JP2016212852A - 情報処理装置、情報処理システムおよび方法 - Google Patents

情報処理装置、情報処理システムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、データのバックアップによってセッションが占有される可能性を低減する情報処理システムを提供することを目的とする。【解決手段】本発明によれば、ネットワーク上に配置され、データのバックアップ先に設定される情報処理装置であって、前記ネットワークを経由してバックアップの開始を要求されたときに、ファイル共有プロトコルの通信でバックアップを実行しているセッションの数に基づいて、バックアップを要求する要求元にバックアップ用のセッションを割り当てるセッション管理手段を含む、情報処理装置が提供される。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理システムおよび方法に関する。
近年、複数のパーソナル・コンピュータ(PC)にネットワークを介してファイルサーバを接続し、接続したファイルサーバを複数のPCが外部記憶装置として共有することが広く行われている。
このようなファイルサーバを各PCがデータのバックアップ先として利用するケースでは、複数のPCのバックアップ処理が重なった場合、ファイルサーバのセッションが長時間にわたってバックアップ処理に占有されてしまい、その間、他のユーザがファイルサーバを利用できなくなるという問題があった。
この点につき、特開2005−63363号公報(特許文献1)は、ネットワークの空き帯域を検出し、検出した空き帯域が広い場合にのみバックアップを実施するデータバックアップ装置を開示する。
特許文献1によれば、バックアップ以外の用途でファイルサーバを利用するユーザの利用機会は確保されるものの、複数のPCのバックアップ処理が重なった場合に、いずれかのPCのバックアップの実行が妨げられる可能性がある。
本発明は、上記従来技術における課題に鑑みてなされたものであり、データのバックアップによってセッションが占有される可能性を低減する情報処理装置を提供することを目的とする。
本発明者は、データのバックアップによってセッションが占有される可能性を低減する情報処理装置の構成につき鋭意検討した結果、以下の構成に想到し、本発明に至ったのである。
すなわち、本発明によれば、ネットワーク上に配置され、データのバックアップ先に設定される情報処理装置であって、前記ネットワークを経由してバックアップの開始を要求されたときに、ファイル共有プロトコルの通信でバックアップを実行しているセッションの数に基づいて、バックアップを要求する要求元にバックアップ用のセッションを割り当てるセッション管理手段を含む、情報処理装置が提供される。
上述したように、本発明によれば、データのバックアップによってセッションが占有される可能性を低減する情報処理装置が提供される。
第1実施形態の情報処理システムのネットワーク構成図。 第1実施形態の情報処理システムを構成する各装置の機能ブロック図。 バックアップの設定時に実行される処理を示すシーケンス図。 バックアップ設定画面を示す図。 バックアップ処理時にユーザ端末で実行される処理を示すシーケンス図。 バックアップ処理時にファイルサーバで実行される処理を示すシーケンス図。 セッション管理部が管理するテーブルを示す図。 予約ID発行処理を示すフローチャート。 セッションID発行処理を示すフローチャート。 第2実施形態の情報処理システムのネットワーク構成図。 第2実施形態の情報処理システムを構成する各装置の機能ブロック図。 バックアップ処理時に情報処理システムで実行される処理を示すシーケンス図。 ファイル出力時に情報処理システムで実行される処理を示すシーケンス図。 本実施形態の情報処理システムを構成する各装置のハードウェア構成図。
以下、本発明を、実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態である情報処理システム1000のネットワーク構成を示す。情報処理システム1000は、複数のユーザ端末100と、情報処理装置200を含んで構成されている。
ユーザ端末100は、パーソナル・コンピュータとして参照される情報処理端末である。ユーザ端末100としては、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC、スマートフォンなどを例示することができる。
情報処理装置200は、ファイルサーバの機能を備えるコンピュータ装置である。本実施形態においては、複数のユーザ端末100がネットワークを介して接続される情報処理装置200を外部記憶装置として共有しており、情報処理装置200は、各ユーザ端末100のローカルストレージに保存されたデータのバックアップ先に設定されている。なお、以下の説明においては、便宜上、情報処理装置200をファイルサーバ200という。
本実施形態においては、ファイルサーバ200とユーザ端末100(100a、100b、100c…)がローカルエリアネットワークとして参照されるLAN10を介して相互通信可能に接続されている。
さらに、本実施形態においては、ファイルサーバ200と入出力装置40がLAN60を介して相互通信可能に接続されており、ファイルサーバ200に保存されるファイルを指定し、入出力装置40を出力先に指定した出力要求をユーザ端末100(100a、100b、100c…)からファイルサーバ200に送信すると、ファイルサーバ200が指定されたファイルを指定された入出力装置40から出力するように構成されている。なお、入出力装置40としては、MFP(Multi Function Peripheral)、プロジェクター、電子黒板などの電子機器を例示することができる。
以上、本実施形態の情報処理システム1000のネットワーク構成について説明してきたが、続いて、情報処理システム1000を構成する各装置の機能構成を図2に示す機能ブロック図に基づいて説明する。
本実施形態のユーザ端末100は、オペレーティングシステム108(以下、OS108という)に加えて、GUI処理部102、WebAPI処理部103、SMB処理部104、バックアップ処理部105、設定情報管理部106、定期実行部107およびデータ記憶領域109を含んで構成されている。これらの各機能部は、専用アプリケーション(以下、端末用アプリという)をユーザ端末100にインストールすることによって実現される。上述した各機能部およびOS108は、ソフトウェア同士が通信するための仕組みである共通フレームワークを介して互いに要求やデータの送受信を行う。
OS108は、クライアント用の汎用オペレーティングシステムであり、このようなクライアント用OSとしては、Windows(登録商標)8を例示することができる。
GUI処理部102は、端末用アプリのユーザインターフェースを制御する機能手段である。例えば、GUI処理部102は、データ記憶領域109に保存されるファイルの一覧を表示する。ユーザは、表示されたファイル一覧から所望のファイルを選択してダウンロードしたり、選択したファイルを入出力装置40から出力させたりすることができる。また、GUI処理部102は、バックアップ状況を表す画面やバックアップに係る条件の設定画面などを表示する。
WebAPI処理部103は、ファイルサーバ200との間にHTTPプロトコルの通信(以下、HTTP通信という)を確立してデータの送受信を行うための機能手段である。
SMB処理部104は、ファイルサーバ200との間にファイル共有プロトコルの通信を確立してファイルの送受信を行うための機能手段である。本実施形態においては、ファイル共有プロトコルとしてSMB(Server Message Block)プロトコルを採用する。以下、SMBプロトコルの通信をSMB通信という。なお、他の実施形態では、SMB以外のファイル共有プロトコルを採用することができる。
