JP2016214823A - 調剤装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】帯状シートを利用して、薬局の調剤作業において誤処方が生じうる作業を極力減らし、かつ作業の容易化を計った調剤装置を提供すること。【解決手段】調剤装置1は、ストック部3と裁断部10と受け皿11と制御部2を有している。ストック部3は、一列に配置された封止室110に薬剤を収容した帯状シート100を巻き取る複数のカートリッジ200を着脱自在に装着する。裁断部10は、カートリッジ200から繰り出された帯状シート100を送り切断する。裁断部10は個数表示部12を有している。制御部2は、処方箋に基づき調剤装置1に入力された薬剤に対応する目標個数と、帯状シートが送られると封止室110の個数を個数表示部12に表示する。【選択図】図1

Description

本発明は、電子カルテに基づき、薬剤を調剤する調剤装置に関する。
薬局では、薬剤師が電子カルテに従って薬剤を調剤する。近年、いわゆるPTP(pass through package)錠剤シートの状態で、錠剤のみならず、散薬、液体の薬剤もカプセルに充填したカプセル剤(以下、纏めて「錠剤」と称する)として包装されており、調剤はこのPTP錠剤シートを利用していることが殆どである。PTP錠剤シートとは、板状のプラスチックをバキュームフォームなどで成型した窪みの中に錠剤を入れて、台紙を接着して包装した包装形式であり、いくつかの錠剤が縦横に整列した状態で1枚のシート状になっているものである。
特許文献1によれば、ロール状に巻き取り可能な帯状シートを開示している。帯状シートには凹部が等間隔に連続して設けられており、1回に患者に投与する薬剤の個数、種類、大きさによって、凹部の形状およびサイズが形成される。特許文献1によれば、お年寄りや体の不自由な患者であっても、1回の服用に必要な複数個の薬剤を一度に取り出すことができ、かつ医療機関或いは製造工場においても、ロール状に巻き取られたリールの形態で運搬/保管すればよいため、薬剤管理が容易であると言う効果がある。
特許文献2には、複数のポットが設けられ、輪状に巻き取られたブリスタ帯が開示されている。各ポケットには粉体携帯の吸引可能な1服用分の薬物が封入されており、薬物分配器にセットして作動させると、1回の服用分のブリスタ帯が送り出され、ポケットが開封される。
特開2013−183952号公報 特開2005−523748号公報
各特許文献における帯状シートは、患者への薬剤を投与する際の利便性の観点を追求している。一方で、薬局においては、処方箋に基づき薬剤を調剤するが、薬の過剰投与や別の薬との取り違え事故が発生すると、場合によっては患者死亡という事故を引き起こす。
現在、薬局において扱われる薬剤は、PTP錠剤シートの形態となっている場合が殆どである。PTP錠剤シート等の帯状シートには、錠剤が行列状に配置され、かつ大きさなど様々なものがある。処方箋により指定された錠剤の数が、帯状シートに収容された錠剤の数に満たない端数が生じた場合には、その端数分の錠剤を帯状錠剤シートから切り出して調剤することが行われており、誤処方の一因となっている。出願人は、調剤作業におけるうっかりや誤認が生じる要因を出来るだけ排除し、調剤作業を容易にするために、この帯状シートが適用できないかを検討した。
本発明の目的は、帯状シートを利用して、薬局の調剤作業において誤処方が生じうる作業を極力減らし、かつ作業の容易化を計った調剤装置を提供することである。
本発明によれば、薬剤を収容する封止室を一列に配置した帯状シートを収容する複数のカートリッジを着脱自在に装着するストック部と、前記ストック部に装着された複数のカートリッジに対応して設けられた裁断部であって、カートリッジから繰り出された帯状シートを送るローラと、ローラにより送られた帯状シートを切断する切断刃と、切断された帯状シートを排出する排出口と、個数表示部とを有する複数の裁断部と、前記複数の裁断部から切断され、排出された帯状シートを受ける受け皿と、調剤すべき薬剤の種類と目標個数が入力され、前記ローラにより送られた量を取得し、前記切断部に切断指示を行う制御部とを有し、前記制御部は、前記裁断部の個数表示部に対して、当該薬剤の目標個数を表示するとともに、前記ローラにより送られた帯状シートの量を封止室の個数に変換して表示することを特徴とする。
