JP2016213121A - 電流遮断装置並びにそれを用いた2次電池回路及び安全回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】端子とタブリードとの溶接に光エネルギーを用いつつ、十分な接合強度が得られる電流遮断装置を提供する。【解決手段】ブレーカー1は、温度変化に応じて電流を遮断する電流遮断手段10と、電流遮断手段10を収容するケース7と、ケース7の外側に突出する端子3と、端子3が溶接されるタブリード8とを備える。端子3又はタブリード8のうち、いずれか一方は、光を吸収し溶融する第1金属M1からなり、他方は、第1金属M1と共に溶融する第2金属M2からなる。端子3及びタブリード8は、その外表面に第1金属M1及び第2金属M2が溶融した溶接痕9を有し、他方側の溶接痕9には、溶融した第1金属M1の一部が露出している。【選択図】図4
Description
本発明は、電気機器の2次電池パック等に内蔵される小型の電流遮断装置等に関するものである。
従来、各種電気機器の2次電池やモーター等の保護装置として電流遮断装置が使用されている。電流遮断装置は、充放電中の2次電池の温度が過度に上昇した場合、又は自動車、家電製品等の機器に装備されるモーター等に過電流が流れた場合等の異常が生じた際に、2次電池やモーター等を保護するために電流を遮断する。このような電流遮断装置としては、機器の安全を確保するために、温度変化に追従して正確に動作する(良好な温度特性を有する)ことと、通電時の抵抗値が安定していることが求められる。このため、近年の電流遮断装置では、例えば、温度特性と抵抗値の安定性に優れたブレーカーが用いられている。
また、電流遮断装置が、ノート型パーソナルコンピュータ、タブレット型携帯情報端末機器又はスマートフォンと称される薄型の多機能携帯電話機等の電気機器に装備される2次電池等の保護装置として用いられる場合、上述した安全性の確保に加えて、小型化が要求される。特に、近年の携帯情報端末機器にあっては、ユーザーの小型化(薄型化)の志向が強く、各社から新規に発売される機器は、デザイン上の優位性を確保するために、小型に設計される傾向が顕著である。こうした背景の下、携帯情報端末機器を構成する一部品として、2次電池と共に実装される電流遮断装置もまた、さらなる小型化が強く要求されている。
電流遮断装置の一例であるブレーカーには、通常、温度変化に応じて動作し、電流を導通又は遮断する熱応動素子が備えられている。例えば、特許文献1には、熱応動素子としてバイメタルを適用したブレーカーが示されている。バイメタルとは、熱膨張率の異なる2種類の板状の金属材料が積層されてなり、温度変化に応じて形状を変えることにより、接点の導通状態を制御する素子である。同文献に示されたブレーカーは、固定片、可動片、熱応動素子、PTCサーミスター等の部品が、ケースに収納されてなり、固定片及び可動片の端子が電気機器の電気回路に接続されて使用される。ケースは、通常、成形の容易さ及びコスト等を考慮して、熱可塑性等の樹脂材料によって構成されている。
上記特許文献に示された構造のブレーカーにおいては、固定片及び可動片からケースの外側に突設された端子は、通常、2次電池のタブリードと溶接等によって接合され、2次電池回路が構成される。
溶接の手法としては、ジュール熱によって金属を溶融させる抵抗溶接の他、レーザー光を照射し、そのエネルギーによって金属を溶融させるレーザー溶接が提案されている。
抵抗溶接とレーザー溶接とを比較すると、一般に、レーザー溶接は、短時間に溶接が完了するという利点を有する。その反面、溶接する対象物、すなわち端子とタブリードとの間に隙間等が生じ易く、接合強度が不足するおそれがある。特に、携帯情報端末機器に実装される電量遮断装置では、端子及びタブリードが小型に設計されていることから、治具等で端子とタブリードとを隙間なく固定することが容易ではなく、接合強度の不足が生ずるおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、端子とタブリードとの溶接に光エネルギーを用いつつ、十分な接合強度が得られる電流遮断装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電流遮断装置は、温度変化に応じて電流を遮断する電流遮断手段と、前記電流遮断手段を収容するケースと、前記ケースの外側に突出する端子と、前記端子が溶接されるタブリードとを備えた電流遮断装置において、前記端子又は前記タブリードのうち、いずれか一方は、光を吸収し溶融する第1金属からなり、他方は、前記第1金属と共に溶融する第2金属からなり、前記端子及び前記タブリードは、その外表面に前記第1金属及び前記第2金属が溶融した溶接痕を有し、前記他方側の溶接痕には、溶融した前記第1金属の一部が露出していることを特徴とする。
本発明に係る前記電流遮断装置においては、前記他方側の溶接痕の最大径は、前記端子及び前記タブリードの厚さの合計よりも大きいことが望ましい。
