に遷移し、15R確変大当たりでは、大入賞口61を長い開放時間で15回開放する長当たり遊技を行った後、確変遊技状態に遷移する。さらに、時短遊技状態において途中で大当たりが発生することなく所定回数(本実施形態では100回)の特別図柄変動が行われたときは、通常遊技状態に遷移する。また、これら大当たりの他に小当たりがある。小当たりは、見かけ上2R潜確大当たりと変わらない動作をするもので、大入賞口61を短い開放時間で2回開放する小当たり遊技を行うが、遊技状態は遷移しない。
大当たり乱数は、図4(a)(b)に示すように、0〜299までの範囲で値をとることとされ、大当たり判定において、通常遊技状態又は時短遊技状態では、大当たりの当選確率が1/300、小当たりの当選確率が3/300となるように、確変遊技状態又は潜確遊技状態では、大当たりの当選確率が10/300、小当たりの当選確率が3/300となるように、それぞれ、当選とする乱数値が定められている。大当たり図柄乱数は、図4(c)(d)に示すように、0〜249までの範囲で値をとることとされ、第1始動口41への入賞に対しては、15R通常大当たりの当選確率が100/250、15R確変大当たりの当選確率が75/250、2R潜確大当たりの当選確率が75/250になるように、第2始動口51への入賞に対しては、15R通常大当たりの当選確率が100/250、15R確変大当たりの当選確率が125/250、2R潜確大当たりの当選確率が25/250になるように、それぞれ、当選とする乱数値が定められている。したがって、第1始動口41への入賞に基づく大当たり判定よりも、第2始動口51への入賞に基づく大当たり判定の方が、遊技者にとって有利な大当たりに当たり易い。
次に、図5〜15に基づいてメイン制御基板30の動作について説明する。なお、後述する各カウンタは、RAMに設けられ、遊技機1の電源投入時にゼロクリアされる。
[メイン側タイマ割込処理]メイン制御基板30は、図5に示すメイン側タイマ割込処理を例えば4msecといった短時間周期で繰り返す。まず、メイン制御基板30は、大当たり判定に用いる大当たり乱数、大当たりの種類を決めるための大当たり図柄乱数、変動演出においてリーチ演出を行うか否かを決めるためのリーチ乱数、変動パターンを決めるための変動パターン乱数、普通図柄判定に用いる当たり乱数等を更新する乱数更新処理を行う(ステップS101)。
次に、メイン制御基板30は、始動口SW処理(S102)、ゲートSW処理(S103)、大入賞口SW処理(S104)、及び、普通入賞口SW処理(S105)を行う。始動口SW処理及びゲートSW処理については後述する。大入賞口SW処理は、大入賞口SW62がONしていれば、当たり遊技(後述する当たり遊技フラグがON)中か否かを判定して、当たり遊技中であれば、入賞個数カウンタの値Cに1を加算するとともに、大入賞口カウンタの値に1を加算する処理である。普通入賞口SW処理は、普通入賞口SW181がONしていれば普通入賞口カウンタの値に1を加算する処理である。続いて、メイン制御基板30は、特別図柄処理(S106)、普通図柄処理(S107)、大入賞口処理(S108)、及び、電チュー処理(S109)を行う。これらの処理については後述する。
そして、メイン制御基板30は、始動入賞口カウンタの値に応じた数の賞球、大入賞口カウンタの値に応じた数の賞球、及び、普通入賞口カウンタの値に応じた数の賞球を払い出すためのコマンドをセットして、それらのカウンタをゼロクリアする賞球処理(S110)を行い、以上の各処理においてセットしたコマンドを払出制御基板31及び演出制御基板33に出力する出力処理(S111)を行う。
[始動口SW処理]図6に示すように、始動口SW処理では、メイン制御基板30は第1始動口SW42がONしたか否かを判定し(S201)、ONしていなければステップS208に進み、ONしていれば、始動入賞口カウンタの値に1を加算して、第1保留記憶部301に記憶されている判定用情報の個数を数える第1始動口保留カウンタの値U1が、上限値の4未満か否かを判定する(S202)。そして、4未満でない場合はステップS208に進み、4未満の場合はU1に1を加算して(S203)、大当たり判定に用いる判定用情報(本実施形態では、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、及び、変動パターン乱数)を取得して、第1保留記憶部301に格納する(S204)。そして、取得した判定用情報を用いて、事前判定(いわゆる先読み)処理を行う(S205)。事前判定処理では、メイン制御基板30は、後述する大当たり判定処理(図9参照)と同様に、現時点での遊技状態に応じた大当たり判定テーブル(図4(a)(b)参照)を参照して、大当たり乱数が大当たりであるか否かを判定し、大当たりと判定した場合には、大当たり時の図柄決定テーブル(図4(c)(d)参照)を参照して、大当たり図柄乱数に基づき大当たりの種類を判定する。また、後述する変動パターン選択処理(図10参照)と同様にして、リーチ演出の有無を含めて特別図柄の変動パターンを選択する。そして、メイン制御基板30は、第1始動口SW42が遊技球を検出したことを示す第1始動口SW検出コマンド(第1検出手段が遊技球を検出したことを示す信号に相当。)をセットするとともに(S206)、事前判定処理による事前判定結果を含む第1保留数増加コマンドを、RAMにセットする(S207)。第1始動口SW検出コマンドには、第1始動口保留カウンタの値U1が含まれる。事前判定結果には、大当たりであるか否か、大当たりである場合の大当たりの種類、リーチ演出の有無を含む変動パターンを示す情報が含まれる。
ステップS208では、メイン制御基板30は第2始動口SW52がONしたか否かを判定し、ONしていなければ始動口SW処理からリターンし、ONしていれば、始動入賞口カウンタの値に1を加算して、第2保留記憶部302に記憶されている判定用情報の個数を数える第2始動口保留カウンタの値U2が、上限値の4未満か否かを判定する(S209)。そして、4未満でない場合は始動口SW処理からリターンし、4未満の場合は、U2に1を加算して(S210)、大当たり判定に用いる判定用情報を取得して、第2保留記憶部302に格納する(S211)。メイン制御基板30は、取得した判定用情報を用いて、上述したように事前判定処理を行い(S212)、第2始動口SW52が遊技球を検出したことを示す第2始動口SW検出コマンド(第1検出手段が遊技球を検出したことを示す信号に相当。)をセットするとともに(S213)、事前判定処理による事前判定結果を含む第2保留数増加コマンドを、RAMにセットして(S214)、始動口SW処理からリターンする。第2始動口SW検出コマンドには、第2始動口保留カウンタの値U2が含まれる。メイン制御基板30は、始動口SW処理からリターンすると、ゲートSW処理に進む。
[ゲートSW処理]図7に示すように、ゲートSW処理では、メイン制御基板30はゲートSW171がONしたか否かを判定し(S301)、ONしていなければ、ゲートSW処理からリターンして次の大入賞口SW処理に進み、ONしていれば、ゲート保留カウンタの値Gが上限値(ここでは、4)未満か否かを判定する(S302)。そして、上限値未満でない場合はゲートSW処理からリターンし、上限値未満であればGに1を加算して(S303)、後述する普通図柄判定に用いる普通図柄乱数を取得してRAM内の所定記憶域に格納し(S304)、ゲートSW処理からリターンする。すなわち、普通図柄乱数は、4個まで所定記憶域に記憶されることとなる。
[特別図柄処理]図8に示すように、特別図柄処理では、メイン制御基板30は、当たり遊技中か否かを示す当たり遊技フラグ(即ち、小当たり遊技フラグ、長当たり遊技フラグ、又は、短当たり遊技フラグ)がONか否かを判定し(S401)、ONであれば、特別図柄変動を開始できないため特別図柄処理からリターンして次の普通図柄処理に進み、ONでなければ特別図柄変動中か否かを判定する(S402)。そして、変動中であればステップS411に進むが、変動中でなければ、特別図柄変動を開始できるため、第2始動口保留カウンタの値U2が1以上か否かを判定する(S403)。メイン制御基板30は、U2が1以上であれば、第2保留記憶部302に記憶されている判定用情報のうち最先に記憶されたものを、後述する大当たり判定処理(S407)及び変動パターン選択処理(S408)に用いることとし、U2から1を減算する(S404)。一方、U2が1以上でなければ、第1始動口保留カウンタの値U1が1以上か否かを判定して(S405)、U1が1以上でなければ、ステップS415に進むが、U1が1以上であれば、第1保留記憶部301に記憶されている判定用情報のうち最先に記憶されたものを大当たり判定処理(S407)及び変動パターン選択処理(S408)に用いることとし、U1から1を減算する(S406)。このように、第1保留記憶部301に記憶されているものより、第2保留記憶部302に記憶されている判定用情報が優先して用いられるとともに、先に記憶された判定用情報から順に用いられる。ステップS415では、メイン制御基板30は、客待ちフラグがONか否かを判定し、ONであれば、特別図柄処理からリターンするが、ONでなければ、客待ちコマンドをセットして(S416)、客待ちフラグをONして(S417)、特別図柄処理からリターンする。
ステップS404又はステップS406のいずれかの処理を行ったメイン制御基板30は、客待ちフラグをOFFして(S406-1)、後述する大当たり判定処理(S407)及び変動パターン選択処理(S408)を行う。なお、メイン制御基板30は、大当たり判定処理及び変動パターン選択処理に用いた判定用情報を、第1保留記憶部301または第2保留記憶部302から消去する。そして、第1保留記憶部301に記憶されていた判定用情報に対するものであれば第1特別図柄表示器191、第2保留記憶部302に記憶されていた判定用情報に対するものであれば第2特別図柄表示器192において、特別図柄変動を開始し(S409)、変動開始コマンドをセットして(S410)、ステップS411に進む。なお、変動開始コマンドには、現在の遊技状態を示す情報と、大当たり判定処理でセットされた図柄を示す情報と、変動パターン選択処理でセットされた変動パターンを示す情報とが含まれている。ステップS411では、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、経過していなければ特別図柄処理からリターンするが、経過していれば、特別図柄の変動を停止して、大当たり判定処理でセットされた図柄で特別図柄を停止表示し(S412)、変動停止コマンドをセットして(S413)、後述する停止中処理(S414)を行って、特別図柄処理からリターンする。
[大当たり判定処理]図9に示すように、大当たり判定処理では、メイン制御基板30は、図4に示す判定テーブルを用いて、大当たり乱数が大当たりか否かの判定を行う(S501)。そして、大当たりであれば(S502でYES)、大当たり図柄乱数がどの大当たり図柄を示すものかを判定し(S503)、その大当たり図柄をセットする(S504)。なお、大当たり図柄によって、大当たりの種類が決まる。一方、大当たり乱数が大当たりでないが(S502でNO)、小当たりであれば(S505でYES)、小当たり図柄をセットし(S506)、小当たりでもなければ(S505でNO)、ハズレ図柄をセットする(S507)。
[変動パターン選択処理]図10に示すように、変動パターン選択処理では、メイン制御基板30は、直前の大当たり判定処理で大当たりと判定していれば(S601でYES)、乱数値と変動パターンとの対応を示す変動パターンテーブルとして大当たり用テーブルをセットし(S602)、小当たりと判定していれば(S601でNO、S603でYES)、変動パターンテーブルとして小当たり用テーブルをセットする(S604)。大当たりでも小当たりでもない場合には(S603でNO)、リーチ乱数判定テーブルを参照してリーチ乱数がリーチ有りを示すものであるか否かの判定を行い(S605)、リーチ有りである場合は(S606でYES)、変動パターンテーブルとしてリーチはずれ用テーブルをセットし(S607)、リーチ無しである場合は(S605でNO)、変動パターンテーブルとしてバラはずれ用テーブルをセットする(S608)。リーチはずれとは、装飾図柄がリーチ状態(例えば、左、中、右の3つの装飾図柄が左、右、中の順に停止する場合において左右の装飾図柄が同一図柄で停止される等、最後に停止される装飾図柄以外の装飾図柄が同一図柄で停止した状態)になった後、最後に停止される装飾図柄が同一図柄とならずハズレとなることをいい、バラはずれとは、リーチ状態とならずにハズレとなることをいう。大当たりのうち多数の賞球の獲得が可能な長当たりは、同時に変動される複数の装飾図柄をすべて同一図柄で停止表示することにより示され、長当たりになるときは装飾図柄をリーチ状態とするリーチ演出が行われるため、リーチ演出は、長当たりへの期待度の高い演出である。次に、メイン制御基板30は、上記のようにセットした変動パターンテーブルを参照して、変動パターン乱数がいずれの変動パターンを示すかの判定を行い(S609)、その変動パターン乱数が示す変動パターンをセットする(S610)。
[停止中処理]図11に示すように、停止中処理では、メイン制御基板30は、時短遊技状態か否かを示す時短遊技フラグがONか否かを判定し(S701)、ONでない場合はステップS705に進むが、ONの場合は、時短遊技状態中の特別図柄変動の回数を数える時短変動カウンタの値Jを1減算し(S702)、Jが0であれば時短遊技状態を終えるために時短遊技フラグをOFFして(S703、704)、ステップS705に進む。
ステップS705では、メイン制御基板30は、確変遊技状態か否かを示す確変遊技フラグ、又は、潜確遊技状態か否かを示す潜確遊技フラグがONか否かを判定し、いずれもONでない場合はステップS709に進むが、いずれかがONの場合は、確変遊技状態又は潜確遊技状態中の特別図柄変動の回数を数える高確率変動カウンタの値Xを1減算し(S706)、Xが0であれば、確変遊技状態又は潜確遊技状態を終えるために、ONであった確変遊技フラグ又は潜確遊技フラグをOFFして(S707、708)、ステップS709に進む。
ステップS709では、大当たりか否か(即ち、停止した特別図柄が大当たり図柄か否か)を判定し(S709)、大当たりである場合、長当たり(すなわち15R通常大当たり又は15R確変大当たり)であれば長当たり遊技フラグをONし(S710、711)、長当たりでなければ短当たり(すなわち2R潜確大当たり)遊技フラグをONする(S710、712)。そして、時短変動カウンタの値J及び高確率変動カウンタの値Xを0とし(S713)、時短遊技フラグ、確変遊技フラグ、及び、潜確遊技フラグをOFFし(S714)、オープニングを開始するとともに(S717)、オープニングコマンドをセットして(S718)、停止中処理からリターンする。一方、大当たりでない場合(S709でNO)、メイン制御基板30は、小当たりか否かを判定し(S715)、小当たりでない場合には停止中処理からリターンし、小当たりである場合には、小当たり遊技フラグをONし(S716)、オープニングを開始するとともに(S717)、オープニングコマンドをセットして(S718)、停止中処理からリターンする。停止中処理からリターンすると、メイン制御基板30は、特別図柄処理からリターンして普通図柄処理に進む。