本発明によれば、各カートリッジに対応して、個数表示部が設けられており、帯状シールの送りによって投与個数の確認及び、目標個数との比較ができる。目標個数は、処方箋又は電子カルテに基づき表示されるため、操作者が指示した薬剤を指示した個数を確認しながら、投与することが可能である。また、封止室が1列の帯状シートを使用しているため、PTP錠剤シートのような端数の錠剤の計算を考慮する必要がないため、誤処方を低減させる。
帯状シートは、封止室の間隔が、薬剤の種類大きさによらず統一されており、調剤装置は帯状シールの送り量について、薬剤に従った管理、構造を持つ必要がなく、どの薬剤についても共通に裁断部を通過する帯状シートの長さを管理するだけで良い。
帯状シートと、これを巻き取るカートリッジを示す図である。 調剤装置の斜視図である。 調剤装置の一部断面図である。 制御部の処理フローを示す図である。 個数表示部を示す図である。 他の実施例による調剤装置の側面図である。 他の実施例による調剤装置の一部拡大図である。 他の実施例による調剤装置の制御部の処理フローを示す図である。 ストック部の構成を示す図である。
図1は、本実施例において使用される帯状シート100、101、102とカートリッジ200、201、202、203を示している。
図1Bは帯状シート100としてPTP錠剤シートを示した例であり、帯状シート100は、気体又は光に対してバリア性を有した透明性の封止材140に対して、金属箔を含むバリア性を有した封止材150を接着して形成されている。封止材140の長さ方向には、一列にかつ等間隔に複数の封止室110が形成されており、封止室110の開口を封止材150により覆い、薬剤T1を個別に外気から隔離している。図1Aに示す帯状シート102も帯状シート100と同様にPTP錠剤シートであり、封止室112を有しており、カプセルタイプの薬剤を収容する。
図1Cは帯状シート101として、透明の封止材141、151により薬剤T2を挟んで錠剤個別に収容する封止室111を、一列にかつ等間隔に形成している。
封止室110、111、112の大きさ、形状は、内部に封止される薬剤T1、T2によって異なり、また、帯状シート100、101、102の幅w1、w2、w3は異なる寸法であっても良い。しかし、複数の封止室110、111、112の間隔pの寸法は、封止室110、111、112の大きさ、形状によらず帯状シート100、101、102において互いに共通である。
封止室110、111、112が設けられる間の帯状シート100、101、102には、それぞれ、切断線121、122、123が設けられている。封止室110、111、112の位置に対する切断線120、121、122の位置も、各帯状シート100、101、102において共通である。
帯状シート100、101、102の封止材150には、封止室に収容される薬剤を表すバーコード130、131、132(以下、代表して130)が、封止室110、111、112(以下、代表して110)に対応して、又は関連せずに連続的に印刷により付されている。バーコード130は、マトリックス型二次元コードなどの光学的に読み取り可能なデジタルコードを含む。薬剤メーカは、現状流通している帯状シートの一つの形態として、一列にかつ等間隔という条件に従った形態の帯状シート100、101、102を製造する必要がある。
帯状シート100、101、102を巻き取るカートリッジ200、201、202は、リールタイプのカートリッジであり、カートリッジ203はマガジンタイプのカートリッジである。これらのカートリッジは、本実施例の調剤装置の1つの部品でもある。リールタイプのカートリッジ200、201、202については、帯状シート100、101、102の長さに応じて、左右の側板210、211、212、220、221、222の直径は多種のものがあって良い。しかし、後述する調剤装置1の軸受け部を共用できるようにカートリッジ芯230、231、232(以下、代表して230)の直径は同一のものとしておくのが良い。カートリッジ200、201、202の左右の側板210、211、212、220、221、222(以下、代表して210、220)の一方の側板はカートリッジ芯230、231、232から外すことができる。