本発明に係る前記電流遮断装置においては、前記他方側の溶接痕の最大径は、前記一方側の溶接痕の最大径の50%以上であることが望ましい。
本発明に係る前記電流遮断装置においては、前記端子及び前記タブリードのそれぞれは、少なくとも3つ以上の前記溶接痕を有し、各溶接痕の中心は、前記ケースの側に底辺と、前記底辺の1/2以下の高さを有する三角形の頂点に配されていることが望ましい。
本発明に係る前記電流遮断装置においては、前記電流遮断手段は、前記ケースに対して固定された固定接点と、前記固定接点に対して接離可能に移動する可動接点が設けられ、この可動接点を前記固定接点に押圧して接触させる可動片と、温度変化に伴って変形することにより前記可動接点が前記固定接点から離隔するように前記可動片を作動させる熱応動素子とを有することが望ましい。
本発明に係る2次電池回路は、前記電流遮断装置を備え、前記タブリードは、2次電池の極板を構成することを特徴とする。
本発明に係る電気機器用の安全回路は、前記電流遮断装置を備えたことを特徴とする。
本発明の電流遮断装置によれば、端子又はタブリードのうち、いずれか一方は、光を吸収し溶融する第1金属からなり、他方は、第1金属と共に溶融する第2金属からなる。第1金属における光の吸収によって生じた熱は、第1金属を溶融させると共に、第2金属に伝わり、第2金属をも溶融させる。その結果、端子及びタブリードの外表面には、第1金属及び第2金属が溶融した溶接痕が形成される。本発明では、一方側で溶融した第1金属の一部が他方側に移動し、他方側の溶接痕に露出する。従って、溶接箇所において、第1金属と第2金属とが十分に混ざり合い、大きな接合強度が得られる。
(実施形態1)
本発明の電流遮断装置の一実施形態であるブレーカーについて図面を参照して説明する。図1乃至図3はブレーカーの構成を示す。ブレーカー1は、温度変化に応じて電流を遮断する電流遮断手段10を備えている。電流遮断手段10は、ケース7に収容されている。
本発明の電流遮断装置の一実施形態であるブレーカーについて図面を参照して説明する。図1乃至図3はブレーカーの構成を示す。ブレーカー1は、温度変化に応じて電流を遮断する電流遮断手段10を備えている。電流遮断手段10は、ケース7に収容されている。
電流遮断手段10は、固定接点21と、可動片4と、熱応動素子5と、PTC(Positive Temperature Coefficient)サーミスター6とを有している。固定接点21は、固定片2に形成されている。固定片2は、ケース7に対して固定されている。可動片4には、固定接点21に対して接離可能に移動する可動接点41が設けられている。可動片4は、可動接点41を固定接点21に押圧して接触させる。熱応動素子5は、温度変化に伴って変形することにより、可動接点41が固定接点21から離隔するように可動片4を作動させる。PTCサーミスター6は、固定接点21から可動接点41が離隔しているときに、熱応動素子5を介して可動片4と固定片2を導通させる。
ケース7は、樹脂ベース71(第1ケース)及びカバー部材72(第2ケース)等によって構成され、電流遮断手段10と共に、ブレーカー1を構成する。ケース7の外側には、端子3が突出している。本実施形態では、1対の端子31及び32が突出している。端子31は、固定片2の先端部に設けられている。端子32は、可動接点41とは反対側の可動片の端部に設けられている。
端子3には、タブリード8が溶接されている。本実施形態では、一対のタブリード81及び82が適用されている。すなわち、一方の端子31にはタブリード81が溶接され、他方の端子32にはタブリード82が溶接されている。
本実施形態では、タブリード81及びタブリード82は、光を吸収し溶融する第1金属M1からなり、端子31及び端子32は、第1金属M1と共に溶融する第2金属M2からなる。第2金属M2は、第1金属M1よりも融点の低い金属の他、第1金属M1と同等の融点の金属が適用されうる。端子31及び端子32が第1金属M1からなり、タブリード81及びタブリード82が第2金属M2からなる構成であってもよい。
第1金属M1としては、例えば、ニッケルを主成分とする金属を適用できる。第2金属M2としては、例えば、銅を主成分とする金属(例えば、銅−チタン合金、洋白、黄銅など)を適用できる。銅は、ニッケルよりも融点が低く、隣接する銅と共に溶融することができる。また、銅は、導電性に優れ、通電時におけるブレーカー1の電気抵抗を低減する。
また、端子31又は端子32のうち、いずれか一方が第1金属M1からなり、他方が第2金属M2からなる構成であってもよい。この場合、一方の第1金属M1と溶接されるタブリードが第2金属M2からなり、他方と溶接されるタブリードが第1金属M1からなる。
本実施形態では、固定片2の一部がケース7から突出し端子31を構成する。これにより、端子31は、固定接点21と一体に形成されている。また、可動片4の一部がケース7から突出し端子32を構成する。これにより、端子32は、可動接点41と一体に形成されている。