バックアップ処理部105は、ユーザが指定したデータ(ファイル)のバックアップ処理を実行する機能手段である。
定期実行部107は、ユーザが設定した日時にバックアップ処理部105にバックアップの開始通知を出すための機能手段である。なお、定期実行部107は、ユーザが設定した日時に予期せぬ理由(例えば、電源断)によってバックアップを実行できなかった場合には、ユーザ端末100の起動時に、その旨の通知をポップアップダイアログで表示したり、バックアップを再実行したりすることができる。
設定情報管理部106は、ユーザ情報および各種設定情報をデータ記憶領域109に格納し、これを管理するための機能手段である。ここでいうユーザ情報としては、ユーザがファイルサーバ200へログインするためのアカウント情報を挙げることができる。また、ここでいう設定情報としては、バックアップに係る条件(以下、バックアップ条件という)を挙げることができる。また、バックアップ条件としては、バックアップのスケジュール、バックアップ方式、バックアップ時の通信方式、バックアップ対象のファイルなどを挙げることができる。
以上、ユーザ端末100の機能構成について説明したが、本実施形態においては、バックアップ処理部105およびSMB処理部104がファイル共有プロトコル(例えば、SMBプロトコル)の通信でデータのバックアップを行う第1のバックアップ手段に相当し、バックアップ処理部105およびWebAPI処理部103がHTTPプロトコルの通信でデータのバックアップを行う第2のバックアップ手段に相当する。
次に、本実施形態のファイルサーバ200の機能ブロックを説明する。
本実施形態のファイルサーバ200は、オペレーティングシステム210(以下、OS210という)に加えて、WebAPI処理部202、WebUI処理部203、デバイス登録処理部204、入出力処理部205、バックアップ処理部206、設定情報管理部207、ドキュメント処理部208、セッション管理部209およびデータ記憶領域211を含んで構成される。これらの各機能部は、専用アプリケーション(以下、サーバ用アプリという)をファイルサーバ200にインストールすることによって実現される。上述した各機能部およびOS210は、ソフトウェア同士が通信するための仕組みである共通フレームワークを介して互いに要求やデータの送受信を行う。
OS210は、クライアント用の汎用オペレーティングシステムであり、このようなクライアント用OSとしては、Windows(登録商標)8を例示することができる。OS210には、許容されるセッション数の上限(以下、許容セッション数という)が設定されており、セッション数が上限に達している場合、ユーザの新規のアクセスはエラーとなる。
WebAPI処理部202は、ユーザ端末100との間にHTTP通信を確立してデータの送受信を行うための機能手段である。
WebUI処理部203は、Webサーバの機能を果たす機能手段である。WebUI処理部203は、ユーザ端末100のブラウザ(図示せず)にファイルサーバ200が保有する各種の情報(ユーザ毎の保存データ量など)を表示させる。
バックアップ処理部206は、ユーザ端末100からのバックアップ要求に応答してバックアップ処理を実行するための機能手段である。
ドキュメント処理部208は、データ記憶領域211に保存されたファイルを管理するための機能手段である。好ましい実施形態では、ドキュメント処理部208は、ユーザ端末100からアップロードされたファイルをデータ記憶領域211に保存する際に、アップロードされたファイルのフォーマットに対応していない端末の利用に供する目的で、当該ファイルを汎用フォーマット(JPEG、TIFF、PDFなど)の画像データに変換し、元のファイルとともに保存する。
設定情報管理部207は、ユーザ情報およびシステム情報をデータ記憶領域211に格納し、これを管理するための機能手段である。ここでいうユーザ情報ととしては、ユーザ名やパスワード、アクセス権限、ワークフロー設定やWebUI画面の各種設定値を挙げることができる。また、ここでいうシステム情報としては、ユーザ端末100の機器固有情報を挙げることができる。
デバイス登録処理部204は、ファイルサーバ200を利用するユーザのユーザ端末100を登録するための機能手段である。デバイス登録処理部204は、WebUI処理部203を介して、利用登録時にユーザ端末100にデバイス登録に必要な情報を格納したファイルを送信する。ユーザ端末100は、当該ファイルの情報に基づいてファイルサーバ200との間の通信を確立する。
入出力処理部205は、入出力装置40との間でデータを送受信するための機能手段である。
セッション管理部209は、バックアップに使用されるSMB通信のセッションを管理するための機能手段である。先述したように、OS210に許容セッション数が設定されている前提においては、限られたセッションがデータのバックアップによって過度に占有されてしまうことを避けながら、全てのユーザ端末100のバックアップ処理を万遍なく完了させる必要がある。この要請に鑑みれば、一旦張られると長い時間(10〜20分)を占有するSMB通信のセッションをバックアップ用に際限なく割り当てることはできない。
この点につき、本実施形態においては、バックアップ用に割り当てることが許容されるSMB通信のセッションの数の上限(以下、バックアップ用許容セッション数という)を設定する。例えば、OS210に設定された許容セッション数が「20」であった場合、バックアップ用許容セッション数を「5」に設定する。
そして、セッション管理部209は、ユーザ端末100からバックアップ要求を受けた時点で、SMB通信でバックアップを実行しているセッションの数がバックアップ用許容セッション数に達していない場合は、SMB通信のセッションをバックアップ用に割り当てるとともに、ユーザ端末100からバックアップ要求を受けた時点で、SMB通信でバックアップを実行しているセッションの数がバックアップ用許容セッション数に達している場合は、HTTP通信のセッションをバックアップ用に割り当てる。HTTPプロトコルは、SMBプロトコルに比べてオーバヘッドが大きい通信方式であるが、HTTP通信のセッションはSMB通信のセッションと比較して占有時間が短いため、ファイルサーバ200の帯域幅がバックアップ処理によって過度に占有されることを回避することができる。
以上、情報処理システム1000を構成する各装置の機能構成について説明してきたが、続いて、上述した各機能手段が実行する処理の具体的な内容を説明する。なお、以下の説明においては、適宜、図2を参照するものとする。
最初に、バックアップ条件の設定を行う際にユーザ端末100で実行される処理を図3に示すシーケンス図に基づいて説明する。
ユーザが設定画面を表示させる操作を行ったことを受けて(S1)、GUI処理部102は、設定情報管理部106を介してデータ記憶領域109に保存される設定値を読み込み(S2)、当該設定値を反映させたバックアップ設定画面を表示する。
図4は、バックアップ設定画面50を例示的に示す。図4に示す例では、バックアップ設定画面50は、定期バックアップの有効/無効を選択するためのチェックボックス52と、定期バックアップのスケジュールを設定するための設定欄53と、バックアップ方式を設定するための設定欄54と、バックアップ時の通信方式を設定するための設定欄56と、リトライに関する条件(以下、リトライ条件という)を設定するための設定欄58を備えている。
ユーザは、指定した日時に定期的にバックアップを行うことを希望する場合、チェックボックス52にチェックを入れて定期バックアップを有効にし、設定欄53に実行時刻をセットするとともに、ラジオボタンでバックアップの実行日を選択する。例えば、ユーザは、ファイルサーバ200を介した入出力装置40(MFP、プロジェクター等)への入出力処理が頻繁に行われる時間帯(例えば、業務時間帯)を避けて、定期バックアップの実行日時を設定することができる。