図1Dは、側板210をカートリッジ芯230から取り外した状態を示している。帯状シート100、101、102(以下、代表して帯状シート100)をカートリッジ芯230にセットした後、取り外した側板210を取り付けることにより帯状シート100が装填される。また、取り外した側板210をカートリッジ芯の長さ方向の任意の位置で止めることにより、多様な幅を有する帯状シート100に対して対応することが可能である。マガジンタイプのカートリッジ203は、帯状シートを一点破線で示したように、折りたたんで収容して、繰り出し口204から取り出す。カートリッジ203の両側面には、カートリッジ芯230、231、232を模した円柱233が設けられている。円柱233を後述する調剤装置1の軸受け部に装着することにより、リールタイプのカートリッジ200、201、202との取り替え互換性を保つものである。
図2は、調剤装置1を示している。
図2Aにおいて、調剤装置1は、電子カルテ又は、手入力により入力された処方箋の薬剤投与に関する情報を記憶する制御部2と、多数のカートリッジを着脱自在に保持するストック部3と、カートリッジ200から繰り出された帯状シート100を裁断する裁断部10とを有している。調剤装置1は、ネットワークNを介して、薬局の端末Pや病院Hと情報のやりとりが可能である。
ストック部3は、カートリッジ200を着脱自在に保持できるカートリッジ芯止め機構4を有しており、これを多数2段に配置することにより、様々な種類の薬剤をストックできるようになっている。カートリッジ芯止め機構4は、櫛刃状に本体から水平に突出した多数の腕部5と、各腕部5の先端には腕部5の間に位置するカートリッジ200のカートリッジ芯230若しくは円柱233を左右から受ける一対の軸受け部が多数設けられている。さらに各腕部の先端にはカートリッジ芯の長さ方向に軸受け部6をスライドするスライドレール8が設けられており、軸受け部6に搭載されるカートリッジ200の幅に従って軸受け部6の間隔を合わせられるようになっている。カートリッジ200の直上の位置には、発光LEDによる複数の位置表示部9が、各カートリッジ200に対応して取り付けられている。
ストック部3に装着されたカートリッジ200からは、帯状シート100が繰り出され、裁断部10に導かれている。裁断部10は、カートリッジ200に対応して設けられており、対応するカートリッジ200の帯状シート100を裁断して受け皿11に投入する。裁断部10の表面には、個数表示部12が設けられている。図2Bは、個数表示部12を示している。個数表示部12は、カウント表示窓13と、操作表示窓14を有している。カウント表示窓13は、図中、左側15に裁断部を通過した帯状シートの封止室110の個数、右側16に電子カルテから入手した封止室110の個数を示している。上記したように、薬剤を封止する封止室110は、薬剤の種類に拘わらず等間隔であるので、帯状シート100の送り量を検出すれば封止室110の個数に変換できる。制御部2は、帯状シート100の送り長さを、間隔pにより正規して封止室110の個数に変換する。従って、カウント表示窓13に表示される数値は薬剤の個数を直接的に示している。
操作表示窓14は、個数表示部12が対応するカートリッジ200に対して、操作者にどの様な指示をしているのかを表示している。操作表示窓14は操作者との入力インターフェースを兼ねている。個数表示部12は、タッチ入力カラー液晶パネルが用いられる。
図3は、調剤装置1の一部断面図である。軸受け部6は、半円状の断面を持つ受け面を有しており、カートリッジ芯230(若しくはマガジンタイプのカートリッジ203の場合は、円柱233)を上方から搭載可能である。カートリッジ芯230を軸受け部6に搭載すると、帯状シート100に繰り出しに応じて、カートリッジ芯230は軸受け部6の上で回転する。軸受け部6には、多数のフック17がカートリッジ芯230を取り囲むように配置されており、レバー18を起こすと多数のフック17が互いに近接する。カートリッジ芯230は、フック17内において回転の自由が許された状態で拘束される。一方、円柱233は、カートリッジ芯230よりも若干直径が大きく、フック17により回転の自由が許されない状態で拘束される。
裁断部10は、帯状シート100に対応して設けられており、上下に多数配置されたローラ21の間を帯状シート100が通過するようになっている。裁断部10は、バーコード読み取り装置19と、切断刃20をさらに有している。バーコード読み取り装置19は、帯状シート100の金属箔に印刷されているバーコード130を読み取り、薬剤の種類を制御部2に報告する。ローラ21は、送られる帯状シート100がローラ21を通過した長さを計測して、制御部2に報告する。制御部2は、ネットワークN或いは、端末Pから電子カルテを入手、あるいは処方箋から端末Pを介して情報が入力される。制御部2は、裁断部10を通過した帯状シート100が、目標長さに達したときに当該裁断部10のローラ21に対してブレーキを掛ける。また、裁断部10は切断刃20を有しており、帯状シート100を切断する。尚、裁断部10に対して、帯状シート100を送る動力部(図示せず)を設けても良い。この場合、制御部2は駆動コントローラ22に対して、帯状シート100の送り停止を指示する。切断された帯状シート100は、排出口23を介して下流に配置された受け皿11に落下する。