本実施形態の固定片2は、板状の第2金属M2をプレス加工することにより形成され、一部が樹脂ベース71にインサート成形により埋め込まれている。固定片2の中央部には固定接点21が形成され、端部には、PTCサーミスター6を支持する支持部23が形成されている。固定接点21は、樹脂ベース71に対して固定されている。支持部23の背面は、ケース7の底面と実質的に同一平面上に設けられている。従って、ケース7の高さが抑制され、ブレーカー1の薄型化を図ることが可能となる。PTCサーミスター6は、固定片2の支持部23に数箇所形成された凸状の突起(ダボ)24の上に載置されて、突起24に支持される。固定接点21は、銀、ニッケル、ニッケル−銀合金の他、銅−銀合金、金−銀合金などの導電性の良い材料のクラッド、メッキ又は塗布等により可動接点41に対向する位置に形成され、樹脂ベース71の上方に形成されている開口部73bの一部から露出されている。
固定片2は、固定接点21及び支持部23において露出し、固定接点21の周囲及び固定接点21と支持部23との間等において樹脂ベース71に埋設される。固定片2の支持部23の表面は、ケース7の内部の収容空間に露出し、突起24を介してPTCサーミスター6と電気的に接触している。
可動片4は、板状の第2金属M2をプレス加工することにより、長手方向の中心線に対して対称なアーム状に形成されている。可動片4の長手方向の一端には、タブリード82と電気的に接続される端子32が形成され、ケース7の外部に露出される。可動片4の他端(アーム状の可動片4の先端に相当)には可動接点41が形成されている。可動接点41は、例えば、固定接点21と同等の材料によって形成され、溶接の他、クラッド、かしめ(crimping)等の手法によって可動片4の先端部に接合されている。
なお、本出願においては、可動片4において、可動接点41が接合されている面(すなわち図1において下側の面)を裏(うら)面、その反対側の面を表(おもて)面として説明している。他の部品、例えば、固定片2及び熱応動素子5等についても同様である。可動片4は、可動接点41と端子32の間に、挟持部42(アーム状の可動片4の基端であり、ケース7に埋設される部分に相当)、及び弾性部43を有している。挟持部42は、端子32と弾性部43との間で樹脂ベース71及びカバー部材72と当接する。挟持部42は、可動片4の短手方向に翼状に突出する突出部42aを有する。弾性部43は、挟持部42から可動接点41の側に延出されている。挟持部42において樹脂ベース71とカバー部材72によって裏表両面側から挟み込まれて可動片4が固定され、弾性部43が弾性変形することにより、その先端に形成されている可動接点41が固定接点21の側に押圧されて接触し、固定片2と可動片4とが通電可能となる。
樹脂ベース71とカバー部材72には、可動片4の挟持部42と当接し、挟持部42を固定状態で保持する当接部74と当接部79がそれぞれ形成されている。本実施形態では、樹脂ベース71の収容部73の外縁から樹脂ベース71の外壁に亘る領域に当接部74が形成されている。当接部74は、図1中、ケース7の底壁(内底面)の一部を構成する。また、カバー部材72において、可動片4を挟んで当接部74と対向する領域に当接部79が形成されている。当接部79は、図1中、ケース7の天壁(内天面)の一部を構成する。
挟持部42は、その裏面において樹脂ベース71の当接部74と当接し、その表面においてカバー部材72の当接部79と当接する。可動片4は、当接部74及び当接部79によって挟持部42の裏表両面から挟み込まれて、ケース7に対して固定される。本実施形態においては、挟持部42が可動片4の短手方向に翼状に突出する突出部42aを有するので、挟持部42が幅広く大きな領域でケース7の当接部74及び当接部79によって挟み込まれ、可動片4がケース7に対して強固に固定される。
可動片4は、弾性部43において、プレス加工により湾曲又は屈曲されている。湾曲又は屈曲の度合いは、熱応動素子5を収納できる限り特に限定はなく、動作温度及び復帰温度における弾性力、接点の押圧力などを考慮して適宜設定すればよい。また、弾性部43の下面には、熱応動素子5に対向して突起(接触部)44が形成されている。熱応動素子5の熱変形時に突起44と熱応動素子5とは接触して、突起44を介して熱応動素子5の変形が弾性部43に伝達される(図3参照)。
また、可動片4には、可動片4の厚み方向に貫通し、樹脂ベース71の突起74aが挿通される貫通穴45と、クランク状に形成された段曲げ部46と、段曲げ部46に形成された斜面47と、樹脂ベース71の位置決め部75と係合される一対の係合部48と、可動片4の長手方向に対して垂直な短手方向に可動片4の一部が切除されたくびれ部49が形成されている。貫通穴45、段曲げ部46、斜面47、係合部48及びくびれ部49は、弾性部43を挟んで可動接点41とは反対側、すなわち弾性部43に対して端子32の側に設けられている。貫通穴45は、くびれ部49において可動片4の長手方向の中心線上に設けられている。斜面47は、可動片4の短手方向に沿って連続して形成されている。係合部48は、可動片4の短手方向に沿って2箇所に設けられている。