[普通図柄処理]図12に示すように、普通図柄処理では、メイン制御基板30は、補助遊技中か否かを示す補助遊技フラグがONか否かを判定し(S801)、ONであれば普通図柄処理からリターンし、ONでなければ普通図柄の変動中か否かを判定する(S802)。そして、変動中の場合にはステップS813に進み、変動中でない場合には、ゲート保留カウンタの値Gが1以上か否かを判定し(S803)、Gが1以上でなければ普通図柄処理からリターンし、Gが1以上であればGから1を減算して(S804)、予め記憶している普通図柄判定テーブルを用いて、ステップS304で所定記憶域に格納しておいた普通図柄乱数のうち最先に格納したものが当たりか否かを判定して(S805)、当たりであれば(S806でYES)、当たり図柄をRAMにセットし(S807)、当たりでなければ(S806でNO)、ハズレ図柄をRAMにセットする(S808)。なお、普通図柄判定テーブルは、時短遊技状態又は確変遊技状態のときは、通常遊技状態又は潜確遊技状態のときよりも、当たり易いものが用いられる。普通図柄判定に用いた普通図柄乱数は所定記憶域から消去される。そして、時短遊技フラグ又は確変遊技フラグがONであれば(S809でYES)、変動時間2秒をセットし(S810)、時短遊技フラグも確変遊技フラグもOFFであれば(S809でNO)、変動時間25秒をセットして(S811)、普通図柄の変動を開始して(S812)、ステップS813に進む。
ステップS813では、メイン制御基板30は、変動時間が経過したか否かを判定し、経過していなければ普通図柄処理からリターンするが、経過していれば、普通図柄の変動を停止してステップS807、S808でセットした図柄を、普通図柄表示器193に停止表示する(S814)。そして、停止した図柄が当たり図柄であれば(S815でYES)、補助遊技フラグをONし(S816)、ハズレ図柄であれば(S815でNO)、補助遊技フラグをONせずに、普通図柄処理からリターンする。メイン制御基板30は、普通図柄処理からリターンすると大入賞口処理に進む。
[大入賞口処理]図13に示すように、大入賞口処理では、メイン制御基板30は、まず、当たり遊技フラグがONか否かを判定し(S901)、ONでなければ大入賞口処理からリターンし、ONであれば、オープニング中であるか否かを判定する(S902)。オープニングとは、当たり遊技の開始から第1ラウンドの開始までの期間をいう。メイン制御基板30は、オープニング中と判定した場合には、オープニング時間が経過したか否かを判定し(S903)、経過していなければ大入賞口処理からリターンし、経過していれば、大当たりの種類に応じた最大R数(ラウンド数)と作動パターンとを設定する(S904)。そして、入賞個数カウンタの値Cをゼロクリアし(S905)、ラウンドカウンタの値Rに1を加算し(S906)、大入賞口61の作動(開放)を開始する(S907)。
次に、メイン制御基板30は、大入賞口61の作動時間(開放時間)が経過したか否かを判定し(S908)、経過していれば大入賞口61を閉鎖し(S910)、経過していなければ、入賞個数カウンタの値Cが規定個数であるか否かを判定して(S909)、規定個数でなければ大入賞口処理からリターンし、規定個数であれば大入賞口61を閉鎖する(S910)。そして、メイン制御基板30は、ラウンドカウンタの値Rが最大R数であるか否かを判定し(S911)、最大R数でないと判定すれば、大入賞口処理からリターンし、最大R数であると判定すれば、エンディングを開始して(S912)、エンディングコマンドをセットし(S913)、ラウンドカウンタの値Rをゼロクリアする(S914)。なお、エンディングとは、最終ラウンドの終了から当たり遊技の終了までの期間をいう。次に、メイン制御基板30は、エンディング時間が経過したか否かを判定し(S917)、経過していなければ大入賞口処理からリターンし、経過していれば後述する遊技状態設定処理を行って(S918)、当たり遊技フラグをOFFし(S919)、大入賞口処理からリターンする。メイン制御基板30は、大入賞口処理からリターンすると、電チュー処理に進む。
一方、メイン制御基板30は、ステップS902においてオープニング中でないと判定したときは、エンディング中であるか否かを判定し(S915)、エンディング中であればステップS917に移行し、エンディング中でなければ大入賞口の作動中か否かを判定する(S916)。そして、作動中でなければステップS905に移行し、作動中であればステップS908に移行する。
[遊技状態設定処理]図14に示すように、遊技状態設定処理では、メイン制御基板30は、今終了した当たり遊技が、小当たりであれば(S1001でYES)、遊技状態は遷移させないので遊技状態設定処理からリターンし、15R通常大当たりであれば(S1002でYES)、時短遊技状態に遷移させるため、時短遊技フラグをONし(S1003)、時短変動カウンタの値Jを100とする(S1004)。また、15R確変大当たりであれば(S1005でYES)、遊技状態を確変遊技状態に遷移させるため、確変遊技フラグをONし(S1006)、15R確変大当たりでなければ2R潜確大当たりであるので、遊技状態を潜確遊技状態に遷移させるため、潜確遊技フラグをONして(S1007)、高確率変動カウンタの値Xを10000とし(S1008)、遊技状態設定処理からリターンする。メイン制御基板30は、遊技状態設定処理からリターンすると、上述したステップS919に進む。
[電チュー処理]図15に示すように、電チュー処理では、メイン制御基板30は、補助遊技フラグがONか否かを判定し(S1101)、ONでないと判定すれば電チュー処理からリターンし、ONと判定すれば、第2始動口開閉部材54が作動中か否かを判定する(S1102)。そして、作動中である場合はステップS1108に進むが、作動中でない場合、時短遊技フラグ又は確変遊技フラグがONであれば(S1103でYES)、0.3秒の開放を5回行う作動パターン(S1104)、時短遊技フラグも確変遊技フラグもONでなければ(S1103でNO)、0.1秒の開放を1回行う作動パターンをセットし(S1105)、セットした作動パターンを示す情報を含む補助遊技開始コマンドをセットして(S1106)、その作動パターンに則った第2始動口開閉部材54の作動を開始し(S1107)、ステップS1108に進む。ステップS1108では、メイン制御基板30は、セットした作動パターンに対応した作動時間が経過したか否かを判定し、経過していなければ電チュー処理からリターンし、経過していれば補助遊技フラグをOFFして(S1109)、電チュー処理からリターンする。メイン制御基板30は、電チュー処理からリターンすると上述した賞球処理に進む。
以上のメイン制御基板30における処理と並行して、演出制御基板33では図16〜28に示すような処理を行う。以下、それらの処理について説明する。
[サブ側タイマ割込処理]演出制御基板33は、図16に示すようなサブ側タイマ割込処理を例えば4msecといった短時間周期で繰り返す。サブ側タイマ割込処理では、後述するコマンド受信処理(S2101)を行い、次に、演出ボタン14、演出キー15等の操作手段が操作されたか否かを判定し(S2102)、操作されたと判定した場合に、その旨を通知するための操作コマンドをRAMにセットする(S2103)。そして、セットしたコマンドを画像制御基板34及びランプ制御基板35に送信するコマンド送信処理(S2104)を行う。画像制御基板34及びランプ制御基板35は、演出制御基板33から受信したコマンドに基づいて、演出手段(画像表示器11、スピーカ9、枠ランプ8、盤ランプ10、及び、可動役物装置13)に各種の演出を実行させる。
[コマンド受信処理]図17に示すように、コマンド受信処理では、演出制御基板33は、後述する第1始動入賞判定処理及び第2始動入賞判定処理を行う(S2301,2302)。第1始動入賞判定処理は第1始動入賞があったとき、第2始動入賞判定処理は第2始動入賞があったとき、その始動入賞が正常入賞か異常入賞かを判定する処理である。この判定のために、演出制御基板33は、図29に示すように、RAM内に第1始動入賞用記憶領域及び第2始動入賞用記憶領域を備え、それらの記憶領域には、第1保留、第2保留にそれぞれ対応して、計測カウンタが4つ設けられるとともに、状態コードの記憶領域、及び、事前判定結果の記憶領域が4つずつ設けられている。なお、n(但し、n=1〜4)番目の保留を「保留n」と表記し、n番目の保留に対応する計測カウンタ、状態コードを、第n計測カウンタ、第n状態コードと表記する。第1始動入賞用の各計測カウンタは、第1始動口SW42で遊技球が検出されてから、第1確認SW45での遊技球検出又は入賞判定時間経過のうちのいずれか早い方までの時間を計測し、第2始動入賞用の各計測カウンタは、第2始動口SW52で遊技球が検出されてから、第2確認SW55での遊技球検出又は入賞判定時間経過のうちのいずれか早い方までの時間を計測するものである。各状態コードは、判定の状態を示すものであり、初期値(不使用状態)を「0」として、対応する計測カウンタで計測中(すなわち、始動入賞があって、その始動入賞が正常入賞か異常入賞かの判定を待っている状態)であれば「1」、正常入賞と判定されれば「2」、異常入賞と判定されれば「3」となるように構成されている。
次に、演出制御基板33は、メイン制御基板30から保留数増加コマンド(第1保留数増加コマンド又は第2保留数増加コマンド)を受信したか否かを判定し(S2303)、受信していれば、後述する保留数加算処理を行う(S2304)。そして、演出制御基板33は、後述する保留変更処理を行い(S2304-1)、変動開始コマンドを受信したか否かを判定して(S2305)、受信していれば、後述する演出選択処理を行う(S2306)。また、演出制御基板33は、後述する異常演出終了処理を行い(S2306-1)、変動停止コマンドを受信したか否かを判定して(S2307)、受信していれば、後述する変動演出終了中処理を行う(S2308)。
そして、演出制御基板33は、オープニングコマンドを受信したか否かを判定して(S2309)、受信していれば、後述するオープニング演出選択処理を行い(S2310)、ラウンド開始コマンドを受信したか否かを判定して(S2311)、受信していれば、後述するラウンド演出選択処理を行い(S2312)、エンディングコマンドを受信したか否かを判定して(S2313)、受信していれば、後述するエンディング演出選択処理を行う(S2314)。さらに、演出制御基板33は、後述する客待ちコマンド受信処理(S2315)を行って、コマンド受信処理からリターンする。演出制御基板33は、コマンド受信処理からリターンすると、上述したステップS2102に進む。
[第1始動入賞判定処理]図18に示すように、第1始動入賞判定処理では、演出制御基板33は、第1始動口SW検出コマンドを受信したか否かを判定する(S3001)。そして、受信したと判定すれば、第1始動口保留カウンタの値U1に対応する番号の第1始動入賞用の計測カウンタで計測を開始し(S3003)、対応する状態コードを「1」として(S3004)、ステップS3005に進む。すなわち、U1=nとすれば、第1始動入賞用の第n計測カウンタで計測を開始し、第1始動入賞用の第n状態コードを「1」とする。上述したように、状態コード「1」は、計測中であることを示している。一方、ステップS3001で、受信していないと判定すれば、第1始動入賞用のいずれかの計測カウンタで計測中か否かを判定し(S3002)、いずれの計測カウンタでも計測中でなければ、第1始動入賞判定処理からリターンするが、いずれかの計測カウンタで計測中であれば、ステップS3005に進む。
ステップS3005では、演出制御基板33は、計測中(すなわち、対応する状態コードが「1」)の第1始動入賞用の計測カウンタの内、最小の番号のものの計測時間が入賞判定時間(ここでは、3秒)を超えたか否かを判定する。なお、計測中の計測カウンタの内、最小の番号のものについて判定するのは、正常入賞か異常入賞かの判定が未だ行われていない第1始動入賞のうち最先のものについて、判定を行うためである。そして、入賞判定時間を超えていないと判定すれば、第1確認SW45から第1確認SW信号を受信したか否かを判定し(S3006)、受信していないと判定した場合、第1始動入賞判定処理からリターンするが、受信したと判定した場合、第1始動口SW検出コマンドを受信してから入賞判定時間内に第1確認SW信号を受信したことになるので、正常入賞と判定し、計測中の第1始動入賞用の計測カウンタの内の最小の番号のものに対応する状態コードを「2」とし (S3007)、その計測カウンタをゼロクリアして(S3009)、第1始動入賞判定処理からリターンする。なお、計測カウンタの値が0であるとは、計測中でないことを示している。
一方、演出制御基板33は、ステップS3005で、入賞判定時間を超えたと判定した場合、第1始動口SW検出コマンドを受信してから入賞判定時間内に第1確認SW信号を受信しなかったことになるので、異常入賞と判定し、計測中の第1始動入賞用の計測カウンタの内の最小の番号のものに対応する状態コードを「3」とし(S3008)、その計測カウンタをゼロクリアして(S3009)、第1始動入賞判定処理からリターンする。第1始動入賞判定処理からリターンすると、演出制御基板33は、第2始動入賞判定処理を行う。
[第2始動入賞判定処理]図19に示すように、第2始動入賞判定処理では、演出制御基板33は、上述した第1始動入賞判定処理と同様に動作する。すなわち、演出制御基板33は、第2始動口SW検出コマンド受信したか否かを判定し(S3101)、受信したと判定すれば、第2始動口保留カウンタの値U2に対応する番号の第2始動入賞用の計測カウンタで計測を開始し(S3103)、対応する状態コードを「1」として(S3104)、ステップS3105に進み、受信していないと判定すれば、第2始動入賞用のいずれかの計測カウンタで計測中か否かを判定し(S3102)、いずれかの計測カウンタで計測中であれば、ステップS3105に進み、いずれの計測カウンタでも計測中でなければ、第2始動入賞判定処理からリターンする。
ステップS3105では、演出制御基板33は、計測中の第2始動入賞用の計測カウンタの内の最小の番号のものの計測時間が入賞判定時間(ここでは、3秒)を超えたか否かを判定し、入賞判定時間を超えていないと判定すれば、第2確認SW55から第2確認SW信号を受信したか否かを判定し(S3106)、受信していないと判定した場合、第2始動入賞判定処理からリターンし、受信したと判定した場合、計測中の第2始動入賞用の計測カウンタの内の最小の番号のものに対応する状態コードを「2」とし(S3107)、その計測カウンタをゼロクリアして(S3109)、第2始動入賞判定処理からリターンする。一方、演出制御基板33は、ステップS3105で、入賞判定時間を超えたと判定した場合、計測中の第2始動入賞用の計測カウンタの内の最小の番号のものに対応する状態コードを「3」とし(S3108)、その計測カウンタをゼロクリアして(S3109)、第2始動入賞判定処理からリターンする。第2始動入賞判定処理からリターンすると、演出制御基板33は、上述したステップS2303に進む。
[保留数加算処理]図20に示すように、保留数加算処理では、演出制御基板33は、保留数増加コマンドに含まれている事前判定結果を、その保留が第1保留か第2保留か、及び、何番目の保留かに応じて、図29に示すように、第1始動入賞用記憶領域又は第2始動入賞用記憶領域に記憶し(S3201)、通常保留画像表示コマンドをセットする(S3202)。保留画像とは、保留の存在を示す画像であり、表示画面111において、変動演出や大当たり演出を背景として、小さいアイコン状に表示され、その数で遊技者は保留数を知ることができる。そして、通常保留画像とは事前判定結果を示唆しない保留画像であり、本実施形態では白色のアイコンとされる。したがって、保留が発生すると、その事前判定結果にかかわらず、一旦は表示画面111に白色のアイコンが表示される。演出制御基板33は、ステップS3202の処理を行うと、保留数加算処理からリターンして、次の保留変更処理に進む。