また、ユーザは、バックアップ方式について、設定欄54のラジオボタンで「ミラーリング方式」または「上書き方式」のいずれかを選択する。ここで、上書き式とは、ユーザ端末100側で追加や更新を行ったファイルをファイルサーバ200にコピーする方式を意味する。一方、ミラーリング式とは、ユーザ端末100側で追加や更新を行ったファイルをファイルサーバ200にコピーするとともに、ユーザ端末100側でファイルを削除した場合には、これに対応するファイルをファイルサーバ200側から削除する方式を意味する。
また、ユーザは、バックアップ時の通信方式について、設定欄56のラジオボタンで「SMBまたはHTTP」または「SMBのみ」のいずれかを選択する。「SMBのみ」を選択した場合には、SMB通信によってのみバックアップが実行される。一方、「SMBまたはHTTP」を選択した場合には、バックアップ時の通信方式がSMB通信またはHTTP通信のいずれかに動的に決定される。
また、ユーザは、設定した時刻にファイルサーバ200と接続できなった場合にリトライを実施することを希望する場合は、設定欄58の対応するチェックボックスにチェックを入れ、リトライを実施する最大時間をセットする。また、ユーザは、設定した日時に予期せぬ理由(例えば、電源断)によってバックアップを実行できなかった場合に、準備が整い次第バックアップを再実行することを希望する場合は、対応するチェックボックスにチェックを入れる。
図3に戻って説明を続ける。ユーザがバックアップ設定画面50を介して設定値を入力し、さらに、図示しない他の設定画面を介してバックアップの対象ファイルを指定してバックアップ条件の設定入力を終えると(S3)、GUI処理部102は、入力された設定値を設定情報管理部106を介してデータ記憶領域109に保存する(S4)。このとき、定期バックアップのスケジュールに係る設定値(実行日、実行時刻)が更新された場合には、設定情報管理部106は、更新された設定値(実行日、実行時刻)を定期実行部107に登録する(S5)。これを受けて、定期実行部107は、ユーザ端末100のOS108のタスクスケジューラにタスクのスケジュール(実行日、実行時刻)を登録する(S6)。
併せて、設定情報管理部106は、S4で保存した設定値を含む更新要求を生成し、生成した更新要求をWebAPI処理部103に渡す(S7)。これを受けて、WebAPI処理部103は、当該更新要求をHTTP通信を使用してファイルサーバ200に送信する(S8)。
上述した手順でバックアップ条件の設定が完了した後、OS108は、S6で登録したスケジュール(実行日、実行時刻)が到来する度に実行トリガを定期実行部107に送信する(S9)。定期実行部107は、OS108から送信される実行トリガに応答してバックアップ処理を開始し、処理を終えた時点で、その処理結果をファイルサーバ200に通知する(S10)。
以上、バックアップ条件の設定を行う際にユーザ端末100で実行される処理について説明してきたが、続いて、バックアップ処理時にユーザ端末100で実行される処理を図5に示すシーケンス図に基づいて説明する。
OS108のタスクスケジューラから実行トリガが送信されたことを受けて(S1)、定期実行部107は、バックアップ処理部105にバックアップの実行を要求する(S2)。これを受けて、バックアップ処理部105は、ユーザが設定したバックアップ条件(バックアップの対象ファイル、バックアップ方式、バックアップ時の通信方式、リトライ条件など)を設定情報管理部106を介してデータ記憶領域109から読み出す(S3)。
続いて、バックアップ処理部105は、ユーザ端末100の個体識別情報(以下、端末IDという)を含む予約ID要求を生成し、生成した予約ID要求をWebAPI処理部103に渡す(S4)。これを受けて、WebAPI処理部103は、HTTP通信を使用してファイルサーバ200に予約ID要求を送信する(S5)。送信した予約ID要求に応答してファイルサーバ200から予約IDが返ってきた場合(S6)、WebAPI処理部103は、予約IDを受領してバックアップ処理部105に渡す(S7)。
ここで、本実施形態においては、予約IDの発行数に上限が設定されているため(詳細については後述する)、予約ID要求を送信した時点で予約IDの発行数が上限に達している場合には、S5で送信した予約ID要求がエラーになる。この場合、バックアップ処理部105は、S3で読み出した「リトライ条件」がリトライを実施する設定になっているか否かを判断する。その結果、リトライを実施する設定になっていた場合には、バックアップ処理部105は、予約IDが取得できるまで、所定の時間間隔(例えば、1時間)で予約ID要求の送信を繰り返す。その後、リトライ条件に設定された最大時間(例えば、3時間)を経過してもなお予約IDが取得できない場合は、バックアップ処理部105は、予約ID要求の送信を中止する。
上述した手順を経て、予約IDを取得したバックアップ処理部105は、取得した予約IDを含むバックアップ開始要求を生成し、生成したバックアップ開始要求をWebAPI処理部103に渡す(S8)。これを受けて、WebAPI処理部103は、HTTP通信を使用してファイルサーバ200にバックアップ開始要求を送信する(S9)。送信したバックアップ開始要求に応答してファイルサーバ200からセッションIDと通信方式(SMB通信またはHTTP通信)を指定する情報が返ってきた場合(S10)、WebAPI処理部103は、セッションIDと通信方式を受信してバックアップ処理部105に渡す(S11)。
ここで、バックアップ開始要求を送信した時点で、ファイルサーバ200のOS210に設定された許容セッション数(例えば「20」)が全て使い果たされている場合には、S9で送信したバックアップ開始要求がエラーになる。この場合は、バックアップ処理部105は、セッションIDが取得できるまで、WebAPI処理部103を介して、所定の時間間隔(例えば、1分)でバックアップ開始要求の送信を繰り返す。
上述した手順を経て、セッションIDを取得したバックアップ処理部105は、ユーザ端末100の端末IDを含むバックアップ先ファイルリスト要求を生成し、生成したバックアップ先ファイルリスト要求をWebAPI処理部103に渡す(S12)。これを受けて、WebAPI処理部103は、HTTP通信を使用してファイルサーバ200にバックアップ先ファイルリスト要求を送信する(S13)。送信したバックアップ先ファイルリスト要求に応答してファイルサーバ200からバックアップ先ファイルリストが返ってきた場合(S14)、WebAPI処理部103は、バックアップ先ファイルリストを受信してバックアップ処理部105に渡す(S15)。ここで、バックアップ先ファイルリストとは、ファイルサーバ200に保存されたファイルのうち、ユーザ端末100がバックアップ対象として設定したファイルの一覧を意味する。
続いて、バックアップ処理部105は、S3で読み出したバックアップの対象ファイルの一覧(以下、バックアップ元ファイルリストという)をOS108のファイルシステムから取得する(S16)。バックアップ処理部105は、ファイルサーバ200から取得したバックアップ先ファイルリストとOS108のファイルシステムから取得したバックアップ元ファイルリストに基づいて実行ファイルリストを作成する(S17)。
具体的には、S3で読み出したバックアップ方式に「上書き方式」が設定されている場合は、バックアップ処理部105は、バックアップ元ファイルリストに挙げられたファイルのうち追加や更新が行われたファイルをコピー対象とするファイル一覧を実行ファイルリストとして作成する。一方、S3で読み出したバックアップ方式に「ミラーリング方式」が設定されている場合は、バックアップ処理部105は、バックアップ元ファイルリストに挙げられたファイルのうち追加や更新が行われたファイルをコピー対象とし、バックアップ先ファイルリストとバックアップ元ファイルリストの比較により検出されたユーザ端末100側の削除ファイルを削除対象としたファイル一覧を実行ファイルリストとして作成する。