貫通穴45は、可動片4の挟持部42に形成されている。挟持部42は、弾性部43に対して可動片4の短手方向に幅広に形成されている。これにより、挟持部42における可動片4の長手方向に垂直な断面積が、弾性部43における該断面積に対して大きい箇所となる。また、貫通穴45は、平面視で(可動片4の厚み方向に視て)可動片4の短手方向に長い長円形状に形成されている。
係合部48は、くびれ部49の端子32の側の端縁にて形成される。くびれ部49は、挟持部42を挟んで弾性部43とは反対側で、挟持部42と端子32の間に配設されている。くびれ部49の幅寸法(可動片4の短手方向の長さ寸法、以下同様)は、弾性部43の幅寸法に対して同等以下に設定されているのが望ましいが、少なくとも挟持部42及び端子32の幅寸法よりも小さく設定されていればよい。本実施形態におけるくびれ部49は、上記特許文献1における第2弾性部としての機能を有しており、端子32に加えられた外力や衝撃を吸収し、可動接点41の位置を適正に維持する。
熱応動素子5は円弧状に湾曲した初期形状をなし、バイメタル、トリメタルなどの複合材料からなる。過熱により動作温度に達すると湾曲形状はスナップモーションを伴って逆反りし、冷却により復帰温度を下回ると復元する。熱応動素子5の初期形状は、プレス加工により形成することができる。所期の温度で熱応動素子5の逆反り動作により可動片4の弾性部43が押し上げられ、かつ弾性部43の弾性力により元に戻る限り、熱応動素子5の材質及び形状は特に限定されるものでないが、生産性及び逆反り動作の効率性の観点から矩形が望ましく、小型でありながら弾性部43を効率的に押し上げるために正方形に近い長方形であるのが望ましい。なお、熱応動素子5の材料としては、例えば、高膨脹側に銅−ニッケル−マンガン合金又はニッケル−クロム−鉄合金、低膨脹側に鉄−ニッケル合金をはじめとする、洋白、黄銅、ステンレス鋼など各種の合金からなる熱膨張率の異なる2種類の材料を積層したものが、所要条件に応じて組み合わせて使用される。
熱応動素子5の逆反り動作により固定片2と可動片4との通電が遮断されたとき、PTCサーミスター6に流れる電流が増大する。PTCサーミスター6は、温度上昇と共に抵抗値が増大して電流を制限する正特性サーミスターであれば、動作電流、動作電圧、動作温度、復帰温度などの必要に応じて種類を選択でき、その材料及び形状はこれらの諸特性を損なわない限り特に限定されるものではない。本実施形態では、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム又はチタン酸カルシウムを含むセラミック焼結体が用いられる。セラミック焼結体の他、ポリマーにカーボン等の導電性粒子を含有させたいわゆるポリマーPTCを用いてもよい。
ケース7を構成する樹脂ベース71及びカバー部材72は、難燃性のポリアミド(PA)、耐熱性に優れたポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などの熱可塑性樹脂により成形されている。上述した樹脂と同等以上の特性が得られるのであれば、樹脂以外の材料を適用してもよい。樹脂ベース71には、熱応動素子5及びPTCサーミスター6などを収容するための収容部73、及び可動片4を収納するための開口部73a、73bなどが形成されている。なお、樹脂ベース71に組み込まれた熱応動素子5の端縁は、収容部73の内部に形成されている枠によって当接され、熱応動素子5の逆反り時に案内される。
また、樹脂ベース71は、可動片4の貫通穴45に挿通される突起74aと、可動片4を位置決めするための一対の位置決め部75と、可動片4の端子32を外部に露出させるための窓76を有する。突起74aは、貫通穴45に対応する形状に形成され、樹脂ベース71を補強する。突起74aの高さすなわち突出量は、可動片4の厚みより大きく設定され、カバー部材72の裏面には、突起74aの頂部に対応する凹部が必要に応じて設けられる。位置決め部75は、可動片4のくびれ部49に対応する形状に設けられている。すなわち、位置決め部75は、くびれ部49の近傍において切除された部分に介在し、樹脂ベース71を補強すると共に、カバー部材72の当接部79と溶着されて、ケース7の剛性・強度を高める。
カバー部材72には、カバー片78がインサート成形によって埋め込まれている。カバー片78は、上述したリン青銅等を主成分とする金属板又はステンレス鋼等の金属板をプレス加工することにより形成される。カバー片78は、図2及び図3に示すように、可動片4の上面と適宜当接し、可動片4の動きを規制すると共に、カバー部材72のひいては筐体としてのケース7の剛性・強度を高めつつブレーカー1の小型化に貢献する。
図1に示すように、固定片2、可動片4、熱応動素子5及びPTCサーミスター6等を収容した樹脂ベース71の収容部73等を塞ぐように、カバー部材72が、樹脂ベース71の上面に装着される。樹脂ベース71とカバー部材72とは、例えば超音波溶着によって接合される。