[保留変更処理] 図21に示すように、保留変更処理では、演出制御基板33は、いずれかの状態コードが「1」から「2」になったか否かを判定する(S3301)。なお、演出制御基板33は、前回の演出選択処理における各状態コードの内容を保存しており、その内容と比較することにより、ステップS3301の判定を行う。演出制御基板33は、ステップS3301でNOと判定した場合、保留変更処理からリターンし、YESと判定した場合、「2」になった状態コードに対応する保留の事前判定結果が、リーチはずれ又は大当たりである(すなわち、リーチ演出を行うものである)か否かを判定する(S3302)。そして、リーチはずれ又は大当たりであると判定すれば、保留画像を通常保留画像から示唆保留画像に変更するためのコマンドをセットし(S3303)、リーチはずれでも大当たりでもないと判定すれば、保留変更処理からリターンする。保留変更処理からリターンすると、演出制御基板33は、上述したステップS2305に進む。
示唆保留画像は、その保留に係る変動演出においてリーチ演出が行われること、すなわち、長当たりへの期待度が高い保留であることを示唆するものであり、本実施形態では赤色のアイコンとする。状態コードが「1」から「2」になったということは、その状態コードに対応する保留が正常入賞であると判定されたことを示しており、正常入賞と判定された保留に対しては、事前判定結果が長当たりへの期待度が高いものであれば、事前判定結果を示唆する演出(本実施形態では、白色のアイコンを赤色に変える演出)が行われることとなる。一方、状態コードが「1」から「3」になった場合には、その状態コードに対応する保留が異常入賞であると判定されたことを示し、異常入賞と判定された保留に対しては、事前判定結果が大当たりへの期待度の高いものであっても、事前判定結果を示唆する演出は行われず、本実施形態では白色のアイコンのままとされる。
[演出選択処理]図22に示すように、演出選択処理では、演出制御基板33は、まず、メイン制御基板30から受信した変動開始コマンドを解析する(S2401)。変動開始コマンドには、現在の遊技状態を示す情報、大当たり判定処理においてセットされた特別図柄の停止図柄、及び、変動パターン選択処理においてセットされた変動パターンを示す情報が含まれている。なお、変動パターンを示す情報には、リーチの有無を示す情報も含まれている。演出制御基板33は、変動開始コマンドの解析、及び、モードフラグに基づいて、変動演出パターンテーブルを参照して、変動演出パターンを選択する(S2402)。なお、モードフラグについては後述する。変動パターンがリーチ有りのものであれば、変動演出パターンとしてリーチ演出を行うものを選択する。そして、選択した変動演出パターンによる変動演出を画像制御基板34に実行させるための変動演出開始コマンドをセットし(S2403)、変動演出を開始する保留の保留画像を、表示画面111から消去するための保留消去コマンドをセットする保留数減算処理を行う(S2404)。
次に、演出制御基板33は、変動演出を開始しようとしている保留の状態コード、すなわち、第1保留であれば第1始動入賞用記憶領域の第1状態コード、第2保留であれば第2始動入賞用記憶領域の第1状態コードが、「3」であるか否かを判定する(S2405)。そして、「3」でないと判定した場合、ステップS2410に進み、「3」であると判定した場合、異常演出中であるか否かを判定して(S2406)、異常演出中でないと判定すれば、異常演出を開始するための異常演出開始コマンドをセットし(S2407)、異常演出中であると判定すれば、異常演出時間の計測をやり直すために、異常演出時間をリセットする(S2408)。そして、演出制御基板33は、異常演出時間の計測を開始し(S2409)、ステップS2410に進む。なお、本実施形態では、異常演出は盤ランプ10の点灯を行わない演出とし、異常演出中は、画像表示器11や可動役物装置13等の他の演出手段がどのような演出を行っているかにかかわらず、盤ランプ10は点灯されない。
ステップS2410では、演出制御基板33は、変動演出を開始しようとする保留が、第1保留であれば第1始動入賞用記憶領域における、第2保留であれば第2始動入賞用記憶領域における、計測カウンタ、状態コード、及び、事前判定結果の内容を繰上げて(すなわち、保留1に対するものを消去して、保留2に対するものを保留1に対するものに、保留3に対するものを保留2に対するものに、というように1つずつ繰上げて)、使用しないこととなった計測カウンタ及び状態コードをゼロクリアする。例えば、変動演出を開始しようとする保留が第1保留であって、その保留を含めて第1保留が4個であった場合、繰上げの結果、第1始動入賞用記憶領域における第4計測カウンタ及び第4状態コードは、次に第1始動入賞があるまでは、使用されないこととなる。演出制御基板33は、ステップS2410の処理を行うと、演出選択処理からリターンして異常演出終了処理に進む。
[異常演出終了処理]図23に示すように、異常演出終了処理では、演出制御基板33は、異常演出中か否かを判定し(S3401)、異常演出中でないと判定すれば、異常演出終了処理からリターンし、異常演出中と判定すれば、異常演出時間が所定時間(ここでは30秒)以上か否かを判定する(S3402)。そして、所定時間以上でないと判定すれば、異常演出終了処理からリターンし、所定時間以上であると判定すれば、異常演出を停止するための異常演出停止コマンドをセットして(S3403)、異常演出終了処理からリターンする。異常演出開始処理において異常演出開始コマンドがセットされることによって開始された異常演出は、異常演出停止コマンドがセットされることにより、終了される。異常演出終了処理からリターンすると、演出制御基板33は、上述したステップS2307に進む。
[変動演出終了中処理]図24に示すように、変動演出終了中処理では、演出制御基板33は、変動停止コマンドを解析し(S2501)、モードフラグを参照する(S2502)。モードフラグは、演出モードを示すフラグである。演出モードとは演出の態様であり、演出モードが異なると、登場するキャラクタや背景画像が異なる等、表示画面111に表示される画像が異なる。また、装飾図柄も演出モードに応じたものが用いられ得る。次に、演出制御基板33は、終了しようとする変動演出が当たり(大当たり又は小当たり)を報知するものか否かを判定して(S2503)、当たりを報知するものであればモードフラグ変更処理を行う(S2508)。モードフラグ変更処理では、その当たりの種類に応じた演出モードを示すものにモードフラグを変更するとともに、変更後の演出モードが通常モードでない場合には、その演出モードに対応するカウンタの値Mに上限回数をセットする。
一方、演出制御基板33は、終了しようとする変動演出が当たりを報知するものでなければ(S2503でNO)、モードフラグが0か否かを判定し(S2504)、0であればステップS2509に進む。なお、モードフラグが0とは通常モード(通常遊技状態での演出モード)であることを示し、初期状態では(即ち、電源が投入されて最初の遊技が開始されるときは)モードフラグは0である。一方、モードフラグが0でなければ、現在の演出モード用のカウンタの値Mを1減少させて(S2505)、その値Mが0にならなければ(S2506でNO)、ステップS2509に進むが、0になれば(S2506でYES)、通常モードに戻すためにモードフラグを0として(S2507)、ステップS2509に進む。ステップS2509では、演出制御基板33は、変動演出を終了させるための変動演出終了コマンドをセットし、変動演出終了中処理からリターンして次のステップS2309に進む。
[オープニング演出選択処理]図25に示すように、オープニング演出選択処理では、演出制御基板33は、オープニングコマンドを解析して(S2601)、開始しようとしている大当たり遊技が長当たり遊技か否かを判定し(S2602)、長当たり遊技であれば、長当たり遊技用のオープニング演出のパターンを選択するオープニング演出パターン選択処理を行う(S2603)。そして、演出制御基板33は、選択した演出パターンによるオープニング演出を画像制御基板34に実行させるためのオープニング演出開始コマンドをセットし(S2604)、オープニング演出選択処理からリターンして次のステップS2311に進む。一方、ステップS2602で、開始しようとしている大当たり遊技が長当たり遊技でないと判定すれば、短当たり遊技(ここでは、小当たり遊技も含む。)のオープニングからエンディング終了までの間に行われる短当たり演出のパターンを選択する短当たり演出パターン選択処理を行う(S2606)。そして、演出制御基板33は、選択した演出パターンによる短当たり演出を画像制御基板34に実行させるための短当たり演出開始コマンドをセットして(S2607)、オープニング演出選択処理からリターンして次のステップS2311に進む。
[ラウンド演出選択処理]図26に示すように、ラウンド演出選択処理では、演出制御基板33は、ラウンド開始コマンドを解析し(S2701)、特別遊技の継続回数(連チャン回数)やラウンド数を判断して、ラウンド中の演出パターンを選択する(S2702)。そして、選択した演出パターンによるラウンド中の演出を画像制御基板34に実行させるためのラウンド中演出開始コマンドをセットして(S2703)、ラウンド演出選択処理からリターンして次のステップS2313に進む。
[エンディング演出選択処理]図27に示すように、エンディング演出選択処理では、演出制御基板33は、エンディングコマンドを解析し(S2801)、終了しようとしている大当たり遊技が長当たり遊技か否かを判定し(S2802)、長当たり遊技であれば、モードフラグを参照し(S2803)、解析したエンディングコマンドおよび参照したモードフラグに基づいて、エンディング演出のパターンを選択するエンディング演出パターン選択処理を行う(S2804)。なお、エンディング演出とは、当たり遊技の終了を遊技者に報知するための演出である。そして、演出制御基板33は、選択した演出パターンによるエンディング演出を画像制御基板34に実行させるためのエンディング演出開始コマンドをセットし(S2805)、エンディング演出選択処理からリターンして次のステップS2315に進む。一方、ステップS2802で、終了しようとしている大当たり遊技が長当たり遊技でないと判定すれば、実行している短当たり演出を終了させるための短当たり演出終了コマンドをセットして(S2807)、エンディング演出選択処理からリターンして次のステップS2315に進む。
[客待ちコマンド受信処理]図28に示すように、客待ちコマンド受信処理では、演出制御基板33は、客待ちコマンドを受信したか否かを判定し(S2901)、受信していれば、客待ち演出を実行するまでの時間の計測を開始するとともに計測フラグをONして(S2902、S2903)、ステップS2905に進む。一方、受信していなければ、計測フラグがONにされているか否か判定し(S2904)、ONにされていなければ、客待ち演出実行までの時間の計測中ではないので、客待ちコマンド受信処理からリターンする。一方、計測フラグがONにされていれば、タイムアップか、すなわち、計測している時間が客待ち演出実行までの時間として設定した所定時間に達したか否か判定する(S2905)。そして、タイムアップでなければ、客待ちコマンド受信処理からリターンするが、タイムアップであれば、計測フラグをOFFとするとともに(S2906)、客待ち演出を開始するための客待ち演出開始コマンドをセットして(S2907)、客待ちコマンド受信処理からリターンする。客待ちコマンド受信処理からリターンすると、演出制御基板33は、コマンド受信処理からリターンして、サブ側タイマ割込処理におけるステップS2102に進む。
以上のように動作することから、遊技機1は、例えば図30〜33に示すように、始動口SW(第1始動口SW42及び第2始動口SW52)からの信号と確認SW(第1確認SW45及び第2確認SW55)からの信号とに基づいて、始動入賞が正常入賞か異常入賞かを判定し、異常入賞と判定した場合には、異常入賞と判定された始動入賞に基づく変動演出から所定時間、異常演出を行う。また、異常入賞と判定された保留は、示唆保留画像を表示すべきものであっても、示唆保留画像は表示されない。なお、図30〜33では、第1始動入賞について説明しているが、第2始動入賞でも同様である。以下、図30〜33の例について説明するが、特に断らない限り、保留、計測カウンタ、状態コード等は、第1始動入賞に係るものである。図30〜33の各スイッチを示す線において、上に凸となっている部分は、スイッチがONしたことを示し、各計測カウンタを示す線において、上に凸となっている部分は、計測中であることを示している。
〈図30の例〉図30の例は、保留が無い状態で特別図柄の変動(前の変動)中に第1始動口41に4個の遊技球が正常入賞した例である。1,3,4個目の事前判定結果はバラはずれ、2個目の事前判定結果はリーチはずれである。メイン制御基板30は、第1始動口41に遊技球が入球し、第1始動口SW42がONしたとき、始動口SW処理(図6参照)において第1始動口SW検出コマンド及び第1保留数増加コマンドをセットする(S206,S207)。これらのコマンドは出力処理(S111)で演出制御基板33に出力される。演出制御基板33は、第1始動入賞判定処理(図18参照)において、ステップS3001でYESと判定し、U1=1であることから、第1計測カウンタで計測を開始するとともに(S3003)、第1状態コードを「1」とする(S3004)(図30のA1時点参照)。そして、演出制御基板33は、ステップS3005でNO、ステップS3006でNOと判定して、第1始動入賞判定処理からリターンする。演出制御基板33は、第2始動入賞判定処理(図19参照)では、第2始動口SW検出コマンドは受信してなく(S3101でNO)、第2始動入賞用のいずれかの計測カウンタで計測中でもないことから(S3102でNO)、第2始動入賞についての処理は行うことなくリターンする。
次に、演出制御基板33は、コマンド受信処理(図17参照)のステップS2303でYESと判定し、保留数加算処理を行う(S2304)。保留数加算処理(図20参照)では、演出制御基板33は、第1保留数増加コマンドに含まれている事前判定結果を、保留1の事前判定結果として記憶し(S3201)、通常保留画像表示コマンドをセットして(S3202)、保留数加算処理からリターンする。演出制御基板33は、保留変更処理(図21参照)では、いずれの状態コードも「2」になっていないことから(S3301でNO)、保留画像を変更するための処理を行うことなくリターンする。通常保留画像表示コマンドは、コマンド送信処理(S2104)で画像制御基板34に送信され、その結果、通常保留画像(図30〜33では、白丸で示す。)が表示画面111に表示される。
図30の例では、演出制御基板33は、保留1について、第1始動口SW検出コマンドの受信から入賞判定時間内に第1確認SW信号を受信し、その間に次の第1始動口SW検出コマンドは受信しないものとする。したがって、演出制御基板33は、第1確認SW信号を受信するまでの間、第1始動入賞判定処理において、ステップS3001でNO、ステップS3002でYESと判定し、ステップS3005で、計測中の計測カウンタのうち最小の番号のもの、すなわち、第1計測カウンタの計測時間は入賞判定時間を超えていないから、NOと判定し、ステップS3006でNOと判定して、第1始動入賞判定処理からリターンする。そして、第1確認SW信号を受信したとき、演出制御基板33は、第1始動入賞判定処理において、ステップS3001でNO、ステップS3002でYES、ステップS3005でNO、ステップS3006でYESと判定して、ステップS3007で第1状態コードを「2」とし、ステップS3009で第1計測カウンタをゼロクリアする(A2時点参照)。第1状態コードが「1」から「2」になると、保留変更処理において、ステップS3301でYESと判定されるが、図30の例では、対応する保留すなわち保留1の事前判定結果はバラはずれであり、ステップS3302でNOと判定されるため、保留画像は変更されない。