調剤装置1に対する初期設定として、多種の帯状シート100を収容したカートリッジ200を調剤装置1に設定する。カートリッジ200は、ストック部3の軸受け部6に装填して、レバー18により拘束する。帯状シート100を繰り出して、対応する裁断部10のバーコード読み取り装置19の下面、ローラ21の間、切断刃20の間を通す。この際に、バーコード読み取り装置19は帯状シート100の設定が行われていることを察知して、対応する位置表示部9を点灯する。カートリッジ200を設定した位置と位置表示部9の表示位置が違っていれば、操作者はストック部3における正しい位置にカートリッジ200を設定し直す。このとき、バーコードに示された薬剤の種類がバーコード読み取り装置19により読み取られ制御部2に格納される。このように、裁断部10において、薬剤の種別をバーコードにより確認するため、以降の薬剤の取り違いを回避できる。また、帯状シート100の封止室110は、薬剤の種類等によらず、共通の間隔pとなっているので、どの裁断部10、ストック部3に装填しても良く、いずれの箇所に装填したとしても、薬剤の種類は制御部2において把握することができる。
図4の制御部2の処理フローに基づき、図5に個数表示部の処理の進行に対する表示状態を参照しながら説明する。
調剤装置1に対して、薬剤投与に関する情報(一回の服用の薬剤の種類、一回の服用の個数、服用頻度、服用日数等)を電子カルテから入力する(ステップS1)。電子カルテは、病院HからのネットワークNを介して入力しても良いし、調剤装置1が設置された薬局の端末Pから入力しても良い。又は、端末Pから、処方箋に記載された薬剤投与に関する情報を直接的に手入力しても良い。
薬局の端末Pに対して、調剤を行う操作者の識別情報が入力され、調剤装置1に対する起動が指令される。調剤装置1は、初期状態においては、裁断部10のカウント表示窓13の背景の色は白濁した状態で、個数の表示は00/00である。また操作表示窓14の背景の色は同様に白濁した状態であり、「未選択」となっている(図5A)。また、裁断部10の各ローラ21は、ブレーキ状態である。調剤装置1は、薬剤投与に関する情報に基づき、指定された薬剤のカートリッジ200の位置が操作者に分かるように位置表示部9を点灯する(ステップS2)。このため、操作者は、選択された薬剤のカートリッジ200の位置を確認することができる。裁断部10のカウント表示窓13の背景の色を変更し、薬剤投与に関する情報により指定された薬剤別の目標個数(図5Bのカウント表示窓の右側16、例えば、1錠ずつ1日4回5日分として、目標個数を20とした)を表示する。また、操作表示窓14には、操作者に薬剤の投入開始を促すように「投入開始」を表示する。
操作者が操作表示窓14をタッチ操作して選択すると搬送開始が指示される(ステップS4)、制御部2はこれに応答して操作表示窓14の表示を「投入中」に変更し、その背景色も変更する(図5C)。タッチされた操作表示窓14に対応するローラ21のブレーキを解除して、帯状シート100の送り出しが可能な状態にする。
裁断部10に動力部が設けられている場合は動力部を用いて、或いは手動の場合は操作者の手操作により帯状シート100が裁断部10から引き出される。制御部2は、搬送開始から現時点までにおいて引き出される長さに応じて帯状シート100の送り量を取得し、個数表示部12のカウント表示窓13の送り長さ(薬剤の個数)を増加する(ステップS5)。操作者は投入された薬剤の個数と、目標値を目視にて確認しながら作業ができる。制御部2は、帯状シート100が裁断部10を通過する際に、2つのモードで切断刃20を動作させる。第1のモードは、帯状シートの個別の封止室110が通過する毎に切断刃20を動作させるモードである。第2のモードは、電子カルテにより指定された1日の投与量、或いは1回の投与量毎に切断刃20を動作させるモードである。例えば、1回の投与に錠剤を2錠服用することが電子カルテにより指定されている場合には、帯状シートの封止室が2つ通過するごとに切断刃20を動作させる。いずれのモードで切断刃20を動作させるかは、薬局の端末Pにより指定する。