図2は、通常の充電又は放電状態におけるブレーカー1の動作を示している。通常の充電又は放電状態においては、熱応動素子5は初期形状を維持し(逆反り前であり)、固定接点21と可動接点41は接触し、可動片4の弾性部43を通じてブレーカー1の固定片2と可動片4との間、すなわちタブリード81とタブリード82との間は導通している。ことのき、可動片4の弾性部43と熱応動素子5とは接触しており、可動片4、熱応動素子5、PTCサーミスター6及び固定片2は、回路として導通している。しかし、PTCサーミスター6の抵抗は、可動片4の抵抗に比べて圧倒的に大きいため、PTCサーミスター6を流れる電流は、固定接点21及び可動接点41を流れる量に比して実質的に無視できる程度である。
図3は、過充電状態又は異常時などにおけるブレーカー1の動作を示している。過充電又は異常により高温状態となると、動作温度に達した熱応動素子5は逆反りし、可動片4の弾性部43が押し上げられて固定接点21と可動接点41とが離隔する。このとき、固定接点21と可動接点41の間を流れていた電流は遮断され、僅かな漏れ電流が熱応動素子5及びPTCサーミスター6を通して流れることとなる。PTCサーミスター6は、このような漏れ電流の流れる限り発熱を続け、熱応動素子5を逆反り状態に維持させつつ抵抗値を激増させるので、電流は固定接点21と可動接点41の間の経路を流れず、上述の僅かな漏れ電流のみが存在する(自己保持回路を構成する)。この漏れ電流は安全装置の他の機能に充てることができる。
過充電状態を解除し、又は異常状態を解消すると、PTCサーミスター6の発熱も収まり、熱応動素子5は復帰温度に戻り、元の初期形状に復元する。そして、可動片4の弾性部43の弾性力によって可動接点41と固定接点21とは再び接触し、回路は遮断状態を解かれ、図2に示す導通状態に復帰する。
図4は、端子31にタブリード81が、端子32にタブリード82が、それぞれ溶接されたブレーカー1を示している。図4では、L字状に形成されたタブリード81と直線状に形成されたタブリード82が適用されている。タブリード81、82の形状は、ブレーカー1が実装される回路に応じて、適宜設定される。
本発明では、端子31、32とタブリード81、82との溶接手法として、レーザー溶接が用いられる。レーザー溶接とは、溶接箇所にレーザー光を照射して、金属を溶融させることにより、接合する手法である。
端子31、32とタブリード81、82との溶接箇所には、第1金属及び第2金属が溶融した痕跡である溶接痕(ナゲット)9が形成される。本実施形態では、端子31とタブリード81とが3箇所で溶接され、3つの溶接痕9が形成されている。また、端子32とタブリード82とが3箇所で溶接され、3つの溶接痕9が形成されている。以下、端子31とタブリード81との溶接について説明するが、端子32とタブリード82との溶接についても同様に適用されうる。
図5は、溶接痕9を含む、端子31及びタブリード81の断面を模式的に示している。端子32及びタブリード82の断面も同様に示される。同図では、第1金属M1の複数の分子からなる集合体が白ドットで、第2金属M2の複数の分子からなる集合体が黒ドットでそれぞれ表されている。
レーザー溶接にあたって、端子31及びタブリード81は、例えば、治具(図示せず)等によって固定されている。これにより、端子31の内表面31aとタブリード81の内表面81aとが隙間なく接触される。
レーザー光Lは、第1金属M1の側から照射される。これにより、第1金属M1は、レーザー光Lを吸収し、発熱する。第1金属M1におけるレーザー光Lの吸収によって生じた熱は、第1金属M1を溶融させると共に、第2金属M2に伝わり、第2金属M2をも溶融させる。第1金属M1及び第2金属M2の溶融によって生じた溶融池90では、第1金属M1と第2金属M2とが混ざり合い、その境界で合金が形成され、端子31とタブリード81との接合強度が高められる。
本発明では、溶接痕9がタブリード81の外表面81b及び端子31の外表面31bの両側に現れるように、レーザー光Lが照射される。すなわち、タブリード81の外表面81bに溶接痕91が、端子31の外表面31bに溶接痕92が、それぞれ形成される。このような溶接形態では、溶融池90がタブリード81の外表面81bから端子31の外表面31bにわたって連続的に形成され、第1金属M1と第2金属M2とが複雑に混ざり合い、端子31とタブリード81との接合強度が飛躍的に高められる。
図5では、タブリード81を上方に配置して、上述したレーザー溶接が実施されている。この場合、溶融池90で溶融した第1金属M1及び第2金属M2が、重力の影響を受け、下方に沈下する。従って、タブリード81の側に形成された溶接痕91は、外表面81bから陥没した形状となり、端子31の側に形成された溶接痕92は、外表面31bから突出した形状となる。
