JP2016212633A - プログラム試験優先順位決定システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キーワード選定部12は、修正箇所情報2からキーワードを抽出する。類似度判定部13は、このキーワードを用いて開発文書1の仕様書等を検索して、該仕様書等の各項目のプログラム修正内容に関する類似度を求める。各テスト項目は、それぞれ、仕様書等における任意の項目に関連しており、これより上記類似度に基づいて各テスト項目の優先順位を決定する。
【選択図】図1
Description
そこで、従来は、開発した内容の相互関係を整理するためのトレーサビリティマトリクスを使用し、変更したことによる影響範囲の特定やチェック作業(レビューや動作確認)の優先順位を決定することが行われている。これにより、確認項目(試験項目)の絞り込みを行い、状況に応じた量の確認項目を選定することが可能である。しかし、トレーサビリティマトリクスを作成するためには、仕様の理解や仕様書、設計書などの文書同士の関連付けが必要であり、膨大な作業時間が必要である。
・前記ソフトウェアの修正情報を入力し、該修正情報からキーワードを抽出するキーワード選定手段;
・前記開発文書の各項目の文章における前記各キーワードの出現数を求めることで、前記ソフトウェアの修正内容に関する該各項目の類似度を求める類似度判定手段;
・該求めた類似度に基づいて、前記各テスト項目の優先順位を決定する優先順位決定手段。
図1は、本例のプログラム試験優先順位決定システムの構成例を示す図である。
図示のプログラム試験優先順位決定システムは、開発文書1や修正箇所情報2等を記憶する情報記憶装置3と、プログラム試験優先順位決定装置10等を有する。但し、情報記憶装置3は、プログラム試験優先順位決定装置10に備えられていても良い。
プログラム試験優先順位決定システムは、例えば、まず、ソフトウェアの修正箇所や修正内容等を示す文章(一例が修正箇所情報2)から、特徴となる単語(キーワード)を抽出する。続いて、開発文書1(仕様書など)に記載されている文章に対して上記キーワードを用いた検索を行うことで、開発文書1の各記載項目の類似度を求める。これは、例えば、上記修正箇所や修正内容等と関連性が高い記載項目は、類似度が高くなるようにする方法を用いている。
ここで、図2に、プログラム試験優先順位決定装置10の処理フローチャート図を示す。
プログラム試験優先順位決定装置10は、上記入力部11を介して、上記開発文書1(仕様書や設計書、試験項目など)や修正箇所情報2を入力する(ステップS11)。
類似度判定部13は、抽出されたキーワードを用いて開発文書1の仕様書等を検索して、仕様書等の各項目の類似度を決定する(ステップS13)。これは、例えば、キーワードの出現回数が多い項目ほど、類似度が高いものとなるように決定するが、この例に限らない。尚、“類似度”とは、修正内容や修正箇所との類似度などを意味するものと見做してもよいが、この例に限らない。
は、“章”だけでなく、“節”や“項”も意味するものとする。類似度判定部13は、各項目毎に特に上記本文の文章に対してキーワード検索する。詳しくは後述する。
図3は、上記修正箇所情報2の具体例である。
仕様書には、例えば、システムの前提条件やシステム要件等に係わる記述が含まれ、その中にテストの対象となる機能等が含まれている。
図5には、仕様書の本編(本文などが記述されている)の一部の具体例を示す。
図4に示すように、目次部分には、各見出し(章番号を含む)等が記載されている。例えば一例としては、図示の「3−1 機能要求」、「(1) 機能A」などの各見出しが記載されている。これらの一例において、“3−1”や“(1)”が、章番号である。尚、ここでは、“章”とは、“章”だけでなく、“節”や“項”等も含まれるものとする。これより、章番号には、章の番号だけでなく、節の番号や項の番号等も含まれるものとする。これより、見出しとは、章タイトル、節タイトル、項タイトル等である。
図示のように、本編においては、見出しと本文が記述されている。逆に、目次部分には、見出しの一覧が記載されているものと見做しても良い。
図示の例のテスト項目は、試験番号31、対象項目32、試験内容33等から成る。
試験番号31は単なるシリアル番号等である。
まず、キーワード選定部12による上記キーワード抽出処理について、具体例を説明する。キーワード選定部12は、例えば、修正箇所情報2に含まれる文章から、助詞を探索し、各助詞の間にある用語(一般的に名詞や動詞等となる)を、準キーワードとして抽出する。
尚、図7は、準キーワード、キーワードの抽出結果の具体例である。この例では、抽出結果は、修正番号41、準キーワード42、キーワード43から成る。修正番号41は、処理対象文章の修正内容22に応じた修正番号21である。この処理対象の内容22の文章から抽出された準キーワードが、準キーワード42に示す各用語である。
尚、図では、上記図7の例に応じた2つのキーワード(機能E、入力監視)のみを示すが、これは省略して示しているだけであり、実際にはより多くのキーワードがキーワード出現数52の欄にあることになる。つまり、図7では、修正番号=‘8’の修正内容に応じたキーワードの抽出例を示したが、実際には図3に示す修正番号=‘1’や‘2’等の他の修正内容(内容22)からも同様にしてキーワードを抽出することになる。そして、抽出された全てのキーワードがキーワード出現数52の欄にあることになる。そして、これら全てのキーワードについて、それぞれ、上記出現数が求められることになり、その合計値(総計)が類似度53となることになる。
優先順位決定部14は、類似度判定部13によって求められた、上記各項目51に応じた類似度53に基づいて、各テスト項目の優先順位を決定する。