続いて、バックアップ処理部105は、S11で取得したセッションIDを使用してファイルサーバ200との間にセッションを確立する。具体的には、S11で取得した情報が指定する通信方式がSMB通信であった場合は、ファイルサーバ200との間にSMB通信のセッションを確立し、S11で取得した情報が指定する通信方式がHTTP通信であった場合は、ファイルサーバ200との間にHTTP通信のセッションを確立する。その後、バックアップ処理部105は、確立したセッションを使用してバックアップ処理を実行する。
S11で取得した情報が指定する通信方式がSMB通信であった場合、バックアップ処理部105は、S17で作成した実行ファイルリストにリストアップされた各ファイルにつき、そのコピーまたは削除を要求するバックアップ実行要求を生成し、生成したバックアップ実行要求をSMB処理部104に渡す(S18)。これを受けて、SMB処理部104は、SMB通信を使用してファイルサーバ200にバックアップ実行要求を送信する(S19)。以降、S18およびS19を実行ファイルリストにリストアップされた全てのファイルについて繰り返す。
一方、S11で取得した情報が指定する通信方式がHTTP通信であった場合、バックアップ処理部105は、S17で作成した実行ファイルリストにリストアップされた各ファイルにつき、そのコピーまたは削除を要求するバックアップ実行要求を生成し、生成したバックアップ実行要求をWebAPI処理部103に渡す(S20)。これを受けて、WebAPI処理部103は、HTTP通信を使用してファイルサーバ200にバックアップ実行要求を送信する(S21)。以降、S20およびS21を実行ファイルリストにリストアップされた全てのファイルについて繰り返す。
バックアップ処理部105は、実行ファイルリストにリストアップされた全てのファイルに係るバックアップ実行要求をファイルサーバ200に送信して、その処理結果を受け取る。その後、バックアップ処理部105は、バックアップに使用したセッションのセッションIDとバックアップ処理の成否(成功または失敗)を含むバックアップ完了通知を生成し、生成したバックアップ完了通知をWebAPI処理部103に渡す(S22)。これを受けて、WebAPI処理部103は、HTTP通信を使用してファイルサーバ200にバックアップ完了通知を送信する(S23)。
なお、バックアップ処理部105は、先述した予約IDの取得に失敗してバックアップ処理が実行できなかった場合、端末IDとバックアップ処理の成否(失敗)を含むバックアップ完了通知を生成し、生成したバックアップ完了通知をWebAPI処理部103に渡す(S22)。これを受けて、WebAPI処理部103は、HTTP通信を使用してファイルサーバ200にバックアップ完了通知を送信する(S23)。
以上、バックアップ処理時にユーザ端末100において実行される処理について説明してきたが、続いて、バックアップ処理時にファイルサーバ200において実行される処理を図6に示すシーケンス図に基づいて説明する。
WebAPI処理部202は、S1でユーザ端末100から予約ID要求を受信すると、受信した予約ID要求をセッション管理部209に渡す(S2)。これを受けて、セッション管理部209は、受領した予約ID要求に含まれる端末IDに紐付いたバックアップ条件を設定情報管理部207を介してデータ記憶領域211から取得する(S3)。続いて、セッション管理部209は、予約IDを発行する(S4)。なお、予約IDを発行する処理の詳細については後述する。
その後、セッション管理部209は、発行した予約IDの送信をWebAPI処理部202に渡す(S5)。これを受けて、WebAPI処理部202は、HTTP通信を使用してユーザ端末100に予約IDを送信する(S6)。
WebAPI処理部202は、S7でユーザ端末100からバックアップ開始要求を受信すると、受信したバックアップ開始要求をセッション管理部209に渡す(S8)。これを受けて、セッション管理部209は、受領したバックアップ開始要求に含まれる予約IDに基づいてセッションIDを発行するとともに、バックアップの通信方式をSMB通信またはHTTP通信のいずれかに決定する(S9)。なお、S9で実行される処理の詳細については後述する。
その後、セッション管理部209は、発行したセッションIDと決定した通信方式(SMB通信またはHTTP通信)を指定する情報をWebAPI処理部202に渡す(S10)。これを受けて、WebAPI処理部202は、HTTP通信を使用してユーザ端末100にセッションIDと通信方式を指定する情報(以下、単に、通信方式という場合がある)を送信する(S11)。
WebAPI処理部202は、S12でユーザ端末100からバックアップ先ファイルリスト要求を受信すると、受信したファイルリスト要求をドキュメント処理部208に渡す(S13)。これを受けて、ドキュメント処理部208は、OS210のファイルシステムからバックアップ元ファイルリストを取得し(S14)、取得したバックアップ元ファイルリストをWebAPI処理部202に渡す(S15)。これを受けて、WebAPI処理部202は、HTTP通信を使用してユーザ端末100にバックアップ元ファイルリストを送信する(S16)。
その後、ユーザ端末100は、ファイルサーバ200から指定されたSMB通信またはHTTP通信のいずれかを使用してバックアップ実行要求をファイルサーバ200に送信する。
ユーザ端末100からSMB通信を使用して送信されたバックアップ実行要求は、ファイルサーバ200のOS210のファイルシステムに受信される。OS210のファイルシステムは、受信したバックアップ実行要求が指定する処理(ファイルのコピーまたは削除)を実行した後、その実行結果をSMB通信を使用してユーザ端末100に返す。
一方、ユーザ端末100からHTTP通信を使用して送信されたバックアップ実行要求は、WebAPI処理部202に受信される(S18)。WebAPI処理部202は、受信したバックアップ実行要求をバックアップ処理部206に渡す(S19)。これを受けて、バックアップ処理部206は、OS210のファイルシステムにバックアップ実行要求を渡す(S20)。OS210のファイルシステムは、受領したバックアップ実行要求が指定する処理(ファイルのコピーまたは削除)を実行した後、その実行結果をバックアップ処理部206に返す。バックアップ処理部206は、受け取った実行結果の送信をWebAPI処理部202に渡し、WebAPI処理部202は、受領した実行結果をHTTP通信を使用してユーザ端末100に送信する。
その後、WebAPI処理部202は、S21でユーザ端末100からバックアップ完了通知を受信すると、受信したバックアップ完了通知をセッション管理部209に渡す(S22)。これを受けて、セッション管理部209は、バックアップ完了通知に含まれるセッションIDに係るセッションの破棄をOS210に指示する(S23)。これを受けてOS210は、当該セッションIDに係るセッションを破棄する。その結果、OS210に設定されたSMBプロトコルのセッション保持時間が残っている場合であっても、SMB通信が強制的に遮断され、セッションが速やかに開放されることになる。
SMB通信のセッションをOS210に破棄させた場合、セッション管理部209は、SMB通信セッション管理テーブル(後述する)を更新するとともに(S24)、バックアップ完了通知に含まれるバックアップ処理の成否(成功または失敗)をバックアップ結果管理テーブル(後述する)に記録する(S25)。
以上、バックアップ処理時にファイルサーバ200において実行される処理について説明してきたが、続いて、ファイルサーバ200のセッション管理部209が管理するテーブルについて説明する。
本実施形態において、セッション管理部209は、図7(a)に示すSMB通信セッション管理テーブル500と、図7(b)に示すバックアップ結果管理テーブル600と、図7(c)に示す予約順番管理テーブル700を管理する。