図6は、タブリード81の外表面81bに形成される溶接痕91を、図7は、端子31の外表面31bに形成される溶接痕92を、それぞれ示す顕微鏡写真である。溶融池90が外表面81bから外表面31bにわたって連続的に生じ、その後、凝固した痕跡である溶接痕9では、タブリード81の側で溶融した第1金属M1の一部が端子31側に移動し、端子31の外表面31bに露出する(図5及び7参照)。一方、端子31の側で溶融した第2金属M2の一部がタブリード81の側に移動し、タブリード81の外表面81bに露出する(図5及び6参照)。従って、溶融池90において、第1金属M1と第2金属M2とが十分に混ざり合い、大きな接合強度が得られる。
第1金属M1と第2金属M2とが混ざり合っている様は、例えば、図6及び図7にて確認できるように、タブリード81の外表面81bに現れる溶接痕91及び端子31の外表面31bに現れる溶接痕92を顕微鏡等によって拡大することにより確認されうる。また、溶融池90の断面を顕微鏡等によって拡大することにより確認されうる。
図6にて確認できるように、タブリード81の側に形成された溶接痕91の外表面81bからの陥没により、溶接痕91の外縁には、円環状の光沢が視認できる。一方、図7にて確認できるように、端子31の側に形成された溶接痕92の外表面31bからの突出により、溶接痕92の外縁には、円環状の光沢が視認できる。
図5では、第1金属M1で構成されるタブリード81の側からレーザー光Lが照射される。従って、タブリード81の外表面81bに形成される溶接痕91の最大径(ナゲット径)D1は、端子31の外表面31bに形成される溶接痕92の最大径(ナゲット径)D2よりも大きくなる。そして、端子31の外表面31bに形成される溶接痕92の最大径D2は、タブリード81の外表面81bに形成される溶接痕91の最大径D1の50%以上が望ましい。このような溶接形態によれば、端子31の側でも大きな容積の溶融池90が形成される。従って、第1金属M1と第2金属M2とが大きな領域で混ざり合い、接合強度がより一層高められる。
端子31の外表面31bに形成される溶接痕92の最大径D2は、端子31及びタブリード81の合計厚さTよりも大きいのが望ましい。このような溶接形態では、端子31の側でも大きな容積の溶融池90が形成される。従って、第1金属M1と第2金属M2とが大きな領域で混ざり合い、接合強度がより一層高められる。
図8(a)は溶接痕91が形成されたタブリード81を、図8(b)は溶接痕92が形成された端子31を、それぞれ示している。図4及び図8に示されるように、端子31とタブリード81との接合強度を高めるためには、端子31とタブリード81との溶接箇所を3箇所以上とすることが望ましい。本実施形態では、端子31とタブリード81とが、3箇所で溶接されている。
本実施形態では、端子31及びタブリード81の合計厚さTが十分に小さいので、タブリード81の外表面81bに形成される溶接痕91の中心O1と、端子31の外表面31bに形成される溶接痕92の中心O2とは、平面視で実質的に一致する。そして、外表面81bに形成される溶接痕91の中心O1は、ケース7の側に底辺TB1を有する三角形TR1の各頂点に配されているのが望ましい。同様に、外表面31bに形成される溶接痕92の中心O2は、ケース7の側に底辺TB2を有する三角形TR2の各頂点に配されているのが望ましい。このような溶接痕91及び溶接痕92の配置によれば、端子31の基端側に多くの溶接箇所が配されるので、端子31とタブリード81との接合強度が効果的に高められる。
上記三角形TR1の高さTH1は、底辺TB1の1/2以下が望ましい。同様に、上記三角形TR2の高さTH2は、底辺TB2の1/2以下が望ましい。このような溶接痕91及び溶接痕92の配置によれば、ケース7からの端子31の突出量を小さくすることができる。
さらに本発明は、図9に示されるように、端子32のケース7の外側に突出する領域に、段曲げ部33が設けられたブレーカー1Aにも適用可能である。このようなブレーカー1Aにあっては、図8に示されるように、高さTH1が底辺TB1の1/2以下である三角形TR1の頂点に溶接痕9の中心が設けられているのが望ましい。このような溶接痕9の配置によれば、高さTH1を抑制できるので、段曲げ部33と溶接箇所との間で、端子32とタブリード82とを容易に保持することが可能となり、両者間の隙間を抑制し、接合強度をより一層高めることが可能となる。同様の理由により、段曲げ部が、端子31の外側に突出する領域に設けられていてもよい。
図10は、上記ブレーカー1を備えた2次電池パックの一例を示している。2次電池パック100は、ブレーカー1と、2次電池101と、回路基板110等とを備える。2次電池101は、電解質を含有するセパレータを介して正極板101a及び負極板101bが対向されてなるセル(図示せず)を有する。本実施形態のタブリード81は、2次電池101の正極板101aを構成する。本実施形態では、タブリード81がニッケルを主成分とする金属からなっているので、2次電池101の正極板101aとして好適に用いることができる。
タブリード82が、2次電池101の正極板101aを構成する形態であってもよい。さらには、タブリード81又は82のうち、いずれか一方が、2次電池101の負極板101bを構成する形態であってもよい。このような形態では、2次電池パック100の構成が簡素化され、2次電池パック100のコストダウンを図ることが可能となる。