目標長さに達すると(ステップS6)、予定の錠剤の個数だけ裁断部10を通過したと判断して、ローラ21に対してブレーキを指示する(ステップS7)。動力部を用いている場合には、動力による送り動作を停止し、ローラ21にブレーキをかける。このとき、操作表示窓の表示を「投入完了」に変更し、背景色も変更する(図5D)。
操作者が、操作表示窓14にタッチしたときには、操作者による確認が終了したと判断する(ステップS8)。カウント表示窓13の背景を白濁させ、表示を「00/00」とする。また、操作表示窓14の表示を「未選択」に変更し、背景を白濁させる(図5E)。
ステップS2からステップS8までの処理は、電子カルテにより指定された薬剤の種類に応じてで、それぞれ行われる。このとき、動力部を具備している場合には、多数の帯状シート100を同時並行に動作させることができる。
電子カルテにより指定された全薬剤について処理を終了すると、投入履歴を更新する(ステップS9)。更新履歴には、調剤を担当した操作者の識別情報、日時、薬剤の種類及び量の情報が含まれる。電子カルテ又は、手動入力により指示された薬剤投入指示と、更新された投入履歴とを照合し、未完了の薬剤があるときには、警告を出力する(ステップS10)。警告は、例えば、位置表示部9の点滅などでもよい。
上記実施例においては、帯状シート100は、封止室110の間隔が、薬剤の種類大きさによらず統一されており、調剤装置1は帯状シート100の送り量について、薬剤に従った管理、構造を持つ必要がなく、どの薬剤についても裁断部10を通過する帯状シート100の長さを同じように管理するだけで良い。一方、帯状シート100は、封止室110の間隔を薬剤によらず統一しない場合には、封止室110の間隔に関するデータを制御部2が取得しておく必要がある。例えば、予め全ての薬剤について全てのメーカにおける封止室の間隔を制御部2に記憶しておき、ネットワークNを介して必要な更新を受けるようにしておけばよい。または、帯状シート100に印刷されるバーコード130に対して付加情報として印刷しておき、これをバーコード読み取り装置19により読み取って、制御部2に報告しても良い。
上記実施例では、帯状シート100の封止室110の個数をローラ21の通過長さを元に取得したが、他の方法により取得しても良い。封止室110の形状は、透明でありかつ形状・大きさが薬剤によって異なることを前提とすると、封止材140に封止室110とは別に、薬剤に共通のエンボスを封止室110対応に刻印し、これを検出するセンサを裁断部10に設けておけば、当該センサがエンボスを検出することにより、帯状シート100の送り量を検出することができる。また、封止材150に封止室110の区切りのマーカを印刷して、これを裁断部10で検出して帯状シート100の送り量を求めてもよい。この場合は、封止室110と封止材150の位置関係を整合させた上で、封止材140と封止材150とを貼着しておく必要がある。この場合においては、エンボス或いはマーカは、封止室110に対して1対1であるので、上記実施例における間隔pは「1」である。
上記実施例においては、電子カルテにより指示された錠剤の全てを1つの受け皿11により受けていたが、1回服用分ずつを自動的に分包(ODP:One Dose Package)する装置(以下、ODP装置)に適用しても良い。ODP装置においては、処方箋により指定された朝、昼、晩の3回服用にそれぞれに必要個数の錠剤がコントローラの制御によってピックアップされ、必要な錠剤等とともにそれぞれの1回服用分ずつ1つに纏められ分包される。ODP装置に調剤装置1を適用する場合、処方箋により指定された朝、昼、晩の3回服用にそれぞれに対して1回服用分ずつに必要な個数の錠剤を受け皿11に落下させる。具体的には、5日分の一日朝、昼、晩の3回であれば、まず、1日目の朝の錠剤が集められる。図4のフローに従い、まず、該当する錠剤に対する位置表示部9を点灯し、裁断部10に対し「投与開始」を表示する。目標個数の錠剤が取得されるまで繰り返し、最後の錠剤が確認されたら、裁断部10を未選択状態にする。受け皿11に落下した錠剤を1つに纏めて別の容器内に封入する。この処理を、昼、夜の分だけ行い、これを、繰り返すように5日分について(合計、15セット)動作させればよい。