図7(a)に示すSMB通信セッション管理テーブル500は、バックアップの通信方式としてSMB通信を指定したユーザ端末100のセッションを管理するためのテーブルである。SMB通信セッション管理テーブル500は、バックアップ用に割り当てることが許容されるSMB通信のセッション(以下、SMB通信セッションという)の数の上限(バックアップ用許容セッション数)と同数のレコードを有しており、図7(a)に示す例では、5つのレコードを有している。各レコードは、ユーザ端末100の端末IDを格納するためのフィールド501、当該ユーザ端末100に割り当てたSMB通信セッションのセッションIDを格納するためのフィールド502、SMB通信セッションを使用したバックアップの開始時刻を格納するためのフィールド503、当該バックアップを開始してからの経過時間を格納するためのフィールド504を備えている。
セッション管理部209は、通信方式としてSMB通信を指定したユーザ端末100にセッションIDを発行する際に、当該ユーザ端末100の端末ID、発行したセッションID、バックアップ処理の開始時刻および経過時間を、それぞれ、SMB通信セッション管理テーブル500のフィールド501〜504に格納する。また、セッション管理部209は、バックアップ用に割り当てたSMB通信セッションを破棄した場合(図6:S23)、フィールド502に破棄したセッションのセッションIDが格納されているレコードの値をクリアする(図6:S24)。
図7(b)に示すバックアップ結果管理テーブル600は、ユーザ端末100バックアップ処理の実行結果を管理するためのテーブルである。バックアップ結果管理テーブル600の各レコードは、ファイルサーバ200に利用登録したユーザ端末100の端末IDを格納するためのフィールド601、当該ユーザ端末100が設定した定期バックアップの設定内容を格納するためのフィールド602、当該ユーザ端末100が設定した実行スケジュールを格納するためのフィールド603、当該ユーザ端末100が前回実行したバックアップの成否(以下、前回処理結果という)を格納するためのフィールド604、当該ユーザ端末100が前回実行したバックアップの開始時刻を格納するためのフィールド605、当該ユーザ端末100が前回実行したバックアップの処理に要した時間(以下、前回処理時間という)を格納するためのフィールド606を備えている。
セッション管理部209は、バックアップ完了通知を受領したことに応答して(図6:S22)、フィールド601に当該バックアップ完了通知に含まれるセッションIDに紐付いた端末IDが格納されているレコードを特定し、当該レコードのフィールド604、605および606に、それぞれ、当該バックアップ完了通知に含まれるバックアップ処理の成否(成功または失敗)、当該バックアップ完了通知に係るバックアップの開始時刻、および、当該バックアップ完了通知に係るバックアップの処理に要した時間を格納する。
図7(c)に示す予約順番管理テーブル700は、予約IDを発行したユーザ端末100の待ち順番を管理するためのテーブルである。先述したように、本実施形態においては、予約IDの発行数に上限(以下、予約ID許容発行数という)が設定されており、予約順番管理テーブル700は、予約ID許容発行数と同数のレコードを有している。図7(c)に示す例では、5つのレコードを有しており、各レコードは、ユーザ端末100の端末IDを格納するためのフィールド701、発行した予約IDを格納するためのフィールド702、予約時刻を格納するためのフィールド703、予約IDを発行したユーザ端末100が前回実行したバックアップの処理の成否(成功または失敗)を格納するためのフィールド704を備えている。
本実施形態において、予約順番管理テーブル700におけるレコードの並び順は、ユーザ端末100の待ち順番に対応し、上位のレコードに格納されたユーザ端末100から順番にセッションIDが発行される。
セッション管理部209は、予約IDを発行する際に(図6:S4)、発行先のユーザ端末100の端末ID、発行した予約ID、予約IDの発行時刻、当該ユーザ端末100に係る前回処理結果を、それぞれ、フィールド701〜704に格納する。また、セッション管理部209は、ユーザ端末100にセッションIDを発行した場合、セッションIDを発行したユーザ端末100のユーザIDが格納されているレコードの値をクリアする。
以上、セッション管理部209が管理するテーブルについて説明してきたが、続いて、セッション管理部209が実行する予約ID発行処理(図6:S4、S5)を説明する。
セッション管理部209は、ユーザ端末100から予約ID要求を受領したことに応答して、図8のフローチャートに示す予約ID発行処理を開始する。なお、以下の説明においては、適宜、図7を参照するものする。
ステップS101では、予約IDの空き状況を確認する。具体的には、予約順番管理テーブル700に空きレコードがあるか否かを判断する。その結果、空きレコードがない場合(すなわち、その時点で予約IDの発行数が予約ID許容発行数に達している場合)は、予約IDの空きが無いと判断し(S102、No)、ユーザ端末100にエラーを返して(S106)、処理を終了する。一方、空きレコードがある場合は、予約IDの空きが有ると判断し(S102、Yes)、処理はステップS103に進む。
ステップS103では、予約IDを発行して予約ID要求の送信元のユーザ端末100に割り当てて、その内容を予約順番管理テーブル700にセットする。具体的には、まず、予約ID要求に含まれる端末ID、発行した予約IDおよび当該予約IDの発行時刻を、それぞれ、予約順番管理テーブル700のフィールド701、702および703にセットする。次に、バックアップ結果管理テーブル600から、予約ID要求に含まれる端末IDに紐付いた前回処理結果(フィールド604の値)を読み出し、読み出した前回処理結果を予約順番管理テーブル700のフィールド704にセットする。
続くステップS104では、予約IDを発行したユーザ端末100が前回に実行したバックアップ処理の成否と予約時刻に基づいて予約の順番を並び替える。具体的には、前回処理結果(フィールド704の値)に「失敗」を格納するレコードが「成功」を格納するレコードよりも上位になり、且つ、予約時刻(フィールド703の値)により早い時刻を格納するレコードが上位になる条件で、予約順番管理テーブル700のレコードをソートする。
最後に、ステップS103で発行した予約IDを予約ID要求の送信元のユーザ端末100に送信して(S105)、処理を終了する。
以上、セッション管理部209が実行する予約ID発行処理について説明してきたが、続いて、セッション管理部209が実行するセッションID発行処理(図6:S9、S10)を説明する。なお、以下の説明においては、適宜、図7を参照するものする。
セッション管理部209は、ユーザ端末100からバックアップ開始要求を受けたことに応答して、図9のフローチャートに示すセッションID発行処理を開始する。
ステップS201では、バックアップ開始要求に含まれる予約IDの待ち順番が1位であるか否かを判定する。具体的には、予約順番管理テーブル700の最上位のレコードのフィールド701に格納されている予約IDとバックアップ開始要求に含まれる予約IDが一致するか否かを判定する。その結果、予約IDが一致しない場合は、待ち順番が1位でないと判定し(S202、No)、予約ID要求の送信元のユーザ端末100にエラーを返して(S210)、処理を終了する。一方、予約IDが一致した場合は、待ち順番が1位であると判定し(S202、Yes)、処理はステップS203に進む。
ステップS203では、SMB通信セッションの空き状況を確認する。具体的には、SMB通信セッション管理テーブル500に空きレコードがあるか否かを判断する。その結果、空きレコードがある場合(すなわち、その時点でセッションIDの発行数がバックアップ用許容セッション数に達していない場合)は、セッションIDの空きが有ると判断し(S204、Yes)、処理はステップS211に進む。