ブレーカー1及び2次電池101の製造順序は、任意である。すなわち、先にタブリード8が端子3に溶接されたブレーカー1を製造し、かかるブレーカー1を2次電池101の製造ラインに供給して2次電池101を製造してもよいし、先にタブリード8の先端部が埋設された2次電池101を製造し、かかる2次電池101をブレーカー1の製造ラインに供給してブレーカー1を製造してもよい。
以上のように、本実施形態のブレーカー1によれば、端子3又はタブリード8のうち、いずれか一方は、光を吸収し溶融する第1金属M1からなり、他方は、第1金属M1と共に溶融する第2金属M2からなる。第1金属M1における光の吸収によって生じた熱は、第1金属M1を溶融させると共に、第2金属M2に伝わり、第2金属M2をも溶融させる。その結果、端子3及びタブリード8の外表面には、第1金属M1及び第2金属M2が溶融した溶接痕9が形成される。本発明では、一方側で溶融した第1金属M1の一部が他方側に移動し、他方側の溶接痕9に露出する。従って、溶接箇所において、第1金属M1と第2金属M2とが十分に混ざり合い、大きな接合強度が得られる。
また、他方側の溶接痕9(図5及び図7では、端子31の外表面31bに形成される溶接痕92)に露出する第1金属M1を確認することにより、溶接品質を高い精度で推定可能となる。第1金属M1の確認は、作業者による目視や、端子31の外表面31bをカメラ等によって撮影し、その電子化された画像データを処理等することにより、生産されたブレーカーの全数について迅速かつ容易に行なうことができる。このような溶接痕9の外観的特徴を利用した溶接品質の推定は、生産されたブレーカーの一部を抜き取って溶接箇所の破壊試験等を実施する従来の検査と併用して行なうことができる。両者を併用して行なうことにより、検査漏れが生ずるおそれが抑制されうる。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく、少なくとも、温度変化に応じて電流を遮断する電流遮断手段10と、電流遮断手段10を収容するケース7と、ケース7の外側に突出する端子3と、端子3が溶接されるタブリード8とを備え、端子3又はタブリード8のうち、いずれか一方は、光を吸収し溶融する第1金属M1からなり、他方は、第1金属M1と共に溶融する第2金属M2からなり、端子3及びタブリード8は、その外表面に第1金属M1及び第2金属M2が溶融した溶接痕9を有し、他方側の溶接痕9には、溶融した第1金属M1の一部が露出していればよい。
第2金属M2は、第1金属M1と共に溶融する金属であればよいので、第1金属M1と同じ金属であってもよい。例えば、第1金属M1と第2金属M2とが、共に銅を主成分とする金属であってもよい。この場合、端子3及びタブリード8の外表面に、第1金属M1及び第2金属M2が溶融した溶接痕9が確認されうる。端子3及びタブリード8が共に銅を主成分とする金属で構成されるブレーカー1にあっては、導電性に優れた2次電池回路を構成することが可能となる。
端子3、ケース7及びタブリード8の形状は、図1等に示したものに限られず、適宜変更可能である。
本実施形態では、PTCサーミスター6による自己保持回路を有しているが、このような構成を省いた形態であっても適用可能である。
さらには、本発明の電流遮断装置は、電流遮断手段10として、PTCサーミスターが単独で用いられる構成であってもよい。かかるPTCサーミスターとしては、例えば、絶縁性ポリマー中にカーボンブラック等の導電性粒子を分散させたポリマーPTCが好適に用いられる。PTCサーミスターは、端子31と端子32と接続する。ポリマーPTCが高温にさらされると、絶縁性ポリマーが膨張し、これに伴い導電性粒子からなる導通経路が断絶され、電流が遮断される。PTCサーミスターを単独で用いることにより、電流遮断装置のコストダウンを図ることができる。
また、本発明の電流遮断装置は、電流遮断手段10として、温度ヒューズが用いられる構成であってもよい。温度ヒューズには、例えば可溶体が用いられる。可溶体は、低融点の可溶金属からなり、端子31と端子32とを接続する。温度ヒューズが高温にさらされると、可溶体が溶融し、これに伴い導通経路が断絶され、電流が遮断される。
また、樹脂ベース71とカバー部材72との接合手法は、超音波溶着に限られることなく、両者が強固に接合され十分な気密性が得られる手法であれば、適宜適用することができる。例えば、液状又はゲル状の接着剤を塗布・充填し、硬化させることにより、両者が接着されてもよい。また、ケース7は、樹脂ベース71とカバー部材72等によって構成される形態に限られることなく、2個以上の部品によって構成される形態であればよい。例えば、樹脂ベース71とカバー部材72の外側に、インサート成形等によって第3ケースを構成する樹脂が充填されている形態であってもよい。