図6は、他の実施例による調剤装置1’を示している。調剤装置1’は、カートリッジ200を保持するストック部3は、帯状シート100が充填された新しいカートリッジを待機させる待機部31と、裁断部10へ帯状シートが送り出される現用部32と、使用済みのカートリッジを保持する棚部33とを有している。現用部32におけるカートリッジ芯止め機構41は、図1に示したカートリッジ芯止め機構4と同様な機構を有しており、本体から水平に突出した一対の腕部51と、各腕部51の先端には腕部51の間に位置するカートリッジ200のカートリッジ芯230(若しくはマガジンタイプのカートリッジ203の場合は、円柱233)を左右から受ける一対の軸受け部61が設けられている。さらに一対の腕部51の根元には、カートリッジ芯の長さ方向に一対の腕部51の間隔を変更する幅変更機構53が設けられており、軸受け部61に搭載されるカートリッジ200の幅に従って軸受け部6の間隔を合わせられるようになっている。カートリッジ200は一対の軸受け部61に保持されて、カートリッジ200に収容された帯状シート100が引き出される。尚、図6、7、8の説明では、カートリッジ200、201、202,203を代表して、カートリッジ200を用いた例により説明する。
調剤装置1’には、図1に示した調剤装置1と同様に、裁断部10が設けられており、引き出された帯状シートは、制御部2の制御のもと、裁断部10により必要な切断が行われ、受け皿11に落下する。
現用部32の上側の位置には、待機部31が設けられている。待機部31は、現用部32と同様な構造を持つ一対の腕部52を有している。一対の腕部52の先端には、一対の軸受け部62が設けられており、腕部52の間にカートリッジ200のカートリッジ芯230若しくは円柱233を左右から受けることが可能となっている。
さらに一対の腕部52の根元には、カートリッジ芯の長さ方向に一対の腕部52の間隔を変更する幅変更機構54が設けられており、軸受け部62に搭載されるカートリッジ200の幅に従って軸受け部6の間隔を合わせられるようになっている。
一対の腕部51の軸受け部61と一対の腕部52の軸受け部62は、カートリッジ芯230若しくは円柱233を受け取る機能の他に、落下させる機能を有している。具体的には、軸受け部61、62は保持片61a、61b、62a、62bにより、カートリッジ芯230若しくは円柱233を左右から支えており、これらが下側に開くことにより、カートリッジ200が落下する。
待機部31と現用部32の間には、案内レール7が設けられている。軸受け部62から落下したカートリッジ200は、案内レール7を経由して、軸受け部61により受け止められる。図7は、案内レール7を示している。案内レール7は、軸受け部62から軸受け部61に到る溝7aを持ち、溝7aの中をカートリッジ芯230若しくは円柱233が重力により落下する際の案内になる。
図6に戻り、現用部32の下側には、棚部33が設けられている。棚部33は、スロープ24と排出棚25を有している。軸受け部61から落下したカートリッジ200は、スロープ24を経て、調剤装置1’の前側に位置する排出棚25に移動する。排出棚25には、開閉扉26が設けられており、カートリッジ200を取り出すことができる。
また、カートリッジ200の直上の位置には、発光LEDによる複数の位置表示部9が、各カートリッジ200に対応して取り付けられている点も、図1に示した調剤装置1と同様である。また、軸受け部61に保持された状態のカートリッジ200から、帯状シート100を引き出すための駆動ローラ27と、帯状シート100の存在/不存在を検出するセンサ28が設けられている。
図8は、図4に示した制御部2の処理フローに対して、新しいカートリッジの待機と空カートリッジの廃棄の機能を付加したフローを示している。尚、待機部31の軸受け部62には、新しいカートリッジが保持されているものとする。
センサ28が帯状シート100の不存在を検出すると(ステップS11)、新しいカートリッジを補充するための処理を開始する。ステップS12において、現用部32の軸受け部61を稼働して、空になったカートリッジ200を、棚部33の排出棚25に落下させる。その後、軸受け部61を復帰させて、待機部31の軸受け部62に保持されている新しいカートリッジ200を落下させる(ステップS13)。落下した新しいカートリッジ200は、軸受け部61により受け取られる。その際、新しいカートリッジ200から覗いている帯状シート100の端部の存在をセンサ28が検出し、駆動ローラ27を稼働させて、帯状シート100の端部を裁断部10へ送り込む(ステップS14)。このように、カートリッジは、重力作用により、上の待機部31から現用部32、そして棚部33へこの順に移動する。