ステップS211では、セッションIDを発行して予約ID要求の送信元のユーザ端末100に割り当てて、その内容をSMB通信セッション管理テーブル500にセットする。具体的には、予約ID要求に含まれる端末IDおよび発行したセッションIDを、それぞれ、SMB通信セッション管理テーブル500のフィールド501および502にセットする。
続くステップS212では、発行したセッションIDおよび通信方式(SMB通信)を予約ID要求の送信元のユーザ端末100に送信して、処理を終了する。
一方、SMB通信セッションの空きが無いと判断した場合は(S204、No)、ユーザ端末100に係る通信方式を確認する。その結果、ユーザ端末100に係る通信方式がSMB通信に限定する設定であった場合は(S205、Yes)、予約ID要求の送信元のユーザ端末100にエラーを返して(S210)、処理を終了する。一方、ユーザ端末100に係る通信方式がSMB通信に限定しない設定であった場合は(S205、No)、処理はステップS206に進む。
ステップS206では、セッションIDの空き状況を確認する(S207)。具体的には、ファイルサーバ200の現在のセッション数がOS210に設定された許容セッション数に達しているか否かを判断する。その結果、現在のセッション数が許容セッション数に達している場合は、セッションに空きがないと判断し(S207、No)、予約ID要求の送信元のユーザ端末100にエラーを返して(S210)、処理を終了する。一方、現在のセッション数が許容セッション数に達していない場合は、セッションに空きがあると判断し(S207、Yes)、処理はステップS208に進む。
ステップS208では、セッションIDを発行して予約ID要求の送信元のユーザ端末100に割り当てて、発行したセッションIDと通信方式(HTTP通信)を予約ID要求の送信元のユーザ端末100に送信して(S209)、処理を終了する。
以上、説明したように、本実施形態によれば、バックアップ用に割り当てるSMB通信のセッション数が制限されるので、ファイルサーバ200の帯域がデータのバックアップによって過度に占有される可能性が低減する。また、本実施形態によれば、前回のバックアップ処理に失敗したユーザ端末100の予約の順番がより上位に並び替えられ、優先的にセッションが割り当てられるようになるので、バックアップ処理に関してユーザ間の機会の公平性が確保される。このことに相まって、本実施形態では、バックアップ用のSMB通信のセッションが使い果たされた場合に、SMB通信よりもセッションの占有時間が短いHTTP通信によるバックアップを実行させるので、全てのユーザ端末100のバックアップ処理を万遍なく完了させることができる。
以上、本発明の第1実施形態を説明してきたが、続いて、本発明の第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態の説明においては、第1実施形態の内容と共通する部分について、適宜、説明を割愛し、専ら、第1実施形態との相違点を説明するものとする。
(第2実施形態)
図10は、本発明の第2実施形態である情報処理システム1500のネットワーク構成を示す。情報処理システム1500は、複数のユーザ端末100と、情報処理装置200(以下、ファイルサーバ200という)と、中継装置300(以下、中継サーバ300という)を含んで構成されている。つまり、第2実施形態の情報処理システム1500は、図1に示した情報処理システム1000に対して中継サーバ300を追加したシステムである。
ここで、中継サーバ300は、ユーザ端末100とファイルサーバ200との間のデータ通信を中継する機能を備えるコンピュータ装置であり、広域ネットワーク(インターネットやVPNなど)として参照されるWAN70に接続されている。
ここで、WAN70とLAN60は、ファイアーウォール30を介して接続されており、このファイアーウォール30は、LAN60の機密性を確保するためにWAN70からLAN60へ送信されるHTTPリクエストを遮断するので、LAN60の外にいるユーザ端末100(例えば、スマートフォンとして示すユーザ端末100x)は、WAN70を介してLAN60に接続されるファイルサーバ200に直接HTTPリクエストを送信することができない。
この点につき、第2実施形態では、中継サーバ300がLAN60の外にいるユーザ端末100xから受信したHTTPリクエストをキューに格納し、ファイルサーバ200からの問い合わせに応答して、キューに格納したHTTPリクエストをファイルサーバ200に送信することにより、LAN60の外にいるユーザ端末100xのHTTPリクエストをファイルサーバ200に届けることができるように構成されている。
これと同様に、中継サーバ300は、LAN60に接続されるユーザ端末100(100a、100b、100c…)から受信したHTTPリクエストをキューに格納し、ファイルサーバ200からの問い合わせに応答して、キューに格納したHTTPリクエストをファイルサーバ200に送信することにより、LAN60に接続されるユーザ端末100(100a、100b、100c…)のHTTPリクエストをファイルサーバ200に届けることができる。
以上、第2実施形態の情報処理システム1500のネットワーク構成について説明してきたが、続いて、情報処理システム1500を構成する各装置の機能構成を図11に示す機能ブロック図に基づいて説明する。
第2実施形態のユーザ端末100の機能構成は、図2に示した内容と同じであるので、ここでは説明を割愛する。
第2実施形態のファイルサーバ200は、図2に示した内容に中継サーバ処理部212を追加した機能構成を備える。
ここで、中継サーバ処理部212は、中継サーバ300に対して定期的にHTTP通信で問い合わせを行って、中継サーバ300から自身に宛てたHTTPリクエストを取得するとともに、取得したHTTPリクエストを他の機能部に渡して処理を実行させ、その処理結果をHTTP通信で中継サーバ300に送信するための機能手段である。
一方、中継サーバ300は、データ中継部302を含んで構成される。
データ中継部302は、ユーザ端末100またはファイルサーバ200との間でHTTP通信によるデータの送受信を中継するための機能手段である。本実施形態において、データ中継部302は、複数のユーザ端末100およびファイルサーバ200のそれぞれに対するキューを備えており、各装置を宛先に指定した要求やデータを対応するキューに格納するとともに、各装置からの取得要求を受けて、対応するキューから要求やデータを取り出し、要求元の装置へ送信する。
以上、情報処理システム1500を構成する各装置の機能構成について説明してきたが、続いて、上述した各機能手段が実行する処理の内容を説明する。なお、以下においては、専ら、第1実施形態との相違点のみを説明するものとする。
第2実施形態では、セッション管理部209が実行するセッションID発行処理のフロー(図9参照)のステップS209において、発行したセッションIDと通信方式(HTTP通信)を送信することに加え、バックアップ実行要求の送信先を指定する情報(以下、送信先情報という)をユーザ端末100に送信する点が第1実施形態と相違する。以下、この点を図12に示すシーケンス図に基づいて説明する。
最初に、ファイルサーバ200が、セッションID、通信方式(HTTP通信)およびバックアップ実行要求の送信先として中継サーバ300を指定した送信先情報をユーザ端末100に送信した場合について説明する。この場合、ユーザ端末100は、受信した送信先情報に指定される中継サーバ300との間に受信したセッションIDを使用してHTTP通信のセッションを確立し、確立したセッションを使用して、ファイルサーバ200を宛先に指定したバックアップ実行要求を中継サーバ300に送信する(S1)。これを受けて、中継サーバ300は、ユーザ端末100から受信したバックアップ実行要求をファイルサーバ200のキューに格納する(S2)。