また、可動片4をバイメタル又はトリメタル等の積層金属によって形成することにより、可動片4と熱応動素子5を一体的に形成する構成であってもよい。この場合、ブレーカー1の構成が簡素化されて、さらなる小型化を図ることができる。
また、特開2005−203277号公報に示されるような、可動片が端子の側のアームターミナルと可動接点の側の可動アームに構造的に分離されている形態に、本発明を適用してもよい。また、アームターミナルと可動アームとが溶接等によって固定されていてもよい。
さらにまた、本発明は、特開2006−331705号公報に示されるような、2つの固定接点(同文献中、第1外部接続端子123−1、第2外部接続端子123−2)を有する形態にも適用可能である。
また、図1等においては、可動片4は、貫通穴45、段曲げ部46及びくびれ部49の構成を有する形態であるが、これらの構成うちのいずれか又は全てが省略されていてもよい。例えば、貫通穴45を省略する場合は、樹脂ベース71の突起74aも省略される。段曲げ部46が省略される場合は、挟持部42からくびれ部49にわたって平坦な形状となる。この構成においては、段曲げ部46を省略することにより、可動片4及び樹脂ベース71の長手方向の寸法を小さくして、ブレーカー1のさらなる小型化を図ることができる。また、くびれ部49が省略される場合は、可動片4は、挟持部42から端子32に亘って等幅に形成され、これに伴い樹脂ベース71の位置決め部75の形状も変更される。このように、可動片4の挟持部42並びに樹脂ベース71の当接部74及びカバー部材72の当接部79等の形状は、図1等に示したものに限られず、適宜変更可能である。
また、本発明のブレーカー1等の電流遮断装置は、電気機器用の安全回路等にも広く適用できる。例えば、図11には電気機器用の安全回路102が示されている。安全回路102は2次電池101の出力回路中に、直列にブレーカー1等を備えている。
1 ブレーカー(電流遮断装置)
3 端子
4 可動片
5 熱応動素子
7 ケース
8 タブリード
9 溶接痕
10 電流遮断手段
21 固定接点
41 可動接点
M1 第1金属
M2 第2金属
3 端子
4 可動片
5 熱応動素子
7 ケース
8 タブリード
9 溶接痕
10 電流遮断手段
21 固定接点
41 可動接点
M1 第1金属
M2 第2金属
Claims (7)
- 温度変化に応じて電流を遮断する電流遮断手段と、前記電流遮断手段を収容するケースと、前記ケースの外側に突出する端子と、前記端子が溶接されるタブリードとを備えた電流遮断装置において、
前記端子又は前記タブリードのうち、いずれか一方は、光を吸収し溶融する第1金属からなり、他方は、前記第1金属と共に溶融する第2金属からなり、
前記端子及び前記タブリードは、その外表面に前記第1金属及び前記第2金属が溶融した溶接痕を有し、
前記他方側の溶接痕には、溶融した前記第1金属の一部が露出していることを特徴とする電流遮断装置。 - 前記他方側の溶接痕の最大径は、前記端子及び前記タブリードの厚さの合計よりも大きい請求項1記載の電流遮断装置。
- 前記他方側の溶接痕の最大径は、前記一方側の溶接痕の最大径の50%以上である請求項1又は2に記載の電流遮断装置。
- 前記端子及び前記タブリードのそれぞれは、少なくとも3つ以上の前記溶接痕を有し、
各溶接痕の中心は、前記ケースの側に底辺と、前記底辺の1/2以下の高さを有する三角形の頂点に配されている請求項1乃至3のいずれかに記載の電流遮断装置。 - 前記電流遮断手段は、
前記ケースに対して固定された固定接点と、
前記固定接点に対して接離可能に移動する可動接点が設けられ、この可動接点を前記固定接点に押圧して接触させる可動片と、
温度変化に伴って変形することにより前記可動接点が前記固定接点から離隔するように前記可動片を作動させる熱応動素子とを有する請求項1乃至4のいずれかに記載の電流遮断装置。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の電流遮断装置を備え、
前記タブリードは、2次電池の極板を構成することを特徴とする2次電池回路。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の電流遮断装置を備えたことを特徴とする電気機器用の安全回路。
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WO2022054507A1 (ja) * | 2020-09-09 | 2022-03-17 | ボーンズ株式会社 | 2次電池パック及びその製造方法 |
JP2022107872A (ja) * | 2021-01-12 | 2022-07-25 | 森村Sofcテクノロジー株式会社 | 電気化学反応セルスタック |
-
2015
- 2015-05-12 JP JP2015097555A patent/JP2016213121A/ja active Pending
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