次に第1始動口41に遊技球が入球し、第1始動口SW検出コマンドを受信したとき、演出制御基板33は、保留1の場合と同様にして、第2計測カウンタで第1始動口SW検出コマンド受信からの経過時間の計測を開始し、第2状態コードを「1」とし、保留2の事前判定結果を記憶して、通常保留画像表示コマンドをセットする(A3時点参照)。そして、保留2の場合も、演出制御基板33は、第2計測カウンタでの計測時間が入賞判定時間を超える前に第1確認SW信号を受信したため、保留1と同様にして、第2状態コードを「1」から「2」に変更し、第2計測カウンタをゼロクリアする(A4時点参照)。演出制御基板33は、第2状態コードが「1」から「2」になると、保留変更処理において、ステップS3301でYESと判定し、対応する保留すなわち保留2の事前判定結果がリーチはずれであるため、ステップS3302でYESと判定して、示唆保留画像に変更するためのコマンドをセットする(S3303)。このため、図30の最上段に示すように、保留2については、一旦表示された通常保留画像が示唆保留画像(図30〜33では、黒丸で示す。)に変更される。すなわち、演出制御基板33は、第1確認SW45が遊技球を検出したことを契機として、事前判定結果を示唆する演出(示唆保留画像を表示する演出)を画像表示器11に実行させる。
次に第1始動口41に遊技球が入球し、第1始動口SW検出コマンドを受信したとき、演出制御基板33は、保留1の場合と同様にして、第3計測カウンタで計測を開始し、第3状態コードを「1」とし、保留3の事前判定結果を記憶して、通常保留画像表示コマンドをセットする(A5時点参照)。図30の例では、保留3について第1確認SW信号を受信する前に、次の遊技球が第1始動口41に入球し、第1始動口SW検出コマンドを受信するものとする。したがって、第3計測カウンタでの計測中に、第4計測カウンタで計測が開始され、第4状態コードが「1」とされ、保留4の事前判定結果が記憶されて、通常保留画像表示コマンドがセットされる(A6時点参照)。
次に第1確認SW信号を受信したとき、演出制御基板33は、第1始動入賞判定処理において、ステップS3001でNO、ステップS3002でYESと判定し、計測中の計測カウンタ(ここでは、第3計測カウンタと第4計測カウンタ)のうち最小の番号のもの、すなわち、第3計測カウンタの計測時間は入賞判定時間を超えていないため、ステップS3005でNOと判定し、ステップS3006でYESと判定して、ステップS3007で第3状態コードを「2」とし、ステップS3009で第3計測カウンタをゼロクリアする(A7時点参照)。第3状態コードが「1」から「2」になると、保留変更処理において、ステップS3301でYESと判定されるが、保留3の事前判定結果はバラはずれであるため、ステップS3302でNOと判定され、保留画像は変更されない。
次に第1確認SW信号を受信したとき、演出制御基板33は、第1始動入賞判定処理において、ステップS3001でNO、ステップS3002でYESと判定し、計測中の計測カウンタ(ここでは、第4計測カウンタのみ)のうち最小の番号のもの、すなわち、第4計測カウンタの計測時間は入賞判定時間を超えていないため、ステップS3005でNOと判定し、ステップS3006でYESと判定して、ステップS3007で第4状態コードを「2」とし、ステップS3009で第4計測カウンタをゼロクリアする(A8時点参照)。なお、保留4の事前判定結果もバラはずれであるため、保留画像は変更されない。
図30の例では、上記のように各保留について処理されることにより、前の変動が終了したとき、状態コードはいずれも「2」とされている。前の変動が終了すると、メイン制御基板30から演出制御基板33に保留1についての変動開始コマンドが送信され、演出制御基板33は、コマンド受信処理のステップS2305でYESと判定して、演出選択処理を行う(S2306)。演出選択処理(図22参照)では、演出制御基板33は、ステップS2401〜2404の処理を行った後、第1状態コードは「2」であることから、ステップS2405でNOと判定し、異常演出開始コマンドをセットすることなく、ステップS2410に進む。したがって、異常演出は開始されず、正常演出が継続される。ステップS2403でセットされた変動演出開始コマンド及びステップS2404でセットされた保留消去コマンドは、画像制御基板34に送信されて、これにより、変動演出が開始され、保留1の保留画像が消去される(A9時点参照)。
演出制御基板33は、ステップS2410で、第2計測カウンタ、第2状態コード、及び、保留2の事前判定結果の内容を、第1計測カウンタ、第1状態コード及び保留1の事前判定結果の内容とし、第3計測カウンタ、第3状態コード、及び、保留3の事前判定結果の内容を、第2計測カウンタ、第2状態コード及び保留2の事前判定結果の内容とし、…というように、計測カウンタ、状態コード及び事前判定結果の内容を繰上げる。なお、計測カウンタの内容は、計測中のもののみ繰上げればよい。また、繰上げの結果、計測中の内容が入力された(すなわち、値0でなくなった)計測カウンタは、その値から計測を開始する。そして、繰上げの結果使用しないこととなった計測カウンタ及び状態コードをゼロクリアする。図30の例では、保留1の変動開始時は、第4計測カウンタは既に使用されていない状態(計測中でない状態)となっているため、第4状態コードのみゼロクリアされる。したがって、図30の例では、保留1の変動開始時、第1状態コード、第2状態コード、及び、第3状態コードはいずれも「2」、第4状態コードは「0」とされ、計測カウンタはいずれも計測中でない状態(値0の状態)である(A9時点参照)。
保留1の変動が終了すると、演出制御基板33は、保留2(その時点での保留1)についての変動開始コマンドを受信して、演出選択処理を行い、ステップS2401〜2404の処理を行った後、第1状態コードは「2」であることから、ステップS2405でNOと判定し、ステップS2410に進む。したがって、正常演出が継続され、計測カウンタ、状態コード及び事前判定結果の内容が繰上げられて、使用しないこととなった第3状態コードがゼロクリアされる(A10時点参照)。保留3、4についても同様であり、図30の例では、4個の保留について変動演出が行われる間、正常演出が継続されることとなる。
〈図31の例〉図31の例は、保留が無い状態で特別図柄の変動(前の変動)中に第1始動口41に4個の遊技球が入賞し、1,3,4個目は正常入賞、2個目は異常入賞であった例である。また、1〜3個目の事前判定結果はバラはずれ、4個目の事前判定結果は大当たりである。保留1については、図30の例と同様であるので、説明を省略するが、第1始動口SW検出コマンドを受信した時点で、第1状態コードは「1」とされ(図31のB1時点参照)、第1確認SW信号を受信した時点で、第1状態コードは「2」とされる(B2時点参照)。
次に第1始動口SW42がONすることにより、第1始動口SW検出コマンドを受信したとき、演出制御基板33は、第2計測カウンタで計測を開始し、第2状態コードを「1」とし、保留2の事前判定結果を記憶して、通常保留画像表示コマンドをセットする(B3時点参照)。図31の例では、この第1始動口SW42のONは、遊技球の正常入賞によらずに生じたものであり、第1始動口SW検出コマンドの受信から第1確認SW信号の受信まで、入賞判定時間よりも長い時間掛かるものとする。したがって、演出制御基板33は、第1始動入賞判定処理において、ステップS3005で、第2計測カウンタでの計測時間が入賞判定時間を超えたと判定することとなり、第2状態コードを「3」として、第2計測カウンタをゼロクリアすることとなる(B4時点参照)。なお、保留3、4については、正常入賞であり、保留1と同様に処理されるので、説明を省略する。
図31の例では、上記のように各保留について処理されることにより、前の変動が終了したとき、第2状態コードは「3」とされ、残りの状態コードは「2」とされている。前の変動が終了すると、メイン制御基板30から演出制御基板33に保留1についての変動開始コマンドが送信され、演出制御基板33は、演出選択処理を行う(S2306)。演出選択処理(図22参照)では、演出制御基板33は、ステップS2401〜2404の処理を行った後、第1状態コードは「2」であることから、ステップS2405でNOと判定し、ステップS2410に進む。したがって、異常演出は開始されず、正常演出が継続される。ステップS2410では、状態コード等の繰上げが行われ、この繰上げの結果、図31の例では、保留1の変動開始時、第1状態コードは「3」、第2状態コード、及び、第3状態コードは「2」、第4状態コードは「0」となる(B5時点参照)。
保留1の変動が終了すると、演出制御基板33は、保留2(その時点での保留1)についての変動開始コマンドを受信して、演出選択処理を行い、ステップS2401〜2404の処理を行った後、第1状態コードは「3」であることから、ステップS2405でYESと判定し、異常演出中ではないため、ステップS2406でNOと判定して、異常演出開始コマンドをセットする(S2407)。そして、異常演出時間の計測を開始して(S2409)、ステップS2410に進む。本実施形態では、1個の異常入賞につき異常演出時間は30秒とし、異常演出中にさらに異常入賞とされた保留の変動が開始されると、その変動開始から異常演出時間の計測をやり直すこととする。したがって、異常入賞が連続して発生した場合、異常演出が長時間継続され得る。異常演出開始コマンド及び変動演出開始コマンドは、コマンド送信処理(S2104)においてランプ制御基板35に送信され、異常演出開始コマンドを受信したランプ制御基板35は、共に受信した変動演出開始コマンドに盤ランプ10の点灯指示が含まれていたとしても、異常演出終了コマンドを受信するまでの間、盤ランプ10を点灯しない制御を行う。一方、変動演出開始コマンドは画像制御基板34にも送信され、表示画面111においては、変動演出が開始される。すなわち、保留2の変動演出の開始と略同時期から、盤ランプ10を消灯させた異常演出が行われ(B6時点参照)、この異常演出は次の変動演出が開始したか否かにかかわらず、所定時間(ここでは、30秒間)継続されることとなる。
保留2の変動が終了すると、演出制御基板33は、保留3(その時点での保留1)についての変動開始コマンドを受信して、演出選択処理を行い、ステップS2401〜2404の処理を行った後、第1状態コードは「2」であることから、ステップS2405でNOと判定し、ステップS2410に進む。ステップS2403でセットされた変動演出開始コマンドは画像制御基板34及びランプ制御基板35に送信され、表示画面111においては、保留3の変動演出が開始されるが、その開始時においては未だ異常演出時間が終了していないため、盤ランプ10が点灯しない異常演出が継続される(B7時点参照)。異常演出時間が所定時間(ここでは、30秒)に達すると、演出制御基板33は、異常演出終了処理(図23参照)において、ステップS3401でYES、ステップS3402でYESと判定して、異常演出停止コマンドをセットする(S3403)。異常演出停止コマンドはランプ制御基板35に送信され、このコマンドを受信したランプ制御基板35は、変動演出開始コマンドによる盤ランプ10の点灯指示にしたがって、盤ランプ10を点灯する制御を行う。すなわち、異常演出から正常演出に復帰することとなる(B8時点参照)。
保留3の変動が終了すると、演出制御基板33は、保留4(その時点での保留1)についての変動開始コマンドを受信して、演出選択処理を行い、ステップS2401〜2404の処理を行った後、第1状態コードは「2」であることから、ステップS2405でNOと判定し、ステップS2410に進む。したがって、正常演出のまま、保留4の変動演出が開始される(B9時点参照)。
〈図32の例〉図32の例は、保留が無い状態で特別図柄の変動(前の変動)中に第1始動口41に4個の遊技球が入賞し、1,2,4個目は正常入賞、3個目は異常入賞であった例である。また、1,2,4個目の事前判定結果はバラはずれ、3個目の事前判定結果はリーチはずれである。保留1については、図30の例と同様であるので、説明を省略するが、第1始動口SW検出コマンドを受信した時点で、第1状態コードは「1」とされ(図32のC1時点参照)、第1確認SW信号を受信した時点で、第1状態コードは「2」とされる(C2時点参照)。
次に第1始動口SW42がONすることにより、第1始動口SW検出コマンドを受信したとき、演出制御基板33は、第2計測カウンタで計測を開始し、第2状態コードを「1」とし、保留2の事前判定結果を記憶して、通常保留画像表示コマンドをセットする(C3時点参照)。図32の例では、保留2について第1確認SW信号を受信する前に、第1始動口SW42がONすることにより、第1始動口SW検出コマンドを受信し、かつ、その第1始動口SW42のONは、遊技球の正常入賞によらずに生じたものであり、その第1始動口SW42のONに対応する第1確認SW45のONは生じないものとする。したがって、図32の例では、第2計測カウンタでの計測中に、第3計測カウンタで計測が開始され、第3状態コードが「1」とされ、保留3の事前判定結果が記憶されて、通常保留画像表示コマンドがセットされる(C4時点参照)。
そして、次に第1確認SW信号を受信したとき、演出制御基板33は、第1始動入賞判定処理において、ステップS3001でNO、ステップS3002でYESと判定し、計測中の計測カウンタ(ここでは、第2計測カウンタと第3計測カウンタ)のうち最小の番号のもの、すなわち、第2計測カウンタの計測時間は入賞判定時間を超えていないため、ステップS3005でNOと判定し、ステップS3006でYESと判定して、ステップS3007で第2状態コードを「2」とし、ステップS3009で第2計測カウンタをゼロクリアする(C5時点参照)。
上述したように、図32の例では、保留3に対する第1確認SW45のONは生じない。このため、第3計測カウンタによる計測時間が入賞判定時間を超えない間は、演出制御基板33は、第1始動入賞判定処理において、ステップS3001でNO、ステップS3002でYES、ステップS3005でNO、ステップS3006でNOと判定するが、第3計測カウンタでの計測時間が入賞判定時間を超えると、ステップS3005でYESと判定し、第3状態コードを「3」として、第3計測カウンタをゼロクリアすることとなる(C6時点参照)。また、保留変更処理においては、ステップS3301でNOと判定されるため、保留3の事前判定結果がリーチはずれであるにもかかわらず、保留画像は示唆保留画像に変更されない。なお、保留4については、正常入賞であり、保留1と同様に処理されるので、説明を省略する。
図32の例では、上記のように各保留について処理されることにより、前の変動が終了したとき、第3状態コードは「3」とされ、残りの状態コードは「2」とされている。前の変動が終了すると、メイン制御基板30から演出制御基板33に保留1についての変動開始コマンドが送信され、演出制御基板33は、演出選択処理を行う(S2306)。演出選択処理(図22参照)では、演出制御基板33は、ステップS2401〜2404の処理を行った後、第1状態コードは「2」であることから、ステップS2405でNOと判定し、ステップS2410に進む。したがって、異常演出は開始されず、正常演出が継続される。ステップS2410では、状態コード等の繰上げが行われ、この繰上げの結果、図32の例では、保留1の変動開始時、第1状態コードは「2」、第2状態コードは「3」、第3状態コードは「2」、第4状態コードは「0」となる(C7時点参照)。
保留1の変動が終了すると、演出制御基板33は、保留2(その時点での保留1)の変動開始コマンドを受信して、保留2も正常入賞であるので、保留1と同様に処理を行い、したがって、図32の例では、保留2の変動開始時、第1状態コードは「3」、第2状態コードは「2」、第3状態コード及び第4状態コードは「0」となる(C8時点参照)。