そして、例えば図6に示す各テスト項目の優先順位(優先度)は、その対象項目32の項目の上記優先順位によって決定する。本例では、その対象項目32の項目の上記優先順位を、そのまま、そのテスト項目の優先順位とする。これより、この例の場合、図6に示すテスト項目に関する優先順位決定結果は、例えば図9に示すようになる。
上述したように本手法では、仕様書や設計書の文章を元にすることで、試験で対象としているシステムの情報を、ソースコードに頼ること無く追跡する事が可能となる。これより、トレーサビリティマトリクスを作成せずに、修正後のソフトウェアに対するテスト項目の優先順位を決定することができ、テスト項目の優先順位の決定に関する作業を短縮することが可能である。
図示の処理では、まず、仕様書等の文書(本編)内から全ての見出しを取得する(ステップS21)。そして、この見出し一覧から、対象とする見出しを特定する(ステップS22)。更に、対象とする見出しに従属する見出しも特定する(ステップS23)。ステップS22、S23で特定した各見出しとその本文を、上記検索対象箇所として、これらを抜き出して、上記優先度判定処理に使用する(ステップS24)。
一般的に、仕様書等のような文書は、通常、図5に示したように、見出し(章番号+任意の文字列)と本文があり、本文は見出しに挟まれる形で存在する(文書の最後は例外)。よって、対象とする章の本文を取得したい場合、文書に含まれる文字列の中から対象となる章の見出しを発見することが重要となる。その為の処理が、上記ステップS21,S22,S23である。
まず、図11には、上記ステップS21の処理に用いる正規表現の一例を示す。
図12に示すように、一般的に、見出しは、“見出し番号”と“見出し文字列”から成る。例えば、図示の見出し「3−1 機能要求」は、見出し番号である“3−1”と、見出し文字列である“機能要求”とから成る。
上記ステップS21の処理によって、文書(仕様書など)の本編における各見出しの記載箇所と見出しの内容が分かるので、これら各見出しの中から上記優先度判定の処理に用いる見出し(処理対象見出し)を特定する。これが、上記ステップS22の処理である。
(1)第1の方法
処理対象見出しとする各見出しの上記“見出し番号”(章の番号;3−1や(3)など)を、開発者等が事前に任意に設定しておく方法。通常、処理対象見出しは複数となるはずであるので、見出し番号群が登録されていることになる。
処理対象見出しとする各見出しの上記“見出し文字列”(機能要求、保守性、機能Aなど)を、開発者等が事前に任意に設定しておく方法。通常、処理対象見出しは複数となるはずであるので、見出し文字列群が登録されていることになる。
その為に例えば一例としては上記“見出し番号”を用いる。すなわち、上記一例の場合、指定された「3−2 機能外要求」の“見出し番号”は“3−2”である。そして、所定の法則性から、その従属章の“見出し番号”は、「“3−2”+ハイフン+数字」であると見做してよい。よって、ステップS21で抽出した各見出しの中から、その“見出し番号”が「“3−2”+ハイフン+数字」の条件を見たすものを探し出して、これらも処理対象見出しとすればよい。
2 修正箇所情報
3 情報記憶装置
10 プログラム試験優先順位決定装置
11 入力部
12 キーワード選定部
13 類似度判定部
14 優先順位決定部
15 出力部
21 修正番号
22 内容
31 試験番号
32 対象項目
33 試験内容
41 修正番号
42 準キーワード
43 キーワード
51 項目名
52 キーワード出現回数
53 類似度
61 試験番号
62 対象項目
63 試験内容
64 優先度
Claims (7)
- 任意のソフトウェアの修正版に対する試験に係わる各テスト項目の優先順位を決定するシステムであって、
前記ソフトウェアに関する開発文書と前記各テスト項目が、予め記憶されている第1記憶手段と、
前記ソフトウェアの修正情報を入力し、該修正情報からキーワードを抽出するキーワード選定手段と、
前記開発文書の各項目の文章における前記各キーワードの出現数を求めることで、前記ソフトウェアの修正内容に関する該各項目の類似度を求める類似度判定手段と、
該求めた類似度に基づいて、前記各テスト項目の優先順位を決定する優先順位決定手段と、
を有することを特徴とするプログラム試験優先順位決定システム。 - 前記各テスト項目は、各々、前記開発文書における各項目の中の任意の項目に関連する任意の試験方法であり、
前記優先順位決定手段は、前記類似度が高い項目に関連するテスト項目の優先順位が高くなるように前記各テスト項目の優先順位を決定することを特徴とする請求項1記載のプログラム試験優先順位決定システム。 - 前記開発文書の各項目の文章は、見出しと本文とから成り、
前記類似度判定手段は、任意の各項目毎に、その本文における前記各キーワードの出現数を求めることで、前記ソフトウェアの修正内容に対する該各項目の類似度を求めることを特徴とする請求項1記載のプログラム試験優先順位決定システム。 - 前記類似度判定手段は、任意に指定された項目または/及び該指定された項目に属する項目を処理対象項目として、該各処理対象項目に関して前記類似度を求めることを特徴とする請求項3記載のプログラム試験優先順位決定システム。
- 任意の項目の前記見出しに含まれる章番号または文字列が指定されることで、前記任意の項目の指定が行われることを特徴とする請求項4記載のプログラム試験優先順位決定システム。
- 前記見出しのフォーマットに応じた正規表現が、予め記憶されており、
前記類似度判定手段は、前記開発文書における前記各見出しの記載箇所を前記正規表現を用いて求めて、任意の見出し間の文章を前記本文とすることを特徴とする請求項3記載のプログラム試験優先順位決定システム。 - 前記開発文書は、仕様書であることを特徴とする請求項1記載のプログラム試験優先順位決定システム。
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