その後、中継サーバ300は、ファイルサーバ200からの問い合わせ(S3)に応答して、ファイルサーバ200を宛先とするバックアップ実行要求をキューから読み出し(S4)、読み出したバックアップ実行要求をHTTP通信でファイルサーバ200に送信する(S5)。これを受けて、ファイルサーバ200は、中継サーバ300から取得したバックアップ実行要求の内容に基づいてバックアップ処理を実行する(S6)。その後、ファイルサーバ200は、バックアップ実行要求の要求元のユーザ端末100を宛先に指定したバックアップの実行結果を中継サーバ300に送信する(S7)。これを受けて、中継サーバ300は、ファイルサーバ200から受信した実行結果を当該ユーザ端末100のキューに格納する(S8)。
その後、中継サーバ300は、ユーザ端末100からの問い合わせ(S9)に応答して、当該ユーザ端末100を宛先とするバックアップ実行結果をキューから読み出し(S10)、読み出したバックアップ実行結果をHTTP通信で当該ユーザ端末100に送信する(S11)。これを受けて、ユーザ端末100は、ファイルサーバ200を宛先に指定したバックアップ完了通知を中継サーバ300に送信し(S12)、中継サーバ300は、ユーザ端末100から受信したバックアップ完了通知をファイルサーバ200のキューに格納する(S13)。その後、中継サーバ300は、ファイルサーバ200からの問い合わせ(S14)に応答して、ファイルサーバ200を宛先とするバックアップ完了通知をキューから読み出し(S15)、読み出したバックアップ完了通知をHTTP通信でファイルサーバ200に送信する(S16)。
一方、ファイルサーバ200が、セッションID、通信方式(HTTP通信)およびバックアップ実行要求の送信先としてファイルサーバ200を指定した送信先情報をユーザ端末100に送信した場合には、第1実施形態と同様の処理が実行される。すなわち、ユーザ端末100がバックアップ実行要求をファイルサーバ200に送信し(S17)、これを受けて、ファイルサーバ200が、受信したバックアップ実行要求の内容に基づいてバックアップ処理を実行する(S18)。その後、ファイルサーバ200は、バックアップの実行結果をユーザ端末100に送信し(S19)、これを受けて、ユーザ端末100は、バックアップ完了通知をファイルサーバ200に送信する(S20)。
なお、別の実施形態では、ファイルサーバ200の帯域の使用状況を確認し、その結果に基づいて、バックアップ実行要求の送信先を動的に決定する構成を採用してもよい。具体的には、セッション管理部209が実行するセッションID発行処理のフロー(図9参照)のステップS209において、ファイルサーバ200の帯域幅の使用率を確認し、使用率が所定の閾値を超えている場合は、中継サーバ300をバックアップ実行要求の送信先として決定し、使用率が所定の閾値を超えていない場合は、ファイルサーバ200をバックアップ実行要求の送信先として決定する。この他にも、ファイルサーバ200の帯域幅の使用率が所定の閾値を超える蓋然性が高い時間帯に、中継サーバ300をバックアップ実行要求の送信先として決定するようにしてもよい。例えば、定期バックアップのスケジュールに基づいてバックアップ処理が集中する時間帯を予め特定しておき、特定した時間帯においては、一律に、中継サーバ300をバックアップ実行要求の送信先として決定するようにしてもよい。
さらに、別の実施形態では、ファイルサーバ200の帯域の使用状況に応じて、ファイルサーバ200と入出力装置40の連携の態様を動的に決定する構成を採用してもよい。この点につき、ファイルサーバ200とプロジェクター40aの連携を例にとって説明する。
ここでは、本システムにおいて、図13(a)に示す第1の態様と、図13(b)に示す第2の態様が選択可能に構成されていることを前提とする。すなわち、図13(a)に示す第1の態様では、ユーザからページ送りの指示がある度に、S1〜S4を繰り返し実行する。すなわち、ユーザ端末100が投影するファイルの1ページ分の出力をファイルサーバ200に要求する(S1)。これを受けて、ファイルサーバ200が、要求に係る1ページ分のファイルを、プロジェクター40aが投影可能なファイル形式の投影ファイルに変換して(S2)、プロジェクター40aに送信する(S3)。これを受けて、プロジェクター40aが受信した投影ファイル(1ページ分)を投影出力する(S4)。
上述したように、第1の態様では、投影期間中、2つのセッション(すなわち、ユーザ端末100とファイルサーバ200の間のセッション、および、ファイルサーバ200とプロジェクター40aの間のセッション)を維持しておく必要があり、常時、2つのセッションが占有される。
一方、図13(b)に示す第2の態様では、最初に、ユーザ端末100が全ページ分のファイルの変換をファイルサーバ200に要求し(S1)、これを受けて、ファイルサーバ200が、全ページ分のファイルを投影ファイルに変換して(S2)、ユーザ端末100に提供する(S3)。その後、ユーザ端末100は、ユーザからページ送りの指示がある度に、該当する投影ファイル(1ページ分)をプロジェクター40aに送信し(S4)、これを受けて、プロジェクター40aが受信した投影ファイル(1ページ分)を投影出力する(S5)。
上述したように、第2の態様では、ユーザ端末100とファイルサーバ200の間のセッションは、最初にファイルを一括変換する間だけ維持すればよく、投影期間中は、ファイルサーバ200とプロジェクター40aの間の1つのセッションだけを維持すれば足りる。
上述した前提において、ファイルサーバ200の帯域幅の使用率が所定の閾値を超えない場合には、第1の態様で、ファイルサーバ200とプロジェクター40aを連携させ、ファイルサーバ200の帯域幅の使用率が所定の閾値を超える場合(あるいはその蓋然性が高い場合)には、第2の態様で、ファイルサーバ200とプロジェクター40aを連携させるようにする。これにより、ファイルサーバ200の帯域幅の使用率が高い時間帯に、バックアップ処理にセッションが割り当てられる可能性が高くなる。
なお、投影期間中はファイルサーバ200とプロジェクター40aの間のセッションを維持し続ける必要があるのに対して、印刷期間中は、MFPなどの印刷装置に対して印刷指示を送信した後に、必ずしもセッションを維持し続ける必要はなく、その都度、セッションを破棄することができる。したがって、ファイルサーバ200と印刷装置の連携については、常時、第1の態様で行うようにしてもよい。
最後に、上述したユーザ端末100(情報処理端末)と各サーバ(ファイルサーバ200、中継サーバ300)のハードウェア構成を図14に示すハードウェア構成図に基づいて説明する。
図14(a)に示すように、ユーザ端末100(情報処理端末)を構成するコンピュータは、少なくとも、装置全体の動作を制御するプロセッサ10と、ブートプログラムやファームウェアプログラムなどを保存するROM12と、プログラムを実行するための実行空間を提供するRAM13と、オペレーティングシステム(OS108)や先述した「端末用アプリ」などの各種アプリケーションを保存するとともに、データ記憶領域109を提供する補助記憶装置14と、操作パネルやディスプレイなどを接続する入出力インターフェース16と、LAN60やWAN70に接続するためのネットワーク・インターフェース18とを備えている。
図14(b)に示すように、各サーバ(ファイルサーバ200、中継サーバ300)を構成するコンピュータは、少なくとも、装置全体の動作を制御するプロセッサ20と、ブートプログラムやファームウェアプログラムなどを保存するROM22と、プログラムを実行するための実行空間を提供するRAM23と、オペレーティングシステム(OS210)や先述した「サーバ用アプリ」などの各種アプリケーションを保存するとともに、データ記憶領域211を提供する補助記憶装置24と、操作パネルやディスプレイなどを接続する入出力インターフェース26と、LAN60やWAN70に接続するためのネットワーク・インターフェース28とを備えている。