保留2の変動が終了すると、演出制御基板33は、保留3(その時点での保留1)についての変動開始コマンドを受信して、演出選択処理を行い、ステップS2401〜2404の処理を行った後、第1状態コードは「3」であることから、ステップS2405でYESと判定し、異常演出中ではないため、ステップS2406でNOと判定して、異常演出開始コマンドをセットする(S2407)。そして、異常演出時間の計測を開始して(S2409)、ステップS2410に進む。したがって、保留3の変動演出から、異常演出が開始される(C9時点参照)。保留4は正常入賞であるため、説明を省略するが、保留4の変動演出の開始にかかわらず、異常演出は30秒間継続される。
〈図33の例〉図33の例は、保留が無い状態で特別図柄の変動(前の変動)中に第1始動口41に4個の遊技球が入賞し、1,3個目は正常入賞、2,4個目は異常入賞であった例である。また、1,2,3個目の事前判定結果はバラはずれ、4個目の事前判定結果は大当たりである。保留1については、図30の例と同様であるので、説明を省略する。
保留1に係る第1始動口SW42及び第1確認SW45のONの次に、第1始動口SW42がONすることにより、第1始動口SW検出コマンドを受信したとき、演出制御基板33は、第2計測カウンタで計測を開始し、第2状態コードを「1」とし、保留2の事前判定結果を記憶して、通常保留画像表示コマンドをセットする(D1時点参照)。図33の例では、第2計測カウンタでの計測中に、次の第1始動口SW検出コマンドが受信されて、第3計測カウンタで計測が開始され、第3状態コードが「1」とされる(D2時点参照)。そして、保留2についての第1始動口SW検出コマンドの受信から入賞判定時間を経過しても、第1確認SW信号の受信がないため、第2状態コードが「3」とされる(D3時点参照)。
次に第1確認SW信号を受信したとき、演出制御基板33は、第1始動入賞判定処理(図18参照)において、ステップS3001でNO、ステップS3002でYESと判定し、計測中の計測カウンタのうち最小の番号のもの、すなわち、第3計測カウンタの計測時間は入賞判定時間を超えていないため、ステップS3005でNOと判定し、ステップS3006でYESと判定して、ステップS3007で第3状態コードを「2」とし、ステップS3009で第3計測カウンタをゼロクリアする(D4時点参照)。
次に第1始動口SW42がONすることにより、第1始動口SW検出コマンドを受信したとき、演出制御基板33は、第4計測カウンタで計測を開始し、第4状態コードを「1」とし、保留4の事前判定結果を記憶して、通常保留画像表示コマンドをセットする(D5時点参照)。図33の例では、第4計測カウンタでの計測中に、前の変動が終了して、保留1の特別図柄変動が開始される。保留1についての演出選択処理(図22参照)では、ステップS2405でNOと判定されるため、保留1の変動開始時、異常演出は開始されない。また、ステップS2410の処理が行われる結果、保留1の変動開始時、第1状態コードは「3」、第2状態コードは「2」、第3状態コードは「1」、第4状態コードは「0」とされ、計測中であった第4計測カウンタの内容(計測時間)は第3計測カウンタに引き継がれて、引き続き第3計測カウンタで計測が行われる(D6時点参照)。このように、保留1の変動開始に伴って保留4が保留3に繰り上がると、保留4についての計測カウンタ及び状態コードの内容も、保留3のものとして引き継がれることとなる。
図33の例では、次に第1確認SW信号を受信する前に、第3計測カウンタによる計測時間が入賞判定時間を超えたため、演出制御基板33は、第1始動入賞判定処理において、ステップS3005でYESと判定し、ステップS3008で第3状態コードを「3」とし、ステップS3009で第3計測カウンタをゼロクリアする(D7時点参照)。なお、保留3(元の保留4)の事前判定結果は大当たりであるが、第3状態コードは「1」から「3」になったため、保留変更処理(図20参照)による保留画像の変更は行われない。
保留1の変動が終了して、保留2(その時点での保留1)についての変動開始コマンドを受信したとき、演出制御基板33は、演出選択処理において、ステップS2401〜2404の処理を行った後、ステップS2405でYES、ステップS2406でNOと判定するため、保留2の変動開始時、異常演出が開始される(D8時点参照)。さらに、保留2の変動が終了して、保留3(その時点での保留1)についての変動開始コマンドを受信したとき(D9時点参照)、演出制御基板33は、演出選択処理において、ステップS2401〜2404の処理を行った後、ステップS2405でNOと判定するため、異常演出開始コマンドはセットされないが、図33の例では、異常演出時間が経過していないため、保留3の変動演出に並行して、盤ランプ10が点灯しない異常演出が継続される。
保留3の変動が終了して、保留4(その時点での保留1)についての変動開始コマンドを受信したとき、演出制御基板33は、演出選択処理において、ステップS2401〜2404の処理を行った後、ステップS2405でYES、ステップS2406でYESと判定するため、計測中の異常演出時間をリセット(ゼロクリア)して(S2408)、異常演出時間の計測を始めからやり直す(S2409) (D10時点参照)。したがって、保留2の変動開始から始まった異常演出は、保留2の変動開始から30秒が経過しても終了せず、保留4の変動開始から30秒が経過したときに終了する。
なお、図30〜33の例では、いずれも、始動入賞時に前の変動が行われている場合について説明したが、始動入賞時に前の変動も当たり遊技も行われていない場合には、第1確認SW信号又は第2確認SW信号を受信する前に、その始動入賞に係る変動演出が開始され得る。かかる場合について、以下、説明する。
前の変動も当たり遊技も行われていない状態で第1始動口SW42がONすると、メイン制御基板30は、始動口SW処理(図6参照)において第1始動口SW検出コマンド及び第1保留数増加コマンドをセットし、すぐに特別図柄処理(図8参照)において変動開始コマンドをセットする。演出制御基板33は、第1始動入賞判定処理(図18参照)において、第1始動口SW検出コマンドを受信したことから、第1状態コードを「0」から「1」とし、第1保留数増加コマンドを受信したことから、保留数加算処理(図20参照)において、通常保留画像表示コマンドをセットする。そして、演出制御基板33は、すぐに変動開始コマンドを受信することから、演出選択処理(図22参照)において、変動演出開始コマンド及び保留消去コマンドをセットし、第1状態コードは「1」であることから、異常演出開始コマンドはセットせず、第1計測カウンタ及び第1状態コードをゼロクリアする。したがって、第1確認SW信号の受信を待たずに、すぐに変動演出が開始されることとなり、かかる始動入賞については、正常入賞か異常入賞かの判定は行われないこととなる。なお、入賞判定時間を短時間とすれば、正常入賞か異常入賞かの判定を行わずに変動演出が行われる可能性は低減する。
なお、上述したように、始動入賞時に前の変動も当たり遊技も行われていない(いわゆる客待ち状態の)場合には、第1確認SW信号又は第2確認SW信号を受信する前に、その始動入賞に係る変動演出が開始され得るが、その変動演出において、第1確認SW信号又は第2確認SW信号の受信を契機に、予告演出(事前判定結果を示唆する演出)を行うように構成してもよい。すなわち、客待ち状態の場合、通常の変動演出を開始しておいて、途中で、第1確認SW信号又は第2確認SW信号の受信に基づいて正常入賞と判定した場合には、演出を切り替えて予告演出を行い、異常入賞と判定した場合には、そのまま通常の変動演出を行うようにしてもよい。このように、客待ち状態の場合であっても、第1確認SW信号又は第2確認SW信号の受信の有無に基づいて、正常入賞か異常入賞かの判定を行い、正常入賞の場合には、予告演出を行うべき始動入賞(事前判定により予告演出を行うと判定された始動入賞)であれば予告演出を行い、異常入賞の場合には、予告演出を行うべき始動入賞であっても予告演出を行なわないように構成することもできる。
以上説明したように、遊技機1は、遊技球が流下する遊技領域5に設けられ、遊技球が入賞可能な始動口(第1始動口41、第2始動口51)と、始動口に入賞した遊技球を検出する第1検出手段(第1始動口SW42、第2始動口SW52)と、始動口に入賞した遊技球を、第1検出手段よりも下流側で検出する第2検出手段(第1確認SW45、第2確認SW55)と、第1検出手段が遊技球を検出したことを示す第1検出信号(第1始動口SW信号、第2始動口SW信号)が入力される遊技制御手段(メイン制御基板30)と、第2検出手段が遊技球を検出したことを示す第2検出信号(第1確認SW信号、第2確認SW信号)が入力されるとともに、演出手段(画像表示器11、スピーカ9、枠ランプ8、盤ランプ10、可動役物装置13)に演出を実行させる演出制御手段(サブ制御基板32)と、を備え、遊技制御手段が、第1検出信号が入力されると、第1検出手段が遊技球を検出したことを示す信号(第1始動口SW検出コマンド、第2始動口SW検出コマンド)を、演出制御手段に出力する出力手段(ステップS111,S206,S213参照)と、第1検出信号が入力されたことを契機として、判定用情報を取得する判定用情報取得手段(ステップS204,S211参照)と、判定用情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段(図9参照)と、特別遊技判定手段により特別遊技を行うと判定されると、特別遊技を実行する特別遊技実行手段(図13参照)と、を備え、演出制御手段が、遊技制御手段から第1検出手段が遊技球を検出したことを示す信号を受信すると、第2検出信号の入力の有無に基づいて、始動口への入賞が正常入賞か異常入賞かを判定する入賞判定手段(図18、19参照)と、入賞判定手段により異常入賞と判定された場合に、正常入賞と判定された場合とは異なる演出を演出手段に実行させる入賞演出制御手段(図22、23参照)と、を備える。
簡略化して述べると、遊技機1は、サブ制御基板32が、第1始動口SW42又は第2始動口SW52が遊技球を検出したことを示す信号を受信すると、第1始動口SW42の場合には第1確認SW信号の入力、第2始動口SW52の場合には第2確認SW信号の入力の有無に基づいて、その始動入賞が正常入賞か異常入賞かを判定し、異常入賞と判定した場合には、正常入賞と判定した場合の正常演出(本実施形態では、盤ランプ10を点灯する演出)とは異なる異常演出(本実施形態では、盤ランプ10を点灯しない演出)を演出手段に実行させる。
このように、遊技機1は演出により異常入賞を報知乃至は示唆し、演出は自由度の高いものであるため、遊技機1によれば異常入賞の報知乃至は示唆方法についての自由度を増大可能である。
また、異常入賞と判定した場合、演出は正常演出から異常演出に変更されるが、大当たり判定、特別図柄変動、大当たり遊技等の遊技の進行は変更されない。したがって、ノイズ等で異常入賞と誤判定しても、遊技の進行に影響を与えない一方、ホール側の者には演出の変化から異常入賞と判定されたことが分かるので、異常演出が長時間継続する場合にはその遊技機1に注意を払うこと等により、遊技球に糸を取り付けて始動口に出し入れするいわゆる糸ゴト等の不正行為を防止することができる。
また、遊技機1は、演出制御手段が、遊技制御手段から特別遊技判定手段による判定結果を示す情報を受信する判定結果受信手段(ステップS2101参照)と、演出手段に図柄を変動表示してから停止表示することにより判定結果を報知する図柄変動演出を実行させる変動演出制御手段(図22、24参照)と、を備え、入賞演出制御手段が、入賞判定手段により異常入賞と判定された場合に、当該異常入賞と判定された始動口への入賞に対する図柄変動演出から、正常入賞と判定された場合とは異なる演出を演出手段に開始させる異常演出開始手段(ステップS2405〜2407参照)を備える。
すなわち、異常入賞と判定された始動入賞に基づく変動演出から異常演出が開始されるので、どの始動入賞が異常入賞と判定されたかを演出の変化により知ることができる。
また、遊技機1は、遊技制御手段が、特別遊技判定手段による判定に先立って、判定用情報に基づいて、特別遊技を行うか否かを判定して、事前判定結果を得る事前判定手段(ステップS205,S212参照)を備え、演出制御手段が、遊技制御手段から事前判定結果を受信する事前判定結果受信手段(ステップS2101参照)を備え、入賞演出制御手段が、入賞判定手段により正常入賞と判定された場合、当該正常入賞と判定された始動口への入賞に対して、事前判定結果を示唆する演出(本実施形態では、保留画像を通常保留画像から示唆保留画像に変更する演出)を演出手段に実行させ、入賞判定手段により異常入賞と判定された場合、当該異常入賞と判定された始動口への入賞に対して、事前判定結果を示唆しない演出(本実施形態では、保留画像を通常保留画像から変更しない演出)を演出手段に実行させる示唆演出制御手段(図20、21参照)を備える。
したがって、事前判定結果を示唆する演出の有無(本実施形態では、示唆保留画像の表示の有無)によっても、異常入賞の有無を知ることができる。
また、遊技機1は、遊技球が流下する遊技領域5に設けられ、遊技球が入賞可能な始動口(第1始動口41、第2始動口51)と、始動口に入賞した遊技球を検出する第1検出手段(第1始動口SW42、第2始動口SW52)と、始動口に入賞した遊技球を、第1検出手段よりも下流側で検出する第2検出手段(第1確認SW45、第2確認SW55)と、第1検出手段が遊技球を検出したことを契機として、判定用情報を取得する判定用情報取得手段(ステップS204,S211参照)と、判定用情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段(図9参照)と、特別遊技判定手段により特別遊技を行うと判定されると、特別遊技を実行する特別遊技実行手段(図13参照)と、特別遊技判定手段による判定に先立って、判定用情報に基づいて、特別遊技を行うか否かを判定して、事前判定結果を得る事前判定手段(ステップS205,S212参照)と、第2検出手段が遊技球を検出したことを契機として、事前判定結果を示唆する演出(本実施形態では、保留画像を通常保留画像から示唆保留画像に変更する演出)を演出手段(画像表示器11、スピーカ9、枠ランプ8、盤ランプ10、可動役物装置13)に実行させる演出制御手段(サブ制御基板32。図21参照)と、を備える。
より具体的には、遊技機1は、サブ制御基板32が、第1始動入賞の場合には第1確認SW信号の入力、第2始動入賞の場合には第2確認SW信号の入力を契機として、その始動入賞が正常入賞であるか否かを判定して、正常入賞と判定した場合、事前判定結果がリーチはずれ又は大当たりであれば、保留画像を通常保留画像から示唆保留画像に変更する演出を演出手段に実行させる。
このように、遊技機1は、始動入賞した遊技球を始動口内の上流側と下流側とで検出し、下流側での遊技球の検出により、事前判定結果を示唆する演出を行うため、演出効果を向上可能である。
〈第2実施形態〉なお、上記実施形態では、第1確認SW45及び第2確認SW55をサブ制御基板32に接続し、第1確認SW信号及び第2確認SW信号をサブ制御基板32が受信することとしたが、第1確認SW45及び第2確認SW55をメイン制御基板30に接続し、第1確認SW信号及び第2確認SW信号をメイン制御基板30が受信し、メイン制御基板30が、かかる信号を受信すると、サブ制御基板32に第1確認SW45又は第2確認SW55が遊技球を検出したことを示す信号を出力するように構成してもよい。以下、図34〜36に基づいて、かかる第2実施形態について、上記実施形態と異なる部分を説明する。なお、上記実施形態と共通する部分については、同一の符号を付して、その説明を適宜省略する。