調剤装置1’は、新たな帯状シート100が裁断部10に設定されたときには、調剤装置1と同様に、帯状シート10のバーコードに示された薬剤の種類がバーコード読み取り装置19(裁断部10に設けられる。図3参照)により読み取られ制御部2に格納される。制御部2において、今までの帯状シート100と同じ薬剤であるかを検査して、同じでなければ、個数表示部12に警告を表示する。
図9は、多数のカートリッジ200を横方向に保持できるように調剤装置1’のストック部3を構成して、多数の種類の薬剤に対応できるようにした例を示している。複数のカートリッジを待機、保持、及び廃棄できるように、一対の腕部51、52、棚部33等が多数設けられている。隣合うカートリッジにおいて、混同が生じないように、配置を上限にずらしており、これに対応して位置表示部9の位置も隣同士で上下にずれている。
尚、行列状のPTPシートが主流の現状では、帯状シートによる薬剤の提供は種類が限定されるため、例えば、当初は、一種類の帯状シートだけに対応する構成の装置から薬局への導入が措定される。この場合、一種類の帯状シートだけではあるが、電子カルテ等に従って、本調剤装置1’による調剤が行われる。
上記実施例において、予め制御部2に対して、薬事法に規定された劇薬の種別を登録しておいて、バーコード読み取り装置19により読み取られた薬剤の種類が劇薬指定されていたものであった場合には、個数表示部12の背景を「赤」にして使用者の注意を促すようにしても良い。
1、1’ 調剤装置
2 制御部
3 ストック部
7 案内レール
9 位置表示部
10 裁断部
11 受け皿
12 個数表示部
13 カウント表示窓
14 操作表示窓
19 バーコード読み取り装置
20 切断刃
21 ローラ
23 排出口
24 スロープ
25 排出棚
26 開閉扉
27 駆動ローラ
28 センサ
61、62 軸受け部
100 帯状シート
110 封止室
130 バーコード
140 封止材
150 封止材
200 カートリッジ

Claims (6)

  1. 薬剤を収容する封止室を一列に配置した帯状シートを収容するカートリッジを着脱自在に装着するストック部と、
    前記ストック部に装着されたカートリッジに対応して設けられた裁断部であって、カートリッジから繰り出された帯状シートを送るローラと、ローラにより送られた帯状シートを切断する切断刃と、切断された帯状シートを排出する排出口と、個数表示部とを有する裁断部と、
    前記裁断部から切断され、排出された帯状シートを受ける受け皿と、
    調剤すべき薬剤の種類と目標個数が入力され、前記ローラを通過した帯状シートの量を取得し、前記切断部に切断指示を行う制御部とを有し、
    前記制御部は、調剤すべき薬剤に対応する裁断部の個数表示部に対して、当該薬剤の目標個数を表示するとともに、前記ローラにより送られた帯状シートの量を封止室の個数に変換して表示することを特徴とする調剤装置。
  2. 前記ストック部は、前記カートリッジの収納位置に対応して位置表示部を有し、前記制御部は入力された薬剤に対応するカートリッジに対応する位置表示部を点灯することを特徴とする請求項1に記載の調剤装置。
  3. 前記帯状シートには、収容される薬剤の種類を表示するバーコードが印刷されており、前記裁断部を送られる帯状シートに付されたバーコードを読み取り装置で読み取り、前記制御部は設定された帯状シートの薬剤の種類を取得することを特徴とする請求項1の調剤装置。
  4. 前記制御部は、処方箋により指定された1回の服用分ごとに、前記調剤すべき薬剤に対応する裁断部の個数表示部に対して、目標個数を表示することを特徴とする請求項1に記載の調剤装置。
  5. 前記ストック部は、新しいカートリッジが保持される待機部と、前記切断部へ帯状シートが送り出される現用部と、使用済みのカートリッジを保持する棚部とを有し、前記待機部、現用部、棚部はこの順で上下に配置され、重力作用により、カートリッジは上から順に移動することを特徴とする請求項1に記載の調剤装置。
  6. 前記制御部は、劇薬に指定された薬剤の種類を保持し、前記読み取り装置で読み取られた薬剤の種類が劇薬に指定されたものであるときには、前記個数表示部に劇薬である旨の表示を行うことを特徴とする請求項3に記載の調剤装置。
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