なお、上述した実施形態の各機能は、C、C++、C#、Java(登録商標)などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、本実施形態のプログラムは、ハードディスク装置、CD−ROM、MO、DVD、フレキシブルディスク、EEPROM、EPROMなどの装置可読な記録媒体に格納して頒布することができ、また他装置が可能な形式でネットワークを介して伝送することができる。
以上、本発明について実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、当業者が推考しうる実施態様の範囲内において、本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
10…プロセッサ
12…ROM
13…RAM
14…補助記憶装置
16…入出力インターフェース
18…ネットワーク・インターフェース
20…プロセッサ
22…ROM
23…RAM
24…補助記憶装置
26…入出力インターフェース
28…ネットワーク・インターフェース
30…ファイアーウォール
40…入出力装置
50…バックアップ設定画面
52…チェックボックス
53,54,56,58…設定欄
60…LAN
70…WAN
100…ユーザ端末(情報処理端末)
102…GUI処理部
103…WebAPI処理部
104…SMB処理部
105…バックアップ処理部
106…設定情報管理部
107…定期実行部
108…オペレーティングシステム
109…データ記憶領域
200…ファイルサーバ(情報処理装置)
202…WebAPI処理部
203…WebUI処理部
204…デバイス登録処理部
205…入出力処理部
206…バックアップ処理部
207…設定情報管理部
208…ドキュメント処理部
209…セッション管理部
210…オペレーティングシステム
211…データ記憶領域
212…中継サーバ処理部
300…中継サーバ
302…データ中継部
500…SMB通信セッション管理テーブル
501,502,503,504…フィールド
600…バックアップ結果管理テーブル
601,602,603,604,605,606…フィールド
700…予約順番管理テーブル
701,702,703,704…フィールド
1000…情報処理システム
1500…情報処理システム
特開2005−63363号公報

Claims (10)

  1. ネットワーク上に配置され、データのバックアップ先に設定される情報処理装置であって、
    前記ネットワークを経由してバックアップの開始を要求されたときに、ファイル共有プロトコルの通信でバックアップを実行しているセッションの数に基づいて、バックアップを要求する要求元にバックアップ用のセッションを割り当てるセッション管理手段
    を含む、
    情報処理装置。
  2. 前記セッション管理手段は、
    前記ネットワークを経由してバックアップの開始を要求されたときに、前記ファイル共有プロトコルの通信でバックアップを実行しているセッションの数が所定の上限に達していない場合は、割り当てた前記セッションの通信方式として前記ファイル共有プロトコルを指定し、該セッションの数が所定の上限に達している場合は、割り当てた前記セッションの通信方式としてHTTPプロトコルを指定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 複数の情報処理端末と該情報処理端末のデータのバックアップ先に設定された情報処理装置とがネットワークを介して接続された情報処理システムであって、
    前記情報処理端末は、
    前記情報処理装置に対してバックアップの開始を要求するバックアップ開始要求手段と、
    ファイル共有プロトコルの通信でデータのバックアップを行う第1のバックアップ手段と、
    HTTPプロトコルの通信でデータのバックアップを行う第2のバックアップ手段と、
    を含み、
    前記情報処理装置は、
    前記情報処理端末からバックアップの開始を要求されたときに、前記ファイル共有プロトコルの通信でバックアップを実行しているセッションの数に基づいて、バックアップを要求する要求元にバックアップ用のセッションを割り当てるセッション管理手段を含む、
    情報処理システム。
  4. 前記セッション管理手段は、
    前記情報処理端末からバックアップの開始を要求されたときに、前記ファイル共有プロトコルの通信でバックアップを実行しているセッションの数が所定の上限に達していない場合は、割り当てた前記セッションの通信方式として前記ファイル共有プロトコルを指定し、該セッションの数が所定の上限に達している場合は、割り当てた前記セッションの通信方式として前記HTTPプロトコルを指定する、
    請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 前記バックアップ開始要求手段は、
    定期的に前記情報処理装置に対してバックアップの開始を要求し、
    前記情報処理端末は、
    バックアップの処理の成否を前記情報処理装置に通知する通知手段を含み、
    前記セッション管理手段は、
    前回のバックアップの処理に失敗した前記情報処理端末に対して優先的にセッションを割り当てる、
    請求項4に記載の情報処理システム。
  6. 前記情報処理装置は、
    前記通知手段から通知を受けたときに、該通知に係るバックアップに使用していた通信のセッションを破棄する、
    請求項5に記載の情報処理システム。
  7. 宛先が指定されたデータを受信し該データを指定された宛先に送信する中継装置が前記ネットワークに接続され、
    前記第2のバックアップ手段は、
    前記通信方式として前記HTTPプロトコルが指定された場合に、前記情報処理装置を宛先に指定したデータを前記中継装置に送信することによってデータのバックアップを行う、
    請求項4〜6のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  8. 前記ファイル共有プロトコルは、SMBプロトコルである、
    請求項4〜7のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  9. 複数の情報処理端末と該情報処理端末のデータのバックアップ先に設定された情報処理装置とがネットワークを介して接続された情報処理システムにおいて実行される方法であって、
    前記情報処理端末が、
    前記情報処理装置に対してバックアップの開始を要求するステップ、
    ファイル共有プロトコルの通信でデータのバックアップを行うステップ、
    HTTPプロトコルの通信でデータのバックアップを行うステップ、
    を実行し、
    前記情報処理装置が、
    前記情報処理端末からバックアップの開始を要求されたときに、前記ファイル共有プロトコルの通信でバックアップを実行しているセッションの数に基づいて、バックアップを要求する要求元にバックアップ用のセッションを割り当てるステップを実行する、
    方法。
  10. 前記セッションを割り当てるステップは、
    前記情報処理端末からバックアップの開始を要求されたときに、前記ファイル共有プロトコルの通信でバックアップを実行しているセッションの数が所定の上限に達していない場合は、割り当てた前記セッションの通信方式として前記ファイル共有プロトコルを指定し、該セッションの数が所定の上限に達している場合は、割り当てた前記セッションの通信方式として前記HTTPプロトコルを指定するステップを含む、
    請求項9に記載の方法。
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