図34に示すように、この実施形態では、第1確認SW45及び第2確認SW55はメイン制御基板30に接続されている。そして、図35に示すように、メイン制御基板30は、メイン側タイマ割込処理において、確認SW処理(ステップS102-1)を行う。確認SW処理は、図36に示すように、メイン制御基板30が、第1確認SW45がONしたか否かを判定し(S1201)、ONしたと判定すれば、第1確認SW検出コマンドをセットし(S1202)、第2確認SW55がONしたか否かを判定し(S1203)、ONしたと判定すれば、第2確認SW検出コマンドをセットする(S1204)処理である。また、演出制御基板33は、図18に示す第1始動入賞判定処理のステップS3006において、第1確認SW信号の代わりに、第1確認SW検出コマンドを受信したか否かを判定し、図19に示す第2始動入賞判定処理のステップS3106において、第2確認SW信号の代わりに、第2確認SW検出コマンドを受信したか否かを判定する。
図34〜36に示す第2実施形態の遊技機は、次のように表記できる。
「遊技球が流下する遊技領域5に設けられ、遊技球が入賞可能な始動口(第1始動口41、第2始動口51)と、
始動口に入賞した遊技球を検出する第1検出手段(第1始動口SW42、第2始動口SW52)と、
始動口に入賞した遊技球を、第1検出手段よりも下流側で検出する第2検出手段(第1確認SW45、第2確認SW55)と、
第1検出手段が遊技球を検出したことを示す第1検出信号(第1始動口SW信号、第2始動口SW信号)と、第2検出手段が遊技球を検出したことを示す第2検出信号(第1確認SW信号、第2確認SW信号)とが入力される遊技制御手段(メイン制御基板30)と、
演出手段(画像表示器11、スピーカ9、枠ランプ8、盤ランプ10、可動役物装置13)に演出を実行させる演出制御手段(サブ制御基板32)と、
を備え、
遊技制御手段が、
第1検出信号が入力されると、第1検出手段が遊技球を検出したことを示す信号(第1始動口SW検出コマンド、第2始動口SW検出コマンド)を、演出制御手段に出力する第1出力手段(ステップS111,S206,S213参照)と、
第2検出信号が入力されると、第2検出手段が遊技球を検出したことを示す信号(第1確認SW検出コマンド、第2確認SW検出コマンド)を、演出制御手段に出力する第2出力手段(ステップS111,S1202,S1204参照)と、
第1検出信号が入力されたことを契機として、判定用情報を取得する判定用情報取得手段(ステップS204,S211参照)と、
判定用情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段(図9参照)と、
特別遊技判定手段により特別遊技を行うと判定されると、特別遊技を実行する特別遊技実行手段(図13参照)と、
を備え、
演出制御手段が、
遊技制御手段から第1検出手段が遊技球を検出したことを示す信号を受信すると、遊技制御手段からの第2検出手段が遊技球を検出したことを示す信号の入力の有無に基づいて、始動口への入賞が正常入賞か異常入賞かを判定する入賞判定手段(図18、19参照。但し、第1確認SW信号を第1確認SW検出コマンドに、第2確認SW信号を第2確認SW検出コマンドに置き換える。)と、
入賞判定手段により異常入賞と判定された場合に、正常入賞と判定された場合とは異なる演出を演出手段に実行させる入賞演出制御手段(図22、23参照)と、
を備えることを特徴とする遊技機。」
以下、変形例について、上記各実施形態と異なる部分を中心に説明する。
〈第1変形例〉上記各実施形態においては、始動入賞があったとき、図20に示す保留数加算処理において、一旦は通常保留画像表示コマンドをセットして、通常保留画像を表示し、図21に示す保留変更処理において、その始動入賞が正常入賞と判定されたとき、事前判定結果が示唆保留画像を表示すべきものであれば、示唆保留画像に変更することとしたが、始動入賞があったとき、事前判定結果が示唆保留画像を表示すべきものであれば示唆保留画像を表示し、その始動入賞が異常入賞と判定されたとき、通常保留画像に変更することとしてもよい。かかる第1変形例について、図37,38を用いて説明する。
図37に示すように、演出制御基板33は、保留加算処理において、事前判定結果がリーチはずれ又は大当たりか否かを判定し(S3501)、リーチはずれでも大当たりでもなければ通常保留画像表示コマンドをセットし(S3502)、リーチはずれ又は大当たりであれば示唆保留画像表示コマンドをセットして(S3503)、保留加算処理からリターンする。そして、図38に示すように、演出制御基板33は、保留変更処理において、いずれかの状態コードが「1」から「3」になったか否かを判定し(S3601)、なっていないと判定すれば、保留変更処理からリターンするが、なったと判定すれば、その状態コードに対応する保留画像が示唆保留画像であるか否かを判定する(S3602)。そして、示唆保留画像でないと判定すれば、保留変更処理からリターンするが、示唆保留画像であると判定すれば、通常保留画像に変更するためのコマンドをセットして(S3603)、保留変更処理からリターンする。なお、保留数加算処理及び保留変更処理以外の処理は、上記実施形態と同様に行う。これにより、始動入賞があったとき、事前判定結果が示唆保留画像を表示すべきものであれば示唆保留画像を表示し、その始動入賞が異常入賞と判定されたとき、通常保留画像に変更することとなる。
〈第2変形例〉また、異常演出を、異常入賞と判定された始動入賞に基づく変動演出において行うこととしてもよい。以下、かかる第2変形例について、図39、40に基づいて説明する。この変形例では、事前判定結果が大当たりである場合、正常入賞であれば変動演出中に予告演出を行うが、異常入賞であれば行わない。また、この変形例では、演出制御基板33は、異常演出を、異常入賞と判定された始動入賞に基づく当該変動演出においてのみ行い、異常演出時間を計測しないため、図23に示すような異常演出終了処理は行わない。
図39に示すように、演出選択処理では、演出制御基板33は、変動開始コマンドを解析し(S3701)、モードフラグを参照して(S3702)、変動演出を開始しようとしている保留の状態コード、すなわち、第1保留であれば第1始動入賞用記憶領域の第1状態コード、第2保留であれば第2始動入賞用記憶領域の第1状態コードが、「3」であるか否かを判定する(S3703)。そして、「3」でなければ正常演出用変動パターン選択処理を行い(S3704)、「3」であれば異常演出用変動パターン選択処理を行う(S3705)。上述したように、変動開始コマンドには、大当たり判定処理(図9参照)でセットされた図柄を示す情報が含まれており、正常演出用変動パターン選択処理では、大当たり判定処理でセットされた図柄が大当たり図柄であれば、予告演出を含む変動演出を選択する。一方、異常演出用変動パターン選択処理では、大当たり判定処理でセットされた図柄が大当たり図柄であっても、予告演出を含む変動演出を選択しない。演出制御基板33は、変動演出を開始しようとする保留が、第1保留であれば第1始動入賞用記憶領域における、第2保留であれば第2始動入賞用記憶領域における、計測カウンタ、状態コード、及び、事前判定結果の内容を繰上げて、使用しないこととなった計測カウンタ及び状態コードをゼロクリアする(S3706)。そして、演出制御基板33は、選択した変動演出パターンによる変動演出を画像制御基板34に実行させるための変動演出開始コマンドをセットし(S3707)、変動演出を開始する保留の保留画像を、表示画面111から消去するための保留消去コマンドをセットする保留数減算処理を行って(S3708)、演出選択処理からリターンする。
以上のように演出選択処理を行うことにより、表示画面111において、大当たりとなる変動演出が行われるとき、正常入賞であれば、図40の(a)に示すような予告演出が行われ、異常入賞であれば、図40の(b)に示すように、予告演出は行われない。図40の(a)は、予告演出としていわゆる疑似連続予告を行う例であり、3つの装飾図柄のうち左右の装飾図柄が停止するとともに中央の装飾図柄が特殊図柄で疑似停止した状態を2回挟むことにより、3回の変動演出が連続したように見える予告演出を行った後、3つの装飾図柄を全て揃った状態で停止させている。一方、図40の(b)では、予告演出は行わず、3つの装飾図柄が変動している状態から通常のリーチ演出を行った後、3つの装飾図柄を全て揃った状態で停止させている。
図39、40の例は、変動パターンに基づいて、異常入賞と判定された始動入賞に対する図柄変動の変動時間内で異常演出を実行する例といえる。なお、変動パターンから図柄変動の変動時間(変動演出の時間)は把握可能である。すなわち、異常演出は、所定の異常演出時間の経過により終了させてもよいし、異常入賞と判定された始動入賞に対する図柄変動の終了(変動演出の終了)により終了させてもよい。また、所定の異常演出時間の経過、若しくは、異常入賞と判定された始動入賞に対する図柄変動の終了のいずれか早い方の到来を契機に、異常演出を終了させるようにしてもよい。また、図39、40で説明したような変動演出における異常演出を、異常入賞と判定された始動入賞に基づく変動演出から、所定変動回数継続することとしてもよい。
〈第3変形例〉また、上記各実施形態では、第2検出手段(第1確認SW45、第2確認SW55)が遊技球を検出したことを契機として、その遊技球に係る保留について、事前判定結果を示唆する演出(示唆保留画像に変更する演出)を行ったが、その遊技球に係る保留、及び、その保留より前の保留について、事前判定結果を示唆する演出を行うこととしてもよい。以下、かかる第3変形例について、図41、42に基づいて説明する。
図41に示すように、演出制御基板33は、保留変更処理において、いずれかの状態コードが「1」から「2」になったか否かを判定し(S3301)、ステップS3301でNOと判定した場合、保留変更処理からリターンする。一方、ステップS3301でYESと判定した場合、「2」になった状態コードに対応する保留、又は、それより前の保留であって通常保留画像で表示されているものの中に、事前判定結果がリーチはずれ又は大当たりのものがある否かを判定する(S3302)。そして、そのような保留があると判定すれば、そのような保留の保留画像を通常保留画像から示唆保留画像に変更するためのコマンドをセットし(S3303)、そのような保留がないと判定すれば、保留変更処理からリターンする。
図41に示すように保留変更処理が行われることにより、表示画面111においては、例えば図42に示すように保留画像が変化する。図42の(a)では、3個の保留が表示されており、その2個目の保留は、リーチはずれと事前判定されたが、第1検出手段による検出から第2検出手段による検出まで入賞判定時間を超えてしまったために、異常入賞と判定されて、通常保留画像のままとされている。また、3個目の保留は、バラはずれと事前判定され、かつ、異常入賞と判定されたものとする。かかる状態で、次に、図42の(b)に示すように、4個目の保留が発生し、この保留は大当たりと事前判定され、かつ、正常入賞と判定されたものとする。すると、演出制御基板33は、保留変更処理において、第4状態コードが「1」から「2」になったと判定し(S3301でYES)、第4状態コードに対応する保留、又は、それより前の保留であって通常保留画像で表示されているものの中に、事前判定結果がリーチはずれ又は大当たりのものがあると判定して(S3302でYES)、そのような保留、すなわち、2個目と4個目の保留の保留画像を通常保留画像から示唆保留画像に変更するためのコマンドをセットする(S3303)。したがって、図42の(c)に示すように、2個目と4個目の保留の保留画像が示唆保留画像に変化する。
図41、42の例は、正常入賞があった場合には、それより前に異常入賞と判定されることにより示唆保留画像に変更されなかった保留についても、示唆保留画像に変更するものである。このように、正常入賞があったことを契機として、その正常入賞に係る保留のみならず、それより前の保留についても、事前判定結果を示唆する演出を行うこととしてもよい。また、それより後の保留について、事前判定結果を示唆する演出を行うこととしてもよい。すなわち、第2検出手段が遊技球を検出したことを契機として、事前判定結果を示唆する演出を実行するとき、その遊技球に係る演出において実行するものとは限らず、それ以外の遊技球に係る演出において実行することとしてもよい。
この変形例は、次のように表記できる。
「遊技球が流下する遊技領域に設けられ、遊技球が入賞可能な始動口(第1始動口41、第2始動口51)と、
前記始動口に入賞した遊技球を検出する第1検出手段(第1始動口SW42、第2始動口SW52)と、
前記始動口に入賞した遊技球を、前記第1検出手段よりも下流側で検出する第2検出手段(第1確認SW45、第2確認SW55)と、
前記第1検出手段が遊技球を検出したことを契機として、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段(図6、8、9参照)と、
前記特別遊技判定手段により前記特別遊技を行うと判定されると、前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段(図13参照)と、
前記第1検出手段及び前記第2検出手段による遊技球の検出状況に基づいて、前記始動口への遊技球の入賞が正常入賞か異常入賞かを判定する入賞判定手段(図6、18、19、36参照)と、
演出手段(画像表示器11、スピーカ9、枠ランプ8、盤ランプ10、可動役物装置13)に演出を実行させる演出制御手段(サブ制御基板32)と、
を備え、
前記入賞判定手段により異常入賞と判定された場合に、前記演出制御手段が、異常入賞と判定されたことの報知を前記演出手段に実行させ、所定の中止条件が成立すると、前記演出制御手段が前記報知を中止する(図41、42参照)ことを特徴とする遊技機。」
〈第4変形例〉また、連続予告を行うと事前判定された保留(以下、「先読み対象保留」という。)が記憶された場合、その先読み対象保留が正常入賞と判定されれば連続予告を行い、異常入賞と判定されれば連続予告を行わないように構成してもよい。ここで、連続予告とは、先読み対象保留に対して、その先読み対象保留に基づく変動演出より前の変動演出を少なくとも用いて行われる予告演出をいい、例えば、先読み対象保留に基づく変動演出より前の変動演出から先読み対象保留に基づく変動演出にかけて、通常の演出の場合とは異なる特殊画像を用いた特殊ゾーンにより演出を行うゾーン演出や、先読み対象保留に基づく変動演出より前の変動演出において、チャンス目でハズレとする演出がある。なお、チャンス目とは、装飾図柄が揃っていないいわゆるハズレ目であるが、特定のハズレ目であり、そのハズレ目ではずれた場合にはその後に大当たりする可能性が高いことを遊技者に示すものである。以下、かかる第4変形例について、図43〜46に基づいて、説明する。
図43に示すように、演出制御基板33は、保留変更処理において、いずれかの状態コードが「1」から「2」になったか否かを判定する(S4001)。そして、演出制御基板33は、ステップS4001でNOと判定した場合、保留変更処理からリターンし、YESと判定した場合、「2」になった状態コードに対応する保留の事前判定結果が、リーチはずれ又は大当たりであるか否かを判定し(S4002)、リーチはずれでも大当たりでもないと判定すれば、ステップS4004に進み、リーチはずれ又は大当たりであると判定すれば、保留画像を通常保留画像から示唆保留画像に変更するためのコマンドをセットし(S4003)、ステップS4004に進む。
ステップS4004において、演出制御基板33は、連続予告フラグがONか否かを判定し、ONであれば保留変更処理からリターンし、ONでなければ、「2」になった状態コードに対応する保留の事前判定結果が連続予告を行うべきものか否かを判定する(S4005)。なお、連続予告フラグがONであるとは、既に連続予告が予定(セット)あるいは実行されていることを示しているため、かかる場合には、連続予告を重ねてセットしないこととする。また、連続予告とは、上述したように、少なくともその連続予告により事前判定結果を示唆しようとする保留よりも前の保留の変動演出を用いることから、保留の事前判定結果が連続予告である場合とは、その保留より前に保留が存在する場合に限るものとする。そして、連続予告を行うべきものでなければ、保留変更処理からリターンし、連続予告を行うべきものであれば、次の変動演出から連続予告を行うことを決定して(S4006)、連続予告を開始すべき変動演出(ここでは、次の変動演出)から先読み対象保留に基づく変動演出までの変動数をカウントするための継続変動数カウンタを設定し(S4007)、連続予告フラグをONとして(S4008)、保留変更処理からリターンする。
図44に示すように、演出選択処理では、演出制御基板33は、メイン制御基板30から受信した変動開始コマンドを解析し(S4101)、保留消去コマンドをセットする保留数減算処理を行う(S4102)。次に、演出制御基板33は、連続予告フラグがONか否かを判定し(S4103)、ONでなければ、通常変動演出パターンテーブルをセットし(S4108)、ステップS4109に進む。一方、連続予告フラグがONであれば、継続変動数カウンタから1を減算し(S4104)、継続変動数カウンタが「0」か否かを判定して(S4105)、「0」でなければステップS4107に進み、「0」であれば連続予告フラグをOFFとして(S4106)、ステップS4107に進んで、連続予告用変動演出パターンテーブルをセットする。そして、演出制御基板33は、セットした変動演出パターンテーブルを参照して、変動演出パターンを選択し(S4109)、変動演出開始コマンドをセットし(S4110)、計測カウンタ、状態コード、及び、事前判定結果の内容を繰上げて、使用しないこととなった計測カウンタ及び状態コードをゼロクリアし(S4111)、演出選択処理からリターンする。
以上のように、演出制御基板33が処理を行うことにより、第4変形例では、例えば、図45、46に示すように、表示画面111において演出が行われることとなる。図45は、(a)に示すように、前の変動中に3個の保留が記憶され、それらのいずれも正常入賞と判定されるとともに、1,2個目はバラはずれであるが、3個目の保留は大当たりであり連続予告を行うべきと事前判定されている例である。演出制御基板33は、この3個目の保留について、図43に示す保留変更処理において、状態コードが「1」から「2」になった(すなわち、正常入賞である)と判定したとき(S4001)、その保留の事前判定結果が大当たりであることから、ステップS4002でYESと判定して、示唆保留画像に変更するためのコマンドをセットする(S4003)。したがって、(b)に示すように、3個目の保留画像は示唆保留画像になる。次に、演出制御基板33は、ステップS4004でNO、ステップS4005でYESと判定して、次の変動演出から連続予告を行うことを決定し(S4006)、継続変動数カウンタに、次の変動から3個目の保留の変動までの変動数である「3」を設定し(S4007)、連続予告フラグをONとする(S4008)。
(c)に示すように、前の変動が終了すると、演出制御基板33は、1個目の保留について変動開始コマンドをメイン制御基板30から受信し、図44に示す演出選択処理において、ステップS4101,S4102の処理を行った後、連続予告フラグがONであることから(S4103でYES)、継続変動数カウンタから1を減算し(S4104)、継続変動数カウンタは「2」となることから、ステップS4105でNOと判定して、連続予告用変動演出パターンテーブルをセットし(S4107)、変動演出パターンを選択する(S4109)。そして、演出制御基板33は、変動演出開始コマンドをセットし(S4110)、ステップS4111の処理を行う。図45の例では、連続予告としてゾーン演出を行うものとし、ゾーン演出では、最初に特殊ゾーンに突入したことを示す表示を行うものとする。したがって、1個目の保留の変動演出において、(d)に示すように特殊ゾーンに突入したことを示す表示が行われて、(e)に示すように特殊ゾーンによる演出が開始する。なお、特殊ゾーンでは、背景に炎の画像が表示されるものとする。
(f)に示すように、1個目の保留の変動演出が終了すると、演出制御基板33は、2個目の保留について変動開始コマンドをメイン制御基板30から受信し、図44に示す演出選択処理において、ステップS4101,S4102の処理を行った後、連続予告フラグがONであることから(S4103)、継続変動数カウンタから1を減算し(S4104)、継続変動数カウンタは「1」となることから、ステップS4105でNOと判定して、連続予告用変動演出パターンテーブルをセットし(S4107)、ステップS4109〜S4111の処理を行う。したがって、2個目の保留の変動演出においても、(g)に示すように特殊ゾーンによる演出が引き続き行われる。
(h)に示すように、2個目の保留の変動演出が終了すると、演出制御基板33は、3個目の保留について変動開始コマンドをメイン制御基板30から受信し、図44に示す演出選択処理において、ステップS4101,S4102の処理を行った後、連続予告フラグがONであることから(S4103でYES)、継続変動数カウンタから1を減算し(S4104)、継続変動数カウンタは「0」となることから、ステップS4105でYESと判定して、連続予告フラグをOFFとし(S4106)、連続予告用変動演出パターンテーブルをセットして(S4107)、ステップS4109〜S4111の処理を行う。したがって、3個目の保留の変動演出においても、(i)に示すように特殊ゾーンによる演出が引き続き行われ、3個目の保留は大当たりであることから、(j)に示すようにリーチ演出が行われ、(k)に示すように装飾図柄が揃った状態で変動演出が終了する。
図46は、(a)に示すように、前の変動中に3個の保留が記憶され、1,2個目は正常入賞、3個目は異常入賞と判定されるとともに、1,2個目はバラはずれであるが、3個目の保留は大当たりであり連続予告を行うべきと事前判定されている例である。演出制御基板33は、この3個目の保留に対する図43に示す保留変更処理において、状態コードが「1」から「2」になった(すなわち、正常入賞である)と判定することはないため、3個目の保留画像は通常保留画像のままであり(図46の(b)参照)、また、連続予告フラグをONとすることもない。
したがって、図44に示す演出選択処理において、演出制御基板33は、ステップS4101,S4102の処理を行った後、連続予告フラグがOFFであることから(S4103でYES)、通常変動演出パターンテーブルをセットして(S4107)、ステップS4109〜S4111の処理を行う。このため、図46の(d)に示すように、前の変動が終了して、1個目の保留の変動が開始しても、特殊ゾーンに突入することはなく、2個目及び3個目の保留についても同様であり、特殊ゾーンに突入することはない。すなわち、先読み対象保留が異常入賞であった場合には、その保留に基づく連続予告は行われない。
〈第5変形例〉また、先読み対象保留の前に異常入賞と判定された保留(以下、「異常入賞保留」という。)が存在する場合、その先読み対象保留が正常入賞と判定されれば、異常入賞保留の次の変動から連続予告を行い、異常入賞と判定されれば連続予告を行わないように構成してもよい。すなわち、上述した第4変形例では、先読み対象保留が正常入賞と判定された場合には、途中に異常入賞保留があるか否かにかかわらず、次の変動から連続予告を行ったが、途中に異常入賞保留がある場合、その異常入賞保留の次の変動から連続予告を行うように構成してもよい。以下、かかる第5変形例について、図47〜49に基づいて説明する。
図47に示すように、演出制御基板33は、保留変更処理において、いずれかの状態コードが「1」から「2」になったか否かを判定する(S4201)。そして、演出制御基板33は、ステップS4201でNOと判定した場合、保留変更処理からリターンし、YESと判定した場合、「2」になった状態コードに対応する保留の事前判定結果が、リーチはずれ又は大当たりであるか否かを判定し(S4202)、リーチはずれでも大当たりでもないと判定すれば、ステップS4204に進み、リーチはずれ又は大当たりであると判定すれば、保留画像を通常保留画像から示唆保留画像に変更するためのコマンドをセットし(S4203)、ステップS4204に進む。
ステップS4204において、演出制御基板33は、連続予告フラグ又は待機フラグがONか否かを判定し、いずれかのフラグがONであれば保留変更処理からリターンし、いずれのフラグもONでなければ、「2」になった状態コードに対応する保留の事前判定結果が連続予告を行うべきものか否かを判定する(S4205)。なお、連続予告フラグ又は待機フラグがONであるとは、既に連続予告が予定(セット)あるいは実行されていることを示しているため、かかる場合には、連続予告を重ねてセットしないこととする。そして、連続予告を行うべきものでなければ、保留変更処理からリターンし、連続予告を行うべきものであれば、その先読み対象保留の前に状態コードが「3」の保留(すなわち、異常入賞保留)があるか否かを判定する(S4206)。そして、異常入賞保留がなければ、次の変動演出から連続予告を行うことを決定して(S4207)、継続変動数カウンタを設定し(S4208)、連続予告フラグをONとして(S4209)、保留変更処理からリターンする。
一方、ステップS4206でYESと判定した場合、演出制御基板33は、その状態コード「3」の保留(状態コード「3」の保留が複数ある場合には、状態コード「3」の保留のうちの最後に記憶された保留)の次の変動から連続予告を行うことを決定し(S4210)、継続変動数カウンタを設定するとともに(S4211)、待機変動数カウンタを設定し(S4212)、待機フラグをONとして(S4213)、保留変更処理からリターンする。なお、待機変動数カウンタは、現在の変動の次の変動から、連続予告を開始する変動の1つ前の変動までの変動数をカウントするものであり、待機フラグは、連続予告が予定されているが、まだ開始されない待機中であることを示すものである。
図48に示すように、演出選択処理では、演出制御基板33は、メイン制御基板30から受信した変動開始コマンドを解析し(S4301)、保留消去コマンドをセットする保留数減算処理を行う(S4302)。次に、演出制御基板33は、待機フラグがONか否かを判定し(S4303)、ONでなければ、ステップS4308に進むが、ONであれば、待機変動数カウンタから1を減算し(S4304)、待機変動数カウンタが「0」か否かを判定して(S4305)、「0」でなければステップS4309に進み、「0」であれば、待機フラグをOFFとして(S4306)、連続予告フラグをONとし(S4307)、ステップS4309に進む。ステップS4309では、演出制御基板33は、通常変動演出パターンテーブルをセットし、ステップS4314に進む。
ステップS4308では、演出制御基板33は、連続予告フラグがONか否かを判定し、ONでなければ、上述したステップS4309に進む。一方、連続予告フラグがONであれば、継続変動数カウンタから1を減算し(S4310)、継続変動数カウンタが「0」か否かを判定して(S4311)、「0」でなければステップS4313に進み、「0」であれば連続予告フラグをOFFとして(S4312)、ステップS4313に進んで、連続予告用変動演出パターンテーブルをセットする。そして、演出制御基板33は、セットした変動演出パターンテーブルを参照して、変動演出パターンを選択し(S4314)、変動演出開始コマンドをセットし(S4315)、計測カウンタ、状態コード、及び、事前判定結果の内容を繰上げて、使用しないこととなった計測カウンタ及び状態コードをゼロクリアし(S4316)、演出選択処理からリターンする。
以上のように、演出制御基板33が処理を行うことにより、第5変形例では、例えば、図49に示すように、表示画面111において演出が行われることとなる。図49は、(a)に示すように、前の変動中に3個の保留が記憶され、1個目が異常入賞、2,3個目が正常入賞と判定されるとともに、1,2個目はバラはずれであるが、3個目の保留は大当たりであり連続予告を行うべきと事前判定されている例である。演出制御基板33は、この3個目の保留について、図47に示す保留変更処理において、状態コードが「1」から「2」になった(すなわち、正常入賞である)と判定したとき(S4201)、その保留の事前判定結果が大当たりであることから、ステップS4202でYESと判定して、示唆保留画像に変更するためのコマンドをセットする(S4203)。したがって、(b)に示すように、3個目の保留画像は示唆保留画像になる。次に、演出制御基板33は、ステップS4204でNO、ステップS4205でYESと判定して、1個目の保留が異常入賞保留であることから、ステップS4206でYESと判定して、1個目の保留の次の変動演出から連続予告を行うことを決定し(S4210)、継続変動数カウンタに、1個目の保留の次の変動から3個目の保留の変動までの変動数である「2」を設定し(S4211)、待機変動数カウンタに、次の変動から1個目の保留の変動までの変動数である「1」を設定し(S4212)、待機フラグをONとする(S4213)。
(c)に示すように、前の変動が終了すると、演出制御基板33は、1個目の保留について変動開始コマンドをメイン制御基板30から受信し、図48に示す演出選択処理において、ステップS4301,S4302の処理を行った後、待機フラグがONであることから(S4303)、待機変動数カウンタから1を減算し(S4304)、待機変動数カウンタは「0」となることから、ステップS4305でYESと判定して、待機フラグをOFFとするとともに(S4306)、連続予告フラグをONとし(S4307)、通常変動演出パターンテーブルをセットして(S4309)、ステップS4314〜S4316の処理を行う。したがって、1個目の保留については、(d)に示すように、特殊ゾーンに突入することなく、通常の変動演出が開始される。
(e)に示すように、1個目の保留の変動が終了すると、演出制御基板33は、2個目の保留について変動開始コマンドをメイン制御基板30から受信し、図48に示す演出選択処理において、ステップS4301,S4302の処理を行った後、待機フラグはOFFであり(S4303でNO)、連続予告フラグはONであることから(S4308でYES)、継続変動数カウンタから1を減算する(S4310)。すると、継続変動数カウンタは「1」となることから、演出制御基板33は、ステップS4311でNOと判定して、連続予告用変動演出パターンテーブルをセットし(S4313)、ステップS4314〜S4316の処理を行う。したがって、2個目の保留の変動演出において、(f)に示すように特殊ゾーンに突入したことを示す表示が行われて、(g)に示すように特殊ゾーンによる演出が開始する。
(h)に示すように、2個目の保留の変動演出が終了すると、演出制御基板33は、3個目の保留について変動開始コマンドをメイン制御基板30から受信し、図44に示す演出選択処理において、ステップS4301,S4302の処理を行った後、ステップS4303でNO、ステップS4308でYESと判定して、継続変動数カウンタから1を減算し(S4310)、継続変動数カウンタは「0」となることから、ステップS4311でYESと判定して、連続予告フラグをOFFとし(S4312)、連続予告用変動演出パターンテーブルをセットし(S4313)、ステップS4314〜S4316の処理を行う。したがって、3個目の保留の変動演出においても、(i)〜(k)に示すように特殊ゾーンによる演出が行われる。
なお、図49の例において、3個目の保留が異常入賞と判定された場合には、その保留については、図47に示す保留変更処理のステップS4201でNOと判定されるため、連続予告フラグがONとされることはなく、図46の例と同様、連続予告は行われない。
また、図49の例において、3個の保留がすべて正常入賞である場合、3個目の保留に対して、図47に示す保留変更処理のステップS4206においてNOと判定されて、次の変動から連続予告を行うことが決定されるため(S4207)、図45の例と同様、1個目の保留の変動演出から3個目の保留の変動演出まで連続予告が行われる。
〈第6変形例〉また、先読み対象保留の前に異常入賞保留が存在する場合でも、その先読み対象保留が正常入賞と判定されれば、次の変動から連続予告を行う一方、その連続予告に並行して、異常入賞保留の変動演出中は、例えば表示画面111の一部や盤ランプ10、可動役物装置13等を用いて異常演出を行うように構成してもよい。以下、盤ランプ10を用いて異常演出を行う第6変形例について、図50〜52に基づいて説明する。
第6変形例では、図50に示すように、保留数加算処理において、演出制御基板33は、保留数増加コマンドに含まれている事前判定結果を記憶し(S4401)、通常保留画像表示コマンドをセットする(S4402)。そして、連続予告フラグがONか否かを判定して(S4403)、ONであれば保留数加算処理からリターンし、ONでなければ、今記憶した保留の事前判定結果が連続予告を行うべきものか否かを判定して(S4404)、連続予告を行うべきものでなければ、保留数加算処理からリターンし、連続予告を行うべきものであれば、次の変動演出から連続予告を行うことを決定して(S4405)、継続変動数カウンタを設定し(S4406)、連続予告フラグをONとして(S4407)、保留数加算処理からリターンする。なお、保留数加算処理からリターンすると、演出制御基板33は、図21に示すように保留変更処理を行う。
また、第6変形例では、図51に示すように、演出選択処理において、演出制御基板33は、メイン制御基板30から受信した変動開始コマンドを解析し(S4501)、保留消去コマンドをセットする保留数減算処理を行う(S4502)。次に、演出制御基板33は、連続予告フラグがONか否かを判定し(S4503)、ONでなければ、通常変動演出パターンテーブルをセットし(S4504)、ステップS4509に進む。一方、連続予告フラグがONであれば、継続変動数カウンタから1を減算し(S4505)、継続変動数カウンタが「0」か否かを判定して(S4506)、「0」でなければステップS4508に進み、「0」であれば連続予告フラグをOFFとして(S4507)、ステップS4508に進んで、連続予告用変動演出パターンテーブルをセットする。そして、演出制御基板33は、セットした変動演出パターンテーブルを参照して、変動演出パターンを選択する(S4509)。次に、演出制御基板33は、変動を開始しようとする保留の第1状態コードは「3」である(すなわち、その保留が異常入賞である)か否かを判定し(S4510)、「3」でなければ、正常演出用ランプコマンドをセットし(S4511)、「3」であれば、異常演出用ランプコマンドをセットする(S4512).そして、演出制御基板33は、変動演出開始コマンドをセットし(S4513)、計測カウンタ、状態コード、及び、事前判定結果の内容を繰上げて、使用しないこととなった計測カウンタ及び状態コードをゼロクリアし(S4514)、演出選択処理からリターンする。
以上のように、演出制御基板33が処理を行うことにより、第6変形例では、例えば、図52に示すように、表示画面111において演出が行われることとなる。図52は、(a)に示すように、前の変動中に3個の保留が記憶され、1個目が異常入賞、2,3個目が正常入賞と判定されるとともに、1,2個目はバラはずれであるが、3個目の保留は大当たりであり連続予告を行うべきと事前判定されている例である。演出制御基板33は、この3個目の保留について、図50に示す保留数加算処理を行う際、ステップS4401,S4402を行った後、ステップS4403でNO、ステップS4404でYESと判定し、次の変動演出から連続予告を行うことを決定して(S4405)、継続変動数カウンタを「3」に設定し(S4406)、連続予告フラグをONとする(S4407)。また、この3個目の保留については、図21に示す保留変更処理において、状態コードが「1」から「2」になった(すなわち、正常入賞である)と判定し(S3301でYES)、その保留の事前判定結果が大当たりであることから(S3302でYES)、示唆保留画像に変更するためのコマンドをセットする(S3303)。したがって、(b)に示すように、3個目の保留画像は示唆保留画像になる。
(c)に示すように、前の変動が終了すると、演出制御基板33は、1個目の保留について変動開始コマンドをメイン制御基板30から受信し、図51に示す演出選択処理において、ステップS4501,S4502の処理を行った後、連続予告フラグがONであることから(S4503でYES)、継続変動数カウンタから1を減算し(S4505)、継続変動数カウンタは「2」となることから、ステップS4506でNOと判定して、連続予告用変動演出パターンテーブルをセットし(S4508)、変動演出パターンを選択する(S4509)。次に、演出制御基板33は、1個目の保留は異常入賞、すなわち、状態コードは「3」であることから(S4510でYES)、異常演出用ランプコマンドをセットし(S4512)、変動演出開始コマンドをセットして(S4513)、ステップS4514の処理を行う。したがって、1個目の保留の変動演出において、(d)に示すように特殊ゾーンに突入したことを示す表示が行われて、(e)に示すように特殊ゾーンによる演出が開始するとともに、盤ランプ10による異常演出(ここでは、盤ランプ10の消灯)が行われる。
(f)に示すように、1個目の保留の変動演出が終了すると、演出制御基板33は、2個目の保留について変動開始コマンドをメイン制御基板30から受信し、図51に示す演出選択処理において、ステップS4501,S4502の処理を行った後、連続予告フラグがONであることから(S4503でYES)、継続変動数カウンタから1を減算し(S4505)、継続変動数カウンタは「1」となることから、ステップS4506でNOと判定して、連続予告用変動演出パターンテーブルをセットし(S4508)、変動演出パターンを選択する(S4509)。次に、演出制御基板33は、2個目の保留は正常入賞、すなわち、状態コードは「2」であることから(S4510でNO)、正常演出用ランプコマンドをセットし(S4512)、変動演出開始コマンドをセットして(S4513)、ステップS4514の処理を行う。したがって、2個目の保留の変動演出においても、(g)に示すように特殊ゾーンによる演出が引き続き行われるが、盤ランプ10は正常演出(ここでは、点灯状態)に戻される。
(h)に示すように、2個目の保留の変動演出が終了すると、演出制御基板33は、3個目の保留について変動開始コマンドをメイン制御基板30から受信し、図51に示す演出選択処理において、ステップS4501,S4502の処理を行った後、連続予告フラグがONであることから(S4503でYES)、継続変動数カウンタから1を減算し(S4505)、継続変動数カウンタは「0」となることから、ステップS4506でYESと判定して、連続予告フラグをOFFする(S4507)。以降は、2個目の保留と同様に処理が行われるため、3個目の保留の変動演出においても、(i)〜(k)に示すように特殊ゾーンによる演出が引き続き行われるとともに、盤ランプ10で正常演出が行われる。
なお、図52の例において、3個目の保留が異常入賞と判定された場合、図50に示す保留数加算処理では、正常入賞か異常入賞かで処理を分けていないため、正常入賞と判定された場合と同様、連続予告フラグがONとされて、1個目の保留の変動演出から3個目の保留の変動演出まで連続予告が行われるが、異常入賞と判定された3個目の保留については、図51の演出選択処理のステップS4510でYESと判定されるため、その変動演出に並行して、盤ランプ10で異常演出が行われることとなる。
また、図52の例において、3個の保留がすべて正常入賞である場合、1個目の保留の変動演出から3個目の保留の変動演出まで連続予告が行われるとともに、盤ランプ10で正常演出が行われることとなる。
〈第7変形例〉また、先読み対象保留の前に異常入賞保留が存在する場合において、その先読み対象保留が正常入賞と判定された場合、連続予告等の変動演出を用いたものも含めて予告演出をすべて行わないようにしてもよいし、変動演出を用いた予告演出は行わないが、保留画像や可動役物装置13等を用いた演出等、変動演出を用いない予告演出は行うように構成してもよい。以下、かかる場合に保留画像を用いた予告演出のみを行う第7変形例について、図53〜54に基づいて説明する。
図53に示すように、演出制御基板33は、保留変更処理において、いずれかの状態コードが「1」から「2」になったか否かを判定する(S4601)。そして、演出制御基板33は、ステップS4601でNOと判定した場合、保留変更処理からリターンし、YESと判定した場合、「2」になった状態コードに対応する保留の事前判定結果が、リーチはずれ又は大当たりであるか否かを判定し(S4602)、リーチはずれでも大当たりでもないと判定すれば、ステップS4604に進み、リーチはずれ又は大当たりであると判定すれば、保留画像を通常保留画像から示唆保留画像に変更するためのコマンドをセットし(S4603)、ステップS4604に進む。
ステップS4604において、演出制御基板33は、連続予告フラグがONか否かを判定し、ONであれば保留変更処理からリターンし、ONでなければ、「2」になった状態コードに対応する保留の事前判定結果が連続予告を行うべきものか否かを判定する(S4605)。そして、連続予告を行うべきものでなければ、保留変更処理からリターンし、連続予告を行うべきものであれば、その先読み対象保留の前に状態コードが「3」の保留(すなわち、異常入賞保留)があるか否かを判定する(S4606)。そして、異常入賞保留があれば、保留変更処理からリターンし、異常入賞保留がなければ、次の変動演出から連続予告を行うことを決定して(S4607)、継続変動数カウンタを設定し(S4608)、連続予告フラグをONとして(S4609)、保留変更処理からリターンする。
また、第7変形例では、演出選択処理は、図44に示すように行う。
以上のように、演出制御基板33が処理を行うことにより、第7変形例では、例えば、図54に示すように、表示画面111において演出が行われることとなる。図54は、(a)に示すように、前の変動中に3個の保留が記憶され、1個目が異常入賞、2,3個目が正常入賞と判定されるとともに、1,2個目はバラはずれであるが、3個目の保留は大当たりであり連続予告を行うべきと事前判定されている例である。演出制御基板33は、この3個目の保留について、図53に示す保留変更処理において、状態コードが「1」から「2」になった(すなわち、正常入賞である)と判定したとき(S4601)、その保留の事前判定結果が大当たりであることから、ステップS4602でYESと判定して、示唆保留画像に変更するためのコマンドをセットする(S4603)。したがって、(b)に示すように、3個目の保留画像は示唆保留画像になる。この通常保留画像を示唆保留画像に変化させる演出は、事前判定結果を示唆するものであるため、予告演出に相当する。次に、演出制御基板33は、ステップS4604でNO、ステップS4605でYES、ステップS4606でYESと判定して、連続予告フラグをONとすることなく、保留変更処理からリターンする。したがって、図54の(c)〜(j)に示すように、連続予告は行われないこととなる。
なお、図54の例において、3個目の保留が異常入賞と判定された場合、図53に示す保留変更処理では、ステップS4601でNOと判定されて、保留変更処理からリターンするため、3個目の保留の保留画像は示唆保留画像に変更されず、また、連続予告フラグがONとされることもないため、連続予告は行われないこととなる。
また、図54の例において、3個の保留がすべて正常入賞である場合、3個目の保留について、図53に示す保留変更処理で、ステップS4601でYESと判定されるため、保留画像が示唆保留画像に変更され、ステップS4604でNO、ステップS4605でYES、ステップS4606でNOと判定されて、次の変動演出から連続予告を行うことが決定されるため、1個目の保留の変動演出から3個目の保留の変動演出まで連続予告が行われることとなる。
以上の変形例で説明したように、先読み対象保留が異常入賞であった場合、その保留に基づく予告演出は全く実行しないこととしてもよいし(図46参照)、変動演出を用いる予告演出(例えば、複数の変動を跨るゾーン演出やチャンス目を用いた演出)は実行しないが、変動演出を用いない予告演出(例えば保留画像や可動役物装置13を用いた予告演出)は実行することとしてもよい。また、先読み対象保留が正常入賞であったとしても、その前に異常入賞保留が存在する場合には、その異常入賞保留より後の変動から予告演出を実行することとしてもよいし(図49参照)、予告演出を実行するが、その予告演出と並行して異常演出を実行することとしてもよい(図52参照)。また、先読み対象保留が正常入賞であったとしても、その前に異常入賞保留が存在する場合には、予告演出は全く実行しないこととしてもよいし、変動演出を用いる予告演出は実行しないが、変動演出を用いない予告演出は実行することとしてもよい(図54参照)。
なお、上述した変形例以外に、以下のような変形も可能である。
入賞判定時間の設定は適宜変更可能であり、例えば0.2秒といった短時間とすれば、上述したように正常入賞か異常入賞かの判定が行われずに変動演出が行われる可能性を低減できる。
また、異常演出としては、上記したもの以外に、表示画面111の明るさを低下させる、枠ランプ8を消灯する、演出モードを特殊なものとする等、種々のものがあり得る。事前判定結果を示唆する演出も、上記したもの以外に、例えば表示画面111に特別なキャラクタを表示する、可動役物装置13を作動させる等、種々のものがあり得る。
また、第1検出手段が遊技球を検出したことを示す信号として、第1検出信号を、第2検出手段が遊技球を検出したことを示す信号として、第2検出信号を、そのまま用いることとしてもよい。
1…遊技機
3…遊技盤
5…遊技領域
30…メイン制御基板(遊技制御手段)
33…演出制御基板(演出制御手段)
41…第1始動口(始動口)
42…第1始動口SW(第1検出手段)
45…第1確認SW(第2検出手段)
51…第2始動口(始動口)
52…第2始動口SW(第1検出手段)
55…第2確認SW(第2検出手段)

Claims (2)

  1. 遊技球が流下する遊技領域に設けられ、遊技球が入賞可能な始動口と、
    前記始動口に入賞した遊技球を検出する第1検出手段と、
    前記始動口に入賞した遊技球を、前記第1検出手段よりも下流側で検出する第2検出手段と、
    前記第1検出手段が遊技球を検出したことを契機として、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段と、
    前記特別遊技判定手段により前記特別遊技を行うと判定されると、前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    前記第1検出手段及び前記第2検出手段による遊技球の検出状況に基づいて、前記始動口への遊技球の入賞が正常入賞か異常入賞かを判定する入賞判定手段と、
    演出手段に演出を実行させる演出制御手段と、
    を備え、
    前記入賞判定手段により異常入賞と判定された場合に、前記演出制御手段が、異常入賞と判定されたことの報知を前記演出手段に実行させ、所定の中止条件が成立すると、前記演出制御手段が前記報知を中止することを特徴とする遊技機。
  2. 前記所定の中止条件が、前記入賞判定手段により正常入賞と判定されることであることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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